JPH07167400A - 液化ガス船の荷役管 - Google Patents

液化ガス船の荷役管

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JPH07167400A
JPH07167400A JP5318494A JP31849493A JPH07167400A JP H07167400 A JPH07167400 A JP H07167400A JP 5318494 A JP5318494 A JP 5318494A JP 31849493 A JP31849493 A JP 31849493A JP H07167400 A JPH07167400 A JP H07167400A
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JP
Japan
Prior art keywords
pipe
liquid
liquefied gas
tank
low temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP5318494A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Fujitani
堯 藤谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Pipeline Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保冷の施行範囲が小さく、保冷を容易に行え
る液化ガス船の荷役管を提供する。 【構成】 低温液化ガス船2内の低温タンク3に接続さ
れた液管と気化ガス管とからなり、液払出しを行う場合
は、タンク3内の液を払い出したらタンク3に気化ガス
を供給すると共に、低温液化ガスの積み込みを行う場合
は、タンク3内の気化ガスを払い出したらタンク3に低
温液化ガスを供給する低温液化ガス船の荷役管におい
て、前記液管5および気化ガス管6を液管5が内管とな
る二重管に形成すると共に、その二重管の外周に、これ
を囲繞するように保冷9を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液化ガス船の荷役管に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】低温液化ガス船は、低温液化ガス(LN
G,LPG,エチレン,LH2 (液体水素)など)を液
体の状態で貯蔵したまま輸送するものであり、低温液化
ガス船の低温液化ガスタンクには、低温液化ガスの荷役
を行うための荷役管が接続されている。この荷役管は、
例えばタンクから液を受けたら所定量のガスを返し、逆
にガスを受けたら所定量の液を返してタンク内の圧力バ
ランスをとりながら、低温液化ガスの荷役を行うよう
に、液管と気化ガス管の2つの管からなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の低温
液化ガス船の荷役管は液管と気化ガス管の2つの管から
なり、それら管内を低温流体がそれぞれ通るため管ごと
に保冷する必要がある。このように液管,気化ガス管に
それぞれ保冷を施行すると、保冷施行範囲が大きくな
り、大変な工事、費用になる。特に液化水素の場合に
は、液化水素を約-252℃の低温で貯蔵するため、保冷の
表面の気密性を高めておかないと、保冷の中にしみこん
だ空気が液化(窒素:-196℃,酸素:-183℃で液化)
し、保冷効果を損ねるので、保冷工事が特に難しい。
【0004】そこで、本発明は、このような事情を考慮
してなされたものであり、その目的は、保冷の施行範囲
が小さく、保冷を容易に行える液化ガス船の荷役管を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、低温液化ガス船内の低温タンクに接続さ
れた液管と気化ガス管とからなり、液払出しを行う場
合、タンク内の液を払い出したらタンクに気化ガスを供
給すると共に、タンクに低温液化ガスを積み込む場合、
タンク内の気化ガスを払い出すことにより低温液化ガス
の積み込みを行う低温液化ガス船の荷役管において、前
記液管および気化ガス管を液管が内管となる二重管に形
成すると共に、その二重管の外周に、これを囲繞するよ
うに保冷を施したものである。
【0006】
【作用】液管および気化ガス管を二重管に形成したの
で、保冷すべき管が1つの管だけとなり、保冷施行範囲
が小さくなる。また、液管の外側に気化ガス管を配置し
て気化ガス管の外側に保冷を施すことで、気化ガスの方
が低温液化ガスより熱が伝わりにくいので、液管の外側
に保冷を施す場合より保冷工事が容易となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0008】図1乃至図3において、1は低温液化ガス
船2の低温タンク3に接続される荷役管を示す。
【0009】低温液化ガス船2は、船2内の低温かつ定
圧に保たれる低温タンク3内で低温液化ガス(LNG,
LPG,エチレン,LH2 (液体水素)など)を液体の
状態のまま貯蔵して輸送するものである。低温タンク3
内の底部には、貯液を払い出すためのカーゴポンプ4が
配設されている。
【0010】低温タンク3に接続される荷役管1は二重
管構造に形成されている。その内管は、タンク3内の下
方に一端の開口部が配置されて、これが液払出し時には
カーゴポンプ4に接続され、低温液化ガスの荷役を行う
液管5として作用する。外管は、内管(液管5)より径
が大きく形成され、タンク3の上部に接続されて、気化
ガスを導入・排出する気化ガス管6として作用する。
【0011】液管5と気化ガス管6との間には、その軸
方向に沿って所定の間隔を隔てて支持部材7が設けられ
て、液管5と気化ガス管6とがほぼ同心上に配置される
ようになっている。支持部材7は、断熱材で形成され、
その形は液管5を気化ガス管6と同心上に配置できるな
らどのような形状のものでもよく、例えば、図1および
図2に示すように、その周方向に所定の間隔(図示例で
は90°間隔)を隔てて放射状に配置される支持板でもよ
い。尚、支持板の両端部をリング状にして管の支持を容
易にするようにしてもよい。この際、液管5および気化
ガス管6は流れる流体により熱移動するため、どちらか
一方の管(例えば液管5の外側)に支持板を固定して、
他の管6の移動を許容するようにする。
【0012】また、液管5および気化ガス管6には、図
1に示すように、所定の箇所に管5,6を相互に接続す
る伸縮継手8が介設されており、この伸縮継手8は、管
5,6の軸方向への移動を吸収するもので、例えば図示
するようにベローが用いられる。このようにベローを用
いることにより、液管5および気化ガス管6内に低温流
体が流れ、管5,6がその軸方向に収縮等しても、ベロ
ーがその移動を吸収するので、継手8に熱移動による応
力が加わらない。
【0013】さらに、気化ガス管6の外側には、図1お
よび図2に示すように、管6を覆うように保冷材が設け
られて保冷9が施されている。
【0014】さて、低温液化ガス船2から低温液化ガス
を例えば陸上の貯蔵タンク(図示せず)に移送する(液
の払出しを行う)には、荷役管1の一端を貯蔵タンクの
移送管に接続すると共に、他端を図3に示すように低温
液化ガス船2の低温タンク3に接続し、その内管である
液管5をカーゴポンプ4に接続する。そしてカーゴポン
プ4を駆動させて、貯液を液管5を介して移送する。こ
の際液管5で液を受けたらその液により排せきされるガ
スと所定量の低温液化ガスの気化ガスを気化ガス管6を
介してタンク3に返す。これにより、タンク3内圧力の
バランスをとりながら液の払出しが行われる。
【0015】また、低温液化ガス船2への低温液化ガス
の積み込みは、荷役管1を低温液化ガス船2の低温タン
ク3に接続すると共に、その内管である液管5をタンク
3の下方に配置する。そして、予め積み込んでおいた液
から排せきされたガスとタンク3内の気化ガスを気化ガ
ス管6を介して払い出しつつ、この払い出しに見合う量
の低温液化ガスをタンク3に供給して、タンク3内圧力
のバランスをとりながらタンク3への低温液化ガスの積
み込みを行う。
【0016】このように、低温液化ガスの荷役は荷役管
1を用いて行われ、この荷役管1は液管5と気化ガス管
6との2つの管が必要になり、これら液管5と気化ガス
管6が図1乃至図3に示すように二重管に形成されてい
るため、保冷すべき管が外管である気化ガス管6だけと
なり、従来2つの管を保冷する場合に比して保冷施行範
囲が小さくなる。これにより、保冷9の工事費が下が
る。また、荷役管1を配置する場合にも、液管5と気化
ガス管6を二重管にしたので、この二重管1本だけを配
置すればよく、その配置が容易となる。
【0017】さらに、液管5を内管にしたので、保冷工
事が容易となる。すなわち、低温液化ガスと気化ガスは
共に温度がほぼ同じで、例えば液化水素の場合では管を
流れる流体の温度が約-252℃であり、流体と管5,6と
の熱伝達は気化ガスの方が低温液化ガスよりも小さい。
また、流体の温度が約-252℃であると、保冷の表面の気
密性を高めておかないと、保冷の中にしみこんだ空気が
液化(窒素:-196℃,酸素:-183℃で液化)し、保冷効
果を損ねる。この現象が大きいのが液管5であり、気化
ガス管6の場合は熱容量も小さいので、この現象は緩和
される。従って、液管5を内管に気化ガス管6を外管と
して、液管5を気化ガスでつつむことにより、液管5の
冷熱による保冷への影響が気化ガスにより和らげられ、
効果的な管システムとなる。これによって、液管5の外
側に気化ガス管6を配置して気化ガス管6の外側に保冷
9を施すことで、気化ガスの方が低温液化ガスより熱が
伝わりにくいので、液管5の外側に保冷を施す場合より
保冷工事が容易となる。このため、保冷工事が現実的に
なり、保守コストが下がると共に保守も容易となる。
【0018】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、保冷の施
行範囲が小さく、保冷を容易に行えるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管の一例を示す概略断面図である。
【図2】図1中のA−A線矢視図である。
【図3】本発明の荷役管を低温液化ガス船に接続し液払
出しを行う一例を示す図である。
【符号の説明】
1 荷役管 2 低温液化ガス船 3 低温タンク 5 液管 6 気化ガス管 9 保冷

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温液化ガス船内の低温タンクに接続さ
    れた液管と気化ガス管とからなり、タンク内の液を払い
    出したらタンクに気化ガスを供給して液払出しを行うと
    共に、タンク内の気化ガスを払い出したらタンクに低温
    液化ガスを供給して低温液化ガスの積み込みを行う低温
    液化ガス船の荷役管において、前記液管および気化ガス
    管を液管が内管となる二重管に形成すると共に、該二重
    管の外周に、これを囲繞するように保冷を施したことを
    特徴とする液化ガス船の荷役管。
JP5318494A 1993-12-17 1993-12-17 液化ガス船の荷役管 Pending JPH07167400A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208665A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Ckd Corp 真空二重配管、及びその接続構造
JP2014234869A (ja) * 2013-06-03 2014-12-15 三菱重工業株式会社 二重管の支持構造
KR20160058791A (ko) * 2013-09-19 2016-05-25 레르 리키드 쏘시에떼 아노님 뿌르 레뜌드 에렉스뿔라따시옹 데 프로세데 조르즈 클로드 유체 전달 장치 및 이러한 장치를 포함하는 기구

Cited By (4)

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JP2016537566A (ja) * 2013-09-19 2016-12-01 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 流体移送装置及びそのような装置を含む装置

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