JP2001153197A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JP2001153197A
JP2001153197A JP33733199A JP33733199A JP2001153197A JP 2001153197 A JP2001153197 A JP 2001153197A JP 33733199 A JP33733199 A JP 33733199A JP 33733199 A JP33733199 A JP 33733199A JP 2001153197 A JP2001153197 A JP 2001153197A
Authority
JP
Japan
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fixed shaft
swing
belt
friction
tensioner
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Pending
Application number
JP33733199A
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English (en)
Inventor
Kenji Nakamura
謙司 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】摩擦部材が摩耗して弾性部材の付勢力が低下し
た場合でも、ベルトの振動エネルギーを吸収することが
できるオートテンショナを提供する。 【解決手段】固定軸1の外周と揺動部材3との間に微少
隙間Sを設けた。固定軸1の外周に、揺動部材3が揺動
すると動圧を発生させる多数の溝14を設けた。微少隙
間Sに粘性体としてのシリコングリースGを充填した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プーリに巻き掛けら
れたベルトに、所定の張力を付与するオートテンショナ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車のカムシャフト等の
複数の被駆動軸間に巻き掛けられたベルトの張力を一定
にするために、オートテンショナが用いられている。こ
のオートテンショナとして、ベルトに接触させるプーリ
を回転自在に支持する揺動部材を、固定軸に揺動自在に
嵌合し、前記固定軸の軸線と直角な摺動面を備える摩擦
部材を、弾性部材の付勢力によって、揺動部材側と固定
側の何れか一方に設けられた摩擦面に圧接させて、揺動
部材に揺動抵抗を付与するものが提供されている(例え
ば特開平8−184357号公報参照)。
【0003】図6はこの種のオートテンショナを示す断
面図である。このオートテンショナは、固定ベッド90
に取り付けられた固定軸91の外周に、筒状の揺動部材
92が、当該固定軸91に対して偏心させた状態でブッ
シュ93を介して揺動自在に嵌合されている。前記揺動
部材92の外周には、図示しないベルトに対して転がり
接触させるプーリ94が、軸受95を介して回転自在に
取り付けられている。また、前記揺動部材92の内部に
は、固定ベッド90側の端部に開口する穴92aが形成
されており(図7参照)、この穴92aの内奥側には弾
性部材としての圧縮コイルばね96が、開口側には摩擦
部材97がそれぞれ挿入されている。この摩擦部材97
の一部は穴92aの開口から露出しており、その露出側
の端面は、圧縮コイルばね96の付勢力により、固定軸
91と一体に形成された摩擦面98に圧接されている。
さらに、前記揺動部材92は、一端が固定ベッド90側
に取り付けられた図示しない引張コイルばねによって固
定軸91を中心として回動付勢されている。
【0004】このオートテンショナによれば、摩擦部材
97と摩擦面98との摩擦抵抗により、揺動部材92に
所定の揺動抵抗を付与することができ、これによってベ
ルトの振動エネルギーを吸収することができる。また、
引張コイルばねにより揺動部材92を回動付勢すること
によって、プーリ94を介してベルトを所定圧にて押圧
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の構成のオートテ
ンショナは、その使用時において揺動部材92が繰り返
し揺動することにより、摩擦部材97が経時的に摩耗す
る。このため、摩擦部材97の摩耗に追従して圧縮コイ
ルばね96が漸次伸長して、その付勢力が経時的に低下
し、最終的に摩擦部材97をほとんど付勢できなくな
る。この結果、一定期間使用すると、ベルトの振動エネ
ルギーを吸収することができなくなるという問題があっ
た。
【0006】この発明は、前記問題点に鑑みてなされた
ものであり、摩擦部材が摩耗して弾性部材の付勢力が低
下した場合でも、ベルトの振動エネルギーを吸収するこ
とができるオートテンショナを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、この発明のオートテンショナは、ベルトに接触させ
るプーリを回転自在に支持する揺動部材を、固定軸に揺
動自在に嵌合し、前記固定軸の軸線と直角な摺動面を備
える摩擦部材を、弾性部材の付勢力によって、揺動部材
側と固定側の何れか一方に設けられた摩擦面に圧接させ
て、揺動部材に揺動抵抗を付与するオートテンショナに
おいて、前記固定軸の外周と揺動部材との間に微少隙間
を形成し、前記固定軸の外周に揺動部材の揺動に伴って
動圧を発生させる多数の溝を形成し、当該固定軸の外周
と揺動部材との間に、粘性体を充填しているものである
(請求項1)。このオートテンショナによれば、揺動部
材が揺動すると、前記固定軸の外周に形成した多数の溝
によって、固定軸の外周と揺動部材との間の微少隙間に
動圧が発生し、当該微少隙間に充填した粘性体により、
揺動部材に対して揺動抵抗を付与することができる。
【0008】前記オートテンショナは、溝の全体形状が
V字形であり、その頂部を固定軸の周方向に向けて配列
しているのが好ましい(請求項2)。この場合には、前
記動圧を効果的に発生させて、揺動部材に対して揺動抵
抗をより効果的に付与することができる。
【0009】前記オートテンショナ(請求項2)におい
て、溝の頂部は、一方向に向けて配列しているのが好ま
しい。これにより、揺動部材が一方向へ揺動する場合の
揺動抵抗に対して、その逆方向に揺動する場合の揺動抵
抗を小さくすることができる。このため、ベルトの張力
が減衰すると揺動抵抗が小さくなるようにオートテンシ
ョナをセットすれば、ベルトの張力が急激に減衰した場
合でも、ベルトに対して揺動部材を良好に追従させるこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図3
は、この発明のオートテンショナの一実施形態を示す断
面図である。このオートテンショナは、エンジン等の固
定側のベッドAに取り付けられた固定軸1と、この固定
軸1の外周に揺動自在に嵌合された揺動部材3と、この
揺動部材3の外周に軸受機構8を介して回転自在に取り
付けられたプーリ4と、揺動部材3の一端部に導入され
た圧縮コイルばねからなる弾性部材5と(図2参照)、
この弾性部材5の付勢力によって固定軸1側の摩擦面1
1に圧接させる摩擦部材6と(図2参照)、揺動部材3
を回動付勢してプーリ4をベルトBに押し当てる引張コ
イルばね7と(図1参照)によって主要部が構成されて
いる。
【0011】前記固定軸1は、円筒形の軸部12の固定
側の端部に、フランジ部13が形成されているものであ
り、このフランジ部13の片面が前記摩擦部材6を圧接
させる摩擦面11として構成されている。この固定軸1
は、フランジ部13を前記ベッドAに沿わせた状態で、
その内部を挿通するボルト9によって当該ベッドAに固
定されている。なお、前記固定軸1は、例えばパイプ材
をプレス成形することにより形成されている。
【0012】前記固定軸1の軸部12の外周には、揺動
部材3の揺動に伴って動圧を発生させるための多数の溝
14が形成されている。この溝14は、図4に示すよう
に、全体形状がV字形のものであり、固定軸1の周方向
及び軸方向に沿って所定間隔毎に配列されている。ま
た、各溝14は、その頂部を図1において時計回り方向
に向けた状態で配列されている。
【0013】揺動部材3は、アルミダイカスト品からな
る偏心円筒状のものであり、図3において上方に偏心さ
せた状態で、前記固定軸1に嵌合されている。この揺動
部材3は、ボルト9の頭部によって、ベッドAから離反
する方向へ移動するのが規制されている。また、前記揺
動部材3のベッドA側の端部には、固定軸1の軸線と同
心の円筒部31が形成されており、この円筒部31に対
して前記引張コイルばね7を引っ掛けるための環状のば
ねフック71が圧入されている。
【0014】前記揺動部材3の内周と固定軸1の外周と
の間には、微少隙間Sが形成されている。この微少隙間
Sは、0.1mm以下のものであり、その両端はシール
33によって密封されている。また、前記微少隙間Sに
は粘性体としてのシリコングリースGが充填されてい
る。
【0015】前記軸受機構8は、揺動部材3の端部外周
に圧入された内輪81と、前記プーリ4の内周に一体的
に構成された外輪82との間に、複数個のボール83が
転走可能に介在されているものであり、各ボール83
は、合成樹脂製の保持器84によって所定間隔毎に保持
されている。
【0016】弾性部材5は、前記揺動部材3のベッドA
側の端部に形成された穴32に弾性収縮された状態で導
入されている(図2参照)。この穴32は、固定軸1の
軸線と平行に延びており、その開口部は、前記固定軸1
の摩擦面11に臨ませてある。また、前記穴32は、固
定軸1の軸線を中心とする円周上の一箇所又は複数箇所
に形成されている。
【0017】摩擦部材6は、前記揺動部材3の穴32に
進退自在に導入された円板状のものであり、耐摩耗性に
優れるPES、PEEK等のスーパーエンジニアリング
プラスチックによって形成されている。この摩擦部材6
は、前記揺動部材3の穴32から一部が突出された状態
で、その端面である固定軸1の軸線と直角な摺動面61
が、固定軸1の摩擦面11に圧接されている。
【0018】前記引張コイルばね7は、前記ばねフック
71とベッドAの所定部との間に張設されており、この
引張コイルばね7の付勢力により、揺動部材3を固定軸
1を中心として図1の反時計回り方向に回動付勢してい
る。このため、プーリ94にてベルトBを所定圧にて押
圧することができる。
【0019】以上の構成のオートテンショナは、摩擦部
材6の摺動面61と固定軸1の摩擦面11との摩擦抵抗
により、揺動部材3に所定の揺動抵抗を付与することが
できる。また、ベルトBからの荷重によって揺動部材3
が揺動すると、固定軸1と揺動部材3との間の微少隙間
Sに動圧が発生するので、この微少隙間Sに充填した粘
度の高いシリコングリースGによって、揺動部材3に補
助的な揺動抵抗を付与することができる。従って、これ
ら揺動抵抗により、ベルトBの振動エネルギーを吸収す
ることができる。
【0020】また、長期の使用により前記摩擦部材6が
摩耗して、その摺動面61と固定軸1の摩擦面11との
摩擦抵抗が低下することにより、揺動部材3に対して揺
動抵抗をほとんど付与できなくなった場合でも、固定軸
1と揺動部材3との間の微少隙間Sに発生する動圧と、
この微少隙間Sに充填したシリコングリースGとによっ
て、揺動部材3に対して引き続き揺動抵抗を付与するこ
とができる。従って、より長期に亘ってベルトBの振動
エネルギーを吸収することができる。
【0021】しかも、固定軸1の外周の溝14がV字形
であり、その頂部を固定軸1の周方向に向けて配列して
いるので、動圧を効果的に発生させることができるとと
もに、当該溝14の頂部が図1において時計回り方向に
向いているので、揺動部材3が同図において時計回り方
向に揺動する場合に作用する揺動抵抗に対して、その逆
方向に揺動する場合に作用する揺動抵抗を小さくするこ
とができる。このため、ベルトBが急激に緩んだ場合
に、当該ベルトBに対して揺動部材3を迅速に追随させ
て、ベルトBが振動するのを効果的に阻止することがで
きる。
【0022】前記固定軸1の外周の溝14は、図5に示
すように、その頂部が固定軸1の周方向において交互に
逆向きになるように配列してもよく、この場合には、揺
動部材3の揺動方向にかかわらず常に同じ揺動抵抗を付
与することができるので、揺動部材3の揺動方向を任意
に設定することができる。
【0023】この発明のオートテンショナは、前記実施
の形態に限定されるものでなく、例えば弾性部材5、摩
擦部材6等を固定軸1側に設け、摩擦面11を揺動部材
3側に設けること、固定軸1とボルト9とを一体もので
構成すること、弾性部材5としてゴム等からなる棒状体
を用いること等、種々の設計変更を施すことができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のオートテ
ンショナによれば、揺動部材の揺動に伴って固定軸の外
周と揺動部材との間の微少隙間に発生する動圧と、当該
微少隙間に充填した粘性体とにより、揺動部材に対して
揺動抵抗を付与することができるので、長期の使用によ
り摩擦部材が摩耗して、揺動部材に対して揺動抵抗をほ
とんど付与できなくなった場合でも、揺動部材に対して
引き続き揺動抵抗を付与することができる。従って、よ
り長期に亘ってベルトの振動エネルギーを吸収すること
ができる。
【0025】請求項2記載のオートテンショナによれ
ば、溝の全体形状がV字形であり、その頂部を固定軸の
周方向に向けて配列しているので、動圧をより効果的に
発生させることができ、揺動部材に対して揺動抵抗をよ
り効果的に付与することができる。
【0026】請求項3記載のオートテンショナによれ
ば、ベルトの張力が減衰する際のベルトに対する揺動部
材の追従性を高めることができるので、ベルトが振動す
るのをより効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のオートテンショナの一実施形態を示
す正面図である。
【図2】図1のI−I線における要部断面図である。
【図3】図1のII−II線における断面図である。
【図4】固定軸を示す側面図である。
【図5】固定軸の溝の他の実施の形態を示す側面図であ
る。
【図6】従来例を示す断面図である。
【図7】従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 固定軸 11 摩擦面 14 溝 3 揺動部材 4 プーリ 5 弾性部材 6 摩擦部材 61 摺動面 B ベルト S 微少隙間 G シリコングリース(粘性体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトに接触させるプーリを回転自在に支
    持する揺動部材を、固定軸に揺動自在に嵌合し、前記固
    定軸の軸線と直角な摺動面を備える摩擦部材を、弾性部
    材の付勢力によって、揺動部材側と固定側の何れか一方
    に設けられた摩擦面に圧接させて、揺動部材に揺動抵抗
    を付与するオートテンショナにおいて、 前記固定軸の外周と揺動部材との間に微少隙間を形成
    し、前記固定軸の外周に揺動部材の揺動に伴って動圧を
    発生させる多数の溝を形成し、当該固定軸の外周と揺動
    部材との間に、粘性体を充填していることを特徴とする
    オートテンショナ。
  2. 【請求項2】前記溝の全体形状がV字形であり、その頂
    部を固定軸の周方向に向けて配列している請求項1記載
    のオートテンショナ。
  3. 【請求項3】前記溝の頂部を、一方向に向けて配列して
    いる請求項2記載のオートテンショナ。
JP33733199A 1999-11-29 1999-11-29 オートテンショナ Pending JP2001153197A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014122688A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Showa Corp 自動二輪車の車高調整装置

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