JP2001152415A - 橋梁用排水管 - Google Patents

橋梁用排水管

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JP2001152415A
JP2001152415A JP33726699A JP33726699A JP2001152415A JP 2001152415 A JP2001152415 A JP 2001152415A JP 33726699 A JP33726699 A JP 33726699A JP 33726699 A JP33726699 A JP 33726699A JP 2001152415 A JP2001152415 A JP 2001152415A
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JP
Japan
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bridge
pipe
pier
drainage pipe
drainage
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JP33726699A
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English (en)
Inventor
Masaaki Fujisawa
正明 藤澤
Toshiji Kobayashi
利二 小林
Kaname Toyoda
要 豊田
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Yoshikawa Kensetsu KK
Japan Highway Public Corp
Misawa Hobas Co Ltd
Original Assignee
Yoshikawa Kensetsu KK
Japan Highway Public Corp
Misawa Hobas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 橋梁および橋脚の外観を向上させることが可
能な橋梁用排水管を提供すること。 【解決手段】 橋梁用排水管10を、筒状部21Aおよ
びボルト101で橋脚2および道路体3に固定される耳
部21Bを含んで構成される管本体21と、ボルト10
1を被覆する被覆部材22とを備えて構成する。管本体
21を固定するボルト101を被覆部材22で被覆した
ので、当該ボルト101が外部に露出することがなく、
これにより、道路体3および橋脚2の外観を向上でき
る。管本体21が断面略四角形状の筒状部21Aを有し
ているので、従来の円筒状に比べても見栄えがよく、こ
の点からも、道路体3および橋脚2の外観を向上でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁の裏側より下
方に向かって、かつ、橋脚に沿って露出して配設される
橋梁用排水管に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、高速道路等の橋梁上面の雨水等
を下方に排水するために、橋梁の裏側より下方に向かっ
て、かつ、橋脚に沿って露出して配設される橋梁用排水
管が利用されている。この橋梁用排水管は、内部が中空
とされた塩化ビニル製の円筒状の配管体を、上下に複数
配置して繋ぎ合わせ、これらを橋脚に固定することで形
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような橋梁用排水
管では、円筒状に形成されているため、他の橋梁や橋脚
との形状とバランスが悪く、当該橋梁および橋脚の外観
が損なわれるという問題があった。そこで、橋梁用排水
管の形状を、橋梁や橋脚との形状とバランスのよい角柱
状にすることが考えられるが、角柱状の排水管を橋脚に
固定する際、断面凸形状の取付部材で排水管を橋脚に押
さえ付けるとともに、当該取付部材の端部をボルトで橋
脚にねじ込むので、ボルトが外部に露出してしまい、こ
の点からも、外観が損なわれるという問題がある。
【0004】一方、橋梁用排水管を構成する配管体は、
塩化ビニルで製造されているので、耐候性が悪く、特
に、露出して配設されるために、太陽光等の熱による伸
縮が問題となっている。このため、熱による伸縮を予め
考慮して、各配管体間に当該伸縮を吸収する蛇腹状の調
整部材を介装している。しかしながら、調整部材は、円
筒状の配管体にのみ対応した形状であるので、例えば、
角柱状等の他の形状には適用することが困難であり、こ
のため、円筒状以外のあらゆる形状の配管体の、熱によ
る伸縮を吸収できる機構の開発が望まれている。
【0005】本発明の第1の目的は、橋梁および橋脚の
外観を向上させることが可能な橋梁用排水管を提供する
ことにある。また、本発明の第2の目的は、熱による伸
縮を吸収することが可能な橋梁用排水管を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明は、橋梁
の裏側より下方に向かって、かつ、橋脚に沿って露出し
て配設される橋梁用排水管であって、内部に流路が形成
される断面略四角形状の筒状部、およびこの筒状部の一
側面の端縁から当該一側面に沿って延びるとともに、固
定部材で橋脚および橋梁に固定される耳部を含んで構成
される管本体と、固定部材を被覆する被覆部材とを備え
ていることを特徴とする。このような本発明によれば、
管本体を固定する固定部材を被覆部材で被覆するので、
当該固定部材が外部に露出することがなく、これによ
り、橋梁および橋脚の外観を向上させることが可能とな
る。また、管本体が断面略四角形状の筒状部を有してい
るので、従来の円筒状に比べても見栄えがよく、この点
からも、橋梁および橋脚の外観を向上させることが可能
となる。
【0007】以上において、前述の被覆部材は、管本体
に嵌合手段を介して取り付けられていることが好まし
い。このようにすれば、被覆部材を管本体に嵌めるだけ
でよく、例えば、ねじ止めや接着剤で固定する場合に比
べて、橋梁用排水管の構成を簡単にすることが可能とな
るので、当該橋梁用排水管の製造が容易となる。
【0008】また、前述の橋梁には、上端が当該橋梁の
表側に開口されているとともに、下端が筒状部に連通す
る排水升が形成され、筒状部には、排水升からの排水を
付勢する傾斜部材が設けられていることが望ましい。こ
こで、排水升は、通常、橋梁の端縁近傍に設けられてい
る。このため、橋梁用排水管は、この橋梁の端縁近傍に
まで延びているとともに、橋梁の裏側に沿って配設され
ている。このようにすれば、橋梁上面に溜まった雨水等
の排水を、筒状部の内部下面に溜めることなく、効率よ
く排水することが可能となる。
【0009】さらに、前述の傾斜部材は、その表面が蛇
腹状に形成されていることが好ましい。このようにすれ
ば、傾斜部材上での排水の流れがより一層向上するの
で、排水升からの排水がより一層付勢され、より一層効
率よく排水可能となる。
【0010】本願の第2発明は、橋梁の裏側より下方に
向かって、かつ、橋脚に沿って露出して配設される橋梁
用排水管であって、橋脚への取り付け位置の変位を許容
する位置調整機構が設けられていることを特徴とする。
このような本発明によれば、橋梁用排水管が太陽光等の
熱によって伸縮しても、橋梁用排水管に設けられている
位置調整機構によって、橋脚への取り付け位置が調整さ
れ、これにより、橋梁用排水管の熱による伸縮を吸収す
ることが可能となる。また、位置調整機構を設けるだけ
で、橋梁用排水管の熱による伸縮を吸収することが可能
なので、種々の形状の橋梁用排水管にも適用することが
可能となる。
【0011】以上において、前述の位置調整機構は、当
該橋梁用排水管を橋脚に固定する固定部と、当該橋梁用
排水管を橋脚に対して変位可能とする可動部とを含んで
構成されていることが好ましい。このようにすれば、橋
梁用排水管の熱による伸縮を、可動部で自動的に対応す
ることが可能となるので、当該橋梁用排水管の熱による
伸縮を容易に吸収することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態を
示す自動車用道路1が示されている。自動車用道路1
は、図示しない基礎上に所定間隔あけて立設された橋脚
2と、この橋脚2により支持されている橋梁である断面
コ字形状の道路体3とを含んで構成されている。この自
動車用道路1には、道路体3の裏側より下方に向かっ
て、かつ、橋脚2に沿って露出して配設される橋梁用排
水管10が設けられている。この橋梁用排水管10は、
所定寸法に形成された長尺状の塩化ビニル製の配管体1
1を上下に複数配置して繋ぎ合わせられて形成されてい
る。ここで、道路体3の図中右側端部には、上端が当該
道路体3の表側に開口されているとともに、内部が道路
体3の裏側に向かって貫通された中空状の排水升3Aが
設けられている。この排水升3Aの下端は、この下端に
対応した位置に配設される配管体11Aに接続されてい
る。
【0013】配管体11は、図2に示されるように、橋
脚2および道路体3に固定される管本体21と、この管
本体21に取り付けられる被覆部材22とを含んで構成
されている。管本体21は、内部に流路が形成される断
面略四角形状の筒状部21Aと、この筒状部21Aの橋
脚2および道路体3に面する一側面の両端縁から当該一
側面に沿って水平に延びるとともに、当該筒状部21A
と略同じ長さ寸法を有する耳部21Bとを備えている。
耳部21Bは、固定部材であるボルト101およびグリ
ップアンカー102で、橋脚2および道路体3に固定さ
れるようになっている。このボルト101およびグリッ
プアンカー102は、耳部21Bの長手方向に沿って、
所定間隔毎に設けられている。
【0014】被覆部材22は、管本体21と略同じ長さ
寸法を有し、当該管本体21に嵌合手段23を介して取
り付けられ、ボルト101を外部から被覆している。詳
しくは、被覆部材22の長手方向に沿った両端縁には、
断面矢印状の突起部24が形成されている。また、各耳
部21Bの長手方向に沿った端部近傍、および耳部21
Bと直交する筒状部21Aの側面には、前記突起部24
に応じた位置に当該突起部24を嵌合する嵌合部25が
形成されている。つまり、突起部24と嵌合部25で嵌
合手段23が構成され、被覆部材22の突起部24を管
本体21に形成されている嵌合部25に嵌合することに
より、被覆部材22を管本体21に取り付けることがで
きるようになっている。この際、耳部21Bの表面に露
出しているボルト101の頭部は、被覆部材22によっ
て被覆されるので、外部からは見えないようになってい
る。
【0015】このような配管体11のうち、道路体3の
裏側に取り付けられるとともに、排水升3Aに接続され
る配管体11Aは、図3に示されるように、筒状部21
Aの道路体3に面する一側面である上面31に排水升3
Aが嵌合する嵌合孔32が形成されている。また、この
配管体11Aの上面31には、中央部分に嵌合孔32に
応じて形成された開口33Aを有する平面四角形状の防
水部材である止水シート33が設けられている。ここ
で、開口33Aの直径は、嵌合孔32の直径よりも小さ
くなっている。つまり、排水升3Aの下端を嵌合孔32
に嵌合する際、止水シート33の一部も筒状部21A内
部に押し込まれるようになっている。これにより、嵌合
孔32の周縁と排水升3Aの側面との間の隙間が完全に
塞がれ、当該嵌合孔32の周縁と排水升3Aの側面との
間の隙間から筒状部21A内部への雨水等の浸入を防止
できるようになっている。さらに、排水升3Aの下端
を、配管体11Aの筒状部21Aに嵌合することで、当
該下端が筒状部21Aに連通するようになっている。
【0016】一方、配管体11Aの筒状部21A内部に
は、排水升3Aから流れてくる排水を付勢するブロック
状の傾斜部材34が設けられている。傾斜部材34は、
その表面34Aが、図3中右側から左側に向かって傾斜
しているとともに、図4に示されるように、断面蛇腹状
に形成されている。これにより、排水升3Aから流れて
きた排水は、傾斜部材34の表面34Aで付勢され、下
方に向かって勢いよく流れるようになっている。
【0017】ここで、道路体3の裏側に取り付けられる
配管体11Aにおいて、図3のAに示す部分は、図4に
示されるように、2つの取付部材35、36により道路
体3に取り付けられている。詳しくは、取付部材35
は、道路体3の裏側に接触されるものであり、平面矩形
状に形成されている。この取付部材35の長さ寸法は、
配管体11Aの幅寸法よりも大きく設定されている。取
付部材36は、配管体11Aの外部に露出する面に沿っ
て形成されている断面略コ字形状の囲み部36Aと、こ
の囲み部36Aの両端縁から道路体3の裏側に沿って延
びる延出部36Bとを含んで構成されている。これら取
付部材36の延出部36Bと取付部材35の端部とは、
相互に接触可能となっている。そして、取付部材35、
36で配管体11Aを挟持するとともに、取付部材35
の両端部、および取付部材36の延出部36Bを接触さ
せ、当該取付部材35の両端部および延出部36Bをボ
ルト37で道路体3に固定する。この際、ボルト37
は、道路体3の裏側の所定位置に埋め込まれたインサー
トアンカー38に螺合されるようになっている。
【0018】なお、この道路体3の裏側に取り付けられ
る配管体11Aは、他の橋脚2に取り付けられる配管体
11と比べて、特に取り付け方向に重力が加わるので、
前述した耳部21Bをボルト101で取り付ける以外
に、取付部材35、36によって道路体3に取り付ける
必要がある。このようにすることで、配管体11Aの取
り付け強度を強固にしている。また、取付部材35、3
6を道路体3に固定するボルト37は、外部に露出する
が、道路体3の裏側に配置されるので、橋脚2や道路体
3の外観を損なうものではない。さらに、配管体11A
の図3中右側端部は、道路体3の端縁側に延出されてい
る。このように延出することで、配管体11Aの外観を
向上させている。
【0019】この配管体11Aと、当該配管体11Aに
接続されている配管体11B同士は、接続部材40で接
続・連通されている。この接続部材40は、図5および
図6に示されるように、一方の配管体11Aの筒状部2
1Aに嵌合可能な第1嵌合部41と、他方の配管体11
Bの筒状部21Aに嵌合可能な第2嵌合部42とを含ん
で構成されている。第1嵌合部41の直径W1は、第2
嵌合部42の直径W2よりも大きくなっており、これに
より、第1嵌合部41と第2嵌合部42との境界部分に
は、段差H1が形成された段部43が設けられている。
この段部43には、第2嵌合部42の側面に沿って輪状
の衝撃吸収材であるクッションゴム44が設けられてい
る。このクッションゴム44を設けることで、各配管体
11A、11Bを接続部材40に嵌合する際の配管体1
1A、11Bの端面同士の接触を防止している。また、
第2嵌合部42の端部近傍には、その側面に沿って輪状
の止水部材である排水管止水ゴム輪45が設けられてい
る。
【0020】排水管止水ゴム輪45は、第2嵌合部42
の側面に固定される固定部47と、この固定部47の上
面に形成されているとともに、先端が配管体11Bの筒
状部21A内側面に当接する筋状の2つの突起部46と
を備えて構成されている。これら2つの突起部46が配
管体11Bの筒状部21Aの内側面に当接することによ
り、雨水等が外部に漏れるのを止水できるようになって
いる。また、排水管止水ゴム輪45の高さ寸法H2は、
前述の段差H1と略同じ寸法となっている。つまり、図
6に示されるように、第2嵌合部42の直径W2に、上
下に現れる排水管止水ゴム輪45の高さ寸法H2を加え
ることで、第1嵌合部41の直径W1と略同じとなるよ
うになっている。さらに、段部43を設けることで、配
管体11A、11Bの表面とクッションゴム44の表面
とが面一で連続されるようになっている。
【0021】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。すなわち、管本体21を固定するボ
ルト101を被覆部材22で被覆したので、当該ボルト
101が外部に露出することがなく、これにより、道路
体3および橋脚2の外観を向上させることができる。ま
た、管本体21が断面略四角形状の筒状部21Aを有し
ているので、従来の円筒状に比べても見栄えがよく、こ
の点からも、道路体3および橋脚2の外観を向上させる
ことができる。
【0022】さらに、被覆部材22を管本体21に嵌合
手段23を介して取り付けたので、被覆部材22を管本
体21に嵌めるだけでよく、橋梁用排水管10の構成を
簡単にでき、これにより、橋梁用排水管10の製造を容
易にできる。
【0023】また、排水升3Aに連通する配管体11A
の筒状部21Aに、排水升3Aからの排水を付勢する傾
斜部材34を設けたので、道路体3上面に溜まった雨水
等の排水を、筒状部21Aの内部下面に溜めることな
く、効率よく排水することができる。
【0024】さらに、傾斜部材34の表面34Aを断面
蛇腹状に形成したので、当該傾斜部材34上での排水の
流れがより一層向上し、排水升3Aからの排水がより一
層付勢され、これにより、より一層効率よく排水するこ
とができる。
【0025】図7には、本発明の第2実施形態に係る橋
梁用排水管50が示されている。なお、前記第1実施形
態と同一または相当構成品には同じ符号を付し、説明を
省略または簡略する。本第2実施形態は、前記第1実施
形態の橋梁用排水管10を、位置調整機構が設けられた
橋梁用排水管50としたものである。
【0026】すわなち、各配管体11には、図7に示さ
れるように、橋脚2への取り付け位置の変位を許容する
位置調整機構60が設けられている。位置調整機構60
は、配管体11を橋脚2に固定する固定部61と、当該
配管体11を橋脚2に対して変位可能とする可動部62
とを含んで構成されている。固定部61は、各配管体1
1の上部に2つ設けられるとともに、可動部62は、各
配管体11の中間部および下部にそれぞれ2つずつ設け
られている。
【0027】固定部61は、図8〜図10に示されるよ
うに、管本体21に固定される枠部材71と、この枠部
材71に摺動可能に設けられる摺動板72とを備えて構
成されている。枠部材71は、平面長方形状に形成され
るとともに、中央部分に平面長方形状の開口71Aが形
成されている。この枠部材71の開口71Aを挟んで対
向する上下端部には、図示しないナットが埋め込まれて
いる。そして、図9に示されるように、耳部21Bの被
覆部材22側から挿入したボルト81を、枠部材71の
ナットに螺合することで、枠部材71が耳部21Bに固
定されている。また、開口71Aの周縁には、その長辺
部分に摺動板72の端部を支持するとともに、開口71
Aの中央に向かって傾斜する支持部71Bが形成されて
いる。この支持部71Bの摺動板72が接する面には、
当該摺動板72を摺動し易くするための溝71Cが形成
されている。なお、耳部21Bには、開口71Aに応じ
た位置に当該開口71Aと略同じ大きさの開口21Cが
形成されている。
【0028】摺動板72は、中央部分にボルト101が
挿通される略楕円形状の挿通孔72Aを有し、平面略正
方形状および断面矩形状に形成されている。この摺動板
72の幅寸法は、開口71A、21Cに応じたものとな
っている。そして、摺動板72は、耳部21Bの開口2
1Cに嵌合されるとともに、挿通孔72Aに挿通された
ボルト101、およびグリップアンカー102で橋脚2
に固定されている。この際、摺動板72の角部分が支持
部71Bに当接されるので、ボルト101を締め付ける
ことで、枠部材71を橋脚2に簡単に圧接することがで
き、配管体11の固定強度を高めることが容易に調整で
きるようになっている。
【0029】可動部62は、図11および図12に示さ
れるように、管本体21に固定される枠部材91と、こ
の枠部材91に摺動可能に嵌合される嵌合板92とを備
えて構成されている。なお、枠部材91は、前述の枠部
材71と同様の開口91A、支持部91B、溝91Cを
備え、形状および固定構造が同じであるので、ここでは
省略する。嵌合板92は、中央部分にボルト101が挿
通される略楕円形状の挿通孔92Aを有し、平面円形状
および断面略台形状に形成されている。この嵌合板92
は、両端が支持部91Bに支持され、開口91Aに嵌合
されている。そして、嵌合板92は、橋脚2に面する側
面が橋脚2に接触し、ボルト101およびグリップアン
カー102で当該橋脚2に固定されている。従って、枠
部材91および枠部材91が固定されている配管体11
は、嵌合板92に対して摺動可能となっている。ここ
で、嵌合板92の厚さ寸法は、枠部材91の厚さ寸法よ
りも大きくなっている。つまり、嵌合板92を橋脚2に
接触させて固定すると、枠部材91と橋脚2との間に
は、自動的に隙間が形成される。これにより、嵌合板9
2に対する枠部材91(配管体11)の摺動をより簡単
に行えるようになっている。
【0030】このように固定部61および可動部62を
各配管体11に設けておけば、当該配管体11が太陽光
等の熱によって伸縮した際、可動部62で枠部材91
(配管体11)が自動的に動き、橋脚2への取り付け位
置が調整される。この際、一端が固定部61で固定され
ているので、配管体11全体の位置がずれることはな
い。
【0031】このような本実施形態によれば、前記第1
実施形態と同様の効果が得られるうえ、次のような効果
が得られる。すなわち、配管体11に橋脚への取り付け
位置の変位を許容する位置調整機構60を設けたので、
配管体11が太陽光等の熱によって伸縮しても、配管体
11に設けられている位置調整機構60によって、橋脚
2への取り付け位置が調整され、これにより、配管体1
1の熱による伸縮を吸収することができる。また、位置
調整機構60を設けるだけで、配管体11の熱による伸
縮を吸収することができるので、種々の形状の配管体に
も適用することができる。
【0032】さらに、位置調整機構60を、固定部61
と可動部62とを含んで構成したので、配管体11の熱
による伸縮を、可動部62で自動的に対応することがで
き、当該配管体11の熱による伸縮を容易に吸収するこ
とができる。
【0033】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第2実施形態では、位置調整機構は、固定
部と可動部とで構成されていたが、これに限らず、橋脚
への取り付け位置の変位を許容するものであればよく、
その形状、構成は、実施に当たって適宜決めればよい。
【0034】また、前記第1実施形態では、傾斜部材
は、その表面が蛇腹状に形成されていたが、これに限ら
ず、例えば、平面状でもよい。
【0035】さらに、前記第1実施形態では、排水升か
らの排水を付勢するために、傾斜部材が設けられていた
が、これに限らず、例えば、筒状部自体が排水升からの
排水を付勢するような構造であれば、なくてもよい。
【0036】また、前記第1実施形態では、被覆部材
は、嵌合手段を介して管本体に取り付けられていたが、
これに限らず、例えば、接着剤や両面テープ等で取り付
けてもよく、被覆部材の管本体への取り付け手段が、実
施に当たって適宜選択すればよい。
【0037】さらに、前記実施形態では、複数の配管体
で橋梁用排水管を構成したが、これに限らず、例えば、
1本の配管体で橋梁用排水管を構成してもよく、実施に
当たって適宜決めればよい。
【0038】また、前記実施形態では、配管体を塩化ビ
ニルで形成していたが、これに限らず、例えば、アルミ
等、その他の材質で形成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の橋梁用排
水管によれば、橋梁および橋脚の外観を向上させること
ができるという効果がある。また、本発明の橋梁用排水
管によれば、熱による伸縮を吸収することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における自動車用道路を
示す断面図である。
【図2】前記実施形態における配管体の取付構造を示す
断面図である。
【図3】前記実施形態における配管体の取付構造を示す
分解断面図である。
【図4】前記実施形態における配管体の他の取付構造を
示す断面図である。
【図5】前記実施形態における接続部材を示す(A)側
面図、(B)断面図である。
【図6】前実施形態における配管体の接続構造を示す断
面図である。
【図7】本発明の第2実施形態における位置調整機構を
備えた橋梁用排水管の裏面を示す概略図である。
【図8】前記実施形態における固定部を示す平面図であ
る。
【図9】前記実施形態における固定部の取付構造を示す
断面図である。
【図10】前記実施形態における固定部の取付構造を示
す断面図である。
【図11】前記実施形態における可動部を示す平面図で
ある。
【図12】前記実施形態における可動部の取付構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
2 橋脚 3 橋梁である道路体 3A 排水升 10 橋梁用排水管 21 管本体 21A 筒状部 21B 耳部 22 被覆部材 23 嵌合手段 34 傾斜部材 34A 表面 60 位置調整機構 61 固定部 62 可動部 101 固定部材であるボルト
フロントページの続き (72)発明者 藤澤 正明 山梨県北都留郡上野原町上野原546−1 日本道路公団 上野原工事事務所内 (72)発明者 小林 利二 長野県飯田市松尾町2丁目25番地 吉川建 設株式会社内 (72)発明者 豊田 要 愛知県名古屋市中村区則武1丁目9番9号 側島第2ノリタケビル ミサワホーバス 株式会社名古屋営業所内 Fターム(参考) 2D059 GG43 GG55

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】橋梁の裏側より下方に向かって、かつ、橋
    脚に沿って露出して配設される橋梁用排水管であって、 内部に流路が形成される断面略四角形状の筒状部、およ
    びこの筒状部の一側面の端縁から当該一側面に沿って延
    びるとともに、固定部材で前記橋脚および橋梁に固定さ
    れる耳部を含んで構成される管本体と、前記固定部材を
    被覆する被覆部材とを備えていることを特徴とする橋梁
    用排水管。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の橋梁用排水管において、 前記被覆部材は、前記管本体に嵌合手段を介して取り付
    けられていることを特徴とする橋梁用排水管。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の橋梁用排
    水管において、 前記橋梁には、上端が当該橋梁の表側に開口されている
    とともに、下端が前記筒状部に連通する排水升が形成さ
    れ、 前記筒状部には、前記排水升からの排水を付勢する傾斜
    部材が設けられていることを特徴とする橋梁用排水管。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の橋梁用排水管において、 前記傾斜部材は、その表面が蛇腹状に形成されているこ
    とを特徴とする橋梁用排水管。
  5. 【請求項5】橋梁の裏側より下方に向かって、かつ、橋
    脚に沿って露出して配設される橋梁用排水管であって、 前記橋脚への取り付け位置の変位を許容する位置調整機
    構が設けられていることを特徴とする橋梁用排水管。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の橋梁用排水管において、 前記位置調整機構は、当該橋梁用排水管を前記橋脚に固
    定する固定部と、当該橋梁用排水管を前記橋脚に対して
    変位可能とする可動部とを含んで構成されていることを
    特徴とする橋梁用排水管。
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