JP2001152119A - エマルシヨン型粘着剤組成物と段ボ―ル封緘用粘着テ―プ - Google Patents

エマルシヨン型粘着剤組成物と段ボ―ル封緘用粘着テ―プ

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JP2001152119A
JP2001152119A JP34105899A JP34105899A JP2001152119A JP 2001152119 A JP2001152119 A JP 2001152119A JP 34105899 A JP34105899 A JP 34105899A JP 34105899 A JP34105899 A JP 34105899A JP 2001152119 A JP2001152119 A JP 2001152119A
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JP34105899A
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Katsuhiko Kamiya
克彦 神谷
Mathew Charley
チヤ―リ―・マテユ―
Michio Umeda
道夫 梅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフイン系被着体に対する接着性と低
温時の段ボ―ル封緘性にすぐれたアクリル系のエマルシ
ヨン型粘着剤組成物を提供する。 【解決手段】 式(1):CH2 =C(R1 )COOR
2 (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 は炭素
数1〜14のアルキル基である)で表される(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体のエマ
ルシヨン型重合体100重量部に、臭素価が30以下の
水素添加テルペン系樹脂、水素添加クマロン系樹脂また
は水素添加石油系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種
の粘着付与剤10〜60重量部を配合してなるエマルシ
ヨン型粘着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系のエマ
ルシヨン型粘着剤組成物と、これを用いて支持体上に粘
着剤層を設けてなる段ボ―ル封緘用粘着テ―プとに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エマルシヨン型粘着剤は、有機溶剤溶解
型粘着剤とは異なり、無溶剤で塗工できるので、環境衛
生や安全性などの点ですぐれており、近年、多用されて
いる。とくに、アクリル系のエマルシヨン型粘着剤は、
粘着性や耐候性などにもすぐれていることから、各種の
分野に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アクリル系の
エマルシヨン型粘着剤は、ポリエチレンなどのポリオレ
フインに対する接着性に劣り、また段ボ―ル封緘用粘着
テ―プに利用した場合、低温時の段ボ―ル封緘性に劣る
問題があつた。アクリル系重合体の分子量を調節するな
どして、接着特性を改良する試みもなされているが、上
記両特性、とくに低温時の段ボ―ル封緘性を十分に改良
するには至つていない。
【0004】本発明は、上記の事情に照らし、ポリオレ
フイン系被着体に対する接着性と低温時の段ボ―ル封緘
性にすぐれたアクリル系のエマルシヨン型粘着剤組成物
と、これを用いた段ボ―ル封緘用粘着テ―プを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、エマシヨン型重
合により得られたアクリル系重合体に対して、水素添加
により臭素価を30以下とした特定の粘着付与剤を特定
量配合したときに、ポリオレフイン系被着体に対する接
着性にすぐれるとともに、常温下ではもちろん、低温時
でも段ボ―ル封緘性にすぐれたアクリル系のエマルシヨ
ン型粘着剤組成物が得られることを見い出し、本発明を
完成するに至つたものである。
【0006】すなわち、本発明は、式(1):CH2
C(R1 )COOR2 (式中、R1は水素原子またはメ
チル基、R2 は炭素数1〜14のアルキル基である)で
表される(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分
とする単量体のエマルシヨン型重合体100重量部に、
臭素価が30以下の水素添加テルペン系樹脂、水素添加
クマロン系樹脂または水素添加石油系樹脂の中から選ば
れる少なくとも1種の粘着付与剤10〜60重量部を配
合してなるエマルシヨン型粘着剤組成物(請求項1)
と、支持体上に上記のエマルシヨン型粘着剤組成物を用
いた粘着剤層を設けてなる段ボ―ル封緘用粘着テ―プ
(請求項2)とに係るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるエマルシヨン型重
合体は、式(1):CH2 =C(R1 )COOR2 (式
中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 は炭素数1〜
14のアルキル基である)で表される(メタ)アクリル
酸アルキルエステルを主成分とする単量体を、重合開始
剤と乳化剤の存在下、通常のエマルシヨン重合により、
30〜80℃で重合させることにより、得られるもので
ある。重合は、一般的な一括重合、連続滴下重合、分割
滴下重合などを採用することができる。
【0008】上記の式(1)で表される(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルとしては、式中のR2 がメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、
イソアミル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、イ
ソオクチル基、イソノニル基、イソデシル基などのアル
キル基であるアクリル酸またはメタクリル酸のアルキル
エステルなどを挙げることができる。これらの(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを主成分として、接着特性
などの調節のために、他の改質用単量体を併用してもよ
い。たとえば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、クロ
トン酸、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸グ
リシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、N,N−
ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホ
リンなどが挙げられる。これらの改質用単量体は、全単
量体中40重量%以下の割合で使用するのが望ましい。
【0009】重合開始剤としては、2,2′−アゾビス
イソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2−アミジ
ノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2′−アゾビス
(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)などのア
ゾ系開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなど
の過硫酸塩系開始剤、ベンゾイルパ―オキサイド、t−
ブチルハイドロパ―オキサイドなどの過酸化物系開始
剤、過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムなどとのレドツク
ス系開始剤などが用いられる。
【0010】乳化剤としては、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエ―テ
ル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフエニ
ルエ―テル硫酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤、ポ
リオキシエチレンアルキルエ―テル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフエニルエ―テルなどのノニオン系乳化剤な
どが挙げられ、これらの中から、その1種または2種以
上が用いられる。なお、アニオン系乳化剤およびノニオ
ン系乳化剤のいずれの場合も、分子内にプロペニル基な
どを導入したラジカル重合性の乳化剤を使用することも
できる。
【0011】本発明における粘着付与剤は、臭素価が3
0以下、好ましくは20以下、より好ましくは10以下
である水素添加テルペン系樹脂、水素添加クマロン系樹
脂または水素添加石油系樹脂の中から選ばれる少なくと
も1種である。このような粘着付与剤の市販品として
は、ヤスハラケミカル(株)製の商品名「クリアロンP
105」(水素添加テルペン系樹脂)、荒川化学(株)
製の商品名「アルコンP90」、「アルコンP10
0」、「アルコンM90」、「アルコンM100」(い
ずれも、水素添加クマロン系樹脂)、新日鉄化学(株)
製の商品名「エスクリスタルA100S」(水素添加石
油系樹脂)などがある。
【0012】本発明においては、上記の臭素価が30以
下である粘着付与剤を前記したエマルシヨン型重合体に
配合したときにのみ、ポリオレフイン系被着体に対する
接着性にすぐれ、かつ常温下ではもちろん、低温時にお
いても、段ボ―ル封緘性にすぐれたアクリル系のエマル
シヨン型粘着剤組成物を調製することが可能となる。す
なわち、臭素価が30を超える粘着付与剤を配合したと
きには、上記の効果、とくに低温時の段ボ―ル封緘性の
改善効果が得られない。
【0013】また、本発明において、上記の臭素価が3
0以下である粘着付与剤は、これを通常水に乳化させた
乳化物として前記したエマルシヨン型重合体に配合する
が、その際、上記粘着付与剤の配合量(固形分)は、エ
マルシヨン型重合体100重量部(固形分)あたり、1
0〜60重量部、好ましくは20〜40重量部とするの
がよい。10重量部未満となつたり、60重量部を超え
ると、ポリオレフイン系被着体への接着性や低温時の段
ボ―ル封緘特性が損なわれる。
【0014】本発明のエマルシヨン型粘着剤組成物は、
前記したエマルシヨン型重合体に上記の臭素価が30以
下である粘着付与剤を上記割合で配合してなるものであ
り、これには、必要により、通常使用される添加剤、た
とえば架橋剤、界面活性剤、老化防止剤、充填剤、顔
料、着色剤などを配合してもよい。
【0015】本発明の段ボ―ル封緘用粘着テ―プは、支
持体として、ポリプロピレンフイルム、エチレン・プロ
ピレン共重合体フイルム、ポリエステルフイルムなどの
プラスチツクフイルムや、ポリエチレンフイルムをラミ
ネ―トしたクラフト紙などを使用し、この支持体の片面
に上記したエマルシヨン型粘着剤組成物を用いた粘着剤
層を厚さが通常20〜50μmとなるように設けてなる
ものである。上記粘着剤層の設け方は任意であり、通常
は支持体の片面に直接上記したエマルシヨン型粘着剤組
成物を塗布し、乾燥すればよい。また場合により、セパ
レ―タ上に塗布し、乾燥して形成した粘着剤層を支持体
上に転写するようにしてもよい。なお、支持体の粘着剤
層を設ける面には、通常使用される下塗剤やコロナ放電
などの表面処理を施してもかまわない。また、支持体の
背面側には、シリコ―ン系剥離剤や長鎖アルキル系剥離
剤などにより背面処理を施してもかまわない。
【0016】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味するものとする。
【0017】実施例1 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌装置を備えた反応容
器に、水50部および過硫酸カリウム0.2部を仕込
み、撹拌下で1時間窒素置換した。ここに、アクリル酸
2−エチルヘキシル98部、アクリル酸2部、ポリオキ
シエチレンラウリルエ―テル2部を水50部で乳化した
ものを、70℃で3時間かけて滴下した。70℃で2時
間熟成を行つたのち、室温まで冷却し、10重量%のア
ンモニア水で中和して、アクリル系重合体のエマルシヨ
ンAを調製した。
【0018】荒川化学(株)製の商品名「アルコンM1
00」(臭素価3の水素添加クマロン系樹脂)100部
をトルエン50部に溶解し、水80部およびポリオキシ
エチレンラウリルエ―テル2部を加えて、乳化した。そ
の後、脱トルエン処理を行つて、粘着付与剤の乳化物A
を調製した。
【0019】上記のアクリル系重合体のエマルシヨンA
に、上記の粘着付与剤の乳化物Aを、アクリル系重合体
(固形分)100部あたり、粘着付与剤(固形分)が3
0部となる割合で加えて、エマルシヨン型粘着剤組成物
を調製した。支持体として、コロナ放電式で表面酸化処
理をした厚さが40μm二軸延伸ポリプロピレンフイル
ムを使用し、この支持体の片面に上記のエマルシヨン型
粘着剤組成物を乾燥後の全厚が70μmとなるように塗
布し、乾燥したのち、電子線を3.0Mrad照射し
て、段ボ―ル封緘用粘着テ―プを作製した。
【0020】実施例2 粘着付与剤を、ヤスハラケミカル(株)製の商品名「ク
リアロンP105」(臭素価10の水素添加テルペン系
樹脂)に変更した以外は、実施例1と同様にして、粘着
付与剤の乳化物Bを調製した。実施例1で調製したアク
リル系重合体のエマルシヨンAに、上記の粘着付与剤の
乳化物Bを、アクリル系重合体(固形分)100部あた
り、粘着付与剤(固形分)が25部となる割合で加え
て、エマルシヨン型粘着剤組成物を調製した。このエマ
ルシヨン型粘着剤組成物を使用した以外は、実施例1と
全く同様にして、段ボ―ル封緘用粘着テ―プを作製し
た。
【0021】実施例3 単量体を、アクリル酸2−エチルヘキシル88部、アク
リル酸2.5部および酢酸ビニル9.5部に変更した以
外は、実施例1と同様にして、アクリル系重合体のエマ
ルシヨンBを調製した。このアクリル系重合体のエマル
シヨンBに、実施例1で調製した粘着付与剤の乳化物A
を、アクリル系重合体(固形分)100部あたり、粘着
付与剤(固形分)が40部となる割合で加えて、エマル
シヨン型粘着剤組成物を調製した。このエマルシヨン型
粘着剤組成物を使用した以外は、実施例1と全く同様に
して、段ボ―ル封緘用粘着テ―プを作製した。
【0022】実施例4 実施例3で調製したアクリル系重合体のエマルシヨンB
に、実施例2で調製した粘着付与剤の乳化物Bを、アク
リル系重合体(固形分)100部あたり、粘着付与剤
(固形分)が35部となる割合で加えて、エマルシヨン
型粘着剤組成物を調製した。このエマルシヨン型粘着剤
組成物を使用した以外は、実施例1と全く同様にして、
段ボ―ル封緘用粘着テ―プを作製した。
【0023】実施例5 粘着付与剤を、新日鉄化学(株)製の商品名「エスクリ
スタルA100S」(臭素価0の水素添加石油系樹脂)
に変更した以外は、実施例1と同様にして、粘着付与剤
の乳化物Cを調製した。実施例1で調製したアクリル系
重合体のエマルシヨンAに、上記の粘着付与剤の乳化物
Cを、アクリル系重合体(固形分)100部あたり、粘
着付与剤(固形分)が25部となる割合で加えて、エマ
ルシヨン型粘着剤組成物を調製した。このエマルシヨン
型粘着剤組成物を使用した以外は、実施例1と全く同様
にして、段ボ―ル封緘用粘着テ―プを作製した。
【0024】比較例1 粘着付与剤を、ヤスハラケミカル(株)製の商品名「Y
SレジンPX1000」(臭素価55のテルペン系樹
脂)に変更した以外は、実施例1と同様にして、粘着付
与剤の乳化物Dを調製した。実施例1で調製したアクリ
ル系重合体のエマルシヨンAに、上記の粘着付与剤の乳
化物Dを、アクリル系重合体(固形分)100部あた
り、粘着付与剤(固形分)が30部となる割合で加え
て、エマルシヨン型粘着剤組成物を調製した。このエマ
ルシヨン型粘着剤組成物を使用した以外は、実施例1と
全く同様にして、段ボ―ル封緘用粘着テ―プを作製し
た。
【0025】比較例2 粘着付与剤を、ヤスハラケミカル(株)製の商品名「Y
Sポリスタ―T100」(臭素価50のテルペン系樹
脂)に変更した以外は、実施例1と同様にして、粘着付
与剤の乳化物Eを調製した。実施例3で調製したアクリ
ル系重合体のエマルシヨンBに、上記の粘着付与剤の乳
化物Eを、アクリル系重合体(固形分)100部あた
り、粘着付与剤(固形分)が30部となる割合で加え
て、エマルシヨン型粘着剤組成物を調製した。このエマ
ルシヨン型粘着剤組成物を使用した以外は、実施例1と
全く同様にして、段ボ―ル封緘用粘着テ―プを作製し
た。
【0026】比較例3 実施例3で調製したアクリル系重合体のエマルシヨンB
に、実施例1で調製した粘着付与剤の乳化物Aを、アク
リル系重合体(固形分)100部あたり、粘着付与剤
(固形分)が2部となる割合で加えて、エマルシヨン型
粘着剤組成物を調製した。このエマルシヨン型粘着剤組
成物を使用した以外は、実施例1と全く同様にして、段
ボ―ル封緘用粘着テ―プを作製した。
【0027】比較例4 実施例1で調製したアクリル系重合体のエマルシヨンA
に、実施例2で調製した粘着付与剤の乳化物Bを、アク
リル系重合体(固形分)100部あたり、粘着付与剤
(固形分)が80部となる割合で加えて、エマルシヨン
型粘着剤組成物を調製した。このエマルシヨン型粘着剤
組成物を使用した以外は、実施例1と全く同様にして、
段ボ―ル封緘用粘着テ―プを作製した。
【0028】上記の実施例1〜5および比較例1〜4の
各段ボ―ル封緘用粘着テ―プについて、下記の方法によ
り、保持力、ポリエチレンに対する接着性および段ボ―
ル封緘性を調べた。これらの結果は、表1に示されると
おりであつた。
【0029】<保持力>被着体としての#280のサン
ドペ―パでサンデイングしたステンレス板に、段ボ―ル
封緘用粘着テ―プを、25mm×25mmの接着面積で接着
し、20分経過後、40℃下に20分放置したのち、ス
テンレス板を垂下し、段ボ―ル封緘用粘着テ―プの自由
末端に2,000gの均一荷重を負荷し、40℃下で段
ボ―ル封緘用粘着テ―プが落下するまでの時間(分)を
測定した。
【0030】<ポリエチレンに対する接着性>被着体と
してのポリエチレン板に、25mm×100mmの大きさと
した段ボ―ル封緘用粘着テ―プを、2Kgのロ―ラを1往
復させる方式で圧着したのち、23℃で20分間経過
後、23℃,65%RHの雰囲気下、引張り速度300
mm/分の条件で、180度剥離に要する力を測定した。
【0031】<段ボ―ル封緘性>23℃,60%RHま
たは0℃の条件下で、段ボ―ル封緘用粘着テ―プを使用
して段ボ―ル箱を封緘し、下記の基準で、段ボ―ル封緘
性を評価した。 「×」:封緘後24時間以内に段ボ―ル封緘用粘着テ―
プが剥がれて段ボ―ル箱が開いてしまつた 「○」:封緘後24時間経過後も段ボ―ル封緘用粘着テ
―プが剥がれず段ボ―ル箱が開かなかつた
【0032】
【0033】上記の表1の結果から明らかなように、本
発明の実施例1〜5の各段ボ―ル封緘用粘着テ―プは、
アクリル系粘着剤として良好な保持力を示すとともに、
ポリオレフイン系被着体に対する接着性にすぐれ、しか
も常温下ではもちろん、低温時でもすぐれた段ボ―ル封
緘性を発揮するものであることがわかる。これに対し
て、臭素価が30を超える粘着付与剤を使用した比較例
1,2の両段ボ―ル封緘用粘着テ―プは、低温時の段ボ
―ル封緘性に劣り、また臭素価が30以下である粘着付
与剤の配合量が本発明の範囲外となる比較例3,4の両
段ボ―ル封緘用粘着テ―プは、ポリオレフイン系被着体
に対する接着性が悪くなり、また低温時の段ボ―ル封緘
性にも劣つていることがわかる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、エマ
シヨン型重合により得られたアクリル系重合体に対し
て、水素添加により臭素価を30以下とした特定の粘着
付与剤を特定量配合したことにより、ポリオレフイン系
被着体に対する接着性にすぐれ、しかも常温下ではもち
ろん、低温時でも段ボ―ル封緘性にすぐれたエマルシヨ
ン型粘着剤組成物とこれを用いた段ボ―ル封緘用粘着テ
―プを提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 157:02) C09J 157:02) (72)発明者 梅田 道夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA04 AA10 CA02 CA04 CA06 CB02 CC02 CC03 FA06 4J040 DF041 DF051 DK012 DN032 DN072 EL012 GA01 HA126 JA03 JA09 JB09 KA26 LA06 LA08 MA09 MA11 NA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1):CH2 =C(R1 )COOR
    2 (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 は炭素
    数1〜14のアルキル基である)で表される(メタ)ア
    クリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体のエマ
    ルシヨン型重合体100重量部に、臭素価が30以下の
    水素添加テルペン系樹脂、水素添加クマロン系樹脂また
    は水素添加石油系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種
    の粘着付与剤10〜60重量部を配合してなるエマルシ
    ヨン型粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 支持体上に請求項1に記載のエマルシヨ
    ン型粘着剤組成物を用いた粘着剤層を設けてなる段ボ―
    ル封緘用粘着テ―プ。
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