JP2001150393A - 半導体マイクロアクチュエータ - Google Patents

半導体マイクロアクチュエータ

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JP2001150393A
JP2001150393A JP33506199A JP33506199A JP2001150393A JP 2001150393 A JP2001150393 A JP 2001150393A JP 33506199 A JP33506199 A JP 33506199A JP 33506199 A JP33506199 A JP 33506199A JP 2001150393 A JP2001150393 A JP 2001150393A
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JP
Japan
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joint
movable element
semiconductor microactuator
resin
flexible
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Withdrawn
Application number
JP33506199A
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English (en)
Inventor
Kimiaki Saito
公昭 齊藤
Hironori Katayama
弘典 片山
Kenji Toyoda
憲治 豊田
Keiko Fujii
圭子 藤井
Shigeaki Tomonari
恵昭 友成
Hiroshi Kawada
裕志 河田
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
Masaari Kamakura
將有 鎌倉
Kazuji Yoshida
和司 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型であり、低消費電力で駆動可能な半導体マ
イクロアクチュエータを提供する。 【解決手段】枠体6に第1の接合部11を介して一端部
が接合された各可撓部3の他端部が第2の接合部12を
介して可動エレメント4に接合される。各可撓部3を加
熱すると可撓部3と薄膜5との熱膨張係数差により可撓
部3が撓み、可動エレメント4が変位する。この可動エ
レメント4の変位により弁座7aとの距離が変化して、
貫通孔7を流れる流体の流量が制御される。上記可撓部
3と可動エレメント4を接合する第1の接合部11の方
が、枠体6と可撓部3を接合する第2の接合部12より
も曲げ剛性が低くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓部の温度変化
による撓みによって、可撓部に連なって形成された可動
エレメントの変位を得る半導体マイクロアクチュエータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体マイクロアクチュエータと
して、特表平4−506329号「半導体マイクロアク
チュエータ」、特開平5−187574号「超小型バル
ブ」や、出願人が以前出願した特願平11−45615
号等がある。
【0003】特願平11−45615号にある半導体マ
イクロアクチュエータについて簡単に説明する。図8
は、半導体マイクロアクチュエータを用いた半導体マイ
クロバルブの構造を示す一部破断した斜視図である。
【0004】図8において、半導体マイクロバルブは、
貫通孔7が形成されたガラス又はシリコンで構成されて
いる半導体基板10の上部に、シリコンからなる半導体
基板を加工して形成される半導体マイクロアクチュエー
タ1が配置されている。
【0005】半導体マイクロアクチュエータ1は、半導
体基板から形成される枠体6と、枠体6の内方向に第1
の接合部21を介して一端部が接合される撓み可能な可
撓部3と、可撓部3の他端部に第2の接合部22を介し
て接合される上面が開口した中空の可動エレメント4と
を有している。各可撓部3は、例えば中央の可動エレメ
ント4を挟んで十字形状となるように4つ設けられてい
る。
【0006】各可撓部3の上部にはそれを構成するシリ
コンと異なる熱膨張係数を有する例えば金属からなる薄
膜5が配置されている。各可撓部3の表面に形成される
例えば拡散抵抗からなるヒータ(図示せず)を加熱する
ことで、可撓部3と薄膜5の熱膨張係数差により可撓部
3が撓み、可撓部3に第2の接合部22を介して接合さ
れる可動エレメント4が半導体マイクロアクチュエータ
1の厚さ方向に変位する。すなわち、バイメタルを用い
た熱駆動方式となっている。
【0007】第1の基板10に形成された貫通孔7は、
その上面開口部の外周部に周囲より高くなっている弁座
7aが形成されている。上述したように各可撓部3が撓
んで可動エレメント4が変位することで弁座7aとの距
離が変化して、貫通孔7に流れる流体の流量が制御され
る。
【0008】上述した第1の接合部21および第2の接
合部22(特願平11−45615号は、第1の接合部
21のみ設けられている)は、可撓部3をヒータにて加
熱する際の熱が枠体6や可動エレメント4に逃げないよ
うにするための熱絶縁層であり、例えばポリイミドやフ
ッ素樹脂などの樹脂により構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この従来例の半導体マ
イクロアクチュエータ1では、各可撓部3の両端にある
第1の接合部21と第2の接合部22の剛性が等しくな
っている。そのため、可撓部3が少なくとも2つ設けら
れ、可動エレメント4の両端に各可撓部3が接合されて
いる本従来例のような場合、可撓部3に撓みが生じたと
きに、その可撓部3のみが撓むだけで、その撓みが可動
エレメント4に伝わらず、可動エレメント4の充分な変
位が得られないという問題が生じていた。
【0010】この可動エレメント4の大きい変位を得る
ためには、可撓部3の加熱量を多くする必要があり、消
費電力が大きくなってしまう。また消費電力が大きくな
ると、その電力を得るための電池として小型のものを用
いることができず、半導体マイクロアクチュエータが大
型化してしまう問題がある。
【0011】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は小型であり、低消費電力で駆動可能な
半導体マイクロアクチュエータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、半導体基板からなる枠体と、前
記枠体から切り離されその一端部が第1の接合部を介し
て前記枠体の内方向に接合されるとともに温度変化によ
り撓む少なくとも2つの可撓部と、前記各可撓部の他端
部のそれぞれに第2の接合部を介して両端が接合された
可動エレメントとを備え、前記各可撓部の撓みにより前
記可動エレメントが変位する半導体マイクロアクチュエ
ータにおいて、前記第2の接合部の曲げ剛性を前記第1
の接合部の曲げ剛性よりも低くしたことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明によれば、可撓部が撓んだ
ときの可動エレメントの変位が大きなものとなる。この
ため、可撓部を撓ますための加熱量を抑えることができ
るので、低消費電力で半導体マイクロアクチュエータを
駆動することが可能となり、そのため使用する電池を小
型化できるので半導体マイクロアクチュエータの小型化
が可能となる。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記第2の接合部は樹脂からなり、前記第1
の接合部は樹脂と樹脂よりも弾性率の高い材料とが互い
に接合方向に櫛刃の形成された櫛刃状になっていること
を特徴とする。
【0015】請求項2に発明によれば、第2の接合部の
曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ剛性よりも低くする
ことができ、可撓部が撓んだときの可動エレメントの変
位が大きなものとなる。このため、半導体マイクロアク
チュエータの低消費電力化と小型化が図れる。
【0016】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
において、前記第2の接合部と第1の接合部はともに樹
脂と樹脂よりも弾性率の高い材料とが互いに接合方向に
櫛刃の形成された櫛刃状になっており、第2の接合部の
方が第1の接合部より櫛刃の本数が少なくなっている
か、あるいは樹脂よりも弾性率の高い材料による櫛刃の
幅が細くなっているかの少なくとも一方であることを特
徴とする。
【0017】請求項3の発明によれば、第2の接合部の
曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ剛性よりも低くする
ことができ、可撓部が撓んだときの可動エレメントの変
位が大きなものとなる。このため、半導体マイクロアク
チュエータの低消費電力化と小型化が図れる。
【0018】また、請求項4の発明は、請求項1の発明
において、前記第2の接合部の接合方向と直交する方向
の幅が、前記第1の接合部の接合方向と直交する方向の
幅よりも短いことを特徴とする。
【0019】請求項4の発明によれば、第2の接合部の
曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ剛性よりも低くする
ことができ、可撓部が撓んだときの可動エレメントの変
位が大きなものとなる。このため、半導体マイクロアク
チュエータの低消費電力化と小型化が図れる。
【0020】また、請求項5の発明は、請求項1の発明
において、前記第2の接合部の厚みが前記第1の接合部
の厚みよりも薄いことを特徴とする。
【0021】請求項5の発明によれば、第2の接合部の
曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ剛性よりも低くする
ことができ、可撓部が撓んだときの可動エレメントの変
位が大きなものとなる。このため、半導体マイクロアク
チュエータの低消費電力化と小型化が図れる。
【0022】また、請求項6の発明は、請求項1の発明
において、前記第1の接合部に補強材が近接配置したこ
とを特徴とする。
【0023】請求項6の発明のよれば、第2の接合部の
曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ剛性よりも低くする
ことができ、可撓部が撓んだときの可動エレメントの変
位が大きなものとなる。このため、半導体マイクロアク
チュエータの低消費電力化と小型化が図れる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図面を用いて本発
明の実施形態1を説明する。図1は半導体マイクロアク
チュエータを用いた半導体マイクロバルブの構造を示す
一部破断の斜視図であり、図2は上面図である。図1、
図2において従来例を示す図8と同じものには同じ符号
を付している。
【0025】図において、半導体マイクロアクチュエー
タ1は、従来例と同様に貫通孔7の形成された半導体基
板10の上部に配置され、それとともに半導体マイクロ
バルブを構成している。
【0026】この半導体マイクロアクチュエータ1は、
半導体基板から形成される中空で略四角形状の枠体6の
4辺中央より内方向に、枠体6と切り離された4つの可
撓部3の一端部が第1の接合部11を介して接合されて
いる。そして、各可撓部3の他端部はそれぞれ、第2の
接合部12を介して、上面が四角形状に開口した中空の
可動エレメント4の四角形状の各辺に接合されている。
【0027】従来例と同様、各可撓部3の上部にはそれ
を構成するシリコンと異なる熱膨張係数を有する例えば
金属からなる薄膜5が配置されている。各可撓部3の表
面に形成される例えば拡散抵抗からなるヒータ(図示せ
ず)を加熱することで、可撓部3と薄膜5の熱膨張係数
差により可撓部3が撓み、可撓部3に第2の接合部12
を介して接合される可動エレメント4が半導体マイクロ
アクチュエータ1の厚さ方向に変位する。
【0028】このように半導体マイクロアクチュエータ
1の可動エレメント4の変位により、半導体基板10に
形成された貫通孔7の上面開口部の周囲に設けられた弁
座7aと可動エレメント4との距離が変化して、貫通孔
7に流れる流体の流量が制御される。
【0029】本実施形態において、枠体6と可撓部3を
接合する第1の接合部11と、可撓部3と可動エレメン
ト4を接合する第2の接合部12の構造が従来例と異な
る。
【0030】本実施形態における第1の接合部11と第
2の接合部12の構造を図3に示す。尚、簡略化するた
め、薄膜5の図示を省略している(図4〜図7も同
様)。第2の接合部12はポリイミドやフッ素樹脂など
の樹脂により構成されているのに対し、第1の接合部1
1は、可撓部3から枠体6側、および枠体6から可撓部
3側に突設したシリコンからなる突設部14と、その突
設部14とともに互いに、第1の接合部11の接合方向
(A方向)に櫛刃の形成された櫛刃状となっている樹脂
13とにより構成されている。この突設部14を構成す
るシリコンは、ポリイミドやフッ素樹脂などの樹脂13
よりヤング率(弾性率)の高い材料である。このように
構成することで、第2の接合部12の曲げ剛性が第1の
接合部11の曲げ剛性よりも低いものとなる。
【0031】本実施形態では、可動エレメント4が各可
撓部3のそれぞれと4点で接合されている。このよう
に、可撓部3が少なくとも2つ設けられており、可動エ
レメント4の両端がその各可撓部3に接合される場合、
第1の接合部11と第2の接合部12の曲げ剛性が等し
いと、従来例で説明したように可動エレメント4の充分
な変位を得られないが、第2の接合部12の曲げ剛性が
第1の接合部11の曲げ剛性よりも低くなるようにする
ことで、可撓部3が撓んだときの可動エレメント4の変
位が大きなものとなる。
【0032】このため、可撓部3の加熱量を抑えること
ができるので、低消費電力化が可能となり、そのため使
用する電池を小型化できるので半導体マイクロアクチュ
エータの小型化が可能となる。
【0033】また、このように枠体6と可撓部3のそれ
ぞれより突設部14を突設させるのではなく、第1の接
合部11をポリイミドやフッ素樹脂などの樹脂と、その
樹脂よりヤング率の高い金属とにより互いに櫛刃状を形
成する構造としてもよい。
【0034】(実施形態2)図4は、本発明の実施形態
2に対応する半導体マイクロアクチュエータにおける第
1の接合部11と第2の接合部12の構造を示す。その
他の構成は、実施形態1と同様のためその説明を省略す
る。
【0035】図4では、第1の接合部11と第2の接合
部12のいずれも図3の第1の接合部11と同様に樹脂
13と、シリコンからなる突設部14とが互いに櫛刃状
となっている。そして、第1の接合部11における突設
部14の数が、第2の接合部12における突設部14の
数より多くなっている。すなわち、第2の接合部12の
方が第1の接合部11に比べて櫛刃の数が少なくなって
いる。
【0036】このようにすることで、第2の接合部12
の曲げ剛性が第1の接合部11の曲げ剛性より低くな
り、可撓部13が撓んだときの可動エレメント14の変
位が大きなものとなる。そのため、半導体マイクロアク
チュエータの低消費電力化と小型化が図れる。
【0037】また、第1の接合部11と第2の接合部1
2のそれぞれにおける突設部14の櫛刃の数を異なるよ
うにするのではなく、第2の接合部12の突設部14に
おけるB方向(接合方向A方向と直交する方向)の幅
を、第1の接合部11に比べて細くすることで、第2の
接合部12の曲げ剛性が第1の接合部11の曲げ剛性よ
り低くなるようにしてもよい。
【0038】(実施形態3)図5には、本発明の実施形
態3に対応する半導体マイクロアクチュエータにおける
第1の接合部11と第2の接合部12の構造を示す。そ
の他の構成は、実施形態1と同様のためその説明を省略
する。図5において、図3と異なる点は、図5では、第
2の接合部12の接合方向(A方向)と直交する方向
(B方向)の幅を第1の接合部11に比べて短くするよ
うにしている点である。このように構成することで、図
3に比べてさらに、第2の接合部12の曲げ剛性が第1
の接合部11の曲げ剛性より低くなる。そのために、可
撓部3が撓んだときの可動エレメント4の変位がより大
きなものとなる。そのため、半導体マイクロアクチュエ
ータの低消費電力化と小型化が図れる。
【0039】尚、上述したように第2の接合部12のB
方向の幅を第1の接合部11の幅よりも細くしていれ
ば、図3のように第1の接合部11を櫛刃状にせず樹脂
のみで構成するようにしても、第2の接合部12の曲げ
剛性が第1の接合部11の曲げ剛性よりも低くなるよう
にでき、可動エレメント14の大きな変位を得ることが
できる。
【0040】(実施形態4)次に、図6の側面断面図を
用いて、本発明の実施形態4に対応する半導体マイクロ
アクチュエータにおける第1の接合部11と第2の接合
部12の構造を説明する。その他の構成は、実施形態1
と同様のためその説明を省略する。図6において、図3
と異なる点は、図6では第2の接合部12の厚さが第1
の接合部11の厚さに比べて薄くなっている点である。
【0041】このように構成することで、図3に比べて
さらに、第2の接合部12の曲げ剛性が第1の接合部1
1の曲げ剛性より低くなる。そのために、可撓部3が撓
んだときの可動エレメント4の変位がより大きなものと
なる。そのため、半導体マイクロアクチュエータの低消
費電力化と小型化が図れる。
【0042】尚、上述したように第2の接合部12の厚
さを第1の接合部11の厚さよりも薄くしていれば、第
1の接合部11を図3のように櫛刃状にせず樹脂のみで
構成するようにしても、第2の接合部12の曲げ剛性が
第1の接合部11の曲げ剛性よりも低くなるようにで
き、可動エレメント4の大きな変位を得ることができ
る。
【0043】(実施形態5)図7の側面断面図を用い
て、本発明の実施形態5に対応する半導体マイクロアク
チュエータにおける第1の接合部11と第2の接合部1
2の構造を説明する。その他の構成は、実施形態1と同
様のためその説明を省略する。図7において、図3と異
なる点は、図7では第1の接合部11の上部に可撓部3
の端部にかかるように樹脂やガラスなどからなる補強材
15が近接配置されている点である。
【0044】このように補強材15を設けることで、第
1の接合部11の曲げ剛性が高くなるため、それに比べ
て第2の接合部12の曲げ剛性が低くなり、可撓部3が
撓んだときの可動エレメント4の変位がより大きなもの
となる。
【0045】尚、上述したように第1の接合部11の上
部に補強材15を配置すれば、第1の接合部11を図3
のように櫛刃状にせず樹脂のみで構成するようにして
も、第2の接合部12の曲げ剛性が第1の接合部11の
曲げ剛性よりも低くなるようにでき、可動エレメント4
の大きな変位を得ることができる。そのため、半導体マ
イクロアクチュエータの低消費電力化と小型化が図れ
る。
【0046】
【発明の効果】上記したように、請求項1の発明は、半
導体基板からなる枠体と、前記枠体から切り離されその
一端部が第1の接合部を介して前記枠体の内方向に接合
されるとともに温度変化により撓む少なくとも2つの可
撓部と、前記各可撓部の他端部のそれぞれに第2の接合
部を介して両端が接合された可動エレメントとを備え、
前記各可撓部の撓みにより前記可動エレメントが変位す
る半導体マイクロアクチュエータにおいて、前記第2の
接合部の曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ剛性よりも
低くしたため、可撓部が撓んだときの可動エレメントの
変位が大きなものとなる。このため、可撓部を撓ますた
めの加熱量を抑えることができるので低消費電力で半導
体マイクロアクチュエータを駆動することが可能とな
り、そのため使用する電池を小型化できるので半導体マ
イクロアクチュエータの小型化が可能となる。
【0047】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記第2の接合部は樹脂からなり、前記第1
の接合部は樹脂と樹脂よりも弾性率の高い材料とが互い
に接合方向に櫛刃の形成された櫛刃状になっているた
め、第2の接合部の曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ
剛性よりも低くすることができ、可撓部が撓んだときの
可動エレメントの変位が大きなものとなる。このため、
半導体マイクロアクチュエータの低消費電力化と小型化
が図れる。
【0048】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
において、前記第2の接合部と第1の接合部はともに樹
脂と樹脂よりも弾性率の高い材料とが互いに接合方向に
櫛刃の形成された櫛刃状になっており、第2の接合部の
方が第1の接合部より櫛刃の本数が少なくなっている
か、あるいは樹脂よりも弾性率の高い材料による櫛刃の
幅が細くなっているかの少なくとも一方であるため、第
2の接合部の曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ剛性よ
りも低くすることができ、可撓部が撓んだときの可動エ
レメントの変位が大きなものとなる。このため、半導体
マイクロアクチュエータの低消費電力化と小型化が図れ
る。
【0049】また、請求項4の発明は、請求項1の発明
において、前記第2の接合部の接合方向と直交する方向
の幅が、前記第1の接合部の接合方向と直交する方向の
幅よりも短いため、第2の接合部の曲げ剛性を前記第1
の接合部の曲げ剛性よりも低くすることができ、可撓部
が撓んだときの可動エレメントの変位が大きなものとな
る。このため、半導体マイクロアクチュエータの低消費
電力化と小型化が図れる。
【0050】また、請求項5の発明は、請求項1の発明
において、前記第2の接合部の厚みが前記第1の接合部
の厚みよりも薄いため、第2の接合部の曲げ剛性を前記
第1の接合部の曲げ剛性よりも低くすることができ、可
撓部が撓んだときの可動エレメントの変位が大きなもの
となる。このため、半導体マイクロアクチュエータの低
消費電力化と小型化が図れる。
【0051】また、請求項6の発明は、請求項1の発明
において、前記第1の接合部に補強材が近接配置したた
め、第2の接合部の曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ
剛性よりも低くすることができ、可撓部が撓んだときの
可動エレメントの変位が大きなものとなる。このため、
半導体マイクロアクチュエータの低消費電力化と小型化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に対応する半導体マイクロ
アクチュエータを用いた半導体マイクロバルブの構造を
示す一部破断斜視図である。
【図2】同上の半導体マイクロバルブの構造を示す上面
図である。
【図3】本発明の実施形態1に対応する半導体マイクロ
アクチュエータにおける第1および第2の接合部の構造
を示す上面図である。
【図4】本発明の実施形態2に対応する半導体マイクロ
アクチュエータにおける第1および第2の接合部の構造
を示す上面図である。
【図5】本発明の実施形態3に対応する半導体マイクロ
アクチュエータにおける第1および第2の接合部の構造
を示す上面図である。
【図6】本発明の実施形態4に対応する半導体マイクロ
アクチュエータにおける第1および第2の接合部の構造
を示す側面断面図である。
【図7】本発明の実施形態5に対応する半導体マイクロ
アクチュエータにおける第1および第2の接合部の構造
を示す側面断面図である。
【図8】従来の半導体マイクロアクチュエータを用いた
半導体マイクロバルブの構造を示す一部破断斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体マイクロアクチュエータ 3 可撓部 4 可動エレメント 5 薄膜 6 枠体 7 貫通孔 7a 弁座 11 第1の接合部 12 第2の接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 憲治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 藤井 圭子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 友成 恵昭 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 河田 裕志 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 吉田 仁 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 鎌倉 將有 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 吉田 和司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板からなる枠体と、前記枠体か
    ら切り離されその一端部が第1の接合部を介して前記枠
    体の内方向に接合されるとともに温度変化により撓む少
    なくとも2つの可撓部と、前記各可撓部の他端部のそれ
    ぞれに第2の接合部を介して両端が接合された可動エレ
    メントとを備え、前記各可撓部の撓みにより前記可動エ
    レメントが変位する半導体マイクロアクチュエータにお
    いて、 前記第2の接合部の曲げ剛性を前記第1の接合部の曲げ
    剛性よりも低くしたことを特徴とする半導体マイクロア
    クチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記第2の接合部は樹脂からなり、前記
    第1の接合部は樹脂と樹脂よりも弾性率の高い材料とが
    互いに接合方向に櫛刃の形成された櫛刃状になっている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体マイクロアクチ
    ュエータ。
  3. 【請求項3】 前記第2の接合部と第1の接合部はとも
    に樹脂と樹脂よりも弾性率の高い材料とが互いに接合方
    向に櫛刃の形成された櫛刃状になっており、第2の接合
    部の方が第1の接合部より櫛刃の本数が少なくなってい
    るか、あるいは樹脂よりも弾性率の高い材料による櫛刃
    の幅が細くなっているかの少なくとも一方であることを
    特徴とする請求項1記載の半導体マイクロアクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記第2の接合部の接合方向と直交する
    方向の幅が、前記第1の接合部の接合方向と直交する方
    向の幅よりも短いことを特徴とする請求項1記載の半導
    体マイクロアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記第2の接合部の厚みが前記第1の接
    合部の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項1記載の
    半導体マイクロアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記第1の接合部に補強材が近接配置し
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体マイクロアク
    チュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8607619B2 (en) 2003-12-04 2013-12-17 Microvisk Limited Fluid probe
US8881578B2 (en) 2007-08-11 2014-11-11 Microvisk Ltd. Fluid probe

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