JP2001150335A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JP2001150335A
JP2001150335A JP33779399A JP33779399A JP2001150335A JP 2001150335 A JP2001150335 A JP 2001150335A JP 33779399 A JP33779399 A JP 33779399A JP 33779399 A JP33779399 A JP 33779399A JP 2001150335 A JP2001150335 A JP 2001150335A
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JP
Japan
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abrasive
gutter
hole
tube
surface plate
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JP33779399A
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English (en)
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Hiroshi Yashiki
博 屋鋪
Misuo Sugiyama
美寿男 杉山
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Original Assignee
SpeedFam Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨剤の流れを均一にするとともに、固化し
た研磨剤が供給されるのを防止する。 【解決手段】 上定盤12の上方に研磨剤用樋20とリ
ンス液用樋23とを設けるとともに、上定盤12の各供
給孔15にブッシュ26を装着する。ブッシュ26には
上下面間を貫通する通孔を有する。ブッシュ26の通孔
と研磨剤用樋20との間、及びブッシュ26の通孔とリ
ンス液用樋23との間をそれぞれチューブ35、36で
連結する。研磨剤はブッシュ26の通孔及びチューブ3
6を介してリンス液用樋23内にも流入し、この際にチ
ューブ35内に入り込んだ空気を大気中に排出する。リ
ンス液はブッシュ26の通孔及びチューブ35を介して
研磨剤用樋20内にも流入し、この際にチューブ35及
び研磨剤用樋20内の研磨剤が洗い落とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は研磨装置に関し、
特に、上定盤と下定盤との間に研磨剤を供給しつつ、両
定盤間でキャリヤを公転、自転させることにより、キャ
リヤに保持した被研磨物の表面を研磨加工する研磨装置
に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】この種の研磨装置の一例
が実公昭60−40304号公報に記載されている。す
なわち、この研磨装置は、回転可能に設けられる下定盤
と、下定盤の上方に回転可能かつ上下動可能に設けられ
るとともに、上面側から下面側に貫通する供給孔が複数
箇所に設けられる上定盤と、下定盤の中心部に回転可能
に設けられる太陽ギアと、下定盤の外周部に設けられる
インターナルギアと、下定盤と上定盤との間に設けられ
るとともに、太陽ギアとインターナルギアとの間に噛合
されて両定盤間で公転、自転可能であり、かつ、被研磨
物を保持可能なキャリヤと、上定盤の上方に設けられる
とともに、内部にスラリー状の研磨剤又はリンス液を充
填可能な樋と、樋と上定盤の各供給孔との間を相互に連
通するチューブとを具えている。
【0003】そして、キャリヤに被研磨物を保持し、上
定盤を下降させて上定盤の下面側の研磨パッドを被研磨
物に当接させて被研磨物を上定盤と下定盤との間で押圧
し、研磨剤供給源から樋内に研磨剤を供給し、研磨剤を
樋内から各チューブ、上定盤の各供給孔を介して上定盤
と下定盤との間に供給し、上定盤、下定盤及び太陽ギア
を回転させて太陽ギアとインターナルギアとの協働によ
ってキャリヤを公転、自転させることにより、被研磨物
の表面を所定の表面粗さに研磨することができるもので
ある。
【0004】そして、研磨加工が終了した後に、樋内へ
の研磨剤の供給を停止し、リンス液供給源から樋内にリ
ンス液を供給し、リンス液を樋内から各チューブ、上定
盤の各供給孔を介して上定盤と下定盤との間に供給し、
上定盤、下定盤及び太陽ギアを回転させて太陽ギアとイ
ンターナルギアとの協働によってキャリヤを公転、自転
させることにより、被研磨物の表面に付着している研磨
剤を洗い落とすことができるものである。
【0005】上記のような構成の研磨装置にあっては、
研磨加工中に被加工物は上定盤と下定盤との間で押圧さ
れるため、被加工物に対応する位置に位置している供給
孔は密封された状態となり、空気の排気が悪くなる。こ
のため、空気の排気の良い供給孔と排気の悪い供給孔と
が存在し、排気の良い供給孔は研磨剤の流出が良く、悪
い供給孔は研磨剤の流出が悪くなり、供給孔からの研磨
剤の流出にばらつきが生じ、被研磨物の研磨加工に影響
を及ぼすことになる。このため、チューブの途中に空気
抜き用のチューブを設け、このチューブから空気を排気
させることで、供給孔からの研磨剤の流出のばらつきを
なくし、被研磨物の研磨面を一定の研磨精度で仕上げて
いる。
【0006】しかしながら、空気抜き用のチューブ内に
空気と一緒に研磨剤が流れ込み、その流れ込んだ研磨剤
がその部分で固化してしまうことがあり、この固化した
研磨剤がリンス液を供給する際等に空気抜き用チューブ
内から流出して上定盤と下定盤との間に供給され、被研
磨物の研磨面に傷を付けてしまい、歩留りを大幅に低下
させてしまう。
【0007】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、各供給孔からの研磨剤
の流出を均一にすることができて、被研磨物の研磨面を
一定の研磨精度で仕上げることができるとともに、リン
ス液を供給する際等に固化した研磨剤が上定盤と下定盤
との間に供給され、被研磨物の研磨面に傷を付けてしま
うようなことがなく、歩留りを大幅に向上させることが
できる研磨装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、回転可能に設けられる下定盤と、
該下定盤の上方に回転可能かつ上下動可能に設けられる
とともに、上面側から下面側に貫通する供給孔が少なく
とも1箇所に設けられる上定盤と、前記下定盤の中心部
に回転可能に設けられる太陽ギアと、前記下定盤の外周
部に設けられるインターナルギアと、前記太陽ギアとイ
ンターナルギアとの間に噛合されるとともに、被研磨物
を保持可能なキャリヤとを具えた研磨装置において、前
記上定盤の上方に研磨剤を充填可能な研磨剤用樋とリン
ス液を充填可能なリンス液用樋とを設けるとともに、前
記上定盤の供給孔と前記研磨剤用樋との間、及び前記上
定盤の供給孔と前記リンス液用樋との間をそれぞれチュ
ーブを介して相互に連結し、両チューブを前記上定盤の
供給孔内において相互に連通させた手段を採用したもの
である。また、前記上定盤の供給孔に、上下面間を貫通
する通孔を有するブッシュを装着し、該ブッシュの通孔
の上面側開口部に前記両チューブを連結し、該ブッシュ
の通孔の下面側開口部を前記上定盤の供給孔に連通させ
た手段を採用したものである。さらに、前記ブッシュの
通孔は、一端が上面側に開口する2本の流入孔と、両流
入孔の他端間を連通する連通孔と、一端が該連通孔に連
通し他端が下面側に開口する流出孔とからなり、一方の
流入孔に前記一方のチューブを連結し、他方の流入孔に
前記他方のチューブを連結した手段を採用したものであ
る。
【0009】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、キャリヤに被研磨物を保持し、上定盤を下降させ
て上定盤を被研磨物の表面に当接させて被研磨物を上定
盤と下定盤との間で押圧し、研磨剤用樋内に研磨剤を供
給すると、研磨剤は研磨剤用樋からチューブを介して上
定盤の供給孔内に流入する。そして、供給孔内に流入し
た研磨剤は、上定盤の下面側に流出するものとリンス液
用樋側のチューブ内に流入するものとに分流される。リ
ンス液用樋側のチューブ内に流入した研磨剤は、圧力が
平衡状態となる位置(研磨剤用樋内の研磨剤のレベルと
同一レベルとなるリンス液用樋内の位置)まで流入し、
チューブ内に入り込んだ空気が大気中に排出される。そ
して、上定盤、下定盤及び太陽ギアを回転させて太陽ギ
アとインターナルギアとの協働によってキャリヤを公
転、自転させることにより、被研磨物の表面が所定の表
面粗さに研磨される。そして、研磨剤用樋内への研磨剤
の供給を停止し、リンス液用樋内にリンス液を供給する
と、リンス液はリンス液用樋からチューブを介して上定
盤の供給孔内に流入する。そして、供給孔内に流入した
リンス液は、上定盤の下面側に流出するものと研磨剤用
樋側のチューブ内に流入するものとに分流される。研磨
剤用樋側のチューブ内に流入したリンス液は、圧力が平
衡状態となる位置(リンス液用樋内のリンス液のレベル
と同一レベルとなるリンス液用樋内の位置)まで流入
し、研磨剤用樋内及び研磨剤用樋側のチューブ内の研磨
剤が洗い落とされる。そして、上定盤、下定盤及び太陽
ギアを回転させて太陽ギアとインターナルギアとの協働
によってキャリヤを公転、自転させることにより、被研
磨物の表面に付着している研磨剤が洗い落とされること
になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
の形態について説明する。図1〜図3には、この発明に
よる研磨装置の一実施の形態が示されていて、この研磨
装置1は、回転可能に設けられる下定盤2と、下定盤2
の中心部に回転可能に設けられるドライバ4と、下定盤
2の上方に回転可能かつ上下動可能に設けられる上定盤
12と、上定盤12の下面側に貼着される研磨パッド1
7と、上定盤12の上方に設けられる研磨剤用樋20
と、上定盤12の上方に設けられるリンス液用樋23
と、ドライバ4の外周側に回転可能に設けられる太陽ギ
ア7と、下定盤2の外周側に設けられるインターナルギ
ア8と、下定盤2と上定盤12との間に設けられるとと
もに、太陽ギア7とインターナルギア8との間に噛合さ
れて両定盤2、12間を公転、自転可能であり、かつ、
被研磨物11を保持可能なキャリヤ9とを具えている。
【0011】下定盤2は、円板状に形成されるものであ
って、中心部には上下方向に貫通する孔3が設けられ、
この孔3内をドライバ4が挿通するようになっている。
下定盤2は、下定盤2の下方に位置する駆動源(図示せ
ず)に連結され、駆動源の作動時に水平方向に回転する
ようになっている。下定盤2は、駆動源を使用せずに固
定として使用してもよいものである。
【0012】ドライバ4は、円柱状に形成されるもので
あって、シャフト6を介して下定盤2の下方に位置する
駆動源(図示せず)に連結され、駆動源の作動時に水平
方向に回転するようになっている。ドライバ4は、下定
盤2の中心部の孔3を挿通して上端部が下定盤2よりも
上方に突出し、この突出している部分が後述する上定盤
12の中心部の孔13内に遊嵌するようになっている。
ドライバ4の外周面には上下方向に延びる係合溝5が設
けられ、この係合溝5内に後述する上定盤12の孔13
の周縁部に設けた係合片14が係合するようになってい
る。
【0013】太陽ギア7は、下定盤2の孔3とドライバ
4のシャフト6との間に設けられる環状をなすものであ
って、外周面に所定のギアが設けられるようになってい
る。太陽ギア7は、下定盤2の下方に位置する駆動源
(図示せず)に連結され、駆動源の作動時に水平方向に
回転するようになっている。
【0014】インターナルギア8は、下定盤2の外周側
に設けられる環状をなすものであって、内周面に所定の
ギアが設けられるようになっている。この場合、インタ
ーナルギア8は、駆動源に連結して水平方向に回転可能
としてもよいし、駆動源を使用せずに固定としてもよい
ものである。
【0015】キャリヤ9は、円板状に形成されるもので
あって、複数箇所に上下方向に貫通する孔10が設けら
れ、各孔10内にシリコンウエハ等の円板状の被研磨物
11が装填されるようになっている。キャリヤ9の外周
面には所定のギアが設けられ、このギアと太陽ギア7の
ギア及びインターナルギア8のギアとが相互に噛合する
ことで、キャリヤ9は太陽ギア7の回転時に公転、自転
するものである。キャリヤ9は、太陽ギア7とインター
ナルギア8との間に少なくとも1枚設ければよいもので
ある。
【0016】ドライバ4の上方には軸線を一致させた状
態で上下動用シリンダ(図示せず)が設けられ、上下動
用シリンダのロッド(図示せず)には吊り軸40が軸線
を一致させた状態で連結されるとともに、吊り軸40に
は円板状の吊り板41が水平に連結され、この吊り板4
1に複数本の支持板42を介して上定盤12が連結され
るようになっている。
【0017】上定盤12は、円板状に形成されるもので
あって、中心部には上下方向に貫通する孔13が設けら
れ、この孔13内にドライバ4が遊嵌するようになって
いる。上定盤12の孔13の周縁部には径方向内方に突
出する係合片14が取り付けられ、この係合片14をド
ライバ4の係合溝5内に係合させることで、上定盤12
とドライバ4との回転方向への相対的なずれがなくな
り、ドライバ4の回転時に上定盤12がドライバ4と一
体に回転するものである。
【0018】上定盤12には上下面間を貫通する供給孔
15が複数箇所に設けられ、各供給孔15の内周面には
所定のねじ16が螺設されるようになっている。各供給
孔15には後述するブッシュ26が螺着されるようにな
っている。
【0019】ブッシュ26は、外周面にねじ29が螺設
される円柱状の脚部28と、脚部28の上端に一体に形
成される円板状の頭部27とからなるものであって、脚
部28を上定盤12の各供給孔15に螺合させること
で、上定盤12の各供給孔15に取り付けられるように
なっている。
【0020】ブッシュ26には上下面間を貫通する通孔
が設けられている。通孔は、一端が頭部27の上面側に
開口する軸線方向に延びる所定の長さの2本の流入孔3
0、31と、両流入孔30、31の他端間を相互に連通
するとともに、一端が頭部27の周面側に開口する軸線
と直交する方向に延びる所定の長さの連通孔32と、一
端が連通孔32に連通し他端が脚部28の下面側に開口
する軸線方向に延びる所定の長さの1本の流出孔34と
からなり、連通孔32の一端開口部はメクラ栓33で閉
塞されるようになっている。なお、図示はしないが、流
入孔30、31を3本以上設けてもよいものであり、流
出孔34を2本以上設けてもよいものである。
【0021】上定盤12の上方には1本の環状の研磨剤
用樋20が設けられている。研磨剤用樋20には上面側
が開口する所定の深さの環状の溝21が設けられ、この
溝21内に研磨剤43が所定量充填されるようになって
いる。研磨剤用樋20の底部には溝21内外を貫通する
流出孔22が複数箇所に設けられ、この流出孔22を介
して溝21内の研磨剤43が溝21外に流出するように
なっている。研磨剤用樋20はスタッドボルト39によ
って上定盤12の上部に固定され、スタッドボルト39
を長さの異なるものと交換することによって上下方向の
位置の調整が可能となっている。なお、図示はしない
が、研磨剤用樋20を2本以上使用し、各研磨剤用樋2
0をスタッドボルト39等で上定盤12の上部にそれぞ
れ固定するように構成してもよいものであり、また、研
磨剤用樋20の形状は環状に限らず他の形状としてもよ
いものである。
【0022】上定盤12の上方には2本の環状のリンス
液用樋23、23が設けられている。各リンス液用樋2
3には上面側が開口する所定の深さの環状の溝24が設
けられ、この溝24内にリンス液44が所定量充填され
るようになっている。各リンス液用樋23の底部には溝
24内外を貫通する流出孔25が複数箇所に設けられ、
この流出孔25を介して溝24内のリンス液44が溝2
4外に流出するようになっている。
【0023】リンス液用樋23は、研磨剤用樋20の内
周面及び外周面にそれぞれ一体に取り付けられている。
リンス液用樋23は、その上面が研磨剤用樋20の上面
と面一となっているとともに、その底面が研磨剤用樋2
0の底面よりも上方に位置するように構成され、流出孔
25が研磨剤用樋20の流出孔22よりも上方に位置す
るようになっている。この場合、内側のリンス液用樋2
3の外壁は研磨剤用樋20の内壁と兼用し、外側のリン
ス液用樋23の内壁は研磨剤用樋20の外壁と兼用して
いるが、それらを兼用せずに別体に形成するようにして
もよいものである。なお、各リンス液用樋23を研磨剤
用樋20と別体に形成して、スタッドボルト等(図示せ
ず)を介して上定盤12の上部に固定するように構成し
てもよいものである。また、リンス液用樋23は2本に
限らず、1本又は3本以上としてもよいものである。
【0024】研磨剤用樋20の各流出孔22と上定盤1
2の各供給孔15の各ブッシュ26の一方の流入孔30
との間はチューブ35を介して相互に連結されるように
なっている。この場合、チューブ35は、プラグ(図示
せず)を使用して各流出孔22と各流入孔30との間に
取り付けてもよいし、プラグ(図示せず)を使用せずに
直接に取り付けるようにしてもよいものである。
【0025】リンス液用樋23の各流出孔25と上定盤
12の各供給孔15の各ブッシュ26の他方の流入孔3
1との間はチューブ36を介して相互に連通するように
なっている。この場合、チューブ36は、プラグ(図示
せず)を使用して各流出孔25と各流入孔31との間に
取り付けてもよいし、プラグ(図示せず)を使用せずに
直接に取り付けてもよいものである。
【0026】研磨剤用樋20は、チューブ等の管部材
(図示せず)を介して研磨剤供給源(図示せず)に接続
され、研磨剤供給源の作動時に管部材を介して研磨剤用
樋20の溝21内にスラリー状の研磨剤43(ラップ液
内に砥粒を懸濁させたもの)が所定量充填されるように
なっている。
【0027】リンス液用樋23は、チューブ等の管部材
(図示せず)を介してリンス液供給源(図示せず)に接
続され、リンス液供給源の作動時に管部材を介してリン
ス液用樋23の溝24内にリンス液44が所定量充填さ
れるようになっている。
【0028】上定盤12の下面側には研磨パッド17が
貼着されるとともに、研磨パッド17の上定盤12の各
供給孔15に対応する部分には研磨パッド17を上下方
向に貫通する通孔18がそれぞれ設けられ、これらの通
孔18、及び供給孔15を介して研磨剤用樋20の溝2
1内の研磨剤43及びリンス液用樋23の溝24内のリ
ンス液44が上定盤12と下定盤2との間に供給される
ようになっている。なお、図示はしないが研磨パッドを
下定盤2の上面側にも貼着するように構成してもよいも
のである。
【0029】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、キャリヤ9の孔10内に被研磨物11を装
填し、上下動用シリンダを作動させて上定盤12を下降
させ、研磨パッド17を被研磨物11の上面側に当接さ
せて上定盤12と下定盤2との間で被研磨物11を押圧
する。
【0030】そして、研磨剤供給源(図示せず)を作動
させて管部材(図示せず)を介して上定盤12の研磨剤
用樋20の溝21内に研磨剤43を供給すると、研磨剤
43は研磨剤用樋20の溝21内から流出孔22を介し
てチューブ35内に流入し、チューブ35からブッシュ
26の一方の流入孔30内に流入する。
【0031】そして、ブッシュ26の一方の流入孔30
内に流入した研磨剤43は、ブッシュ26の連通孔32
を介してブッシュ26の流出孔34内に流入するものと
ブッシュ26の他方の流入孔31内に流入するものとに
分流される。
【0032】ブッシュ26の流出孔34内に流入した研
磨剤43は、そこから上定盤12の供給孔15及び研磨
パッド17の通孔18を介して上定盤12の下面側に流
出する。ブッシュ26の他方の流入孔31内に流入した
研磨剤43は、そこからリンス液用樋23側のチューブ
36内に流入し、圧力が平衡状態となる位置(研磨剤用
樋20の溝21内の研磨剤43のレベルと同一レベルと
なるリンス液用樋23の溝24内の位置)まで流入し、
チューブ35、36内に入り込んだ空気を大気中に排出
する。
【0033】そして、上定盤12の駆動源(ドライバ3
の駆動源)、下定盤2の駆動源及び太陽ギア7の駆動源
を作動させて、上定盤12、下定盤2及び太陽ギア7を
回転駆動させ、太陽ギア7とインターナルギア8との協
働によってキャリヤ9を公転、自転させ、キャリヤ9の
孔10内の各被研磨物11の研磨面を所定の表面粗さに
研磨する。
【0034】そして、被研磨物11の研磨加工が終了し
た後に、研磨剤供給源から研磨剤用樋20の溝21内へ
の研磨剤43の供給を停止し、リンス液供給源(図示せ
ず)を作動させて、管部材(図示せず)を介してリンス
液用樋23の溝24内にリンス液44を供給すると、リ
ンス液44はリンス液用樋23の溝24内から流出孔2
5を介してチューブ36内に流入し、チューブ36内か
らブッシュ26の他方の流入孔31内に流入する。
【0035】そして、ブッシュ26の他方の流入孔31
内に流入したリンス液44は、ブッシュ26の連通孔3
2を介してブッシュ26の流出孔34内に流入するもの
とブッシュ26の一方の流入孔30内に流入するものと
に分流される。
【0036】ブッシュ26の流出孔34内に流入したリ
ンス液44は、そこから上定盤12の供給孔15及び研
磨パッド17の通孔18を介して上定盤12の下面側に
流出する。ブッシュ26の一方の流入孔30内に流入し
たリンス液44は、そこから研磨剤液用樋20側のチュ
ーブ35内に流入し、圧力が平衡状態となる位置(リン
ス液用樋23の溝24内のリンス液44のレベルと同一
レベルとなる研磨剤用樋20の溝21内の位置)まで流
入し、研磨剤用樋20側のチューブ35内及び研磨剤用
樋20の溝21内の研磨剤43を洗い落とす。
【0037】そして、上定盤12の駆動源(ドライバ3
の駆動源)、下定盤2の駆動源及び太陽ギア7の駆動源
を作動させて、上定盤12、下定盤2及び太陽ギア7を
回転駆動させ、太陽ギア7とインターナルギア8との協
働によってキャリヤ9を公転、自転させ、キャリヤ9の
孔10内の各被研磨物11の研磨面に付着している研磨
剤43等を洗い落とす。このようにして、被研磨物11
の表面が所定の表面粗さに仕上げられるものである。
【0038】上記のように構成したこの実施の形態によ
る研磨装置1にあっては、研磨剤用樋20の溝21内か
ら研磨剤43を上定盤12と下定盤2との間に供給する
場合に、チューブ35内に入り込んだ空気はブッシュ2
6の一方の流入孔30、連通孔32、他方の流入孔3
1、研磨剤用樋20側のチューブ35、及び研磨剤用樋
20を介して大気中に排出されることになるので、チュ
ーブ35内の空気の排気状態が悪いことに起因して研磨
剤43の流出が悪くなるようなことはなく、全ての供給
孔15において研磨剤43の流出を均一にすることがで
きることになる。したがって、被研磨物11の表面を所
定の表面粗さに研磨することができることになる。
【0039】また、リンス液用樋23の溝24内からリ
ンス液44を上定盤12と下定盤2との間に供給する場
合に、リンス液44の一部はブッシュの連通孔32及び
一方の連通孔30を介して研磨剤用樋20側のチューブ
35内に流入し、チューブ35内から圧力が平衡状態と
なる研磨剤用樋20側の溝21内まで流入することにな
るので、その部分に残存している研磨剤43が綺麗に洗
い流されることになる。したがって、その部分に研磨剤
43が残留して固化し、次回の研磨加工において研磨剤
43を供給する際に固化した研磨剤43がその部分から
上定盤12と下定盤2との間に流出し、被研磨物11の
研磨面に傷を付けるようなことはなく、歩留まりを大幅
に向上させることができることになる。
【0040】なお、前記の説明においては、上定盤12
の供給孔15内にブッシュ26を装着して、ブッシュ2
6の通孔を介して研磨剤用樋20側のチューブ35とリ
ンス液用樋23側のチューブ36とを相互に連通した
が、ブッシュ26を使用せずに、上定盤12の供給孔1
5内に両チューブ35、36を接続して、供給孔15内
において両チューブ35、36を相互に連通するように
構成してもよいものである。
【0041】
【発明の効果】この発明は請求項1のように構成したこ
とにより、研磨剤用樋内に供給した研磨剤はチューブを
介して上定盤の供給孔内に流入し、供給孔を介して上定
盤の下面側に流出するものとリンス液用樋側のチューブ
内に流入するものとに分流され、リンス液用樋側のチュ
ーブ内に流入した研磨剤は圧力が平衡状態となるリンス
液用樋内の位置まで流入し、チューブ内に入り込んだ空
気が大気中に排出されることになる。したがって、チュ
ーブ内の排気状態が悪いことに起因して供給孔からの研
磨剤の流れが悪くなるようなことはなく、全ての供給孔
において研磨剤の流れを均一にすることができるので、
被研磨物の研磨面を所定の表面粗さに研磨することがで
きることになる。また、研磨加工が終了した後にリンス
液用樋内にリンス液を供給すると、リンス液はチューブ
を介して上定盤の供給孔内に流入し、供給孔を介して上
定盤の下面側に流出するものと研磨剤用樋側のチューブ
内に流入するものとに分流され、研磨剤用樋側のチュー
ブ内に流入したリンス液は圧力が平衡状態となる研磨剤
用樋内の位置まで流入し、研磨剤用樋側のチューブ内及
び研磨剤用樋内の研磨剤が洗い落とされる。したがっ
て、次回の研磨加工の際に、研磨剤側のチューブ内で固
化した研磨剤が上定盤と下定盤との間に流出し、被研磨
物の研磨面に傷を付けるようなことはなく、歩留りを大
幅に向上させることができることになる。
【0042】また、請求項2又は請求項3のように構成
したことにより、研磨剤用樋内に供給した研磨剤はチュ
ーブ及びブッシュの通孔を介して上定盤の供給孔内に流
入し、供給孔及びブッシュの通孔を介して上定盤の下面
側に流出するものとリンス液用樋側のチューブ内に流入
するものとに分流され、リンス液用樋側のチューブ内に
流入した研磨剤は圧力が平衡状態となるリンス液用樋内
の位置まで流入し、チューブ内に入り込んだ空気が大気
中に排出されることになる。したがって、チューブ内の
排気状態が悪いことに起因して供給孔からの研磨剤の流
れが悪くなるようなことはなく、全ての供給孔において
研磨剤の流れを均一にすることができるので、被研磨物
の研磨面を所定の表面粗さに研磨することができること
になる。また、研磨加工が終了した後にリンス液用樋内
にリンス液を供給すると、リンス液はチューブ及びブッ
シュの通孔を介して上定盤の供給孔内に流入し、供給孔
及びブッシュの通孔を介して上定盤の下面側に流出する
ものと研磨剤用樋側のチューブ内に流入するものとに分
流され、研磨剤用樋側のチューブ内に流入したリンス液
は圧力が平衡状態となる研磨剤用樋内の位置まで流入
し、研磨剤用樋側のチューブ内及び研磨剤用樋内の研磨
剤が洗い落とされる。したがって、次回の研磨加工の際
に、研磨剤側のチューブ内で固化した研磨剤が上定盤と
下定盤との間に流出し、被研磨物の研磨面に傷を付ける
ようなことはなく、歩留りを大幅に向上させることがで
きることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による研磨装置の一実施の形態の全体
を示した概略図である。
【図2】図1に示すものの上定盤と研磨剤用樋及びリン
ス液用樋との関係を示した拡大図である。
【図3】図1に示すもののブッシュの拡大図であって、
(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図であ
る。
【符号の説明】
1……研磨装置 2……下定盤 3、10、13……孔 4……ドライバ 5……係合溝 6……シャフト 7……太陽ギア 8……インターナルギア 9……キャリヤ 11……被研磨物 12……上定盤 14……係合片 15……供給孔 16、29……ねじ 17……研磨パッド 18……通孔 20……研磨剤用樋 21、24……溝 22、25、34……流出孔 23……リンス液用樋 26……ブッシュ 27……頭部 28……脚部 30……一方の流入孔 31……他方の流入孔 32……連通孔 33……メクラ栓 35、36……チューブ 39……スタッドボルト 40……吊り軸 41……吊り板 42……支持板 43……研磨剤 44……リンス液

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に設けられる下定盤と、該下定
    盤の上方に回転可能かつ上下動可能に設けられるととも
    に、上面側から下面側に貫通する供給孔が少なくとも1
    箇所に設けられる上定盤と、前記下定盤の中心部に回転
    可能に設けられる太陽ギアと、前記下定盤の外周部に設
    けられるインターナルギアと、前記太陽ギアとインター
    ナルギアとの間に噛合されるとともに、被研磨物を保持
    可能なキャリヤとを具えた研磨装置において、前記上定
    盤の上方に研磨剤を充填可能な研磨剤用樋とリンス液を
    充填可能なリンス液用樋とを設けるとともに、前記上定
    盤の供給孔と前記研磨剤用樋との間、及び前記上定盤の
    供給孔と前記リンス液用樋との間をそれぞれチューブを
    介して相互に連結し、両チューブを前記上定盤の供給孔
    内において相互に連通させたことを特徴とする研磨装
    置。
  2. 【請求項2】 前記上定盤の供給孔に、上下面間を貫通
    する通孔を有するブッシュを装着し、該ブッシュの通孔
    の上面側開口部に前記両チューブを連結し、該ブッシュ
    の通孔の下面側開口部を前記上定盤の供給孔に連通させ
    た請求項1記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記ブッシュの通孔は、一端が上面側に
    開口する2本の流入孔と、両流入孔の他端間を連通する
    連通孔と、一端が該連通孔に連通し他端が下面側に開口
    する流出孔とからなり、一方の流入孔に前記一方のチュ
    ーブを連結し、他方の流入孔に前記他方のチューブを連
    結した請求項2記載の研磨装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168009A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Showa Denko Kk 研磨液供給用ノズルおよび研磨液の供給装置
KR100927208B1 (ko) * 2008-04-25 2009-11-18 주식회사 대한신성 고체연마제 공급장치
CN111069139A (zh) * 2019-11-22 2020-04-28 中国航发西安动力控制科技有限公司 冲洗衬套及冲洗装置

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KR100927208B1 (ko) * 2008-04-25 2009-11-18 주식회사 대한신성 고체연마제 공급장치
CN111069139A (zh) * 2019-11-22 2020-04-28 中国航发西安动力控制科技有限公司 冲洗衬套及冲洗装置

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