JP2001150329A - 多段伸縮機構及び研磨装置 - Google Patents

多段伸縮機構及び研磨装置

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JP2001150329A
JP2001150329A JP33439699A JP33439699A JP2001150329A JP 2001150329 A JP2001150329 A JP 2001150329A JP 33439699 A JP33439699 A JP 33439699A JP 33439699 A JP33439699 A JP 33439699A JP 2001150329 A JP2001150329 A JP 2001150329A
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cylinder
rod
top ring
ring
stage
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JP33439699A
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Hiroo Suzuki
啓夫 鈴木
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Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でストロークを大きくとれ、且つ高剛性
の多段伸縮機構及びトップリングの周囲に配置される押
圧リングの支持及び押圧に該伸縮機構を使用した研磨装
置を提供すること。 【解決手段】 前段に円柱状のロッド1を配置し、後段
に円筒状のシリンダ2を配置し、前段と後段の間に円筒
状のロッド・シリンダ3を配置し、ロッド1の後端が次
段のロッド・シリンダ3内を摺動し、次段のロッド・シ
リンダ3の後端がシリンダ2内を摺動するように構成
し、シリンダ2に圧縮空気を供給・排出することによ
り、該シリンダ2内を摺動するロッド・シリンダ3及び
該ロッド・シリンダ3内を摺動するロッド1が順次前進
・後退すると共に、後退した時はロッド・シリンダ3及
びロッド1はシリンダ2内に収容されるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伸縮ストロークの大
きな多段伸縮機構及び該多段伸縮機構を用いた半導体ウ
エハ等の板状の研磨対象物を研磨する研磨装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化が進む
につれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭く
なりつつある。特に線幅が0.5μm以下の光リソグラ
フィの場合、許容される焦点深度が浅くなるためステッ
パーの結像面の高い平坦度を必要とする。そこで、研磨
装置を用いて半導体ウエハの表面を研磨し平坦化してい
る。
【0003】従来のこの種の研磨装置は、上面に研磨布
を貼った回転するターンテーブルとトップリングヘッド
に回転自在にされたトップリングを具備し、ターンテー
ブルとトップリングとの間に研磨対象物を介在させて所
定の力で押圧することによって該研磨対象物を研磨する
構成である。
【0004】上記構成の研磨装置において、研磨中の研
磨対象物と研磨布との間の相対的な押圧力が研磨対象物
の全面に亘って均一でないと、各部分の押圧力に応じて
研磨不足や過研磨が生じてしまう。従来のこの種の研磨
装置において、上記の押圧力の不均一を避けるために、
トップリングの周囲に上下動自在の押圧リングを配置
し、該押圧リングで研磨布を押圧するように構成し、こ
の押圧力を調整するようにしたものがある。
【0005】そして、押圧リングはトップリングヘッド
に支持された複数のシリンダ機構に取り付けられ、該シ
リンダ機構で上下動され、且つ任意の力で研磨布を押圧
するように構成されている。
【0006】上記従来構成の研磨装置において、押圧リ
ングを上下動させるシリンダ機構に小型でストロークが
大きく、且つ剛性を大きくとれるシリンダ機構がなかっ
たため、トップリングとトップリングヘッド及び押圧リ
ングとトップリングヘッドとの間の寸法を小さくするこ
とができなかった。また、押圧リングでトップリング周
囲の研磨布を押圧する押圧力を精度良く調整することが
困難であった。また、トップリングの上昇するストロー
クが小さく、トップリングと共に押圧リングを十分に高
く上昇させることができないため、トップリングが旋回
する時に周囲の障害物と干渉するという問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、小型でストロークを大きくとれ、
且つ高剛性の多段伸縮機構及びトップリングの周囲に配
置される押圧リングの支持及び押圧に該伸縮機構を使用
した研磨装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は前段に円柱状のロッドを配
置し、後段に円筒状のシリンダを配置し、前段と後段の
間に1個又は2個以上の円筒状のロッド・シリンダを配
置し、ロッドの後端が次段のロッド・シリンダ内を摺動
し、次段のロッド・シリンダの後端が更に次段のロッド
・シリンダ内又はシリンダ内を摺動するように構成し、
シリンダに圧力流体を供給・排出することにより、該シ
リンダ内を摺動するロッド・シリンダ及び該ロッド・シ
リンダ内を摺動するロッド・シリンダ又はロッドが順次
前進・後退すると共に、後退した時は1個又は2個以上
のロッド・シリンダ及びロッドはシリンダ内に収容され
るように構成した多段伸縮機構にある。
【0009】多段伸縮機構に上記のような構成を採用す
ることにより、延びた場合のストロークは、多段伸縮機
構の構成部材であるロッド、ロッド・シリンダのそれぞ
れの寸法を加算した寸法に略近い寸法となり、縮んだ場
合はシリンダの寸法と略等しい寸法となるから、小型で
ストロークを大きくとれる多段伸縮機構を実現できる。
また、シリンダとロッド・シリンダ又は、ロッド・シリ
ンダとロッド・シリンダとは前端と後端が面接触で固定
されるので、高剛性の多段伸縮機構が実現できる。
【0010】請求項2に記載の発明は、上面に研磨布を
貼った回転するターンテーブルとトップリングヘッドに
上下動及び回転自在に取付けられたトップリングを具備
し、ターンテーブルとトップリングとの間に研磨対象物
を介在させて所定の力で押圧することによって研磨対象
物を研磨し、平坦且つ鏡面化する研磨装置において、ト
ップリングの周囲にトップリングヘッドに取り付けられ
た複数の請求項1に記載の多段伸縮機構で上下動自在に
支持され且つ研磨布に対して可変の押圧力で押圧する押
圧リングを設けたことを特徴とする。
【0011】上記のように押圧リングを支持押圧する伸
縮機構に請求項1の構成の小型でストロークの大きく取
れ、且つ高剛性の多段伸縮機構を用いることにより、研
磨装置のトップリングとトップリングヘッドとの間の狭
い空間に容易に設置でき、しかも伸縮ストロークを大き
くとることができる。従って、トップリング及び押圧リ
ングを十分高く上昇でき、旋回する時に周囲の障害物と
干渉するという問題も解決できると共に、押圧リングを
振動少なく任意の押圧力で押圧できる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の研磨装置において、押圧リングは、研磨対象物の研磨
中に該研磨対象物の外周を保持する機能を有することを
特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の研磨装置において、トップリングは研磨対象物の研磨
中に該研磨対象物の外周を保持するリテーナリング機能
を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係る多段伸縮機
構の構成を示す図で、図1(a)は伸縮機構が縮んだ状
態を示す断面図、図1(b)は伸縮機構が伸びた状態を
示す図である。図示するように、本伸縮機構は、前段に
円柱状のロッド1を配置し、後段に円筒状のシリンダ2
を配置し、前段と後段の間に円筒状のロッド・シリンダ
3を配置してなる3段構成の伸縮機構である。
【0015】ロッド1の後端には次段のロッド・シリン
ダ3の内周面に摺接する径の鍔部1aが形成され、該鍔
部1aの外周にはOリング等の摺動部材4が装着されて
いる。ロッド・シリンダ3の後端には後段のシリンダ2
の内周面に摺接する径の鍔部3aが形成され、該鍔部3
aの外周にはOリング等の摺動部材5が装着されてい
る。また、ロッド・シリンダ3の前端部にはロッド1の
外周が摺接する径の穴が形成され、該穴の内周面には摺
動軸受8が設けられている。
【0016】また、シリンダ2の前端部にはロッド・シ
リンダ3の外周が摺接する径の穴が形成されている。ま
た、ロッド1の鍔部1aの後端面中央部にはゴム等の弾
性材からなる緩衝部材6が装着され、該鍔部1aの前面
にはリング状のゴム等の弾性材からなる緩衝部材7が装
着されている。また、ロッド・シリンダ3の鍔部3aの
前後面にもそれぞれリング状のゴム等の弾性材からなる
緩衝部材9、10が装着されている。また、シリンダ2
の後端面は台板11が取り付けられ、該台板11の中央
部にはロッド・シリンダ3の後端部が挿入される凹部1
1aが形成されている。
【0017】上記構成の多段伸縮機構において、図1
(a)の縮んだ状態から空気供給口12から圧縮空気を
シリンダ2内に供給すると、2段目のロッド・シリンダ
3は1段目のロッド1より大きい空気圧を受け、ロッド
・シリンダ3の鍔部3aはシリンダ2の内周面を摺動し
前方に移動し、該鍔部3aの前面がシリンダ2の前端部
の内面に当接する。この時緩衝部材9が該内面に当接す
るから当接時の衝撃は緩和される。また、ロッド・シリ
ンダ3の外周とシリンダ2の内周に囲まれた空隙13に
存在する空気は空気排出口14を通って排出される。
【0018】続いてロッド1が受ける空気圧により、前
方に移動し、ロッド・シリンダの前端部の内面に当接す
る。この時緩衝部材7が該内面に当接するから当接時の
衝撃は緩和される。また、ロッド1の外周とロッド・シ
リンダ3の内周に囲まれた空隙15に存在する空気はロ
ッド・シリンダ3の側壁部に設けられた空気通路16、
空隙13を通って空気排出口14から排出される。
【0019】多段伸縮機構が上記のように伸びた状態で
は、2段目のロッド・シリンダ3の鍔部3aの前面は3
段目のシリンダ2の前端部の内面に当接して固定され、
ロッド1は摺動軸受8で支持されるから、多段伸縮機構
全体が高剛性のものとなる。また、ロッド・シリンダ3
及びシリンダ2を薄型構造とすることにより、多段伸縮
機構が伸びた状態のストロークはロッド1とロッド・シ
リンダ3のそれぞれの寸法を加えた長さに近くなるか
ら、大きなものとなる。
【0020】多段伸縮機構を縮めるときは、空気供給口
12を通してシリンダ2内の空気を吸引すると、ロッド
・シリンダ3は吸引力を受け、シリンダ2内を摺動して
後方に移動し、ロッド・シリンダ3はシリンダ2内に収
容される。この時緩衝部材10が台板11に当接し、当
接時の衝撃を吸収する。この時空気排出口14を通って
外気が空隙13に導かれる。続いてロッド1が吸引力を
受け、ロッド・シリンダ3内を摺動して後方に移動し、
ロッド1はロッド・シリンダ3内に収容される。この時
緩衝部材6が台板11に当接し、当接時の衝撃を吸収す
る。この時空気排出口14、空隙13、空気通路16を
通って外気が空隙15に導入される。
【0021】上記のように多段伸縮機構を縮めた時、ロ
ッド・シリンダ3及びロッド1はシリンダ内に収容され
るから、シリンダ2及びロッド・シリンダ3を薄型構造
とすることにより、多段伸縮機構をコンパクトな構成と
することができる。なお、摺動部となるロッド1の鍔部
1a及びロッド・シリンダ3の鍔部3aの外周部に装着
されたOリング等の摺動部材4、5は摩擦抵抗の少ない
材料(例えば、ゴム材からなるOリングの外表面にテフ
ロンをコーティグしたもの)を用い、微小な空気圧力で
も作動し、シリンダ2内の圧力を精密に制御することが
可能となる。
【0022】なお、上記実施形態例では、前段のロッド
1と後段のシリンダ2の間に1個のロッド・シリンダ3
を配置した3段構成の多段伸縮機構としているが、前段
のロッド1と後段のシリンダ2の間に配置されるロッド
・シリンダは1個に限定されるものではなく、2個以上
とし4段以上の多段伸縮機構としても良いことは当然で
ある。また、作動流体として圧縮空気を用いているが、
他の気体(例えば、N 2ガス等)、流体(例えば、水、
油等)を使用することも可能である。
【0023】次に、上記多段伸縮機構を使用した研磨装
置の構成例を説明する。図2は本発明に係る研磨装置の
全体構成例を示す図で、図3はトップリング部分の拡大
図である。図中、21はトップリングであり、該トップ
リング21は、トップリング本体21a、トップリング
本体21aの外周部に着脱可能に固定されたリテーナリ
ング21bとからなり、半導体ウエハ22を収容する凹
部はトップリング本体21aの下面とリテーナリング2
1bによって形成されている。そして、トップリング本
体21aの下面によって半導体ウエハ22の上面を保持
し、リテーナリング21bによって半導体ウエハ22の
外周部を保持するようになっている。前記トップリング
本体21a及びリテーナリング21bの周囲には押圧リ
ング23が図1に示す構成の多段伸縮機構24によって
上下動可能に設けられている。
【0024】トップリング21の下方には、上面に研磨
布25を貼ったターンテーブル26が設置されている。
また、トップリング本体21aには凹球面27aが形成
された取付フランジ27が固定されている。トップリン
グシャフト28の下端には、凹球面29aが形成された
駆動軸フランジ29が固定されている。そして、前記両
凹球面27a、29a間には、球ベアリング30が介装
されている。またトップリング本体21aと取付フラン
ジ27との間には空間31が形成され、この空間31に
真空、加圧空気、水等の液体が供給されるようになって
いる。
【0025】トップリング本体21aは空間31と連通
して下面に開口する多数の連通孔32を有している。こ
れによって、半導体ウエハ22(図3参照)の上面を真
空によって吸着可能である。また半導体ウエハ22の上
面に液体又は加圧空気を供給できるようになっている。
【0026】前記トップリングシャフト28はトップリ
ングヘッド33に固定されたトップリング用エアシリン
ダ34に連結されており、このトップリング用エアシリ
ンダ34によってトップリングシャフト28は上下動
し、トップリング21の下端面に保持された半導体ウエ
ハ22をターンテーブル26の研磨布25に押圧するよ
うになっている。
【0027】また、トップリングシャフト28はキー
(図示せず)を介して回転軸35に連結されており、こ
の回転軸35はその外周にタイミングプーリ36を有し
ている。そして、タイミングプーリ36は、タイミング
ベルト37を介して、トップリングヘッド33に固定さ
れたトップリング用モータ38に設けられたタイミング
プーリ39に接続されている。従って、トップリング用
モータ38を回転駆動することによってタイミングプー
リ39、タイミングベルト37及びタイミングプーリ3
6を介して回転軸35及びトップリングシャフト28が
一体に回転し、トップリング21が回転する。トップリ
ングヘッド33は、フレーム(図示せず)に固定支持さ
れたトップリングヘッドシャフト40によって支持され
ている。
【0028】トップリング21の周囲に設けられた押圧
リング23は、図3に示すように、最下位置にあってア
ルミナセラミックからなる第1押圧リング部材23aの
上方にあるステンレス鋼からなる第2及び第3押圧リン
グ部材23b、23cとから構成されている。第2及び
第3押圧リング部材23b、23cは、ボルト(図示せ
ず)によって相互に接続されており、第1押圧リング部
材23aは第2押圧リング部材23bに接着剤等によっ
て固定されている。第1押圧リング部材23aの下端部
は、研磨布25を押圧する押圧面23fになっている。
【0029】トップリング21の取付フランジ27の外
周部には回転支持ベアリング41を介してベアリング受
けリング42が、該ベアリング受けリング42と押圧リ
ング23との間には上下移動支持ベアリング43が介装
されている。回転支持ベアリング41は通常のラジアル
ベアリングからなっている。上下移動支持ベアリング4
3は、円周上に3カ所設置され、押圧リング23に固定
されている。ベアリング受けリング42にはベアリング
押え44が固定されている。押圧リング23の上端部に
は押圧リングストッパ45が配設されている。
【0030】トップリング21と押圧リング23との間
に、トップリング21の回転を押圧リング23に伝達す
るためのキー等の手段が設けられていない。また、アジ
ャスタボルト23dは多段伸縮機構24のロッド1の先
端凹部1b(図1(b)参照)にネジ込まれている。ア
ジャスタボルト23dの下端は座23eの図示しない凹
部に係合している。更に、座23eが押圧リング23に
固定されている。従って、ロッド1は押圧リング23の
所定箇所のみ押圧することができる。
【0031】多段伸縮機構24はトップリング21の周
囲に同一円周上で等間隔で3個配設されており、個々の
アジャスタボルト23dを調整することにより押圧リン
グ23の押圧面の水平度を調整できる。従って、研磨中
にトップリング21はトップリングシャフト28の軸心
まわりに回転するが、押圧リング23は自身の軸線に対
して非回転に構成されている。即ち、トップリング21
と押圧リング23との間には相対回転が生じるが、これ
は回転支持ベアリング41で支持され、押圧リング23
のトップリング21に対する上下動は上下移動支持ベア
リング43で支持される。なお、図4は多段伸縮機構2
4が伸び、押圧リング23が研磨布25に当接している
状態を示す。
【0032】図2に示すように、トップリング用エアシ
リンダ34及び多段伸縮機構24は、それぞれレギュレ
ータR1、R2を介して圧縮空気源55に接続されてい
る。そして、レギュレータR1によってトップリング用
エアシリンダ34へ供給する空気を調整することにより
トップリング21が半導体ウエハ22を研磨布25に押
圧する押圧力を調整することができる。また、レギュレ
ータR2によって多段伸縮機構24のシリンダ2へ供給
する空気圧を調整することにより押圧リング23が研磨
布25を押圧する押圧力を調整することができる。
【0033】また、ターンテーブル26の上方には砥液
供給配管56が設置されており、砥液供給配管56によ
ってターンテーブル26上に砥液Qが供給されるように
なっている。
【0034】上記のように押圧リング23を上下動可能
で且つ研磨布25に対する押圧力を可変可能に支持する
支持機構に図1に示す構成の小型で伸縮ストロークを大
きく取れる多段伸縮機構24を用いることにより、トッ
プリング21とトップリングヘッド33の間の狭い空間
に設置できる。しかも押圧リング23の上下動ストロー
クを大きくできるので、トップリング21を十分に上昇
させトップリングヘッドシャフト40により旋回させる
時に周囲の障害物と干渉することを無くすることができ
る。また、多段伸縮機構は伸びた状態で高剛性であるか
ら、押圧リング23を回転する研磨布25に対して振動
少なく支持することができる。また、ストロークを大き
く取れることから、押圧リング23が研磨布25を押圧
する押圧力を調整することが容易に且つ精度良くでき
る。
【0035】図5は本発明に係る研磨装置の他のトップ
リング部分の構成を示す。図中、46は押圧リングで、
該押圧リングは図3及び図4のリテーナリング21bと
押圧リング23の作用を兼ねるものである。即ち、リテ
ーナリング21bの半導体ウエハ22のトップリング本
体21aからの飛び出しを防止する作用と押圧リング2
3のトップリング周縁部の研磨布25を均一に押圧する
作用を有する。押圧リング46はキー48を介してトッ
プリング21に連結されており、押圧リング46はトッ
プリング21に対して上下動自在であると共にトップリ
ング21と一体に回転可能になっている。
【0036】押圧リング46はベアリング49によりト
ップリング21と共に一体となって回転し、且つ研磨布
25を押圧可能に支持されている。押圧リング46はベ
アリング49を保持したベアリング押え47を介して図
1に示す多段伸縮機構24のロッド1で下方に押圧され
る。この多段伸縮機構24のシリンダ2は図2と同様ト
ップリングヘッド33に固定されている。多段伸縮機構
24は同一円周上に等間隔で複数個配設されている。押
圧リング46の内周面には、トップリング21の傾動を
抑制する傾動抑制手段50が配設されている。該傾動抑
制手段50は押圧リング46の内周面に形成された凹部
51にローラ52が軸53により回転自在に装着された
構成である。
【0037】傾動抑制手段50のローラ52はトップリ
ング21の外周面に接触し、トップリング21を押圧リ
ング46で拘束する。押圧リング46が多段伸縮機構2
4により研磨布25に押圧されており、ローラ52はト
ップリング21の円周面に複数個(例えば6個)取り付
けられることから、トップリング21の球ベアリング3
0を支点とした傾動運動を抑制する。従って、研磨中に
半導体ウエハ22と研磨布25との間に摩擦力が生じて
も、押圧リング46の下端とトップリング21の半導体
ウエハ22を保持する下端面は研磨布25の表面に対し
て平行に保たれる。
【0038】上記のように押圧リング46を上下動可能
で且つ研磨布25に対する押圧力を可変可能に支持する
支持機構に図1に示す構成の小型で伸縮ストロークを大
きく取れ且つ高剛性の多段伸縮機構24を用いることに
より、図2乃至図4に示す構成の研磨装置と同様の作用
効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように各請求項に記載の発
明によれば下記のような優れた効果がえられる。
【0040】請求項1に記載の発明によれば、延びた場
合のストロークは、多段伸縮機構の構成部材であるロッ
ド、ロッド・シリンダ及びシリンダのそれぞれの寸法を
加算した寸法に略近い寸法となり、縮んだ場合はシリン
ダの寸法と略等しい寸法となるから、小型でストローク
を大きくとれる多段伸縮機構を実現できる。また、シリ
ンダとロッド・シリンダ又は、ロッド・シリンダとロッ
ド・シリンダとは前端と後端が面接触で固定されるの
で、高剛性の多段伸縮機構が実現できる。
【0041】請求項2乃至4に記載の発明によれば、押
圧リングを支持押圧する伸縮機構に請求項1に記載の構
成の小型でストロークの大きく取れ、且つ高剛性の多段
伸縮機構を用いることにより、研磨装置のトップリング
とトップリングヘッドとの間の狭い空間に容易に設置で
き、しかも伸縮ストロークを大きくとることができる。
従って、トップリング及び押圧リングを十分高く上昇で
き、旋回する時に周囲の障害物と干渉するという問題も
解決できる。また、高剛性で伸縮ストロークが大きいこ
とから、押圧リングを振動少なく保持できると共に、任
意の高精度の押圧力で押圧できるから、高い平坦度の研
磨ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多段伸縮機構の構成を示す図で、
図1(a)は多段伸縮機構が縮んだ状態を、図1(b)
は多段伸縮機構が伸びた状態を示す図である。
【図2】本発明に係る研磨装置の全体構成を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る研磨装置のトップリング部の拡大
図で、多段伸縮機構の縮んだ状態を示す図である。
【図4】本発明に係る研磨装置のトップリング部の拡大
図で、多段伸縮機構が伸びた状態を示す図である。
【図5】本発明に係る研磨装置のトップリング部の拡大
図である。
【符号の説明】
1 ロッド 2 シリンダ 3 ロッド・シリンダ 4 摺動部材 5 摺動部材 6 緩衝部材 7 緩衝部材 8 摺動軸受 9 緩衝部材 10 緩衝部材 11 台板 12 空気供給口 13 空隙 14 空気排出口 15 空隙 16 空気通路 21 トップリング 22 半導体ウエハ 23 押圧リング 24 多段伸縮機構 25 研磨布 26 ターンテーブル 27 取付フランジ 28 トップリングシャフト 29 駆動軸フランジ 30 球ベアリング 31 空間 32 連通孔 33 トップリングヘッド 34 トップリング用エアシリンダ 35 回転軸 36 タイミングプーリ 37 タイミングベルト 38 トップリング用モータ 39 タイミングプーリ 40 トップリングヘッドシャフト 41 回転支持ベアリング 42 ベアリング受けリング 43 上下移動支持ベアリング 44 ベアリング押え 45 押圧リングストッパ 46 押圧リング 47 ベアリング押え 48 キー 49 ベアリング 50 傾動抑制手段 51 凹部 52 ローラ 53 軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段に円柱状のロッドを配置し、後段に
    円筒状のシリンダを配置し、該前段と後段の間に1個又
    は2個以上の円筒状のロッド・シリンダを配置し、前記
    ロッドの後端が次段のロッド・シリンダ内を摺動し、該
    次段のロッド・シリンダの後端が更に次段のロッド・シ
    リンダ内又は前記シリンダ内を摺動するように構成し、 前記シリンダに圧力流体を供給・排出することにより、
    該シリンダ内を摺動する前記ロッド・シリンダ及び該ロ
    ッド・シリンダ内を摺動する前記ロッド・シリンダ又は
    前記ロッドが順次前進・後退すると共に、後退した時は
    前記1個又は2個以上のロッド・シリンダ及び前記ロッ
    ドは前記シリンダ内に収容されるように構成したことを
    特徴とする多段伸縮機構。
  2. 【請求項2】 上面に研磨布を貼った回転するターンテ
    ーブルとトップリングヘッドに上下動及び回転自在に取
    付けられたトップリングを具備し、前記ターンテーブル
    とトップリングとの間に研磨対象物を介在させて所定の
    力で押圧することによって該研磨対象物を研磨し、平坦
    且つ鏡面化する研磨装置において、 前記トップリングの周囲に前記トップリングヘッドに取
    り付けられた複数の請求項1に記載の多段伸縮機構で上
    下動自在に支持され且つ前記研磨布に対して可変の押圧
    力で押圧する押圧リングを設けたことを特徴とする研磨
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の研磨装置において、 前記押圧リングは、前記研磨対象物の研磨中に該研磨対
    象物の外周を保持する機能を有することを特徴とする研
    磨装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の研磨装置において、 前記トップリングは前記研磨対象物の研磨中に該研磨対
    象物の外周を保持するリテーナリング機能を有すること
    を特徴とする研磨装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022042516A (ja) * 2015-01-30 2022-03-14 株式会社荏原製作所 回転体の最大押付荷重決定方法、および回転体の最大押付荷重決定プログラム

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KR102580141B1 (ko) 2015-01-30 2023-09-19 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 회전체의 최대 압박 하중 결정 방법 및 회전체의 최대압박 하중 결정 프로그램을 기록한 컴퓨터로 판독 가능한 기록 매체

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