JP2001149837A - 塗装方法及び塗装装置 - Google Patents

塗装方法及び塗装装置

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JP2001149837A
JP2001149837A JP34237499A JP34237499A JP2001149837A JP 2001149837 A JP2001149837 A JP 2001149837A JP 34237499 A JP34237499 A JP 34237499A JP 34237499 A JP34237499 A JP 34237499A JP 2001149837 A JP2001149837 A JP 2001149837A
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coating
roller
application roller
paint
coated
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JP34237499A
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English (en)
Inventor
Masanobu Tomita
正伸 冨田
Yusuke Yoshida
祐介 吉田
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】質の高い塗装膜を形成できる塗装方法及び塗装
装置を提供する。 【解決手段】塗料容器15の下端に摺接して往復動する
凹版14の保持溝141には塗料容器15内の塗料が充
填される。塗布ローラ20は、第2の駆動装置13によ
って移動され、モータ19によって回転される。保持溝
141内の塗料は、凹版14に押接された塗布ローラ2
0の移動及び回転によって塗布ローラ20の周面に移さ
れる。塗布ローラ20は塗装対象21の設置へ移送され
る。塗布ローラ20の周面に付着された塗料は、塗装対
象21に押接された塗布ローラ20の移動及び回転によ
って塗装対象21に移される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装方法及び塗装
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧縮機の斜板、ピストン等の塗装対象に
潤滑用の塗料を塗装する方式が特開平10−26081
号公報、特開平11−173263号公報に開示されて
いる。
【0003】特開平10−26081号公報の塗装方式
では、メタルローラの周面に塗料を付着させた後、メタ
ルローラに付着された塗料をゴムローラの周面に移し、
ゴムローラの周面に移された塗料を塗装対象に塗布す
る。メタルローラとゴムローラとは摺接し、ゴムローラ
と塗装対象とは摺接する。メタルローラに付着された塗
料は、ゴムローラへ移す前にコンマローラとメタルロー
ラとの間を通して所定厚にされる。
【0004】特開平11−173263号公報の塗装方
式では、凹版上に所定厚かつ所定形状に用意された塗料
がパッドに転写され、パッドに転写された塗料が塗装対
象に印刷される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−2608
1号公報の塗装方式では、コンマローラとメタルローラ
との間の隙間に異物が引っ掛かると、コンマローラとメ
タルローラとの間を通過した塗料膜に筋が発生する。こ
の筋は塗装対象に塗布して形成された塗装膜にも写り、
塗装膜の質が低下する。前記した筋は、前記異物を取り
除かない限り以後の塗装対象に形成される塗装膜の全て
に生じる。
【0006】特開平11−173263号公報の塗装方
式では、パッドの不均一な変形によって塗装膜に皺が発
生するおそれがある。塗装対象に対するパッドの押接面
が平面的である場合には空気の噛み込みがあり、塗装膜
を良好に形成することができない。空気の噛み込みを回
避するためにパッドの押接面を凸曲面形状にすると、塗
装対象に対するパッドの押接力がパッドの押接面の中心
側ほど強くなり、塗装膜の厚さが不均一になる。
【0007】本発明は、質の高い塗装膜を形成できる塗
装方法及び塗装装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、所定の塗料用意位置に用意された塗料に対して
相対移動しながら回転する塗布ローラの周面に前記塗料
を付着させ、前記塗料を付着した前記塗布ローラを塗装
対象の設置位置まで移送し、前記塗布ローラを回転さ
せ、かつ前記塗装対象に対して前記塗布ローラを相対移
動させながら前記塗布ローラに付着された塗料を前記塗
装対象に塗布するようにした。
【0009】塗料用意位置で塗料を付着された塗布ロー
ラは、塗装対象の設置位置まで移送される。塗装対象の
設置位置まで移送されてきた塗布ローラは、回転かつ塗
装対象に対して相対移動しながら付着された塗料を塗装
対象に塗布する。塗装対象に対する塗布後、塗布ローラ
は塗料用意位置まで移送され、新たな塗装領域に対する
塗料の塗布が前回と同様に行われる。
【0010】請求項2の発明では、請求項1において、
前記塗装対象に対して前記塗布ローラを相対移動させ、
かつ前記塗布ローラの前記相対移動の速度と同一の周速
度で前記塗布ローラを回転させ、さらに前記塗装対象に
対する前記塗布ローラの押接側を前記塗布ローラの相対
移動方向と同じ方向に回動させることにより、前記塗装
対象に対して前記塗布ローラを摺接させ、前記塗装対象
に対する前記塗布ローラの摺接によって前記塗布ローラ
に付着した塗料を前記塗装対象に塗布するようにした。
【0011】塗布ローラは、塗装対象に対する塗布ロー
ラの押接側が塗布ローラの相対移動方向と同じ方向に先
行するように回転して塗装対象に摺接する。このような
摺接を伴う塗布動作は、塗布ローラの周面に形成された
塗料膜をそのままの厚さで塗装対象に移すことができる
と共に、塗装膜の表面の滑らかさの向上に有効である。
【0012】請求項3の発明では、請求項1において、
前記塗装対象に対して前記塗布ローラを相対移動させ、
かつ前記塗布ローラの前記相対移動の速度と同一の周速
度で前記塗布ローラを回転させ、さらに前記塗装対象に
対する前記塗布ローラの押接側を前記塗布ローラの相対
移動方向と逆方向に回動させることにより、前記塗装対
象に対して前記塗布ローラを相対転動させ、前記塗装対
象に対する前記塗布ローラの相対転動によって前記塗布
ローラに付着した塗料を前記塗装対象に塗布するように
した。
【0013】塗布ローラの移動の速度と同一の周速度で
塗布ローラを塗装対象に対して相対転動させる塗布動作
は、塗布ローラの周面に形成された塗料膜をその厚さに
近い割合で塗装対象に移す。
【0014】請求項4の発明では、請求項2及び請求項
3のいずれか1項において、前記周速度と同一の周速度
で前記塗布ローラを回転させ、かつ前記相対移動の速度
と同一の速度で前記塗料用意位置に用意された前記塗料
に対して前記塗布ローラを相対移動させるようにした。
【0015】塗料用意位置に用意された塗料は塗布ロー
ラの周面に移り、塗布ローラの周面に付着した塗料膜は
次いで塗装対象に移される。請求項5の発明では、請求
項2乃至請求項4のいずれか1項において、前記塗装対
象における塗装領域の形状と同形同大の展開形状となる
ように前記塗布ローラの周面に前記塗料を付着させるよ
うにした。
【0016】塗装領域の形状の設定自由度が高い。請求
項6の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか1項
において、凹版上の所定の塗料用意位置に薄層状態で所
定形状に前記塗料を用意し、前記凹版に対して前記塗布
ローラを相対移動させ、かつ前記塗布ローラの前記相対
移動の速度と同一の周速度で前記塗布ローラを回転さ
せ、さらに前記塗装対象に対する前記塗布ローラの押接
側を前記塗布ローラの相対移動方向と同じ方向に回動さ
せることにより、前記凹版に対して前記塗布ローラを摺
接させて、前記凹版上に用意された塗料を前記塗布ロー
ラの周面に付着させるようにした。
【0017】塗布ローラは、凹版に対する塗布ローラの
押接側が塗布ローラの相対移動方向と同じ方向に先行す
るように回転して凹版に摺接する。このような摺接を伴
う塗料付着動作は、塗布ローラ上の塗料膜の厚さの均一
化及び滑らかさの向上に有効である。
【0018】請求項7の発明では、塗装対象に塗料を塗
布するための塗布ローラと、前記塗布ローラの周面に付
着させる塗料を所定の塗料用意位置に供給する塗料供給
手段と、前記所定の塗料用意位置と前記塗装対象の設置
位置との間で前記塗布ローラを移送する移送手段と、前
記塗布ローラを回転させる回転駆動手段と、前記塗装対
象に対して前記塗布ローラを相対移動させる相対移動手
段とを備えた塗装装置を構成し、前記回転駆動手段の作
動による前記塗布ローラの回転、及び前記相対移動手段
の作動による前記塗布ローラの相対移動に基づいて前記
所定の塗料用意位置に用意された塗料を前記塗布ローラ
の周面に付着させ、前記塗料を付着された前記塗布ロー
ラを前記移送手段の作動によって前記塗装対象の設置位
置へ移送し、前記回転駆動手段の作動による前記塗布ロ
ーラの回転、及び前記相対移動手段の作動による前記塗
布ローラの相対移動に基づいて前記塗布ローラに付着さ
れた塗料を前記塗装対象に塗布するようにした。
【0019】回転駆動手段の作動による塗布ローラの回
転、及び相対移動手段の作動による塗料用意位置上の塗
料に対する塗布ローラの相対移動という塗料付着動作
は、塗料用意位置上の塗料を塗布ローラの周面に移す。
回転駆動手段の作動による塗布ローラの回転、及び相対
移動手段の作動による塗布ローラの塗装対象に対する相
対移動という塗布動作は、塗布ローラの周面上の塗料膜
を塗装対象に移す。塗料用意位置と塗装対象の設置位置
との間で移送手段の作動によって塗布ローラを移送する
構成は、異物による塗装膜の損傷の回避に有効である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0021】図1に示すように、基枠11には第1の駆
動装置12及び第2の駆動装置13が組み付けられてい
る。第1の駆動装置12は水平に配置された凹版14を
往復駆動する。凹版14の直上には塗料容器15が設置
されている。塗料容器15内には潤滑用塗料16が収容
されている。潤滑用塗料16は、例えば二硫化モリブデ
ン、二硫化タングステン、グラファイトのうちの少なく
とも1つと熱硬化性樹脂とを含む。凹版14は、塗料容
器15の下端に摺接するように所定の高さ位置で水平方
向に往復動される。凹版14は、図1に示す塗料供給位
置と、図2に示す塗料準備位置との間で往復動される。
凹版14の上面には環状の保持溝141が凹設されてい
る。凹版14が塗料準備位置にあるときには保持溝14
1は塗料容器15の直下にあり、凹版14が塗料供給位
置にあるときには保持溝141は塗料容器15の直下か
ら外れた塗料用意位置Sにある。凹版14が塗料準備位
置から塗料供給位置へ切り換え配置されたときには、塗
料容器15内の塗料の一部が保持溝141内に充填され
る。第1の駆動装置12、凹版14及び塗料容器15
は、塗料供給手段を構成する。
【0022】第2の駆動装置13によって駆動される支
軸17の下端には支持基板18が止着されており、支持
基板18の下面にはモータ19が取り付けられている。
モータ19の出力軸191にはゴム製の塗布ローラ20
が止着されている。出力軸191は凹版14の往復動方
向に沿って配設されている。塗布ローラ20の周面には
塗装対象21の形状に応じて塗装回避凹部201が形成
されている。
【0023】凹版14の延長線上には台座22が設置さ
れている。台座22の一部である支持座221には塗装
対象21が載置されている。本実施の形態における塗装
対象21は、図7に示す斜板式圧縮機に用いられるアル
ミニウム製の斜板21Aである。回転軸23と一体的に
回転する斜板21Aは、シリンダボア24内のピストン
25を往復動させる。ピストン25と斜板21Aとの間
には鉄製のシュー26が介在されており、シュー26は
斜板21Aと摺接する。シュー26に対する斜板21A
の摺接部位211,212には潤滑用塗料16の塗装膜
161,162が設けられる。摺接部位211,212
は、斜板21Aの筒状の基部213を包囲する環状領域
である。
【0024】図6に示すように塗布ローラ20の周面を
展開したときの塗装回避凹部201の形状は、筒状の基
部213よりも大きい円形状となる。図5に示すよう
に、保持溝141は環状の摺接部位211,212の形
状と同程度の大きさの形状にしてある。
【0025】凹版14が塗料供給位置にあり、図5に示
すように保持溝141内に塗料163が充填して用意さ
れているとき、塗布ローラ20が図3(a)に示す所定
の高さ位置H及び図5の実線位置roに配置される。次
いで、塗布ローラ20は、図5に実線で示す位置で下動
して図3(b)に示すように凹版14上に押接される。
この押接状態を維持しつつモータ19が作動すると共
に、塗布ローラ20が図5の矢印R1で示す方向に一定
速度で移動し、塗布ローラ20が図3(b)に矢印Q1
で示す方向に一定速度で回転しながら図3(c)に示す
位置に移動する。即ち、塗布ローラ20は、凹版14に
対する塗布ローラ20の押接側〔図3(b)において下
側〕が塗布ローラ20の移動方向と同じ方向に回動する
ように回転する。塗布ローラ20は凹版14に対して摺
接しながら図3(b)の位置から図3(c)の位置へ移
動する。塗布ローラ20の移動速度と塗布ローラ20の
周速度とは同一にしてある。そのため、環状の保持溝1
41内の塗料163は、そのままの形状及び厚みで塗布
ローラ20の周面に移行して塗料膜164として付着す
る。
【0026】塗料膜164を付着した塗布ローラ20
は、図3(c)の位置から所定の高さ位置Hまで上動す
る。即ち、塗布ローラ20は、図5の鎖線位置r1で上
動する。図1における塗布ローラ20の位置はこの上動
位置を表す。次いで、塗布ローラ20は図5に矢印R2
で示す方向に水平移動する。この水平移動により塗布ロ
ーラ20は図4(a)に示す所定の高さ位置H及び図5
の鎖線位置r2に配置される。図2における塗布ローラ
20の位置はこの配置位置を表す。次いで、塗布ローラ
20は、図5の鎖線位置r2で下動して図4(b)に示
すように塗装対象21上に押接される。この押接状態を
維持しつつモータ19が作動すると共に、塗布ローラ2
0が図5の矢印R3で示す方向に一定速度で移動し、塗
布ローラ20が図4(b)に矢印Q2で示す方向に一定
速度で回転しながら図4(c)に示す位置に移動する。
塗布ローラ20の移動速度と塗布ローラ20の周速度と
は同一にしてある。そのため、塗布ローラ20は塗装対
象21に対して摺接することなく転動しながら図4
(b)の位置から図4(c)の位置へ移動する。塗布ロ
ーラ20の周面上の塗料膜164は、そのままの形状及
び厚みで塗装対象21の塗装領域214に移行して塗装
膜161(又は162)として付着する。塗装対象21
の基部213は塗装回避凹部201に入り込むため、基
部213と塗布ローラ20とが干渉することはない。
【0027】塗料膜164を塗装対象21に塗布した塗
布ローラ20は、図4(c)の位置から所定の高さ位置
Hまで上動する。即ち、塗布ローラ20は、図5の鎖線
位置r3で上動する。次いで、塗布ローラ20は矢印R
4で示す方向に水平移動する。この水平移動により塗布
ローラ20は図3(a)に示す所定の高さ位置H及び図
5の実線位置roに配置される。塗布ローラ20が図3
(a)に示す位置に戻ってくるまでには、保持溝141
に塗料が充填されており、かつ保持溝141が図1に示
す塗料用意位置Sに配置されている。この後、塗布ロー
ラ20への塗料の付着、塗装対象21の別のもう1つの
塗装領域214あるいは新たな塗装対象21への塗料の
塗布が前記と同様に行われる。
【0028】第2の駆動装置13は、塗料用意位置Sか
ら塗装対象21の設置位置へ塗布ローラ20を移送する
移送手段を構成する。又、第2の駆動装置13は、所定
の塗料用意位置Sに配置された保持溝141内の塗料1
63に対して塗布ローラ20を相対移動させると共に、
塗装対象21に対して相対移動させる相対移動手段を構
成する。
【0029】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。(1-1)塗料用意位置Sで塗料163を付着された
塗布ローラ20は、塗装対象21の設置位置まで移送さ
れる。塗装対象21の設置位置まで移送されてきた塗布
ローラ20は、回転かつ移動しながら塗料膜164を塗
装対象21の塗装領域214に塗布する。塗装対象21
に対する塗布後、塗布ローラ20は塗料用意位置Sまで
移送され、新たな塗装領域214に対する塗料の塗布が
前回と同様に行われる。塗布ローラ20は、1回の塗装
毎に凹版14及び塗装対象21から離れる。従って、塗
布ローラ20への塗料の付着中に異物が塗布ローラ20
に付着したり、あるいは塗装対象21への塗布中に異物
が塗布ローラ20に付着しても、前記異物が塗布ローラ
20に付着し続けることはない。その結果、異物付着後
の全ての塗装対象21が異物によって傷を付けられるこ
とはない。
【0030】(1-2)一定速度で回転しながら一定速度
で移動する塗布ローラ20への塗料の付着は、塗布ロー
ラ20の周面に均一な厚さの塗料膜164をつくる。塗
布ローラ20の移動の速度と同一の周速度で塗布ローラ
20を塗装対象21に対して転動させる塗布動作は、塗
布ローラ20の周面に均一な厚さに形成された塗料膜1
64を均一な厚さで塗装対象21に移す。塗料用意位置
Sにある塗料163を塗布ローラ20の周面に付着させ
る際の塗布ローラ20の周速度及び移動速度は、塗装対
象21に塗料膜164を塗布する際の塗布ローラ20の
周速度及び移動速度にそれぞれ等しい。塗布ローラ20
におけるこのような周速度及び移動速度の設定は、塗料
用意位置Sに用意された塗料163をその厚さのまま及
びその形状のままで塗装対象21に移す。従って、良好
な塗装膜161,162が得られる。
【0031】(1-3)塗布ローラ20の周面に付着され
た塗料膜164は、塗装対象21における塗装領域21
4の形状と同形同大の展開形状となる。塗装領域214
が平面あるいは円周面であれば、塗装領域214の形状
は自由に設定できる。
【0032】(1-4)塗布ローラ20は、凹版14に対
する塗布ローラ20の押接側〔図3(b)において下
側〕が塗布ローラ20の移動方向と同じ方向に先行する
ように回転して凹版14に摺接する。塗料用意位置Sに
薄層状態で所定形状に用意された塗料163は、凹版1
4に対する塗布ローラ20の前記した摺接によって塗布
ローラ20の周面に円滑に移行する。このような摺接を
伴う塗布ローラ20の塗料付着動作は、塗布ローラ20
上の塗料膜164の厚さの均一化の向上に有効である。
【0033】次に、図8の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、モータ19の出力軸19
1が凹版14の往復動方向と直交する方向に配設されて
いる。塗布ローラ20は、矢印R5,R6,R7,R
8,R9,R10,R11,R12で示す順に移動す
る。矢印R6で示す移動行程では、塗布ローラ20は矢
印Q3で示す方向に塗布ローラ20の移動速度と同じ周
速度で回転し、保持溝141に用意された塗料163が
塗布ローラ20の周面に移される。矢印R10で示す移
動行程では、塗布ローラ20は矢印Q4で示す方向に塗
布ローラ20の移動速度と同じ周速度で回転し、塗布ロ
ーラ20の周面に付着された塗料膜164が塗装対象2
1の塗装領域214に移される。矢印R6で示す移動行
程における塗布ローラ20の移動速度及び周速度は、矢
印R10で示す移動行程における塗布ローラ20の移動
速度及び周速度とそれぞれ同じである。
【0034】この実施の形態においても第1の実施の形
態と同じ効果が得られる。第1の実施の形態では、塗布
ローラ20の移動動作が3次元的な動作であったが、本
実施の形態では塗布ローラ20の移動動作は2次元的な
動作で済む。従って、塗布ローラ20を移動させるため
の第2の駆動装置13Aの機構が第1の実施の形態にお
ける第2の駆動装置13に比べて簡素になる。
【0035】次に、図9及び図10の第3の実施の形態
を説明する。第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符
号が付してある。この実施の形態における塗布ローラ2
7の幅は、図10に示すように塗装対象21の塗装領域
214の幅程度になっている。塗装対象21は、モータ
28の出力軸281に止着された支持座29に載置され
ている。塗装対象21は、モータ28の作動によって矢
印Pで示す方向に回転する。凹版14上には帯状の保持
溝142が凹版14の往復動方向に沿って形成されてい
る。
【0036】塗布ローラ27は、矢印R13,R14,
R15,R16,R17,R18,R19で示す順に移
動する。矢印R13で示す移動行程では、塗布ローラ2
7は矢印Q5で示す方向に塗布ローラ27の移動速度と
同じ周速度で回転し、保持溝142に用意された塗料1
66が塗布ローラ27の周面に移される。塗装対象21
に塗布ローラ27を押接した状態では、塗布ローラ27
は矢印Q6で示す方向に回転し、塗布ローラ27の周面
に付着された塗料膜167が塗装対象21の塗装領域2
14に移される。塗装領域214の幅の中央における回
転速度は、塗布ローラ27の周速度と同じである。
【0037】塗布ローラ27は、塗装対象21に対して
基部213の周りを相対移動する。塗布ローラ27は、
塗装対象21に対する塗布ローラ27の押接側(図9に
おいて下側)が塗布ローラ27の相対移動方向と同じ方
向に先行するように回転して塗装対象21に摺接する。
このような摺接を伴う塗布動作は、塗装膜の表面の滑ら
かさの向上に有効である。
【0038】本発明では以下のような実施の形態も可能
である。 (1)静止している塗装対象に対して塗布ローラを相対
移動させ、かつ前記塗布ローラの前記移動速度と同一の
周速度で前記塗布ローラを回転させ、さらに前記塗装対
象に対する前記塗布ローラの押接側を前記塗布ローラの
移動方向と同じ方向に回動させることにより、前記塗装
対象に対して前記塗布ローラを摺接させること。 (2)第2の実施の形態において、塗布ローラ20を凹
版14に押接して保持溝141内の塗料163を塗布ロ
ーラ20の周面に移す場合、塗布ローラ20を回転のみ
させて凹版14を移動させること。 (3)凹版14及び塗装対象21に対する塗布ローラ2
0,27の相対移動速度と、塗布ローラ20,27の周
速度とを異ならせること。 (4)図7に示すピストン25を塗装対象とすること。 (5)圧縮機の構成部品以外の物を塗装対象とするこ
と。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、所定の
塗料用意位置に用意された塗料に対して相対移動しなが
ら回転する塗布ローラの周面に前記塗料を付着させ、前
記塗料を付着した塗布ローラを塗装対象の設置位置まで
移送し、前記塗布ローラを回転させ、かつ前記塗装対象
に対して前記塗布ローラを相対移動させながら前記塗布
ローラに付着された塗料を前記塗装対象に塗布するよう
にしたので、質の高い塗装膜を形成できるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図2】一部省略正面図。
【図3】(a)は凹版14に塗布ローラ20を押接する
前の状態を示す断面図。(b)は凹版14に塗布ローラ
20を押接した状態を示す断面図。(c)は塗布ローラ
20の周面に塗料163を付着させた状態を示す断面
図。
【図4】(a)は塗装対象21に塗布ローラ20を押接
する前の状態を示す断面図。(b)は塗装対象21に塗
布ローラ20を押接した状態を示す断面図。(c)は塗
装対象21に塗料膜164を移した状態を示す断面図。
【図5】塗布ローラ20の移動を示す略体平面図。
【図6】塗布ローラ20の周面の展開図。
【図7】圧縮機の側断面図
【図8】第2の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図9】第3の実施の形態を示す一部省略正面図。
【図10】塗装対象21の平面図。
【符号の説明】
12…塗料供給手段を構成する第1の駆動装置。13,
13A…移送手段及び相対移動手段を構成する第2の駆
動装置。14…塗料供給手段を構成する凹版。15…塗
料供給手段を構成する塗料容器。163,166…塗
料。19,28…回転駆動手段を構成するモータ。2
0,27…塗布ローラ。21…塗装対象。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC22 AC29 AC84 AC93 AC94 DA15 DA23 DB07 EA37 4F040 AA17 AA31 BA12 CB05 CB13 CB21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の塗料用意位置に用意された塗料に対
    して相対移動しながら回転する塗布ローラの周面に前記
    塗料を付着させ、前記塗料を付着した前記塗布ローラを
    塗装対象の設置位置まで移送し、前記塗布ローラを回転
    させ、かつ前記塗装対象に対して前記塗布ローラを相対
    移動させながら前記塗布ローラに付着された塗料を前記
    塗装対象に塗布する塗装方法。
  2. 【請求項2】前記塗装対象に対して前記塗布ローラを相
    対移動させ、かつ前記塗布ローラの前記相対移動の速度
    と同一の周速度で前記塗布ローラを回転させ、さらに前
    記塗装対象に対する前記塗布ローラの押接側を前記塗布
    ローラの相対移動方向と同じ方向に回動させることによ
    り、前記塗装対象に対して前記塗布ローラを摺接させ、
    前記塗装対象に対する前記塗布ローラの摺接によって前
    記塗布ローラに付着した塗料を前記塗装対象に塗布する
    請求項1に記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】前記塗装対象に対して前記塗布ローラを相
    対移動させ、かつ前記塗布ローラの前記相対移動の速度
    と同一の周速度で前記塗布ローラを回転させ、さらに前
    記塗装対象に対する前記塗布ローラの押接側を前記塗布
    ローラの相対移動方向と逆方向に回動させることによ
    り、前記塗装対象に対して前記塗布ローラを相対転動さ
    せ、前記塗装対象に対する前記塗布ローラの相対転動に
    よって前記塗布ローラに付着した塗料を前記塗装対象に
    塗布する請求項1に記載の塗装方法。
  4. 【請求項4】前記塗装対象に対する前記塗布ローラの相
    対移動の速度と同一の周速度で前記塗布ローラを回転さ
    せ、かつ前記相対移動の速度と同一の速度で前記塗料用
    意位置に用意された前記塗料に対して前記塗布ローラを
    相対移動させる請求項2及び請求項3のいずれか1項に
    記載の塗装方法。
  5. 【請求項5】前記塗装対象における塗装領域の形状と同
    形同大の展開形状となるように前記塗布ローラの周面に
    前記塗料を付着させる請求項2乃至請求項4のいずれか
    1項に記載の塗装方法。
  6. 【請求項6】凹版上の所定の塗料用意位置に薄層状態で
    所定形状に前記塗料を用意し、前記凹版に対して前記塗
    布ローラを相対移動させ、かつ前記塗布ローラの前記相
    対移動の速度と同一の周速度で前記塗布ローラを回転さ
    せ、さらに前記塗装対象に対する前記塗布ローラの押接
    側を前記塗布ローラの相対移動方向と同じ方向に回動さ
    せることにより、前記凹版に対して前記塗布ローラを摺
    接させて、前記凹版上に用意された塗料を前記塗布ロー
    ラの周面に付着させる請求項1乃至請求項5のいずれか
    1項に記載の塗装方法。
  7. 【請求項7】塗装対象に塗料を塗布するための塗布ロー
    ラと、 前記塗布ローラの周面に付着させる塗料を所定の塗料用
    意位置に供給する塗料供給手段と、 前記所定の塗料用意位置と前記塗装対象の設置位置との
    間で前記塗布ローラを移送する移送手段と、 前記塗布ローラを回転させる回転駆動手段と、 前記塗装対象に対して前記塗布ローラを相対移動させる
    相対移動手段とを備え、 前記回転駆動手段の作動による前記塗布ローラの回転、
    及び前記相対移動手段の作動による前記塗布ローラの相
    対移動に基づいて前記所定の塗料用意位置に用意された
    塗料を前記塗布ローラの周面に付着させ、前記塗料を付
    着された前記塗布ローラを前記移送手段の作動によって
    前記塗装対象の設置位置へ移送し、前記回転駆動手段の
    作動による前記塗布ローラの回転、及び前記相対移動手
    段の作動による前記塗布ローラの相対移動に基づいて前
    記塗布ローラに付着された塗料を前記塗装対象に塗布す
    るようにした塗装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007069102A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Tohoku Ricoh Co Ltd 円筒状基体への塗布装置及び塗布方法、並びに電子写真感光体の製造方法

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JP2007069102A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Tohoku Ricoh Co Ltd 円筒状基体への塗布装置及び塗布方法、並びに電子写真感光体の製造方法

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