JP2001148194A - 半導体記憶装置及びデータ処理装置 - Google Patents

半導体記憶装置及びデータ処理装置

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JP2001148194A
JP2001148194A JP32906199A JP32906199A JP2001148194A JP 2001148194 A JP2001148194 A JP 2001148194A JP 32906199 A JP32906199 A JP 32906199A JP 32906199 A JP32906199 A JP 32906199A JP 2001148194 A JP2001148194 A JP 2001148194A
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sense amplifier
data
circuit
signal
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JP32906199A
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Yasuhisa Shimazaki
靖久 島崎
Motoi Ichihashi
基 市橋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センスアンプを読み出し信号増幅動作終了後
も動作状態のままとする場合のセンスアンプの動作制御
の適正化を図ることにある。 【解決手段】 センスアンプ制御回路(106)は、読
み出しサイクルの当初一定の期間のみ、センスアンプ
(111)の動作を止め、他の期間はセンスアンプを動
作させるようにセンスアンプを制御する。また、センス
アンプリセット制御回路(105)は、上記読み出しサ
イクルの開始から上記ワード線が選択されるまでの間に
上記センスアンプのリセットが完了するよう上記センス
アンプリセット回路を制御する。これにより、センスア
ンプは、センスアンプを読み出し信号増幅動作終了後も
動作状態のままとし出力ラッチとして機能させる場合の
動作制御の適正化を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置や
それを含むデータ処理装置に関する技術、さらには半導
体記憶装置に含まれるセンスアンプの動作制御の適正化
により、センスアンプの簡素化を図り、もってデータ読
み出しの高速化及び消費電力の低減化を図るための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体記憶装置は、中央処理装置
(CPU)の動作周波数の向上に従って、読み出し速度
の高速化、及び読み出し動作時の低消費電力化が必要と
なってきた。半導体記憶装置を高速化するための回路的
な工夫について記載された文献の例としては、「199
5 アイ・イー・イー・イー シンポジウム オン ロ
ー パワー エレクトロニクス ダイジェスト オブ
テクニカル ペーパーズ、58ページから59ページ
(1995 IEEE SYMPOSIUM ONLO
W POWER ELECTRONICS Diges
t of Technical Papers,pp5
8−59)」(以下、「文献1」という)がある。ま
た、低消費電力化を図るための技術について記載された
文献の例としては、「特開平7−45082号公報」
(以下、「文献2」という)がある。
【0003】文献1に記載されているSRAM(スタテ
ィック・ランダム・アクセス・メモリ)によれば、読み
出しサイクルに入り、ワード線信号、プリチャージ制御
信号がハイレベルになると、ビット線対に微小な電位差
が現われ、これがYスイッチ回路を介してセンスノード
対に伝達される。センスノード対の電位差が十分大きく
なったところで、センスアンプ制御信号がハイレベルに
され、それによりセンスアンプが動作を始めてセンスノ
ード対の微小電位差が増幅される。そしてそのデータ
は、ナンドゲートで構成されるレジスタに保持され、リ
ードデータとして外部に出力される。このとき、センス
アンプ制御信号をハイレベルにするのと同時に、Yスイ
ッチ回路をオフ状態にする。これによってセンスアンプ
からビット線対の負荷が見えなくなるため、センスノー
ド対の増幅動作は高速に行なわれる。
【0004】文献2においては、センスアンプを実質的
に一対のCMOSインバータが交差結合されて成るラッ
チと、このラッチに選択的に動作電流を供給する駆動M
OSFETと、ラッチの非反転及び反転入出力端子ノー
ドと、相補共通データ線の非反転及び反転信号線との間
にそれぞれ設けられる一対のトランスファMOSFET
とを含むインバータ型CMOSラッチにより構成すると
ともに、トランスファMOSFETを、駆動MOSFE
Tがオン状態とされるセンスアンプが動作状態とされた
直後にオフ状態とし、センスアンプを共通データ線から
切り離すことで、単一のインバータ型CMOSラッチに
より、高速動作を可能とし、その出力振幅がフルスイン
グされることで比較的大きな増幅率を有し、しかも状態
遷移時にのみ直流電流を流すセンスアンプを実現してい
る。また、それにより、センスアンプ自体の回路構成を
簡素化できるとともに、センスアンプを読み出し信号増
幅動作終了後も動作状態のままとし、出力ラッチとして
併用することができるという効果が得られることが記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文献1
記載の回路構成では、センスアンプを起動してからリー
ドデータが出力されるまでには、上記ナンドゲートで構
成されるレジスタを通過しなければならず、そこでの遅
延時間が無視できない。また、読み出されたデータを、
センスアンプがオフされている期間も出力し続けなけれ
ばならないから上記ナンドゲートは不可欠とされる。
【0006】文献2には、センスアンプ自体の回路構成
を簡素化できるとともに、センスアンプを読み出し信号
増幅動作終了後も動作状態のままとし、出力ラッチとし
て併用することができるという効果が得られることが記
載されているが、次の読み出しサイクルでのデータ読み
出しとの関係でセンスアンプをどのように制御するかに
ついては明確な記載がない。つまり、読み出しサイクル
毎にセンスアンプをリセットすることにより、次のデー
タ読み出しに備えることが必要であるにもかかわらず、
文献2には、センスアンプを読み出し信号増幅動作終了
後も動作状態のままとした場合において、如何なるタイ
ミングでセンスアンプをリセットするかについては記載
されていない。
【0007】本発明の目的は、センスアンプを読み出し
信号増幅動作終了後も動作状態のままとする場合のセン
スアンプの動作制御の適正化を図ることにある。また、
本発明の別の目的は、上記センスアンプの動作制御の適
正化により、センスアンプの簡素化を図り、もってデー
タ読み出しの高速化及び消費電力の低減化を図ることに
ある。
【0008】本発明の上記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】すなわち、複数のワード線と、それに交差
するように配置された複数のビット線と、上記ワード線
と上記ビット線とに結合された複数のメモリセルとを有
し、入力されたクロック信号に応答して起動される読み
出しサイクルで上記ワード線が選択されることにより、
それに対応する上記メモリセルからのデータ読み出しが
可能に半導体記憶装置が構成されるとき、上記メモリセ
ルアレイからセンスノードに伝達されたデータをセンス
するとともに、センスしたデータを保持可能なセンスア
ンプと、上記読み出しサイクルの当初一定の期間のみ、
上記センスアンプの動作を止め、他の期間は上記センス
アンプを動作させるように上記センスアンプを制御する
ためのセンスアンプ制御回路と、上記センスアンプのセ
ンスノードを所定の電位にすることで上記センスアンプ
をリセット可能なセンスアンプリセット回路と、上記読
み出しサイクルの開始から上記ワード線が選択されるま
での間に上記センスアンプのリセットが完了するよう上
記センスアンプリセット回路を制御するセンスアンプリ
セット制御回路とを設ける。
【0011】上記の手段によれば、センスアンプ制御回
路は、読み出しサイクルの当初一定の期間のみ、上記セ
ンスアンプの動作を止め、他の期間は上記センスアンプ
を動作させるように上記センスアンプを制御する。ま
た、センスアンプリセット制御回路は、上記読み出しサ
イクルの開始から上記ワード線が選択されるまでの間に
上記センスアンプのリセットが完了するよう上記センス
アンプリセット回路を制御する。これにより、上記セン
スアンプは、メモリセルアレイからセンスノードに伝達
されたデータをセンスするとともに、それを次の読み出
しサイクルの当初においてリセットされまでの期間保持
する。このことが、センスアンプを読み出し信号増幅動
作終了後も動作状態のままとし出力ラッチとして機能さ
せる場合の動作制御の適正化を達成する。また、そのよ
うに出力ラッチとして機能されることから、センスされ
たデータを後段回路において一定期間保持するためのレ
ジスタを設ける必要が無く、その分、センスアンプの簡
素化が図れ、センスアンプの構成素子数の低減により、
消費電力の低減を図ることができる。
【0012】このとき、上記センスアンプはループ状に
結合された二つのインバータを含んで構成することがで
きる。
【0013】また、センスノード対の負荷低減により充
放電時間を短縮化して半導体記憶装置のさらなる高速化
を図るためには、上記センスアンプが動作している期間
に上記センスノードと上記メモリセルアレイを分離する
ためのスイッチ回路と、上記スイッチ回路の動作を制御
するためのスイッチ制御回路とを設けると良い。
【0014】さらに、所定の演算処理を行うための中央
処理装置と、上記中央処理装置に取り込まれる命令又は
データをキャッシュするためのキャッシュメモリとを含
んでデータ処理装置が構成されるとき、上記キャッシュ
メモリとして、上記高速動作可能な半導体記憶装置を適
用することによりデータ処理の高速化を達成する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体記憶装
置の実施の形態について説明する。
【0016】<構成例1>図1には、本発明に係る半導
体記憶装置の一例であるSRAM(スタティック型・ラ
ンダム・アクセス・メモリ)が示される。
【0017】図1に示されるSRAM100は、特に制
限されないが、公知の半導体集積回路製造技術により単
結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成され
る。
【0018】107はメモリセルアレイであり、このメ
モリセルアレイ107は、複数のワード線と複数のビッ
ト線との交差箇所にスタティック型メモリセルが配置さ
れて成る。108はプリチャージ回路であり、このプリ
チャージ回路108は、ビット線対BL,BLBを所定
レベルにプリチャージする。109はYスイッチ回路で
あり、このYスイッチ回路109は、ビット線対BL,
BLBを選択的にセンスノード対SA,SABに結合さ
せる。110はセンスアンプリセット回路であり、この
センスアンプリセット回路110は、読み出しサイクル
の初期にセンスノード対SA、SABを所定の電位にす
ることでセンスアンプ111をリセットする。
【0019】111はセンスアンプであり、このセンス
アンプ111は、センスノード対SA、SABを介して
入力されたデータをセンスするとともに、センスしたデ
ータを保持する。センスアンプ111でセンスされたデ
ータはリードデータDOとして出力される。
【0020】101はアドレスデコーダ制御回路であ
り、このアドレス制御回路101は、クロック信号CK
及びリードイネーブル信号REに基づいて、後述するア
ドレスデコーダの動作を制御するためのアドレスデコー
ダ制御信号ADCを形成する。102はアドレスデコー
ダであり、このアドレスデコーダ102は、入力された
アドレスADを、上記アドレスデコーダ制御回路101
の制御下でデコードすることにより、メモリセルアレイ
107におけるワード線を選択するためのワード線選択
信号WDを形成する。103はプリチャージ制御回路で
あり、このプリチャージ制御回路103は、クロック信
号CK及びリードイネーブル信号REに基づいて、プリ
チャージ回路108の動作を制御するためのプリチャー
ジ制御信号PCを形成する。104はYスイッチ制御回
路であり、このYスイッチ制御回路104は、クロック
信号CK及びリードイネーブル信号REに基づいて、Y
スイッチ回路(カラムスイッチ回路と称されることもあ
る)の動作を制御するためのYスイッチ制御信号YSを
形成する。105はセンスアンプリセット制御回路であ
り、このセンスアンプリセット制御回路105は、読み
出しサイクルの開始からメモリセルアレイ107におけ
るワード線が選択されるまでの間にセンスアンプ111
のリセットを完了するようセンスアンプリセット回路1
10を制御するため、クロック信号CK及びリードイネ
ーブル信号REに基づいて、上記センスアンプリセット
回路110の動作を制御するためのセンスアンプリセッ
ト信号RSを形成する。106はセンスアンプ制御回路
であり、このセンスアンプ制御回路106は、読み出し
サイクルの当初一定期間のみセンスアンプ111の動作
を止め、他の期間はセンスアンプ111を動作させるよ
うにセンスアンプ111を制御するため、クロック信号
CK及びリードイネーブル信号REに基づいて、センス
アンプ111の動作タイミングを制御するためのセンス
アンプ制御信号SEを形成する。
【0021】尚、説明の便宜上、取り込まれたデータを
メモりセルアレイ107に書き込むための書き込み処理
系は省略してある。
【0022】図2には、上記SRAM100の詳細な構
成が示される。説明の便宜上、1カラム分の回路のみ示
してある。
【0023】メモリセルアレイ107は、複数のワード
線WLと、それに交差するように配置された複数のビッ
ト線BL,BLBと、それらの交差箇所に配置された複
数のスタティック型メモリセル200とを含む。このス
タティック型ダイナミック型メモリセル200の制御端
子はワード線WLに結合され、上記アドレスデコーダ1
02からのワード線線選択信号WDが伝達されるように
なっている。また、スタティック型ダイナミック型メモ
リセル200の入出力端子はビット線対BL,BLBに
結合される。アドレスデコーダ102からのワード選択
信号WDによって対応するワード線WLが選択レベルに
駆動されると、それに結合されている複数のスタティッ
ク型メモリセル200からのデータ読み出しが可能とさ
れる。
【0024】プリチャージ回路108は、上記プロチャ
ージ制御回路103からのプリチャージ制御信号PCに
よって動作制御されるpチャンネル型MOSトランジス
タQ1,Q2,Q3が結合されて成る。pチャンネル型
MOSトランジスタQ1,Q2のソース電極は高電位側
電源Vddに結合される。pチャンネル型MOSトラン
ジスタQ1,Q2のドレイン電極はそれぞれビット線対
BL,BLBに結合されている。pチャンネル型MOS
トランジスタQ3は、ビット線対BL,BLBを短絡可
能に設けられる。
【0025】Yスイッチ回路109は、上記Yスイッチ
制御回路104からのYスイッチ制御信号YSによって
動作制御されるpチャンネル型MOSトランジスタQ
4,Q5が結合されて成る。pチャンネル型MOSトラ
ンジスタQ4は、ビット線BLとセンスノードSAとを
結合可能に設けられ、pチャンネル型MOSトランジス
タQ5は、ビット線BLBとセンスノードSABとを結
合可能に設けられる。
【0026】センスアンプリセット回路110は、上記
センスアンプリセット制御回路105からのセンスアン
プリセット信号RSによって動作制御されるpチャンネ
ル型MOSトランジスタQ6,Q7,Q8が結合されて
成る。pチャンネル型MOSトランジスタQ6,Q7の
ソース電極は高電位側電源Vddに結合される。pチャ
ンネル型MOSトランジスタQ6,Q7のドレイン電極
はそれぞれセンスノード対BL,BLBに結合されてい
る。pチャンネル型MOSトランジスタQ8は、センス
ノード対BL,BLBを短絡可能に設けられる。
【0027】センスアンプ111は、ラッチ型と称され
る回路形式であり、pチャンネル型MOSトランジスタ
Q9〜Q13及びインバータINV8,INV9が結合
されて成る。pチャンネル型MOSトランジスタQ9と
nチャンネル型MOSトランジスタQ11とが結合され
て第1インバータが形成され、pチャンネル型MOSト
ランジスタQ10とnチャンネル型MOSトランジスタ
Q12とが直列接続されて第2インバータが結合され
る。第1インバータと第2インバータとがループ状に結
合されることによりラッチ回路が形成される。pチャン
ネル型MOSトランジスタQ9とnチャンネル型MOS
トランジスタQ11の直列接続箇所にpチャンネル型M
OSトランジスタQ10のゲート電極及びnチャンネル
型MOSトランジスタQ12のゲート電極が結合されて
第1ノードN1が形成され、pチャンネル型MOSトラ
ンジスタQ10とnチャンネル型MOSトランジスタQ
12の直列接続箇所にpチャンネル型MOSトランジス
タQ9のゲート電極及びnチャンネル型MOSトランジ
スタQ11のゲート電極が結合されて第2ノードN2が
形成される。上記第1ノードN1はセンスノードSAに
結合され、上記第2ノードはセンスノードSABに結合
される。そして上記センスアンプ制御回路106からの
センスアンプ制御信号SEに基づいて上記nチャンネル
型MOSトランジスタQ11,Q12のソース電極をグ
ランドGNDに結合させるためのnチャンネル型MOS
トランジスタQ13が設けられる。センスアンプ制御回
路106からのセンスアンプ制御信号SEがハイレベル
の場合、nチャンネル型MOSトランジスタQ13がオ
ンされ、回路に通電されることにより、センスアンプ1
11は、ノードN1,N2の電位差を増幅可能な状態に
なる。センスアンプ制御信号SEがローレベルの場合に
は、nチャンネル型MOSトランジスタQ13はオフさ
れ、回路に通電されないため、センスアンプ111は非
動作状態になる。
【0028】デコーダ制御回路101は、クロック信号
CKとリードイネーブル信号REとのアンド論理を得る
アンドゲートAND1を含んで成る。このアンドゲート
AND1の出力信号は、アドレスデコーダ制御信号AD
Cとしてアドレスデコーダ102へ伝達される。
【0029】アドレスデコーダ102は、上記デコーダ
制御回路101からのアドレスデコーダ制御信号ADC
と、入力されたアドレス信号ADとのアンド論理を得る
アンドゲートAND2を含んで成る。このアンドゲート
AND2の出力信号は、ワード線選択信号としてメモリ
セル107に伝達される。
【0030】プリチャージ制御回路103は、クロック
信号CKとリードイネーブル信号REとのアンド論理を
得るアンドゲートAND3を含んで成る。このアンドゲ
ートAND3の出力信号は、プリチャージ制御信号PC
としてプリチャージ回路108に供給される。
【0031】Yスイッチ制御回路104は、クロック信
号CKを遅延するための3個のインバータINV1,I
NV2,INV3と、上記インバータINV3の出力信
号、クロック信号CK、及びリードイネーブル信号RE
のナンド論理を得るナンドゲートNAND1とが結合さ
れて成る。ナンドゲートNAND1の出力信号はYスイ
ッチ制御信号としてYスイッチ回路109へ伝達され
る。
【0032】センスアンプリセット制御信号回路105
は、クロック信号CKを反転するインバータINV4
と、このインバータINV4の出力信号、クロック信号
CK、及びリードイネーブル信号REのナンド論理を得
るナンドゲートNAND2とを含んで成る。そして上記
ナンドゲートNAND2の出力信号はセンスアンプリセ
ット信号としてセンスアンプリセット回路110に伝達
される。
【0033】センスアンプ制御回路106は、クロック
信号CKを遅延するための3個のインバータINV5,
INV6,INV7と、上記インバータINV7の出力
信号、クロック信号CK、及びリードイネーブル信号R
Eのナンド論理を得るナンドゲートNAND3とが結合
されて成る。ナンドゲートNAND3の出力信号はセン
スアンプ制御信号としてセンスアンプ111へ伝達され
る。
【0034】図3には上記SRAM100における主要
部の動作タイミングが示される。
【0035】サイクルT1,T2,T3はクロック信号
CKに応答して起動される。図3に示される例では、特
に制限されないが、サイクルT1,T3で読み出し動作
を行ない、サイクルT2では読み出し動作及び書き込み
動作とも行わない。
【0036】最初にサイクルT1の動作について説明す
る。クロック信号CKの立ち上がりに先立ってリードイ
ネーブル信号REがハイレベルになり、さらに、読み出
すメモリセル位置を指示するアドレス信号ADが確定す
る。クロック信号CKが立ち上がると、Yスイッチ制御
信号YSは直ちにローレベルになり、Yスイッチ回路1
09を構成するPチャネル型MOSトランジスタQ4,
Q5がオン状態になる。これにより、ビット線対BL、
BLB上の情報をセンスノード対SA、SABに伝達で
きるようになる。センスアンプリセット制御回路105
は、クロック信号CKが立ち上がると直ちにハイレベル
からローレベル、そして再びハイレベルへと変化する短
いパルス信号であるセンスアンプリセット信号RSを発
生し、センスアンプリセット回路110のpチャンネル
型MOSトランジスタQ6〜Q8をオンさせてセンスノ
ードSA、SABをハイレベルにプリチャージする。こ
のセンスアンプリセット信号RSは、次に説明するワー
ド線WLの立ち上がりよりも前にハイレベルに復帰する
よう、そのパルス幅が決定される。このパルス幅は、イ
ンバータINV4での信号遅延量によって決定される。
クロック信号CKがハイレベルになると、アドレスAD
1のデコード結果に対応するワード線WLがハイレベル
になり、そのワード線WLに接続されているメモリセル
200からデータが読み出される。また、それまでビッ
ト線対BL、BLBをハイレベル電位にプリチャージす
るようプリチャージ回路108を制御していたプリチャ
ージ制御信号PCもワード線WLとほぼ同時にハイレベ
ルになり、ビット線対BL,BLBのプリチャージが停
止される。メモリセル200から読み出されたデータは
ビット線対BL、BLBに微小な電位差となって現わ
れ、また、Yスイッチ回路109のpチャンネル型MO
Sトランジスタを経由してセンスノード対SA、SAB
の微小な電位差となって現われる。尚、ビット線対B
L、BLBとセンスノード対SA、SABの電位変化は
電源電位に近い側で起こるので、Yスイッチ回路109
はpチャンネル型MOSトランジスタで構成するのが望
ましい。
【0037】センスアンプ制御信号SEは、センスノー
ド対SA、SABの電位差がある程度出た後にハイレベ
ルになるよう制御され、ラッチ型のセンスアンプ111
が起動される。するとセンスノード対SA、SABの電
位差は増幅され、リードデータDOが出力されることに
なる。また、センスアンプ制御信号SEがハイレベルに
なるのとほぼ同時にYスイッチ制御信号YSがハイレベ
ルにされてYスイッチ回路109のpチャンネル型MO
SトランジスタQ4,Q5がオフ状態にされ、センスノ
ード対SA、SABとビット線対BL、BLBとが分離
される。この分離によってセンスノード対SA、SAB
の負荷が少なくなるため、充放電時間の短縮化により動
作のさらなる高速化を図ることができる。クロック信号
CKがローレベルに変化されると、ワード線信号WD、
及びプリチャージ制御信号PCがローレベルになり、メ
モリセルからの読み出しは終了され、ビット線対BL、
BLBのハイレベルへのプリチャージが開始される。以
上でサイクルT1の読み出し動作は完了する。
【0038】ここで、センスアンプ制御信号SEはハイ
レベルのままである。つまり、センスアンプ111は一
度起動されたらサイクルT1の間はずっと起動されたま
まになるよう制御される。また、サイクルT1の後半
は、センスアンプ制御SEはハイレベルであるが、プリ
チャージ制御信号PCがローレベルにされて、ビット線
対BL、BLBのプリチャージが行われているため、第
1回目の読み出し動作においても、正しいデータを読み
出すことができる。
【0039】次に、サイクルT2の動作について説明す
る。
【0040】このサイクルT2においては、読み出し動
作及び書き込み動作共行なわれないため、すべての制御
信号がネゲートされた状態とされる。ただし、注目すべ
きは、センスアンプ制御信号SEとセンスノード対S
A、SAB、及びリードデータDOの状態である。つま
り、センスアンプ制御信号SEはサイクルT1から引き
続きハイレベルのままであるので、センスアンプ111
は起動したままであり、センスノード対SA、SABは
直前のサイクルT1で読み出したデータを保持してい
る。従って、リードデータDOとしては、サイクルT1
で読み出された値がそのまま出力される。
【0041】次に、サイクルT3における動作について
説明する。
【0042】サイクルT2の終わりにリードイネーブル
信号REがハイレベルになっているため、このサイクル
T3においては読み出し動作が行なわれる。ところが、
サイクルT1からサイクルT2にかけてセンスノード対
SA、SABはサイクルT1で読み出したデータを保持
したままになっているので、このままではサイクルT3
の読み出し動作に支障を来す。そこで、クロック信号C
Kがハイレベルになったら直ちにセンスアンプリセット
制御信号RSがローレベルにされ、センスアンプリセッ
ト回路110のpチャンネル型MOSトランジスタQ
6,Q7,Q8を用いてセンスノード対SA、SABが
ハイレベルにプリチャージされる。このようにすれば、
サイクルT3の読み出し動作に支障をきたすことはな
い。さらに、ビット線対BL、BLBには多数のメモリ
セル200が接続され、また配線長も長いため寄生容量
が大きいのに対し、Yスイッチ回路109によってビッ
ト線対BL,BLBから切り放されたセンスノード対S
A、SABは接続されるトランジスタ数が少なく配線も
短いため寄生容量が小さく、非常に短時間でハイレベル
へのプリチャージが完了する。従って、プリチャージ不
足による誤動作は生じない。
【0043】このようにセンスアンプ制御回路106
は、読み出しサイクルの当初一定の期間のみ、上記セン
スアンプ111の動作を止め、他の期間は上記センスア
ンプを動作させるように上記センスアンプを制御し、ま
た、センスアンプリセット制御回路105は、上記読み
出しサイクルの開始から上記ワード線が選択されるまで
の間に上記センスアンプのリセットが完了するよう上記
センスアンプリセット回路110を制御する。このた
め、上記センスアンプ111は、メモリセルアレイ10
7からセンスノードSA,SABに伝達されたデータを
センスするとともに、それを次の読み出しサイクルの当
初においてリセットされまでの期間保持する。それによ
り、センスアンプを読み出し信号増幅動作終了後も動作
状態のままとし出力ラッチとして機能させる場合の動作
制御の適正化を図ることができる。
【0044】図4には、図2に示されるSRAM100
の比較対象とされるSRAMにおけるセンスアンプ付近
が示される。
【0045】408はビット線対BL,BLBをプリチ
ャージするためのプリチャージ回路であり、このプリチ
ャージ回路408は、プリチャージ制御回路403から
のプリチャージ制御信号PCによって動作制御されるp
チャンネル型MOSトランジスタQ13,Q14,Q1
5が結合されて成る。409はビット線対BL,BLB
を選択的にセンスノード対SA,SABに結合させるた
めのYスイッチ回路であり、このYスイッチ回路409
は、Yスイッチ制御回路404からのYスイッチ制御信
号YSによって動作制御されるpチャンネル型MOSト
ランジスタQ16,Q17を含んで成る。410はセン
スアンプリセット回路110であり、このセンスアンプ
リセット回路410は、プリチャージ制御回路403か
らのプリチャージ制御信号PCによって動作制御される
pチャンネル型MOSトランジスタQ18,Q19,Q
20を含んで成る。411はセンスアンプであり、この
センスアンプ411は、前段回路4111と、それの後
段に配置された後段回路4112とが結合されて成る。
前段回路4111は、pチャンネル型MOSトランジス
タQ21とnチャンネル型MOSトランジスタQ23と
が直列接続されて成る第1インバータと、pチャンネル
型MOSトランジスタQ22とnチャンネル型MOSト
ランジスタQ24とが直列接続されて成る第2インバー
タと、センスアンプ制御回路406からのセンスアンプ
制御信号SEによって動作制御されるnチャンネル型M
OSトランジスタQ25とを含んで成る。また、後段回
路4112は、ナンドゲートNAND6,NAND7が
結合されて成るラッチ回路と、それの後段に配置された
インバータINV16,17とを含んで成る。
【0046】上記の構成において、読み出しサイクルに
入り、ワード線信号、プリチャージ制御信号がハイレベ
ルになると、ビット線対BL、BLBに微小な電位差が
現われ、これがYスイッチ回路409を介してセンスノ
ード対SA、SABに伝達される。センスノード対S
A、SABの電位差が十分大きくなったところでセンス
アンプ制御信号SEがハイレベルにされ、センスアンプ
411が動作を始め、センスノード対SA、SABの微
小電位差が増幅される。そしてそのデータはナンドゲー
トNAND1,NAND2で構成されるレジスタに格納
され、リードデータとして外部に出力される。このと
き、センスアンプ制御信号SEをハイレベルにするのと
同時にYスイッチ制御信号YSがハイレベルにされ、Y
スイッチ回路409がオフ状態にされる。本回路の場
合、センスアンプ411を起動してからリードデータが
出力されるまでにはNANDゲート2段とインバータ1
段を通過する遅延時間が発生する。また、本回路ではこ
れらナンドゲートNAND1,NAND2)を除去する
ことができない。それは、読み出したデータをセンスア
ンプオフの間も出力し続けなければならないからであ
る。従って、本回路の更なる高速化には限界がある。
【0047】これに対して、図2に示される回路におい
ては、図4における後段回路4112に相当するもの、
つまり、ナンドゲートNAND6,NAND7が存在し
ないので、上記のような高速化の限界は無い。
【0048】すなわち、図2に示されるセンスアンプ1
11は、ナンドゲートNAND1,NAND2で構成さ
れるレジスタを持たないため、増幅されたセンスノード
対SA、SABの情報がインバータ1段を経由するだけ
でリードデータとして出力されることになる。つまり、
このSRAM100のアクセス時間TAC1は、文献1
のアクセス時間TAC2に比べて必ず短くなる。リード
データDOを受け取る側の回路では、次のサイクルT2
でリードデータを何らかの処理に使用することになるた
め、センスアンプ制御信号をサイクルT1から次の読み
出し動作が行なわれるサイクルまでの間ハイレベルのま
ま保つよう制御する。つまりこれによりセンスアンプ1
11自身がサイクルT1にて読み出したデータを保持す
るレジスタの役割を果たすことになり、データの受け渡
しも問題無く行なうことができる。また、本例における
SRAM100は、センスアンプ111におけるトラン
ジスタ数が、図4に示されるセンスアンプ411に比べ
て明らかに少ないため、その分、消費電力の低減を図る
ことができる。
【0049】<構成例2>図6には、図1におけるカラ
ム系の別の構成例が示される。
【0050】上記の構成例1では、図2に示されるよう
に1カラムに対して1個のセンスアンプが接続されてい
たが、図6に示される構成では、複数のカラムによって
1個のセンスアンプが共有されている。
【0051】図6においては省略されているが、図2に
示されるように、センスノードSA,SABにはセンス
アンプ110が結合されている。そしてこのセンスノー
ドSA,SABには、Yスイッチ回路609を介して互
いに隣接配置されたビット線対BL1,BL1B、及び
ビット線対BL2,BL2Bが結合される。上記Yスイ
ッチ回路609は、ビット線に対応して配置された複数
のpチャンネル型MOSトランジスタによって構成され
る。図6においては、その複数のnチャンネル型MOS
トランジスタのうちの4個のpチャンネル型MOSトラ
ンジスタQ26〜Q29が示されている。ビット線対B
L1,BL1Bは、pチャンネル型MOSトランジスタ
Q26,Q27を介してセンスノード対SA,SABに
結合され、また、ビット線対BL2,BL2Bは、pチ
ャンネル型MOSトランジスタQ26,Q27を介して
センスノード対SA,SABに結合される。pチャンネ
ル型MOSトランジスタQ26,Q27のゲート電極
は、それに対応するYスイッチ制御回路604の出力端
子に結合され、このYスイッチ制御回路604からのY
スイッチ制御信号YSに応じて、pチャンネル型MOS
トランジスタQ26,Q27のオン・オフ動作が制御さ
れるようになっている。また、pチャンネル型MOSト
ランジスタQ28,Q29のゲート電極は、それに対応
するYスイッチ制御回路(図示せず)の出力端子に結合
され、このYスイッチ制御回路からのYスイッチ制御信
号に応じて、pチャンネル型MOSトランジスタQ2
8,Q29のオン・オフ動作が制御されるようになって
いる。
【0052】Yスイッチ制御回路604は、ビット線対
の数に対応して複数個配置され、図6においてはそのう
ちの一つが示されている。図6に示されるようにこのY
スイッチ制御回路604は、クロック信号CKを遅延さ
せるためのインバータINV19,INV20,INV
21と、このインバータINV21の出力信号と、リー
ドイネーブル信号RE、アドレス信号ADをデコードす
るアドレスデコーダ600からの出力信号とのナンド論
理を得るナンドゲートNAND9とを含んで成る。この
ようにアドレスデコーダ102からの出力信号をナンド
ゲートNAND9に取り込むことにより、アドレス信号
ADに応じて、複数のビット線対BL1,BL1B、及
びBL2,BL2Bを選択的にセンスノード対SA,S
ABに結合させることができる。
【0053】このように、アドレス信号ADに応じて、
複数のビット線対BL1,BL1B、及びBL2,BL
2Bを選択的にセンスノード対SA,SABに結合させ
る構成においても、ナンドゲートNAND9から出力さ
れるYスイッチ制御信号YSの形成タイミングは、図3
に示されるのと同様であるため、構成例1の場合と同様
の作用効果を得ることができる。
【0054】<構成例3>図7には、本発明にかかる半
導体記憶装置の一例であるDRAM(ダイナミック・ラ
ンダム・アクセス・メモリ)が示される。図7に示され
るDRAM700は、特に制限されないが、公知の半導
体集積回路製造技術により単結晶シリコン基板などの一
つの半導体基板に形成される。
【0055】707はメモリセルアレイであり、このメ
モリセルアレイ707は、複数のワード線と複数のビッ
ト線との交差箇所にダイナミック型メモリセルが配置さ
れて成る。708はプリチャージ回路であり、このプリ
チャージ回路708は、ビット線対BL,BLBを所定
レベルにプリチャージする。711はセンスアンプであ
り、このセンスアンプ711は、ダイナミック型メモリ
セルからビット線対BL,BLBに読み出された微小な
電位差を増幅する。709はYスイッチ回路であり、こ
のYスイッチ回路709は、ビット線対BL,BLBを
選択的に信号線対DO1,DO1Bに結合させる。71
3はメインアンプであり、このメインアンプ713は、
上記Yスイッチ回路709を介して伝達された信号を増
幅する。714は出力バッファであり、この出力バッフ
ァ714は、上記メインアンプ713を介して伝達され
た信号に基づいて外部負荷を駆動することにより、上記
メモリセルアレイ707から読み出された信号の外部出
力を可能とする。
【0056】703はプリチャージ制御回路であり、こ
のプリチャージ制御回路703は、外部から取り込まれ
たローアドレスストローブ信号RASBと、ローアドレ
スが変化したことを示すアドレス遷移信号ATDとに基
づいてプリチャージ回路708の動作を制御する。70
6はセンスアンプ制御回路であり、このセンスアンプ制
御回路706は、アドレス遷移信号ATD、ローアドレ
スの有効性を示すローアドレスストローブ信号RAS
B、及び書き込みを指示するためのライトイネーブル信
号WEBに基づいて、センスアンプ711の動作タイミ
ングを制御するためのセンスアンプ制御信号SEを形成
する。704はYスイッチ制御回路であり、このYスイ
ッチ制御回路704は、図示されないYアドレスデコー
ダによってYアドレス(カラムアドレス)信号がデコー
ドされることによって得られたYアドレスデコード信号
と、ローアドレスストローブ信号RASB、及びライト
イネーブル信号WEBとに基づいて、Yスイッチ回路7
09の動作を制御するためのYスイッチ制御信号YSを
形成する。715はメインアンプ制御回路であり、この
メインアンプ制御回路715は、ライトイネーブル信号
WEBに基づいてメインアンプ713の動作を制御する
ためのメインアンプ制御信号MEを形成する。716は
出力バッファ制御回路であり、この出力バッファ制御回
路716は、ライトイネーブル信号WEBに基づいて出
力バッファ714の動作を制御するための出力バッファ
制御信号を形成する。
【0057】尚、説明の便宜上、書き込み処理用の回
路、アドレスレジスタ回路、アドレスデコード回路、及
び上記アドレス遷移信号ATDを生成するためのアドレ
スATD生成回路などは省略されている。
【0058】図8には、図7に示されるDRAM700
の詳細な構成例が示される。実際には複数カラム分の回
路が存在するが、説明の便宜上、1カラム分の回路のみ
示してある。
【0059】メモリセルアレイ707は、複数のワード
線と複数のビット線との交差箇所に配置された複数のダ
イナミック型メモリセル800を含む。図2において
は、この複数のダイナミック型メモリセル800のうち
の一つが示される。代表的に示されるダイナミック型メ
モリセル800の制御端子はワード線WLに結合され、
上記アドレスデコーダ102からのワード線線選択信号
WDが伝達されるようになっている。また、代表的に示
されるダイナミック型メモリセル800の入出力端子は
BLに結合される。
【0060】プリチャージ回路708は、上記プロチャ
ージ制御回路703からのプリチャージ制御信号PCに
よって動作制御されるnチャンネル型MOSトランジス
タQ30,Q31,Q32が結合されて成る。nチャン
ネル型MOSトランジスタQ0,Q31のソース電極は
高電位側電源Vddに結合される。nチャンネル型MO
SトランジスタQ30,Q31のドレイン電極はそれぞ
れビット線BL,BLBに結合されている。nチャンネ
ル型MOSトランジスタQ32は、ビット線対BL,B
LBを短絡可能に設けられる。プリチャージ制御回路7
03によってプリチャージ制御信号PCがハイレベルに
された場合、nチャンネル型MOSトランジスタQ3
0,Q31,Q32がオンされることにより、ビット線
BL,BLBが所定のレベルにプリチャージされる。こ
のプリチャージによってセンスアンプ711のセンスノ
ードも設定レベルにプリチャージされることで、センス
アンプ711はリセットされる。つまり、プリチャージ
回路708は、センスアンプ711のリセット機能をも
有する。そのような意味で、プリチャージ回路708
は、本発明におけるセンスアンプリセット回路の一例と
される。
【0061】センスアンプ711は、次のように構成さ
れる。
【0062】pチャンネル型MOSトランジスタQ34
nチャンネル型MOSトランジスタQ35とが直列接続
されて成る第1インバータと、pチャンネル型MOSト
ランジスタQ36とnチャンネル型MOSトランジスタ
Q37とが直列接続されて成る第2インバータとが、ル
ープ状に結合される。nチャンネル型MOSトランジス
タQ35,Q37のソース電極は、nチャンネル型MO
SトランジスタQ38を介してグランドGNDに結合さ
れる。また、pチャンネル型MOSトランジスタQ3
4,Q36のソース電極はpチャンネル型MOSトラン
ジスタQ33を介して高電位側電源Vddに結合され
る。上記センスアンプ制御回路706からのセンスアン
プ制御信号SEを反転するためのインバータINV34
が設けられ、このインバータINV34の出力信号によ
って上記pチャンネル型MOSトランジスタQ33の動
作が制御されるようになっている。センスアンプ制御信
号SEがハイレベルにアサートされた場合に、nチャン
ネル型MOSトランジスタQ38,Q33がオンされて
回路に通電されることで、センスアンプ711はノード
N3,N4の電位差を増幅可能な状態になる。センスア
ンプ制御信号SEがローレベルの場合には、pチャンネ
ル型MOSトランジスタQ33及びnチャンネル型MO
Sトランジスタ38がオフされて回路に通電されないた
め、センスアンプ711は非動作状態とされる。
【0063】Yスイッチ回路709は、ビット線BL,
BLBを選択的に信号線対DO1,DO1Bに結合させ
るためのnチャンネル型MOSトランジスタQ39,Q
40を含んで成る。Yスイッチ制御回路704によって
Yスイッチ制御信号YSがハイレベルにされた場合に、
nチャンネル型MOSトランジスタQ39,Q40がオ
ンされることによりビット線対BL,BLBが選択的に
信号線対DO1,DO1Bに結合される。
【0064】出力バッファ714は、上記メインアンプ
713から信号線DO2を介して伝達された信号を反転
するためのインバータINV33と、このインバータI
NV33の後段に配置されたトライステートバッファB
UF1と、上記出力バッファ制御回路716からの出力
バッファ制御信号OEを反転するためのインバータIN
V32とが結合されて成る。上記出力バッファ制御回路
716からの出力バッファ制御信号OEがハイレベルの
場合に、トライステートバッファBUF1が導通状態に
されてメモリセルアレイ707からの読み出しデータの
外部出力が可能とされる。
【0065】プリチャージ制御回路703は、ローアド
レスストローブ信号RASBを遅延させるためのインバ
ータINV22,INV23,INV24と、このイン
バータINV24の出力信号と、ローアドレスストロー
ブ信号RASと、アドレス遷移信号ATDとのアンド論
理を得るアンドゲートAND5とを含んで成り、このア
ンドゲートAND5の出力信号がプリチャージ制御回路
703からのプリチャージ制御信号PCとされる。ここ
で、プリチャージ制御回路703によりプリチャージ回
路708が制御されてビット線対BL,BLBがプリチ
ャージされると、センスアンプ711のセンスノードも
そのプリチャージレベルにされることで、センスアンプ
711がリセットされる。従って、プリチャージ制御回
路703が、本発明におけるセンスアンプリセット制御
回路の一例とされる。
【0066】センスアンプ制御信号706は、ローアド
レスストローブ信号RASBを遅延するためのインバー
タINV25,INV26,INV27と、このインバ
ータINV27の出力信号と、ローアドレスストローブ
信号RASBと、ライトイネーブル信号WEBと、アド
レス遷移信号ATDとのナンド論理を得るナンドゲート
NAND10とを含んで成り、このナンドゲートNAN
D10の出力信号が、センスアンプ制御回路706から
のセンスアンプ制御信号SEとされる。
【0067】Yスイッチ制御回路704は、Yアドレス
デコード信号と、ローアドレスストローブ信号RASB
と、ライトイネーブル信号WEBとのアンド論理を得る
ためのアンドゲートAND6を含んで成り、このアンド
ゲートAND6の出力信号がYスイッチ制御回路704
からのYスイッチ制御信号YSとされる。
【0068】メインアンプ制御信号715は、ライトイ
ネーブル信号WEBを遅延させるためのインバータIN
V28,INV29を含んで成り、このインバータIN
V29の出力信号が、メインアンプ制御回路715から
のメインアンプ制御信号SEとされる。
【0069】出力バッファ制御回路716は、ライトイ
ネーブル信号WEBを遅延させるためのインバータIN
V30,INV31を含んで成り、このインバータIN
V31の出力信号が、出力バッファ制御回路716から
の出力バッファ制御信号OEとされる。
【0070】図9には、上記DRAM700の動作タイ
ミングが示される。
【0071】最初にサイクルT1について説明する。プ
リチャージ制御回路703は、ローアドレスストローブ
信号RASBが立ち上がると、直ちにローレベルからハ
イレベル再びローレベルへと変化する短いパルス信号
(プリチャージ信号PC)を発生し、プリチャージ回路
708のnチャンネル型MOSトランジスタを用いてビ
ット線対BL、BLBをハイレベル電位にプリチャージ
する。プリチャージ信号PCは次に説明するワード線W
Lの立ち上がりよりも前にローレベルに復帰するよう、
そのパルス幅が調整される。この調整は、インバータI
NV22,23,24での信号遅延量を変えることによ
って可能とされる。その後、入力されたローアドレスの
デコード結果に対応するワード線がハイレベルになり、
そのワード線に接続されているメモリセルからデータが
読み出される。メモリセルから読み出されたデータはビ
ット線対BL、BLBの微小な電位差となって現われ
る。センスアンプ制御信号SEは、ビット線対BL、B
LBの電位差がある程度出た後にハイレベルになるよう
制御され、ラッチ型のセンスアンプ711が起動され
る。するとビット線対BL、BLBの電位差が増幅され
る。その後、カラムアドレスのデコード結果に対応する
Yスイッチ709がオンするよう制御され、ビット線対
BL、BLBの情報は信号線対DO1、DO1Bに伝達
される。メインアンプ713は信号線対DO1、DO1
Bの電位差を増幅し、出力バッファ714は読み出しデ
ータを外部に出力する。
【0072】サイクルT2は、ローアドレスがサイクル
T1から変化しない場合を示している。ローアドレスが
変化しないため、アドレス遷移信号ATDがローレベル
になっている。これによりプリチャージ回路708、セ
ンスアンプ711は動作を止められている。入力された
カラムアドレスのデコード結果に対応するYスイッチ7
09がオンするよう制御され、センスアンプ711が保
持している情報がメインアンプ713に伝達される。そ
の後出力バッファ714を通じ、リードデータDOが外
部に出力される。Yスイッチ回路709以降の回路しか
動作しないため、上記SRAM100の場合と同様に高
速動作が可能な上に消費電力が少ない。
【0073】サイクルT3は、再びローアドレスが変化
した場合を示している。この場合はサイクルT1と同様
に読み出し動作が行なわれる。尚、プリチャージ回路7
08によって、ワード線信号WDがハイレベルになる前
にビット線対BL、BLBがプリチャージ(イコライ
ズ)されているため、プリチャージ不足による誤動作を
生じない。
【0074】<構成例4>図10には、本発明にかかる
データ処理装置の一例としてのマイクロコンピュータが
示される。このマイクロコンピュータ131において
は、内蔵されるキャッシュメモリとして、図1及び図2
に示されるSRAM100が適用される。
【0075】同図に示されるマイクロコンピュータ1
は、特に制限されないが、単結晶シリコンのような1個
の半導体基板に集積回路化されて成る。マイクロコンピ
ュータ1は浮動小数点ユニット(FPU)2を持つ。さ
らに、マイクロコンピュータ1は、整数を操作すること
ができる中央処理装置(CPU)3を備える。マイクロ
コンピュータ1は、特に制限されないが、16ビット固
定長命令セットを備えた32ビットRISC(縮小命令
セットコンピュータ)アーキテクチャを有する。
【0076】図10において参照符号4で示されるもの
はアドレス変換・キャッシュユニット(CCN)であ
る。CPU3による命令アクセスとデータアクセスを並
列化できるように、アドレス変換・キャッシュユニット
4は、命令用の命令アドレス変換バッファ(命令TL
B)40と、データ用のユニファイドアドレス変換バッ
ファ(ユニファイドTLB)41を別々に持ち、また、
命令キャッシュメモリ42とデータキャッシュメモリ4
3もそれぞれ個別化されている。キャッシュ・アドレス
変換バッファコントローラ(キャッシュTLBコントロ
ーラ)44はアドレス変換・キャッシュユニット4を全
体的に制御する。
【0077】図10において参照符号5で示されるもの
はバスステートコントローラであり、32ビットのデー
タバス50及び29ビットのアドレスバス51を介して
上記アドレス変換・キャッシュユニット4に接続されて
いる。このバスステートコントローラ5にはデータバス
54及びアドレスバス55を介してDMAC8が接続さ
れている。
【0078】マイクロコンピュータ1において上記CP
U3及びDMAC8がバスマスタモジュールを構成す
る。マイクロコンピュータ1による外部アクセスは、6
4ビットのデータバス52及びアドレスバス53を介し
て上記バスステートコントローラ5に接続された外部バ
スインタフェース回路(PAD)6で行う。外部バスイ
ンタフェース回路6は外部データバス60及び外部アド
レスバス61に接続される。
【0079】マイクロコンピュータ1は、16ビットの
周辺データバス56及び周辺アドレスバス57に接続さ
れた内蔵周辺回路として、クロックパルスジェネレータ
(CPGとも称する)70、割り込み制御回路71、シ
リアルコミュニケーションインタフェースコントローラ
(SCI1,SCI2)72、リアルタイムクロック回
路73及びタイマ74を有する。それら周辺回路は上記
バスステートコントローラ5を介してCPU3又はDM
AC8によってアクセスされる。
【0080】上記DMAC8は、例えば4個のデータ転
送チャネルを有し、各データ転送チャネル毎に、転送元
アドレスが設定されるソースアドレスレジスタ、転送先
アドレスが設定されるディスティネーションアドレスレ
ジスタ、転送回数を計数するためのトランスファカウン
トレジスタ、及びデータ転送制御態様等が設定されるチ
ャネルコントロールレジスタを有する。上記レジスタに
対するデータ転送制御情報の初期設定はCPU3等が行
なう。DMAC8の制御部は、マイクロコンピュータ1
の外部からのデータ転送要求DREQ、マイクロコンピ
ュータ内部の周辺回路(タイマ74など)からのデータ
転送要求PDREQ、又はCPUからのデータ転送要求
があったとき、チャネルコントロールレジスタのチャネ
ルイネーブルビットなどを参照して、そのデータ転送要
求に応答して起動すべきデータ転送チャネルが動作可能
かを判定する。さらに、データ転送要求が競合する場合
には予め決められている優先順位に従って、起動すべき
一つのデータ転送チャネルを判定する。データ転送要求
に応答すべき一つのデータ転送チャネルを決定すると、
バスステートコントローラ5に対してバス権要求信号B
REQをアサートしてバス権を要求する。バスステート
コントローラ5がバス権承認信号BACKをアサートす
ると、これによってDMAC8はバス権を獲得し、DM
AC8は、データ転送要求に応答するデータ転送制御を
バスステートコントローラ5を介して行う。バスステー
トコントローラ5は、DMAC8から供給されるアドレ
ス信号のアドレスエリアなどに応じたメモリサイクル数
でバスサイクルを起動する。
【0081】上記バスステートコントローラ5は、CP
U3やDMAC8によるアクセス対象とされる回路のア
ドレスエリアに応じて、アクセスデータサイズ、アクセ
スタイム、後述する内部ウェイトステート数及びアイド
ルウェイトステート数を決定し、周辺バスバス56,5
7、そして外部バス60,61に対するバスアクセスを
制御する。さらにバスステートコントローラ5は、キャ
ッシュTLBコントローラ44及びDMAC8からのバ
ス使用要求の競合を調停したりする。バスステートコン
トローラ5はデータバッファ58を有する。データバッ
ファ58は、内部バス50,51、周辺バス56,5
7、外部バス60,61に接続される回路の動作速度の
差を吸収するために転送データを一時的にラッチする。
さらに、DMAC8によるデータ転送制御では、DMA
C8はデータバッファ58にラッチされたデータを採り
込まず、データバッファ58から転送先にデータを転送
し、DMAC8とデータバッファ58との間の無駄なデ
ータ転送を省くようにデータ転送を行なう。
【0082】上記CPU3は、命令をフェッチするとき
32ビットの命令アドレスバス30に命令アドレスを出
力し、命令データバス31に出力された命令をフェッチ
する。また、CPU3は、32ビットのデータアドレス
バス32にデータアドレスを出力し、32ビットのデー
タバス33を介してデータのリード(ロード)を行い、
32ビットのデータバス34を介してデータのライト
(ストア)を行う。上記命令アドレス及びデータアドレ
スは論理アドレスである。
【0083】上記FPU2は、特に制限されないが、デ
ータキャッシュメモリ42などをアクセスするためのメ
モリアドレシング能力を備えていない。CPU3がFP
U2に代わってデータをアクセスするためのアドレシン
グ動作を行う。これは、FPU2のメモリアドレシング
回路の必要性を取り除いてチップ面積を節約するためで
ある。FPU2へのデータのロードは32ビットのデー
タバス33と32ビットのデータバス35を介して行
い、FPU2からのデータのストアは64ビットのデー
タバス36を介して行う。FPU2からCPU3へのデ
ータ転送は上記64ビットデータバス36の下位32ビ
ットを用いて行われる。
【0084】CPU3はFPU2のためにデータフェッ
チを行なうだけでなく、FPU2のための浮動小数点命
令を含む全ての命令をフェッチする。CPU3がフェッ
チした浮動小数点命令は32ビットのデータバス34を
介してCPU3からFPU2に与えられる。
【0085】マイクロコンピュータ1は、特に制限され
ないが、32ビットの仮想アドレスで規定される仮想ア
ドレス空間と29ビットの物理アドレスで規定される物
理アドレス空間を扱う。仮想アドレスを物理アドレスに
変換するためのアドレス変換情報は仮想ページ番号とそ
れに対応される物理ページ番号を含んでいる。アドレス
変換テーブルはマイクロコンピュータ1の図示を省略す
る外部メモリに形成される。図示を省略するアドレス変
換テーブルのアドレス変換情報のうち、最近利用された
ものが上記命令TLB40とユニファイドTLB41に
格納されることになる。その制御は、例えばマイクロコ
ンピュータ1のオペレーティングシステムが行う。
【0086】上記データ用のユニファイドTLB41は
データ及び命令のアドレス変換情報を最大64エントリ
格納する。このユニファイドTLB41は、データフェ
ッチのためにCPU3がデータアドレスバス32に出力
する仮想アドレスの仮想ページ番号に応ずる物理ページ
番号をアドレス変換情報から連想検索して、その仮想ア
ドレスを物理アドレスに変換する。
【0087】上記命令用の命令TLB40は命令専用の
アドレス変換情報を最大4エントリ格納する。特に命令
TLB40が保有するエントリは、ユニファイドTLB
41が保有する命令アドレスのアドレス変換情報の一部
とされる。すなわち、連想検索により命令TLB40に
目的とするアドレス変換情報がないことが分かると、そ
のアドレス変換情報はユニファイドTLB41から命令
TLB40へ供給される。この命令TLB40は、命令
フェッチのためにCPU3が命令アドレスバス30に出
力する仮想アドレスの仮想ページ番号に応ずる物理ペー
ジ番号をアドレス変換情報から連想検索する。検索の結
果、目的とするアドレス変換情報がある場合(TLBヒ
ット)、そのアドレス変換情報を用いて、当該仮想アド
レスを物理アドレスに変換する。上記検索の結果、目的
とするアドレス変換情報がない場合(TLBミス)、上
記ユニファイドTLB41から目的とするアドレス変換
情報を得るための動作をキャッシュTLBコントローラ
44が制御する。
【0088】上記データキャッシュメモリ43は、デー
タフェッチに際してユニファイドTLB41で変換され
た物理アドレスを受け取り、これに基づいてキャッシュ
エントリの連想検索を行う。このデータキャッシュメモ
リ43には、図1に示されるSRAM100が適用され
る。このSRAM100におけるセンスアンプ111の
出力端子が、データバス33や35に結合される。検索
結果がリードヒットであれば、ヒットに係るキャッシュ
ラインからその物理アドレスに応ずるデータがデータバ
ス33又は35に出力される。検索結果がリードミスで
あれば、ミスに係るデータを含む1キャッシュライン分
のデータがバスステートコントローラ5を介して図示を
省略する外部メモリから読み込まれて、キャッシュフィ
ルが行われる。これによってキャッシュミスに係るデー
タが上記バス33又は35に読出される。検索結果がラ
イトヒットした場合、キャッシュ動作モードがコピーバ
ックモードならばヒットしたエントリにデータを書き込
み、当該エントリのダーティービットをセットする。セ
ット状態のダーティービットにより外部メモリのデータ
との不整合状態が分かり、上記キャッシュフィル動作で
当該ダーティーなキャッシュエントリがキャッシュメモ
リから追い出されるとき、外部メモリへの書き戻しが行
われる。ライトスルーモードではヒットしたエントリに
データを書き込むと共に外部メモリへのデータの書込み
も併せて行われる。検索結果がライトミスである場合、
コピーバックモードならキャッシュフィルを行うと共に
ダーティービットをセットしてタグアドレスを更新し、
フィルを行ったキャッシュラインにデータを書き込む。
ライトスルーモードの場合には外部メモリに対してのみ
書込みを行う。
【0089】上記命令キャッシュメモリ42は、命令フ
ェッチに際して命令TLB40で変換された物理アドレ
スを受け取り、これに基づいてキャッシュエントリの連
想検索を行う。この命令キャッシュメモリ42には、図
1に示されるSRAM100が適用され、このSRAM
100におけるセンスアンプ111の出力端子が命令デ
ータバス31に結合されている。検索結果がリードヒッ
トであれば、ヒットに係るキャッシュラインからその物
理アドレスに応ずる命令が命令データバス31に出力さ
れる。検索結果がリードミスであれば、ミスに係る命令
を含む1キャッシュライン分のデータがバスステートコ
ントローラ5を介して図示を省略する外部メモリから読
み込まれて、キャッシュフィルが行われる。これによっ
てミスに係る命令が命令データバス31を介してCPU
3に与えられる。
【0090】上記命令TLB40、ユニファイドTLB
41及びキャッシュTLBコントローラ44はメモリマ
ネージメントユニットを構成する。このメモリマネージ
メントユニットは、特権モード及びユーザモードのそれ
ぞれにおいて、仮想アドレス空間へのアクセス権を設定
して、記憶保護を行うことができる。例えばアドレス変
換情報は仮想アドレスページ番号毎に保護キーデータを
有する。保護キーデータはページのアクセス権をコード
で表した2ビットのデータであり、特権モードでのみ読
出し可能、特権モードで読出し及び書込み可能、特権及
びユーザモードの双方で読み出しのみ可能、そして、特
権モード及びユーザモードの双方で読出し及び書込み可
能の何れかのアクセス権が設定可能にされる。実際のア
クセスタイプが上記保護キーデータで設定されたアクセ
ス権に違反する場合には、TLB保護違反例外が発生さ
れる。TLB保護違反例外が発生された場合、例えば、
その保護違反を例外処理にて解決した後、例外処理から
の復帰命令を実行して、中断された通常処理命令を再実
行することになる。
【0091】上記した例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0092】(1)命令キャッシュメモリ42やデータ
キャッシュメモリ43として、図1及び図2に示される
SRAM100が適用されており、このSRAM100
は、上述した通り、センスアンプ111において、ナン
ドゲートNAND6,NAND7に相当するものを有し
ていないので高速動作が可能であり、そのため、マイク
ロコンピュータ131の動作クロック周波数を上げるこ
とが容易になる。それにより、命令やデータをCPU3
に高速に取り込むことができるので、データ処理の高速
化を図ることができる。
【0093】(2)SRAM100に含まれるセンスア
ンプ111の構成トランジスタの数が比較的少ないた
め、そこでの消費電力が少ない。このことは、マイクロ
コンピュータ131の消費電力の低減を図る上で有利と
なる。
【0094】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0095】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるSRA
MやSRAMに適用した場合について説明したが、それ
に限定されるものではなく、強誘電体メモリやフラッシ
ュメモリなどの各種半導体記憶装置に広く適用すること
ができる。
【0096】本発明は、少なくともメモリセルアレイを
含むことを条件に適用することができる。
【0097】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0098】すなわち、センスアンプ制御回路は、読み
出しサイクルの当初一定の期間のみ、センスアンプの動
作を止め、他の期間は上記センスアンプを動作させるよ
うにセンスアンプを制御し、また、センスアンプリセッ
ト制御回路は、読み出しサイクルの開始からワード線が
選択されるまでの間にセンスアンプのリセットが完了す
るようリセット回路を制御し、センスアンプは、メモリ
セルアレイからセンスノードに伝達されたデータをセン
スするとともに、それを次の読み出しサイクルの当初に
おいてリセットされまでの期間保持する。それにより、
センスアンプを読み出し信号増幅動作終了後も動作状態
のままとし出力ラッチとして機能させる場合の動作制御
の適正化を達成することができる。また、そのようにセ
ンスアンプが出力ラッチとして機能されることから、セ
ンスされたデータを後段回路で一定期間保持するための
レジスタを設ける必要が無く、その分、回路の簡素化が
図れ、消費電力の低減を図ることができる。
【0099】また、センスアンプが動作している期間に
センスノードとメモリセルアレイを分離するためのスイ
ッチ回路と、このスイッチ回路の動作を制御するための
スイッチ制御回路とを設けることにより、センスノード
対の負荷低減により充放電時間を短縮化して半導体記憶
装置のさらなる高速化を図ることができる。
【0100】高速動作可能な上記半導体記憶装置をキャ
ッシュメモリとしてデータ処理装置に適用することによ
り、データ処理装置の動作クロック周波数を上げること
が容易になる。それにより、命令やデータをCPUに高
速に取り込むことができるので、データ処理の高速化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体記憶装置の一例であるSR
AMの構成例ブロック図である。
【図2】上記SRAMにおける主要部の詳細な構成例回
路図である。
【図3】上記SRAMにおける主要部の動作タイミング
図である。
【図4】上記SRAMの比較対象とされる回路の構成例
回路図である。
【図5】図4に示される回路の動作タイミング図であ
る。
【図6】上記SRAMにおける主要部の別の構成例回路
図である。
【図7】本発明に係る半導体記憶装置の一例であるDR
AMの構成例ブロック図である。
【図8】上記DRAMにおける主要部の詳細な構成例回
路図である。
【図9】上記DRAMにおける主要部の動作タイミング
図である。
【図10】上記SRAMを適用したマイクロコンピュー
タの全体的な構成例ブロック図である。
【符号の説明】
3 CPU 4 アドレス変換・キャッシュユニット 42 命令キャッシュメモリ 43 データキャッシュメモリ 101 デコーダ制御回路 102 アドレスデコーダ 103,703 プリチャージ制御回路 104 Yスイッチ制御回路 105 センスアンプリセット回路 106,706 センスアンプ制御回路 107,707 メモリセルアレイ 108,708 プリチャージ回路 109,709 Yスイッチ回路 110 センスアンプリセット回路 111,711 センスアンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード線と、それに交差するよう
    に配置された複数のビット線と、上記ワード線と上記ビ
    ット線とに結合された複数のメモリセルとを有し、入力
    されたクロック信号に応答して起動される読み出しサイ
    クルで上記ワード線が選択されることにより、それに対
    応する上記メモリセルからのデータ読み出しを可能とす
    る半導体記憶装置において、 上記メモリセルアレイからセンスノードに伝達されたデ
    ータをセンスするとともに、センスしたデータを保持可
    能なセンスアンプと、 上記読み出しサイクルの当初一定期間のみ、上記センス
    アンプの動作を止め、他の期間は上記センスアンプを動
    作させるように上記センスアンプを制御するためのセン
    スアンプ制御回路と、 上記センスアンプのセンスノードを所定の電位にするこ
    とで上記センスアンプをリセット可能なセンスアンプリ
    セット回路と、 上記読み出しサイクルの開始から上記ワード線が選択さ
    れるまでの間に上記センスアンプのリセットを完了する
    よう上記センスアンプリセット回路を制御するセンスア
    ンプリセット制御回路と、 を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 複数のワード線と、それに交差するよう
    に配置された複数のビット線と、上記ワード線と上記ビ
    ット線とに結合された複数のメモリセルとを有し、入力
    されたクロック信号に応答して起動される読み出しサイ
    クルで上記ワード線が選択されることにより、それに対
    応する上記メモリセルからのデータ読み出しを可能とす
    る半導体記憶装置において、 二つのインバータがループ状に結合されて成る保持手段
    を含み、上記メモリセルからセンスノードに伝達された
    データをセンスするとともに、センスしたデータを保持
    可能なセンスアンプと、 上記読み出しサイクルの当初一定期間のみ、上記センス
    アンプの動作を止め、他の期間は上記センスアンプを動
    作させるように上記センスアンプを制御するためのセン
    スアンプ制御回路と、 上記センスアンプのセンスノードを所定の電位にするこ
    とで上記センスアンプをリセット可能なセンスアンプリ
    セット回路と、 上記読み出しサイクルの開始から上記ワード線が選択さ
    れるまでの間に上記センスアンプのリセットを完了する
    よう上記センスアンプリセット回路を制御するセンスア
    ンプリセット制御回路と、 を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記センスアンプが動作している期間に
    上記センスノードと上記メモリセルアレイを分離するた
    めのスイッチ回路と、 上記スイッチ回路の動作を制御するためのスイッチ制御
    回路とを含み、 上記メモリセルがスタティック型メモリセルとされる請
    求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 所定の演算処理を行うための中央処理装
    置と、 上記中央処理装置に取り込まれる命令又はデータをキャ
    ッシュするためのキャッシュメモリとを含んで、一つの
    半導体基板に形成されたデータ処理装置において、上記
    キャッシュメモリは、請求項3記載の半導体記憶装置で
    あることを特徴とするデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 上記中央処理装置に命令又はデータを伝
    達するためのバスを有し、上記キャッシュメモリに含ま
    れるセンスアンプの出力端子が、上記バスに結合されて
    成る請求項4記載のデータ処理装置。
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