JP2001148012A - 対応点探索方法および装置 - Google Patents

対応点探索方法および装置

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JP2001148012A
JP2001148012A JP32912899A JP32912899A JP2001148012A JP 2001148012 A JP2001148012 A JP 2001148012A JP 32912899 A JP32912899 A JP 32912899A JP 32912899 A JP32912899 A JP 32912899A JP 2001148012 A JP2001148012 A JP 2001148012A
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JP32912899A
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Takuto Joko
琢人 上古
Satoru Hirose
悟 広瀬
Takayuki Hamaguchi
敬行 浜口
Yuichi Kawakami
雄一 川上
Hideo Fujii
英郎 藤井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対応点探索における精度を向上させること。 【解決手段】2つの画像について互いの対応点を求める
方法であって、a)2つの画像について多重解像度画像
を作成するステップ、および、b)多重解像度画像につ
いて、解像度の低い画像から順に、各解像度の画像に対
して実行した結果を次の解像度の画像に対して実行する
際に用いて、次のすべてのステップを各画像に対して実
行するステップ、(b1)各画像における対応ベクトル
を勾配法により求めるステップ、(b2)求められた対
応点の信頼性を判定するステップ、(b3)信頼性の低
い対応点について、その周辺の対応点の対応ベクトルを
用いて修正を行うステップ、を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物についてス
テレオ撮影された2枚の画像などのように、内容の類似
する2つの画像について、勾配法または相関法などによ
って互いの対応点を求める方法および装置に関する。本
発明は、対象物までの3次元距離の計測、対象物の3次
元形状データの再構成、画像の張り合わせ、動画像解
析、または動画像からの形状復元などに利用される。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数台のカメラを用いて対象
物についての複数枚の画像を取得し、それらの画像か
ら、キャリブレーション技術、対応技術、および再構成
技術を用いて3次元画像またはパノラマ画像などを得る
ようにしたステレオ画像入力システム(画像入力装置)
が知られている。
【0003】そして、それに用いられる対応技術とし
て、相関法および勾配法(オプティカルフロー)が従来
から知られている。勾配法は、相関法と比べて計算時間
が短く、低輝度および低コントラストに強いという長所
がある。また、対象物が理想的な状態であった場合に、
サブピクセル精度で正確な対応をとることができる。そ
の反面、勾配法は輝度(濃淡)の段差やCCDノイズに
弱いという短所がある。
【0004】ステレオ画像の対応問題に勾配法を適用す
る場合に、次のような構成または処理方法が提案されて
いる。 (1)各解像度でバンドパスフィルタをかけ、周波数の
異なる多重解像度画像を作成する。 (2)ウインドウ内において対応ベクトルが一定である
と仮定する。 (3)輝度勾配と画像間の輝度差とを用いた方程式を複
数個作成し、最小二乗法で解く。 (4)多重解像度画像の低解像度の画像において計算さ
れた結果を高解像度の画像の計算に伝播する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、上に述べた方法
は、対象となる画像がアルゴリズムに適した画像の場合
には有効であるが、そうでない場合には計算がうまくい
かない。特に、上の(4)の条件があるために、低解像
度の計算結果がよくない場合に、広い範囲で間違った計
算を行ってしまう傾向がある。
【0006】ここで、アルゴリズムに適した画像とは、
それぞれの解像度の画像で十分にコントラストがあり、
比較する2枚の画像が十分に類似している画像を指す。
オクルージョンまたは正反射などがある場合にはこの条
件を満たさない。
【0007】しかし、ステレオ画像を用いる場合に、ア
ルゴリズムに適した画像のみを対象とすることはほとん
どあり得ない。そこでアルゴリズムに適していない画像
でも、それほど悪い結果がでないようにする必要があ
る。
【0008】また、対応点探索の信頼性を向上させるた
めに、2つの画像について基準画像を入れ替えて対応点
探索を行い、その一致度を信頼性の指標として用いるこ
とが提案されている(特開平6−215111号)。し
かし、この方法による場合には、対応点探索を2回行う
必要があるために処理に時間がかかるという問題があ
る。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、対応点探索における精度を向上させることを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、2つの画像について互いの対応点を求める方法で
あって、対応点を求めるステップ、求められた対応点の
信頼性を判定するステップ、および、信頼性の低い対応
点について、その周辺の対応点の値を用いて対応点を修
正するステップ、を有してなる。
【0011】請求項2の発明に係る方法では、勾配法に
よって前記対応点を求める。請求項3の発明に係る方法
は、2つの画像FA,FBについて互いの対応点を求め
る方法であって、対象物を3つの異なる位置から撮像し
て3つの画像FA,FB,FCを取得するステップ、2
つの画像FA,FBの互いの対応点PA,PBを求める
ステップ、2つの画像FB,FCの互いの対応点PB,
PCを求めるステップ、画像FA,FBの対応点PA,
PBに対応する仮想3次元空間内の点QP’を画像FC
に投影し、その投影された点PC’と当該対応点PBに
対応する画像FC上の点PCとの誤差を求めるステッ
プ、前記誤差を評価することによって前記対応点PA,
PBの信頼性を判定するステップ、および、信頼性の低
い対応点について、その周辺の対応点の値を用いて対応
点を修正するステップ、を有してなる。
【0012】請求項4の発明に係る方法は、2つの画像
について互いの対応点を求める方法であって、a)前記
2つの画像について多重解像度画像を作成するステッ
プ、および、b)前記多重解像度画像について、解像度
の低い画像から順に、各解像度の画像に対して実行した
結果を次の解像度の画像に対して実行する際に用いて、
次のすべてのステップを各画像に対して実行するステッ
プ、(b1)各画像における対応ベクトルを勾配法によ
り求めるステップ、(b2)求められた対応点の信頼性
を判定するステップ、(b3)信頼性の低い対応点につ
いて、その周辺の対応点の対応ベクトルを用いて修正を
行うステップ、を有してなる。
【0013】請求項5の発明に係る方法は、対応点探索
における対応点の信頼性を判定する方法であって、対象
物を3つの異なる位置から撮像して3つの画像FA,F
B,FCを取得するステップ、2つの画像FA,FBの
互いの対応点PA,PBを求めるステップ、2つの画像
FB,FCの互いの対応点PB,PCを求めるステッ
プ、画像FA,FBの対応点PA,PBに対応する仮想
3次元空間内の点QP’を画像FCに投影し、その投影
された点PC’と当該対応点PBに対応する画像FC上
の点PCとの誤差を求めるステップ、および、前記誤差
を評価するステップ、を有してなる。
【0014】請求項6の発明に係る装置は、2つの画像
について互いの対応点を求める装置であって、対応点を
求める手段と、求められた対応点の信頼性を判定する手
段と、信頼性の低い対応点について、その周辺の対応点
の値を用いて対応点を修正する手段と、を有してなる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る対応点探索方
法を用いた3次元入力システム1の構成を示すブロック
図である。
【0016】図1において、3次元入力システム1は、
CPU10、カメラ11a、カメラ11b、カメラ11
c、ディスプレイ装置12、キーボード13、記憶装置
14、メモリ15、それぞれのインタフェース部21な
どからなる。カメラ11a、カメラ11b、およびカメ
ラ11cを、それぞれカメラA、カメラB、またはカメ
ラCと記載することがある。
【0017】各カメラA,B,Cは、レンズ系およびイ
メージセンサを備える。カラー撮影が可能であるが、白
黒撮影であってもよい。2台のカメラA,B、または3
台のカメラA,B,Cを用い、対象物についての2次元
画像FA,FB,FCをそれぞれ入力し、メモリ15に
保存する。
【0018】記憶装置14には、メモリ15に記憶され
た2次元画像FA,FB,FCから、3次元データを生
成するためのプログラム、そのために必要な種々の処理
を行うプログラム、その他のプログラムなどが記憶され
ている。
【0019】CPU10は、記憶装置14に記憶された
プログラムを実行し、カメラA,B,Cによる撮影、2
次元画像FA,FB,FCの取り込み、および対応点の
探索などを行う。
【0020】例えば、2つの画像FA,FBについて、
勾配法によって互いの対応点を求め、求められた対応点
の信頼性を判定し、信頼性の低い対応点について、その
周辺の対応点の値を用いて対応点を修正する。
【0021】つまり、信頼性の高い点はそのまま使い、
信頼性の低い点については、その周辺の計算結果などを
用いて再計算する。再計算の方法として、例えば信頼性
の高い点で補間を行う。補間の方法として、周囲の画素
との間に適当なフィルタをかける。例えば、重み付きの
メディアンフィルタまたはガウスフィルタなどを適用す
る。また、信頼性の低い点については、その周辺の対応
ベクトルを用いる。その場合に、周辺の対応ベクトルの
平均値を用いる方法、または最も信頼性の高い対応ベク
トルをそのまま用いる方法などが適用される。
【0022】また、対応点の信頼性を判定するために、
第3の画像FCを用いる方法、その他の方法がある。詳
しくは後述する。そして、対応点に基づいて、3次元デ
ータの再構成などを行う。生成された3次元データはデ
ィスプレイ装置12に表示され、記憶装置14に記憶さ
れる。
【0023】次に、3次元入力システム1における勾配
法による対応点探索処理について説明する。図2は対象
物Qを撮影する際の様子を示す図である。
【0024】図2に示すように、対象物(対象人物)Q
を2台のカメラA,Bで撮影し、2枚の2次元画像F
A,FBを得る。2台のカメラA,Bは、予めキャリブ
レーションが行われており、投影行列、レンズの収差な
どのカメラパラメータが予め分かっている。2枚の画像
FA,FB上の点の対応を求めることにより、カメラパ
ラメータを用いて3次元データを再構成することができ
る。なお、キャリブレーションを実データに基づいて行
なうことも可能である。しかしその場合には精度が低下
する。
【0025】3台のカメラA,B,Cで撮影する際は、
例えばカメラBを基準カメラとし、カメラAとカメラ
B、カメラBとカメラCの組み合わせとなるように配置
し撮影する。また、1台のカメラAを移動させて2回撮
影し、3枚の2次元画像を得てもよい。得られた2つの
2次元画像FA,FBによって3次元データを再構成す
るとともに、その際に、もう1つの2次元画像FCを用
いて対応点探索における信頼性を評価する。また、2次
元画像FCを対応点の修正に用いることも可能である。
【0026】図3は2枚の2次元画像FA,FBの例を
示す図である。一方の2次元画像FBを基準画像とし、
他方の2次元画像FAを参照画像とする。
【0027】画像FA,FBは、それぞれ対象物Qの画
像QA,QBを含む。勾配法を用いて、対象物Qの画像
QA,QBについての対応点を探索する。対応点探索の
目的は、基準画像内の対象物Qの画像QB上の全ての点
(画素)に対応する点を参照画像において見つけること
である。
【0028】2枚の画像FA,FBを重ね合わせた際
に、互いの対応点を結んだベクトルを対応ベクトルと呼
ぶ。対応ベクトルは、基準画像上の点を基点とし、参照
画像上の点を終点とする。
【0029】画像FA,FBには、それぞれ、ウインド
ウWA,WBが設定されている。ウインドウWBは、基
準画像FB内に設定した基準ウインドウであり、ウイン
ドウWAは参照画像FA内に設定した参照ウインドウで
ある。図3において、これらウインドウWA,WBは、
対象物Qの眼を含んだ位置にある。
【0030】以下において、ウインドウWA,WBから
勾配法を用いて対応ベクトルを求める方法を説明する。
なお、以下の説明において、基準画像と参照画像とが上
に述べた例と入れ替わることがある。
【0031】図4はウインドウWA,WBを拡大して示
す図、図5は注目画素GAとその周辺の画素を示す図、
図6は輝度勾配Exと輝度差Etの関係を説明するため
の図である。
【0032】図4に示すように、ウインドウWA,WB
は、9×9画素で構成されている。しかし、これは、3
×3画素、5×5画素、7×7画素、その他の画素構成
としてもよい。
【0033】ウインドウWA,WBにおいて、互いに同
一の座標にある注目画素GA,GBに着目する。図5を
参照して、注目画素GA,GBに対して、輝度勾配E
x,Ey、および輝度差Etを次のように定義する。
【0034】 Ex=〔([GAc]−[GAb]) +([GBc]−[GBb])〕/2 …… (1) Ey=〔([GAd]−[GAa]) +([GBd]−[GBa])〕/2 …… (2) Et=[GB]−[GA] …… (3) 但し、[ ]内は各画素の値を示す。
【0035】これらの式の間には次の(4)式の関係が
成立する。 Ex・u+Ey・v+Et=0 ……(4) 但し、u、vは、それぞれx方向およびy方向の対応ベ
クトルである。
【0036】上の(4)式が成立するためには、注目画
素GA,GBが互いに対象物Qのほぼ同じ場所に対応し
ている必要がある。ここで、上の(4)式について、図
6を参照して説明する。なお、ウインドウWA,WB内
において、全ての画素についての対応ベクトルu,vが
互いに同じであるとする。また、各ウインドウWA,W
B内において、輝度勾配Ex,Eyが一定であるとす
る。
【0037】図6においては、図4および図5に示すウ
インドウWA,WBの横方向(x方向)のみについて一
次元的に表されている。図6の縦方向は輝度の大きさを
示す。
【0038】図6において、注目画素GA,GBのx座
標はx1 であり、注目画素GAから注目画素GBに向か
うベクトルが輝度差Etである。1画素離れた場合の輝
度の差、例えば画素GAと画素GAcとの間の輝度の差
が、輝度勾配Exである。つまり、輝度勾配Exは、画
像FA,FBの輝度を示す直線LA,LBの勾配であ
る。画像FA,FBの輝度変化が一定で等しいと仮定す
るので、2つの直線LA,LBは平行である。
【0039】そうすると、対象物Qについて、同一の部
分は同一の輝度となるので、例えば注目画素GAに対応
する点(対応点)は、直線LA上の注目画素GAの点か
らx方向(横方向)に延ばして直線LBと交わる点CS
である。点CSのx座標をx 2 とすると、対応ベクトル
uは、u=x2 −x1となる。対応ベクトルuの大きさ
(x2 −x1 の絶対値)は、通常、1画素乃至数画素で
ある。対応ベクトルuについて、次の(5)式が成立す
る。
【0040】Ex・u+Et=0 ……(5) この(5)式は、ウインドウWA内におけるx方向の画
素の個数に等しい数だけ成立する。(5)式を2次元的
に拡大すると上の(4)式となる。
【0041】したがって、u,vに関する(4)式が、
ウインドウWA,WB内の画素の個数だけ成立する。例
えば、図4に示す例のように9×9画素のウインドウW
A,WBを用いた場合には、u,vに関する(4)の式
が81個生成される。そこで、81個の連立方程式を最
小二乗法を用いて解き、対応ベクトルu,vを求める。
【0042】ところが、上に述べた方法で対応ベクトル
を求めた場合には、せいぜい2〜3画素以内の画像のず
れ量しか計測できない。つまり、例えば視差が大きいた
めに同一点が数画素以上もずれている場合には、正確な
対応点を求めることができない。これは、勾配法におけ
る前提条件からの制約であり、対応点を求めるためには
2つの画像FA,FBが類似するものでなければならな
い。
【0043】そこで、対応点がより離れている場合に、
その対応点を正確に探索するための方法として、多重解
像度画像を用いる。多重解像度画像を用いる方法それ自
体は従来より公知である。
【0044】図7は多重解像度画像を説明するための図
である。図7に示すように、多重解像度画像FMは、元
の画像Fと、それを(1/2) 2 ,(1/4)2 ,(1
/8)2 などのようにそれぞれ圧縮して得られた、解像
度(分解能)の低い複数種類の画像F1,F2,F3か
らなる。解像度の低い画像は、解像度の高い画像よりも
サイズが小さくなる。解像度の高い画像を下方に配置し
てその上に解像度の低い画像を順に配置すると、ピラミ
ッド形になる。つまり、多重解像度画像FMは画像ピラ
ミッドを形成する。
【0045】多重解像度画像FMによると、解像度が高
いときつまりサイズが大きいとき2つの画像FA,FB
間で遠く離れた2点であっても、解像度が低いときつま
りサイズが小さいときには近くなる。したがって、勾配
法で対応点を正確に求めることのできる範囲が広がるこ
ととなる。
【0046】このような多重解像度画像を用いる場合に
は、まず、解像度の最も低い画像で対応ベクトルを求め
る。そして、求めた対応ベクトルを初期値として、次に
解像度の低い画像で対応ベクトルを求める。このプロセ
スを繰り返していくことにより、対象物Q上の同一点が
2つの画像FA,FBで大きくずれている場合であって
も、最終的には高い解像度で対応ベクトルを求めること
ができる。
【0047】本実施形態においては、多重解像度画像の
各解像度(各階層)の画像毎に、信頼性を評価し、信頼
性の低いデータについては各解像度毎に修正する。この
ようにすることによって、ある解像度で求められた対応
点について誤りがあった場合に、それがその解像度の中
で修正され、したがって対応点の誤りが次の解像度にお
ける対応点探索に伝搬されない。これによって、対応点
探索における精度を向上させ、より正確な3次元データ
またはパノラマ画像を得ることができる。
【0048】因みに、信頼性の評価および修正を各解像
度毎に行わない場合には、低い階層の画像で誤った対応
を求めてしまったときに、その後の解像度の高い階層で
は対応の修正を行うことが不可能であるため、対応点探
索の精度が大幅に低下する。
【0049】次に、信頼性の評価の方法について説明す
る。図8は信頼性の評価の方法を説明するための図であ
る。図8において、3台のカメラA,B,Cによって得
られた3枚の画像FA,FB,FCについて、それぞれ
の画像面(un ,vn )が示されている(n=1,2,
3)。3次元空間Mにある対象物Q上の点QPが、各画
像面上の点PA,PB,PCに投影されている。
【0050】ここで、点PA,PB,PCの対応が求ま
るとすると、それらの対応から、3次元空間M’を再構
成することができる。3次元空間M’において、点P
A,PBに対応する点QP’が求まる。理想的には、こ
の再構成された3次元空間M’上の点QP’を画像面
(u3 ,v3 )に投影した点PC’と、元の3次元空間
M上の点QPを画像面(u3 ,v3 )上に投影した点P
Cとは、一致するはずである。
【0051】しかし、投影変換を正確に求めることは難
しく、また対応を正確に求めることも難しいため、通
常、これらは一致しない。そこで、これら点PC’と点
PCとの誤差を、信頼性の指標として用いる。例えば、
誤差を、予め設定したしきい値と比較し、しきい値より
も大きいときは信頼性が低いと判断し、修正または補間
を行う。
【0052】次に、フローチャートを参照して3次元入
力システム1の処理動作を説明する。図9は基本的な処
理動作を示すフローチャートである。
【0053】図9において、2つの画像FA,FB、ま
たは3つの画像FA,FB,FCを入力する(#1
1)。勾配法または相関法により、画像FA,FB間の
対応点を求める(#12)。求められた対応点の信頼性
を判定し(#13)、信頼性が低い場合には、その対応
点について、その周辺の対応点の値を用いて対応点を修
正する(#14)。
【0054】図10は特に多重解像度画像を用いて3次
元データを再構成する場合の処理動作を示すフローチャ
ートである。図10において、2つの画像FA,FB、
または3つの画像FA,FB,FCを入力する(#2
1)。多重解像度画像(画像ピラミッド)を生成する
(#22)。最初に処理を行う画像として、最も解像度
の低い階層の画像が選択される(#23)。
【0055】オプティカルフローの演算が行われる(#
24)。基準画像上の全ての点についてオプティカルフ
ローが演算されたか否かが判断される(#25)。ま
た、画像FAと画像FB、画像FBと画像FCのそれぞ
れの間のオプティカルフローが演算されたか否かが判断
され、終了するまで繰り返される(#26)。
【0056】信頼性が求められる(#27)。信頼性を
評価する際に、上に述べたように点PC’と点PCとの
誤差を用いる方法、または画像FAと画像FBとから求
めた3次元座標と、画像FBと画像FCとから求めた3
次元座標との距離を信頼性の指標として用いる方法など
がある。
【0057】信頼性の低い対応点がある場合に、その周
辺の信頼性の高い対応点を用いて補間を行い、対応点を
求めなおす(#28)。この処理は、各解像度の階層毎
に行われる。
【0058】そして、画像ピラミッドの底辺、つまり解
像度の最も高い階層についてのオプティカルフローが演
算されたか否かが判断され(#29)、それがイエスと
なるまで上の処理が繰り返される。対応点が求まると、
予めキャリブレーションされたデータとオプティカルフ
ロー演算での結果に基づいて、3次元データが再構成さ
れる(#30)。
【0059】図11はオプティカルフロー演算の処理を
示すフローチャートである。図11において、まず、基
準画像のどの画素のオプティカルフローを求めるかを決
定する(#41)。通常、画像の左上端の画素から順に
右に1画素ずつ計算していき、右端まで行くと1つ下の
ラインに移り、右下端の画素までくると終了する。
【0060】上の階層、つまり解像度の低い階層から伝
播されたオプティカルフローを使って、当該階層の参照
ウインドウを決定する(#42)。なお、最初の階層に
おいては、初期値が設定される。初期値として例えば
「0」が設定される。
【0061】基準ウインドウと参照ウインドウとに基づ
いて、輝度勾配Ex,Eyおよび輝度差Etを計算する
(#43)。ウインドウ内の全ての点について、Ex,
Ey,Etが計算されたかどうかを判断し、終了するま
で繰り返す(#44)。
【0062】ウインドウ内の各点から求めたEx,E
y,Etから、上に述べた(4)式を作成する。次に、
エピポールラインの式と合わせて連立方程式を作成す
る。この連立方程式を最小二乗法を使って解くことによ
り、対応ベクトルu,vを求め、解像度の低い階層で計
算したオプティカルフローを修正する(#45)。
【0063】上に述べた実施形態において、4つ以上の
カメラを用いることも可能である。その他、3次元入力
システム1の構成、回路、処理内容、処理順序、処理タ
イミングなどは、本発明の趣旨に沿って適宜変更するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によると、対応点探索における精
度を向上させることができる。請求項3および5の発明
によると、信頼性の判定を容易に確実に行うことができ
る。
【0065】請求項4の発明によると、多重解像度画像
の各解像度において誤った対応点の修正が行われるの
で、対応点の誤りが次の解像度における対応点探索に伝
搬されず、画像の視差が大きな場合などでも正確に対応
点を探索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る対応点探索方法を用いた3次元入
力システムの構成を示すブロック図である。
【図2】対象物を撮影する際の様子を示す図である。
【図3】2枚の2次元画像の例を示す図である。
【図4】ウインドウを拡大して示す図である。
【図5】注目画素とその周辺の画素を示す図である。
【図6】輝度勾配Exと輝度差Etの関係を説明するた
めの図である。
【図7】多重解像度画像を説明するための図である。
【図8】信頼性の評価の方法を説明するための図であ
る。
【図9】基本的な処理動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】多重解像度画像を用いて3次元データを再構
成する場合の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】オプティカルフロー演算の処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】 1 3次元入力システム(対応点探索装置) 10 CPU(対応点を求める手段、信頼性を判定する
手段、対応点を修正する手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/70 330P (72)発明者 浜口 敬行 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 川上 雄一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 藤井 英郎 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA04 AA53 BB05 CC16 EE00 EE08 FF06 JJ03 QQ03 QQ13 QQ17 QQ18 QQ24 QQ25 QQ28 QQ32 QQ33 QQ36 QQ42 2F112 AC04 BA06 CA08 CA12 FA03 FA07 FA21 FA32 FA36 FA41 FA45 5B057 CA01 CA02 CA08 CA12 CA16 CB01 CB02 CB08 CB13 CB16 CB18 CC01 CD05 CD20 CH01 5C061 AB04 AB12 AB21 5L096 AA06 AA09 CA05 EA03 EA23 GA32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの画像について互いの対応点を求める
    方法であって、 対応点を求めるステップ、 求められた対応点の信頼性を判定するステップ、およ
    び、 信頼性の低い対応点について、その周辺の対応点の値を
    用いて対応点を修正するステップ、 を有してなることを特徴とする対応点探索方法。
  2. 【請求項2】勾配法によって前記対応点を求める、 請求項1記載の対応点探索方法。
  3. 【請求項3】2つの画像FA,FBについて互いの対応
    点を求める方法であって、 対象物を3つの異なる位置から撮像して3つの画像F
    A,FB,FCを取得するステップ、 2つの画像FA,FBの互いの対応点PA,PBを求め
    るステップ、 2つの画像FB,FCの互いの対応点PB,PCを求め
    るステップ、 画像FA,FBの対応点PA,PBに対応する仮想3次
    元空間内の点QP’を画像FCに投影し、その投影され
    た点PC’と当該対応点PBに対応する画像FC上の点
    PCとの誤差を求めるステップ、 前記誤差を評価することによって前記対応点PA,PB
    の信頼性を判定するステップ、および、 信頼性の低い対応点について、その周辺の対応点の値を
    用いて対応点を修正するステップ、 を有してなることを特徴とする対応点探索方法。
  4. 【請求項4】2つの画像について互いの対応点を求める
    方法であって、 a)前記2つの画像について多重解像度画像を作成する
    ステップ、および、 b)前記多重解像度画像について、解像度の低い画像か
    ら順に、各解像度の画像に対して実行した結果を次の解
    像度の画像に対して実行する際に用いて、次のすべての
    ステップを各画像に対して実行するステップ、 (b1)各画像における対応ベクトルを勾配法により求
    めるステップ、(b2)求められた対応点の信頼性を判
    定するステップ、(b3)信頼性の低い対応点につい
    て、その周辺の対応点の対応ベクトルを用いて修正を行
    うステップ、 を有してなることを特徴とする対応点探索方法。
  5. 【請求項5】対応点探索における対応点の信頼性を判定
    する方法であって、 対象物を3つの異なる位置から撮像して3つの画像F
    A,FB,FCを取得するステップ、 2つの画像FA,FBの互いの対応点PA,PBを求め
    るステップ、 2つの画像FB,FCの互いの対応点PB,PCを求め
    るステップ、 画像FA,FBの対応点PA,PBに対応する仮想3次
    元空間内の点QP’を画像FCに投影し、その投影され
    た点PC’と当該対応点PBに対応する画像FC上の点
    PCとの誤差を求めるステップ、および、 前記誤差を評価するステップ、 を有してなることを特徴とする対応点探索における信頼
    性の判定方法。
  6. 【請求項6】2つの画像について互いの対応点を求める
    装置であって、 対応点を求める手段と、 求められた対応点の信頼性を判定する手段と、 信頼性の低い対応点について、その周辺の対応点の値を
    用いて対応点を修正する手段と、 を有してなることを特徴とする対応点探索装置。
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