JP2001194126A - 三次元形状計測装置および三次元形状計測方法、並びにプログラム提供媒体 - Google Patents

三次元形状計測装置および三次元形状計測方法、並びにプログラム提供媒体

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JP2001194126A
JP2001194126A JP2000010086A JP2000010086A JP2001194126A JP 2001194126 A JP2001194126 A JP 2001194126A JP 2000010086 A JP2000010086 A JP 2000010086A JP 2000010086 A JP2000010086 A JP 2000010086A JP 2001194126 A JP2001194126 A JP 2001194126A
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JP2000010086A
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Inventor
Ikoku Go
偉国 呉
Teruyuki Ushiro
輝行 後
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステレオ画像法における画像間対応付け処理
におけるミスマッチングを減少させる画像処理装置およ
び方法を提供する。 【解決手段】 異なる視点から計測対象画像を撮り込ん
で画像間のマッチング処理を行なう距離画像生成におい
て、基準画像に設定したテンプレート画像を評価してマ
ッチング処理用のテンプレートの大きさを変更する。評
価は、変化率、行列固有値、分散値等の特徴量をテンプ
レート画像から算出し、閾値と比較する。特徴量が閾値
より大となるまでテンプレートの拡大を行ない、十分な
閾値を有するテンプレートを用いてマッチング処理を実
行する。本構成によりミスマッチングの発生か抑制され
高精度な距離画像の生成が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の三次元形状
を求めるための三次元形状計測装置および三次元形状計
測方法、並びにプログラム提供媒体に関する。特に三次
元空間上である距離範囲に存在する物体を複数の異なる
位置から撮影した画像を用いて被写体表面の三次元形状
を計測する方法、すなわちステレオ画像法において好適
な三次元形状計測装置および三次元形状計測方法、並び
にプログラム提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の三次元形状を求める従来手法とし
て、大きく分けて能動的手法(アクティブ手法)と受動
的手法(パッシブ手法)がある。能動的手法としては、
光を投射して、その光が反射して帰ってくるまでの時間
を測定することで各計測対象物体までの距離を求める方
法や、計測対象にスリット状のパターン光をあてて計測
対象に投影されたパターン光の形状を調べることによっ
て三次元形状を計測する光切断法といった方法がある。
【0003】また、受動的手法として代表的なものは、
三角測量の原理を利用したステレオ画像法であり、これ
は2台以上のカメラを使って、その画像間の対応点を見
つけることで視差を求め、距離を計測する方法である。
【0004】ステレオ画像法について、その原理を簡単
に説明する。ステレオ画像法は複数のカメラを用いて2
つ以上の視点(異なる視線方向)から同一対象物を撮影
して得られる複数の画像における画素同士を対応づける
ことで計測対象物の三次元空間における位置を求めよう
とするものである。例えば基準カメラと参照カメラによ
り異なる視点から同一対象物を撮影して、それぞれの画
像内の計測対象物の距離を三角測量の原理により測定す
る。
【0005】図1は、ステレオ画像法の原理を説明する
図である。基準カメラ(Camera 1)と参照カメ
ラ(Camera 2)は異なる視点から同一対象物を
撮影する。基準カメラによって撮影された画像中の「m
b」というポイントの奥行きを求めることを考える。
【0006】基準カメラによる撮影画像中のポイント
「mb」に見える物体は、異なる視点から同一物体を撮
影している参照カメラによって撮影された画像におい
て、「m1」、「m2」、「m3」のようにある直線上
に展開されることになる。この直線をエピポーラライン
(Epipolar line)Lpと呼ぶ。
【0007】基準カメラにおけるポイント「mb」の位
置は、参照カメラによる画像中では「エピポーラ・ライ
ン」と呼ばれる直線上に現れる。撮像対象となる点P
(P1,P2,P3を含む直線上に存在する点)は、基
準カメラの視線上に存在する限り、奥行きすなわち基準
カメラとの距離の大小に拘らず、基準画像上では同じ観
察点「mb」に現れる。これに対し、参照カメラによる
撮影画像上における点Pは、エピポーラ・ライン上に基
準カメラと観察点Pとの距離の大小に応じた位置にあら
われる。
【0008】図1には、エピポーラ・ラインと、参照画
像中における観察点「mb」の対応を図解している。同
図に示すように、観察点Pの位置がP1,P2,P3へ
と変化するに従って、参照画像中の観察点は「m1」、
「m2」、「m3」へとシフトする。
【0009】以上の幾何光学的性質を利用して、観察点
「mb」をエピポーラ・ライン上で探索することによ
り、点Pの距離を同定することができる。これが「ステ
レオ画像法」の基本的原理である。このような方法で画
面上のすべての画素についての三次元情報を取得する。
取得した三次元情報は画素ごとに対応した画素属性デー
タとして使用することが可能となる。
【0010】上述のステレオ画像法は1台の基準カメラ
と1台の参照カメラとを用いた構成としたが、参照カメ
ラを複数用いたマルチベースラインステレオ(Mult
iBaseline Stereo)法によって評価値
を求めて、該評価値に基づいて画素ごとの三次元情報を
取得するように構成してもよい。マルチベースラインス
テレオ画像法は、1つの基準カメラと複数の参照カメラ
によって撮影される画像を用い、複数の参照カメラ画像
それぞれについて基準カメラ画像との相関を表す評価値
を求め、それぞれの評価値を加算し、その加算値を最終
的な評価値とするものである。このマルチベースライン
ステレオ画像法の詳細は、例えば「複数の基線長を利用
したステレオマッチング」、電子情報通信学会論文誌D
−11Vol.J75−D−II No.8 pp.1
317−1327 1992年8月、に記載されてい
る。
【0011】上述のように、ステレオ画像法は、複数の
カメラを用いて2つ以上の視点(異なる視線方向)から
同一対象物を撮影して得られる複数の画像における画素
同士を対応づけること、すなわち「対応点付け(マッチ
ング)」を実施することで計測対象物の三次元空間にお
ける位置を求めようとするものである。
【0012】従来、よく使われている「対応点付け」の
手法は、Pixel−basedマッチング、Area
−basedマッチングとFeature−based
マッチングに大別される。Pixel−basedマッ
チングとは、一方の画像における点の対応を、他方の画
像でそのまま探索する方法である(C.Lawrenc
e Zitnick and Jon A. Web
b: Multi−baseline Stereo
Using Surface Extraction,
Technical Report, CMU−CS
−96−196,(1996)参照)。
【0013】Area−basedマッチングとは、一
方の画像における点の対応を、他方の画像で探す時、そ
の点の周りの局所的な画像パターンを用いて探索する方
法である(奥富、金出: 複数の基線長を利用したステ
レオマッチング、電子情報通信学会論文誌D−II、V
ol.J75−D−II, No.8, pp.131
7−1327, (1992)、横山、三輪、芦ヶ原、
小柳津、林、後: Stereo Camera Sy
stem and Its Application、
SRF’97、(1997)、金出、木村: ビデオ
レート・ステレオマシン、日本ロボット学会誌、Vo
l.13, No.3, pp.322〜326,
(1995)、金出、蚊野、木村、川村、吉田、織田:
ビデオレートステレオマシンの開発、日本ロボット学
会誌、Vol.15, No.2,pp.261〜26
7, (1997)、山口、高地、井口: 適応ウィン
ドウ法を用いた石像計測のためのステレオ対応付け、人
文科学とコンピュータ、Vol.32, No.10,
pp.55〜60, (1996)、横矢: 最近の
信号処理総合特集号 コンピュータビジョンの最近の話
題、システム/制御/情報、Vol.38, No.
8, pp.436〜441, (1994)参照)。
【0014】Feature−basedマッチングと
は、画像から濃淡エッジなどの特徴を抽出し、画像間の
特徴だけを用いて対応付けを行う方法である(H.H.
Baker and T.O.Binford: De
pth from edgeand intensit
y based stereo, In Proc.
IJCAI’81, (1981)、石山、角保、河
井、植芝、富田: セグメントベーストステレオにおけ
る対応候補探索、信学技報、Vol.96,No.13
6, (1997)、W.E.L.Grimson:
Computational experiments
with a feature based ste
reo algorithm, IEEE Tran
s. PAMI, Vol.7, No.1, pp.
17〜34, (1985))。
【0015】上記の各手法の特徴を整理すると、次のよ
うになる。 (1)Pixel−basedマッチングとArea−
basedマッチングは各々の画素に対して、対応点を
探索するので、求められた距離画像は密である。一方、
Feature−basedマッチングは、特徴点だけ
に対して、対応付けを行うので、得られた距離画像は疎
である。
【0016】(2)Area−basedマッチング
は、一種の相関演算を行うため、Pixel−base
dマッチングとFeature−basedマッチング
に比べて、計算コストがかかるが、アルゴリズムの高速
化によって、必ずしも解決できない問題ではない。
【0017】(3)Pixel−basedマッチング
は、画素間の対応付けだけを行うため、計算速度がかな
り速いが、左右カメラ間の特性の違いによって、画素間
の濃淡値を用いる対応付けが容易ではない。
【0018】上述の特徴から、一般的に、高精度で対象
の3次元形状(または奥行き)を画素毎に求めるための
手法としてArea−basedマッチングは有効であ
り、よく使われている。
【0019】一般的なArea−basedマッチング
によるステレオ視の対応点の求め方について図2を用い
て説明する。図2(a)は、基準カメラの観測画像Im
1(x,y)であり、図2(b)は参照カメラによる観
測画像Im2(x,y)である。基準カメラによる観測
画像Im1(x,y)において、ある局所的なウィンド
ウWを設定し、これをテンプレートとして他方のカメ
ラ、すなわち参照カメラで観測された画像Im2(x,
y)のエピポーラライン上で位置を変えながら設定され
た探索範囲内でマッチング処理(テンプレートマッチン
グ)を実行する。マッチング処理における一致度の算出
には、例えば下式が用いられる。
【0020】
【数1】
【0021】ここで、Δx,Δyは、エピポーラライン
上での位置の移動量である。R(x,y)が最小となる
場合を、ウィンドウ間の一致度が最も高い領域とし、そ
の時のテンプレートの移動量Δx,Δyをその注目点の
視差とし、三角測量方式に従って、その注目点の三次元
形状または奥行きを算出する。このようなマッチング処
理を各測定点の画素について繰り返し求めることによ
り、全ての画素に対する三次元形状データを得ることが
できる。
【0022】しかしながら、実際には、基準カメラ画像
と参照カメラ画像から全ての画素対応付け処理を正確に
行なうことは困難である。白い壁や人間の顔などの特徴
(濃淡、形状、色等)のほとんどない対象におけるマッ
チング処理には、本質的に曖昧さ(Ambiguit
y)が存在するからである。
【0023】図2の例においても、画像全体から見れば
非常に小さい領域でテンプレートマッチング処理を行
い、最もシーン一致度の高い部分を探索する処理を実行
するのであるが、マッチング処理に用いるテンプレート
に含まれるシーンによっては、似たようなパターンが様
々な異なる場所で存在する可能性がある。また、シーン
中の同じ対象物であっても、異なる視点でその対象物を
観察した場合に生じる幾何学的な歪、カメラの特性の違
いなどによって、基準カメラと参照カメラで撮影した左
右の画像上のパターンが完全に一致することはない。
【0024】このようなマッチング処理における問題点
を解決し、画像間の対応付けを効果的に行なうための手
法として様々な方法が提案されている。代表的な処理に
は以下のものがある。(1)ローカルサポート、これは
検出対象画素の回りの画素の特徴を用いる手法である。
(2)高次特徴を用いたマッチング処理、これは例えば
エッジ等の画像の特徴部分を検出することによる処理で
ある。さらに、(3)マルチベースラインステレオ法、
これは3以上の画像を用いてマッチング処理を実行する
手法である。これらの手法を用いることにより、ステレ
オ視の対応付け処理における曖昧さが低減され、画像間
の対応をより正確に求めることが可能になる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来手法では、対応付け処理におけるエラー、すなわ
ちミスマッチングの完全な除去を達成することはできな
かった。また、3台以上のカメラを用いるマルチベース
ラインステレオマシンにおいては、ミスマッチング領域
減少に対して効果が期待されるが構成が複雑になり、ま
た対応付けの処理において取り扱う画像の数が増加し、
処理ステップが増加するという問題も発生する。
【0026】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、ステレオ画像法に従った距離画像生成方法
におけるマッチング処理を精度よく実行することを可能
とした三次元形状計測装置および三次元形状計測方法、
並びにプログラム提供媒体を提供するものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、計測対
象を異なる方向から撮影した画像を用いて前記計測対象
の三次元形状を計測し、距離画像を生成する三次元形状
計測装置において、前記計測対象の基準画像を撮り込む
基準カメラと、前記基準カメラと異なる方向から前記計
測対象画像の参照画像を撮り込む参照カメラと、前記基
準カメラによって撮り込まれた基準画像と、前記参照カ
メラによって撮り込まれた参照画像との画像間対応付け
処理に適用するテンプレートサイズを、テンプレートに
よって規定されるウィンドウに含まれる基準画像の評価
処理により選択するテンプレートサイズ選択手段と、前
記テンプレートサイズ選択手段において選択されたサイ
ズのテンプレートを適用して前記基準画像と前記参照画
像との画像間対応付け処理を実行する画像間対応付け手
段と、前記画像間対応付け手段における画像間対応付け
処理結果に基づいて距離画像を生成する距離画像生成手
段と、を有することを特徴とする三次元形状計測装置に
ある。
【0028】さらに、本発明の三次元形状計測装置の一
実施態様において、前記テンプレートサイズ選択手段に
おいて実行する画像の評価処理は、テンプレートによっ
て規定されるウィンドウに含まれる基準画像の特徴量を
算出し、算出した特徴量を予め定めた閾値と比較するこ
とにより、画像間対応付け処理に適したテンプレートサ
イズであるか否かを判定する処理であることを特徴とす
る。
【0029】さらに、本発明の三次元形状計測装置の一
実施態様において、前記テンプレートサイズ選択手段に
おいて実行する画像の評価処理は、異なるテンプレート
サイズを順次、基準画像に適用して各テンプレートサイ
ズにおける特徴量を繰り返し評価する処理であることを
特徴とする。
【0030】さらに、本発明の三次元形状計測装置の一
実施態様において、前記特徴量は、テンプレートによっ
て規定されるウィンドウに含まれる基準画像の画素値に
基づく変化率であることを特徴とする。
【0031】さらに、本発明の三次元形状計測装置の一
実施態様において、前記特徴量は、テンプレートによっ
て規定されるウィンドウに含まれる基準画像の画素値に
基づく特徴行列の固有値に基づいて求められる特徴量で
あることを特徴とする。
【0032】さらに、本発明の三次元形状計測装置の一
実施態様において、前記特徴量は、テンプレートによっ
て規定されるウィンドウに含まれる基準画像の画素値に
基づいて算出される分散値であることを特徴とする。
【0033】さらに、本発明の三次元形状計測装置の一
実施態様は、さらに、計測対象に対して非周期パターン
を投光照射するランダムパターン投光手段を有し、前記
基準カメラと、前記参照カメラはランダムパターン投光
手段から非周期パターンを照射された像を撮り込む構成
であることを特徴とする。
【0034】さらに、本発明の第2の側面は、計測対象
を異なる方向から撮影した画像を用いて前記計測対象の
三次元形状を計測し、距離画像を生成する三次元形状計
測方法において、前記計測対象の基準画像を基準カメラ
によって撮り込む基準画像撮り込みステップと、前記基
準カメラと異なる方向から前記計測対象画像の参照画像
を参照カメラによって撮り込む参照画像撮り込みステッ
プと、前記基準カメラによって撮り込まれた基準画像
と、前記参照カメラによって撮り込まれた参照画像との
画像間対応付け処理に適用するテンプレートサイズを、
テンプレートによって規定されるウィンドウに含まれる
基準画像の評価処理により選択するテンプレートサイズ
選択ステップと、前記テンプレートサイズ選択ステップ
において選択されたサイズのテンプレートを適用して前
記基準画像と前記参照画像との画像間対応付け処理を実
行する画像間対応付けステップと、前記画像間対応付け
ステップにおける画像間対応付け処理結果に基づいて距
離画像を生成する距離画像生成ステップと、を有するこ
とを特徴とする三次元形状計測方法にある。
【0035】さらに、本発明の三次元形状計測方法の一
実施態様において、前記テンプレートサイズ選択ステッ
プにおいて実行される前記評価処理は、テンプレートに
よって規定されるウィンドウに含まれる基準画像の特徴
量を算出する特徴量算出ステップと、前記特徴量算出ス
テップにおいて算出した特徴量を予め定めた閾値と比較
して画像間対応付け処理に適したテンプレートサイズで
あるか否かを判定する判定ステップとを含む処理である
ことを特徴とする。
【0036】さらに、本発明の三次元形状計測方法の一
実施態様において、前記テンプレートサイズ選択ステッ
プにおいて実行する前記評価処理は、異なるテンプレー
トサイズを順次、基準画像に適用して各テンプレートサ
イズにおける特徴量を繰り返し評価する処理として実行
することを特徴とする。
【0037】さらに、本発明の三次元形状計測方法の一
実施態様において、前記特徴量は、テンプレートによっ
て規定されるウィンドウに含まれる基準画像の画素値に
基づく変化率であることを特徴とする。
【0038】さらに、本発明の三次元形状計測方法の一
実施態様において、前記特徴量は、テンプレートによっ
て規定されるウィンドウに含まれる基準画像の画素値に
基づく特徴行列の固有値に基づいて求められる特徴量で
あることを特徴とする。
【0039】さらに、本発明の三次元形状計測方法の一
実施態様において、前記特徴量は、テンプレートによっ
て規定されるウィンドウに含まれる基準画像の画素値に
基づいて算出される分散値であることを特徴とする。
【0040】さらに、本発明の三次元形状計測方法の一
実施態様は、さらに、計測対象に対して非周期パターン
を投光照射するランダムパターン投光ステップを有し、
前記基準カメラと、前記参照カメラは非周期パターンを
照射された像を撮り込むことを特徴とする。
【0041】さらに、本発明の第3の側面は、計測対象
を異なる方向から撮影した画像を用いて前記計測対象の
三次元形状を計測し、距離画像を生成する三次元形状計
測処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコン
ピュータ・プログラムを提供するプログラム提供媒体で
あって、前記コンピュータ・プログラムは、前記計測対
象の基準画像を基準カメラによって撮り込む基準画像撮
り込みステップと、前記基準カメラと異なる方向から前
記計測対象画像の参照画像を参照カメラによって撮り込
む参照画像撮り込みステップと、前記基準カメラによっ
て撮り込まれた基準画像と、前記参照カメラによって撮
り込まれた参照画像との画像間対応付け処理に適用する
テンプレートサイズを、テンプレートによって規定され
るウィンドウに含まれる基準画像の評価処理により選択
するテンプレートサイズ選択ステップと、前記テンプレ
ートサイズ選択ステップにおいて選択されたサイズのテ
ンプレートを適用して前記基準画像と前記参照画像との
画像間対応付け処理を実行する画像間対応付けステップ
と、前記画像間対応付けステップにおける画像間対応付
け処理結果に基づいて距離画像を生成する距離画像生成
ステップと、を有することを特徴とするプログラム提供
媒体にある。
【0042】本発明の第3の側面に係るプログラム提供
媒体は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能
な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ
・プログラムをコンピュータ可読な形式で提供する媒体
である。媒体は、CDやFD、MOなどの記憶媒体、あ
るいは、ネットワークなどの伝送媒体など、その形態は
特に限定されない。
【0043】このようなプログラム提供媒体は、コンピ
ュータ・システム上で所定のコンピュータ・プログラム
の機能を実現するための、コンピュータ・プログラムと
提供媒体との構造上又は機能上の協働的関係を定義した
ものである。換言すれば、該提供媒体を介してコンピュ
ータ・プログラムをコンピュータ・システムにインスト
ールすることによって、コンピュータ・システム上では
協働的作用が発揮され、本発明の他の側面と同様の作用
効果を得ることができるのである。
【0044】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0045】
【発明の実施の形態】まず、図3に本発明の画像生成装
置の構成ブロック図を示す。図3は、画像パターンの投
光によって計測対象の三次元形状または距離画像の計測
を行なう装置である。投光用画像パターン生成装置によ
って、ランダムテクスチャ(例えば二値または濃淡のラ
ンダム点群)からなる画像パターンを生成し、これを投
光器によって計測対象に投光する。計測対象にランダム
テクスチャを投光することにより、計測対象が白い壁や
人間の顔などの特徴(濃淡、形状、色等)のほとんどな
い対象である場合も、画像間のマッチング処理がより正
確に実行できる。
【0046】図3に示す画像生成装置の概要について説
明する。画像生成装置は、先に説明したステレオ画像法
を適用して計測対象の三次元形状を計測するものであ
り、立体形状を持つ、例えば人の顔等の被計測対象物に
対して角度の異なる位置に配置した2つのカメラ、いわ
ゆる基準カメラと参照カメラを用いて像を撮り込み、こ
れら2つのカメラの撮影する画像に基づいて図1で説明
したステレオ画像法に基づいて被計測対象物の表面形状
を計測するものである。
【0047】投光パターン生成手段312によって生成
されたランダムパターンは、投光パターン照射手段31
1によって照射される。この投光パターンは一様乱数や
正規乱数に基づく非周期的投光パターンである。投光さ
れる非周期投光パターンは、例えばドットのサイズ、線
の長さ、太さ、位置、濃度等に周期性を持たないパター
ンであり、例えば図4(a)、(b)に示すようなパタ
ーンである。
【0048】非周期的パターンは例えば予めスライド等
に形成され、例えばフラッシュ光をスライドを介して照
射することによって計測対象に対してパターンの投影が
可能となる。あるいは、透過型液晶表示素子等を用いて
動的にランダムパターンを生成して投影してもよい。計
測対象300の表面に形成された非周期パターンを計測
対象とともに撮像することにより、距離画像生成時の基
準カメラと参照カメラの撮像データの対応付けを容易に
することができる。
【0049】なお、図3の構成のように計測対象300
にランダムテクスチャ投光パターンを照射するのは、計
測対象が例えば壁、人の顔等のように表面の各部を区別
する特徴が少なく、基準カメラ画像と参照カメラ画像の
画像間対応付けが困難である場合に、撮影画像にランダ
ムパターンを付与して画像間対応付け処理を実行しやす
くするためのものである。従って、計測対象の表面が各
部分において十分特徴的である場合には、投光パターン
を照射することなく画像間対応付け処理が可能であり、
このような場合にはランダムパターンの投光構成は省略
することが可能である。ランダムパターンの照射は計測
対象に基づいてその必要性を判断して実行すればよい。
本実施例中では、ランダムパターンを照射した構成につ
いて説明する。
【0050】基準カメラ301と参照カメラ302は、
計測対象300に対して異なる視線方向に配置されて、
各視線方向の画像、すなわちランダムパターンの投影さ
れた計測対象300を撮影する。基準カメラ301、参
照カメラ302によって撮影される画像は、同期したタ
イミングで撮り込まれる。基準カメラ301、参照カメ
ラ302から撮り込まれた画像はそれぞれA/D変換部
を介してフレームメモリ303、304に格納される。
【0051】画像間対応付け手段305は、フレームメ
モリ1a,303とフレームメモリ2a,304の基準
カメラ及び参照カメラ各々の投光パターン画像間の対応
付け処理を行なう。すなわち、基準カメラ301の撮影
した画像の各画素に対する参照カメラ302の撮影した
参照画像の画素の対応付け処理を行ない、基準画像に対
する参照画像の視差データを距離画像生成手段307に
出力する。画像間対応付け手段305における画像間の
対応付け処理においては、各画像の補正値等を設定した
キャリブレーションパラメータ306を用いて行われ
る。
【0052】投光パターン照射手段311の照射する投
光パターンは、先に説明したように非周期的なパターン
であり、各カメラによって撮影した画像の対応付けが比
較的容易に行われる。距離画像生成手段307は、画像
間対応付け手段305の生成した視差データに基づいて
距離画像を生成する。
【0053】本発明の三次元形状計測装置では、画像間
対応付け手段305にテンプレートサイズ選択手段30
51が設けられている。これは、画像間対応付け手段3
05において実行される画像間対応付け処理においてミ
スマッチング、すなわち対応付けの誤りを最も少なくす
る最適なテンプレートサイズを選択する手段である。画
像間対応付け手段305における画像間対応付け処理
は、テンプレートサイズ選択手段3051によって選択
された最適なサイズのテンプレートに基づいて実行され
る。この詳細については、後段で説明する。
【0054】なお、図3に示す構成の各ブロックにおけ
る処理、およびブロック間データ転送制御等は、図示し
ない制御手段によって制御され、所定のメモリ、例えば
RAM,ROM等の半導体メモリ、磁気ディスク、光デ
ィスク等の記憶媒体に記録された制御プログラムによっ
て制御することができる。また、図示しない入力手段に
よってユーザがコマンド、パラメータ等を入力して各制
御態様を変更することが可能である。
【0055】図3に示す三次元形状計測装置において、
基準カメラ301と参照カメラ302の2つのカメラに
よって得られる2つの画像を用いて、画像間対応付け手
段305において、先に図2で説明したテンプレートマ
ッチング処理が実行される。
【0056】本発明の画像間対応付け手段305におけ
るテンプレートマッチング処理は、上述したようにテン
プレートサイズ選択手段3051においてテンプレート
サイズを自動的に変更選択して、最も画像間対応付け処
理に適したテンプレートサイズを用いてマッチング処理
を実行する。
【0057】従来のテンプレートマッチング処理は、画
像間対応付けに用いるテンプレートのサイズが固定され
た一定サイズであり、先に説明したように、基準カメラ
で撮影した画像のテンプレート領域に含まれるシーンの
特徴と似たような画像が参照カメラの検索範囲であるエ
ピポーラライン上にいくつも存在する事態が発生する。
このような場合には、画像の対応付けが困難となる。投
光パターンの密度、形状、あるいは計測対象に投光パタ
ーンを照射した際に発生する画像コントラストの低下な
どによってこのような対応付け困難な領域が数多く発生
することがある。
【0058】従来の固定的なサイズのテンプレートを用
いた構成におけるマッチング処理において発生しがちな
画像間対応付けの困難な状況を図5を用いて説明する。
図5は、上述した投光用画像パターンを計測対象に投光
し、観測された2枚の画像から距離画像を求めた例を示
した図である。図5(a)は、ランダム点群からなる投
光用画像パターンを示す。図5(b)(c)は、そのパ
ターンを計測対象に投光し、それぞれカメラ1とカメラ
2(例えば、基準カメラと参照カメラ)により観測され
た画像である。
【0059】図5(d)は、結果として得られる計測対
象の距離画像である。この距離画像は、基準カメラ画像
における固定された大きさであるNx×Nyのテンプレ
ートウィンドウ内のパターンを用いて、参照カメラ画像
におけるエピポーラライン上の対応付け、すなわち基準
カメラ画像におけるNx×Nyの大きさのウィンドウ内
のパターンと同様のパターンが参照カメラ画像のエピポ
ーラライン上のどの部分に表れるかを求めることによっ
て視差データを取得し、その視差データに基づいて得ら
れる距離画像である。
【0060】図5(c)のカメラ2(参照カメラ)にお
けるエピポーライン上には、基準カメラ画像における固
定された大きさであるNx×Nyのテンプレートウィン
ドウ内のパターンと同様であると判定されるウィンドウ
が複数存在する。このようにエピポーラライン上に複数
の類似パターンを持つウィンドウが存在する場合、マッ
チング処理は正確に実行することができず、探索された
複数のウィンドウから予め定められた処理アルゴリズム
に従っていずれかのウィンドウを一致ウィンドウとして
選択することになる。その後、選択されたウィンドウに
従って距離が求めるられる。従って、実際の対応ウィン
ドウと異なるウィンドウ部分が対応画像であるとして選
択される可能性も多くあり、正確な距離画像が得られな
いことになる。
【0061】本発明の画像間対応付け手段305は、こ
のような場合にテンプレートサイズを自動的に変更し
て、異なるサイズのテンプレートを用いて対応付け処理
を実行する。
【0062】図6に本発明の画像間対応付け手段305
におけるテンプレートのサイズの自動決定、およびテン
プレートマッチング処理、並びに距離画像生成手段30
7における距離画像生成処理の手順をまとめた処理フロ
ー例を示す。
【0063】ステップ601は、カメラ1(基準カメ
ラ)によってイメージサイズXsize×Ysizeの
イメージIm1(x,y)を撮り込むステップである。
Im1(x,y)は撮り込み画像を構成する画像の各座
標における二値画像データ、濃淡画像データ等の画素値
によって構成されるデータである。
【0064】ステップ602は、測定ポイント(画素座
標値)およびテンプレートウィンドウサイズの初期値を
設定するステップである。測定ポイント画素(i,j)
を(Nx,Ny)とし、さらに、テンプレートとして用
いるウィンドウサイズは、Nx×Ny、例えば1画素×
1画素に設定される。初期値は任意の設定値としてよ
く、例えば5画素×5画素等としてもよい。
【0065】次にステップ603において、カメラ1
(基準カメラ)の撮り込み画像における画像の座標値
(i,j)を中心として、テンプレートTm(i,j)
を設定する。mは初期値1とし、m=1〜nで順次大き
さの異なるテンプレートとして設定可能なテンプレート
を示す。初期設定時のテンプレートウィンドウサイズ
は、ステップ602で設定した初期値、Nx×Ny、例
えば1画素×1画素である。すなわち、T1(i,j)
は一例として1画素×1画素に設定される。テンプレー
トTm(i,j)はm(m=1〜n)番目の大きさのテ
ンプレートウィンドウ画像の二値画像、濃淡画像データ
等の画素値によって構成される画像データである。
【0066】次にステップ604において、ステップ6
03で設定した座標値(i,j)を中心として設定され
たテンプレートTm(i,j)の特徴量γmを計算す
る。特徴量γmは、テンプレートウィンドウ内の画像が
距離画像を生成するための画像として適正であるか否
か、すなわち画像が十分なランダム性を有する画像であ
るかを判定する指標値である。初期設定時のテンプレー
トウィンドウサイズのテンプレートT1(i,j)の特
徴量はγ1として求められる。特徴量γmは、例えば、
以下の式に基づいて求められる変化率が使用可能であ
る。
【0067】
【数2】
【0068】なお、上記式においてAは、正規化係数で
ある。xm,ymは、x座標値:xm=Nx/2、y座
標値:ym=Ny/2として設定される座標値であり、
f(xm,ym)は座標(xm,ym)における画素値
(例えば濃度値)を示す。上記式において、特徴量γm
は生成された画像が濃淡値変化が激しい場合、値が大き
くなり、濃淡変化が少ない場合、値が低下する。すなわ
ち、特徴量γmは距離画像生成のためのマッチングプレ
ートとして適正であるか否かを判定する適性度指標値で
ある。
【0069】次に、ステップ605において、特徴量γ
mと、予め定めた閾値との比較処理が行なわれ、特徴量
γmが閾値より大であれば、距離画像の生成に適した十
分なランダム性を有する画像(テンプレート)であると
判定される。
【0070】ステップ605において、特徴量γmが閾
値より大でないと判定されると、そのテンプレートウィ
ンドウの画像パターンは距離画像の生成に適した十分な
ランダム性を有するものでないと判定され、ステップ6
09に進み、テンプレートウィンドウサイズの更新処理
が実行される。
【0071】ステップ609のテンプレートウィンドウ
サイズの更新処理は、テンプレートウィンドウサイズを
x軸、y軸において、1画素づつ大きくする処理として
実行される。例えばテンプレートウィンドウサイズの初
期設定値が1画素×1画素であれば、2画素×2画素に
テンプレートの大きさが変更される。すなわち、初期設
定テンプレートT1(i,j)が1画素×1画素であれ
ば、更新処理によって得られる次のテンプレートT2
(i,j)が2画素×2画素として設定される。なお、
この図6で示す処理フローは一例であり、更新処理にお
いては例えば2画素づつ大きくしたり、その他の間隔で
変更する構成としてもよい
【0072】ステップ609におけるテンプレートウィ
ンドウサイズの更新処理によって変更された画像(テン
プレート)について、さらにステップ604で特徴量γ
m(m=2)が計算され、さらにステップ605におけ
る閾値との比較処理が実行される。
【0073】このステップ604,605,609の処
理は、新たに設定されたテンプレートによって得られる
画像から求められる特徴量γmが閾値より大となるまで
繰り返し実行される。
【0074】ステップ605における特徴量γmと閾値
との比較処理において、特徴量γmが閾値より大である
と判定されると、ステップ606に進み、テンプレート
Tm(i,j)を用いてカメラ2(参照カメラ)によっ
て撮り込まれた画像(ステップ611参照)を用いて、
画像カメラIm2(x,y)のエピポーラライン上での
マッチング画像の探索処理を実行する。さらに、探索処
理の結果一致する画像パターンを対応画像として選択
し、前述したように三角測量の原理に従って距離を求め
る。
【0075】次に、ステップ607において、カメラ1
(基準カメラ)で撮り込まれた画像の全画素についての
距離算出が終了したか否かを判定し、まだ算出していな
い画素がある場合は、ステップ610において、画素の
更新を実行して、ステップ603以降の処理を繰り返し
実行する。これらの処理を画像内のすべての画素につい
て終了すると、ステップ607の判定がYesとなり、
ステップ608で距離画像の計算を終了する。
【0076】図7は、カメラ1によって撮り込まれた画
像から設定される異なる大きさを持つテンプレートウィ
ンドウの例を示した図である。図7の左に示す画像がカ
メラ1(基準カメラ)の撮り込み画像、すなわち基準画
像であり、図7の右側に示す3つの画像が3種類の大き
さの異なるテンプレートTm(i,j)である。例えば
初期設定のテンプレートT1(i,j)が図7右側の上
段のテンプレートであり、中段がテンプレートT2
(i,j)、下段が、テンプレートT3(i,j)であ
る。このように本発明の三次元形状計測装置における画
像間対応付け手段305において実行されるマッチング
処理において使用されるテンプレートは、そのテンプレ
ートウィンドウの持つ特徴量γが予め定められた閾値と
比較され、閾値より大となる特徴量γを有する大きさの
テンプレートとなるまで拡大処理が実行される。
【0077】マッチング処理に適用されるテンプレート
は特徴量γが予め定められた閾値より大であることが保
証されたものであり、距離画像の生成に適した十分なラ
ンダム性を有するパターン画像であることが保証された
ものとなる。従って参照画像のエピポーラライン上に同
じパターンを有する画像領域が複数個表れる可能性は減
少することになり、唯一の一致するパターン画像をエピ
ポーラライン上で選択することが容易となり、マッチン
グ処理における曖昧さが低減される。
【0078】図8に本発明の三次元形状計測装置におい
て、テンプレートサイズを変更、すなわち拡大して閾値
以上の特徴量を持つテンプレートを用いて距離画像を生
成した例を示す。
【0079】図8は、先に説明した図5と同様の対応で
示す図であり、投光用画像パターンを計測対象に投光
し、観測された2枚の画像から距離画像を求めた例を示
した図である。図8(a)は、ランダム点群からなる投
光用画像パターンを示す。図8(b)(c)は、そのパ
ターンを計測対象に投光し、それぞれカメラ1とカメラ
2(例えば、基準カメラと参照カメラ)により観測され
た画像である。
【0080】図8(d)は、結果として得られる計測対
象の距離画像である。この距離画像は、基準カメラ画像
における拡大された大きさを持つNx×Nyのテンプレ
ートウィンドウ内のパターンを用いて、参照カメラ画像
におけるエピポーラライン上の対応付け、すなわち基準
カメラ画像における拡大されたテンプレートサイズ:N
x×Nyの大きさのウィンドウ内のパターンと同様のパ
ターンが参照カメラ画像のエピポーラライン上のどの部
分に表れるかを求めることによって視差データを取得
し、その視差データに基づいて得られる距離画像であ
る。
【0081】図8(c)のカメラ2(参照カメラ)にお
けるエピポーライン上には、基準カメラ画像における拡
大されたテンプレートサイズ:Nx×Nyのテンプレー
トウィンドウ内のパターンと同様であると判定されるウ
ィンドウが唯一探索される。
【0082】本発明の構成における三次元形状計測装置
なおいて設定されるテンプレートウィンドウは、その特
徴量が予め定めた閾値より大であることが保証されたウ
ィンドウであり、参照カメラ画像に設定されるエピポー
ラライン上に複数の類似パターンが表れる可能性は低減
される。
【0083】従って、2つの画像間のマッチング処理が
正確に実行することが可能となり、正確な距離画像が得
られる。すなわち、図8(d)に示すエラー領域の少な
い正確な距離画像を得ることが容易になる。
【0084】なお、上述の図6において説明した特徴量
γは、距離画像を生成するための画像として適正である
か否か、すなわち画像が十分なランダム性を有する画像
であるかを判定する指標値であり、上述の実施例では、
[数2]によって求められる変化率を用いた例について
説明したが、本発明の三次元形状計測装置においては、
[数2]で求められる変化率以外にも、例えば以下に説
明する様々な指標値を用いることも可能である。
【0085】[特徴行列Rを用いる例]テンプレートウ
ィンドウの位置を設定する座標xm,ymを設定する。
これらの座標は、x座標値:xm=Nx/2、y座標
値:ym=Ny/2として設定する。次に、(xm,y
m)によって定義されるテンプレートウィンドウ内の画
像の特徴行列Rを以下の式に従って求める。
【0086】
【数3】
【0087】上記式において、f(x,y)は座標
(x,y)における画素値(例えば濃度値)を示す。上
記式において求めた特徴行列Rの固有値:λm1、λm
2を求め、(xm,ym)によって定義されるテンプレ
ートウィンドウの特徴行列Rの固有値:λm1、λm2
から求められる指標値としての特徴量:λ=min(λ
m1,λm2)と予め定めた閾値λTとの比較を実行し
て、特徴量:λが閾値λTより大であれば、そのテンプ
レートウィンドウは十分なランダム性を有する画像であ
ると判定する。上記式から求められるλ=min(λm
1,λm2)は生成された画像が濃淡変化が大きい場
合、値が大きくなり、濃淡変化が少ない場合に低下する
値である。
【0088】上記式を用いて得られる特徴量:λが閾値
λTより大でない場合は、そのテンプレートウィンドウ
は十分なランダム性を有する画像でないと判定し、テン
プレートの大きさを変更して、大きさを変更したテンプ
レートウィンドウの特徴行列Rの固有値:λm1、λm
2を求め、閾値λTとの比較処理を繰り返す。
【0089】[分散σを用いる例]テンプレートウィン
ドウの位置を設定する座標xm,ymを設定する。これ
らの座標は、x座標値:xm=Nx/2、y座標値:y
m=Ny/2として設定する。次に、(xm,ym)に
よって定義されるテンプレートウィンドウ内の画像の分
散値σmを以下の式に従って求める。
【0090】
【数4】
【0091】上記式において、f(x,y)は座標
(x,y)における画素値(例えば濃度値)を示す。上
記式において求めた指標値としての分散値σmと予め定
めた閾値σTとの比較を実行して、分散値σmが閾値σ
Tより大であれば、そのウィンドウは十分なランダム性
を有する濃淡画像であると判定する。上記式から求めら
れる分散値σmは生成された画像が濃淡変化が大きい場
合、値が大きくなり、濃淡変化が少ない場合に低下する
値である。
【0092】上記式を用いて得られる特徴量である分散
値σmが閾値σTより大でない場合は、そのテンプレー
トウィンドウは十分なランダム性を有する画像でないと
判定し、テンプレートの大きさを変更して、大きさを変
更したテンプレートウィンドウの分散値σmを求めて閾
値σTとの比較処理を繰り返す。
【0093】このように、各種の指標値を用いてテンプ
レートウィンドウ画像の評価が可能である。テンプレー
トウィンドウの画像評価は、図3に示す画像間対応付け
手段305における画像間対応付け処理においてマッチ
ングエラーが発生しないテンプレートサイズを選択する
ことを目的とするものであり、基準カメラ301から撮
り込まれた画像において設定されたテンプレートの特徴
を上述の各種の方法で評価することで、テンプレートウ
ィンドウ画像に判別可能な特徴的な構成を見出せるか否
かを判定するものである。
【0094】上述したように、本発明の三次元形状計測
装置および三次元形状計測方法は、距離画像生成におけ
る画像間対応付け処理に適用するテンプレートのサイズ
を可変とするとともに、テンプレートウィンドウ画像を
評価して、最適なサイズのテンプレートを選択する構成
としたので、対応付け困難な類似パターンが対応画像探
索範囲中に複数発生する可能性が低減され、画像間対応
付け処理が正確に実行され高精度な距離画像が得られ
る。
【0095】また、非周期パターン(ランダムパター
ン)を照射して計測対象の像を撮影する場合、ランダム
パターンによっては、計測対象のオリジナルパターンと
の合成により部分的に周期的なパターンが撮影されてし
まうことが発生するが、本発明の三次元形状計測装置お
よび三次元形状計測方法によれば、このような場合にお
いても、テンプレートウィンドウ画像を評価してテンプ
レートサイズを変更することにより、撮像画像の周期性
を消滅または低減させることができるので、照射するラ
ンダムパターンに対する制限、依存性がなくなる。
【0096】次に、本発明の三次元形状計測装置におい
て実行される最適テンプレートサイズ選択処理を伴う距
離画像生成処理によって生成される距離画像と、従来の
固定サイズテンプレートによって生成される距離画像と
における差異を具体的な処理例を示して説明する。
【0097】図9に本発明の三次元形状計測装置を用い
た距離画像の生成手法を説明する図を示す。図9(a)
は、上述したランダムパターンからなる投光用画像パタ
ーンを示す。図9(b)は、そのパターンを計測対象で
ある顔に投光した模式図である。
【0098】図9(c)(d)は、計測対象である顔に
投光用画像パターン投光し、それぞれ基準カメラと参照
カメラにより観測された画像である。
【0099】図9(e)は、結果として得られる計測対
象である顔の距離画像であり、濃淡によって距離の差異
を示す画像である。この距離画像は、説明のために抽象
的に示す概念図であり、実際のものとは異なるが本発明
のテンプレートウィンドウ画像評価処理、およびテンプ
レートサイズ選択処理を経て選択されたマッチング処理
に適する特徴量を持つテンプレートを用いて生成される
は距離画像を示している。
【0100】本発明のテンプレートウィンドウ画像評価
処理を実行して選択されたテンプレートによって画像間
対応付け処理を実行した場合は、対応点付け処理におい
てミスマッチングの発生可能性が低減され、計測対象の
ほぼ全ての面で正確な距離が求められる。すなわち基準
カメラから計測対象である顔の各部位までの距離に応じ
た濃淡が示される精度の高い距離画像が得られる。本発
明のランダムパターン生成方法を用いることにより、計
測対象が人の顔のような特徴がはっきりしない対象であ
っても、基準カメラ画像と参照カメラ画像との対応点付
け処理においてミスマッチングが発生する可能性が低減
され、距離画像(または3次元形状)を高精度に生成す
ることができる。
【0101】図10は、従来の固定サイズのテンプレー
トを用いて生成した距離画像と、本発明のテンプレート
画像評価処理、最適テンプレートサイズ選択を実行して
最適なテンプレートサイズを用いて画像間対応付け処理
を実行した場合の距離画像を模式的に示した図である。
【0102】図10(a)(b)は、計測対象である顔
に投光用画像パターン投光し、それぞれ基準カメラと参
照カメラにより観測された画像である。
【0103】図10中央には、複数の異なるサイズのテ
ンプレートが示されている。従来は、固定サイズの1つ
のテンプレートを用いて画像間対応付け処理を実行して
おり、特徴の少ない画像においては、先に図5で説明し
たように参照カメラによる撮り込み画像中の対応画像探
索範囲であるエピポーラライン上に複数の類似するパタ
ーンが発生する場合がある。このような場合、画像間対
応付け手段は誤って対応画像を選択する可能性がある。
これが、いわゆる距離画像生成におけるマッチングミス
であり、結果として得られる距離画像、すなわち図10
(c)には、本来ほぼ同一距離にある部分に異なる濃
度、すなわち異なる距離データが示される。このように
明らかに誤った距離データが含まれる距離画像が生成さ
れる可能性がある。
【0104】一方、本発明の三次元形状計測装置におい
ては、図3に示す画像間対応付け手段305におけるテ
ンプレートサイズ選択手段3051において、基準カメ
ラ301によって撮り込まれた画像においてテンプレー
トを設定する際に、テンプレートウィンドウの画像の評
価を実行し、その画像が対応付け処理を行なうに十分な
特徴を有するか否かを判定する。具体的には、例えば画
像の変化率、画像に基づいて求められる特徴行列Rの固
有値、あるいは画像に基づいて求められる分散値を算出
し、これを予め定めた閾値と比較して十分な特徴を有す
ると判定されたテンプレートサイズを選択して、選択さ
れたサイズのテンプレートに基づいて画像間対応付け手
段305において基準カメラ画像と、参照カメラ画像の
対応付け処理を実行する。
【0105】例えば図10の中央に示すように、複数種
のテンプレートウィンドウ画像の評価を例えば図6に示
すフローに従って実行し、特徴量が十分であるテンプレ
ートによって対応付け処理を実行する。このようにテン
プレートサイズの評価、選択処理を実行することによ
り、先に図8で説明したように、参照カメラによる撮り
込み画像中の対応画像探索範囲であるエピポーラライン
上に複数の類似するパターンが発生する可能性が低減さ
れ、正確な画像間対応付け処理が実行される。
【0106】その結果として得られる距離画像は、例え
ば図10(d)に示すように誤った距離データを含まな
い正確な距離画像となる。
【0107】なお、図9,10ではランダム投光パター
ンを計測対象である顔に照射して距離画像を生成する例
について示したが、先にも延べた通り、ランダム投光パ
ターンを用いない場合、例えば太陽光、蛍光灯、白熱
灯、フラッシュ等のみのいわゆる自然光、環境光のみに
よる撮影画像においても、本発明のテンプレートウィン
ドウ画像評価、およびテンプレートサイズ選択処理によ
り、画像間対応付け処理におけるミスマッチングは低減
される。
【0108】なお、上述の実施例では、画像撮り込みを
行なうカメラを2台として、2つの投光パターン画像か
ら距離画像を求める構成について説明したが、さらに3
台以上のカメラを用いたマルチベースラインステレオシ
ステムにおいて本発明を適用することも可能である。
【0109】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。また、上述の実施例を適宜組み合わせて構
成したものも、本発明の範囲に含まれるものであり、本
発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請
求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0110】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
距離画像生成における画像間対応付け処理に適用するテ
ンプレートのサイズを可変とし、テンプレートウィンド
ウ画像を評価して、最適なサイズのテンプレートを選択
する構成としたので、画像間対応付け処理が正確に実行
可能となり、高精度な距離画像が得られる。
【0111】また、本発明の三次元形状計測装置および
三次元形状計測方法によれば、テンプレートウィンドウ
画像を評価において、画像の変化率、画像に基づいて求
められる特徴行列Rの固有値、あるいは画像に基づいて
求められる分散値を算出し、これを予め定めた閾値と比
較して十分な特徴を有すると判定されたテンプレートサ
イズを選択して、選択されたサイズのテンプレートに基
づいて画像間対応付けを実行する構成としたので、画像
間対応付けにおいて、対応付け困難な類似パターンが対
応画像探索範囲中に複数発生する可能性が低減され、正
確な距離画像を得ることが可能となる。
【0112】また、本発明の三次元形状計測装置および
三次元形状計測方法によれば、非周期パターン(ランダ
ムパターン)を照射して計測対象の像を撮影時に、ラン
ダムパターンと計測対象のオリジナルパターンとの合成
により部分的に周期的なパターンが形成されてしまうよ
うな場合であっても、テンプレートウィンドウ画像を評
価し、テンプレートサイズを変更することにより、撮像
画像の周期性を消滅または低減させることができるの
で、照射するランダムパターンに対する依存性、すなわ
ち適用する照射パターンの制限が排除される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用される三次元情報取得構成
として適用可能なステレオ画像法について説明した図で
ある。
【図2】距離画像生成において行われる画像間対応付け
処理について説明する図である。
【図3】本発明の三次元形状計測装置の構成を示す図で
ある。
【図4】本発明の三次元形状計測装置において適用され
る投光パターンの例を示す図である。
【図5】画像間対応付け処理において、参照画像中に複
数の対応画像が観測される例を説明する図である。
【図6】本発明の三次元形状計測装置におけるテンプレ
ートの評価、テンプレートサイズの選択処理について説
明するフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の三次元形状計測装置において適用され
る複数のテンプレートについて説明する図である。
【図8】本発明の三次元形状計測装置における画像間対
応付け処理の例を説明する図である。
【図9】本発明の三次元形状計測装置において生成した
距離画像例を示す図である。
【図10】本発明の三次元形状計測装置において最適テ
ンプレートサイズを適用して生成した距離画像と、従来
の固定テンプレートによる距離画像を模式的に比較した
図である。
【符号の説明】
301 基準カメラ 302 参照カメラ 303,304 フレームメモリ 305 画像間対応付け手段 3051 テンプレートサイズ選択手段 306 キャリブレーションパラメータ 307 距離画像生成手段 311 投光パターン照射手段 312 投光パターン生成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 13/02 G06F 15/62 415 Fターム(参考) 2F065 AA53 EE00 FF05 HH01 JJ03 JJ05 JJ26 LL25 QQ03 QQ04 QQ13 QQ21 QQ24 QQ25 QQ36 QQ39 QQ41 QQ42 2F112 AC06 CA08 FA03 FA07 FA08 FA21 FA36 FA38 FA39 FA41 FA45 5B057 BA02 BA26 CD05 CD14 DA07 DA20 DB03 DC09 DC33 5C061 AA29 AB04 AB08

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計測対象を異なる方向から撮影した画像を
    用いて前記計測対象の三次元形状を計測し、距離画像を
    生成する三次元形状計測装置において、 前記計測対象の基準画像を撮り込む基準カメラと、 前記基準カメラと異なる方向から前記計測対象画像の参
    照画像を撮り込む参照カメラと、 前記基準カメラによって撮り込まれた基準画像と、前記
    参照カメラによって撮り込まれた参照画像との画像間対
    応付け処理に適用するテンプレートサイズを、テンプレ
    ートによって規定されるウィンドウに含まれる基準画像
    の評価処理により選択するテンプレートサイズ選択手段
    と、 前記テンプレートサイズ選択手段において選択されたサ
    イズのテンプレートを適用して前記基準画像と前記参照
    画像との画像間対応付け処理を実行する画像間対応付け
    手段と、 前記画像間対応付け手段における画像間対応付け処理結
    果に基づいて距離画像を生成する距離画像生成手段と、 を有することを特徴とする三次元形状計測装置。
  2. 【請求項2】前記テンプレートサイズ選択手段において
    実行する画像の評価処理は、テンプレートによって規定
    されるウィンドウに含まれる基準画像の特徴量を算出
    し、算出した特徴量を予め定めた閾値と比較することに
    より、画像間対応付け処理に適したテンプレートサイズ
    であるか否かを判定する処理であることを特徴とする請
    求項1に記載の三次元形状計測装置。
  3. 【請求項3】前記テンプレートサイズ選択手段において
    実行する画像の評価処理は、 異なるテンプレートサイズを順次、基準画像に適用して
    各テンプレートサイズにおける特徴量を繰り返し評価す
    る処理であることを特徴とする請求項2に記載の三次元
    形状計測装置。
  4. 【請求項4】前記特徴量は、 テンプレートによって規定されるウィンドウに含まれる
    基準画像の画素値に基づく変化率であることを特徴とす
    る請求項2に記載の三次元形状計測装置。
  5. 【請求項5】前記特徴量は、 テンプレートによって規定されるウィンドウに含まれる
    基準画像の画素値に基づく特徴行列の固有値に基づいて
    求められる特徴量であることを特徴とする請求項2に記
    載の三次元形状計測装置。
  6. 【請求項6】前記特徴量は、 テンプレートによって規定されるウィンドウに含まれる
    基準画像の画素値に基づいて算出される分散値であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の三次元形状計測装置。
  7. 【請求項7】前記三次元形状計測装置は、さらに、 計測対象に対して非周期パターンを投光照射するランダ
    ムパターン投光手段を有し、 前記基準カメラと、前記参照カメラはランダムパターン
    投光手段から非周期パターンを照射された像を撮り込む
    構成であることを特徴とする請求項1に記載の三次元形
    状計測装置。
  8. 【請求項8】計測対象を異なる方向から撮影した画像を
    用いて前記計測対象の三次元形状を計測し、距離画像を
    生成する三次元形状計測方法において、 前記計測対象の基準画像を基準カメラによって撮り込む
    基準画像撮り込みステップと、 前記基準カメラと異なる方向から前記計測対象画像の参
    照画像を参照カメラによって撮り込む参照画像撮り込み
    ステップと、 前記基準カメラによって撮り込まれた基準画像と、前記
    参照カメラによって撮り込まれた参照画像との画像間対
    応付け処理に適用するテンプレートサイズを、テンプレ
    ートによって規定されるウィンドウに含まれる基準画像
    の評価処理により選択するテンプレートサイズ選択ステ
    ップと、 前記テンプレートサイズ選択ステップにおいて選択され
    たサイズのテンプレートを適用して前記基準画像と前記
    参照画像との画像間対応付け処理を実行する画像間対応
    付けステップと、 前記画像間対応付けステップにおける画像間対応付け処
    理結果に基づいて距離画像を生成する距離画像生成ステ
    ップと、 を有することを特徴とする三次元形状計測方法。
  9. 【請求項9】前記テンプレートサイズ選択ステップにお
    いて実行される前記評価処理は、 テンプレートによって規定されるウィンドウに含まれる
    基準画像の特徴量を算出する特徴量算出ステップと、 前記特徴量算出ステップにおいて算出した特徴量を予め
    定めた閾値と比較して画像間対応付け処理に適したテン
    プレートサイズであるか否かを判定する判定ステップ
    と、 を含む処理であることを特徴とする請求項8に記載の三
    次元形状計測方法。
  10. 【請求項10】前記テンプレートサイズ選択ステップに
    おいて実行する前記評価処理は、 異なるテンプレートサイズを順次、基準画像に適用して
    各テンプレートサイズにおける特徴量を繰り返し評価す
    る処理として実行することを特徴とする請求項9に記載
    の三次元形状計測方法。
  11. 【請求項11】前記特徴量は、 テンプレートによって規定されるウィンドウに含まれる
    基準画像の画素値に基づく変化率であることを特徴とす
    る請求項9に記載の三次元形状計測方法。
  12. 【請求項12】前記特徴量は、 テンプレートによって規定されるウィンドウに含まれる
    基準画像の画素値に基づく特徴行列の固有値に基づいて
    求められる特徴量であることを特徴とする請求項9に記
    載の三次元形状計測方法。
  13. 【請求項13】前記特徴量は、 テンプレートによって規定されるウィンドウに含まれる
    基準画像の画素値に基づいて算出される分散値であるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の三次元形状計測方法。
  14. 【請求項14】前記三次元形状計測方法において、さら
    に、 計測対象に対して非周期パターンを投光照射するランダ
    ムパターン投光ステップを有し、 前記基準カメラと、前記参照カメラは非周期パターンを
    照射された像を撮り込むことを特徴とする請求項8に記
    載の三次元形状計測方法。
  15. 【請求項15】計測対象を異なる方向から撮影した画像
    を用いて前記計測対象の三次元形状を計測し、距離画像
    を生成する三次元形状計測処理をコンピュータ・システ
    ム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムを提供す
    るプログラム提供媒体であって、前記コンピュータ・プ
    ログラムは、 前記計測対象の基準画像を基準カメラによって撮り込む
    基準画像撮り込みステップと、 前記基準カメラと異なる方向から前記計測対象画像の参
    照画像を参照カメラによって撮り込む参照画像撮り込み
    ステップと、 前記基準カメラによって撮り込まれた基準画像と、前記
    参照カメラによって撮り込まれた参照画像との画像間対
    応付け処理に適用するテンプレートサイズを、テンプレ
    ートによって規定されるウィンドウに含まれる基準画像
    の評価処理により選択するテンプレートサイズ選択ステ
    ップと、 前記テンプレートサイズ選択ステップにおいて選択され
    たサイズのテンプレートを適用して前記基準画像と、前
    記参照画像との画像間対応付け処理を実行する画像間対
    応付けステップと、 前記画像間対応付けステップにおける画像間対応付け処
    理結果に基づいて距離画像を生成する距離画像生成ステ
    ップと、 を有することを特徴とするプログラム提供媒体。
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