JP2003050110A - 3次元形状データ生成システム、3次元形状データ生成方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

3次元形状データ生成システム、3次元形状データ生成方法、プログラム、および記録媒体

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JP2003050110A
JP2003050110A JP2001239476A JP2001239476A JP2003050110A JP 2003050110 A JP2003050110 A JP 2003050110A JP 2001239476 A JP2001239476 A JP 2001239476A JP 2001239476 A JP2001239476 A JP 2001239476A JP 2003050110 A JP2003050110 A JP 2003050110A
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Yasuhisa Kanefuji
靖尚 金藤
Kunimitsu Sakakibara
邦光 榊原
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステレオ画像における対応付けの正しさの程
度を正確に把握することが可能な技術を提供する。 【解決手段】 3次元形状データ生成システム1のコン
ピュータ15は、1組のステレオ画像を構成する2枚の
画像の相互間において被写体30上の同一点を表すもの
として相互に対応付けられた各対応点の3次元位置デー
タを求め、各対応点について2枚の画像における各対応
点近傍の所定領域相互間の類似程度を示す相関度を求
め、各対応点および各対応点の近隣の点の相関度に基づ
いて、各対応点の3次元位置データの信頼性の程度を示
す信頼度を求める。さらには、所定の閾値よりも高い信
頼度を有する対応点の3次元位置データを用いて、撮影
視点が異なる複数組のステレオ画像を用いて生成された
複数の部分形状データを統合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の3次元形
状データを生成する3次元形状データ生成技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】様々な物体の3次元モデリングを行う際
において、1つの撮影視点からの3次元計測データでは
不十分な場合がある。たとえば、その撮影視点の反対側
の形状情報をも得たい場合などである。
【0003】このような要求に対応するものとして、そ
の物体(立体的な被写体)を異なる複数の方向から撮影
(言い換えれば、異なる複数の撮影視点から撮影)し、
複数の撮影視点のそれぞれにおける画像データに基づく
3次元の計測データ(部分形状データ)をそれぞれ取得
し、これらの複数の3次元の計測データを統合すること
により、その物体を表現する統合後の3次元形状データ
を生成する技術が存在する。
【0004】具体的な手法としては、各撮影視点におい
てステレオ画像(2枚の画像)を撮影し、三角測量の原
理を用いてそれぞれその3次元計測データを取得し、そ
の後、各撮影視点からのステレオ画像に基づいて算出さ
れる3次元の計測データを、その重複部分を用いて統合
する手法などが存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなステレオ方式による3次元再構成手法を用いた場
合、テクスチャ特徴が弱い領域において、ステレオ画像
を構成する2枚の画像の相互間における対応付けが困難
であり、誤った対応付けがなされることがある。この場
合、対応点の3次元位置に関する精度が悪化することに
なる。
【0006】そして、このような誤った対応付けに基づ
く低精度のデータを用いて部分形状データの統合を行う
ことになれば、部分形状データの統合を正確に行うこと
ができないという問題が生じる。このような問題は、ス
テレオ画像の対応付けの正しさの程度が正確に把握され
ていないことに起因するものである。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、ステ
レオ画像における対応付けの正しさの程度を正確に把握
することが可能な技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、被写体の3次元形状データを生
成する3次元形状データ生成システムであって、1組の
ステレオ画像を構成する2枚の画像の相互間において前
記被写体上の同一点を表すものとして相互に対応付けら
れた各対応点の3次元位置データを求める位置算出手段
と、前記各対応点について、前記2枚の画像における当
該各対応点近傍の所定領域相互間の類似程度を示す相関
度を求める相関度算出手段と、前記各対応点の前記相関
度および当該各対応点の近隣の点の前記相関度に基づい
て、前記各対応点の3次元位置データの信頼性の程度を
示す信頼度を求める信頼度算出手段と、を備えることを
特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明に係る
3次元形状データ生成システムにおいて、前記信頼度
は、前記各対応点の相関度が高くなるにつれて、より高
い程度の信頼性を有することを示すものであり、かつ、
当該各対応点の相関度が当該各対応点の近隣の点の相関
度と比較して高くなるときに、より高い程度の信頼性を
有することを示すものであることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明に係る3次元形状データ生成システムにおい
て、所定の閾値よりも高い信頼度を有する対応点の3次
元位置データを用いて、撮影視点が異なる複数組のステ
レオ画像を用いて生成された複数の部分形状データを統
合する統合手段、をさらに備えることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、被写体の3次元形状デ
ータを生成する3次元形状データ生成方法であって、1
組のステレオ画像を構成する2枚の画像の相互間におい
て前記被写体上の同一点を表すものとして相互に対応付
けられた各対応点の3次元位置データを求めるステップ
と、前記各対応点について、前記2枚の画像における当
該各対応点近傍の所定領域相互間の類似程度を示す相関
度を求めるステップと、前記各対応点の前記相関度およ
び当該各対応点近傍の前記相関度に基づいて、前記各対
応点の3次元位置データの信頼性の程度を示す信頼度を
求めるステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、コンピュータを、被写
体の3次元形状データを生成する3次元形状データ生成
装置であって、1組のステレオ画像を構成する2枚の画
像の相互間において前記被写体上の同一点を表すものと
して相互に対応付けられた各対応点の3次元位置データ
を求める位置算出手段と、前記各対応点について、前記
2枚の画像における当該各対応点近傍の所定領域相互間
の類似程度を示す相関度を求める相関度算出手段と、前
記各対応点の前記相関度および当該各対応点近傍の前記
相関度に基づいて、前記各対応点の3次元位置データの
信頼性の程度を示す信頼度を求める信頼度算出手段と、
を備える3次元形状データ生成装置として機能させるた
めのプログラムであることを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項5の発明に係る
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0015】<A.第1実施形態> <1.システム概要>図1は、本発明に係る3次元形状
データ生成システム1の一例を示す図である。この3次
元形状データ生成システム1は、立体的な被写体30の
画像を撮像可能な可搬性のカメラシステム10と、当該
カメラシステム10からの画像信号を処理して被写体の
3次元形状データを生成するコンピュータ15とを備え
ている。言い換えれば、このコンピュータ15は、3次
元形状データ生成装置として機能する。
【0016】カメラシステム10は、デジタルカメラと
しての機能を有する2台の被写体撮影用カメラ(以下、
単に「カメラ」とも称する)11,12を備えて構成さ
れ、被写体をステレオ撮影する撮影装置として機能す
る。2台のカメラ11,12は、水平方向に所定の距離
を隔てて載置されている。後述するように、これらの2
台のカメラ11,12のそれぞれによって撮影された合
計2枚の画像(すなわち、以下、「ステレオ画像」ない
し「ステレオペア画像」とも称する)を用いることによ
り、2枚の画像の対応点における視差および三角測量の
原理を利用して各対応点の3次元位置データが取得され
る。また、この各対応点の3次元位置データを用いるこ
とにより、3次元形状データが生成される。
【0017】また、図1に示すように、この3次元形状
データ生成システム1は、たとえばノートブック型等の
コンピュータ15を備えている。
【0018】図2は、コンピュータ15のハードウエア
構成を示すブロック図である。コンピュータ15は、図
2に示すように、ハードウエア的には、CPU2と、R
AM(および/またはROM)などの半導体メモリによ
り構成される主記憶部およびハードディスクドライブ
(HDD)などの補助記憶部を有する記憶部3と、メデ
ィアドライブ4と、ディスプレイなどの表示部5と、キ
ーボードおよびマウスなどの入力部6、ネットワークカ
ードなどの通信部7とを備えるコンピュータシステム
(以下、単に「コンピュータ」とも称する)として構成
される。
【0019】コンピュータ15は、通信部7を介した無
線若しくは有線のデータ通信等によってカメラシステム
10との間でコマンドやデータの授受が可能なように構
成される。
【0020】また、メディアドライブ4は、CD−RO
M、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブル
ディスク、メモリカードなどの可搬性の記録媒体9から
その中に記録されている情報を読み出す。
【0021】このコンピュータ15は、記録媒体9に記
録されたソフトウエアプログラム(以下、単に「プログ
ラム」とも称する)を読み込み、そのプログラムをCP
U2等を用いて実行することによって、3次元形状デー
タ生成装置として機能する。なお、各機能を有するプロ
グラムは、記録媒体9を介して供給(ないし配給)され
る場合に限定されず、LANおよびインターネットなど
のネットワークを介して、このコンピュータに対して供
給(ないし配給)されてもよい。
【0022】このコンピュータ15は、上記のようなハ
ードウエア構成において、所定のプログラムを実行する
ことによって、位置算出部101、相関度算出部10
2、信頼度算出部103、統合部104として機能する
(図1参照)。これらの各部の動作については後に詳述
する。
【0023】また、図3は、3次元形状データ生成シス
テム1を上方からみた図である。図3に示すように、カ
メラシステム10は、複数の撮影視点、たとえば、8つ
の8つの撮影位置VP1〜VP8に移動可能である。こ
こで、8つの撮影位置VP1〜VP8のそれぞれは、被
写体30を包囲する円の円周を8等分する位置であるも
のとする。そして、カメラシステム10は、この8つの
撮影位置VP1〜VP8のそれぞれから被写体30を順
次に撮影し、各撮影位置VP1〜VP8においてステレ
オ画像を取得する。取得された複数組のステレオ画像
は、カメラシステム10からコンピュータ15へと転送
される。コンピュータ15は、これらの8つの撮影位置
VP1〜VP8のステレオ画像のそれぞれを用いて被写
体30に関する8つの部分的な3次元形状データを生成
する。なお、以下においては、各視点VP1〜VP8か
らの被写体30に対する撮影動作(計測動作)に基づい
て生成される各3次元形状データを「部分形状データ」
とも称する。
【0024】その後、コンピュータ15は、これらの複
数の部分形状データを統合することによって、被写体3
0についての全方位からの形状を表現する3次元形状デ
ータを生成する。
【0025】<2.動作概要>図4および図5は、3次
元形状データ生成システム1における動作を示すフロー
チャートである。図4は全体の流れを示すフローチャー
トであり、図5はその一部の流れを示すフローチャート
である。以下では、これらの図を参照しながら、3次元
形状データ生成システム1における動作について説明す
る。
【0026】図4に示すように、まずステップS1にお
いて、カメラシステム10は、被写体30を最初の視点
VP1からステレオ撮影する。これにより、図6に示す
ような2枚の画像FL,FRで構成される1組のステレ
オ画像が撮影される。
【0027】そして、ステップS2において、3次元形
状データ生成システム1は、1組のステレオ画像を用い
て、視点VP1からの3次元形状データ(部分形状デー
タ)を求める。なお、この3次元形状データの生成は、
2次元情報(画像情報)に基づいて3次元情報(3次元
形状データ)を再取得して構成するものであることか
ら、「再構成」とも表現できる。
【0028】そのため、位置算出部101は、まず、こ
の1組のステレオ画像を構成する2枚の画像FL,FR
の相互間における対応付けを行う。すなわち、図6およ
び図7に示すように、位置算出部101は、左側画像F
Lにおける所定の画素と右側画像FRにおける所定の画
素とを、被写体30上の同一点を表す画素として対応づ
ける。
【0029】具体的には、2枚の画像FL,FRにおけ
る当該各対応点近傍の所定領域相互間の類似程度(より
詳細には、テクスチャ特徴の類似程度)を示す相関度を
求め、その相関度が最も高くなるときに、類似程度が最
も高くなるものとして両画像FL,FRにおける所定領
域の中心点同士を対応させる。
【0030】図6に示すように、ここでは、左側画像F
Lを基準画像とし且つ右側画像FRを参照画像とする。
そして、左側の基準画像FL中のウインドウ(所定領
域)WL内の各画素値と、右側の参照画像FR中のウイ
ンドウWR(所定領域)内の各画素値とを比較すること
により、次の数1で表される値eを相関度として求め
る。ここで、左側の基準画像FL中のウインドウWL
は、左側の基準画像FL中の基準位置の画素(たとえば
画素pa)を中心とする5画素×5画素の複数の画素に
より構成される領域であり、右側の参照画像FR中のウ
インドウWRは、右側の参照画像FR中の所定画素(た
とえば画素qa)を中心とする5画素×5画素の複数の
画素により構成される領域である。また、以下の数1に
おいて、p(i,j)は、基準画像FL中の基準位置の
画素を中心とする5画素×5画素の各画素値を表し、q
(i,j)は、参照画像FR中の所定画素(中心画素)
を中心とする5画素×5画素の各画素値を表している。
【0031】
【数1】
【0032】数1に示されるように、この値eは、基準
画像FLおよび参照画像FRの相互間において比較され
る画素同士の差分の二乗和である。この相関度の算出動
作は、相関度算出部102によって行われる。
【0033】ここにおいて、この値eが小さいほど、基
準画像FLのウインドウWLと参照画像FRのウインド
ウWRとの間の類似程度が高い、すなわち相関度が高い
ということができる。
【0034】そして、基準画像FLのウインドウWLを
固定させた状態において参照画像FRのウインドウWR
を移動させつつ、相関度eが最小となるウインドウWR
の位置を探索する。
【0035】具体的には、右側の参照画像FR内のウイ
ンドウWRを水平方向に移動させつつ、ウインドウWR
の各位置における相関度eをそれぞれ求める。そして、
これら複数のウインドウ位置のうち相関度eが最小とな
るときのウインドウ位置において、最も類似度が高くな
るとして、基準画像FL中の基準位置の画素と、参照画
像FR中の中心画素とを対応づけるのである。
【0036】ここでは、カメラ11,12が水平方向に
所定距離だけ離間して平行に配置されているものとし、
被写体30の所定点が2枚の画像において同一水平線上
(詳細には、同一の垂直位置を有する直線上)に投影さ
れる性質を利用して、対応点の探索を容易に行う手法を
採用する。
【0037】具体的には、基準画素を中心として固定さ
れたウインドウWLに対して、ウインドウWRが1本の
水平線上を移動する間に、値eが最小となる位置を探索
する。なお、ウインドウWRの移動期間中においては、
ウインドウWLの基準画素およびウインドウWRの中心
画素は共にこの水平線上に存在するものとする。上記の
性質を考慮すれば、左右の画像相互間の対応位置の垂直
方向のずれを考慮する必要がなく、水平方向のずれのみ
を考慮すれば良いので、対応点の探索を容易に行うこと
が可能である。
【0038】さらに、位置算出部101は、被写体30
上のその対応点の3次元位置データを三角測量の原理を
用いて求める。詳細には、被写体30についての2枚の
画像に存在する視差を利用して、三角測量の原理により
その3次元位置データを求める。ここでは、カメラシス
テム10の位置および姿勢、2台のカメラの設置間隔な
どの各種のパラメータが既知であるものとし、3次元位
置データはこれら各種の既知パラメータをも用いて算出
される。これにより、3次元位置データは、カメラ座標
系で表現された座標値に対して所定の座標変換を行うこ
とにより、被写体30の載置空間に固定された絶対座標
系の座標値として求められる。
【0039】また、位置算出部101は、基準画像FL
中の全ての画素についてこのような動作を繰り返し行
い、それら複数の対応点についての3次元位置データを
算出し、複数の対応点について求められた複数の3次元
位置データを用いることによって、部分形状データを生
成する。これにより、最初の視点VP1からのステレオ
画像に基づく部分形状データD1が生成される。
【0040】ただし、この部分形状データD1は、ステ
レオ画像に写っている部分に限定して生成され、ステレ
オ画像に写っていない部分については3次元データを生
成することが出来ない。そのため、次述するように、異
なる複数の視点から同様の撮影を行い、それぞれの撮影
により得られるステレオ画像に基づいて、複数の方向か
らみた被写体30の複数の部分形状データをそれぞれ生
成する。
【0041】次に、ステップS3において、被写体30
の全周囲からの撮影が終了したか否かが判定される。そ
の結果、撮影が未だ終了していないと判定されるときに
は、次の撮影視点に移動して、再びステップS1,S2
の撮影動作等を繰り返す。
【0042】ここでは、まだ残りの撮影視点VP2〜V
P8からの撮影が残っているので、つぎの撮影視点VP
2に移動して、撮影視点VP2からの撮影動作を行う。
その後、同様に、撮影視点VP3〜VP8からの撮影を
行う。
【0043】そして、全ての視点VP1〜VP8からの
撮影が終了すると、ステップS4に進む。この時点にお
いては、各撮影視点VP1〜VP8のステレオ画像に基
いて、それぞれ、各部分形状データD1〜D8が作成さ
れている。以上のようにして、複数の視点からの複数組
のステレオ画像を用いることにより、被写体の全周囲に
わたる3次元形状データを取得することができる。
【0044】ただし、この状態においては、8つの部分
形状データD1〜D8が別個のデータとして存在してい
る。そこで、これらの複数の部分的なデータを1つのデ
ータとして扱えるようにするため、これらの部分形状デ
ータD1〜D8を統合し1つの3次元形状データ(統合
後の3次元形状データ)D18を生成する処理を行う。
【0045】ステップS4においては、2つの部分形状
データの統合動作が行われる。具体的には、図8(a)
に示すような最初の視点VP1からのステレオ画像に基
づく部分形状データD1と次の視点VP2からのステレ
オ画像に基づく部分形状データD2との統合動作を行
う。この統合動作により、図8(b)に示すような3次
元形状データD12が生成される。この詳細動作につい
ては、後に詳述する。
【0046】つぎに、ステップS5において、ステップ
S4において統合済みの3次元形状データに対して未統
合の3次元形状データがさらに統合される。ここでは、
統合後の3次元形状データ(2つの部分形状データD
1,D2が統合された3次元形状データ)D12に対し
て、3つ目の部分形状データD3が統合される。この統
合処理は、ステップS4と同様の処理である。
【0047】次のステップS6においては、全ての部分
形状データD1〜D8が統合されたか否か、が判定され
る。未統合の部分形状データが残っている場合には、再
びステップS5に戻り、統合済みの3次元形状データに
対して未統合のデータを統合する。そして、全ての部分
形状データD1〜D8を統合した3次元形状データD1
8が生成されると、全処理が終了する。
【0048】以上のようにして、この3次元形状データ
生成システム1は、複数の異なる撮影視点から撮影され
たステレオ画像に基づく複数の部分形状データ(ここで
はD1〜D8)を統合して、3次元形状データD18を
生成する。
【0049】ここにおいて、この3次元形状データ生成
システム1は、上記のステップS4,S5に大きな特徴
の1つを有している。以下では、この動作について詳述
する。なお、ステップS5の動作はステップS4の動作
と同様であるので、以下ではステップS4の動作につい
てのみ詳述する。
【0050】<3.動作詳細>つぎに図5を参照しなが
らステップS4の詳細動作について説明する。
【0051】まず、ステップS41において、相関度算
出部102は、各対応点について、2枚の画像における
当該各対応点近傍の所定領域相互間の類似程度を示す相
関度eを求める。具体的には、上記のステップS2にお
いて対応付けを行う際に求めた相関度eをそのまま用い
ればよい。ステップS2においては基準画像FLの基準
画素に対してウインドウWRをずらしながら相関度eが
最小となる位置に存在する中心画素を対応点として定め
たのであるが、このときの相関度e(すなわち或る基準
画素に対する相関度eの最小値)がその基準画素につい
ての相関度e(したがって対応点についての相関度e)
となるのである。
【0052】図9は、基準画像FL中の1本のスキャン
ライン上の各画素についての相関度eを表す図である。
上側のグラフは、下側の基準画像FL中に示すスキャン
ラインL1上の各水平位置における相関度eを表すグラ
フを示している。
【0053】ここにおいて、一般に、相関度eの値が小
さいとき(すなわち高い相関度を有するとき)は、両ウ
インドウWL,WRの類似程度が高いので、相関度eの
値が大きいとき(すなわち低い相関度を有するとき)に
比べて対応付けが正確になされている確率が高いといえ
る。
【0054】しかしながら、高い相関度を有するときで
あっても、ステレオ画像における対応付けが正確になさ
れていない場合が存在する。たとえば、図6に示すよう
に、単一色の背景領域のような低コントラスト領域にお
いては、誤った対応付けがなされる場合がある。低コン
トラスト領域においては、画素パターンが類似している
ことから、真の対応点でない点において相関度eが最小
となってしまうこともあるからである。図6において
は、基準画像FL(a)の画素paに対して、本来の対
応点とは異なる参照画像FR(b)の画素qaが誤って
対応づけられている場合が示されている。この場合、2
つの画素pa,qaから求められた対応点に関する3次元
位置データは不正確なものになる。
【0055】これに対して、図7に示すように、白色部
分と黒色部分との隣接部分のような高コントラスト領域
においては、比較的正確な対応付けがなされる。画素パ
ターンが急激に変化する領域において相関値eが最小と
なるということは、正確な対応付けがなされている可能
性が高いことを意味すると考えられるからである。図7
においては、基準画像FL(a)の画素pbに対して、
本来の対応点である参照画像FR(b)の画素qbが正
しく対応づけられている場合が示されている。
【0056】このような性質を利用して、次のステップ
S42においては、基準画像FLの所定画素に対して参
照画像FRの画素が正確に対応づけられているか否かを
表す指標値Rを求める。言い換えれば、この指標値R
は、対応点に関する3次元位置データの信頼性の程度
(以下、「信頼度」とも称する)を示す指標値であると
も表現できる。この信頼度Rは、各対応点の相関度およ
び当該各対応点の近隣(ないし周辺)の点の相関度に基
づいて信頼度算出部103によって求められる。
【0057】ここでは、この信頼度Rを、次の数2を用
いて算出するものとする。ただし、値eiは、上記の相
関度を示すものとし、添え字(iなど)は、基準画像F
Lの所定の水平ライン上の水平位置を示す座標値を表す
ものとする。また、nは、基準画像FLの水平方向の画
素数を表すものとする。
【0058】
【数2】
【0059】図10は、数2を用いて算出された、基準
画像FL中の1本のスキャンライン上の各画素について
の信頼度Rを表す図である。上側のグラフは、下側の基
準画像FL中に示すスキャンラインL1上の各水平位置
における信頼度Rを表すグラフを示している。
【0060】この数2は、次の数3のように変形され
る。
【0061】
【数3】
【0062】数3から判るように、このフィルタの第1
項I1は、相関度の列に対してエッジ等を検出するフィ
ルタの役割を有している。すなわち、当該各対応点の相
関度eiが当該各対応点の近隣の点の相関度ei-2,e
i-1,ei+1,ei+2と比較して高く(値としては小さ
く)なる程度を示す値である。たとえば、或る対応点の
相関度eiが、その対応点の隣の点の相関度ei-1,e
i+1およびさらにその隣の点の相関度ei-2,ei+2より
も小さな値を有するときには、第1項I1の値は、負の
値(小さな値)となる。そして、この第1項I1の値が
小さいほど、コントラストが高い部分(高コントラスト
部分)であると判断し、より高い程度の信頼度を有する
ものとするのである。
【0063】また、このフィルタの第2項I2は、その
画素における相関度を信頼度に反映させる項である。す
なわち、各対応点の相関度が高くなればなるほど(値e
iが小さくなればなるほど)、より高い程度の信頼性を
有することを示す項である。
【0064】信頼度R(Ri)は、この第1項I1と第2
項I2との和として算出される。したがって、この信頼
度Rは、各対応点の相関度が高くなるにつれて(値ei
が小さくなるにつれて)、より高い程度の信頼性を有す
ることを示すものであり、かつ、当該各対応点の相関度
iが当該各対応点の近隣の点の相関度ei-2,ei-1
i+1,ei+2と比較して高くなる(当該各対応点の値e
iが当該各対応点の近隣の点の値ei-2,ei-1,ei+1
i+2と比較して小さくなる)ときに、より高い程度の
信頼性を有することを示すものといえる。
【0065】図10においては、信頼度Rが所定の閾値
(たとえばゼロ)よりも低い値を有する対応点が白丸で
示されている。図10においては、白色部分と黒色部分
とが隣接する高コントラスト部分において白丸が存在す
る様子が示されている。この白丸で示される点の3次元
形状データは、その信頼性が所定の基準よりも高い点で
あるといえる。
【0066】さらに、ステップS43において、統合部
104は、所定の閾値よりも高い信頼度を有する対応点
の3次元位置データを用いて、撮影視点が異なる複数組
のステレオ画像を用いて求められる複数の部分形状デー
タを統合する。
【0067】具体的には、信頼度Rが所定の閾値(たと
えばゼロ)よりも低い値を有する対応点、言い換えれ
ば、所定の閾値よりも高い信頼度を有する対応点の3次
元位置データを選択する。以下においては、このように
して選択された対応点を「選択点」とも称するものとす
る。
【0068】図10においては、白色部分と黒色部分と
が隣接する高コントラスト部分において選択点(図中に
おいて白丸が付された点)が存在する様子が示されてい
る。
【0069】そして、このような選択点のみを用いて、
2つの3次元形状データを統合する。より具体的には、
選択点のみで形成される2つの3次元形状データ(たと
えば、D1,D2)の重複部分を、ICP(Iterative
Closest Points)方式の統合技術を用いて統合すればよ
い。このICP方式の統合技術は、2つの面の相互距離
が次第に小さくなっていくように、反復演算を繰り返す
ことにより、面と面との距離が最小になるような座標変
換情報を求めるアルゴリズムを有する技術である。ここ
では、この面を信頼度の高い対応点の三次元座標値で構
成し、ICP方式の統合技術を用いて、2つの3次元形
状データの各面の距離が最小となるようにして2つの3
次元形状データを統合する。すなわち、参照点を信頼度
の高い対応点のみに限定した上で、ICP方式の統合技
術を適用するのである。
【0070】これにより、信頼性の低い3次元位置デー
タをも用いる場合に比べて、統合動作による統合後の3
次元データをより正確に生成することができる。また、
統合動作に用いる2つの3次元形状データは、信頼度が
高い点のみによって構成される三次元データでありその
データ量は比較的少ないので、効率的に統合動作を行う
ことが可能である。
【0071】なお、図10においては、選択点が、白色
部分と黒色部分との隣接部分以外においても存在してい
る。これは、図面には表れていない微妙な模様が検知さ
れたものであり、他の白丸の点と同様に低コントラスト
領域の中の比較的高いコントラストを有する部分が検出
されているものである。このような点を3次元位置デー
タの信頼性が高いものとして選択すれば、部分形状デー
タの統合動作を正確に行うことが可能である。
【0072】以上のようにして、この実施形態の3次元
形状データ生成システム1によれば、相関度eに基づい
て信頼度Rが取得されるので、1つの視点から撮影され
た1組のステレオ画像における対応付けの正しさの程度
を正確に把握することが可能である。したがって、各対
応点の3次元位置データの正しさの程度を正確に把握で
きる。また、信頼度が高い対応点の3次元位置データの
みを用いて、統合動作を行うことにより、より正確な3
次元形状データを作成することができる。
【0073】特に、「相関度」が高い点を用いて統合を
行う場合には図6のように誤った対応付けがなされた対
応点の3次元位置データをも利用することになるが、上
記実施形態のように「信頼度」が高い点を用いて統合を
行う場合には、図6のような誤った対応付けがなされた
対応点の3次元位置データを利用しないで済むので、統
合動作をより正確に行うことが可能である。すなわち、
誤った対応付けがなされた対応点の3次元位置データを
利用する場合に生じるような、2つの3次元形状データ
相互間の不整合に起因する位置ずれや歪みなどの問題を
回避することが可能である。
【0074】<B.第2実施形態>上記の第1実施形態
においては、3次元形状データ生成システム1において
カメラシステム10による撮影処理とコンピュータ15
による3次元形状データの生成処理とがほぼ同時に行わ
れる場合について説明したが、これに限定されない。た
とえば、カメラシステム10によって予め撮影された複
数の視点からのステレオ画像に基づいて同様の3次元形
状データの生成処理を、撮影処理から独立して行うよう
にしても良い。
【0075】具体的には、カメラシステム10によって
撮影された複数の視点からの各ステレオ画像をあらかじ
めメモリカード等の記録媒体に格納しておく。そして、
コンピュータ15は、その記録媒体内に格納された画像
データをメディアドライブ4を用いて読み込むことによ
り画像データを受け取り、その画像データを用いて3次
元形状データの生成を行うことが可能である。
【0076】第2実施形態は、このような変形例であ
り、撮影動作を伴わない点以外は、第1実施形態と同様
である。以下では、相違点を中心に説明する。
【0077】図11は、この第2実施形態の処理を示す
フローチャートである。
【0078】まず、ステップS11では、1組のステレ
オ画像がコンピュータ15に入力される。このとき、カ
メラの撮影位置および撮影姿勢に関する情報もが併せて
入力される。
【0079】そして、ステップS12において、3次元
形状データ生成システム1は、1組のステレオ画像を用
いて、最初の視点(VP1)からの3次元形状データ
(部分形状データ)を求める。この動作は、ステップS
2(図4)と同様である。
【0080】次に、ステップS13において、被写体3
0についての全ての撮影視点からのステレオ画像の入力
が終了したか否かが判定される。その結果、入力が未だ
終了していないと判定されるときには、次の視点からの
ステレオ画像を取得するため、再びステップS11,S
12の動作を繰り返す。そして、全ての視点VP1〜V
P8からのステレオ画像の入力が終了すると、ステップ
S14に進む。
【0081】ステップS14,S15,S16は、ステ
ップS4,S5,S6(図4参照)と同様の動作が行わ
れる。これにより、全ての部分形状データD1〜D8を
統合した3次元形状データD18が生成される。
【0082】<C.その他>上記各実施形態において
は、ICP方式を用いて自動的に2つの3次元形状デー
タを統合する場合について説明したが、これに限定され
ない。たとえば、コンピュータ15の操作者が統合時に
おける2つの3次元形状データの対応関係を明示して、
統合するようにしても良い。
【0083】具体的には、図12に示すように、ステッ
プS43において、コンピュータ15は所定の閾値より
も高い信頼度を有する選択点をコンピュータ15の表示
部5に例えば緑色の丸印で囲んで表示しておき、コンピ
ュータ15の操作者が一方の3次元形状データD1の選
択点と他方の3次元形状データD2の選択点との対応付
けをマウス操作等によって行うようにしても良い。この
場合には、操作者によって2つの3次元形状データにお
ける対応関係が指定されるので、より容易に2つの三次
元形状データの統合動作を行うことが可能である。
【0084】ところで、上記実施形態においては、撮影
時のカメラシステム10の位置および姿勢が既知である
ことを前提に説明を進めた。カメラシステム10の位置
および姿勢を求めるにあたっては、具体的には、立体チ
ャート(基準物体)を用いることができる。より詳細に
は、既知形状の立体チャートを被写体30とともに撮影
することによって、カメラシステム10の位置および姿
勢を算出すればよい。
【0085】あるいは、このカメラシステム10を、被
写体30の周りに設けられた円軌道上を移動する回転台
に固定し、円軌道上の複数の既知の所定位置から被写体
30を撮影するようにしても良い。
【0086】さらには、複数組のカメラシステム10を
所定の位置に設け、被写体30の載置位置に関する基準
位置に対する相対的な位置および姿勢を予め求めておく
ようにしても良い。
【0087】また、上記実施形態においては、コンピュ
ータ15において、位置算出部101、相関度算出部1
02、信頼度算出部103、統合部104の各機能部が
設けられる場合を例示したが、これに限定されない。た
とえば、位置算出部101、相関度算出部102、信頼
度算出部103、統合部104の各機能部のうちの一部
または全部がカメラシステム10に内蔵されても良い。
この場合、カメラシステム10に設けられていない各機
能部は、コンピュータ15において設けられればよい。
【0088】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項6
に記載の発明によれば、各対応点の相関度および当該各
対応点の近隣の点の相関度に基づいて、各対応点の3次
元位置データの信頼性の程度を示す信頼度が求められる
ので、ステレオ画像における対応付けの正しさの程度を
正確に把握することが可能である。
【0089】特に、請求項3に記載の発明によれば、所
定の閾値よりも高い信頼度を有する対応点の3次元位置
データを用いて複数の部分形状データが統合されるの
で、複数の部分形状データを正確かつ効率的に統合する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3次元形状データ生成システム1
の一例を示す図である。
【図2】コンピュータ15のハードウエア構成を示すブ
ロック図である。
【図3】3次元形状データ生成システム1を上方からみ
た図である。
【図4】3次元形状データ生成システム1における動作
を示すフローチャートである。
【図5】一部の詳細動作を示すフローチャートである。
【図6】誤った対応づけが行われた場合を示す図であ
る。
【図7】正しい対応づけが行われた場合を示す図であ
る。
【図8】統合動作を示す概略図である。
【図9】1ライン上の各画素についての相関度eを表す
図である。
【図10】1ライン上の各画素についての信頼度Rを表
す図である。
【図11】第2実施形態の処理を示すフローチャートで
ある。
【図12】2つの3次元形状データD1,D2における
選択点の対応付けについて説明する図である。
【符号の説明】
1 3次元形状データ生成システム 10 カメラシステム 11,12 被写体用カメラ 15 コンピュータ 30 被写体 9 記録媒体 D1〜D8 3次元形状データ(部分形状データ) FL 基準画像(左側画像) FR 参照画像(右側画像) L1 スキャンライン VP1〜VP8 撮影視点(撮影位置) WL,WR ウインドウ e 相関度 R 信頼度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/00 300 G06T 17/40 A 5L096 17/40 H04N 13/02 H04N 13/02 G01B 11/24 K Fターム(参考) 2F065 AA04 AA06 BB05 DD19 FF05 FF09 MM15 PP22 QQ25 QQ41 RR03 UU05 2H059 AA10 AA18 5B050 BA09 BA15 DA07 EA06 EA18 EA28 FA02 5B057 AA20 CA08 CA12 CA16 CB08 CB13 CB16 CC04 CD14 CE10 CH01 DA07 DA16 DB03 DB09 DC32 DC34 5C061 AB04 AB08 AB24 5L096 AA06 AA09 BA20 CA05 DA01 FA69 JA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の3次元形状データを生成する3
    次元形状データ生成システムであって、 1組のステレオ画像を構成する2枚の画像の相互間にお
    いて前記被写体上の同一点を表すものとして相互に対応
    付けられた各対応点の3次元位置データを求める位置算
    出手段と、 前記各対応点について、前記2枚の画像における当該各
    対応点近傍の所定領域相互間の類似程度を示す相関度を
    求める相関度算出手段と、 前記各対応点の前記相関度および当該各対応点の近隣の
    点の前記相関度に基づいて、前記各対応点の3次元位置
    データの信頼性の程度を示す信頼度を求める信頼度算出
    手段と、を備えることを特徴とする3次元形状データ生
    成システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の3次元形状データ生成
    システムにおいて、前記信頼度は、前記各対応点の相関
    度が高くなるにつれて、より高い程度の信頼性を有する
    ことを示すものであり、かつ、当該各対応点の相関度が
    当該各対応点の近隣の点の相関度と比較して高くなると
    きに、より高い程度の信頼性を有することを示すもので
    あることを特徴とする3次元形状データ生成システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の3次元
    形状データ生成システムにおいて、 所定の閾値よりも高い信頼度を有する対応点の3次元位
    置データを用いて、撮影視点が異なる複数組のステレオ
    画像を用いて生成された複数の部分形状データを統合す
    る統合手段、をさらに備えることを特徴とする3次元形
    状データ生成システム。
  4. 【請求項4】 被写体の3次元形状データを生成する3
    次元形状データ生成方法であって、 1組のステレオ画像を構成する2枚の画像の相互間にお
    いて前記被写体上の同一点を表すものとして相互に対応
    付けられた各対応点の3次元位置データを求めるステッ
    プと、 前記各対応点について、前記2枚の画像における当該各
    対応点近傍の所定領域相互間の類似程度を示す相関度を
    求めるステップと、 前記各対応点の前記相関度および当該各対応点近傍の前
    記相関度に基づいて、前記各対応点の3次元位置データ
    の信頼性の程度を示す信頼度を求めるステップと、を含
    むことを特徴とする3次元形状データ生成方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータを、被写体の3次元形状デ
    ータを生成する3次元形状データ生成装置であって、 1組のステレオ画像を構成する2枚の画像の相互間にお
    いて前記被写体上の同一点を表すものとして相互に対応
    付けられた各対応点の3次元位置データを求める位置算
    出手段と、 前記各対応点について、前記2枚の画像における当該各
    対応点近傍の所定領域相互間の類似程度を示す相関度を
    求める相関度算出手段と、 前記各対応点の前記相関度および当該各対応点近傍の前
    記相関度に基づいて、前記各対応点の3次元位置データ
    の信頼性の程度を示す信頼度を求める信頼度算出手段
    と、を備える3次元形状データ生成装置として機能させ
    るためのプログラム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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