JP2001146402A - 水素製造用高温シフトコンバータ及びその運転方法 - Google Patents

水素製造用高温シフトコンバータ及びその運転方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温シフトコンバータのシフト反応室の出口
ガス温度が高温シフト触媒の最高使用温度程度となるよ
うにする。 【解決手段】 高温シフト触媒11を充填したシフト反
応室12の両側に、パラジウム膜14をコーティング又
はメッキした隔壁15をそれぞれ配置し、その外側に、
水素ガス室13を配置して、プレート型の高温シフトコ
ンバータ20を構成する。諸条件を設定した後、シフト
反応室12の出口ガス温度が高温シフト触媒11の最高
使用温度程度となるように入口ガス温度を設定する。設
定した入口ガス温度で改質ガスRGをシフト反応室12
に流入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天然ガスやメタノー
ル等の炭化水素を改質した後の改質ガスから高純度の水
素を製造するために用いる水素製造用高温シフトコンバ
ータ及びその運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】天然ガスを水蒸気改質して得た水素リッ
チなガスから高純度の水素を精製する従来の技術とし
て、PSA(Pressure Swing Adso
rption)が工業的に主力となっている。このPS
Aは、吸収塔内に導入した水素リッチなガスの圧力を変
化させて吸着剤への吸着と脱着を繰り返すことにより目
的のガスを分離精製する方法で、上記吸着剤としては、
カーボンモレキュラーシーブ、合成ゼオライトが分離対
象ガスに応じて使用され、これら吸着剤に吸着するガス
の性質が異なることを利用して目的のガス分離を行うも
のであり、圧力が高いほど単位吸着剤に対する吸着量が
多く、逆に圧力が低いほど吸着量が少ない特徴を有して
いる。
【0003】しかし、上記PSAによる水素製造方法の
場合は、600Nm3 /Hr の水素製造装置では、吸収塔
を3乃至4基設置する必要があると共に、払出しタンク
の設置も必要となって設備が大型化し、コンパクトで安
価に水素を製造する設備とすることができず、したがっ
て、水素製造装置として狭いスペースに設置して水素を
燃料とするシステムに適用することに難点がある。
【0004】そのため、コンパクトな構成で高純度の水
素を製造することができるものとして、図4に一例を示
す如く、改質器1で天然ガスNGを水蒸気改質して得ら
れた水素リッチなガスを高温シフトコンバータ2で、水
素のみを分離させると同時にシフト反応させるようにし
た水素製造装置が提案されている。
【0005】すなわち、改質触媒4を充填して天然ガス
NGを流すようにした改質室3と伝熱促進用の充填物6
としてアルミナボールを充填して燃焼ガス16を流すよ
うにした加熱室5とを金属製隔壁7を介して積層してな
るプレート型改質器1のほかに、金属製の隔壁8を挟ん
で、片側に伝熱促進用の充填物9としてアルミナボール
を充填した冷却室10と、上記隔壁8の反対側に高温シ
フト触媒11を充填してシフト反応させるようにしたシ
フト反応室12と、凹凸により流路を形成したプレート
型の水素ガス室13とを積層し、該水素ガス室13と上
記シフト反応室12との間に、水素のみを選択的に通過
させるようにする水素透過膜としてパラジウム膜又はパ
ラジウム合金膜(以下、パラジウム膜について示す。)
14を多孔質板の片面にコーティングするか又はメッキ
してなる隔壁15を、パラジウム膜14がシフト反応室
12側となるようにして積層してなるプレート型の高温
シフトコンバータ2を設けた構成としてある。上記水素
透過膜としてパラジウム膜14を使用する場合、該パラ
ジウム膜14は水素存在下で300℃以下では脆化する
ので、使用温度は300〜500℃とされている。
【0006】上記高温シフトコンバータ2の冷却室10
には天然ガスライン17より天然ガスNGを導入するよ
うにして発熱反応であるシフト反応時の冷却に使用する
ようにし、該冷却室10を出た天然ガスNGは天然ガス
ライン17にて改質器1の改質室3に導入されて改質さ
れるようにすると共に、該改質器1の改質室3で改質さ
れた水素リッチな改質ガスRGが改質ガスライン18よ
り熱交換器19に導かれて高温シフトコンバータ2の作
動温度(触媒11の使用温度)である300〜500℃
に調整されてから高温シフトコンバータ2のシフト反応
室12に導入され、発熱反応によりシフト反応が行わ
れ、反応熱により高温になるが、冷却室10により冷却
されて出口ガス温度が高温シフト触媒の最高使用温度と
なるようにしてある。27は水蒸気を示す。
【0007】上記提案されている水素製造設備では、プ
レート型の高温シフトコンバータ2や改質器1で純水素
を容易に製造することができて、高温シフトコンバータ
2や改質器1を水素製造装置として小スペースに設置す
ることができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記高温シ
フトコンバータ2では、反応熱による温度上昇を抑える
ために冷却室10が片側に設けてあるため、シフト反応
室12の両側に水素ガス室13を配置することができな
いという問題がある。
【0009】そこで、本発明は、シフト反応室の片側に
冷却室を置かなくても出口ガス温度を高温シフト触媒の
最高使用温度程度にできるように、反応熱によりガス温
度が上昇するのを抑えるようにした水素製造用高温シフ
トコンバータ及びその運転方法を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、高温シフト触媒を充填して改質ガスを流
してシフト反応を行わせるようにしたシフト反応室の両
側に、水素透過膜を多孔質板にコーティング又はメッキ
してなる隔壁を、シフト反応室を挟むように配して、そ
の外側に、プレート型の水素ガス室をそれぞれ積層して
なり、上記シフト反応室に改質ガスを流入させるように
した構成を有する水素製造用高温シフトコンバータとす
る。
【0011】シフト反応室を両側から水素ガス室で挟む
ようにしたことから、両側から水素を取り出すことがで
きるようにして水素製造効率を高めることができる。
【0012】又、高温シフト触媒を充填して改質ガスを
流すようにしたシフト反応室の両側に、水素透過膜を多
孔質板にコーティング又はメッキしてなる隔壁を介して
プレート型の水素ガス室を積層してなる水素製造用高温
シフトコンバータにおける上記隔壁の水素透過膜の厚さ
及び面積を設定すると共に、改質ガスの組成、流量、圧
力を設定して、シフト反応室の入口ガス温度を仮定し、
しかる後、シフト反応、水素透過量を考慮した計算を行
うことによりシフト反応室の出口ガス温度を解析し、反
応熱により出口ガス温度が高温シフト触媒の最高使用温
度程度になるように入口ガス温度を変化させる計算を行
ってシフト反応室の入口ガス温度を求め、該求めた入口
ガス温度で改質ガスをシフト反応室に流入させるように
することにより、シフト反応室の片側に冷却室を置かな
くても、反応熱によりガス温度が上昇するのを抑えて出
口ガス温度を高温シフト触媒の最高使用温度程度にする
ことができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0014】図1は本発明の特徴をなす高温シフトコン
バータ20を組み込んだ水素製造装置の実施の一形態を
示すもので、図4に示す水素製造装置と同様に、改質器
1で天然ガスNGを水蒸気改質して得られた水素リッチ
な改質ガスRGを高温シフトコンバータ20でシフト反
応させた後、水素のみを分離させるようにしたものであ
る。
【0015】本発明のプレート型の高温シフトコンバー
タ20は、図1に示す如く、高温シフト触媒11を充填
したシフト反応室12の両側に、水素透過膜としてのパ
ラジウム膜又はパラジウム合金膜(以下、パラジウム膜
について示す。)14を多孔質板の片面にコーティング
するか又はメッキしてなる隔壁15を、シフト反応室1
2を挟むように配して、その外側に、プレート型の水素
ガス室13をそれぞれ積層配置してなる構成としてあ
り、この高温シフトコンバータ20を運転して水素を得
るために、図4に示したと同様な構成としてある改質器
1と、熱交換器19のほかに、空気予熱器23、燃焼器
24、廃熱回収ボイラ25を設置し、天然ガスNGを天
然ガス供給ブロワ21で昇圧して熱交換器19に天然ガ
スライン17を通して導入した後に上記改質器1の改質
室3に導入するようにし、該改質器1の改質室3で改質
された水素リッチな改質ガスRGを、改質ガスライン1
8より上記熱交換器19を通して降温させてから高温シ
フトコンバータ20のシフト反応室12に導入するよう
にし、該シフト反応室12でのシフト反応により生じた
水素をパラジウム膜14を表面に有する多孔質状の隔壁
15を通して両側の各水素ガス室13に透過させ、該各
水素ガス室13から高純度の水素が得られるようにす
る。又、上記空気予熱器23には、空気ブロワ22によ
り圧縮した空気Aを導いて予熱した後、燃焼器24へ導
入して、ここで上記シフト反応室12で水素が分離され
た残りの改質ガスRGと共に燃焼させ、その燃焼ガス1
6を改質器1の加熱室5に供給して、改質室3で起る吸
熱による改質反応の熱源とさせるようにし、該改質器1
の加熱室5を出た燃焼ガス16を空気予熱器23及び廃
熱回収ボイラ25へ導いた後、大気へ放出させるように
し、一方、水Wをポンプ26により廃熱回収ボイラ25
へ送って水蒸気27とし、得られた水蒸気27を天然ガ
スライン17の天然ガスNGに混合させて水蒸気改質を
行わせるようにしてある。
【0016】本発明の高温シフトコンバータ20は、シ
フト反応室12の出口ガス温度が高温シフト触媒11の
最高使用温度である500℃程度に反応熱によりガス温
度が上昇するような入口ガス温度を求めて、その入口ガ
ス温度で改質ガスをシフト反応室12に導入して運転さ
せるようにする。そのための入口ガス温度は次のように
して求めるようにする。先ず、上記水素透過膜としての
パラジウム膜14の厚さ及び面積を設定すると共に、改
質ガスRGの組成、流量、圧力を設定して、シフト反応
室12の入口ガス温度を仮定し、しかる後、シフト反
応、水素透過量を考慮した計算を行うことによりシフト
反応室12の出口ガス温度を解析し、該出口ガス温度が
高温シフト触媒11の最高使用温度(500℃)程度と
なるように入口ガス温度を変化させる計算を行ってシフ
ト反応室12の入口ガス温度を求めるようにする。この
ようにしてシフト反応室12の入口ガス温度が求められ
ると、求められた入口ガス温度で改質ガスRGをシフト
反応室12に流入させるようにする。
【0017】上記水素透過量は、 Q=Aexp(−B/RT)(1/t)A(√
(P)−√(P)) ここで、Q:水素透過量 A、B:定数 R:ガス定数 T:温度 t:膜厚 A:面積 P:原料側水素分圧 P:透過側水素分圧 として求めることができる。
【0018】たとえば、シフト反応室12の出口ガス温
度を500℃に設定した場合は、反応熱によりガス温度
の上昇分を見て入口ガス温度を400℃とするように制
御させるようにする。この場合、各部の温度状況は図2
に一例を示す如くであり、20℃の天然ガスNGを天然
ガス供給ブロワ21で昇圧して157℃まで昇温させた
後、天然ガスNGと水蒸気27の混合ガスにすることに
より152℃として熱交換器19に導入し、487℃ま
で加熱してから改質器1の改質室3に供給する。改質室
3では、加熱室5に導入された750℃の燃焼ガス16
の熱を隔壁7より伝熱して、 CH+HO→CO+3H の反応が行われて、一酸化炭素と水素が生成される。こ
の改質ガスRGの温度は720℃位あるが、高温シフト
コンバータ20の作動温度は、300〜500℃である
ので、上記改質ガスRGを熱交換器19にて400℃位
まで冷却させるようにし、その温度で改質ガスRGをシ
フト反応室12へ導入させるようにする。水素透過膜と
してのパラジウム膜14の使用温度範囲は、前記したよ
うに300〜500℃であるが、高温シフトコンバータ
20の作動温度と一致しているので、高温シフトコンバ
ータ20は本来の作動温度で運転できてパラジウム膜1
4を劣化させることがない。シフト反応室12では、発
熱反応により、 CO+HO→CO+H の反応が行われ、一酸化炭素が除去されて炭酸ガスと水
素が得られるが、同時に隔壁15表面のパラジウム膜1
4を利用して水素のみの分離が行われ、多孔質板を通り
高純度の水素Hが水素ガス室13に流出する。
【0019】高温シフトコンバータ20のシフト反応室
12で水素分離された残りの改質ガスは、設定温度であ
る500℃として排出される。この際、改質ガス中に
は、H の他にシフト反応されなかった一部のCOや一
部未改質のCHが含まれるので、燃焼器24で燃焼し
て改質器1の熱源として活用されることになる。
【0020】因に、上記シフト反応室12でのシフト反
応で生じた水素のみがパラジウム膜14を透過して分離
される原理は、次のようになっている。
【0021】水素分子がパラジウム膜に吸着する。 吸着水素分子が水素原子に解離する。 水素原子がイオン化し、プロトンとエレクトロンに分
かれる。 プロトンがパラジウムの表面から裏面へ拡散する。 裏面へ到達したプロトンがパラジウム膜面でエレクト
ロンと再結合して水素原子となる。 水素原子が結合して水素分子となる。 水素分子がパラジウム膜より離脱する。
【0022】このようにプロトン状態となり得る水素の
みがパラジウム膜14を透過するものであり、このよう
な状態となり得ない不純物はパラジウム膜14を透過す
ることはないので、純度の高い水素を精製することがで
きる。
【0023】本発明では、高温シフトコンバータ20の
シフト反応室12の出口ガス温度が高温シフト触媒11
の最高使用温度程度となるように入口ガス温度を求め
て、その温度でシフト反応室12に改質ガスRGを流す
ようにするので、図4に示すような冷却室10をシフト
反応室12の片側に設置することを不要とすることがで
き、したがって、シフト反応室12の両側に水素ガス室
13を配置することができて水素分離効率をあげて、効
率よく水素を製造することができる。
【0024】次に、図3は本発明の実施の他の形態を示
すもので、改質器1に代えて、内部に改質室30、加熱
室31のほかに改質ガスRGを冷却するための冷却室
(熱交換室)32を設けた改質器29を用い、天然ガス
NGを天然ガスライン17により熱交換室19を通して
昇温させてから改質器29の改質室30に導入するよう
にし、該改質器29の改質室30で改質された改質ガス
RGを冷却室32で冷却した後に高温シフトコンバータ
20のシフト反応室12に導入するようにして、水素透
過とシフト反応を同時に行わせるようにし、未透過の改
質ガスは燃焼器24によって燃焼させ、改質器29の加
熱室31に導入して改質反応の熱源とさせるようにし、
又、加熱室31を出たガスは、熱交換器19で天然ガス
NGと水蒸気27の混合ガスと熱交換させた後、空気予
熱器23を通して空気Aの予熱に用いてから、廃熱回収
ボイラ25によって水蒸気発生の熱源として使用させる
ようにしたものである。なお、図1と同一部分には同一
符号が付してある。
【0025】図3に示す水素製造装置において高温シフ
トコンバータ20の運転を行う場合も、図1に示したと
同様な運転方法を実施することにより、高温シフトコン
バータ20のシフト反応室12の片側に冷却室を置かな
くても、反応熱によりガス温度が上昇するのを抑えて出
口ガス温度を高温シフト触媒11の最高使用温度程にす
ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の水素製造用高
温シフトコンバータによれば、高温シフト触媒を充填し
て改質ガスを流してシフト反応を行わせるようにしたシ
フト反応室の両側に、水素透過膜を多孔質板にコーティ
ング又はメッキしてなる隔壁を、シフト反応室を挟むよ
うに配して、その外側に、プレート型の水素ガス室をそ
れぞれ積層してなり、上記シフト反応室に改質ガスを流
入させるようにした構成としてあるので、従来シフト反
応室の片側に配設してあった冷却室を不要とすることが
できて、シフト反応室の両側に水素ガス室を積層するこ
とができ、コンパクトにできると共に、水素を分離して
取り出す効率をあげることができ、又、上記シフト反応
室の出口ガス温度から入口ガス温度を求めるに際して、
先ず、水素透過膜の厚さ及び面積を設定すると共に、改
質ガスの組成、流量、圧力を設定して、シフト反応室の
入口ガス温度を仮定し、しかる後、シフト反応、水素透
過量を考慮した計算を行うことによりシフト反応室の出
口ガス温度を解析し、反応熱により出口ガス温度が高温
シフト触媒の最高使用温度程度となるように入口ガス温
度を変化させる計算を行ってシフト反応室の入口ガス温
度を求めるようにし、該求めた入口ガス温度で改質ガス
をシフト反応室に流入させるようにすることにより、シ
フト反応室の片側に冷却室を置かなくても反応熱により
ガス温度が上昇するのを抑えることができて、出口ガス
温度を高温シフト触媒の最高使用温度程度にすることが
できる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水素製造用高温シフトコンバータの実
施の一形態を示す水素製造装置の概要図である。
【図2】図1の水素製造装置において高温シフトコンバ
ータを運転する際の各部の温度状況を示す一例図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す概要図である。
【図4】水素製造装置の一例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 改質器 11 高温シフト触媒 12 シフト反応室 13 水素ガス室 14 パラジウム膜(水素透過膜) 15 隔壁 20 高温シフトコンバータ 29 改質器 NG 天然ガス RG 改質ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA41 GA42 HA41 KE16P KE16Q MA03 MA06 MB04 MC02 MC90 PA03 PB18 PB66 PC80 4G040 EA02 EA03 EA06 EB18 EB32 EB33 EB46 FA02 FB04 FB05 FC01 FE01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温シフト触媒を充填して改質ガスを流
    してシフト反応を行わせるようにしたシフト反応室の両
    側に、水素透過膜を多孔質板にコーティング又はメッキ
    してなる隔壁を、シフト反応室を挟むように配して、そ
    の外側に、プレート型の水素ガス室をそれぞれ積層して
    なり、上記シフト反応室に改質ガスを流入させるように
    したことを特徴とする水素製造用高温シフトコンバー
    タ。
  2. 【請求項2】 高温シフト触媒を充填して改質ガスを流
    すようにしたシフト反応室の両側に、水素透過膜を多孔
    質板にコーティング又はメッキしてなる隔壁を介してプ
    レート型の水素ガス室を積層してなる水素製造用高温シ
    フトコンバータにおける上記隔壁の水素透過膜の厚さ及
    び面積を設定すると共に、改質ガスの組成、流量、圧力
    を設定して、シフト反応室の入口ガス温度を仮定し、し
    かる後、シフト反応、水素透過量を考慮した計算を行う
    ことによりシフト反応室の出口ガス温度を解析し、反応
    熱により出口ガス温度が高温シフト触媒の最高使用温度
    程度になるように入口ガス温度を変化させる計算を行っ
    てシフト反応室の入口ガス温度を求め、該求めた入口ガ
    ス温度で改質ガスをシフト反応室に流入させるようにす
    ることを特徴とする水素製造用高温シフトコンバータの
    運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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