JP2001146299A - ビールサーバ - Google Patents
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Abstract
気水密を確実にして、ビールの注出を行えるようにする
こと。 【解決手段】 ビール容器1の開口部1aに装着される
装着体40Aは、炭酸ガスカートリッジ及びノズルにそ
れぞれ接続するガス導入路41e及びビール導出路42
gを有し、また、装着体40Aは、ビール容器1の開口
部1aを閉塞する栓部44Aと、栓部44Aに対して回
転可能に装着されると共に、ビール容器1の開口部1a
に設けられたねじ部1bに螺合するねじ部46aを有す
るキャップ部材46とを具備する。
Description
関するもので、更に詳細には、ビール容器に装着されて
圧縮ガス圧を利用してビールの注出を行えるようにした
ビールサーバに関するものである。
ル入りの大型のビール容器においては、重量が大きい
上、嵩張るため、例えば炭酸ガス等の圧縮ガスをビール
容器内に供給して、ビールの注出を容易にするビール注
出器が用いられている(特開平8−207997号公報
参照)。
のビール注出器によれば、圧縮ガス供給手段である炭酸
ガスのカートリッジと弁体及びノズルを接続したキャッ
プをビール容器の開口部に装着した状態で、ガスカート
リッジから圧縮ガス例えば炭酸ガスをビール容器内に供
給すると共に、レバーによって弁体を操作して所定量の
ビールをグラスやジョッキに注ぐことができ、ビール容
器を設置したままビール容器内のビールを注出すること
ができる。また、ガスカートリッジとノズルを直接キャ
ップに接続せずに、チューブを介してガスカートリッジ
とノズルをキャップに接続する構造のものも用いられて
いる。
なわち特開平8−207997号公報に記載のものにお
いては、キャップとガスカートリッジ及びノズルが一体
になっており、全体が嵩張るので、キャップにビール容
器の開口部をあてがい、ビール容器を回転させてキャッ
プの内面に配設されたパッキンが捻れた状態でビール容
器の開口部に圧接することによって気水密を保持しなが
ら装着しなければならない。したがって、ビール容器へ
の装着が面倒であった。また、キャップの内面に配設さ
れたパッキンが捻れた状態でビール容器の開口部に圧接
するので、パッキンの寿命が短いという問題があった。
これに対し、後者すなわちチューブを介してガスカート
リッジとノズルをキャップに接続するものにおいては、
キャップを回転させてビール容器の開口部に装着するこ
とができるが、キャップの回転に伴ってチューブも移動
してビール容器に絡みついてしまい、これにおいても装
着が面倒であり、また、キャップの内面に配設されたパ
ッキンが捻れた状態でビール容器の開口部に圧接するの
で、パッキンの寿命が短いという問題があった。
で、ビール容器への装着を容易にしかつ装着部の気水密
を確実にして、ビールの注出を行えるようにしたビール
サーバを提供することを目的とするものである。
に、請求項1記載の発明は、ビールを収容するビール容
器内に圧縮ガスを供給するガス供給手段と、上記ビール
容器内のビールを注出するノズルと、上記ビール容器の
開口部に装着されると共に、上記ガス供給手段に接続す
るガス導入路及び上記ノズルに接続するビール導出路を
有する装着体と、を具備するビールサーバにおいて、
上記装着体は、上記ビール容器の開口部を気水密に閉塞
する栓部と、この栓部に対して回転可能に装着されると
共に上記ビール容器の開口部に設けられたねじ部に螺合
するねじ部を有するキャップ部材と、を具備することを
特徴とする。
容するビール容器内に圧縮ガスを供給するガス供給手段
と、上記ビール容器内のビールを注出するノズルと、上
記ビール容器の開口部に装着されると共に、上記ガス供
給手段に接続するガス導入路及び上記ノズルに接続する
ビール導出路を有する装着体と、を具備するビールサー
バにおいて、 上記装着体は、上記ガス供給手段及びノ
ズルにそれぞれ接続する上記ガス導入路及びビール導出
路を有する接続部材と、この接続部材のガス導入路及び
ビール導出路にそれぞれ連通するガス導入路及びビール
導出路を有すると共に上記ビール容器の開口部を気水密
に閉塞する栓部材と、上記接続部材と栓部材とを連結し
固定する連結部材と、上記接続部材と栓部材に対して回
転可能に連結されると共に上記ビール容器の開口部に設
けられたねじ部に螺合するねじ部を有するキャップ部材
と、を具備することを特徴とする。
容器の開口端面に密接する閉塞用パッキンを装着する方
が好ましい(請求項3)。また、上記接続部材と栓部材
における連結側面の少なくとも一方の周辺に取付段部を
形成し、この取付段部内に、キャップ部材の取付側に設
けられた内向き鍔部を回転可能に嵌合して、接続部材と
栓部材に対してキャップを回転可能に連結することがで
きる(請求項4)。
部材のみを回転させて、キャップ部材をビール容器の開
口部に設けられたねじ部に螺合させて、キャップ部材を
ビール容器の開口部に気水密に装着することができる。
したがって、ビール容器を設置した状態で、ビール容器
の開口部に圧縮ガス供給手段及び注出用ノズル等を簡単
に装着することができる(請求項1,2)。この場合、
装着体に、ビール容器の開口端面に密接する閉塞用パッ
キンを装着することにより、キャップ部材の開口部のね
じ部への螺合による捻り作用を受けることなく閉塞用パ
ッキンを均一に開口端面に押圧することができるので、
装着時の気水密性の維持を図ることができる(請求項
3)。また、接続部材と栓部材における連結側面の少な
くとも一方の周辺に取付段部を形成し、この取付段部内
に、キャップ部材の取付側に設けられた内向き鍔部を回
転可能に嵌合して、接続部材と栓部材に対してキャップ
を回転可能に連結することにより、接続部材と栓部材に
対して回転可能なキャップ部材の取付を容易かつ確実に
することができる(請求項4)。
のいずれかに記載のビールサーバにおいて、 上記接続
部材と栓部材のガス導入路及びビール導出路の連通部周
辺に、それぞれガス封止用シール部材及びビール漏洩防
止用シール部材を介在すると共に、これら両シール部材
を内部に含む部位に、二次シール部材を介在してなるこ
とを特徴とする。
と栓部材のガス導入路及びビール導出路の連通部におけ
る圧縮ガスの漏れやビールの漏れを確実に防止すること
ができる。また、万一、ガス封止用シール部材から外部
へ圧縮空気が漏れたとしても、圧縮ガスは二次シール部
材によって外部へ漏れることはない。また、同様に、万
一、ビール漏洩防止用シール部材から外部へビールが漏
れたとしても、ビールは二次シール部材によって外部へ
漏れることはない。
のいずれかに記載のビールサーバにおいて、 上記栓部
材におけるガス導入路に、ガス抜き孔を連通すると共
に、このガス抜き孔に、所定のガス圧以上になると破裂
する破裂板を介設してなることを特徴とする。
供給手段からビール容器内に供給される圧縮ガスが所定
圧以上に達した時に破裂板が破裂してガス抜き孔からガ
スを外部に逃がすことができるので、安全性の向上を図
ることができる。
載のビールサーバにおいて、 上記装着体のビール導出
路の開口に、ビール容器内の下部側に延在するサイフォ
ンチューブを装着すると共に、ビール導出路の開口部
に、サイフォンチューブの外周面に密着するリング状シ
ール部材を装着してなることを特徴とする。
サイフォンチューブの接続部をリング状シール部材によ
って気水密に維持することができる。また、大きさ(高
さ)の異なるビール容器に対して共通の長さのサイフォ
ンチューブを使用することができ、小さな(高さの低
い)ビール容器に使用した際に、サイフォンチューブが
屈曲しても、装着体とサイフォンチューブの接続部の気
水密性を維持することができる。
載のビールサーバにおいて、 上記ノズルと装着体のビ
ール導出路とをビール導出チューブを介して接続すると
共に、ビール導出チューブに、複数の螺旋状屈曲部を形
成してなることを特徴とする。
出時、ビール導出チューブに形成された複数の螺旋状屈
曲部によってビール導出チューブの管路抵抗を大きくす
ることができるので、ビール注出部と外気との圧力変動
(圧力差)を小さくすることができる。したがって、ビ
ール注出時の過剰な発泡を抑制することができると共
に、ビールをジョッキ等へ注ぎ易いようにコントロール
することができる。
の実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明す
る。
施形態例の使用状態を示す斜視図、図2は、ビールサー
バの断面図、図3は、ビールサーバの正面図、図4は、
ビールサーバの背面図である。
11と放熱フィン12とファン13とからなるクーラ1
4を具備する下部ベース部10と、ビール容器1の収納
凹部21と圧縮ガス供給手段である炭酸ガスカートリッ
ジ2の収納凹部22を有するビールサーバ本体20と、
ビールサーバ本体20の上部の一側に起立するブラケッ
ト23によって支持されるコック31とレバー32及び
注出ノズル33とからなるビール注出部30と、ガス供
給チューブ3を介して炭酸ガスカートリッジ2に接続す
ると共に、ビール導出チューブ4を介してビール注出部
30の注出ノズル33に接続するビール容器1への装着
体40と、ビール注出部30の注出ノズル33の下方に
おける上記下部ベース部10の一部に形成される液受け
部15とで主要部が構成されている。
ミニウム製の外装板及び内装板の間に例えば発泡ポリウ
レタン等の断熱材を充填した断熱構造となっている。な
お、下部ベース部10内のペルチェ素子11とビール容
器収納凹部21との間にはアルミニウム板製のスペーサ
16が介在されてクーラ14の熱が効率よくビール容器
1に伝達されるように構成されている(図2参照)。ま
た、下部ベース部10には、電源表示用の発光ダイオー
ド17(LED)が取り付けられ(図2,図3参照)、
このLED17を含むペルチェ素子11とファン13の
電気回路にスイッチ18を介して電源コード19が接続
されている(図1参照)。なお、図1において、符号6
0はビールサーバ本体20の上部を覆うカバーである。
うに、炭酸ガスカートリッジ2に接続するガス導入路4
1aと、ビール注出部30の注出ノズル33に接続する
ビール導出路42aを有する接続部材43と、この接続
部材43のガス導入路41a及びビール導出路42aに
それぞれ連通するガス導入路41b及びビール導出路4
2bを有すると共に、ビール容器1の開口部1aを気水
密に閉塞する栓部材44と、接続部材43と栓部材44
とを連結し固定する連結部材である連結ねじ45と、接
続部材43と栓部材44に対して回転可能に連結される
と共に、ビール容器1の開口部1aに設けられたねじ部
1b(雄ねじ)に螺合するねじ部46a(雌ねじ)を有
するキャップ部材46とで主要部が構成されている。
の円柱状部材にて形成されており、下部と側部にそれぞ
れ開口するL形状のガス導入路41aと、同じくL形状
のビール導出路42aが設けられている。この接続部材
43におけるガス導入路41aの側部開口部1aには、
ガス供給チューブ3の一端を接続する継手5が装着され
ている。なお、ガス供給チューブ3の他端は、減圧弁6
及び開閉弁7を介して炭酸ガスカートリッジ2に接続さ
れている(図1参照)。
42aの側部開口部1aには、ビール導出チューブ4の
一端を接続する継手8が装着されている。継手8に一端
が接続されるビール導出チューブ4の他端は、ビール注
出部30に接続されている(図1参照)。この場合、ビ
ール導出チューブ4には、複数の螺旋状屈曲部4aが形
成されている。このようにビール導出チューブ4に複数
の螺旋状屈曲部4aを形成することにより、ビール注出
時、ビール導出チューブ4の管路抵抗を大きくすること
ができるので、ビール注出部30と外気との圧力変動
(圧力差)を小さくすることができる。したがって、ビ
ール注出時の過剰な発泡を抑制することができると共
に、ビールをジョッキ等へ注ぎ易いようにコントロール
することができる。
に連結ねじ45が螺合可能なねじ孔47が設けられてお
り、このねじ孔47を中心とする同心円上の対向する2
箇所には、位置決め用の突起48が突設されている(図
6参照)。
柱状部材にて形成されており、上部と下部に開口する直
状のガス導入路41bと、同じく直状のビール導出路4
2bが設けられている。この栓部材44の下部周辺に設
けられるパッキン装着部49aには、断面矩形のドーナ
ツ状の閉塞用のパッキン50が装着されている。この場
合、閉塞パッキン50は、弾性及び耐食性に富む例えば
シリコンゴム等の合成ゴムにて形成されており、ビール
容器1の開口端面1cに密接し得るようになっている
(図5、図6、図7参照)。また、栓部材44の下部中
央には、上記連結ねじ45の頭部45aが挿入可能な大
径部51aと、連結ねじ45のねじ部45bが貫通可能
な小径部51bとからなる段付き取付孔51が設けられ
ている(図5参照)。
ガス導入路42bの開口41dには、逆止弁53を介設
したガス供給注出ノズル52が装着されており、ガス供
給チューブ3を継手5から外しても、逆止弁53によっ
てビール容器1の内圧が保持されるように構成されてい
る。また、栓部材44の下部におけるビール導出路42
bの開口42dには、ビール容器1内の下部側に延在す
るサイフォンチューブ54が装着されている(図5参
照)。この場合、開口42dの端部側内周面には凹溝4
2fが周設されており、この凹溝42f内に嵌合(装
着)されるリング状シール部材であるOリング80がサ
イフォンチューブ54の外周面に密着している。したが
って、装着体40の栓部材44とサイフォンチューブ5
4の接続部をより気水密に維持することができる。ま
た、例えば3リットル入りや2リットル入りのように大
きさ(高さ)の異なるビール容器1に対して共通の長さ
のサイフォンチューブ54を使用することができ、例え
ば2リットル入りのような小さな(高さの低い)ビール
容器1に使用した際に、サイフォンチューブ54の先端
がビール容器1の底面に押し付けられて屈曲しても、装
着体40(具体的には栓部材44)とサイフォンチュー
ブ54の接続部の気水密性を維持することができる。
44の上部におけるガス導入路41bの開口41eの周
辺には、ガス封止用シール部材であるOリング55aが
装着され、ビール導出路42bの開口42eの周辺に
は、ビール漏洩防止用シール部材dであるOリング55
bが装着されている。また、栓部材44の上面周辺部に
は、内部に上記両Oリング55a,55bを含む大径の
二次シール部材である大径Oリング55cが装着されて
いる(図5、図7参照)。なお、栓部材44の上面にお
ける段付き取付孔51を中心とする同心円上の2箇所に
は、上記接続部材43の位置決め用突起48と嵌合する
位置決め用穴56が設けられている。
摘み用の凹凸細条57を有する例えばポリアセタール
(商品名「ジュラコン」)等の強度を有する耐薬品性に
優れた合成樹脂製の筒状部材にて形成されており、その
内周面には、ビール容器1の開口部1aに設けられたね
じ部すなわち雄ねじ部1bに螺合するねじ部すなわち雌
ねじ部46aが設けられている(図5、図6参照)。ま
た、キャップ部材46の上部の取付側開口46bには、
上記栓部材44の上部周辺に設けられた取付段部49b
に回転可能に嵌合される内向き鍔部46cが設けられて
いる。なお、内向き鍔部46cの高さは、取付段部49
bの高さとほぼ同じに形成されている。
は、内向き鍔部46cを栓部材44の取付段部49bに
係合(嵌合)させた状態で、栓部材44の上面に設けら
れた位置決め用穴56と、接続部材43の下面に設けら
れた位置決め用突起48とを係合させて、接続部材43
と栓部材44とを重ね合わせ、下方から連結ねじ45
を、栓部材44の段付き取付孔51に貫通し、接続部材
43のねじ孔47に螺合して、接続部材43と栓部材4
4とを連結することによって、接続部材43と栓部材4
4に対して回転可能に連結される。この場合、内向き鍔
部46cが取付段部49bと同じ高さであっても、接続
部材43と栓部材44の間に介在されるOリング55
a,55b,55cの厚み分隙間が生じるので、内向き
鍔部46cは、取付段部49b{具体的には、取付段部
49bと接続部材43の下部面とで形成される凹部}内
に回転可能に嵌合される。
及びキャップ部材46を組み付けた状態においては、接
続部材43と栓部材44のガス導入路41a,41bの
連通部はガス封止用Oリング55aによってシールされ
ているので、ガス導入路41a,41b内を流れる炭酸
ガス(圧縮ガス)が外部に漏れるのを防止できる。ま
た、接続部材43と栓部材44のビール導出路42a,
42bの連通部はビール漏洩防止用Oリング55bによ
ってシールされているので、ビール導出路42a,42
b内を流れるビールが外部に漏れるのを防止できる。更
にまた、接続部材43と栓部材44の連結面には、ガス
封止用Oリング55aとビール漏洩防止用Oリング55
bを内部に含む大径Oリング55cが介在されているの
で、万一、ガス封止用Oリング55aやビール漏洩防止
用Oリング55bに漏れが生じたとしても、外部への漏
れを防止することができる。
すように、下部ベース部10に設けられた凹所10a内
に着脱可能に収容される受皿15aと、この受皿15a
の開口部に着脱可能に載置される多孔板15bとで構成
されている。この場合、受皿15aの底部中央にはつま
み部15cが突設されており、このつまみ部15cを持
って受皿15aの凹所10aへの収容、取り外しを容易
に行えるようにしている。
て説明する。まず、専用のキャップ(図示せず)を取り
外したビール容器1をビールサーバ本体20のビール容
器収納凹部21内に収納する。次に、炭酸ガスカートリ
ッジ収納凹部22内に収納された炭酸ガスカートリッジ
2に接続するガス供給チューブ3と、ビール注出部30
の注出ノズル33に接続するビール導出チューブ4とを
接続する装着体40をビール容器1の開口部1aに被せ
た後、キャップ部材46を回転してビール容器1の開口
部1aの雄ねじ部1bとキャップ部材46の雌ねじ部4
6aとを螺合することで、装着体40の栓部材44に装
着された閉塞用パッキン50を開口端面1cに密接した
状態にする。これにより、装着体40はビール容器1の
開口部1aに気水密に装着される。この際、キャップ部
材46の回転に対して接続部材43及び栓部材44が回
転しないので、サイフォンチューブ54も回転すること
がなく、ビール容器1内のビールを不用意に攪拌する恐
れがない。
1aに装着体40を装着した後、ガス供給チューブ3の
開閉弁7を開放して、炭酸ガスカートリッジ2内の炭酸
ガス(圧縮ガス)をガス導入路41a,41b及びガス
供給ノズル52を介してビール容器1内に供給する。な
お、この際、炭酸ガスカートリッジ2内のガス圧(約2
0kgf/cm2)は、減圧弁6によって減圧(約2k
gf/cm2)される。ビールを注ぐには、液受け部1
5上にグラスあるいはジョッキ等(図示せず)を位置さ
せた状態で、レバー32によってコック31の開度を操
作することにより、ビール容器1内のビールをジョッキ
等に注ぐと同時に、適度の泡を生成することができる。
なった場合は、キャップ部材46を取付方向と逆方向に
回転して装着体40をビール容器1の開口部1aから取
り外した後、新しいビール容器1の開口部1aに装着体
40を取り付けて、使用に供することができる。
施形態の要部を示す断面図である。図8に示すビールサ
ーバは、上記装着体40に安全機構を具備した場合であ
る。すなわち、図8に示すように、装着体40を構成す
る接続部材43のガス導入路41aに外部に開口するガ
ス抜き孔70を連通し、このガス抜き孔70に、所定の
ガス圧(例えば4kgf/cm2)以上になると、ガス
を外部に排出する安全機構71を設けた場合である。こ
の場合、安全機構71は、ガス抜き孔70の段部70a
に嵌挿される例えばポリエチレン等の合成樹脂製のリン
グ72と、このリング72におけるガス導入路41a側
面に固着(例えば熱による接着)されてガス抜き孔70
を閉塞する約十数μmのアルミニウム箔製の破裂板73
と、ガス抜き孔70の段部70aに嵌挿された破裂板7
3を固着したリング72を固定する押え用リング74と
で構成されている(図8、図9参照)。なお、押え用リ
ング74は、図9に示すように、外周面に雄ねじ部74
aが形成され、中心に設けられるガス抜き孔70と連通
する連通孔74bの開口部には六角孔74cが連設され
ており、接続部材43に設けられたガス抜き孔70の段
部70a内に破裂板73を固着したリング72を嵌挿し
た後、押え用リング74の六角孔74cに図示しない六
角レンチを係合させて、段部70aの開口側に設けられ
た大径ねじ部70bに押え用リング74の雄ねじ部74
aを螺合することにより、安全機構71を接続部材43
に組み付けることができる。
備することにより、例えば炭酸ガスカートリッジ2から
ビール容器1内に供給される炭酸ガス(圧縮ガス)が通
常圧(約2kgf/cm2)を遙かに越えて例えば4k
gf/cm2以上になると、破裂板73が破裂して、過
剰のガスをガス抜き孔70(連通孔74b)から外部に
排出することができる。したがって、不用意に高圧のガ
スがビール容器1内に供給されてビール容器1が膨張変
形したり破裂するのを防止することができ、ビールサー
バを安全に使用することができる。
その他の部分は図5に示す第一実施形態と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
6の内向き鍔部46cを、栓部材44に設けられた取付
段部49bに回転可能に嵌合させる場合について説明し
たが、取付段部49bに代えて接続部材43の連結側面
すなわち下部の周辺に取付段部を設けて、同様にキャッ
プ部材46の内向き鍔部46cを回転可能に嵌合しても
よく、あるいは、栓部材44の取付段部49bと接続部
材44の取付段部の双方内にキャップ部材46の内向き
鍔部46cを回転可能に嵌合してもよい。
実施形態の使用状態を示す斜視図、図11は、ビールサ
ーバの要部である装着体を示す拡大断面図である。
続部材43と栓部材44とを一体にして装着体40Aを
形成した場合である。
それぞれ開口するL形状のガス導入路41eと、同じく
L形状のビール導出路42gを有すると共に、ビール容
器1の開口部1aを気水密に閉塞する栓部44Aを有し
ている。また、装着体40Aの栓部44Aの外周面には
外向き鍔部40aが突設されており、この外向き鍔部4
0aの上面側に、上記キャップ部材46の内向き鍔部4
6cが回転可能に嵌合(装着)されている。また、外向
き鍔部40aの下面側には、上記第一実施形態と同様
に、断面矩形のドーナツ状の閉塞用のパッキン50が装
着されている。
分は上記第一実施形態と同様であるので、同一部分には
同一符号を付して説明は省略する。
実施形態と同様の手順で、ガス供給チューブ3とビール
導出チューブ4とを接続した装着体40Aをビール容器
1の開口部1aに被せた後、キャップ部材46を回転し
てビール容器1の開口部1aの雄ねじ部1bとキャップ
部材46の雌ねじ部46aとを螺合することで、装着体
40Aの栓部44Aに装着された閉塞用パッキン50を
開口端面1cに密接した状態にする。これにより、装着
体40Aはビール容器1の開口部1aに気水密に装着さ
れる。この際、キャップ部材46の回転に対して装着体
40Aが回転しないので、サイフォンチューブ54も回
転することがなく、ビール容器1内のビールを不用意に
攪拌する恐れがない。
が空になった場合は、キャップ部材46を取付方向と逆
方向に回転して装着体40Aをビール容器1の開口部1
aから取り外した後、新しいビール容器1の開口部1a
に装着体40Aを取り付けて、使用に供することができ
る。
ても、図12に示すように、ガス導入路41eに外部に
開口するガス抜き孔70が連通され、このガス抜き孔7
0に、所定のガス圧(例えば4kgf/cm2)以上に
なると、ガスを外部に排出する安全機構71を設ける方
が好ましい。この場合、安全機構71は、上記第二実施
形態と同様に構成されるので、同一部分には同一符号を
付して説明は省略する。
て、上記第二実施形態と同じ部分には同一符号を付して
説明を省略する。
ルサーバは、上記のように構成されているので、以下の
ような効果が得られる。
キャップ部材のみを回転させて、キャップ部材をビール
容器の開口部に設けられたねじ部に螺合させて、キャッ
プ部材をビール容器の開口部に気水密に装着することが
できるので、ビール容器を設置した状態で、ビール容器
の開口部に圧縮ガス供給手段及び注出用ノズル等を簡単
に装着することができる。
体に、ビール容器の開口端面に密接する閉塞用パッキン
を装着することにより、キャップ部材の開口部のねじ部
への螺合による捻り作用による気水密構造を取らず閉塞
用パッキンを均一に開口端面に押圧することができるの
で、上記(1)に加えて装着時の気水密性の維持を図る
ことができると共に、パッキンの寿命の増大が図れる。
部材と栓部材における連結側面の少なくとも一方の周辺
に取付段部を形成し、この取付段部内に、キャップ部材
の取付側に設けられた内向き鍔部を回転可能に嵌合し
て、接続部材と栓部材に対してキャップを回転可能に連
結することにより、接続部材と栓部材に対して回転可能
なキャップ部材の取付を容易かつ確実にすることができ
る。
部材と栓部材のガス導入路及びビール導出路の連通部に
おける圧縮ガスの漏れやビールの漏れを確実に防止する
ことができる。また、万一、ガス封止用シール部材から
外部へ圧縮空気が漏れたとしても、圧縮ガスは二次シー
ル部材によって外部へ漏れることはなく、また、同様
に、万一、ビール漏洩防止用シール部材から外部へビー
ルが漏れたとしても、ビールは二次シール部材によって
外部へ漏れることはないので、更にシール性の向上を図
ることができる。
ガス供給手段からビール容器内に供給される圧縮ガスが
所定圧以上に達した時に破裂板が破裂してガス抜き孔か
らガスを外部に逃がすことができるので、安全性の向上
を図ることができる。
体とサイフォンチューブの接続部をリング状シール部材
によって気水密に維持することができる。また、大きさ
(高さ)の異なるビール容器に対して共通の長さのサイ
フォンチューブを使用することができ、小さな(高さの
低い)ビール容器に使用した際に、サイフォンチューブ
が屈曲しても、装着体とサイフォンチューブの接続部の
気水密性を維持することができる。
ル導出チューブに形成された複数の螺旋状屈曲部によっ
てビール導出チューブの管路抵抗を大きくすることがで
きるので、ビール注出時、ビール注出部と外気との圧力
変動(圧力差)を小さくすることができる。したがっ
て、ビール注出時の過剰な発泡を抑制することができる
と共に、ビールをジョッキ等へ注ぎ易いようにコントロ
ールすることができる。
斜視図である。
大断面図である。
ある。
拡大断面図である。
ある。
す斜視図である。
図である。
す拡大断面図である。
シール部材) 55c 大径Oリング(二次シール部材) 70 ガス抜き孔 71 安全機構 72 リング 73 破裂板 74 押え用リング 74b 連通孔(ガス抜き孔) 80 Oリング(リング状シール部材)
Claims (8)
- 【請求項1】 ビールを収容するビール容器内に圧縮ガ
スを供給するガス供給手段と、上記ビール容器内のビー
ルを注出するノズルと、上記ビール容器の開口部に装着
されると共に、上記ガス供給手段に接続するガス導入路
及び上記ノズルに接続するビール導出路を有する装着体
と、を具備するビールサーバにおいて、 上記装着体は、上記ビール容器の開口部を気水密に閉塞
する栓部と、この栓部に対して回転可能に装着されると
共に上記ビール容器の開口部に設けられたねじ部に螺合
するねじ部を有するキャップ部材と、を具備することを
特徴とするビールサーバ。 - 【請求項2】 ビールを収容するビール容器内に圧縮ガ
スを供給するガス供給手段と、上記ビール容器内のビー
ルを注出するノズルと、上記ビール容器の開口部に装着
されると共に、上記ガス供給手段に接続するガス導入路
及び上記ノズルに接続するビール導出路を有する装着体
と、を具備するビールサーバにおいて、 上記装着体は、上記ガス供給手段及びノズルにそれぞれ
接続する上記ガス導入路及びビール導出路を有する接続
部材と、この接続部材のガス導入路及びビール導出路に
それぞれ連通するガス導入路及びビール導出路を有する
と共に上記ビール容器の開口部を気水密に閉塞する栓部
材と、上記接続部材と栓部材とを連結し固定する連結部
材と、上記接続部材と栓部材に対して回転可能に連結さ
れると共に上記ビール容器の開口部に設けられたねじ部
に螺合するねじ部を有するキャップ部材と、を具備する
ことを特徴とするビールサーバ。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のビールサーバにお
いて、 上記装着体に、ビール容器の開口端面に密接する閉塞用
パッキンを装着してなることを特徴とするビールサー
バ。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載のビールサーバにお
いて、 上記接続部材と栓部材における連結側面の少なくとも一
方の周辺に取付段部を形成し、この取付段部内に、キャ
ップ部材の取付側に設けられた内向き鍔部を回転可能に
嵌合してなることを特徴とするビールサーバ。 - 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載のビ
ールサーバにおいて、 上記接続部材と栓部材のガス導入路及びビール導出路の
連通部周辺に、それぞれガス封止用シール部材及びビー
ル漏洩防止用シール部材を介在すると共に、これら両シ
ール部材を内部に含む部位に、二次シール部材を介在し
てなることを特徴とするビールサーバ。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のビ
ールサーバにおいて、 上記装着体におけるガス導入路に、ガス抜き孔を連通す
ると共に、このガス抜き孔に、所定のガス圧以上になる
と破裂する破裂板を介設してなることを特徴とするビー
ルサーバ。 - 【請求項7】 請求項1又は2記載のビールサーバにお
いて、 上記装着体のビール導出路の開口に、ビール容器内の下
部側に延在するサイフォンチューブを装着すると共に、
ビール導出路の開口部に、サイフォンチューブの外周面
に密着するリング状シール部材を装着してなることを特
徴とするビールサーバ。 - 【請求項8】 請求項1又は2記載のビールサーバにお
いて、 上記ノズルと装着体のビール導出路とをビール導出チュ
ーブを介して接続すると共に、ビール導出チューブに、
複数の螺旋状屈曲部を形成してなることを特徴とするビ
ールサーバ。
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