JP2001145946A - 成形品の取出装置 - Google Patents

成形品の取出装置

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JP2001145946A
JP2001145946A JP33051699A JP33051699A JP2001145946A JP 2001145946 A JP2001145946 A JP 2001145946A JP 33051699 A JP33051699 A JP 33051699A JP 33051699 A JP33051699 A JP 33051699A JP 2001145946 A JP2001145946 A JP 2001145946A
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vacuum pressure
signal
vacuum
take
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JP33051699A
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English (en)
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Susumu Kotani
進 小谷
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Yushin Precision Equipment Co Ltd
Yushin Seiki KK
Original Assignee
Yushin Precision Equipment Co Ltd
Yushin Seiki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型開き後に成形品を吸着させて取出す取出装
置において、吸着機構における真空到達時間を把握し、
真空圧発生タイミングを最適な時点で行って成形品の取
出し時間を短縮する。 【解決手段】 CPU1は、取出信号を出力した後、把
持機構部7の移動時間(Tz+Ty)から吸着機構9の
真空到達時間(Tv)を減じた予定時間(Ts)の経過
時点(ST)で前記吸着機構9の真空圧発生信号を出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば射出成形機
における金型の型開き後に吸着機構を備えた把持機構部
により成形品を取出す成形品取出装置の技術分野に属
し、前記吸着機構の真空圧発生タイミングを最適な時点
で行うようにするものに関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の基本動作としては、図13
に示すように、金型を締め付けた後に(図13
(a))、この金型内に樹脂を射出し(図13
(b))、この樹脂が冷却すれば(図13(c))、金
型を開き(図13(d))、製品取出しロボット等の取
出装置により成形品を取出す(図13(e))。
【0003】図13(e)に示す成形品の取出し動作と
しては、図14に示すように、取出装置の把持機構部7
は、通常、金型30,40外の取出開始位置(A)に停
止しており、金型30,40の移動型40が移動し型開
きが終了して取出信号が出力されると移動を開始する。
そして、この把持機構部7は、成形品引抜き位置(B)
で移動方向を変え成形品取出位置(C)に到達した時点
で一旦停止する。そして、突出し機構部8により金型4
0から離間された成形品20に吸着機構9が接触すると
真空圧を発生させて成形品20を吸着させる。次いで、
この成形品20の吸着が完了するまでの所定時間(吸着
待ち時間)が経過した後、前記把持機構部7を引抜き位
置(B)まで後退させて成形品20を取出し、そして、
成形品回収位置に移動して吸着を解除して成形品20を
開放した後に、元の取出開始位置(A)に復帰する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、前記取出装置
による取出し動作は、図12に示すタイミングで行われ
る。すなわち、型開きが終了して取出信号が出力された
時点で、図12(a)に示すようにTz時間かけて把持
機構部7が前記取出開始位置(A)から前記引抜き位置
(B)に向かって移動を開始し、Tz時間経過後に前記
引抜き位置(B)において移動方向を変え、図12
(b)に示すようにTy時間かけて前記取出位置(C)
に向かって移動し、Ty時間経過後に取出位置(C)に
到達する。そして、前記吸着機構9に真空圧を発生さ
せ、図12(c)に示すように把持機構部7による成形
品20の吸着が完了するまでの吸着待ち時間Tαを待
ち、その後、把持機構部7は図12(d)に示すように
Ty’(=Ty)時間経過後に前記引抜き位置(B)ま
で後退する。このように前記取出信号が出力されてから
成形品20の吸着が完了するまでに、(Tz+Ty+T
α)の時間を要し、取出し時間として比較的多くの時間
を要していた。前記の取出し時間(Tz+Ty+Tα)
は、成形機側から見れば金型の開放状態であって次の成
形動作に入るための待ち時間となる。このことは、取出
装置が近年の成形工場におけるハイサイクル成形(成形
サイクルタイムが非常に短いもの)の成形機に追従でき
なくなる。すなわち、取出装置の取出し時間が長いと成
形の待ち時間が長くなって成形(次の成形)に支障を来
たしてしまうこととなる。そのため、前記吸着待ち時間
(Tα)を短縮すべく、前記吸着機構9に通じる真空発
生装置のパワーアップなどが考えられるが、これは、真
空発生装置の増大や配管径の拡大などにより取出装置の
コストアップやその設置スペースの大型化を招くという
不具合が生じる。
【0005】本発明は、『金型の型開き後に吸着機構を
備えた把持機構部により成形品を取出す成形品の取出装
置』において、吸着機構における真空到達時間を把握
し、真空圧発生タイミングを最適な時点で行って成形品
の取出し時間を短縮することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に講じた技術的手段は、以下のとおりである。『前記把
持機構部が取出信号の出力時点から前記成形品の取出位
置に到達するまでの移動時間および前記吸着機構が真空
圧発生信号の出力時点から設定真空圧に到達するまでの
真空到達時間を設定する設定手段と、前記設定手段から
の信号が入力されると共に、前記把持機構の起動を指令
する取出信号および前記吸着機構の起動を指令する真空
圧発生信号を出力する制御手段とを具備し、前記制御手
段は、前記取出信号を出力した後、前記移動時間から前
記真空到達時間を減じた予定時間の経過時点で前記真空
圧発生信号を出力するようにしたことを特徴とする。』
なお、前記設定手段は、前記移動時間および前記真空到
達時間を一旦記憶する記憶部を有していてもよい。
【0007】前記技術的手段によると、以下の作用を有
する。前記設定手段に移動時間および真空到達時間が設
定されるとこれらを含む信号が前記制御手段に入力され
る。そして、前記取出信号により前記把持機構部が取出
位置に移動を開始すると、前記制御手段は、前記取出信
号を出力した後、前記移動時間から前記真空到達時間を
減じた予定時間の経過時点で前記真空圧発生信号を出力
する。これにより、前記把持機構部が前記取出開始位置
から前記取出位置に移動している最中に前記吸着機構の
真空圧を発生させ、前記把持機構部が前記取出位置に到
達したその時点に前記吸着機構の真空圧が丁度前記設定
真空圧に達する。従って、従来装置のように前記把持機
構部が取出位置に到達した時点で真空圧を発生させる場
合と比べ、前記吸着機構が成形品に接触すると素早く吸
着完了圧に達して成形品の吸着を瞬時に行うことができ
る。
【0008】ところで、前記把持機構部が前記取出開始
位置へ復帰した状態からあらかじめ前記吸着機構の真空
圧を発生させるようにすれば、前記同様に前記把持機構
の前記取出位置到達時点で前記吸着機構の真空圧を設定
真空圧に到達させることができる。しかしながら、これ
ではエア消費量やエネルギー消費の増大を招き、ひいて
は取出装置におけるランニングコストを増大させてしま
う。これに対し、前記技術的手段によれば、前記制御手
段は、前記把持機構部の前記取出位置到達時点で丁度設
定真空圧に達するタイミングで前記真空圧発生信号を出
力するから、エア消費量およびエネルギー消費量を最小
限に抑えることができる。
【0009】前記技術的手段において、『前記取出信号
により移動を開始する前記把持機構部の移動位置を検出
する位置検出手段と、前記真空圧発生信号により真空圧
を発生する前記吸着機構の前記真空圧を検出する圧力検
出手段と、前記移動時間を計時する第1の測定手段と、
前記真空到達時間を計時する第2の測定手段とを具備す
る』ものによると、テストモード(例えば、第1回目の
取出し動作)として、前記把持機構部が金型外の取出開
始位置から金型内の成形品の取出位置に移動する際に、
前記第1の測定手段によって前記把持機構部の移動時間
が測定され、また、前記把持機構部が前記取出開始位置
への復帰時点から前記取出位置に移動するまでの間に、
前記第2の測定手段によって前記吸着機構における真空
圧発生の開始時点から設定真空圧の到達時点までの真空
到達時間が測定される。そして、製品取出しモード(例
えば、第2回目以降の取出し動作)においては前記タイ
ミングで前記真空圧発生信号が出力されるから、前記把
持機構部が前記取出位置に到達したその時点に前記吸着
機構の真空圧が丁度前記設定真空圧に達する。
【0010】前記のようなテストモードを行うことによ
り、新たな成形品を取出す場合など取出装置の状態変化
に対応した前記移動時間、前記真空到達時間が得られる
から、成形品の取出し効率を向上することができる。
【0011】また、『前記取出信号を出力してからの経
過時間を計時する測定手段と、前記設定手段に設定した
移動時間から前記経過時間を減算した残り時間を算出す
る算出手段とを具備し、前記制御手段は、前記取出信号
を出力した後、前記残り時間が前記設定手段に設定した
真空到達時間に一致した時点で前記真空圧発生信号を出
力するようにした』ものや、『前記取出信号により移動
を開始する前記把持機構部の移動位置を検出する位置検
出手段と、前記位置検出手段で検出する検出位置および
前記設定手段に設定した移動時間に基づいて前記把持機
構部が前記検出位置から前記取出位置に到達するまでの
目標到達時間を算出する算出手段とを具備し、前記制御
手段は、前記取出信号を出力した後、前記目標到達時間
が前記設定手段に設定した真空到達時間に一致した時点
で前記真空圧発生信号を出力するようにした』ものによ
っても、前記同様に前記把持機構部が前記取出位置に到
達したその時点に前記吸着機構の真空圧が丁度前記設定
真空圧に達する。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によると、前記把持
機構の前記取出位置に到達したその時点で前記吸着機構
は設定真空圧に達するから、成形品の吸着を瞬時に行う
ことができ、これにより吸着待ち時間を短縮できる。従
って、この吸着待ち時間の短縮分、全取出し時間を短縮
することができ、いわゆるハイサイクル成形の成形機に
追従可能なものとなる。しかも、前記制御手段は、前記
把持機構部の前記取出位置到達時点で丁度設定真空圧に
達するタイミングで前記真空圧発生信号を出力するか
ら、エア消費量やエネルギー消費量を最小限に抑えるこ
とができ、取出装置の省エネを実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。 実施の形態1.図1に示すように、実施の形態1による
成形品の取出装置は、金型内の成形品を吸着機構9によ
って吸着させて取出す把持機構部7、把持機構部7を移
動させる移載機構部5を備え、さらに、位置検出部6、
吸着圧検出部10、第1計時測定手段70、第2計時測
定手段90およびCPU(中央処理装置)1を設けたも
のである。なお、本取出装置の基本動作は、図13、図
14に示した従来のものと同様とする。
【0014】前記位置検出部6は、前記把持機構部7の
移動位置を移載機構部5の駆動量に基づいて検出するも
のである。この位置検出部6は、取出信号により把持機
構部7が取出開始位置(A)から移動を開始すると常時
移動位置を検出する。前記吸着圧検出部10は、前記把
持機構部7に備える吸着機構9の真空圧を検出するもの
であり、例えば、アナログ式またはデジタル式の圧力セ
ンサが用いられる。すなわち、この圧力センサを前記吸
着機構9の配管中に設置し、この圧力センサが受けた外
圧に応じ電気信号を出力しこの電気信号を大気圧時のも
のと比較することにより前記吸着機構9の真空圧を検出
する。
【0015】前記第1計時測定手段70は、前記把持機
構部7の取出開始位置(A)から成形品の取出位置
(C)まで移動する際の移動時間(Tz+Ty)を測定
するものである。具体的には、前記取出信号の出力時点
から前記位置検出部6で前記取出位置に到達したことの
検出が行われる時点までの時間を計時する。
【0016】前記第2計時測定手段90は、前記吸着機
構9の真空圧発生開始から所定の設定真空圧(P1)に
達するまでの真空圧到達時間(Tv)を測定するもので
ある。具体的には、前記吸着機構9の真空圧発生を指令
する真空圧発生信号の出力時点から前記吸着圧検出部1
0で所定の設定真空圧に達したことの検出が行われる時
点までの時間を計時する。ここで前記設定真空圧(P
1)として例えば74.6kPa〜87.9kPa(5
60mmHg〜660mmHg)の範囲で設定される。
【0017】前記CPU(中央処理部)1は、ROM2
にあらかじめ記憶されたプログラムに基づいて装置全体
を制御する。そして、前記第1計時測定手段70からの
移動時間(Tz+Ty)、前記第2計時測定手段90か
らの真空圧到達時間(Tv)、前記位置検出部6からの
位置検出信号、前記吸着圧力検出部10からの圧力検出
信号およびRAM3に記憶させたデータに基づき信号処
理し、前記取出信号および前記真空圧発生信号を出力す
る。すなわち、このCPU1は、算出部11を具備して
おり、この算出部11によって、前記移動時間(Tz+
Ty)から前記真空到達時間(Tv)を減じた予定時間
(Ts)が算出される。そして、前記取出信号の出力時
点から前記算出部11であらかじめ算出した前記予定時
間(Ts)の経過時点ST(図4(c)、図5(c)参
照)で前記真空圧発生信号を出力する。ここで前記RA
M3は、前記移動時間(Tz+Ty)および前記真空到
達時間(Tv)を設定する設定手段として機能するもの
である。
【0018】次に、本実施の形態1における成形品の取
出装置の動作を説明する。新たな成形工程が行われる度
に、第1回目の取出し動作としてテストモード(ティー
チング動作)を行う。このテストモードは、図2のフロ
ーチャートに示すように、ステップS101において把
持機構部7が成形品の取出開始位置(A)に戻ってきた
か否かを判別し、戻ってきているとステップS102に
おいて吸着機構9の真空圧を発生させると共にステップ
S103において前記第2計時測定手段90を起動させ
て真空圧到達時間を計時する。
【0019】そして、ステップS104において前記吸
着圧検出部10によって前記吸着機構9の真空圧が所定
の設定真空圧(P1)に到達したか否かを判別し、設定
真空圧(P1)に到達しているとステップS105にお
いて前記第2計時測定手段90の計時を停止する。これ
により、前記吸着機構9における真空圧の発生開始から
設定真空圧(P1)に到達するまでの真空到達時間(T
v)が測定されることとなる。ここで測定された真空圧
到達時間(Tv)は、前記RAM3に一旦記憶される。
【0020】次いでステップS106において型開きが
終了して取出信号が出力されたか否かを判別し、取出信
号が出力されるとステップS107において移載機構部
5により把持機構部7を取出開始位置(A)から取出位
置(C)に移動を開始させると共にステップS108に
おいて前記第1計時測定手段70を起動させ把持機構部
7の移動時間を計時する。
【0021】そして、ステップS109において前記把
持機構部7が取出位置(C)に到達したか否かを判別す
る。この判別は前記位置検出部6からの検出信号に基づ
いて判断される。前記把持機構部7が取出位置(C)に
到達するとステップS110において前記第1計時測定
手段70の計時を停止する。これにより、前記把持機構
部7の取出開始位置(C)から取出位置までの移動に要
する移動時間(Tz+Ty)が測定されることとなる。
ここで測定された移動時間(Tz+Ty)は、前記RA
M3に一旦記憶される。
【0022】そして、ステップS111において前記ス
テップS105で測定した真空圧到達時間(Tv)と前
記ステップS110で測定した移動時間(Tz+Ty)
とを前記算出部11に送る。すると算出部11では前記
移動時間(Tz+Ty)から前記真空到達時間(Tv)
を減算した予定時間(Ts)を求める。ここで求めた予
定時間(Ts)は、前記RAM3に一旦記憶される。
【0023】そして前記吸着待ち時間(Tα)の経過
後、ステップS112において前記把持機構部7は成形
品を金型から取出し所定の開放位置まで移動して成形品
を開放した後、再び最初の取出開始位置に戻す。以上で
テストモードが終了する。なお、以上のテストモードに
おける取出し動作は、図11および図12に示す従来装
置と同じタイミングとなる。
【0024】次に第2回目以降の取出し動作としての製
品取出しモードについて説明する。図3に示すように、
ステップS201において型開きが完了して取出信号が
出力されたか否かを常時判別する。そして、取出信号が
出力されるとステップS202において把持機構部7を
取出位置(C)への移動を開始させると共にステップS
203において前記第1計時測定手段70を起動させて
移動時間を計時する。すると前記把持機構部7は取出開
始位置(A)から引抜き位置(B)に移動し(Z軸側の
移動)、次いでこの引抜き位置(B)から取出位置
(C)へと移動する(Y軸側の移動)。図4(a)は前
記Z軸変位量、図4(b)は前記Y軸変位量を示し、図
5(a)は前記Z軸側の移動における動作タイミング、
図5(b)は前記Y軸側の移動における動作タイミング
を示す。
【0025】ステップS204において前記把持機構部
7の移動の間、CPU1は、前記第1計時測定手段70
で計時される時間が、前記テストモードの際にRAM3
に記憶された予定時間(Ts)に一致するか否かを常時
判別する。前記時間が前記予定時間(Ts)に一致した
と判断すると、ステップS205において前記一致時点
STで真空圧発生信号を出力し前記吸着機構9の真空圧
を発生させる。この真空圧発生信号の出力時点STを図
4(c)及び図5(c)に示す。すると、図4(b)及
び図5(b)におけるTy時間の経過時点と図4(d)
及び図5(c)におけるTv時間の経過時点とが一致す
る。すなわち、前記真空圧発生信号の出力時点STから
前記吸着機構9の真空圧が上り前記把持機構部7が前記
取出位置(C)に到達したその時点(図4(b))で丁
度設定真空圧(P1)に達することとなる。このように
把持機構部7の取出位置(C)到達時点で吸着機構9の
真空圧を設定真空圧(P1)に到達させることにより、
成形品の吸着を瞬時に行うことができる。すなわち、前
記吸着機構9が成形品に接触すると直ちに吸着完了圧力
(P)に達する。前記吸着完了圧力(P)として、8
7.9kPa〜93.3kPa(660mmHg〜700mm
Hg)の範囲内であれば、成形品を落下させることなく確
実に保持できる。以上の結果、吸着機構9による成形品
の吸着開始から吸着完了までの吸着待ち時間(Tx)を
短縮することができる。具体的に前記吸着待ち時間(T
x)は、従来装置のように前記把持機構7の前記取出位
置(C)到達時点から吸着機構9に真空圧を発生させる
場合の吸着待ち時間(Tα)の半分以下にすることがで
きる。従って、従来装置よりも(Tα−Tx)時間分、
取出し時間を短縮することができ、いわゆるハイサイク
ル成形の成形機に追従可能なものとなる。しかも、前記
CPU1は、前記把持機構部7の前記取出位置(C)到
達時点で丁度設定真空圧(P1)に達するタイミングで
前記真空圧発生信号を出力するから、エア消費量やエネ
ルギー消費量を最小限に抑え省エネを実現できる。
【0026】そして前記吸着待ち時間(Tx)の経過
後、ステップS206において前記把持機構部7は成形
品を金型から取出し、続いて所定の開放位置まで移動し
て成形品を開放した後、再び最初の取出開始位置(A)
に戻す。なお、前記吸着待ち時間(Tx)は、前記テス
トモードの終了後、前記把持機構部7の取出位置(C)
到達時点までの間に前記CPU1によってセットされ
る。この実施の形態1では、テストモード時のTα時間
の2分の1の時間をセットする。以上で1サイクルの製
品取出し動作が終了し、これ以降は前記ステップS20
1〜206までの取出し動作を繰り返す。
【0027】以上のように、本実施の形態1によると、
把持機構部7の取出位置(C)到達時点で吸着機構9の
真空圧を設定真空圧(P1)に到達させることにより、
成形品の吸着を瞬時に行うことができ、その結果、吸着
機構9による成形品の吸着開始から吸着完了までの吸着
待ち時間(Tx)を従来装置よりも短縮することができ
る。従って、従来装置のように前記把持機構7の前記取
出位置(C)到達時点から吸着機構9に真空圧を発生さ
せる場合と比べ、前記吸着待ち時間(Tx)の短縮分
(Tα−Tx時間)、全取出し時間を短縮することがで
き、いわゆるハイサイクル成形の成形機に追従可能なも
のとなる。しかも、前記CPU1は、前記把持機構部7
の前記取出位置(C)到達時点で丁度設定真空圧(P
1)に達するタイミングで前記真空圧発生信号を出力す
るから、エア消費量やエネルギー消費量を最小限に抑え
省エネを実現できる。
【0028】なお、前記実施の形態1では前記算出部1
1によって前記第1,2の測定手段70,90によりあ
らかじめ測定した前記移動時間(Tz+Ty)から前記
真空到達時間(Tv)を減じた予定時間(Ts=Tz+
Ty−Tv)をあらかじめ算出するようにしているが、
このような算出部11を設けることなく、テストモード
で前記第1の測定手段70によりあらかじめ測定した移
動時間(Tz+Ty)から製品取出しモードで前記第1
の測定手段70により計時中の経過時間を逐次減算し、
その残り時間が前記第2の測定手段90によりあらかじ
め測定した真空到達時間(Tv)と一致した時点(S
T)を前記真空圧発生信号の出力時点としても良い。
【0029】実施の形態2 図6に示すように実施の形態2は、前記実施の形態1に
おける前記把持機構部7の移動時間(Tz+Ty)を測
定する第1計時測定手段70を備えないものである。そ
して、計時測定手段90は、実施の形態1における第2
計時測定手段90に相当するものであり、前記吸着機構
9の真空圧発生開始から所定の設定真空圧(P1)に達
するまでの真空圧到達時間(Tv)を測定する。
【0030】また、CPU1に備える算出部12は、把
持機構部7が取出開始位置(A)から取出位置(C)に
移動している間、この把持機構部7がある時点での位置
から前記取出位置(C)に到達するまでの目標到達時間
を演算する。この際、前記把持機構部7の現在位置は、
前記実施の形態1と同様に位置検出部6によって検出さ
れる。前記目標到達時間は、RAM3にあらかじめ記憶
されている移載機構部5の前記取出開始位置(A)から
取出位置(C)に達するまでの時間データ(移動時間、
移動速度など)を読み出し、この時間データと前記位置
検出部6からの位置検出信号とに基づいて算出する。そ
して、CPU1は、取出信号の出力時点から前記目標到
達時間が前記計時測定手段90であらかじめ測定された
真空到達時間(Tv)に一致した時点(ST)(図9
(c)、図10(c)参照)で真空圧発生信号を出力す
る。
【0031】次に、本実施の形態2における成形品の取
出装置の動作を説明する。この実施の形態2においても
前記実施の形態1の場合と同様にテストモードを行う。
このテストモードは、図7のフローチャートに示すよう
にステップS301〜S305において吸着機構9の真
空到達時間を測定する。このときの時間計時は、前記計
時測定手段90により行う。前記各工程は、図2に示し
た前記実施の形態1におけるテストモード(ステップS
101〜S105)と同様の動作が行われる。そして、
ステップS306において取出信号が出力されたことを
確認すると、ステップS307に移行して前記把持機構
部7は成形品の取出し動作を実行し、成形品を金型から
取出し、続いて所定の開放位置まで移動して成形品を開
放した後、再び最初の取出開始位置に戻す。以上でテス
トモードが終了する。このテストモード時の取出し動作
は、図11および図12に示すタイミングとなる。
【0032】次に第2回目以降の取出し動作としての製
品取出しモードについて説明する。図8に示すように、
ステップS401において型開きが完了して取出信号が
出力されたか否かを常時判別する。そして、取出信号が
出力されるとステップS402において把持機構部7を
取出位置(C)への移動を開始させ、前記算出部12に
おいて位置検出部6から入力される位置検出信号に基づ
いてRAM3にあらかじめ記憶されている把持機構部7
の取出開始位置(A)から取出位置(C)に達するまで
の時間データ(移動時間、移動速度など)を演算して各
検出位置から取出位置(C)に達するまでの目標到達時
間を常時演算する。
【0033】そして、ステップS403において前記目
標到達時間が前記テストモードでRAM3に記憶させた
前記真空圧到達時間(Tv)に一致するか否かを常時判
別する。前記目標到達時間が前記真空開始時間(Tv)
に一致したと判断すると、ステップS404において前
記一致時点(ST)で真空圧発生信号を出力し前記吸着
機構9の真空圧を発生させる。これにより、前記実施の
形態1と同様に前記真空圧発生信号の出力時点(ST)
から前記吸着機構9の真空圧が上り前記把持機構部7が
前記取出位置(C)に到達したその時点(図4(b))
で丁度設定真空圧(P1)に達することとなる。このよ
うに把持機構部7の取出位置(C)到達時点で吸着機構
9の真空圧を設定真空圧(P1)に到達させることによ
り、成形品の吸着を瞬時に行うことができる。すなわ
ち、前記実施の形態1と同様に前記吸着機構9が成形品
に接触すると直ちに吸着完了圧力(P)に達する。その
結果、吸着機構9による成形品の吸着開始から吸着完了
までの吸着待ち時間(Tx)を従来装置よりも半分以下
に短縮することができる。
【0034】そして前記吸着待ち時間(Tx)の経過
後、ステップS405に移行して前記把持機構部7は成
形品を金型から取出し、続いて所定の開放位置まで移動
して成形品を開放した後、再び最初の取出開始位置に戻
す。以上でテストモードが終了する。なお、前記吸着待
ち時間(Tx)は、前記テストモードの終了後、前記把
持機構部7の取出位置(C)到達時点までの間に前記C
PU1によってセットされる。この実施の形態2では、
テストモード時のTα時間の2分の1の時間をセットす
る。
【0035】以上のように、本実施の形態2においても
従来装置のように前記把持機構7の前記取出位置(C)
到達時点から吸着機構9に真空圧を発生させる場合と比
べ、前記吸着待ち時間(Tx)の短縮分(Tα−Tx時
間)、全取出し時間を短縮することができ、いわゆるハ
イサイクル成形の成形機に追従可能なものとなる。しか
も、前記CPU1は、前記把持機構部7の前記取出位置
(C)到達時点で丁度設定真空圧(P1)に達するタイ
ミングで前記真空圧発生信号を出力するから、エア消費
量やエネルギー消費量を最小限に抑え省エネを実現でき
る。
【0036】なお、前記各実施の形態1、2では把持機
構部7の動作として取出開始位置(A)から引抜き位置
(B)で方向転換し取出位置(C)に到達するような直
角的な動作を示すが、図9(a)(b)に示すように引
抜き位置(B)に移動している途中(Tz(1)経過時)
から取出位置側へ移動するような曲線動作するものに適
用しても良い。また、本発明の取出装置は、樹脂成形品
の射出成形機、マグネシウムやアルミニウムの成形品な
どの射出成形機など、型開き後に成形品の取出しが必要
な成形機すべてに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1による取出装置の構成を説明する
ブロック図である。
【図2】実施の形態1における、テストモードの動作を
示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1における、製品取出しモードの動
作を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1における、製品取出しモードの動
作タイミングを説明するためのグラフである。
【図5】実施の形態1における、製品取出しモードのタ
イムチャートである。
【図6】実施の形態2による取出装置の構成を説明する
ブロック図である。
【図7】実施の形態2における、テストモードの動作を
示すフローチャートである。
【図8】実施の形態2における、製品取出しモードの動
作を示すフローチャートである。
【図9】変形例における、製品取出しモードの動作タイ
ミングを説明するためのグラフである。
【図10】図9の実施の形態における、製品取出しモー
ドのタイムチャートである。
【図11】従来の取出装置における、製品取出しモード
の動作タイミングを説明するためのグラフである。
【図12】図11の従来の取出装置実施における、製品
取出しモードのタイムチャートである。
【図13】取出装置における、基本動作を示す工程図で
ある。
【図14】取出装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 5 移載機構部 6 位置検出部 7 把持機構部 9 吸着機構 10 吸着圧検出部(圧力検出手段) 70 第1計時測定手段 90 第2計時測定手段または計時測定手段 P 吸着完了圧 P1 設定真空圧 Ts 予定時間 Tv 真空到達時間 Tx 吸着待ち時間 Ty 引抜き位置から取出位置までの移動時間 Tz 待機位置から引抜き位置までの移動時間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の型開き後に吸着機構を備えた把持
    機構部により成形品を取出す成形品の取出装置におい
    て、 前記把持機構部が取出信号の出力時点から前記成形品の
    取出位置に到達するまでの移動時間および前記吸着機構
    が真空圧発生信号の出力時点から設定真空圧に到達する
    までの真空到達時間を設定する設定手段と、 前記設定手段からの信号が入力されると共に、前記把持
    機構の起動を指令する取出信号および前記吸着機構の起
    動を指令する真空圧発生信号を出力する制御手段とを具
    備し、 前記制御手段は、前記取出信号を出力した後、前記移動
    時間から前記真空到達時間を減じた予定時間の経過時点
    で前記真空圧発生信号を出力するようにしたことを特徴
    とする成形品の取出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の成形品の取出装置にお
    いて、 前記取出信号により移動を開始する前記把持機構部の移
    動位置を検出する位置検出手段と、 前記真空圧発生信号により真空圧を発生する前記吸着機
    構の前記真空圧を検出する圧力検出手段と、 前記移動時間を計時する第1の測定手段と、 前記真空到達時間を計時する第2の測定手段とを具備す
    ることを特徴とする成形品の取出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の成形品の取出装置にお
    いて、 前記取出信号を出力してからの経過時間を計時する測定
    手段と、 前記設定手段に設定した移動時間から前記経過時間を減
    算した残り時間を算出する算出手段とを具備し、 前記制御手段は、前記取出信号を出力した後、前記残り
    時間が前記設定手段に設定した真空到達時間に一致した
    時点で前記真空圧発生信号を出力するようにしたことを
    特徴とする成形品の取出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の成形品の取出装置にお
    いて、 前記取出信号により移動を開始する前記把持機構部の移
    動位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段で検出する検出位置および前記設定手
    段に設定した移動時間に基づいて前記把持機構部が前記
    検出位置から前記取出位置に到達するまでの目標到達時
    間を算出する算出手段とを具備し、 前記制御手段は、前記取出信号を出力した後、前記目標
    到達時間が前記設定手段に設定した真空到達時間に一致
    した時点で前記真空圧発生信号を出力するようにしたこ
    とを特徴とする成形品の取出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319960A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Yushin Precision Equipment Co Ltd 真空吸着装置、搬送装置、及び成形品取出機
EP4108412A1 (en) 2021-06-22 2022-12-28 Yushin Precision Equipment Co. , Ltd. Apparatus for taking out molded product

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