JP2001145668A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2001145668A JP2000273353A JP2000273353A JP2001145668A JP 2001145668 A JP2001145668 A JP 2001145668A JP 2000273353 A JP2000273353 A JP 2000273353A JP 2000273353 A JP2000273353 A JP 2000273353A JP 2001145668 A JP2001145668 A JP 2001145668A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 生理用ナプキン、失禁者用パット、おりもの
処理用パット等に関し、漏れ(特に、横漏れ)を有効に
防止することができると共に剥離紙が不要で取扱い容易
な吸収性物品の提供。 【解決手段】 本吸収性物品11は、液透過性の表面材
2、液不透過性の防漏材13、及びこれら両部材間に介
在する液保持性の吸収体14を有し、実質的に縦長に形
成された吸収性物品において、フラップ部20に第二粘
着部17又は第二剥離部23を有し、本体裏面に剥離自
在に重なることを特徴とする。更に、ウイング部15′
に第一粘着部16を有し、本体中央に第一剥離処理部2
1が形成され、剥離自在に重なるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用者が下着(以下、
「ショーツ」で代表する)と共に狭い股間において着用
する生理用ナプキン、失禁者用パット、おりもの処理用
パット等の吸収性物品に関し、更に詳しくは、高い防漏
性を有する吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
生理用ナプキン等の吸収性物品は、基本的に、液透過性
の表面材、液不透過性の防漏材、及びこれら両部材間に
介在する液保持性の吸収体を有して構成されている。そ
して、近年、従来の綿状パルプ、あるいは吸収紙の他、
吸収体素材として吸収性ポリマー等の新素材を開発、導
入することによって吸収性物品としての吸収性能の向上
が図られてきた。また、従来の繊維集合体である不織布
の他、疎水性シートに種々の手段により細孔を設けて液
透過性を付与した液透過性シートを表面材として用いる
ことによって吸収性物品としての吸収性能の向上が図ら
れてきた。
【0003】しかしながら、新しい素材を導入し、各部
材個々の性能が優れた吸収性物品であっても、実際の使
用時には依然として横漏れを生じることが多い。例え
ば、生理用ナプキンの場合には、その端部から血液が何
等かの原因で横漏れしてショーツに血液が達するなど生
理用ナプキンとして不都合な現象を生じ、吸収性物品本
来の性能を十分に発揮しているとは言い難いものであっ
た。このように各構成部材本来の性能と無関係に発生す
る生理用ナプキンにおける漏れの主たる原因としては、
次の3つが考えられる。
【0004】(1) 使用者が生理用ナプキンをショーツに
装着する際、装着位置がショーツのクロッチ部において
左右のいずれかに偏倚し、クロッチ部に初めから生理用
ナプキンによって被覆されていない部分が存在すること (2) 使用者が略正規の位置、つまりショーツのクロッチ
部に対して左右に偏倚させることなく略中央に生理用ナ
プキンを固定したとしても、使用者の運動等によって生
理用ナプキンの長手方向の両端部が中央部に折り重なっ
て丸まった状態に変形するヨレを生じ、装着直後は被覆
されていたクロッチ部の端部がヨレによって露出するこ
と (3) 使用者が激しい運動を行った場合に、生理用ナプキ
ンが一般的に具備する粘着剤等の固定手段のみでは生理
用ナプキンをショーツのクロッチ部に十分に固定するこ
とができず、生理用ナプキンが所定の位置からズレてシ
ョーツのクロッチ部が露出すること これら(1) 〜 (3)に起因する漏れは、使用者が着用する
ショーツによっても大きな影響を受ける。例えば、サイ
ズ、特に、クロッチ部の幅がナプキンの幅に比べて広い
場合、あるいは身体とのフィット性が悪くルーズな状態
になった場合には、漏れが比較的発生し易くなる。
【0005】そこで、これらの問題を解決するために、
吸収性物品の長手方向両側の中央部から幅方向外方へ一
対の可撓性のフラップをそれぞれ延出させた吸収性物品
が多数提案されている(特開昭60−75058号公
報、特開平1−111002号公報、特開平2−134
55号公報等)。これらの吸収性物品の場合には、使用
時にそれぞれのフラップでショーツのクロッチ部を挟ん
で固定することによりショーツにおける吸収性物品を安
定化させてその防漏性を改善したものである。
【0006】例えば、特開昭60−75058号に記載
の衛生ナプキンは、吸収性物品の縦方向両側の中央位置
において、吸収体の側部から液透過性の表面材と液不透
過性の防漏材から成る可撓性のフラップを延出させ、使
用時にショーツの側端部からフラップを引出し、フラッ
プの裏面に設けられた固定接合手段によりショーツ外側
に設置固定することにより衛生用ナプキンを安定化させ
てその防漏性を改善したものである。この衛生ナプキン
においては、ショーツの着用時に、吸収体両側部を上向
きにして防漏壁を形成させることが、その防漏性を発揮
する上で重要な点である。しかし、このような状態で着
用された場合、ある程度の漏れを防止することができる
反面、以下のような課題があった。
【0007】フラップをショーツのクロッチ部両端か
ら引出す動作が必ずしも安定せず、衛生ナプキンをショ
ーツと共に一定の状態で着用することができず、時に
は、使用開始時からナプキンが不規則な形にヨレた状態
で着用されて漏れを引き起こすことがある。 また、ショーツのクロッチ部の幅が吸収体の幅より大
きいと、衛生ナプキンのショーツへの装着自体が困難に
なったり、クロッチ部の外側に折れる部分が少なくなっ
て衛生ナプキンをクロッチ部において十分に固定するこ
とができないことがある。
【0008】また、において両フラップを十分に固
定して吸収体両側部に防漏壁部を形成することができた
としても、フラップの防漏壁部の幅が広いため、その防
漏壁部が吸収体の表面側にヨレて接触し、フラップ自体
が血液で汚れることがある。従って、ショーツの汚れは
フラップによってある程度防止することができるが、使
用者の動作中にフラップ自体が汚れ、汚れたフラップに
よって内股部を血液によって汚し、使用者により大きな
精神的ダメージを与えることがある。
【0009】いずれにしても、上記各公報に記載された
従来の吸収性物品が、ショーツの正規の位置に正しく装
着された場合には、前記(1) 〜(3) に起因する漏れをあ
る程度防止できるものの、例えば、身体との密着性が弱
いショーツやクロッチ部の幅が吸収体の幅より広いショ
ーツの場合には、フラップが吸収性物品の表面を覆って
しまい、必ずしも漏れを効果的に防止することができず
にフラップを汚し、汚れたフラップを介して内股部を血
液等によって汚すという課題があった。
【0010】従って、本発明の目的は、ショーツ等の下
着の形状、身体へのフィット性の如何に拘わらず、下着
に対する装着が容易で装着ミスがなく、運動等を行って
も吸収性物品が殆どヨレることなく、使用開始時の着用
状態を終始安定した状態に保持することができ、漏れ
(特に、横漏れ)を有効に防止することができると共に
剥離紙が不要で取扱い容易な吸収性物品を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特にショ
ーツ等の下着に対する装着が容易で装着ミスがなく、し
かも横漏れを有効に防止することができる吸収性物品に
ついて種々検討した結果、下着に対する特定の固定手段
を吸収性物品に設けることによって上記目的を達成し得
ることを知見した。
【0012】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、液透過性の表面材、液不透過性の防漏材、及びこ
れら両部材間に介在する液保持性の吸収体を有し、実質
的に縦長に形成された吸収性物品において、該吸収性物
品の長手方向の左右両側縁部それぞれにおいて幅方向外
方へ延びる一対の固定片を設け且つ少なくともこれら一
対の固定片の裏面それぞれに剥離紙を有しない第一粘着
部を設けると共に、該第一粘着部を介して上記一対の固
定片を該吸収性物品の裏面側に対して接離自在になして
あることを特徴とする吸収性物品を提供するものであ
る。
【0013】
【作用】本発明の吸収性物品によれば、固定片を吸収性
物品の幅方向へ拡げた状態にして下着のクロッチ部の内
面に当てた後、固定片を元の状態に折り曲げてその第一
粘着部をクロッチ部の外面に粘着させて固定片でクロッ
チ部の両側縁部を包み込んで吸収性物品を下着に固定
し、この状態で下着を着用すれば、液透過性部が体液の
排出部に位置し、着用後に使用者が運動等を行っても固
定片が捲れることなく、常に固定片がクロッチ部に第一
粘着部によって粘着した状態でクロッチ部を包み込み、
吸収性物品を初期の状態で終始安定的に保持することが
できる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図10に示す実施例に基づいて
本発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明の吸収性
物品の第1の実施例である生理用ナプキンを示す図であ
り、(a) はその裏面側を示す平面図、(b) はその固定片
を折り曲げた状態を示す幅方向(ウィング状部を含む部
分)の拡大断面図、図2は図1に示す生理用ナプキンの
固定片を左右に展開した状態を示す平面図、図3及び図
4はそれぞれ本発明の吸収性物品の第2の実施例である
生理用ナプキンを示すもので図1の(a) 及び図2相当
図、図5及び図6はそれぞれ本発明の吸収性物品の第3
の実施例である生理用ナプキンを示すもので図1の(a)
及び図2相当図、図7は本発明の吸収性物品の第4の実
施例である生理用ナプキンを示す図であり、(a) はその
裏面を示す図2相当図、(b) はその固定片を折り曲げた
状態を示す幅方向(ウィング状部を含む部分)の拡大断
面図、(c) は第4の実施例を一部変形したものの図7
(b)相当図、図8は本発明の吸収性物品の第5の実施例
である生理用ナプキンを示すもので図7(a) 相当図、図
9は本発明の吸収性物品の第6の実施例である生理用ナ
プキンを示す図であり、(a) はその裏面を示す図7(a)
相当図、(b) は図7(b) 相当図、(c) は第6の実施例を
一部変形したものの図9(b) 相当図、図10は本発明の
吸収性物品の第7の実施例である生理用ナプキンを示す
もので図7(a)相当図である。
【0015】第1の実施例の生理用ナプキン1は、図1
(a) 、(b) 、図2に示す如く、液透過性の表面材(表面
シート)2、液不透過性の防漏材(防漏シート)3、及
びこれら両シート2、3間に介在する液保持性の吸収体
4を有し、実質的に縦長に形成されている。そして、上
記表面シート2及び防漏シート3の一部が、本生理用ナ
プキン1の長手方向の左右両側縁部において幅方向外方
へ略台形状を呈するように延びて一対のウィング状の固
定片5、5を形成し、本生理用ナプキン1本体と一体化
している。また、該一対の固定片5、5は、それぞれ本
生理用ナプキン1の長手方向の左右両側縁部において稍
々前方に偏倚して位置し、該固定片5、5と生理用ナプ
キン1の裏面側との間にショーツのクロッチ部を包み込
み、本生理用ナプキン1をショーツに固定するようにな
されている。
【0016】また、上記各固定片5、5の裏面を形成す
る防漏シート3の表面には第一粘着部6、6がそれぞれ
設けられ、また、上記各固定片5、5が本生理用ナプキ
ン1本体の裏面側に折り曲げられた状態でそれぞれの第
一粘着部6、6が対向する防漏シート3の部位にも該第
一粘着部6、6に対応する第二粘着部7、7が設けられ
(図2参照)ており、これら二対の第一、第二粘着部
6、7によって生理用ナプキン1をショーツに対して確
実に固定するように構成されている。而して、上記第
一、第二粘着部6、7に用いられる粘着剤は、剥離紙を
必要としない弱い粘着力を有するもので、これら両粘着
部6、7が互いに粘着しても容易に剥離するようになっ
ている。このような粘着剤としては、例えば、実開昭5
9−153304号公報に記載のものが挙げられる。各
粘着部6、7は、それぞれ防漏シート3側に粘着力の強
い接着剤が塗布されて下層を形成し、この下層上に粘着
力の弱い粘着剤が塗布されて上層を形成した二層構造
で、各粘着部6、7をこのような二層構造にすることに
よって、各粘着部6、7を防漏シート3に強く接着させ
る一方、不使用時には、相対向する粘着部6、7が上層
において互いに粘着しても容易に剥離して剥離紙を用い
なくてもよい粘着力になっており、結果として粘着部
6、7同士が接離自在になっている。強い粘着剤として
は、例えば、アクリル系及びゴム系のものが好ましく、
弱い粘着剤としては、アクリル系のものが好ましく、こ
れらの粘着力は公知の方法により粘着剤の組成を適宜調
整することにより調節することができる。
【0017】また、本生理用ナプキン1は、防漏シート
3の略全面にアンチスリップ部8が形成されている。該
アンチスリップ部8は、例えば、特開昭63−7395
9号公報に記載されたガラス転移温度Tgが0℃以下の
ポリマーと発泡された発泡性ポリマービーズとを塗布し
て形成することができる。また、上記表面シート2、防
漏シート3及び吸収体としては、従来から通常用いられ
ている公知の材料を用いることが好ましい。
【0018】次に、第1の実施例の生理用ナプキン1の
使用態様について説明する。まず、固定片5、5それぞ
れを第1図に示す状態の生理用ナプキン1本体から剥が
して外側へ拡げた第2図に示す展開した状態にした後、
この生理用ナプキン1の裏面をショーツのクロッチ部の
内面に当てて第二粘着部7、7を介してクロッチ部に生
理用ナプキン1を固定する。次いで、各固定片5、5そ
れぞれを内側へ折り曲げて各固定片5、5によってクロ
ッチ部の両側縁部を包み込むと、各固定片5、5の第一
粘着部6、6がクロッチ部の外面にそれぞれ粘着して生
理用ナプキン1をクロッチ部に固定する。このようにし
て生理用ナプキン1が装着されたショーツを使用者が着
用すると生理用ナプキン1が固定片5、5によって固定
された状態を保持したまま使用者の股間部の形状に従っ
て変形して股間部に密着する。
【0019】従って、第1の実施例によれば、各固定片
5、5は単にそれぞれの第一粘着部6、6が第二粘着部
7、7に対して弱く粘着しているに過ぎないため、本生
理用ナプキン1を装着するに際しては、各固定片5、5
を容易に拡げてショーツにおけるクロッチ部の両側縁部
から固定片5、5を引き出して生理用ナプキン1を第二
粘着部7、7によってクロッチ部の内面に粘着し、更
に、固定片5、5がそれぞれの第一粘着部6、6によっ
てクロッチ部の外面に粘着した状態にして生理用ナプキ
ン1をクロッチ部に装着するため、装着動作が極めて簡
便で、装着ミスがない。また、ショーツの着用後におい
ては、アンチスリップ部8の作用と相俟って二対の第
一、第二粘着部6、7によって生理用ナプキン1を確実
にクロッチ部に固定することができ、生理用ナプキン1
が位置ずれすることなく装着初期の状態で安定し、使用
者が運動等をして股間部の形状が激しく変化しても生理
用ナプキン1がクロッチ部に固定された状態のままその
変化に追随して生理用ナプキン1のヨレを確実に防止す
ることができ、ショーツ及び内股部を血液によって汚す
虞れがない。
【0020】また、第1の実施例によれば、第一、第二
粘着部6、7が互いに接離自在になっているため、各粘
着部6、7間に剥離紙を介在させる必要がなく、従っ
て、高価な剥離紙を節約して製造コストを低減すること
ができ、経済的な生理用ナプキン1を得ることができ
る。尚、図2に示す生理用ナプキンにおいて、アンチス
リップ部8を有しないものも、本発明の実施例である。
【0021】また、本発明の吸収性物品はそれぞれ図3
〜図10に示す第2〜第7の実施例の生理用ナプキン1
のように構成することができ、第1の実施例の生理用ナ
プキン1と同様に使用することができる。図3及び図4
に示す第2の実施例の生理用ナプキン1は、同図に示す
如く、上記実施例の生理用ナプキン1における防漏シー
ト3全面に設けられたアンチスリップ部8に代えて、防
漏シート3の後方の略中央にその長手方向に粘着剤を塗
布して第三粘着部8'を形成すると共に該粘着部8'に剥離
紙9を取り付けた以外は全て第1の実施例の生理用ナプ
キン1と同様に構成されている。従って、第2の実施例
によれば、第三粘着部8'が第1の実施例におけるアンチ
スリップ部8に該当し、生理用ナプキン1の着用時に剥
離紙9を除去する手間を要する以外は第1の実施例と同
様の作用効果を期することができる。尚、第三粘着部8'
は、第1の実施例と同様剥離紙を有しない構成にしても
よい。
【0022】また、図5及び図6に示す第3の実施例の
生理用ナプキン1は、同図に示す如く、図3及び図4に
示す生理用ナプキン1本体の第二粘着部7、7を省略し
た以外は全て図3及び図4に示す第2の実施例の生理用
ナプキン1と同様に構成されている。そして、この実施
例においては、第一粘着部6、6が防漏シート3に対し
て接離自在になされているが、接離自在性を高めるた
め、防漏シート3の表面を剥離処理して置くことが好ま
しい。従って、第3の実施例によれば、図3、図4に示
す第2の実施例の生理用ナプキン1に準じた作用効果を
期することができる。
【0023】また、図7に示す第4の実施例の生理用ナ
プキン11は、同図に示すように、表面シート12及び
防漏シート13が左右両側縁部において、その全長に亘
って幅方向外方へ伸びた左右一対のフラップ部20、2
0を有するウィング状の固定片15、15を形成してい
る。即ち該固定片15、15は、それぞれのフラップ部
20、20の一部がそれぞれ長手方向の中央やや前方に
おいて幅方向外方へ略台形状を呈するように伸びて、一
対のウィング状部15’、15’を形成することによっ
て、ウィング状となしてある。
【0024】また、上記各固定片15、15の裏面を形
成する防漏シート13のウィング状部15’、15’に
は、それぞれ第一粘着部16、16がそれぞれ設けら
れ、また、本生理用ナプキン11本体の中央やや前方に
上記第一粘着部16、16に対応する矩形状の第一剥離
処理部21が形成されている。また、左右の上記フラッ
プ部20、20は、内側端には全長に亘って折り目2
2、22がそれぞれ形成され、各フラップ部20、20
は各折り目22、22において幅方向内方へ折り曲げら
れて本生理用ナプキン11の裏面に重なるようになって
いる。しかも、各折り目22、22の内側には各折り目
22、22の略全長に沿って細長い第二粘着部17、1
7がそれぞれ形成され、また、各折り目22、22の外
側には、上記各ウィング状部15’、15’を除く全領
域に亘って第二剥離処理部23、23がそれぞれ形成さ
れている。
【0025】而して、第4の実施例の生理用ナプキン1
1は、不使用時には、図7の(b)に示すように、左右の
各フラップ部20、20が折り目22、22においてそ
れぞれ幅方向内方へ折り曲げられて、左右の各固定片1
5、15がそれぞれの第一粘着部16、16で本体の第
一剥離処理部21、21に対して剥離自在に重なり、各
フラップ部20、20がそれぞれの第二剥離処理部2
3、23で本体両側部の第二粘着部17、17に剥離自
在に重なるようになっている。
【0026】また、本生理用ナプキン11は、使用時に
は、左右の固定片15、15それぞれのフラップ部2
0、20を広げて、裏面をショーツのクロッチ部の内面
に当てると、本体両側の第二粘着部17、17におい
て、クロッチ部に固定され、次いで、各フラップ部2
0、20を折り目22、22において折り曲げて、クロ
ッチ部の外面に重ねると、各ウィング状部15’、1
5’の第一粘着部16、16で更にしっかりとクロッチ
部に固定される。従って、第4の実施例の生理用ナプキ
ンは、第1〜第3の実施例のものよりも更にしっかりと
クロッチ部に固定される。
【0027】また、図8に示す第5の実施例の生理用ナ
プキン11は、図7に示す第4の実施例の生理用ナプキ
ンと第二粘着部17、17の形成態様を異にする以外は
全て図7に示すものと基本的には同様に構成されてい
る。即ち、第5の実施例の生理用ナプキン11は、左右
の第二粘着部17、17がそれぞれ本体の前方部と後方
部とに分割して形成され、しかも、その幅が若干図7に
示すものよりも広く形成されている。これに伴って、本
体の裏面に形成された第二剥離処理部23の大きさも若
干拡大している。従って、第5の実施例においても、図
7に示す第4の実施例と同様の作用、効果を期すること
ができる。
【0028】また、図9の(a) 、(b) に示す第6の実施
例の生理用ナプキン11は、固定片15、15が、図
7、図8に示すものと同様のウィング状部15’、1
5’、フラップ部20、20及び折り目22、22を有
している。そして、各折り目22、22の両側に、図1
〜図6に示す各実施例と同様の第一粘着部16、16及
び第二粘着部17、17が設けられている。即ち、第1
粘着部16、16は、それぞれフラップ部20、20に
細長く形成され、第二粘着部17、17は本体の両側に
細長く形成されている。
【0029】また、図10に示す第7の実施例の生理用
ナプキン11は、第1粘着部16、16及び第二粘着部
17、17がそれぞれ前方部と後方部に分割して形成さ
れ、しかもその幅が図9に示すものよりも広く形成され
ている以外は全て図9に示すものと同様に構成されてい
る。従って、図9及び図10に示す第6及び第7の実施
例の生理用ナプキン11は、図1〜図6に示す第1〜第
3の実施例よりもしっかりとクロッチ部に固定され、更
に第1〜第3の実施例のものと同様の作用効果も期する
ことができる。
【0030】尚、本発明の吸収性物品は、吸収性物品の
長手方向の左右両側縁部それぞれにおいて幅方向外方へ
延びる一対の固定片を設け且つ少なくともこれら一対の
固定片の裏面それぞれに剥離紙を有しない第一粘着部を
設けると共に、該第一粘着部を介して上記一対の固定片
を該吸収性物品の裏面に対して接離自在になしてあれ
ば、上記各実施例における固定片に何等制限されるもで
はない。例えば、固定片は、第1図(b) 、第7図(b) 及
び第9図(b) に示すように、表面材2及び防漏材3を重
ね合せて形成する他に、第7図(c) 及び第9図(c) のよ
うに、防漏材3のみを延長させて設けても良く、また、
表面材2又は防漏材3とは異なった独立した部材によっ
て形成する等、種々変更可能である。
【0031】また、本発明の吸収性物品は、上記各実施
例における生理用ナプキンの他、失禁者用パット、おり
もの処理用パット等の吸収性物品についても適用するこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、ショーツ等の下
着の形状、身体へのフィット性の如何に拘わらず、下着
に対する装着が容易で装着ミスがなく、運動等を行って
も吸収性物品が殆どヨレることなく、使用開始時の着用
状態を終始安定した状態に保持することができ、漏れ
(特に、横漏れ)を有効に防止することができると共
に、剥離紙が不要で取扱い容易なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の吸収性物品の第1の実施例であ
る生理用ナプキンを示す図であり、(a) はその裏面側を
示す平面図、(b) はその固定片を折り曲げた状態を示す
幅方向(ウィング状部を含む部分)の拡大断面図であ
る。
【図2】図2は図1に示す第1の実施例の生理用ナプキ
ンの固定片を左右に展開した状態を示す平面図
【図3】図3は本発明の吸収性物品の第2の実施例であ
る生理用ナプキンを示すもので図1相当図である。
【図4】図4は図3に示す第2の実施例の図2相当図で
ある。
【図5】図5は本発明の吸収性物品の第3の実施例であ
る生理用ナプキンを示すもので図1相当図である。
【図6】図6は図5に示す第3の実施例の図2相当図で
ある。
【図7】図7は本発明の吸収性物品の第4の実施例であ
る生理用ナプキンを示す図であり、(a) はその裏面を示
す図2相当図、(b) はその固定片を折り曲げた状態を示
す幅方向(ウィング状部を含む部分)の拡大断面図、
(c) は第4の実施例を一部変形したものの図7(b) 相当
図である。
【図8】図8は本発明の吸収性物品の第5の実施例であ
る生理用ナプキンを示すもので図7(a) 相当図である。
【図9】図9は本発明の吸収性物品の第6の実施例であ
る生理用ナプキンを示す図であり、(a) はその裏面を示
す図7(a) 相当図、(b) は図7(b) 相当図、(c) は第6
の実施例を一部変形したものの図9(b) 相当図である。
【図10】図10は本発明の吸収性物品の第7の実施例
である生理用ナプキンを示すもので図9(a) 相当図であ
る。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン(吸収性物品) 2 表面シート(表面材) 3、13 防漏シート(防漏材) 14 吸収体 5、15 固定片 15’ ウィング状部 6、16 第一粘着部 7、17 第二粘着部 20、20 フラップ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月6日(2000.10.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 吸収性物品
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用者が下着(以下、
「ショーツ」で代表する)と共に狭い股間において着用
する生理用ナプキン、失禁者用パット、おりもの処理用
パット等の吸収性物品に関し、更に詳しくは、高い防漏
性を有する吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
生理用ナプキン等の吸収性物品は、基本的に、液透過性
の表面材、液不透過性の防漏材、及びこれら両部材間に
介在する液保持性の吸収体を有して構成されている。そ
して、近年、従来の綿状パルプ、あるいは吸収紙の他、
吸収体素材として吸収性ポリマー等の新素材を開発、導
入することによって吸収性物品としての吸収性能の向上
が図られてきた。また、従来の繊維集合体である不織布
の他、疎水性シートに種々の手段により細孔を設けて液
透過性を付与した液透過性シートを表面材として用いる
ことによって吸収性物品としての吸収性能の向上が図ら
れてきた。
【0003】しかしながら、新しい素材を導入し、各部
材個々の性能が優れた吸収性物品であっても、実際の使
用時には依然として横漏れを生じることが多い。例え
ば、生理用ナプキンの場合には、その端部から血液が何
等かの原因で横漏れしてショーツに血液が達するなど生
理用ナプキンとして不都合な現象を生じ、吸収性物品本
来の性能を十分に発揮しているとは言い難いものであっ
た。このように各構成部材本来の性能と無関係に発生す
る生理用ナプキンにおける漏れの主たる原因としては、
次の3つが考えられる。
【0004】(1) 使用者が生理用ナプキンをショーツに
装着する際、装着位置がショーツのクロッチ部において
左右のいずれかに偏倚し、クロッチ部に初めから生理用
ナプキンによって被覆されていない部分が存在すること (2) 使用者が略正規の位置、つまりショーツのクロッチ
部に対して左右に偏倚させることなく略中央に生理用ナ
プキンを固定したとしても、使用者の運動等によって生
理用ナプキンの長手方向の両端部が中央部に折り重なっ
て丸まった状態に変形するヨレを生じ、装着直後は被覆
されていたクロッチ部の端部がヨレによって露出するこ
と (3) 使用者が激しい運動を行った場合に、生理用ナプキ
ンが一般的に具備する粘着剤等の固定手段のみでは生理
用ナプキンをショーツのクロッチ部に十分に固定するこ
とができず、生理用ナプキンが所定の位置からズレてシ
ョーツのクロッチ部が露出すること これら(1) 〜 (3)に起因する漏れは、使用者が着用する
ショーツによっても大きな影響を受ける。例えば、サイ
ズ、特に、クロッチ部の幅がナプキンの幅に比べて広い
場合、あるいは身体とのフィット性が悪くルーズな状態
になった場合には、漏れが比較的発生し易くなる。
【0005】そこで、これらの問題を解決するために、
吸収性物品の長手方向両側の中央部から幅方向外方へ一
対の可撓性のフラップをそれぞれ延出させた吸収性物品
が多数提案されている(特開昭60−75058号公
報、特開平1−111002号公報、特開平2−134
55号公報等)。これらの吸収性物品の場合には、使用
時にそれぞれのフラップでショーツのクロッチ部を挟ん
で固定することによりショーツにおける吸収性物品を安
定化させてその防漏性を改善したものである。
【0006】例えば、特開昭60−75058号に記載
の衛生ナプキンは、吸収性物品の縦方向両側の中央位置
において、吸収体の側部から液透過性の表面材と液不透
過性の防漏材から成る可撓性のフラップを延出させ、使
用時にショーツの側端部からフラップを引出し、フラッ
プの裏面に設けられた固定接合手段によりショーツ外側
に設置固定することにより衛生用ナプキンを安定化させ
てその防漏性を改善したものである。この衛生ナプキン
においては、ショーツの着用時に、吸収体両側部を上向
きにして防漏壁を形成させることが、その防漏性を発揮
する上で重要な点である。しかし、このような状態で着
用された場合、ある程度の漏れを防止することができる
反面、以下のような課題があった。
【0007】フラップをショーツのクロッチ部両端か
ら引出す動作が必ずしも安定せず、衛生ナプキンをショ
ーツと共に一定の状態で着用することができず、時に
は、使用開始時からナプキンが不規則な形にヨレた状態
で着用されて漏れを引き起こすことがある。 また、ショーツのクロッチ部の幅が吸収体の幅より大
きいと、衛生ナプキンのショーツへの装着自体が困難に
なったり、クロッチ部の外側に折れる部分が少なくなっ
て衛生ナプキンをクロッチ部において十分に固定するこ
とができないことがある。
【0008】また、において両フラップを十分に固
定して吸収体両側部に防漏壁部を形成することができた
としても、フラップの防漏壁部の幅が広いため、その防
漏壁部が吸収体の表面側にヨレて接触し、フラップ自体
が血液で汚れることがある。従って、ショーツの汚れは
フラップによってある程度防止することができるが、使
用者の動作中にフラップ自体が汚れ、汚れたフラップに
よって内股部を血液によって汚し、使用者により大きな
精神的ダメージを与えることがある。
【0009】いずれにしても、上記各公報に記載された
従来の吸収性物品が、ショーツの正規の位置に正しく装
着された場合には、前記(1) 〜(3) に起因する漏れをあ
る程度防止できるものの、例えば、身体との密着性が弱
いショーツやクロッチ部の幅が吸収体の幅より広いショ
ーツの場合には、フラップが吸収性物品の表面を覆って
しまい、必ずしも漏れを効果的に防止することができず
にフラップを汚し、汚れたフラップを介して内股部を血
液等によって汚すという課題があった。
【0010】従って、本発明の目的は、ショーツ等の下
着の形状、身体へのフィット性の如何に拘わらず、下着
に対する装着が容易で装着ミスがなく、運動等を行って
も吸収性物品が殆どヨレることなく、使用開始時の着用
状態を終始安定した状態に保持することができ、漏れ
(特に、横漏れ)を有効に防止することができると共に
剥離紙が不要で取扱い容易な吸収性物品を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特にショ
ーツ等の下着に対する装着が容易で装着ミスがなく、し
かも横漏れを有効に防止することができる吸収性物品に
ついて種々検討した結果、下着に対する特定の固定手段
を吸収性物品に設けることによって上記目的を達成し得
ることを知見した。
【0012】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、液透過性の表面材、液不透過性の防漏材、及びこ
れら両部材間に介在する液保持性の吸収体を有し、実質
的に縦長に形成された吸収性物品において、上記該吸収
性物品の長手方向の左右両側縁部それぞれに、幅方向外
方へ延びる一対のフラップ部と一対の該フラップ部それ
ぞれの一部が幅方向外方へ延びてなる一対のウイング状
部とを有する一対の固定片を設け、且つ一対の該フラッ
プ部及び/又は該吸収性物品の裏面に粘着部を設け、一
対の上記固定片が、上記吸収性物品の幅方向内方へ折り
曲げられて、上記粘着部と上記裏面又は一対の上記フラ
ップ部とが剥離自在に重なるようになしてあり、一対の
上記フラップ部に上記粘着部を設けない場合には、上記
ウイング状部に粘着部を設け、該粘着部が上記吸収性物
品の裏面に剥離自在に重なるようになしてあることを特
徴とする吸収性物品を提供するものである。
【0013】
【作用】本発明の吸収性物品によれば、固定片を吸収性
物品の幅方向へ拡げた状態にして下着のクロッチ部の内
面に当てた後、固定片を元の状態に折り曲げてその粘
部をクロッチ部の外面に粘着させて固定片でクロッチ部
の両側縁部を包み込んで吸収性物品を下着に固定し、こ
の状態で下着を着用すれば、液透過性部が体液の排出部
に位置し、着用後に使用者が運動等を行っても固定片が
捲れることなく、常に固定片がクロッチ部に粘着部によ
って粘着した状態でクロッチ部を包み込み、吸収性物品
を初期の状態で終始安定的に保持することができる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明の吸収性物
品の第の実施例である生理用ナプキンを示す図であ
り、(a) はその裏面を示す平面図、(b) はその固定片を
折り曲げた状態を示す幅方向(ウィング状部を含む部
分)の拡大断面図、(c) は第の実施例を一部変形した
ものの図(b) 相当図、図は本発明の吸収性物品の第
の実施例である生理用ナプキンを示すもので図(a)
相当図、図は本発明の吸収性物品の第の実施例であ
る生理用ナプキンを示す図であり、(a) はその裏面を示
す図(a) 相当図、(b) は図(b) 相当図、(c) は第
の実施例を一部変形したものの図(b) 相当図、図
本発明の吸収性物品の第の実施例である生理用ナプキ
ンを示すもので図(a) 相当図である。
【0015】第1の実施例の生理用ナプキン11は、図
1(a) 及び(b) に示す如く、液透過性の表面材(表面シ
ート)12、液不透過性の防漏材(防漏シート)13
及びこれら両シート12、13間に介在する液保持性の
吸収体14を有し、実質的に縦長に形成されている。そ
して、表面シート12及び防漏シート13が左右両側縁
部において、その全長に亘って幅方向外方へ伸びた左右
一対のフラップ部20、20を有するウィング状の固定
片15、15を形成している。該固定片15、15は、
それぞれのフラップ部20、20の一部がそれぞれ長手
方向の中央やや前方において幅方向外方へ略台形状を呈
するように伸びて、一対のウィング状部15’、15’
を形成することによって、ウィング状となしてある
【0016】また、上記各固定片15、15の裏面を形
成する防漏シート13のウィング状部15’、15’に
は、それぞれ第一粘着部16、16がそれぞれ設けら
れ、また、本生理用ナプキン11本体の中央やや前方に
上記第一粘着部16、16に対応する矩形状の第一剥離
処理部21が形成されている。また、左右の上記フラッ
プ部20、20は、内側端には全長に亘って折り目2
2、22がそれぞれ形成され、各フラップ部20、20
は各折り目22、22において幅方向内方へ折り曲げら
れて本生理用ナプキン11の裏面に重なるようになって
いる。しかも、各折り目22、22の内側には各折り目
22、22の略全長に沿って細長い第二粘着部17、1
7がそれぞれ形成され、また、各折り目22、22の外
側には、上記各ウィング状部15’、15’を除く全領
域に亘って第二剥離処理部23、23がそれぞれ形成さ
れている。
【0017】上記第一、第二粘着部16、17に用いら
れる粘着剤は、剥離紙を必要としない弱い粘着力を有す
るもので、後述する本発明の吸収性物品の第3及び第4
の実施例のように、これら両粘着部16、17が互いに
粘着しても容易に剥離するようになっている。このよう
な粘着剤としては、例えば、実開昭59−153304
号公報に記載のものが挙げられる。各粘着部16、17
は、それぞれ防漏シート13側に粘着力の強い接着剤が
塗布されて下層を形成し、この下層上に粘着力の弱い粘
着剤が塗布されて上層を形成した二層構造で、各粘着部
16、17をこのような二層構造にすることによって、
各粘着部16、17を防漏シート13に強く接着させる
一方、後述する本発明の吸収性物品の第3及び第4の実
施例のように、不使用時に相対向する粘着部16、17
が上層において互いに粘着しても、容易に剥離して剥離
紙を用いなくてもよい粘着力になっている。粘着力の強
い粘着剤としては、例えば、アクリル系及びゴム系のも
のが好ましく、粘着力の弱い粘着剤としては、アクリル
系のものが好ましく、これらの粘着力は公知の方法によ
り粘着剤の組成を適宜調整することにより調節すること
ができる。また、上記表面シート12、防漏シート13
及び吸収体14としては、従来から通常用いられている
公知の材料を用いることが好ましい。
【0018】而して、第1の実施例の生理用ナプキン1
1は、不使用時には、図1の(b)に示すように、左右
の各フラップ部20、20が折り目22、22において
それぞれ幅方向内方へ折り曲げられて、左右の各固定片
15、15がそれぞれの第一粘着部16、16で本体の
第一剥離処理部21、21に対して剥離自在に重なり、
各フラップ部20、20がそれぞれの第二剥離処理部2
3、23で本体両側部の第二粘着部17、17に剥離自
在に重なるようになっている。また、本生理用ナプキン
11は、使用時には、左右の固定片15、15それぞれ
のフラップ部20、20を広げて、裏面をショーツのク
ロッチ部の内面に当てると、本体両側の第二粘着部1
7、17において、クロッチ部に固定され、次いで、各
フラップ部20、20を折り目22、22において折り
曲げて、クロッチ部の外面に重ねると、各ウィング状部
15’、15’の第一粘着部16、16で更にしっかり
とクロッチ部に固定される。このようにして生理用ナプ
キン11が装着されたショーツを使用者が着用すると生
理用ナプキン11が固定片15、15によって固定され
た状態を保持したまま使用者の股間部の形状に従って変
形して股間部に密着する。
【0019】従って、第1の実施例によれば、左右の各
固定片15、15がそれぞれの第一粘着部16、16で
本体の第一剥離処理部21、21に対して剥離自在に重
なり、各フラップ部20、20がそれぞれの第二剥離処
理部23、23で本体両側部の第二粘着部17、17に
剥離自在に重なっているに過ぎないため、本生理用ナプ
キン11を装着するに際しては、各固定片15、15
容易に拡げてショーツにおけるクロッチ部の両側縁部か
ら固定片15、15を引き出して生理用ナプキン11
第二粘着部17、17によってクロッチ部の内面に粘着
し、更に、固定片15、15がそれぞれの第一粘着部
6、16によってクロッチ部の外面に粘着した状態にし
て生理用ナプキン11をクロッチ部に装着するため、装
着動作が極めて簡便で、装着ミスがない。また、ショー
ツの着用後においては、二対の第一、第二粘着部16、
17によって生理用ナプキン11を確実にクロッチ部に
固定することができ、生理用ナプキン11が位置ずれす
ることなく装着初期の状態で安定し、使用者が運動等を
して股間部の形状が激しく変化しても生理用ナプキン
がクロッチ部に固定された状態のままその変化に追随
して生理用ナプキン11のヨレを確実に防止することが
でき、ショーツ及び内股部を血液によって汚す虞れがな
い。
【0020】また、第1の実施例によれば、第一、第二
粘着部16及び17それぞれが、第一剥離処理部21及
び第二剥離処理部23それぞれと剥離自在になっている
ため、各粘着部16及び17に剥離紙を取り付ける必要
がなく、従って、高価な剥離紙を節約して製造コストを
低減することができ、経済的な生理用ナプキン11を得
ることができる
【0021】(削除)
【0022】(削除)
【0023】(削除)
【0024】(削除)
【0025】(削除)
【0026】(削除)
【0027】また、本発明の吸収性物品はそれぞれ図2
〜図4に示す第2〜第4の実施例の生理用ナプキン11
のように構成することができ、第1の実施例の生理用ナ
プキン11と同様に使用することができる。に示す
の実施例の生理用ナプキン11は、図に示す第
の実施例の生理用ナプキンと第二粘着部17、17の形
成態様を異にする以外は全て図に示すものと基本的に
は同様に構成されている。即ち、第の実施例の生理用
ナプキン11は、左右の第二粘着部17、17がそれぞ
れ本体の前方部と後方部とに分割して形成され、しか
も、その幅が若干図に示すものよりも広く形成されて
いる。これに伴って、フラップ部20の裏面に形成され
た第二剥離処理部23の大きさも若干拡大している。従
って、第の実施例においても、図に示す第の実施
例と同様の作用、効果を期することができる。
【0028】また、図の(a) 、(b) に示す第の実施
例の生理用ナプキン11は、固定片15、15が、図
及びに示すものと同様のウィング状部15’、1
5’、フラップ部20、20及び折り目22、22を有
している。そして、各折り目22、22の両側に、図
及びに示す各実施例と同様の第一粘着部16、16
及び第二粘着部17、17が設けられており、粘着部1
6、17同士が剥離自在になっている。第1粘着部1
6、16は、それぞれフラップ部20、20に細長く形
成され、第二粘着部17、17は本体の両側に細長く形
成されている。
【0029】また、図に示す第の実施例の生理用ナ
プキン11は、第1粘着部16、16及び第二粘着部1
7、17がそれぞれ前方部と後方部に分割して形成さ
れ、しかもその幅が図に示すものよりも広く形成され
ている以外は全て図に示すものと同様に構成されてい
【0030】尚、本発明の吸収性物品は、吸収性物品の
長手方向の左右両側縁部それぞれに、幅方向外方へ延び
る一対のフラップ部と一対の該フラップ部それぞれの一
部が幅方向外方へ延びてなる一対のウイング状部とを有
する一対の固定片を設け、且つ一対の該フラップ部及び
/又は該吸収性物品の裏面に粘着部を設け、一対の上記
固定片が、上記吸収性物品の幅方向内方へ折り曲げられ
て、上記粘着部と上記裏面又は一対の上記フラップ部と
が剥離自在に重なるようになしてあり、一対の上記フラ
ップ部に上記粘着部を設けない場合には、上記ウイング
状部に粘着部を設け、該粘着部が上記吸収性物品の裏面
に剥離自在に重なるようになしてあれば、上記各実施例
における固定片に何等制限されるもではない。例えば、
固定片は、第1図(b) 及び第図(b) に示すように、表
面材12及び防漏材13を重ね合せて形成する他に、第
図(c) 及び第図(c) のように、防漏材13のみを延
長させて設けても良く、また、表面材12又は防漏材
とは異なった独立した部材によって形成する等、種々
変更可能である。
【0031】また、本発明の吸収性物品は、上記各実施
例における生理用ナプキンの他、失禁者用パット、おり
もの処理用パット等の吸収性物品についても適用するこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、ショーツ等の下
着の形状、身体へのフィット性の如何に拘わらず、下着
に対する装着が容易で装着ミスがなく、運動等を行って
も吸収性物品が殆どヨレることなく、使用開始時の着用
状態を終始安定した状態に保持することができ、漏れ
(特に、横漏れ)を有効に防止することができると共
に、剥離紙が不要で取扱い容易なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の吸収性物品の第1の実施例であ
る生理用ナプキンを示す図であり、(a) はその裏面を
す平面図、(b) はその固定片を折り曲げた状態を示す幅
方向(ウィング状部を含む部分)の拡大断面図、(c) は
第1の実施例を一部変形したものの図1(b) 相当図であ
る。
【図2】図2は本発明の吸収性物品の第2の実施例であ
る生理用ナプキンを示すもので図1(a) 相当図である。
【図3】図3は本発明の吸収性物品の第の実施例であ
る生理用ナプキンを示す図であり、(a) はその裏面を示
す図1(a) 相当図、(b) は図1(b) 相当図、(c) は第3
の実施例を一部変形したものの図3(b) 相当図である。
【図4】図4は本発明の吸収性物品の第4の実施例であ
る生理用ナプキンを示すもので図1(a) 相当図である。
【図5】(削除)
【図6】(削除)
【図7】(削除)
【図8】(削除)
【図9】(削除)
【図10】(削除)
【符号の説明】11 生理用ナプキン(吸収性物品)12 表面シート(表面材) 3 防漏シート(防漏材) 14 吸収体 5 固定片 15’ ウィング状部 6 第一粘着部(粘着部) 7 第二粘着部(粘着部) フラップ部21 第一剥離処理部 22 折り目 23 第二剥離処理部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】削除

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面材、液不透過性の防漏
    材、及びこれら両部材間に介在する液保持性の吸収体を
    有し、実質的に縦長に形成された吸収性物品において、
    フラップ部にフラップ粘着部またはフラップ剥離部を有
    し、本体裏面に該フラップ粘着部または該フラップ剥離
    部に剥離自在に重なる本体粘着部または本体剥離部を有
    していることを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】 更に、ウイング部にウイング粘着部を有
    し、本体裏面に該ウイング粘着部に剥離自在に重なる本
    体粘着部または本体剥離部を有することを特徴とする請
    求項1記載の吸収性物品。
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