JP2001145443A - 両軸受リールのリール本体 - Google Patents

両軸受リールのリール本体

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JP2001145443A
JP2001145443A JP33060899A JP33060899A JP2001145443A JP 2001145443 A JP2001145443 A JP 2001145443A JP 33060899 A JP33060899 A JP 33060899A JP 33060899 A JP33060899 A JP 33060899A JP 2001145443 A JP2001145443 A JP 2001145443A
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広和 平山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ハンドル装着側と逆側の側カバーを簡単に開
閉でき、かつリール本体を握ったときに掌に触ることな
く側カバーを開閉操作できるようにする。 【解決手段】 両軸受リールのリール本体1は、釣り竿
に装着され、ハンドル2が一側面に配置され内部にスプ
ール12が配置されたものあって、フレーム5と、1対
の側カバー6,7と、釣り竿装着部4と、開閉機構とを
備えている。フレーム5は、スプール12が間に配置さ
れる1対の側板8,9と、側板8,9を連結する連結部
材10a,10bとを有している。1対の側カバー6,
7は、1対の側板8,9の外方をそれぞれ覆いかつ一方
にハンドル2が装着され他方が1対の側板の他方に開閉
自在に装着されたものである。開閉機構は、一方の側カ
バー7から露出して設けられたひとつの着脱ナットを有
し、他方の側カバー6を開閉するための機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リール本体、特
に、ハンドルが一側面に配置され内部にスプールが配置
された両軸受リールのリール本体に関する。
【0002】
【従来の技術】両軸受リールは、釣り竿に装着されるリ
ール本体と、リール本体の内部に配置されたスプール
と、リール本体の一側に装着されたハンドルとを備えて
いる。リール本体は、左右1対の側板と両側板を連結す
る連結部材とを有するリールフレームと、両側板の外方
を覆う1対の側カバーとを有している。
【0003】この種の両軸受リールにおいて、リール本
体のハンドル装着側と逆側の他方の側板に、スプールが
通過可能な円形の開口を形成し、スプールをハンドル装
着側と逆側の側面から着脱できるようになっているもの
が従来知られている。従来の両軸受リールの他方の側カ
バーは、スプールを着脱するために他方の側板に着脱自
在に装着されている。この他方の側板を開閉操作するた
めの開閉機構は、一方又は他方の側カバーから露出して
外部から操作可能に設けられている。一方(ハンドル装
着側)の側カバーから露出して設けられた開閉機構は、
たとえば、両側板を貫通して設けられ頭部が一方の側カ
バーから露出する複数本のネジにより構成されている。
他方の側カバーから露出して設けられた開閉機構は、た
とえば、折り畳み可能な操作部材と、操作部材に連動し
て回転する係止部材とにより構成されている。係止部材
は、他方の側板に形成されたスプール通過用の開口の周
囲に係止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
着脱操作部が一方の側カバーに外部に露出して設けられ
ている場合には、複数本のネジを外さなければならない
ので、着脱操作が煩わしい。また、他方の側カバーから
露出して操作部材が設けられている場合には、操作部材
が突出しやすいので、パーミング操作によりリール本体
と釣り竿とを一緒に握ると、手のひらに操作部材が接触
することがある。手のひらに操作部材が接触すると、手
のひらに違和感を感じることがある。また、着脱操作部
の構造によっては誤って着脱操作が行われてしまうこと
がある。
【0005】本発明の課題は、他方の側カバーを簡単に
開閉でき、かつリール本体を握ったときに掌に触ること
なく側カバーを開閉操作できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルのリール本体は、釣り竿に装着され、ハンドルが一側
面に配置され内部にスプールが配置された両軸受リール
のリール本体であって、フレームと、1対の側カバー
と、釣り竿装着部と、開閉機構とを備えている。フレー
ムは、スプールが間に配置される1対の側板と、側板を
連結する連結部材とを有している。1対の側カバーは、
1対の側板の外方をそれぞれ覆いかつ一方にハンドルが
装着され他方が1対の側板の他方に開閉自在に装着され
たものである。釣り竿装着部は、1対の側板の間で釣り
竿に装着される。開閉機構は、一方の側カバーから露出
して設けられたひとつの操作部を有し、他方の側カバー
を開閉するための機構である。
【0007】この両軸受リールのリール本体では、一方
(ハンドル装着側)の側カバーから露出して設けられた
ひとつの操作部を操作するだけで、他方の側カバーを開
閉操作できる。このため、開閉操作が容易である。しか
も、操作部がパーミングによりリールを握るときに掌に
接触しにくいハンドル装着側の側カバーに設けられてい
るので、操作部が突出していてもリールを握ったときに
掌に操作部が接触しない。
【0008】発明2に係る両軸受リールのリール本体
は、発明1に記載のリール本体において、両側カバー及
び両側板の少なくとも一方は、回転軸方向から見た外形
が円形又は略円形である。この場合には、丸形の両軸受
リールの他方の側カバーに操作部を設けていないので、
他方の側カバーで高級感がある外観を得やすくなる。
【0009】発明3に係る両軸受リールのリール本体
は、発明2に記載のリール本体において、両側カバー及
びフレームは金属製である、この場合には、外観が金属
の質感で表現されるので、高級感をさらに演出できる。
【0010】発明4に係る両軸受リールのリール本体
は、発明1から3のいずれかに記載のリール本体におい
て、他方の側カバーは、スプールの回転軸と平行な第1
軸に軸回りに揺動自在かつ軸方向に移動自在に他方の側
板に装着されている。この場合には、他方の側カバーが
スプールの回転軸と平行な軸回り揺動するので、着脱時
に回転軸方向のスペースがあまり必要ではなく、他方の
側カバーをコンパクトに着脱できる。
【0011】発明5に係る両軸受リールのリール本体
は、発明4に記載のリール本体において、他方の側カバ
ーを他方の側板から離反する方向に付勢する第1付勢部
材をさらに備える。この場合には、他方の側板から他方
の側カバーが外れると、他方の側カバーが他方の側板か
ら離反するので、自重により他方の側カバーが自動的に
揺動して開く。
【0012】発明6に係る両軸受リールのリール本体
は、発明4又は5に記載のリール本体において、他方の
側カバーは、第1軸に沿って配置されかつ他方の側板に
回動自在かつ軸方向移動自在に配置された揺動軸の先端
に固定されている。この場合には、他方の側カバーが揺
動軸の先端に固定されているので、揺動軸を所定の軸方
向位置で位置決め固定することにより他方の側カバーを
他方の側板に簡単に固定できる。発明7に係る両軸受リ
ールのリール本体は、発明6に記載のリール本体におい
て、操作部は、一方の側カバーに回転自在かつ着脱不能
に装着され、揺動軸の他端に螺合するねじ部材である。
この場合には、一方の側カバーに設けられたねじ部材を
揺動軸に螺合させることにより、他方の側カバーをハン
ドル側に引っ張って他方の側板に固定できる。
【0013】発明8に係る両軸受リールのリール本体
は、発明6に記載のリール本体において、操作部は、一
方の側カバーに揺動軸の径方向に移動自在に装着され揺
動軸の他端を係止する係止部材である。この場合には、
係止部材を径方向に移動させるだけで揺動軸を係止でき
るので、他方の側カバーの着脱操作が容易になる。
【0014】発明9に係る両軸受リールのリール本体
は、発明1から3のいずれかに記載のリール本体におい
て、他方の側カバーは、スプールの回転軸と交差する第
2軸に平行な軸回りに揺動自在に装着されている。この
場合には、他方の側カバーが回転軸と交差する第2軸に
平行な軸回りに揺動するので、回転軸方向のスペースは
大きくなるが、第2軸方向のスペースは大きくならな
い。
【0015】発明10に係る両軸受リールのリール本体
は、発明4から9のいずれかに記載のリール本体におい
て、揺動して開いた他方の側カバーを開状態で保持する
保持手段をさらに備える。この場合には、開状態で第1
側カバーが保持されるので、スプールの交換などが容易
である。
【0016】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕図1〜図3におい
て、本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、ベ
イトキャスト用の丸形の両軸受リールである。このリー
ルは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置され
たスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本
体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを
備えている。
【0017】〔ハンドルの構成〕ハンドル2は、板状の
アーム部2aと、アーム部2aの両端に回転自在に装着
された把手2bとを有するダブルハンドル形のものであ
る。アーム部2aは、図3に示すようにハンドル軸30
の先端に回転不能に装着されており、ナット28により
ハンドル軸30に締結されている。ハンドル軸30の先
端は他の部分より小径であり、その外周面に雄ねじ部3
0aと平行な面取り部30bとが形成されている。ナッ
ト28は、雄ねじ部30aに螺合してアーム部2aをハ
ンドル軸30に締結している。
【0018】アーム部2aのハンドル軸30装着部分に
は、図2に示すように、小判孔2cが形成されており、
小判孔2cが面取り部30bに係合することによりアー
ム部2aは、ハンドル軸30に回転不能に係止される。
この小判孔2cの周囲には、大径部と大径部から離反し
た小径部と両部を連結する包絡線とで構成された略雨滴
状の収納凹部2dが形成されている。
【0019】ナット28は、アーム部2aの収納凹部2
dに装着されたリテーナ29により回り止めされてい
る。ナット28は、所定長さで六角形状に形成されたナ
ット部28aと、ナット部28aより小径で徐々に縮径
する略円錐台形状の袋部28bとを有する六角袋ナット
である。ナット部28aの軸方向の長さ(所定長さ)
は、リテーナ29の厚みの0.8〜1.3倍の範囲であ
る。このような範囲にナット部28aの軸方向長さが設
定されると、ナット部28aがリテーナ29の外面から
ほとんど突出せず、その部分が手に触れたり、釣り糸に
接触する可能性が少なくなる。袋部28bは先端が滑ら
かに丸められて釣り糸が引っ掛かりにくい構造である。
【0020】リテーナ29は、大径部と大径部から離反
した小径部と両部を連結する包絡線とで構成された収納
凹部2dの縁部に沿った外形を有する略雨滴状のステン
レス鋼などの金属製の板状部材であり、その板厚は、収
納凹部2dの深さに略等しい。この結果、リテーナ29
は、アーム部2aの外側面と略面一に装着されている。
リテーナ29の大径部に対応する部分には、ナット部2
8aの外周角部を係止可能な12個の角部を星形の係止
孔29aが形成されている。また、小径部に対応する部
分には脱落防止及び回り止め用の頭部とねじ部とを有す
る小ねじ29bが装着され、小ねじ29bにより、リテ
ーナ29はアーム部2aに止められている。このリテー
ナ29の小ねじ装着部分には円形の装着凹部29cが形
成されており、小ねじ29bの頭部がアーム部2aの外
面から突出しないようになっている。このように、リテ
ーナ29及び小ねじ29bがアーム部2aから突出しな
いので、釣り糸がそれらに引っ掛かったり、食い込んだ
りしにくくなる。
【0021】〔リール本体の構成〕リール本体1は、例
えばアルミニウム合金やマグネシウム合金などの金属製
の部材であり、フレーム5と、フレーム5の両側方に装
着された第1側カバー6及び第2側カバー7とを有して
いる。リール本体1の内部には糸巻用のスプール12が
スプール軸20(図3)を介して回転自在かつ着脱自在
に装着されている。第1側カバー6は、スプール軸方向
外方から見て円形であり、第2側カバー7は、2つの交
差する外周円で構成されたひょうたん型である。
【0022】フレーム5内には、図3に示すように、ス
プール12と、サミングを行う場合の親指の当てとなる
クラッチレバー17と、スプール12内に均一に釣り糸
を巻くためのレベルワインド機構18とが配置されてい
る。またフレーム5と第2側カバー7との間には、ハン
ドル2からの回転力をスプール12及びレベルワインド
機構18に伝えるためのギア機構19と、クラッチ機構
21と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機
構21を制御するためのクラッチ制御機構22と、スプ
ール12を制動するドラグ機構23と、スプール12の
回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコント
ロール機構24とが配置されている。また、フレーム5
と第1側カバー6との間には、キャスティング時のバッ
クラッシュを抑えるための遠心ブレーキ機構25が配置
されている。
【0023】〔フレームの構成〕フレーム5は、図3〜
図6に示すように所定の間隔をあけて互いに対向するよ
うに配置された1対の側板8,9と、これらの側板8,
9を一体で連結する上下の連結部10a,10bとを有
している。1対の側板8,9のうち、ハンドル2装着側
の図3右側の側板9と第2側カバー7とで、第1円筒部
11aと第1円筒部11aと略同径の第2円筒部11b
とが構成される。第1円筒部11aは、内部に円柱状の
第1空間を有しており、第2円筒部11bは、第1円筒
部11aの外周円と交差するように前下方に偏芯して外
周円が配置されかつ第1円筒部11aのスプール軸方向
に突出し内部に第1空間と連通する第2空間を有してい
る。また、第1円筒部11aと第2円筒部11bとは、
外周面の一部がスプール軸方向で重なり合っている。
【0024】また、図3左側のハンドル装着側と逆側の
側板8は、スプール軸方向から見て円形の内部に空間を
有する扁平有底筒状の部材である。側板8の中心部より
やや上方には、スプール12を着脱するための円形の開
口8aが形成されている。この開口8aの内周面には、
雌ねじ部8bが形成されている。雌ねじ部8bには、ス
プール12の回転軸であるスプール軸20の左端を支持
するスプール支持部13が着脱自在に装着されている。
【0025】スプール支持部13は、図1,図3及び図
6に示すように、開口8aに着脱自在に装着されるリン
グ部14と、リング部14の内周側にリング部14と同
芯に配置された有底筒状の軸受部15と、リング部14
と軸受部15とを連結するとともにスプール支持部13
を回動操作するための操作凸部16とを有している。こ
れらの各部は一体成形された合成樹脂又は金属製の部材
である。
【0026】リング部14の外周面には開口8aに形成
された雌ねじ部8bに螺合する雄ねじ部14aが形成さ
れている。リング部14の内周面には、遠心ブレーキ機
構25のブレーキライナー68が固定されている。
【0027】軸受部15の内周面には、スプール軸20
の一端を回転自在に支持するための軸受26bが装着さ
れている。また底部には、キャスティングコントロール
機構24の摩擦プレート51が装着されている。
【0028】操作凸部16は、リング部14と軸受部1
5とを連結するように直径に沿って配置されており、軸
方向外方に向かって凸に湾曲して形成されている。この
結果、操作凸部16の両側に開口16a,16aが形成
される。この開口16aからスプール12の側部が臨め
るとともに、そこに指先を入れることができる。
【0029】右側の側板9は、図5に示すように、側板
8と同径の扁平有底筒状の装着部9aと、装着部9aの
斜め前下方の縁部に装着部9aの外周円と交差する外周
円となるように偏芯して形成された突出部9bとを有し
ている。突出部9bは、三日月状に円弧で形成されてい
る。装着部9aの底部には、後述するピニオンギア32
が支持されるボス部9cが形成されている。また、ボス
部9cの両側には、第2側カバー7を位置決めするため
の2本の位置決めピン9d,9eが立設されている。位
置決めピン9d,9eの先端は、小径の頭部が形成され
ており、頭部が第2側カバー7に形成された位置決め孔
7eに挿入されることで、側板9と第2側カバー7とが
位置決めされる。
【0030】さらに、ボス部9cの斜め前下方には、ハ
ンドル軸30の基端を支持するボス部9fが形成されて
いる。ボス部9fは、装着部9aの外周円と突出部9b
の外周円とが重複する部分に形成されている。また、ボ
ス部9cと位置決めピン9eとの間には、クラッチ制御
機構22のクラッチプレート55を案内する案内部9g
が扇形に僅かに凹んで形成されている。装着部9aの前
側の縁部から突出部9bの底部にかけて、レベルワイン
ド機構25のギア部材63a(図11)を配置するため
の内外周を貫通する切欠き部9iが形成されている。こ
の切欠き部9iを塞ぐために、ギア部材63aの外縁に
沿うような円弧状に湾曲したカバー部材41が着脱自在
に装着されている。突出部9bには、斜め前下方への偏
り部分から三日月部分の外縁に沿って円弧状に湾曲した
縁部9hが形成されている。この縁部9hは、突出部9
bにおいて、2つの外周円が交差する位置まで形成され
ている。
【0031】上側の連結部10aは、側板8,9の外形
と同一面に配置されており、下側の連結部10bは、前
後に1対設けられており、外形より内側に配置されてい
る。下側の連結部10bには、図4及び図7に示すよう
に、リールを釣り竿に装着するための前後に長い、たと
えばアルミニウム合金等の金属製の竿装着脚部4がリベ
ット止めされている。竿装着脚部4の裏面には、円形凹
部からなる滑り止め部4aが両端部を中心に多数形成さ
れている。この円形凹部からなる滑り止め部4aは、プ
レス加工により設けられており、加工硬化作用によって
竿装着脚部4自体の曲げ剛性を向上させてもいる。
【0032】〔第1側カバーの構成〕第1側カバー6
は、図6,図8,図9に示すように、スプール12の着
脱を可能にするために側板8に揺動自在に装着されフレ
ーム5に対して開閉可能である。第1側カバー6は、図
3及び図4に示す閉姿勢から図1及び図6に示す開姿勢
に揺動自在である。第1側カバー6は、側板8の外方を
覆う円板状のカバー本体33と、カバー本体33を揺動
自在に支持するための揺動軸34と、カバー本体33を
側板8から離反する方向に付勢するコイルばね35とを
有している。
【0033】カバー本体33は、側板8を覆うように外
方に僅かに凸に湾曲した金属製の部材であり、意匠性の
向上を図るとともに軽量化を図るために外周部に直径が
異なる多数の丸孔33bが周方向及び径方向に間隔を隔
てて設けられている。カバー本体33の外周側の内面に
は、揺動軸34を固定するためのねじ穴33aが形成さ
れている。ねじ穴33aの周囲には、外周縁部から中心
側に突出するボス部33cが形成されており、ボス部3
3cの底部との境界部分には、略周方向に沿って直線的
に切り欠かれた係止部33dが形成されている。また、
カバー本体33aの中心よりやや偏倚した内面には、内
方に突出する取付部33e(図3)が形成されている。
取付部33eは、カバー本体33が側板8に装着された
とき、スプール支持部13の操作凸部16に近接した位
置にスプール支持部13に当接可能に配置され、スプー
ル支持部13が緩み方向に回転しないようにしている。
【0034】カバー本体33の内面側には、丸孔33b
から内部への異物や液体の浸入を防止するためのシール
部材42が装着されている。シール部材42は、たとえ
ば、ABS樹脂(アクリルニトリル−ブタジエン−スチ
レン)等の合成樹脂製であり、かつ内部が見えるような
透光性を有している。シール部材42は、図9に示すよ
うに、カバー本体33の湾曲に合わせた形状で外方に凸
に湾曲しており、カバー本体33の縁部の内側に沿った
外径を有している。シール部材42のボス部33cに沿
った部分では、係止部33dに係止されるような凹部4
2aが形成されている。また内面には、取付部33eを
覆うような筒部42bを有している。この筒部42bを
貫通してビス42cが取付部33eにねじ込まれてお
り、凹部42aと筒部42bとによりシール部材42
は、第1側カバー6の裏面に固定されている。すなわ
ち、シール部材42を第1側カバー6に装着する際に
は、凹部42aを係止部33dに差し込んだ後に、筒部
42bを取付部33eにかぶせる。そして、ビス42c
を取付部33eにねじ込んでシール部材42を第1側カ
バー6の内面に固定する。
【0035】揺動軸34の先端には、図10に示すよう
に、ねじ穴33aにねじ込まれるねじ部34aが形成さ
れており、ねじ部34aに隣接して大径の工具係止部3
4bが形成されている。ねじ部34aはカバー本体33
にねじ込まれ、これにより揺動軸34がカバー本体33
に固定されている。
【0036】揺動軸34の外周側には、側板8を貫通し
てパイプ部材36が同芯に配置されている。揺動軸34
の先端はパイプ部材36に回転自在に支持され、基端側
は側板9に回転自在に支持され、さらに、第2側カバー
7から外方に突出している。パイプ部材36は、揺動軸
34を回転自在支持するとともに軸方向移動不能に支持
する。パイプ部材36の先端には大径部36aが形成さ
れており、大径部36a内に揺動速度を規制するための
Oリング37が装着されている。
【0037】大径部36aと側板8との間には揺動軸3
4の外周側にコイルばね35が圧縮状態で装着されてい
る。パイプ部材36の大径部36aを除く部分の外周面
には、平行な面取り部36bが形成されており、側板8
には面取り部36bを軸方向移動自在かつ回転不能に支
持するための小判孔38aを有する支持部材38がねじ
止めされている。パイプ部材36の基端には揺動軸34
の軸方向の移動を規制する規制円板39が止め輪39a
により固定されている。この規制円板39と大径部36
aとでパイプ部材36を挟持することで、揺動軸34
は、パイプ部材36に対して軸方向に移動不能に支持さ
れる。またこの規制円板39が側板8に当接することに
より、第1側カバー6が開くときの軸方向位置が決定さ
れる。これにより、第1側カバー6は、側板8に揺動自
在かつ軸方向に所定距離移動可能に装着され側板8に対
して脱落することなく開閉自在となっている。
【0038】揺動軸34の基端部には、ねじ部34cが
形成されており、ねじ部34cは、第1側カバー6を開
閉操作するための操作部材である着脱ナット40にねじ
込まれている。着脱ナット40は、第2側カバー7に回
転自在かつ軸方向移動不能に装着されている。この着脱
ナット40を反時計回りに回転させて着脱ナット40か
らねじ部34cを離反させると、揺動軸34は、コイル
ばね35に付勢されて図4左方に移動する。するとカバ
ー本体33も左方に移動して第1側カバー6が開く。第
1側カバー6が開くと自重により揺動する。このときの
揺動速度はOリング37によりゆったりとした速度に規
制される。
【0039】〔第2側カバーの構成〕第2側カバー7
は、図2〜図5に示すように、側板9と同一の2つの外
周円が交差する偏芯した円形の側面を有している。第2
側カバーは、たとえば3本のねじにより側板9に固定さ
れている。第2側カバー7は側板9の突出部9bに沿っ
た形状で同径の扁平有底筒状の装着部7cと、装着部7
cの斜め後上方の縁部に偏芯した円弧で側板9の装着部
9aに対向して三日月状に形成された突出部7dとを有
している。装着部7cの底部には、ハンドル軸30を支
持するための筒状のボス部7aと、スプール軸20を支
持するための筒状のボス部7bとが間隔を隔てかつ外方
に突出して固定されている。ボス部7aは、側板9に形
成されたボス部9fと、またボス部7bは、ボス部9c
とそれぞれ同一軸芯上に配置される。ボス部9cの前側
には、第2側カバー7を位置決めするための位置決め孔
7eが形成されている。さらに、ボス部7aの後方に
は、第1側カバー6を開閉操作するための着脱ナット4
0が回転自在に支持されるつまみ孔7gが形成されてい
る。
【0040】突出部7dには、斜め後上方への偏り部分
から三日月部分の外縁に沿って円弧状に湾曲した縁部7
hが形成されており、縁部7hは、側板9の装着部9a
と同芯に配置され、かつ突出部9bの縁部9hとひょう
たん型に接続されている。このような構成により、2つ
の円筒部11a,11bの外周面(縁部9h,7h)が
スプール軸方向に重なり合う構成が実現されている。こ
の縁部9h,7hは、それぞれ円弧で構成されているの
で、容易に切削加工できる。
【0041】突出部7dのボス部7bを挟んで位置決め
孔7eと逆側の位置には、位置決め孔7fが形成されて
いる。前述したように、側板9に立設された位置決めピ
ン9d,9eの頭部が位置決め孔7e,7fに挿入され
ることにより、側板9と第2側カバー7とが位置決めさ
れ、各ボス部9c,7b、9f,7aがそれぞれ芯出し
され同一軸芯上に配置される。
【0042】このように構成されたリール本体1では、
側板9と第2側カバー7とで内部にそれぞれ円柱状の空
間を有し2つの外周円が交差するように偏芯した2つの
円筒部11a,11bが形成される。このため、このう
ち外方に突出した第2円筒部11bで突出部を構成する
ことにより、突出部を設けて回転効率を向上させても外
周面の切削加工が容易になる。このため、突出部を有す
る両軸受リールのリール本体において、外観の意匠性及
び装飾性の向上を図ることができる。
【0043】〔スプールの構成〕スプール12は、図3
に示すように、両側部に皿状のフランジ部12aを有し
ており、両フランジ部12aの間に筒状の糸巻き胴部1
2bを有している。また、スプール12は、糸巻き胴部
12bの内周側の軸方向の実質的に中央部に一体で形成
された筒状のボス部12cを有しており、ボス部12c
を貫通するスプール軸20にたとえばセレーション結合
により回転不能に固定されている。この固定方法はセレ
ーション結合に限定されず、キー結合やスプライン結合
等の種々の結合方法を用いることができる。
【0044】スプール軸20は、側板9を貫通して第2
側カバー7の外方に延びている。その延びた一端は、第
2側カバー7に装着されたボス部7bに軸受26aによ
り回転自在に支持されている。またスプール軸20の他
端は前述したように軸受26bにより回転自在に支持さ
れている。
【0045】スプール軸20の大径部分20aの右端
は、側板9の貫通部部分に配置されており、そこにはク
ラッチ機構21を構成する係合ピン20bが固定されて
いる。係合ピン20bは、直径に沿って大径部分20a
を貫通しており、その両端が径方向に突出している。
【0046】〔その他の構成〕クラッチレバー17は、
図2に示すように、1対の側板8,9間の後部でスプー
ル12後方に配置されている。クラッチレバー17は側
板8,9間で上下方向にスライドする。クラッチレバー
17のハンドル装着側には、係合軸17aが側板9を貫
通して一体形成されている。この係合軸17aは、クラ
ッチ制御機構22に係合している。
【0047】レベルワインド機構18は、図3及び図7
に示すように、スプール12の前方で両側板8,9間に
配置され、外周面に交差する螺旋状溝46aが形成され
た螺軸46と、螺軸によりスプール軸方向に往復移動す
る釣り糸案内部47とを有している。螺軸46は、両端
が側板8,9に装着された軸支持部48,49により回
転自在に支持されている。螺軸46の図3左端は、E型
止め輪50により抜け止めされている。螺軸46の図3
右端には、ギア部材63aが装着されており、ギア部材
63aは、ハンドル軸30に回転不能に装着されたギア
部材63bに噛み合っている。このような構成により、
螺軸46は、ハンドル軸30の糸巻取方向の回転に連動
して回転する。
【0048】釣り糸案内部47は、図7に示すように、
螺軸46の周囲に配置され一部が軸方向の全長にわたっ
て切り欠かれたパイプ部材53と、螺軸の上方に配置さ
れたガイド軸54とによりスプール軸20方向に案内さ
れている。釣り糸案内部47には、螺旋状溝46aに係
合する係止部材47aが回動自在に装着されており、螺
軸46の回転によりスプール軸方向に往復移動する。釣
り糸案内部47の上部には、釣り糸が通過する、たとえ
ばSiC等の硬質セラミックス製の長円形のガイドリン
グ47bが装着されている。
【0049】パイプ部材53は、両端が軸支持部48,
49に係止されている。ガイド軸54は、側板8,9に
固定されており、ガイド軸54の側板9側の端部はさら
に側カバー7側に突出している。図11に示すように、
軸支持部49は略雨滴状であり、大径部で螺軸46を回
転自在に支持し、小径部をガイド軸54が貫通して軸支
持部49を回り止めしている。
【0050】ギア機構19は、図3に示すように、ハン
ドル軸30と、ハンドル軸30に固定されたメインギア
31と、メインギア31に噛み合う筒状のピニオンギア
32とを有している。ハンドル軸30は、ボス部9f及
びボス部7aに回転自在に装着されており、ローラ型の
ワンウェイクラッチ86及び爪式のワンウェイクラッチ
87により糸繰り出し方向の回転(逆転)が禁止されて
いる。
【0051】ワンウェイクラッチ86は、ボス部7aと
ハンドル軸30との間に装着されている。ワンウェイク
ラッチ87は、、図11に示すように、メインギア31
とギア部材63bとの間でハンドル軸30に回転不能に
装着されたラチェットギア88と、位置決めピン9dに
揺動自在に装着されたラチェット爪89とを有してい
る。ラチェットギア88の外周部には、略平行四辺形状
に突出して形成されたラチェット歯88aが周方向に間
隔を隔てて配置されており、ラチェット爪89がラチェ
ット歯88aに噛み合うことによりハンドル軸30の糸
繰り出し方向の回転が禁止される。ラチェット爪89
は、ラチェットギア88を両側から挟む制御片89aを
先端部に有している。制御片89aは、糸巻取方向の回
転時にラチェット爪89をラチェットギア88に接近さ
せ、糸繰り出し方向の回転時に離反させる。この離反時
にラチェット爪89が離反しすぎないようにするため
に、ラチェット爪89は、離反時にガイド軸54に当接
するように配置されている。
【0052】メインギア31は、ハンドル軸30に回転
自在に装着されており、ハンドル軸30とドラグ機構2
3を介して連結されている。
【0053】ピニオンギア32は、図3に示すように、
側板9の外方から内方に延び、中心にスプール軸20が
貫通する筒状部材であり、スプール軸20に軸方向に移
動自在に装着されている。また、ピニオンギア32の図
3左端側は、軸受27により側板9に回転自在かつ軸方
向移動自在に支持されている。ピニオンギア32の図3
左端部には係合ピン20bに噛み合う噛み合い溝32a
が形成されている。この噛み合い溝32aと係合ピン2
0bとによりクラッチ機構21が構成される。また中間
部にはくびれ部32bが、右端部にはメインギア31に
噛み合うギア部32cがそれぞれ形成されている。
【0054】クラッチ制御機構22は、図11に示すよ
うに、係合軸17aに係合するクラッチプレート55
と、クラッチプレート55に係合してスプール軸20を
中心に回動するクラッチカム56と、クラッチカム56
によりスプール軸20方向に沿って移動するクラッチヨ
ーク57とを有している。また、クラッチ制御機構22
は、スプール12の糸巻取方向の回転に連動してクラッ
チ機構21をクラッチオンさせるクラッチ戻し機構58
を有している。
【0055】クラッチプレート55は、扇形に形成され
た板状部材であり、側板9に形成された案内部9gによ
り回転方向に案内されている。また、クラッチプレート
55は、位置決めピン9eに形成された鍔部9iにより
案内部9gとの間に隙間が形成され、浮き上がりが防止
されている。クラッチプレート55の一端は、クラッチ
レバー17の下方への移動に連動して図11反時計回り
に移動するようにクラッチレバー17の係合軸17aの
下端に接触する位置に延びている。クラッチプレート5
5の他端は、クラッチカム56に係止されており、クラ
ッチプレート55とクラッチカム56とは連動してスプ
ール軸20回りに回動する。
【0056】クラッチカム56は、略リング状の板部材
であり、ボス部9cにスプール軸20回りに回動自在に
装着されている。クラッチカム56の外側面のスプール
軸20を挟んで対向する位置には、1対の傾斜したカム
突起56a,56aが形成されている。また、クラッチ
カム56の外周部には、クラッチプレート55に係合す
る係合ピン56bが形成されている。さらに、クラッチ
カム56の外周部には、クラッチ戻し機構58を構成す
る戻し爪59を連結するための連結部56cが形成され
ている。
【0057】クラッチヨーク57は、クラッチカム56
の軸方向外方に対向して配置されている。クラッチヨー
ク57は、側板9と第2側カバー7との間にスプール軸
20を挟んで立設された2本のガイド軸60により案内
されてスプール軸20方向に移動自在である。また、第
2側カバー7とクラッチヨーク57との間でガイド軸6
0の外周側に圧縮状態で配置されたコイルばね61(図
3)により軸方向内方に付勢されている。クラッチヨー
ク57は、ピニオンギア32のくびれ部32bに係合す
る半円弧状の係合部57aが形成されている。クラッチ
ヨーク57のクラッチカム56と対向する側面には、カ
ム突起56a,56aに乗り上げる傾斜面(図示せず)
が形成されており、クラッチカム56が図11反時計回
りに回動してカム突起56a,56aに傾斜面が乗り上
げると、クラッチヨーク57は図3右方のクラッチオフ
位置に移動し、傾斜面がカム突起56a,56aから下
りると、コイルばね61により付勢されてクラッチオン
位置に戻る。このクラッチヨーク57の移動に連動して
ピニオンギア32がスプール軸方向に移動し,クラッチ
機構21がクラッチオフ状態とクラッチオン状態とに切
り換わる。
【0058】クラッチ戻し機構58は、クラッチカム5
6の連結部56cに回動自在に連結された戻し爪59
と、戻し爪59を付勢するトグルばね62とを有してい
る。戻し爪59は、クラッチカム57の回動により側板
9に案内されてラチェットギア88のラチェット歯88
aに接触する位置とそこから離反した位置とに移動す
る。トグルばね62は、戻し爪59を2つの位置で保持
する。
【0059】このクラッチ戻し機構58では、クラッチ
レバー17の押圧操作によりクラッチ機構21がクラッ
チオフ状態になると、側板9に案内されてラチェット歯
88aに接触する位置に前進する。この状態で、ハンド
ル2の操作によりハンドル軸30が糸巻取方向に回転す
ると、ラチェット歯88aにより押圧されて離反する位
置に移動し、クラッチカム56を図11時計回りに回動
し、クラッチ機構21をクラッチオン状態に戻す。
【0060】キャスティングコントロール機構24は、
スプール軸20の両端を挟むように配置された複数の摩
擦プレート51と、摩擦プレート51によるスプール軸
20の挟持力を調節するための制動キャップ52とを有
している。左側の摩擦プレート51は、スプール支持部
13内に装着されている。
【0061】遠心ブレーキ機構25は、図3及び図5に
示すように、スプール12と一体回転するようにスプー
ル軸20に固定された回転部材66と、回転部材66に
周方向に間隔を隔てて配置され径方向に移動自在に装着
された筒状の摺動子67と、リング部14の内周面に固
定され摺動子67に接触可能なブレーキライナー68と
を有している。回転部材66は、軸受部15の外周側に
配置される円板部66aを有しており、円板部66aに
は、周方向に間隔を隔てて、たとえば6つの凹部66b
が形成されている。各凹部66bには、対向する2対の
係止突起70a,70bが径方向に間隔を隔てて形成さ
れている。係止突起70aは、外周部に互いに突出して
形成され、摺動子67を抜け止めするための突起であ
る。係止突起70bは、係止突起70aより内周側に形
成され、摺動子67がブレーキライナー68に接触しな
いようにするための突起である。また、凹部66bの底
面には、径方向に延びるガイド軸69が放射状に配置さ
れている。このガイド軸69に摺動子67が移動自在に
案内される。
【0062】摺動子67は、筒状の部材であり、その内
周側の端部に他の部分より大径で係止突起70a,70
bに係止される鍔部67aを有している。摺動子67は
スプール12が回転すると遠心力によりブレーキライナ
ー68に接触してスプール12を制動する。このとき、
鍔部67aが係止突起70bを乗り越えてそれより内周
側に配置されると、遠心力が作用しても鍔部67aが係
止突起70bに接触してブレーキライナー68に接触で
きない。この摺動子67の径方向位置を切り換えること
により、遠心ブレーキ機構25の制動力を調整できる。
【0063】〔スプールの着脱操作〕バックラッシュ等
により釣り糸がスプール12に絡まる等してスプール1
2をリール本体1から取り外す際には第1側カバー6を
開けて側板8の開口8aを開放する。
【0064】第1側カバー6を開けるには、まず着脱ナ
ット40を反時計回りに回して着脱ナット40から揺動
軸34を外す。揺動軸34が着脱ナット40から外れる
と、コイルばね35の付勢力により揺動軸34が図4左
方に移動し、第1側カバー6も左方に移動する。する
と、第1側カバー6は自重により揺動軸34回りに揺動
し、第1側カバー6が開姿勢に開く。第1側カバーが開
いた状態を図1及び図5に示す。第1側カバー6が開く
と、スプール支持部13が露出する。この状態で開口1
6aから指を入れて遠心ブレーキ機構25の摺動子67
のスプール径方向の位置の切り換えると、制動力の調整
が可能である。すなわち、係止突起70bより内周側に
配置すると、その摺動子67がブレーキライナー68に
接触できなくなり、制動力がその分弱くなる。
【0065】第1側カバー6を開けると、スプール支持
部13を操作凸部16を指でつまんで反時計回りに回
す。するとスプール支持部13が側板8から外れて開口
8aが外部に露出する。この状態でスプール軸20をつ
まんで引き出せばスプール12を取り外せる。
【0066】スプール12を装着する際には、スプール
12をリール本体1内に装着した後スプール支持部13
を側板8に装着して第1側カバー6を閉める。このとき
には、カバー本体33を閉姿勢側に手で揺動させ、さら
に側板8側に押圧する。この状態で、着脱ナット40を
時計回りに回すと、着脱ナット40に揺動軸34の先端
がねじ込まれ、第1側カバー6が側板8に装着され閉姿
勢になる。
【0067】〔実釣時のリールの操作及び動作〕キャス
ティングを行うときには、クラッチレバー17を下方に
押圧する。すると、クラッチプレート55が図11反時
計回りに移動する。このとき、クラッチプレート55
は、位置決めピン9eにより浮き上がりが防止された状
態で案内部9g内を移動する。クラッチプレート55が
移動すると、それに連動してクラッチカム56が反時計
回りに回動し、クラッチヨーク57が図3外方のクラッ
チオフ位置に移動する。この結果、クラッチ機構21を
構成するピニオンギア32が軸方向外方に移動し、クラ
ッチオフ状態になる。このクラッチオフ状態では、スプ
ール12が自由回転状態になり、キャスティングを行う
と仕掛けの重さにより釣り糸がスプール12から勢いよ
く繰り出される。
【0068】仕掛けが着水すると、ハンドル2を糸巻取
方向に回転させる。すると、ラチェットギア88が糸巻
取方向(図時計回り)に回転し、ラチェット爪89が制
御片89aの作用によりラチェットギア88の外方に位
置決めピン9dを中心に揺動し、ガイド軸54に接触す
る。この結果、糸巻取時にラチェット爪89がラチェッ
トギア88に接触しなくなり、糸巻取時に両者の接触に
よるクリック音が生じなくなる。また、ラチェットギア
88が糸巻取方向に回転すると、ラチェット歯88aが
戻し爪59の先端に当接し、戻し爪59を後方に押圧す
る。すると、戻し爪59はトグルばね62の死点を越え
て後退し、トグルばね62により離反位置側に付勢され
る。この移動に連動してクラッチカム56が図11時計
回りに回動し、クラッチヨーク57がコイルばね61の
付勢力によりクラッチオン位置に移動し、クラッチ機構
21がクラッチオン状態になる。このため、ハンドル2
の回転がスプール12に伝達され、スプール12が糸巻
取方向に回転する。
【0069】ハンドル軸30が糸巻取方向に回転する
と、その回転がギア部材63a,63bを介して螺軸4
6に伝達され螺軸46が回転する。螺軸46が回転する
と、釣り糸案内部47がスプール軸方向に往復移動して
釣り糸がスプール12に均一に巻き取られる。
【0070】〔実施形態2〕前記実施形態1では、第1
側カバー6をスプール軸と平行な揺動軸34回りに揺動
させたが、スプール軸20と交差する軸に平行な軸回り
に揺動させてもよい。
【0071】図12において、実施形態2では、第1側
カバー6は、側板8の外周部に揺動軸75により揺動自
在に装着されている。揺動軸75は、側板8の外周部に
スプール軸20と直交する軸に平行に配置されている。
【0072】第1側カバー6は、図12に実線で示す閉
姿勢と2点鎖線で示す閉姿勢との間で揺動自在である。
また、第1側カバー6は、揺動軸75の外周側に配置さ
れた捩じりコイルばね77により開姿勢側に付勢されて
いる。第1側カバー6の揺動部分と対向する外周側の内
側面には、ねじ穴76が形成されている。ねじ穴76に
は、着脱軸80の先端がねじ込まれている。
【0073】第1側カバー6の内側面には、内方に突出
する突起部78が設けられている。この突起部78は、
カバー本体33と一体又は別体で設けられている。突起
部78は、スプール支持部13が側板8にねじ込まれ、
操作凸部16が所定の回動位置に配置されたときに操作
凸部16に接触せず、ねじ込み不良で所定の回動位置か
らずれて操作凸部16が配置されたときに当接するよう
に、所定位置よりねじ込み方向上流側に設けられてい
る。このような突起部78を設けると、スプール支持部
13がきちんと側板8にねじ込まれていない場合に、第
1側カバー6を閉姿勢にすることができなくなる。この
ため、製造時や装着時に、不注意によるスプール支持部
13の装着ミスを未然に防止できる。また、ねじが緩ん
でも操作凸部16が突起部78に当接した時点でそれ以
上スプール支持部13が回らなくなり、緩み止めにもな
る。しかも、所定位置よりねじ込み方向上流側に配置し
たので、ねじの摩耗により所定位置がねじ込み方向下流
側(通常は所定位置の時計回りの方向)にずれても操作
凸部16が突起部78に当接しない。
【0074】着脱軸80は、両側板8,9に回転自在か
つ所定距離軸方向移動自在に装着されており、基端が第
2側カバー7から突出している。着脱軸の先端にはねじ
穴76に螺合する雄ねじ部80aが形成されており、基
端には回動操作を行うための操作つまみ80bが取り付
けられている。この操作つまみ80bを回すことで、第
1側カバー6を閉姿勢から開姿勢に開けることができ
る。
【0075】ここでは、閉姿勢の状態で操作つまみ80
bを反時計回りに回すと着脱軸80から第1側カバー6
が外れ、捩じりコイルばね77の付勢力により第1側カ
バー6が開姿勢側に揺動する。また、開状態から閉じる
ときには、第1側カバー6を手で閉姿勢側に揺動させ
て、操作つまみ80bを時計回りに回すと、着脱軸80
が第2側カバーのねじ穴76に螺合して閉姿勢に保持さ
れる。
【0076】〔実施形態3〕実施形態1では、揺動軸3
4の基端をねじにより保持したが、図13に示すよう
に、揺動軸34の基端をスライドする係止部材85によ
り保持してもよい。また、開姿勢のとき、その揺動位置
を強制的に保持するようにしてもよい。
【0077】図13において、揺動軸34の基端には、
係止円板45が揺動軸34に対して偏芯した状態で固定
されている。係止円板45の外周面には、開姿勢で第1
側カバー6を保持するためのOリング45aが装着され
ている。また、第2側カバー7の内周面には、Oリング
45aが接触する当接部7dが形成されている。係止円
板45は、第1側カバー6が閉姿勢にあるとき、最も当
接部7dから離反した状態で揺動軸34に装着されてい
る。第1側カバー6が閉姿勢から開姿勢に揺動すると、
揺動軸34とともに係止円板45も軸方向左方に移動し
てさらに図13に2点鎖線で示すように回動し、Oリン
グ45aが当接部7dに接触して開姿勢に保持される。
これにより、開姿勢のときの揺動位置が強制的に保持さ
れ、第1側カバー6がふらつきにくくなる。なお、係止
円板45を揺動軸34に同芯に配置し、外周部の一部を
切り欠いてD字状に形成し、その外周の切欠き部分を閉
状態の時に当接部7dに対向させてもよい。
【0078】係止部材85は、第2側カバー7の側面に
スライド自在に装着されたスライド部85aと、スライ
ド部85aに固定された係止片85bとを有している。
スライド部85aは、たとえば径方向に形成された長孔
7cに案内されて径方向移動自在である。また、図示し
ない保持機構によりスライド部85aは、図13に実線
で示す係止解除位置と2点鎖線で示す係止位置との間で
保持される。係止片85bは、弾性を有する金属製の板
状部材であり、基端は揺動軸34に沿って配置され、先
端は揺動軸に向かって折れ曲がりさらに係止円板45に
向けて山形に凸に折れ曲がっている。この山形に折れ曲
がったの先端は、揺動軸34を跨ぎ得るように2つに分
かれており、山形の凸部分85cが係止円板45の図7
左側面に当接する。このとき、係止片85bは弾性によ
りたわんで係止円板45を介して揺動軸34を図7右方
に付勢し、揺動軸34を閉姿勢に保持する。
【0079】なお、係止の形態は、係止片に限定され
ず、揺動軸34を閉姿勢で保持できる形態であればどの
ような形態でもよい。
【0080】〔実施形態4〕図14及び図15に示すよ
うに、第1側カバー6に加えてスプール支持部13も側
板8に揺動自在に装着してもよい。なお、実施形態4で
は、両者を同じ揺動軸34回りに揺動させているが、別
の揺動軸で揺動させてもよい。また、第1側カバー6
を、実施形態2に示すようにスプール軸20と直交する
軸に平行な軸回りに揺動させてもよい。
【0081】図14及び図15において、スプール支持
部13は、揺動フレーム90に回動自在かつ軸方向移動
不能に装着されている。揺動フレーム90は、大小2つ
の円をつなげた略雨滴状の板状部材であり、大円部分に
スプール支持部13を装着するための円形の開口90a
が形成されている。スプール支持部13のリング部14
の外周面には、段差部14bが形成されており、段差部
14bに隣接して止め輪92が装着されている。この段
差部14bに開口90aがはめ込まれてスプール支持部
13が揺動フレーム90に回転自在に装着される。段差
部14bに隣接して止め輪92が装着されている。この
止め輪92により開口90でのスプール支持部13の軸
方向の移動が規制される。小円部分には、揺動軸34が
貫通したボス部90bが形成されている。この貫通部分
にボス部90bが回転自在に装着され、揺動フレーム9
0が揺動軸34に揺動自在に支持されている。
【0082】揺動軸34の先端には、実施形態1と同様
に、ねじ穴33aにねじ込まれるねじ部34aが形成さ
れており、ねじ部34aに隣接して大径の工具係止部3
4bが形成されている。ねじ部34aは、カバー本体3
3にねじ込まれている。ボス部90bと工具係止部34
bとの間には、揺動軸34の外周側にコイルばね35が
圧縮状態で装着されている。このコイルばね35は、実
施形態1と同様に第1側カバー6を外方に付勢するため
の部材である。
【0083】ボス部90bに隣接して揺動軸34の外周
側には、側板8を貫通してパイプ部材36が同芯に配置
されている。揺動軸34の先端はパイプ部材36に回転
自在に支持され、基端側は側板9に回転自在に支持さ
れ、さらに、第2側カバー7から外方に突出している。
パイプ部材36は、揺動軸34を回転自在支持するとと
もに軸方向移動不能に支持する。パイプ部材36の先端
には大径部36aが形成されており、大径部36a内に
揺動速度を規制するためのOリング37が装着されてい
る。
【0084】大径部36aと側板8との間にはコイルば
ね94が圧縮状態で装着されている。このコイルばね9
4は、揺動フレーム90を軸方向外方に付勢するための
部材である。パイプ部材36の大径部36aを除く部分
の外周面には、平行な面取り部36bが形成されてお
り、側板8には面取り部36bを軸方向移動自在かつ回
転不能に支持するための小判孔38aを有する支持部材
38がねじ止めされている。パイプ部材36の基端には
間隔を隔てて揺動軸34の軸方向の移動を規制する規制
円板39が止め輪39aにより固定されている。パイプ
部材36の基端と規制円板39との間の隙間分、第1側
カバー6が軸方向に移動する。第1側カバー6の移動後
に規制円板39と大径部36aとでパイプ部材36を挟
持することで、揺動軸34は、パイプ部材36に対して
軸方向に移動不能に支持される。またこの規制円板39
が側板8に当接することにより、第1側カバー6が開く
ときの軸方向位置が決定される。これにより、第1側カ
バー6は、側板8に揺動自在かつ軸方向に所定距離移動
可能に装着され側板8に対して脱落することなく開閉自
在となっている。
【0085】揺動軸34の基端部には、ねじ部34cが
形成されており、ねじ部34cは着脱ナット40にねじ
込まれている。着脱ナット40は、第2側カバー7に回
転自在かつ軸方向移動不能に装着されている。
【0086】この着脱ナット40を反時計回りに回転さ
せて着脱ナット40からねじ部34cを離反させると、
揺動軸34は、コイルばね35に付勢されて図8左方に
移動する。そして、係止円板45がパイプ部材36に接
触すると、パイプ部材36は揺動フレーム90に当接し
ており左方には移動できないので、揺動軸34はを停止
する。するとカバー本体33も左方に移動して第1側カ
バー6が開く。第1側カバー6が開くと自重により揺動
する。このときの揺動速度はOリング37によりゆった
りとした速度に規制される。この状態では、第1側カバ
ー6だけが開く。
【0087】続いて、スプール支持部13を反時計回り
に回転させて、スプール支持部13を側板から外す。す
ると、外れた時点で、コイルばね94により付勢されて
規制円板39が側板8に当接するまで左方に移動する。
この状態でボス部90bが側板8外方に移動して自重に
より揺動する。
【0088】ここでは、1つの揺動軸34で2つの部材
を揺動自在に支持しているので、支持部分の構成が簡素
になる。また、スプール支持部13が側板8から分離し
ないので、スプール支持部13を紛失するおそれがな
い。
【0089】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、スプール支持部13を第1側
カバー6と別に操作できるように構成したが、スプール
支持部13を第1側カバー6に装着してもよい。この場
合、スプール支持部13を第1側カバー6に固定しても
よく、また回転自在に装着してもよい。
【0090】(b)前記実施形態では、丸形の両軸受リ
ールを例に説明したが、丸形ではない両軸受リールにも
本発明を適用できる。
【0091】(c)前記実施形態では、スプール支持部
13に開口16aを形成したが、開口16aを形成しな
くてもよい。
【0092】(d)前記実施形態では、スプール支持部
13をねじにより側板8に装着したが、簡単に着脱でき
る構造であれば、バヨネット構造などの他の係止構造に
より側板8に装着してもよい。
【0093】(e)前記実施形態では、着脱操作部とし
ての操作凸部16をスプール支持部13に設けたが、ス
プール支持部13の係止構造によっては、側板8側に着
脱操作部を設けることもできる。たとえば、側板8に進
出方向に付勢された爪部材を設け、この爪部材でスプー
ル支持部を開口部分で係止するように構成し、爪部材を
側板8側に設けた着脱操作部により退入方向に移動させ
てスプール支持部を外せるようにしてもよい。
【0094】(f)前記実施形態では、操作凸部16が
装着されたときに上下(垂直)に配置されているが、前
後(水平)に配置されていてもよい。この場合には、軸
受部15に前後方向の力が作用したときの強度が高くな
る。また、上下左右に十字状に配置してもよい。
【0095】(g)前記実施形態2では、突起部78を
設けて、スプール支持部13の緩み止めと装着ミスの防
止とを図ったが、緩み止めの機能を効率的に発揮するた
めに、弾性体製の突起部を操作凸部16に接触可能に第
1側カバー6の内面に設けてもよい。この場合、閉姿勢
で操作凸部16に常に接触するように構成すると、装着
ミスの防止は図れないが、突起部により常に緩み止めで
きるとともに、操作凸部16の回転位置を考慮すること
なくねじの加工を行える。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、一方(ハンドル装着
側)の側カバーから露出して設けられたひとつの操作部
を操作するだけで、他方の側カバーを開閉操作できる。
このため、開閉操作が容易である。しかも、操作部がパ
ーミングによりリールを握るときに掌に接触しにくいハ
ンドル装着側の側カバーに設けられているので、操作部
が突出していてもリールを握ったときに掌に操作部が接
触しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの
斜視図。
【図2】その左側面図。
【図3】その平面断面図。
【図4】その底面図。
【図5】リール本体の斜視図。
【図6】第1側カバーを開けたときの右側面図。
【図7】両軸受リールの横断面図。
【図8】両軸受リールの縦断面図。
【図9】第1側カバーの内側面を見た正面図。
【図10】図3の断面部分図。
【図11】第2側カバーを開けたときの側面断面図。
【図12】実施形態2の図3に相当する図。
【図13】実施形態3の図10に相当する図。
【図14】実施形態4の図6に相当する図。
【図15】実施形態4の図10に相当する図。
【符号の説明】
2 リール本体 5 フレーム 6 第1側カバー 7 第2側カバー 8,9 側板 12 スプール 34,75 揺動軸 40 着脱ナット 35,94 コイルばね 80b 操作つまみ 85 係止部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り竿に装着され、ハンドルが一側面に配
    置され内部にスプールが配置された両軸受リールのリー
    ル本体であって、 前記スプールが間に配置される1対の側板と、前記側板
    を連結する連結部材とを有するフレームと、 前記1対の側板の外方をそれぞれ覆いかつ一方に前記ハ
    ンドルが装着され他方が前記1対の側板の他方に開閉自
    在に装着された1対の側カバーと、 前記1対の側板の間で前記釣り竿に装着される釣り竿装
    着部と、 前記一方の側カバーから露出して設けられたひとつの操
    作部を有し、前記他方の側カバーを開閉するための開閉
    機構と、を備えた両軸受リールのリール本体。
  2. 【請求項2】前記両側カバー及び前記両側板の少なくと
    も一方は、前記回転軸方向から見た外形が円形又は略円
    形である、請求項1に記載の両軸受リールのリール本
    体。
  3. 【請求項3】前記両側カバー及びフレームは金属製であ
    る、請求項2に記載の両軸受リールのリール本体。
  4. 【請求項4】前記他方の側カバーは、前記スプールの回
    転軸と平行な第1軸に軸回りに揺動自在かつ軸方向に移
    動自在に前記他方の側板に装着されている、請求項1か
    ら3のいずれかに記載の両軸受リールのリール本体。
  5. 【請求項5】前記他方の側カバーを前記他方の側板から
    離反する方向に付勢する第1付勢部材をさらに備える、
    請求項4に記載の両軸受リールのリール本体。
  6. 【請求項6】前記他方の側カバーは、前記第1軸に沿っ
    て配置されかつ前記他方の側板に回動自在かつ軸方向移
    動自在に配置された揺動軸の先端に固定されている、請
    求4又は5に記載の両軸受リールのリール本体。
  7. 【請求項7】前記操作部は、前記一方の側カバーに回転
    自在かつ着脱不能に装着され、前記揺動軸の他端に螺合
    するねじ部材である、請求項6に記載の両軸受リールの
    リール本体。
  8. 【請求項8】前記操作部は、前記一方の側カバーに前記
    揺動軸の径方向に移動自在に装着され前記揺動軸の他端
    を係止する係止部材である、請求項6に記載の両軸受リ
    ールのリール本体。
  9. 【請求項9】前記他方の側カバーは、前記スプールの回
    転軸と交差する第2軸に平行な軸回りに揺動自在に装着
    されている、請求項1から3のいずれかに記載の両軸受
    リールのリール本体。
  10. 【請求項10】前記揺動して開いた第1側カバーを開状
    態で保持する保持手段をさらに備える、請求項4から9
    のいずれかに記載の両軸受リールのリール本体。
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