JP2001145235A - 入線プレート - Google Patents

入線プレート

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JP2001145235A
JP2001145235A JP32434299A JP32434299A JP2001145235A JP 2001145235 A JP2001145235 A JP 2001145235A JP 32434299 A JP32434299 A JP 32434299A JP 32434299 A JP32434299 A JP 32434299A JP 2001145235 A JP2001145235 A JP 2001145235A
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大 吉田
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泰三 川尻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】造営面からの突出を抑えるとともに、取付作業
性を向上させた入線プレートを提供する。 【解決手段】 開口部3をボディ20及びカバー30の
それぞれの凹部28a,34から形成し、開口部3の周
縁部は電線2に当接して電線2を支持する。従来例のよ
うに電線2を支持する部材を要せず、開口部3を電線2
が挿通できる最小限の寸法にすることができ、その結
果、造営面1からの突出量を抑えることができるととも
に、部品点数を少なくすることができる。また、カバー
30に挿通孔を設けて電線2を一端から挿通することな
くカバー30及びボディ20の内部に引き込むことがで
き、入線プレートの取付作業性を向上することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテレビのア
ンテナ線や電話線などの電線が挿通された造営面の挿通
孔に取り付けられる入線プレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の入線プレートは、図26(a)〜
(c)に示すように、屋外側の電線2を屋内に引き込む
造営面(図示せず)に設けられた挿通孔(図示せず)の
屋外側に連通して電線2を挿通する開口窓71を有し、
造営面に取り付けられる略矩形平板状の取付枠70と、
外周の縁が造営面に当接するように取付枠70の前面に
取り付けられ、取付枠70の開口窓71と連通して電線
2を挿通する挿通孔81が形成された可撓性を有する合
成樹脂製の防水パッキン80と、防水パッキン80を挟
んで取付枠70の前面側に取り付けられ、前方に突出す
る膨出部91が一体に形成された合成樹脂製のカバー9
0と、カバー90の前面下部に設けられた略L字状のコ
ード押え部92とからなる(実開昭63−187522
号公報,特開平6−141438号公報,特開昭62−
296720号公報,特開昭60−245415号公報
参照)。
【0003】取付枠70は、略中央部に形成された開口
窓71と、開口窓71の上部及び下部に形成され、取付
枠70を造営面に固定する皿ネジ用のネジ挿通孔72,
72と、ネジ挿通孔72,72よりもさらに取付枠70
の上端及び下端側に形成されたカバー90取付用のネジ
穴73,73とを有している。
【0004】カバー90に形成された膨出部91の下部
には、取付枠70に略垂直な略楕円状の開口部93が形
成され、開口部93と防水パッキン80の挿通孔81が
内部で連通されている。また、この開口部93には、略
十字状の溝94aを2つ備えた可撓性を有する合成樹脂
製のブッシング部94が取り付けてある。さらに、カバ
ー90前面の上端側及び下端側のそれぞれの略中央部に
は、取付枠70のネジ穴73,73と連通してカバー9
0を取付枠70にネジ止めするネジ挿通孔95,95が
形成されている。
【0005】コード押え部92は、ネジ止め用のネジ挿
通孔(図示せず)を有して、カバー90前面から略垂直
に配設される柱部92aと、柱部92aの先端から略垂
直に突出する押え片92bとからなり、ネジ92cを柱
部92aの図示しないネジ挿通孔に通してカバー90の
前面に螺着することによって、カバー90に固定され
る。
【0006】上述のような入線プレートを造営面に取り
付けるときは、造営面に配置された取付枠70のネジ挿
通孔72,72にそれぞれ図示しない皿ネジを挿通して
造営面に螺着し、取付枠70を造営面に固定する。次
に、防水パッキン80を取付枠70に被せ、防水パッキ
ン80を取付枠70と挟むように取付枠70の前面にカ
バー90を配置し、カバー90の各ネジ挿通孔95にネ
ジ73aを通し、取付枠70のネジ穴73に螺着させる
ことによって、カバー90が取付枠70に固定される。
このカバー90を取付枠70に固定するときには、カバ
ー90の背面外周にそって造営面側に突出した突出部9
6が防水パッキン80の前面外周に沿って設けられた溝
82に嵌め込まれ、ネジ73a,73aの締め付けによ
って、突出部96が防水パッキン80の溝82を押圧し
て防水パッキン80の縁が造営面に押し付けられるよう
にしている。
【0007】電線2は、図26(c)に示すように、ブ
ッシング部94の何れかの溝94aを通ってカバー90
の膨出部91内に引き込まれるとともに、ブッシング部
94に支持され、さらにカバー90の背面側から防水パ
ッキン80に形成された挿通孔81ならびに取付枠70
の開口窓71を通って造営面の挿通孔から屋内に引き込
まれる。また、屋外側の電線2は、コード押え部92の
押え片92bとカバー90前面の間に挟まれ、柱部92
aに取り付けられるネジ92cを締め付けることによっ
て、押え片92bにカバー90前面へ押し付けられて支
持され、屋外側の電線2の張力がカバー90の膨出部9
1内から屋内側の電線2に伝わらないようにしている。
【0008】このように取り付けられた入線プレート
は、例えば屋外側の造営面に降り注ぎ、また造営面を流
下する雨水などの水が造営面の挿通孔に侵入するのを防
水パッキン80によって防いでいる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の入線プレートを造営面に取り付けるとき、電線2を
一端側からブッシング部94の溝94a,防水パッキン
80の挿通孔81,及び取付枠70の開口窓71に挿通
しなければならず、電線2が長い場合などには作業性が
悪くなるといった問題があった。さらに、ブッシング部
94の溝94aとカバー90の開口部93が、電線2の
幅寸法が大きい場合でも十分余裕をもって挿通できるよ
うに大きく形成されているために、造営面に取り付けら
れた入線プレートは造営面から例えば約40〜65mm
まで突出し、屋外に例えば室外機などの機器やその他の
部材などを設置する場合、入線プレートが邪魔になると
いった問題や、或いは見栄えが悪くなるといった問題が
あった。
【0010】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、造営面からの突出を抑えるとともに、取付作
業性を向上させた入線プレートを提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、造営面に設けられた挿通孔と連
通する引込穴を有し、造営面に配設される略平板状のボ
ディと、ボディの前面に取り付けられ、ボディの略全面
を覆うカバーと、ボディの造営面と略対向する背面の周
縁に沿ってボディと造営面の間に配置され、水が造営面
の挿通孔へ侵入するのを防止する防水パッキンとから成
り、カバー及びボディの内部に通じて、造営面の挿通孔
に挿通される電線が通される開口部を、ボディの周部お
よびカバーの周部にまたがって形成し、開口部の周縁部
を電線に当接させて支持することを特徴とし、開口部の
周縁部を電線に当接させて電線を支持することによっ
て、従来例のように電線を支持している部材を要せず、
開口部を電線が挿通できる最小限の寸法とすることがで
き、その結果、カバーの造営面からの突出量を抑えるこ
とができるとともに、部品点数を少なくして組立作業性
の向上及びコストダウンを図ることができ、さらに開口
部がボディの周部とカバーの周部にまたがって形成され
ることによって、カバーに挿通孔を設けて電線を一端か
ら挿通することなく電線をカバー及びボディの内部に引
き込むことができ、入線プレートの取付作業性を向上す
ることができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ボディは、引込穴と外部とに通じて少なくとも電線
の幅寸法より広く形成されたスリットを有し、防水パッ
キンは、ボディ周縁に沿って配置される一部に隙間部を
有した略枠状に形成され、隙間部を通して防水パッキン
の枠内部及び枠外部を連通させたことを特徴とし、電線
の途中をボディに設けられたスリットに通して引込穴に
導入することができ、さらに防水パッキンの隙間部に通
して防水パッキンの枠内部に導入することができ、その
結果、入線プレートの取付作業性を向上することができ
る。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、ボディは、引込穴と外部とに通じて少なくとも電線
の幅寸法より広く形成された連通部を有するボディ本体
と、連通部を塞いでボディ本体に着脱自在に取り付けら
れ、ボディ本体に当接しない外周に沿って造営面側に突
設する突出部を有する固定片とから成り、防水パッキン
は、ボディの固定片に形成される突出部を除いた外周に
沿って略枠状に形成されたことを特徴とし、施工時に
は、固定片をボディ本体から取り外し、電線の途中をボ
ディ本体の連通部に通して引込穴に導入することがで
き、施工後は突出部を有する固定片で連通部を塞いで水
が造営面の挿通孔に侵入するのを防ぐことができ、さら
に電線の途中を防水パッキンの固定片の突出部に対応す
る部位に通して防水パッキンの枠内部に導入することが
でき、その結果、入線プレートの取付作業性を向上する
ことができる。
【0014】請求項4の発明は、造営面に設けられた挿
通孔を覆って造営面に配設される略平板状のボディと、
ボディの前面に取り付けられ、ボディの略全面を覆うカ
バーとから成り、ボディは、造営面に取り付けられる取
付部を有する略平板状の金属枠と、可撓性を有する樹脂
材料で金属枠に一体成形される成形部とからなり、成形
部は、ボディの造営面と略対向する背面の周縁に沿って
造営面側に突出し、水が造営面の挿通孔へ侵入するのを
防止する防水部と、ボディの造営面の挿通孔に略対向す
る部位から周部までボディ前面側に膨出し、造営面の挿
通孔に挿通される電線を造営面との間に収め、電線を造
営面に沿うように案内する案内部とを有することを特徴
とし、電線と造営面との間に介在する構成部材が無いこ
とによって、案内部のボディ前面側への膨出量を小さく
でき、その結果、ボディの前面に取り付けられるカバー
の造営面からの突出を抑えることができ、さらに防水部
及び案内部がボディに一体成形されたことによって、部
品点数を減らして入線プレートの取付作業性を向上し、
コストダウンを図ることができ、また、防水部を有する
ボディが造営面の挿通孔を覆うことによって、カバーが
取り付けられていない状態でも挿通孔への水の侵入を防
止することができ、その結果、例えば浴室壁面などの水
が多くかかる造営面にも取り付けることができる。
【0015】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、カバーは、ボディの一端に設けられた
回動軸に回動自在に軸支されたことを特徴とし、カバー
をボディから取り外すことなく容易に開閉することがで
きる。
【0016】請求項6の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、カバー及びボディには、カバーをボデ
ィに着脱自在に取り付ける取付手段が設けられたことを
特徴とし、入線プレートの取付作業性を向上することが
できる。
【0017】請求項7の発明は、請求項6の何れかの発
明において、取付手段は、ボディに形成され、ボディ前
面に隙間を開けて略対向するリブと、カバーに形成さ
れ、カバーをボディ前面に沿ってスライドさせてボディ
前面とリブとの隙間に嵌め込まれる嵌合突起とから成る
ことを特徴とし、請求項6の発明と同様の作用を奏す
る。
【0018】請求項8の発明は、請求項6の何れかの発
明において、取付手段は、カバー背面に形成されてボデ
ィ側に突出する係合突起と、ボディ前面に設けられ、カ
バーの係合突起が係合する係合穴とからなることを特徴
とし、請求項6の発明と同様の作用を奏する。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の入線
プレートは、図1に示すように、図16に示すように造
営面1に設けられた挿通孔1aと連通して屋外側の電線
2を屋内に引き込む引込穴23aを有し、屋外側の造営
面1に配設されるボディ20と、ボディ20の前面に取
り付けられ、ボディ20の略全面を覆うカバー30と、
ボディ20の造営面1と略対向する背面の周縁に沿って
ボディ20と造営面1の間に配置され、造営面1を流下
する雨水などの水が造営面1の挿通孔1aへ侵入するの
を防止する枠状の防水パッキン10とからなる。
【0020】ボディ20は合成樹脂により形成され、略
中央部に略円形状の引込穴23aを有する略矩形平板状
のベース23と、ベース23の長手方向の一端側に縁に
沿ってベース23前面に略垂直に突設される板片28
と、板片28を挟み込むようにベース23前面の周縁に
沿った内側に略垂直に突設される周壁24と、ベース2
3前面の板片28が形成されていない一端側にある周壁
24の外側に沿って形成され、カバー30を軸支する回
動軸4をベース23前面に略平行に挿通する軸挿通孔4
aを有した支持部4bと、ベース23背面の周縁に沿っ
た内側に略垂直に造営面1側へ突出する防水パッキン取
付用の取付壁25とを有する。また、ベース23には、
前面に背面よりも大きな開口を有して、周辺部が背面側
に突出した略楕円状のボス穴26が引込穴23aを挟ん
で2個形成されている。さらに、板片28は、前面側の
縁の略中央部に電線2が配置される略半円状の凹部28
aを有し、カバー30をボディ20に取り付けたとき、
前面側の縁の両端がカバー30に干渉しないように、略
中央部から両端側に緩やかに低くして形成されている。
【0021】カバー30は、合成樹脂により背面が開口
する略箱状に形成され、ボディ20の板片28に対応す
る一端側が側方に開口されている。カバー30の側壁3
6のボディ20の支持部4bに略対向する部位には、支
持部4bを間に挟み、回動軸4の両端部を挿通する軸受
穴33aを有する1対の軸受部33,33が形成され、
これら1対の軸受部33,33の軸受穴33a,33a
周辺のボディ側には、それぞれ回動軸4をカバー30の
背面側から軸受穴33aに導入する導入溝33bが形成
されている。またカバー30の前面は、ボディ20の引
込穴23aに略対向する部位から、側方に開口した一端
まで前方に膨出させてあり、これによってカバー30の
一端背面側には凹部34が形成されている。カバー30
がボディ20に取り付けられたときには、カバー30の
凹部34と板片28の凹部28aとから、電線2をカバ
ー30及びボディ20の内部に挿通する開口部3が形成
されるようにしている。
【0022】防水パッキン10は可撓性を有する合成樹
脂によって、ボディ20の周縁に沿うように枠状に形成
され、前面にはボディ20の取付壁25が嵌め込まれる
溝11が設けられている。
【0023】このような本実施形態の入線プレートを組
立てるときは、枠状に形成された防水パッキン10の溝
11に取付壁25を嵌め込んで、防水パッキン10をボ
ディ20に取り付ける。次に、回動軸4をボディ20の
支持部4bに形成された軸挿通孔4aに挿通し、挿通さ
れた回動軸4の両端がカバー30の1対の軸受部33,
33のそれぞれに形成された導入溝33bに通されて、
軸受穴33aに導入されるように、カバー30をボディ
20に寄せ付けることによって、図2に示すように、カ
バー30は回動軸4に軸支されて、ボディ20に回動自
在に取り付けられる。これによって、カバー30を容易
に開閉させることができる。
【0024】上述のように組立てられた入線プレートを
造営面1に取り付けるときは、電線2の一端を防水パッ
キン10が取り付けられたボディ20の引込穴23aに
通し、ボディ20を引込穴23aが造営面1の挿通孔1
aと連通するように造営面1に配置する。次に、ボディ
20のベース23に形成されたボス穴26,26にネジ
(図示せず)を挿通し、造営面1に螺着してボディ20
を造営面1に固定する。そして、屋外側に垂れ下がる電
線2をボディ20の凹部28aに配置してカバー30
を、図3に示すように閉じる。このとき、電線2はボデ
ィ20の凹部28aとカバー30の凹部34とからなる
開口部3に挿通され、凹部28a及び凹部34の周縁部
に当接して支持される。
【0025】本実施形態では、電線2が開口部3の周縁
部に当接して支持されることによって、従来例のように
電線を支持するブッシング部及びコード押え部を要せ
ず、開口部3を電線2が挿通できる最小限の寸法とする
ことができ、その結果、カバー30の造営面1からの突
出量を例えば約25mmに抑えることができるととも
に、部品点数を少なくし、組立性の向上およびコストダ
ウンを図ることができる。なお、電線2は複数本であっ
ても良く、開口部3は、電線2を挿通し、且つ周縁部が
電線2に当接するように電線2の幅寸法及び本数に合わ
せて形成されるので、入線プレートはその電線2に対し
て専用に用いられる。
【0026】また、開口部3はボディ20及びカバー3
0のそれぞれの凹部28a,34から形成されることに
よって、従来例のようにカバー30に形成された挿通孔
に電線2を一端から挿通することなく電線2をカバー3
0及びボディ20の内部に引き込むことができ、電線2
が長い場合でも、入線プレートの取付作業性を向上する
ことができる。 (実施形態2)本実施形態における基本構成は実施形態
1と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0027】本実施形態のカバー30は、図4に示すよ
うに、カバー30背面の両側部に、ボディ20側に略垂
直に突出して一体に形成された取付手段たる係合突起3
5をそれぞれ側壁36に沿った内側に2個づつ有し、側
壁36の縁よりも背面側に突出した各係合突起35の先
端には、内側に傾斜を有して突出した爪部35aが形成
されている。
【0028】一方、ボディ20は、ベース23両側部の
周壁24に沿った外側に、カバー30の各係合突起35
を挿通して係合する略矩形の取付手段たる係合穴29が
形成されている。
【0029】このような本実施形態の入線プレートが造
営面1に取り付けられるときは、ボディ20の取付壁2
5を防水パッキン10の溝11に嵌め込んで防水パッキ
ン10をボディ20に取り付け、このボディ20の引込
穴23aに、電線2の一端を通してボディ20を図示し
ないネジで造営面1に固定する。次に、ボディ20の凹
部28aに電線2を配置し、カバー30のそれぞれの係
合突起35がボディ20に形成された係合穴29に挿通
されるように、カバー30をボディ20に取り付ける。
このとき、それぞれの係合突起35に形成される爪部3
5aの傾斜した面が周壁24の先端の縁に押圧されて係
合突起35が外側に撓み、撓んだ係合突起35は周壁2
4の外側の面に爪部35aを押し当てながら係合穴29
に挿通され、取付壁25内側のベース23背面から突出
した爪部35aが、ベース23背面と係合することによ
って、図5に示すように、カバー30がボディ20に固
定される。そして、ボディ20の凹部28aに配置され
た電線2は、凹部28a及びカバー30の凹部34の周
縁部に当接して支持される。また、ボディ20のベース
23背面から突出する係合突起35を外側に撓ませて、
爪部35aとベース23の係合を外すことによって、カ
バー30をボディ20から取り外すことができる。
【0030】本実施形態では、カバー30に形成された
係合突起35の爪部35aがボディ30の係合穴29に
挿通され、係合穴29の周辺部に係合することによっ
て、カバー30をボディ20に容易に着脱させることが
でき、また係合突起35が一体に形成されていることに
よって、カバー30を取り付ける新たな部材を要せず、
部品点数を少なくすることがでる。 (実施形態3)本実施形態における基本構成は実施形態
1又は2と共通するために共通する部分については同一
の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる
部分についてのみ詳細に説明する。
【0031】本実施形態のボディ20は、図6に示すよ
うに、引込穴23aと板片28が形成されたボディ20
の一端側の外部とに通じ、電線2の幅寸法より大きく形
成されたスリット23cを有し、ベース23背面の取付
壁25はスリット23cを除くボディ20の背面周縁に
沿って形成されている。また、周壁24前面側の縁に沿
った外側には、ベース23との間に隙間を開けて略対向
した略平板状の取付手段たるリブ24aが複数個形成さ
れている。
【0032】カバー30は、ボディ20の板片28に略
対向する部位に、ボディ20側に側壁36よりも低く突
出し、ボディ20側の縁の略中央部に略半円状の凹部3
2aが形成された底壁32を有する。さらに、底壁32
のボディ20のスリット23cに略対向する部位には、
ボディ20側に突出する突片37が形成されている。カ
バー30がボディ20に取り付けられたときには、図7
に示すように、カバー30の凹部32aとボディ20の
凹部28aとから、電線2をカバー30及びボディ20
の内部に挿通する開口部3が形成されるとともに、ボデ
ィ20の板片28に形成されたスリット23cをカバー
30の突片37で塞ぐようにしている。また、図7およ
び図12に示すように、カバー30の側壁36には縁に
沿って内側に突出した取付手段たる嵌合突起31aが一
体に形成されている。
【0033】防水パッキン10は、図6に示すように、
ボディ20のスリット23cよりも狭い幅寸法の隙間部
12を、ボディ20のスリット23cに対応する位置に
有して略枠状に形成され、この隙間部12を通して防水
パッキン10の枠内部及び枠外部が連通されている。
【0034】このような入線プレートを造営面1に取り
付けるときには、造営面1の挿通孔1aに挿通された電
線管1b(図12参照)に通された電線2に対して、防
水パッキン10の隙間部12の周辺部を撓ませて隙間部
12の幅寸法を広げて電線2の途中を防水パッキン10
の枠内部に導入し、次にボディ20のスリット23cに
電線2を途中から通して引込穴23aまで導入し、防水
パッキン10の溝11にボディ20の取付壁25を嵌め
込んで、図8に示すように、ボディ20に防水パッキン
10を取り付ける。このとき、防水パッキン10の隙間
部12の周辺部は、ボディ20周縁のスリット23cに
対応する部位に配置される。そして、図12に示すよう
に、造営面1から突出した電線管1bをボディ20の引
込穴23aに通すようにボディ20を造営面1に配置
し、実施形態1及び2と同様、ボス穴26,26に図示
しないネジを挿通して造営面1に螺着することによって
ボディ20を固定し、電線2を板片28の凹部28aに
配置する。最後に、図7及び図9に示すようにボディ2
0の複数のリブ24aとベース23前面との隙間にボデ
ィ20の上端から、カバー30の側壁36に設けられた
嵌合突起31aを嵌め込み、カバー30をボディ20の
前面に沿って上方から下方へ、カバー30の底壁32が
ボディ20の板片28に略対向する位置までスライドさ
せ、図10に示すように、カバー30をボディ20に取
り付ける。
【0035】このとき、取り付けられた入線プレート
は、図11(a)及び(b)に示すように略箱状となり
造営面1からの突出量は例えば約25mmとなる。そし
て、図12に示すように、屋外側の電線2は、ボディ2
0の凹部28aおよびカバー30の凹部32aからなる
開口部3に挿通されてカバー30及びボディ20の内部
に導入され、さらにボディ20の引込穴23aに挿通さ
れた電線管1bの内部を通って屋内に引き込まれる。ま
た、電線2は、ボディ20の凹部28aおよびカバー3
0の凹部32aのそれぞれの周縁部に当接して支持され
る。
【0036】本実施形態では、ボディ20がスリット2
3cを有し、さらに防水パッキン10が隙間部12を有
して略枠状に形成されたことによって、電線2の途中を
ボディ20のスリット23cに通して引込穴23aに導
入ことができるとともに、防水パッキン10の隙間部1
2に通して防水パッキン10の枠内部に持ち込むことが
でき、その結果、実施形態1又は2のように防水パッキ
ン10の枠内部及び引込穴23aに電線2を一端から挿
通する必要がなく、電線2が長い場合でも入線プレート
の取付作業性を向上することができる。
【0037】また、ベース23前面に隙間を開けて略対
向するリブ24aがベース23に一体に形成され、ベー
ス23前面とリブ24aとの隙間に嵌め込まれる嵌合突
起31aがカバー30の側壁36の縁に沿って一体に形
成されていることによって、カバー30をボディ20前
面にスライドさせて着脱自在に取り付けることができ、
入線プレートの取付作業性をさらに向上することができ
るとともに、カバー30をボディ20に取り付ける部材
を新たに要せず、部品点数を少なくすることができる。
【0038】なお、ボディ20の板片28とカバー30
の底壁32aには、それぞれ開口部3を形成する凹部2
8a及び凹部32aが形成される他に、他の電線2の幅
寸法及び本数に合わせて開口部を簡単に形成するノック
アウト部を予め設けておいても良い。例えば、図7に示
すように、開口部3は直径約7.7mmの同軸ケーブル
の幅寸法に合わせて形成され、この同軸ケーブルを入線
プレート内部に2本導入する場合には、略楕円状に形成
されているノックアウト部3aを取り除く。或いは直径
約13mmの電線を導入する場合には、開口部3よりも
大きく略円形状に形成されているノックアウト部3bを
取り除く。これにより、ノックアウト部3a,3bに開
口部が形成され、ある一定の幅寸法を有する電線2だけ
ではなく、他の幅寸法を有する電線2であっても、或い
は電線2が複数本であっても、開口部を通してカバー3
0及びボディ20の内部に電線2を導入し、且つ開口部
の周縁部に当接して支持することができ、種々の電線2
に対応できて使い勝手が良い。 (実施形態4)本実施形態における基本構成は実施形態
3と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0039】本実施形態のボディ20は、図13に示す
ように、合成樹脂製のボディ本体21と固定片22とか
ら形成されている。ボディ本体21は、実施形態3にお
いてボディ20の板片28が形成されている一端側の略
中央部に、引込穴23aと外部をスリット23cよりも
広い幅寸法で連通する連通部23bを有し、固定片22
は、ボス穴26と板片28を有して、ボディ本体21の
連通部23bを塞ぐように略矩形平板状に形成されてい
る。また、固定片22の両側辺には、ボディ本体21の
連通部23bの周辺部が嵌め込まれる1対の溝27,2
7が形成され、板片28が形成された一端側の辺に沿っ
た背面側には、造営面1側に突出する突出部22aが形
成されている。このような固定片22を図14に示すボ
ディ本体21に取り付けるときには、固定片22を板片
28が形成されていない一端から、図17に示すよう
に、1対の溝27,27にボディ本体21の連通部23
bの周辺部を嵌め込んで、ボディ本体21の連通部23
bに図14中下方から上方にスライドさせて挿入する。
これによりボディ本体21の連通部23bは、図15に
示すように、固定片22によって塞がれる。
【0040】防水パッキン10は、図13に示すよう
に、ボディ20の固定片22の突出部22aを除く周縁
に沿うように形成され、前面にはボディ本体21の取付
壁25に嵌め込まれる溝11が設けられている。
【0041】上述のような入線プレートを造営面1に取
り付けるときは、まずボディ本体21の取付壁25を防
水パッキン10の溝11に嵌め込んでボディ本体21に
防水パッキン10を取り付け、図16(a)に示すよう
に、造営面1に設けられた挿通孔1aに挿通され下方に
垂らされた屋外側の電線2に対して、電線2がボディ本
体21の連通部23bに導入されるように、ボディ本体
21を造営面1に沿って下方にずらせていき、図16
(b)に示すように、引込穴23aが挿通孔1aと連通
し、電線2が引込穴1aを通るようにボディ本体21を
配置する。次に、電線2が引込穴23aを通るように固
定片22を上述のようにボディ本体21の連通部23b
に差し込み、固定片22をボディ本体21に取り付け
る。そして、ボディ本体21及び固定片22に形成され
たボス穴26,26にネジ(図示せず)を挿通し、造営
面1に螺着してボディ20を造営面1に固定する。
【0042】最後に、実施形態3と同様に、電線2を固
定片22の板片28の凹部28aに配置し、ボディ本体
21の複数のリブ24aとベース23前面との隙間にボ
ディ20の上端から、図17に示すように、カバー30
の側壁36に設けられた嵌合突起31aを嵌め込み、カ
バー30をボディ20の前面に沿って上方から下方へス
ライドさせ、図18に示すように、カバー30をボディ
20に取り付ける。
【0043】このとき、取り付けられた入線プレート
は、図19(a)〜(c)に示すような略箱状となり、
図20に示すように、屋外側の電線2は、開口部3から
カバー30及びボディ20の内部に導入され、さらにボ
ディ20の引込穴23a及び造営面1の挿通孔1aを通
って屋内に引き込まれる。また、電線2は、ボディ20
の凹部28a及びカバー30の凹部32aのそれぞれの
周縁部に当接して支持される。
【0044】本実施形態では、ボディ本体21が引込穴
23aと外部とを連通する連通部23bを有することに
よって、また防水パッキン10が固定片22の突出部2
2aに対応する部位を除いて略枠状に形成されているこ
とによって、電線2の途中を防水パッキン10が取り付
けられたボディ本体21の連通部23bから引込穴23
aに導入することができ、その結果、防水パッキン10
の枠内部及び引込穴23aに電線2を一端から挿入する
必要がなく、電線2が長い場合にも入線プレートの取付
作業性をさらに向上することができる。また、実施形態
3では防水パッキン10の隙間部12によって、ボディ
20の周縁と造営面1との間に隙間が形成されていた
が、本実施形態では固定片22の突出部22aが造営面
1側に突出し、防水パッキン10と共にボディ20の周
縁に沿って配置されるため、ボディ20周縁と造営面1
との間にできる隙間を小さくし、外部からの水の侵入を
さらに防ぐことができる。 (実施形態5)本実施形態の入線プレートは、図21に
示すように、略コ字状の金属枠40(図22(a)及び
(b)参照)に可撓性を有する合成樹脂製の成形部50
が一体成形された略矩形平板状のボディ20’と、ボデ
ィ20’前面に取り付けられてボディ20’の略全面を
覆う合成樹脂製のカバー30とから成る。
【0045】金属枠40は、図22(a)及び(b)に
示すように、略平板状の基部41の図中下部に、略矩形
平板状の1対の片42,42が同一面上に略平行に設け
られて、略コ字状に形成されている。基部41の略中央
部前面と1対の片42の一方の前面には、それぞれ背面
側に突出した略矩形状の凹部43,43が設けられ、さ
らにこれら凹部43,43の略中央部には略楕円状のボ
ス穴43a,43aが形成されている。また、金属枠4
0の1対の片42、42が設けられていない一端側の両
側部と、他端側の片42,42の先端部にはそれぞれ金
属枠40を貫通する略矩形状の取付手段たる係合穴44
が形成されている。
【0046】ボディ20’は、このような金属枠40に
各ボス穴43a及び各係合穴44を除いて覆い被される
ように成形部50が一体成形され、図23に示すよう
に、成形部50は、金属枠40の1対の片42,42の
間に前面側(図中上方)に膨出し、ボディ20’が造営
面1に取り付けられたとき、造営面1との間に電線2を
収める略半円筒状の案内部51と、案内部51が形成さ
れる部位を除いた金属枠40の周縁に沿って造営面1側
に突出され、造営面1を流下する雨水などの水が造営面
1の挿通孔1aへ侵入するのを防止する防水部52とを
有する。
【0047】カバー30は、図21に示すように、背面
側に開口面を有して略箱状に形成されている。カバー3
0をボディ20’に取り付けたとき、カバー30の開口
面を形成する側壁36の縁がボディ20’前面の周縁に
当接し、ボディ20’の案内部51がカバー30の内部
に収まるように、側壁36の縁の案内部51に略対向す
る部位には略半円状の凹部32aが設けられている。さ
らに、カバー30背面のボディ20’の各係合穴44に
略対向する位置には、係合穴44に挿通される取付手段
たる係合突起35がそれぞれ一体に突設されている。こ
の係合突起35の先端には内側に傾斜を有する爪部35
aが形成され、カバー30をボディ20’に取り付ける
ときには、それぞれの爪部35aの傾斜した面がボディ
20’の係合穴44の周辺部に押圧されて係合突起35
が外側に撓んで係合穴44に挿入され、ボディ20’の
背面側から突出した爪部35aが係合穴44の周辺部に
係合されることによって、図24に示すように、カバー
30はボディ20’に固定される。なお、ボディ20’
の背面側に突出した係合突起35をそれぞれ外側に撓ま
せて爪部35aと係合穴44の周辺部との係合を外すこ
とによって、カバー30をボディ20’から取り外すこ
とができる。
【0048】このような入線プレートを造営面1に取り
付けるときには、図25に示すように、造営面1の挿通
孔1aから屋外側に垂れ下がった電線2をボディ20’
の案内部51と造営面1の間に収め、電線2が造営面1
に沿って垂れ下がるようにボディ20’を造営面1に配
置する。次に、ボディ20’のボス穴43a,43aに
ネジ(図示せず)を挿通して造営面1に螺着することに
より、ボディ20’を造営面1に固定し、最後に、カバ
ー30を上述のようにボディ20’前面に取り付ける。
なお、カバー30の側壁36は、カバー30の背面とボ
ディ20’の案内部51前面との間に隙間ができないよ
うな高さに突出して形成されている。
【0049】本実施形態では、ボディ20’の案内部5
1が、造営面1との間に電線2を収め、電線2を造営面
1に沿うように案内することによって、電線2と造営面
1との間に介在する構成部材が無く、案内部51の前面
側への膨出量を小さくすることができ、その結果、ボデ
ィ20’の前面に取り付けられるカバー30の造営面1
からの突出量を抑えることができる。
【0050】また、ボディ20’が防水部52及び案内
部51を有する成形部50と一体に形成されたことによ
って、部品点数を減らして入線プレートの取付作業性を
向上することができるとともにコストダウンを図ること
ができる。
【0051】さらに、防水部52を有するボディ20’
が造営面1の挿通孔1aを覆うことによって、例えば入
線プレートの上端部のカバー30とボディ20’の当接
部から水が侵入した場合でも、或いはカバー30をボデ
ィ20’に取り付け忘れた場合でも、造営面1の挿通孔
1aへの水の侵入をボディ20’のみで防止することが
できる。その結果、例えば浴室などの水が多くかかる造
営面にも本実施形態の入線プレートを取り付けることが
できる。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明は、造営面に設けられた
挿通孔と連通する引込穴を有し、造営面に配設される略
平板状のボディと、ボディの前面に取り付けられ、ボデ
ィの略全面を覆うカバーと、ボディの造営面と略対向す
る背面の周縁に沿ってボディと造営面の間に配置され、
水が造営面の挿通孔へ侵入するのを防止する防水パッキ
ンとから成り、カバー及びボディの内部に通じて、造営
面の挿通孔に挿通される電線が通される開口部を、ボデ
ィの周部およびカバーの周部にまたがって形成し、開口
部の周縁部を電線に当接させて支持するので、従来例の
ように電線を支持している部材を要せず、開口部を電線
が挿通できる最小限の寸法とすることができ、その結
果、カバーの造営面からの突出量を抑えることができる
とともに、部品点数を少なくして組立作業性の向上及び
コストダウンを図ることができ、さらに開口部がボディ
の周部とカバーの周部にまたがって形成されることによ
って、カバーに挿通孔を設けて電線を一端から挿通する
ことなく電線をカバー及びボディの内部に引き込むこと
ができ、入線プレートの取付作業性を向上することがで
きるという効果がある。
【0053】請求項2の発明は、ボディは、引込穴と外
部とに通じて少なくとも電線の幅寸法より広く形成され
たスリットを有し、防水パッキンは、ボディ周縁に沿っ
て配置される一部に隙間部を有した略枠状に形成され、
隙間部を通して防水パッキンの枠内部及び枠外部を連通
させたので、電線の途中をボディに設けられたスリット
に通して引込穴に導入することができ、さらに防水パッ
キンの隙間部に通して防水パッキンの枠内部に導入する
ことができ、その結果、入線プレートの取付作業性を向
上することができるという効果がある。
【0054】請求項3の発明は、ボディは、引込穴と外
部とに通じて少なくとも電線の幅寸法より広く形成され
た連通部を有するボディ本体と、連通部を塞いでボディ
本体に着脱自在に取り付けられ、ボディ本体に当接しな
い外周に沿って造営面側に突設する突出部を有する固定
片とから成り、防水パッキンは、ボディの固定片に形成
される突出部を除いた外周に沿って略枠状に形成された
ので、施工時には、固定片をボディ本体から取り外し、
電線の途中をボディ本体の連通部に通して引込穴に導入
することができ、施工後は突出部を有する固定片で連通
部を塞いで水が造営面の挿通孔に侵入するのを防ぐこと
ができ、さらに電線の途中を防水パッキンの固定片の突
出部に対応する部位に通して防水パッキンの枠内部に導
入することができ、その結果、入線プレートの取付作業
性を向上することができるという効果がある。
【0055】請求項4の発明は、造営面に設けられた挿
通孔を覆って造営面に配設される略平板状のボディと、
ボディの前面に取り付けられ、ボディの略全面を覆うカ
バーとから成り、ボディは、造営面に取り付けられる取
付部を有する略平板状の金属枠と、可撓性を有する樹脂
材料で金属枠に一体成形される成形部とからなり、成形
部は、ボディの造営面と略対向する背面の周縁に沿って
造営面側に突出し、水が造営面の挿通孔へ侵入するのを
防止する防水部と、ボディの造営面の挿通孔に略対向す
る部位から周部までボディ前面側に膨出し、造営面の挿
通孔に挿通される電線を造営面との間に収め、電線を造
営面に沿うように案内する案内部とを有するので、電線
と造営面との間に介在する構成部材が無いことによっ
て、案内部のボディ前面側への膨出量を小さくでき、そ
の結果、ボディの前面に取り付けられるカバーの造営面
からの突出を抑えることができ、さらに防水部及び案内
部がボディに一体成形されたことによって、部品点数を
減らして入線プレートの取付作業性を向上し、コストダ
ウンを図ることができ、また、防水部を有するボディが
造営面の挿通孔を覆うことによって、カバーが取り付け
られていない状態でも挿通孔への水の侵入を防止するこ
とができ、その結果、例えば浴室壁面などの水が多くか
かる造営面にも取り付けることができるという効果があ
る。
【0056】請求項5の発明は、カバーは、ボディの一
端に設けられた回動軸に回動自在に軸支されたので、カ
バーをボディから取り外すことなく容易に開閉すること
ができるという効果がある。
【0057】請求項6の発明は、カバー及びボディに
は、カバーをボディに着脱自在に取り付ける取付手段が
設けられたので、入線プレートの取付作業性を向上する
ことができるという効果がある。
【0058】請求項7の発明は、取付手段は、ボディに
形成され、ボディ前面に隙間を開けて略対向するリブ
と、カバーに形成され、カバーをボディ前面に沿ってス
ライドさせてボディ前面とリブとの隙間に嵌め込まれる
嵌合突起とから成るので、請求項6の発明と同様の効果
を奏する。
【0059】請求項8の発明は、取付手段は、カバー背
面に形成されてボディ側に突出する係合突起と、ボディ
前面に設けられ、カバーの係合突起が係合する係合穴と
からなるので、請求項6の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】同上の他の状態の斜視図である。
【図4】実施形態2を示す分解斜視図である。
【図5】同上の斜視図である。
【図6】実施形態3を示す分解斜視図である。
【図7】同上の下面要部断面図である。
【図8】同上のカバーを取り外した正面図である。
【図9】同上のカバーの取り付けを示す斜視図である。
【図10】同上の斜視図である。
【図11】同上の(a)は側面図、(b)は正面図であ
る。
【図12】同上の取付例を示す側面断面図である。
【図13】実施形態4を示す分解斜視図である。
【図14】同上のボディ本体の正面図である。
【図15】同上のカバーを取り外した正面図である。
【図16】(a),(b)は、同上の取付例を示す斜視
図である。
【図17】同上の下面要部断面図である。
【図18】同上の斜視図である。
【図19】同上の(a)は側面図、(b)は正面図、
(c)は背面図である。
【図20】同上の取付例を示す側面断面図である。
【図21】実施形態5を示す分解斜視図である。
【図22】同上の金属枠を示し、(a)は正面図、
(b)は下面図である。
【図23】同上のボディの下面断面図である。
【図24】同上の斜視図である。
【図25】同上の取付例を示す側面断面図である。
【図26】従来例を示し、(a)は正面図、(b)は下
面図、(c)は側面断面図である。
【符号の説明】
4 回動軸 10 防水パッキン 20 ボディ 23a 引込穴 28 板片 28a 凹部 30 カバー 34 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 満寿雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G361 CA09 CB01 5G363 AA01 BA01 CA06 CA12 CA14 CB11 DB17 DB40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造営面に設けられた挿通孔と連通する引
    込穴を有し、造営面に配設される略平板状のボディと、
    ボディの前面に取り付けられ、ボディの略全面を覆うカ
    バーと、ボディの造営面と略対向する背面の周縁に沿っ
    てボディと造営面の間に配置され、水が造営面の挿通孔
    へ侵入するのを防止する防水パッキンとから成り、カバ
    ー及びボディの内部に通じて、造営面の挿通孔に挿通さ
    れる電線が通される開口部を、ボディの周部およびカバ
    ーの周部にまたがって形成し、開口部の周縁部を電線に
    当接させて支持することを特徴とする入線プレート。
  2. 【請求項2】 ボディは、引込穴と外部とに通じて少な
    くとも電線の幅寸法より広く形成されたスリットを有
    し、防水パッキンは、ボディ周縁に沿って配置される一
    部に隙間部を有した略枠状に形成され、隙間部を通して
    防水パッキンの枠内部及び枠外部を連通させたことを特
    徴とする請求項1記載の入線プレート。
  3. 【請求項3】 ボディは、引込穴と外部とに通じて少な
    くとも電線の幅寸法より広く形成された連通部を有する
    ボディ本体と、連通部を塞いでボディ本体に着脱自在に
    取り付けられ、ボディ本体に当接しない外周に沿って造
    営面側に突設する突出部を有する固定片とから成り、防
    水パッキンは、ボディの固定片に形成される突出部を除
    いた外周に沿って略枠状に形成されたことを特徴とする
    請求項1記載の入線プレート。
  4. 【請求項4】 造営面に設けられた挿通孔を覆って造営
    面に配設される略平板状のボディと、ボディの前面に取
    り付けられ、ボディの略全面を覆うカバーとから成り、
    ボディは、造営面に取り付けられる取付部を有する略平
    板状の金属枠と、可撓性を有する樹脂材料で金属枠に一
    体成形される成形部とからなり、成形部は、ボディの造
    営面と略対向する背面の周縁に沿って造営面側に突出
    し、水が造営面の挿通孔へ侵入するのを防止する防水部
    と、ボディの造営面の挿通孔に略対向する部位から周部
    までボディ前面側に膨出し、造営面の挿通孔に挿通され
    る電線を造営面との間に収め、電線を造営面に沿うよう
    に案内する案内部とを有することを特徴とする入線プレ
    ート。
  5. 【請求項5】 カバーは、ボディの一端に設けられた回
    動軸に回動自在に軸支されたことを特徴とする請求項1
    〜4の何れかに記載の入線プレート。
  6. 【請求項6】 カバー及びボディには、カバーをボディ
    に着脱自在に取り付ける取付手段が設けられたことを特
    徴とする請求項1〜4の何れかに記載の入線プレート。
  7. 【請求項7】 取付手段は、ボディに形成され、ボディ
    前面に隙間を開けて略対向するリブと、カバーに形成さ
    れ、カバーをボディ前面に沿ってスライドさせてボディ
    前面とリブとの隙間に嵌め込まれる嵌合突起とから成る
    ことを特徴と請求項6記載の入線プレート。
  8. 【請求項8】 取付手段は、カバー背面に形成されてボ
    ディ側に突出する係合突起と、ボディ前面に設けられ、
    カバーの係合突起が係合する係合穴とからなることを特
    徴とする請求項6記載の入線プレート。
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