JP2001144960A - 画像処理装置 - Google Patents
画像処理装置Info
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- JP2001144960A JP2001144960A JP32771499A JP32771499A JP2001144960A JP 2001144960 A JP2001144960 A JP 2001144960A JP 32771499 A JP32771499 A JP 32771499A JP 32771499 A JP32771499 A JP 32771499A JP 2001144960 A JP2001144960 A JP 2001144960A
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- JP
- Japan
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- effective
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- image processing
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- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 コストを上げることなく、階調補正処理及び
2値誤差拡散処理を従来に比べて大幅に短い時間で行う
ことが可能な画像処理装置の提供。 【解決手段】 濃度特性取得部1で得られた濃度特性に
基づいて,誤差拡散パラメータ設定部2により入力画像
データについて白画素若しくは黒画素と見做せる階調範
囲を除く有効階調範囲を決定し,その有効階調範囲の上
限値と下限値とをパラメータとして設定する。2値誤差
拡散処理部3では,上記有効階調範囲を外れる画素はそ
の値を上記上限値若しくは下限値と見做し,上記有効階
調範囲内で設定の所定値(例えば上記有効階調範囲の中
央値)を判定基準として2値誤差拡散処理を行う。
2値誤差拡散処理を従来に比べて大幅に短い時間で行う
ことが可能な画像処理装置の提供。 【解決手段】 濃度特性取得部1で得られた濃度特性に
基づいて,誤差拡散パラメータ設定部2により入力画像
データについて白画素若しくは黒画素と見做せる階調範
囲を除く有効階調範囲を決定し,その有効階調範囲の上
限値と下限値とをパラメータとして設定する。2値誤差
拡散処理部3では,上記有効階調範囲を外れる画素はそ
の値を上記上限値若しくは下限値と見做し,上記有効階
調範囲内で設定の所定値(例えば上記有効階調範囲の中
央値)を判定基準として2値誤差拡散処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,多階調の画像デー
タに対して2値誤差拡散処理を行う画像処理装置に関す
るものである。
タに対して2値誤差拡散処理を行う画像処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル複写機やファクシミリなどに
搭載される,多階調の入力画像データを2値画像データ
に変換する従来の画像処理装置Z0は,例えば図2に示
すように構成されていた。まず,濃度特性取得部51に
おいて,画像読取装置等から取り込まれた多階調の入力
画像データからその濃度特性を取得する。そして,階調
補正テーブル作成部52において,上記濃度特性に基づ
いて階調補正テーブルを作成し,メモリへの書き込みを
行う。ここで,上記階調補正テーブルとは,例えば図3
に示すような,入力画像データの濃度と出力画像データ
の濃度との対応関係を示すテーブルであり,入力画像デ
ータにおける階調範囲の両端の所定範囲内の画素を全て
白画素若しくは黒画素とし,それ以外の濃度範囲(以
下,これを有効階調範囲という)にある画素の濃度を全
階調範囲にマッピングするように設定される。続いて,
階調補正処理部53により,上記階調補正テーブルを用
いて上記多階調の入力画像データに階調補正処理が施さ
れ,更に,2値誤差拡散処理部54において,上記階調
補正後の画像データに対して2値誤差拡散処理が施さ
れ,2値画像データが出力される。
搭載される,多階調の入力画像データを2値画像データ
に変換する従来の画像処理装置Z0は,例えば図2に示
すように構成されていた。まず,濃度特性取得部51に
おいて,画像読取装置等から取り込まれた多階調の入力
画像データからその濃度特性を取得する。そして,階調
補正テーブル作成部52において,上記濃度特性に基づ
いて階調補正テーブルを作成し,メモリへの書き込みを
行う。ここで,上記階調補正テーブルとは,例えば図3
に示すような,入力画像データの濃度と出力画像データ
の濃度との対応関係を示すテーブルであり,入力画像デ
ータにおける階調範囲の両端の所定範囲内の画素を全て
白画素若しくは黒画素とし,それ以外の濃度範囲(以
下,これを有効階調範囲という)にある画素の濃度を全
階調範囲にマッピングするように設定される。続いて,
階調補正処理部53により,上記階調補正テーブルを用
いて上記多階調の入力画像データに階調補正処理が施さ
れ,更に,2値誤差拡散処理部54において,上記階調
補正後の画像データに対して2値誤差拡散処理が施さ
れ,2値画像データが出力される。
【0003】ここで,上記2値誤差拡散処理とは,注目
画素の2値化処理を,その画素の濃度に周辺の参照画素
から分配された2値化誤差を加算した濃度を用いて行
い,上記加算結果と2値出力結果との差を2値化誤差と
して周辺の画素に分配することを繰り返す擬似的中間調
処理であり,具体的には例えば次のような処理が行われ
る。例えば,256階調の画像データ(白:0,黒:2
55)に2値誤差拡散処理を行う場合には, 累積誤差 + 注目画素値 ≧ 128 の時,注
目画素の出力値を黒とし,その2値化誤差(= 累積誤
差 + 注目画素値 − 255)を例えば図4に示す
ような比率で周辺画素に分配し, 累積誤差 + 注目画素値 < 128 の時,注
目画素の出力値を白とし,その2値化誤差(= 累積誤
差 + 注目画素値 − 0)を例えば図4に示すよう
な比率で周辺画素に分配する。尚,上記累積誤差とは周
辺の画素から分配された2値化誤差の累積値である。
画素の2値化処理を,その画素の濃度に周辺の参照画素
から分配された2値化誤差を加算した濃度を用いて行
い,上記加算結果と2値出力結果との差を2値化誤差と
して周辺の画素に分配することを繰り返す擬似的中間調
処理であり,具体的には例えば次のような処理が行われ
る。例えば,256階調の画像データ(白:0,黒:2
55)に2値誤差拡散処理を行う場合には, 累積誤差 + 注目画素値 ≧ 128 の時,注
目画素の出力値を黒とし,その2値化誤差(= 累積誤
差 + 注目画素値 − 255)を例えば図4に示す
ような比率で周辺画素に分配し, 累積誤差 + 注目画素値 < 128 の時,注
目画素の出力値を白とし,その2値化誤差(= 累積誤
差 + 注目画素値 − 0)を例えば図4に示すよう
な比率で周辺画素に分配する。尚,上記累積誤差とは周
辺の画素から分配された2値化誤差の累積値である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の画像処理装置Z0では,2値誤差拡散処理を行う前
に,図3に示すような入力画像濃度−出力画像濃度の対
応関係を示す大容量の階調補正テーブルを作成してこれ
をメモリ上で更新する必要があるため,処理に時間がか
かり過ぎるという問題点があった。このような問題点を
解決するために,例えば複数の濃度特性に応じた上記階
調補正テーブルを予め用意しておき,濃度特性取得部5
1で得られた濃度特性に基づいてそれら複数の階調補正
テーブルの中から最適なものを選択して使用するように
することが考えられるが,これでは数多くのメモリが必
要となってコスト高となってしまうという新たな問題点
が生じる。本発明は,上記事情に鑑みてなされたもので
あり,その目的とするところは,コストを上げることな
く,上記従来の階調補正処理及び2値誤差拡散処理と同
等の処理を,従来に比べて大幅に短い時間で行うことが
可能な画像処理装置を提供することである。
来の画像処理装置Z0では,2値誤差拡散処理を行う前
に,図3に示すような入力画像濃度−出力画像濃度の対
応関係を示す大容量の階調補正テーブルを作成してこれ
をメモリ上で更新する必要があるため,処理に時間がか
かり過ぎるという問題点があった。このような問題点を
解決するために,例えば複数の濃度特性に応じた上記階
調補正テーブルを予め用意しておき,濃度特性取得部5
1で得られた濃度特性に基づいてそれら複数の階調補正
テーブルの中から最適なものを選択して使用するように
することが考えられるが,これでは数多くのメモリが必
要となってコスト高となってしまうという新たな問題点
が生じる。本発明は,上記事情に鑑みてなされたもので
あり,その目的とするところは,コストを上げることな
く,上記従来の階調補正処理及び2値誤差拡散処理と同
等の処理を,従来に比べて大幅に短い時間で行うことが
可能な画像処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,多階調の画像データに対して2値誤差拡散
処理を行う画像処理装置において,上記画像データの階
調範囲内で,白画素若しくは黒画素と見做せる範囲を除
く有効階調範囲を設定する有効階調範囲設定手段と,上
記有効階調範囲設定手段で設定された上記有効階調範囲
を外れる画素についてはその値を上記有効階調範囲の上
限値若しくは下限値と見做し,上記有効階調範囲内で設
定された所定の値を判定基準として上記2値誤差拡散処
理を行う2値誤差拡散処理手段とを具備してなることを
特徴とする画像処理装置として構成されている。以上の
ような2値誤差拡散処理では,上記従来の階調補正処理
と同等の処理を含めた2値誤差拡散処理が行われ,出力
される2値画像データは従来の画像処理装置Z0と同様
のものが得られるにも関わらず,上記従来の画像処理装
置Z0のような大容量の階調補正テーブルのメモリへの
書き換えを必要とせず,有効階調範囲の上限値及び下限
値を変更するだけでよいため,上記従来の画像処理装置
Z0と全く同等の処理を格段に短い時間で処理すること
が可能となる。また,従来のように階調補正テーブルを
記憶する大容量のメモリを必要としないため,コストも
低く抑えることが可能である。
に本発明は,多階調の画像データに対して2値誤差拡散
処理を行う画像処理装置において,上記画像データの階
調範囲内で,白画素若しくは黒画素と見做せる範囲を除
く有効階調範囲を設定する有効階調範囲設定手段と,上
記有効階調範囲設定手段で設定された上記有効階調範囲
を外れる画素についてはその値を上記有効階調範囲の上
限値若しくは下限値と見做し,上記有効階調範囲内で設
定された所定の値を判定基準として上記2値誤差拡散処
理を行う2値誤差拡散処理手段とを具備してなることを
特徴とする画像処理装置として構成されている。以上の
ような2値誤差拡散処理では,上記従来の階調補正処理
と同等の処理を含めた2値誤差拡散処理が行われ,出力
される2値画像データは従来の画像処理装置Z0と同様
のものが得られるにも関わらず,上記従来の画像処理装
置Z0のような大容量の階調補正テーブルのメモリへの
書き換えを必要とせず,有効階調範囲の上限値及び下限
値を変更するだけでよいため,上記従来の画像処理装置
Z0と全く同等の処理を格段に短い時間で処理すること
が可能となる。また,従来のように階調補正テーブルを
記憶する大容量のメモリを必要としないため,コストも
低く抑えることが可能である。
【0006】更に,上記画像データの濃度特性を取得す
る濃度特性取得手段を具備し,上記有効階調範囲設定手
段が,上記濃度特性取得手段で得られた濃度特性に基づ
いて上記有効階調範囲を設定するように構成すれば,画
像データに応じてより適切な画像処理を行うことが可能
となる。一方,簡易的に予め決められた一義的な有効階
調範囲を用いる場合には,例えば上記画像データの階調
範囲内における所定の値を中心とする所定の範囲を上記
有効階調範囲とするなどの方法が考えられる。
る濃度特性取得手段を具備し,上記有効階調範囲設定手
段が,上記濃度特性取得手段で得られた濃度特性に基づ
いて上記有効階調範囲を設定するように構成すれば,画
像データに応じてより適切な画像処理を行うことが可能
となる。一方,簡易的に予め決められた一義的な有効階
調範囲を用いる場合には,例えば上記画像データの階調
範囲内における所定の値を中心とする所定の範囲を上記
有効階調範囲とするなどの方法が考えられる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具
体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する
性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の形
態に係る画像処理装置Z1の概略構成を示すブロック図
である。本実施の形態に係る画像処理装置Z1は,図1
に示すように,濃度特性取得部1と,誤差拡散パラメー
タ設定部2と,2値誤差拡散処理部3とを具備して構成
されている。上記濃度特性取得部1は,上記従来の画像
処理装置Z0に係る濃度特性取得部51と同様,画像読
取装置等から取り込まれた多階調の入力画像データから
その濃度特性を取得する。この濃度特性は,例えば濃度
ヒストグラム等の形で得られる。また,上記誤差拡散パ
ラメータ設定部2(有効階調範囲設定手段の一例)は,
上記濃度特性取得部1で得られた濃度特性に基づいて,
後述の2値誤差拡散処理部3で用いるパラメータを設定
する。具体的には,上記濃度特性に基づいて,多階調の
入力画像データについて白画素若しくは黒画素と見做せ
る階調範囲を除く有効階調範囲を決定し,その有効階調
範囲の上限値(BLEVEL)と下限値(WLEVE
L)を上記パラメータとして設定する。また,上記2値
誤差拡散処理部3は,上記誤差拡散パラメータ設定部2
で設定された2つのパラメータBLEVEL,WLEV
ELを用いて,多階調の入力画像データに対して2値誤
差拡散処理を行う。ここでの2値誤差拡散処理の手順を
以下に説明する。
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具
体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する
性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の形
態に係る画像処理装置Z1の概略構成を示すブロック図
である。本実施の形態に係る画像処理装置Z1は,図1
に示すように,濃度特性取得部1と,誤差拡散パラメー
タ設定部2と,2値誤差拡散処理部3とを具備して構成
されている。上記濃度特性取得部1は,上記従来の画像
処理装置Z0に係る濃度特性取得部51と同様,画像読
取装置等から取り込まれた多階調の入力画像データから
その濃度特性を取得する。この濃度特性は,例えば濃度
ヒストグラム等の形で得られる。また,上記誤差拡散パ
ラメータ設定部2(有効階調範囲設定手段の一例)は,
上記濃度特性取得部1で得られた濃度特性に基づいて,
後述の2値誤差拡散処理部3で用いるパラメータを設定
する。具体的には,上記濃度特性に基づいて,多階調の
入力画像データについて白画素若しくは黒画素と見做せ
る階調範囲を除く有効階調範囲を決定し,その有効階調
範囲の上限値(BLEVEL)と下限値(WLEVE
L)を上記パラメータとして設定する。また,上記2値
誤差拡散処理部3は,上記誤差拡散パラメータ設定部2
で設定された2つのパラメータBLEVEL,WLEV
ELを用いて,多階調の入力画像データに対して2値誤
差拡散処理を行う。ここでの2値誤差拡散処理の手順を
以下に説明する。
【0008】まず,上記2つのパラメータBLEVE
L,WLEVELを用いて,次の3つの場合分けにより
入力画像データをフィルタリングし,誤差拡散処理に用
いる画像データを得る。 (a1) 画素濃度値 ≧ BLEVEL の時, → 画素濃度値 = BLEVEL (a2) 画素濃度値 ≦ WLEVEL の時, → 画素濃度値 = WLEVEL (a3) BLEVEL > 画素濃度値 > WLE
VEL の時, → 画素濃度値 = 画素濃度値 続いて,上記フィルタリングにより得られた画像データ
に対して,次のようにSL={(BLEVEL+WLE
VEL)/2}を判定基準値とする2値誤差拡散処理を
行う。 (b1) 累積誤差 + 注目画素値 ≧ SL の
時,注目画素の出力値を黒とし,その2値化誤差(=
累積誤差 + 注目画素値 − BLEVEL)を例え
ば図4に示すような比率で周辺画素に分配する。 (b2) 累積誤差 + 注目画素値 < SL の
時,注目画素の出力値を白とし,その2値化誤差(=
累積誤差 + 注目画素値 − WLEVEL)を例え
ば図4に示すような比率で周辺画素に分配する。 上記(b1),(b2)の処理を全画素について繰り返
せば,2値の出力画像データが得られる。以上のような
2値誤差拡散処理では,上記従来の階調補正処理と同等
の処理を含めた2値誤差拡散処理が行われ,出力される
2値画像データは従来の画像処理装置Z0と同様のもの
が得られる。
L,WLEVELを用いて,次の3つの場合分けにより
入力画像データをフィルタリングし,誤差拡散処理に用
いる画像データを得る。 (a1) 画素濃度値 ≧ BLEVEL の時, → 画素濃度値 = BLEVEL (a2) 画素濃度値 ≦ WLEVEL の時, → 画素濃度値 = WLEVEL (a3) BLEVEL > 画素濃度値 > WLE
VEL の時, → 画素濃度値 = 画素濃度値 続いて,上記フィルタリングにより得られた画像データ
に対して,次のようにSL={(BLEVEL+WLE
VEL)/2}を判定基準値とする2値誤差拡散処理を
行う。 (b1) 累積誤差 + 注目画素値 ≧ SL の
時,注目画素の出力値を黒とし,その2値化誤差(=
累積誤差 + 注目画素値 − BLEVEL)を例え
ば図4に示すような比率で周辺画素に分配する。 (b2) 累積誤差 + 注目画素値 < SL の
時,注目画素の出力値を白とし,その2値化誤差(=
累積誤差 + 注目画素値 − WLEVEL)を例え
ば図4に示すような比率で周辺画素に分配する。 上記(b1),(b2)の処理を全画素について繰り返
せば,2値の出力画像データが得られる。以上のような
2値誤差拡散処理では,上記従来の階調補正処理と同等
の処理を含めた2値誤差拡散処理が行われ,出力される
2値画像データは従来の画像処理装置Z0と同様のもの
が得られる。
【0009】以上説明したように,本実施の形態に係る
画像処理装置Z1によれば,上記従来の画像処理装置Z
0のような大容量の階調補正テーブルのメモリへの書き
換えを行う代わりに,2値誤差拡散処理で用いる2つの
パラメータBLEVEL,WLEVELの値を変更する
だけでよいため,上記従来の画像処理装置Z0と全く同
等の処理を格段に短い時間で処理することが可能とな
る。また,従来のように階調補正テーブルを記憶する大
容量のメモリを必要としないため,コストも低く抑える
ことが可能である。
画像処理装置Z1によれば,上記従来の画像処理装置Z
0のような大容量の階調補正テーブルのメモリへの書き
換えを行う代わりに,2値誤差拡散処理で用いる2つの
パラメータBLEVEL,WLEVELの値を変更する
だけでよいため,上記従来の画像処理装置Z0と全く同
等の処理を格段に短い時間で処理することが可能とな
る。また,従来のように階調補正テーブルを記憶する大
容量のメモリを必要としないため,コストも低く抑える
ことが可能である。
【0010】
【実施例】上記実施の形態では,2値誤差拡散処理部3
において,上記(a1)〜(a3)の場合分けによるフ
ィルタリングを入力画像データ全体に対して行った後
で,上記(b1),(b2)の誤差拡散処理を行うよう
にしたが,上記(b1),(b2)の誤差拡散処理と並
行して上記(a1)〜(a3)の場合分けによるフィル
タリングを行うようにしてもよいことは言うまでもな
い。また,上記実施の形態では,濃度特性取得部1で得
られた入力画像データの濃度特性に基づいて上記パラメ
ータBLEVEL,WLEVELを個別に設定するよう
にしたが,簡易的には,上記濃度特性に関係なく予め定
められたBLEVEL,WLEVELの値を用いるよう
にしてもよい。この場合,例えば入力画像データの階調
範囲の所定の値(例えば256階調の場合には128な
ど)を中心とする所定の範囲を上記有効階調範囲とし,
その上限値,下限値を上記パラメータBLEVEL,W
LEVELとするなどの方法が考えられる。
において,上記(a1)〜(a3)の場合分けによるフ
ィルタリングを入力画像データ全体に対して行った後
で,上記(b1),(b2)の誤差拡散処理を行うよう
にしたが,上記(b1),(b2)の誤差拡散処理と並
行して上記(a1)〜(a3)の場合分けによるフィル
タリングを行うようにしてもよいことは言うまでもな
い。また,上記実施の形態では,濃度特性取得部1で得
られた入力画像データの濃度特性に基づいて上記パラメ
ータBLEVEL,WLEVELを個別に設定するよう
にしたが,簡易的には,上記濃度特性に関係なく予め定
められたBLEVEL,WLEVELの値を用いるよう
にしてもよい。この場合,例えば入力画像データの階調
範囲の所定の値(例えば256階調の場合には128な
ど)を中心とする所定の範囲を上記有効階調範囲とし,
その上限値,下限値を上記パラメータBLEVEL,W
LEVELとするなどの方法が考えられる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように,本発明は,多階調
の画像データに対して2値誤差拡散処理を行う画像処理
装置において,上記画像データの階調範囲内で,白画素
若しくは黒画素と見做せる範囲を除く有効階調範囲を設
定する有効階調範囲設定手段と,上記有効階調範囲設定
手段で設定された上記有効階調範囲を外れる画素につい
てはその値を上記有効階調範囲の上限値若しくは下限値
と見做し,上記有効階調範囲内で設定された所定の値を
判定基準として上記2値誤差拡散処理を行う2値誤差拡
散処理手段とを具備してなることを特徴とする画像処理
装置として構成されているため,出力される2値画像デ
ータは従来の画像処理装置Z0と同様のものが得られる
にも関わらず,上記従来の画像処理装置Z0のような大
容量の階調補正テーブルのメモリへの書き換えを必要と
せず,有効階調範囲の上限値及び下限値を変更するだけ
でよい。これにより,上記従来の画像処理装置Z0と全
く同等の処理を格段に短い時間で処理することが可能と
なる。また,従来のように階調補正テーブルを記憶する
大容量のメモリを必要としないため,コストも低く抑え
ることが可能である。更に,上記画像データの濃度特性
を取得する濃度特性取得手段を具備し,上記有効階調範
囲設定手段が,上記濃度特性取得手段で得られた濃度特
性に基づいて上記有効階調範囲を設定するように構成す
れば,画像データに応じてより適切な画像処理を速やか
に行うことが可能となる。
の画像データに対して2値誤差拡散処理を行う画像処理
装置において,上記画像データの階調範囲内で,白画素
若しくは黒画素と見做せる範囲を除く有効階調範囲を設
定する有効階調範囲設定手段と,上記有効階調範囲設定
手段で設定された上記有効階調範囲を外れる画素につい
てはその値を上記有効階調範囲の上限値若しくは下限値
と見做し,上記有効階調範囲内で設定された所定の値を
判定基準として上記2値誤差拡散処理を行う2値誤差拡
散処理手段とを具備してなることを特徴とする画像処理
装置として構成されているため,出力される2値画像デ
ータは従来の画像処理装置Z0と同様のものが得られる
にも関わらず,上記従来の画像処理装置Z0のような大
容量の階調補正テーブルのメモリへの書き換えを必要と
せず,有効階調範囲の上限値及び下限値を変更するだけ
でよい。これにより,上記従来の画像処理装置Z0と全
く同等の処理を格段に短い時間で処理することが可能と
なる。また,従来のように階調補正テーブルを記憶する
大容量のメモリを必要としないため,コストも低く抑え
ることが可能である。更に,上記画像データの濃度特性
を取得する濃度特性取得手段を具備し,上記有効階調範
囲設定手段が,上記濃度特性取得手段で得られた濃度特
性に基づいて上記有効階調範囲を設定するように構成す
れば,画像データに応じてより適切な画像処理を速やか
に行うことが可能となる。
【図1】 本発明の実施の形態に係る画像処理装置Z1
の概略構成を示すブロック図。
の概略構成を示すブロック図。
【図2】 従来技術に係る画像処理装置Z0の概略構成
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図3】 階調補正テーブルとして設定される関数の一
例を示す図。
例を示す図。
【図4】 2値誤差拡散処理における誤差の周辺画素へ
の分配方法の一例を示す説明図。
の分配方法の一例を示す説明図。
1…濃度特性取得部 2…誤差拡散パラメータ設定部(有効階調範囲設定手段
の一例) 3…2値誤差拡散処理部
の一例) 3…2値誤差拡散処理部
フロントページの続き (72)発明者 川口 真一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号三田工業 株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA11 CA08 CA12 CA16 CB07 CB12 CE06 CE13 DA17 DB02 DB09 DC23 5C059 KK11 KK15 LB11 LB15 PP01 PP02 TA05 TA08 TB04 TC36 TC42 TD13 UA02 5C077 LL17 MP01 NN13 PP47 SS02 TT01 5C078 AA04 CA27 DA17 DA18 DB06 9A001 EE02 EE04 HH23 HH27 JJ35 KK42
Claims (3)
- 【請求項1】 多階調の画像データに対して2値誤差拡
散処理を行う画像処理装置において,上記画像データの
階調範囲内で,白画素若しくは黒画素と見做せる範囲を
除く有効階調範囲を設定する有効階調範囲設定手段と,
上記有効階調範囲設定手段で設定された上記有効階調範
囲を外れる画素についてはその値を上記有効階調範囲の
上限値若しくは下限値と見做し,上記有効階調範囲内で
設定された所定の値を判定基準として上記2値誤差拡散
処理を行う2値誤差拡散処理手段とを具備してなること
を特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 上記画像データの濃度特性を取得する濃
度特性取得手段を具備し,上記有効階調範囲設定手段
は,上記濃度特性取得手段で得られた濃度特性に基づい
て上記有効階調範囲を設定する請求項1記載の画像処理
装置。 - 【請求項3】 上記有効階調範囲設定手段は,上記画
像データの階調範囲内における所定の値を中心とする所
定の範囲を上記有効階調範囲とする請求項1記載の画像
処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32771499A JP2001144960A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32771499A JP2001144960A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001144960A true JP2001144960A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=18202178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32771499A Pending JP2001144960A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001144960A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004100069A1 (ja) * | 2003-05-06 | 2004-11-18 | Sony Corporation | 画像処理装置、および画像処理方法 |
CN112991240A (zh) * | 2021-03-19 | 2021-06-18 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种用于实时图像增强的图像自适应增强算法 |
-
1999
- 1999-11-18 JP JP32771499A patent/JP2001144960A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004100069A1 (ja) * | 2003-05-06 | 2004-11-18 | Sony Corporation | 画像処理装置、および画像処理方法 |
US7450757B2 (en) | 2003-05-06 | 2008-11-11 | Sony Corporation | Image processing device and image processing method |
US7702174B2 (en) | 2003-05-06 | 2010-04-20 | Sony Corporation | Image processing apparatus and image processing method |
CN112991240A (zh) * | 2021-03-19 | 2021-06-18 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种用于实时图像增强的图像自适应增强算法 |
CN112991240B (zh) * | 2021-03-19 | 2022-11-01 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种用于实时图像增强的图像自适应增强算法 |
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