JP2001144538A - 電圧制御型発振器 - Google Patents

電圧制御型発振器

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JP2001144538A
JP2001144538A JP32742599A JP32742599A JP2001144538A JP 2001144538 A JP2001144538 A JP 2001144538A JP 32742599 A JP32742599 A JP 32742599A JP 32742599 A JP32742599 A JP 32742599A JP 2001144538 A JP2001144538 A JP 2001144538A
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JP
Japan
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controlled oscillator
oscillation
frequency
open end
resonance circuit
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JP32742599A
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English (en)
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Shunichi Imaoka
俊一 今岡
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B5/00Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
    • H03B5/18Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising distributed inductance and capacitance
    • H03B5/1864Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising distributed inductance and capacitance the frequency-determining element being a dielectric resonator
    • H03B5/187Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising distributed inductance and capacitance the frequency-determining element being a dielectric resonator the active element in the amplifier being a semiconductor device
    • H03B5/1876Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising distributed inductance and capacitance the frequency-determining element being a dielectric resonator the active element in the amplifier being a semiconductor device the semiconductor device being a field-effect device
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    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相雑音特性の劣化が低減された電圧制御型
発振器を提供することである。 【解決手段】 誘電体基板1上に誘電体共振器6が形成
される。誘電体共振器6と電磁的に結合するようにマイ
クロストリップ線路9,11が形成されている。マイク
ロストリップ線路9,11の一端部は開放され、開放端
9a,11aとなり、他端部は誘電体共振器6に近接す
るように配置され、結合点10,12となる。マイクロ
ストリップ線路9,11の結合点10,12にはバラク
タダイオード8のカソード電極Cおよびアノード電極A
がそれぞれ接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧制御により発
振周波数を変化させることができる電圧制御型発振器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バラクタダイオード等の可変
容量素子を用いた電圧制御型発振器が提案されている。
図13は特開昭57−87209号公報に開示された従
来の電圧制御型発振器の平面図である。
【0003】図13において、誘電体基板51上に金属
−半導体電界効果トランジスタ(MESFET;以下ト
ランジスタと略記する)55が形成されている。また、
誘電体基板51上には、トランジスタ55のソース電極
S、ゲート電極Gおよびドレイン電極Dにそれぞれ接続
されるマイクロストリップ線路52,53,54が形成
されている。マイクロストリップ線路53の端部にはゲ
ート側安定化抵抗57が接続されている。
【0004】さらに、誘電体基板51上には、マイクロ
ストリップ線路53,54と電磁的に結合するように誘
電体共振器56が配置されている。また、誘電体基板5
1上に、誘電体共振器56と電磁的に結合するようにマ
イクロストリップ線路59が形成されている。このマイ
クロストリップ線路59は所定の周波数に対応する波長
の2分の1(以下1/2波長と称する)の長さを有し、
その中点で誘電体共振器56に近接している。それによ
り、マイクロストリップ線路59の中点が誘電体共振器
56との結合点70となる。
【0005】マイクロストリップ線路59の一端部59
aは開放されている。マイクロストリップ線路59の他
端部59bにはバラクタダイオード58を介してマイク
ロストリップ線路60が配置されている。マイクロスト
リップ線路60は、所定の周波数に対応する波長の4分
の1(以下1/4波長と称する)の長さを有する。
【0006】バラクタダイオード58のカソード電極C
がマイクロストリップ線路59の他端部59bに接続さ
れ、アノード電極Aがマイクロストリップ線路60の一
端部60aに接続されている。マイクロストリップ線路
60の他端部60bは開放されている。
【0007】図13の電圧制御型発振器においては、ゲ
ート電極Gで発生する微小なマイクロ波信号がトランジ
スタ55で増幅されてドレイン電極Dに出力される。マ
イクロストリップ線路54、マイクロストリップ線路5
3および誘電体共振器56により帯域通過フィルタが構
成される。ドレイン電極Dに出力されたマイクロ波信号
はこの帯域通過フィルタを通してゲート電極Gに正帰還
される。それにより、一定の発振周波数で発振するマイ
クロ波電力が得られる。この発振周波数は、誘電体共振
器56の共振周波数で決まる。
【0008】バラクタダイオード58のカソード電極C
とアノード電極Aとの間に制御電圧が印加される。バラ
クタダイオード58の容量値は、カソード電極Cとアノ
ード電極Aとの間に印加される制御電圧によって変化す
る。
【0009】誘電体共振器56とマイクロストリップ線
路59とが電磁的に結合されており、誘電体共振器56
の共振周波数が、バラクタダイオード58の容量値によ
り変化する。したがって、この電圧制御型発振器では、
カソード電極Cとアノード電極Aとの間に印加する制御
電圧を変化させることにより発振周波数を変化させるこ
とができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の電圧制御
型発振器においては、マイクロストリップ線路59が1
/2波長の長さを有し、一端部59aが開放されている
ので、中央部の結合点70は高周波的に短絡状態(ショ
ート)となり、他端部59bは高周波的に開放状態(オ
ープン)となる。また、マイクロストリップ線路60は
1/4波長の長さを有し、他端部60bが開放されてい
るので、一端部60aは高周波的に短絡状態となる。
【0011】このような電圧制御型発振器の構成では、
誘電体共振器56がマイクロストリップ線路59を介し
てバラクタダイオード58と電磁的に結合されているの
で、一定の発振周波数で発振するマイクロ波電力の一部
がバラクタダイオード58に到達する。このとき、バラ
クタダイオード58のアノード電極Aは高周波的に接地
されているため、アノード電極Aの電位は常に0に保た
れる。一方、バラクタダイオード58のカソード電極C
は高周波的に開放状態となってるため、マイクロ電力に
よる電圧が制御電圧に重畳する。それにより、バラクタ
ダイオード58のカソード電極Cとアノード電極Aとの
間の電位差Vvaは次式のようになる。
【0012】Vva=Vc +Vpo・sin(2πft) ここで、Vc はバラクタダイオード58のカソード電極
Cとアノード電極Aとの間に印加される制御電圧であ
り、fは発振周波数であり、Vpoは発振周波数fで発振
するマイクロ波電力による電圧の振幅、tは時間であ
る。
【0013】上式からわかるように、バラクタダイオー
ド58のカソード電極Cとアノード電極Aとの間の電位
差Vvaが変動し、それに伴ってバラクタダイオード58
の容量値が変動する。その結果、発振周波数fに揺らぎ
が起こり、結果的に発振波の位相雑音特性が劣化する。
【0014】また、バラクタダイオード58の容量値は
電圧に対して非線形性を有する。このような非線形性を
有するバラクタダイオード58の両極間の電位差が変動
すると、トランジスタ55およびバラクタダイオード5
8の有するベースバンド雑音が発振周波数fの近傍の周
波数に変換され、結果的に発振波の位相雑音特性が劣化
する。誘電体共振器56とマイクロストリップ線路59
との間の結合を高めるほど、バラクタダイオード58に
到達するマイクロ波電力が増加し、位相雑音特性の劣化
がより顕著になる。
【0015】バラクタダイオードの制御電圧に重畳する
電圧による位相雑音特性の劣化を低減するために、例え
ば特開平4−223601号公報に開示されているよう
に、2つのバラクタダイオードを互いに逆極性にして並
列に接続することが提案されている。
【0016】しかしながら、このような構成では、容量
値の電圧依存性が完全に同一である2つのバラクタダイ
オードが必要になる。また、バラクタダイオードの容量
値が制御電圧に対して対称性を有さないと、カソード電
極とアノード電極との間の電位差の変動により2つのバ
ラクタダイオードの合成容量値が変動する。そのため、
発振周波数の揺らぎを解消することができない。
【0017】本発明の目的は、位相雑音特性の劣化が低
減された電圧制御型発振器を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る電圧制御型発振器は、発振動作を行う発振部
と、発振部の発振周波数に共振する共振回路と、共振回
路の共振周波数を変化させることにより発振部の発振周
波数を発振帯域内で変調するための変調回路とを備え、
変調回路は、共振回路と高周波的に結合される結合部
と、制御電圧が印加される一対の電極を有する可変容量
素子とを含み、発振帯域内の周波数における共振回路側
から見た結合部の入力インピーダンスが実質的に短絡状
態に設定されるとともに、可変容量素子の一対の電極の
うち一方の電極が結合部に接続されたものである。
【0019】本発明に係る電圧制御型発振器において
は、共振回路が発振部の発振周波数に共振する。変調回
路における可変容量素子の一対の電極間に印加される制
御電圧を変化させると、共振回路の共振周波数が変化
し、発振部の発振周波数が発振帯域内で変調される。
【0020】この場合、発振帯域内の周波数における共
振回路側から見た結合部の入力インピーダンスが実質的
に短絡状態に設定されているので、発振周波数で発振す
る電力の一部が変調回路の結合部に到達した場合でも、
結合部の電位の変動が抑制される。それにより、可変容
量素子の一対の電極間の電位差が一定に保たれ、可変容
量素子の容量値の変動が防止される。したがって、発振
周波数の揺らぎが生じず、結果的に位相雑音特性が劣化
しない。
【0021】また、可変容量素子の一対の電極間の電位
差が一定に保たれるので、可変容量素子の容量値と電圧
との間の非線形性によって発振部および可変容量素子の
有するベースバンド雑音が発振周波数の近傍の周波数に
変換されて結果的に発振波の位相雑音特性が劣化するこ
とが防止される。
【0022】共振回路は、円柱状の誘電体または円板状
の導電体により形成された共振素子を含み、結合部は、
共振回路と電磁的に結合されてもよい。
【0023】また、変調回路は、開放端および結合部を
有する伝送線路をさらに含み、伝送線路の開放端と結合
部との間の長さが発振帯域内の周波数に対応する実効波
長の4分の1の奇数倍にほぼ設定されてもよい。それに
より、発振帯域内の周波数における共振回路側から見た
結合部の入力インピーダンスが実質的に短絡状態にな
る。
【0024】なお、伝送線路が長くなると、占有面積が
増大するとともに、伝送損失が増大し、回路のQ(qu
ality factor)が低下し、雑音特性が劣化
する。したがって、伝送線路の開放端と結合部との間の
長さが発振帯域内の周波数に対応する実効波長のほぼ4
分の1に設定されることが好ましい。
【0025】伝送線路の開放端と結合部との間の長さが
発振帯域内の周波数に対応する実効波長の4分の1の奇
数倍よりも短く設定されてもよい。それにより、伝送線
路の開放端に存在する容量に起因して伝送線路が実効的
に延長される場合に、発振帯域内の周波数における共振
回路側から見た結合部の入力インピーダンスが実質的に
短絡状態になる。
【0026】伝送線路の開放端に存在する容量に起因し
て実効的に延長された伝送線路の開放端と結合部との間
の長さが発振帯域内の周波数に対応する実効波長の4分
の1の奇数倍に設定されてもよい。それにより、伝送線
路の開放端に容量が存在する場合に、発振帯域内の周波
数における共振回路側から見た結合部の入力インピーダ
ンスが実質的に短絡状態になる。
【0027】第2の発明に係る電圧制御型発振器は、発
振動作を行う発振部と、発振部の発振周波数に共振する
共振回路と、共振回路の共振周波数を変化させることに
より発振部の発振周波数を発振帯域内で変調するための
変調回路とを備え、変調回路は、共振回路と高周波的に
結合される一対の結合部と、制御電圧が印加される一対
の電極を有する可変容量素子とを含み、可変容量素子の
一対の電極がそれぞれ一対の結合部に接続されたもので
ある。
【0028】本発明に係る電圧制御型発振器において
は、共振回路が発振部の発振周波数に共振する。変調回
路における可変容量素子の一対の電極間に印加される制
御電圧を変化させると、共振回路の共振周波数が変化
し、発振部の発振周波数が発振帯域内で変調される。
【0029】この場合、変調回路の一対の結合部が共振
回路と高周波的に結合されているので、一定の発振周波
数で発振する電力の一部が変調回路の一対の結合部に到
達した場合に、発振電力による電圧が可変容量素子の一
対の電極に等しく与えられる。したがって、可変容量素
子の一対の電極間の電位差が一定に保たれ、可変容量素
子の容量値が変動しない。したがって、発振周波数の揺
らぎが生じず、結果的に位相雑音特性が劣化しない。
【0030】また、可変容量素子の一対の電極間の電位
差が一定に保たれるので、可変容量素子の容量値と電圧
との間の非線形性によって発振部および可変容量素子の
有するベースバンド雑音が発振周波数の近傍の周波数に
変換されて結果的に発振波の位相雑音特性が劣化するこ
とが防止される。
【0031】発振帯域内の周波数における共振回路側か
ら見た一対の結合部の入力インピーダンスがそれぞれ実
質的に短絡状態に設定されてもよい。
【0032】この場合には、発振電力により変調回路の
一対の結合部に異なる電圧が与えられた場合でも、一対
の結合部の電位の変動が抑制され、可変容量素子の一対
の電極間の電位差が一定に保たれる。その結果、可変容
量素子の容量値の変動が確実に防止される。
【0033】共振回路は、円柱状の誘電体または円板状
の導電体により形成された共振素子を含み、一対の結合
部は、共振素子と電磁的に結合されてもよい。
【0034】変調回路は、一対の伝送線路をさらに含
み、一対の伝送線路のうち一方の伝送線路は開放端およ
び一対の結合部のうちの一方の結合部を有し、一対の伝
送線路のうち他方の伝送線路は開放端および一対の結合
部のうちの他方の結合部を有してもよい。
【0035】一方の伝送線路の開放端と一方の結合部と
の間の長さは、他方の伝送線路の開放端と他方の結合部
との間の長さに等しくてもよい。この場合には、共振回
路と一方の結合部との間の結合および共振回路と他方の
結合部との間の結合を等しく設定することにより、可変
容量素子の一対の電極間の電位差を一定に保つことがで
きる。
【0036】一方の伝送線路の開放端と一方の結合部と
の間の長さは、他方の伝送線路の開放端と他方の結合部
との間の長さと異なってもよい。この場合には、共振回
路と一方の結合部との間の結合および共振回路の他方の
結合部との間の結合とを異なるように設定することによ
り、可変容量素子の一対の電極間の電位差を一定に保つ
ことができる。
【0037】共振回路は、分布定数素子を含んでもよ
い。この場合には、分布定数線路により共振回路が構成
される。
【0038】共振回路は、集中定数素子を含んでもよ
い。この場合には、集中定数回路により共振回路が構成
される。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は本発明の電圧制御型発振器
の構成の一例を示すブロック図である。
【0040】図1の電圧制御型発振器は、発振部10
0、共振部200および終端回路300により構成され
る。発振部100は、増幅回路110および帰還回路1
20を含み、発振動作を行う。また、共振部200は、
共振回路210および変調回路220を含み、性能(位
相雑音特性)の向上および機能(周波数可変)の向上を
行う。増幅回路110には必要に応じて出力回路400
が接続される。
【0041】増幅回路110は、トランジスタ、および
そのトランジスタ用のバイアス印加回路からなる。バイ
アス回路は、所定の周波数(発振周波数)の通過を阻止
するように帯域制限されている。帰還回路120は、増
幅回路110とともに帰還ループを構成し、増幅回路1
10の出力信号を同位相で入力側に戻し、発振を成長さ
せる。
【0042】共振回路210は、共振素子を含み、その
共振素子の共振特性を利用して発振波の周波数を狭帯域
に制限し、位相雑音を低減して発振波の純度を高める。
変調回路220は、可変容量素子、その可変容量素子用
のバイアス印加回路、および共振回路210との結合部
からなる。この変調回路220は、共振回路210と結
合して共振回路210の共振周波数を変化させることに
より発振周波数を変調する。
【0043】終端回路300は、発振周波数以外の周波
数の電力を熱として消費し、発振動作の安定化を図る。
出力回路400は、直流成分を除去するためのコンデン
サ、負荷変動を低減するための減衰器等からなる。
【0044】図2は図1の共振部200の共振回路21
0の構成の例を示す模式図である。図2(a)の例で
は、共振回路210は、誘電体円柱211により構成さ
れる。誘電体円柱211は、発振部100に接続された
マイクロストリップ線路212および変調回路220と
電磁的に結合している。この場合、誘電体円柱211が
共振素子として働く。
【0045】図2(b)の例では、共振回路210は、
金属円板213により構成される。金属円板213は、
発振部100に接続されたマイクロストリップ線路21
4および変調回路220と電磁的に結合している。この
場合、金属円板213が共振素子として働く。
【0046】図2(c)の例では、共振回路210は、
互いに平行に配置されたマイクロストリップ線路21
5,216により構成される。一方のマイクロストリッ
プ線路215は発振部100に接続され、他方のマイク
ロストリップ線路216は変調回路220に接続されて
いる。この場合、2つのマイクロストリップ線路21
5,216が共振素子として働く。この共振回路210
は、共振素子が分布定数回路からなる例である。
【0047】図2(d)の例では、共振回路210は、
直列に接続されたインダクタ217およびコンデンサ2
18により構成される。インダクタ217は発振部10
0に接続され、コンデンサ218は変調回路220に接
続されている。この場合、インダクタ217およびコン
デンサ218が共振素子として働く。この共振回路21
0は、共振素子が集中定数回路からなる例である。
【0048】なお、図2(a)の例は、後述する第1の
実施例および第2の実施例における電圧制御型発振器の
共振回路210に適用される。また、図2(c)の例
は、後述する第3の実施例における電圧制御型発振器の
共振回路210に適用される。さらに、図2(d)の例
は、後述する第4の実施例における電圧制御型発振器の
共振回路210に適用される。
【0049】図3は本発明の第1の実施例における電圧
制御型発振器の平面図、図4は図3の電圧制御型発振器
の回路図である。以下の説明では、電圧制御型発振器の
発振帯域の中心の発振周波数をf0 とする。また、発振
周波数f0 に対応する実効波長をλg とする。
【0050】図3において、誘電体基板1上に、GaA
sからなる金属−半導体電界効果トランジスタ(MES
FET;以下トランジスタと略記する)5が形成されて
いる。誘電体基板1の裏面には接地導体が形成されてい
る。また、誘電体基板1上には、トランジスタ5のソー
ス電極S、ゲート電極Gおよびドレイン電極Dにそれぞ
れ接続される出力用マイクロストリップ線路2、ゲート
側帰還用マイクロストリップ線路3およびドレイン側帰
還用マイクロストリップ線路4が形成されている。マイ
クロストリップ線路2の端部が出力ノード2aとなる。
マイクロストリップ線路3の端部には終端抵抗7が接続
されている。
【0051】さらに、誘電体基板1上には、マイクロス
トリップ線路3と電磁的(空間的)に結合するように誘
電体共振器6が配置されている。また、誘電体基板1上
に、誘電体共振器6と電磁的に結合するように結合用マ
イクロストリップ線路9が形成されている。マイクロス
トリップ線路9の一端部は開放され、開放端9aとなっ
ている。マイクロストリップ線路9の他端部の近傍は誘
電体共振器6に近接するように配置され、結合点10と
なっている。
【0052】マイクロストリップ線路9の開放端9aと
結合点10との間の長さは実効波長λg のほぼ4分の1
(以下λg /4と称する)に設定される。なお、後述す
るように、実際には、マイクロストリップ線路9の開放
端9aと結合点10との間の長さはλg /4よりも短く
設定される。
【0053】マイクロストリップ線路9の結合点10ま
たはその近傍にはバラクタダイオード8のカソード電極
Cが接続されている。また、バラクタダイオード8のカ
ソード電極Cにはバイアス印加回路21が接続されてい
る。バイアス印加回路21は、高インピーダンスを有す
るマイクロストリップ線路13,15、低インピーダン
スを有するマイクロストリップ線路14およびパッド電
極16からなる。パッド電極16には正の制御電圧Vc
が印加される。
【0054】バラクタダイオード8のアノード電極Aに
はバイアス印加回路22が接続されている。バイアス印
加回路22は、高インピーダンスを有するマイクロスト
リップ線路17,19、低インピーダンスを有するマイ
クロストリップ線路18およびパッド電極20からな
る。パッド電極20は基準電位となる接地電位GNDに
保持される。
【0055】バイアス印加回路21,22は、発振帯域
の高周波の通過を阻止する帯域阻止フィルタとして働
く。それにより、制御電圧Vc および接地電位GNDが
バラクタダイオード8のカソード電極Cおよびアノード
電極Aにそれぞれ印加されるとともに、発振周波数で発
振するマイクロ波電力の漏洩が防止される。
【0056】図3の電圧制御型発振器では、トランジス
タ5およびバイアス印加回路(図示せず)が図1の増幅
回路110を構成し、マイクロストリップ線路3,4が
帰還回路120を構成する。また、誘電体共振器6、お
よびマイクロストリップ線路3との電磁的結合部が共振
回路210を構成し、マイクロストリップ線路9および
バラクタダイオード8が変調回路220を構成する。さ
らに、終端抵抗7が終端回路300を構成する。
【0057】図4に示すように、マイクロストリップ線
路3と誘電体共振器6とは電磁的に結合している。ま
た、誘電体共振器6とマイクロストリップ線路9の結合
点10とは電磁的に結合している。
【0058】ここで、図3の電圧制御型発振器の発振動
作を説明する。ゲート電極Gで発生する微小なマイクロ
波信号がトランジスタ5で増幅されてドレイン電極Dに
出力される。ドレイン電極Dに出力されたマイクロ波信
号はマイクロストリップ線路4の開放端で全反射され、
主としてドレイン電極Dとゲート電極Gとの間の容量を
介してゲート電極Gに帰還される。
【0059】このとき、マイクロストリップ線路3およ
び誘電体共振器6は、発振帯域の信号の通過を阻止する
帯域阻止フィルタとして働く。それにより、帰還された
マイクロ波信号のうち帯域阻止フィルタの阻止帯域のマ
イクロ波信号のみが全反射され、ゲート電極Gに帰還す
るループが形成される。このとき、所望の発振周波数で
帰還ループが正帰還となるようにマイクロストリップ線
路4の長さ、およびマイクロストリップ線路3と誘電体
共振器6との電磁的結合の箇所を設定する。このように
して、一定の発振周波数で発振するマイクロ波電力が得
られる。この発振周波数は、誘電体共振器6の共振周波
数と同一である。なお、終端抵抗7は、上記の帯域阻止
フィルタを通過した信号を熱として消費する。それによ
り、不要な周波数での発振が防止される。
【0060】次に、図3の電圧制御型発振器の変調動作
を説明する。バイアス印加回路21,22を通してバラ
クタダイオード8のカソード電極Cとアノード電極Aと
の間に制御電圧Vc が印加される。バラクタダイオード
8の容量値は、カソード電極Cとアノード電極Aとの間
に印加される制御電圧Vc によって変化する。
【0061】誘電体共振器6とマイクロストリップ線路
9の結合点10とが電磁的に結合されているため、誘電
体共振器6の共振周波数がバラクタダイオード8の容量
値により変化する。したがって、制御電圧Vc を変化さ
せることにより発振周波数を変化させることができる。
【0062】本実施例の電圧制御型発振器においては、
マイクロストリップ線路9の開放端9aと結合点10と
の間の長さがほぼλg /4に設定されているので、結合
点10が高周波的に接地状態となる。すなわち、発振周
波数f0 において誘電体共振器6側から見たマイクロス
トリップ線路9の結合点10の入力インピーダンスが短
絡状態(ショート)となる。そのため、発振周波数f0
で発振するマイクロ波電力の一部が誘電体共振器6とマ
イクロストリップ線路9との間の電磁的結合を介してバ
ラクタダイオード8に到達した場合でも、結合点10の
電位の変動が抑制される。それにより、バラクタダイオ
ード8のカソード電極Cとアノード電極Aとの間の電位
差が一定に保たれ、バラクタダイオード8の容量値の変
動が防止される。したがって、発振周波数の揺らぎが生
じず、結果的に位相雑音特性の劣化が生じない。
【0063】また、バラクタダイオード8のカソード電
極Cとアノード電極Aとの間の電位差が一定に保たれる
ため、バラクタダイオード8の容量値と電圧との間の非
線形性によってトランジスタ5およびバラクタダイオー
ド8の有するベースバンド雑音が発振周波数の近傍の周
波数に変換されて結果的に発振波の位相雑音特性が劣化
することが防止される。
【0064】図5は図3の電圧制御型発振器におけるマ
イクロストリップ線路9の開放端9aと結合点10との
間の長さを説明するための図である。
【0065】図5に示すように、マイクロストリップ線
路9の開放端9aと誘電体基板1(図3参照)の裏面の
接地導体との間には容量Copenが存在する。それによ
り、マイクロストリップ線路9の実効的な長さが破線で
示すように延長される。したがって、容量Copenを考慮
してマイクロストリップ線路9の開放端9aから結合点
10までの長さをλg /4よりも短くした場合に、発振
周波数f0 において図3の誘電体共振器6側から見た結
合点10の入力インピーダンスが短絡状態となる。
【0066】この場合、電圧は、実効的に延長されたマ
イクロストリップ線路9の開放端で最大となり、結合点
10で最小となる。したがって、図3のバラクタダイオ
ード8のカソード電極Cをマイクロストリップ線路9の
結合点10に一致させると、発振電力によりバラクタダ
イオード8のカソード電極Cの制御電圧Vc に重畳され
る電圧が0となり、カソード電極Cとアノード電極Aと
の間の電位差が一定に保たれる。その結果、発振周波数
の揺らぎがなくなるとともに、位相雑音特性が向上す
る。
【0067】また、電流は、実効的に延長されたマイク
ロストリップ線路9の開放端で最小となり、結合点10
で最大となる。したがって、結合点10近傍では磁束密
度が高くなり、図3の誘電体共振器6と電磁的に結合し
やすくなる。それにより、誘電体共振器6の位置決めに
求められる精度が緩和される。
【0068】このように、マイクロストリップ線路9の
開放端9aと誘電体基板1の裏面の接地導体との間の容
量Copenにより実効的に延長されたマイクロストリップ
線路9の開放端と結合点10との間の長さがλg /4と
なるように、マイクロストリップ線路9の開放端9aと
結合点10との間の長さをλg /4よりも短く設定する
ことが好ましい。
【0069】図6は図3の電圧制御型共振器に用いるマ
イクロストリップ線路9の形状の例を示す図である。
【0070】図6(a)の例では、マイクロストリップ
線路9は直線の帯状に形成されている。この場合、マイ
クロストリップ線路9は、開放端9aから所定の距離離
れた結合点10で誘電体共振器6と電磁的に結合する。
マイクロストリップ線路9の開放端9aから結合点10
までの長さは、上記のように、発振周波数f0 において
誘電体共振器6側から見た結合点10の入力インピーダ
ンスが短絡状態となるように設定される。
【0071】図6(b)の例では、マイクロストリップ
線路9は誘電体共振器6と同心円の帯状に形成されてい
る。この場合、マイクロストリップ線路9は、開放端9
aから所定の距離離れた結合点10で誘電体共振器6と
電磁的に結合する。マイクロストリップ線路9の開放端
9aから結合点10までの長さは、上記のように、発振
周波数f0 において誘電体共振器6側から見た結合点1
0の入力インピーダンスが短絡状態になるように設定さ
れる。
【0072】図6(c)の例では、マイクロストリップ
線路9は扇形に形成されている。この場合、マイクロス
トリップ線路9は、開放端9aから所定の距離離れた結
合点10で誘電体共振器6と電磁的に結合する。マイク
ロストリップ線路9の開放端9aから結合点10までの
長さは、上記のように、発振周波数f0 において誘電体
共振器6側から見た結合点10の入力インピーダンスが
短絡状態になるように設定される。
【0073】なお、マイクロストリップ線路9の形状
は、上記の例に限らず、発振周波数f 0 において誘電体
共振器6側から見た結合点の入力インピーダンスを短絡
状態に設定可能な任意の形状を選択することができる。
【0074】また、図3の電圧制御型発振器の共振回路
210における誘電体共振器6に代えて図2(b)に示
した金属円板213を用いてもよい。
【0075】図7は本発明の第2の実施例における電圧
制御型発振器の平面図、図8は図7の電圧制御型発振器
の回路図である。
【0076】図7の電圧制御型発振器の構成は、次の点
を除いて図3の電圧制御型発振器の構成と同様である。
図7の電圧制御型発振器においては、誘電体基板1上
に、誘電体共振器6と電磁的に結合するように結合用マ
イクロストリップ線路11がさらに形成されている。マ
イクロストリップ線路9とマイクロストリップ線路11
とは、誘電体共振器6の中心点を通る線に関して互いに
対称な位置に配置されている。
【0077】マイクロストリップ線路9の一端部は開放
され、開放端9aとなっており、マイクロストリップ線
路11の一端部は開放され、開放端11aとなってい
る。また、マイクロストリップ線路9の他端部は誘電体
共振器6に近接するように配置され、結合点10となっ
ており、マイクロストリップ線路11の他端部は誘電体
共振器6に近接するように配置され、結合点12となっ
ている。マイクロストリップ線路11の開放端11aと
結合点12との間の長さは、マイクロストリップ線路9
の開放端9aと結合点10との間の長さと同様に、ほぼ
λg /4に設定される。なお、実際には、マイクロスト
リップ線路11の開放端11aと結合点12との間の長
さは、マイクロストリップ線路9と同様に、図5に示し
たように、λg /4よりも短く設定される。
【0078】マイクロストリップ線路9の結合点10ま
たはその近傍にはバラクタダイオード8のカソード電極
Cが接続され、マイクロストリップ線路11の結合点1
2またはその近傍にはバラクタダイオード8のアノード
電極Aが接続されている。また、バラクタダイオード8
のカソード電極Cにはバイアス印加回路21が接続さ
れ、アノード電極Aにはバイアス印加回路22が接続さ
れている。
【0079】図7の電圧制御型発振器では、マイクロス
トリップ線路9,11およびバラクタダイオード8が変
調回路220を構成する。図7の電圧制御型発振器の他
の部分の構成は、図3の電圧制御型発振器の構成と同様
である。
【0080】図8に示すように、マイクロストリップ線
路3と誘電体共振器6とは電磁的に結合している。ま
た、誘電体共振器6とマイクロストリップ線路9の結合
点10とが電磁的に結合し、誘電体共振器6とマイクロ
ストリップ線路11の結合点12とが電磁的に結合して
いる。
【0081】図7の電圧制御型発振器の発振動作は、図
3の電圧制御型発振器の発振動作と同様である。以下、
図9を参照しながら図7の電圧制御型発振器の変調動作
を説明する。
【0082】図9(a),(b)は図7の電圧制御型発
振器における共振回路210と変調回路220との結合
を説明するための模式図および回路図である。
【0083】図9において、ZinCは、バラクタダイ
オード8のアノード電極A側の結合点12と共振回路2
10との電磁的結合を考慮しない場合に、発振周波数f
0 において共振回路210側から見たマイクロストリッ
プ線路9の結合点10の入力インピーダンスである。Z
inAは、バラクタダイオード8のカソード電極C側の
結合点10と共振回路210との電磁的結合を考慮しな
い場合に、発振周波数f0 において共振回路210側か
ら見たマイクロストリップ線路11の結合点12の入力
インピーダンスである。また、Zin1は、発振周波数
0 においてバラクタダイオード8側から見たバイアス
印加回路21の入力インピーダンスであり、Zin2
は、発振周波数f0 においてバラクタダイオード8側か
ら見たバイアス印加回路22の入力インピーダンスであ
る。バラクタダイオード8のインピーダンスをjXVD
する。
【0084】ここで、発振周波数f0 において次式が成
立するようにバイアス印加回路21,22を構成する。
【0085】Zin1=Zin2=jX この場合、結合点10での入力インピーダンスZinC
は次式のようになる。
【0086】 ZinC=j{X(X+XVD)}/(2X+XVD) …(1) また、結合点12での入力インピーダンスZinAは次
式のようになる。
【0087】 ZinA=j{X(X+XVD)}/(2X+XVD) …(2) 上式(1),(2)において、制御電圧Vc を変化させ
ることによりバラクタダイオード8の容量値すなわちイ
ンピーダンスjXVDが変化すると、結合点10での入力
インピーダンスZinCおよび結合点12での入力イン
ピーダンスZinAが変化する。これにより、誘電体共
振器6の共振周波数が変化する。したがって、制御電圧
c を変化させることにより発振周波数を変化させるこ
とができる。
【0088】この場合、上式(1),(2)からZin
C=ZinAとなるので、一定の発振周波数で発振する
マイクロ波電力の一部が誘電体共振器6とマイクロスト
リップ線路9,11との間の電磁的結合を介してバラク
タダイオード8に到達した場合に、発振電力による電圧
がカソード電極Cおよびアノード電極Aに等しく与えら
れる。そのため、バラクタダイオード8のカソード電極
Cとアノード電極Aとの間の電位差が一定に保たれ、バ
ラクタダイオード8の容量値が変動しない。したがっ
て、発振周波数の揺らぎが生じず、結果的に位相雑音特
性の劣化が生じない。
【0089】また、バラクタダイオード8のカソード電
極Cとアノード電極Aとの間の電位差が一定に保たれる
ので、バラクタダイオード8の容量値と電圧との間の非
線形性によってトランジスタ5およびバラクタダイオー
ド8の有するベースバンド雑音が発振周波数の近傍の周
波数に変換されて結果的に発振波の位相雑音特性が劣化
することが防止される。
【0090】特に、本実施例の電圧制御型発振器では、
マイクロストリップ線路9の開放端9aから結合点10
までの長さおよびマイクロストリップ線路11の開放端
11aから結合点12までの長さがそれぞれほぼλg
4に設定されているので、発振周波数f0 において誘電
体共振器6側から見た結合点10,12の入力インピー
ダンスがそれぞれ短絡状態となる。そのため、発振電力
によりマイクロストリップ線路9,11の結合点10,
12に異なる電圧が与えられた場合でも、結合点10,
12の電位の変動が抑制され、バラクタダイオード8の
カソード電極Cとアノード電極Aとの間の電位差変動も
抑制される。その結果、バラクタダイオード8の容量値
の変動が抑制される。
【0091】なお、誘電体共振器6とマイクロストリッ
プ線路9の結合点10との電磁的結合および誘電体共振
器6とマイクロストリップ線路11の結合点12との電
磁的結合が等しくなるようにマイクロストリップ線路
9,11を配置した場合には、マイクロストリップ線路
9の開放端9aから結合点10までの長さおよびマイク
ロストリップ線路11の開放端11aから結合点12ま
での長さをほぼλg /4と異なる長さに設定してもよ
い。この場合には、発振電力による電圧がカソード電極
Cおよびアノード電極Aに等しく与えられるので、バラ
クタダイオード8のカソード電極Cとアノード電極Aと
の間の電位差が一定に保たれる。
【0092】また、本実施例の電圧制御型発振器におい
ては、マイクロストリップ線路9の開放端9aと結合点
10との間の長さおよびマイクロストリップ線路11の
開放端11aと結合点12との間の長さを同一に形成し
ているが、マイクロストリップ線路9の開放端9aと結
合点10との間の長さおよびマイクロストリップ線路1
1の開放端11aと結合点12との間の長さを異なるよ
うに設定してもよい。その場合には、マイクロストリッ
プ線路9の結合点10とマイクロストリップ線路11の
結合点12とを誘電体共振器6の中心点を通る線に関し
て非対称に配置する。
【0093】なお、図7の電圧制御型発振器の共振回路
210における誘電体共振器6に代えて図2(b)に示
した金属円板213を用いてもよい。
【0094】図10は本発明の第3の実施例における電
圧制御型発振器の主として共振回路および変調回路の平
面図である。
【0095】図10において、共振回路210は、互い
に平行に配置されたマイクロストリップ線路23,2
4,25により構成される。マイクロストリップ線路2
4,25は、マイクロストリップ線路23の両側におい
てマイクロストリップ線路23に関して対称な位置に配
置されている。
【0096】マイクロストリップ線路23の一端部は発
振部100に接続され、他端部は開放され、開放端23
aとなっている。マイクロストリップ線路23の開放端
23aと反対側において、マイクロストリップ線路24
の一端部は開放され、開放端24aとなっている。マイ
クロストリップ線路24の他端部にはバラクタダイオー
ド8のカソード電極Cが接続されている。マイクロスト
リップ線路23の開放端23aと反対側において、マイ
クロストリップ線路25の一端部は開放され、開放端2
5aとなっている。マイクロストリップ線路25の他端
部にはバラクタダイオード8のアノード電極Aが接続さ
れている。
【0097】マイクロストリップ線路23の開放端23
aからほぼλg /4の長さの範囲およびマイクロストリ
ップ線路24,25の開放端24a,25aからほぼλ
g /4の長さの範囲においてマイクロストリップ線路2
3がマイクロストリップ線路24,25に隣接してい
る。それにより、マイクロストリップ線路23,24,
25は、発振周波数f0 の信号を結合する方向性結合器
として機能する。
【0098】なお、実際には、マイクロストリップ線路
23の開放端23aとマイクロストリップ線路24,2
5の開放端24a,25aとの間の長さは、図5に示し
たように、λg /4よりも短く設定される。
【0099】バラクタダイオード8のカソード電極Cお
よびアノード電極Aには、図7の電圧制御型発振器と同
様に、それぞれバイアス印加回路(図示せず)が接続さ
れている。
【0100】図11は図10の共振回路210の動作原
理を説明するための図である。図11(a)に示すよう
に、ほぼλg /4の長さを有する2本のマイクロストリ
ップ線路ML1,ML2を平行に配置する。図11
(b)に示すように、マイクロストリップ線路ML1,
ML2の対角位置の端子T2,T4を開放状態にする
と、マイクロストリップ線路ML1上の発振周波数f0
の信号は端子T2で全反射され、マイクロストリップ線
路ML2上の発振周波数f0 の信号は端子T4で全反射
される。それにより、マイクロストリップ線路ML1,
ML2は、端子T1,T3間で発振周波数f0 の信号を
通過させる帯域通過フィルタとして働く。
【0101】図11(c)に示すように、マイクロスト
リップ線路ML1,ML2の対角位置の端子T2,T4
を短絡状態にすると、マイクロストリップ線路ML1上
の発振周波数f0 の信号は端子T2で全反射され、マイ
クロストリップ線路ML2上の発振周波数f0 の信号は
端子T4で全反射される。それにより、マイクロストリ
ップ線路ML1,ML2は、端子T1,T3間で発振周
波数f0 の信号を通過させる帯域通過フィルタとして働
く。
【0102】図10の共振回路210においては、マイ
クロストリップ線路23,24が発振周波数f0 の信号
を通過させる帯域通過フィルタとして働き、マイクロス
トリップ線路23,25が発振周波数f0 の信号を通過
させる帯域通過フィルタとして働く。それにより、共振
回路210がバラクタダイオード8のカソード電極Cお
よびアノード電極Aに結合される。この場合、マイクロ
ストリップ線路24,25がそれぞれ結合部となる。
【0103】本実施例の電圧制御型発振器においては、
バラクタダイオード8のカソード電極Cおよびアノード
電極Aが共振回路210のマイクロストリップ線路2
4,25と対称的に結合される。それにより、一定の発
振周波数で発振するマイクロ波電力の一部がマイクロス
トリップ線路24,25を介してバラクタダイオード8
に到達した場合に、発振電力による電圧がカソード電極
Cおよびアノード電極Aに等しく与えられる。したがっ
て、バラクタダイオード8のカソード電極Cとアノード
電極Aとの間の電位差が一定に保たれ、バラクタダイオ
ード8の容量値が変動しない。その結果、発振周波数の
揺らぎが生じず、結果的に位相雑音特性の劣化が生じな
い。
【0104】また、バラクタダイオード8のカソード電
極Cとアノード電極Aとの間の電位差が一定に保たれる
ので、バラクタダイオード8の容量値と電圧との間の非
線形性によってトランジスタ5およびバラクタダイオー
ド8の有するベースバンド雑音が発振周波数の近傍の周
波数に変換されて結果的に発振波の位相雑音特性が劣化
することが防止される。
【0105】本実施例では、共振回路210を平行結合
のマイクロストリップ線路23,24,25により構成
しているが、これに限定されず、分布定数素子としてシ
ョートスタブ等の伝送線路により共振回路210を構成
してもよい。
【0106】図12は本発明の第4の実施例における電
圧制御型発振器の主として共振回路および変調回路の回
路図である。
【0107】図12において、共振回路210は、直列
に接続されたインダクタ31およびコンデンサ32を含
む。インダクタ31は発振部100に接続されている。
コンデンサ32は大容量のコンデンサ33,34を介し
てそれぞれバラクタダイオード8のカソード電極Cおよ
びアノード電極Aに接続されている。この場合、コンデ
ンサ33,34とバラクタダイオード8のカソード電極
Cおよびアノード電極Aとの接続点がそれぞれ結合点と
なる。
【0108】バラクタダイオード8のカソード電極Cお
よびアノード電極Aには、図7の電圧制御型発振器と同
様に、それぞれバイアス印加回路(図示せず)が接続さ
れている。
【0109】本実施例の電圧制御型発振器においては、
バラクタダイオード8のカソード電極Cおよびアノード
電極Aがそれぞれコンデンサ33,34を介して変調回
路220のコンデンサ32と対称的に結合されている。
それにより、一定の発振周波数で発振するマイクロ波電
力の一部がコンデンサ33,34を介してバラクタダイ
オード8に到達した場合に、発振電力による電圧がカソ
ード電極Cおよびアノード電極Aに等しく与えられる。
したがって、バラクタダイオード8のカソード電極Cと
アノード電極Aとの間の電位差が一定に保たれ、バラク
タダイオード8の容量値が変動しない。その結果、発振
周波数の揺らぎが生じず、結果的に位相雑音特性の劣化
が生じない。
【0110】また、バラクタダイオード8のカソード電
極Cとアノード電極Aとの間の電位差が一定に保たれる
ので、バラクタダイオード8の容量値と電圧との間の非
線形性によってトランジスタ5およびバラクタダイオー
ド8の有するベースバンド雑音が発振周波数の近傍の周
波数に変換されて結果的に発振波の位相雑音特性が劣化
することが防止される。
【0111】本実施例では、共振回路210をインダク
タ31およびコンデンサ32の直列接続回路により構成
しているが、これに限定されず、集中定数素子としてイ
ンダクタ、コンデンサ等の並列接続回路、または直列接
続および並列接続の組み合わせ回路により共振回路21
0を構成してもよい。
【0112】また、分布定数素子および集中定数素子の
組み合わせにより共振回路210を構成してもよい。例
えば、共振回路210に平行結合の伝送線路の開放端を
容量を介して接地する構成を用いてもよい。
【0113】なお、上記実施例では、本発明の電圧制御
型発振器をハイブリッド集積回路(モジュール)により
構成した例を説明したが、本発明の電圧制御型発振器は
モノリシック集積回路(オンチップ)により構成するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電圧制御型発振器の構成の一例を
示すブロック図である。
【図2】図1の共振部の共振回路の構成の例を示す模式
図である。
【図3】本発明の第1の実施例における電圧制御型発振
器の平面図である。
【図4】図3の電圧制御型発振器の回路図である。
【図5】図3の電圧制御型発振器におけるマイクロスト
リップ線路の開放端と結合点との間の長さを説明するた
めの図である。
【図6】図3の電圧制御型発振器に用いるマイクロスト
リップ線路の形状の例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例における電圧制御型発振
器の平面図である。
【図8】図7の電圧制御型発振器の回路図である。
【図9】図7の電圧制御型発振器における共振回路と変
調回路との結合を説明するための模式図および回路図で
ある。
【図10】本発明の第3の実施例における電圧制御型発
振器の主として共振回路および変調回路の平面図であ
る。
【図11】図10の共振回路の動作原理を説明するため
の図である。
【図12】本発明の第4の実施例における電圧制御型発
振器の主として共振回路および変調回路の平面図であ
る。
【図13】従来の電圧制御型発振器の平面図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板 2,3,4,9,11,23,24,25,212,2
14,215,216マイクロストリップ線路 5 トランジスタ 6 誘電体共振器 7 終端抵抗 8 バラクタダイオード 10,12 結合点 21,22 バイアス印加回路 31,217 インダクタ 32,33,34,218 コンデンサ 100 発振部 110 増幅回路 120 帰還回路 200 共振部 210 共振回路 220 変調回路 300 終端回路 400 出力回路 A アノード電極 C カソード電極

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振動作を行う発振部と、前記発振部の
    発振周波数に共振する共振回路と、前記共振回路の共振
    周波数を変化させることにより前記発振部の発振周波数
    を発振帯域内で変調するための変調回路とを備え、 前記変調回路は、前記共振回路と高周波的に結合される
    結合部と、制御電圧が印加される一対の電極を有する可
    変容量素子とを含み、 前記発振帯域内の周波数における前記共振回路側から見
    た前記結合部の入力インピーダンスが実質的に短絡状態
    に設定されるとともに、前記可変容量素子の前記一対の
    電極のうち一方の電極が前記結合部に接続されたことを
    特徴とする電圧制御型発振器。
  2. 【請求項2】 前記共振回路は、円柱状の誘電体または
    円板状の導電体により形成された共振素子を含み、前記
    結合部は、前記共振回路と電磁的に結合されたことを特
    徴とする請求項1記載の電圧制御型発振器。
  3. 【請求項3】 前記変調回路は、開放端および前記結合
    部を有する伝送線路をさらに含み、前記伝送線路の前記
    開放端と前記結合部との間の長さが前記発振帯域内の周
    波数に対応する実効波長の4分の1の奇数倍にほぼ設定
    されたことを特徴とする請求項1または2記載の電圧制
    御型発振器。
  4. 【請求項4】 前記伝送線路の前記開放端と前記結合部
    との間の長さが前記発振帯域内の周波数に対応する実効
    波長の4分の1の奇数倍よりも短く設定されたことを特
    徴とする請求項3記載の電圧制御型発振器。
  5. 【請求項5】 前記伝送線路の前記開放端に存在する容
    量に起因して実効的に延長された前記伝送線路の開放端
    と前記結合部との間の長さが前記発振帯域内の周波数に
    対応する実効波長の4分の1の奇数倍に設定されたこと
    を特徴とする請求項4記載の電圧制御型発振器。
  6. 【請求項6】 発振動作を行う発振部と、前記発振部の
    発振周波数に共振する共振回路と、前記共振回路の共振
    周波数を変化させることにより前記発振部の発振周波数
    を発振帯域内で変調するための変調回路とを備え、 前記変調回路は、前記共振回路と高周波的に結合される
    一対の結合部と、制御電圧が印加される一対の電極を有
    する可変容量素子とを含み、 前記可変容量素子の前記一対の電極がそれぞれ前記一対
    の結合部に接続されたことを特徴とする電圧制御型発振
    器。
  7. 【請求項7】 前記発振帯域内の周波数における前記共
    振回路側から見た前記一対の結合部の入力インピーダン
    スがそれぞれ実質的に短絡状態に設定されたことを特徴
    とする請求項6記載の電圧制御型発振器。
  8. 【請求項8】 前記共振回路は、円柱状の誘電体または
    円板状の導電体により形成された共振素子を含み、前記
    一対の結合部は、前記共振素子と電磁的に結合されたこ
    とを特徴とする請求項6または7記載の電圧制御型発振
    器。
  9. 【請求項9】 前記変調回路は、一対の伝送線路をさら
    に含み、前記一対の伝送線路のうち一方の伝送線路は開
    放端および前記一対の結合部のうちの一方の結合部を有
    し、前記一対の伝送線路のうち他方の伝送線路は開放端
    および前記一対の結合部のうちの他方の結合部を有する
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の電圧
    制御型発振器。
  10. 【請求項10】 前記一方の伝送線路の前記開放端と前
    記一方の結合部との間の長さは、前記他方の伝送線路の
    前記開放端と前記他方の結合部との間の長さに等しいこ
    とを特徴とする請求項9記載の電圧制御型発振器。
  11. 【請求項11】 前記一方の伝送線路の前記開放端と前
    記一方の結合部との間の長さは、前記他方の伝送線路の
    前記開放端と前記他方の結合部との間の長さと異なるこ
    とを特徴とする請求項9記載の電圧制御型発振器。
  12. 【請求項12】 前記共振回路は、分布定数素子を含む
    ことを特徴とする請求項6または7記載の電圧制御型発
    振器。
  13. 【請求項13】 前記共振回路は、集中定数素子を含む
    ことを特徴とする請求項6または7記載の電圧制御型発
    振器。
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