JP2001143994A - メンブレンマスク及びその製造方法 - Google Patents

メンブレンマスク及びその製造方法

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JP2001143994A
JP2001143994A JP32287699A JP32287699A JP2001143994A JP 2001143994 A JP2001143994 A JP 2001143994A JP 32287699 A JP32287699 A JP 32287699A JP 32287699 A JP32287699 A JP 32287699A JP 2001143994 A JP2001143994 A JP 2001143994A
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absorber
membrane
mask
stress
manufacturing
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English (en)
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Kaeko Kitamura
佳恵子 北村
Kenji Marumoto
健二 丸本
Masaru Kinugawa
勝 衣川
Hidetaka Yabe
秀毅 矢部
Takashi Hifumi
敬 一二三
Muneyoshi Fukita
宗義 吹田
Atsushi Aya
淳 綾
Koji Kichise
幸司 吉瀬
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、吸収体パターンが高位置精度のメ
ンブレンマスクおよびその製造方法を提供することを目
的とするものである。 【解決手段】 メンブレン12上に吸収体14を成膜す
るメンブレンマスクの製造方法において、下部吸収体1
4aの応力を調整し、下部吸収体14aの厚さは代表的
パターンサイズWに対応して決定することによって、吸
収体14の厚さ方向の応力分布を小さくし、吸収体パタ
ーンが高位置精度のメンブレンマスクを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造に
用いられる写真製版工程の1種であるX線リソグラフィ
ー、縮小投影式電子線露光リソグラフィー等において、
原版として使用されるメンブレンマスクおよびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、X線マスクの製造工程を図29を
用いて説明する。図において、11はシリコンウエハ、
12は炭化硅素(SiC)からなるX線透過性の薄膜
(メンブレンと称する)、13はインジウム・錫酸化物
(ITO)からなるエッチストッパ、14はX線吸収体
で、X線吸収体14にはW−Ti合金が用いられてい
る。15はCrNからなるエッチマスク、16は炭化硅
素(SiC)のセラミクスからなるサポートリング、1
7は電子線描画用レジストである。
【0003】図に従って製造工程を説明する。まず、S
iCからなるメンブレン12がシリコン基板11上に成
膜される(図29(a))。次に、ITOからなるエッ
チストッパ13、W−Ti吸収体14、CrNからなる
エッチマスク15を順次成膜する(図29(b))。次
に、シリコン基板11を裏側からエッチングによって溶
解して(バックエッチと称する)、メンブレン12、エ
ッチストッパ13、X線吸収対14、エッチマスク15
の積層膜を展張する(図29(c))。次に、メンブレ
ン12付きのシリコン基板11にサポートリング16を
接着する(図29(d))。サポートリング16はマス
ク全体の強度を高めるためである。次に、電子線レジス
トパターンを形成する(図29(e))。具体的には電
子線レジスト17をマスク上に塗布したのち加熱硬化さ
せ、電子線で所望のパターンの描画を行い、現像によっ
てレジストパターンを形成する。
【0004】以上のような工程によって作製されたX線
マスクのパターンの位置精度は、電子線描画の誤差(設
計されたパターン位置と描画結果としてのレジストパタ
ーンの位置の差)とエッチング時に発生する位置歪(図
29(e)のレジストパターンと図29(f)の吸収体
パターンがずれること)の和として決定され、高精度な
X線マスクを得るには両方の精度を改善する必要があ
る。本発明は、後者の位置歪に関するものである。
【0005】X線マスクには高い位置精度が求められる
が、従来の光リソグラフィーに比べて著しく異なる点
は、パターンが厚さ1〜3μm程度の薄膜(メンブレ
ン)上に形成されていることである。このため、パター
ンが歪みやすいという問題があった。これを解決するた
めには、吸収体の応力を限りなく0に近い値に制御する
ことが必要となる。なぜならば、吸収体は所望の形にエ
ッチング加工されるので、もし吸収体に応力があればパ
ターンの粗な部分と密な部分の間に力のアンバランスが
発生しパターンの位置ずれを生じてしまうからである。
【0006】このことを図30を用いて説明する。図に
おいて、12はメンブレン、14は吸収体であり、吸収
体の右半分はエッチングにより除去されている。この場
合、もし吸収体14に応力がなければパターンの移動は
生じないが、もし吸収体14が引張応力を持つ場合には
中央部が左方向に移動する。つまり、位置歪が発生す
る。
【0007】吸収体の低応力化によりこの問題を解決す
るために、発明者らは特開平08−051066号公報
に示すような成膜後にアニールで吸収体応力を制御する
方法や、さらには特開平09−180994号公報に示
すように面内平均応力のみならず面内応力分布を改善す
るための方法を提案してきた。ただし、このときの応力
とは吸収体の膜厚方向の平均値を指していた。これらの
技術により現在では吸収体の応力は平均応力で1MPa
以下、面内分布で3MPa以下の値が達成され、その結
果X線マスクの位置精度は着実に進歩してきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発明者
らは更に計算や実験及び考察を重ねることにより、高位
置精度のメンブレンマスクを製造するには、平均応力や
面内応力分布をなくすだけでは、不十分であることを見
い出した。
【0009】本発明は、本発明者らが行った構造解析シ
ミュレーション、あるいは実験等によって得られた新た
な知見に基づき、さらに高位置精度のメンブレンマスク
およびその製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
メンブレン上に吸収体を成膜するメンブレンマスクの製
造方法において、吸収体の下部の応力を調整し、この吸
収体の下部の厚さは代表的パターンサイズに対応して決
定するメンブレンマスクの製造方法である。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1記載のメ
ンブレンマスクの製造方法において、吸収体の下部の成
膜条件は、この吸収体の下部以外の部分の成膜条件と異
なるものである。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項2記載のメ
ンブレンマスクの製造方法において、吸収体の下部を成
膜する際のパワーを、この吸収体の下部以外の部分を成
膜する際のパワーより低くするものである。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項2記載のメ
ンブレンマスクの製造方法において、吸吸収体の下部を
成膜する際の窒素濃度を、この吸収体の下部以外の部分
を成膜する際の窒素濃度より低くするものである。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
のいずれかに記載のメンブレンマスクの製造方法におい
て、吸収体の下部の厚さは代表的パターン寸法の概略2
分の1であるものである。
【0015】請求項6に係る発明は、メンブレンと、こ
のメンブレン上に中間層を介して吸収体を設けたメンブ
レンマスクであって、上記中間層の格子定数が上記吸収
体の格子定数に近いものであるメンブレンマスクであ
る。
【0016】請求項7に係る発明は、吸収体の下部に拡
散防止層を備えたメンブレンマスクである。
【0017】請求項8に係る発明は、請求項7記載のメ
ンブレンマスクにおいて、拡散防止層は、吸収体の下部
の窒素濃度を、この吸収体の下部以外の部分の窒素濃度
より高くすることによって形成されているものである。
【0018】請求項9に係る発明は、請求項7記載のメ
ンブレンマスクにおいて、拡散防止層は、吸収体の下部
の酸素濃度を、この吸収体の下部以外の部分の酸素濃度
より高くすることによって形成されているものである。
【0019】請求項10に係る発明は、請求項7記載の
メンブレンマスクにおいて、拡散防止層がTiNもしく
はCrNであるものである。
【0020】請求項11に係る発明は、吸収体の厚さ方
向の窒素濃度を変化させることにより吸収体の厚さ方向
における応力分布を小さくするメンブレンマスクの製造
方法である。
【0021】請求項12に係る発明は、吸収体をスパッ
タ成膜するメンブレンマスクの製造方法であって、スパ
ッタ成膜時のパワーを変化させることにより吸収体の厚
さ方向の応力分布を小さくするメンブレンマスクの製造
方法である。
【0022】請求項13に係る発明は、吸収体の成膜前
に、吸収体を成膜する下地の表面を清浄にする処理を行
うことにより吸収体の厚さ方向の応力分布を小さくする
メンブレンマスクの製造方法である。
【0023】請求項14に係る発明は、吸収体を複数層
に分けて成膜し、それぞれの層の成膜後にアニールを行
い、アニール時間によって吸収体の応力調整を行うメン
ブレンマスクの製造方法であって、各層の積算アニール
時間がその層の応力を所望の応力に調整する時間に相当
するように各層の成膜条件を変化させるメンブレンマス
クの製造方法である。
【0024】請求項15に係る発明は、パターニングし
た吸収体のパターン底部に、吸収体を有するメンブレン
マスクである。
【0025】請求項16に係る発明は、吸収体が、基本
構成の重金属元素が同一でエッチング速度の異なる2層
からなり、エッチング速度が速い層がエッチング速度が
遅い層の上に積層されているメンブレンマスクである。
【0026】請求項17に係る発明は、吸収体のパター
ニングにおいて、パターン底部に吸収体を残すメンブレ
ンマスクの製造方法である。
【0027】請求項18に係る発明は、吸収体を、基本
構成の重金属元素が同一でエッチング速度の異なる2層
で構成し、エッチング速度が速い層をエッチング速度が
遅い層の上に積層するメンブレンマスクの製造方法であ
る。
【0028】請求項19に係る発明は、メンブレン上
に、メンブレンとの界面幅がパターン幅より小さな吸収
体を備えたメンブレンマスクである。
【0029】請求項20に係る発明は、請求項19記載
のメンブレンマスクにおいて、吸収体が、逆テーパ形状
であるものである。
【0030】請求項21に係る発明は、請求項19記載
のメンブレンマスクにおいて、吸収体が、T型形状であ
るものである。
【0031】請求項22に係る発明は、吸収体の下部
に、ヤング率が上記吸収体より小さな応力緩衝層を備え
たメンブレンマスクである。
【0032】請求項23に係る発明は、吸収体の下部
に、上記吸収体と同じパターン形状の低応力の中間層を
備えたメンブレンマスクである。
【0033】請求項24に係る発明は、吸収体の下部
に、上記吸収体と同じパターン形状を有し、上記吸収体
の下部の応力を相殺する応力を有する中間層を備えたメ
ンブレンマスクである。
【0034】請求項25に係る発明は、引張応力を有す
るメンブレン上に、下部が圧縮応力になるように吸収体
を成膜し、この吸収体のパターニング時にメンブレン表
層部を除去するメンブレンマスクの製造方法である。
【0035】請求項26に係る発明は、吸収体パターン
が、縦横比が概略1:1に分割されているメンブレンマ
スクである。
【0036】請求項27に係る発明は、請求項26記載
のメンブレンマスクにおいて、吸収体パターンを分割す
る分割幅が、転写によって解像されない程度の幅となっ
ているものである。
【0037】請求項28に係る発明は、吸収体パターン
を縦横比が概略1:1に分割するメンブレンマスクの製
造方法である。
【0038】請求項29に係る発明は、請求項28記載
のメンブレンマスクの製造方法において、吸収体パター
ンを分割する分割幅は、転写によって解像されない程度
の幅とするものである。
【0039】請求項30に係る発明は、吸収体パターン
が面内で粗密差を有し、ポジレジストを用いて転写する
メンブレンマスクの製造方法において、吸収体パターン
形成後に付加される応力と同等の逆方向の応力を予め吸
収体に付与するメンブレンマスクの製造方法である。
【0040】請求項31に係る発明は、吸収体パターン
が面内で粗密差を有し、ネガレジストを用いて転写する
メンブレンマスクの製造方法において、吸収体パターン
形成後に付加される応力と同等の同方向の応力を予め吸
収体に付与するメンブレンマスクの製造方法である。
【0041】請求項32に係る発明は、吸収体パターン
の全面に、軽元素からなる薄膜が成膜されているメンブ
レンマスクである。
【0042】請求項33に係る発明は、請求項32記載
のメンブレンマスクにおいて、軽元素からなる薄膜が、
引張応力を持つものである。
【0043】
【発明の実施の形態】まず、発明者らが行った構造解析
シミュレーションの結果を図1に示す。図において、1
2はメンブレン、14は吸収体である。また、吸収体1
4中に記入された等高線は、初期に100MPaの応力
を持った吸収体を、図に示したように、0.1μmの幅
にエッチングした場合の応力分布を示している。吸収体
14はエッチングされた後、上部では応力が横方向に開
放されることによりほとんど0となっており、結局メン
ブレン12に力を伝えて歪の原因となるのは吸収体12
の下部の応力であることがわかる。
【0044】以下、この計算結果をもとに厚さ方向の応
力分布を考慮しない場合の問題点について考える。図2
に、従来の成膜技術による吸収体の応力分布の一例を示
す。下地(メンブレンやエッチストッパ)との界面付近
では、格子間不整合や、下地材料と吸収体材料の相互拡
散・界面反応により応力が大きい層が形成される。その
後、均一な応力で成膜され、最終的にはアニールなどに
よる応力調整により厚さ方向の平均として応力が0とな
っていと。つまり、図におけるA部の面積とB部の面積
が等しく、厚さ方向に応力分布を有するが、平均の応力
は0になっている。なお、図2(a)は界面近傍が圧縮
応力の場合、図2(b)は引張応力の場合を示してい
る。
【0045】このような厚さ方向に応力分布を有する吸
収体14を用いてパターンを形成する場合、吸収体14
の厚さに比較して十分広いパターンの場合には応力の厚
さ方向の平均値が0であるため歪は生じないが、先に示
した計算例のように吸収体14の厚さと同程度あるいは
それ以下の幅のパターンを形成する場合には、平均値は
意味を持たず、吸収体14の下部の応力の影響のみがあ
らわれてしまう。
【0046】また大きなパターンと小さなパターンが混
在する場合には、吸収体の下部も厚さ方向全体も応力制
御が必要になる。さらには、縦横比が異なるパターンの
場合には、メンブレン12に影響をおよぼす厚さが縦横
で異なるため、全体として異方性をもった歪が発生して
しまう。エッチングによる吸収体のパターンニング時に
発生する歪は小さいことはもちろん必要であるが、たと
え歪んだとしてもx,y方向に等方的な歪であれば、露
光時に補正することが容易である。
【0047】また、吸収体14のエッチングによるパタ
ーンニングにより新たに露出した吸収体パターンの側壁
部に付加される応力の問題がある。一般にはマスクをエ
ッチング装置から空気中に取り出した際に側壁表面が酸
化することなどが原因と考えられる。図3に示すよう
に、同じパターンサイズでもパターンの粗な部分と密な
部分では側壁量が異なるため位置歪の原因となる。さら
に、図4に示すように、パターン幅が異なる場合、パタ
ーン幅の細い部分の方が太い部分より側壁量が多いため
やはり位置歪が発生する。
【0048】さらに、縦横比の異なるパターンを備えた
マスクでは、方向によって側壁量が異なるため、異方歪
の原因ともなる。上記のように、たとえ平均応力や面内
応力分布の小さな吸収体を用いても微細なパターンを有
するX線マスクを製作した場合には歪が発生し、また、
それは異方的である可能性がある。また、エッチングに
より新たな応力が付加される場合にはやはり位置歪が発
生する。
【0049】以下に、図を用いて実施の形態1〜15に
ついてX線マスクを例に説明する。 実施の形態1.図5はこの発明の実施の形態1におけ
る、X線マスクの構造を示す断面図である。図におい
て、12はメンブレン、14は吸収体で、吸収体14は
下部吸収体14aと上部吸収体14bからなる。吸収体
14のパターン幅をW、吸収体14のうち応力を調整す
る下部吸収体14aの厚さをhとする。
【0050】上記のように構成された実施の形態1のX
線マスクの製造方法について説明する。従来と同様にシ
リコン基板上に、SiCからなるメンブレン12を成膜
後、WTiからなるX線吸収体14を成膜する。その
際、パターンサイズWに対しておよそ半分の膜厚(h)
だけをスパッタリングにより成膜する。その条件は例え
ば圧力:8.5mTorr,ガス:アルゴン/窒素=9
3/7,パワー:300Wの条件にて行う。上記の成膜
条件にて成膜された下部吸収体14aはアモルファス構
造を有し、膜応力は圧縮応力にて形成されることとな
る。
【0051】引き続き下部吸収体14a上に、残りの上
部吸収体14bをスパッタリングにより成膜する。その
条件は例えば圧力:8.5mTorr,ガス:アルゴン
/窒素=93/7,パワー:650Wの条件にて行う。
上記の成膜条件にて成膜された上部吸収体14bはアモ
ルファス構造を有し、膜応力は圧縮応力にて形成される
こととなる。
【0052】上記のように構成されたX線吸収体14に
おいて、下部吸収体14aはスパッタパワーを低くする
ことによって、圧縮応力は通常の成膜条件よりも抑える
ことができる。その後通常の条件で残りの上部吸収体1
4bを成膜する。すなわち、同じ重金属のアモルファス
構造上で成膜するため、上部吸収体14bは下部吸収体
14aとほぼ同程度の圧縮応力で成膜することができ、
応力調整工程の後、完成したマスク基板におけるX線吸
収体14の厚さ方向の応力分布はほとんどなくなる。そ
のため、たとえ微細パターンであってもパターン形成時
にマスクの位置歪みは発生しない。
【0053】なお、この実施の形態1では吸収体14の
成膜条件のうち、スパッタパワーを2種類の異なる条件
で成膜することを説明したが、スパッタパワー以外の、
例えば窒素流量比を変えて成膜することで同様の効果を
奏することができる。また条件は2種類に限ることはな
く、例えば3種類の条件に変える、あるいは連続的に条
件を変化させることでも同様の効果を奏することができ
る。
【0054】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態1におけるX線マスクの構造を示す断面図であり、図
において、18は中間層である。
【0055】この実施の形態2のX線マスクの製造方法
について説明する。従来と同様にシリコン基板上にSi
Cからなるメンブレン12を成膜後、WTiからなるX
線吸収体14の格子定数と近い格子定数を持つ中間層を
メンブレン12上に、例えばスパッタリングなどによっ
て成膜する。この中間層は例えばX線吸収体がWTiの
場合、主成分であるWの格子定数は3.1648オング
ストロームであるが、例えばMo(格子定数:3.14
72オングストローム)や、ZnTi(格子定数:3.
15オングストローム)などはWの格子定数と非常に近
く、中間層18として適している。
【0056】中間層18を成膜したのち、WTiからな
るX線吸収体14をスパッタリングによって適当な条件
(通常の条件)で中間層の上に成膜する。
【0057】X線吸収体14と格子定数の近い中間層1
8を有することによって、X線吸収体14は深さ方向の
応力分布のない均一な膜となり、たとえ微細パターンで
あってもパターン形成時にマスクの位置歪みは発生しな
い。
【0058】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3におけるX線マスクの構造を示す断面図である。
図に示したように、X線吸収体14の下部の窒素濃度
は、その上部の窒素濃度よりも高くなっている。
【0059】この実施の形態3のX線マスクの製造方法
について説明する。従来と同様にシリコン基板上にSi
Cからなるメンブレン12を成膜後、WTiからなるX
線吸収体14をスパッタリングによって成膜する。その
条件は例えば圧力:8.5mTorr,ガス:アルゴン
/窒素=80/20,パワー:650Wの条件にて行
う。上記の成膜条件にて成膜されたX線吸収体14はア
モルファス構造を有し、膜応力は圧縮応力にて形成され
ることとなる。引き続き、X線吸収体14上に残りのX
線吸収体14をスパッタリングにより成膜する。その条
件は例えば圧力:8.5mTorr,ガス:アルゴン/
窒素=93/7,パワー:650Wの条件にて行う。上
記の成膜条件にて成膜された残りのX線吸収体14はア
モルファス構造を有し、膜応力は圧縮応力にて形成され
ることとなる。
【0060】上記のように構成されたX線吸収体14の
下部はスパッタ時の窒素流量が多いため窒素濃度の高い
X線吸収体14が成膜される。窒素濃度の高いX線吸収
体14は下地基板であるメンブレン12表面からのO,
Si,Cなどの拡散を防ぎ、初期のX線吸収体14の応
力を安定化させる効果を持っている。そのため微細パタ
ーンのエッチング時に発生する位置歪みを抑えることが
できる。
【0061】また、図8に示すように、スパッタガスに
アルゴン/酸素を使った場合にもX線吸収体の下部の酸
素濃度を高くすることが可能であり、その結果、メンブ
レン12表面からのN,Si,Cなどの拡散を防ぎ、微
細パターンのエッチング時に発生する位置歪みを抑える
ことができる。
【0062】実施の形態4.図9は、この発明の実施の
形態4におけるX線マスクの構造を示す断面図であり、
図において、19は拡散防止層である。
【0063】実施の形態4のX線マスクの製造方法につ
いて説明する。従来と同様にシリコン基板上にSiCか
らなるメンブレン12を成膜後、CrNからなる拡散防
止層19をメンブレン12上に、例えばスパッタリング
などで成膜する。拡散防止層19のアニール等による応
力調整後、X線吸収体14を拡散防止層19の上に成膜
する。拡散防止層19は、メンブレン12表面からX線
吸収体14へO,N,Si,C等が拡散するのを防止す
る。その結果、X線吸収体14の膜応力はその後のプロ
セスにおいても安定となり、微細パターンのエッチング
時に発生する位置歪みを抑えることが可能となる。
【0064】また拡散防止層19をX線吸収体14と同
じパターンにエッチングする場合には拡散防止層19自
身の膜応力をX線吸収体14と同程度に調整する必要が
あるが、エッチングでの選択比が高い拡散防止層19の
場合などには、図10に示すように、拡散防止層19を
パターンニングすることなく残すことも可能であり、そ
の場合には上記のような応力調整工程は必ずしも必要で
はない。
【0065】また、拡散防止層19は実施の形態4では
CrNとしたが、特に酸化、窒化に安定なTiNを使用
することも有効である。
【0066】実施の形態5.実施の形態5のX線マスク
の製造方法について説明する。従来と同様にシリコン基
板上にSiCからなるメンブレン12を成膜後、X線吸
収体14をスパッタリングで成膜する。この際、成膜条
件を例えば圧力:8.5mTorr,パワー:650W
の条件にて行う。ただし、窒素濃度については図11に
示すように初期の段階で5%から7.5%へと変化させ
て成膜を行う。
【0067】上記の条件にて成膜されたX線吸収体14
は、下部の窒素濃度が他の領域に比べて低くなるため、
厚さ方向の応力分布がほぼ均一な膜となる。そのため微
細パターンのエッチング時に発生する歪みを抑えること
ができる。
【0068】また、上記実施の形態5では窒素流量を変
化させることで厚さ方向の膜応力を均一化したが、それ
以外にも例えば、図12に示すように、スパッタパワー
を成膜時間に応じて変化させることでも同様の効果を得
ることが可能である。
【0069】実施の形態6.図13はこの発明の実施の
形態6におけるX線マスクの構造と製造方法を説明する
断面図である。実施の形態6のX線マスクの製造方法に
ついて説明する。従来と同様にシリコン基板上にSiC
メンブレン12を成膜後、WTiからなるX線吸収体1
4をスパッタリングによって成膜し、アニールによって
応力調整をした後、シリコン基板の一部をバックエッチ
ングによって除去し、レジスト塗布、電子線描画、現像
工程を経てレジストのパターニングを行う。このレジス
トのパターンをマスクにしてX線吸収体14のドライエ
ッチングを行い、X線吸収体14のパターンを形成す
る。パターン形成の際に、図13(b)に示すように、
X線吸収体14の一部を残してエッチングする。このよ
うにX線吸収体14の一部を残すのは、図13(a)に
示された応力分布のうち、0ではない領域だけエッチン
グされないようにするもので、エッチング時間を短くす
ることによって達成される。
【0070】上記ように応力の大きい領域がエッチング
されず、応力が0の部分だけがパターンとして形成され
ることによって、微細パターン形成による位置歪みは発
生しない。
【0071】なお、上記の実施の形態6ではエッチング
時間を短くすることによって、応力の大きい吸収体領域
を残したが、必ずしもそうする必要はなく、例えば図1
4に示すように、エッチング速度の遅い吸収体20の上
にエッチング速度の速い吸収体21を成膜することによ
って、従来のエッチング条件でも上記実施の形態6と同
じく応力の大きい吸収体領域を残したX線マスクを製造
することができる。
【0072】実施の形態7.図15はこの発明の実施の
形態7におけるX線マスクの構造を示す断面図である。
図において、22は応力緩衝層である。
【0073】実施の形態7のX線マスクの製造方法につ
いて説明する。従来と同様にシリコン基板上にSiCか
らなるメンブレン12を成膜後、ヤング率がX線吸収体
14よりも小さい応力緩衝層22を成膜する。その後、
WTiからなるX線吸収体14をスパッタリングによっ
て成膜する。
【0074】応力緩衝層22を備えることで、その後の
エッチング工程により微細パターンを形成しても、X線
吸収体14の応力は応力緩衝層22によって緩和され、
メンブレン12までは伝わらない。そのため微細パター
ンのエッチング時に発生する位置歪みを抑えることがで
きる。
【0075】図16に示すように、応力緩衝層22はX
線吸収体14と同じくパターニングされていなくてもよ
く、また、図17に示すように、逆テーパ形状にパター
ニングされていても応力緩衝層22としての働きは同じ
であり、位置歪みを抑えることができる。
【0076】実施の形態8.図18はこの発明の実施の
形態8におけるX線マスクの構造を示す断面図である。
図において、23は中間層である。
【0077】実施の形態8のX線マスクの製造方法につ
いて説明する。従来と同様にシリコン基板上にSiCか
らなるメンブレン12を成膜後、中間層23を成膜す
る。中間層23の厚さはパターン幅の半分程度であり、
中間層23の膜応力は調整して十分0に近づけてある。
その後、WTiからなるX線吸収体14をスパッタリン
グによって成膜する。その後のエッチングでは中間層2
3まで微細パターンを形成する。
【0078】その結果、従来であれば位置歪みの原因と
なっていたX線吸収体14の下部の応力は開放されるた
め、メンブレン12まで伝わらない。そのため微細パタ
ーンのエッチング時に発生する位置歪みを抑えることが
できる。
【0079】実施の形態9.図19はこの発明の実施の
形態9におけるX線マスクの構造および製造方法を説明
するための断面図である。
【0080】実施の形態9のX線マスクの製造方法につ
いて説明する。従来と同様にシリコン基板上にSiCか
らなるメンブレン12を成膜後、X線吸収体14を成膜
する前に、例えばメンブレン12を成膜した基板の表面
をフッ化水素酸水溶液に浸漬するなどの処理を行い、メ
ンブレン12上の酸化物を除去する。その後、例えば図
19(a)に示したように、WTiからなるX線吸収体
14をスパッタリングによってメンブレン12上に成膜
する、あるいは図19(b)に示したように、中間層1
8を介してWTiからなるX線吸収体14をスパッタリ
ングによってメンブレン12上に成膜する。その後は、
従来の方法と同じく、アニールやレジストパターンの形
成、エッチングを行いX線マスクを製造する。
【0081】従来の製造方法では、メンブレン12上の
酸化物の影響で、X線吸収体14のマスク基板表面の応
力は著しく高い値を示していたが、上記のような表面処
理の工程を含む製造方法によって、X線吸収体14の厚
さ方向の応力分布が小さくなり、ひいては微細パターン
のエッチング時に発生する位置歪みを抑えることができ
る。
【0082】実施の形態10.図20および図21はこ
の発明の実施の形態10におけるX線マスクの構造、お
よび製造方法を説明するための示す断面図である。図に
おいて、24はX線吸収体でX線吸収体24は第1層2
4a、第2層24b、第3層24cからなる。
【0083】実施の形態10のX線マスクの製造方法に
ついて説明する。従来と同様にシリコン基板上にSiC
からなるメンブレン12を成膜後、アニール時間によっ
て応力調整を行う、たとえばTaからなる第1層24
a、第2層2b、第3層24cを成膜する。それぞれの
層のアニール時間をt1,t2,t3とするとき、第1
層24aのアニール時間がt1+t2+t3、第2層2
4bのアニール時間がt2+t3、第3層24cのアニ
ール時間がt3となるような条件で成膜する。
【0084】例えば、スパッタリング法によって第1層
24aの成膜を圧力:8.0mTorr,ガス:キセノ
ン80sccm,パワー:500Wの条件にて行う。こ
の条件で成膜すると第1層24aのアニール時間(t1
+t2+t3)は300℃で3時間となる。また、第2
層24bの成膜を圧力:8.1mTorr,ガス:キセ
ノン80sccm,パワー:500Wの条件にて行う。
この条件で成膜すると第2層24bのアニール時間(t
2+t3)は300℃で2時間となる。さらに、第3層
24cの成膜を圧力:8.2mTorr,ガス:キセノ
ン80sccm,パワー:500Wの条件にて行う。こ
の条件で成膜すると第3層24cのアニール時間(t
3)は300℃で1時間となる。このように応力調整を
行った後、従来の方法と同じく、アニールやレジストパ
ターンの形成、エッチングを行いX線マスクを製造す
る。
【0085】上記のようにX線吸収体の応力調整工程に
おいて、複数層に分けて成膜し、アニールを繰り返すこ
とによってX線吸収体24の厚さ方向の応力分布の小さ
い膜を得ることができる。その結果、微細なパターンを
形成する場合にも位置歪みの少ない、高精度のX線マス
クを製造することができる。
【0086】なお、上記実施の形態10では3層に分け
てX線吸収体を成膜・アニールしたが、3回に限ること
はなく、層数を増やすほどX線吸収体の厚さ方向の応力
分布は小さくなり、より高精度のX線マスクを得ること
ができる。
【0087】実施の形態11.図22はこの発明の実施
の形態11におけるX線マスクの構造を示す断面図であ
り、メンブレン12とX線吸収体14の界面の幅がパタ
ーン幅より小さくなっている。
【0088】実施の形態11のX線マスクの製造方法に
ついて説明する。レジストパターンの形成までの工程は
通常と同様の方法で、SiCのメンブレン12上にWT
i吸収体14、Crマスク、電子線レジストを有するX
線マスク基板を作製する。Crマスクのパターニング
後、ECRエッチング装置を用いて、例えばエッチング
ガス:SF6/CHF3,ガス圧力:0.5mTor
r,RFパワー:20W,マイクロ波パワー:300
W,基板温度:ー50℃の条件でX線吸収体14のパタ
ーニングを行う。一般に低圧・高密度プラズマでエッチ
ングを行うと逆テーパ形状になることが知られており、
上記の条件でエッチングを行うことにより、図22に示
したような逆テーパ形状のパターンを得ることができ
る。
【0089】X線吸収体14の形状を逆テーパのパター
ンにすることにより、位置歪みに影響を与えるX線吸収
体14の下部領域が減少し、その結果位置歪みを低減す
ることができる。
【0090】また、図23に示すように、T字型の吸収
体パターンを形成することにより、より一層の位置歪み
の低減が可能であることは明らかである。
【0091】実施の形態12.図24はこの発明の実施
の形態12におけるX線マスクの構造を示す断面図であ
る。図において、25は応力相殺中間層である。
【0092】実施の形態12のX線マスクの製造方法に
ついて説明する。従来と同様にシリコン基板上にSiC
からなるメンブレン12を成膜後、X線吸収体14の下
部とは逆の応力を持つ応力相殺中間層25を成膜する。
例えばWTiからなるX線吸収体14の応力が下部0.
05μmの領域で50MPaの圧縮応力であった場合、
応力相殺中間層25は例えば0.05μmの領域で50
MPaの引張応力を持つ膜であればよい。
【0093】応力相殺中間層25としては、例えばスパ
ッタリングによりCrの成膜を、圧力:20mTor
r,ガス:アルゴン/窒素=80/20,パワー:20
0Wの条件にて行う。そして300℃1時間のアニール
により50MPaの引張応力に調整したのち、X線吸収
体14を通常と同条件で成膜する。その後EBレジスト
によるパターン形成、ドライエッチングによる吸収体パ
ターン形成を行う。吸収体エッチングの際には、応力相
殺中間層25もパターニングする。このパターニングよ
ってX線吸収体14の下部の圧縮応力と応力相殺中間層
25の引張応力とがつり合い、微細パターンによる位置
歪みが抑えられる。
【0094】また、実施の形態12では新たに応力相殺
中間層25を導入することによって応力を相殺したが、
通常のマスク構造であっても図25に示すようにX線吸
収体14のエッチングの際に、引張応力を持つメンブレ
ン12の一部をエッチングすることにより、上記実施の
形態12と同様の効果を得ることができ、微細パターン
による位置歪みを抑えることができる。
【0095】実施の形態13.図26はこの発明の実施
の形態13におけるX線マスクのパターン構成を示す模
式図である。図26(a)は従来のマスク製造方法によ
るマスクパターン、図26(b)は実施の形態13によ
るマスクパターンを示している。
【0096】実施の形態13のX線マスクについて説明
する。従来のX線マスクでは設計パターンAに忠実に電
子線描画を行い、吸収体パターンBを作製してきた。こ
のパターンBのままでX線マスクを製作すると、吸収体
パターンBをエッチングで形成する際にラインの長手方
向(図のx方向)に歪があらわれる。
【0097】本実施の形態によるX線マスクでは、図2
6(b)に示すようにラインパターンBを例えば0.0
2μmの間隔で正方形に分割するようにする。正方形に
分割されたパターンBを持つマスクではエッチング時に
あらわれる界面や側壁の量はx,y方向で全く同一にな
るため異方歪はあらわれない。また、ラインの長手方向
の分割幅は0.02μmとX線の解像限界以下であるた
めこの隙間は解像されず、転写後のレジストパターンは
設計のとおりとなる。
【0098】つまり、吸収体パターンBを縦横比が概略
1:1の図形で構成したことにより異方歪がなくなり、
たとえマスクが歪んでも等方的な歪みしか現れないた
め、等方歪み補正で対応でき、結果として転写の重ね合
わせ精度を改善することができる。
【0099】実施の形態14.図27はこの発明の実施
の形態14におけるX線マスクのパターン構成を示す断
面模式図である。面内のパターン寸法はほぼ等しく、か
つ面内に粗密差を有するX線マスクにおいて、図27の
(a)はパターンが密の領域、(b)はパターンが粗の
領域を示している。
【0100】従来のX線マスクの製造方法では、X線吸
収体の平均応力は概略0に調整されているが、図27に
示すようなマスクにおいては吸収体パターン形成後に側
壁および界面から付加応力が発生し、異方歪みを生じる
こととなる。
【0101】本実施の形態ではあらかじめ付加応力を打
ち消すようにX線吸収体14を0ではなくある応力を持
つように調整する。例えば0.1μmのパターンを有す
るマスクでは、エッチング時の付加応力としておよそ1
0MPaの圧縮応力が発生する。そこでX線吸収体14
の成膜後、アニールなどによりX線吸収体の応力を10
MPaの引張応力に調整する。その後、図27のように
粗密差のあるパターンを形成すると、側壁の付加応力と
パターン部分のX線吸収体14の応力がキャンセルし、
結果的に歪みを生じない。また、パターンの外側の領域
14dは、パターンがないため応力はキャンセルされず
等方的な歪みが発生するが、転写時の等方歪み補正で対
応でき、結果として転写の重ね合わせ精度を改善するこ
とができる。
【0102】また、実施の形態14では、X線露光した
部分のレジストが溶解するポジレジストを露光時に使用
する場合に用いるX線マスクを説明したが、X線露光し
た部分のレジストが硬化するネガレジストを使用する場
合に用いるX線マスクについても異方歪みを低減させる
ことができる。ネガレジストの場合は、エッチング時の
付加応力と同方向の応力をあらかじめX線吸収体に付与
しておくことによって異方歪みを低減することができ
る。
【0103】実施の形態15.図28はこの発明の実施
の形態15におけるX線マスクの構造を示す断面図であ
る。図において、26はカバー層、27は酸化層であ
る。
【0104】実施の形態15のX線マスクの製造方法に
ついて説明する。従来と同様に、SiCからなるメンブ
レン12の成膜後、X線吸収体14の成膜・応力調整な
どの工程を経て、電子線描画によるレジストパターンを
もとにエッチングによりX線吸収体14をパターニング
する。この際、従来のX線マスクの製造方法ではX線吸
収体14の表面に酸化層27が形成され、酸化層27の
応力によって位置歪みが発生する。
【0105】本実施の形態では位置歪みが発生したX線
マスクのパターンの側壁、底面および上面に、例えばプ
ラズマCVD法を用いてSiN膜からなるカバー層26
を成膜する。このカバー層26の応力を、発生した位置
歪みをキャンセルするように調整しながら成膜すること
によって、完成後のX線マスクの位置歪みを調整するこ
とができ、高い位置精度のX線マスクを製造することが
可能となる。
【0106】なお、上記実施の形態1〜15では等倍X
線転写で用いられるX線マスクについて説明したが、そ
の他の露光技術用のマスクでも同様の効果を得ることが
できる。
【0107】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、メンブレ
ン上に吸収体を成膜するメンブレンマスクの製造方法に
おいて、吸収体の下部の応力を調整し、この吸収体の下
部の厚さは代表的パターンサイズに対応して決定するこ
とによって、吸収体の厚さ方向の応力分布を小さくし、
高位置精度のメンブレンマスクが得られる。
【0108】請求項2に係る発明によれば、吸収体の下
部の成膜条件を、この吸収体の下部以外の部分の成膜条
件と異なるものとし、大きな応力が発生する下部の応力
が小さくなるような条件で成膜することができ、応力分
布を小さくして高位置精度のマスクが得られる。
【0109】請求項3に係る発明によれば、吸収体の下
部を成膜する際のパワーを、この吸収体の下部以外の部
分を成膜する際のパワーより低くすることによって、大
きな応力が発生する下部の応力が小さくなるような条件
で成膜することができ、応力分布を小さくして高位置精
度のマスクが得られる。
【0110】請求項4に係る発明によれば、吸吸収体の
下部を成膜する際の窒素濃度を、この吸収体の下部以外
の部分を成膜する際の窒素濃度より低くすることによっ
て、メンブレンから不純物が拡散するのを抑制し、初期
の応力を安定化させ、高位置精度のマスクが得られる。
【0111】請求項5に係る発明によれば、吸収体の下
部の厚さは代表的パターン寸法の概略2分の1であるの
で、大きな応力が発生する領域の応力を調整でき、高位
置精度のマスクが得られる。
【0112】請求項6に係る発明によれば、メンブレン
と、このメンブレン上に中間層を介して吸収体を設けた
メンブレンマスクであって、上記中間層の格子定数が上
記吸収体の格子定数に近いものであるメンブレンマスク
であるので、吸収体の下部に発生する大きな応力を低減
し、高位置精度のマスクが得られる。
【0113】請求項7、8、9および10に係る発明に
よれば、吸収体の下部に拡散防止層を備えるので、メン
ブレンからの不純物が拡散するのを抑制し、初期の応力
を安定化させ、高位置精度のマスクが得られる。
【0114】請求項11に係る発明によれば、吸収体の
厚さ方向の窒素濃度を変化させることにより吸収体の厚
さ方向における応力分布を小さくするので、高位置精度
のマスクが得られる。
【0115】請求項12に係る発明によれば、吸収体を
スパッタ成膜するメンブレンマスクの製造方法であっ
て、スパッタ成膜時のパワーを変化させることにより吸
収体の厚さ方向の応力分布を小さくするので、高位置精
度のメンブレンマスクが得られる。
【0116】請求項13に係る発明によれば、吸収体を
成膜前に、吸収体を成膜する下地の表面を清浄にする処
理を行うことにより吸収体の厚さ方向の応力分布を小さ
くするので、高位置精度のマスクが得られる。
【0117】請求項14に係る発明によれば、吸収体を
複数層に分けて成膜し、それぞれの層の成膜後にアニー
ルを行い、アニール時間によって吸収体の応力調整を行
うメンブレンマスクの製造方法であって、各層の積算ア
ニール時間がその層の応力を所望の応力に調整する時間
に相当するように各層の成膜条件を変化させるので、厚
さ方向の応力分布を小さくし、高位置精度のマスクが得
られる。
【0118】請求項15、16、17および18に係る
発明によれば、パターニングした吸収体のパターン底部
に、吸収体を有するので、応力の大きい領域が残り、応
力が0の部分だけがパターンとして形成されることによ
って、位置歪みは発生せず高位置精度のマスクが得られ
る。
【0119】請求項19、20および21に係る発明
は、メンブレン上に、メンブレンとの界面幅がパターン
幅より小さな吸収体であるので、応力に影響する下部領
域の面積が小さくなるので、高位置精度のマスクが得ら
れる。
【0120】請求項22に係る発明によれば、吸収体の
下部に、ヤング率が上記吸収体より小さな応力緩衝層を
備えたので、影響の大きい下部の応力を緩衝し、メンブ
レンに伝達されないようにでき、高位置精度のマスクが
得られる。
【0121】請求項23に係る発明によれば、吸収体の
下部に、上記吸収体と同じパターン形状の低応力の中間
層を備えたので、厚さ方向の応力分布を小さくし、高位
置精度のマスクが得られる。
【0122】請求項24に係る発明によれば、吸収体の
下部に、上記吸収体と同じパターン形状を有し、上記吸
収体の下部の応力を相殺する応力を有する中間層を備え
たので、影響の大きい下部の応力をキャンセルし、高位
置精度のマスクが得られる。
【0123】請求項25に係る発明によれば、引張応力
を有するメンブレン上に、下部が圧縮応力になるように
吸収体を成膜し、この吸収体のパターニング時にメンブ
レン表層部を除去するので、影響の大きい下部の応力を
キャンセルし、高位置精度のマスクが得られる。
【0124】請求項26および28に係る発明によれ
ば、吸収体パターンが、縦横比が概略1:1分割されて
いるメンブレンマスクであるので、異方位置歪をなくし
て、高位置精度のマスクが得られる。
【0125】請求項27および29に係る発明によれ
ば、吸収体パターンを分割する分割幅は、転写によって
解像されない程度の幅となっているので、転写パターン
は設計通りのものとすることができる。
【0126】請求項30に係る発明によれば、吸収体パ
ターンが面内で粗密差を有し、ポジレジストを用いて転
写するメンブレンマスクの製造方法において、吸収体パ
ターン形成後に付加される応力と同等の逆方向の応力を
予め吸収体に付与するので、パターニングによって発生
する位置歪を矯正して、高位置精度のマスクが得られ
る。
【0127】請求項31に係る発明によれば、吸収体パ
ターンが面内で粗密差を有し、ネガレジストを用いて転
写するメンブレンマスクの製造方法において、吸収体パ
ターン形成後に付加される応力と同等の同方向の応力を
予め吸収体に付与するので、パターニングによって発生
する位置歪を矯正して、高位置精度のマスクが得られ
る。
【0128】請求項32および33に係る発明によれ
ば、吸収体パターンの全面に、軽元素からなる薄膜が成
膜されているメンブレンマスクである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のもとになる、シミュレーション解析
の結果を示す図である。
【図2】 従来の吸収体の厚さ方向における応力分布を
模式的に示す図である。
【図3】 吸収体パターンの粗密差の問題を説明する図
である。
【図4】 吸収体パターンの粗密差の問題を説明する図
である。
【図5】 本発明の実施の形態1におけるX線マスクの
構造を示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態2におけるX線マスクの
構造を示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態3におけるX線マスクの
構造を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態3における別の形態のX
線マスクの構造を示す断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態4におけるX線マスクの
構造を示す断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態4における別の形態の
X線マスクの構造を示す断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態5におけるX線マスク
の製造方法を説明する図である。
【図12】 本発明の実施の形態5における別のX線マ
スクの製造方法を説明する図である。
【図13】 本発明の実施の形態6におけるX線マスク
の構造を示す断面図である。
【図14】 本発明の実施の形態6における別の形態の
X線マスクの構造を示す断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態7におけるX線マスク
の構造を示す断面図である。
【図16】 本発明の実施の形態7における別の形態の
X線マスクの構造を示す断面図である。
【図17】 本発明の実施の形態7における別の形態の
X線マスクの構造を示す断面図である。
【図18】 本発明の実施の形態8におけるX線マスク
の構造を示す断面図である。
【図19】 本発明の実施の形態9におけるX線マスク
の構造を示す断面図である。
【図20】 本発明の実施の形態10におけるX線マス
クの構造を示す断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態10におけるX線マス
クの製造方法を示す断面図である。
【図22】 本発明の実施の形態11におけるX線マス
クの構造を示す断面図である。
【図23】 本発明の実施の形態11における別の形態
のX線マスクの構造を示す断面図である。
【図24】 本発明の実施の形態12におけるX線マス
クの構造を示す断面図である。
【図25】 本発明の実施の形態12における別の形態
のX線マスクの構造を示す断面図である。
【図26】 本発明の実施の形態13におけるX線マス
クのパターンを示す模式図である。
【図27】 本発明の実施の形態14におけるX線マス
クの構造を示す断面図である。
【図28】 本発明の実施の形態15におけるX線マス
クの構造を示す断面図である。
【図29】 従来のX線マスクの製造工程を示す断面図
である。
【図30】 従来のX線マスクの問題を説明するX線マ
スクの断面模式図である。
【符号の説明】
11 シリコン基板、12 メンブレン、13 インジ
ウム・錫酸化物エッチストッパ、14 X線吸収体、1
4a 下部吸収体、14b 上部吸収体、15 エッチ
マスク、16 サポートリング、17 電子線描画用レ
ジスト、18,23 中間層、19 拡散防止層、20
エッチング速度の遅い吸収体、21 エッチング速度
の速い吸収体、22 応力緩衝層、24 X線吸収体、
24a 第1層、24b 第2層、24c 第3層、2
5 応力相殺中間層、26 カバー層、28 酸化層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衣川 勝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 矢部 秀毅 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 一二三 敬 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吹田 宗義 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 綾 淳 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吉瀬 幸司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BA02 BA10 BB31 BB37 BC05 BC08 BC09 BC11 BC24 5F046 GD02 GD05 GD07 GD16

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メンブレン上に吸収体を成膜するメンブ
    レンマスクの製造方法において、吸収体の下部の応力を
    調整し、この吸収体の下部の厚さは代表的パターンサイ
    ズに対応して決定することを特徴とするメンブレンマス
    クの製造方法。
  2. 【請求項2】 吸収体の下部の成膜条件は、この吸収体
    の下部以外の部分の成膜条件と異なることを特徴とする
    請求項1記載のメンブレンマスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 吸収体の下部を成膜する際のパワーを、
    この吸収体の下部以外の部分を成膜する際のパワーより
    低くすることを特徴とする請求項2記載のメンブレンマ
    スクの製造方法。
  4. 【請求項4】 吸収体の下部を成膜する際の窒素濃度
    を、この吸収体の下部以外の部分を成膜する際の窒素濃
    度より低くすることを特徴とする請求項2記載のメンブ
    レンマスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 吸収体の下部の厚さは代表的パターン寸
    法の概略2分の1であることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載のX線マスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 メンブレンと、このメンブレン上に中間
    層を介して吸収体を設けたメンブレンマスクであって、
    上記中間層の格子定数が上記吸収体の格子定数に近いも
    のであることを特徴とするメンブレンマスク。
  7. 【請求項7】 吸収体の下部に拡散防止層を備えたこと
    を特徴とするメンブレンマスク。
  8. 【請求項8】 拡散防止層は、吸収体の下部の窒素濃度
    を、この吸収体の下部以外の部分の窒素濃度より高くす
    ることによって形成されていることを特徴とする請求項
    7記載のメンブレンマスク。
  9. 【請求項9】 拡散防止層は、吸収体の下部の酸素濃度
    を、この吸収体の下部以外の部分の酸素濃度より高くす
    ることによって形成されていることを特徴とする請求項
    7記載のメンブレンマスク。
  10. 【請求項10】 拡散防止層がTiNもしくはCrNで
    あることを特徴とする請求項7記載のメンブレンマス
    ク。
  11. 【請求項11】 吸収体の厚さ方向の窒素濃度を変化さ
    せることにより吸収体の厚さ方向における応力分布を小
    さくすることを特徴とするメンブレンマスクの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 吸収体をスパッタ成膜するメンブレン
    マスクの製造方法であって、スパッタ成膜時のパワーを
    変化させることにより吸収体の厚さ方向の応力分布を小
    さくすることを特徴とするメンブレンマスクの製造方
    法。
  13. 【請求項13】 吸収体の成膜前に、吸収体を成膜する
    下地の表面を清浄にする処理を行うことにより吸収体の
    厚さ方向の応力分布を小さくすることを特徴とするメン
    ブレンマスクの製造方法。
  14. 【請求項14】 吸収体を複数層に分けて成膜し、それ
    ぞれの層の成膜後にアニールを行い、アニール時間によ
    って吸収体の応力調整を行うメンブレンマスクの製造方
    法であって、各層の積算アニール時間がその層の応力を
    所望の応力に調整する時間に相当するように各層の成膜
    条件を変化させたことを特徴とするメンブレンマスクの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 パターニングした吸収体のパターン底
    部に、吸収体を有することを特徴とするメンブレンマス
    ク。
  16. 【請求項16】 吸収体が、基本構成の重金属元素が同
    一でエッチング速度の異なる2層からなり、エッチング
    速度が速い層がエッチング速度が遅い層の上に積層され
    ていることを特徴とするメンブレンマスク。
  17. 【請求項17】 吸収体のパターニングにおいて、パタ
    ーン底部に吸収体を残すことを特徴とするメンブレンマ
    スクの製造方法。
  18. 【請求項18】 吸収体を、基本構成の重金属元素が同
    一でエッチング速度の異なる2層で構成し、エッチング
    速度が速い層をエッチング速度が遅い層の上に積層する
    ことを特徴とするメンブレンマスクの製造方法。
  19. 【請求項19】 メンブレン上に、メンブレンとの界面
    幅がパターン幅より小さな吸収体を備えたことを特徴と
    するメンブレンマスク。
  20. 【請求項20】 吸収体が、逆テーパ形状であることを
    特徴とする請求項19記載のメンブレンマスク。
  21. 【請求項21】 吸収体が、T型形状であることを特徴
    とする請求項19記載のメンブレンマスク。
  22. 【請求項22】 吸収体の下部に、ヤング率が上記吸収
    体より小さな応力緩衝層を備えたことを特徴とするメン
    ブレンマスク。
  23. 【請求項23】 吸収体の下部に、上記吸収体と同じパ
    ターン形状の低応力の中間層を備えたことを特徴とする
    メンブレンマスク。
  24. 【請求項24】 吸収体の下部に、上記吸収体と同じパ
    ターン形状を有し、上記吸収体の下部の応力を相殺する
    応力を有する中間層を備えたことを特徴とするメンブレ
    ンマスク。
  25. 【請求項25】 引張応力を有するメンブレン上に、下
    部が圧縮応力になるように吸収体を成膜し、この吸収体
    のパターニング時にメンブレン表層部を除去することを
    特徴とするメンブレンマスクの製造方法。
  26. 【請求項26】 吸収体パターンが、縦横比が概略1:
    1に分割されていることを特徴とするメンブレンマス
    ク。
  27. 【請求項27】 吸収体パターンを分割する分割幅が、
    転写によって解像されない程度の幅となっていることを
    特徴とする請求項26記載のメンブレンマスク。
  28. 【請求項28】 吸収体パターンを縦横比が概略1:1
    に分割することを特徴とするメンブレンマスクの製造方
    法。
  29. 【請求項29】 吸収体パターンを分割する分割幅は、
    転写によって解像されない程度の幅とすることを特徴と
    する請求項28記載のメンブレンマスクの製造方法。
  30. 【請求項30】 吸収体パターンが面内で粗密差を有
    し、ポジレジストを用いて転写するメンブレンマスクの
    製造方法において、吸収体パターン形成後に付加される
    応力と同等の逆方向の応力を予め吸収体に付与すること
    を特徴とするメンブレンマスクの製造方法。
  31. 【請求項31】 吸収体パターンが面内で粗密差を有
    し、ネガレジストを用いて転写するメンブレンマスクの
    製造方法において、吸収体パターン形成後に付加される
    応力と同等の同方向の応力を予め吸収体に付与すること
    を特徴とするメンブレンマスクの製造方法。
  32. 【請求項32】 吸収体パターンの全面に、軽元素から
    なる薄膜が成膜されていることを特徴とするメンブレン
    マスク。
  33. 【請求項33】 軽元素からなる薄膜が、引張応力を持
    つことを特徴とする請求項32記載のメンブレンマス
    ク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014160273A (ja) * 2014-04-18 2014-09-04 Hoya Corp フォトマスクブランクの製造方法およびフォトマスクの製造方法
CN118053748A (zh) * 2024-04-15 2024-05-17 粤芯半导体技术股份有限公司 硅光器件的制造方法

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