JP2001143912A - 可変抵抗器 - Google Patents

可変抵抗器

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JP2001143912A
JP2001143912A JP32258199A JP32258199A JP2001143912A JP 2001143912 A JP2001143912 A JP 2001143912A JP 32258199 A JP32258199 A JP 32258199A JP 32258199 A JP32258199 A JP 32258199A JP 2001143912 A JP2001143912 A JP 2001143912A
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pair
resistor
electrodes
terminal
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JP32258199A
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Hirofumi Tsubota
博典 坪田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の電極の内側同士に水分が付加されて
も、出力特性が不安定になるということがない可変抵抗
器を提供することを目的とする。 【解決手段】 絶縁基板21における抵抗体23の端部
を前記絶縁基板21の上面でかつ一対の電極24の内側
に位置して延出させることにより延出部25を形成した
構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に用い
られる可変抵抗器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の可変抵抗器としては、特
開平3−270103号公報に開示されたものが知られ
ている。
【0003】以下、従来の可変抵抗器について、図面を
参照しながら説明する。
【0004】図10は従来の可変抵抗器の上面図、図1
1は同可変抵抗器の側断面図である。この図10、図1
1において、1はセラミック等の絶縁材料からなる直方
体形状の絶縁基板で、この絶縁基板1は略中央に中空孔
2を有するとともに、上面に馬蹄形状の抵抗体3を有
し、かつ下面に中端子係合溝4を設けている。また前記
絶縁基板1の抵抗体3の両端には銀からなる一対の電極
5を設けている。6は金属製のドライバープレートで、
このドライバープレート6は前記絶縁基板1の上面に回
転可能に支持されるとともに、側面に摺動子7を設けて
おり、かつこの摺動子7は前記絶縁基板1の抵抗体3上
を摺動するものである。また前記ドライバープレート6
は上面にドライバー溝8を設けるとともに、略中央に貫
通孔9を有している。10は金属製の中端子で、この中
端子10は円筒部11を設けており、そしてこの円筒部
11を前記絶縁基板1の中空孔2とドライバープレート
6の貫通孔9に挿通することにより、前記ドライバープ
レート6を回転可能に枢着している。また前記中端子1
0は端子部12を設けており、この端子部12は前記絶
縁基板1の下面から一側面にわたって設けられるととも
に、この端子部12を前記絶縁基板1の下面に設けられ
た中端子係合溝4に挿入することにより、前記中端子1
0の回動を制限している。13は金属製の一対の外端子
で、この一対の外端子13は前記絶縁基板1における中
端子10の端子部12を設けた側と対向する側の側面か
ら下面にわたって設けられるとともに、前記絶縁基板1
の上面で一対の電極5と電気的に接続されている。
【0005】以上のように構成された従来の可変抵抗器
について、次にその動作を説明する。
【0006】一対の外端子13の一方に定電圧を印加す
るとともに、他方を接地し、かつ中端子10の端子部1
2を外部回路(図示せず)に接続する。そしてドライバ
ープレート6のドライバー溝8に相手側ドライバー(図
示せず)を挿通して回転させることにより、抵抗体3に
対する摺動子7の接触位置が変化するため、これによ
り、中端子10の電位を任意の抵抗値に設定することが
できるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成においては、一対の電極5の内側同士に水分が
付加されると、一対の電極5の銀がマイグレーションを
起こし、これにより、一対の電極5同士が電気的に導通
してしまって、可変抵抗器の出力特性が不安定になって
しまうという課題を有していた。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、一対の電極の内側同士に水分が付加されても、出力
特性が不安定になるということがない可変抵抗器を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の可変抵抗器は、略中央に中空孔を有するとと
もに、上面に馬蹄形状の抵抗体とこの抵抗体の両端に位
置する一対の電極を設けた絶縁基板と、この絶縁基板の
上面に回転可能に支持され、かつ前記抵抗体上を摺動す
る摺動子を有するとともに、略中央に貫通孔を設けたド
ライバープレートと、前記絶縁基板の中空孔と前記ドラ
イバープレートの貫通孔に挿通されてドライバープレー
トを枢着する円筒部を有するとともに、前記絶縁基板の
下面から一側面にわたって設けられた端子部を有する中
端子と、前記絶縁基板の上面で前記一対の電極と電気的
に接続されるとともに、前記中端子の端子部と対向する
側の側面から下面にわたって設けられた外端子とを備
え、前記絶縁基板における抵抗体の端部を前記絶縁基板
の上面でかつ一対の電極の内側に位置して延出させるこ
とにより延出部を形成したもので、この構成によれば、
一対の電極の内側同士に水分が付加されても、出力特性
が不安定になるということがない可変抵抗器を提供する
ことができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、略中央に中空孔を有するとともに、上面に馬蹄形状
の抵抗体とこの抵抗体の両端に位置する一対の電極を設
けた絶縁基板と、この絶縁基板の上面に回転可能に支持
され、かつ前記抵抗体上を摺動する摺動子を有するとと
もに、略中央に貫通孔を設けたドライバープレートと、
前記絶縁基板の中空孔と前記ドライバープレートの貫通
孔に挿通されてドライバープレートを枢着する円筒部を
有するとともに、前記絶縁基板の下面から一側面にわた
って設けられた端子部を有する中端子と、前記絶縁基板
の上面で前記一対の電極と電気的に接続されるととも
に、前記中端子の端子部と対向する側の側面から下面に
わたって設けられた外端子とを備え、前記絶縁基板にお
ける抵抗体の端部を前記絶縁基板の上面でかつ一対の電
極の内側に位置して延出させることにより延出部を形成
したもので、この構成によれば、絶縁基板における抵抗
体の端部を前記絶縁基板の上面でかつ一対の電極の内側
に位置して延出させることにより延出部を形成している
ため、一対の電極の内側同士に水分が付加されても、延
出部が障害となって一対の電極の銀同士に電流が流れる
ということはなくなり、これにより、従来のように一対
の電極の銀がマイグレーションを起こして、一対の電極
同士が電気的に導通してしまうようなことはないため、
可変抵抗器の出力特性は常に安定したものが得られると
いう作用を有するものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の抵抗体における延出部および電極を互いに隣接させて
配置したもので、この構成によれば、抵抗体における延
出部および電極を互いに隣接させて配置しているため、
一対の電極の内側同士に水分が付加されても、電極に隣
接する延出部が障害となって一対の電極の銀同士に電流
が流れるということはなくなり、これにより、従来のよ
うに一対の電極の銀がマイグレーションを起こして、一
対の電極同士が電気的に導通してしまうようなことはな
いため、可変抵抗器の出力特性は常に安定したものが得
られるという作用を有するものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の抵抗体における延出部および電極を互いに離間させて
配置したもので、この構成によれば、抵抗体における延
出部および電極を互いに離間させて配置しているため、
一対の電極の内側同士に水分が付加されても、延出部が
障害となって一対の電極の銀同士に電流が流れるという
ことはなくなり、これにより、従来のように一対の電極
の銀がマイグレーションを起こして、一対の電極同士が
電気的に導通してしまうようなことはないため、可変抵
抗器の出力特性は常に安定したものが得らえるととも
に、抵抗体における延出部および電極を互いに離間させ
たことにより、これらを印刷により形成する場合におい
ても、印刷精度の関係で容易に印刷形成ができるという
作用を有するものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、略中央に中空孔
を有するとともに、上面に馬蹄形状の抵抗体とこの抵抗
体の両端に位置する一対の電極を設けた絶縁基板と、こ
の絶縁基板に向かって突出し、かつ貫通孔を有する突出
部を設けるとともに、前記絶縁基板の抵抗体上を摺動す
る刷子を設けたドライバープレートと、前記絶縁基板の
中空孔と前記ドライバープレートの貫通孔に挿通されて
ドライバープレートを枢着する円筒部を有するととも
に、前記絶縁基板の下面から一側面にわたって設けられ
た端子部を有する中端子と、前記絶縁基板の上面で前記
一対の電極と電気的に接続されるとともに、前記中端子
の端子部と対向する側の側面から下面にわたって設けら
れた外端子とを備え、前記絶縁基板における抵抗体の端
部を前記絶縁基板の上面でかつ一対の電極の内側から前
記絶縁基板の側縁部と前記一対の電極との間にわたって
延出させることにより延出部を形成したもので、この構
成によれば、絶縁基板における抵抗体の端部を前記絶縁
基板の上面でかつ一対の電極の内側から前記絶縁基板の
側縁部と前記一対の電極との間にわたって延出させるこ
とにより延出部を形成しているため、絶縁基板における
側縁部と一対の電極との間に水分が付加されるととも
に、この水分が一方の電極から他方の電極に向かって廻
り込もうとしても、延出部が障害となって一対の電極の
銀同士に電流が流れるということはなくなり、これによ
り、従来のように一対の電極の銀がマイグレーションを
起こして、一対の電極同士が電気的に導通してしまうよ
うなことはないため、可変抵抗器の出力特性は常に安定
したものが得られるという作用を有するものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、略中央に中空孔
を有するとともに、上面に馬蹄形状の抵抗体とこの抵抗
体の両端に位置する一対の電極を設け、さらに上面から
下面にわたって貫通する少なくとも2つの固着孔を設け
た絶縁基板と、この絶縁基板の上面に回転可能に支持さ
れ、かつ前記抵抗体上を摺動する摺動子を有するととも
に、略中央に貫通孔を設けたドライバープレートと、前
記絶縁基板の中空孔と前記ドライバープレートの貫通孔
に挿通されてドライバープレートを枢着する円筒部を有
するとともに、前記絶縁基板の下面から一側面にわたっ
て設けられた端子部を有する中端子と、前記絶縁基板の
上面で前記一対の電極と電気的に接続されるとともに、
前記中端子の端子部と対向する側の側面から下面にわた
って設けられた端子部および前記絶縁基板の固着孔に挿
入される挿入部を有する一対の外端子とを備え、前記絶
縁基板における抵抗体の端部を前記一対の電極の上面と
この一対の電極の内側に位置する絶縁基板の上面に延出
させることにより延出部を形成したもので、この構成に
よれば、絶縁基板における抵抗体の端部を前記一対の電
極の上面とこの一対の電極の内側に位置する絶縁基板の
上面に延出させることにより延出部を形成しているた
め、一対の電極の内側同士に水分が付加されても、延出
部が障害となって一対の電極の銀が露出するということ
はなくなり、これにより、従来のように一対の電極の銀
がマイグレーションを起こして、一対の電極同士が電気
的に導通してしまうようなことはないため、可変抵抗器
の出力特性は常に安定したものが得られるという作用を
有するものである。
【0015】以下、本発明の一実施の形態における可変
抵抗器について、図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は本発明の一実施の形態における可変
抵抗器の分解斜視図、図2は同可変抵抗器の斜視図、図
3は同可変抵抗器における絶縁基板の電極部を示す側断
面図、図4は同可変抵抗器における絶縁基板の上面図で
ある。
【0017】図1〜図4において、21はセラミック等
からなる直方体形状の絶縁基板で、この絶縁基板21は
略中央に中空孔22を有するとともに、上面に馬蹄形状
の抵抗体23を有し、かつこの抵抗体23の両端には一
対の電極24を設けている。また前記絶縁基板21にお
ける抵抗体23の端部を絶縁基板21の上面でかつ一対
の電極24の内側に位置して延出させることにより延出
部25を形成するとともに、この延出部25は前記電極
24に隣接させている。そしてまた前記絶縁基板21に
は一対の電極24の近傍に位置して円筒形状をなす一対
の固着孔27を設けている。28は金属製のドライバー
プレートで、このドライバープレート28は絶縁基板2
1の上面に回転可能に支持されるとともに、摺動子29
を設けており、かつこの摺動子29は前記絶縁基板21
における抵抗体23上を摺動するものである。またドラ
イバープレート28の上面にはドライバー溝30を設け
るとともに、略中央に貫通孔(図示せず)を設けてい
る。31は金属製の中端子で、この中端子31は一端部
に円筒部32を設けており、そしてこの円筒部32を絶
縁基板21における中空孔22およびドライバープレー
ト28の貫通孔(図示せず)に挿通することにより、前
記ドライバープレート28を回転可能に枢着している。
また前記中端子31における他端部には端子部31aを
設けており、かつこの端子部31aは前記絶縁基板21
の下面から一側面にわたって配設している。33は金属
製の一対の外端子で、この一対の外端子33は一対の略
平行な先端部34を有する端子部35と、絶縁基板21
の固着孔27に挿入される挿入部36とを有しており、
そして前記一対の外端子33の端子部35における一対
の略平行な先端部34を前記絶縁基板21の上面と側面
との稜線で折り曲げて絶縁基板21の上面に当接させる
ことにより、一対の折り曲げ部37を形成するととも
に、前記挿入部36における絶縁基板21の固着孔27
から突出した突出部38を端子部35における一対の略
平行な先端部34の折り曲げ部37間に位置するように
絶縁基板21の上面に沿って折り曲げることにより、一
対の外端子33を絶縁基板21に固着している。また前
記一対の外端子33の上面にははんだ(図示せず)を設
けており、このはんだ(図示せず)により、一対の外端
子33を絶縁基板21に確実に固着するようにしてい
る。
【0018】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における可変抵抗器について、次にその組立方法を
説明する。
【0019】まず、予め準備されたセラミックからなる
絶縁基板21の一側面の近傍の上面に一対の電極24を
印刷し、そしてこの絶縁基板21を焼付炉(図示せず)
内に挿入することにより、前記絶縁基板21上に一対の
電極24を形成する。
【0020】次に、一対の電極24を形成した絶縁基板
21の上面に馬蹄形状の抵抗体23を印刷するととも
に、この馬蹄形状の抵抗体23の端部に前記絶縁基板2
1の上面で、かつ一対の電極24の双方の内側に隣接す
るように延出する延出部25を印刷した後、焼成し、馬
蹄形状の抵抗体23および延出部25を形成する。
【0021】次に、抵抗体23および一対の電極24を
焼き付けた絶縁基板21を、中端子31と外端子33と
を固着したフープ(図示せず)の上方に準備する。
【0022】次に、フープ(図示せず)の上方から、中
端子31の円筒部32に絶縁基板21の中空孔22が嵌
合するとともに、一対の外端子33の挿入部36に絶縁
基板21における一対の固着孔27が嵌合するように、
絶縁基板21を載置する。
【0023】次に、一対の外端子33における先端部3
4を絶縁基板21の上面と側面の稜線で折曲げて一対の
折り曲げ部37を形成した後、挿入部36を一対の折り
曲げ部37の内側に位置するように絶縁基板21の上面
で折り曲げる。
【0024】次に、絶縁基板21と外端子33とをはん
だ(図示せず)により固着する。
【0025】次に、一対の外端子33を固着した絶縁基
板21の上方から、中端子31の円筒部32にドライバ
ープレート28の貫通孔(図示せず)が嵌合するよう
に、ドライバープレート28を載置する。
【0026】次に、中端子31の円筒部32の先端をか
しめてドライバープレート28を絶縁基板21上に回転
可能に枢着する。
【0027】最後に、一対の外端子33の表面に溶融し
たはんだ(図示せず)を塗布することにより、一対の外
端子33を絶縁基板21に確実に固着する。
【0028】以上のように構成、かつ組み立てられた本
発明の一実施の形態における可変抵抗器について、次に
その動作を説明する。
【0029】一対の外端子33の一方に定電圧を印加す
るとともに、他方を接地し、かつ中端子31の端子部3
1aを外部回路(図示せず)に接続する。そしてドライ
バープレート28のドライバー溝30に相手側ドライバ
ー(図示せず)を挿通して回転させることにより、抵抗
体23に対する摺動子29の接触位置が変化するため、
これにより、中端子31の電位を任意の抵抗値に設定す
ることができるものである。
【0030】ここで、可変抵抗器に水分を付加した状態
で長時間使用した場合を考えて見ると、本発明の一実施
の形態における可変抵抗器においては、前記基板21に
おける抵抗体23の端部を前記絶縁基板21の上面でか
つ一対の電極24の内側に位置して延出させることによ
り延出部25を形成しているため、一対の電極24の内
側同士に水分が付加されても、一対の電極24に隣接す
る延出部25が障害となって一対の電極24の銀同士に
電流が流れるということはなくなり、これにより、従来
のように一対の電極の銀がマイグレーションを起こし
て、一対の電極24同士が電気的に導通してしまうよう
なことはないため、可変抵抗器の出力特性は常に安定し
たものが得られるものである。
【0031】なお、上記本発明の一実施の形態における
可変抵抗器においては、抵抗体23における延出部25
および電極24を互いに隣接させて配置する構成とした
が、図5、図6に示すように、抵抗体23における延出
部39および電極40を互いに離間させて配置しても良
いもので、この構成によれば、抵抗体23における延出
部39および電極40を互いに離間させて配置している
ため、一対の電極40の内側同士に水分が付加されて
も、延出部39が障害となって一対の電極40の銀同士
に電流が流れるということはなくなり、これにより、従
来のように一対の電極の銀がマイグレーションを起こし
て、一対の電極同士が電気的に導通してしまうようなこ
とはないため、可変抵抗器の出力特性は常に安定したも
のが得られるとともに、抵抗体23における延出部39
および電極40を互いに離間させたことにより、これら
を印刷により形成する場合においても、印刷精度の関係
で容易に印刷形成ができるものである。
【0032】また上記本発明の一実施の形態における可
変抵抗器においては、絶縁基板21における抵抗体23
の端部を絶縁基板21の上面でかつ一対の電極24の内
側に位置して延出させることにより延出部25を形成し
た構成としたが、図7に示すように、絶縁基板21にお
ける抵抗体23の端部を前記絶縁基板21の上面でかつ
一対の電極42の内側から前記絶縁基板21の側縁部と
前記一対の電極42との間にわたって延出させることに
より延出部43を形成してもよいもので、この構成によ
れば、絶縁基板21における抵抗体23の端部を前記絶
縁基板21の上面でかつ一対の電極42の内側から前記
絶縁基板21の側縁部と前記一対の電極42との間にわ
たって延出させることにより延出部43を形成している
ため、絶縁基板21における側縁部と一対の電極42と
の間に水分が付加されるとともに、この水分が一方の電
極42から他方の電極42に向かって廻り込もうとして
も、延出部43が障害となって一対の電極42の銀同士
に電流が流れるということはなくなり、これにより、従
来のように一対の電極の銀がマイグレーションを起こし
て、一対の電極42同士が電気的に導通してしまうよう
なことはないため、可変抵抗器の出力特性は常に安定し
たものが得られるものである。
【0033】そしてまた図8、図9に示すように、絶縁
基板21における抵抗体23の端部を一対の電極45の
上面とこの一対の電極45の内側に位置する絶縁基板2
1の上面に延出させることにより延出部46を形成した
場合においても、上記本発明の一実施の形態と同様の効
果を有するものである。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の可変抵抗器は、略
中央に中空孔を有するとともに、上面に馬蹄形状の抵抗
体とこの抵抗体の両端に位置する一対の電極を設けた絶
縁基板と、この絶縁基板の上面に回転可能に支持され、
かつ前記抵抗体上を摺動する摺動子を有するとともに、
略中央に貫通孔を設けたドライバープレートと、前記絶
縁基板の中空孔と前記ドライバープレートの貫通孔に挿
通されてドライバープレートを枢着する円筒部を有する
とともに、前記絶縁基板の下面から一側面にわたって設
けられた端子部を有する中端子と、前記絶縁基板の上面
で前記一対の電極と電気的に接続されるとともに、前記
中端子の端子部と対向する側の側面から下面にわたって
設けられた一対の外端子とを備え、前記絶縁基板におけ
る抵抗体の端部を前記絶縁基板の上面でかつ一対の電極
の内側に位置して延出させることにより延出部を形成し
たもので、この構成によれば、絶縁基板における抵抗体
の端部を前記絶縁基板の上面でかつ一対の電極の内側に
位置して延出させることにより延出部を形成しているた
め、一対の電極の内側同士に水分が付加されても、延出
部が障害となって一対の電極の銀同士に電流が流れると
いうことはなくなり、これにより、従来のように一対の
電極の銀がマイグレーションを起こして、一対の電極同
士が電気的に導通してしまうようなことはないため、可
変抵抗器の出力特性は常に安定したものが得られるとい
う効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における可変抵抗器の分
解斜視図
【図2】同可変抵抗器の斜視図
【図3】同可変抵抗器における絶縁基板の電極部を示す
側断面図
【図4】同可変抵抗器における絶縁基板の上面図
【図5】本発明の他の実施の形態の可変抵抗器における
絶縁基板の電極部を示す側断面図
【図6】同可変抵抗器における絶縁基板の上面図
【図7】本発明のさらに他の実施の形態の可変抵抗器に
おける絶縁基板の上面図
【図8】本発明の別の実施の形態の可変抵抗器における
絶縁基板の電極部を示す側断面図
【図9】同可変抵抗器における絶縁基板の上面図
【図10】従来の可変抵抗器の上面図
【図11】同可変抵抗器の側断面図
【符号の説明】
21 絶縁基板 22 中空孔 23 抵抗体 24,40,42,45 一対の電極 25,39,43,46 延出部 27 固着孔 28 ドライバープレート 29 摺動子 31 中端子 31a 端子部 32 円筒部 33 外端子 36 挿入部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略中央に中空孔を有するとともに、上面
    に馬蹄形状の抵抗体とこの抵抗体の両端に位置する一対
    の電極を設けた絶縁基板と、この絶縁基板の上面に回転
    可能に支持され、かつ前記抵抗体上を摺動する摺動子を
    有するとともに、略中央に貫通孔を設けたドライバープ
    レートと、前記絶縁基板の中空孔と前記ドライバープレ
    ートの貫通孔に挿通されてドライバープレートを枢着す
    る円筒部を有するとともに、前記絶縁基板の下面から一
    側面にわたって設けられた端子部を有する中端子と、前
    記絶縁基板の上面で前記一対の電極と電気的に接続され
    るとともに、前記中端子の端子部と対向する側の側面か
    ら下面にわたって設けられた外端子とを備え、前記絶縁
    基板における抵抗体の端部を前記絶縁基板の上面でかつ
    一対の電極の内側に位置して延出させることにより延出
    部を形成した可変抵抗器。
  2. 【請求項2】 抵抗体における延出部および電極を互い
    に隣接させて配置した請求項1記載の可変抵抗器。
  3. 【請求項3】 抵抗体における延出部および電極を互い
    に離間させて配置した請求項1記載の可変抵抗器。
  4. 【請求項4】 略中央に中空孔を有するとともに、上面
    に馬蹄形状の抵抗体とこの抵抗体の両端に位置する一対
    の電極を設けた絶縁基板と、この絶縁基板に向かって突
    出し、かつ貫通孔を有する突出部を設けるとともに、前
    記絶縁基板の抵抗体上を摺動する刷子を設けたドライバ
    ープレートと、前記絶縁基板の中空孔と前記ドライバー
    プレートの貫通孔に挿通されてドライバープレートを枢
    着する円筒部を有するとともに、前記絶縁基板の下面か
    ら一側面にわたって設けられた端子部を有する中端子
    と、前記絶縁基板の上面で前記一対の電極と電気的に接
    続されるとともに、前記中端子の端子部と対向する側の
    側面から下面にわたって設けられた外端子とを備え、前
    記絶縁基板における抵抗体の端部を前記絶縁基板の上面
    でかつ一対の電極の内側から前記絶縁基板の側縁部と前
    記一対の電極との間にわたって延出させることにより延
    出部を形成した可変抵抗器。
  5. 【請求項5】 略中央に中空孔を有するとともに、上面
    に馬蹄形状の抵抗体とこの抵抗体の両端に位置する一対
    の電極を設け、さらに上面から下面にわたって貫通する
    少なくとも2つの固着孔を設けた絶縁基板と、この絶縁
    基板の上面に回転可能に支持され、かつ前記抵抗体上を
    摺動する摺動子を有するとともに、略中央に貫通孔を設
    けたドライバープレートと、前記絶縁基板の中空孔と前
    記ドライバープレートの貫通孔に挿通されてドライバー
    プレートを枢着する円筒部を有するとともに、前記絶縁
    基板の下面から一側面にわたって設けられた端子部を有
    する中端子と、前記絶縁基板の上面で前記一対の電極と
    電気的に接続されるとともに、前記中端子の端子部と対
    向する側の側面から下面にわたって設けられた端子部お
    よび前記絶縁基板の固着孔に挿入される挿入部を有する
    外端子とを備え、前記絶縁基板における抵抗体の端部を
    前記一対の電極の上面とこの一対の電極の内側に位置す
    る絶縁基板の上面に延出させることにより延出部を形成
    した可変抵抗器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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