JP2001143170A - 火災感知器 - Google Patents
火災感知器Info
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Abstract
なうことなく設置できる薄型の火災感知器を得る。 【解決手段】 刃部27がボディ2の上部外周縁部の2
箇所から内周側に延出するように設けられ、かつ、L字
状の刃受部25、26がそれぞれの溝部25a、26a
を外周側に向けて、ベース1の下面外周縁部の刃部27
に対応する位置に立設され、ボディ2をベース1下面に
位置合わせして当接させて中心穴2a周りに回動させる
ことにより、刃部27が刃受部25、26の溝部25
a、26aに挿入されて、感知器本体がベース1に装着
される。
Description
タ等の感知手段を用いて火災で発生した熱を感知する火
災感知器に関するものである。
公報に記載された従来の火災感知器の構成を示す断面図
である。図19において、50は有底円筒状に成形され
た樹脂製のボディ、51は円板状に成形され、ボディ5
0の開口を塞ぐように取り付けられた樹脂製の取付台、
52は回路部品が実装された回路基板、53はリード5
3aを取付台51に穿設された挿通孔51aを通して回
路基板52に半田付けされたサーミスタ、54はサーミ
スタ53を保護するように小ねじ55を用いて取付台5
1に締着固定された樹脂製のプロテクタ、56は設置面
である天井57に固定された有底円筒状に成形された樹
脂製のベースである。
付ねじ60がボディ50を貫通して設けられ、回路基板
52に固定されたナット61に螺合している。そして、
端子片62、端子板63、端子バネ64および固定ネジ
65から構成された電線接続部が取付ネジ60に対応し
てベース56の内側に2箇所設けられている。
は、まず、ベース56がその底部中央に穿設された引出
穴56aを天井57に開けられた信号線引き出し穴57
aに合わせて位置決めされ、固定ネジ(図示せず)を用
いて天井57に締着固定される。そして、信号線58が
端子板63と端子バネ64との間に差し込まれる。ま
た、取付台51、回路基板52、サーミスタ53および
プロテクタ54がボディ50に組み付けられて感知器本
体を構成する。そして、ボディ50をベース56に下面
側から合わせ、回動させることにより、取付ネジ60の
頭部が端子片62に嵌合され、感知器本体がベースに装
着される。
知器を一般住宅に配備しようとする要求が多くなってお
り、居室天井に違和感なく、美観を損なうことなく設置
されるべく、薄型化の火災感知器が要望されている。上
記従来の火災感知器は、以上のように、ボディ50とベ
ース56との固定に端子片62等の止め金具を用いてい
るので、ベース56の強度を大きくする必要があり、ベ
ース56の強度を大きくするためにベース56の肉厚が
厚くなって火災感知器の薄型化が図れないという課題が
あった。また、電線接続部がベース56内に配設されて
いるので、ベース56の高さが高くなり、火災感知器の
薄型化が図れないという課題があった。
ためになされたもので、設置面に違和感なく、美観を損
なうことなく設置できる薄型の火災感知器を得ることを
目的とする。
定される円板状に成形された樹脂製のベースと、このベ
ースに着脱可能に装着される有底円筒状に成形された樹
脂製のボディ、このボディ内に収納される回路基板およ
びこの回路基板に電気的に接続されて上記ボディの中心
穴から下面側に延出する感知手段を有する感知器本体と
を備えた火災感知器において、刃部が上記ボディの上部
外周縁部の少なくとも2箇所から内周側に延出するよう
に設けられ、かつ、L字状の刃受部が上記ベースの下面
外周縁部の上記刃部に対応する位置にそれぞれの溝部を
外周側に向けて立設され、上記ボディを上記ベース下面
に位置合わせして当接させて上記中心穴周りに回動させ
ることにより、上記刃部が上記刃受部の溝部に挿入され
て、上記感知器本体が上記ベースに装着されるように構
成されているものである。
近傍に上記ベースの厚み方向に撓むように上記ベースの
下面に設けられ、上記刃部が上記刃受部に挿入された際
に、上記弾性支持片が上記刃部に押圧されて撓んで反発
力を発生し、該反発力により上記刃部を弾性支持するよ
うに構成されているものである。
弾性支持片に被嵌合部が形成され、上記刃部が上記刃受
部に挿入された際に、上記嵌合部が上記被嵌合部に嵌合
するように構成されているものである。
刃受部に被嵌合部が形成され、上記刃部が上記刃受部に
挿入された際に、上記嵌合部が上記被嵌合部に嵌合する
ように構成されているものである。
に係合する円弧状のガイドが上記ベースの下面に立設さ
れているものである。
着位置を規定するストッパを備えているものである。
と、このベースに着脱可能に装着される有底円筒状のボ
ディ、このボディ内に収納される回路基板およびこの回
路基板に電気的に接続されて上記ボディの中心穴から下
面側に延出する感知手段を有する感知器本体とを備えた
火災感知器において、上記設置面から引き出された信号
線が接続される電線接続部が上記ボディの内底面に設け
られているものである。
号線が挿通される引出穴が上記ベースの上記ボディに対
向する部位に穿設されているものである。
固定手段が上記ベースに装着された上記感知器本体によ
り覆い隠されているものである。
り状に開口した有底円筒状に形成されているものであ
る。
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る火
災感知器の構成を示す断面図である。図2はこの発明の
実施の形態1に係る火災感知器を示す構成図であり、図
2の(a)はその下面図、図2の(b)は側面図であ
る。図3はこの発明の実施の形態1に係る火災感知器の
本体を示す上面図である。図1乃至図3において、火災
感知器100は、固定手段である固定ネジ32により設
置面である天井57に取り付けられるベース1、このベ
ース1に着脱可能に装着されるボディ2、回路部品59
が実装され、ボディ2内に収納される回路基板3、リー
ド部4aが回路基板3に半田付けされてボディ2の中心
穴2aから下面に延出される感知手段であるサーミスタ
4、ボディ2の下面に装着されてサーミスタ4を保護す
るプロテクタ5、ボディ2の下面から延出するようにボ
ディ2に取り付けられた確認灯6等から構成されてい
る。そして、ボディ2の底面には水抜き穴7が穿設され
ている。
脂で作製され、リング状の基部5a、基部5aより小径
のリング状の頂部5b、基部5aと頂部5bとを連結す
る放射状の脚部5c、頂部5bから中心方向に延出され
た爪部5dから構成されている。さらに、3つの突起5
eが基部5aの上面に等角ピッチに設けられている。そ
して、突起5eが下面側からボディ2に穿設された挿入
孔2bに挿入され、ボディ2内への突起5eの延出端が
熱カシメされて、プロテクタ5がボディ2に装着されて
いる。回路基板3は、ボディ2の内底面に中心穴2aを
内包するように環状に突設された周壁2dで構成される
収納空間内に収納され、固定ねじ8でボディ2に締着固
定された裏カバー9により保護されている。さらに、図
1に図示していない信号線58が接続される電気接続部
10がボディ2の内部に水抜き穴7を挟んで一対配設さ
れている。なお、回路基板3、サーミスタ4、プロテク
タ5、確認灯6等の各部品がボディ2に組み込まれて、
感知器本体を構成している。
至図16を参照しつつ説明する。図4はこの発明の実施
の形態1に係る火災感知器に適用されるベースの構成を
説明する図であり、図4の(a)はその側面図、図4の
(b)はその下面図である。図5はベースの要部拡大
図、図6は図5のVI−VI矢視断面図、図7は図5の
VII−VII矢視断面図である。図4乃至図7におい
て、ベース1は、例えばPC/ABS系樹脂を用いて円
板状に成形され、その中央に十字形の引出穴20が穿設
され、4つの取付穴21が等角ピッチにベース1の外周
縁部に穿設されている。また、ボディ2の外周縁部の内
周壁面に係合してボディ2の回動動作を案内する一対の
ガイド22がベース1の中心に対して対称となるように
ベース1の下面外周縁部に円弧状に延設されている。さ
らに、ボディ2の装着状態を保持する一対の係止部23
がベース1の中心に対して対称となるようにベース1の
下面外周縁部に設けられている。各係止部23は、外周
側がベース1の厚み方向に撓むように薄肉に形成された
弾性支持片24と、溝部25a、26aが外周側に開口
するように弾性支持片24の周方向の両側に設けられた
L字状断面を有する一対の刃受部25、26とから構成
されている。そして、弾性支持片24の下面には被嵌合
部としてのポッチ24aが突設されている。さらに、刃
受部26の溝部26aの端部が塞がれてストッパ26b
を構成している。なお、弾性支持片24および刃受部2
5、26の外径はガイド22の外径と同等もしくは小径
に形成されている。
感知器に適用されるボディを示す上面図、図9は図8の
IX−IX矢視断面図、図10は図8のX−X矢視断面
図、図11は図8のXI−XI矢視断面図である。図8
乃至図11において、ボディ2は、例えばPC/ABS
系樹脂を用いて上方に向けて末広がり状に開口した有底
円筒状(ここでは、水平断面が円形で、かつ、鉛直断面
が円弧状)に形成され、凹部11がその下面中央に断面
台形状に凹設され、その中央に中心穴2aが穿設され、
環状壁2cが中心穴2aを取り囲むようにボディ2の内
底面に突設され、確認灯6を挿通させる挿通孔6aが底
面に穿設されている。そして、3つの挿入孔2bが中心
穴2aを中心として等角ピッチに、かつ、1つの挿入孔
2bが中心穴2aと挿通孔6aとを通る中心線上に位置
するようにボディ2の底面に穿設されている。また、周
壁2dが、図8に示されるように、環状壁2cを内包し
ながら電線接続部10を避けるようにボディ2中央より
その中心部分がずれるように、かつ、中心穴2aと挿通
孔6aとを通る中心線に対してほぼ左右対称となるよう
にボディ2の内底面に突設され、係止片2eが周壁2d
の環状壁2cに対向する辺の上縁部から内周側に突設さ
れ、さらに一対の切り欠き2fが周壁2dの環状壁2c
に隣接する辺の上端部に、中心穴2aと挿通孔6aとを
通る中心線に対して左右対称に設けられている。また、
一対の隔壁2gが、図8に示されるように、ボディ2外
周に対して偏心して設けられた周壁2dの環状壁2cに
隣接する辺の外周側に、中心穴2aと挿通孔6aとを通
る中心線に対して左右対称な位置にボディ2の内底面に
突設されている。さらに、一対の刃部27が中心穴2a
と挿通孔6aとを通る中心線に対して、かつ、中心穴2
aに対して対称に、溝部25a、26aの溝高さと同等
の板厚でボディ2の上面外周縁部から内周側に突設さ
れ、ポッチ24aに嵌合する嵌合部としての小孔27a
が各刃部27の上面に凹設されている。
災感知器に適用される端子金具の構成を説明する図であ
り、図12の(a)はその上面図、図12の(b)はそ
の側面図である。図12において、端子金具28は金属
板をプレス成形して作製され、貫通穴28bが穿設され
た平板状の基部28a、基部28aの相対する1組の1
辺から外方に延出され、回路基板3に半田付けされる接
続端子28c、基部28aの相対する1組の他辺から外
方に延出され、貫通穴28eが穿設された固定端子28
d、基部28aの相対する他の1組の辺からそれぞれ外
方に延出された係止片28f、28gから構成されてい
る。
災感知器に適用される接触バネの構成を説明する図であ
り、図13の(a)はその上面図、図13の(b)は図
13の(a)のXIIIb−XIIIb矢視断面図であ
る。図13において、接触バネ29は板バネ材をプレス
成形して作製された、いわゆる鎖錠バネと呼ばれるもの
であり、一対の接触片29a、29bがリード線挿入方
向に並設され、接触片29aは信号線挿入方向に傾斜す
るように曲げられ、接触片29bは信号線挿入方向に曲
げられ、さらにその先端側がへの字に折り曲げられてい
る。そこで、信号線58は接触片29a、29bを押し
曲げて挿入されるが、引き出そうとすると接触片29a
の先端が信号線58に食い込んで信号線58の引き出し
が阻止される。
災感知器に適用される端子カバーの構成を説明する図で
あり、図14の(a)はその上面図、図14の(b)は
その正面図、図14の(c)はその背面図である。図1
5は図14の(b)のXV−XV矢視断面図である。図
14および図15において、端子カバー30は、例えば
PC/ABS系樹脂を用いて作製され、コ字状断面に形
成され、隔壁2gを塞口するように取り付けられる基部
30a、基部30aの対向する1辺に穿設された一対の
信号線挿入孔30bおよび係止穴30c、基部30aの
対向する他の1辺に穿設された係止穴30d、先端側が
基部30aの厚み方向に撓むように根元部を基部30a
に連結された、即ち片持ち支持されたT字状のボタン部
30e、ボタン部30eの撓み動作が基部30aと干渉
しないように基部30aに穿設されたT字状の開口30
fから構成されている。
る。まず、プロテクタ5が、各突起5eをボディ2の挿
入孔2bに下面側から挿入し、その延出端を熱カシメし
て、ボディ2に一体に取り付けられる。また、回路基板
3には、各回路部品が実装され、端子金具28の接続端
子28cが半田付けされる。そして、端子カバー30が
その係止穴30c、30dに端子金具28の係止片28
f、28gを挿入して、端子金具28に装着される。さ
らに、接触バネ29が隔壁2g内に収納され、サーミス
タ4が中心穴2a内に挿入される。ついで、回路基板3
がその外周縁部を係止片2eに掛け、サーミスタ4のリ
ード部4aを回路基板3に穿設された挿通孔を通して環
状壁2cの上端に押し当てられる。同時に、確認灯6が
挿通孔6aに挿通されてボディ2に装着される。そし
て、サーミスタ4のリード部4aが回路基板3に半田付
けされる。その後、裏カバー9が周壁2d上に載置さ
れ、固定ねじ8をボディ2に締着して裏カバー9が取り
付けられる。これにより、回路基板3は係止片2eと環
状壁2cと裏カバー9とによりボディ2に固定される。
そして、端子金具28は、接続端子28cが周壁2dに
設けられた切り欠き2fから延出され、基部28aが隔
壁2g上に配置されている。さらに、固定ねじ31が固
定端子28dに穿設された貫通穴28eに通されてボデ
ィ2に締着されて、感知器本体が組み立てられる。ここ
で、裏カバー9の上面は、板状のベース1の下面に対向
するが、天井57からの全高が低くなるように、その隙
間は信号線1本分のスペース程度まで狭めている。
サーミスタ4がボディ2の下面から延出され、ボディ2
の下面側に取り付けられたプロテクタ5により保護され
ている。また、隔壁2g、端子金具28、接触バネ2
9、端子カバー30からなる電線接続部10が、回路基
板3を収納している周壁2dの外側で、信号線挿入孔3
0bを向き合わせて、中心穴2aと挿通孔6aとを通る
中心線に対して対称な位置に配設されている。このよう
な回路基板3が内装される収納空間は、各回路部品59
の収納を含めて比較的高さ、広さを必要とすると同時
に、電線接続部10も、接触バネ29の収納のために高
さが必要であるが、回路基板3が内装される収納空間と
電線接続部10とをボディ2内で並設することで、全高
を低くしている。
けるには、まず、ベース1が、十字形の引出穴20を天
井57に開けられた信号線引き出し穴57aに合わせて
天井57に宛われ、固定ねじ32を取付穴21に通して
天井57に締着して取り付けられる。そして、信号線引
き出し穴57aから引き出された信号線58が引出穴2
0を通して室内に引き出される。ついで、感知器本体を
ベース1近傍に持って行き、信号線58を端子カバー3
0の信号線挿入孔30bから各電線接続部10に挿入す
る。この時、信号線58の挿入前の状態では、各電線接
続部10は、図16の(a)に示されるように、接触バ
ネ29の接触片29a、29bが端子金具28の基部2
8aに当接されている。そして、図16の(b)に示さ
れるように、信号線58は信号線挿入方向に曲げられた
接触バネ29の接触片29a、29bをさらに押し曲げ
て挿入され、接触片29a、29bのバネ力により端子
金具28の基部28aとの間に電気的接触状態で挟持さ
れる。ここで、信号線58を引き抜こうとすると、接触
片29aの端部が信号線58に食い込んで信号線58の
抜けが阻止されるとともに、接触片29a、29bの2
点で信号線58が端子金具28の基部28aに押し付け
られて、確実に接触されている。
をボディ2内の空スペースに納めるようにしてベース1
に宛われる。この時、ボディ2の外周縁部の内周壁面が
ガイド22に係合し、ボディ2がベース1に対して位置
決めされる。そこで、感知器本体を、一方向に回動させ
ると、ボディ2はガイド22に案内されて回動し、刃部
27の周方向一端部が刃受部25の溝部25a内に導か
れる。感知器本体をさらに回動させると、刃部27の周
方向一端部は溝25a内を通過し、弾性支持片24上に
至り、刃受部26の溝部26a内に導かれる。この時、
弾性支持片24は、ポッチ24aを介して刃部27に押
圧されて天井57側に撓み、感知器本体の回動動作は阻
害されない。そして、小孔27aがポッチ24a上に到
達した時に、弾性支持片24が復元してポッチ24aと
小孔27aとが嵌合し、感知器本体がベース1に弾性支
持される。なお、感知器本体をさらに回動させようとす
ると、刃部27の周方向一端側がストッパ26bに当接
し、それ以上の感知器本体の回動が阻止され、感知器本
体がベース1に対して所定の位置関係を保って取り付け
られる。この結果、ボディ2とベース1との取付構造に
必要な高さは、天井57の下面からベース1本体の厚み
に刃部27および刃受部25のL字の突出部分の厚み、
即ち刃受部25の高さを加えた分でよくなる。
では、電線接続部10は十字形の引出穴20から露出す
ることなくベース1に覆い隠され、かつ、回路基板3は
裏カバー9および周壁2dにより覆い隠されている。そ
こで、天井57の信号線引き出し穴57aからの漏水が
引出穴20からボディ2内に侵入しても、電線接続部1
0および回路基板3を避けてボディ2の内底面に集ま
り、水抜き穴7から排水される。
り外すには、ポッチ24aと小孔27aとの弾性嵌合力
に抗して感知器本体を周方向他側に回動させることによ
り、小孔27aがポッチ24aから外れて、刃部27が
溝部25a、26a内を通って刃受部25、26から外
れ、感知器本体がベース1から離反される。そして、感
知器本体を天井57から離し、ボタン部30eを押しな
がら信号線58を引き抜く。この時、図16の(c)に
示されるように、ボタン部30eの先端が端子金具28
の貫通穴28b内を通って隔壁2g内に押し込まれて、
接触バネ29の接触片29aを押圧する。これにより、
接触片29aの端部が信号線58から離反し、信号線5
8の引き抜きが可能となる。その後、固定ねじ32を取
り外し、ベース1を天井57から取り外して火災感知器
の取り外しが完了する。
信号線58が接続される電線接続部10がボディ2の内
部に設けられているので、高さを必要とする電線接続部
10をお椀状のボディ2の空スペースに配置でき、電線
接続部10を配置することに起因するボディ2の高さの
増大がない。また、ベース1に電線接続部10を配設し
ないので、その分ベース1を薄く形成できる。その結
果、火災感知器を薄型化でき、一般住宅の居室天井57
に違和感なく、美観を損なうことなく設置できるという
効果が得られる。また、引出穴20がボディ2に対向す
るベース1の部位に設けられているので、信号線58が
火災感知器の外部に露出せず、美観を損なうことなく火
災感知器を設置できる。さらに、ベース1を天井57に
固定する固定ネジ32が感知器本体により覆い隠されて
いるので、美観を損なうことなく火災感知器を設置でき
る。
25、26がベース1に設けられ、刃部27がボディ2
に設けられ、刃部27を刃受部25、26の溝部25
a、26aに挿入して感知器本体をベース1に装着する
ようにしているので、ボディ2とベース1との固定手段
に止め金具を用いておらず、ベース1の強度を大きくす
る必要がなく、ベース1の肉厚を薄くでき火災感知器の
薄型化が図れる。また、ベース1およびボディ2を樹脂
で作製しているので、ベース1およびボディ2を樹脂成
形する際に刃受部25、26および刃部27を一体に成
形でき、製造工程が簡略化され、低コスト化が図られ
る。また、感知器本体をベース1に宛って回動させるこ
とで、感知器本体をベース1に着脱できるので、火災感
知器の取付、取り外し作業性を向上させることができ
る。
4が感知器本体の回動動作に伴って刃部27に押圧され
て反発力を発生し、該反発力により刃部を弾性支持する
ように構成されているので、火災感知器の取付、取り外
し作業性を向上させることができる。なお、この弾性支
持片24は、刃部27を押圧する代わりに、刃受部2
5、26に押圧されるようにボディ2に設けてもよい。
また、刃部27にポッチ27aが設けられ、弾性支持片
24に小孔24aが設けられ、感知器本体の回動動作に
よりポッチ27aと小孔24aとが嵌合されるように構
成されているので、感知器本体をベース1に装着したと
きにポッチ27aと小孔24aとの嵌合によるクリック
感が作業者に感じられ、感知器本体の装着を感覚的に確
認することができる。また、ガイド22がベース1に設
けられているので、感知器本体のベース1に対する位置
合わせが容易となり、感知器本体の回動がスムーズにな
るとともに、感知器本体のベース1に対する相対位置が
感知器本体の回動時にずれることもなく、感知器本体の
装着作業性を向上させることができる。また、刃受部2
6にストッパ26bが設けられているので、装着時に感
知器本体を回動し過ぎることがなく、感知器本体のベー
ス1に対する装着位置を精度良く確保することができ
る。なお、ストッパ26bは刃受部26の代わりに、刃
部27に設けることもできる。
のベース1に対する位置決めおよび感知器本体の回動を
案内するためのガイド22をベース1に設けるものとし
ているが、刃受部25、26の外径形状をボディ2の上
部外周縁部の内周壁面に係合する円弧状に形成して、刃
受部25、26にガイド機能を付加してもよい。この場
合、ガイド22が不要となり、ベース1の製造が容易と
なる。また、上記実施の形態1では、弾性支持片24に
ポッチ24aを設け、刃部27に小孔27aを設けるも
のとしているが、弾性支持片24に小孔を設け、刃部2
7にポッチを設けるようにしても、同様の効果を奏す
る。また、嵌合部と被嵌合部とは小孔とポッチとの組み
合わせに限定されるものではなく、互いに嵌め合わされ
る形状であればよい。
形態2に係る火災感知器に適用されるベースを示す要部
側面図、図18はこの発明の実施の形態2に係る火災感
知器に適用されるボディを示す要部断面である。図17
において、L字状の刃受部33が溝部33aを外周側に
開口するようにベース1Aの下面外周縁部に立設されて
いる。また、刃受部33の溝部33aの周方向の一端部
が塞がれてストッパ33bを構成している。さらに、刃
受部33に被嵌合部としてのポッチ33cが設けられて
いる。図18において、刃部34がボディ2Aの上部外
周縁部から内周側に延出するように設けられている。こ
の刃部34はボディ2Aの上端部から所定距離沈んだ位
置から内周側に延出し、上下方向に撓むように形成され
ている。さらに、刃部34の下面には、嵌合部としての
小孔34aが設けられている。なお、他の構成は上記実
施の形態1と同様に構成されている。
井に固定されたベース1に宛い、一方向に回動させる
と、刃部34の周方向一端部が刃受部33の溝部33a
内に導かれる。感知器本体をさらに回動させると、ポッ
チ33cが刃部34の下面に当たり、刃部34が上方に
撓んで溝33a内を進む。そして、ポッチ33cが小孔
34aの位置に到達すると、刃部34の反発力によりポ
ッチ33cが小孔34aに嵌合され、感知器本体がベー
ス1Aに弾性支持される。なお、感知器本体をさらに回
動させようとすると、刃部34の周方向一端側がストッ
パ33bに当接し、それ以上の感知器本体の回動が阻止
される。従って、この実施の形態2においても、上記実
施の形態1と同様の効果が得られる。なお、ストッパ3
3bは、刃部34に設けて刃受部33が当接するように
位置させてもよい。
してサーミスタ4を用いた熱感知器として説明している
が、感知手段としてサーミスタ4を用いた熱感知器に限
定されるものではなく、バイメタルを用いた熱感知器や
光電式の煙感知器であっても、さらには炎感知器やニオ
イ感知器であっても、同様の効果を奏する。
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
板状に成形された樹脂製のベースと、このベースに着脱
可能に装着される有底円筒状に成形された樹脂製のボデ
ィ、このボディ内に収納される回路基板およびこの回路
基板に電気的に接続されて上記ボディの中心穴から下面
側に延出する感知手段を有する感知器本体とを備えた火
災感知器において、刃部が上記ボディの上部外周縁部の
少なくとも2箇所から内周側に延出するように設けら
れ、かつ、L字状の刃受部が上記ベースの下面外周縁部
の上記刃部に対応する位置にそれぞれの溝部を外周側に
向けて立設され、上記ボディを上記ベース下面に位置合
わせして当接させて上記中心穴周りに回動させることに
より、上記刃部が上記刃受部の溝部に挿入されて、上記
感知器本体が上記ベースに装着されるように構成されて
いるので、薄型化が図られ、設置面に違和感なく、美観
を損なうことなく設置できるとともに、感知器本体のベ
ースへの装着作業が容易となり、設置作業性を向上でき
る火災感知器が得られる。
近傍に上記ベースの厚み方向に撓むように上記ベースの
下面に設けられ、上記刃部が上記刃受部に挿入された際
に、上記弾性支持片が上記刃部に押圧されて撓んで反発
力を発生し、該反発力により上記刃部を弾性支持するよ
うに構成されているので、感知器本体を回動させること
で感知器本体をベースに支持でき、感知器本体のベース
への装着作業が容易となる。
弾性支持片に被嵌合部が形成され、上記刃部が上記刃受
部に挿入された際に、上記嵌合部が上記被嵌合部に嵌合
するように構成されているので、作業者が感知器本体の
ベースへの装着を感覚的に確認することができる。
刃受部に被嵌合部が形成され、上記刃部が上記刃受部に
挿入された際に、上記嵌合部が上記被嵌合部に嵌合する
ように構成されているので、作業者が感知器本体のベー
スへの装着を感覚的に確認することができる。
に係合する円弧状のガイドが上記ベースの下面に立設さ
れているので、感知器本体の着脱作業性が向上される。
着位置を規定するストッパを備えているので、感知器本
体をベースに装着する際に、感知器本体を回動し過ぎる
ことがなく、感知器本体のベースに対する装着位置が精
度良く確保される。
と、このベースに着脱可能に装着される有底円筒状のボ
ディ、このボディ内に収納される回路基板およびこの回
路基板に電気的に接続されて上記ボディの中心穴から下
面側に延出する感知手段を有する感知器本体とを備えた
火災感知器において、上記設置面から引き出された信号
線が接続される電線接続部が上記ボディの内底面に設け
られているので、ベースを板状に形成することができ、
全体的に薄型化が図られ、設置面に違和感なく、美観を
損なうことなく設置できる火災感知器が得られる。
号線が挿通される引出穴が上記ベースの上記ボディに対
向する部位に穿設されているので、美観を損なうことな
く火災感知器を設置することができる。
固定手段が上記ベースに装着された上記感知器本体によ
り覆い隠されているので、美観を損なうことなく火災感
知器を設置することができる。
り状に開口した有底円筒状に形成されているので、火災
感知器の薄型化が図られ、設置面に違和感なく、美観を
損なうことなく設置できる。
構成を示す断面図である。
示す構成図である。
感知器本体を示す上面図である。
適用されるベースの構成を説明する図である。
適用されるベースを示す要部拡大図である。
適用されるボディを示す上面図である。
に適用される端子金具の構成を説明する図である。
に適用される接触バネの構成を説明する図である。
に適用される端子カバーの構成を説明する図である。
ある。
に適用される電線接続部による信号線の装着動作を説明
する図である。
に適用されるベースを示す要部拡大側面図である。
に適用されるボディを示す要部拡大断面図である。
る。
3 回路基板、4 サーミスタ(感知手段)、5 プロ
テクタ、10 電線接続部、20 引出穴、22 ガイ
ド、24 弾性支持片、24a、33c ポッチ(被嵌
合部)、25、26、33 刃受部、25a、26a、
33a 溝部、26b、33b ストッパ、27、34
刃部、27a、34a 小孔(嵌合部)、32 固定
ネジ(固定手段)、57 天井(設置面)、100 火
災感知器。
Claims (10)
- 【請求項1】 設置面に固定される円板状に成形された
樹脂製のベースと、このベースに着脱可能に装着される
有底円筒状に成形された樹脂製のボディ、このボディ内
に収納される回路基板およびこの回路基板に電気的に接
続されて上記ボディの中心穴から下面側に延出する感知
手段を有する感知器本体とを備えた火災感知器におい
て、 刃部が上記ボディの上部外周縁部の少なくとも2箇所か
ら内周側に延出するように設けられ、かつ、L字状の刃
受部が上記ベースの下面外周縁部の上記刃部に対応する
位置にそれぞれの溝部を外周側に向けて立設され、上記
ボディを上記ベース下面に位置合わせして当接させて上
記中心穴周りに回動させることにより、上記刃部が上記
刃受部の溝部に挿入されて、上記感知器本体が上記ベー
スに装着されるように構成されていることを特徴とする
火災感知器。 - 【請求項2】 弾性支持片が上記刃受部の周方向の近傍
に上記ベースの厚み方向に撓むように上記ベースの下面
に設けられ、上記刃部が上記刃受部に挿入された際に、
上記弾性支持片が上記刃部に押圧されて撓んで反発力を
発生し、該反発力により上記刃部を弾性支持するように
構成されていることを特徴とする請求項1記載の火災感
知器。 - 【請求項3】 上記刃部に嵌合部が形成され、上記弾性
支持片に被嵌合部が形成され、上記刃部が上記刃受部に
挿入された際に、上記嵌合部が上記被嵌合部に嵌合する
ように構成されていることを特徴とする請求項2記載の
火災感知器。 - 【請求項4】 上記刃部に嵌合部が形成され、上記刃受
部に被嵌合部が形成され、上記刃部が上記刃受部に挿入
された際に、上記嵌合部が上記被嵌合部に嵌合するよう
に構成されていることを特徴とする請求項1記載の火災
感知器。 - 【請求項5】 上記ボディの上部外周縁部の内壁面に係
合する円弧状のガイドが上記ベースの下面に立設されて
いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
に記載の火災感知器。 - 【請求項6】 上記ベースに対する上記ボディの装着位
置を規定するストッパを備えていることを特徴とする請
求項1乃至請求項5のいずれかに記載の火災感知器。 - 【請求項7】 設置面に固定される円板状のベースと、
このベースに着脱可能に装着される有底円筒状のボデ
ィ、このボディ内に収納される回路基板およびこの回路
基板に電気的に接続されて上記ボディの中心穴から下面
側に延出する感知手段を有する感知器本体とを備えた火
災感知器において、 上記設置面から引き出された信号線が接続される電線接
続部が上記ボディの内底面に設けられていることを特徴
とする火災感知器。 - 【請求項8】 上記設置面から引き出された上記信号線
が挿通される引出穴が上記ベースの上記ボディに対向す
る部位に穿設されていることを特徴とする請求項7記載
の火災感知器。 - 【請求項9】 上記ベースを上記設置面に固定する固定
手段が上記ベースに装着された上記感知器本体により覆
い隠されていることを特徴とする請求項7記載の火災感
知器。 - 【請求項10】 上記ボディが、上方に向けて末広がり
状に開口した有底円筒状に形成されていることを特徴と
する請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の火災感知
器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32378199A JP3750979B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 火災感知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32378199A JP3750979B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 火災感知器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001143170A true JP2001143170A (ja) | 2001-05-25 |
JP3750979B2 JP3750979B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=18158559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32378199A Expired - Fee Related JP3750979B2 (ja) | 1999-11-15 | 1999-11-15 | 火災感知器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3750979B2 (ja) |
-
1999
- 1999-11-15 JP JP32378199A patent/JP3750979B2/ja not_active Expired - Fee Related
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