JP2001142569A - キーボード装置および電子機器 - Google Patents

キーボード装置および電子機器

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JP2001142569A JP2000267381A JP2000267381A JP2001142569A JP 2001142569 A JP2001142569 A JP 2001142569A JP 2000267381 A JP2000267381 A JP 2000267381A JP 2000267381 A JP2000267381 A JP 2000267381A JP 2001142569 A JP2001142569 A JP 2001142569A
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雅 瀬戸
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和也 柴崎
Hiroaki Itakura
広明 板倉
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博 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、第1および第2のケーブルの配線作
業を容易に行うことができ、作業性が向上するキーボー
ド装置の提供を目的とする。 【解決手段】キーボード117は、キーボードパネル118の
上面に並べて配置された多数のキー119と、隣り合うキ
ーの間に配置されたポインティングデバイス120とを備
えている。キーの操作に伴う信号が導かれるフラットな
第1のケーブル400と、ポインティングデバイスの操作
に伴う信号が導かれるフラットな第2のケーブル401
は、夫々キーボードパネルから導出されており、これら
ケーブルは、夫々その先端に端子部400a,401aを有して
いる。第1のケーブルと第2のケーブルとは、その端子
部が同一面上において一列に並ぶように一体化されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポインティングデ
バイスを有するキーボード装置およびこのキーボード装
置が組み込まれたポータブルコンピュータのような電子
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばブック形のポータブルコンピュー
タに用いられるキーボードにおいて、多数のキーを支持
するキーボードパネルにポインティングデバイスを一体
的に組み込んだものが知られている。ポインティングデ
バイスは、ディスプレイユニットの表示画面に表示され
ているカーソルを任意な位置に選択的に移動させるため
のもので、通常はキーボードの中央部に配置されてい
る。
【0003】この種のキーボードは、キーの操作に伴う
信号が導かれる第1のケーブルと、ポインティングデバ
イスの操作に伴う信号が導かれる第2のケーブルとを有
している。これら第1および第2のケーブルは、夫々フ
ラットなフレキシブルプリント配線板にて構成され、上
記キーボードパネルの裏面からコンピュータの筐体の内
部に導かれている。そして、これら第1および第2のケ
ーブルの先端には端子部が形成されており、各ケーブル
の端子部は、筐体の内部に収容された回路基板に電気的
に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のキー
ボードでは、第1のケーブルと第2のケーブルとがキー
ボードパネルから個別に引き出されて、その端子部が互
いに分離されているので、コンピュータの組み立て時に
は、第1のケーブルおよび第2のケーブルの端子部を個
々に回路基板に接続しなくてはならない。
【0005】このため、第1および第2のケーブルを配
線する際の作業工数が多くなり、コンピュータの組み立
て作業に手間を要するといった問題が生じてくる。
【0006】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、第1および第2のケーブルの配線作業を
容易に行うことができ、作業性が向上するキーボード装
置および電子機器の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るキーボード装置は、キーボードパネル
と、このキーボードパネルの上面に並べて配置された多
数のキーと、上記キーボードパネルの上面に配置された
ポインティングデバイスと、上記キーボードパネルから
導出され、上記キーの操作に伴う信号が導かれるととも
に、その先端に端子部を有するフラットな第1のケーブ
ルと、上記キーボードパネルから導出され、上記ポイン
ティングデバイスの操作に伴う信号が導かれるととも
に、その先端に端子部を有するフラットな第2のケーブ
ルとを具備している。そして、上記第1のケーブルと上
記第2のケーブルとは、その端子部が同一面上において
一列に並ぶように一体化されていることを特徴としてい
る。
【0008】このような構成によれば、第1および第2
の二種類のケーブルが端子部を介して一つにまとまるの
で、一つの端子部を共通のコネクタに接続することで、
第1および第2のケーブルの配線作業が完了する。その
ため、ケーブル配線時の作業工数を少なく抑えることが
でき、配線作業を容易に行うことができる。
【0009】また、上記目的を達成するため、本発明に
係る電子機器は、回路基板を収容する筐体と、この筐体
の上面に配置されたキーボードとを備えている。このキ
ーボードは、キーボードパネルと、このキーボードパネ
ルの上面に並べて配置された多数のキーと、上記キーボ
ードパネルの上面に配置されたポインティングデバイス
と、上記キーボードパネルから導出され、上記キーの操
作に伴う信号が導かれるとともに、その先端に端子部を
有するフラットな第1のケーブルと、上記キーボードパ
ネルから導出され、上記ポインティングデバイスの操作
に伴う信号が導かれるとともに、その先端に端子部を有
するフラットな第2のケーブルとを含み、上記第1のケ
ーブルと上記第2のケーブルとは、その端子部が同一面
上において一列に並ぶように一体化されているととも
に、この端子部を介して上記回路基板に電気的に接続さ
れていることを特徴としている。
【0010】このような構成によれば、第1および第2
の二種類のケーブルが端子部を介して一つにまとまるの
で、一つの端子部を回路基板上の共通のコネクタに接続
することで、第1および第2のケーブルの配線作業が完
了する。そのため、ケーブル配線時の作業工数が少なく
なり、電子機器の組み立て作業性が良好となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施形態を、
ポータブルコンピュータに適用した図1ないし図24に
もとづいて説明する。
【0012】図1は、A4サイズのブック形のポータブ
ルコンピュータ1を示している。このコンピュータ1
は、べースユニット2と、このべースユニット2に支持
されたディスプレイユニット3とを備えている。
【0013】ベースユニット2は、四角形箱状をなす筐
体4を備えている。この筐体4は、互いに対向し合う底
面5aと上面5b、これら底面5a、上面5bに連なる
前面5cと後面5dおよび左右の側面5e,5fを有す
る偏平な四角形箱状をなしている。
【0014】筐体4は、底面5aを有するロアハウジン
グ7と、上面5bを有するアッパハウジング8とに分割
されている。これらロアハウジング7およびアッパハウ
ジング8は、ABS樹脂のような合成樹脂材料にて構成
されている。
【0015】図4や図10に示すように、ロアハウジン
グ7の内部には、回路基板10が収容されている。回路
基板10は、ロアハウジング7の底面5a上の複数のボ
ス部11にねじ12を介して固定されており、この底面
5aと平行に配置されている。回路基板10は、底面5
aと略同じ大きさを有する四角形状をなしており、その
前後左右の周縁部がロアハウジング7の前面5c、後面
5dおよび左右の側面5e,5fに隣接されている。そ
して、回路基板10の上面および下面には、LSIパッ
ケージのような各種の回路部品13が実装されている。
【0016】図4に示すように、ロアハウジング7の内
部には、ハードディスク駆動装置15とCD−ROM駆
動装置16とが収容されている。ハードディスク駆動装
置15は、ロアハウジング7の前半部の左端部に位置さ
れており、上記回路基板10の上面に載置されている。
このハードディスク駆動装置15は、図示しないハード
ディスクコネクタを介して回路基板10に接続されてい
る。
【0017】CD−ROM駆動装置16は、ロアハウジ
ング7の後半部の右端部に位置され、このロアハウジン
グ7の底面5a上にねじ止めされている。このため、ロ
アハウジング7の底面5aに固定された回路基板10
は、図4ないし図6に示すように、CD−ROM駆動装
置16を逃げる切り欠き18を有しており、この切り欠
き18は、回路基板10の右側の周縁部に開口されてい
る。
【0018】図6や図7に示すように、CD−ROM駆
動装置16は、偏平な箱形状を有する金属製のケーシン
グ20を備えている。ケーシング20は、複数の舌片2
1を有し、これら舌片21がロアハウジング7の底面5
aにねじ止めされている。ケーシング20は、ロアハウ
ジング7の内部に収まるような厚み寸法を有している。
このケーシング20の上面20aは、図4に示すよう
に、ロアハウジング7の上方への開口端に位置されてい
る。
【0019】ケーシング20の側面には、ディスク挿入
口22が開口されている。このディスク挿入口22に
は、ガイド枠23が取り付けられている。また、ディス
ク挿入口22は、ロアハウジング7の右側の側面5fと
向かい合っており、この側面5fにディスク挿入口22
を露出させる開口部24が形成されている。
【0020】ケーシング20の内部には、図7に示すよ
うに、ディスク収納部27とディスク駆動部28とが上
下に重ねて収容されている。ディスク収納部27は、ケ
ーシング20に引き出し可能に支持されたディスクホル
ダ30を備えている。ディスクホルダ30は、円盤状の
光ディスク31が載置される底壁32と、この底壁32
に連なる端壁33とを備えている。底壁32は、光ディ
スク31の情報記録面である下面と向かい合っており、
この底壁32にアクセス用の窓部34が開口されてい
る。端壁33は、ディスク挿入口22を開閉可能な大き
さを有し、上記側面5fの開口部24に露出されてい
る。
【0021】このため、ディスクホルダ30は、開口部
24を通じてディスク収納部27に出し入れされるよう
になっており、このディスク収納部27の大きさは、光
ディスク31の直径に応じて定められている。
【0022】ディスク駆動部28は、光ディスク31を
回転駆動するスピンドルモータおよびこのモータの制御
回路部を有している。このディスク駆動部28は、ディ
スク収納部27よりも小さな形状を有している。このた
め、図6に示すように、ディスク駆動部28の側面28
aと、ディスク収納部27の下面27aとで規定される
部分には、段差35が形成されている。
【0023】そして、上記ケーシング20は、上記段差
35に対応する位置に、この段差35に入り込むように
凹む凹部36を備えている。この凹部36は、ディスク
収納部27の下面27aに沿う上面36aと、ディスク
駆動部28の側面28aに沿う側面36bとを有し、こ
れら上面36aと側面36bは、互いに協働してケーシ
ング20の側方および下方に向って連続して開放するよ
うな空間37を構成している。
【0024】図6に示すように、ケーシング20の凹部
36は、このケーシング20の後部に位置されている。
そして、この凹部36内に、上記回路基板10の切り欠
き18に連なる後部が入り込んでおり、この回路基板1
0の一部および回路部品13が空間37内に収容されて
いる。そのため、回路基板10の切り欠き18は、CD
−ROM駆動装置16の平面形状よりも小さく形成され
ており、その分、回路基板10の実装面積が広げられて
いる。
【0025】図2や図4に示すように、ロアハウジング
7は、その前端部にバッテリ収容部40を備えている。
バッテリ収容部40は、ハードディスク駆動装置15の
左側方であり、かつCD−ROM駆動装置16の前方に
位置されており、上記ロアハウジング7の上方に向けて
開放された凹所にて構成されている。そして、バッテリ
収容部40の底部には、金属製のシールド板41が配置
されており、このシールド板41は、回路基板10の前
半部上面を覆い隠している。
【0026】図8に示すように、バッテリ収容部40と
ハードディスク駆動装置15との間には、合成樹脂製の
バッテリホルダ42が配置されている。バッテリホルダ
42のバッテリ収容部40に臨む面には、バッテリコネ
クタ44が配置されている。このバッテリコネクタ44
は、回路基板10の上面に実装されている。
【0027】バッテリ収容部40には、バッテリパック
46が取り出し可能に収容されている。バッテリパック
46は、商用交流電源を得られない場所でコンピュータ
1を使用する時に、その駆動用電源となるもので、ロア
ハウジング7の上方からバッテリ収容部40に出し入れ
されるようになっている。バッテリパック46をバッテ
リ収容部40に収容すると、このバッテリパック46の
正負の端子板がバッテリコネクタ44に接するようにな
っている。このため、本実施形態のコンピュータ1で
は、ロアハウジング7の前半部にハードディスク駆動装
置15とバッテリパック46とが左右に並べて配置され
ている。
【0028】図8に示すように、ハードディスク駆動装
置15の上面は、シールド板48によって覆われてい
る。シールド板48は、ロアハウジング7の底面5aに
ねじ止めされており、このシールド板48は、複数の基
板取り付け座49を一体に備えている。
【0029】基板取り付け座49には、音響基板50が
ねじ止めされている。音響基板50の左端部には、端子
カバー51が取り付けられている。端子カバー51は、
音響基板50上に配置された複数のジャック(図示せ
ず)を覆っており、この端子カバー51は、ジャックに
連なる複数のプラグ孔53(図9に示す)を備えてい
る。プラグ孔53は、図示しないヘッドフォン等のプラ
グが抜き差しされるもので、ロアハウジング7の左側方
に露出されている。
【0030】なお、この第1の実施形態におけるコンピ
ュータ1は、CD−ROM駆動装置16を装着した機種
と、このCD−ROM駆動装置16の代わりにフロッピ
ー(登録商標)ディスク駆動装置を装着した機種の二通
りのバリエーションが存在し、フロッピーディスク駆動
装置を装着した機種では、上記音響基板50は基板取り
付け座49から取り外されている。
【0031】図10に示すように、回路基板10の上面
には、第1のカード収容部56と、第2のカード収容部
57とが配置されている。第1および第2のカード収容
部56,57は、夫々PCMCIA(Personal Computer Card
International Association)カードやインターフェース
カードのような拡張カード58を取り出し可能に収容す
るためのものである。これらカード収容部56,57
は、上記ハードディスク駆動装置15の後方であり、か
つCD−ROM駆動装置16の左側に位置され、ロアハ
ウジング7の厚み方向に積み重ねられている。
【0032】第1および第2のカード収容部56,57
は、ロアハウジング7の左側の側面5eに隣接されてい
る。この側面5eには、拡張カード58を抜き差し可能
に挿入するためのカード挿入口59が開口されている。
【0033】図4に示すように、第1および第2のカー
ド収容部56,57は、夫々拡張カード58が取り外し
可能に接続されるカードコネクタ60と、上記カード挿
入口59から挿入された拡張カード58をカードコネク
タ60に導くガイドレール61a,61bとを備えてい
る。
【0034】また、第1および第2のカード収容部5
6,57は、夫々拡張カード58を排出するためのイジ
ェクタ62を備えている。イジェクタ62は、オペレー
タが指先で押圧する操作レバー63を有している。操作
レバー63は、ガイドレール61a,61bに突没可能
に支持されているとともに、カード挿入口59に露出さ
れている。
【0035】図4、図5および図9に示すように、ロア
ハウジング7には、カード挿入口59を開閉するカード
カバー65が取り付けられている。カードカバー65
は、第1および第2のカード収容部56,57に連なる
第1の開口部66を有している。このカードカバー65
には、第1の開口部66を開閉する第1の小カバー67
が取り付けられている。第1の小カバー67は、下側の
第2のカード収容部57に連なる第2の開口部68を有
している。この第1の小カバー67には、第2の開口部
68を開閉する第2の小カバー69が取り付けられてい
る。
【0036】このため、カードカバー65を閉じた状態
でも、第1の小カバー67を開くことにより第1および
第2のカード収容部56,57を露出させることがで
き、第2の小カバー69のみを開けば、第2のカード収
容部57のみを露出させることができる。
【0037】したがって、第1のカード収容部56ある
いは第2のカード収容部57に拡張カード58を装着し
た状態において、第1又は第2の小カバー67,69の
みを開くようにすれば、第1又は第2の開口部66,6
8を通じて拡張カード58にケーブル(図示せず)を接
続することができる。
【0038】この際、第1および第2のカード収容部5
6,57に共通の大きなカード挿入口59は、カードカ
バー65によって覆われている。そのため、第1および
第2のカード収容部56,57に連なる開口面積を必要
最小限に止めることができ、これら第1および第2のカ
ード収容部56,57への埃等の侵入を防止することが
できる。
【0039】図4や図10に示すように、回路基板10
の後端部には、金属製のコネクタパネル72が取り付け
られている。コネクタパネル72は、回路基板10の全
幅に亘る長さを有し、この回路基板10の後端部におい
て上向きに延びている。コネクタパネル72は、その上
端部と下端部とに夫々フランジ部72a,72bを一体
に備えている。上側のフランジ部72aは、ロアハウジ
ング7の後面5dの上端部に重ねられている。下側のフ
ランジ部72bは、ロアハウジング7の底面5aに重ね
られている。
【0040】コネクタパネル72には、プリンタや外部
フロッピーディスク駆動装置を接続するための第1のパ
ラレルポート73と、外部拡張ステーションを接続する
ための拡張ポート74と、外部CRTディスプレイを接
続するためのRGBコネクタ75と、RS232C規格
のインターフェースコネクタを有する周辺機器を接続す
るための接続ポート76と、外部キーボードやマウスを
接続するためのキーボードコネクタ77とが支持されて
いる。
【0041】これら各種のポート73,74,76やコ
ネクタ75,77は、コネクタパネル72の横方向に一
列に並んで配置されており、図3に見られるように、夫
々ロアハウジング7の後面5dに露出されている。そし
て、各種のポート73,74,76やコネクタ75,7
7は、回路基板10に電気的に接続されており、これら
ポート73,74,76やコネクタ75,77と回路基
板10との接続部は、コネクタパネル72によって後方
から覆われている。
【0042】なお、ロアハウジング7の後面5dには、
拡張ポート74を開閉可能に覆うポートカバー78が取
り付けられている。
【0043】図11に示すように、回路基板10の後部
には、外部フロッピーディスク駆動装置を接続するため
の第2のパラレルポート80と電源スイッチ81とが実
装されている。これら第2のパラレルポート80と電源
スイッチ81とは、ロアハウジング7を左側から見た場
合に、上下に並んで配置されている。
【0044】第2のパラレルポート80は、回路基板1
0の下面において、この回路基板10の左側の側縁部に
隣接されている。第2のパラレルポート80は、ロアハ
ウジング7の左側の側面5eに開けた導出口82と向か
い合っており、このロアハウジング7の側面5eには、
導出口82を開閉するサイドカバー83が取り付けられ
ている。
【0045】電源スイッチ81は、スイッチ本体84
と、このスイッチ本体84に支持されたプッシュ式のア
ーマチュア85とを有している。この電源スイッチ81
は、スイッチ本体84から導出されたリード(図示せ
ず)を有し、このリードを回路基板10に差し通してそ
の下面に半田付けすることで回路基板10上に支持され
ている。
【0046】そのため、電源スイッチ81は、回路基板
10の上面において、上記第2のパラレルポート80を
避けた位置に配置されており、この第2のパラレルポー
ト80よりも右側にずれている。そして、電源スイッチ
81のアーマチュア85は、ロアハウジング7の左側の
側面5eと向かい合っており、この側面5eにアーマチ
ュア85との対向し合う開口部86が形成されている。
この開口部86は、上記導出口82に真上に位置されて
いる。
【0047】一方、図1に示すように、筐体4のアッパ
ハウジング8は、ハウジング本体90と、このハウジン
グ本体90の前端に連なるパームレスト91とに分割さ
れている。ハウジング本体90は、キーボード装着部9
2と凸部93とを備えている。
【0048】キーボード装着部92は、左右の側壁94
a,94bおよび後壁94cと、これら各壁94a〜9
4cに連なる底壁94d(図6や図10に示す)とを有
する凹所にて構成され、ハウジング本体90の上面の略
全面に亘るような大きさを有している。このキーボード
装着部92の底壁94dは、CD−ROM駆動装置16
や第1および第2のカード収容部56,57の真上に位
置されており、この底壁94dの前端部には、図8に示
すように下向きに延びる区画壁94eが形成されてい
る。
【0049】区画壁94eの下端部は、上記回路基板1
0と共にロアハウジング7のボス部11にねじ止めされ
ている。区画壁94eは、バッテリ収容部40の後壁を
兼ねており、このバッテリ収容部40とロアハウジング
7の内部との間を仕切っている。
【0050】凸部93は、キーボード装着部92の直後
に位置されている。この凸部93は、ハウジング本体9
0の上面から上向きに突出されるとともに、このハウジ
ング本体90の横方向に沿って延びており、このハウジ
ング本体90の全幅に亘る長さを有している。
【0051】図12に示すように、凸部93は、ハウジ
ング本体90の上面から上向きに延びる前面95と、こ
の前面95の上端から後方に延びる上面96と、この上
面96の後端から下向きに延びる後面97とを有し、全
体としてハウジング本体90の下方に向けて開放された
収容空間98を有する中空状をなしている。この凸部9
3の後面97は、筐体4の後面5dに面一に連続され、
この筐体4の後方に露出されている。
【0052】凸部93は、一対のディスプレイ支持部1
00a,100bを有している。ディスプレイ支持部1
00a,100bは、凸部93の横方向に互いに離間し
て配置されており、夫々凸部93の前方、上方および後
方に向けて連続して開放された凹所にて構成されてい
る。
【0053】これらディスプレイ支持部100a,10
0bは、左右共通の構成であるため、左側のディスプレ
イ支持部100aを代表して説明する。図13や図14
に示すように、ディスプレイ支持部100aは、ハウジ
ング本体90の上面に連なる底面101と、この底面1
01に連なる左右の側面102,103とを備えてい
る。底面101は、底部開口101aを有し、この底部
開口101aはハウジング本体90の内部に向けて開口
されている。また、側面102,103は、夫々側部開
口102a,103aを有している。側部開口102
a,103aは、底部開口101aに連なるとともに、
上記収容空間98に開口されている。
【0054】ディスプレイ支持部100aには、ハウジ
ング本体90の内側からカバー106がねじ止めされて
いる。カバー106は、図10や図13に示すように、
ディスプレイ支持部100aの底部開口101aを覆う
底壁部108と、側部開口102a,103aに嵌まり
込む左右一対の側壁部109a,109bとを有してい
る。側壁部109a,109bは、側部開口102a,
103aと協働してディスプレイ支持部100aの側面
102,103に開口部110a,110bを構成して
いる。
【0055】また、凸部93は、ディスプレイ支持部1
00a,100bの間に位置される電源収容部113
と、上記ディスプレイ支持部100a,100bの左右
両側に位置されるヒンジ収容部114a,114bとに
区分けされている。これら電源収容部113およびヒン
ジ収容部114a,114bは、図13に示すように、
回路基板10の後端部の上方に位置されるとともに、ロ
アハウジング7の内部に連なっている。
【0056】図14に示すように、電源収容部113の
前面95は、ヒンジ収容部114a,114bの前面9
5よりも前方のキーボード装着部92に向けて張り出し
ている。そのため、電源収容部113の前面95および
ヒンジ収容部114a,114bの前面95とは、前後
にずれて位置されており、これら前面95の間には段差
が生じている。そして、上記前面95が夫々運なるハウ
ジング本体90の上面は、上記段差の部分に入り込む平
坦部115a,115bを有している。
【0057】ハウジング本体90のキーボード装着部9
2には、キーボード117が配置されている。キーボー
ド117は、キーボードパネル118を備えている。キ
ーボードパネル118は、キーボード装着部92に嵌合
可能な長方形板状をなしており、このキーボード装着部
92の底壁94d上に載置されている。キーボードパネ
ル118の上面には、多数のキー119と、ポインティ
ングデバイスの一種であるジョイスティック120とが
配置されている。
【0058】キーボードパネル118は、キーボード装
着部92の前端に位置される前縁部118a(図8に示
す)と、キーボード装着部92の後壁94cに沿う後縁
部118b(図12に示す)とを有している。キーボー
ドパネル118の後縁部118bには、複数の係合突起
121(図12に一つのみを図示)が形成されており、
これら係合突起121は、後壁94cに開けた係合孔1
22に差し込まれている。
【0059】また、図2や図8に示すように、キーボー
ド装着部92の前端部には、キーボード押え125が取
り付けられている。キーボード押え125は、キーボー
ドパネル118の全幅に亘って延びる細長い棒状をなし
ている。このキーボード押え125は、キーボード装着
部92の底壁94dの前端部に取り外し可能に係止され
ており、この底壁94dとの間でキーボードパネル11
8の前縁部118aを挟み込んでいる。
【0060】このため、キーボード117は、そのキー
ボードパネル118の前縁部118aと後縁部118b
とでキーボード装着部92に支持されている。そして、
このキーボードパネル118の前縁部118aは、キー
ボード押え125によって覆い隠されるようになってい
る。
【0061】上記アッパハウジング8のパームレスト9
1は、キーボード117の手元側に位置されている。こ
のパームレスト91は、キーボード装着部92の前端に
連なっており、上記ハードディスク駆動装置15やバッ
テリ収容部40を上方から覆っている。
【0062】図1や図8に示すように、パームレスト9
1は、オペレータがキーボード117を操作する際の手
置き台126と、この手置き台126の前縁部および左
右の側縁部から下向きに延びる周壁127とを一体に有
し、この周壁127の下端部がロアハウジング7の前半
部上に前後に移動可能に載置されている。手置き台12
6の略中央部には、コマンドの実行および取り消しを行
なうための一対の操作ボタン128a,128bが前後
に並んで配置されている。また、左側の周壁127に
は、上記端子カバー51を露出させる切り欠き129が
形成されている。
【0063】このようなパームレスト91は、上記キー
ボード装着部92に連結されている。図2に示すよう
に、パームレスト91の左右両端部には、後方に向って
延びる支持腕130a,130bが一体に形成されてい
る。支持腕130a,130bは、キーボード装着部9
2の側壁94a,94bとキーボード117との間に入
り込んでいる。
【0064】キーボード装着部92の側壁94a,94
bは、図15ないし図17に右側の側壁94bを代表し
て示すように、支持腕130a,130bが摺動可能に
嵌まり込む嵌合部131を有している。嵌合部131の
支持腕130a,130bとの対向部には、夫々凹部1
32が形成されている。凹部132は、前後方向に延び
る上縁部132aと、この上縁部132aの前端から下
向きに延びる前縁部132bとを有している。前縁部1
32bの下端は、キーボード装着部92の底壁94dに
連なっている。そして、凹部132の前後方向に沿う中
間部には、上下に延びる凸条133が形成されている。
【0065】また、支持腕130a,130bは、凹部
132に嵌合する軸部135を有している。軸部135
は、凹部132の上縁部132aに前後方向に摺動可能
に接している。このため、図17の(B)に示すよう
に、パームレスト91を手元側に引き出すことにより、
軸部135を凹部132の上縁部132aと前縁部12
bとで規定される角部に位置させ、この状態でパームレ
スト91の前端部を引き上げると、図17の(C)に示
すように、パームレスト91が軸部135を支点に上向
きに回動し、ハードディスク駆動装置15やバッテリ収
容部40が上方に露出されるようになっている。そし
て、このパームレスト91の回動は、図2に示すよう
に、パームレスト91の周壁127の後端部がキーボー
ド装着部92の側壁94a,94bの上端に接触するこ
とで停止される。
【0066】したがって、パームレスト91は、ハード
ディスク駆動装置15やバッテリ収容部40を上方から
覆い隠す閉じ位置と、これらハードディスク駆動装置1
5やバッテリ収容部40を上方に露出させる開き位置と
に亘って回動可能にキーボード装着部92に支持されて
いる。このことから、バッテリパック46は、パームレ
スト91を開き位置に回動させた状態で、筐体4の上方
から出し入れされるようになっている。
【0067】パームレスト91を開き位置から閉じ位置
に回動させる際には、まず、パームレスト91を下向き
に回動させ、このパームレスト91の周壁127をロア
ハウジング7の上端部に載置する。そして、この状態で
パームレスト91をキーボード装着部92に向けて後方
にスライドさせる。すると、支持腕130a,130b
が嵌合部131に嵌まり込む。この際、軸部135は、
嵌合部131a,131bの上縁部132aに摺接しつ
つ凸条133を乗り越すので、この時に節動感が付与さ
れ、パームレスト91が閉じ位置にスライドされたこと
を認識することができる。
【0068】パームレスト91は、筐体4の全幅に亘る
細長いものであるため、このパームレスト91を後方に
スライドさせる時に、その左右の支持腕130a,13
0bが前後にずれることなくスライドされるとは限ら
ず、一方の支持腕130a又は130bがオペレータの
手元側に位置するような斜めの姿勢に傾く場合があり得
る。
【0069】しかるに、パームレスト91が傾いた状態
でスライドされても、必ず他方の支持腕130a又は1
30bの軸部135が凸条133を乗り越すので、この
他方の支持腕130a又は130bと嵌合部131との
位置合わせがなされる。そして、この後、手元側に位置
された一方の支持腕130a又は130側の端部を後方
に押圧すれば、一方の支持腕130a又は130bの軸
部135が凸条133を乗り越し、この一方の支持腕1
30a又は130bと嵌合部131との位置合わせがな
される。そのため、パームレスト91の閉じ位置へのス
ライド操作性を良好に維持することができる。
【0070】なお、図1に示すように、パームレスト9
1の前端部には、左右一対のラッチ138a,138b
が配置されている。ラッチ138a,138bは、パー
ムレスト91を閉じ位置に保持するためのもので、ロア
ハウジング7の前端上部に係脱可能に引っ掛かるように
なっている。
【0071】図2に示すように、パームレスト91の裏
面には、金属製のインナーパネル140がねじ止めされ
ている。インナーパネル140は、バッテリ収容部40
との対向部に位置されている。このインナーパネル14
0と手置き台126の裏面との間には、操作ボタン12
8a,128bによって押圧されるスイッチ141a,
141bとスピーカ142とが収容されている。スピー
カ142は、手置き台126の右端部に位置されてお
り、この手置き台126には、音を通すための複数の通
孔143が開口されている。
【0072】ところで、上記筐体4の内部には、商用交
流電源を直流電源に変換して出力するAC電源ユニット
150が収容されている。AC電源ユニット150は、
図12に示すように、電源回路基板151と、この電源
回路基板151に実装された各種の回路部品152と、
これら電源回路基板151や回路部品152を取り囲む
ケース153とを備えており、上記回路部品152のな
かには、変換動作中に発熱する部品が含まれている。こ
のAC電源ユニット150は、図4に見られるように、
筐体4の横方向に延びる角柱状をなしている。そして、
AC電源ユニット150は、ハウジング本体90の電源
収容部113内に収容され、中継ケーブル154を介し
て回路基板10に電気的に接続されている。
【0073】AC電源ユニット150は、コネクタパネ
ル72の上側のフランジ部72aに沿って配置されてお
り、回路基板10の後端部の上方に位置されている。そ
して、このAC電源ユニット150は、その長手方向の
一端部が合成樹脂製のホルダ155を介して回路基板1
0の上に支持されているとともに、他端がコネクタパネ
ル72に支持されている。
【0074】すなわち、図20に示すように、AC電源
ユニット150の電源回路基板151の一端部は、ケー
ス153の切り欠き153aを通じて外方に導出されて
おり、この電源回路基板151の一端部がホルダ155
に支持されている。このホルダ155は、図13や図2
2に示すように、回路基板10の上面に載置される取り
付け座部156を有している。取り付け座部156は、
その左右方向に離間した三箇所が回路基板10と共にロ
アハウジング7のボス部11にねじ12を介して止めら
れている。
【0075】このホルダ155は、電源回路基板151
の一端部と向かい合う支持壁158を有している。支持
壁158は、コネクタパネル72の直前において起立さ
れており、その下端部が取り付け座部156に連なって
いる。そして、支持壁158の上端部には、一対の係止
部159a,159bが形成されており、これら係止部
159a,159bに電源回路基板151の一端部が取
り外し可能に係止されている。
【0076】図21に示すように、電源回路基板151
の他端部は、ケース153を貫通して外方に導出されて
いる。この電源回路基板151の他端部は、コネクタパ
ネル72のフランジ部72a上に位置されており、この
フランジ部72aに連なる支持片160の上面にねじ1
61を介して固定されている。このため、AC電源ユニ
ット150は、コネクタパネル72の上端部に位置され
ており、その大部分がロアハウジング7の上面開口部分
から上方に突出されている。
【0077】そして、ロアハウジング7にアッパハウジ
ング8を被せた状態では、図12に示すように、AC電
源ユニット150が凸部93の電源収容部113に入り
込んでおり、このAC電源ユニット150が電源収容部
113の内側のスペースの大部分を占めている。
【0078】凸部93の後面97には、多数の通気孔1
62が開口されている。通気孔162は、電源収容部1
13に対応しており、これら通気孔162の存在により
AC電源ユニット150の放熱性が高められている。
【0079】図12に示すように、AC電源ユニット1
50は、電源コネクタ164を有するケーブル165を
備えている。このケーブル165は、電源回路基板15
1に接続されている。電源コネクタ164は、AC電源
ユニット150の下方において、上記コネクタパネル7
2の差し込み口166に差し込まれており、上記ロアハ
ウジング7の後面5dに露出されている。
【0080】また、この電源コネクタ164は、上記ホ
ルダ155の支持壁158に隣接した位置において、上
記回路基板10の上面に載置されている。この支持壁1
58の側面には、電源コネクタ164の上面に接するコ
ネクタ保持部167が一体に形成されている。コネクタ
保持部167は、回路基板10と平行をなしており、こ
の回路基板10と協働して電源コネクタ164を挟み込
んでいる。
【0081】そのため、電源コネクタ164は、ホルダ
155を利用してロアハウジング7に保持されており、
この電源コネクタ164には、商用交流電源に連なる電
源コード168のプラグ169が抜き差し可能に差し込
まれるようになっている。
【0082】図10や図14に示すように、ハウジング
本体90の上面の左側の平坦部115aには、アイコン
173が配置されている。アイコン173は、ディスプ
レイ支持部100aの直前に位置されている。アイコン
173は、透光性を有する合成樹脂製のアイコン基板1
74を有している。アイコン基板174は、左右方向に
延びる長方形状をなしており、このアイコン基板174
は、平坦部115aと面一をなしている。
【0083】アイコン基板174には、コンピュータ1
の動作状況や機能の内容を図柄で表示する複数の表示マ
ーク175が描かれている。これら表示マーク175
は、左右方向に間隔を存して配置されている。そして、
図10に示すように、平坦部115aは、表示マーク1
75との対向部に筐体4の内部に開口する開口部176
を有し、この開口部176は、回路基板10の上面と向
かい合っている。
【0084】図4、図19および図22に示すように、
回路基板10の後部上面には、アイコン173の光源と
なる複数の発光ダイオード178が一列に並んで配置さ
れている。発光ダイオード178は、アイコン173の
表示マーク175と向かい合っている。これら発光ダイ
オード178と表示マーク175との間には、発光ダイ
オード178の光を表示マーク175に導くレンズ集合
体180が配置されている。レンズ集合体180は、円
柱状をなす複数のレンズ181を備えている。これらレ
ンズ181は、上下方向に沿って縦置きに配置されてお
り、その上部が連結壁182を介して一体に連結されて
いる。
【0085】図19や図22に示すように、レンズ集合
体180は、ホルダ155の支持壁158の近傍に位置
されている。この支持壁158には、レンズ集合体18
0を支持するレンズ支持部183が一体に形成されてい
る。レンズ支持部183は、中空円筒状をなす複数のガ
イド部184と、これらガイド部184の上端部に跨が
る平坦な壁部185とを備えている。ガイド部184
は、上下方向に沿って縦置きに配置されており、その下
端開口部が回路基板10上の発光ダイオード178と向
かい合うとともに、上端開口部が上記平坦部115aの
開口部176と向かい合っている。
【0086】レンズ集合体180の各レンズ181は、
ホルダ155の上方からガイド部184に差し込まれて
おり、これらレンズ181の上部の連結壁182が壁部
185の上面に重ね合わされている。このため、レンズ
181は、その下端面が発光ダイオード178と向かい
合うとともに、上端面が開口部176に入り込んで、ア
イコン基板174の表示マーク175と向かい合ってい
る。
【0087】したがって、発光ダイオード178が発光
されると、この光は、図10に矢印で示すように、レン
ズ181を軸方向に透過して表示マーク175に導かれ
るようになっている。このことにより、発光中の発光ダ
イオード178に対応した表示マーク178が点灯する
ようになっている。
【0088】図11や図19に示すように、回路基板1
0の後部上面には、上記電源スイッチ81をON・OF
F操作する合成樹脂製のスイッチ操作子188が配置さ
れている。スイッチ操作子188は、ロアハウジング7
の左側の側面5eと電源スイッチ81との間に介在され
ている。
【0089】図19および図22に最も良く示されるよ
うに、スイッチ操作子188は、U字状に屈曲された屈
曲部190と、この屈曲部190の両端に連なる第1お
よび第2のレバー部191a,191bとを有してい
る。これらレバー部191a,191bは、互いに向か
い合っており、上記電源スイッチ81の左側方を横切っ
ている。
【0090】第1のレバー部191aは、ロアハウジン
グ7の側面5eに沿って配置されている。このレバー部
191aは、屈曲部190とは反対側の端部に押圧部1
92を備えている。この押圧部192は、側面5eに開
けた開口部86を通じて筐体4の外方に露出されてい
る。また、この押圧部192は、棒状の押圧突起193
を備えている。押圧突起193は、第2のレバー部19
1bの切り欠き194を貫通して電源スイッチ81に向
けて延びており、その先端がアーマチュア85に接して
いる。
【0091】第2のレバー部191bは、上記屈曲部1
90とは反対側の端部に、係止部196を一体に備えて
いる。係止部196は、上記取り付け座部156の左端
部に向けて延びており、この係止部196の下縁部に
は、図22に示すように、上向きに切り込まれた溝部1
97が形成されている。そして、本実施形態の場合、上
記ホルダ155の取り付け座部156の左端部には、下
向きに切り込まれた係合溝198が形成されており、こ
の係合溝198に溝部197が差し込まれている。その
ため、スイッチ操作子188は、ホルダ155に係止さ
れており、上記係合溝198がスイッチ支持部を構成し
ている。
【0092】また、図19に示すように、スイッチ操作
子188の第2のレバー部191bと係止部196とで
規定される角部は、ロアハウジング7の側面5eから延
びるリブ状の壁部199に当接されている。このため、
スイッチ操作子188は、第2のレバー部191bに連
なる係止部196がロアハウジング7の側面5eとホル
ダ155とによって保持されており、この係止部196
が第2のレバー部191bの支点となっている。
【0093】よって、押圧部192を指先で押圧する
と、第1のレバー部191aが屈曲部190を支点に弾
性変形するとともに、第2のレバー部191bが係止部
196を支点に弾性変形する。この変形により、押圧突
起193が押し込まれて電源スイッチ81のアーマチュ
ア85を押圧し、この電源スイッチ81がON・OFF
されるようになっている。
【0094】一方、上記ディスプレイユニット3は、A
4サイズの偏平な箱状をなすハウジング205と、この
ハウジング205内に収容されたカラー液晶ディスプレ
イ206とを備えている。ハウジング205は、フロン
トパネル207とリヤパネル208とに分割されてお
り、このフロントパネル207には、カラー液晶ディス
プレイ206を露出させる開口部209が形成されてい
る。
【0095】ハウジング205は、第1および第2の脚
部210a,210bを備えている。これら第1および
第2の脚部210a,210bは、フロントパネル20
7に連なるフロント部分211と、リヤパネル209に
連なるリヤ部分212とを互いに突き合わせて構成され
ている。このため、第1および第2の脚部210a,2
10bは、中空状をなしており、図14に示すように、
左側の第1の脚部210aの内部は、ハウジング205
の内部空間に連なるケーブル通路213をなしている。
【0096】第1および第2の脚部210a,210b
は、筐体4のディスプレイ支持部100a,100bに
夫々ヒンジ装置215を介して連結されている。この連
結構造について、第1の脚部210aを代表して説明す
る。
【0097】図13に示すように、第1の脚部210a
は、ディスプレイ支持部100aの側面102,103
と向い合う左右の脚側面216a,216bを有してい
る。左側の脚側面216aには、連通孔217が開口さ
れている。この連通孔217は、上記側面102の開口
部110aに連なっている。右側の脚側面216bに
は、ケーブル通路213に連なる挿通孔218が開口さ
れている。この挿通孔218は、上記側面103の開口
部110bに連なっている。
【0098】また、上記ヒンジ装置215は、ヒンジ軸
220と、このヒンジ軸220の一端に固定された第1
のブラケット221と、上記ヒンジ軸220の他端に軸
回り方向に回動可能に連結された第2のブラケット22
2とを備えている。
【0099】ヒンジ軸220は、上記開口部110aお
よび連通孔217を貫通して配置されている。ヒンジ軸
220の一端は、第1の脚部210aの内側に導入され
ており、このヒンジ軸220の一端の第1のブラケット
221が第1の脚部210aのリヤ部分212の内面に
ねじ止めされている。また、ヒンジ軸220の他端は、
上記凸部93のヒンジ収容部114aに導入されてお
り、このヒンジ軸220の他端の第2のブラケット22
2は、ロアハウジング7にねじ止めされている。
【0100】そのため、ヒンジ軸220は、上記ディス
プレイユニット3の回動支点となっており、このディス
プレイユニット3は、パームレスト91やキーボード1
17を上方から覆う閉じ位置と、カラー液晶ディスプレ
イ206をキーボード117の後方で起立させる開き位
置とに亘って回動可能に筐体4に支持されている。
【0101】上記第1および第2の脚部210a,21
0bは、ディスプレイユニット3を開き位置に回動させ
た時に、上記ヒンジ収容部114a,114bの前面9
5に略面一に連続する脚前面を有している。脚前面は、
電源収容部113の前面95に対し上記平坦部115
a,115bの分だけ後方にずれている。そして、第1
の脚部210aの脚前面の直前にアイコン173が位置
されている。
【0102】図13や図14に示すように、第1の脚部
210aのケーブル通路213には、カラー液晶ディス
プレイ206に連なるケーブル226が導かれている。
ケーブル226は、多数の線材を一束に纏めたもので、
柔軟性を有している。このケーブル226は、第1のブ
ラケット221とリヤ部分212の内面との間で保持さ
れており、ケーブル通路213内での挿通位置が定めら
れている。そして、ケーブル226は、上記開口部11
0bおよび挿通孔218を通じて凸部13の電源収容部
113に導かれており、このケーブル226がコンピュ
ータ1の外部から隠蔽されている。
【0103】この場合、図13に示すように、ディスプ
レイ支持部100aの右側の側面103と、電源収容部
113に収容されたAC電源ユニット150との間に
は、ケーブル導入通路227が形成されている。ケーブ
ル導入通路227は、上記ホルダ155の真上において
ロアハウジング7の内部に向けて開放されており、この
ケーブル導入通路227にケーブル226が導入されて
いる。
【0104】ケーブル226は、ケーブル導入通路22
7内において下向きに折り曲げられており、このケーブ
ル226の折り曲げ先端は、回路基板10上において前
方に向けて曲げられている。このケーブル226の回路
基板10上に位置される部分には、円筒状をなす硬質の
コア228が同軸状に装着されている。
【0105】ケーブル226の先端には、図14に示す
ような第1のスタッキングコネクタ229が取り付けら
れている。この第1のスタッキングコネクタ229は、
回路基板10の上面の第2のスタッキングコネクタ23
0に接続されている。この接続により、ディスプレイユ
ニット3とベースユニット2とが電気的に接続されてい
る。
【0106】図18に示すように、上記ケーブル226
のコア228は、上記ホルダ155の支持壁158とレ
ンズ支持部183との間に位置されている。これら支持
壁158とレンズ支持部183との間には、コア支持部
232が一体に形成されている。コア支持部232は、
図22に示すように、上方に向けて開放された凹部にて
構成され、このコア支持部232は、回路基板10上に
おいて前後方向に延びている。そして、このコア支持部
232の内側にケーブル226のコア228が嵌合され
ている。このため、コア228は、ケーブル226と回
路基板10との接続部の近傍において、上記ホルダ15
5を介して回路基板10上に保持されている。
【0107】したがって、ホルダ155は、AC電源ユ
ニット150ばかりでなく、電源コネクタ164、レン
ズ集合体180、スイッチ操作子188およびケーブル
226を保持する機能を有している。
【0108】また、この第1の実施形態のコンピュータ
1においては、アイコン173がハウジング本体90の
上面に配置されているので、ディスプレイユニット3を
閉じ位置に回動させると、アイコン173もディスプレ
イユニット3によって覆い隠されてしまう。そのため、
アイコン173に電源に関する表示機能を持たせるよう
にすると、ディスプレイユニット3が閉じている状態で
は、電源に関する表示を見ることができなくなる。
【0109】そこで、このコンピュータ1は、図1に示
すように、ロアハウジング7の前面5cの中央部に、電
源に関する表示をなすインディケータ240を備えてい
る。インディケータ240は、二つの発光部241a,
241bを有している。これら発光部241a,241
は、左右に並べて配置されている。
【0110】一方の発光部241aは、コンピュータ1
が商用交流電源に接続されているか否かを表示するため
のもので、上記電源スイッチ81がOFFの時に商用交
流電源を接続すると発光するようになっている。
【0111】他方の発光部241bは、上記バッテリパ
ック46の充電状況を識別するためのもので、上記電源
スイッチ81をOFFした状態で、コンピュータ1に商
用交流電源を接続すると、バッテリパック46の充電中
は緑色に発光し、充電が完了するとオレンジ色に発光す
るようになっている。そして、バッテリパック46への
充電は、電源スイッチ81がOFFの時に行なわれるた
め、この電源スイッチ81をONすると、バッテリパッ
ク46への充電が停止され、発光部241bが消灯する
ようになっている。
【0112】このような発光部241a,241bは、
図24に示すように、夫々ロアハウジング7の前面5c
に露出されるレンズ243を有している。レンズ243
は、透明な合成樹脂材料にて構成され、上記回路基板1
0の前縁部よりも前方に位置されている。
【0113】回路基板10の前端下面には、インディケ
ータ240の光源となる一対の発光ダイオード244が
配置されている。発光ダイオード244は、ロアハウジ
ング7の前面5cではなくて底面5aと向い合ってお
り、この発光ダイオード244は、光を底面5aに向け
て照射するようになっている。
【0114】そのため、図23に示すように、レンズ2
43は、ロアハウジング7の前面5cから底面5aに向
って延びる導光部245を一体に備えている。導光部2
45は、互いに対向し合う前面245aと後面245b
とを有している。これら前面245aおよび後面245
bは、下方に進むに従い後方に向けて傾斜された平坦な
傾斜面をなしている。
【0115】各導光部245の下端部には、発光ダイオ
ード244の光を受ける受光部246が一体に形成され
ている。受光部246は、ロアハウジング7の底面5a
と発光ダイオード244との間に入り込んでいる。この
受光部246は、互いに対向し合う上面246aと下面
246bとを有している。上面246aは、回路基板1
0の下面と略平行をなしており、発光ダイオード244
と向かい合っている。また、下面246bは、受光部2
46の後方に進むに従い底面5cから遠ざかる方向に傾
斜されている。
【0116】このため、図24の(B)に示すように、
発光ダイオード244から下向きに発せられた光は、受
光部246の上面246aに入射された後、傾斜された
下面246bによって前方斜め上向きに屈折するように
反射され、導光部245に導かれる。この導光部245
の前面245aおよび後面245bは、下方に進むに従
い後方に傾斜されているので、受光部246からの光
は、前面245a,245bの傾斜に伴って上向きに屈
折するように反射を繰り返しながらレンズ243に導か
れ、ロアハウジング7の前方に照射される。
【0117】なお、レンズ243の受光部246は、連
結部248を介して互いに連結されている。この連結部
248の下面には、底面5aに重ねられる舌片249が
一体に形成されており、この舌片249が底面5aに突
設された凸部250に止められている。
【0118】このようなインディケータ240による
と、回路基板10の下面に発光ダイオード244が取り
付けられているにも拘らず、この発光ダイオード244
から下向きに照射された光を、受光部246および導光
部245を介してロアハウジング7の前面5cに導くこ
とができる。そのため、インディケータ240の発光部
241a,241bと発光ダイオード244とを互いに
対向させて配置する必要はなく、インディケータ240
や発光ダイオード244の設置位置の自由度が増大す
る。
【0119】なお、本発明は上記第1の実施形態に特定
されるものではなく、図25ないし図44に本発明の第
2の実施形態を示す。この第2の実施形態に示されたコ
ンピュータ1は、主にバッテリパック46回りの構成
と、スピーカ142の取り付けに関する事項が第1の実
施形態と相違しており、それ以外のコンピュータ1の基
本的な構成は、第1の実施形態と同様である。そのた
め、この第2の実施形態において、第1の実施形態のコ
ンピュータ1と同一の構成部分には、同一の参照符号を
付してその説明を省略する。
【0120】図25に示すように、第2の実施形態のコ
ンピュータ1は、CD−ROM装置16に代えてフロッ
ピーディスク駆動装置300を装備している。このフロ
ッピーディスク駆動装置300は、フロッピーディスク
の装填口301を有し、この装填口301は、ロアハウ
ジング7の右側の側面5fに開口されている。
【0121】このコンピュータ1に用いられるバッテリ
パック46は、図28に示すように、合成樹脂製のバッ
テリケース303を備えている。バッテリケース303
は、コンピュータ1の幅方向に延びる長軸X1と、コン
ピュータ1の奥行き方向に延びる短軸X2とを有する長
方形の箱状をなしている。
【0122】バッテリケース303は、上向きに開放さ
れたケース本体303aと、このケース本体303aの
開放端を塞ぐカバープレート303bとで構成されてい
る。バッテリケース303の内部には、例えば10本の
二ッケル水素二次電池304が収容されているととも
に、これら隣り合う二次電池304の間の隙間を利用し
てサーミスタ305、ブレーカ306および温度ヒュー
ズ307が配置されている。
【0123】バッテリケース303の長軸Xlの方向に
沿う一端部には、端子ホルダ309が配置されている。
端子ホルダ309には、第1ないし第5の端子板310
a〜310eが支持されている。端子板310a〜31
0eは、図27に示すように、バッテリケース303の
一端面303cに略面一に露出された状態において、こ
のバッテリケース303の短軸X2の方向に一列に並ん
で配置されている。第1および第5の端子板310a,
310eは、上記二次電池304に接続されてバッテリ
パック46の正負の出力端子となっている。第2および
第4の端子板310b,310dは、上記サーミスタ3
05に接続されている。また、第3の端子板310c
は、予備端子又は上記二次電池304の種類を判別する
際の端子として用いられる。
【0124】図27に示すように、バッテリケース30
3の一端面303cには、複数のリブ状の仕切り壁31
1が形成されている。これら仕切り壁311は、バッテ
リケース303の厚み方向に延びるとともに、バッテリ
ケース303の短軸X2の方向に間隔を存して配置され
ている。そして、仕切り壁311の一部は、第1ないし
第5の端子板310a〜310eの間に介在され、これ
ら仕切り壁311の先端は、第1ないし第5の端子板3
10a〜310eよりも突出されている。
【0125】そのため、バッテリケース303の一端面
303cに例えばクリップのような導電性の異物が接し
た場合でも、この異物が第1ないし第5の端子板310
a〜310eに接触せずに済み、これら端子板310a
〜310eの間でのショートを防止することができる。
【0126】また、図26や図28に示すように、バッ
テリケース303の上面となるカバープレート303b
には、一対の第1の嵌合凹部312と、一対の第2の嵌
合凹部313とが形成されている。第1の嵌合凹部31
2および第2の嵌合凹部313は、夫々バッテリケース
303の短軸X2の方向に並んでおり、これら第1の嵌
合凹部312と第2の嵌合凹部313とは、バッテリケ
ース303の長軸Xlの方向に互いに離間して配置され
ている。
【0127】図28に示すように、バッテリケース30
3の底面となるケース本体303aには、一対の第3の
嵌合凹部314と、一対の第4の嵌合凹部315(一方
のみを図示)とが形成されている。第3の嵌合凹部31
4および第4の嵌合凹部315は、夫々バッテリケース
303の短軸X2の方向に並んでおり、これら第3の嵌
合凹部314と第4の嵌合凹部315とは、バッテリケ
ース303の長軸Xlの方向に互いに離間して配置され
ている。
【0128】そして、図28の(A)に示すように、第
1の嵌合凹部312および第2の嵌合凹部313と、第
3の嵌合凹部314および第4の嵌合凹部315とは、
バッテリケース303の上面および底面において、この
バッテリケース303の長軸X1の方向にずれている。
それとともに、図28の(B)に示すように、第1およ
び第2の嵌合凹部312,313の配置間隔と、第3お
よび第4の嵌合凹部314,315の配置間隔は、互い
に異なっている。そのため、本実施形態の場合は、第3
および第4の嵌合凹部314,315の配置間隔の方
が、第1および第2の嵌合凹部312,313の配置間
隔よりも大きく定められている。
【0129】このような第1ないし第4の嵌合凹部31
2〜315の位置は、バッテリパック46の種類や性能
に応じて適宜定められている。このため、嵌合凹部31
2〜315は、バッテリパック46の種類や性能に応じ
た一定の規則性を有しており、これら嵌合凹部312〜
315の位置を見ることで、このバッテリパック46が
コンピュータ1に使用可能であるか否かを容易に判別し
得るようになっている。
【0130】さらに、バッテリケース303は、その端
子板310a〜310eとは反対側の端部に円弧状に彎
曲された彎曲部316を有している。彎曲部316は、
バッテリケース303の他端面303dと底面とで規定
される角部に位置されており、この彎曲部316の存在
により、バッテリケース303の他端面303dの下端
角部には、丸味を持った面取りが施されている。
【0131】図31や図32に示すように、バッテリパ
ック46が接続されるバッテリコネクタ44は、第1な
いし第5の接続端子44a〜44eを有している。これ
ら第1ないし第5の接続端子44a〜44eは、バッテ
リパック46の第1ないし第5の端子板310a〜31
0eに対応するもので、常時バッテリコネクタ44から
突出する方向に弾性的に付勢されている。
【0132】また、図30や図31に示すように、ロア
ハウジング7の右側の側面5fには、複数のバッテリ支
持壁320が形成されている。バッテリ支持壁320
は、バッテリコネクタ44とは反対側において、バッテ
リ収容部40の内側に向けて突出されているとともに、
バッテリケース303の短軸X2の方向に一列に並べて
配置されている。このバッテリ収容部40に臨むバッテ
リ支持壁320の上端角部320aは、円弧状に彎曲さ
れている。
【0133】図32に示すように、バッテリホルダ42
は、バッテリコネクタ44に連続するガイド面322
と、このガイド面322の上方においてバッテリ収容部
40に向けて突出する一対の挿入ガイド部323a,3
23bとを有している。挿入ガイド部323a,323
bは、バッテリケース303の短軸X2の方向に離間し
て配置されている。
【0134】ガイド面322の上端部には、櫛歯状をな
す複数の係合突起324が一体に形成されている。係合
突起324は、バッテリケース303の短軸X2の方向
に間隔を存して配置されている。これら係合突起324
の一部は、バッテリコネクタ44の第1ないし第5の接
続端子44a〜44eの真上に位置されており、バッテ
リパック46をバッテリ収容部40に挿入した時に、バ
ッテリパック46の仕切り壁311の間に入り込むよう
になっている。
【0135】また、バッテリ収容部40の底面となるシ
ールド板41には、一対の凸部326が形成されてい
る。凸部326は、バッテリパック46の第3の嵌合凹
部314に対応するもので、バッテリパック46をバッ
テリ収容部40に装着した時に、第3の嵌合凹部314
に入り込むようになっている。
【0136】バッテリパック46をバッテリ収容部40
に装着するには、まず、第1ないし第5の端子板310
a〜310eを有するバッテリケース303の一端面3
03cをバッテリコネクタ44の方向に向けるととも
に、このバッテリケース303の彎曲部316を下向き
にした姿勢でバッテリパック46を保持する。そして、
このバッテリパック46を、第1ないし第5の端子板3
10a〜310eを先頭にした斜めの姿勢でべースユニ
ット2の上方からバッテリ収容部40に挿入し、図29
に示すように、バッテリパック46の一端部をシールド
板41と挿入ガイド部323a,323bとの間に介在
させる。
【0137】このバッテリパック46の挿入に伴い、バ
ッテリケース303の仕切り壁311がバッテリホルダ
42の係合突起324の間に入り込むとともに、第1な
いし第5の端子板310a〜310eがバッテリコネク
タ44の第1ないし第5の接続端子44a〜44eに夫
々接触する。
【0138】次に、この端子板310a〜310eと接
続端子44a〜44eとの接触部を支点としてバッテリ
パック46を下向きに回動させ、このバッテリパック4
6をバッテリ収容部40に落とし込む。この際、バッテ
リケース303の端子板310a〜310eとは反対側
の下端角部には、丸味を持った面取りが施されているの
で、バッテリパック46を下向きに回動させる際に、バ
ッテリケース303とバッテリ支持壁320との干渉が
回避される。
【0139】図28に示すように、バッテリパック46
がバッテリ収容部40に落とし込まれると、バッテリ収
容部40の底部の凸部326がバッテリパック46の第
3の嵌合凹部314に入り込み、このバッテリパック4
6がコンピュータ1に適したものであることが判別され
る。
【0140】この際、第3の嵌合凹部314の位置が異
なる他のバッテリパックをバッテリ収容部40に差し込
んだり、あるいは図30に示すように、バッテリパック
46を上下逆向きにしてバッテリ収容部40に挿入する
と、バッテリ収容部40の凸部326がバッテリパック
46の下面に突き当たる。すると、バッテリパック46
がバッテリ収容部40において傾いたままとなり、この
バッテリパック46をバッテリ収容部40に確実に装着
することができなくなる。よって、凸部326の存在に
よっても、バッテリパック46の誤った選択や、誤った
装着を防止することができる。
【0141】バッテリパック46がバッテリ収容部40
に正しく装着されると、このバッテリパック46は、バ
ッテリコネクタ44の第1ないし第5の接続端子44a
〜44eによってバッテリ支持壁320の方向に向けて
押圧され、これら接続端子44a〜44eとバッテリ支
持壁320との間で挟み込まれる。このことにより、バ
ッテリパック46は、バッテリコネクタ44に電気的に
接続された状態で、バッテリ収容部40に保持される。
【0142】そして、バッテリ収容部40へのバッテリ
パック46の装着が完了すると、図26や図28に示す
ように、第1ないし第5の接続端子44a〜44eと第
1ないし第5の端子板310a〜310eとの接触部分
の上方において、バッテリケース303の仕切り壁31
1とバッテリホルダ42の係合突起324とが互いに噛
み合うような位置関係で近接される。
【0143】そのため、第1ないし第5の接続端子44
a〜44eと第1ないし第5の端子板310a〜310
eとの接触部分に、上方からクリップのような導電性の
異物が侵入するのを阻止することができ、この異物の侵
入に伴う短絡事故を未然に防止することができる。
【0144】また、図32に示すように、シールド板4
1は、バッテリコネクタ44に隣接する縁部41aを有
している。この縁部41aには、バッテリコネクタ44
から遠ざかる方向に切り欠かれた逃げ部327が形成さ
れている。この逃げ部327は、第1ないし第5の接続
端子44a〜44eと第1ないし第5の端子板310a
〜310eとの接触部分の下方に位置されている。
【0145】そのため、バッテリパック46をバッテリ
収容部40に挿入する際に、このバッテリパック46の
挿入先端部とシールド板41との間に、例えばクリップ
のような導電性の異物が噛み込まれたとしても、この異
物は逃げ部327に入り込む。よって、この異物を介し
て第1ないし第5の端子板310a〜310bとシール
ド板41とが短絡されるといった不具合を解消すること
ができる。
【0146】図31に示すように、バッテリ収容部40
には、バッテリパック46を収容部40から取り外す際
に用いるリボン331が配置されている。このリボン3
31は、合成樹脂製のシート材にて構成され、幅が20
mm程度の帯状をなしている。そして、このリボン33
1は、直線形状を維持し得るだけの強度を有している。
【0147】リボン331は、シールド板41に支持さ
れている。このリボン331の支持構造について、図3
4ないし図36を参照して説明する。
【0148】シールド板41は、リボン331を固定す
るための支持部332を備えている。支持部332は、
リボン331が通される一対の挿通孔332a,332
bを有している。挿通孔332a,332bは、バッテ
リケース303の短軸X2の方向に延びるスリット状を
なしているとともに、バッテリケース303の長軸Xl
の方向に互いに離間して配置されている。そして、支持
部332は、バッテリコネクタ44よりもバッテリ支持
壁320の方向に大きく偏った位置に配置されている。
【0149】リボン331の一端には、係止片334が
連続して形成されている。係止片334は、リボン33
1の一端から略直角に折れ曲っており、このリボン33
1よりも幅広い長方形状をなしている。係止片334
は、シールド板41の上面に重ねられるもので、この係
止片334にリボン331が押通可能なスリット状の連
通孔335が開口されている。このような形状のリボン
331は、挿通孔332a,332bおよび連通孔33
5に連続して潜らせることで、シールド板41の支持部
332に固定される。
【0150】すなわち、リボン331を支持部332に
取り付けるには、まず、図34に示すように、リボン3
31の係止片334とは反対側の端部331aを、シー
ルド板41の上方から一方の挿通孔332aに差し通
す。次に、図35に示すように、リボン331の端部3
31aをシールド板41の下方で上向きに反転させ、こ
のシールド板41の下方から他方の挿通孔332bに差
し通す。
【0151】この状態で、リボン331の端部331a
を係止片334の連通孔335に下方から差し通し、こ
の端部331aをシールド板41の上方に向けて引っ張
る。このことにより、図36に示すように、係止片33
4がシールド板41の上面に重なり合うとともに、リボ
ン331が挿通孔332a,332bに跨がってループ
状に引き回れ、リボン331がシールド板41の支持部
332に抜け止め固定される。
【0152】このようにリボン331をシールド板41
に固定した状態では、図31に示すように、リボン33
1は、それ自体の強度によりバッテリ収容部40のバッ
テリ支持壁320側の端部から上向きに突出された状態
を維持している。そして、バッテリパック46をバッテ
リ収容部40に装着すると、リボン331は、その係止
片334に連なる部分がバッテリパック46とバッテリ
収容部40の底面との間に挟み込まれ、このリボン33
1の残りの部分がバッテリパック46の他端面303d
とバッテリ支持壁320との間を通ってバッテリパック
46の上方に導出される。
【0153】そのため、図33に示すように、バッテリ
パック46の上方に導出されたリボン331の端部33
1aを指先Fで掴んで上向きに引っ張れば、このリボン
331を介してバッテリパック46の端部がバッテリ収
容部40から引き上げられ、このバッテリパック46を
バッテリ収容部40から取り出すことができる。
【0154】なお、本実施形態の場合、バッテリ収容部
40の底面となるシ一ルド板41の上面は、図31や図
32に示すように、例えば黒色の絶縁シート338によ
って覆われている。この絶縁シート338は、上記凸部
326やリボン331を通す複数の開口部339を有し
ている。このため、バッテリパック46をバッテリ収容
部40から取り外した状態でも、シールド板41を始め
とするバッテリ収容部40の底部が絶縁シート338に
よって覆い隠され、バッテリ収容部40の外観が良好に
維持されるようになっている。
【0155】ところで、図25および図37に示すよう
に、手置き台126上の操作ボタン128a,128b
によって押圧されるスイッチ141a,141bは、フ
ラットなフレキシブルプリント配線板343に支持され
ている。このプリント配線板343は、金属製の保護カ
バー344を介して手置き台126の裏面に保持されて
いる。保護カバー344は、ねじ345を介して手置き
台126の裏面に固定されている。
【0156】図37や図38に示すように、保護カバー
344は、キーボード117に隣接する端部にケーブル
導出口346と係止片344aとを有している。係止片
344aは、手置き台126を含むパームレスト91を
閉じ位置に回動させた時に、上記バッテリホルダ42の
上面のフック42aに取り外し可能に引っ掛かるように
なっている。
【0157】プリント配線板343は、フラットで、し
かも柔軟なケーブル部347を一体に有している。ケー
ブル部347は、幅が5mm程度の帯状をなしており、
このケーブル部347の片面に上記スイッチ141a,
141bに接続された配線パターン(図示せず)が形成
されている。ケーブル部347の先端部には、端子部3
47aが形成されており、この端子部347aに上記配
線パターンが導かれている。
【0158】図37や図38に示すように、ケーブル部
347は、保護カバー344のケーブル挿通口346を
通じてハードディスク駆動装置15とバッテリ収容部4
0との間に導かれている。このケーブル部347は、丁
度バッテリホルダ42に対応した位置でキーボード11
7側に向けて円弧状に彎曲された後、キーボード押え1
25と区画壁94eとの間のケーブル通路350を貫通
してキーボード117の下方に引き回されている。そし
て、このケーブル部347の端子部347aは、丁度キ
ーボード117の前端の下方において、回路基板10上
のコネクタ351に接続されている。
【0159】プリント配線板343が支持されたパーム
レスト91は、閉じ位置と開き位置とに亘って上下に回
動されるために、このプリント配線板343のケーブル
部347は、キーボード117と回路基板10との間に
おいて、コネクタ351よりも一旦後方に導かれた後、
前方に向けて略U字状に折り返されている。この折り返
しにより、ケーブル部347の全長が充分に確保され、
このケーブル部347がパームレスト91の回動を妨げ
ないようになっている。
【0160】保護カバー344には、保護部材355が
取り付けられている。保護部材355は、保護カバー3
44から導出されたケーブル部347を保護するための
もので、弾性変形が可能な合成樹脂製のシート材にて構
成されている。保護部材355は、保護カバー344に
張り付けられた支持片356と、この支持片356から
延びるケーブルガイド357とを有し、このケーブルガ
イド357は、図25に見られるように、ケーブル部3
47と略同じ幅を有する帯状をなしている。
【0161】図37に示すように、ケーブルガイド35
7は、パームレスト91が閉じ位置に回動されている状
態において、上記ケーブル通路350に向かうように斜
め下向きに彎曲された彎曲部357aを有している。こ
の彎曲部357aの先端は、ケーブル通路350を貫通
してキーボード117の下方にまで延びている。そし
て、このケーブルガイド357は、弾性を有すると同時
に上記形状を維持し得るだけの強度を有している。
【0162】ケーブルガイド357は、保護カバー34
4から導出されたケーブル部347の下面に摺動可能に
重ね合わされている。このため、柔軟なケーブル部34
7は、ケーブルガイド357の上面に沿うようにして、
ケーブル通路350からキーボード117の下方に向け
て強制的に押し込まれており、このケーブル部347の
曲げ形状や挿通経路が規定されている。
【0163】そして、図38に示すように、パームレス
ト91を閉じ位置から開き位置に回動させると、ケーブ
ルガイド357がその弾性に抗してケーブル通路350
の部分で前方斜め上向きに円弧状に彎曲されるようにな
っている。このため、ケーブルガイド357に重ね合わ
されているケーブル部347は、ケーブルガイド357
をガイド面としてキーボード117の下方に向けて押圧
されつつ、前方斜め上向きに彎曲され、このケーブル部
347の曲げ形状や挿通経路がケーブルガイド357に
よって定められている。
【0164】このようなケーブルガイド357の存在に
よって、パームレスト91から筐体4の内部に向かうケ
ーブル部347の曲げ形状や挿通経路が定まるので、例
えばバッテリパック46の交換等のためにパームレスト
91を開閉した場合でも、ケーブル部347は滑らかな
形状を保ったまま、ケーブル通路350を経てキーボー
ド117の下方に出し入れされる。
【0165】したがって、パームレスト91の開閉に伴
って、柔軟なケーブル部347がケーブル通路350を
貫通する部分で乱雑な形状に折り畳まれたり、無理な形
状に屈曲されることはなく、このケーブル部347の配
線パターンの断線や損傷を未然に防止することができ
る。
【0166】なお、上記構成においては、ケーブルガイ
ド357の先端を単にキーボード117の下方に差し込
んだだけの自由端としたが、例えばこのケーブルガイド
357の先端をねじを介してロアハウジング7に固定し
ても良い。この場合、ケーブルガイド357は、パーム
レスト91の開閉動作を妨げないような長さに形成する
必要があることは勿論である。
【0167】一方、図39に示すように、音声を出力す
るスピーカ142は、キーボード117の後端部の下方
に配置されている。このスピーカ142は、図40に示
すように、振動板(図示せず)を支持するリング状のフ
レーム361と、このフレーム361に固定され、振動
板の上面を覆うカバー362とを有し、全体として偏平
な円盤状をなしている。そして、このスピーカ142
は、アッパハウジング8のハウジング本体90に支持さ
れており、以下このスピーカ142の支持構造について
説明する。
【0168】図40ないし図43に示すように、キーボ
ード装着部92の底壁94dには、スピーカ装着部36
5が形成されている。スピーカ装着部365は、底壁9
4dの後端に進むに従い下向きに傾斜された支持壁36
6を有している。支持壁366には、円形のスピーカ装
着孔367が開口されており、このスピーカ装着孔36
7は、キーボードパネル118の下面と向かい合ってい
る。そして、支持壁366の後端一側部には、上向きに
延びる後壁368が形成されている。
【0169】図44に示すように、支持壁366の下面
は、平坦なスピーカ支持面366aをなしている。この
スピーカ支持面366aの前半部には、ガイド壁370
が形成されている。ガイド壁370は、スピーカ装着孔
367の開口周縁に沿うような円弧状をなしている。
【0170】また、キーボード装着部92の底底94d
には、下向きに突出する係止爪371と、同じく下向き
に突出するボス部372とが形成されている。これら係
止爪371とボス部372とは、スピーカ装着孔367
を挾んだ左右両側に位置されている。
【0171】スピーカ142は、スピーカホルダ373
に保持されている。スピーカホルダ373は、柔軟なゴ
ム状弾性体にて構成されている。このスピーカホルダ3
73は、スピーカ142のフレーム361が嵌合される
リング状のホルダ本体374を有している。ホルダ本体
374は、スピーカ142の底部を受ける底壁375
と、このホルダ本体374の外周部から上向きに延びる
起立壁376とを有している。
【0172】図44に示すように、スピーカ142は、
スピーカホルダ373と共にキーボード装着部92の下
方からスピーカ装着部365に装着されている。そし
て、この装着状態では、図40に示すように、ホルダ本
体374の上面がスピーカ支持面366aに接している
とともに、起立壁376がスピーカ装着部365の後壁
368に連なっている。このため、スピーカ装着孔36
7は、スピーカホルダ373によって隙間なく閉じられ
ている。
【0173】スピーカ142およびスピーカホルダ37
3は、板金製のブラケット380を介してスピーカ装着
部365に保持されている。ブラケット380は、スピ
ーカホルダ373の底壁375に重なり合うフラットな
板状をなす支持部381と、この支持部381の両端に
形成された一対の係止片382a,382bとを有して
いる。ブラケット380は、一方の係止片382aを係
止爪371に引っ掛けるとともに、他方の係止片382
bをボス部372の下面にねじ383を介して連結する
ことでスピーカ装着部365に固定されている。
【0174】このことにより、スピーカ142がスピー
カホルダ373と共にスピーカ装着部365に抜け止め
保持され、このスピーカホルダ373のホルダ本体37
4がスピーカ142と支持面366aとの間に介在され
ている。そのため、スピーカ142は、キーボード11
7の下方において、スピーカ支持面366aに沿うよう
に後下がりに傾斜された姿勢で配置されている。
【0175】なお、スピーカ142のリード線384
は、ホルダ本体374を貫通して外方に導出された後
に、回路基板10上のスピーカコネクタ(図示せず)に
接続されている。
【0176】図40や図42に示すように、キーボード
装着部92の後壁94cには、放音用の孔386が開口
されている。この孔386は、キーボード装着部92の
左右方向に延びる長方形状をなしており、上記スピーカ
装着部365に連なっている。また、ハウジング本体9
0は、キーボード装着部92の後壁94cよりも後方に
おいて下向きに延びる反射壁387を有している。反射
壁387は、放音用の孔386と向かい合っており、こ
の反射壁387の下端は、スピーカホルダ373の起立
壁376に略面一に連続されている。
【0177】また、キーボード装着部92には、放音用
の孔386に介在される化粧カバー388が取り付けら
れている。化粧カバー388は、多数の通孔389を有
するメッシュ状をなしている。この化粧カバー388
は、放音用の孔386と協働してキーボード装着部92
の後壁94cの略中央部分に、スピーカ142からの音
声を放出するための放音部390を構成している。この
放音部390は、キーボード117の最後列のキー11
9の直後に位置され、ディスプレイユニット3を開き位
置に回動させた時に、オペレータと向かい合うようにな
っている。
【0178】このような構成のスピーカ装着部365に
よると、スピーカ142は、キーボード117の後端部
の下方において、後下がりに傾斜された姿勢で配置され
ているので、このスピーカ142からの音声は、図40
に矢印で示すように、後方斜め上向きに放出された後、
反射壁387によって前方斜め上向きに反射される。そ
して、この音声は、放音部390を通じてオペレータ側
に導かれる。
【0179】したがって、スピーカ142をキーボード
117の下方に配置したにも拘らず、このスピーカ14
2からの音声がキーボード117によって遮られること
はなく、この音声をオペレータ側に積極的に導くことが
できる。
【0180】図45の(A)に示すように、キーボード
117は、キー119の操作に伴う信号が導かれる第1
のケーブル400と、ジョイスティック120の操作に
伴う信号が導かれる第2のケーブル401とを有してい
る。第1および第2のケーブル400,401は、夫々
フラットなフレキシブルプリント配線板にて構成され、
第1のケーブル400の方が第2のケーブル401より
も格段に幅広く形成されている。第1および第2のケー
ブル400,401は、キーボードパネル118の前縁
部から導出されており、これら第1および第2のケーブ
ル400,401の先端部には、夫々端子部400a,
401aが形成されている。
【0181】第2のケーブル401は、その電気抵抗を
第1のケーブル400の電気的抵抗よりも低くする必要
がある。これを実現するため、本実施形態の場合は、幅
広い第1のケーブル400のコスト的な面を考慮して、
第1のケーブル400の材質と第2のケーブル401の
材質とを互いに異ならせている。
【0182】幅広い第1のケーブル400は、その幅方
向に沿う一側部に配線パターン400bの存在しない基
板部402を有している。基板部402の中間部分に
は、この基板部402の側縁部に開放されたスリット4
03が切り込まれている。そして、幅狭い第2のケーブ
ル401は、キーボードパネル118の前縁部から導出
された後、第1のケーブル400の基板部402の上面
(第1の面)に重ね合わされるとともに、その途中から
スリット403を通じて基板部402の下方に引き出さ
れ、この基板部402の下面(第2の面)に重ね合わさ
れている。
【0183】第1および第2のケーブル400,401
の端子部400a,401aは、一列に並ぶように揃え
られている。図45の(B)に示すように、端子部40
0a,401aには、合成樹脂製の保護テープ404が
重ね合わされている。この保護テープ404と端子部4
00a,401aとは、接着剤405を介して一体に接
続されており、この接続により、第1および第2のケー
ブル400,401が一体化されている。
【0184】保護テープ404は、端子部400a,4
01aの間に跨がっており、この保護テープ404の存
在により、端子部400a,401aの厚みが同等に定
められている。そして、これら第1および第2のケーブ
ル400,401の端子部400a,401aは、回路
基板10上の単一のキーボードコネクタ(図示せず)に
接続されている。
【0185】このようなキーボード117の構成によれ
ば、第1および第2のケーブル400,401は、端子
部400a,401aの部分で一体化されているので、
二種類のケーブル400,401が一つにまとまり、ケ
ーブル配線時の作業性が良好となる。
【0186】しかも、これら第1および第2のケーブル
400,401の端子部400a,401aは、共通の
一つのキーボードコネクタに接続すれば良いので、第1
および第2のケーブル400,401を回路基板10上
の別のコネクタに接続する場合に比べて作業工数が少な
くて済み、コンピュータ1の組み立て作業性が良好とな
る。
【0187】なお、上記構成においては、第1のケーブ
ル400の基板部402およびこの基板部402のスリ
ット403を介して第1のケーブル400と第2のケー
ブル401とを一体化させるようにしたが、例えば保護
テープ404に第1および第2のケーブル400,40
1の中間部分まで延びる延長部を形成し、この延長部を
接着剤を介して第1および第2のケーブル400,40
1に貼り付けることで、これら第1および第2のケーブ
ル400,401を一体化させるようにしても良い。
【0188】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、第1およ
び第2の二種類のケーブルが端子部を介して一つにまと
まるので、一つの端子部を共通のコネクタに接続するこ
とで、第1および第2のケーブルの配線作業が完了す
る。そのため、ケーブル配線時の作業工数を少なく抑え
ることができ、配線作業ひいては電子機器の組み立て作
業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるポータブルコ
ンピュータの斜視図。
【図2】パームレストを開き、バッテリパックを露出さ
せた状態を示すコンピュータの斜視図。
【図3】ディスプレイユニットを閉じた状態のコンピュ
ータの斜視図。
【図4】ロアハウジングにハードディスク駆動装置やC
D−ROM駆動装置およびAC電源ユニットを組み込ん
だ状態を示す斜視図。
【図5】AC電源ユニットとロアハウジングとの位置関
係を示す斜視図。
【図6】CD−ROM駆動装置の取り付け部分の断面
図。
【図7】CD−ROM駆動装置を底側から見た斜視図。
【図8】パームレストを開いてバッテリパックをバッテ
リ収容部から取り出した状態を示すコンピュータの斜視
図。
【図9】カードカバーを開いた状態のコンピュータの斜
視図。
【図10】べ一スユニットの後半部分の断面図。
【図11】電源スイッチおよび第2のパラレルポートの
取り付け部分を示すべースユニットの断面図。
【図12】べ一スユニットの後半部分の断面図。
【図13】ディスプレイユニットとベースユニットとの
連結部分の断面図。
【図14】ディスプレイユニットとベースユニットとの
連結部分を拡大して示すコンピュータの斜視図。
【図15】パームレストとキーボード装着部との連結部
分を分解して示す斜視図。
【図16】(A)は、パームレストをキーボード装着部
に向けて押し込んだ状態を一部断面で示す平面図。
(B)は、パームレストをキーボード装着部から引き出
した状態を一部断面で示す平面図。
【図17】(A)は、パームレストをキーボード装着部
に向けて押し込んだ時に、その軸部と凹部との位置関係
を示す断面図。(B)は、パームレストをキーボード装
着部から引き出した時に、その軸部と凹部との位置関係
を示す断面図。(C)は、パームレストを上向きに回動
させた時に、その軸部と凹部との位置関係を示す断面
図。
【図18】AC電源ユニットやホルダの取り付け部回り
示す斜視図。
【図19】AC電源ユニットやホルダの取り付け部回り
示す斜視図。
【図20】AC電源ユニットとホルダの係止部との関係
を分解して示す斜視図。
【図21】電源ユニットとコネクタパネルとの関係を分
解して示す斜視図。
【図22】ホルダとレンズ集合体およびスイッチ操作子
とを分解して示す斜視図。
【図23】インディケータの斜視図
【図24】(A)は、インディケータの取り付け部分を
示すべ一スユニットの断面図。(B)は、発光ダイオー
ドからレンズまでの光の経路を示す断面図。
【図25】本発明の第2の実施形態を示すコンピュータ
において、パームレストを開き位置に回動させた状態を
示す斜視図。
【図26】バッテリパックをバッテリ収容部に装着した
状態を示す平面図。
【図27】バッテリパックを端子板側から見た斜視図。
【図28】(A)は、バッテリパックをバッテリ収容部
に装着した状態を示す断面図。(B)は、バッテリケー
スの断面図。
【図29】バッテリパックをバッテリ収容部に差し込ん
だ状態を示す断面図。
【図30】バッテリパックを誤った向きで筐体のバッテ
リ収容部に差し込んだ状態を示す断面図。
【図31】バッテリ収容部の斜視図。
【図32】バッテリ収容部およびバッテリコネクタ回り
の斜視図。
【図33】バッテリパックをリボンを介して引き上げた
状態を示す斜視図。
【図34】リボンをシールド板の挿通孔に差し込む状態
を示す斜視図。
【図35】リボンをシールド板の挿通孔に差し通して引
っ張った状態を示す斜視図。
【図36】リボンをシールド板に固定した状態を示す斜
視図。
【図37】パームレストを閉じ位置に回動させた状態を
示すコンピュータの断面図。
【図38】(A)は、パームレストを開き位置に回動さ
せた状態を示すコンピュータの断面図。(B)は、図3
8の(A)のA部を拡大して示す断面図。
【図39】キーボードをキーボード装着部から取り外し
た状態を示すコンピュータの斜視図。
【図40】スピーカの取り付け部を示すコンピュータの
断面図。
【図41】スピーカの取り付け部を示す断面図。
【図42】スピーカの取り付け部の斜視図。
【図43】スピーカの取り付け部をハウジング本体の内
側から見た斜視図。
【図44】スピーカの取り付け部を分解して示す斜視
図。
【図45】(A)は、キーボードの斜視図。(B)は、
図45の(A)のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
4…筐体 10…回路基板 117…キーボード 118…キーボードパネル 119…キー 120…ポインティングデバイス(ジョイスティック) 400…第1のケーブル 400a…端子部 401…第2のケーブル 401a…端子部
フロントページの続き (72)発明者 板倉 広明 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 中村 博 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーボードパネルと、 このキーボードパネルの上面に並べて配置された多数の
    キーと、 上記キーボードパネルの上面に配置されたポインティン
    グデバイスと、 上記キーボードパネルから導出され、上記キーの操作に
    伴う信号が導かれるとともに、その先端に端子部を有す
    るフラットな第1のケーブルと、 上記キーボードパネルから導出され、上記ポインティン
    グデバイスの操作に伴う信号が導かれるとともに、その
    先端に端子部を有するフラットな第2のケーブルと、を
    具備し、 上記第1のケーブルと上記第2のケーブルとは、その端
    子部が同一面上において一列に並ぶように一体化されて
    いることを特徴とするキーボード装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記第1のケ
    ーブルは、上記第2のケーブルよりも幅広く形成され、
    この第1のケーブルの幅方向に沿う一側部に配線パター
    ンの存在しない領域を有するとともに、この領域に上記
    第2のケーブルが重ね合わされていることを特徴とする
    キーボード装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記第1のケ
    ーブルの領域は、第1の面と、この第1の面の反対側に
    位置された第2の面とを有し、上記第2のケーブルは、
    上記領域を貫通することにより上記第1および第2の面
    に重ね合わされていることを特徴とするキーボード装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかの記
    載において、上記第1のケーブルの端子部と上記第2の
    ケーブルの端子部とは、テープを介して互いに接着さ
    れ、このテープは、上記第1のケーブルの幅方向に延び
    て上記隣り合う端子部の間に跨っていることを特徴とす
    るキーボード装置。
  5. 【請求項5】 回路基板を収容する筐体と、この筐体の
    上面に配置されたキーボードと、を備えている電子機器
    において、 上記キーボードは、キーボードパネルと、このキーボー
    ドパネルの上面に並べて配置された多数のキーと、上記
    キーボードパネルの上面に配置されたポインティングデ
    バイスと、上記キーボードパネルから導出され、上記キ
    ーの操作に伴う信号が導かれるとともに、その先端に端
    子部を有するフラットな第1のケーブルと、上記キーボ
    ードパネルから導出され、上記ポインティングデバイス
    の操作に伴う信号が導かれるとともに、その先端に端子
    部を有するフラットな第2のケーブルと、を含み、 上記第1のケーブルと上記第2のケーブルとは、その端
    子部が同一面上において一列に並ぶように一体化されて
    いるとともに、この端子部を介して上記回路基板に電気
    的に接続されていることを特徴とする電子機器
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