JP3588580B2 - バッテリ収容装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばブック形のポータブルコンピュータのような電子機器に用いられるバッテリ収容装置に係り、特にそのバッテリ収容部から駆動用電源となるバッテリパックを取り出すための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブック形のポータブルコンピュータは、持ち運びが容易で、商用交流電源を得られないような場所でも、筐体に内蔵されたバッテリパックを電源とすることで自由に使用できるといった利点を有している。
【0003】
この種のコンピュータに用いられるバッテリパックは、複数の二次電池が収容されたバッテリケースを有している。バッテリケースは、長方形の箱状をなしており、このバッテリケースの長手方向に沿う一端面に複数の端子板が一列に並べて配置されている。
【0004】
コンピュータの筐体は、バッテリパックを取り外し可能に収容するバッテリ収容部を備えている。バッテリ収容部は、上向きに開放された凹所にて構成され、上記バッテリケースがきっちりと嵌まり込むような大きさを有している。このバッテリ収容部の一端には、バッテリコネクタが配置されている。バッテリコネクタは、突没可能な複数の接続端子を有し、これら接続端子にバッテリパックの端子板が弾性的に接するようになっている。
【0005】
そして、従来のポータブルコンピュータにおいて、バッテリ収容部にバッテリパックを取り付けるには、まず、バッテリパックをその端子板を先頭にした斜め下向きの姿勢で筐体の上方からバッテリ収容部に挿入し、その端子板をバッテリコネクタの接続端子に突き当てる。そして、端子板と接続端子との接触部を支点としてバッテリパックを下向きに回動させ、このバッテリパックをバッテリ収容部に落とし込む。
【0006】
このことにより、バッテリパックは、バッテリ収容部の底と平行な姿勢でバッテリ収容部に嵌まり込み、バッテリコネクタの接続端子とバッテリ収容部の他端との間で挟み込まれるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、バッテリパックを交換する必要が生じた場合、この交換すべきバッテリパックは、バッテリ収容部にきっちりと嵌まり込んでいるので、バッテリパックをバッテリ収容部から取り出すに当たっては、このバッテリパックのバッテリコネクタとは反対側の他端部を引き上げる必要がある。
【0008】
この際、バッテリパックは、その端子板とバッテリコネクタの接続端子との接触部を支点に上向きに傾斜するので、このバッテリパックの傾斜角度が大き過ぎると、バッテリコネクタの接続端子が端子板によって下向きに強く押圧されたり、ねじられるような力を受けることがあり得る。
【0009】
したがって、これが原因でバッテリコネクタの接続端子が破損したり、バッテリパックの取り出しが妨げられるといった不具合が生じてくる。
【0010】
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもので、バッテリパックをバッテリ収容部から取り出す時に、端子板と接続端子との接触部に無理な力が加わることはなく、バッテリコネクタの破損を未然に防止できるバッテリ収容装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るバッテリ収容装置は、
上向きに開放されたバッテリ収容部と、このバッテリ収容部の一端に配置され、弾性変形が可能な接続端子を有するバッテリコネクタと、上記バッテリ収容部に取り外し可能に収容され、一端に上記バッテリコネクタの接続端子に接する端子板を有するバッテリパックと、上記バッテリ収容部に配置された柔軟な帯状のバッテリ取り出し用タグとを備えている。
上記タグは、一端がバッテリ収容部の底に連結されて、上記バッテリパックを上記バッテリ収容部に収容した時に、このバッテリパックとバッテリ収容部の底との間に介在されるとともに、他端が上記バッテリパックの端子板とは反対側の他端面と上記バッテリ収容部の内面との間を通して上記バッテリ収容部の上方に導出され、このタグの一端と上記バッテリ収容部の底との連結部は、上記バッテリコネクタよりも上記バッテリパックの他端面と向かい合う上記バッテリ収容部の内面に近づく方向に偏っていることを特徴としている。
【0012】
このような構成において、バッテリパックをバッテリ収容部から取り出すには、バッテリ収容部の上方に導出されたタグの他端を指先で掴んで上向きに引っ張る。このタグの一端は、バッテリパックとバッテリ収容部の底との間を通してこのバッテリ収容部の底に連結されているので、タグが上向きに引っ張られると、バッテリパックの端子板とは反対側の他端がバッテリ収容部から引き上げられる。
【0013】
そのため、バッテリパックは、端子板と接続端子との接触部を支点に上向きに回動し、このバッテリパックの他端を掴むことでバッテリ収容部から取り出すことができる。
【0014】
この際、タグの一端とバッテリ収容部との連結部は、バッテリコネクタよりもバッテリパックの他端面と向かい合うバッテリ収容部の内面に近づく方向に偏っているので、タグを最大に引っ張り上げた状態でも、バッテリパックの傾斜角度が制限される。したがって、バッテリコネクタの接続端子にこれを下向きに押圧したり、ねじるような無理な力が加わらずに済み、バッテリコネクタの損傷を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施形態を、ポータブルコンピュータに適用した図1ないし図24にもとづいて説明する。
【0016】
図1は、A4サイズのブック形のポータブルコンピュータ1を示している。このコンピュータ1は、べースユニット2と、このべースユニット2に支持されたディスプレイユニット3とを備えている。
【0017】
ベースユニット2は、四角形箱状をなす筐体4を備えている。この筐体4は、互いに対向し合う底面5aと上面5b、これら底面5a、上面5bに連なる前面5cと後面5dおよび左右の側面5e,5fを有する偏平な四角形箱状をなしている。
【0018】
筐体4は、底面5aを有するロアハウジング7と、上面5bを有するアッパハウジング8とに分割されている。これらロアハウジング7およびアッパハウジング8は、ABS樹脂のような合成樹脂材料にて構成されている。
【0019】
図4や図10に示すように、ロアハウジング7の内部には、回路基板10が収容されている。回路基板10は、ロアハウジング7の底面5a上の複数のボス部11にねじ12を介して固定されており、この底面5aと平行に配置されている。回路基板10は、底面5aと略同じ大きさを有する四角形状をなしており、その前後左右の周縁部がロアハウジング7の前面5c、後面5dおよび左右の側面5e,5fに隣接されている。そして、回路基板10の上面および下面には、LSIパッケージのような各種の回路部品13が実装されている。
【0020】
図4に示すように、ロアハウジング7の内部には、ハードディスク駆動装置15とCD−ROM駆動装置16とが収容されている。ハードディスク駆動装置15は、ロアハウジング7の前半部の左端部に位置されており、上記回路基板10の上面に載置されている。このハードディスク駆動装置15は、図示しないハードディスクコネクタを介して回路基板10に接続されている。
【0021】
CD−ROM駆動装置16は、ロアハウジング7の後半部の右端部に位置され、このロアハウジング7の底面5a上にねじ止めされている。このため、ロアハウジング7の底面5aに固定された回路基板10は、図4ないし図6に示すように、CD−ROM駆動装置16を逃げる切り欠き18を有しており、この切り欠き18は、回路基板10の右側の周縁部に開口されている。
【0022】
図6や図7に示すように、CD−ROM駆動装置16は、偏平な箱形状を有する金属製のケーシング20を備えている。ケーシング20は、複数の舌片21を有し、これら舌片21がロアハウジング7の底面5aにねじ止めされている。ケーシング20は、ロアハウジング7の内部に収まるような厚み寸法を有している。このケーシング20の上面20aは、図4に示すように、ロアハウジング7の上方への開口端に位置されている。
【0023】
ケーシング20の側面には、ディスク挿入口22が開口されている。このディスク挿入口22には、ガイド枠23が取り付けられている。また、ディスク挿入口22は、ロアハウジング7の右側の側面5fと向かい合っており、この側面5fにディスク挿入口22を露出させる開口部24が形成されている。
【0024】
ケーシング20の内部には、図7に示すように、ディスク収納部27とディスク駆動部28とが上下に重ねて収容されている。ディスク収納部27は、ケーシング20に引き出し可能に支持されたディスクホルダ30を備えている。ディスクホルダ30は、円盤状の光ディスク31が載置される底壁32と、この底壁32に連なる端壁33とを備えている。底壁32は、光ディスク31の情報記録面である下面と向かい合っており、この底壁32にアクセス用の窓部34が開口されている。端壁33は、ディスク挿入口22を開閉可能な大きさを有し、上記側面5fの開口部24に露出されている。
【0025】
このため、ディスクホルダ30は、開口部24を通じてディスク収納部27に出し入れされるようになっており、このディスク収納部27の大きさは、光ディスク31の直径に応じて定められている。
【0026】
ディスク駆動部28は、光ディスク31を回転駆動するスピンドルモータおよびこのモータの制御回路部を有している。このディスク駆動部28は、ディスク収納部27よりも小さな形状を有している。このため、図6に示すように、ディスク駆動部28の側面28aと、ディスク収納部27の下面27aとで規定される部分には、段差35が形成されている。
【0027】
そして、上記ケーシング20は、上記段差35に対応する位置に、この段差35に入り込むように凹む凹部36を備えている。この凹部36は、ディスク収納部27の下面27aに沿う上面36aと、ディスク駆動部28の側面28aに沿う側面36bとを有し、これら上面36aと側面36bは、互いに協働してケーシング20の側方および下方に向って連続して開放するような空間37を構成している。
【0028】
図6に示すように、ケーシング20の凹部36は、このケーシング20の後部に位置されている。そして、この凹部36内に、上記回路基板10の切り欠き18に連なる後部が入り込んでおり、この回路基板10の一部および回路部品13が空間37内に収容されている。そのため、回路基板10の切り欠き18は、CD−ROM駆動装置16の平面形状よりも小さく形成されており、その分、回路基板10の実装面積が広げられている。
【0029】
図2や図4に示すように、ロアハウジング7は、その前端部にバッテリ収容部40を備えている。バッテリ収容部40は、ハードディスク駆動装置15の左側方であり、かつCD−ROM駆動装置16の前方に位置されており、上記ロアハウジング7の上方に向けて開放された凹所にて構成されている。そして、バッテリ収容部40の底部には、金属製のシールド板41が配置されており、このシールド板41は、回路基板10の前半部上面を覆い隠している。
【0030】
図8に示すように、バッテリ収容部40とハードディスク駆動装置15との間には、合成樹脂製のバッテリホルダ42が配置されている。バッテリホルダ42のバッテリ収容部40に臨む面には、バッテリコネクタ44が配置されている。このバッテリコネクタ44は、回路基板10の上面に実装されている。
【0031】
バッテリ収容部40には、バッテリパック46が取り出し可能に収容されている。バッテリパック46は、商用交流電源を得られない場所でコンピュータ1を使用する時に、その駆動用電源となるもので、ロアハウジング7の上方からバッテリ収容部40に出し入れされるようになっている。バッテリパック46をバッテリ収容部40に収容すると、このバッテリパック46の正負の端子板がバッテリコネクタ44に接するようになっている。このため、本実施形態のコンピュータ1では、ロアハウジング7の前半部にハードディスク駆動装置15とバッテリパック46とが左右に並べて配置されている。
【0032】
図8に示すように、ハードディスク駆動装置15の上面は、シールド板48によって覆われている。シールド板48は、ロアハウジング7の底面5aにねじ止めされており、このシールド板48は、複数の基板取り付け座49を一体に備えている。
【0033】
基板取り付け座49には、音響基板50がねじ止めされている。音響基板50の左端部には、端子カバー51が取り付けられている。端子カバー51は、音響基板50上に配置された複数のジャック(図示せず)を覆っており、この端子カバー51は、ジャックに連なる複数のプラグ孔53(図9に示す)を備えている。プラグ孔53は、図示しないヘッドフォン等のプラグが抜き差しされるもので、ロアハウジング7の左側方に露出されている。
【0034】
なお、この第1の実施形態におけるコンピュータ1は、CD−ROM駆動装置16を装着した機種と、このCD−ROM駆動装置16の代わりにフロッピーディスク駆動装置を装着した機種の二通りのバリエーションが存在し、フロッピーディスク駆動装置を装着した機種では、上記音響基板50は基板取り付け座49から取り外されている。
【0035】
図10に示すように、回路基板10の上面には、第1のカード収容部56と、第2のカード収容部57とが配置されている。第1および第2のカード収容部56,57は、夫々PCMCIA(Personal Computer Card International Association)カードやインターフェースカードのような拡張カード58を取り出し可能に収容するためのものである。これらカード収容部56,57は、上記ハードディスク駆動装置15の後方であり、かつCD−ROM駆動装置16の左側に位置され、ロアハウジング7の厚み方向に積み重ねられている。
【0036】
第1および第2のカード収容部56,57は、ロアハウジング7の左側の側面5eに隣接されている。この側面5eには、拡張カード58を抜き差し可能に挿入するためのカード挿入口59が開口されている。
【0037】
図4に示すように、第1および第2のカード収容部56,57は、夫々拡張カード58が取り外し可能に接続されるカードコネクタ60と、上記カード挿入口59から挿入された拡張カード58をカードコネクタ60に導くガイドレール61a,61bとを備えている。
【0038】
また、第1および第2のカード収容部56,57は、夫々拡張カード58を排出するためのイジェクタ62を備えている。イジェクタ62は、オペレータが指先で押圧する操作レバー63を有している。操作レバー63は、ガイドレール61a,61bに突没可能に支持されているとともに、カード挿入口59に露出されている。
【0039】
図4、図5および図9に示すように、ロアハウジング7には、カード挿入口59を開閉するカードカバー65が取り付けられている。カードカバー65は、第1および第2のカード収容部56,57に連なる第1の開口部66を有している。このカードカバー65には、第1の開口部66を開閉する第1の小カバー67が取り付けられている。第1の小カバー67は、下側の第2のカード収容部57に連なる第2の開口部68を有している。この第1の小カバー67には、第2の開口部68を開閉する第2の小カバー69が取り付けられている。
【0040】
このため、カードカバー65を閉じた状態でも、第1の小カバー67を開くことにより第1および第2のカード収容部56,57を露出させることができ、第2の小カバー69のみを開けば、第2のカード収容部57のみを露出させることができる。
【0041】
したがって、第1のカード収容部56あるいは第2のカード収容部57に拡張カード58を装着した状態において、第1又は第2の小カバー67,69のみを開くようにすれば、第1又は第2の開口部66,68を通じて拡張カード58にケーブル(図示せず)を接続することができる。
【0042】
この際、第1および第2のカード収容部56,57に共通の大きなカード挿入口59は、カードカバー65によって覆われている。そのため、第1および第2のカード収容部56,57に連なる開口面積を必要最小限に止めることができ、これら第1および第2のカード収容部56,57への埃等の侵入を防止することができる。
【0043】
図4や図10に示すように、回路基板10の後端部には、金属製のコネクタパネル72が取り付けられている。コネクタパネル72は、回路基板10の全幅に亘る長さを有し、この回路基板10の後端部において上向きに延びている。コネクタパネル72は、その上端部と下端部とに夫々フランジ部72a,72bを一体に備えている。上側のフランジ部72aは、ロアハウジング7の後面5dの上端部に重ねられている。下側のフランジ部72bは、ロアハウジング7の底面5aに重ねられている。
【0044】
コネクタパネル72には、プリンタや外部フロッピーディスク駆動装置を接続するための第1のパラレルポート73と、外部拡張ステーションを接続するための拡張ポート74と、外部CRTディスプレイを接続するためのRGBコネクタ75と、RS232C規格のインターフェースコネクタを有する周辺機器を接続するための接続ポート76と、外部キーボードやマウスを接続するためのキーボードコネクタ77とが支持されている。
【0045】
これら各種のポート73,74,76やコネクタ75,77は、コネクタパネル72の横方向に一列に並んで配置されており、図3に見られるように、夫々ロアハウジング7の後面5dに露出されている。そして、各種のポート73,74,76やコネクタ75,77は、回路基板10に電気的に接続されており、これらポート73,74,76やコネクタ75,77と回路基板10との接続部は、コネクタパネル72によって後方から覆われている。
【0046】
なお、ロアハウジング7の後面5dには、拡張ポート74を開閉可能に覆うポートカバー78が取り付けられている。
【0047】
図11に示すように、回路基板10の後部には、外部フロッピーディスク駆動装置を接続するための第2のパラレルポート80と電源スイッチ81とが実装されている。これら第2のパラレルポート80と電源スイッチ81とは、ロアハウジング7を左側から見た場合に、上下に並んで配置されている。
【0048】
第2のパラレルポート80は、回路基板10の下面において、この回路基板10の左側の側縁部に隣接されている。第2のパラレルポート80は、ロアハウジング7の左側の側面5eに開けた導出口82と向かい合っており、このロアハウジング7の側面5eには、導出口82を開閉するサイドカバー83が取り付けられている。
【0049】
電源スイッチ81は、スイッチ本体84と、このスイッチ本体84に支持されたプッシュ式のアーマチュア85とを有している。この電源スイッチ81は、スイッチ本体84から導出されたリード(図示せず)を有し、このリードを回路基板10に差し通してその下面に半田付けすることで回路基板10上に支持されている。
【0050】
そのため、電源スイッチ81は、回路基板10の上面において、上記第2のパラレルポート80を避けた位置に配置されており、この第2のパラレルポート80よりも右側にずれている。そして、電源スイッチ81のアーマチュア85は、ロアハウジング7の左側の側面5eと向かい合っており、この側面5eにアーマチュア85との対向し合う開口部86が形成されている。この開口部86は、上記導出口82に真上に位置されている。
【0051】
一方、図1に示すように、筐体4のアッパハウジング8は、ハウジング本体90と、このハウジング本体90の前端に連なるパームレスト91とに分割されている。ハウジング本体90は、キーボード装着部92と凸部93とを備えている。
【0052】
キーボード装着部92は、左右の側壁94a,94bおよび後壁94cと、これら各壁94a〜94cに連なる底壁94d(図6や図10に示す)とを有する凹所にて構成され、ハウジング本体90の上面の略全面に亘るような大きさを有している。このキーボード装着部92の底壁94dは、CD−ROM駆動装置16や第1および第2のカード収容部56,57の真上に位置されており、この底壁94dの前端部には、図8に示すように下向きに延びる区画壁94eが形成されている。
【0053】
区画壁94eの下端部は、上記回路基板10と共にロアハウジング7のボス部11にねじ止めされている。区画壁94eは、バッテリ収容部40の後壁を兼ねており、このバッテリ収容部40とロアハウジング7の内部との間を仕切っている。
【0054】
凸部93は、キーボード装着部92の直後に位置されている。この凸部93は、ハウジング本体90の上面から上向きに突出されるとともに、このハウジング本体90の横方向に沿って延びており、このハウジング本体90の全幅に亘る長さを有している。
【0055】
図12に示すように、凸部93は、ハウジング本体90の上面から上向きに延びる前面95と、この前面95の上端から後方に延びる上面96と、この上面96の後端から下向きに延びる後面97とを有し、全体としてハウジング本体90の下方に向けて開放された収容空間98を有する中空状をなしている。この凸部93の後面97は、筐体4の後面5dに面一に連続され、この筐体4の後方に露出されている。
【0056】
凸部93は、一対のディスプレイ支持部100a,100bを有している。ディスプレイ支持部100a,100bは、凸部93の横方向に互いに離間して配置されており、夫々凸部93の前方、上方および後方に向けて連続して開放された凹所にて構成されている。
【0057】
これらディスプレイ支持部100a,100bは、左右共通の構成であるため、左側のディスプレイ支持部100aを代表して説明する。
図13や図14に示すように、ディスプレイ支持部100aは、ハウジング本体90の上面に連なる底面101と、この底面101に連なる左右の側面102,103とを備えている。底面101は、底部開口101aを有し、この底部開口101aはハウジング本体90の内部に向けて開口されている。また、側面102,103は、夫々側部開口102a,103aを有している。側部開口102a,103aは、底部開口101aに連なるとともに、上記収容空間98に開口されている。
【0058】
ディスプレイ支持部100aには、ハウジング本体90の内側からカバー106がねじ止めされている。カバー106は、図10や図13に示すように、ディスプレイ支持部100aの底部開口101aを覆う底壁部108と、側部開口102a,103aに嵌まり込む左右一対の側壁部109a,109bとを有している。側壁部109a,109bは、側部開口102a,103aと協働してディスプレイ支持部100aの側面102,103に開口部110a,110bを構成している。
【0059】
また、凸部93は、ディスプレイ支持部100a,100bの間に位置される電源収容部113と、上記ディスプレイ支持部100a,100bの左右両側に位置されるヒンジ収容部114a,114bとに区分けされている。これら電源収容部113およびヒンジ収容部114a,114bは、図13に示すように、回路基板10の後端部の上方に位置されるとともに、ロアハウジング7の内部に連なっている。
【0060】
図14に示すように、電源収容部113の前面95は、ヒンジ収容部114a,114bの前面95よりも前方のキーボード装着部92に向けて張り出している。そのため、電源収容部113の前面95およびヒンジ収容部114a,114bの前面95とは、前後にずれて位置されており、これら前面95の間には段差が生じている。そして、上記前面95が夫々運なるハウジング本体90の上面は、上記段差の部分に入り込む平坦部115a,115bを有している。
【0061】
ハウジング本体90のキーボード装着部92には、キーボード117が配置されている。キーボード117は、キーボードパネル118を備えている。キーボードパネル118は、キーボード装着部92に嵌合可能な長方形板状をなしており、このキーボード装着部92の底壁94d上に載置されている。キーボードパネル118の上面には、多数のキー119と、ポインティングデバイスの一種であるジョイスティック120とが配置されている。
【0062】
キーボードパネル118は、キーボード装着部92の前端に位置される前縁部118a(図8に示す)と、キーボード装着部92の後壁94cに沿う後縁部118b(図12に示す)とを有している。キーボードパネル118の後縁部118bには、複数の係合突起121(図12に一つのみを図示)が形成されており、これら係合突起121は、後壁94cに開けた係合孔122に差し込まれている。
【0063】
また、図2や図8に示すように、キーボード装着部92の前端部には、キーボード押え125が取り付けられている。キーボード押え125は、キーボードパネル118の全幅に亘って延びる細長い棒状をなしている。このキーボード押え125は、キーボード装着部92の底壁94dの前端部に取り外し可能に係止されており、この底壁94dとの間でキーボードパネル118の前縁部118aを挟み込んでいる。
【0064】
このため、キーボード117は、そのキーボードパネル118の前縁部118aと後縁部118bとでキーボード装着部92に支持されている。そして、このキーボードパネル118の前縁部118aは、キーボード押え125によって覆い隠されるようになっている。
【0065】
上記アッパハウジング8のパームレスト91は、キーボード117の手元側に位置されている。このパームレスト91は、キーボード装着部92の前端に連なっており、上記ハードディスク駆動装置15やバッテリ収容部40を上方から覆っている。
【0066】
図1や図8に示すように、パームレスト91は、オペレータがキーボード117を操作する際の手置き台126と、この手置き台126の前縁部および左右の側縁部から下向きに延びる周壁127とを一体に有し、この周壁127の下端部がロアハウジング7の前半部上に前後に移動可能に載置されている。手置き台126の略中央部には、コマンドの実行および取り消しを行なうための一対の操作ボタン128a,128bが前後に並んで配置されている。また、左側の周壁127には、上記端子カバー51を露出させる切り欠き129が形成されている。
【0067】
このようなパームレスト91は、上記キーボード装着部92に連結されている。図2に示すように、パームレスト91の左右両端部には、後方に向って延びる支持腕130a,130bが一体に形成されている。支持腕130a,130bは、キーボード装着部92の側壁94a,94bとキーボード117との間に入り込んでいる。
【0068】
キーボード装着部92の側壁94a,94bは、図15ないし図17に右側の側壁94bを代表して示すように、支持腕130a,130bが摺動可能に嵌まり込む嵌合部131を有している。嵌合部131の支持腕130a,130bとの対向部には、夫々凹部132が形成されている。凹部132は、前後方向に延びる上縁部132aと、この上縁部132aの前端から下向きに延びる前縁部132bとを有している。前縁部132bの下端は、キーボード装着部92の底壁94dに連なっている。そして、凹部132の前後方向に沿う中間部には、上下に延びる凸条133が形成されている。
【0069】
また、支持腕130a,130bは、凹部132に嵌合する軸部135を有している。軸部135は、凹部132の上縁部132aに前後方向に摺動可能に接している。このため、図17の(B)に示すように、パームレスト91を手元側に引き出すことにより、軸部135を凹部132の上縁部132aと前縁部12bとで規定される角部に位置させ、この状態でパームレスト91の前端部を引き上げると、図17の(C)に示すように、パームレスト91が軸部135を支点に上向きに回動し、ハードディスク駆動装置15やバッテリ収容部40が上方に露出されるようになっている。そして、このパームレスト91の回動は、図2に示すように、パームレスト91の周壁127の後端部がキーボード装着部92の側壁94a,94bの上端に接触することで停止される。
【0070】
したがって、パームレスト91は、ハードディスク駆動装置15やバッテリ収容部40を上方から覆い隠す閉じ位置と、これらハードディスク駆動装置15やバッテリ収容部40を上方に露出させる開き位置とに亘って回動可能にキーボード装着部92に支持されている。このことから、バッテリパック46は、パームレスト91を開き位置に回動させた状態で、筐体4の上方から出し入れされるようになっている。
【0071】
パームレスト91を開き位置から閉じ位置に回動させる際には、まず、パームレスト91を下向きに回動させ、このパームレスト91の周壁127をロアハウジング7の上端部に載置する。そして、この状態でパームレスト91をキーボード装着部92に向けて後方にスライドさせる。すると、支持腕130a,130bが嵌合部131に嵌まり込む。この際、軸部135は、嵌合部131a,131bの上縁部132aに摺接しつつ凸条133を乗り越すので、この時に節動感が付与され、パームレスト91が閉じ位置にスライドされたことを認識することができる。
【0072】
パームレスト91は、筐体4の全幅に亘る細長いものであるため、このパームレスト91を後方にスライドさせる時に、その左右の支持腕130a,130bが前後にずれることなくスライドされるとは限らず、一方の支持腕130a又は130bがオペレータの手元側に位置するような斜めの姿勢に傾く場合があり得る。
【0073】
しかるに、パームレスト91が傾いた状態でスライドされても、必ず他方の支持腕130a又は130bの軸部135が凸条133を乗り越すので、この他方の支持腕130a又は130bと嵌合部131との位置合わせがなされる。そして、この後、手元側に位置された一方の支持腕130a又は130側の端部を後方に押圧すれば、一方の支持腕130a又は130bの軸部135が凸条133を乗り越し、この一方の支持腕130a又は130bと嵌合部131との位置合わせがなされる。そのため、パームレスト91の閉じ位置へのスライド操作性を良好に維持することができる。
【0074】
なお、図1に示すように、パームレスト91の前端部には、左右一対のラッチ138a,138bが配置されている。ラッチ138a,138bは、パームレスト91を閉じ位置に保持するためのもので、ロアハウジング7の前端上部に係脱可能に引っ掛かるようになっている。
【0075】
図2に示すように、パームレスト91の裏面には、金属製のインナーパネル140がねじ止めされている。インナーパネル140は、バッテリ収容部40との対向部に位置されている。このインナーパネル140と手置き台126の裏面との間には、操作ボタン128a,128bによって押圧されるスイッチ141a,141bとスピーカ142とが収容されている。スピーカ142は、手置き台126の右端部に位置されており、この手置き台126には、音を通すための複数の通孔143が開口されている。
【0076】
ところで、上記筐体4の内部には、商用交流電源を直流電源に変換して出力するAC電源ユニット150が収容されている。AC電源ユニット150は、図12に示すように、電源回路基板151と、この電源回路基板151に実装された各種の回路部品152と、これら電源回路基板151や回路部品152を取り囲むケース153とを備えており、上記回路部品152のなかには、変換動作中に発熱する部品が含まれている。このAC電源ユニット150は、図4に見られるように、筐体4の横方向に延びる角柱状をなしている。そして、AC電源ユニット150は、ハウジング本体90の電源収容部113内に収容され、中継ケーブル154を介して回路基板10に電気的に接続されている。
【0077】
AC電源ユニット150は、コネクタパネル72の上側のフランジ部72aに沿って配置されており、回路基板10の後端部の上方に位置されている。そして、このAC電源ユニット150は、その長手方向の一端部が合成樹脂製のホルダ155を介して回路基板10の上に支持されているとともに、他端がコネクタパネル72に支持されている。
【0078】
すなわち、図20に示すように、AC電源ユニット150の電源回路基板151の一端部は、ケース153の切り欠き153aを通じて外方に導出されており、この電源回路基板151の一端部がホルダ155に支持されている。このホルダ155は、図13や図22に示すように、回路基板10の上面に載置される取り付け座部156を有している。取り付け座部156は、その左右方向に離間した三箇所が回路基板10と共にロアハウジング7のボス部11にねじ12を介して止められている。
【0079】
このホルダ155は、電源回路基板151の一端部と向かい合う支持壁158を有している。支持壁158は、コネクタパネル72の直前において起立されており、その下端部が取り付け座部156に連なっている。そして、支持壁158の上端部には、一対の係止部159a,159bが形成されており、これら係止部159a,159bに電源回路基板151の一端部が取り外し可能に係止されている。
【0080】
図21に示すように、電源回路基板151の他端部は、ケース153を貫通して外方に導出されている。この電源回路基板151の他端部は、コネクタパネル72のフランジ部72a上に位置されており、このフランジ部72aに連なる支持片160の上面にねじ161を介して固定されている。このため、AC電源ユニット150は、コネクタパネル72の上端部に位置されており、その大部分がロアハウジング7の上面開口部分から上方に突出されている。
【0081】
そして、ロアハウジング7にアッパハウジング8を被せた状態では、図12に示すように、AC電源ユニット150が凸部93の電源収容部113に入り込んでおり、このAC電源ユニット150が電源収容部113の内側のスペースの大部分を占めている。
【0082】
凸部93の後面97には、多数の通気孔162が開口されている。通気孔162は、電源収容部113に対応しており、これら通気孔162の存在によりAC電源ユニット150の放熱性が高められている。
【0083】
図12に示すように、AC電源ユニット150は、電源コネクタ164を有するケーブル165を備えている。このケーブル165は、電源回路基板151に接続されている。電源コネクタ164は、AC電源ユニット150の下方において、上記コネクタパネル72の差し込み口166に差し込まれており、上記ロアハウジング7の後面5dに露出されている。
【0084】
また、この電源コネクタ164は、上記ホルダ155の支持壁158に隣接した位置において、上記回路基板10の上面に載置されている。この支持壁158の側面には、電源コネクタ164の上面に接するコネクタ保持部167が一体に形成されている。コネクタ保持部167は、回路基板10と平行をなしており、この回路基板10と協働して電源コネクタ164を挟み込んでいる。
【0085】
そのため、電源コネクタ164は、ホルダ155を利用してロアハウジング7に保持されており、この電源コネクタ164には、商用交流電源に連なる電源コード168のプラグ169が抜き差し可能に差し込まれるようになっている。
【0086】
図10や図14に示すように、ハウジング本体90の上面の左側の平坦部115aには、アイコン173が配置されている。アイコン173は、ディスプレイ支持部100aの直前に位置されている。アイコン173は、透光性を有する合成樹脂製のアイコン基板174を有している。アイコン基板174は、左右方向に延びる長方形状をなしており、このアイコン基板174は、平坦部115aと面一をなしている。
【0087】
アイコン基板174には、コンピュータ1の動作状況や機能の内容を図柄で表示する複数の表示マーク175が描かれている。これら表示マーク175は、左右方向に間隔を存して配置されている。そして、図10に示すように、平坦部115aは、表示マーク175との対向部に筐体4の内部に開口する開口部176を有し、この開口部176は、回路基板10の上面と向かい合っている。
【0088】
図4、図19および図22に示すように、回路基板10の後部上面には、アイコン173の光源となる複数の発光ダイオード178が一列に並んで配置されている。発光ダイオード178は、アイコン173の表示マーク175と向かい合っている。これら発光ダイオード178と表示マーク175との間には、発光ダイオード178の光を表示マーク175に導くレンズ集合体180が配置されている。レンズ集合体180は、円柱状をなす複数のレンズ181を備えている。これらレンズ181は、上下方向に沿って縦置きに配置されており、その上部が連結壁182を介して一体に連結されている。
【0089】
図19や図22に示すように、レンズ集合体180は、ホルダ155の支持壁158の近傍に位置されている。この支持壁158には、レンズ集合体180を支持するレンズ支持部183が一体に形成されている。レンズ支持部183は、中空円筒状をなす複数のガイド部184と、これらガイド部184の上端部に跨がる平坦な壁部185とを備えている。ガイド部184は、上下方向に沿って縦置きに配置されており、その下端開口部が回路基板10上の発光ダイオード178と向かい合うとともに、上端開口部が上記平坦部115aの開口部176と向かい合っている。
【0090】
レンズ集合体180の各レンズ181は、ホルダ155の上方からガイド部184に差し込まれており、これらレンズ181の上部の連結壁182が壁部185の上面に重ね合わされている。このため、レンズ181は、その下端面が発光ダイオード178と向かい合うとともに、上端面が開口部176に入り込んで、アイコン基板174の表示マーク175と向かい合っている。
【0091】
したがって、発光ダイオード178が発光されると、この光は、図10に矢印で示すように、レンズ181を軸方向に透過して表示マーク175に導かれるようになっている。このことにより、発光中の発光ダイオード178に対応した表示マーク178が点灯するようになっている。
【0092】
図11や図19に示すように、回路基板10の後部上面には、上記電源スイッチ81をON・OFF操作する合成樹脂製のスイッチ操作子188が配置されている。スイッチ操作子188は、ロアハウジング7の左側の側面5eと電源スイッチ81との間に介在されている。
【0093】
図19および図22に最も良く示されるように、スイッチ操作子188は、U字状に屈曲された屈曲部190と、この屈曲部190の両端に連なる第1および第2のレバー部191a,191bとを有している。これらレバー部191a,191bは、互いに向かい合っており、上記電源スイッチ81の左側方を横切っている。
【0094】
第1のレバー部191aは、ロアハウジング7の側面5eに沿って配置されている。このレバー部191aは、屈曲部190とは反対側の端部に押圧部192を備えている。この押圧部192は、側面5eに開けた開口部86を通じて筐体4の外方に露出されている。また、この押圧部192は、棒状の押圧突起193を備えている。押圧突起193は、第2のレバー部191bの切り欠き194を貫通して電源スイッチ81に向けて延びており、その先端がアーマチュア85に接している。
【0095】
第2のレバー部191bは、上記屈曲部190とは反対側の端部に、係止部196を一体に備えている。係止部196は、上記取り付け座部156の左端部に向けて延びており、この係止部196の下縁部には、図22に示すように、上向きに切り込まれた溝部197が形成されている。そして、本実施形態の場合、上記ホルダ155の取り付け座部156の左端部には、下向きに切り込まれた係合溝198が形成されており、この係合溝198に溝部197が差し込まれている。そのため、スイッチ操作子188は、ホルダ155に係止されており、上記係合溝198がスイッチ支持部を構成している。
【0096】
また、図19に示すように、スイッチ操作子188の第2のレバー部191bと係止部196とで規定される角部は、ロアハウジング7の側面5eから延びるリブ状の壁部199に当接されている。このため、スイッチ操作子188は、第2のレバー部191bに連なる係止部196がロアハウジング7の側面5eとホルダ155とによって保持されており、この係止部196が第2のレバー部191bの支点となっている。
【0097】
よって、押圧部192を指先で押圧すると、第1のレバー部191aが屈曲部190を支点に弾性変形するとともに、第2のレバー部191bが係止部196を支点に弾性変形する。この変形により、押圧突起193が押し込まれて電源スイッチ81のアーマチュア85を押圧し、この電源スイッチ81がON・OFFされるようになっている。
【0098】
一方、上記ディスプレイユニット3は、A4サイズの偏平な箱状をなすハウジング205と、このハウジング205内に収容されたカラー液晶ディスプレイ206とを備えている。ハウジング205は、フロントパネル207とリヤパネル208とに分割されており、このフロントパネル207には、カラー液晶ディスプレイ206を露出させる開口部209が形成されている。
【0099】
ハウジング205は、第1および第2の脚部210a,210bを備えている。これら第1および第2の脚部210a,210bは、フロントパネル207に連なるフロント部分211と、リヤパネル209に連なるリヤ部分212とを互いに突き合わせて構成されている。このため、第1および第2の脚部210a,210bは、中空状をなしており、図14に示すように、左側の第1の脚部210aの内部は、ハウジング205の内部空間に連なるケーブル通路213をなしている。
【0100】
第1および第2の脚部210a,210bは、筐体4のディスプレイ支持部100a,100bに夫々ヒンジ装置215を介して連結されている。この連結構造について、第1の脚部210aを代表して説明する。
【0101】
図13に示すように、第1の脚部210aは、ディスプレイ支持部100aの側面102,103と向い合う左右の脚側面216a,216bを有している。左側の脚側面216aには、連通孔217が開口されている。この連通孔217は、上記側面102の開口部110aに連なっている。右側の脚側面216bには、ケーブル通路213に連なる挿通孔218が開口されている。この挿通孔218は、上記側面103の開口部110bに連なっている。
【0102】
また、上記ヒンジ装置215は、ヒンジ軸220と、このヒンジ軸220の一端に固定された第1のブラケット221と、上記ヒンジ軸220の他端に軸回り方向に回動可能に連結された第2のブラケット222とを備えている。
【0103】
ヒンジ軸220は、上記開口部110aおよび連通孔217を貫通して配置されている。ヒンジ軸220の一端は、第1の脚部210aの内側に導入されており、このヒンジ軸220の一端の第1のブラケット221が第1の脚部210aのリヤ部分212の内面にねじ止めされている。また、ヒンジ軸220の他端は、上記凸部93のヒンジ収容部114aに導入されており、このヒンジ軸220の他端の第2のブラケット222は、ロアハウジング7にねじ止めされている。
【0104】
そのため、ヒンジ軸220は、上記ディスプレイユニット3の回動支点となっており、このディスプレイユニット3は、パームレスト91やキーボード117を上方から覆う閉じ位置と、カラー液晶ディスプレイ206をキーボード117の後方で起立させる開き位置とに亘って回動可能に筐体4に支持されている。
【0105】
上記第1および第2の脚部210a,210bは、ディスプレイユニット3を開き位置に回動させた時に、上記ヒンジ収容部114a,114bの前面95に略面一に連続する脚前面を有している。脚前面は、電源収容部113の前面95に対し上記平坦部115a,115bの分だけ後方にずれている。そして、第1の脚部210aの脚前面の直前にアイコン173が位置されている。
【0106】
図13や図14に示すように、第1の脚部210aのケーブル通路213には、カラー液晶ディスプレイ206に連なるケーブル226が導かれている。ケーブル226は、多数の線材を一束に纏めたもので、柔軟性を有している。このケーブル226は、第1のブラケット221とリヤ部分212の内面との間で保持されており、ケーブル通路213内での挿通位置が定められている。そして、ケーブル226は、上記開口部110bおよび挿通孔218を通じて凸部13の電源収容部113に導かれており、このケーブル226がコンピュータ1の外部から隠蔽されている。
【0107】
この場合、図13に示すように、ディスプレイ支持部100aの右側の側面103と、電源収容部113に収容されたAC電源ユニット150との間には、ケーブル導入通路227が形成されている。ケーブル導入通路227は、上記ホルダ155の真上においてロアハウジング7の内部に向けて開放されており、このケーブル導入通路227にケーブル226が導入されている。
【0108】
ケーブル226は、ケーブル導入通路227内において下向きに折り曲げられており、このケーブル226の折り曲げ先端は、回路基板10上において前方に向けて曲げられている。このケーブル226の回路基板10上に位置される部分には、円筒状をなす硬質のコア228が同軸状に装着されている。
【0109】
ケーブル226の先端には、図14に示すような第1のスタッキングコネクタ229が取り付けられている。この第1のスタッキングコネクタ229は、回路基板10の上面の第2のスタッキングコネクタ230に接続されている。この接続により、ディスプレイユニット3とベースユニット2とが電気的に接続されている。
【0110】
図18に示すように、上記ケーブル226のコア228は、上記ホルダ155の支持壁158とレンズ支持部183との間に位置されている。これら支持壁158とレンズ支持部183との間には、コア支持部232が一体に形成されている。コア支持部232は、図22に示すように、上方に向けて開放された凹部にて構成され、このコア支持部232は、回路基板10上において前後方向に延びている。そして、このコア支持部232の内側にケーブル226のコア228が嵌合されている。このため、コア228は、ケーブル226と回路基板10との接続部の近傍において、上記ホルダ155を介して回路基板10上に保持されている。
【0111】
したがって、ホルダ155は、AC電源ユニット150ばかりでなく、電源コネクタ164、レンズ集合体180、スイッチ操作子188およびケーブル226を保持する機能を有している。
【0112】
また、この第1の実施形態のコンピュータ1においては、アイコン173がハウジング本体90の上面に配置されているので、ディスプレイユニット3を閉じ位置に回動させると、アイコン173もディスプレイユニット3によって覆い隠されてしまう。そのため、アイコン173に電源に関する表示機能を持たせるようにすると、ディスプレイユニット3が閉じている状態では、電源に関する表示を見ることができなくなる。
【0113】
そこで、このコンピュータ1は、図1に示すように、ロアハウジング7の前面5cの中央部に、電源に関する表示をなすインディケータ240を備えている。インディケータ240は、二つの発光部241a,241bを有している。これら発光部241a,241は、左右に並べて配置されている。
【0114】
一方の発光部241aは、コンピュータ1が商用交流電源に接続されているか否かを表示するためのもので、上記電源スイッチ81がOFFの時に商用交流電源を接続すると発光するようになっている。
【0115】
他方の発光部241bは、上記バッテリパック46の充電状況を識別するためのもので、上記電源スイッチ81をOFFした状態で、コンピュータ1に商用交流電源を接続すると、バッテリパック46の充電中は緑色に発光し、充電が完了するとオレンジ色に発光するようになっている。そして、バッテリパック46への充電は、電源スイッチ81がOFFの時に行なわれるため、この電源スイッチ81をONすると、バッテリパック46への充電が停止され、発光部241bが消灯するようになっている。
【0116】
このような発光部241a,241bは、図24に示すように、夫々ロアハウジング7の前面5cに露出されるレンズ243を有している。レンズ243は、透明な合成樹脂材料にて構成され、上記回路基板10の前縁部よりも前方に位置されている。
【0117】
回路基板10の前端下面には、インディケータ240の光源となる一対の発光ダイオード244が配置されている。発光ダイオード244は、ロアハウジング7の前面5cではなくて底面5aと向い合っており、この発光ダイオード244は、光を底面5aに向けて照射するようになっている。
【0118】
そのため、図23に示すように、レンズ243は、ロアハウジング7の前面5cから底面5aに向って延びる導光部245を一体に備えている。導光部245は、互いに対向し合う前面245aと後面245bとを有している。これら前面245aおよび後面245bは、下方に進むに従い後方に向けて傾斜された平坦な傾斜面をなしている。
【0119】
各導光部245の下端部には、発光ダイオード244の光を受ける受光部246が一体に形成されている。受光部246は、ロアハウジング7の底面5aと発光ダイオード244との間に入り込んでいる。この受光部246は、互いに対向し合う上面246aと下面246bとを有している。上面246aは、回路基板10の下面と略平行をなしており、発光ダイオード244と向かい合っている。また、下面246bは、受光部246の後方に進むに従い底面5cから遠ざかる方向に傾斜されている。
【0120】
このため、図24の(B)に示すように、発光ダイオード244から下向きに発せられた光は、受光部246の上面246aに入射された後、傾斜された下面246bによって前方斜め上向きに屈折するように反射され、導光部245に導かれる。この導光部245の前面245aおよび後面245bは、下方に進むに従い後方に傾斜されているので、受光部246からの光は、前面245a,245bの傾斜に伴って上向きに屈折するように反射を繰り返しながらレンズ243に導かれ、ロアハウジング7の前方に照射される。
【0121】
なお、レンズ243の受光部246は、連結部248を介して互いに連結されている。この連結部248の下面には、底面5aに重ねられる舌片249が一体に形成されており、この舌片249が底面5aに突設された凸部250に止められている。
【0122】
このようなインディケータ240によると、回路基板10の下面に発光ダイオード244が取り付けられているにも拘らず、この発光ダイオード244から下向きに照射された光を、受光部246および導光部245を介してロアハウジング7の前面5cに導くことができる。そのため、インディケータ240の発光部241a,241bと発光ダイオード244とを互いに対向させて配置する必要はなく、インディケータ240や発光ダイオード244の設置位置の自由度が増大する。
【0123】
なお、本発明は上記第1の実施形態に特定されるものではなく、図25ないし図44に本発明の第2の実施形態を示す。
この第2の実施形態に示されたコンピュータ1は、主にバッテリパック46回りの構成と、スピーカ142の取り付けに関する事項が第1の実施形態と相違しており、それ以外のコンピュータ1の基本的な構成は、第1の実施形態と同様である。そのため、この第2の実施形態において、第1の実施形態のコンピュータ1と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0124】
図25に示すように、第2の実施形態のコンピュータ1は、CD−ROM装置16に代えてフロッピーディスク駆動装置300を装備している。このフロッピーディスク駆動装置300は、フロッピーディスクの装填口301を有し、この装填口301は、ロアハウジング7の右側の側面5fに開口されている。
【0125】
このコンピュータ1に用いられるバッテリパック46は、図28に示すように、合成樹脂製のバッテリケース303を備えている。バッテリケース303は、コンピュータ1の幅方向に延びる長軸X1と、コンピュータ1の奥行き方向に延びる短軸X2とを有する長方形の箱状をなしている。
【0126】
バッテリケース303は、上向きに開放されたケース本体303aと、このケース本体303aの開放端を塞ぐカバープレート303bとで構成されている。バッテリケース303の内部には、例えば10本の二ッケル水素二次電池304が収容されているとともに、これら隣り合う二次電池304の間の隙間を利用してサーミスタ305、ブレーカ306および温度ヒューズ307が配置されている。
【0127】
バッテリケース303の長軸Xlの方向に沿う一端部には、端子ホルダ309が配置されている。端子ホルダ309には、第1ないし第5の端子板310a〜310eが支持されている。端子板310a〜310eは、図27に示すように、バッテリケース303の一端面303cに略面一に露出された状態において、このバッテリケース303の短軸X2の方向に一列に並んで配置されている。第1および第5の端子板310a,310eは、上記二次電池304に接続されてバッテリパック46の正負の出力端子となっている。第2および第4の端子板310b,310dは、上記サーミスタ305に接続されている。また、第3の端子板310cは、予備端子又は上記二次電池304の種類を判別する際の端子として用いられる。
【0128】
図27に示すように、バッテリケース303の一端面303cには、複数のリブ状の仕切り壁311が形成されている。これら仕切り壁311は、バッテリケース303の厚み方向に延びるとともに、バッテリケース303の短軸X2の方向に間隔を存して配置されている。そして、仕切り壁311の一部は、第1ないし第5の端子板310a〜310eの間に介在され、これら仕切り壁311の先端は、第1ないし第5の端子板310a〜310eよりも突出されている。
【0129】
そのため、バッテリケース303の一端面303cに例えばクリップのような導電性の異物が接した場合でも、この異物が第1ないし第5の端子板310a〜310eに接触せずに済み、これら端子板310a〜310eの間でのショートを防止することができる。
【0130】
また、図26や図28に示すように、バッテリケース303の上面となるカバープレート303bには、一対の第1の嵌合凹部312と、一対の第2の嵌合凹部313とが形成されている。第1の嵌合凹部312および第2の嵌合凹部313は、夫々バッテリケース303の短軸X2の方向に並んでおり、これら第1の嵌合凹部312と第2の嵌合凹部313とは、バッテリケース303の長軸Xlの方向に互いに離間して配置されている。
【0131】
図28に示すように、バッテリケース303の底面となるケース本体303aには、一対の第3の嵌合凹部314と、一対の第4の嵌合凹部315(一方のみを図示)とが形成されている。第3の嵌合凹部314および第4の嵌合凹部315は、夫々バッテリケース303の短軸X2の方向に並んでおり、これら第3の嵌合凹部314と第4の嵌合凹部315とは、バッテリケース303の長軸Xlの方向に互いに離間して配置されている。
【0132】
そして、図28の(A)に示すように、第1の嵌合凹部312および第2の嵌合凹部313と、第3の嵌合凹部314および第4の嵌合凹部315とは、バッテリケース303の上面および底面において、このバッテリケース303の長軸X1の方向にずれている。それとともに、図28の(B)に示すように、第1および第2の嵌合凹部312,313の配置間隔と、第3および第4の嵌合凹部314,315の配置間隔は、互いに異なっている。そのため、本実施形態の場合は、第3および第4の嵌合凹部314,315の配置間隔の方が、第1および第2の嵌合凹部312,313の配置間隔よりも大きく定められている。
【0133】
このような第1ないし第4の嵌合凹部312〜315の位置は、バッテリパック46の種類や性能に応じて適宜定められている。このため、嵌合凹部312〜315は、バッテリパック46の種類や性能に応じた一定の規則性を有しており、これら嵌合凹部312〜315の位置を見ることで、このバッテリパック46がコンピュータ1に使用可能であるか否かを容易に判別し得るようになっている。
【0134】
さらに、バッテリケース303は、その端子板310a〜310eとは反対側の端部に円弧状に彎曲された彎曲部316を有している。彎曲部316は、バッテリケース303の他端面303dと底面とで規定される角部に位置されており、この彎曲部316の存在により、バッテリケース303の他端面303dの下端角部には、丸味を持った面取りが施されている。
【0135】
図31や図32に示すように、バッテリパック46が接続されるバッテリコネクタ44は、第1ないし第5の接続端子44a〜44eを有している。これら第1ないし第5の接続端子44a〜44eは、バッテリパック46の第1ないし第5の端子板310a〜310eに対応するもので、常時バッテリコネクタ44から突出する方向に弾性的に付勢されている。
【0136】
また、図30や図31に示すように、ロアハウジング7の右側の側面5fには、複数のバッテリ支持壁320が形成されている。バッテリ支持壁320は、バッテリコネクタ44とは反対側において、バッテリ収容部40の内側に向けて突出されているとともに、バッテリケース303の短軸X2の方向に一列に並べて配置されている。このバッテリ収容部40に臨むバッテリ支持壁320の上端角部320aは、円弧状に彎曲されている。
【0137】
図32に示すように、バッテリホルダ42は、バッテリコネクタ44に連続するガイド面322と、このガイド面322の上方においてバッテリ収容部40に向けて突出する一対の挿入ガイド部323a,323bとを有している。挿入ガイド部323a,323bは、バッテリケース303の短軸X2の方向に離間して配置されている。
【0138】
ガイド面322の上端部には、櫛歯状をなす複数の係合突起324が一体に形成されている。係合突起324は、バッテリケース303の短軸X2の方向に間隔を存して配置されている。これら係合突起324の一部は、バッテリコネクタ44の第1ないし第5の接続端子44a〜44eの真上に位置されており、バッテリパック46をバッテリ収容部40に挿入した時に、バッテリパック46の仕切り壁311の間に入り込むようになっている。
【0139】
また、バッテリ収容部40の底面となるシールド板41には、一対の凸部326が形成されている。凸部326は、バッテリパック46の第3の嵌合凹部314に対応するもので、バッテリパック46をバッテリ収容部40に装着した時に、第3の嵌合凹部314に入り込むようになっている。
【0140】
バッテリパック46をバッテリ収容部40に装着するには、まず、第1ないし第5の端子板310a〜310eを有するバッテリケース303の一端面303cをバッテリコネクタ44の方向に向けるとともに、このバッテリケース303の彎曲部316を下向きにした姿勢でバッテリパック46を保持する。そして、このバッテリパック46を、第1ないし第5の端子板310a〜310eを先頭にした斜めの姿勢でべースユニット2の上方からバッテリ収容部40に挿入し、図29に示すように、バッテリパック46の一端部をシールド板41と挿入ガイド部323a,323bとの間に介在させる。
【0141】
このバッテリパック46の挿入に伴い、バッテリケース303の仕切り壁311がバッテリホルダ42の係合突起324の間に入り込むとともに、第1ないし第5の端子板310a〜310eがバッテリコネクタ44の第1ないし第5の接続端子44a〜44eに夫々接触する。
【0142】
次に、この端子板310a〜310eと接続端子44a〜44eとの接触部を支点としてバッテリパック46を下向きに回動させ、このバッテリパック46をバッテリ収容部40に落とし込む。この際、バッテリケース303の端子板310a〜310eとは反対側の下端角部には、丸味を持った面取りが施されているので、バッテリパック46を下向きに回動させる際に、バッテリケース303とバッテリ支持壁320との干渉が回避される。
【0143】
図28に示すように、バッテリパック46がバッテリ収容部40に落とし込まれると、バッテリ収容部40の底部の凸部326がバッテリパック46の第3の嵌合凹部314に入り込み、このバッテリパック46がコンピュータ1に適したものであることが判別される。
【0144】
この際、第3の嵌合凹部314の位置が異なる他のバッテリパックをバッテリ収容部40に差し込んだり、あるいは図30に示すように、バッテリパック46を上下逆向きにしてバッテリ収容部40に挿入すると、バッテリ収容部40の凸部326がバッテリパック46の下面に突き当たる。すると、バッテリパック46がバッテリ収容部40において傾いたままとなり、このバッテリパック46をバッテリ収容部40に確実に装着することができなくなる。よって、凸部326の存在によっても、バッテリパック46の誤った選択や、誤った装着を防止することができる。
【0145】
バッテリパック46がバッテリ収容部40に正しく装着されると、このバッテリパック46は、バッテリコネクタ44の第1ないし第5の接続端子44a〜44eによってバッテリ支持壁320の方向に向けて押圧され、これら接続端子44a〜44eとバッテリ支持壁320との間で挟み込まれる。このことにより、バッテリパック46は、バッテリコネクタ44に電気的に接続された状態で、バッテリ収容部40に保持される。
【0146】
そして、バッテリ収容部40へのバッテリパック46の装着が完了すると、図26や図28に示すように、第1ないし第5の接続端子44a〜44eと第1ないし第5の端子板310a〜310eとの接触部分の上方において、バッテリケース303の仕切り壁311とバッテリホルダ42の係合突起324とが互いに噛み合うような位置関係で近接される。
【0147】
そのため、第1ないし第5の接続端子44a〜44eと第1ないし第5の端子板310a〜310eとの接触部分に、上方からクリップのような導電性の異物が侵入するのを阻止することができ、この異物の侵入に伴う短絡事故を未然に防止することができる。
【0148】
また、図32に示すように、シールド板41は、バッテリコネクタ44に隣接する縁部41aを有している。この縁部41aには、バッテリコネクタ44から遠ざかる方向に切り欠かれた逃げ部327が形成されている。この逃げ部327は、第1ないし第5の接続端子44a〜44eと第1ないし第5の端子板310a〜310eとの接触部分の下方に位置されている。
【0149】
そのため、バッテリパック46をバッテリ収容部40に挿入する際に、このバッテリパック46の挿入先端部とシールド板41との間に、例えばクリップのような導電性の異物が噛み込まれたとしても、この異物は逃げ部327に入り込む。よって、この異物を介して第1ないし第5の端子板310a〜310bとシールド板41とが短絡されるといった不具合を解消することができる。
【0150】
図31に示すように、バッテリ収容部40には、バッテリパック46を収容部40から取り外す際に用いるリボン331(タグ)が配置されている。このリボン331は、合成樹脂製のシート材にて構成され、幅が20mm程度の帯状をなしている。そして、このリボン331は、直線形状を維持し得るだけの強度を有している。
【0151】
リボン331は、シールド板41に支持されている。このリボン331の支持構造について、図34ないし図36を参照して説明する。
【0152】
シールド板41は、リボン331を固定するための支持部332を備えている。支持部332は、リボン331が通される一対の挿通孔332a,332bを有している。挿通孔332a,332bは、バッテリケース303の短軸X2の方向に延びるスリット状をなしているとともに、バッテリケース303の長軸Xlの方向に互いに離間して配置されている。そして、支持部332は、バッテリコネクタ44よりもバッテリ支持壁320の方向に大きく偏った位置に配置されている。
【0153】
リボン331の一端には、係止片334が連続して形成されている。係止片334は、リボン331の一端から略直角に折れ曲っており、このリボン331よりも幅広い長方形状をなしている。係止片334は、シールド板41の上面に重ねられるもので、この係止片334にリボン331が押通可能なスリット状の連通孔335が開口されている。このような形状のリボン331は、挿通孔332a,332bおよび連通孔335に連続して潜らせることで、シールド板41の支持部332に固定される。
【0154】
すなわち、リボン331を支持部332に取り付けるには、まず、図34に示すように、リボン331の係止片334とは反対側の端部331aを、シールド板41の上方から一方の挿通孔332aに差し通す。次に、図35に示すように、リボン331の端部331aをシールド板41の下方で上向きに反転させ、このシールド板41の下方から他方の挿通孔332bに差し通す。
【0155】
この状態で、リボン331の端部331aを係止片334の連通孔335に下方から差し通し、この端部331aをシールド板41の上方に向けて引っ張る。このことにより、図36に示すように、係止片334がシールド板41の上面に重なり合うとともに、リボン331が挿通孔332a,332bに跨がってループ状に引き回れ、リボン331がシールド板41の支持部332に抜け止め固定される。
【0156】
このようにリボン331をシールド板41に固定した状態では、図31に示すように、リボン331は、それ自体の強度によりバッテリ収容部40のバッテリ支持壁320側の端部から上向きに突出された状態を維持している。そして、バッテリパック46をバッテリ収容部40に装着すると、リボン331は、その係止片334に連なる部分がバッテリパック46とバッテリ収容部40の底面との間に挟み込まれ、このリボン331の残りの部分がバッテリパック46の他端面303dとバッテリ支持壁320との間を通ってバッテリパック46の上方に導出される。
【0157】
そのため、図33に示すように、バッテリパック46の上方に導出されたリボン331の端部331aを指先Fで掴んで上向きに引っ張れば、このリボン331を介してバッテリパック46の端部がバッテリ収容部40から引き上げられ、このバッテリパック46をバッテリ収容部40から取り出すことができる。
【0158】
この場合、シールド板41上のリボン331の支持部332を、バッテリコネクタ44よりも反対側のバッテリ支持壁320側に大きく偏らせたことに伴い、リボン331を最大に引っ張った状態でも、バッテリパック46の傾斜角度が所定の角度以下に制限されるようになっている。そのため、バッテリパック46の第1ないし第5の端子板310a〜310eとバッテリコネクタ44の第1ないし第5の接続端子44a〜44eとの接触部分およびバッテリパック46とバッテリホルダ42との接触部分に無理なこじり力が加わらずに済み、バッテリコネクタ44やバッテリホルダ42の破損が阻止されるようになっている。
【0159】
このようなリボン331は、それ自体が直線形状を維持し得るような強度を有しているので、バッテリパック46をバッテリ収容部40から取り出した状態では、図31に示すように、バッテリ収容部40のバッテリ支持壁320側の端部から上向きに突出するような姿勢を維持する。そのため、バッテリ収容部40にバッテリパック46を差し込む際に、リボン331の存在を認識できるとともに、このリボン331全体がバッテリパック46と共にバッテリ収容部40に引き込まれるのを防止できる。
【0160】
したがって、バッテリパック46をバッテリ収容部40に装着した際に、リボン331がバッテリパック46の下に敷き込まれたり、乱雑な形状に折り畳まれることはなく、次にバッテリパック46を引き上げる際の操作性を良好に維持することができる。
【0161】
その上、リボン331は、単に挿通孔332a,332bおよび連通孔335に潜らせることで、シールド板41の支持部332に固定されるので、このリボン331を格別な接着剤を介してシールド板41に固定する場合に比べて、このリボン331の固定を短時間のうちに容易に行うことができる。
【0162】
それとともに、リボン331は、シールド板41に対して取り外し可能であるから、リボン331が損傷を受けた場合でも、このリボン331の交換を簡単に行うことができる。
【0163】
また、リボン331のうち、バッテリ収容部40の上方に導出された部分は、パームレスト91を閉じ位置に回動させた際に、このパームレスト91とバッテリ収容部40あるいはバッテリパック46の上面との間に入り込む。そのため、リボン331がコンピュータ1の外部に露出したままとなることはなく、コンピュータ1の外観が良好となる。
【0164】
なお、本実施形態の場合、バッテリ収容部40の底面となるシ一ルド板41の上面は、図31や図32に示すように、例えば黒色の絶縁シート338によって覆われている。この絶縁シート338は、上記凸部326やリボン331を通す複数の開口部339を有している。このため、バッテリパック46をバッテリ収容部40から取り外した状態でも、シールド板41を始めとするバッテリ収容部40の底部が絶縁シート338によって覆い隠され、バッテリ収容部40の外観が良好に維持されるようになっている。
【0165】
ところで、図25および図37に示すように、手置き台126上の操作ボタン128a,128bによって押圧されるスイッチ141a,141bは、フラットなフレキシブルプリント配線板343に支持されている。このプリント配線板343は、金属製の保護カバー344を介して手置き台126の裏面に保持されている。保護カバー344は、ねじ345を介して手置き台126の裏面に固定されている。
【0166】
図37や図38に示すように、保護カバー344は、キーボード117に隣接する端部にケーブル導出口346と係止片344aとを有している。係止片344aは、手置き台126を含むパームレスト91を閉じ位置に回動させた時に、上記バッテリホルダ42の上面のフック42aに取り外し可能に引っ掛かるようになっている。
【0167】
プリント配線板343は、フラットで、しかも柔軟なケーブル部347を一体に有している。ケーブル部347は、幅が5mm程度の帯状をなしており、このケーブル部347の片面に上記スイッチ141a,141bに接続された配線パターン(図示せず)が形成されている。ケーブル部347の先端部には、端子部347aが形成されており、この端子部347aに上記配線パターンが導かれている。
【0168】
図37や図38に示すように、ケーブル部347は、保護カバー344のケーブル挿通口346を通じてハードディスク駆動装置15とバッテリ収容部40との間に導かれている。このケーブル部347は、丁度バッテリホルダ42に対応した位置でキーボード117側に向けて円弧状に彎曲された後、キーボード押え125と区画壁94eとの間のケーブル通路350を貫通してキーボード117の下方に引き回されている。そして、このケーブル部347の端子部347aは、丁度キーボード117の前端の下方において、回路基板10上のコネクタ351に接続されている。
【0169】
プリント配線板343が支持されたパームレスト91は、閉じ位置と開き位置とに亘って上下に回動されるために、このプリント配線板343のケーブル部347は、キーボード117と回路基板10との間において、コネクタ351よりも一旦後方に導かれた後、前方に向けて略U字状に折り返されている。この折り返しにより、ケーブル部347の全長が充分に確保され、このケーブル部347がパームレスト91の回動を妨げないようになっている。
【0170】
保護カバー344には、保護部材355が取り付けられている。保護部材355は、保護カバー344から導出されたケーブル部347を保護するためのもので、弾性変形が可能な合成樹脂製のシート材にて構成されている。保護部材355は、保護カバー344に張り付けられた支持片356と、この支持片356から延びるケーブルガイド357とを有し、このケーブルガイド357は、図25に見られるように、ケーブル部347と略同じ幅を有する帯状をなしている。
【0171】
図37に示すように、ケーブルガイド357は、パームレスト91が閉じ位置に回動されている状態において、上記ケーブル通路350に向かうように斜め下向きに彎曲された彎曲部357aを有している。この彎曲部357aの先端は、ケーブル通路350を貫通してキーボード117の下方にまで延びている。そして、このケーブルガイド357は、弾性を有すると同時に上記形状を維持し得るだけの強度を有している。
【0172】
ケーブルガイド357は、保護カバー344から導出されたケーブル部347の下面に摺動可能に重ね合わされている。このため、柔軟なケーブル部347は、ケーブルガイド357の上面に沿うようにして、ケーブル通路350からキーボード117の下方に向けて強制的に押し込まれており、このケーブル部347の曲げ形状や挿通経路が規定されている。
【0173】
そして、図38に示すように、パームレスト91を閉じ位置から開き位置に回動させると、ケーブルガイド357がその弾性に抗してケーブル通路350の部分で前方斜め上向きに円弧状に彎曲されるようになっている。このため、ケーブルガイド357に重ね合わされているケーブル部347は、ケーブルガイド357をガイド面としてキーボード117の下方に向けて押圧されつつ、前方斜め上向きに彎曲され、このケーブル部347の曲げ形状や挿通経路がケーブルガイド357によって定められている。
【0174】
このようなケーブルガイド357の存在によって、パームレスト91から筐体4の内部に向かうケーブル部347の曲げ形状や挿通経路が定まるので、例えばバッテリパック46の交換等のためにパームレスト91を開閉した場合でも、ケーブル部347は滑らかな形状を保ったまま、ケーブル通路350を経てキーボード117の下方に出し入れされる。
【0175】
したがって、パームレスト91の開閉に伴って、柔軟なケーブル部347がケーブル通路350を貫通する部分で乱雑な形状に折り畳まれたり、無理な形状に屈曲されることはなく、このケーブル部347の配線パターンの断線や損傷を未然に防止することができる。
【0176】
なお、上記構成においては、ケーブルガイド357の先端を単にキーボード117の下方に差し込んだだけの自由端としたが、例えばこのケーブルガイド357の先端をねじを介してロアハウジング7に固定しても良い。この場合、ケーブルガイド357は、パームレスト91の開閉動作を妨げないような長さに形成する必要があることは勿論である。
【0177】
一方、図39に示すように、音声を出力するスピーカ142は、キーボード117の後端部の下方に配置されている。このスピーカ142は、図40に示すように、振動板(図示せず)を支持するリング状のフレーム361と、このフレーム361に固定され、振動板の上面を覆うカバー362とを有し、全体として偏平な円盤状をなしている。そして、このスピーカ142は、アッパハウジング8のハウジング本体90に支持されており、以下このスピーカ142の支持構造について説明する。
【0178】
図40ないし図43に示すように、キーボード装着部92の底壁94dには、スピーカ装着部365が形成されている。スピーカ装着部365は、底壁94dの後端に進むに従い下向きに傾斜された支持壁366を有している。支持壁366には、円形のスピーカ装着孔367が開口されており、このスピーカ装着孔367は、キーボードパネル118の下面と向かい合っている。そして、支持壁366の後端一側部には、上向きに延びる後壁368が形成されている。
【0179】
図44に示すように、支持壁366の下面は、平坦なスピーカ支持面366aをなしている。このスピーカ支持面366aの前半部には、ガイド壁370が形成されている。ガイド壁370は、スピーカ装着孔367の開口周縁に沿うような円弧状をなしている。
【0180】
また、キーボード装着部92の底壁94dには、下向きに突出する係止爪371と、同じく下向きに突出するボス部372とが形成されている。これら係止爪371とボス部372とは、スピーカ装着孔367を挾んだ左右両側に位置されている。
【0181】
スピーカ142は、スピーカホルダ373に保持されている。スピーカホルダ373は、柔軟なゴム状弾性体にて構成されている。このスピーカホルダ373は、スピーカ142のフレーム361が嵌合されるリング状のホルダ本体374を有している。ホルダ本体374は、スピーカ142の底部を受ける底壁375と、このホルダ本体374の外周部から上向きに延びる起立壁376とを有している。
【0182】
図44に示すように、スピーカ142は、スピーカホルダ373と共にキーボード装着部92の下方からスピーカ装着部365に装着されている。そして、この装着状態では、図40に示すように、ホルダ本体374の上面がスピーカ支持面366aに接しているとともに、起立壁376がスピーカ装着部365の後壁368に連なっている。このため、スピーカ装着孔367は、スピーカホルダ373によって隙間なく閉じられている。
【0183】
スピーカ142およびスピーカホルダ373は、板金製のブラケット380を介してスピーカ装着部365に保持されている。ブラケット380は、スピーカホルダ373の底壁375に重なり合うフラットな板状をなす支持部381と、この支持部381の両端に形成された一対の係止片382a,382bとを有している。ブラケット380は、一方の係止片382aを係止爪371に引っ掛けるとともに、他方の係止片382bをボス部372の下面にねじ383を介して連結することでスピーカ装着部365に固定されている。
【0184】
このことにより、スピーカ142がスピーカホルダ373と共にスピーカ装着部365に抜け止め保持され、このスピーカホルダ373のホルダ本体374がスピーカ142と支持面366aとの間に介在されている。そのため、スピーカ142は、キーボード117の下方において、スピーカ支持面366aに沿うように後下がりに傾斜された姿勢で配置されている。
【0185】
なお、スピーカ142のリード線384は、ホルダ本体374を貫通して外方に導出された後に、回路基板10上のスピーカコネクタ(図示せず)に接続されている。
【0186】
図40や図42に示すように、キーボード装着部92の後壁94cには、放音用の孔386が開口されている。この孔386は、キーボード装着部92の左右方向に延びる長方形状をなしており、上記スピーカ装着部365に連なっている。また、ハウジング本体90は、キーボード装着部92の後壁94cよりも後方において下向きに延びる反射壁387を有している。反射壁387は、放音用の孔386と向かい合っており、この反射壁387の下端は、スピーカホルダ373の起立壁376に略面一に連続されている。
【0187】
また、キーボード装着部92には、放音用の孔386に介在される化粧カバー388が取り付けられている。化粧カバー388は、多数の通孔389を有するメッシュ状をなしている。この化粧カバー388は、放音用の孔386と協働してキーボード装着部92の後壁94cの略中央部分に、スピーカ142からの音声を放出するための放音部390を構成している。この放音部390は、キーボード117の最後列のキー119の直後に位置され、ディスプレイユニット3を開き位置に回動させた時に、オペレータと向かい合うようになっている。
【0188】
このような構成のスピーカ装着部365によると、スピーカ142は、キーボード117の後端部の下方において、後下がりに傾斜された姿勢で配置されているので、このスピーカ142からの音声は、図40に矢印で示すように、後方斜め上向きに放出された後、反射壁387によって前方斜め上向きに反射される。そして、この音声は、放音部390を通じてオペレータ側に導かれる。
【0189】
したがって、スピーカ142をキーボード117の下方に配置したにも拘らず、このスピーカ142からの音声がキーボード117によって遮られることはなく、この音声をオペレータ側に積極的に導くことができる。
【0190】
また、キーボード117の中央部の下方には、回路基板10が位置するだけであり、上記バッテリパック46を覆うパームレスト91の下方に比べて広いスペースを得やすいので、このキーボード117の下方に音質の良い厚めのスピーカ142を無理なく収めることができる。
【0191】
しかも、上記構成によると、スピーカ142とスピーカ装着部365のスピーカ支持面366aとの間には、ゴム製のスピーカホルダ373が介在されているので、スピーカ142の振動がハウジング本体90に伝わり難くなり、このハウジング本体90の共振を防止できる。
【0192】
その上、スピーカホルダ373の存在により、スピーカ142とスピーカ装着孔367との間に隙間が生じることもなく、スピーカ142の上方に向けて放出された音声と、スピーカ142の下方に向けて放出された音声とが干渉し合うのを防止できる。したがって、ハウジング本体90の共振を防止できることと合わせて、音質を改善できるとともに、音量も増大するといった利点がある。
【0193】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、タグを最大に引っ張り上げた状態でも、バッテリパックの傾斜角度が制限されるので、バッテリパックをバッテリ収容部から取り出す際にバッテリコネクタの接続端子にこれを下向きに押圧したり、ねじるような無理な力が加わることはなく、バッテリコネクタの損傷を未然に防止できるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるポータブルコンピュータの斜視図。
【図2】パームレストを開き、バッテリパックを露出させた状態を示すコンピュータの斜視図。
【図3】ディスプレイユニットを閉じた状態のコンピュータの斜視図。
【図4】ロアハウジングにハードディスク駆動装置やCD−ROM駆動装置およびAC電源ユニットを組み込んだ状態を示す斜視図。
【図5】AC電源ユニットとロアハウジングとの位置関係を示す斜視図。
【図6】CD−ROM駆動装置の取り付け部分の断面図。
【図7】CD−ROM駆動装置を底側から見た斜視図。
【図8】パームレストを開いてバッテリパックをバッテリ収容部から取り出した状態を示すコンピュータの斜視図。
【図9】カードカバーを開いた状態のコンピュータの斜視図。
【図10】べ一スユニットの後半部分の断面図。
【図11】電源スイッチおよび第2のパラレルポートの取り付け部分を示すべースユニットの断面図。
【図12】べ一スユニットの後半部分の断面図。
【図13】ディスプレイユニットとベースユニットとの連結部分の断面図。
【図14】ディスプレイユニットとベースユニットとの連結部分を拡大して示すコンピュータの斜視図。
【図15】パームレストとキーボード装着部との連結部分を分解して示す斜視図。
【図16】(A)は、パームレストをキーボード装着部に向けて押し込んだ状態を一部断面で示す平面図。
(B)は、パームレストをキーボード装着部から引き出した状態を一部断面で示す平面図。
【図17】(A)は、パームレストをキーボード装着部に向けて押し込んだ時に、その軸部と凹部との位置関係を示す断面図。
(B)は、パームレストをキーボード装着部から引き出した時に、その軸部と凹部との位置関係を示す断面図。
(C)は、パームレストを上向きに回動させた時に、その軸部と凹部との位置関係を示す断面図。
【図18】AC電源ユニットやホルダの取り付け部回り示す斜視図。
【図19】AC電源ユニットやホルダの取り付け部回り示す斜視図。
【図20】AC電源ユニットとホルダの係止部との関係を分解して示す斜視図。
【図21】電源ユニットとコネクタパネルとの関係を分解して示す斜視図。
【図22】ホルダとレンズ集合体およびスイッチ操作子とを分解して示す斜視図。
【図23】インディケータの斜視図
【図24】(A)は、インディケータの取り付け部分を示すべ一スユニットの断面図。
(B)は、発光ダイオードからレンズまでの光の経路を示す断面図。
【図25】本発明の第2の実施形態を示すコンピュータにおいて、パームレストを開き位置に回動させた状態を示す斜視図。
【図26】バッテリパックをバッテリ収容部に装着した状態を示す平面図。
【図27】バッテリパックを端子板側から見た斜視図。
【図28】(A)は、バッテリパックをバッテリ収容部に装着した状態を示す断面図。
(B)は、バッテリケースの断面図。
【図29】バッテリパックをバッテリ収容部に差し込んだ状態を示す断面図。
【図30】バッテリパックを誤った向きで筐体のバッテリ収容部に差し込んだ状態を示す断面図。
【図31】バッテリ収容部の斜視図。
【図32】バッテリ収容部およびバッテリコネクタ回りの斜視図。
【図33】バッテリパックをリボンを介して引き上げた状態を示す斜視図。
【図34】リボンをシールド板の挿通孔に差し込む状態を示す斜視図。
【図35】リボンをシールド板の挿通孔に差し通して引っ張った状態を示す斜視図。
【図36】リボンをシールド板に固定した状態を示す斜視図。
【図37】パームレストを閉じ位置に回動させた状態を示すコンピュータの断面図。
【図38】(A)は、パームレストを開き位置に回動させた状態を示すコンピュータの断面図。
(B)は、図38の(A)のA部を拡大して示す断面図。
【図39】キーボードをキーボード装着部から取り外した状態を示すコンピュータの斜視図。
【図40】スピーカの取り付け部を示すコンピュータの断面図。
【図41】スピーカの取り付け部を示す断面図。
【図42】スピーカの取り付け部の斜視図。
【図43】スピーカの取り付け部をハウジング本体の内側から見た斜視図。
【図44】スピーカの取り付け部を分解して示す斜視図。
【符号の説明】
40…バッテリ収容部
44…バッテリコネクタ
44a〜44e…接続端子
46…バッテリパック
303…バッテリケース
303d…他端面
310a〜310e…端子板
331…バッテリ取り出し用タグ(リボン)
Claims (6)
- 上向きに開放されたバッテリ収容部と、
このバッテリ収容部の一端に配置され、弾性変形が可能な接続端子を有するバッテリコネクタと、
上記バッテリ収容部に取り外し可能に収容され、一端に上記バッテリコネクタの接続端子に接する端子板を有するバッテリパックと、
上記バッテリ収容部に配置され、一端がバッテリ収容部の底に連結されて、上記バッテリパックを上記バッテリ収容部に収容した時に、このバッテリパックとバッテリ収容部の底との間に介在されるとともに、他端が上記バッテリパックの端子板とは反対側の他端面と上記バッテリ収容部の内面との間を通して上記バッテリ収容部の上方に導出される柔軟な帯状のバッテリ取り出し用タグと、を具備し、
上記タグの一端と上記バッテリ収容部の底との連結部は、上記バッテリコネクタよりも上記バッテリパックの他端面と向かい合う上記バッテリ収容部の内面に近づく方向に偏って位置されていることを特徴とするバッテリ収容装置。 - 請求項1の記載において、上記バッテリパックは、上記端子板を先頭にした斜め下向きの姿勢で上記バッテリ収容部の上方から挿入されるとともに、上記端子板と上記接続端子との接触部を支点として下向きに回動させることで上記バッテリ収容部に収容されることを特徴とするバッテリ収容装置。
- 請求項2の記載において、上記バッテリ収容部は、上記バッテリコネクタと向かい合う他端に、上記バッテリパックの他端面を受ける支持壁を有し、上記バッテリコネクタの接続端子は、上記支持壁に向けて弾性的に突没可能に突出されて、上記バッテリパックを支持壁との間で挟み込んでいることを特徴とするバッテリ収容装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれかの記載において、上記タグは、直線形状を維持し得るような強度を有し、上記バッテリパックが上記バッテリ収容部から取り出された状態では、上記バッテリ収容部の底から上向きに突出されていることを特徴とするバッテリ収容装置。
- 請求項1の記載において、上記バッテリ収容部は、その底に金属製のシールド板を有し、このシールド板に上記タグの一端が取り外し可能に連結されていることを特徴とするバッテリ収容装置。
- 請求項5の記載において、上記シールド板は、スリット状をなす一対の挿通孔が開口された支持部を有し、また、上記タグは、その一端に上記シールド板に重ね合わされるとともに、スリット状の連通孔が開口された係止片を有し、このタグは、上記係止片とは反対側の他端を上記シールド板の上方から上記一方の挿通孔に差し通した後、その挿通方向を反転させて上記シールド板の下方から上記他方の挿通孔および上記係止片の連通孔に連続して差し通し、これにより上記係止片を上記支持部に重ね合わせた状態で上記シールド板に取り外し可能に連結されていることを特徴とするバッテリ収容装置。
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