JP2001142425A - 電子筆記装置及び電子ホワイトボード - Google Patents

電子筆記装置及び電子ホワイトボード

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JP2001142425A
JP2001142425A JP32455299A JP32455299A JP2001142425A JP 2001142425 A JP2001142425 A JP 2001142425A JP 32455299 A JP32455299 A JP 32455299A JP 32455299 A JP32455299 A JP 32455299A JP 2001142425 A JP2001142425 A JP 2001142425A
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liquid crystal
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JP32455299A
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Kiyobumi Hashimoto
清文 橋本
Eiji Yamakawa
英二 山川
Katsuhiko Asai
克彦 浅井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面上からの追加書込みを高速で行える
電子筆記装置及び電子ホワイトボードを得る。 【解決手段】 走査電極が形成された第1基板と信号電
極が形成された第2基板との間に電圧の印加を停止した
状態で表示を維持する液晶表示素子と、この液晶表示素
子の画面上における筆記具40の位置検出を行うタッチ
パネルとを組み合わせた表示パネル10と、液晶表示素
子への画像の表示を行う制御手段とを備えた電子表示装
置。制御手段は、タッチパネルによる位置検出結果に対
応する走査電極上の液晶を、ホメオトロピック状態にリ
ッセトした後フォーカルコニック状態又はプレーナ状態
にセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子筆記装置及び
電子ホワイトボード、詳しくは、画像情報を表示する液
晶表示素子からなる画面上に任意に書込みを加えたり、
消去することのできる電子筆記装置及び電子ホワイトボ
ードに関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、メモリ性を有する液晶、例
えば、強誘電性高分子液晶を用いた電子ホワイトボード
に関しては、特開平5−264952号公報、特開平1
0−222303号公報に記載のものが知られている。
しかしながら、表示画面上からの追加書込みを高速で正
確に表示したり、フルカラーで表示を行ったり、表示画
像の任意の位置にポインティング表示を高速で行う等の
点は何ら考慮されておらず、これらの要求までも満足す
るものではなかった。
【0003】そこで、本発明の目的は、表示画面上から
の追加書込みを高速で正確に行える電子筆記装置及び電
子ホワイトボードを提供することにある。
【0004】本発明の他の目的は、操作性のよい電子筆
記装置及び電子ホワイトボードを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、表現力の高い表示を行え
る電子筆記装置及び電子ホワイトボードを提供すること
にある。
【0005】本発明のその他の目的は、表示画面の任意
の位置にポインティング表示を高速で行うことのできる
電子筆記装置を提供することにある。
【0006】
【発明の構成、作用及び効果】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る第1の電子筆記装置は、走査電極が形
成された第1基板と信号電極が形成された第2基板との
間に電圧の印加を停止した状態で表示を維持する液晶層
を挟持してなる液晶表示素子と、該液晶表示素子の表示
画面上における筆記部材の位置検出を行う位置検出手段
と、前記液晶表示素子への画像の表示を制御する制御手
段とを備え、該制御手段は、位置検出手段による検出結
果に対応する走査電極上の液晶層を、所定の状態にリセ
ットした後所望の表示状態にセットするように駆動す
る。
【0007】以上の構成からなる第1の電子筆記装置に
おいては、液晶のメモリ性を利用することで電力の供給
を停止した状態でも表示を維持できて省エネルギー化を
図ることができることは勿論、筆記部材によって書込み
の対象とされた走査電極上の液晶層のみをリセットして
から表示状態にセットする(書き込む)ため、高速で正
確な書込み表示を行うことができる。
【0008】また、本発明に係る第2の電子筆記装置
は、前記液晶表示素子と、該液晶表示素子の表示画面上
におけるポインティング位置を指示するポインティング
手段と、該ポインティング手段で指示されたポインティ
ング位置の検出を行う位置検出手段と、前記液晶表示素
子への画像の表示を制御する制御手段とを備え、該制御
手段は、位置検出手段による検出結果に対応する走査電
極上の液晶層を所望の表示状態にセットすると共に、そ
れまでのポインティング表示を消去する。
【0009】以上の構成からなる第2の電子筆記装置に
おいては、省エネルギー化は勿論のこと、ポインティン
グ手段によってポインティングを表示する位置に指定さ
れた走査電極上の液晶層のみをポインティングの表示状
態にセットするため、高速でのポインティング表示が可
能であると共に、それまでのポインティング表示を消去
するため、ポインティング表示を重なることなくスムー
ズに移動させることができる。
【0010】さらに、第1及び第2の電子筆記装置にお
いて、液晶層はコレステリック相を示す液晶を用いるこ
とができる。コレステリック相を示す液晶は良好なメモ
リ性を有すると共に、広い面積の画面を安価に製作する
ことができる。また、それぞれ色の3原色を表示する3
層の液晶層を積層することでフルカラーの画像を表示す
ることができ、表現力の高い表示を行うことができる。
コレステリック相を示す液晶は一般的には書込み速度が
遅いが、本発明では指定された走査電極上の液晶層のみ
を書き換えるため、迅速なリアルタイムでの書込みが可
能である。また、指定された走査電極上の液晶層を一旦
リセットしてから表示を行うと、表示品位が高くなる。
【0011】さらに、前記第1及び第2の電子筆記装置
は、外部機器からの表示情報を受信する受信手段や、筆
記部材による表示を消去する消去手段を備えていてもよ
い。外部機器から表示情報を送信することで種々の画像
を表示させることができ、これらの画像と組み合わせた
多彩な表現も可能である。消去手段を備えれば、筆記部
材による誤記など不要な筆記を消去でき、操作性が向上
する。
【0012】さらに、前記第1及び第2の電子筆記装置
において、前記制御手段は、液晶表示素子に表示されて
いる画像に対応する画像データに基いて再度書込みを行
う制御を実行可能としてもよい。このようにすること
で、筆記部材での書込み時などにおけるクロストークの
影響による表示の劣化や、表示素子への外部的な接触に
よる画像の乱れを解消することができる。
【0013】本発明に係る第1及び第2の電子筆記装置
は、例えば、広告板や掲示板として使用されたり、電子
ホワイトボードとして使用される。広告板や掲示板とし
ては必要な情報を含む画像をエネルギーを消費すること
なく常時表示し、電子ホワイトボードとして使用する場
合には、所定の画像を表示しつつ筆記部材で所望の表示
を任意に追加でき、あるいはポインティング手段で観者
の注意を引きつつプレゼンテーションを行うことができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子筆記装置
及び電子ホワイトボードの実施形態について、添付図面
を参照して説明する。
【0015】(第1実施形態、図1〜図25参照)第1
実施形態では、本発明を書込み可能な電子表示装置とし
て構成したもので、通常は掲示板として使用し、電子ホ
ワイトボードとしても使用できるようにしたものであ
る。
【0016】なお、以下の説明では電子ホワイトボード
として説明するが、勿論、本発明は白色の背景を持つも
のだけに限定されるものではない。黒などの暗色を背景
色とすれば電子黒板となり、背景にマス目などのパター
ンがあるものを採用することも可能であり、背景は適宜
選択可能である。
【0017】(外観構成)この電子表示装置1は、大型
の液晶表示パネル10によって構成され、筆記具40、
イレーサ50、リモートコントローラ60により、表示
パネル10への筆記、筆記の消去、及び各種の画面制御
を行うことができる。表示パネル10は、室温でコレス
テリック相を示す液晶、例えば、カイラルネマティック
液晶を含む液晶表示素子100の表面にタッチパネル1
40を設けたものであり(以下に詳述する)、操作パネ
ル20、内蔵されたプリンタ15、接続端子19等が付
設されている。
【0018】プリンタ15は、電子写真方式やインクジ
ェット方式などの周知の記録方式によるもので、表示パ
ネル10に表示されている画像が用紙にプリントアウト
され、出口16から排出される。開閉扉17はこの装置
1の電源となる電池や用紙を交換するためのものであ
る。
【0019】表示パネル10の下部に取り付けた支柱5
には車輪7を備えた台車6が設けられ、車輪7によって
装置1自体を移動可能となっている。支柱5は設置場所
等に合わせて長さを調整でき、取り外しも可能である。
表示パネル10の上部に設けたハンドル2は装置1を持
ち運びする際に使用する。
【0020】図2は、支柱5を外して支持台8を取り付
け、テーブル200上に載せた状態を示し、ここでは会
議において電子ホワイトボードとして使用する場合を示
している。接続端子19には外部機器250(たとえ
ば、ノート型パソコン)が接続されており、外部機器2
50から転送される情報を表示パネル10上に表示す
る。接続端子19にはパソコン以外にデジタルカメラ等
の外部機器を接続可能であることは勿論である。
【0021】図1及び図2に示す使用形態以外にも、支
柱を取り外した状態で壁に立てかける、吊り下げる、貼
りつけるなどの状態で使用しても構わない。使用形態に
合わせて外部機器から無線通信でデータを送るようにし
てもよい。掲示板や広告板として使用する場合にも前述
したいずれの使用形態をも採用することができる。
【0022】図3は操作パネル20の詳細を示す。この
操作パネル20には、以下の各種キーが設置されてい
る。
【0023】21:画面の消去(リセット)を行う消去
キー 22:表示を消去又は切り換える前の画面に戻す復帰キ
ー 23:現在表示されている画像を再度書き込むための再
書込みキー 24:現在表示されている画像を外部機器に送信(保
存)するための保存キー 25:外部機器から表示データを取り込むための取込み
キー 26:筆記内容の履歴を前へ遡って表示するための前キ
ー 27:筆記内容の履歴を後ろへ遡って表示するための後
キー 28:現在表示されている頁の前頁の画像を表示するた
めの前頁キー 29:現在表示されている頁の後頁の画像を表示するた
めの後頁キー 30:筆記内容を背景画像と共に頁データとしてメモリ
に登録するための頁登録キー 31:頁データをメモリから削除するための頁削除キー 32:表示モードを掲示板/白板に切り換えるための切
換えキー 33:表示画面を複写するための複写キー
【0024】図4に筆記具40の詳細を示す。この筆記
具40は、把持部41と先端接触部42とからなり、表
示パネル10上に設けたタッチパネル140(以下に説
明する)を接触部42で押圧して所望の文字、マーク等
を画像に加えるためのものである。
【0025】筆記開始指示ボタン43はこれを押した状
態で接触部42をタッチパネル140に接触させること
で筆記が行われる。線幅変更キー44a,44bはいず
れかを押すことで筆記線幅を太くあるいは細く変更す
る。色変更ダイヤル45は、筆記色を変更するためのも
ので、図示されていないがダイヤル45には矢印が付さ
れ、ダイヤル45の周囲に表示色が示され、所望の表示
色に矢印を合わせることで該当色で筆記することができ
る。透明の色指定を行うことで、筆記画像の消去機能を
持たせてもよい。なお、色指定は表示パネル10上に色
選択用パレットを表示して所望の色を選択するパレット
選択方式を採用してもよい。
【0026】また、領域指定ボタンを設け、対角線上の
2箇所を指定することで、任意の4角形の領域を指定で
きるようにしてもよい。
【0027】図5にイレーサ50の詳細を示す。このイ
レーサ50は、把持部51と接触部52とからなり、表
示パネル10上に筆記された画像を消去するためのもの
である。消去開始指示ボタン53はこれを押圧した状態
でタッチパネル140を接触部52で押圧すると、押圧
位置の筆記画像が消去される。背景画像をも消去する機
能を付加してもよい。この場合は、背景消去/非消去を
切り換えるボタンを設ければよい。
【0028】色変更ダイヤル54は既に筆記された画像
の着色を任意に変更するためのもので、このダイヤル5
4を操作して接触部52でタッチパネル140を押圧す
ると、押圧部分の画像が特定の着色状態に変更される。
なお、イレーサ50を用いる代わりに、前述したように
筆記部材等で領域指定を可能とし、指定領域内の筆記画
像又は/及び背景画像を消去するようにしても構わな
い。
【0029】図6にリモートコントローラ60の詳細を
示す。このコントローラ60は前記操作パネル20上の
各種キーに対応したキー(これらは図3に示した対応す
る符号と同じ機能を備えている)を有している。ここで
のキー操作による指令は送信部61から赤外線信号が発
せられ、電子表示装置1の赤外線検出器18(図1参
照)によって受信される。また、コントローラ60には
レーザ照射部62が設置され、スイッチ63をオンして
いる間レーザが照射される。このレーザは表示パネル1
0の表示画像に対するポインタとして機能する。
【0030】(液晶表示素子及びタッチパネル)次に、
液晶表示パネル10に使用されているコレステリック相
を示す液晶を含む液晶表示素子及びタッチパネルについ
て説明する。
【0031】図7に反射型液晶表示素子の一例を示す。
この液晶表示素子100は曲がりを防止するための硬質
材料からなる支持板130上に設けた光吸収層121の
上に、赤色の選択反射と透明状態の切り換えにより表示
を行う赤色表示層111Rを配し、その上に緑色の選択
反射と透明状態の切り換えにより表示を行う緑色表示層
111Gを積層し、さらに、その上に青色の選択反射と
透明状態の切り換えにより表示を行う青色表示層111
Bを積層したものである。
【0032】このような、コレステリック相の選択反射
を利用した反射型液晶表示素子は、外光を反射して表示
を行うので、バックライトが不要で消費電力が小さく、
自然で目に優しい表示を行うことができる。
【0033】タッチパネル140は液晶表示素子100
の表面に硬質樹脂材料からなる保護層148を介して設
置され、保護層148は液晶表示素子100に部分的な
圧力が作用するのを防止するために設置されている。こ
のタッチパネル140の構成は従来知られているもので
あり、透明基板141,142の対向面に帯状の透明電
極143,144に設け、マトリクス状のセンサを構成
したものである。基板141,142間は粒子状のスペ
ーサ146と周囲のシール材147によって所定の間隙
に維持され、空気層145が封入されている。帯状の透
明電極143,144が交差する部分がセンシング部で
あり、このセンシング部は以下に説明する各表示層11
1R,111G,111Bの各画素に対応している。
【0034】各表示層111R,111G,111B
は、それぞれ透明電極113,114を形成した透明基
板112間に樹脂製柱状構造物115、液晶116及び
スペーサ117を挟持したものである。透明電極11
3,114上には必要に応じて絶縁膜118、配向制御
膜119が設けられる。また、基板112の外周部(表
示領域外)には液晶116を封止するためのシール材1
20が設けられる。
【0035】透明電極113,114はそれぞれ駆動I
C131,132(図10参照)に接続されており、透
明電極113,114の間にそれぞれ所定のパルス電圧
が印加される。この印加電圧に応答して、液晶116が
可視光を透過する透明状態と特定波長の可視光を選択的
に反射する選択反射状態との間で表示が切り換えられ
る。
【0036】各表示層111R,111G,111Bに
設けられている透明電極113,114は、それぞれ微
細な間隔を保って平行に並べられた複数の帯状電極より
なり、その帯状電極の並ぶ向きが互いに直角方向となる
ように対向させてある。これら上下の帯状電極に順次通
電が行われる。即ち、各液晶116に対してマトリクス
状に順次電圧が印加されて表示が行われる。これをマト
リクス駆動と称する。このようなマトリクス駆動を各表
示層ごとに順次、もしくは同時に行うことにより液晶表
示素子100にフルカラー画像の表示を行う。
【0037】詳しくは、2枚の基板間にコレステリック
相を示す液晶を挟持した液晶表示素子では、液晶の状態
をプレーナ状態とフォーカルコニック状態に切り換えて
表示を行う。液晶がプレーナ状態の場合、コレステリッ
ク液晶の螺旋ピッチをP、液晶の平均屈折率をnとする
と、波長λ=P・nの光が選択的に反射される。また、
フォーカルコニック状態では、コレステリック液晶の選
択反射波長が赤外光域にある場合には散乱し、それより
も短い場合には可視光を透過する。そのため、選択反射
波長を可視光域に設定し、素子の観察側と反対側に光吸
収層を設けることにより、プレーナ状態で選択反射色の
表示、フォーカルコニック状態で黒の表示が可能にな
る。また、選択反射波長を赤外光域に設定し、素子の観
察側と反対側に光吸収層を設けることにより、プレーナ
状態では赤外光域の波長の光を反射するが可視光域の波
長の光は透過するので黒の表示、フォーカルコニック状
態で散乱による白の表示が可能になる。
【0038】各表示層111R,111G,111Bを
積層した液晶表示素子100は、青色表示層111B及
び緑色表示層111Gを液晶がフォーカルコニック配列
となった透明状態とし、赤色表示層111Rを液晶がプ
レーナ配列となった選択反射状態とすることにより、赤
色表示を行うことができる。また、青色表示層111B
を液晶がフォーカルコニック配列となった透明状態と
し、緑色表示層111G及び赤色表示層111Rを液晶
がプレーナ配列となった選択反射状態とすることによ
り、イエローの表示を行うことができる。同様に、各表
示層の状態を透明状態と選択反射状態とを適宜選択する
ことにより赤色、緑色、青色、白色、シアン、マゼン
タ、イエロー、黒色の表示が可能である。さらに、各表
示層111R,111G,111Bの状態として中間の
選択反射状態を選択することにより中間色の表示が可能
となり、フルカラー表示素子として利用できる。
【0039】透明基板112としては、無色透明のガラ
ス板や透明樹脂フィルムを使用することができる。
【0040】透明電極113,114としてはITO
(Indium Tin Oxide)等の透明電極が使用可能であ
り、アルミニウム、シリコン等の金属電極、あるいはア
モルファスシリコン、BSO(Bismuth Silicon Oxid
e)等の光導電性膜を使用することもできる。また、最
下層の透明電極114については光吸収体としての役割
も含めて黒色の電極を使用することができる。
【0041】絶縁膜118はガスバリア層としても機能
するように酸化シリコンなどの無機膜あるいはポリイミ
ド樹脂、エポキシ樹脂などの有機膜が用いられ、基板1
12間のショートを防いだり、液晶の信頼性を向上させ
る。また、配向制御膜119としてはポリイミドが代表
的なものである。
【0042】液晶116としては、室温でコレステリッ
ク相を示すものが好ましく、特に、ネマティック液晶に
カイラルドーパントを添加することによって得られるカ
イラルネマティック液晶が好適である。
【0043】カイラルドーパントは、ネマティック液晶
に添加された場合にネマティック液晶の分子を捩る作用
を有する添加剤である。カイラルドーパントをネマティ
ック液晶に添加することにより、所定の捩れ間隔を有す
る液晶分子の螺旋構造が生じ、これによりコレステリッ
ク相を示す。
【0044】カイラルネマティック液晶は、カイラルド
ーパントの添加量を変えることにより、螺旋構造のピッ
チを変化させることができ、これにより液晶の選択反射
波長を制御することができるという利点がある。なお、
一般的には、液晶分子の螺旋構造のピッチを表す用語と
して、液晶分子の螺旋構造に沿って液晶分子が360度
回転したときの分子間の距離で定義される「ヘリカルピ
ッチ」を用いる。
【0045】柱状構造物115に使用する材料として
は、例えば、熱可塑性樹脂を用いることができる。これ
には、加熱により軟化し冷却により固化する材料で、使
用する液晶材料と化学反応を起こさないことと適度な弾
性を有することが望まれる。
【0046】柱状構造物115は前記物質を公知の印刷
方法を用い、図8に示すように、ドット柱状を形成する
ようにパターンを用いて印刷する。液晶表示素子100
の大きさや、画素解像度により、断面形状の大きさや、
配列ピッチ、形状(円柱、太鼓状、多角形等)は適宜選
択される。また、電極113間に優先的に柱状構造物1
15を配置すると開口率が向上するのでより好ましい。
【0047】スペーサ117としては、加熱や加圧によ
って変形しない硬質材料からなる粒子が好ましい。例え
ば、ガラスファイバを微細化したもの、ボール状の珪酸
ガラス、アルミナ粉末等の無機材料、あるいはジビニル
ベンゼン系架橋重合体やポリスチレン系架橋重合体等の
有機系合成球状粒が使用可能である。
【0048】このように、2枚の基板112間のギャッ
プを所定の大きさに保つ硬質のスペーサ117と、表示
領域内に所定の配置規則に基づいて配置されて一対の基
板112を接着支持する熱可塑性高分子材料を主成分と
する樹脂構造物115とを設けることにより、基板11
2の全域にわたって両基板112を強固に支持すると共
に、配列ムラがなく、しかも、低温環境下において気泡
の発生を抑えることができる。なお、スペーサ117は
必ずしも必要なものではない。
【0049】ここで、液晶表示素子100の製造例につ
いて簡単に説明する。まず、2枚の透明基板上にそれぞ
れ複数の帯状の透明電極を形成する。透明電極は、基板
上にITO膜をスパッタリング法等で形成した後、フォ
トリソグラフィ法によりパターニングを行って形成す
る。
【0050】次に、透明な絶縁膜や配向制御膜を各基板
の透明電極形成面に形成する。絶縁膜及び配向制御膜
は、それぞれ、酸化シリコン等の無機材料やポリイミド
樹脂などの有機材料を用いて、スパッタリング法、スピ
ンコート法、あるいはロールコート法など公知の方法に
よって形成することができる。なお、配向制御膜には通
常ラビング処理は施さない。配向制御膜の働きはまだ明
確でないが、配向制御膜の存在により、液晶分子に対し
てある程度のアンカリング効果を持たせることができる
ものと考えられ、液晶表示素子の特性が経時的に変化す
るのを防止することができる。また、これらの薄膜に色
素を添加するなどしてカラーフィルタとしての機能を持
たせ、色純度やコントラストを高めるようにしてもよ
い。
【0051】こうして透明電極、絶縁膜、及び配向制御
膜が設けられた一方の基板の電極形成面に柱状構造物を
形成する。柱状構造物は、樹脂を溶剤に溶解したペース
ト状の樹脂材料を、スクリーン版やメタルマスク等を介
してスキージで押し出して平板上に載置した基板に印刷
を行う印刷法、ディスペンサ法やインクジェット法など
の、樹脂材料をノズルの先から基板上に吐出して形成す
る方法、あるいは、樹脂材料を平板あるいはローラ上に
供給した後、これを基板表面に転写する転写法などによ
り形成することができる。柱状構造物の形成時の高さ
は、所望の液晶表示層の厚みより大きくすることが望ま
しい。
【0052】他方の基板の電極形成面には、紫外線硬化
樹脂や熱硬化性樹脂等を用いてシール材を設ける。シー
ル材は、基板の外縁部で連続する環状に配置する。シー
ル材の配置は、前述した柱状構造物と同様に、ディスペ
ンサ法やインクジェット法など樹脂をノズルの先から基
板上に吐出して形成する方法や、スクリーン版、メタル
マスク等を用いた印刷法、樹脂を平板あるいはローラ上
に形成した後、透明基板上に転写する転写法などによっ
て行えばよい。さらに、少なくとも一方の基板の表面
に、従来公知の方法によりスペーサを散布する。
【0053】そして、これら一対の基板を電極形成面が
対向するように重ね合わせ、この基板対の両側から加圧
しながら加熱する。加圧及び加熱は、例えば、図9に示
すように、平板150上に柱状構造物115が形成され
た基板112aを載せ、対向基板112bを重ねて、端
部から加熱・加圧ローラ151により加熱・加圧しなが
ら、ローラ151と平板150との間を通過させること
により行うことができる。このような方法を用いると、
フィルム基板などの可撓性を有するフレキシブル基板を
用いても精度よくセルを作製することができる。熱可塑
性高分子材料で柱状構造物を形成しておくと、柱状構造
物を加熱により軟化させ冷却により固化させて、柱状構
造物で両基板を接着させることができる。また、シール
材として熱硬化性樹脂材料を用いた場合は、この基板の
重ね合わせの際の加熱によりシール材を硬化させるとよ
い。
【0054】この重ね合わせ工程において、液晶材料を
一方の基板上に滴下し、基板の重ね合わせと同時に液晶
材料を液晶素子に注入する。この場合、予めスペーサを
液晶材料に含ませておき、これを少なくとも一方の基板
の帯状電極形成面に滴下すればよい。
【0055】液晶材料を基板の端部に滴下し、ローラで
基板を重ね合わせながら液晶材料を他端へと押し広げる
ことにより、基板全域に液晶材料を充填することができ
る。こうすることにより、基板を重ね合わせる際に生じ
た気泡を液晶材料に巻き込むのを低減することができ
る。
【0056】その後、少なくとも柱状構造物を構成する
樹脂材料の軟化温度以下に基板温度が低下するまで基板
を加圧し続けてから加圧を停止し、さらに、シール材と
して光硬化性樹脂材料を用いた場合は、その後に光照射
を行ってシール材を硬化させる。
【0057】同様の手順で、液晶材料を選択反射波長が
異なるものに変更し、青色表示用、緑色表示用、および
赤色表示用のセルを作製する。こうして作製したセルを
3層に積層し、これらを接着剤で貼りつけ、さらに最下
層に光吸収層を設けてフルカラーの液晶表示素子とす
る。
【0058】液晶表示素子100の画素構成は、図10
に示すように、それぞれ複数本の走査電極R1,R2〜
Rmと信号電極C1,C2〜Cn(n,mは自然数)と
のマトリクスで表される。走査電極R1,R2〜Rmは
走査駆動IC131の出力端子に接続され、信号電極C
1,C2〜Cnは信号駆動IC132の出力端子に接続
されている。
【0059】走査駆動IC131は、走査電極R1,R
2〜Rmのうち所定のものに選択信号を出力して選択状
態とする一方、その他の電極には非選択信号を出力し非
選択状態とする。走査駆動IC131は、所定の時間間
隔で電極を切り換えながら順次各走査電極R1,R2〜
Rmに選択信号を印加してゆく。一方、信号駆動IC1
32は、選択状態にある走査電極R1,R2〜Rm上の
各画素を書き換えるべく、画像データに応じた信号を各
信号電極C1,C2〜Cnに同時に出力する。例えば、
走査電極Raが選択されると(aはa≦mを満たす自然
数)、この走査電極Raと各信号電極C1,C2〜Cn
との交差部分の画素LRa−C1〜LRa−Cnが同時
に書き換えられる。これにより、各画素における走査電
極と信号電極との電圧差が画素の書き換え電圧となり、
各画素がこの書き換え電圧に応じて書き換えられる。
【0060】なお、本第1実施形態で使用されている液
晶表示素子100は、例えば、A0、A1、A2サイズ
程度の大型画面に構成されている。従って、走査電極及
び信号電極に関しては、電源から遠くなるほど電圧降下
が発生するおそれがある。このような電圧降下を防止す
るためには、走査電極及び信号電極の導電率を電源から
遠くなるほど高くなるように設定し、電圧勾配を解消す
ればよい。
【0061】液晶表示素子100の駆動部136は、L
CDコントローラ139及び駆動IC131,132に
て構成され、画像メモリ138に記憶された画像データ
に基づいてLCDコントローラ139が駆動IC13
1,132を制御し、液晶表示素子100の各走査電極
及び信号電極間に順次電圧を印加し、液晶表示素子10
0に画像を書き込む。
【0062】ここで、コレステリック相を示す液晶の捩
れを解くための第1の閾値電圧をVth1とすると、電圧
Vth1を十分な時間印加した後に電圧を第1の閾値電圧
Vth1よりも小さい第2の閾値電圧Vth2以下に下げる
とプレーナ状態になる。また、Vth2以上でVth1以下
の電圧を十分な時間印加するとフォーカルコニック状態
になる。この二つの状態は電圧印加を停止した後でも安
定に維持される。また、Vth1〜Vth2間の電圧を印加
することにより、中間調の表示、即ち、階調表示が可能
である。
【0063】なお、部分的に書き換えを行う場合は、書
き換えたい部分を含むように特定の走査ラインのみを順
次選択するようにすればよい。これにより、必要な部分
のみを短時間で書き換えることができる。
【0064】各画素の書き換えは前述した方法で行うこ
とができるが、既に画像が表示されている場合、この画
像による影響をなくすために、書き換え前に各画素を全
て同じ表示状態にリセットすることが好ましい。リセッ
トは全画素を一括して行ってもよいし、走査電極ごとに
行ってもよい。例えば、各画素をフォーカルコニック状
態にリセットする場合は、十分な透明状態が得られるよ
うにするために、比較的長い時間が必要であることが判
明している。従って、書き換えに先だって全画素を一括
してフォーカルコニック状態にリセットすると、各走査
電極ごとにリセットを行う場合に比較して、書き換えの
時間を短くすることができて好ましい。
【0065】部分的に書き換えを行う場合は、各走査ラ
インごとにリセットを行うか、書き換えたい部分を含む
特定の走査ライン間のみを一括してリセットすればよ
い。
【0066】本実施形態では、筆記部材によって書込み
を行う際に筆記部材位置に対応する走査電極ごとにリセ
ットを行ってから所望の表示状態にセットすることによ
り、元の表示に影響されない正確な表示を行うようにし
ている。
【0067】なお、前記液晶表示素子100において
は、樹脂製柱状構造物が液晶表示層内に含まれる素子構
成について説明した。このような構成は、フィルム基板
を用いて軽くしかも表示特性の優れた液晶表示素子を作
製することができると共に、大型化が容易で、駆動電圧
が比較的小さい、衝撃に強いといった種々の優れた特徴
を有しており特に有用なものである。
【0068】しかし、メモリ性液晶自体は必ずしもこの
構成に限定されるわけではなく、従来公知の高分子の3
次元網目構造のなかに液晶が分散された、あるいは、液
晶中に高分子の3次元網目構造が形成された、いわゆる
高分子分散型の液晶複合膜として液晶表示層を構成する
ことも可能である。また、メモリ性を有する液晶とし
て、コレステリック相を示す双安定性液晶を例にとって
説明したが、これに限らず、他のメモリ性液晶を用いる
こともできる。
【0069】図11は前記駆動回路を含む電子表示装置
1の制御部を示す。中央処理装置135はROM16
1、RAM162を備え、赤外線検出器18や操作パネ
ル20からの信号が入力され、プリンタ15に対して制
御信号を出力する。また、メモリカード163と情報を
交換する。メモリカード163はこの電子表示装置1を
掲示板として使用する場合に表示すべき画像データを記
憶させたものである。
【0070】画像処理装置137は各種メモリ138,
165,166,167を備え、かつ、インターフェー
ス168を介して外部機器250と情報を交換する。頁
メモリ165は頁登録された画像データを記憶するため
のものである。画像メモリ138はVRAMに相当し、
表示画像データを記憶している。筆記用メモリ166は
前記筆記具40で筆記されたデータ(位置、形状、履
歴)を記憶するためのものである。背景用メモリ167
は背景データ(外部機器250から送信される画像デー
タ)を記憶するためのものである。なお、メモリカード
や光ディスクなどの記憶媒体に画像データを収録してお
き、これを読み込んで表示するようにしてもよい。
【0071】図12に本電子表示装置1を掲示板として
使用する例と電子ホワイトボードとして使用する例を示
す。図12(A)は掲示板としての使用例であり、表示
パネル10上には“掲示板”の文字、“お知らせ”及び
“募集”の各情報が表示されている状態を示す。図12
(B)は電子ホワイトボードとしての使用例であり、表
示パネル10上の右側には背景として枠線Bと枠線B内
に文字情報Cが表示されている。また、筆記具40で記
入されたアンダーライン付きの“議題”の文字、星印
D、丸い囲みE、矢印線Fが表示されている。
【0072】以上の構成からなる電子表示装置1は、通
常は掲示板として使用し、モード切換えキー32を操作
して電子ホワイトボードとして使用される。表示パネル
10はメモリ性を有する液晶表示素子100を用いてい
るため、画像を表示する際には駆動電圧を印加すること
が必要となるが、表示を維持するには電圧印加の必要が
なく、省エネルギー化を図ることができ、電源コードの
ない電池やバッテリー駆動を採用することができる。従
って、ポータブルな表示装置になり、特に画面サイズが
A2程度のものであれば容易に持ち運びができ、図2に
示したような使用形態を採用しやすい。
【0073】但し、コレステリック相を示す液晶は駆動
の応答速度が比較的遅いため、筆記具40で追記する際
にいちいち全画面を書き直すと、追記入力に迅速に追随
することができない。そこで、本第1実施形態において
は、筆記具40でタッチパネル140に位置が入力され
ると、入力に対応する走査電極上の液晶のみをホメオト
ロピック状態にリセットし、その後、該走査電極上の各
画素をフォーカルコニック状態あるいはプレーナ状態に
セットする。これにて、駆動速度の遅さをカバーし、高
速での書込みが可能となる。
【0074】図13は筆記時に印加される駆動波形を示
し、(A)は第1例、(B)は第2例を示す。(A),
(B)において、それぞれ(a)は走査電極に印加され
るパルス波形、(b)は信号電極に印加されるパルス波
形、(c)は両者を合成したパルス波形を示す。
【0075】図13(A)に示す第1例においては、リ
セット期間にエネルギーの大きいパルスP5(電圧V1
−V2)を印加して液晶をホメオトロピック状態にリセ
ットし、続く選択期間にパルスP61,P62(電圧V
1,V1−V2)を印加して液晶を所望の状態にセット
する。
【0076】図13(B)に示す第2例においては、リ
セット期間にパルスP1(電圧V1)を印加して液晶を
ホメオトロピック状態にすると共に、パルスP21(電
圧V3)を印加してフォーカルコニック状態にリセット
し、続く選択期間にパルスP61(電圧V4,V4−V
5)を印加して液晶を所望の状態にセットする。
【0077】いずれの駆動方法においても選択期間に印
加するパルスのパルス幅を変調することにより任意の表
示状態、即ち、フォーカルコニック状態、プレーナ状
態、または両者の混在した状態を選択することができ
る。なお、パルス幅変調に代えてパルスの電圧値を変化
させて表示状態を選択するようにしてもよい。
【0078】また、筆記具40による入力があった後、
所定時間(例えば、5秒)が経過すると、そのとき表示
されている画像の再書込みを行う。筆記によって画像を
追加するとクロストークの影響で表示が劣化する場合が
ある。しかし、このような再書込みを行うことで、画像
劣化を解消することができる。再書込みを行うまでの時
間は、使用者の操作性等を考慮して適宜調整可能であ
る。なお、所定時間の経過で表示を自動的に消去した
り、電子ホワイトボード機能から掲示板機能に自動的に
切り換えるようにしてもよい。
【0079】なお、筆記位置の検出はタッチパネルにて
行っているが、レーザポインタでの投影位置を検出する
方式、振動ペンでの振動検出方式、パネルとは別体のタ
ブレットからのペン入力方式、光学カプラ方式等種々の
方式を採用することができる。さらに、文字認識機能を
付加してもよい。
【0080】次に、前記電子表示装置1の制御手順につ
いて説明する。図14は中央処理装置(CPU)135
のメインルーチンを示す。モード切換えキー32が操作
されてスリープ状態(即ち掲示板の状態)にあったCP
Uが起床すると、ステップS1で各種パラメータ等の初
期化を行うと共に、各部への通電を開始し、内部タイマ
をスタートさせる。これにより、電子表示装置が電子ホ
ワイトボードとして起動される。
【0081】その後、ステップS2〜S8を順次コール
し、必要な処理を実行し、ステップS9で内部タイマの
終了を確認するとステップS2へ戻る。以下に詳述する
ように、ステップS2ではキー操作処理、ステップS3
では筆記具40で入力された軌跡の表示処理、ステップ
S4では画面更新処理、ステップS5では再書込み処
理、ステップS6では筆記具操作処理、ステップS7で
は省電力処理をそれぞれ実行する。また、ステップS8
ではトラブル検出等の処理を実行する。
【0082】図15、図16は前記ステップS2で実行
されるキー操作処理のサブルーチンを示す。ここでは、
ステップS11で操作パネル20上のいずれかのキー2
1〜33が、リモートコントローラ60による操作を含
めて、オンされたか否かを判定し、オンされたのであれ
ば、ステップS11aで省電力モードと判定された場合
にステップS11bで通電を再開し、ステップS12〜
17でいずれのキーがオンされたのかを確認のうえ、ス
テップS18〜S23で所定の処理を実行する。
【0083】即ち、画面キー21,22,23又は頁切
換えキー28,29がオンされたのであれば(ステップ
S12でYES)、ステップS18で画面(全面)更新
指令を発する。履歴キー26,27がオンされたのであ
れば(ステップS13でYES)、ステップS19で画
面(部分)更新指令を発する。頁操作キー30,31が
オンされたのであれば(ステップS14でYES)、ス
テップS20で頁操作処理を行う。モード切換えキー3
2がオンされたのであれば(ステップS15でYE
S)、ステップS21でモード切換え処理を行う。通信
キー24,25がオンされたのであれば(ステップS1
6でYES)、ステップS22で通信処理を行う。複写
キー33がオンされたのであれば(ステップS17でY
ES)、ステップS23でプリント処理を行う。
【0084】図17は前記ステップS20で実行される
頁操作処理のサブルーチンを示す。まず、ステップS3
1で頁登録が入力されたのか(キー30オン)、ステッ
プS33で頁削除が入力されたのか(キー31オン)を
判定する。
【0085】頁登録が入力されたのであれば、ステップ
S32でメモリ165に頁データを追加し、ステップS
36で頁操作指令をキャンセルする。
【0086】頁削除が入力されたのであれば、ステップ
S34でメモリ165から現在表示されている表示画面
に対応する頁データを削除し、次頁データを表示させる
べくステップS35で画面(全面)更新指令を発し、ス
テップS36で頁操作指令をキャンセルする。なお、現
在表示中の画面が頁登録されていないこともあり得るの
で、この場合は指示を無視すればよい。また、警告音を
発するようにしたり、登録済みの頁を表示してから削除
の指示を行うように促すメッセージを画面に表示するよ
うにしてもよい。
【0087】図18は前記ステップS21で実行される
モード切換え処理のサブルーチンを示す。ここでは、モ
ード切換えキー32のオンに基づいて電子ホワイトボー
ドモードから掲示板モードに切り換えられた場合の処理
を示す。
【0088】まず、ステップS41でメモリカード16
3から掲示板データを読み出し、ステップS42で該デ
ータを表示パネル10上に書き込む。次に、ステップS
43で各部への通電をオフし、CPU135はスリープ
状態になる。液晶表示素子100はメモリ性を有してい
るため、通電をオフしても画像表示がそのまま残され、
掲示板としての機能を維持する。
【0089】なお、CPU135としては、スリープモ
ードにおいても次のモード切換えキー32の操作を検知
できるだけの機能は動作させ続けるタイプのものでもよ
いし、モード切換えキー32が操作されるまで完全に動
作を停止するタイプのものであってもよい。
【0090】図19は前記ステップS22で実行される
通信処理のサブルーチンを示す。まず、ステップS51
で画面取込みが入力されたのか(キー25オン)、ステ
ップS55で画面保存が入力されたのか(キー24オ
ン)を判定する。
【0091】画面取込みが入力されたのであれば、ステ
ップS52で外部機器250から画像データを受信し、
ステップS53で受信完了を確認すると、ステップS5
4で画面(全面)更新指令を発し、ステップS58で通
信指令をキャンセルする。
【0092】画面保存が入力されたのであれば、ステッ
プS56で表示パネル10に現在表示されている画像の
データを外部機器250に送信し、ステップS57で送
信完了を確認すると、ステップS58で通信指令をキャ
ンセルする。
【0093】図20、図21は前記ステップS3で実行
される軌跡表示処理を実行する。ここでは、筆記具40
又はイレーサ50によるタッチパネル140の押圧(以
下、ペンダウンと記す)位置を検出して表示又は消去を
行う。
【0094】まず、ステップS61でペンダウンを確認
すると、ステップS61aで省電力モードと判定された
場合にステップS61bで通電を再開し、ステップS6
2でペンダウンが筆記具40によるものか否か、ステッ
プS70でイレーサ50によるものか否かを判定する。
【0095】筆記具40によるペンダウンであれば、ス
テップS63で開始ボタン43がオンされたことを確認
のうえ、ステップS64でペン位置(押圧位置)を検出
する。次に、ステップS65でペン位置が変化したこと
を確認すると、ステップS66でペン位置を記憶し、ス
テップS67でペン位置の走査電極上の画像データ(表
示画像、筆記画像)を合成する。
【0096】次に、ステップS68でペン位置に対応す
る走査電極をオンし、他の走査電極をオフして対応走査
電極上の画素に書込みを行う。太線が選択されている場
合は、ペン位置を含む隣接した複数の走査ラインについ
て順次データを書き込む。さらに、ステップS69で再
書込み用タイマをリセットしてスタートさせる。
【0097】イレーサ50によるペンダウンであれば、
ステップS71で開始ボタン53がオンされたことを確
認のうえ、ステップS72で押圧位置を検出する。この
検出に基づいてステップS73で消去領域を算出し、ス
テップS74で画面(部分)更新指令を発する。
【0098】なお、イレーサ50により消去を行う場合
(特に走査ラインを横切る方向にイレーサ50を移動さ
せる場合)は、複数の走査ラインに書込みを行う必要が
あり、書込みがイレーサの動きにリアルタイムに追従で
きないおそれがある。従って、イレーサ50の移動軌跡
を記憶しておき、操作者による一連のイレース動作が終
了した後、記憶された移動軌跡データに従って一括して
画面を書き換えるようにしてもよい。
【0099】筆記具40やイレーサ50によるペンダウ
ンでなければ、表示パネル10への操作者の不用意な接
触等による画像の乱れを取り除くため画面全体の再書込
みを行うべく、ステップS75で再書込み用タイマをリ
セットしてスタートさせる。
【0100】図22は前記ステップS4で実行される画
面更新処理のサブルーチンを示す。まず、ステップS8
1で画面更新処理指令が発せられたことを確認すると、
ステップS82でそれが部分更新指令又は全面更新指令
のいずれであるかを判定する。部分更新指令であれば、
ステップS83で画面の部分更新処理(筆記履歴、消
去)を実行する。即ち、筆記履歴キー26,27による
筆記履歴の表示指令であれば、時系列に登録された一連
の筆記データを、前キー26を操作するたびに新しい筆
記データから筆記されたのとは逆の順序で一つずつ消去
するように部分書換えを行い、後キー27を操作するた
びに筆記データを筆記された順に一つずつ表示するよう
に部分書換えを行う。イレーサ50による消去指令であ
ればイレーサ50の移動軌跡部分の表示を消去するよう
に部分書換えを行う。
【0101】その後、ステップS84で更新完了が確認
されると、ステップS85で部分更新指令をキャンセル
し、ステップS86で再書込み用タイマをリセットして
スタートさせ、さらに、ステップS90で省電力用タイ
マをリセットしてスタートさせる。
【0102】一方、全面更新指令であれば(ステップS
82でNO)、ステップS87で画面の全面更新処理
(リセット、復帰、前・後頁、受信画像、再書込み)を
実行する。即ち、消去キー21による消去(リセット)
の指令であれば画面を白色等の単色に統一したりマス目
などの所定の背景パターンのみを表示し、復帰キー22
による復帰指令であれば背景用メモリ及び筆記用メモリ
からデータを読み出して消去前の画像を表示し、前・後
頁キー28,29による頁切換え指令であればメモリに
登録されている頁データに従って前又は後の頁を表示
し、画像取込みキー25による画像受信指令であれば外
部機器から取り込んだ画像を表示し、再書込みキー23
による再書込み指令であれば現在画像メモリに記憶され
ている画像データに基いて再度書込みを行う。また、頁
削除に伴う表示(後頁の表示、登録頁が全て削除された
ことを示す画面のリセットなど)も行われる。なお、画
像の消去の際に画像データを退避させる退避用メモリを
設けておき、画像復帰の際にこの退避用メモリから元の
画像データを読み出すようにしてもよい。
【0103】その後、ステップS88で更新完了が確認
されると、ステップS89で全面更新指令をキャンセル
し、ステップS90で省電力用タイマをリセットしてス
タートさせる。
【0104】図23は前記ステップS5で実行される再
書込み処理のサブルーチンを示す。ここでは、ステップ
S91で再書込み用タイマのカウントアップが確認され
ると、ステップS92で画面(全面)更新指令を発し、
ステップS93で再書込み用タイマをオフする。
【0105】この再書込み処理における画面(全面)更
新指令により前述した再書込みが行われる。これによ
り、表示パネル10への操作者の不用意な接触等による
画像の乱れを取り除いたり、部分書換えによるクロスト
ークの影響を取り除くことができる。なお、画面への不
用意な接触をタッチパネル140で検出できない場合を
想定して、一定時間ごと(例えば10分ごと)に自動的
に再書込みを行うようにしてもよい。
【0106】図24は前記ステップS6で実行される筆
記具操作処理のサブルーチンを示す。まず、ステップS
101で線幅変更キー44a,44bの操作に基づいて
線幅変更処理を行い、ステップS102で色変更ダイヤ
ル55の操作に基づいて色変更処理を行う。
【0107】具体的には、線幅変更キー44a,44b
及び色変更ダイヤル55の操作に合わせて、RAMの所
定領域に記憶される線幅データや色データを更新し、軌
跡表示処理を行う際にこの更新データが反映されるよう
にする。
【0108】図25は前記ステップS7で実行される省
電力処理のサブルーチンを示す。ここでは、タッチパネ
ル140が押圧された状態でない場合(ステップS11
1でNO)、ステップS112で省電力用タイマのカウ
ントアップが確認されると、ステップS113で省電力
モードを実行し、ステップS114で省電力用タイマを
オフする。
【0109】ステップS113の省電力モードでは、例
えば、タッチパネル140をスリープ状態(ペンダウ
ンのみを検出できる低消費電力状態)にしたり、駆動
回路をスリープ状態(例えば、駆動ICに電力の供給を
行うDC−DCコンバータをオフして電力消費を抑えた
状態)にしたり、赤外線検出器18をスリープ状態
(リモコンからの赤外線送信の有無のみを検出できる低
消費電力状態)にすることにより、電子表示装置1の消
費電力を抑える。これは本表示装置1がメモリ性を有す
る表示パネル10を使用していることにより、表示を維
持するための電力が不要であるため、最低限ペン入力や
操作キーの操作など操作者からの操作が検出できさえす
れば、電子表示装置1の全体を常に通電状態にしておく
必要がなく、表示装置1はスリープ状態にあっても問題
を生じないことによって実現できるのである。
【0110】(第2実施形態、図26〜図28参照)本
第2実施形態における電子表示装置は、基本的には前記
第1実施形態に示したものと同様である。第1実施形態
と異なるのは、図26に示すリモートコントローラ6
0’を使用する点であり、このコントローラ60’はレ
ーザ照射機能に代えて表示パネル10上にポインタG
(図27参照)を任意の位置に表示させる機能を備えて
いる。なお、図27は図12(B)と同じ表示態様を示
している。
【0111】即ち、リモートコントローラ60’にはジ
ョイスティック66を有するポインティングデバイス6
5が設けられ、ジョイスティック66を上下左右に操作
することでポインタGを任意の位置に移動させることが
できる。ポインタGは初期時は定位置にセットされてお
り、ジョイスティック66の操作方向及び操作量が送信
部61から赤外線検出器18を介して中央処理装置13
5へ送られ、移動すべき位置が算出されると共に、表示
パネル10上でのポインタGの表示が書き換えられる。
【0112】さらに、このコントローラ60’におい
て、ポインティングデバイス65の操作を容易にするた
め、操作パネル20に対応するキー21〜33は、通
常、開閉蓋69にて覆われている。これにより、キー2
1〜33での誤操作が防止される。また、左ボタン6
7、右ボタン68は筆記データの指定/解除を行うもの
である。
【0113】本第2実施形態である電子表示装置の制御
手順も前記第1実施形態で説明したものと基本的には同
様である。異なるのはステップS3で実行される軌跡表
示処理のサブルーチンの一部である。
【0114】図28は本第2実施形態における軌跡表示
処理のサブルーチンを示し、ステップS61〜S75は
図20、図21に示したサブルーチンと同様である。異
なる点は、ステップS61でペンダウンではないと判定
された場合は、ステップS76でポインティングデバイ
ス65が操作されたか否かを判定する。
【0115】操作されたのであれば、操作されたポイン
タGの位置をステップS77で算出し、ステップS78
でポインタGの現位置・元位置に相当する各走査電極の
画像データをそれぞれ作成する。さらに、ステップS7
9でポインタGの現位置・元位置に相当する走査電極を
順次オンし、他の走査電極はオフして順次書込みを行
う。その後、ステップS80で再書込み用タイマをリセ
ットしてスタートさせる。
【0116】(第3実施形態、図29参照)本第3実施
形態における電子表示装置は、基本的には前記第2実施
形態に示したものと同様である。第2実施形態と異なる
のは、図29に示すように、表示パネル10の最下段に
操作メニュー11を表示して操作者によるタッチ入力が
可能な構成とした点にある。また、画面の全面更新処理
でもメニューは消えないように制御される。
【0117】ここに示す操作メニュー11は、筆記デー
タに関するものであり、消去、選択、解除、移動、回
転、反転、パレット、線幅、拡大、縮小、保存の処理で
ある。操作メニュー11を表示してタッチパネル140
による入力を可能とすることで、前記筆記具40、コン
トローラ60,60’や操作パネル20に設けるキーを
少なくすることができる。
【0118】なお、図27は図12(B)及び図25と
同じ表示態様を示しており、共通する表示部分には同じ
符号が付されている。
【0119】(他の実施形態)なお、本発明に係る電子
筆記装置及び電子ホワイトボードは前記実施形態に限定
するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更する
ことができる。
【0120】特に、電子筆記装置や電子ホワイトボード
としての外観的構成、画面構成、操作スイッチの配置等
は任意である。電子筆記装置や電子ホワイトボードの専
用機として構成されていてもよい。
【0121】また、電子筆記装置は電子ホワイトボード
のような実施形態のものに限らず、電子書籍装置や電子
画板などの携帯電子機器の形態であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である電子表示装置を掲
示板として使用するときの外観斜視図。
【図2】前記電子表示装置を電子ホワイトボードとして
使用するときの外観斜視図。
【図3】前記電子表示装置の操作パネルを示す正面図。
【図4】前記電子表示装置で使用される筆記具を示す立
面図。
【図5】前記電子表示装置で使用されるイレーサを示す
斜視図。
【図6】前記電子表示装置で使用されるリモートコント
ローラを示す斜視図。
【図7】前記電子表示装置の表示パネルを構成する液晶
表示素子の一例を示す断面図。
【図8】前記液晶表示素子のフィルム基板上に柱状構造
物及びシール材を形成した状態を示す平面図。
【図9】前記液晶表示素子の製作工程を示す説明図。
【図10】前記液晶表示素子の駆動回路を示すブロック
図。
【図11】前記電子表示装置の制御部を示すブロック
図。
【図12】前記電子表示装置の掲示板としての表示例及
び電子ホワイトボードとしての表示例を示す説明図。
【図13】前記液晶表示素子の駆動パルス波形を示すチ
ャート図。
【図14】前記電子表示装置の制御手順であるメインル
ーチンを示すフローチャート。
【図15】キー操作処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート図。
【図16】キー操作処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート図、図15の続き。
【図17】頁操作処理のサブルーチンを示すフローチャ
ート図。
【図18】モード切換え処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャート図。
【図19】通信処理のサブルーチンを示すフローチャー
ト図。
【図20】軌跡表示処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート図。
【図21】軌跡表示処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート図、図20の続き。
【図22】画面更新処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート図。
【図23】再書込み処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート図。
【図24】筆記具操作処理のサブルーチンを示すフロー
チャート図。
【図25】省電力処理のサブルーチンを示すフローチャ
ート図。
【図26】第2実施形態である電子表示装置に使用され
るリモートコントローラを示す斜視図。
【図27】前記第2実施形態である電子表示装置の表示
例を示す説明図。
【図28】前記第2実施形態である電子表示装置におけ
る軌跡表示処理のサブルーチンを示すフローチャート
図。
【図29】第3実施形態である電子表示装置の表示例を
示す説明図。
【符号の説明】
1…電子表示装置 10…液晶表示パネル 40…筆記具 50…イレーサ 65…ポインティングデバイス 100…液晶表示素子 112…フィルム基板 113,114…電極 116…液晶 135…中央処理装置 140…タッチパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 克彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査電極が形成された第1基板と信号電
    極が形成された第2基板との間に電圧の印加を停止した
    状態で表示を維持する液晶層を挟持してなる液晶表示素
    子と、 前記液晶表示素子の表示画面上における筆記部材の位置
    検出を行う位置検出手段と、 前記液晶表示素子への画像の表示を制御する制御手段
    と、を備え、 前記制御手段は、位置検出手段による検出結果に対応す
    る走査電極上の液晶層を、所定の状態にリセットした後
    所望の表示状態にセットするように駆動すること、 を特徴とする電子筆記装置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出手段は前記液晶表示素子上
    に設けられたタッチパネルであることを特徴とする請求
    項1記載の電子筆記装置。
  3. 【請求項3】 走査電極が形成された第1基板と信号電
    極が形成された第2基板との間に電圧の印加を停止した
    状態で表示状態を維持する液晶層を挟持してなる液晶表
    示素子と、 前記液晶表示素子の表示画面上におけるポインティング
    位置を指示するポインティング手段と、 前記ポインティング手段で指示されたポインティング位
    置の検出を行う位置検出手段と、 前記液晶表示素子への画像の表示を制御する制御手段
    と、を備え、 前記制御手段は、位置検出手段による検出結果に対応す
    る走査電極上の液晶層を所望の表示状態にセットすると
    共に、それまでのポインティング表示を消去すること、 を特徴とする電子筆記装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶層はコレステリック相を示す液
    晶からなることを特徴とする請求項1又は請求項3記載
    の電子筆記装置。
  5. 【請求項5】 前記液晶層はそれぞれ色の3原色を表示
    する3層に積層され、フルカラー表示を行うことを特徴
    とする請求項4記載の電子筆記装置。
  6. 【請求項6】 さらに、外部機器からの表示情報を受信
    する受信手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請
    求項3記載の電子筆記装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記筆記部材による表示を消去
    する復帰手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の電子筆記装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記液晶表示素子に表
    示されている画像に対応する画像データに基いて再度書
    込みを行う制御を実行可能であることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の電子筆記装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8記載の
    電子筆記装置を備えたことを特徴とする電子ホワイトボ
    ード。
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