JP2001142275A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
画像形成装置および画像形成方法Info
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Abstract
成することができるコンパクトな画像形成装置および画
像形成方法を提供する。 【解決手段】 クリーナブレード491が中間転写ベル
ト41に当接することでレジストズレが発生するが、ブ
ラックトナー像K1の転写開始位置を基準転写開始位置
に対して(+)方向にレジスト制御量Raだけ移動させ
ることで、ブラック色についての振れ幅中心AC1が基
準トナー色であるマゼンタ色についての振れ幅中心AC
0と一致する。そのため、基準トナー像に対して転写開
始側で(+)方向に(A32/2)だけずれるとともに、
転写後端側で(−)方向に(A32/2)だけずれてお
り、最大ズレ量はレジスト制御を行わない場合(最大ズ
レ量A32)の半分になり、画像品質が向上する。
Description
を重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置およ
び画像形成方法に関するものであり、特に、感光体上に
形成されたトナー像を、中間転写ベルト、中間転写ドラ
ムや転写シートなどの転写媒体上に転写する転写工程
を、各トナー色について実行して転写媒体上にカラー画
像を形成するものである。
図21に示すものがある。この画像形成装置は、イエロ
ー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック
(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を
形成する装置であり、ホストコンピュータなどの外部装
置から画像信号が制御ユニット(図示省略)に与えられ
ると、この制御ユニットからの指令に応じてエンジン部
Eの各部を制御して転写紙、複写紙やOHPシートなど
のシート部材Sに画像信号に対応する画像を形成する。
2の感光体21にトナー像を形成可能となっている。す
なわち、像担持体ユニット2は、図21の矢印方向に回
転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21の
周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ロ
ーラ22、現像手段としての現像器23Y,23C,2
3M,23K、および感光体用クリーナブレード24が
それぞれ配置されている。
1の外周面に当接して外周面を均一に帯電させた後、感
光体21の外周面に向けて露光ユニット3からレーザ光
Lが照射される。この露光ユニット3は、同図に示すよ
うに、画像信号に応じて変調駆動される半導体レーザな
どの発光素子31を備えており、この発光素子31から
のレーザ光Lが高速モータ32によって回転駆動される
多面鏡33に入射されている。そして、多面鏡33によ
って反射されたレーザ光Lはレンズ34およびミラー3
5を介して感光体21上に主走査方向(同図の紙面に対
して垂直な方向)に走査して画像信号に対応する静電潜
像を形成する。なお、符号36は主走査方向における同
期信号、つまり水平同期信号HSYNCを得るための水平同
期用読取センサである。
によってトナー現像される。すなわち、この実施形態で
は現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シア
ン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およ
びブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に
沿って配置されている。これらの現像器23Y,23
C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接
離自在に構成されており、制御ユニットからの指令に応
じて、上記4つの現像器23Y、23M、23C、23
Bのうちの一の現像器が選択的に感光体21に当接する
とともに、高電圧が印加されて選択された色のトナーを
感光体21の表面に付与して感光体21上の静電潜像を
顕在化する。
ック用現像器23Kと感光体用クリーナブレード24と
の間に位置する1次転写領域R1で転写ユニット4の中
間転写ベルト41上に1次転写される。また、1次転写
領域R1から周方向(図21の矢印方向)に進んだ位置
には、感光体用クリーナブレード24が配置されてお
り、1次転写後に感光体21の外周面に残留付着してい
るトナーを掻き落とす。
する。この実施形態では、転写ユニット4は、ローラ4
2〜47と、これら各ローラ42〜47に掛け渡された
中間転写ベルト41と、この中間転写ベルト41に転写
された中間トナー像をシート部材Sに2次転写する2次
転写ローラ48と、感光体21および中間転写ベルト4
1を同期して回転駆動する感光体/ベルト駆動部(図示
省略)とを備えている。そして、カラー画像をシート部
材Sに転写する場合には、感光体21上に形成される各
色のトナー像を中間転写ベルト41上に重ね合わせてカ
ラー像を形成するとともに、給排紙ユニット6の給紙部
63によってカセット61、手差しトレイ62あるいは
増設カセット(図示省略)からシート部材Sを取出して
2次転写領域R2に搬送する。さらに、このシート部材
Sにカラー像を2次転写することでフルーカラー画像を
得ている。
外周面に残留付着しているトナーについては、ベルトク
リーナ49に設けられているクリーナブレード491に
よって除去される。すなわち、このベルトクリーナ49
は、中間転写ベルト41を挟んでローラ46と対向して
配置されており、適当なタイミングでクリーナブレード
491が中間転写ベルト41に対して当接してその外周
面に残留付着しているトナーを掻き落す。
ルト41の基準位置を検出するためのセンサ40が配置
されており、主走査方向とほぼ直交する副走査方向にお
ける同期信号、つまり垂直同期信号VSYNCを得るための
垂直同期用読取センサとして機能する。
トナー像が転写されたシート部材Sは、給排紙ユニット
6の給紙部63によって所定の給紙経路(2点鎖線)に
沿って2次転写領域R2の下流側に配設された定着ユニ
ット5に搬送され、搬送されてくるシート部材S上のト
ナー像をシート部材Sに定着する。そして、当該シート
部材Sはさらに給紙経路に沿って排紙部64に搬送され
た後、標準排紙トレイに排紙される。
に構成された画像形成装置では、複数色のトナー像を相
互にレジストしながら重ね合わせるために、垂直同期用
読取センサ40から出力される垂直同期信号VSYNCを利
用している。すなわち、垂直同期信号VSYNCが出力され
るごとに所定タイミングで感光体21上にトナー像を形
成した後、感光体21と同期して一定の搬送速度で回転
する中間転写ベルト41上に当該トナー像を1次転写し
ており、このようにレジスト制御することで複数色のト
ナー像を正確に重ね合わせている。したがって、垂直同
期信号VSYNCが出力されてから1次転写が完了するまで
の間、中間転写ベルト41を感光体21に同期して一定
速度で回転搬送する必要がある。
ルト41には、適当なタイミングで2次転写ローラ48
やクリーナブレード491が一時的に当接する。そのた
め、その当接によって中間転写ベルト41の回転搬送が
妨げられたり、中間転写ベルト41が弾性的に伸びた
り、さらには中間転写ベルト41を回転駆動するベルト
駆動部(図示省略)に対して負荷がかかり、その離当接
によって中間転写ベルト41が一定速度で回転搬送され
なくなってしまう。もし、垂直同期信号VSYNCが出力さ
れてから1次転写が完了するまでの間に、中間転写ベル
ト41に対して2次転写ローラ48またはクリーナブレ
ード491が離当接すると、トナー色間でトナー像が相
互にずれてしまう、つまりレジストズレが生じてしま
い、画像品質の低下を招いていしまう。
から1次転写完了までの間において、2次転写ローラ4
8およびクリーナブレード491が中間転写ベルト41
に対して離当接しないように動作シーケンスを設定す
る、つまり1次転写が完了した後に2次転写処理および
クリーニング処理を実行すれば、上記問題を解消するこ
とができるが、そのような動作シーケンスで画像形成処
理を行うと、トータルの処理時間が長くなり、単位時間
当たりの処理枚数、つまりスループットが大幅に低下し
てしまう。特に、中間転写ベルト41に効率良くトナー
像を担持させるために、例えば最大サイズのトナー像を
中間転写ベルト41のほぼ全体を使って担持させるよう
に設定した場合には、1次転写が完了した後に2次転写
処理およびクリーニング処理を実行するためには、4回
の1次転写処理以外に、少なくとも1回以上中間転写ベ
ルト41を空転させ、その空転処理の間に2次転写処理
やベルトクリーニング処理などを行う必要があり、その
結果、スループットが大幅に低下してしまう。
像サイズに比べて十分に長く設定すれば、中間転写ベル
ト41の空転を回避することができるが、この場合、中
間転写ベルト41の利用効率が低下し、その分だけスル
ープットが低下してしまう。しかも、中間転写ベルト4
1が長くなった分だけ装置の大型化を招いてしまう。
あり、高スループットで、しかも高品質な画像を形成す
ることができるコンパクトな画像形成装置および画像形
成方法を提供することを目的とする。
形成されたトナー像を副走査方向に回転駆動される転写
媒体に転写する転写処理を、互いに異なる複数のトナー
色について繰り返して各トナー色のトナー像を重ね合わ
せてカラー画像を形成する画像形成装置および画像形成
方法に関するものであり、上記目的を達成するため、以
下の構成を備えている。
写処理を繰り返している際に前記転写媒体に対して一時
的に当接する当接手段と、前記複数のトナー色のうち少
なくとも2つ以上のトナー色について、前記転写処理中
における各トナー色ごとの前記副走査方向におけるレジ
ストズレの振れ幅中心を相互に一致させる制御手段とを
備えている。
前記複数のトナー色のうち少なくとも2つ以上のトナー
色について、前記転写処理中における各トナー色ごとの
前記副走査方向におけるレジストズレの振れ幅中心を相
互に一致させている。
の繰返し中に、転写媒体への当接手段の離当接が実行さ
れるため、1次転写が完了した後に2次転写処理および
クリーニング処理を実行していた従来技術に比べ、優れ
た処理効率を有し、高いスループットが可能となる。ま
た、従来技術の如く転写媒体を必要以上に長く設定する
必要がなく、装置サイズを小型化することができる。
接手段が転写媒体に当接することでレジストズレが発生
するが、この発明では次のようにしてレジストズレを補
正している。すなわち、複数のトナー色のうち少なくと
も2つ以上のトナー色について、転写処理中における各
トナー色ごとの副走査方向におけるレジストズレの振れ
幅中心を相互に一致させている。このため、当該トナー
色の間でのレジストズレを抑制して高品質なカラー画像
が得られる。なお、好ましくは、すべてのトナー色につ
いてレジストズレの振れ幅中心を相互に一致させるべき
であり、こうすることで、より高品質なカラー画像が得
られる。
一致させためには、例えば後述するようにして転写開始
位置を補正するためのレジスト制御量を予め求めて記憶
しておき、このレジスト制御量に基づき各トナー色ごと
にトナー像の転写開始位置を補正すればよい。
心」とは、例えば後で説明する図3や図4などに示すよ
うにレジストズレが1次転写処理の進行に伴って変動す
る場合の変動中心(図3および図4中の直線AC1,A
C2)のみを意味するものではなく、例えば後で説明す
る図5や図13などに示すようにレジストズレ量が1次
転写処理中、ゼロあるいは一定値である場合の当該ズレ
量を示す直線(図5および図13中の直線AC0,AC3
に相当)も含まれる。
とは、完全一致させることのみならず、所定の範囲内に
振れ幅中心を収めてほぼ一致させることも含んでいる。
って初めて見い出された基本原理を利用したものであ
り、以下、この発明の基本原理について説明した後で、
その基本原理を用いた本件実施形態について詳述する。
写ローラやクリーナブレードなどの当接手段を中間転写
ベルトに当接させると、レジストズレが発生し、画像品
質の低下を招くという現象自体は知られていた。しかし
ながら、それが如何なる技術的事項に基づき発生するも
のか、また当接手段の離当接とレジストズレ量との関係
については詳しく解析されていなかった。そこで、図2
1の画像形成装置を図1に示す動作シーケンスで動作さ
せた場合のレジストズレの発生状況を詳細に検討し、そ
の検討結果に基づきレジストズレを補正して画像品質を
向上させるために必要となるレジスト制御量を求めた。
以下、それについて図1ないし図6を参照しつつ詳述す
る。
作シーケンスの一例を示すタイミングチャートである。
同図に示すように、装置電源を投入した後、あるいは画
像形成装置のスリープモードが解除されると、中間転写
ベルト41が回転搬送されて垂直同期用読取センサ40
から垂直同期信号VSYNCが間欠的に出力される。そし
て、垂直同期信号VSYNCがタイミングVT1〜VT7,…
で出力されるごとに、一定時間をおいてイエロー静電潜
像、シアン静電潜像、マゼンタ静電潜像およびブラック
静電潜像がこの順序で繰り返して感光体21上に形成さ
れる。静電潜像が形成された後、現像器23Y、23
M、23C、23Bのうちの一の現像器が選択的に感光
体21に当接して感光体21上の静電潜像を顕在化し、
そのトナー像を中間転写ベルト41上に1次転写する。
したがって、各色のトナー像はすべて感光体21上の所
定位置、つまり基準潜像形成位置に形成されることとな
り、感光体21と同期して回転する中間転写ベルト41
に対しても同一位置で1次転写される(各トナー色につ
いての1次転写処理)。
すと、4色のトナー像が中間転写ベルト41上で重ね合
わせてカラー画像が形成される。こうしてカラー画像が
得られると、2次転写ローラ48がシート部材Sを挟ん
で中間転写ベルト41に当接してシート部材Sにカラー
画像を2次転写するとともに、CB信号に応じてクリー
ナブレード491が中間転写ベルト41に当接して当該
ベルト表面に残存しているトナーが除去される。このよ
うな動作が繰り返されてカラー画像が形成されたシート
部材Sが順次標準排紙トレイに排紙される。
形成装置の動作概要であるが、このような動作と副走査
方向におけるレジストズレ量との関係について調べる
と、1枚目と2枚目以降とで異なる結果が得られた。こ
のような相違点は動作シーケンスの相違に起因するもの
であり、以下、1枚目の画像形成を行う動作シーケンス
(以下、「第1印字シーケンス」という)と、2枚目以
降の画像形成を行う動作シーケンス(以下、「第2印字
シーケンス」という)とに分けて説明する。また、この
種の装置では、空転処理に伴う第3印字シーケンスが存
在するため、これについても併せて説明する。
スリープモードが解除される)と、中間転写ベルト41
が回転搬送されて垂直同期用読取センサ40から垂直同
期信号VSYNCがタイミングVT1〜VT3で順次出力され
るが、最初のタイミングVT1に対応して上記のように
してイエロートナー像Y1が中間転写ベルト41上に1
次転写され、またタイミングVT2に対応してシアント
ナー像C1がイエロートナー像Y1に重ねて中間転写ベ
ルト41上に1次転写され、さらにタイミングVT3に
対応してマゼンタトナー像M1がイエロートナー像Y1
およびシアントナー像C1に重ねて中間転写ベルト41
上に1次転写される。この間、中間転写ベルト41のク
リーニング処理および2次転写処理は行われず、当接手
段(2次転写ローラ48およびクリーナブレード49
1)は中間転写ベルト41から離間している。このた
め、これら3つのトナー像Y1,C1,M1は、いずれ
も中間転写ベルト41上の同一位置に重ね合わされ、副
走査方向において正確にレジストされる。つまり、図2
に示すように、これら3つのトナー像Y1,C1,M1
の転写開始位置はすべて基準転写開始位置に一致し、し
かもそれらの転写後端位置も基準転写後端位置にすべて
一致している。なお、同図(および後で説明する図1
0)中の1点鎖線は各トナー像が転写される1次転写位
置を示しており、実際の1次転写処理ではこの1点鎖線
部分で各トナー像が順番に重ね合わされるが、ここでは
説明の便宜から、各トナー像を上下方向に離間して図示
している。
YNCが出力されると、図3に示すように、所定時間T10
後に露光ユニット3にVIDEO信号が与えられてブラ
ックトナー像K1に相当する静電潜像を他のトナー色と
同様に所定の基準潜像形成位置に形成しながら、ブラッ
ク用現像器23Kによってトナー現像する。そして、垂
直同期信号VSYNCの出力(タイミングVT4)から一定
時間T20経過した時点より1次転写処理を開始する。こ
の時点では、イエロートナー像Y1、シアントナー像C
1およびマゼンタトナー像M1の場合と同様に、クリー
ナブレード491は中間転写ベルト41から離間してお
り、その結果、図2に示すように、ブラックトナー像K
1の転写開始位置も他のトナー像Y1,C1,M1と同
様に基準転写開始位置に一致している。そして、離間継
続中においては中間転写ベルト41の搬送速度Vは一定
であり、ブラックトナー像K1は既に1次転写されてい
る他のトナー像Y1,C1,M1と正確にレジストされ
ながら、重ね合わされていく。
次転写後半に差し掛ったある時点、つまりタイミングt
1で、クリーナブレード491の動作を制御するCB信
号がLレベルからHレベルに立ち上がり、クリーナブレ
ード491が中間転写ベルト41に当接してブラックト
ナー像K1がその他のトナー像Y1,C1,M1に対し
て副走査方向にずれてしまう。すなわち、タイミングt
1でクリーナブレード491が中間転写ベルト41に当
接し、中間転写ベルト41の搬送負荷として作用し、中
間転写ベルト41について瞬間的に副走査方向に伸びA
27が生じる。その結果、(−)方向にレジストズレ量A
27だけレジストズレが生じる。
が再度LレベルからHレベルに立ち上がるまでクリーナ
ブレード491は中間転写ベルト41に当接した状態に
維持されて中間転写ベルト41のクリーニング処理を実
行するのであるが、ブラックトナー像K1の1次転写処
理はタイミングt2までその当接状態のまま継続され
る。その結果、レジストズレはさらに大きくなり、最終
的なブラックトナー像K1の副走査方向におけるレジス
トズレ量は、 A32=A27+A6 となり、図2に示すように、ブラックトナー像K1の転
写後端位置は基準転写後端位置から(−)方向にズレ量
A32だけずれる。ただし、符号A6はタイミングt1から
タイミングt2までの間(つまり時間A7)、クリーナブ
レード491が中間転写ベルト41に当接し続けている
ことによって生じたベルト伸びに相当する。また、同図
(および後で説明するレジストズレ状況を示す図)にお
いて、太実線は対応トナー色のトナー像についてのレジ
ストズレを示す一方、太破線はレジストズレ発生状況の
理解を助けるための補助線である。
は、図2に示すように、後半部分でブラックトナー像K
1のみが他のトナー像Y1,C1,M1からずれ、特に
カラー画像の最後尾部分ではレジストズレ量A32だけず
れてしまう。より詳しくは、図3に示すように、1枚目
のブラックトナー像については、1次転写中での副走査
方向におけるレジストズレは、振れ幅中心AC1を中心
として副走査方向の(+)および(−)方向にそれぞれ
ズレ量(A32/2)の範囲内で発生し、画像品質の低下
を招いている。なお、クリーナブレード491の当接前
に2次転写ローラ48も中間転写ベルト41に当接して
同様のレジストズレが発生するのであるが、それに対応
するレジストズレ量はクリーナブレード491のそれに
比べて小さく、発明の基本原理の理解を容易にするた
め、ここでは中間転写ベルト41に対する2次転写ロー
ラ48の離当接によるレジストズレを無視して説明す
る。
なく、2枚目のカラー画像においても現れる。すなわ
ち、2枚目のイエロートナー像Y2を形成するために、
図4に示すように、タイミングVT5で垂直同期信号VS
YNCが出力されてから所定時間T10経過した後にそのイ
エロートナー像Y2を形成するためのVIDEO信号が
露光ユニット3に与えられる。そして、イエロートナー
像Y2に相当する静電潜像を感光体21上に形成しなが
ら、イエロー用現像器23Yによってトナー現像する。
また、垂直同期信号VSYNCの出力(タイミングVT5)
から一定時間T20経過した時点、つまりタイミングt3
より1次転写処理を開始する。
ミングVT5からしばらくすると、上記したようにクリ
ーナブレード491が中間転写ベルト41に当接して中
間転写ベルト41について副走査方向に瞬間伸びA27が
生じる。しかも、その当接状態が後述するように次にC
B信号がHレベルに立ち上がるまで継続されるため、副
走査方向への伸びが時間経過ととも増大する。そして、
1次転写開始タイミングt3では、副走査方向における
レジストズレ量A30は、 A30=A27+A9 となる。ただし、符号A9はタイミングt1からタイミン
グt3までの間(つまり時間A10)、クリーナブレード
491が中間転写ベルト41に当接し続けていることに
よって生じたベルト伸びに相当する。
ベルトクリーナ49を通過すると、ベルト全体がクリー
ニングされてクリーニング処理が完了するので、タイミ
ングt4でCB信号が再度LレベルからHレベルに立ち
上がり、クリーナブレード491が中間転写ベルト41
から離間する。1次転写開始(タイミングt3)からク
リーナブレード491の離間(タイミングt4)までの
間、クリーナブレード491は中間転写ベルト41に当
接し続けており、その間A12(=t4−t3)に中間転写
ベルト41は副走査方向に伸び量A11だけ伸びてレジス
トズレがさらに増大し、タイミングt4直前でのレジス
トズレ量は(−)方向にズレ量A35になる。
ブレード491が中間転写ベルト41から離間する。し
たがって、当接時とは逆に、中間転写ベルト41に与え
られていた負荷が解放されるため、中間転写ベルト41
は縮み量A26だけ縮み、副走査方向におけるレジストズ
レ量はA26だけ減少する。 このように、2枚目のカラ
ー画像については、イエロートナー像Y2の転写開始位
置が基準転写開始位置から大きくずれてしまう。しか
も、1次転写の進行とともに、ズレ量が増大し、1次転
写中にタイミングt4でクリーナブレード491が離間
すると、今度は逆にレジストズレ量は減少する。すなわ
ち、図4に示すように、2枚目のイエロートナー像Y2
については、1次転写中での副走査方向におけるレジス
トズレは、振れ幅中心AC2を中心として副走査方向の
(+)および(−)方向のそれぞれにズレ量(A26/
2)の範囲内で発生し、画像品質の低下を招いている。
転写されるシアントナー像C2についても、クリーナブ
レード491の離当接による影響を受けて転写開始位置
が基準転写開始位置からずれてしまう。この現象につい
て、図5を参照しつつ説明する。
めに、タイミングVT6で垂直同期信号VSYNCが出力さ
れてから所定時間T10経過した後にそのシアントナー像
C2を形成するためのVIDEO信号が露光ユニット3
に与えられる。そして、シアントナー像C2に相当する
静電潜像を感光体21上に形成しながら、シアン用現像
器23Cによってトナー現像する。また、垂直同期信号
VSYNCの出力(タイミングVT6)から一定時間T20経
過した時点、つまりタイミングt5より1次転写処理を
開始する。
ミングVT6時点では、上記したようにクリーナブレー
ド491は中間転写ベルト41に当接しており、タイミ
ングt4(CB信号が再度LレベルからHレベルに立ち
上がる)まで、つまり時間A14だけ、この当接状態が維
持される。そのため、タイミングVT6からタイミング
t4までの間に中間転写ベルト41はA13だけ伸びる。
一方、タイミングt4でクリーナブレード491が中間
転写ベルト41から離間すると、上記したように、今度
は当接時とは逆に、中間転写ベルト41に与えられてい
た負荷が解放されて中間転写ベルト41はA26だけ縮
む。そして、それ以降は、次にCB信号が再度Lレベル
からHレベルに立ち上がるまで離間状態に保たれる。そ
の結果、シアントナー像C2の1次転写開始時点(タイ
ミングt5)では、副走査方向におけるレジストズレ量
A34は、 A34=A26−A13 となる。
については、1次転写中での副走査方向におけるレジス
トズレは、振れ幅中心AC3を中心として振幅量0とな
っており、1次転写処理中においてレジストズレ量は変
化しないものの、振れ幅中心AC3自体が副走査方向
(+)にズレ量A34だけ平行シフトしており、これによ
って画像品質の低下を招いている。
次転写が完了すると、次にマゼンタトナー像M2のトナ
ー像形成および1次転写処理を行うのであるが、その処
理の間、クリーナブレード491は中間転写ベルト41
から離間した状態のままであるため、1枚目と同様に副
走査方向におけるレジストズレは発生せず、ズレ量はゼ
ロとなる。したがって、マゼンタトナー像M2について
は、1次転写中での副走査方向におけるレジストズレ
は、レジストズレ量がゼロの軸(図3、図4などにおけ
る1点鎖線AC0)を振れ幅中心とし、その振幅量もゼロ
となっている。このことから、図1に示す動作シーケン
スで画像形成を行う画像形成装置では、マゼンタトナー
像を基準トナー像とし、その転写開始位置および転写後
端位置を、それぞれ「基準転写開始位置」および「基準
転写後端位置」とすることができる。
完了すると、3枚目のブラックトナー像の像形成および
1次転写処理を行うのであるが、この場合、2枚目と同
様に1次転写途中でクリーナブレード491が中間転写
ベルト41に当接して中間転写ベルト41を伸びA32だ
け伸ばし、副走査方向において(−)方向にレジストズ
レが発生する。なお、動作シーケンスに対するレジスト
ズレ量の変化を示すプロファイル(以下においては、単
に「プロファイル」と称する)は図3と同一であり、1
次転写中での副走査方向におけるレジストズレは、振れ
幅中心AC1を中心として副走査方向の(+)および
(−)方向にそれぞれズレ量(A32/2)の範囲内で発
生し、画像品質の低下を招いている。
枚目以降のカラー画像を連続的に形成する場合、上記し
た2枚目と同様のレジストズレが発生する。
1を空転させることがある。例えばホストコンピュータ
などの外部装置からの画像データの間隔が一定以上あく
と、中間転写ベルト41を空転させるが、2回以上空転
させる必要がある場合には、一旦装置を止めてしまう。
このとき、クリーナブレード491は中間転写ベルト4
1に当接状態となっている。そして、新たに画像形成を
開始する場合には、中間転写ベルト41が回転駆動され
て画像形成が開始されるが、最初のイエロートナー像を
1次転写する際、図5に示す2枚目以降のシアントナー
像の場合と同様のレジストズレが発生する。
再開されて中間転写ベルト41が回転駆動されると、垂
直同期用読取センサ40から垂直同期信号VSYNCがタイ
ミングVT01で出力され、そのタイミングVT01から一
定時間A14後にクリーナブレード491が中間転写ベル
ト41から離間した後、イエロートナー像の1次転写が
開始される。そのため、上記「A−2.第2印字シーケ
ンス」のシアントナー像C2の場合と同様の理由によ
り、転写開始位置が(+)方向にズレ量A34だけずれ
る。つまり、1次転写中での副走査方向におけるレジス
トズレは、振れ幅中心AC3を中心として振幅量0とな
っており、1次転写処理中においてレジストズレ量は変
化しないものの、振れ幅中心AC4自体が副走査方向
(+)にズレ量A34だけ平行シフトしており、これによ
って画像品質の低下を招いている。
像の1次転写は常時クリーナブレード491が中間転写
ベルト41から離間した状態で実行されるため、レジス
トズレは発生しないが、最後のブラックトナー像につい
ては、第1および第2印字シーケンスの場合と同様に1
次転写している最中にクリーナブレード491および2
次転写ローラ48が中間転写ベルト41に当接して
(−)方向にズレ量A32のレジストズレが発生する。
いる間に、クリーナブレード491などの当接手段が中
間転写ベルト41に離当接すると、離当接タイミングに
応じて所定のレジストズレ量が発生する。このプロファ
イル自体は装置構成や動作条件などによって決まる固有
のものであり、装置構成や動作シーケンスを変更しない
限り当該プロファイル自体は変化しないが、レジストズ
レ量に応じて転写開始位置を副走査方向に移動させるこ
とで基準トナー像に対するレジストズレをゼロまたは抑
制することができる。例えばシアントナー像C2につい
ては、図5に示すように、シアントナー像C2の転写開
始位置が基準転写開始位置に対して(+)方向にズレ量
A34となっており、それ以降ではレジストズレ量の増減
が見られないため、シアントナー像C2の転写開始位置
が基準転写開始位置からレジストズレ量A34だけ(−)
方向にずれるように制御することによって、レジストズ
レ量をゼロにすることができる。
て、装置構成および動作シーケンス等から上記したと同
様の解析を予め行ってレジストズレ量を導出し、そのレ
ジストズレ量をゼロあるいは抑制するために必要なレジ
スト制御量(例えば、上記シアンの場合におけるA34に
相当)を求めておき、実際の画像形成処理においてはレ
ジスト制御量に基づき転写開始位置を副走査方向に補正
することによって、基準トナー色(マゼンタ)以外のト
ナー色(Y,C,K)の振れ幅中心AC1〜AC4を基準
トナー色の振れ幅中心AC0と一致させることで、レジ
ストズレを抑制し、高品質な画像を形成することができ
る。
かかる画像形成装置は上記した「発明の基本原理」を利
用したものであり、その機械的構成は図21と同一であ
るのに対し、その電気的構成および画像形成方法におい
て従来例にはない顕著な特徴を有している。そこで、以
下においては、機械的構成の説明は省略し、電気的構成
および画像形成方法を中心に詳述する。
す電気的構成図であり、すべての実施形態に共通する構
成を有している。この画像形成装置は、ホストコンピュ
ータなどの外部装置から画像信号が制御ユニット1のメ
インコントローラ11に与えられると、このメインコン
トローラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ
12が図21に示すように構成されたエンジン部Eの各
部を制御してシート部材Sに画像信号に対応する画像を
形成する。
21を有しており、エンジン部Eからの入力信号として
水平同期用読取センサ36から水平同期信号HSYNCを、
また垂直同期用読取センサ40から垂直同期信号VSYNC
を、さらに定着ユニット5に設けられた温度センサ51
から定着温度を示す温度信号を、それぞれ受けている。
また、これらの入力信号および各種情報などに基づき、
CPU121は感光体21と中間転写ベルト41とを同
期して回転駆動する感光体/ベルト駆動部41aと駆動
制御するための駆動指令信号を感光体/ベルト駆動制御
回路122に与え、この感光体/ベルト駆動制御回路1
22によってDCモータを駆動源とする感光体/ベルト
駆動部41aを制御して感光体21の回転速度および中
間転写ベルト41の搬送速度Vを加減速制御している。
また、CPU121は後述するレジスト制御量の制定・
記憶処理、シーケンスフラグの更新処理、レジスト制御
量制定処理などを実行する。
写ユニット4を制御する専用の制御回路として、感光体
/ベルト駆動制御回路122以外にも転写ローラ離当接
制御回路123およびベルトクリーナ離当接制御回路1
24をさらに備えている。この転写ローラ離当接制御回
路123はCPU121から指令信号に基づき2次転写
ローラ用駆動部48aを制御して適当なタイミングで2
次転写ローラ48を中間転写ベルト41に対して離当接
させる。一方、ベルトクリーナ離当接制御回路124は
CPU121から指令信号に基づきCB信号をベルトク
リーナ用駆動部49aを与えることでベルトクリーナ用
駆動部49aを制御して適当なタイミングでクリーナブ
レード491を中間転写ベルト41に対して離当接させ
る。
ータなどの外部装置よりインターフェース112を介し
て与えられた画像を記憶するためにメインコントローラ
11に設けられた画像メモリであり、符号125はエン
ジン部Eを制御するための制御データやCPU121に
おける演算結果などを一時的に記憶するためのRAMで
あり、さらに符号126はCPU121で行う演算プロ
グラムなどを記憶するROMである。
て説明する。図8は、上記画像形成装置の動作を示すフ
ローチャートである。この画像形成装置では、装置電源
が投入されると、実際の画像形成処理に先立って、レジ
スト制御量制定工程(ステップS1)を実行して3種類
のレジスト制御量を自動的に制定し、記憶部たるRAM
125に記憶する。この実施形態では、3種類のレジス
ト制御量として以下のレジスト制御量Ra,Rb,Rc、
つまり、 Ra:例えば図2および図3に示すように、1次転写処
理中にクリーナブレード491が当接し、その当接状態
のまま1次転写処理を完了することで発生するレジスト
ズレを補正するためのレジスト制御量、 Rb:例えば図4に示すように、1次転写開始前にクリ
ーナブレード491が当接し、その当接状態で1次転写
処理が継続され、その処理途中でクリーナブレード49
1が離間することで発生するレジストズレを補正するた
めのレジスト制御量、 Rc:例えば図5および図6に示すように、1次転写開
始前に当接していたクリーナブレード491が離間し、
その後、その離間状態のまま1次転写処理を行う際に生
じるレジストズレを補正するためのレジスト制御量、が
制定される。なお、これら3種類のレジスト制御量の自
動制定動作(ステップS1)の詳細については、後で詳
述する。
b,Rcの制定(ステップS1)が完了すると、ホストコ
ンピュータなどの外部装置からの印字要求を待つ(ステ
ップS2)。そして、印字要求があると、その印字モー
ドがモノクロ印字か、カラー印字であるかを判断し(ス
テップS3)、モノクロ印字と判断した場合には、レジ
スト制御することなく、通常の画像形成処理を実行して
ステップS2に戻る。一方、ステップS3でカラー印字
であると判断した場合には、3つのシーケンスフラグF
0,F1,F2のうちから印字シーケンス状態に応じたシ
ーケンスフラグを選択的に設定する(識別変数設定工
程:ステップS4)。なお、ここでは、3つのシーケン
スフラグF0,F1,F2を準備しているが、これらは上
記した第1ないし第3印字シーケンスにそれぞれ対応し
た識別変数であり、各印字シーケンスを上記した3つの
レジスト制御量Ra,Rb,Rcと関連付けることができ
るからである。
容を示すフローチャートである。このシーケンスフラグ
の更新処理では、印字内容が1枚目のカラー印字である
か否かを判断する(ステップS41)。そして、1枚目
であると判断した場合、つまり第1印字シーケンスが実
行されることを検出すると、シーケンスフラグF0を設
定する(ステップS42)。一方、ステップS41で、
2枚目以降であると判断した場合には、ステップS43
に進んで、空転処理が行われているか否かを判断する。
字の場合には、第2印字シーケンスが実行されることか
ら、シーケンスフラグF1を設定する(ステップS4
4)。一方、空転処理が行われている場合、第3印字シ
ーケンスが実行されることから、シーケンスフラグF2
を設定する(ステップS45)。
処理(ステップS4)によって印字シーケンスが検出さ
れ、それに対応するシーケンスフラグが設定・更新され
るが、各シーケンスフラグF0,F1,F2は上記レジス
ト制御量と以下のような関連付けがなされている。
ンス>第1印字シーケンスは、図9に示したように1枚
目のカラー印字、つまり電源投入やスリープモードが解
除された後に行う1枚目のカラー画像を形成する場合の
ものである。このように電源投入やスリープモードが解
除された時点では、中間転写ベルト41にトナーは残留
しておらず、そのまま1次転写処理を実行することがで
きるため、1枚目のカラー画像形成におけるイエロー、
シアン、マゼンタの各トナー像を1次転写する間、クリ
ーナブレード491も2次転写ローラ48も中間転写ベ
ルト41から離間しており、これらの1次転写を行って
いる際には、レジストズレは発生しない。これに対し、
ブラックトナー像を1次転写している最中にクリーナブ
レード491および2次転写ローラ48が中間転写ベル
ト41に当接してレジストズレが発生する。
F0が設定され、表1に示すように、このシーケンスフ
ラグF0に対応してイエロートナー像Y1、シアントナ
ー像C1、マゼンタトナー像M1のレジスト制御量とし
て「0」が設定される一方、ブラックトナー像K1のレ
ジスト制御量として制御量Raが設定される。
ンス>第2印字シーケンスは、図9に示したように2枚
目以降のカラー印字を連続して行う場合のものである。
このように2枚目以降では、図4を用いて詳述したよう
にイエロートナー像の転写開始位置が副走査方向にず
れ、また1次転写中においてもクリーナブレード491
などの中間転写ベルト41への離当接によってレジスト
ズレ量が変化する。シアントナー像の1次転写中にも、
図5を用いて説明したように、転写開始位置が副走査方
向にずれる。しかも、ブラックトナー像についても、1
枚目と同様に、1次転写している最中にクリーナブレー
ド491および2次転写ローラ48が中間転写ベルト4
1に当接してレジストズレが発生する。
F1が設定され、表1に示すように、このシーケンスフ
ラグF1に対応してイエロートナー像Y2のレジスト制
御量として制御量Rbが設定され、シアントナー像C2
のレジスト制御量として制御量Rcが設定され、マゼン
タトナー像M2のレジスト制御量として「0」が設定さ
れるとともに、ブラックトナー像(K2)のレジスト制
御量として制御量Raが設定される。
ンス>第3印字シーケンスは、図9に示したように2枚
目以降のカラー印字であるが、その直前に空転処理が行
われた場合のものである。このように空転処理が存在す
る場合、次のn枚目(n≧2)の画像形成を開始する
と、すでに説明したように、イエロートナー像を1次転
写する前に、クリーナブレード491が中間転写ベルト
41から離間し、転写開始位置が副走査方向にずれる
(図6)。そして、続くシアンおよびマゼンタトナー像
の1次転写は常時クリーナブレード491が中間転写ベ
ルト41から離間した状態で実行されるため、レジスト
ズレは発生しないが、最後のブラックトナー像について
は、第1および第2印字シーケンスの場合と同様に1次
転写している最中にクリーナブレード491および2次
転写ローラ48が中間転写ベルト41に当接してレジス
トズレが発生する。
F2が設定され、表1に示すように、このシーケンスフ
ラグF2に対応してイエロートナー像のレジスト制御量
として制御量Rcが設定され、シアントナー像およびマ
ゼンタトナー像のレジスト制御量として「0」が設定さ
れるとともに、ブラックトナー像のレジスト制御量とし
て制御量Raが設定される。
たシーケンスフラグの更新が完了すると、そのシーケン
スフラグに応じたレジスト制御量を設定した(レジスト
制御量設定工程:ステップS5)後、各トナー像を1次
転写するにあたって、感光体21を所定の加減速可能期
間の間に加減速制御して潜像形成位置を基準潜像形成位
置に対して副走査方向にレジスト制御量だけシフト移動
させる。これによって1次転写される中間転写ベルト4
1上でのトナー像の転写位置も副走査方向にレジスト制
御量だけ移動する。例えば、1枚目のカラー画像を印字
する場合には、ステップS4で第1印字シーケンスに対
応するシーケンスフラグF0が設定されるため、ステッ
プS5でイエロートナー像Y1、シアントナー像C1、
マゼンタトナー像M1のレジスト制御量として「0」が
設定される一方、ブラックトナー像K1のレジスト制御
量として制御量Raが設定される。したがって、イエロ
ートナー像Y1、シアントナー像C1、マゼンタトナー
像M1は、従来例と同様に、すべて感光体21上の所定
位置、つまり基準潜像形成位置に形成されることとな
り、感光体21と同期して回転する中間転写ベルト41
に対しても同一位置で1次転写される。その結果、図1
0に示すように、これら3つのトナー像Y1,C1,M
1の転写開始位置はすべて基準転写開始位置に一致し、
しかもそれらの転写後端位置も基準転写後端位置にすべ
て一致している。
レジスト制御量として制御量Raが設定されていること
から、図11に示すように、タイミングVT4で出力さ
れた垂直同期信号VSYNCを基準として加減速可能期間T
11のタイミングt11で、感光体21を加減速制御してブ
ラックトナー像の潜像形成位置を基準潜像形成位置に対
し副走査方向の(+)側に制御量Ra(=A32/2)だ
けシフト移動させる。ここで、「加減速可能期間」と
は、VIDEO信号がHレベルにあり、露光処理が停止
している間の期間をいう。また、この加減速可能期間T
11においては、1つ前のトナー像(マゼンタトナー像M
1)の1次転写処理を継続中であるが、この実施形態で
は中間転写ベルト41は感光体21と同期して駆動制御
されるため、感光体21および中間転写ベルト41の加
減速制御と並行して1次転写されるトナー像に乱れは生
じない。
れた潜像を現像器23Kで顕在化し、そのブラックトナ
ー像K1を中間転写ベルト41上に1次転写する。その
結果、図10に示すように、ブラックトナー像K1の転
写開始位置は基準転写開始位置に対して(+)方向にレ
ジスト制御量Raだけずれる。
写処理が進行し、その後半部分に差し掛ったタイミング
t1で、クリーナブレード491の動作を制御するCB
信号がLレベルからHレベルに立ち上がり、クリーナブ
レード491が中間転写ベルト41に当接してブラック
トナー像K1がその他のトナー像Y1,C1,M1に対
して副走査方向にずれる。さらに当該当接状態がタイミ
ングt2まで継続され、その結果、レジストズレはさら
に大きくなるが、最終的なブラックトナー像K1の副走
査方向におけるレジストズレ量は、(−)方向にズレ量
(A32/2)となる。つまり、ブラックトナー像K1の
転写開始位置を基準転写開始位置に対して(+)方向に
レジスト制御量Raだけ移動させることで、ブラック色
についての振れ幅中心AC1を基準トナー色であるマゼ
ンタ色についての振れ幅中心AC0と一致させており、
こうすることで、すべてのトナー色について1次転写処
理中における各トナー色ごとの副走査方向におけるレジ
ストズレの振れ幅中心が相互に一致している。
すように、ブラックトナー像K1は他のトナー像Y1,
C1,M1に対して転写開始側で(+)方向に(A32/
2)だけずれるとともに、転写後端側で(−)方向に
(A32/2)だけずれており、最大ズレ量はレジスト制
御を行わない場合(図2および図3)の半分になる。
ジストズレを抑制しながら、1枚目のカラー画像の形成
が完了すると、ステップS7で印字を終了したか否かを
判断し、印字終了と判断した場合には、ステップS2に
戻り、次の印字要求を待つ。一方、印字が終了していな
いと判断した場合には、ステップS3に戻り、上記と同
様の処理を繰り返す。したがって、上記したように1枚
目のカラー画像形成に続いて2枚目のカラー画像を形成
する場合(第2印字シーケンス)には、ステップS3か
らさらにステップS4に進み、シーケンスフラグとして
フラグF1が設定された後、以下のようにして、レジス
トズレを抑えて高品質な画像形成が可能となる。
フラグF1に対応するレジスト制御量が設定される。つ
まり、イエロートナー像Y2のレジスト制御量として制
御量Rbが設定され、シアントナー像C2のレジスト制
御量として制御量Rcが設定され、マゼンタトナー像M
2のレジスト制御量として「0」が設定されるととも
に、ブラックトナー像K2のレジスト制御量として制御
量Raが設定される。そして、各トナー像についてレジ
スト制御が実行される。
レジスト制御量として制御量Rbが設定されていること
から、図12に示すように、タイミングVT5で出力さ
れた垂直同期信号VSYNCを基準として加減速可能期間T
11のタイミングt11で、感光体21を加減速制御してイ
エロートナー像の潜像形成位置を基準潜像形成位置に対
して副走査方向の(+)側に制御量Rbだけシフト移動
させる。そして、この潜像を現像器23Yで顕在化す
る。
ベルからHレベルに立ち上がり、離間していたクリーナ
ブレード491が中間転写ベルト41に当接する。その
後、同図の太実線で示すプロファイルでレジストズレ量
が変化しながら、イエロートナー像Y2の転写処理が行
われて転写後端側で(+)方向に(A26/2)だけずれ
るが、基準トナー像(マゼンタトナー像M2)に対する
最大ズレ量はレジスト制御を行わない場合(図4)に比
べて大幅に縮小される。
1上での潜像形成位置をレジスト制御量Rbだけ基準潜
像形成位置に対して副走査方向にシフト移動させること
で2枚目のイエロートナー像Y2の転写開始位置を調整
している。これにより、イエロー色についての振れ幅中
心AC2を基準トナー色であるマゼンタ色についての振
れ幅中心AC0と一致させている。このため、基準トナ
ー像(マゼンタトナー像M2)に対するズレ量を振れ幅
(A26/2)の範囲内に抑制することができる。
ナー像C2の1次転写処理が行われるが、このシアント
ナー像C2のレジスト制御量として制御量Rcが設定さ
れている。そのため、図13に示すように、タイミング
VT6で出力された垂直同期信号VSYNCを基準として加
減速可能期間T11のタイミングt11で、感光体21の回
転速度および中間転写ベルト41の搬送速度Vを一時的
に遅くすることで、一定速度で回転搬送する場合(基準
トナー像、つまりマゼンタトナー像の場合)に比べて感
光体21の回転量および中間転写ベルト41の搬送量を
レジスト制御量Rcだけ少なくする。その結果、感光体
21上での潜像形成位置が基準潜像形成位置に対して副
走査方向にレジスト制御量Rcだけシフト移動する。
に形成された潜像を現像器23Cで顕在化し、そのシア
ントナー像C2を中間転写ベルト41上に1次転写す
る。したがって、クリーナブレード491の離当接によ
るレジストズレ量(A26)と、感光体21上でのトナー
像C2のシフト量Rcとが一致してシアントナー像C2
の転写開始位置は基準転写開始位置と一致する。
ト41への1次転写処理が開始される前のタイミングt
4でCB信号がLレベルからHレベルに立ち上がり、当
接していたクリーナブレード491が中間転写ベルト4
1から離間しているため、1次転写処理中でのレジスト
ズレは生じない。このため、シアントナー像C2の転写
後端位置は転写後端位置と一致する。
制御量Rcに基づき感光体21および中間転写ベルト4
1を加減速制御することで、シアン色についての振れ幅
中心AC3を基準トナー色であるマゼンタ色についての
振れ幅中心AC0と一致させている。このため、基準ト
ナー像(マゼンタトナー像M2)に対するズレ量をゼロ
に抑制することができる。
ー像M2の1次転写処理が実行されるが、この転写処理
においては、クリーナブレード491および2次転写ロ
ーラ48の離当接は一切なく、マゼンタトナー像M2の
転写開始位置および転写後端位置はそれぞれ基準転写開
始位置および転写後端位置と一致する。
2が完了すると、次に最終トナー色、つまりブラックト
ナー像K2の1次転写処理が実行される。この1次転写
処理では、1枚目のブラックトナー像K1の場合と同様
に、感光体21上での潜像形成位置をレジスト制御量R
bだけ副走査方向にシフト移動させることで、ブラック
色についての振れ幅中心AC1を基準トナー色であるマ
ゼンタ色についての振れ幅中心AC0と一致させてい
る。
始側で(+)方向に(A32/2)だけずれるとともに、
転写後端側で(−)方向に(A32/2)だけずれてお
り、最大ズレ量はレジスト制御を行わない場合(図2お
よび図3)の半分になる。
トナー色について、転写処理中における各トナー色ごと
の副走査方向におけるレジストズレの振れ幅中心が相互
に一致するように、各トナー色ごとに対応するレジスト
制御量に基づき感光体21の回転速度および中間転写ベ
ルト41の搬送速度を同期して加減速制御することでト
ナー像の転写開始位置を補正している。その結果、シア
ントナー像C2を基準トナー像であるマゼンタトナー像
M2に完全にレジストさせることができるとともに、イ
エロートナー像Y2およびブラックトナー像K2につい
ては基準トナー像に完全にレジストすることができない
までも、レジストズレ量を最小限に抑えることができ、
高品質な画像形成が可能となる。
いる場合には、イエロートナー像Ynのレジスト制御量
として制御量Rcが設定され、シアントナー像Cnおよび
マゼンタトナー像Mnのレジスト制御量として「0」が
設定されるとともに、ブラックトナー像Knのレジスト
制御量として制御量Raが設定される。そして、各トナ
ー像についてレジスト制御が実行される。
レジスト制御量として制御量Rcが設定されていること
から、図14に示すように、タイミングVT01で出力さ
れた垂直同期信号VSYNCを基準として加減速可能期間T
11のタイミングt11で、感光体21の回転速度および中
間転写ベルト41の搬送速度Vを一時的に遅くすること
で、一定速度で回転搬送する場合(基準トナー像、つま
りマゼンタトナー像の場合)に比べて感光体21の回転
量および中間転写ベルト41の搬送量をレジスト制御量
Rcだけ少なくする。その結果、感光体21上での潜像
形成位置が基準潜像形成位置に対して副走査方向にレジ
スト制御量Rcだけシフト移動する。
に形成された潜像を現像器23Yで顕在化し、そのイエ
ロートナー像Ynを中間転写ベルト41上に1次転写す
る。したがって、クリーナブレード491の離当接によ
るレジストズレ量(A26)と、感光体21上でのトナー
像Ynのシフト量Rcとが一致してイエロートナー像Yn
の転写開始位置は基準転写開始位置と一致する。
ルト41への1次転写処理が開始される前のタイミング
t4でCB信号がLレベルからHレベルに立ち上がり、
当接していたクリーナブレード491が中間転写ベルト
41から離間しているため、1次転写処理中でのレジス
トズレは生じない。このため、イエロートナー像Ynの
転写後端位置は転写後端位置と一致する。
制御量Rcに基づき感光体21および中間転写ベルト4
1を加減速制御することで、イエロー色についての振れ
幅中心AC4を基準トナー色であるマゼンタ色について
の振れ幅中心AC0と一致させている。このため、基準
トナー像(マゼンタトナー像Mn)に対するズレ量をゼ
ロに抑制することができる。
ナー像Cnおよびマゼンタトナー像Mnの1次転写処理が
順次行われるが、これらの転写処理においては、クリー
ナブレード491および2次転写ローラ48の離当接は
一切なく、両トナー色についての振れ幅中心は相互に一
致しており、両トナー像CnおよびMnの転写開始位置お
よび転写後端位置はそれぞれ基準転写開始位置および転
写後端位置と一致する。
が完了すると、次に最終トナー色、つまりブラックトナ
ー像Knの1次転写処理が実行される。この1次転写処
理では、第1および第2印字シーケンスの場合と同様
に、レジスト制御量Rcに基づき感光体21および中間
転写ベルト41を加減速制御することで、ブラック色に
ついての振れ幅中心AC1を基準トナー色であるマゼン
タ色についての振れ幅中心AC0と一致させている。し
たがって、基準トナー像に対して転写開始側で(+)方
向に(A32/2)だけずれるとともに、転写後端側で
(−)方向に(A32/2)だけずれており、最大ズレ量
はレジスト制御を行わない場合(図2および図3)の半
分になる。
いても、すべてのトナー色について、転写処理中におけ
る各トナー色ごとの副走査方向におけるレジストズレの
振れ幅中心が相互に一致するように、各トナー色ごとに
レジスト制御量Rcに基づき感光体21および中間転写
ベルト41を加減速制御することで、トナー像の転写開
始位置を補正している。その結果、イエロートナー像Y
n、シアントナー像Cnおよびマゼンタトナー像(基準ト
ナー像)Mnを完全にレジストさせることができるとと
もに、ブラックトナー像Knについては基準トナー像に
完全にレジストすることができないまでも、レジストズ
レ量を最小限に抑えることができ、高品質な画像形成が
可能となる。
繰返し中に、転写媒体である中間転写ベルト41への当
接手段(2次転写ローラ48やクリーナブレード49
1)の離当接を実行しているため、1次転写が完了した
後に2次転写処理およびクリーニング処理を実行してい
た従来技術に比べ、優れた処理効率で高いスループット
が得られる。また、従来技術の如く中間転写ベルト41
を必要以上に長く設定する必要がなく、装置サイズを小
型化することができる。
に当接することでレジストズレが発生するが、ブラッ
ク、イエローおよびシアン色について、1次転写処理中
における各トナー色ごとの副走査方向におけるレジスト
ズレの振れ幅中心AC1,AC2(またはAC4)および
AC3を基準トナー色であるマゼンタ色についての振れ
幅中心AC0に一致させることで、すべてのトナー色の
間でのレジストズレを最小限に抑制して高品質なカラー
画像が得られる。
効果が得られる。すなわち、上記のようにクリーナブレ
ード491が当接してレジストズレを発生させるが、ズ
レ量を抑制するために例えば中間転写ベルト41のヤン
グ率を高くし当接時の弾性伸びを抑制することも考えら
れるが、これでは使用可能なベルト材質が限定されてし
まい、コスト増大を招いていしまう。また、既に設計・
製造されている装置に対しては、そのまま適用できず、
装置改良が必要となってしまう。これに対して、上記実
施形態によれば、装置構成の依存せずにレジストズレを
抑制し、画像品質を向上させることができ、より汎用性
の高い技術といえる。
て 図15は、レジスト制御量を自動的に制定する処理内容
を示すフローチャートである。まず、第1実施形態にか
かる画像形成装置の装置構成および動作シーケンスに基
づき以下の初期設定条件を予め設定し、ROM126に
記憶させておく。そして、図16に示すように、VSYNC
信号を基準として、(1)クリーナブレード491および
2次転写ローラ48が中間転写ベルト41に当接する周
期T1、(2)クリーナブレード491および2次転写ロー
ラ48が中間転写ベルト41に当接し続ける周期T2、
(3)クリーナブレード491および2次転写ローラ48
が中間転写ベルト41から離間する周期T3、および、
(4)クリーナブレード491および2次転写ローラ48
が中間転写ベルト41から離間し続ける周期T4を1ジ
ョブとするレジスト制御量制定ジョブ(ステップS1
1)を、所定回数、例えば20回繰り返す(ステップS
12)。
ー像の1次転写終了までの時間(図3および図11参
照)、 A8:中間転写ベルト41が一周するのに要する時間 A10:クリーナブレード当接からイエロートナー像の1
次転写開始までの時間(図4および図12参照)、 A12:イエロートナー像の転写開始位置からクリーナブ
レード離間までの時間(図4および図12参照)、 A14:VSYNC信号からクリーナブレード離間までの時間
(図5および図13参照)、 A17:周期T1におけるVSYNC信号からクリーナブレー
ド当接までの時間間隔(図16参照)、 A18:周期T3におけるVSYNC信号からクリーナブレー
ド離間までの時間間隔(図16参照)、 となっている。
制定ジョブ(ステップS11)を繰り返して実行してい
る間、帯電バイアスおよび1次転写バイアスについては
常時ON状態に設定されている。また、図21への図示
を省略しているが、1次転写領域R1と感光体用クリー
ナブレード24との間に除電ランプが設けられている
が、この除電ランプも常時ON状態に設定されている。
さらに、2次転写ローラ48が中間転写ベルト41に当
接している間、2次転写バイアスを与えて実印字に近い
状態でレジスト制御量を求めている。
ぞれ20個の実測値が得られると、これらの平均値T1
(av)〜T4(av)をそれぞれ演算する(ステップS1
3)。さらに、レジスト制御量Ra,Rb,Rcをそれぞ
れ以下の数式に基づき演算によって求める(ステップS
14)。なお、その理由について、それぞれ分けて説明
する。
すように、ブラックトナー像K1を中間転写ベルト41
に1次転写している最中に、クリーナブレード491の
当接が開始され、例えばA3サイズのブラックトナー像
K1の1次転写が完了する時点においてもクリーナブレ
ード491の当接が継続されているため、副走査方向に
おけるレジストズレ量A32が発生する。そのレジストズ
レ量A32は2つの伸びA6,A27の総和となる。つま
り、 A32=A6+A27 となる。
ド491が当接した状態で中間転写ベルト41が回転搬
送されることで発生する当接伸びであり、伸びA27は、
クリーナブレード491が中間転写ベルト41に当接し
た時の瞬間伸び(弾性分+滑り分)である。
ナブレード491が当接していることで、周期差A1が
発生するが、この周期差A1については次式、 A1=(T2(av)−T4(av))×A2×1000 で求めることができる。そして、ブラックトナー像K1
の1次転写中においてクリーナブレード491は所定時
間A7だけしか当接していないので、当接伸びA6は、 A6=A1×A7/A8 となる。
較することで求めることができる。すなわち、瞬間伸び
A27は、次式 A27=(T1(av)−T4(av))×A2×1000−A15 で求めることができる。ただし、伸びA15は、図16に
示すように、周期T1中においてクリーナブレード49
1が所定時間A17だけ当接していることによる伸びであ
り、この伸びA15は、 A15=A1×(A8−A17)/A8 で求めることができる。
開始位置を基準転写開始位置に対して副走査方向にずら
しておくことでブラックトナー像K1のレジストズレを
最小限に抑えることができる。そこで、この実施形態で
は、レジスト制御量Raを、 Ra=A32/2 に設定している。
すように、ブラックトナー像K1の1次転写に続いてイ
エロートナー像Y2を中間転写ベルト41に1次転写す
る場合、クリーナブレード当接からイエロートナー像の
1次転写開始までの時間A10の間に副走査方向に伸びA
30(=A27+A9)が発生している。また、1次転写が
開始された後もクリーナブレード491が中間転写ベル
ト41に当接しているために伸びA11が生じる反面、1
次転写が完了する直前にクリーナブレード491が中間
転写ベルト41から離間し、縮みA26が発生する。した
がって、同図に示すように、縮みA26が伸びA11よりも
大きな場合には、レジスト制御量Rbを、 Rb=A35−A26/2 ただし、A35=A30+A11に設定する一方、逆の場合
(A26<A11)には、レジスト制御量Rbを、 Rb=A35−A11/2 に設定することで、イエロートナー像のレジストズレを
最小限に抑えることができる。
は、上記したように、 A30=A27+A9 となるが、伸びA9はクリーナブレード491が当接し
た状態で中間転写ベルト41が時間A10の間だけ回転搬
送されることにより生じた伸びであり、次式 A9=A1×A10/A8 で求めることができる。
もクリーナブレード491が中間転写ベルト41に当接
しているために生じた伸びであり、次式 A11=A1×A12/A8 で求めることができる。
91が中間転写ベルト41から離間したことによるもの
であり、周期T3,T4を比較することで求めることがで
きる。すなわち、次式 A26=A25−(T3(av)−T4(av))×A2×1000 に基づき求めることができる。なお、同式中のA25は、
図16に示すように、周期T3における伸びであり、次
式 A25=A1×A18/A8 で求めることができる。
すように、イエロートナー像の1次転写に続いてシアン
トナー像を中間転写ベルト41に1次転写する場合、当
該1次転写の基準となるVSYNC信号VT6が出力された
時点でクリーナブレード491が中間転写ベルト41に
当接されており、その後、シアントナー像の1次転写が
開始されるまでに、時間A14の間だけ当接状態のまま中
間転写ベルト41が回転搬送されるため、伸びA13が発
生する。つまり、その伸びA13は、 A13=A1×A14/A8 となる。
ベルト41から離間すると、上記<レジスト制御量Rb
について>の項で説明したように、縮みA26が発生す
る。したがって、シアントナー像の1次転写開始時点で
は、レジストズレ量A34(=A13−A26)が生じている
が、1次転写をしている間では、副走査方向におけるズ
レは発生しない。そこで、この実施形態では、この値
(レジストズレ量A34)だけ予め転写開始位置を副走査
方向にずらしておくことでシアントナー像のレジストズ
レをゼロに抑えることができるため、レジスト制御量R
cを、 Rc=A34 に設定している。
処理においては、2次転写ローラ48を中間転写ベルト
41に当接している間、2次転写バイアスを与えている
が、これはレジスト制御量を制定する上で必須の要件で
はなく、2次転写バイアスを与えない、あるいは2次転
写バイアスと逆極性のバイアスを与えるようにしてもよ
く、それぞれの場合で以下のような効果が得られる。す
なわち、2次転写バイアスを与えない場合には、レジス
ト制御量の制定処理を簡素化することができる。また、
2次転写バイアスを与えた場合には、2次転写ローラ4
8によって中間転写ベルト41や感光体/ベルト駆動部
41aに対して与える負荷が実印字状態に近づき、レジ
スト制御量を正確に求めることができる。さらに、逆極
性のバイアスを与える場合には、2次転写ローラ48に
付着したトナーを中間転写ベルト41側に戻して2次転
写ローラ48をクリーニングして2次転写ローラ48に
よるシート部材の裏汚れを防いで、良好な印字結果を得
ることができる。
では、1次転写バイアスを中間転写ベルト41に与えて
実印字に近い状態でレジスト制御量を求めているため、
レジスト制御量を正確に求めることができる。
理では、駆動開始からレジスト制御量制定ジョブ(ステ
ップS11)を20回繰り返し(ステップS12)、周
期T1〜T4の実測値をそれぞれ20個ずつ測定し、これ
らの実測値に基づきレジスト制御量を求めている。しか
しながら、駆動開始直後において、中間転写ベルト41
の回転搬送が安定していないことがあり、このような状
態で実測した周期T1〜T4に基づきレジスト制御量を求
めたのでは、レジスト制御量の精度が低下してしまうお
それがある。そこで、このような問題を解消するために
は、駆動開始から所定回数だけ中間転写ベルト41が回
転搬送され、その動作が安定した後で、各周期T1〜T4
を実測し、それらの実測値に基づきレジスト制御量を求
めるようにすればよく、こうすることで、レジスト制御
量を精度良く求めることができる。
じて転写開始位置を調整するために、感光体21と中間
転写ベルト41とを同期して可変速制御することで、感
光体21上での潜像形成位置をレジスト制御量に応じて
副走査方向にシフト移動させている。ここで、感光体2
1上での潜像形成位置をシフト移動させる方法として
は、上記感光体/ベルト駆動制御以外に、露光タイミン
グを制御することでも可能である。また、感光体/ベル
ト駆動制御と露光タイミング制御とを組み合わせてもよ
く、この実施形態について図17ないし図20を参照し
つつ説明する。
の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。こ
の第2実施形態では、第1実施形態と同様にして各シー
ケンスフラグに応じたレジスト制御量が設定される(ス
テップS4)と、そのレジスト制御量に基づき感光体2
1および中間転写ベルト41を可変速可能期間T11で可
変速制御する(ステップS6)とともに、露光開始タイ
ミングを早めたり、遅くすることで、感光体21上での
潜像形成位置を副走査方向にシフト移動させる(ステッ
プS8)。
ップS6)と露光タイミング制御(ステップS8)とを
組み合わせることは、レジスト制御量が比較的大きい場
合に効果的である。というのも、例えば第2印字シーケ
ンスにおけるイエロートナー像Y2やシアントナー像C
2を転写する場合、また第3印字シーケンスにおけるイ
エロートナー像Ynを転写する場合、レジスト制御量は
比較的大きく、感光体/ベルト駆動制御のみによってレ
ジストズレを補正しようとすれば、その分、感光体21
の回転速度およびベルト搬送速度Vの変化率を大きく設
定する必要があり、感光体/ベルト駆動制御の精度低下
やモータ負荷が増大してしまう。
ロートナー像Y2を転写する際、図18に示すように、
露光タイミング制御によって副走査方向に1ドットライ
ン分、つまり副走査方向のライン間隔Reだけ(+)方
向にずれるように設定しておくことで、感光体/ベルト
駆動制御による潜像形成位置のシフト移動量をΔRb
(<Rb)に抑えることができる。
像C2を転写する際、図19に示すように、露光タイミ
ング制御によって予め副走査方向に1ドットライン分、
つまり副走査方向のライン間隔Reだけ(−)方向にず
れるように設定しておくことで、感光体/ベルト駆動制
御による潜像形成位置のシフト移動量をΔRc(<Rc)
に抑えることができる。
ナー像Ynを転写する際、図20に示すように、露光タ
イミング制御によって予め副走査方向に1ドットライン
分、つまり副走査方向のライン間隔Reだけ(−)方向
にずれるように設定しておくことで、感光体/ベルト駆
動制御による潜像形成位置のシフト移動量をΔRc(<
Rc)に抑えることができる。したがって、中間転写ベ
ルト41を回転駆動するモータに対して過剰な負荷がか
かるのを防止し、また感光体/ベルト駆動制御を高精度
に行うことができる。
ング制御によって1ドットラインReだけ感光体21上
での潜像形成位置を副走査方向にずらしている(ステッ
プS8)が、レジスト制御量が大きい場合には複数ドッ
トライン分ずらすように露光タイミング制御してもよ
い。
御を行うために露光タイミング制御と感光体/ベルト駆
動制御とを組み合わせているが、露光タイミング制御の
みで感光体21上での潜像形成位置をレジスト制御量に
応じてシフト移動するようにしてもよい。
制定工程(ステップS1)を実行して3種類のレジスト
制御量Ra,Rb,Rcを自動的に制定し、記憶部たるR
AM125に記憶し、シーケンスフラグの更新処理(ス
テップS4)によって印字シーケンスに対応するシーケ
ンスフラグを更新・設定することで印字シーケンスに対
応するレジスト制御量を設定しているが、レジスト制御
量制定工程(ステップS1)によって求められた3種類
のレジスト制御量Ra,Rb,Rcを印字シーケンスと対
応したテーブル形式で記憶するようにしてもよい。
で対応してシーケンスフラグF0,F1,F2が設けられ
ているが、表1に示すようにシーケンスフラグと、各シ
ーケンスフラグに対応する印字シーケンスに応じたレジ
スト制御量とを相互に関連付けた状態でRAM125に
記憶してもよい。この場合、シーケンスフラグの更新処
理(ステップS4)によって印字シーケンスに対応する
シーケンスフラグが設定されると、そのシーケンスフラ
グに対応するレジスト制御量をRAM125中のテーブ
ルから一括して読み出し、当該レジスト制御量に基づき
各トナー色ごとにトナー像の転写開始位置を補正するこ
とで、上記実施形態と同様の効果が得られる。
なく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの
以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上
記実施形態では、マゼンタ色を基準トナー色とし、その
他のトナー色(イエロー、シアンおよびブラック色)の
振れ幅中心がマゼンタ色について振れ幅中心に一致させ
ているが、マゼンタ色以外のトナー色を基準トナー色と
してもよい。ただし、この実施形態では、4つのトナー
色をイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)お
よびブラック(K)の順番で行い、マゼンタのトナー像
が第3番目に1次転写されるため、上記したように当接
手段(2次転写ローラ48やクリーナブレード491)
の離当接による影響を最も受けないため、マゼンタ色は
基準トナー色とする上で好適であるといえる。また、基
準トナー色を設けずに、すべてのトナー色についての振
れ幅中心を適当な位置、例えば図5に示すように直線A
C00(「副走査方向におけるレジストズレ量=k」)で
相互に一致させるようにしてもよい。
色について各振れ幅中心を相互に一致させているが、4
種類のトナー色のうち少なくとも2色について各振れ幅
中心を相互に一致させることによって画像品質を向上さ
せることが可能である。
間転写ベルト41とを同一の感光体/ベルト駆動部41
aで駆動制御することで両者を同期して駆動している
が、感光体21を駆動制御する感光体駆動部と、中間転
写ベルト41を駆動制御するベルト駆動部とを設け、感
光体21と中間転写ベルト41とを同期駆動するように
してもよい。
駆動部とを別個に設けた場合には、感光体21を一定速
度で回転駆動する一方、中間転写ベルト41のうちトナ
ー像の形成されない領域が1次転写領域R1に位置して
いる期間(1次転写を行わない期間)において、レジス
ト制御量に基づき中間転写ベルト41のみを可変速制御
して転写開始位置を調整するようにしてもよい。
後のレジスト制御量制定工程(ステップS1)によって
レジスト制御量Ra,Rb,Rcを自動的に制定し、RA
M125に記憶させているが、装置電源の投入毎のレジ
スト制御量制定工程の実行が必須というわけではなく、
レジスト制御量制定工程の実行条件については任意に設
定することができる。また、レジスト制御量制定工程を
実行する代わりに、予めレジスト制御量を求めておき、
ROM126に記憶させるように構成してもよい。ま
た、画像形成装置の動作途中にレジスト制御量を補正
し、その補正後においては補正されたレジスト制御量に
基づきレジスト制御するようにしてもよい。さらに、レ
ジスト制御量を記憶する記憶部とし、RAM125やR
OM126以外にEEPROMなどのデータや情報など
を書換・読出可能な不揮発性メモリを用いてもよい。
ーケンスに1対1で対応して識別変数としてシーケンス
フラグF0,F1,F2を設定しているが、これ以外に特
定の文字や数字などの識別変数を用いてもよい。
ーケンスに区分けし、各印字シーケンスに対応する識別
変数をそれぞれ設定しているが、印字シーケンスの区分
け数はこれに限定されるものではなく、区分け数が2以
上であれば、上記実施形態と同様の作用効果、つまりシ
ーケンスが変化するごとにレジスト制御量を新たに求め
直す必要がなくなり、優れた制御性が得られる。
41を回転駆動する駆動源としてDCモータを採用し、
レジスト制御量に基づきDCモータを加減速制御するこ
とでレジスト制御しているが、DCモータの代わりにス
テッピングモータなどのパルスモータを用い、レジスト
制御量に基づきパルス駆動制御することでレジスト制御
するようにしてもよい。
は、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフ
ェース112を介して与えられた画像を複写紙、転写
紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシート部材に
印字するプリンタであるが、本発明は複写機やファクシ
ミリ装置などの電子写真方式のカラー画像形成装置、つ
まり複数色のトナーを重ね合わせてカラー画像を形成す
る画像形成装置全般に適用することができる。
に形成されたトナー像を中間転写ベルト41上に転写す
る転写工程を、各トナー色について実行して中間転写ベ
ルト41上にカラー画像を形成しているが、中間転写ベ
ルト以外の転写媒体(転写ドラム、転写ベルト、転写シ
ート、中間転写ドラム、中間転写シート、反射型記録シ
ートあるいは透過性記憶シートなど)にトナー像を転写
してカラー画像を形成する画像形成装置にも本発明を適
用することができる。
処理の繰返し中に、転写媒体への当接手段の離当接を実
行しているので、1次転写が完了した後に2次転写処理
およびクリーニング処理を実行していた従来技術に比
べ、優れた処理効率を有し、高いスループットで画像形
成を行うことができるとともに、従来技術の如く転写媒
体を必要以上に長く設定する必要がなく、装置サイズを
小型化することができる。
でレジストズレが発生するが、複数のトナー色のうち少
なくとも2つ以上のトナー色について、転写処理中にお
ける各トナー色ごとの副走査方向におけるレジストズレ
の振れ幅中心を相互に一致させているため、当該トナー
色の間でのレジストズレを抑制して高品質なカラー画像
を得ることができる。
る動作タイミングの一例を示すタイミングチャートであ
る。
ミングで1次転写処理を行った場合の各トナー像のレジ
スト状況を模式的に示す図である。
像を転写した際のレジストズレ状況を示す図である。
像を転写した際のレジストズレ状況を示す図である。
を転写した際のレジストズレ状況を示す図である。
像を転写した際のレジストズレ状況を示す図である。
す電気的構成図である。
すフローチャートである。
ーチャートである。
グで1次転写処理を行った場合の各トナー像のレジスト
状況を模式的に示す図である。
ナー像を転写する際のレジスト制御内容を示す図であ
る。
ナー像を転写する際のレジスト制御内容を示す図であ
る。
ー像を転写する際のレジスト制御内容を示す図である。
ナー像を転写する際のレジスト制御内容を示す図であ
る。
を示すフローチャートである。
ミングチャートである。
態の動作を示すフローチャートである。
トナー像を転写する際のレジスト制御内容を示す図であ
る。
ナー像を転写する際のレジスト制御内容を示す図であ
る。
トナー像を転写する際のレジスト制御内容を示す図であ
る。
成を示す図である。
9)
によってトナー現像される。すなわち、この実施形態で
は現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シア
ン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およ
びブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に
沿って配置されている。これらの現像器23Y,23
C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接
離自在に構成されており、制御ユニットからの指令に応
じて、上記4つの現像器23Y,23C,23M,23
Kのうちの一の現像器が選択的に感光体21に当接する
とともに、高電圧が印加されて選択された色のトナーを
感光体21の表面に付与して感光体21上の静電潜像を
顕在化する。
ルト41には、適当なタイミングで2次転写ローラ48
やクリーナブレード491が一時的に当接する。そのた
め、その当接によって中間転写ベルト41の回転搬送が
妨げられたり、中間転写ベルト41が弾性的に伸びた
り、さらには中間転写ベルト41を回転駆動するベルト
駆動部(図示省略)に対して負荷がかかり、その離当接
によって中間転写ベルト41が一定速度で回転搬送され
なくなってしまう。その結果、中間転写ベルト41に対
して2次転写ローラ48またはクリーナブレード491
が離当接することによって、トナー色間でトナー像が相
互にずれてしまう、つまりレジストズレが生じてしま
い、画像品質の低下を招くことがあった。
あり、高品質な画像を形成することができる画像形成装
置および画像形成方法を提供することを目的とする。
の繰返し中に、転写媒体への当接手段の離当接が実行さ
れる。この場合、上述したように、当接手段が転写媒体
に当接することでレジストズレが発生するが、この発明
では次のようにしてレジストズレを補正している。すな
わち、複数のトナー色のうち少なくとも2つ以上のトナ
ー色について、転写処理中における各トナー色ごとの副
走査方向におけるレジストズレの振れ幅中心を相互に一
致させている。このため、当該トナー色の間でのレジス
トズレを抑制して高品質なカラー画像が得られる。な
お、好ましくは、すべてのトナー色についてレジストズ
レの振れ幅中心を相互に一致させるべきであり、こうす
ることで、より高品質なカラー画像が得られる。
作シーケンスの一例を示すタイミングチャートである。
同図に示すように、装置電源を投入した後、あるいは画
像形成装置のスリープモードが解除されると、中間転写
ベルト41が回転搬送されて垂直同期用読取センサ40
から垂直同期信号VSYNCが間欠的に出力される。そし
て、垂直同期信号VSYNCがタイミングVT1〜VT7,…
で出力されるごとに、一定時間をおいてイエロー静電潜
像、シアン静電潜像、マゼンタ静電潜像およびブラック
静電潜像がこの順序で繰り返して感光体21上に形成さ
れる。静電潜像が形成された後、現像器23Y,23
C,23M,23Kのうちの一の現像器が選択的に感光
体21に当接して感光体21上の静電潜像を顕在化し、
そのトナー像を中間転写ベルト41上に1次転写する。
したがって、各色のトナー像はすべて感光体21上の所
定位置、つまり基準潜像形成位置に形成されることとな
り、感光体21と同期して回転する中間転写ベルト41
に対しても同一位置で1次転写される(各トナー色につ
いての1次転写処理)。
繰返し中に、転写媒体である中間転写ベルト41への当
接手段(2次転写ローラ48やクリーナブレード49
1)の離当接を実行しているため、当接手段が中間転写
ベルト41に当接することでレジストズレが発生する
が、ブラック、イエローおよびシアン色について、1次
転写処理中における各トナー色ごとの副走査方向におけ
るレジストズレの振れ幅中心AC1,AC2(またはAC
4)およびAC3を基準トナー色であるマゼンタ色につい
ての振れ幅中心AC0に一致させることで、すべてのト
ナー色の間でのレジストズレを最小限に抑制して高品質
なカラー画像が得られる。
処理の繰返し中に、転写媒体への当接手段の離当接を実
行しているので、当接手段が転写媒体に当接することで
レジストズレが発生するが、複数のトナー色のうち少な
くとも2つ以上のトナー色について、転写処理中におけ
る各トナー色ごとの副走査方向におけるレジストズレの
振れ幅中心を相互に一致させているため、当該トナー色
の間でのレジストズレを抑制して高品質なカラー画像を
得ることができる。
Claims (12)
- 【請求項1】 感光体上に形成されたトナー像を副走査
方向に回転駆動される転写媒体に転写する転写処理を、
互いに異なる複数のトナー色について繰り返して各トナ
ー色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する画
像形成装置において、 前記転写処理を繰り返している際に前記転写媒体に対し
て一時的に当接する当接手段と、 前記複数のトナー色のうち少なくとも2つ以上のトナー
色について、前記転写処理中における各トナー色ごとの
前記副走査方向におけるレジストズレの振れ幅中心を、
相互に一致させる制御手段とを備えたことを特徴とする
画像形成装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、すべてのトナー色につ
いて、前記転写処理中における各トナー色ごとの前記副
走査方向におけるレジストズレの振れ幅中心を、相互に
一致させる請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、レジストズレの振れ幅
中心を一致させるべき複数のトナー色のうちの一を基準
トナー色とし、その他のトナー色についての振れ幅中心
を、前記基準トナー色についての振れ幅中心に一致させ
る請求項1または2記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記基準トナー色のトナー像について転
写処理を行っている際、前記当接手段は常時、前記転写
媒体から離間している請求項3記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 各トナー色についての振れ幅のうち最も
振れ幅の小さなトナー色が、前記基準トナー色となって
いる請求項3記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 カラー画像を形成するために4色のトナ
ー色が準備されており、第3番目に転写処理が実行され
るトナー色が、前記基準トナー色となっている請求項3
記載の画像形成装置。 - 【請求項7】 感光体上に形成されたトナー像を副走査
方向に回転駆動される転写媒体に転写する転写処理を、
互いに異なる複数のトナー色について繰り返して各トナ
ー色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する画
像形成方法において、 前記転写処理を繰り返している際に当接手段が前記転写
媒体に一時的に離当接することによって前記転写媒体上
でのトナー像の相対的なレジストズレが生じており、 前記複数のトナー色のうち少なくとも2つ以上のトナー
色について、前記転写処理中における各トナー色ごとの
前記副走査方向におけるレジストズレの振れ幅中心を、
相互に一致させることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項8】 すべてのトナー色について、前記転写処
理中における各トナー色ごとの前記副走査方向における
レジストズレの振れ幅中心を、相互に一致させる請求項
7記載の画像形成方法。 - 【請求項9】 レジストズレの振れ幅中心を一致させる
べき複数のトナー色のうちの一を基準トナー色とし、そ
の他のトナー色についての振れ幅中心を、前記基準トナ
ー色についての振れ幅中心に一致させるために必要なレ
ジスト制御量を設定する請求項7または8記載の画像形
成方法。 - 【請求項10】 前記基準トナー色のトナー像について
転写処理を行っている際、前記当接手段は常時、前記転
写媒体から離間している請求項9記載の画像形成方法。 - 【請求項11】 各トナー色についての振れ幅のうち最
も振れ幅の小さなトナー色が、前記基準トナー色となっ
ている請求項9記載の画像形成方法。 - 【請求項12】 カラー画像を形成するために4色のト
ナーを準備しており、それらのトナー色のうち第3番目
に転写処理が実行されるトナー色を、前記基準トナー色
としている請求項9記載の画像形成方法。
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