JP2001141848A - 電子時計 - Google Patents

電子時計

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JP2001141848A
JP2001141848A JP2000251114A JP2000251114A JP2001141848A JP 2001141848 A JP2001141848 A JP 2001141848A JP 2000251114 A JP2000251114 A JP 2000251114A JP 2000251114 A JP2000251114 A JP 2000251114A JP 2001141848 A JP2001141848 A JP 2001141848A
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calendar
generator
mechanical energy
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暦車を組み込んだ場合でも薄型化できるとと
もに、耐落下衝撃性を向上できて故障を少なくできる電
子時計を提供すること。 【解決手段】 指針の回転中心位置Oと、ゼンマイの重
心Gzおよび発電機のコイルブロック21,22の重心
Gcとを結ぶ領域区分線71,72を定義して電子時計
の平面を2つの領域73,74に区分する。第1の領域
73に日車51を回転させる日回し車52を配置し、第
2の領域74に日車51の位置を決める日ジャンパ54
を配置する。ゼンマイとコイルブロック21,22と
は、日ジャンパ54を介して離されて配置されるので、
回転中心位置Oに対してほぼ対称となる位置等の比較的
離れた位置に配置でき、時計体の重量バランスが良好に
なり、落下や衝撃時の故障を防止できるとともに、時計
体を薄型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子時計に関し、
詳しくは、ゼンマイなどの機械的エネルギ源と、この機
械的エネルギ源により駆動されるとともに誘起電力を発
生して電気的エネルギを出力する発電機とを備えるとと
もに、日車等の暦車を備えたカレンダ装置を有する電子
時計に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の腕時計は、クオーツ等を用いた電
子時計が主流である。このような電子時計としては、通
常、ボタン型電池等を内蔵し、この電池で水晶振動子お
よびICによって構成される回転制御装置でステップモ
ータを制御したものや、回転錘を動かして発電する自動
巻発電式時計や、ソーラー充電式時計等の各種の発電装
置を備える電子制御式の電子時計が知られている。
【0003】このような一般的な電子時計の他に、ゼン
マイが開放する時の機械エネルギーを発電機で電気エネ
ルギーに変換し、その電気エネルギーにより回転制御手
段を作動させて発電機のコイルに流れる電流値等を制御
することにより、輪列に固定される指針を正確に駆動し
て正確に時刻を表示する電子制御式機械時計として、特
開平8−5758号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0004】この電子制御式機械時計は、指針の駆動を
ゼンマイを動力源とするために運針駆動用のモータが不
要であり、部品点数が少なく安価であるという特徴があ
る。その上、電子回路を作動させるのに必要な僅かな電
気エネルギーを発電するだけでよく、少ない入力エネル
ギーで時計を作動することもできた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゼンマイ及び
発電機を備える電子制御式機械時計では、他の構造の時
計に比べて、次に述べる構造上の課題があった。
【0006】すなわち、電子制御式機械時計では、腕時
計という小さなスペース内に発電機やゼンマイを組み込
んでいるため、更に、日車や曜車といった暦車や、この
暦車を作動させるために必要な日回し車等の暦車用送り
車や、日ジャンパなどの暦車用位置決め装置を配置する
と、特に時計の厚さ寸法が嵩張り、薄型化が難しいとい
う問題があった。特に、磁気回路の長さを短くして鉄損
を削減するために、複数のコイルブロックを設けた場合
には、時計の小型、薄型化が難しいという問題があっ
た。
【0007】また、腕時計に対しては、常に、落下など
の衝撃に対して強く、故障し難いものにしたいという要
望がある。特に、ムーブメントと外装との機械的接点部
は故障が多く、ゼンマイと、発電機を構成するコイルブ
ロックを有する時計では、部品の重量バランスが大きな
課題であった。
【0008】図17に、従来の課題を説明するための概
略平面図を示す。ムーブメントはゼンマイを収納する香
箱車1、発電機を構成するコイルブロック21,22、
基材である地板2等により構成され、外装部材である胴
300内に収納されている。巻真31の外側には外装操
作部材であるりゅうず301が取り付けられ、りゅうず
301を操作することにより、巻真31を介して時刻修
正等が行われる。巻真31は、基材である地板2によっ
て軸方向の移動および回転が可能に案内され、りゅうず
301は、外装部材である胴300に固定されたりゅう
ずパイプ302によって軸方向の移動および回転が可能
に案内されている。Gzは香箱車1の重心を、Gcはコ
イルブロック21の重心とコイルブロック22の重心を
合成した重心を示し、巻真の回転軸を延長して成る巻真
基準線67で2つの領域に区分した際、各々の重心が同
じ領域に配置されている。Oは時計の中心を示す。な
お、他の構成部品については図示を省略する。この状態
で時計が図17に対して下方向に落下すると、衝撃力に
より、ムーブメントに対して矢印の方向に、重量アンバ
ランスによる回転モーメントが発生し、これにより、ム
ーブメントと外装との間に平面的なズレが生じる。この
ズレは、巻真31と地板2が平面方向で接する部分A
と、りゅうず301とりゅうずパイプ302が平面方向
で接する部分Bとで受けることになるが、各々が受ける
力の方向は逆であるため巻真31に対してはせん断力が
作用することになる。結果として、巻真31の折れや曲
がり、りゅうず301やりゅうずパイプ302の変形と
いった故障が生ずる。
【0009】また、図示しないが同様の理由により、ム
ーブメントと外装の固定装置が故障する場合もある。
【0010】本発明の目的は、暦車を組み込んだ場合で
も薄型化できるとともに、耐落下衝撃性を向上できて故
障を少なくできる電子時計を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
された電子時計は、機械的エネルギ源と、前記機械的エ
ネルギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的
エネルギを供給する発電機とを備える電子時計におい
て、前記電子時計の時間情報表示部材の回転中心位置
と、前記機械的エネルギ源の重心および発電機のコイル
ブロックの重心とをそれぞれ結ぶ領域区分線を定義して
電子時計の平面を2つの領域に区分した際に、前記第1
の領域に暦車を回転させる暦車用送り車を配置し、第2
の領域に暦車の位置を決める暦車用位置決め装置を配置
したことを特徴とするものである。
【0012】電子時計において重量やサイズの大きな部
品は、主にゼンマイ等の機械的エネルギ源と発電機のコ
イルブロックである。従って、電子時計の時間情報表示
部材(指針や円板、円環、円弧状の部材)の回転中心位
置と、前記機械的エネルギ源の重心および発電機のコイ
ルブロックの重心とをそれぞれ結ぶ領域区分線を定義し
て電子時計の平面を2つの領域に区分し、前記第1の領
域に暦車用送り車を配置し、第2の領域に暦車位置決め
装置を配置すれば、機械的エネルギ源とコイルブロック
のコイル巻線部との間に、暦車用送り車あるいは暦車位
置決め装置の一方が配置可能なスペースを確保すること
になるため、機械的エネルギ源およびコイルブロックは
時間情報表示部材の回転中心つまり時計のほぼ中心位置
に対してほぼ対称となる位置等の比較的離れた位置に配
置でき、重量分散により、時計体の重量バランスが良好
になって、落下や衝撃時の故障を防止することができ
る。
【0013】さらに、暦車を作動させるための暦車用送
り車および暦車位置決め装置を、機械的エネルギ源およ
びコイルブロックのコイル巻線部といった厚さ寸法の比
較的大きい部品と平面位置が異なる箇所に配置したり、
あるいは重ねて配置する場合でもその重なる面積を最小
限に抑えることができるので、カレンダ装置を組み込ん
だ場合でも時計体(ムーブメント)の厚さ寸法が増加す
ることがなく、時計を薄型化できる。特に、複数のコイ
ルブロックを備えて面積や体積が大きくなる発電機を用
いても、前述のようにレイアウトを工夫することでスペ
ースを有効に利用できるため、時計を小型・薄型化でき
るとともに、鉄損を削減できて発電機の発電効率を向上
でき、持続時間の長い時計にすることができる。
【0014】また、本発明の電子時計は、機械的エネル
ギ源と、前記機械的エネルギ源によって駆動されて誘起
電力を発生して電気的エネルギを供給する発電機とを備
える電子時計において、巻真の回転軸を延長して成る巻
真基準線を定義して電子時計の平面を上下の2つの領域
に区分した際に、前記機械的エネルギ源の重心および発
電機のコイルブロックの重心はそれぞれ異なる領域に配
置されていることを特徴とするものである。
【0015】時計の文字板の12時および6時を結ぶ方
向にはベルトが設けられるため、この12時側あるいは
6時側を下にして時計が落下した際にはベルトによって
その衝撃力が弱まるが、巻真の回転軸を立てた状態、す
なわち、文字板の3時側あるいは9時側を下にして落下
した場合には強い衝撃力が時計のムーブメントに加わ
る。この際、ムーブメントにおいて、機械的エネルギ源
およびコイルブロックが時計の上半分(12時側)や下
半分(6時側)に偏って配置されていると、つまり時計
の3時および9時方向を中心として左右の重量が大きく
異なると、時計が落下した際にムーブメントに回転モー
メントが発生しやすくなり、外装とムーブメントにずれ
が生じて巻真やムーブメントと外装との固定装置が破壊
されてしまうおそれがある。これに対し、時計の上下に
分かれて配置されていれば、3時側あるいは9時側を下
にして落下しても、左右の重量バランスを均一にでき、
回転モーメントの発生を抑えることができ、巻真や外装
固定装置の破壊を防止することができる。
【0016】さらに、本発明の電子時計としては、上記
2つの特徴を備えた電子時計、つまり上記領域区分線で
区分される第1の領域に暦車用送り車を配置し、第2の
領域に暦車用位置決め装置を配置するとともに、上記巻
真基準線で区分される2つの領域に、機械的エネルギ源
の重心およびコイルブロックの重心をそれぞれ配置した
電子時計とすることが好ましい。この場合には、耐落下
衝撃性をより一層向上でき、故障発生をより一層抑える
ことができる。
【0017】また、本発明の電子時計においては、時計
の文字板の3時および9時を指示する記号を結ぶ水平基
準線を定義した際に、前記巻真基準線と前記水平基準線
のなす角度は、時計方向、半時計方向ともに35度以下
であることが好ましい。この場合、巻真を、時計の3時
側だけでなく、4時側や2時側にも配置できるため、上
記特徴に加え、デザインバリエーションの豊富な時計を
実現できる。
【0018】なお、前記コイルブロックは、ステータ、
コア、コアに巻かれたコイル巻線部を備えて構成されて
いるもの等が利用できる。ここで、コイル巻線部は、コ
アにコイル用線を所定巻数だけ巻回することで構成され
る。また、ステータおよびコアは、一体で形成されるも
のでもよいし、別体で形成されるものでよい。
【0019】また、前記電子時計の時間情報表示部材の
回転中心位置と機械的エネルギ源の重心とを結ぶ領域区
分線と、前記電子時計の時間情報表示部材の回転中心位
置と発電機のコイルブロックの重心とを結ぶ領域区分線
との交差角度は、110度以上であることが好ましい。
【0020】前記交差角度が110度以下であると、領
域区分線で区分される一方の領域が他方の領域に比べて
大幅に小さくなってしまい、暦車用送り車や暦車位置決
め装置の配置が困難になったり、あるいは、暦車用送り
車や暦車位置決め装置を配置するため増厚せざるを得な
くなる。
【0021】さらに、前記電子時計の時間情報表示部材
の回転中心位置と機械的エネルギ源の重心とを結ぶ領域
区分線と、前記電子時計の時間情報表示部材の回転中心
位置と発電機のコイルブロックの重心とを結ぶ領域区分
線との交差角度は、180度以下であることが好まし
い。
【0022】前記交差角度を180度以上例えば200
度程度にすると、どちらの領域もほぼ同程度の大きさに
できる反面、大きな領域を確保できないため、輪列や、
水晶やICなどの電子部品等、比較的大きな領域が必要
とされる部品を配置できなかったり、複雑な配置になっ
てしまう。
【0023】これに対し、領域区分線の交差角度が11
0度以上でかつ180度以下となるように、機械的エネ
ルギ源およびコイルブロックを配置すれば、重量バラン
スをとりながら、前記領域区分線で区分される一方の領
域を比較的大きな領域として確保できる。このため、例
えば、ゼンマイなどの機械的エネルギ源から発電機のロ
ータに機械的エネルギを伝達する輪列等を配置する場合
に、この比較的大きな領域に配置することができて機械
的エネルギ源およびコイルブロックのコイル巻線部とは
平面配置位置を異ならせることができる。従って、輪列
などを備えた場合であっても、重量バランスを確保しな
がら、部品の厚さ方向への重なりを少なくでき、時計体
を薄型化できる。
【0024】なお、この領域区分線の交差角度は、実施
にあたって適宜設定されるが、重量バランスの点からは
下限は120度以上にすることがより好ましい。
【0025】また、この領域区分線の交差角度は、実施
にあたって適宜設定されるが、水晶やICなどの電子部
品を集中配置させてスペースの効率化を図ったり、輪列
の配置に制約を与えないようにするため、上限は160
度以下にすることがより好ましい。
【0026】一方で、前記電子時計の時間情報表示部材
の回転中心位置と、前記暦車用送り車の暦車に当接する
送り部および暦車用位置決め装置の暦車に当接する位置
決め部とを結ぶ暦装置配置基準線を定義して電子時計の
平面を2つの領域に区分した際に、各暦装置配置基準線
の交差角度が小さい側の領域に前記コイルブロックのコ
イル巻線部が配置されていることが好ましい。
【0027】前記コイル巻線部は、複数に分割すること
で発電性能を維持しつつ、周方向の平面占有率を下げる
ことができるが、ゼンマイなどの機械的エネルギ源は時
計の持続性能で大きさが決まってしまうため、前記コイ
ル巻線部に比べ周方向の平面占有率に対する自由度が少
ない。従って、暦装置配置基準線の交差角度が小さい側
の領域つまり面積が小さい側の領域に、前記コイル巻線
部を配置すれば、面積が大きい領域にゼンマイなどの機
械的エネルギ源を効果的に配置することができ、スペー
ス効率が向上する。
【0028】また、前記電子時計は、前記機械的エネル
ギ源の機械的エネルギを前記発電機に伝達する輪列を備
えるとともに、この輪列はその平面位置が、前記領域区
分線で区分される2つの領域のうち、交差角度が大きい
側の領域に配置され、かつ同じ領域に前記暦車用送り車
が配置されていることを特徴とする。
【0029】暦車用送り車の軸や暦車送り部は、負荷が
小さく、油は不要であるかあるいは、粘性の低い油で十
分である。また、輪列は回転エネルギーの損失を最小に
押さえるため、軸受部に粘性の低い油を用いる。このた
め、2つの領域の内で、同じ領域に暦車用送り車と輪列
を配置すれば、互いの油が混入しても問題にならない。
従って、地板等の基材に穴をあけたスケルトンモデルが
可能になったり、空気粘性抵抗による発電機の性能低下
を防止することができる。さらに、油の混入を防止する
シールドなども簡易にあるいは不要にでき、時計体の薄
型化およびコスト低減が図れる。加えて、暦車用送り車
や輪列は回転体であり、特に輪列は部品点数も多く、径
の大きな歯車を用いるため平面占有率が高くなる。この
ような暦車用送り車や輪列を交差角度が大きい側の領域
に配置することにより、ぜんまいや発電機の配置スペー
ス以外の、限られたスペースを効率的に活用することが
可能となる。
【0030】一方、前記電子時計は、前記機械的エネル
ギ源に蓄えられた機械的エネルギの残量を示す副針を備
えるとともに、この副針が取り付けられる軸の平面位置
が、前記領域区分線で区分される2つの領域のうち、交
差角度が小さい領域に配置され、かつ同じ領域に前記暦
車用位置決め装置が配置されていることが好ましい。
【0031】暦車用位置決め装置は暦車が送られる際、
当接部にすべりが発生し摩耗し易いため粘性の高い油を
用いる。また、機械的エネルギの残量を示すパワーリザ
ーブ機構には大きなトルクがかかるため同じように粘性
の高い油を用いる。このため、前記領域区分線で区分さ
れる2つの領域のうちで同じ領域に、前記暦車用位置決
め装置と機械的エネルギの残量を示す副針が取り付けら
れる軸を配置すれば、互いの油が混入しても問題になら
ない。従って、地板等の基材に穴をあけ、外部からムー
ブメント内部までを透けてみせることができるスケルト
ンモデルの製造が可能になる。さらに、油の混入を防止
するシールドなども簡易にあるいは不要にでき、時計体
の薄型化およびコスト低減が図れる。加えて、暦車用位
置決め装置は、径方向に対し、一定の往復運動しかしな
いこのため、暦車用位置決め部の平面占有率は少なくて
良く、前記領域区分線で区分される2つの領域のうち、
交差角度が小さい領域に配置することにより、ぜんまい
や発電機の配置スペース以外の、限られたスペースを効
率的に活用することが可能となる。
【0032】また、本発明の電子時計は、前記発電機か
ら供給される電気的エネルギにより駆動されて発電機の
回転周期を制御する回転制御装置を備えた電子制御式機
械時計であることを特徴とするものでもよい。
【0033】このような電子制御式機械時計によれば、
時計体の重量バランスが均一化し、落下や衝撃時の故障
を防止することができるとともに、カレンダ装置を組み
込んだ場合でも時計体の厚さ寸法が増加することがな
く、時計を薄型化できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0035】図1は、本発明の第1実施形態の電子制御
式機械時計におけるカレンダ部を示す平面図であり、図
2は、そのカレンダ部の下側に配置される時計体(ムー
ブメント)内部を透視した状態を示す平面図である。ま
た、図3〜5は、その断面図である。
【0036】電子制御式機械時計は、ゼンマイ1a、香
箱歯車1b、香箱真1c及び香箱蓋1dからなる香箱車
1を備えている。なお、本実施例ではゼンマイ1aの重
心Gzと香箱車1の回転中心はほぼ一致している。ゼン
マイ1aは、図5にも示すように、外端が香箱歯車1
b、内端が香箱真1cに固定される。香箱真1cは、基
材である地板2に設けた香箱車ねじピン5aによって回
転可能に軸支され、角穴車4と一体で回転するように角
穴車4を案内している。また、香箱真1cが香箱車ねじ
ピン5aから外れないように、香箱車ねじ5bで止めて
いる。
【0037】角穴車4は、カレンダ側から見て、時計方
向には回転するが反時計方向には回転しないように、図
示しないこはぜと噛み合っている。なお、角穴車4を時
計方向に回転しゼンマイ1aを巻く方法は、機械時計の
自動巻または手巻機構と同様であるため、説明を省略す
る。
【0038】香箱歯車1bの回転は、二番車7、三番車
8、四番車9、5番第1中間車15、5番第2中間車1
6、五番車10、六番車11からなる輪列を介して増速
されて発電機20(ロータ12)に伝達される。これら
の輪列は、地板2、地板2に固定される二番受18、輪
列受3のいずれかによって上下のほぞが回転可能に案内
されている。なお、二番車7に所定の滑りトルクを有し
て固定された筒かな6aには図示しない分針が、四番車
9には図示しない秒針が、筒車6bには図示しない時針
がそれぞれ固定されている。そして、これらの時針、分
針、秒針等の各指針により、時間情報表示部材が構成さ
れている。また、前記香箱歯車1bおよび各歯車7〜1
1からなる輪列によって機械的エネルギ源であるゼンマ
イ1aの機械的エネルギをロータ12に伝達する機械エ
ネルギー伝達手段が構成されている。
【0039】発電機20は、ロータ12およびコイルブ
ロック21,22から構成されている。ロータ12は、
ロータかな12a、ロータ磁石12b、ロータ慣性円板
12cを備えて構成される。ロータ慣性円板12cは、
香箱車1からの駆動トルク変動に対しロータ12の回転
速度変動を少なくするためのものである。
【0040】ロータ慣性円板12cは、図6に示すよう
に、ステータ23cおよび輪列受3とは一定の隙間を設
けて配置されている。これによりロータ慣性円板12c
が回転した時に発生する空気粘性抵抗の影響を受けにく
くして、発電効率の低下を防止している。
【0041】なお、基材である地板2や輪列受3に任意
の穴をあけることにより、空気粘性抵抗の影響をさらに
下げることができるため、より薄型化を図ることもでき
る。さらに、基材である地板2や輪列受3に任意の穴を
あけることにより輪列等の動きが見られるスケルトンモ
デルの時計も実現できる。
【0042】コイルブロック21,22は、それぞれロ
ータ12に隣接して配置されるステータ23cと、ステ
ータ23cに連続して設けられたコア23bと、このコ
ア23bに巻回されたコイル用線によって形成されたコ
イル巻線部24と、コア23bに連続して設けられかつ
互いに連結されるコア磁気導通部23aとを備えて構成
されている。なお、本実施形態では、ステータ23c、
コア23b、コア磁気導通部23aは一体で形成されて
地板2に固定されている。
【0043】前記各コイル巻線部24は互いに平行に配
置されている。そして、前記ロータ12は、ステータ2
3c側において、その中心軸が各コイル巻線部24間に
沿った境界線上に配置され、ステータ23cが前記境界
線に対して左右対称となるように構成されている。
【0044】この際、各ステータ23cのロータ12が
配置されたステータ孔23dには、図3に示すように、
位置決め部材25が配置されている。そして、各ステー
タ23cに偏心ピンからなる位置決め手段26を配置し
ている。この位置決め手段26を回すと、各ステータ2
3cを位置決め部材25に当接させてその位置合わせを
正確にかつ簡単に行うことができるとともに、各コア磁
気導通部23aの側面同士を確実に接触させることがで
きる。
【0045】なお、各コア磁気導通部23aは、その側
面が当接されて互いに連結されている。また、コア磁気
導通部23aの下面は、各コア磁気導通部23aに跨っ
て配置されたヨークに接触されている。これにより、コ
ア磁気導通部23aでは、各コア磁気導通部23aの側
面部分を通る磁気導通経路と、コア磁気導通部23aの
下面およびヨークを通る磁気導通経路との2つの磁気導
通経路が形成され、コイルブロック21,22は環状の
磁気回路を形成している。
【0046】なお、コイルブロック21,22のコイル
巻線部24は、図6に示すように、地板2に形成された
開口部2aに配置されている。これにより、各コア23
bにコイル用線を巻回するためにある程度の厚さがある
コイルブロック21,22のコイル巻線部24と地板
(基材)2との高さ方向の位置をずらして配置する必要
が無くなり、時計体を薄型化できる。
【0047】これらの各コイル巻線部24の端部は、図
2に示すように、コア磁気導通部23a上のリード基板
23eに対し、一部を対向するように配した回路ブロッ
ク100に接続されている。回路ブロック100には、
発電機20のロータ12の回転速度を調整する回転制御
装置150を構成するIC151、水晶振動子152、
コンデンサ153、トランジスタ154や配線などが設
けられている。
【0048】ここで、電子制御式機械時計の制御回路の
一例について、図7を参照して説明する。
【0049】発電機20からの交流出力は、昇圧コンデ
ンサ121,ダイオード122,123からなる昇圧整
流回路を通して昇圧、整流されて平滑用コンデンサ13
0に充電される。コンデンサ130には、IC151お
よび水晶振動子152を備える回転制御装置150が接
続されている。このコンデンサ130は、0.5μF程
度の比較的小さな容量を有する積層セラミックコンデン
サである。コンデンサ130としては、電解コンデンサ
等を用いてもよいが、電解コンデンサと比較して寿命が
長く、数10年レベルの製品寿命が得られる積層セラミ
ックコンデンサを用いるほうが好ましい。
【0050】そして、コンデンサ130に、IC151
および水晶振動子152を駆動可能な所定電圧、例え
ば、1Vの電圧が蓄えられると、その蓄電力でIC15
1および水晶振動子152が駆動され、発電機20のコ
イルに流れる電流量を可変して電磁ブレーキ量を調整
し、発電機20つまり時間情報表示部材である指針の回
転周期を調速している。
【0051】また、コンデンサ130には、スイッチ1
31を介して蓄電装置であるコンデンサ132が接続さ
れている。このコンデンサ132は、約5μF程度の比
較的大きな容量を有するものである。
【0052】ここで、スイッチ131は、図示しない竜
頭を操作して巻真31を0段目(通常運針モード)また
は1段目(カレンダ修正モード)にしているときに接続
され、2段目(針合わせモード)にしているときに切断
される機械的なスイッチで構成されている。このため、
発電機20が作動している際には、発電機20からの電
力は、コンデンサ130だけではなく、コンデンサ13
2にも蓄積される。また、針合わせ操作で発電機20が
停止している際には、スイッチ131が切断されるた
め、コンデンサ132の電圧は維持される。よって、針
合わせ終了で竜頭を0,1段目にしてスイッチ131が
接続されると、コンデンサ132からの電力で、コンデ
ンサ130は瞬時に充電され、IC151に所定の電圧
を印加する。このため、IC151は、電圧の印加後、
約1秒程度で起動する。
【0053】なお、コイルに流れる電流量を可変する手
段としては、特開平8−101284号公報の実施例1
に記載されるような、発電機20両端と並列に接続され
た負荷制御回路の抵抗を可変する方法や、同公報の実施
例2に記載されるような、昇圧段数を可変する方法等が
有効である。
【0054】このような電子制御式機械時計は、図2に
示すように、図示しない竜頭に接続された巻真31を操
作することにより、キチ車32、丸穴車33、角穴中間
車34を介して角穴車4を回転してゼンマイ1aを巻き
上げるように構成されている。
【0055】また、図1,8,9に示すように、分針お
よび時針を合わせる針合わせ操作は、竜頭を引き出して
前記巻真31を軸方向に移動して2段目にセットし、図
示しないおしどり、かんぬき押え、かんぬきの作用によ
ってつづみ車35を小鉄車36側に(図8の破線位置か
ら実線位置に)移動して噛み合わせるとともに、小鉄レ
バー43で小鉄車36を日の裏車38側に移動して噛み
合わせ、筒かな6aおよび筒車6bを回転させることで
行われる。
【0056】時計体(ムーブメント)の上面側(ガラス
側)には、文字板30と、日付や曜日などを示すカレン
ダ装置50の暦車としての日車51とが設けられてい
る。
【0057】カレンダ装置50は、図1,9,10に示
すように、リング状に形成されて日付が示されている日
車51と、この日車51を回転させる暦車用送り車とし
ての日回し車52と、時針に連結して日回し車52を回
転させる日回し中間車53と、日車51の回転動作を規
制する暦車用位置決め装置としての日ジャンパ54と、
日車51を押さえる日車押え55と、前記日車51の内
周面の3カ所に当接して日車51を案内する日車案内板
56とを含んで構成されている。
【0058】さらに、カレンダ装置50を修正するため
に、ムーブメントにはカレンダ修正装置40が設けられ
ている。カレンダ修正装置40は、小鉄車36と一体で
回転し、小鉄レバー43に設けた円形の案内穴43aに
回転可能に案内されるカレンダ修正伝え車45と、同じ
く小鉄レバー43に設けたトラック状の穴43bに移動
および回転可能に案内され、カレンダ修正伝え車45と
噛み合うカレンダ修正車46によって構成される。カレ
ンダを修正する場合は、りゅうずを引き出して巻真31
を軸方向に移動して1段目にセットし、図示しないおし
どり、かんぬき、かんぬき押えの作用によってつづみ車
35を小鉄車36側に移動させて小鉄車36と噛み合わ
せる。この状態でりゅうずを回転させると、回転力は巻
真31、つづみ車35、小鉄車36、カレンダ修正伝え
車45を介してカレンダ修正車46に伝えられ、日車5
1を回転させることができる。なお、上記トラック穴に
より、カレンダ修正は、一方向の回転動作のみでおこな
われるようになっている。
【0059】また、この電子制御式機械時計には、ゼン
マイ1aの巻上げ量および巻戻し量を加減算して時計の
持続時間残量を表示する巻印機構(パワーリザーブ機
構)が設けられている。
【0060】巻印機構は、図2に示すように、角穴車4
に噛合する第一遊星伝え車85と、第一遊星伝え車85
に噛合する第二遊星伝え車84と、第二遊星伝え車84
のかなに噛合する第二太陽車83と、この第二太陽車8
3のかな83aに噛合する遊星車82と、この遊星車8
2のかな82aに噛合する太陽歯車81aと、この太陽
歯車81aと一体で回転する太陽車81と、この太陽車
81に噛合しかつ副針となるパワーリザーブ針(図示
略)が固定された巻印車80と、前記太陽車81を軸と
して回転可能に設けられかつ前記遊星車82を回転軸
(太陽車81)とは偏心した位置で回動自在に軸支する
遊星中間車86と、この遊星中間車86に噛合するかな
を有する第五遊星伝え車87と、この第五遊星伝え車8
7に噛合するかなを有する第四遊星伝え車88と、この
第四遊星伝え車88に噛合するかなを有し、前記香箱車
1に噛合する第三遊星伝え車89と、を備えて構成され
ている。なお、第二太陽車83は、遊星中間車86と同
様に太陽車81を軸に回転可能に設けられている。ま
た、太陽歯車81aは、太陽車81の軸に設けたサイド
カットにより、太陽車81と一体で回転するようにされ
ている。
【0061】従って、ゼンマイ1aの巻上げ操作で角穴
車4が回転されると、そのトルクは第一遊星伝え車85
から第二遊星伝え車84、第二太陽車83に伝達され
る。ここで、ゼンマイ1aの巻上げ時には香箱車1は回
転が遅くほぼ停止状態の為、第三遊星伝え車89から遊
星中間車86までは固定状態とされている。従って、遊
星中間車86に偏心して軸支された遊星車82はその場
所で自転する。これにより、第二太陽車83に伝達され
たトルクは、遊星車82、太陽歯車81a、太陽車81
を介して巻印車80に伝達され、パワーリザーブ針が移
動して巻き上げ状態を示すようになる。
【0062】一方、ゼンマイ1aの巻戻し時には、角穴
車4が停止しているために、第一遊星伝え車85〜第二
太陽車83までは停止している。そして、香箱車1が回
転されると、そのトルクは第三遊星伝え車89から第四
遊星伝え車88、第五遊星伝え車87、遊星中間車8
6、遊星車82に伝達される。この際、第二太陽車83
が固定されているため、遊星車82は第二太陽車83の
かな83aの回りを自転しながら公転する。すると、太
陽歯車81a、太陽車81を介して巻印車80が回転す
る。この際、巻印車80は巻上げ時と逆方向に回転する
ため、パワーリザーブ針も逆方向に回転されるようにな
っている。
【0063】ここで、図1,11に示すように、時計の
指針の回転中心位置Oと、機械的エネルギ源であるゼン
マイ1aの重心Gzおよび発電機20のコイルブロック
21,22の重心(両コイルブロック21,22全体の
重心)Gcとをそれぞれ結ぶ領域区分線71,72を定
義して時計の平面を2つの領域73,74に区分した際
に、第1の領域73には日車51を回転させる日回し車
52の回転中心が配置され、第2の領域74には日車5
1の位置を決める日ジャンパ54が配置されている。こ
のため、日車51の回転方向に沿って、ゼンマイ1a、
日ジャンパ54、発電機20、日回し車52の順序でほ
ぼ円周状に配置されている。
【0064】さらに、図2に示すように、第1の領域7
3には二番車7〜六番車11までの各輪列の回転中心が
配置され、第2の領域74には巻印車80等を含む巻印
機構が配置されている。このため、図12に示すよう
に、コイルブロック21,22のコイル巻線部24を挟
んで第1の領域73には、二番車7〜六番車11の輪列
や日回し車52が配置され、第2の領域74には、巻印
車80〜第三遊星伝え車89等の巻印機構や日ジャンパ
54が配置されている。この際、各領域区分線71,7
2の交差角度θ1は、110度以上でかつ180度以下
に設定されている。具体的には、本実施形態では、交差
角度θ1は約123度に設定されている。なお、二番車
7等は、指針の回転中心位置Oを回転中心としているの
で、その一部は領域74側にも出ているが、本実施形態
では、各歯車7〜11の多くが領域73側に配置されて
いればよく、一部の歯車の一部分が領域74側に出てい
てもよい。
【0065】なお、日ジャンパ54は、図13にも示す
ように、日車案内板56に当接される日ジャンパばね部
54aと、日車51の内周面の歯車に係合可能な日ジャ
ンパヤク制部54bとを備え、日ジャンパ回動軸54c
によって地板2に対して回動自在に取り付けられてい
る。そして、略U字状に湾曲された日ジャンパばね部5
4aの弾性力によって日ジャンパヤク制部54bは日車
51に所定の付勢力で係合されている。
【0066】日ジャンパ回動軸54cと日ジャンパヤク
制部54bとの間には、巻印車80の軸80aが配置さ
れている。そして、日ジャンパ54の仮位置決めをする
際には、この巻印車80の軸80aを基準にして行う。
【0067】図1,14にも示すように、日回し車52
の日送りつめ部(送り部)52aが日車51に係合する
係合部Kn、および、日ジャンパ54の日ジャンパヤク
制部(位置決め部)54bが日車51に係合する係合部
Kjと、回転中心位置Oと、をそれぞれ結ぶ暦装置配置
基準線61,62を定義して時計の平面を2つの領域6
3,64に区分した際に、各暦装置配置基準線61,6
2の交差角度θ2が小さい側の領域63に、前記コイル
ブロック21,22のコイル巻線部24が配置されてい
る。また、他方の領域64には、ゼンマイ1aが配置さ
れている。
【0068】なお、この暦装置配置基準線61,62の
交差角度θ2は180度以下に設定され、本実施形態で
は約100度に設定されている。また、日ジャンパ54
は、日回し車52に対して日車51の回転方向(図14
の矢印方向であり、図14においては反時計回り)とは
反対側の位置に配置されている。
【0069】さらに、日ジャンパ54の日ジャンパヤク
制部54bは、日ジャンパ回動軸54cよりも日回し車
52に近い位置に配置されている。
【0070】この状態で日回し車52の日送りつめ部5
2aが日車51を駆動させ始めると、日車51は日送り
つめ52aとの係合部Knにfnなる力を受ける。さら
に、日車51は係合部Kj付近に日ジャンパ54の付勢
力fjなる力も受ける。前記fnおよびfjはほぼ逆向
きに作用するため互いに打ち消し合い、fnとfjの合
力Fも小さくなる。結果、日車51と日車案内板56の
当接部に発生する摩擦によって日車が受ける摩擦負荷も
小さくできるため、日車51を回転させる負荷トルクを
小さくできる。
【0071】また、日送りつめ部52aが日車51を駆
動させるに従い、日ジャンパ54の付勢力は大きくなる
が、日車51に対するヤク制部54bの角度も緩やかに
なるため大幅な付勢力増加を防止でき、日車51を回転
させるための負荷トルクをより低減することができる。
【0072】図1,15に示すように、巻真の回転軸を
延長して成る巻真基準線67を定義して2つの領域6
8,69に区分すると、ゼンマイ1aの重心Gzとコイ
ルブロック21,22の重心Gcとはそれぞれ異なる領
域68,69に配置されている。
【0073】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。
【0074】(1) 領域区分線71,72で区画される2
つの領域73,74の一方の領域73に日回し車52を
配置し、他方の領域74に日ジャンパ54を配置してい
るので、つまり、ゼンマイ1aとコイルブロック21,
22のコイル巻線部24との間に、日回し車52や日ジ
ャンパ54の一方が配置可能なスペースを確保している
ので、ゼンマイ1a及びコイルブロック21,22を比
較的離れた位置に配置でき、時計体の重量バランスが良
好になり、落下や衝撃時の故障を防止することができ
る。
【0075】(2) 日車51を作動させるための日回し車
52および日ジャンパ54を、ゼンマイ1aおよびコイ
ル巻線部24といった厚さ寸法の比較的大きい部品と、
上下方向に重なる面積を小さくできる位置に配置してい
るので、カレンダ装置50を組み込んだ場合でも時計体
(ムーブメント)の厚さ寸法の増加を抑えることがで
き、時計を薄型化できる。
【0076】(3) 巻真の回転軸を延長して成る巻真基準
線67を定義して時計の平面を上下の2つの領域68,
69に区分した際に、ゼンマイ1aの重心Gzおよび発
電機20のコイルブロック21,22の重心Gcをそれ
ぞれ異なる領域68,69に配置しているので、重量バ
ランスを均一にでき、時計が落下した際の回転モーメン
トの発生を抑えることができ、落下時の衝撃による巻真
やムーブメントおよび外装の固定装置の破壊をより確実
に防止することができる。
【0077】(4) 指針の回転中心位置Oとゼンマイ1a
の重心Gzとを結ぶ領域区分線71と、回転中心位置O
と発電機20のコイルブロック21,22の重心Gcと
を結ぶ領域区分線72との交差角度θ1を約123度つ
まり110度以上でかつ180度以下にしているので、
領域区分線71,72で区分される一方の領域74の面
積をある程度確保しながら、他方の領域73を比較的面
積の大きな領域にできるとともに、重量バランスを均一
化できる。このため、ゼンマイ1aからロータ12に機
械的エネルギを伝達する輪列を、比較的大きな領域73
に配置することができ、ゼンマイ1aやコイル巻線部2
4と輪列との平面配置位置を異ならせることができる。
従って、輪列などを備えた電子制御式機械時計であって
も、重量バランスを確保しながら、部品の厚さ方向への
重なりを少なくでき、時計体を薄型化できる。
【0078】(5) 指針の回転中心位置Oと、日回し車5
2の日送りつめ部52aおよび日ジャンパ54の日ジャ
ンパヤク制部54bとを結ぶ暦装置配置基準線61,6
2を定義して時計の平面を2つの領域63,64に区分
した際に、各暦装置配置基準線61,62の交差角度θ
2が小さい側の領域63に発電機20のコイル巻線部2
4が配置されているので、面積が大きい領域64にゼン
マイ1aを配置することができ、スペース効率を向上で
きる。 (6)巻真の回転軸を延長して成る巻真基準線67と、時
計の文字板の3時および9時を指示する記号を結ぶ水平
基準線65を定義した際、前記巻真線67と前記水平基
準線65のなす角度を35度以下としたので、巻真31
を、時計の3時側だけでなく、4時側や2時側に設定し
た時計も可能となり、重量バランスを確保しつつ、デザ
インバリエーションの高い時計を実現できる。
【0079】(7)日ジャンパ54や巻印車80等の巻印
機構と、日回し車52や輪列とをゼンマイ1aや前記コ
イルブロック21,22のコイル巻線部24を挟んで異
なる領域74,73に配置しているので、日ジャンパ5
4や巻印機構に使用する粘性の比較的高い油が、領域7
3の輪列側に漏れる危険性が少ない。このため、粘度の
異なる油が混入して油の品質が低下する可能性も小さく
でき、油や製品の品質を安定させることができる。 (8)日回し車52と輪列を、領域73に配置したため、
油が混入しても問題にならず、油の混入を防止するシー
ルド構造等を不要にでき、時計体を薄型化できかつコス
トも低減できる。加えて、平面占有率が大きくなるた
め、ぜんまい1aやコイルブロック21.22のコイル
巻線部24の配置スペース以外の、限られたスペースを
効率的に活用することができ、小型化や性能向上が図れ
る。また、地板2に、任意の形状の穴を設けられるた
め、ムーブメントの部品構成まで見えるスケルトン時計
が可能になって時計の工芸品としての価値が高まる。ま
た、発電機20まわりの空気粘性抵抗による発電機の性
能低下を防止することができる。
【0080】(9)巻印車80と、一定の往復運動しか行
わない日ジャンパ54を同じ領域74に配置しているの
で、油が混入しても問題にならず、油の混入を防止する
シールド構造等を不要にでき、時計体を薄型化できかつ
コストも低減できる。加えて、平面占有率が少ないた
め、ぜんまい1aやコイルブロック21.22のコイル
巻線部24の配置スペース以外の、限られたスペースを
効率的に活用することができ、小型化や性能向上が図れ
る。また、地板2に、任意の形状の穴を設けられるた
め、中身の見えるスケルトン時計が可能になる。
【0081】(10)日回し車52は領域73に配置される
ため、発電機20やゼンマイ1aなどと重なる面積を小
さくできて比較的大きな径で形成できる。このため、日
回し車52を回転させる日回し中間車53の回転中心を
筒車6bと一致させて筒車6bと一体で回転させること
ができ、筒車6bおよび日回し中間車53の噛み合いを
無くすことができるので、日車51を回転させる際の伝
達損失を少なくでき、低負荷のカレンダー構造を実現す
ることにより、持続性能や発電性能への負担が少ない電
子時計を実現できる。
【0082】(11)さらに、ゼンマイ1aと発電機20と
の間の日ジャンパ54が配置されたスペースを利用し
て、巻印機構(パワーリザーブ)等の副針用の輪列など
を配置することができ、スペースを有効に利用できる。
【0083】(12)日ジャンパ54は耐久性向上のために
鉄製にすることが多く、この日ジャンパ54が発電機2
0のロータ12近傍に位置すると漏れ磁束による鉄損が
発生しやすくなるが、本実施形態では日ジャンパ54を
ロータ12からある程度離して配置できるため、鉄損の
発生を抑えることができる。
【0084】(13)その上、鉄損を削減するために2体の
コイルブロック21,22を用いた発電機20では、専
有面積や体積が大きくなるが、前述のようにレイアウト
を工夫することでスペースを有効に利用できるため、時
計を小型・薄型化できるとともに、鉄損を削減できて発
電機の発電効率を向上でき、持続時間の長い時計にする
ことができる。
【0085】なお、本発明は前述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0086】例えば、発電機20としては、ステータ2
3c、コア23b、磁気導通部23a、コイル巻線部2
4からなるコイルブロック21,22を備えるものに限
らず、図16に示すような、ブラシレスモータと同様の
構造の発電機を用いてもよい。
【0087】すなわち、この発電機のロータ12は、そ
の軸方向に沿って間隔を空けて配置された一対の円板状
のロータ磁石12bを備え、各ロータ磁石12bが板状
のバックヨーク12eで支持されている。そして、対向
部品としての基板223は、各ロータ磁石12b間に配
置されており、各ロータ磁石12bに対応した位置に
は、コイル124が設けられている。このようなロータ
12では、円板状のロータ磁石12bを含むロータ12
自身が慣性円板としても作用するため、前述の第1実施
形態のようなロータ慣性円板12cは設けられていな
い。このような構成の発電機では、ロータ近傍にステー
タ23cが設けられていないので、鉄損を少なくできる
利点がある。
【0088】また、コイルブロック21,22として
は、ステータ23c、コア23bおよびコア磁気導通部
23aが一体に形成されて、地板2に保持されているも
のに限らない。例えば、これらステータ23c、コア2
3bおよびコア磁気導通部23aを各々別体で形成し、
個別に地板2等に保持することでコイルブロックとして
機能させてもよい。
【0089】本発明の電子時計は、前記実施形態のよう
に、発電機20のロータ12の回転速度を調速し、輪列
に固定される指針を正確に駆動する電子制御式機械時計
に限らず、例えば、発電機20で発電した電力を用いて
モータを駆動して指針を動かすタイプの時計でもよい。
【0090】さらに、機械的エネルギ源も、ゼンマイに
限らず、ゴム、スプリング、重錘、圧縮空気などの流体
等でもよく、本発明を適用する対象などに応じて適宜設
定すればよい。
【0091】また、ゼンマイなどの機械的エネルギ源か
らの機械的エネルギを発電機に伝達する機械エネルギー
伝達装置(手段)としては、前記各実施形態のような輪
列(歯車)に限らず、摩擦車、ベルト(タイミングベル
ト等)及びプーリ、チェーン及びスプロケットホイー
ル、ラック及びピニオン、カムなどを利用したものでも
よく、本発明を適用する電子時計の種類、例えば腕時計
や置き時計、掛け時計等に応じて適宜設定すればよい。
【0092】また、日ジャンパ54も、本実施例ではば
ね部を有する1つの部品として説明したが、別部品によ
りばね力を与える構造でもよく、また、日車案内板56
の一部または日車押え55の一部に形成される構造であ
っても良い。さらに、ゼンマイ1aとコイルブロック2
1,22との位置関係も前記実施形態に限らず、例え
ば、領域63にゼンマイ1aを配置し、領域64にコイ
ルブロック21,22を配置してもよい。また、例え
ば、日ジャンパ54と輪列を同じ領域73に配置し、日
回し車52と巻印機構を同じ領域74に配置してもよ
い。但し、各部材の配置位置を前記実施形態のように設
定すれば、前述の各効果が得られる点で好ましい。
【0093】さらに、カレンダ装置50としては、日車
51の代わりに曜車のみを備えたものでもよいし、日車
51および曜車の両方を備えるものでもよい。
【0094】また、時刻表示装置としては、指針に限ら
ず、円板、円環状や円弧形状のものを用いてもよい。
【0095】なお、本発明において、巻真31の回転軸
を延長して成る巻真基準線67は、時計の文字板の3時
および9時を指示する記号を結ぶ水平基準線65に一致
するものとして説明したが、それだけに限定されるもの
ではなく、例えば、前記巻真基準線67を、前記水平基
準線65に対して時計方向に30度回転させ、時計の文
字板の4時および10時を指示する記号を結ぶ線上に前
記巻真31を配置してもよく、また、前記巻真基準線6
7を、前記水平基準線65に対して反時計方向に30度
回転させ、時計の文字板の2時および8時を指示する記
号を結ぶ線上に前記巻真31を配置しても同様の効果が
得られる上、時計のデザインバリエーションが豊富とな
る。
【0096】また、上述してきた本実施例の各部品は、
巻真基準線67に対して図1に示す配置であるが、これ
に限定されるものではなく、巻真基準線67に対して対
称になるよう配置されてもよい。
【0097】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
暦車を組み込んだ場合でも薄型化できるとともに、耐落
下衝撃性を向上できて故障を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における電子制御式機械時
計のカレンダ装置部分を示す平面図である。
【図2】本実施形態の電子制御式機械時計の要部を示す
平面図である。
【図3】本実施形態の電子制御式機械時計の輪列部分を
示す断面図である。
【図4】本実施形態の電子制御式機械時計の輪列部分を
示す断面図である。
【図5】本実施形態の電子制御式機械時計の巻印機構部
分を示す断面図である。
【図6】本実施形態の電子制御式機械時計の発電機部分
を示す断面図である。
【図7】本実施形態の電子制御式機械時計の制御回路を
示す回路図である。
【図8】本実施形態の電子制御式機械時計の巻真部分を
示す断面図である。
【図9】本実施形態の電子制御式機械時計のカレンダ装
置部分を示す断面図である。
【図10】本実施形態の電子制御式機械時計の巻印機構
部分を示す断面図である。
【図11】本実施形態における領域区分線で区画される
領域を示す平面図である。
【図12】本実施形態における領域区分線で区画される
領域を示す断面図である。
【図13】本実施形態における日ジャンパ部分を示す平
面図である。
【図14】本実施形態における暦装置配置基準線で区画
される領域を示す平面図である。
【図15】本実施形態における巻真基準線で区画される
領域を示す平面図である。
【図16】本発明の発電機の変形例を示す概略断面図で
ある。
【図17】従来の課題を説明するための概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 香箱車 1a 機械的エネルギ源であるゼンマイ 1b 香箱歯車 2 基材である地板 2a 開口部 3 輪列受 4 角穴車 6a 筒かな 6b 筒車 7 二番車 8 三番車 9 四番車 10 五番車 11 六番車 12 ロータ 12a ロータかな 12b ロータ磁石 12c ロータ慣性円板 18 二番受 20 発電機 21,22 コイルブロック 23a コア磁気導通部 23b コア 23c ステータ 24 コイル巻線部 30 文字板 31 巻真 40 カレンダ修正装置 45 カレンダ修正伝え車 46 カレンダ修正車 50 カレンダ装置 51 暦車である日車 52 暦車用送り車である日回し車 52a 送り部である日送りつめ部 53 日回し中間車 54 暦車用位置決め装置である日ジャンパ 54a 日ジャンパばね部 54b 位置決め部である日ジャンパヤク制部 54c 回動軸 55 日車押え 56 日車案内板 61,62 暦装置配置基準線 63,64 領域 65 水平基準線 67 巻真基準線 68,69 領域 71,72 領域区分線 73,74 領域 80 副針である巻印車 80a 軸 100 回路ブロック 150 回転制御装置 151 IC 152 水晶振動子 223 基板 Gc 重心 Gz 重心 Kj 係合部 Kn 係合部 O 回転中心位置 300 外装部材である胴 301 りゅうず 302 りゅうずパイプ A 巻真と地板が平面方向で接する部分 B りゅうずとりゅうずパイプが平面方向で接
する部分 fn 日車が受ける力 fj 日車が受ける力 F 合力

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネル
    ギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エネ
    ルギを供給する発電機とを備える電子時計において、 前記電子時計の時間情報表示部材の回転中心位置と、前
    記機械的エネルギ源の重心および発電機のコイルブロッ
    クの重心とをそれぞれ結ぶ領域区分線を定義して電子時
    計の平面を2つの領域に区分した際に、 前記第1の領域に暦車を回転させる暦車用送り車を配置
    し、第2の領域に暦車の位置を決める暦車用位置決め装
    置を配置したことを特徴とする電子時計。
  2. 【請求項2】 機械的エネルギ源と、前記機械的エネル
    ギ源によって駆動されて誘起電力を発生して電気的エネ
    ルギを供給する発電機とを備える電子時計において、 巻真の回転軸を延長して成る巻真基準線を定義して電子
    時計の平面を上下の2つの領域に区分した際に、前記機
    械的エネルギ源の重心および発電機のコイルブロックの
    重心はそれぞれ異なる領域に配置されていることを特徴
    とする電子時計。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子時計において、 巻真の回転軸を延長して成る巻真基準線を定義して電子
    時計の平面を上下の2つの領域に区分した際に、前記機
    械的エネルギ源の重心および発電機のコイルブロックの
    重心はそれぞれ異なる領域に配置されていることを特徴
    とする電子時計。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の電子時計にお
    いて、 時計の文字板の3時および9時を指示する記号を結ぶ水
    平基準線を定義した際に、前記巻真基準線と前記水平基
    準線のなす角度は、時計方向、反時計方向ともに35度
    以下であることを特徴とする電子時計。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子時
    計において、 前記コイルブロックは、ステータ、コア、コアに巻かれ
    たコイル巻線部を備えて構成されていることを特徴とす
    る電子時計。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電子時
    計において、 前記電子時計の時間情報表示部材の回転中心位置と機械
    的エネルギ源の重心とを結ぶ領域区分線と、前記電子時
    計の時間情報表示部材の回転中心位置と発電機のコイル
    ブロックの重心とを結ぶ領域区分線との交差角度は、1
    10度以上であることを特徴とする電子時計。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電子時計において、 前記電子時計の時間情報表示部材の回転中心位置と機械
    的エネルギ源の重心とを結ぶ領域区分線と、前記電子時
    計の時間情報表示部材の回転中心位置と発電機のコイル
    ブロックの重心とを結ぶ領域区分線との交差角度は、1
    80度以下であることを特徴とする電子時計。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の電子時
    計において、 前記電子時計の時間情報表示部材の回転中心位置と、前
    記暦車用送り車の暦車に当接する送り部および暦車用位
    置決め装置の暦車に係合する位置決め部とを結ぶ暦装置
    配置基準線を定義して電子時計の平面を2つの領域に区
    分した際に、 各暦装置配置基準線の交差角度が小さい側の領域に前記
    コイルブロックのコイル巻線部が配置されていることを
    特徴とする電子時計。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の電子時
    計において、 前記電子時計は、前記機械的エネルギ源の機械的エネル
    ギを前記発電機に伝達する輪列を備えるとともに、この
    輪列はその平面位置が、前記領域区分線で区分される2
    つの領域のうち、交差角度が大きい側の領域に配置さ
    れ、かつ同じ領域に前記暦車用送り車が配置されている
    ことを特徴とする電子時計。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の電子時計において、 前記電子時計は、前記機械的エネルギ源に蓄えられた機
    械的エネルギの残量を示す副針を備えるとともに、この
    副針が取り付けれる軸の平面位置が、前記領域区分線で
    区分される2つの領域のうち、交差角度が小さい側の領
    域に配置され、かつ同じ領域に前記暦車用位置決め装置
    が配置されていることを特徴とする電子時計。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の電
    子時計において、 前記発電機から供給される電気的エネルギにより駆動さ
    れて発電機の回転周期を制御する回転制御装置を備えた
    電子制御式機械時計であることを特徴とする電子時計。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の電
    子時計において、 前記機械的エネルギ源はゼンマイであることを特徴とす
    る電子時計。
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