JP2001141829A - 配管内流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法 - Google Patents
配管内流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法Info
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
る放射能面密度の計測を、短時間でかつ高精度で実施す
ること。 【解決手段】配管1断面にコリメータ中心軸21が向くようにカ゛
ンマ線検出器5が配置された計測位置を、配管1断面を含む
平面上でコリメータ中心軸21方向が平行となるようにカ゛ンマ線
検出器5を平行移動した条件で2ヵ所以上設定し、各計測
位置においてカ゛ンマ線計数率を計数する一方、配管内壁面
各部の放射能分布を表す式として、当該設定された計測
位置の数よりも1少ない数のハ゜ラメータで表現される近似式
を用い、この近似式に基づいて、各計測位置において計
数されたカ゛ンマ線計数率と、対応する計測位置において配
管内流体2及び配管内壁面各部の放射能密度と検出効率
との積を加算して得られる理論的カ゛ンマ線計数率との間に
成立する連立方程式を解き、配管1における配管内流体2
及び配管内壁面各部の放射能を算出すること。
Description
内において、配管内を流通する流体に含まれる放射能
と、配管内壁面に浸透もしくは付着した放射能とを測定
する配管内流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法
に関するものである。
いる原子力発電所の配管内壁面の放射能を測定する放射
能測定装置の概念図である。
測定装置では、配管内流体2の流れる配管1の方向に向
いたコリメータ開口部4を備えた鉛製のコリメータ3の
内部にGe検出器5が収納され、それらが共に架台13
の上に設置されている。
み範囲8の方向から入射するガンマ線を検出し、この検
出信号を多チャンネル波高分析器7に出力する。多チャ
ンネル波高分析器7は、この検出信号からエネルギー別
の計数率(単位時間当たりの計数)を計測する。
れ特定のエネルギーのガンマ線を放出する。また、その
エネルギーのガンマ線のGe検出器5で計測される計数
率は、配管1の内壁面におけるその放射性核種の沈着密
度に比例する部分と、液体中のその放射性核種の濃度に
比例する部分の和となる。その比例定数を検出効率とす
ればその関係は下記(1)式で表せる。 N=Ka×A+Kc×C・・・・(1) N:測定対象核種のガンマ線計数率(cps) Ka:配管内壁面の放射能に対する検出効率(cps/Bq/cm
2) A:配管内壁面中の測定対象核種の放射能面密度(Bq/c
m2) Kc:配管内流体中の放射能に対する検出効率(cps/Bq/
cm3) C:流体中の測定対象核種の放射能濃度(Bq/cm3) 上記(1)式より、配管1の内壁面における測定対象核
種の放射能面密度Aは下記(2)式により表される。 A=(N−Kc×C )/Ka・・・・(2) したがって、検出効率Ka、Kc及び流体中の放射能濃度C
をあらかじめ求めておけば、Ge検出器5と多チャンネ
ル波高分析器7によりガンマ線計数率Nを計数し、更に
上記(2)式を用いて配管1の内壁面における放射能面
密度Aを求めることができる。
体2中の放射能濃度Cを求めるために配管内流体2を分
取して、分析により求める必要があるために、非破壊で
行える方法ではない。
て、まだ実用化されていないが、既に開発された放射能
計測方法がある。
配管1を見込むコリメータ見込み範囲8を複数回変化さ
せて放射能測定を行うことにより、配管内流体2の放射
能と配管1の内壁面の放射能とを分離計測する。また、
配管1の内壁面を複数の部分に分割し、それぞれの部分
における放射能面密度を求める。この方法を図12を用
いて説明する。
であり、配管内壁面12をn箇所に分割すると共に、
(n+1)箇所のコリメータ見込み範囲8で放射能測定
を行う状態を示す模式図である。
箇所の部分に分割する場合、(n+1)箇所のコリメー
タ見込み範囲8で、放射能測定を行う。それぞれの部分
での放射能面密度Xjを一様と仮定し、また、配管内流体
2中の放射能濃度Cを一様と仮定すると、下記(3)に
示す連立方程式が成立する。 Ni=Ki1×X1+Ki2×X2+Ki3×X3+・・・・+Kin×Xn+Kic×C ・・(3) (i=1、2、3、4・・・・・、n、n+1) Ni:i番目のコリメータ見込み範囲での放射能測定にお
ける測定対象核種のガンマ線計数率(cps) Kij:i番目のコリメータ見込み範囲での放射能測定にお
けるj番目の配管内壁面の放射能に対する検出効率(cp
s/Bq/cm2) Xj:配管内壁面中の測定対象核種の放射能面密度(Bq/c
m2) Kic:i番目のコリメータ見込み範囲での放射能測定にお
ける配管内流体内の放射能に対する検出効率(cps/Bq/
cm3) C:流体中の測定対象核種の放射能濃度(Bq/cm3) 上記(3)式に示す連立一次方程式は、式が(n+1)
個で、また未知数が配管内壁面12の放射能面密度X1、
X2、・・、Xnのn個と、流体内の放射能濃度Cとの合計
(n+1)個であるから、演算装置9においてそれらを
解いて配管内壁面12各部の放射能面密度Xjと、配管内
流体2中の放射能濃度Cとを求めることができる。
QAD法等を用いた計算により、あるいは実測により、
予め求めておく。
うな従来の放射能計測方法では、以下のような問題があ
る。
ば、配管内壁面12に放射能の分布がある場合であって
も、コリメータ3によるコリメータ見込み範囲8を複数
範囲設定して放射能測定を行うことにより、配管内壁面
12の放射能分布と配管内流体2の放射能とを求めるこ
とができる。
布は、配管内壁面12を複数の部分に分割し、それら個
々の部分の中では放射能分布が均一であると仮定する必
要がある。ところが、例えば水平配管の場合には、上下
方向で連続的な分布を持ち、放射能分布の均一性の仮定
が成立しない。
計測精度を高めるためには、配管内壁面12の分割数を
多く設定する必要がある。また、放射能測定は、コリメ
ータ見込み範囲8を変化させて、配管内壁面12の分割
数に1を加算した回数実施する必要がある。例えば、配
管内壁面12を5つの部分に分割すると、1回の放射能
分布の計測をコリメータ見込み範囲8を6回変化させ
て、各々のコリメータ見込み範囲8毎に計測する必要が
ある。
くするためには、1回の計測にある程度の時間をかける
必要がある。ちなみに軽水炉型の原子力発電所の冷却材
の配管1の放射能計測では、コリメータ見込み範囲8毎
に30分の計測時間を必要としている。この場合、コリ
メータ見込み範囲8を6回変化させると、1回の放射能
分布の計測に3時間の測定時間を必要とする。
原子炉冷却材中の放射能の経時変化を把握する必要があ
り、このように1回の放射能分布の計測に3時間も要し
ていては、計測中に冷却材の放射能濃度が変動する可能
性もあり、原子炉冷却材中の放射能の経時変化を把握す
ることができないという問題がある。
ものであり、配管内流体の放射能濃度及び配管内壁面に
おける放射能面密度の計測を、短時間でかつ高精度で実
施することが可能な配管内流体及び配管内壁面の放射能
の分離計測方法を提供することを目的とする。
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
となる配管における配管内流体及び配管内壁面の放射能
計測を、コリメータが備えられた遮蔽体で検出器の周囲
が覆われガンマ線を検出するガンマ線検出手段を用いて
行なう放射能の分離計測方法であって、配管の断面にコ
リメータの中心軸方向が向くようにガンマ線検出手段が
配置された計測位置を、配管の断面を含む平面上でコリ
メータの中心軸方向がほぼ平行となるようにガンマ線検
出手段を平行移動した条件下で2ヵ所以上設定し、当該
設定された各計測位置においてガンマ線計数率を計数す
る一方、配管内壁面の各部の放射能分布を表す式とし
て、当該設定された計測位置の数よりも1少ない数のパ
ラメータで表現される近似式を用い、この近似式に基づ
いて、各計測位置において計数されたガンマ線計数率
と、対応する計測位置において配管内流体及び配管内壁
面の各部の放射能密度と検出効率との積を加算して得ら
れる理論的なガンマ線計数率との間に成立する連立方程
式を解くことにより、当該配管における配管内流体及び
配管内壁面の各部の放射能を算出する。
における配管内流体及び配管内壁面の放射能計測を、開
口幅が可変のコリメータが備えられた遮蔽体で検出器の
周囲が覆われガンマ線を検出するガンマ線検出手段を用
いて行なう放射能の分離計測方法であって、配管の断面
のほぼ中心部にコリメータの中心軸方向が向くようにガ
ンマ線検出手段を配置し、コリメータの開口幅を2ケー
ス以上設定し、当該設定された各開口幅においてガンマ
線計数率を計数する一方、配管内壁面の各部の放射能分
布を表す式として、当該設定された開口幅のケース数よ
りも1少ない数のパラメータで表現される近似式を用
い、この近似式に基づいて、各開口幅において計数され
たガンマ線計数率と、対応する開口幅において配管内流
体及び配管内壁面の各部の放射能密度と検出効率との積
を加算して得られる理論的なガンマ線計数率との間に成
立する連立方程式を解くことにより、当該配管における
配管内流体及び配管内壁面の各部の放射能を算出する。
における配管内流体及び配管内壁面の放射能計測を、配
管との距離が可変のコリメータが備えられた遮蔽体で検
出器の周囲が覆われガンマ線を検出するガンマ線検出手
段を用いて行なう放射能の分離計測方法であって、配管
の断面のほぼ中心部にコリメータの中心軸方向が向くよ
うにガンマ線検出手段を配置し、配管の断面とコリメー
タとの間の距離を2ケース以上設定し、当該設定された
各距離においてガンマ線計数率を計数する一方、配管内
壁面の各部の放射能分布を表す式として、当該設定され
た距離のケース数よりも1少ない数のパラメータで表現
される近似式を用い、この近似式に基づいて、各距離に
おいて計数されたガンマ線計数率と、対応する距離にお
いて配管内流体及び配管内壁面の各部の放射能密度と検
出効率との積を加算して得られる理論的なガンマ線計数
率との間に成立する連立方程式を解くことにより、当該
配管における配管内流体及び配管内壁面の各部の放射能
を算出する。
ずれか1項の発明の配管内流体及び配管内壁面の放射能
の分離計測方法において、ガンマ線検出手段によって計
数されたガンマ線のエネルギーを識別して、測定対象と
なる対象核種のガンマ線計数率を計数し、当該計数され
た対象核種のガンマ線計数率と、このガンマ線計数率が
計数された条件における配管内流体及び配管内壁面の各
部の放射能密度と検出効率との積を加算して得られる理
論的なガンマ線計数率との間に成立する連立方程式を、
対応する近似式を用いて解くことにより、当該配管にお
ける対象核種の配管内流体及び配管内壁面の各部の放射
能を算出する。
いて図面を参照しながら説明する。
図中の符号は、図11及び図12と同一部分については
同一符号を付して示すことにする。
の形態を図1から図4を用いて説明する。
体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放
射能測定装置の構成例を示す概念図である。
関係の一例を示す概念図である。
置からのコリメータ見込み範囲との関係の一例を示す概
念図である。
及び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射
能測定装置は、図1にその構成を示すように、コリメー
タ3と、Ge検出器5と、昇降架台6と、多チャンネル
波高分析器7と、演算装置9とを備えている。
出器5を備えると共に、コリメータ3の先端にコリメー
タ開口部4を備えている。そして、このコリメータ中心
軸21を配管1の方向に向け、配管1及び配管1内を流
れる配管内流体2から放出されるガンマ線を、コリメー
タ3を介してGe検出器5が検出できるように配置して
いる。
れる配管内流体2から放出されるガンマ線を検出すると
共に、その出力信号を多チャンネル波高分析器7に出力
する。
5から出力された信号を基に、エネルギー別の計数率
(単位時間当たりの計数)を求め、演算装置9に出力す
る。
ており、これが昇降することによってコリメータ3の高
さを変化させる。これによって、図2に一例を示すよう
に、配管1の断面におけるコリメータ見込み範囲8(#
a〜c)を変化させることができるようにしている。図
2に示すコリメータ見込み範囲8(#b)は、配管1の
中心にコリメータ中心軸21を向けることによって得ら
れる範囲であり、コリメータ見込み範囲8(#a)は、
昇降架台6を上昇させることによって得られる範囲であ
り、コリメータ見込み範囲8(#c)は、昇降架台6を
下降させることによって得られる範囲である。
から出力された計数率データを用いて、組み込まれた演
算式に従って配管内流体2及び配管内壁面12の各部の
放射能を算出する。この演算装置9が行なう放射能の算
出方法を図3を用いて以下に説明する。
般に場所によって異なる。特に水平配管の場合、配管の
下側に放射性核種が沈積するので、配管の上側よりも配
管の下側の方が放射能面密度は高くなる。
…、Xmは、配管内壁面12におけるそれぞれの分割区分
に対応した放射能面密度である。また計測点P1、P2、P
3、…、Pnは、それぞれコリメータ見込み範囲8の始点
に相当し、この高さにGe検出器5が設置されているこ
とを示す。
おいてGe検出器5に検出される計測対象核種のガンマ
線計数率Niは前述した(3)式で記述される。
線計測のシミュレーション、あるいは放射能強度があら
かじめ正確に定量された標準線源を配管内壁面12の所
定の場所jに配置して、計測点Piにおける放射線計測を
行い、予め求めておく。
X3、・・・・、Xm、及び流体中の放射能濃度Cは未知数であ
り、全部で(m+1)個ある。一方、式の数は計測点の
数であるn個である。
り多く設定した方が、実際の分布を精度よく表せる。一
方、計測時間の観点からは、計測点Piの数nを少なく設
定する程計測時間を短縮することができる。
より多く設定し、計測点Piの数nより少なく設定した結
果、未知数の数(m+1)が、式の数nよりも多くなっ
た場合には、上述した(3)式のみからでは、配管内壁
面12の各分割区分における放射能面密度X1、X2、X3、
・・・・、Xm、及び流体中の放射能濃度Cを求めることがで
きない。
壁面12の放射能面密度Xjの形態について、予め得られ
ている情報を基に、下記(4)式に示すように(n−
1)個のパラメータY1、Y2、Y3、・・・、Yn-1を用いた
関数で表す。 Xj=Xj(Y1、Y2、Y3、・・・、Yn-1)・・・・(4) (j=1,2,3・・・・m) 上記(4)式を上記(3)式に代入することにより、未
知数の数はパラメータY1、Y2、Y3、・・・、Yn-1、及び
配管内流体2の放射能濃度Cのn個となり、式の数と一
致する。
りパラメータY1、Y2、Y3、・・・、Yn-1、及び配管内流
体2の放射能濃度Cを求める。さらに、求められたパラ
メータY1、Y2、Y3、・・・、Yn-1を上記(4)式に代入
して配管内壁面12の放射能面密度X1、X2、X3、・・・・、
Xmを求める。
2及び配管内壁面12の放射能の分離計測方法では、配
管内壁面12の分割数mを多く設定しても、パラメータ
の数(n−1)より1だけ多いn個の計測点P1、P2、P
3、…、Pnを設定することにより、配管内壁面12で分
割したすべての場所での放射能面密度X1、X2、X3、・・・
・、Xm、及び配管流体2の放射能濃度Cを算出する。
について以下に述べる。
分布を表すもので、基本的には配管1内の放射能分布の
実測データにより経験的に設定する。最も簡単な例は、
配管内壁面12に亘って一様に放射能が分布した場合で
ある。この場合、パラメータは一つになるので、計測点
は2ヵ所で良い。このような一様分布は、一般に垂直配
管について適用できる分布である。
部に蓄積することから、一様分布を適用することはでき
ない。水平配管で最も簡単な放射能分布式は、配管1の
最上部から最下部にかけて線形的に放射能が変化する下
記(5−1)式、(5−2)式に示すような分布式であ
る。 Xj={(j-1)Xp+(p-j)X1}/(p-1) 但し、j=1〜p ・・(5−1) Xj={(m-j+1)Xp+(j-p)X1}/(p-1) 但し、j=p+1〜m・・(5−2) ここで p:(m+2)/2 X1:配管最上部での放射能面密度(Bq/cm2) Xp:配管最下部での放射能面密度(Bq/cm2) この場合パラメータは配管1の最上部での放射能面密度
X1と、配管1の最下部での放射能面密度Xpとの2つであ
るので、3点の計測点が必要となる。このような場合に
は、図2に示したような3点の計測点で計測すれば良
い。
として、下記(6−1)式、(6−2)式で表される対
数近似を適用する場合もある。 Xj=X1exp(μj) 但し、j=1〜p ・・(6−1) Xj= X1exp{μ(m+2-j)} 但し、j=p+1〜m ・・(6−2) ここで p=(m+2)/2 μ={ln(Xp/X1)}/p X1:配管の最上部での放射能面密度(Bq/cm2) Xp:配管の最下部での放射能面密度(Bq/cm2) この場合も、パラメータは配管1の最上部での放射能面
密度X1と、配管1の最下部での放射能面密度Xpとの2つ
であるので、3点の計測点が必要となる。
1)式、(7−2)式に示すように2次関数で近似でき
る場合もある。 Xj=Y1+j×Y2+j^2×Y 但し、j=1〜p ・・(7−1) Xj= Y1+(m+2-j)×Y2+(m+2-j)^2×Y3 但し、j=p+1〜m・・(7−2) この場合、パラメータはパラメータY1、Y2、Y3の3つで
あり4点の計測点が必要となる。
2及び配管内壁面12の放射能の分離計測方法を適用し
た放射能測定装置は、測定対象となる配管1における配
管内流体2及び配管内壁面12の放射能計測を、コリメ
ータ3が備えられた遮蔽体で周囲が覆われガンマ線を検
出するGe検出器5を用いて行なう。
21方向が向くようにGe検出器5が配置された計測位
置Piを、配管1の断面を含む平面上でコリメータ中心軸
21方向がほぼ平行となるようにGe検出器5を平行移
動した条件下で2ヵ所以上(P1〜Pn)設定し、設定され
た各計測位置P1〜Pnにおいてガンマ線計数率を計数す
る。
を表す式として、設定された計測位置P1〜Pnの数よりも
1少ない数(n−1)のパラメータで表現される近似式
を用い、この近似式に基づいて、各計測位置P1〜Pnにお
いて計数されたガンマ線計数率と、対応する計測位置Pi
において配管内流体2及び配管内壁面12の各部の放射
能密度と検出効率との積を加算して得られる理論的なガ
ンマ線計数率Niとの間に成立する連立方程式を解くこと
により、当該配管1における配管内流体2及び配管内壁
面12の各部の放射能を算出する。
に係る配管内流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方
法を適用した放射能測定装置の動作について説明する。
び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能
測定装置の動作を示すフローチャートである。
の高さが計測点P1の位置ににセットされる(S1)(S
2)。
おけるガンマ線が計測され、その結果が、多チャンネル
波高分析器7に出力される(S3)。
器5から出力された結果が特定エネルギー毎に分割され
ることによって、対象とする核種から放出されたガンマ
線計数率N1が求められ、その結果が、演算装置9に出力
される(S4)。
を、(3)式の左辺として記憶すると共に、対応する右
辺の式を、予め入力された放射能分布を表す経験式に基
づいて整理し共に記憶する(S5)。この方法について
以下に示す。
と、配管内壁面12の放射能分布を表す経験式とが予め
入力されている。ここでは、仮に、前述した(5−1)
式及び(5−2)式に示すような経験式が入力されてい
るとする。この場合、配管内壁面12の各部(1、2、
3、・・、p、・・、m)における放射能面密度X1、X2、X
3、・・、Xp、・・Xmは、全てX1とXpとで表される。
いて未確定の変数は放射能面密度X1、Xpと放射能濃度C
との3変数のみとなる。
2のおのおのの部位jの、各計測点Piからの検出効率Kij
について、予め、標準線源を用いた校正試験により求め
られた値が記憶されている。
密度X1、Xpと放射能濃度Cとを確定するためには、ガン
マ線計数率を3箇所の計測点(P1、P2、P3)で測定し、
得られる3つの方程式を用いて解く必要がある。
の測定が完了するまでステップS1〜ステップS5まで
を繰り返し、3箇所の計測点(P1、P2、P3)での測定が
完了し、3つの方程式を得た場合(S6:Yes)に
は、これら3つの方程式を解くことによって、放射能面
密度X1、Xpと放射能濃度Cとが得られるとともに、配管
内壁面12の各部位における放射能面密度Xj及び配管内
流体2の放射能濃度Cが算出される(S7)。
コリメータ3の移動、ガンマ線計数率の測定、データの
記憶、放射能の算出といった動作は、図1に示す放射能
測定装置に、全体を制御するパーソナルコンピュータ
と、パーソナルコンピュータからの制御命令に基づいて
昇降架台6を所定の距離移動させるシークエンサ回路と
を備えることによって、定期的かつ自動的に実行するこ
ともできる。
内流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法において
は、配管内壁面12の放射能分布を表す式を適用するこ
とによって、計測点を大幅に減らすことができる。
と、配管内流体2の放射能濃度との両方を非破壊でかつ
短時間に求めることが可能となる。
の形態を図5から図6を用いて説明する。
体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放
射能測定装置の構成例を示す正面図、また図6は、図5
に示す放射能測定装置の平面図である。図5、図6と
も、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
は、垂直配管の配管内壁面12における放射能面密度
と、配管内流体2の放射能濃度とを測定するものであ
り、第1の実施の形態に係る放射能測定装置が備えてい
た昇降架台6の代わりに、水平移動用レール14が設け
られた架台15を備えており、この水平移動用レール1
4の上を、この水平移動用レール14に沿って移動可能
なようにコリメータ3を配置している。
実施の形態に係る放射能測定装置と同一である。したが
って、ここでは、異なる点のみについて説明する。
及び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射
能測定装置は、ほぼ水平に固定された架台15上に水平
移動用レール14と、コリメータ水平移動用モータ16
とを備えており、この水平移動用レール14上にGe検
出器5を内部に備えたコリメータ3を配置するととも
に、コリメータ水平移動用モータ16によってこのコリ
メータ3を水平移動用レール14に沿って移動できるよ
うにしている。
に係る放射能測定装置の作用について説明する。
装置では、垂直な配管1に対しても、水平移動用レール
14上でコリメータ3を移動させることにより、図3の
例に示すように、配管1の断面に対して複数の計測点Pi
が得られる。
定装置と同様に、コリメータ3の移動、ガンマ線計数率
の測定、データの記憶といった一連の動作を、図5及び
図6に示す放射能測定装置に、全体を制御するパーソナ
ルコンピュータを備え、コリメータ水平移動用モータ1
6が、このパーソナルコンピュータからの指示によって
コリメータ3を水平移動用レール14上で所定の距離移
動させることによって、定期的かつ自動的に実行するこ
ともできる。
流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した
放射能測定装置では、第1の実施の形態で得られた効果
を、垂直配管に対しても同様に実現することが可能とな
る。
の形態を図7から図8を用いて説明する。
体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放
射能測定装置の構成例を示す平面図である。
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
は、開口幅可変式コリメータ19を備えることにより、
コリメータ開口部4の開口幅を変化できるようにしてい
る。
及び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射
能測定装置は、ほぼ水平に固定された図示しない架台上
にGe検出器5を内部に備えたコリメータ3を配置す
る。また、配管1側を、一対の開口幅可変式コリメータ
19としている。この一対の開口幅可変式コリメータ1
9の両側が、コリメータ中心軸21に対してそれぞれ対
称にに動くことによって、コリメータ開口部4の開口幅
は変化する。
9の両側の距離を広くすることによって、コリメータ開
口部4の開口幅を広くした状態を示す例であり、図7
(b)は、開口幅可変式コリメータ19の両側の距離を
狭くすることによって、コリメータ開口部4の開口幅を
狭くした状態を示す例である。
は、図1に示す第1の実施の形態に係る放射能測定装置
と同様に、Ge検出器5から出力された信号を基に、エ
ネルギー別の計数率(単位時間当たりの計数)を計数す
る多チャンネル波高分析器7と、多チャンネル波高分析
器7からの出力を基に放射能を計算する演算装置9を備
えているが、図7ではそれらを省略している。
出方法についても、第1の実施の形態で説明した方法と
同様であるので、ここでは重複説明を避ける。
2及び配管内壁面12の放射能の分離計測方法を適用し
た放射能測定装置は、測定対象となる配管1における配
管内流体2及び配管内壁面12の放射能計測を、コリメ
ータ開口部4の開口幅が可変の開口幅可変式コリメータ
19が備えられた遮蔽体で周囲が覆われガンマ線を検出
するGe検出器5を用いて行なう。
メータ中心軸21の方向が向くようにGe検出器5を配
置し、コリメータ開口部4の開口幅を2ケース以上設定
し、当該設定された各開口幅においてガンマ線計数率を
計数する。
を表す式として、当該設定された開口幅のケース数より
も1少ない数のパラメータで表現される近似式を用い、
この近似式に基づいて、各開口幅において計数されたガ
ンマ線計数率と、対応する開口幅において配管内流体2
及び配管内壁面12の各部の放射能密度と検出効率との
積を加算して得られる理論的なガンマ線計数率Niとの間
に成立する連立方程式を解くことにより、当該配管1に
おける配管内流体2及び配管内壁面12の各部の放射能
を算出する。
に係る配管内流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方
法を適用した放射能測定装置の動作について説明する。
び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能
測定装置の動作を示すフローチャートである。
フローチャートのうちのステップS2をステップS12
としたものであり、その他のステップは同じである。し
たがって、ここでは、異なる点を中心に述べ、重複説明
を避ける。
て、所定の開口幅P1にセットされる(S1)(S1
2)。
ころで説明したのと同様(S3〜S5)にして、演算装
置9において、計測されたガンマ線計数率N1を、(3)
式の左辺として記憶すると共に、対応する右辺の式を、
予め入力された放射能分布を表す経験式に基づいて整理
し共に記憶する。
と、未確定変数の数とが等しくなるまで、コリメータ開
口部4の開口幅を変化させた条件下での計測を行なう
(S6:No→S1〜S5)。
口幅可変式コリメータ19の両側を、コリメータ中心軸
21に対してそれぞれ対称に移動させることによって調
節される。
幅可変式コリメータ19の距離を広くすることによっ
て、コリメータ開口部4の開口幅が広められ、これに伴
ってコリメータ見込み範囲20も拡大される。一方、図
7(b)に示すように、開口幅可変式コリメータ19の
距離を狭くすることによって、コリメータ開口部4の開
口幅が狭められ、これに伴ってコリメータ見込み範囲2
0も縮小される。
は、コリメータ中心軸21を移動させることによって所
定の計測点Piを得ていたが、本実施の形態では、開口幅
を変化させてコリメータ見込み範囲20を変化させるこ
とが所定の計測点Piを得ることに相当する。
開口幅Piに応じた、配管内壁面12のおのおのの部位j
の検出効率Kijを、標準線源を用いた校正試験によって
あらかじめ求め、この値を演算装置9に記憶している。
数について一連の処理を行い、得られた方程式を解くこ
とによって、未確定の変数が確定し、配管内壁面12の
放射能面密度Xj及び配管内流体2の放射能濃度Cが算出
される(S7)。
調節、ガンマ線計数率の測定、データの記憶、放射能の
算出といった一連の動作は、図7に示す放射能測定装置
に、全体を制御するパーソナルコンピュータと、パーソ
ナルコンピュータからの制御命令に基づいて開口幅可変
式コリメータ19を制御するシークエンサ回路とを備え
ることによって、定期的かつ自動的に実行することもで
きる。
内流体2及び配管内壁面12の放射能の分離計測方法に
おいては、開口幅可変式コリメータ19を用いて、コリ
メータ開口部4の開口幅を制御することにより、コリメ
ータ3を載せている架台を移動することなく、測定対象
核種のガンマ線の計数率データを取得することができ
る。
に、配管内壁面12の放射能分布を表す式を適用するこ
とによって、計測点を大幅に減らすことができる。
と、配管内流体2の放射能濃度との両方を非破壊でかつ
短時間に求めることが可能となる。
の形態を図9から図10を用いて説明する。
体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放
射能測定装置の構成例を示す平面図である。
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能測定
装置は、Ge検出器5を内部に備えたコリメータ3を、
架台15上で前後に移動できるようにしている。
装置は、ほぼ水平に固定された架台15上に、コリメー
タ中心軸21が測定対象とする配管1のほぼ中心部を向
くようにして、そのコリメータ中心軸21とほぼ平行に
配置された前後移動用レール23を敷設し、この前後移
動用レール23の上に、Ge検出器5を内部に備えたコ
リメータ3を配置する。
3に沿って前後に移動できるようになっており、コリメ
ータ3が前後移動用レール23に沿って移動することに
より、測定距離22も変化する。
レール23の最前部まで移動した状態を示す例であり、
図9(b)は、コリメータ3が前後移動用レール23の
ほぼ中央に位置している状態を示す例である。図9
(a)の状態における測定距離22(#a)は、図9
(b)の状態における測定距離22(#b)よりも短
い。
は、図1に示す第1の実施の形態に係る放射能測定装置
と同様に、Ge検出器5から出力された信号を基に、エ
ネルギー別の計数率(単位時間当たりの計数)を計数す
る多チャンネル波高分析器7と、多チャンネル波高分析
器7からの出力を基に放射能を計算する演算装置9を備
えているが、図9ではそれらを省略している。
出方法についても、第1の実施の形態で説明した方法と
同様であるので、ここでは重複説明を避ける。
2及び配管内壁面12の放射能の分離計測方法を適用し
た放射能測定装置は、測定対象となる配管1における配
管内流体2及び配管内壁面12の放射能計測を、配管1
との測定距離22が可変のコリメータ3が備えられた遮
蔽体で周囲が覆われガンマ線を検出するGe検出器5を
用いて行なう。
メータ中心軸21の方向が向くようにGe検出器5を配
置し、配管1の断面とコリメータ3との間の測定距離2
2を2ケース以上設定し、当該設定された各測定距離2
2においてガンマ線計数率を計数する。
を表す式として、当該設定された測定距離22のケース
数よりも1少ない数のパラメータで表現される近似式を
用い、この近似式に基づいて、各測定距離22において
計数されたガンマ線計数率と、対応する測定距離22に
おいて配管内流体2及び配管内壁面12の各部の放射能
密度と検出効率との積を加算して得られる理論的なガン
マ線計数率Niとの間に成立する連立方程式を解くことに
より、当該配管1における配管内流体2及び配管内壁面
12の各部の放射能を算出する。
に係る放射能測定装置の動作について説明する。
及び配管内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射
能測定装置の動作を示すフローチャートである。
すフローチャートのうちのステップS2をステップS2
2としたものであり、その他のステップは同じである。
したがって、ここでは、異なる点を中心に述べ、重複説
明を避ける。
23上で移動させることにより、所定の測定距離22に
セットする(S1)(S22)。
ころで説明したのと同様(S3〜S5)にして、演算装
置9において、計測されたガンマ線計数率N1を、(3)
式の左辺として記憶すると共に、対応する右辺の式を、
予め入力された放射能分布を表す経験式に基づいて整理
し共に記憶する。
と、未確定変数の数とが等しくなるまで、測定距離22
を変化させた条件下での計測を行なう(S6:No→S
1〜S5)。
でコリメータ3を移動させることによって調節される。
は、コリメータ中心軸21を移動させることによって所
定の計測点Piを得ていたが、本実施の形態では、測定距
離22を変化させてコリメータ見込み範囲20を変化さ
せることが所定の計測点Piを得ることに相当する。
配管内壁面12のおのおのの部位jの検出効率Kijを、標
準線源を用いた校正試験によってあらかじめ求め、この
値を演算装置9に記憶している。
数について一連の処理を行い、得られた方程式を解くこ
とによって、未確定の変数が確定し、配管内壁面12の
放射能面密度Xj及び配管内流体2の放射能濃度Cが算出
される(S7)。
線計数率の測定、データの記憶、放射能の算出といった
一連の動作は、図9に示す放射能測定装置に、全体を制
御するパーソナルコンピュータと、パーソナルコンピュ
ータからの制御命令に基づいてコリメータ3を前後移動
用レール23上で移動させるシークエンサ回路とを備え
ることによって、定期的かつ自動的に実行することもで
きる。
内流体2及び配管内壁面12の放射能の分離計測方法に
おいては、前後移動用レール23上でコリメータ3を移
動させることによって測定距離22を調節することによ
り、測定対象核種のガンマ線の計数率データを取得する
ことができる。
に、配管内壁面12の放射能分布を表す式を適用するこ
とによって、計測点を大幅に減らすことができる。
と、配管内流体2の放射能濃度Cとの両方を非破壊でか
つ短時間に求めることが可能となる。
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法によれば、配
管内流体の放射能濃度及び配管内壁面における放射能面
密度の計測を、短時間でかつ高精度で実施することが可
能となる。
壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能測定装置
の構成例を示す概念図。
示す概念図。
メータ見込み範囲との関係の一例を示す概念図。
壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能測定装置
の動作を示すフローチャート。
壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能測定装置
の構成例を示す正面図。
壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能測定装置
の構成例を示す平面図。
壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能測定装置
の動作を示すフローチャート。
壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能測定装置
の構成例を示す平面図。
内壁面の放射能の分離計測方法を適用した放射能測定装
置の動作を示すフローチャート。
所の配管内壁面の放射能を測定する放射能測定装置の概
念図。
内壁面12をn箇所に分割すると共に、(n+1)箇所
のコリメータ見込み範囲8で放射能測定を行う状態を示
す模式図。
Claims (4)
- 【請求項1】 測定対象となる配管における配管内流体
及び配管内壁面の放射能計測を、コリメータが備えられ
た遮蔽体で検出器の周囲が覆われガンマ線を検出するガ
ンマ線検出手段を用いて行なう放射能の分離計測方法で
あって、 前記配管の断面に前記コリメータの中心軸方向が向くよ
うに前記ガンマ線検出手段が配置された計測位置を、前
記配管の断面を含む平面上で前記コリメータの中心軸方
向がほぼ平行となるように前記ガンマ線検出手段を平行
移動した条件下で2ヵ所以上設定し、 当該設定された各計測位置においてガンマ線計数率を計
数する一方、前記配管内壁面の各部の放射能分布を表す
式として、当該設定された計測位置の数よりも1少ない
数のパラメータで表現される近似式を用い、この近似式
に基づいて、前記各計測位置において計数されたガンマ
線計数率と、対応する計測位置において前記配管内流体
及び前記配管内壁面の各部の放射能密度と検出効率との
積を加算して得られる理論的なガンマ線計数率との間に
成立する連立方程式を解くことにより、当該配管におけ
る前記配管内流体及び前記配管内壁面の各部の放射能を
算出することを特徴とする配管内流体及び配管内壁面の
放射能の分離計測方法。 - 【請求項2】 測定対象となる配管における配管内流体
及び配管内壁面の放射能計測を、開口幅が可変のコリメ
ータが備えられた遮蔽体で検出器の周囲が覆われガンマ
線を検出するガンマ線検出手段を用いて行なう放射能の
分離計測方法であって、 前記配管の断面のほぼ中心部に前記コリメータの中心軸
方向が向くように前記ガンマ線検出手段を配置し、 前記コリメータの開口幅を2ケース以上設定し、当該設
定された各開口幅においてガンマ線計数率を計数する一
方、前記配管内壁面の各部の放射能分布を表す式とし
て、当該設定された開口幅のケース数よりも1少ない数
のパラメータで表現される近似式を用い、この近似式に
基づいて、前記各開口幅において計数されたガンマ線計
数率と、対応する開口幅において前記配管内流体及び前
記配管内壁面の各部の放射能密度と検出効率との積を加
算して得られる理論的なガンマ線計数率との間に成立す
る連立方程式を解くことにより、当該配管における前記
配管内流体及び前記配管内壁面の各部の放射能を算出す
ることを特徴とする配管内流体及び配管内壁面の放射能
の分離計測方法。 - 【請求項3】 測定対象となる配管における配管内流体
及び配管内壁面の放射能計測を、配管との距離が可変の
コリメータが備えられた遮蔽体で検出器の周囲が覆われ
ガンマ線を検出するガンマ線検出手段を用いて行なう放
射能の分離計測方法であって、 前記配管の断面のほぼ中心部に前記コリメータの中心軸
方向が向くように前記ガンマ線検出手段を配置し、 前記配管の断面と前記コリメータとの間の距離を2ケー
ス以上設定し、当該設定された各距離においてガンマ線
計数率を計数する一方、前記配管内壁面の各部の放射能
分布を表す式として、当該設定された距離のケース数よ
りも1少ない数のパラメータで表現される近似式を用
い、この近似式に基づいて、前記各距離において計数さ
れたガンマ線計数率と、対応する距離において前記配管
内流体及び前記配管内壁面の各部の放射能密度と検出効
率との積を加算して得られる理論的なガンマ線計数率と
の間に成立する連立方程式を解くことにより、当該配管
における前記配管内流体及び前記配管内壁面の各部の放
射能を算出することを特徴とする配管内流体及び配管内
壁面の放射能の分離計測方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
配管内流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法にお
いて、 前記ガンマ線検出手段によって計数されたガンマ線のエ
ネルギーを識別して、測定対象となる対象核種のガンマ
線計数率を計数し、 当該計数された前記対象核種のガンマ線計数率と、この
ガンマ線計数率が計数された条件における前記配管内流
体及び前記配管内壁面の各部の放射能密度と検出効率と
の積を加算して得られる理論的なガンマ線計数率との間
に成立する連立方程式を、対応する前記近似式を用いて
解くことにより、当該配管における前記対象核種の前記
配管内流体及び前記配管内壁面の各部の放射能を算出す
ることを特徴とする配管内流体及び配管内壁面の放射能
の分離計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11326785A JP3129420B1 (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 配管内流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法 |
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JP11326785A JP3129420B1 (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 配管内流体及び配管内壁面の放射能の分離計測方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3129420B1 JP3129420B1 (ja) | 2001-01-29 |
JP2001141829A true JP2001141829A (ja) | 2001-05-25 |
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---|---|---|---|
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- 1999-11-17 JP JP11326785A patent/JP3129420B1/ja not_active Expired - Fee Related
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