JPS62200279A - 放射能分布測定方法 - Google Patents

放射能分布測定方法

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JPS62200279A
JPS62200279A JP4179786A JP4179786A JPS62200279A JP S62200279 A JPS62200279 A JP S62200279A JP 4179786 A JP4179786 A JP 4179786A JP 4179786 A JP4179786 A JP 4179786A JP S62200279 A JPS62200279 A JP S62200279A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野〕 本発明は、放射能分布測定方法に係り、特に人体等に存
在する放射性物質の量及びその分布を求めるのに好適な
放射能分布測定方法に関する。
〔発明の背景〕
体内被ばく線量を求める方法は、特開昭59−9112
76号公報の8頁上部左欄、9行から同頁下部左欄、1
2行に詳細に述べられている。ここで説明されている国
際放射線防護委員会(ICRP)にて提案されている体
内被ばく線量評価方法は、放射性核種の摂取から排泄ま
での体内移行を代謝モデルを用いて各器官中の総壊変数
を求めている(ICRP Publlcation 3
0作業者による放射性核種の摂取限度Part 1;P
ergamon Press: 0xford:111
80)。この代謝モデルでは、摂取した放射性物質の摂
取時期及び摂取量、さらに摂取した放射性物質の性状(
例えば、化学形態、粒子径等)についてのデータ、さら
に、各コンパートメントにおける放射性物質の排泄係数
についてのデータが必要である。このうち、放射性物質
の摂取時期及び摂取量、性状のデータは、特開昭59−
99276号公報に記載されているように、身長方向に
おける放射性物質の一次元分布を測定し、これに基づい
て推定している。一方、摂取した放射性物質の排泄係数
についてのデータは、ICRPが勧告している値を用い
ている。従って、この排泄係数のデータは、平均的な値
であって、被測定者個人に適用した場合には被ばく線量
評価の精度が低下する可能性がある。
被測定者個人に対する排泄係数のデータは、被測定者内
部における放射性物質の三次元分布を測定することによ
って、ある程度推定できることができる。従って、被ば
く線量評価精度の向上が期待できる。
体内放射能分布を求める従来の方法は、特開昭57−1
75272号公報に記載されているように、被測常体外
に配置された放射線検出器が、被測定体内で放射された
放射線のうち被測定体内で散乱及び吸収されない放射線
強度のみを検知し、放射線強度をもとに被測定体内の放
射能分布を演算して求めていた。この演算は、被測定体
内を仮想的に小領域に分割して各小領域内に単位放射能
があるとしたときの放射線検出器の応答(応答関数)を
予じめ求めておけば、実際に放射線検出器で検知された
値がその応答関数と」二記小領域内に存在する未知の放
射能との一次結合で表わすことができるという原理に基
づいている。
したがって、この方法では、被測定体内を仮想的に分割
する小領域数、すなわち、未知の放射能数は空間的に異
なる位置の放射線検出器で検知した値の数より多くする
ことはできない。このため。
被測定体内の放射能分布をより詳細に測定しようとする
場合には、より多くの空間的に異なる位置で放射線を検
知する必要があり、測定時間が長くなるという問題があ
った。
また、特開昭59−99276号公報記載のように、体
内の身長方向−次元分布を測定する場合においても、検
出器前面にコリメータをつけ、被測定体内で散乱及び吸
収されない放射線強度のみを検知して、該強度に基づい
て一次分布を求めていた。この場合も、身長方向の分布
をより詳細に求めるためには、身長方向の測定点数を増
やす必要があり、前記同様、測定時間が長くなるという
問題があった。
長くすることはなしに被測定体から放出された放射線を
高効率で検知し、被測定体内の放射能分布をより詳細に
測定する方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
第13図及び第14図は、人体1の横断面内の2次元の
放射能分布を求める場合を例にとり本発明の原理を示し
たものである。人体1内に単一のエネルギEoのγ線を
放出する放射性核種があり、人体1から放射されたγ線
が人体1外に配置されて人体1の周囲を移動する放射線
検出器2にて検出される。人体1内を仮想的にN個の小
領域に分割し、これらの小領域内の放射能を求めること
とする。第13図において、人体1内を仮想的にN個の
小領域に分割したときのi領域内にある放射性核種から
放射されたγ線のうちj位置の放射線検出器2で検出さ
れるγ線としは、人体1内で散乱及び吸収されないで透
過してきたエネルギE。
の非散乱γ線3と、エネルギEoのγ線が人体1内で1
回、あるいは複数回散乱されて透過してきたエネルギー
Eh  (<Eo )の散乱γ線とがある。
第14図では、散乱点4で1回散乱された場合を示して
いる。したがって、放射線検出器2で検知されるγ線エ
ネルギースペクトルは、次式で表わすことができる。
ICJk=ΣIRa*kq1        ・・・・
・・(1)(i=1.・・・、N、j=1.・・・、M
、 k = 0 、・・・、L)ここで、ICJ’はj
位置の放射線検出器2で測定したエネルギーEkのγ線 の強度、 IRJI’は応答関数(i領域に単位数射能があるとき
のj位置の 放射線検出器2で測定した エネルギEのγ線の強度)、 qiはi領域の放射能強度、 M、Nはγ線エネルギ数と分割小領域 数、及び Lは散乱γ線のエネルギ数である。
応答関数lRa5kは人体を被測定体としているので、
人体を模擬したファントム内に核種と強度が既知である
放射能を分布させて人体1周囲のγ線を検出することに
より、求めることができる。
第2図は、人体1から放出され放射線検出器2に入射す
るγ線のエネルギスペクトルを示している。非散乱γ線
3の人体1内のγ線パスが長くなるとエネルギEoの非
散乱γ線の強度は小さくなり(6→8)、一方、エネル
ギーEの散乱γ線の強度は大きくなる(7→9)傾向に
ある。これは、人体1内のγ線パスが長くなると、エネ
ルギE。
のγ線が人体1内で散乱及び吸収される確率が高くなる
ためである。すなわち、エネルギEkの散乱γ線のスペ
クトル形状及び強度は、γ線を放出する放射能の位置に
よって変化する。したがって、エネルギEhの散乱γ線
の強度は、エネルギEoの非散乱γ線と同様に、放射能
の位置と強度に関する情報をもっていることになる。
したがって、(1)式においては、(MX(L+1))
個の放射線測定値があることに相当し、未知数である放
射能の個数、すなわち、分割小領域数が、 N≦MX (L+1)         ・・・・・・
(2)であれば、(1)式を解くことができ、放射能分
布を求めることができる。これは、エネルギE。
の非散乱γ線だけを検知する従来の方法に比較して(L
+1)倍より詳細な放射能分布を求めることができるこ
とに相当する。人体1の周囲で放射線を測定した回数が
同じであっても、すなわち。
同じ放射線測定時間で従来方法より詳細な放射能分布を
求めることができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第4図により説明す
る。本実施例は、人間が呼吸などにより放射性物質を摂
取した場合、該放射性物質の人体内の量及び分布を測定
する装置に本発明を適用した例である。
11、は体内放射能を測定する被検者、12はNaT(
Tl)検出器を使用した放射線検出器である。放射線検
出器12には駆動機構13が設けられている。駆動機構
13には、モータ(図示せず)が設けられており、検出
器12は、この駆動機構13によって体長方向ガイドレ
ール14および周方向ガイドレール15に沿って移動し
、被検者11から放出される放射線を体表面に沿って測
定する。16は被検者用のベッドで、放射線吸収の少な
い材料、例えばプラスチックで作られている。
17はベッド16と体長方向ガイドレール14を支持す
る枠であり、放射線速へい体(図示せず)にて取囲まれ
ている。
操作部18は、操作盤22およびモニタテレビ23を有
している。操作盤22は、操作指令を駆動機構13に伝
えて駆動機構13をガイドレール14.15に沿って所
定の位置まで移動させる。
モニタテレビ23は、放射線検出器12の位置を検出す
る位置検出器(図示せず)の出力信号の動作状況を表示
する。
計測部19は、高圧電源24、増幅器25及び多重波高
分析器26を有している。高圧電源24は、放射線検出
器12を動作させるために高電圧を放射線検出器12に
印加する。放射線検出器12は、被測定者11から放出
されたγ線を検出する。放射線検出器12の出力信号は
、増幅器25で増幅される。増幅器25は、接続器27
および30にて波高分析器25およびデータ取込みイン
ターフェイス31に接続される。波高分析器26は、入
力した信号のγ線エネルギスペクトルの波高値を求める
演算部20は、データ取込みインターフェイス31、中
央処理装置32及び外部記憶装置33を有している。デ
ータ取込みインターフェイス31は、波高分析器26の
出力信号であるγ線エネルギスペクトルの波高値を中央
処理装置32に伝える。外部記憶装置33は、ROM4
0.RAM41、磁気テープ45およびディスク46か
らなる。アドレスバス47およびデータバス48は、中
央処理装置32に接続される。R,0M40゜RAM4
1、磁気テープインターフェイル43、ディスクインタ
ーフェイス44、パネルインターフェイス42、ライン
プリンタインターフェイス49およびディスクプレイメ
モリ5oは、アドレスバス47およびデータバス48に
それぞれ接続される。磁気テープ45は磁気テープイン
ターフェイス43に、ディスク46はディスクインター
フェイス44に接続される。ROM40は、汚染の有無
を判定するプログラム、光電ビークエネルギから放射性
核種を判定するプログラム、体内放射能分布を演算する
プログラムおよび内部被ばく線量を求める等のプログラ
ムのような演算プログラムを記憶している。RAM41
は、汚染判定のためのデータ及び放射性核種判定のため
のデータのような演算に必要な数値データを記憶し、し
かもワークエリアを確保する。操作部18の操作盤22
は、パネルインターフェイス42に接続される。
表示部21には、ラインプリンタ34およびディスプレ
イ35がある。ラインプリンタ34およびディスプレイ
35は、ラインプリンタインターフェイス49およびデ
ィスプレイメモリ50にそれぞれ接続されている。
第5図は、第3図の装置を被検者11の頭部側から見た
構造を示している。
上記のように構成される放射能測定装置による被測定者
11の放射能分布の測定を以下に説明する。被測定者1
1をベット16上に寝かせる。操作員は、操作盤22の
放射能測定用の第1のスタートボタンを押す。この指令
は、パネルインターフェイス42を介して中央処理装置
32に伝えられる。中央処理装置32は、ROM40に
格納されている第1図に示すプログラムを呼出し、その
プログラムに従って被測定者11の放射能測定に必要な
操作及び演算を実施する。中央処理装置32は、パネル
インターフェイス42および操作盤22を介して駆動装
置13に指令を送り、放射線検出器12をガイドレール
1.5.14に沿って移動させる(ステップ60)。同
時に、接続器30に信号を送って増幅器25と接点29
を接続させる(ステップ61)、放射線検出器12は、
その移動に伴って被測定者11の周方向及び身長方向の
放射線を測定する。放射線検出器12の出力信号は、増
幅器25にて増幅された後、データ取込みインターフェ
イス31より中央処理装置32に入力され(ステップ6
2)、磁気テープ45またはディスク46に記憶される
。放射線測定値に基づいて被測定者11の放射性物質に
よる汚染の有無を判定する(ステップ63)。すなわち
、この判定は、被測定者11が通常の状態で所有してい
る放射能の所定値と前述した放射能の測定値とを比較す
ることによって行われる。後者の値が前者の値以下であ
る場合は、その人は放射性物質に汚染されていなく、そ
こで検査は終了する(ステップ69)。
後者の値が前者の値を上回っている場合は放射性物質に
て汚染されているので、その人に対しては以下に示すよ
うな検査が実施される。接続器27を接点29につなぐ
(ステップ64)。そして、放射線検出器12をガイド
レール15,1.4に沿って移動させ、被測定者11の
周囲で放射線強度を測定する(ステップ65)。放射線
検出器12の出力信号(測定された放射線強度)は、増
幅器25経由で波高分析器26に送られる。波高分析器
26は、入力した信号の波高分析を行ってγ線エネルギ
スペクトルの波高分布(第7図)を出力する。このγ線
エネルギスペクトルの波高分布は、データ取込みインタ
ーフェイス31より中央処理装置32内に取込まれ、デ
ィスク46(または磁気テープ45)内に記憶される(
ステップ66)。放射線検出器12による測定が完了し
た時点で被測定者11は、ベッド16より降りる。
以降は、以下に示す処理が演算部20にて行なわれる。
放射能汚染をもたらしている放射性核種の決定をステッ
プ67にて行う。放射性核種決定の処理を、第2図に基
づいて詳細に説明する。
入力されたγ線エネルギスペクトルの波高分布がディス
ク46より取出され、光電ピークの数を把握する(ステ
ップ67A)、RAM4 ]は、第6図に示すようにあ
らゆる放射性核種に対する光電ピークエネルギEの値を
記憶している。光電ピークエネルギEは、放射性核種に
対応して決っている。ディスク46から取出されたγ線
エネルギスペクトルの波高分布(測定値)から光電ピー
クエネルギEoは、光電ピーク成分の最大値である(第
7図)。RAM41に記憶されている光電ピークエネル
ギEの1つの値を取出す(ステップ67C)。光電ピー
クエネルギEoと1つの光電ピークエネルギEを比較す
る(ステップ67D)。
Eo=Eであれば、汚染源である放射性核種が決定され
る(ステップ67E)。すなわち、その光電ピークエネ
ルギEに対応する放射性核種が、もとめる放射性核種で
あるoEoとEが異なるばあいは、RAM41から別の
光電ピークエネルギEの値が取出され、ステップ67C
の処理が再度行われる。この操作は、Eo=Eとなるま
で繰り返(I5) えされる。1つの放射性核種が決定された後、他に放射
性核種が決定されていない光電ピークの存在の有無を判
定する(ステップ67F)。その光電ピークが存在する
場合は、ステップ67A〜76Fの処理が繰り返される
。これらの処理は、光電ピークの数だけ繰り返されてそ
の数に等しい数の放射性核種が選定される。決定された
放射性核種名は、ディスク46内に記憶される。
次に、第1図における体内放射能分布演算(スするγ線
のエネルギスペクトルが測定できるとしたが、NaI(
TI)検出器である放射線検出器12で測定されるのは
、放射線検出器12の内部における散乱、測定系の統計
的変動を含んだ波高分布である。その波高分布の例を第
7図にしめす。
第7図は、被測定者11内に単一の光電ピークエネルギ
Eoを放出する放射性核種がある場合の放射線検出器1
2の出力である。この波高分布は、γ線エネルギスペク
トルと同様に、第8図に示すように、放射能の位置と強
度に関する情報をもっている。したがって、(1)式を
次式に書き換えることができる。
CJ ’ =ΣRa+kqi          ・・
・・・・(3)(i=1.・・・tNt tl = 1
 、・・・、M、に=1.・・・、L)ここで、CJk
はj位置で測定したにチャンネルの計数率、 RJ 1 ’は応答関数(i領域に単位放射能があると
き、j位置で測定 したにチャンネルの計数率)、 qiはi領域の放射能強度、 M、Nは被検体周囲で測定した空間的 位置の数と分割小領域数及び Lはチャンネル数である。
応答関数Rt t ’は、標準人体ファントム内に放射
性核種と放射線強度が既知の放射能を入れて測定するこ
とにより求めることができ、これをディスク46に記憶
しておく。実際の演算では、ディスク6より読出された
応答関数Ra t ”が実際に測定された被測定者1】
の体格(身長9体重、胸囲等)に合わせて補正された上
で用いられる。
応答関数RJ 1 kの詳細な求め方を以下に説明する
。人体を模擬した種型人体ファントム内を第13図と同
様にN個の小領域に分割し、それらの小領域の1つ(例
えば第13図のi領域)に単位放射線強度(例えば1μ
Ci)の放射線源を1個設置し、この放射線源から放出
されたγ線を標準人体ファントムの外部にあるj位置に
設置された放射線検出器にて測定することにより、1つ
の小領域に対する応答関数R1l’を実験的に求めるこ
とができる。すなわち、j位置の放射線検出器で測定さ
れた単位放射線強度の放射線源に対するγ線エネルギス
ペクトルの波高分布は、第7図に対応するものとなる。
エネルギEOの部分が非散乱のγ線に対するγ線エネル
ギスペクトルの波高分布であり、COの部分が散乱した
γ線に対するγ線エネルギスペクトルの波高分布である
。このような波高分布に基づいて応答関数Rt t ’
が求められる。単位放射線強度の放射線源を標準人体コ
アントム内のすべての小領域に順次設置することにより
、各々の小領域毎の応答関数RJIkが求められる。
また応答関数RJIkは、計算によって求めることもで
きる。すなわち、測定対象が人体である場合には、人体
の構造(臓器の位置、大きさ及び形状)等は、解剖する
ことなしに容易に知ることができる。従って、特開昭5
9−99276号公報8頁右欄、15行に示されたよう
に、人体を数学的に表現したMIRDファントムを作る
ことができる。
ファントム内のある小領域内に放存する放射性核種から
放出されたγ線が、ファントム外に設置された放射線検
出器にどのように到達するか、さらに放射線検出器に入
射したγ線によってどのような波高分布になるかという
ことは、上記公開公報に示されたと同様にモンテカルロ
シミュレーションにて求めることができる。このように
して応答関数RJI’が求められる。
前述のようにして応答関数RJI’  (i=1.・・
・。
N+ J = 1 +・・・、M、に=1.・・・IL
)がすべて求められていれば、被測定者11を仮想的に
N個に分割した各小領域に未卸の放射線強度qjの放射
能がある放射線検出器2の波高分布(測定値)は(3)
式で求めることができる。
従って、測定した計数率CJ’及び応答関数RjIkが
厳密に求まっていれば、(3)式の連立−次元方程式を
解くことにより放射能分布qiを求めることができる。
しかし、実際には測定した計数率CJ’及び応答関数R
JI”に誤差が含まれているので、上記のように(3)
式の連立−次元方程式を解いたのでは、得られた解(放
射能分布qi)に負の値が生じたり等の不合理が生じ、
精度の良い放射能分布qiを求めることができない。
そこで、体内の放射能分布qiは、測定値C,’。
応答関数RJIkに誤差のあることを考慮して、最小二
乗法で求める。すなわち、(5)式で示す物理的制約条
件のもとで次式を最小にするqiを求める。
ここで、σ、にはCJ ’の統計誤差、及びfはRJ 
t kの誤差を考慮した係数である。
qi≧O,i=1.・・・、N       ・・・・
・・(5)この数学的解法は1種々あるがそのうちの1
つとして二次計画法を適用して容易に解くことができる
。二次計画法の解法には、例えばウオルフの方法がある
(関根著、数理計画法、岩波書店(1978)。
最小二乗法は、第8図の実線で示す測定されたγ線エネ
ルギスペクトル(01k)が応答関数RJ 1 ’を用
いて求められる基準γ線エネルギスペクトル(第8図の
破線、ΣRa+kqi)に一致するように未知数である
放射能分布qiを求めようとするものである。
このような本実施例によれば、被測定体から放出される
放射線を効率良く検出し、すなわち測定時間を長くする
ことはなしに、被測定体内の放射能分布を従来の少なく
とも2倍以にに精度良く測定できる。また、最小二乗法
を用いることによって測定値数が増加したことに対応し
ており、非散乱γ線だけを測定して放射能分布を求める
従来例に比べて各小領域における解析精度を向上できる
第1図では、測定した各チャンネルの計数率をそのまま
演算に用いる実施例を示したが、第9図は計数率の選び
方の別の実施例を示している。この実施例は、隣接する
複数のチャンネルの計数値の和を1つの計数率測定値と
するものである。1つにまとめるチャンネル数は1例え
ば、NaI(T1)検出器である放射線検出器の半値幅
とすることができる。また1図示はしていないが、波高
分布測定値を平滑化処理を実施後、第7図及び第9図に
示すように測定計数率を選んでも良い。これらの場合、
測定計数率の統計誤差が小さくなり、放射能分布演算の
精度が向上する。
以上の実施例では、被測定者11内には単一核種の放射
能がある場合を示したが、複数の核種が存在していても
可能である。第10図は、L87C5及び60COの2
つの放射性核種が存在しているときのγ線エネルギスペ
クトルの波高分布測定値である。このとき、(2)式と
同様に次式が成り立つ。
答関数、及び q1+Plは工87Cs  及び66COの放射能強度
である。
応答関数R□ wsjlkは、1つの放射性核種の場合
と同様に独立して求めることができる。したがって、放
射能分布は、一つの放射性核種の場合と同様に求めるこ
とができる。
以上の実施例では、放射線検出器は1個であったが、複
数個でも同様に測定できる。この場合、測定時間は、大
巾に短縮される。
第11図は、放射性廃棄物貯蔵容器内の放射能分布を測
定するために本発明を適用した実施例である。70は被
測定体としての放射性廃棄物貯蔵容器、71は放射性廃
棄物貯蔵容器70内の放射線吸収係数を測定するための
放射性核種と放射能強度が既知である基準外部線源、7
2は容器50をはさんで基準外部線源71と対向して設
置されている放射線検出器である。基準外部線源71及
び放射線検出器72は、図示していない駆動装置によっ
て周方向73及び74、軸方向75及び76に移動可能
である。
本実施例では、被測定容器内70の構造が不明であるの
であらかじめ(3)式に示す応答関数R,lkを求めて
おくことはできない。
従って、特願昭60−44818号明細書に示されてい
るように、放射性廃棄物貯蔵容器70の周囲に基準外部
線源71を回転させ、放射性廃棄物貯蔵容器70を挾ん
で基準外部線源71と対向する放射線検出器72にて基
準外部線源71から放出されたγ線と放射性廃棄物貯蔵
容器70内の放射性核種からのγ線を検出する。放射線
検出器72の測定値の波高分布を求め、この波高分布か
ら基準外部線源71に基づく波高分布を弁別する。
応答関数RA1にの求め方を第12図に示す。先ず、弁
別した基準外部線源71に基づく波高分布から放射性廃
棄物貯蔵容器70内の放射線吸収係数分布(N個の小領
域の放射線吸収係数)を求める(ステップ80)。この
放射線吸収係数分布に基づいて、容器70内の構造物、
構成(放射性核種の種類及び配置状態)をきめる(ステ
ップ81)。次にステップ82において、応答関数Rj
1kをモンテ・カルロ計算で求める。ステップ81は、
ステップ80において求めた容器70内の放射線吸収係
数分布に基づいて、放射線吸収係数とディスク46に記
憶している。物質ごとの放射線吸収係数とを比較するこ
とにより、すなわち、第2図に示す放射性核種の決定と
同様の手順により容器70内のある小領域内の物質(水
、コンクリート。
鉄等)が決定される。
本実施例によれば、被測定体内の構造が不明であっても
、放射能分布を求めることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、被測定体から放出される放射線を効率
良く検知して、すなわち、測定時間を長くすることはな
しに、被測定体内の放射能分布を精度良く測定できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適な一実施例である放射能分布測定
方法の手順を示すフローチャート、第2図は第1図に示
すステップ67の詳細フローチャート、第3図は第1図
の実施例の手順を実行する装置の構成図、第4図は第3
図に示す演算部の詳細系統図、第5図は第3図に示す装
置の側面図、第6図は放射性核種の光電ピークエネルギ
ーを示す説明図、第7図は波高分析器の出力信号である
γ線の波高分布を示す説明図、第8図は第7図に示す波
高分布の放射線の位置依存性を示す説明図、第9図は放
射能分布演算で使用する測定データの選び方の他の実施
例を示す説明図、第10図は2つの放射性核種の分布演
算を説明する図、第11図は本発明の別の実施例を示す
説明図、第12図は第11図に示す実施例の応答関数作
成手順を示す説明図、第13図は本発明の原理を示す説
明図、第14図は放射線検出器に入射するγ線のエネル
ギースペクトルの変化を示す説明図である。 ■、11・・・被測定者、2.12・・・放射線検出器
、3・・・非散乱線、5・・・散乱線、13・・・駆動
機構、14・・・体長方向ガイドレール、15・・・周
方向ガイドレール、16・・・ベッド、17・・・支持
枠、18・・・駆動制御部、19・・・放射線測定部、
20・・・制御演算部、21・・・表示部、22・・・
操作盤、26・・・波高分析器、32・・・中央処理装
置、35・・・ディスプレ第1図 第5図 第6図 第70 千ヤネレ、竜(イモ魚目盗0 第8 区 +Yネル、−IF!。 第9図 +ギイル7是(4−f:芝目4紺) 礪10図 +ヤネル・是 C4−f:重目盛) 第1I図 グ0 第1”Z図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被測定体内から放射された放射線強度を前記被測定
    体外に設置した放射線検出器にて測定し、この測定され
    た放射線強度に基づいて、前記被測定体内で散乱及び吸
    収されない放射線及び前記被測定体内で少なくとも1回
    散乱された放射線に対する放射線エネルギースペクトル
    を求め、得られた前記放射線エネルギースペクトルの分
    布が放射性核種及びその放射線強度の分布が既知である
    模擬被測定体に対してあらかじめ求めておいた基準放射
    線エネルギースペクトルに一致するように演算すること
    により、前記被測定体内の放射能分布を算出することを
    特徴とする放射能分布測定方法。 2、前記放射線エネルギースペクトルは、前記放射線検
    出器内部にて散乱・吸収される放射線を含めて求め、前
    記基準放射線エネルギースペクトルも同様に前記放射線
    検出器内部にて散乱・吸収される放射線を含めて求めて
    おくことを特許請求の範囲第1項記載の放射能分布測定
    方法。
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