JP2001141135A - 合成樹脂製可撓管の接続口部の構造。 - Google Patents

合成樹脂製可撓管の接続口部の構造。

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JP2001141135A JP32002999A JP32002999A JP2001141135A JP 2001141135 A JP2001141135 A JP 2001141135A JP 32002999 A JP32002999 A JP 32002999A JP 32002999 A JP32002999 A JP 32002999A JP 2001141135 A JP2001141135 A JP 2001141135A
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Akio Nagayoshi
昭夫 永吉
Seiji Nagayoshi
清治 永吉
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水管として使用する軟質合成樹脂製の波形
管であって、管端に排水口に対する接続口部材を別に装
着することなく、管の端部自体を接続口部に形成した波
形管を提供する。 【解決手段】 軟質合成樹脂製の波形管Aの端部を外周
面が全長に亘って略同一径の平坦な肉厚端部5に形成
し、この肉厚端部5に排水口に接続するためのユニオン
ナット8を摺動自在に被嵌させると共に肉厚端部5の開
口端面を熱圧することによって外径方向に変形させて上
記ユニオンナット8を係止させるフランジ部6を形成し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可撓性を有する合成
樹脂製波形管又は合成樹脂製蛇腹管において、その端部
の接続口部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂製の波
形管又は蛇腹管よりなる可撓管を、台所の流し台のトラ
ップの排水口や洗面器の排水口等に接続する排水管とし
て使用する場合、従来から図10、図11 に示すように、
該管Aの端部に排水口に連結するための硬質合成樹脂よ
りなる接続口部材Bを装着している。この場合、波形管
や蛇腹管はその外周面に螺旋突条やリング状の突条53が
形成されているために、接続口部材Bを管Aの端部に被
せてその内周面を管Aの外周面に接着剤によって固着す
ると、突条53の頂部に接続口部材Bの内周面が線接触状
態で接着して接着強度が著しく低下するばかりでなく、
突条53が螺旋突条の場合には該螺旋突条間の螺旋溝を通
じて漏水が生じることになる。
【0003】このため、上記接続口部材Bにおいては、
管Aの内周面に挿嵌する短筒部B1の一端開口部の外周面
にユニオンナットCの係止用フランジ部B2を一体に形成
していると共に該フランジ部B2の端面に環状パッキンD
を固定してなる構造とし、その短筒部B1の外周面を管A
の内周面に接着剤によって全面的に接着することによっ
て管Aの端部に固着している。そして、排水口Eの端面
にパッキンDを接合させた状態にしてユニオンナットC
を排水口Eの外周面に形成している螺子部に螺締するこ
とにより管Aを排水口Eに連結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような排水管Aでは、ユニオンナットCによって排水口
Eに接続するためのフランジ部B2を一体に設けている硬
質合成樹脂製の接続口部材Bを上述したように管Aの端
部に装着する作業を必要として、製造に手間を要する上
にコスト高になるばかりでなく、接続口部材Bと管Aの
端部との接着強度を増大させるために、接続口部材Bに
上記短筒部B1を一体に設けてこの短筒部B1の外周面を管
Aの端部内周面に全面的に接着した構造としているの
で、管Aの接続端部においては短筒部B1の厚みに相当す
る寸法だけ内径が小さくなり、従って、排水口Eからの
排水抵抗が増大して円滑な流通を妨げる虞れが生じると
共に該短筒部B1の他端側の開口端面に不純物が堆積して
管を傷めたり悪臭を発するという問題点があった。
【0005】また、排水管Aは軟質塩化ビニル樹脂より
なる場合には、接続口部材Bとの接着性には問題は生じ
ないが、塩化ビニル樹脂は焼却時に多量のダイオキシン
が発生して環境汚染を引き起こすという問題点がある。
このため、近年、塩化ビニル樹脂製管に代わってダイオ
キシンの発生の虞れがないEVA樹脂やポリエチレン、
ポリプロピレン樹脂などのオレフィン系樹脂よりなる管
が用いられるようになってきているが、上記排水管Aを
このオレフィン系樹脂より作製した場合、オレフィン系
樹脂は接着性が悪いために上記接続口部材Bを一体に接
着させることができないという問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは合成樹脂製の波形管
や蛇腹管よりなる可撓管の端部に管とは別体の接続口部
材を装着することなく、ユニオンナットによる排水口と
の強固な接続を可能にすると共に排水口からの排水を円
滑に流通させることができる合成樹脂製可撓管の接続口
部の構造を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る合成樹脂製可撓管の接続口
部は、円筒状の管壁の外周面に補強線条物を内装した螺
旋突条を巻着してなる合成樹脂製波形管において、この
波形管の端部を内径が上記管壁の内径に等しく且つ外周
面が全長に亘って略同一径の平坦な肉厚端部に形成して
あり、この肉厚端部の外周面にユニオンナットを摺動自
在に被嵌させていると共に肉厚端部の開口端に上記ユニ
オンナットの係止フランジ部を一体に形成してなる構造
としている。
【0008】また、請求項2に係る発明は、合成樹脂製
可撓管は蛇腹管からなり、この蛇腹管の端部を内外周面
がそれぞれ全長に亘って略同一径の平坦な肉厚端部に形
成してこの肉厚端部の外周面にユニオンナットを摺動自
在に被嵌させていると共に肉厚端部の開口端に上記ユニ
オンナットの係止フランジ部を一体に形成してなる接続
口部の構造としている。
【0009】上記請求項1又は請求項2に記載の合成樹
脂製可撓管の接続口部の構造において、請求項3に係る
発明は、上記肉厚端部の外径を管の外径に略等しく形成
していることを特徴し、請求項4に係る発明は、上記係
止フララジ部を管の上記肉厚端部の端面を加圧、加熱す
ることによって成形してなることを特徴としている。ま
た、請求項5に係る発明は、上記係止フララジ部を管の
上記肉厚端部の開口端部外周面にこの肉厚端部と同一合
成樹脂よりなるリングを被嵌して一体化させることによ
り形成してなることを特徴としている。
【0010】
【作用】排水口に接続すべき軟質合成樹脂製の波形管又
は蛇腹管の端部を肉厚の端部に形成しているので、波形
管又は蛇腹管よりなる可撓管であるにもかかわらず、排
水口に対する接続強度が大きくなり、この肉厚端部の開
口端外周面に形成しているフランジ部にユニオンナット
を係止させて該ユニオンナットにより排水口に強固に接
続することができると共にその肉厚端部の端面に別にパ
ッキン部材を装着しておくことなく該端面を排水口の端
面に面接合させて漏水を生じさせないパッキンの役目を
兼用させることも可能となる。さらに、上記肉厚端部の
内径を波形管又は蛇腹管の内径に略等しい径に形成して
いるから、排水口からの排水を抵抗なく円滑に流通させ
ることができる。
【0011】軟質合成樹脂製の波形管又は蛇腹管の上記
肉厚端部は、管の連続製造時において管壁を形成する軟
質合成樹脂材を管の一定長部分だけ厚くすることにより
外周面に螺旋突条やリング状の突条が存在しない平坦な
肉厚部分を形成し、この肉厚部分の長さ方向の中央部を
切断することによって端部に肉厚端部を有する一定長の
波形管又は蛇腹管を簡単且つ能率よく得ることができ
る。そして、この肉厚端部の端面を請求項4に記載した
ように、加圧、加熱することによって係止フランジ部を
形成することができる。また、このような係止フランジ
部は請求項5に記載したように、肉厚端部の開口端部外
周面にこの肉厚端部と同一合成樹脂よりなるリングを被
嵌して一体化させることにより形成することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面について説明すると、図1、図2において、AはEV
A樹脂やポリエチレン、ポリプロピレン樹脂などのオレ
フィン系樹脂、或いは塩化ビニル樹脂よりなる軟質合成
樹脂製の波形管で、その管壁1を薄肉円筒形状に形成し
ていると共にこの管壁1の内周面を全長に亘って略同一
径の平坦な内周面2に形成してあり、該管壁1の外周面
に同一合成樹脂材によって中空螺旋突条3を一体に形成
し、この中空螺旋突条3内に補強線条物4を連続螺旋状
に内装してなるものである。
【0013】さらに、この軟質合成樹脂製波形管Aの一
端部にこの波形管Aと同一の合成樹脂材によって接続口
部A1を形成しているものであり、この接続口部A1は波形
管Aの一端部を外径方向に厚い肉厚端部5に形成すると
共に該肉厚端部5の開口端部外周面に円環形状のフラン
ジ部6を一体に形成してなるものである。接続口部A1
上記肉厚端部5の内周面は波形管Aの一端部内周面によ
って形成されているため、波形管Aの上記中空螺旋突条
3を設けている管壁1の内周面と同一径の平坦な面に形
成されているが、肉厚端部5の外周面には中空螺旋突条
は存在しなく、内周面と同様に全長に亘って長さ方向に
平坦な面に形成されてあり、この肉厚端部5の外径は管
壁1に螺旋状に巻装している中空螺旋突条3の頂部にそ
の外周面が達する高さ、即ち、中空螺旋突条3の巻回外
径に略等しい外径に形成されている。
【0014】また、上記肉厚端部5の開口端面と上記フ
ランジ部6の開口側端面とを面一に形成して接続口部A1
の開口端面7を形成してあり、この開口端面7にゴム製
のパッキンを装着しておいてもよいが、接続口部A1は上
述したように軟質合成樹脂よりなるものであるから、そ
の開口端面7がパッキンの役目をするので、ゴム製パッ
キンを装着しなくても充分に止水作用を発揮させること
ができる。なお、接続口部A1の開口径は後述する排水口
10と略同一口径に形成されている。
【0015】8は波形管Aの接続口部A1における肉厚端
部5の外周面に管長方向に移動可能に被嵌したユニオン
ナットで、図2に示すように、その円環状の後端面8aの
前面を接続口部A1の上記フランジ部6に係止させるよう
に構成している。
【0016】波形管Aの一端部に上記肉厚端部5とフラ
ンジ部6とからなる接続口部A1を形成する方法を簡単に
説明すると、公知のように、回転成形軸(図示せず)上
に図3に示すように、押出機20から一定幅を有する半溶
融状態の合成樹脂帯状材1aをその一部を重ね合わせなが
ら螺旋状に巻回することによって上記管壁1を形成して
いくと共にこの管壁1の形成途上において、別な押出機
21から半溶融状態の合成樹脂製補強線状物4aを押し出し
ながら先に巻回した合成樹脂帯状材1a上に螺旋状に巻回
し、この補強線状物4a上に次に巻回する合成樹脂帯状材
1aを被せて補強線状物4aを内装した中空螺旋突条3を形
成しながら長尺の波形管を製造していく。
【0017】そして、所定長さの波形管が形成される
と、次いで、この波形管の端部に一定長の肉厚部5'を連
続して形成する。この肉厚部5'の形成は、押出機20から
押し出される上記半溶融状態の合成樹脂帯状材の厚みを
大きくし、この肉厚の合成樹脂帯状材1bを回転成形軸上
に上記同様に螺旋巻きしていくと共に補強線状物の押出
機21からは補強線状物を小径にして押し出してこの小径
補強線状物4bを先に巻回した肉厚の半溶融状合成樹脂帯
状材1b上に螺旋状に巻回しながらこの上に次に巻回する
肉厚の半溶融状合成樹脂帯状材1bを被せるか、或いは半
溶融状合成樹脂帯状材1b内に没入させることにより小径
補強線状物4bを埋設した肉厚部5'を形成するものであ
る。
【0018】このようにして所定長さの波形管部分とこ
の波形管部分よりも短い肉厚部5'とを交互に連続的に製
造し、肉厚部5'の長さの中央部を切断することによって
両端部に上記肉厚端部5を有する上記一定長の波形管A
を得る。次いで、この波形管Aの一方の肉厚端部5の開
口端部に上記フランジ部6を成形する。
【0019】このフランジ部6の成形加工方法は、図4
に示すように、肉厚端部5の外周面を隙間なく挿嵌させ
ることができる円形孔31を有する一定厚みの第1成形型
板30と、片面にこの第1成形型板30の円形孔31よりも大
径で一定深さを有する円形凹部33を設けていると共にこ
の円形凹部33の外周部に肉厚端部5の内周面に挿嵌する
短筒部34を突設してなる第2成形型板32とを用い、ま
ず、この第2成形型板32の円形凹部33に第1成形型板30
の円形孔31を同芯となるように重ね合わせて分離可能に
組み合わせたのち、第1成形型板30の円形孔31に波形管
Aの上記肉厚端部5の開口端部を挿入してその内周面を
第2成形型板32の短筒部34に挿嵌、支持させると共に肉
厚端部5の開口端面を第2成形型板32の円形凹部33の奥
底面に当接させる。
【0020】この状態にして第1、第2成形型板30、32
を波形管Aを形成している軟質合成樹脂材の軟化温度以
上に加熱すると共に肉厚端部5の開口端面に向かって加
圧することにより、図5に示すように該肉厚端部5の開
口端部を第2成形型板32の短筒部34の外周面と円形凹部
33の内周面とによって囲まれた円環状空間部内に溶融変
形させ、しかるのち、第1、第2成形型板30、32を冷却
することによって上記円環状空間部内の樹脂部分を固化
させてフランジ部6に成形するものである。こうして、
フランジ部6を成形したのち、第1、第2成形型板30、
32を分離させ、一端部に管壁1と同一合成樹脂材よりな
る肉厚端部5とフランジ部6とからなる接続口部A1を備
えた一定長の波形管Aを得るものである。なお、このフ
ランジ部6を形成する前に、予め、肉厚端部5にユニオ
ンナット8を被嵌させておく。
【0021】このように構成した軟質合成樹脂製波形管
Aを、例えば、台所の流し台や洗面器等の排水口40に接
続することにより排水管として使用する場合、図6、図
7に示すように接続口部A1における肉厚端部5に被嵌さ
せているユニオンナット8の後端面8aをフランジ部6に
係止させた状態で排水口40の外周面に形成している雄螺
子部41に螺合させ、接続口部A1の開口端面7を排水口40
の開口端面に突き合わせ状態に接合、圧着させた状態に
する。この状態にすると、接続口部A1の開口端面7が排
水口40の開口端面41に弾性的に圧着して接合部からの漏
水が防止されると共に接続口部A1が排水口40に直通状態
で全面的に連通し、排水口40からの排水をこの波形管A
を通じて排出することができる。
【0022】なお、上記実施例においては、波形管Aの
接続口部A1のフランジ部6にユニオンナット8の後端面
8aを直接、係止させているが、図8に示すようにリング
部材9を介して係止させるように構成してもよい。ま
た、以上の実施例においては、可撓管として波形管Aを
用い、この波形管Aの端部に肉厚端部5とフランジ部6
とからなる接続口部A1を形成しているが、波形管Aに代
えて、図9に示すように軟質合成樹脂製の蛇腹管Bであ
ってもよい。即ち、一定長の蛇腹管Bの端部にこの蛇腹
管Bと同一合成樹脂材よりなり且つ内外周面をそれぞれ
全長に亘って同一径の平坦面に形成している肉厚端部5
を一体に形成してあり、該肉厚端部5の外周面にユニオ
ンナット8を摺動自在に被嵌していると共に肉厚端部5
の開口端部外周面にこのユニオンナット8の後端面8aを
係止させるフランジ部6を一体に成形してなるものであ
る。この場合、蛇腹管Bの内周面に軟質合成樹脂製の円
筒状内管(図示せず)を全長に亘って一体に設けた構造
であってもよい。
【0023】また、上記波形管Aや蛇腹管Bの肉厚端部
5にフランジ部6を一体に形成するには、上記第1、第
2成形型板30、32によって肉厚端部5の開口端部を熱圧
して外径方向突出変形させることにより行っているが、
予め、波形管Aや蛇腹管Bと同一合成樹脂材によって内
径が肉厚端部5の外径に等しいリング(図示せず)を形
成しておき、このリングを肉厚端部5の開口端部外周面
に被嵌してその内周面を肉厚端部5の外周面に融着、一
体化させることにより該リングによって上記フランジ部
6を形成してもよい。さらに、波形管Aや蛇腹管Bと同
一合成樹脂材によって内径が肉厚端部5の内径に等しく
且つ外径が肉厚端部5よりも大径に形成したリングの片
面を肉厚端部5の端面に融着、一体化させることによっ
てフランジ部6を形成してもよい。さらにまた、肉厚端
部5の開口端部外周面に波形管Aや蛇腹管Bと同一合成
樹脂材よりなる半溶融状態の細幅帯状合成樹脂材を巻装
してフランジ部6を形成してもよい。なお、本発明の可
撓管は排水管以外に通気管としても用いることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る合
成樹脂製可撓管の接続口部は、円筒状の管壁の外周面に
補強線条物を内装した螺旋突条を巻着してなる合成樹脂
製波形管において、この波形管の端部を内径が上記管壁
の内径に等しく且つ外周面が全長に亘って略同一径の平
坦な肉厚端部に形成してあり、この肉厚端部の外周面に
ユニオンナットを摺動自在に被嵌させていると共に肉厚
端部の開口端に上記ユニオンナットの係止フランジ部を
一体に形成してなる構造としているので、排水口等に接
続すべき軟質合成樹脂製の波形管の端部を肉厚の端部に
形成しているからによって波形管であるにもかかわら
ず、優れた接続強度を発揮することができ、フランジ部
にユニオンナットを係止させて排水口に対する波形管の
接続が強固に行うことができると共に肉厚端部の内径を
波形管の内径に略等しい径に形成しているから、排水口
からの排水を円滑に流通させることができるものであ
る。
【0025】また、軟質合成樹脂製の波形管の肉厚端部
は、波形管の製造時において管壁を形成する軟質合成樹
脂材を管の一定長部分だけ厚くすることにより外周面に
螺旋突条やリング状の突条が存在しない平坦な肉厚部分
を簡単且つ正確に形成することができ、この肉厚部分の
長さ方向の中央部を切断することによって端部に肉厚端
部を有する一定長の波形管又は蛇腹管を能率よく製造し
得るものである。そして、この肉厚端部の端面を請求項
4に記載したように、加圧、加熱することによって係止
フランジ部を形成することができ、また、このような係
止フランジ部は請求項5に記載したように、肉厚端部の
開口端部外周面にこの肉厚端部と同一合成樹脂よりなる
リングを被嵌して一体化させることにより形成すること
もできる。なお、軟質合成樹脂製可撓管が蛇腹管であっ
ても上記同様な作用効果を奏することができる。さら
に、上記フランジ部を有する肉厚端部からなる接続口部
は、波形管又は蛇腹管の端部を加工することによって成
形されたものであるから、軟質塩化ビニル樹脂製管に対
しては勿論、接着性が悪いがダイオキシンの発生の虞れ
のないオレフィン系樹脂製の管であっても容易に形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明軟質合成樹脂製波形管の一半部を断面し
た側面図、
【図2】フランジ部にユニオンナットを係止させた状態
の一半部を断面した側面図、
【図3】肉厚部を有する波形管の製造方法を説明するた
めの簡略縦断側面図、
【図4】肉厚端部にフランジ部を形成する方法を説明す
るための一半部を断面した側面図、
【図5】フランジ部を形成している状態の一半部を断面
した側面図、
【図6】使用状態を示す簡略縦断側面図、
【図7】その要部の拡大縦断側面図、
【図8】ユニオンナットとフランジ部との係止状態の変
形例を示す一半部を断面した側面図、
【図9】本発明の別な実施例を示す縦断側面図、
【図10】従来例を示す一半部を断面した分解側面図、
【図11】その使用状態を示す一半部を断面した側面
図。
【符号の説明】
A 軟質合成樹脂製波形管 1 管壁 2 内周面 3 中空螺旋突条 4 補強線条物 5 肉厚端部 6 フランジ部 8 ユニオンナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製可撓管は円筒状の管壁の外周
    面に補強線条物を内装した螺旋突条を巻着してなる波形
    管であって、この波形管の端部を内径が上記管壁の内径
    に等しく且つ外周面が全長に亘って略同一径の平坦な肉
    厚端部に形成してあり、この肉厚端部の外周面にユニオ
    ンナットを摺動自在に被嵌させていると共に肉厚端部の
    開口端に上記ユニオンナットの係止フランジ部を一体に
    形成していることを特徴とする合成樹脂製可撓管の接続
    口部の構造。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製可撓管は蛇腹管であって、こ
    の蛇腹管の端部を内外周面がそれぞれ全長に亘って略同
    一径の平坦な肉厚端部に形成してあり、この肉厚端部の
    外周面にユニオンナットを摺動自在に被嵌させていると
    共に肉厚端部の開口端に上記ユニオンナットの係止フラ
    ンジ部を一体に形成していることを特徴とする合成樹脂
    製可撓管の接続口部の構造。
  3. 【請求項3】 肉厚端部の外径を管の外径に略等しく形
    成していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の合成樹脂製可撓管の接続口部の構造。
  4. 【請求項4】 係止フランジ部は肉厚端部の端面を加
    圧、加熱することによって成形されたものであることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合成樹脂製可
    撓管の接続口部の構造。
  5. 【請求項5】 係止フランジ部は肉厚端部の開口端部外
    周面にこの肉厚端部と同一合成樹脂よりなるリングを被
    嵌して一体化させることにより形成されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合成樹脂
    製可撓管の接続口部の構造。
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