JP2001140796A - 送風機 - Google Patents

送風機

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JP2001140796A
JP2001140796A JP32800599A JP32800599A JP2001140796A JP 2001140796 A JP2001140796 A JP 2001140796A JP 32800599 A JP32800599 A JP 32800599A JP 32800599 A JP32800599 A JP 32800599A JP 2001140796 A JP2001140796 A JP 2001140796A
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JP
Japan
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impeller
air
concave space
flow
ring
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Withdrawn
Application number
JP32800599A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Morishita
賢一 森下
Takumi Kida
琢己 木田
▲たつ▼井  洋
Hiroshi Tatsui
Mitsunori Taniguchi
光▲のり▼ 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
    • F25D2317/0681Details thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根車を通る空気の流れが偏流することによ
って生ずる翼端に発生する大小の渦を効率よく回収し、
空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑える。 【解決手段】 羽根車8の外周側に吸込側と吐出側を区
画する2つの板状のマウスリング9,10の外周を囲う
外壁11とを備え、2つの板状のマウスリング9,10
間に羽根車8の翼に対向した開口部12を有する凹型空
間部13を設け、凹型空間部13の断面積が全周で異な
っていることにより、羽根車8を通る空気の流れが偏流
した場合、空気循環流路の役割を果たす大小の凹型空間
部13で翼端に発生する大小の渦を効率よく回収し、空
力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機,冷蔵
庫,OA機器等で使用されている送風機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、送風機は、空気調和機,冷蔵庫,
OA機器などに搭載され、幅広く使用されており、機器
の小型高密度化,小型高性能化,低騒音化が望まれる傾
向にある。
【0003】従来の送風機としては、特開平6−108
92号公報に示されているものが知られている。
【0004】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の送風機について説明する。
【0005】図8は従来の送風機の構造を示すものであ
る。図8において、1は羽根車であり、1aはその翼、
3は円管ケース、4,5はマウスリング、4a,5aは
絞り立ち上がり部、6は袋状空間部、7は開口部であ
る。円筒状をなす送風案内用円管ケース3の内面に2個
のマウスリング4,5がこの円管ケース3の中心軸方向
に並べて取り付けられており、これらマウスリング4,
5の内部に、円管ケース3の内面と同軸状に羽根車1が
配置されている。
【0006】マウスリング4,5は円板状をなし、その
内径部分が折り曲げられてそれぞれ絞り立ち上がり部4
a,5aをなしており、それぞれ円管ケース3の内面に
垂直となるよう取り付けられている。これらマウスリン
グ4,5の絞り立ち上がり部4a,5aは、それらの先
端が所定の間隔をもって互いに対向するようにしてお
り、これによってマウスリング4,5の間に袋状空間部
6が形成されるとともに、絞り立ち上がり部4a,5a
の先端間の間隔がこの袋状空間部6の開口部7となって
いる。
【0007】以上のように構成された送風機について以
下その動作を説明する。
【0008】まず、羽根車1が所定の回転方向に回転す
ることで、空気が羽根車1の吸込側より吸い込まれ、吐
出側に吐出され、空気全体の流れは矢印Xで示すように
送風作用を為す。
【0009】しかし、冷蔵庫や空気調和機では、元来製
品寸法および製品風路の構成上、風路抵抗が高い条件下
で用いられることが多い。羽根車1を風路抵抗の高い条
件下で軸流ファンおよび斜流ファンを用いると、羽根車
1の翼1a近傍では気流の半径方向速度成分が大きく、
また翼1aの翼端部において、圧力面側から負圧面側へ
逆流しようとする漏れ流れも半径方向成分が大きい。
【0010】ここで、羽根車1を通る半径方向成分の大
きい気流の一部は圧力の高い翼1aの圧力面側から開口
部7を通って袋状空間部6へ吐出される。また、袋状空
間部6へ吐出された気流は開口部7を通って圧力の低い
翼1aの負圧面側へと流入し、袋状空間部6は空気循環
流路の役割を果たす。
【0011】また、羽根車1が回転することにより、翼
1aの先端に渦が発生するが、袋状空間部6の空気循環
流路に流入する半径方向成分の強い気流に引き込まれ、
渦が袋状空間部6内に吸い寄せられる。
【0012】そのため、羽根車1に吸い込まれた空気の
流れがスムーズとなり、空力性能の劣化と乱流騒音の増
加を抑制することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成では、図9で示すように送風機が設置される状態や
製品風路の構成上、吸込及び吐出風路の特定の方向が一
部封止あるいは絞られたことにより、羽根車1を風路抵
抗の高い条件下でしかも、羽根車1を通る空気の流れが
偏流している場合、羽根車1を通る気流の半径方向速度
成分が大きくなり、しかも、羽根車1を通る風量の大小
部分が発生することによって翼1aの翼端に発生する渦
の大きさが異なり、渦の大きさによっては袋状空間部6
内に回収しきれず、十分な効果が発揮できないという問
題点が生ずる。
【0014】本発明は、送風機において、風路抵抗の高
い条件下でしかも、羽根車を通る空気の流れが偏流する
ことによって生ずる翼端に発生する大小の渦を効率よく
回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑えること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の送風機は、軸流式または斜流式の羽根車
と、羽根車の外周側に吸込側と吐出側を区画する第1,
第2の板状のマウスリングと、第1,第2の板状のマウ
スリングの外周を囲う外壁とを備え、第1,第2の板状
のマウスリング間に羽根車の翼に対向した開口部を有す
る凹型空間部を設け、凹型空間部の断面積が全周で異な
ることを特徴としたものである。
【0016】この発明によれば、送風機が設置される状
態や製品風路の構成上、吸込及び吐出風路の特定の方向
が一部封止あるいは絞られ、風路抵抗の高い条件下とな
った場合など、羽根車を通る気流の半径方向速度成分が
大きくなり凹部空間部に流入する空気が増え、しかも、
羽根車を通る空気の流れが偏流することによって生ずる
風量の大きいところでは翼端に発生する大きな渦にあわ
せて凹型空間部の断面積を大きくし、また風量の小さな
ところでは翼端に発生する小さな渦にあわせて凹型空間
部の断面積を小さくすることにより、翼端に発生する大
小の渦を空気循環流路の役割を果たす凹型空間部に効率
よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑える
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の送風機の
発明は、軸流式または斜流式の羽根車と、羽根車の外周
側に吸込側と吐出側を区画する第1,第2の板状のマウ
スリングと、第1,第2の板状のマウスリングの外周を
囲う外壁とを備え、第1,第2の板状のマウスリング間
に羽根車の翼に対向した開口部を有する凹型空間部を設
け、凹型空間部の断面積が全周で異なるものであり、送
風機が設置される状態や吸込側または吐出側の風路が一
部封止され、風路抵抗の高い条件下となった場合など、
羽根車を通る気流の半径方向速度成分が大きくなり凹型
空間部に流入する空気が増え、しかも、羽根車を通る空
気の流れが偏流することによって生ずる風量の大きいと
ころでは翼端に発生する大きな渦にあわせて凹型空間部
の断面積を大きくし、また風量の小さなところでは翼端
に発生する小さな渦にあわせて凹型空間部の断面積を小
さくすることにより、翼端に発生する大小の渦を空気循
環流路の役割を果たす凹型空間部に効率よく回収し、空
力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑えるという作用を有
する。
【0018】請求項2記載の送風機の発明は、請求項1
記載の発明において、吸込側に位置する第1のマウスリ
ングに前記凹型空間部と吸込側を連通する開口部を周方
向に複数個設けたものであり、マウスリングに複数個の
開口部を設けることにより、凹型空間部を循環している
空気の一部を凹型空間部の外部の吸込側である低圧領域
へ逃がすことができるため、翼端に発生する渦をより効
率よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑え
るという作用を有する。
【0019】請求項3記載の送風機の発明は、請求項1
記載の発明において、吐出側に位置する第2のマウスリ
ングに凹型空間部と吐出側を連通する開口部を周方向に
複数個設けたものであり、マウスリングに複数個の開口
部を設けることにより、凹型空間部を循環している空気
の一部が吐出側の主流の粘性により引っ張られ、凹型空
間部の外部へ吐出することができるため、翼端に発生す
る渦をより効率よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒音
の増加を抑える。
【0020】さらに、空気の流れが吐出側に引っ張られ
吐出されることから送風機としての風量が増加するとい
う作用を有する。
【0021】請求項4記載の送風機の発明は、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明において、羽根車の
外周側に吸込側と吐出側を区画する第1,第2の板状の
マウスリングと、第1,第2の板状のマウスリングの外
周を囲う外壁とを備えた円筒形のケースと、円筒形のケ
ースの内周に全周で半径方向の厚みの異なるリングを設
け、円筒形のケースの内側面とリングの外側面が密に接
触し、かつリングが円筒形のケース内で可動であるもの
であり、送風機を風路内に設置した後に流れの偏流が変
化した場合、変化した流れの偏流にあわせて凹型空間部
の断面積の変更が可能となるため、1つの構造で風路の
違いにあわせてリングの向きを変えることができ、流れ
が偏流することによって生ずる翼端に発生する大小の渦
を効率よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を
抑えるという作用を有する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜図6
を用いて説明する。尚、従来例と同一構成の部分につい
ては重複をさけるため、同一符号をつけて説明を省略す
る。
【0023】(実施例1)図1〜図3は本発明の実施例
1の送風機を示すものである。
【0024】図1,図2において、8は羽根車であり、
羽根車8の外周側に吸込側(図1上、羽根車8より上
側)と吐出側(図1上、羽根車8より下側)を区画する
2つの板状のマウスリング9,10の外周を囲う外壁1
1とを備え、2つの板状のマウスリング9,10間に羽
根車8の翼に対向した開口部12を有する凹型空間部1
3を設け、凹型空間部13の断面積を半径方向の奥行き
を変更し、全周で異なることを特徴としたものとなって
いる。
【0025】送風機が設置される状態や製品風路の構成
上、吸込または吐出風路の特定の方向が一部封止される
と、風路抵抗の高い条件下となり、羽根車8を通る気流
の半径方向速度成分が大きくなり凹型空間部に流入する
空気が増え、しかも、図9に示したように、風路が封止
されているところでは羽根車8を通る空気の流れが小さ
く、逆に封止されていないところでは羽根車8を通る空
気の流れが大きいことから羽根車8を通る空気の流れが
偏流する。偏流により羽根車8を通る空気の流れが小さ
いところでは翼端に発生する渦は小さく、また、羽根車
8を通る空気の流れが大きいところでは翼端に発生する
渦は大きくなる。
【0026】そこで上記のような構成により、偏流によ
り羽根車8を通る空気の流れが小さく、翼端の渦が小さ
いところでは凹型空間部13の断面積を半径方向の奥行
きを小さくすることにより小さくし、また、偏流により
羽根車8を通る空気の流れが大きく、翼端の渦が大きい
ところでは凹型空間部13の断面積を半径方向の奥行き
を大きくすることにより大きくし、羽根車8の全周で発
生する翼端の大小の渦を空気循環流路の役割を果たす凹
型空間部13で効率よく回収することができる。
【0027】従って、羽根車8を通る空気の流れがスム
ーズになり、送風機としての空力性能の劣化を抑えると
ともに、翼端で発生する空気の流れの乱れが抑えられる
ことから乱流騒音の増加を抑えることができる。
【0028】尚、本実施例では凹型空間部13の断面積
の大きさの変更を半径方向の奥行きで変更したが、図3
に示すように、2つの板状のマウスリング9,10の軸
方向の間隔Hを変更することにより凹型空間部13の断
面積を変更しても同様の効果が得られる。
【0029】また、本実施例では2つの板状のマウスリ
ングの形状を四角形状としているが、円形状のマウスリ
ングとしても同様の効果が得られる。
【0030】(実施例2)図4は本発明の実施例2の送
風機を示す。尚、実施例1と同一構成の部分については
重複をさけるため同一符号を付け説明を省略する。
【0031】図4において、吸込側に位置するマウスリ
ング14に凹型空間部13と吸込側を連通する開口部1
5を周方向に複数個設けたことを特徴としたものになっ
ている。
【0032】この構成により、吸込側に位置するマウス
リング14に複数個の開口部15を設けることにより、
凹型空間部13を循環している空気の一部を凹型空間部
13の外部の吸込側である低圧領域へ逃がすことができ
るため、空気循環流路の役割を果たす凹型空間部13に
流入する空気は実施例1の送風機よりも多くなる。
【0033】従って、翼端に発生する渦が凹型空間部1
3により効率よく回収されやすくなるため、羽根車8を
通る空気の流れがスムーズになり、送風機としての空力
性能の劣化を抑えるとともに、翼端で発生する空気の流
れの乱れが抑えられることから乱流騒音の増加を抑える
ことができる。
【0034】(実施例3)図5は本発明の実施例3の送
風機を示す。尚、実施例1,2と同一構成の部分につい
ては重複をさけるため同一符号を付け説明を省略する。
【0035】図5において、吐出側に位置するマウスリ
ング16に凹型空間部13と吐出側を連通する開口部1
7を周方向に複数個設けたことを特徴としたものになっ
ている。
【0036】この構成により、吐出側に位置するマウス
リング16に複数個の開口部17を設けることにより、
凹型空間部13を循環している空気の一部が吐出側の主
流の粘性により引っ張られ、凹型空間部の外部へ吐出す
ることができるため、空気循環流路の役割を果たす凹型
空間部13に流入する空気は請求項1記載の送風機より
も多くなる。
【0037】従って、翼端に発生する渦が凹型空間部1
3により効率よく回収されやすくなるため、羽根車8を
通る空気の流れがスムーズになり、送風機としての空力
性能の劣化を抑えるとともに、翼端で発生する空気の流
れの乱れが抑えられることから乱流騒音の増加を抑える
ことができる。
【0038】さらに、空気の流れが凹型空間部13の外
部の吐出側へ吐出されることから送風機としての風量が
増加する。
【0039】(実施例4)図6〜図7は本発明の実施例
4の送風機を示す。尚、実施例1,2,3と同一構成の
部分については重複をさけるため同一符号を付け説明を
省略する。
【0040】図6において、8は羽根車であり、羽根車
8の外周側に吸込側と吐出側を区画する2つの板状のマ
ウスリング9,10の外周を囲う外壁11とを備えた円
筒形のケースと円筒形のケースの内側に全周で半径方向
の厚みが異なるリング18を設け、円筒形のケースの内
側面とリング18の外側面が密に接触し、かつリング1
8が円筒形のケース内で可動であることを特徴としたも
のになっている。
【0041】この構成により、送風機を風路内に設置し
た後に流れの偏流に変化が生じた場合、変化した流れの
偏流にあわせて凹型空間部13の断面積の変更が可能と
なるため、変化後の偏流で羽根車8を通る空気の流れが
大きく、翼端の渦が大きいところにあわせてリング18
を動かし、凹型空間部13の断面積の大きいところをあ
わせることができる。
【0042】従って、変化した流れの偏流にあわせて凹
型空間部13の断面積の大小部分を変更することが可能
となるため、1つの構造で風路の違いにあわせてリング
18の向きを変えることができ、変化した流れの偏流に
より翼端に発生する大小の渦が可動する凹型空間部13
によって効率よく回収されることと凹型空間部13の空
気循環流路の役割により、羽根車8を通る空気の流れが
スムーズになり、送風機としての空力性能の劣化を抑え
るとともに、翼端で発生する空気の流れの乱れが抑えら
れることから乱流騒音の増加を抑えることができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、羽根車
と、羽根車の外周側に吸込側と吐出側を区画する第1,
第2の板状のマウスリングと、第1,第2の板状のマウ
スリングの外周を囲う外壁とを備え、第1,第2の板状
のマウスリング間に羽根車の翼に対向した開口部を有す
る凹型空間部を設け、凹型空間部の断面積が全周で異な
る送風機とすることにより、送風機が設置される状態や
製品風路の構成上、吸込及び吐出風路の特定の方向が一
部封止あるいは絞られ、風路抵抗の高い条件下となった
場合など、羽根車を通る気流の半径方向速度成分が大き
くなり凹型空間部に流入する空気が増え、しかも、羽根
車を通る空気の流れが偏流することによって生ずる風量
の大きいところでは翼端に発生する大きな渦にあわせて
凹型空間部の断面積を大きくし、また風量の小さなとこ
ろでは翼端に発生する小さな渦にあわせて凹型空間部の
断面積を小さくすることにより、翼端に発生する大小の
渦を空気循環流路の役割を果たす凹型空間部に効率よく
回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑えるとい
う効果が得られる。
【0044】さらに、吸込側に位置する第1のマウスリ
ングに凹型空間部と吸込側を連通する開口部を周方向に
複数個設けることにより、マウスリングに複数個の開口
部を設けることで凹型空間部を循環している空気の一部
を凹型空間部の外部の吸込側である低圧領域へ逃がすこ
とができるため、翼端に発生する渦をより効率よく回収
し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑えるという効
果が得られる。
【0045】また、吐出側に位置する第2のマウスリン
グに凹型空間部と吐出側を連通する開口部を周方向に複
数個設けることにより、マウスリングに複数個の開口部
を設けることで凹型空間部を循環している空気の一部が
吐出側の主流に粘性により引っ張られ、凹型空間部の外
部へ吐出することができるため、翼端に発生する渦をよ
り効率よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を
抑えるという効果が得られる。
【0046】さらに、空気の流れが吐出側に引っ張られ
吐出されることから送風機としての風量が増加するとい
う効果も得られる。
【0047】また、羽根車の外周側に吸込側と吐出側を
区画する第1,第2の板状のマウスリングと、第1,第
2の板状のマウスリングの外周を囲う外壁とを備えた円
筒形のケースと、円筒形のケースの内周に全周で半径方
向の厚みの異なるリングを設け、円筒形のケースの内側
面とリングの外側面が密に接触し、かつリングが円筒形
のケース内で可動である送風機とすることにより、送風
機を風路内に設置した後に流れの偏流が変化した場合、
変化した流れの偏流にあわせて凹型空間部の断面積の変
更が可能となるため、1つの構造で風路の違いにあわせ
てリングの向きを変えることができ、流れが偏流するこ
とによって生ずる翼端に発生する大小の渦を効率よく回
収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑えるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における送風機の断面図
【図2】本発明の実施例1における送風機の正面図
【図3】本発明の実施例1におけるその他の送風機の断
面図
【図4】本発明の実施例2における送風機の断面図
【図5】本発明の実施例3における送風機の断面図
【図6】本発明の実施例4における送風機の断面図
【図7】本発明の実施例4における送風機の正面図
【図8】従来の送風機の断面図
【図9】同従来の送風機を設置した状態を示す断面図
【符号の説明】
8 羽根車 9,10 マウスリング 11 外壁 12 開口部 13 凹型空間部 15 第1のマウスリングの開口部 17 第2のマウスリングの開口部 18 リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲たつ▼井 洋 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 谷口 光▲のり▼ 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H034 AA02 AA18 BB02 BB08 CC03 DD05 EE06 EE18 3H035 DD04 DD05 DD06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸流式または斜流式の羽根車と、前記羽
    根車の外周側に吸込側と吐出側を区画する第1,第2の
    板状のマウスリングと、前記第1,第2の板状のマウス
    リングの外周を囲う外壁とを備え、前記第1,第2の板
    状のマウスリング間に前記羽根車の翼に対向した開口部
    を有する凹型空間部を設け、前記凹型空間部の断面積が
    全周で異なることを特徴とする送風機。
  2. 【請求項2】 吸込側に位置する第1のマウスリングに
    前記凹型空間部と吸込側を連通する開口部を周方向に複
    数個設けたことを特徴とする請求項1記載の送風機。
  3. 【請求項3】 吐出側に位置する第2のマウスリングに
    前記凹型空間部と吐出側を連通する開口部を周方向に複
    数個設けたことを特徴とする請求項1記載の送風機。
  4. 【請求項4】 前記羽根車の外周側に吸込側と吐出側を
    区画する第1,第2の板状のマウスリングと、前記第
    1,第2の板状のマウスリングの外周を囲う外壁とを備
    えた円筒形のケースと、前記円筒形のケースの内周に全
    周で半径方向の厚みの異なるリングを設け、前記円筒形
    のケースの内側面と前記リングの外側面が密に接触し、
    かつ前記リングが前記円筒形のケース内で可動であるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の
    送風機。
JP32800599A 1999-11-18 1999-11-18 送風機 Withdrawn JP2001140796A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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