JP2002106498A - 送風機 - Google Patents

送風機

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JP2002106498A
JP2002106498A JP2000296298A JP2000296298A JP2002106498A JP 2002106498 A JP2002106498 A JP 2002106498A JP 2000296298 A JP2000296298 A JP 2000296298A JP 2000296298 A JP2000296298 A JP 2000296298A JP 2002106498 A JP2002106498 A JP 2002106498A
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impeller
air
flow
circulation space
blower
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JP2000296298A
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English (en)
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Mitsunori Taniguchi
光▲のり▼ 谷口
Takumi Kida
琢己 木田
Kenichi Morishita
賢一 森下
▲たつ▼井  洋
Hiroshi Tatsui
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/063Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation with air guides
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
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    • F25D2317/0681Details thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根車を通る空気の流れが偏流することによ
って生ずる翼端に発生する大小の渦を効率よく回収し、
空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑える。 【解決手段】 羽根車7の外周側に吸込側と吐出側を区
画する2つの板状のマウスリング8、9の外周を囲う外
壁10とを備え、2つの板状のマウスリング8、9間に
羽根車7の翼に対向した開口部12を有する旋回流循環
空間11を設け、旋回流循環空間11の断面積が全周で
異なっていることにより、羽根車7を通る空気の流れが
偏流した場合、空気循環流路の役割を果たす大小の旋回
流循環空間11で翼端に発生する大小の渦を効率よく回
収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機、冷蔵
庫、OA機器等で使用されている送風機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、送風機は、空気調和機、冷蔵庫、
OA機器などに搭載され、幅広く使用されており、機器
の小型高密度化、小型高性能化、低騒音化が望まれる傾
向にある。
【0003】従来の送風機としては、特開平6−108
92号公報に示されるているものが知られている。
【0004】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の送風機について説明する。
【0005】図13は従来の送風機の構造を示す正面
図、図14は図13におけるF−F断面図である。
【0006】同図において、1は羽根車であり、1aは
羽根車1の翼、2は円管ケースである。3,4はマウス
リング、3a,4aは絞り立ち上がり部、5は袋状空間
部、6は開口部である。円筒状をなす送風案内用円管ケ
ース2の内面に、2個のマウスリング3,4がこの円管
ケース2の中心軸方向に並べて取り付けられており、こ
れらマウスリング3,4の内側に、円管ケース2の内面
と同軸状に羽根車1が配置されている。
【0007】マウスリング3,4は円板状をなし、その
内径部分が折り曲げられてそれぞれ絞り立ち上がり部3
a,4aをなしており、それぞれ円管ケース2の内面に
垂直となるよう取り付けられている。これらマウスリン
グ3,4の絞り立ち上がり部3a,4aは、それらの先
端が所定の間隔をもって互いに対向するようにしてお
り、これによってマウスリング3,4の間に袋状空間部
5が形成されるとともに、絞り立ち上がり部3a,4a
の先端間の間隔がこの袋状空間部5の開口部6となって
いる。
【0008】以上のように構成された送風機について以
下その動作を説明する。
【0009】まず、羽根車1が所定の回転方向に回転す
ることで、空気が羽根車1の吸込側より吸い込まれ、吐
出側に吐出され、空気全体の流れは矢印Xで示すように
送風作用を為す。
【0010】しかし、送風機は図15で示すように、元
来製品寸法および製品風路の構成上、風路抵抗が高い条
件下で用いられることが多い。軸流式の羽根車1を風路
抵抗の高い条件下で用いると、図14で示すように、気
流全体の流れは矢印Xのように羽根車1の翼1a近傍で
は気流の半径方向速度成分が大きく、また翼1aの吸い
込み側の翼端部において、圧力面側から負圧面側へ逆流
しようとする漏れ流れも増加し、翼1aの吸い込み側の
先端部に大きな循環渦(図示せず)が発生するため、羽
根車1に吸い込まれる空気の流れが乱れるとともに流入
有効面積が減少し、吸い込まれる気流の量も少なくな
り、風量が低下する。
【0011】しかし、ここで、羽根車1を通る半径方向
成分の大きい気流Xの一部は翼1aの圧力面側から開口
部6を介して袋状空間部5に流入し、この気流Xの一部
に引き寄せられ、翼1aの吸い込み側の翼端部に発生し
た大きな渦が、図14で示すように袋状空間部5内に吸
い寄せられ翼1aと距離を置き渦成長も抑制され、かつ
規模も袋状空間部5により抑制され渦Y’となる。
【0012】そのため、羽根車1の実際の流入有効面積
が大きくなり、吸い込まれる気流の量も増加し、翼1a
と渦との干渉を低減され、風量の低下と乱流騒音の増加
を抑制することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成では、図15に示すように、風路抵抗の高い条件下
で使用した場合、羽根車1を通る気流の半径方向速度成
分が大きくなり、その半径方向成分の大きい気流Xの一
部は袋状空間部5内に流入するが、半径方向成分ととも
に翼1aにより周方向成分が強いため、翼1aの負圧面
側及び翼間に発生する低圧部分に、圧力差により袋状空
間部5内から気流が戻りにくく、図13に示すように、
袋状空間部5内で羽根車1の回転方向に旋回する旋回流
Zとなり、羽根車1の吐出側に再び吐出できず、羽根車
1の実際の吐出有効風量が低下し、送風機の風量の低下
の抑制が充分に果たされないという欠点があった。
【0014】また、羽根車1を通る空気の流れが偏流し
ている場合、羽根車1を通る風量の大小部分が発生する
ことによって、翼1aの翼端に発生する渦の大きさが異
なり、渦の大きさによっては袋状空間部5内に回収しき
れず、十分な効果が発揮できないという欠点も生じてい
た。
【0015】本発明は、送風機において、風路抵抗の高
い条件下で羽根車を通る半径方向成分の大きい気流を効
率よく吸排気するとともに、羽根車を通る空気の流れが
偏流することによって生ずる翼端に発生する大小の渦を
効率よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑
えることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の送風機は、軸流式または斜流式の羽根車
と、羽根車の外周側に吸込側と吐出側を区画する第1,
第2の板状のマウスリングと、第1,第2の板状のマウ
スリングの外周を囲う外壁とを備え、第1,第2の板状
のマウスリング間に、羽根車の翼に対向した開口部を有
する旋回流循環空間を設け、第1,第2の板状のマウス
リングの開口縁から、羽根車の略半径方向に延びて設け
られた複数の柱を有し、かつ旋回流循環空間の断面積が
全周で異なることを特徴としたものである。
【0017】この発明によれば、送風機が設置される状
態や製品風路の構成上、風路抵抗の高い条件下となった
場合など、羽根車を通る半径方向速度成分の大きい気流
が一部羽根車の翼の圧力面側から吸い込んだ気流を旋回
流循環空間で循環させ、循環した気流を前記旋回流循環
空間から旋回流阻止手段と吐出案内手段で前記翼の負圧
面側へ再び吐出させることにより、半径方向速度成分の
大きい気流の一部が効率よく吸廃棄され、羽根車の実際
の吐出有効風量の低下を抑え、送風機の風量低下の抑制
を十分に果たすことができる。羽根車を通る空気の流れ
が偏流することによって生ずる風量の大きいところで
は、翼端に発生する大きな渦に合わせて旋回流循環空間
の断面積を大きくし、また風量の小さなところでは、翼
端に発生する小さな渦に合わせて旋回流循環空間の断面
積を小さくすることにより、翼端に発生する大小の渦を
空気循環流露の役割を果たす旋回流循環空間に効率よく
回収することにより、空力性能の劣化と乱流騒音の増加
とを抑えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、軸流式または斜流式の羽根車と、羽根車の外周側に
吸込側と吐出側を区画する第1,第2の板状のマウスリ
ングと、第1,第2の板状のマウスリングの外周を囲う
外壁とを備え、第1,第2の板状のマウスリング間に羽
根車の翼に対向した開口部を有する旋回流循環空間を設
け、第1,第2の板状のマウスリングの開口縁から羽根
車の略半径方向に延びて設けられた複数の柱を有し、か
つ旋回流循環空間の断面積が全周で異なるものであり、
羽根車を通る半径方向速度成分の大きい気流の一部が翼
の圧力面側から羽根車の外周に設けられた旋回流循環空
間に吸い込まれ、旋回流循環空間内で翼の作用で周方向
成分が強い回転方向に旋回する旋回流となるが、前記開
口縁から前記羽根車の略半径方向に伸びて設けられた複
数の柱で旋回流の旋回が阻止され、旋回流巡回空間内か
ら翼の負圧面側及び翼間に発生する低圧部分に吐出する
ことにより、羽根車を通過する気流の一部が旋回流循環
空間で吸排気され、吐出側に再び吐出し、羽根車の実際
の吐出有効風量の低下が抑えられ、送風機の風量の低下
の抑制が十分に果たせる。また、羽根車を通る空気の流
れが偏流することによって生ずる風量の大きいところで
は翼端に発生する大きな渦にあわせて旋回流循環空間の
断面積を大きくし、また風量の小さなところでは翼端に
発生する小さな渦にあわせて旋回流循環空間の断面積を
小さくすることにより、翼端に発生する大小の渦を空気
循環流路の役割を果たす旋回流循環空間に効率よく回収
することができ、上述の作用と合わせることにより、空
力性能の劣化と乱流騒音の増加を抑えるという作用を有
する。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、吸込側に位置する第1のマウスリング
に前記旋回流循環空間と吸込側とを連通する開口部を周
方向に複数個設けたものであり、マウスリングに複数個
の開口部を設けることにより、旋回流循環空間を循環し
ている空気の一部を旋回流循環空間の外部の吸込側であ
る低圧領域へ逃がすことができるため、翼端に発生する
渦をより効率よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の
増加とを抑えるという作用を有する。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、吐出側に位置する第2のマウスリング
に旋回流循環空間と吐出側を連通する開口部を周方向に
複数個設けたものであり、マウスリングに複数個の開口
部を設けることにより、旋回流循環空間を循環している
空気の一部が吐出側の主流に粘性により引っ張られ、旋
回流循環空間の外部へ吐出することができるため、翼端
に発生する渦をより効率よく回収し、空力性能の劣化と
乱流騒音の増加を抑えることができる。
【0021】さらに、空気の流れが吐出側に引っ張られ
吐出されることから送風機としての風量が増加するとい
う作用を有する。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、羽根車の
外周側に吸込側と吐出側とを区画する第1,第2の板状
のマウスリングと、第1,第2の板状のマウスリングの
外周を囲う外壁とを備えた円筒形のケースと、円筒形の
ケースの内周に全周で半径方向の厚みの異なるリングを
設け、円筒形のケースの内側面とリングの外側面が密に
接触し、かつリングが円筒形のケース内で可動であるも
のであり、送風機を風路内に設置した後に流れの偏流が
変化した場合、変化した流れの偏流にあわせて、旋回流
循環空間の断面積の変更が可能となるため、1つの構造
で風路の違いにあわせてリングの向きを変えることがで
き、流れが偏流することによって翼端に発生する大小の
渦を効率よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加
を抑えるという作用を有する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1から図
12を用いて説明する。なお、従来例と同一構成の構成
については、同一符号を付与して詳細な説明を省略す
る。
【0024】(実施例1)図1,図2は本発明の実施例
1の送風機を示すものであり、図1は本発明の実施例1
の送風機の正面図、図2は図1のA−A断面図である。
【0025】図1,図2において、7は羽根車であり、
8,9は板状のマウスリングである。10は外壁であ
り、羽根車7の外周側に吸込側(図2において、羽根車
7より上側)と吐出側(図2において、羽根車7より下
側)とを区画する2つのマウスリング8,9の外周を囲
っている。
【0026】11は旋回流循環空間であり、2つの板状
のマウスリング8,9間に羽根車7の翼7aに対向した
開口部12を有しており、旋回流循環空間11の断面積
は半径方向の奥行きを変更し、全周で異なっている。1
3は吐出ガイド手段としての複数の柱であり、2つのマ
ウスリング8,9の開口縁から羽根車7の略半径方向に
延びて設けられている。吸排気手段が形成されている吐
出ガイド手段としての複数の柱13と旋回流循環空間1
1は、送風機の羽根車7の外周に設けられている。
【0027】以上のように構成された送風機について、
以下その動作を説明する。
【0028】送風機が設置される状態や製品風路の構成
上、冷蔵庫の庫内のように風路抵抗の高い条件下となっ
た場合、図2に示すように羽根車7を通る半径方向速度
成分の大きい気流Xの一部が開口部12を介して旋回流
循環空間11内に流入する。
【0029】ここで図3(図2におけるB−B断面での
状態を示す)で示すように、まず、翼7aが柱13aの
一つの柱13a1を通過した直後、柱13a1の翼7a
が遠ざかる側で気流Aが、また、柱13a1と次の柱1
3a2との周方向の中間付近で気流Bが、そして翼7a
が近づく次の柱13a2の翼7aが近づく側で気流C
が、それぞれ翼7aの圧力面側から旋回流循環空間内に
流入する。その際、羽根車7の回転方向に回転する翼7
aにより羽根車7の周方向に流れる旋回流となり、旋回
流循環空間11内を流れる。
【0030】そして、図4(図2におけるB−B断面で
の状態を示す)で示すように、翼7aが回転方向に移動
し、次の柱13a2を通過する際、気流A,B、Cは共
に柱13a2で旋回するのを阻止され、流れの方向が翼
7aに偏向され、翼7aの負圧面側から羽根車7の翼間
に再び吐出する。以上のように、羽根車7を通過する半
径方向速度成分の大きい気流Xの一部が旋回流循環空間
11で効率よく吸排気されるため、羽根車7の実際の吐
出有効風量の低下を抑え、送風機の風量低下の抑制を十
分に果たすことができる。
【0031】したがって、図5に本実施例の送風機と従
来例の送風機との空力特性(圧力−風量特性)の比較で
示すように、本実施例の送風機は従来の送風機に比べ、
失速点より高静圧条件での風量低下の抑制を十分に果た
すことができる。
【0032】また、図2に示したように、風路が封止さ
れているところでは、羽根車7を通る空気の流れが小さ
く、逆に封止されていないところでは、羽根車7を通る
空気の流れが大きいことから羽根車7を通る空気の流れ
が偏流する。偏流により羽根車7を通る空気の流れが小
さいところでは翼端に発生する渦は小さく、また、羽根
車7を通る空気の流れが大きいところでは翼端に発生す
る渦は大きくなるため、偏流により羽根車7を通る空気
の流れが小さく、翼端の渦が小さいところでは旋回流循
環空間11の断面積を、半径方向の奥行きを小さくする
ことにより小さくし、また、偏流により羽根車7を通る
空気の流れが大きく、翼端の渦が大きいところでは旋回
流循環空間11の断面積を、半径方向の奥行きを大きく
することにより大きくすることで、羽根車7の全周で発
生する翼端の大小の渦を空気循環流路の役割を果たす旋
回流循環空間11で効率よく回収することができ、羽根
車7を通る空気の流れがスムーズになり、送風機として
の空力性能の劣化を抑えるとともに、翼端で発生する空
気の流れの乱れが抑えられることから乱流騒音の増加を
抑えることができる。
【0033】これらにより、送風機としての空力性能の
劣化を抑えるとともに、乱流騒音の増加を抑えることが
できる。
【0034】なお、本実施例では旋回流循環空間11の
断面積の大きさの変更を半径方向の奥行きで変更した
が、図6に示すように、2つの板状のマウスリング8,
9の軸方向の間隔Hを変更することにより旋回流循環空
間11の断面積を変更しても同様の効果が得られる。
【0035】また、本実施例では2つの板状のマウスリ
ングの形状を四角形状としているが、円形状や五角形、
六角形等の多角形状のマウスリングとしても同様の効果
が得られる。
【0036】(実施例2)図7,図8は本発明の実施例
2の送風機を示す。尚、実施例1と同一構成について
は、同一符号を付与し詳細な説明を省略する。
【0037】図7は本発明の実施例2の送風機の正面
図、図8は図7のC−C断面図である。図7,図8にお
いて、吸込側に位置する第1のマウスリング14に旋回
流循環空間11と吸込側を連通する開口部15を周方向
に複数個設けたことを特徴としたものである。
【0038】以上のように構成された送風機について、
以下その動作を説明する。
【0039】吸込側に位置する第1のマウスリング14
に複数個の開口部15を設けることにより、旋回流循環
空間11を循環している空気の一部を旋回流循環空間1
1の外部の吸込側である低圧領域へ逃がすことができる
ため、空気循環流路の役割を果たす旋回流循環空間11
に流入する空気は、実施例1に示した送風機よりも多く
なる。
【0040】従って、翼7aの圧力面側から旋回流循環
空間11に吸い込まれた気流が、柱13により翼7aの
負圧面側へ再び吐出させることにより、効率よく気流を
吸排気することができ、旋回流循環空間11での気流の
吸排気が効率よくできるため、羽根車7の吸込側から吸
い込まれる空気が増加すること、及び翼端に発生する渦
が旋回流循環空間11により効率よく回収されやすくな
るため、羽根車7を通る空気の流れがスムーズになり、
送風機としての空力性能の劣化を抑え、かつ翼端で発生
する空気の流れの乱れが抑えられることから、乱流騒音
の増加を抑えることができる。
【0041】これらにより、送風機としての空力性能の
劣化を抑えるとともに、乱流騒音の増加を抑えることが
できる。
【0042】(実施例3)図9,図10は本発明の実施
例3の送風機を示す。尚、実施例1,2と同一構成につ
いては、同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
【0043】図9は本発明の実施例3の送風機の正面
図、図10は図9のD−D断面図である。図9,図10
において、吐出側に位置する第2のマウスリング16
に、旋回流循環空間11と吐出側とを連通する開口部1
7を周方向に複数個設けたことを特徴としたものであ
る。
【0044】以上のように構成された送風機について、
以下その動作を説明する。
【0045】吐出側に位置する第2のマウスリング16
に複数個の開口部17を設けることにより、旋回流循環
空間11を循環している空気の一部が、吐出側の主流に
粘性により引っ張られ、旋回流循環空間の外部へ吐出す
ることができるため、空気循環流路の役割を果たす旋回
流循環空間11に流入する空気は、実施例1に示した送
風機よりも多くなる。
【0046】従って、翼7aの圧力面側から旋回流循環
空間11に吸い込まれた気流が、柱13により翼7aの
負圧面側へ再び吐出させることにより、効率よく気流を
吸排気することができ、旋回流循環空間11での気流の
吸排気が効率よくできるため、羽根車7の吸込側から吸
い込まれる空気が増加することと、翼端に発生する渦が
旋回流循環空間11により効率よく回収されやすくなる
ため、羽根車7を通る空気の流れがスムーズになり、送
風機としての空力性能の劣化を抑え、かつ翼端で発生す
る空気の流れの乱れが抑えられることから、乱流騒音の
増加を抑えることができる。
【0047】さらに、空気の流れが旋回流循環空間11
の外部の吐出側へ吐出されることから、送風機としての
風量が増加する。
【0048】(実施例4)図11,図12は本発明の実
施例4の送風機を示す。尚、実施例1,2,3と同一構
成については、同一符号を付与して詳細な説明を省略す
る。
【0049】図11は本発明の実施例4の送風機の正面
図、図12は図11のE−E断面図である。図11,図
12において、8は羽根車であり、羽根車7の外周側に
吸込側と吐出側とを区画する2つの板状のマウスリング
8,9と、これらマウスリング8,9の外周を囲う外壁
10とを備えた円筒形のケースと円筒形のケースの内周
に全周で半径方向の厚みが異なるリング18を設け、円
筒形のケースの内側面とリング18の外側面が密に接触
し、かつリング18が円筒形のケース内で可動であるこ
とを特徴としたものになっている。
【0050】この構成により、送風機を風路内に設置し
た後に流れの偏流に変化が生じた場合、変化した流れの
偏流に合わせて旋回流循環空間11の断面積の変更が可
能となるため、変化後の偏流で羽根車7を通る空気の流
れが大きく、翼端の渦が大きいところに合わせてリング
18を動かし、旋回流循環空間11の断面積の大きいと
ころを合わせることができる。
【0051】従って、変化した流れの偏流に合わせて、
旋回流循環空間11の断面積の大小部分を変更すること
が可能となるため、1つの構造で風路の違いに合わせて
リング18の向きを変えることができ、変化した流れの
偏流により翼端に発生する大小の渦が可動する旋回流循
環空間11によって効率よく回収されることと旋回流循
環空間11の空気循環流路の役割により、羽根車7を通
る空気の流れがスムーズになり、かつ翼7aの圧力面側
から旋回流循環空間11に吸い込まれた気流が柱13に
より翼7aの負圧面側へ再び吐出させることにより効率
よく気流を吸排気することができ、旋回流循環空間11
での気流の吸排気が効率よくできるため、羽根車7の吸
込側から吸い込まれる空気が増加するため、送風機とし
ての空力性能の劣化を抑えるとともに、翼端で発生する
空気の流れの乱れが抑えられることから、乱流騒音の増
加を抑えることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、羽根車の
外周側に吸込側と吐出側を区画する第1,第2の板状の
マウスリングと、第1,第2の板状のマウスリングの外
周を囲う外壁とを備え、第1,第2の板状のマウスリン
グ間に羽根車の翼に対向した開口部を有する旋回流循環
空間を設け、第1,第2の板状のマウスリングの開口縁
から羽根車の略半径方向に延びて設けられた複数の柱を
有し、かつ旋回流循環空間の断面積が全周で異なること
を特徴とする送風機とすることにより、半径方向速度成
分の大きい気流の一部が、旋回流循環空間で効率よく吸
排気され、羽根車の実際の吐出有効風量の低下を抑え、
送風機の風量低下の抑制を十分に果たすということと、
送風機が設置される状態や製品風路の構成上、風路抵抗
の高い条件下となった場合など、羽根車を通る空気の流
れが偏流することによって生ずる風量の大きいところ
で、翼端に発生する大きな渦に合わせて旋回流循環空間
の断面積を大きくし、また風量の小さなところでは、翼
端に発生する小さな渦に合わせて旋回流循環空間の断面
積を小さくすることにより、翼端に発生する大小の渦を
空気循環流路の役割を果たす旋回流循環空間に効率よく
回収することにより、空力性能の劣化と乱流騒音の増加
とを抑えるという効果が得られる。
【0053】さらに、吸込側に位置する第1のマウスリ
ングに旋回流循環空間と吸込側とを連通する開口部を周
方向に複数個設けたことを特徴とする送風機とすること
により、マウスリングに複数個の開口部を設けることで
旋回流循環空間を循環している空気の一部を旋回流循環
空間の外部の吸込側である低圧領域へ逃がすことができ
るため、翼端に発生する渦をより効率よく回収し、空力
性能の劣化と乱流騒音の増加を抑えるという効果が得ら
れる。
【0054】また、吐出側に位置する第2のマウスリン
グに旋回流循環空間と吐出側とを連通する開口部を周方
向に複数個設けたことを特徴とする送風機とすることに
より、マウスリングに複数個の開口部を設けることで、
旋回流循環空間を循環している空気の一部が、吐出側の
主流に粘性により引っ張られ、旋回流循環空間の外部へ
吐出することができるため、翼端に発生する渦をより効
率よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒音の増加とを抑
えるという効果が得られる。
【0055】さらに、空気の流れが吐出側に引っ張られ
吐出されることから、送風機としての風量が増加すると
いう効果も得られる。
【0056】また、羽根車の外周側に吸込側と吐出側と
を区画する第1,第2の板状のマウスリングと、第1,
第2の板状のマウスリングの外周を囲う外壁とを備えた
円筒形のケースと、円筒形のケースの内周に全周で半径
方向の厚みの異なるリングを設け、円筒形のケースの内
側面とリングの外側面が密に接触し、かつリングが円筒
形のケース内で可動であることを特徴とする送風機とす
ることにより、送風機を風路内に設置した後に流れの偏
流が変化した場合、変化した流れの偏流に合わせて旋回
流循環空間の断面積の変更が可能となるため、1つの構
造で風路の違いに合わせてリングの向きを変えることが
でき、流れが偏流することによって生ずる翼端に発生す
る大小の渦を効率よく回収し、空力性能の劣化と乱流騒
音の増加とを抑えるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における送風機の正面図
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】本発明の実施例1における送風機の作用の一つ
の状態を示す図2におけるB−B断面図
【図4】本発明の実施例1における送風機の作用の他の
状態を示す図2におけるB−B断面図
【図5】本発明の実施例1における送風機と従来例の送
風機の空力特性(圧力−風量特性)の比較を示す特性図
【図6】本発明の実施例1におけるその他の送風機の断
面図
【図7】本発明の実施例2における送風機の正面図
【図8】図7におけるC−C断面図
【図9】本発明の実施例3における送風機の正面図
【図10】図9におけるD−D断面図
【図11】本発明の実施例4における送風機の正面図
【図12】図11におけるE−E断面図
【図13】従来の送風機の正面図
【図14】図13におけるF−F断面図
【図15】従来の送風機の偏流の一例を示す送風機の断
面図
【符号の説明】
7 羽根車 8,14 第1のマウスリング 9,16 第2のマウスリング 10 外壁 11 旋回流循環空間 12 開口部 13 柱 15 第1のマウスリングの開口部 17 第2のマウスリングの開口部 18 リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森下 賢一 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 ▲たつ▼井 洋 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H034 AA02 AA18 BB07 BB08 CC03 DD05 DD26 EE06 EE08 3H035 DD04 DD05 DD06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸流式または斜流式の羽根車と、前記羽
    根車の外周側に吸込側と吐出側を区画する第1,第2の
    板状のマウスリングと、前記第1,第2の板状のマウス
    リングの外周を囲う外壁とを備え、前記第1,第2の板
    状のマウスリング間に前記羽根車の翼に対向した開口部
    を有する旋回流循環空間を設け、前記第1,第2の板状
    のマウスリングの開口縁から前記羽根車の略半径方向に
    延びて設けられた複数の柱を有し、かつ前記旋回流循環
    空間の断面積が全周で異なることを特徴とする送風機。
  2. 【請求項2】 吸込側に位置する第1のマウスリングに
    旋回流循環空間と吸込側を連通する開口部を周方向に複
    数個設けたことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
  3. 【請求項3】 吐出側に位置する第2のマウスリングに
    旋回流循環空間と吐出側を連通する開口部を周方向に複
    数個設けたことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
  4. 【請求項4】 羽根車の外周側に吸込側と吐出側を区画
    する第1,第2の板状のマウスリングと、前記第1,第
    2の板状のマウスリングの外周を囲う外壁とを備えた円
    筒形のケースと、前記円筒形のケースの内周に全周で半
    径方向の厚みの異なるリングを設け、前記円筒形のケー
    スの内側面と前記リングの外側面が密に接触し、かつ前
    記リングが前記円筒形のケース内で可動であることを特
    徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の
    送風機。
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