JP2001140174A - インクジェット記録用布帛、その製造方法、およびその染色方法 - Google Patents
インクジェット記録用布帛、その製造方法、およびその染色方法Info
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Abstract
において、高濃度で優れた耐水性、耐摩耗性を有し、か
つ風合いを損なわない印写が可能なインクジェット記録
用布帛(その製造方法、その染色方法)を提供するこ
と。 【解決手段】 融点または軟化点が40℃〜150℃の
疎水性低分子化合物を含有する酸性のインク受容層が繊
維布帛表面に形成されたインクジェット記録用布帛。イ
ンク受容層に、さらに1%水溶液における電気伝導度が
0.5mS/cm〜10.0mS/cmで、かつ数平均分子
量が1000〜50000であるカチオン系樹脂を含有
させるとよい。
Description
てインクジェット方式により記録または染色するための
布帛、その製造方法およびその記録または染色方法に関
する。
クジェット方式で記録または染色する技術が開発されて
きている。一般に色材として、染料や顔料を含有するイ
ンクが使用されているが、これらのインクを使用するイ
ンクジェット染色方法については、製品としての布帛の
品質、品位を向上するための種々の改良が行われてい
る。しかし、染料や顔料を含有するインクを使用してイ
ンクジェット染色を行うと、布帛面に「滲み」現象が生
じ、この「滲み」が製品として品質を低下させる大きな
要因であった。
録または染色する方法において、上記「滲み」現象の防
止をはじめ、堅牢度や鮮明度等の向上を目的とする数多
くの技術が提案されてきている。
紙などの被染色物の場合とは異なり、布帛の場合は、布
帛を構成する繊維素材として各種の化学的性質の異なる
ものが使用され、かつ繊維組織の有方向性や繊維間に空
隙を有するために、十分にそれらの目的を達成すること
ができない。
物(布帛)の表面に染料インクに対するゲル化剤を付与
する方法(特開昭60−81379号公報)、特定の表
面張力を有する染料インクと特定の撥水度の布帛を用い
て染色する方法(特開昭60−99081号公報)、染
料に対して高分子化合物等の非染着性の化合物を布帛に
含有せしめる方法(特開昭61−55277号公報)、
ポバールを添加したインクに対して該ポバールをゲル化
せしめる薬剤を布帛に付与する方法(特開昭61−23
1287号公報)、水不溶性染料含有インクを用いて含
窒素カチオン性物質等を付与せしめた布帛を染色する方
法(特公昭62−45359号公報、特公平2−502
34号公報、特開平7−119047号公報)、イオン
性染料を含有するインクを用いて該染料と反対のイオン
性を有する高分子物質等を付与した布帛を染色する方法
(特開平7−214765号公報、特開平7−2925
81号公報)、布帛等の基材表面に、Caイオンまたは
Baイオンを含有する、吸水性ポリウレタンおよびカチ
オン性基を有するアクリル系ポリマーからなるインク受
容層を設けた記録媒体(特開平9−39372号公報)
等を挙げることができる。
色する方法に関するものである。染料インクを使用する
場合、染料には各種の色合いの色素化合物があることか
ら、色調の優れた鮮明な図柄を、布帛に現出することが
できるという利点を有する。しかし、染色工程後に洗浄
工程が必要であり、また廃液処理が不可欠である等の生
産性の問題や環境汚染に対する考慮も必要となる。ま
た、上記のような高分子物質あるいはカチオン系化合物
を含有する処理液で処理した布帛を使用する染色法の場
合においては、高分子物質あるいはカチオン系化合物の
種類によって印写物の耐水性にバラツキがあったり、風
合いを損なうという問題がある。
は、一般に染料インクを使用する場合に比べて色調や鮮
明性などに劣るものの、顔料自体が耐光性、耐候性に優
れている。そのため、例えば、屋外で掲示される広告布
帛、具体的には、懸垂幕、横断幕、あるいは布看板など
の広告用シートのための色材として適している。また、
顔料インクにより染色する際に、顔料は通常、バインダ
ーにより固定されるから、染色後の洗浄工程を必要とし
ないという利点を有する。このような理由から、顔料イ
ンクによるインクジェット染色法が近年注目されるよう
になってきた。
記録媒体として、紙、シート等の基材上に、シリカ、ア
ルミナ等の無機顔料粒子を含むインク受容層を形成させ
ることが一般的になされているが、この技術を布帛に応
用した場合、布帛の特徴である風合いを損ない、また、
インク受容層の布帛に対する接着性が弱くなり、耐摩耗
性、耐剥離性が劣ってしまう。紙またはフィルムのよう
に表面が平滑な記録材では、高濃度で滲みの少ない印写
物を得ることは容易であるが、布帛は、それを構成する
糸条自身に凹凸を有し、更に織り編み組織による空隙や
凹凸もあって平滑でない。
こり易く、顔料が布帛に均一に付与されにくい。結果的
に、生地の不均染や、濃度のダウンが起こりやすくな
り、また、乾燥時のマイグレーションにより顔料が凝集
し、高濃度で滲みの少ない印写布を得ることは困難とな
る。また、染料や顔料で染色された布帛の耐水性、耐摩
耗性をあげるために、染色後にウレタン樹脂などを布帛
にコーティング、或いは、パディングなどの方法により
付与することが行われているが、風合いを損なうと共
に、樹脂付与工程が必要となるなどの問題がある。
技術的背景のもとで、それらの問題点を解決すべくなさ
れたものである。すなわち、本発明の目的は、顔料イン
クを使ったインクジェット染色技術において、高濃度で
優れた耐水性、耐摩耗性を有し、かつ風合いを損なわな
い印写が可能なインクジェット記録用布帛、その製造方
法、その染色方法を提供することにある。
は、このような課題を解決するために鋭意研究した結
果、インク受容層として特定の低分子化合物を含む酸性
の処理液を使用することにより、上記の問題点を解決で
きることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成さ
せたものである。
に、(1)、融点又は軟化点が40℃〜150℃の疎水
性低分子化合物を含有する酸性のインク受容層が繊維布
帛表面に形成されたインクジェット記録用布帛に存す
る。
低分子量アルキレン系化合物、脂肪酸アミド系化合物、
多価アルコール脂肪酸エステル系化合物から選ばれる少
なくとも1種の化合物からなるインクジェット記録用布
帛に存する。
らに1%水溶液における電気伝導度が0.5mS/cm〜
10.0mS/cmで、かつ数平均分子量が1000〜1
0000であるカチオン系樹脂を含有させてなるインク
ジェット記録用布帛に存する。
が2.0〜6.0であるインクジェット記録用布帛に存
する。
または軟化点が40℃〜150℃の疎水性低分子化合物
を含有する酸性の水性処理液を塗布し、その後、乾燥さ
せて繊維布帛表面にインク受容層を形成するインクジェ
ット記録用布帛の製造方法に存する。
として、低分子量アルキレン系化合物、脂肪酸アミド系
化合物、多価アルコール脂肪酸エステル系化合物から選
ばれる少なくとも1種の化合物を用いるインクジェット
記録用布帛の製造方法に存する。
pHが2.0〜6.0であるインクジェット記録用布帛
の製造方法に存する。
に、さらに1%水溶液における電気伝導度が0.5mS
/cm〜10.0mS/cmで、かつ数平均分子量が100
0〜50000であるカチオン系樹脂を含有させたイン
クジェット記録用布帛の製造方法に存する。
顔料インクを用いてインクジェット式により染色する方
法に存する。
式により染色した後、疎水性低分子化合物の融点又は軟
化点以上の温度で熱処理することにより、繊維表面に被
膜を形成させるインクジェット染色方法に存する。
し、インクジェット方式により印写する際に使用される
高濃度で優れた耐水性、耐摩耗性を有し、かつ風合いを
損なわない印写が可能なインクジェット記録用布帛であ
る。本発明では耐水性や耐摩耗性を向上させるために特
定の低分子化合物を含む酸性の処理液で布帛の表面を前
処理加工している。このように処理液で前処理加工され
た布帛を乾燥することにより布帛の表面にはインク受容
層が形成されてインクジェット染色に適した記録用布帛
となる。そして、その前処理加工によりインク受容層が
形成された布帛に、顔料インクでインクジェット記録し
て染色するものである。
に含まれる低分子化合物として、その融点または軟化点
が40℃〜150℃、好ましくは50℃〜140℃の範
囲のものとしている。
与された場合には、顔料粒子径が小さく、顔料の表面積
が大きくなり、濃度、滲み防止性とも向上する。顔料が
均一に分散されていないと、顔料分子が凝集して粒子径
が大きい状態になり、濃度、滲み防止性ともに低下す
る。
数平均分子量が10000以下、好ましくは5000以
下、更に好ましくは、100〜2000の化合物が採用
される。平均分子量が10000以上であると融点又は
軟化点が高くなり、又、乳化分散しにくくなるという問
題がある。あらかじめ、疎水性の低分子化合物で繊維布
帛表面を処理することにより、繊維布帛表面を平滑にし
て繊維表面を均一に疎水性化することができるため、顔
料インクは布帛表面に均一に付与される。顔料を分散さ
せている水成分も布帛内部に浸透することなく印写され
たインク受容層の表層にとどまる。乾燥時にもマイグレ
ーションを起さず、インク受容層表層にとどまることが
できるから、顔料粒子をマイグレーションさせることな
く繊維表面に均一に印写付与することができる。このよ
うな作用に基づき、高濃度で滲みの少ない印写物を得る
ことが可能となる。
上の温度で印写物の熱処理を行うことにより、低分子化
合物が溶融して印写面を覆うような状態で固化するの
で、顔料を強固に固着し、耐水性、及び耐摩耗性等に優
れた印写物を得ることができるのである。
〜150℃の範囲のものを用いるのは、40℃未満の場
合は加工安定性、製品の保管安定性に問題があり、15
0℃以上の場合は溶融させるための熱処理温度が高温に
なるため布帛の黄変、劣化等の問題が発生すると同時に
風合いを損ねる場合があるからである。以上に挙げた作
用は、疎水性であって、かつある特定の範囲の融点又は
軟化点を持つ低分子化合物を用いることによりなし得る
ものである。
は該顔料の分散効果をあげるためにイオン性のある高分
子を配合し電気的な反発によりその分散効果を高めてお
り、一般に顔料インクはpHが中性から弱アルカリ性に
して安定化されているので、本願発明の水性処理液は酸
性液とすることにより、顔料とインク受容層との定着性
を高めることができる。
合物の種類としては、特に限定はなく、低分子量ポリエ
チレン、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等
の低分子量アルキレン系化合物、マイクロクリスタリン
ワックス、ペトロラタム、フィッシャー・トロプシュワ
ックスなどの石油化学系合成ワックス類、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、木ロ
ウなどの植物性ワックス類、モンタンワックス、オゾケ
ライト、セレシン等の鉱物系ワックス、エチレンビスス
テアリンアミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、メチロールステアリンアミド等の脂肪酸アミド系化
合物、エトキシルセチルアルコール、エトキシルステア
リルアルコール等の高級アルコール系化合物、グリセリ
ンオレイン酸エステル、グリセリンステアリン酸エステ
ル等のグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコー
ルステアリン酸エステル、エチレングリコールステアリ
ン酸エステル等のグリコール脂肪酸エステル等の多価ア
ルコール脂肪酸エステル系化合物、12―ヒドロキシステ
アリン酸エステル、12―ヒドロキシステアリン酸カルシ
ウム、12―ヒドロキシステアリン酸アミド等の12―ヒド
ロキシステアリン酸誘導体から選ばれる少なくとも1種
の化合物のなかから、布帛を形成する繊維の性質、顔料
インクの性質、加工条件、要求物性にあったものを適宜
選択して使用するとよい。
合物は、数平均分子量が10000以下、好ましくは5
000以下、更に好ましくは100〜2000の化合物
を意味する。また、高級アルコール系化合物は、炭素数
が12以上、好ましくは16以上のアルコール系化合物
を意味する。
の接着、被覆性を考慮すると、低分子量アルキレン系化
合物、脂肪酸アミド系化合物、多価アルコール脂肪酸エ
ステル系化合物が好ましい。これら低分子化合物の内2
種類以上を混合して用いる場合には乳化分散を容易に行
うことができるので、更に好ましい。
いる繊維布帛素材によっても異なるが、布帛に対して
0.5〜20重量%が好ましい。付与量が0.5重量%
以下ではインクを布帛表層に留めて、インクの浸透防止
効果や、濃度を向上させる効果が期待できないばかりで
なく、熱処理後の耐水性、耐摩耗性の効果が十分でな
い。また、20重量%以上では耐水性や耐摩耗性の大き
な向上が期待できないばかりでなく、滲みや均染性の不
良が起こる虞がある。そのようなインクの浸透防止効
果、濃度の向上、耐水性、耐摩耗性の効果等を図る上か
ら、インク受容層の厚さは、0.25〜20μmの範囲
とすることが好ましい。
るには、布帛に形成されるインク受容層を酸性にすると
効果がある。その為に、インク受容層を形成させるため
の処理液のpHを2.0〜6.0、好ましくはpH2.
5〜5.0にし、この処理液を用いて繊維布帛を前処理
加工することが好ましい。処理液のpHが2.0以下の
場合は加工機械等の腐食及び布帛の劣化等が懸念され、
pHが6.0以上ではインクの分散状態を壊す作用が小
さくなる。用いられるpH調整剤としては、リン酸、ホ
ウ酸、ケイ酸、酢酸、炭酸、クエン酸、酒石酸、マレイ
ン酸、フタル酸、リンゴ酸などが挙げられる。インク受
容層が酸性であるか否かは、インク受容層が形成された
布帛から、5.0±0.1gの試験片を採取しガラス栓
付の200mlフラスコに50ml蒸留水を入れ、フラ
スコを振とうし、pH測定器で抽出液のpHを測定する
ことにより判断できる。
て顔料を定着させるには、布帛に塗布する処理液が1種
類以上のカチオン系の樹脂を含んでいると効果がある。
用いられるカチオン系の樹脂としては、電気伝導度が1
%水溶液の状態で0.5mS/cm〜10mS/cm、
及び分子量が1000〜50000であるカチオン系樹
脂を少なくとも1種類以上含んでいることが好ましい。
耐水性をあげるために、末端に架橋基を有するカチオン
系樹脂、もしくは、分子量が数万のカチオン系の樹脂を
併用しても問題はない。
小さい場合は、顔料と結合できる布帛上のイオン性成分
が不足するため布帛上の未固着顔料が増え耐水性がダウ
ンする。また、顔料の凝集が小さく止まり鮮明度や濃度
が上がらなくなる。電気伝導度が10.0mS/cmよ
り大きい場合は、顔料分子と樹脂の結合力はアップし濃
度は高くなるが、布帛表面上に未反応の樹脂が残留し結
果的に耐水性がダウンし、更に色相に悪影響を与える。
用いられるカチオン系樹脂の具体例としては、エチレン
アミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、プロピレン
ジアミン、トリエチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、ヘキサメチレントリアミン、アリルアミン、ジアリ
ルアミン、エピクロヒドリン・ジメチルアミン等のアミ
ン類、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベ
ンジルトリブチルアンモニウムクロライド等の第4級ア
ンモニウム塩類、ジシアンアミド、ジシアンジアミド、
ジシアンジアミド・ジエチレントリアミン等のジシアン
類のポリマー及びオリゴマー等の物質が挙げられる。
標としてカチオン化度が採用されているが、カチオン化
度はコロイド滴定の終点判定によって決められるため誤
差が生じやすく、必ずしも顔料インクの定着性との間に
相関関係が見出されない。しかし、本願発明のようなカ
チオン系樹脂の電気伝導度及び分子量を採用すると顔料
インクの定着性との間に顕著な相関関係が生じ、カチオ
ン系樹脂が極めて有効に作用する。
方法に従って行なわれる。即ち、純水にカチオン系樹脂
を溶解させて1%の水溶液を作成した後、この水溶液を
電導度計CM−20S(東亜電波工業株式会社製)を用
いて測定する。カチオン系樹脂からなる処理液には、微
分散を維持させながら顔料を凝集させるために、2価以
上の金属が混入されていると、尚一層の効果が見られて
好ましい。
n、Ba等が、3価の金属としてはAl、Fe等が挙げ
られる。
架橋剤、粘度調整剤、浸透剤等を併用することもでき
る。これらの薬剤は従来公知のものを用いることができ
るが、熱処理後に気化するものの他、熱処理後に不溶化
するもので、インクジェット記録用布帛の耐水性を損な
わないものが好ましい。
布帛に直接塗布する方法、また上記の処理液をフイルム
状に形成し積層する方法等が挙げられる。直接塗布する
方法としては、グラビア法、コーテイング法、マングル
パッド法等が挙げられる。さらには、布帛表面にインク
ジェット方式で印写することも可能である。
物、編物、不織布を問わずあらゆる布帛組織が含まれる
が、好ましくは織編物が採用される。
等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、アセテート、ト
リアセテート等の半合成繊維、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成
繊維、そしてそれらの内の一つ以上を混紡、交織の形で
使用する物も含まれるが、顔料インク受容層のpHが酸
性サイドであるので、酸性状態においても脆化のおこり
にくい繊維が好ましい。
ては、荷電変調方式、マイクロドット方式、帯電噴射制
御方式、インクミスト方式などの連続方式、ステメ方式
(2液室型)、パルスジェット方式(1液室型)、バブ
ルジェット(登録商標)方式、静電吸引方式などのオン
・デマンド方式などいずれも採用可能である。
後は、顔料を固定するために熱処理が行われる。ここで
の熱処理は、乾熱あるいは湿熱のいずれも採用可能であ
るが、用いられる疎水性低分子の融点又は軟化点以上の
温度で処理することが好ましい。このように熱処理する
ことによって、該化合物が溶融して、印写面を覆うこと
により印写されたものの耐久性がより向上する。
しも実施例に限定されるものではない。評価方法は次の
通りである。
部分を、反射濃度計(マクベスRD918:マクベス社
製)を用いて測定した。数値が高いほど濃度が高く良好
である。
を水中に10分間浸漬した後、色の泣き出しを目視で判
定した。 ○:色の泣き出し無し △:色の泣き出し有り ×:色の泣き出し有り、更に濃度低下も認められる
視で判定し、その程度により等級をつけた。 ○:画質が良好 △:画質がやや不良 ×:画質が不良
摩擦試験を行い、試験布の摩耗性を判定し、その程度に
より等級をつけた。 ○:摩耗性が良好 △:摩耗性がやや不良 ×:摩耗性が不良
貼り付けた後、テープを生地からはがした。はがした時
の画像の剥離を観察した。 ○:剥離なし △:若干剥離有り ×:剥離有り
した。 ○:風合い良好 △:風合いやや不良 ×:風合い不良
式でピックアップ率80%になるように付与し、100
℃で1分間の乾燥を行った。上記の方法によって作成さ
れたインクジェット記録用布帛に、顔料を含んだインク
を用いてインクジェット方式で印写を行った。顔料とし
ては以下のものを用した。
Y.151) C.I.Pigment Red 122(P.R.1
22) C.I.Pigment Blue 15:3(P.
B.15:3) C.I.Pigment Blue Black 7
(P.Bl.7) ・添加剤 界面活性剤、防腐剤、バインダー、湿潤剤、消泡剤 ・溶媒 水 インクジェット方式の印写条件は以下のとおりとした。
表1に示す。
式でピックアップ率が80%になるように付与し100
℃で1分間の乾燥を行った。上記の方法によって作成さ
れたインクジェット記録用布帛に、顔料を含んだインク
を用いて実施例1と同様にインクジェット方式で印写を
行った。印写後は、150℃で2分間の乾燥を行った。
その結果を表1に示す。
で塗布量が40g/m2 になるように付与し、100℃
で1分間の乾燥を行った。上記の方法によって作成され
たインクジェット記録用布帛に、実施例1と同様の顔料
及び印写条件にてインクジェット方式で印写した。印写
後は150℃で2分間の乾燥を行った。その結果を表1
に示す。
式でピックアップ率が80%になるように付与し100
℃で1分間の乾燥を行った。上記の方法によって作成さ
れたインクジェット記録用布帛に、顔料を含んだインク
を用いて実施例1と同様にインクジェット方式で印写を
行った。印写後は150℃で2分間の乾燥を行った。そ
の結果を表1に示す。
ンクジェット方式で印写した。処理液(2)を生地(1) に
マングルパッド方式でピックアップ率が80%になるよ
うに付与し100℃で1分間の乾燥を行った。上記の方
法によって作成されたインクジェット記録用布帛に、顔
料を含んだインクを用いて実施例1と同様にインクジェ
ット方式で印写を行った。印写後は150℃で2分間の
乾燥を行った。その結果を表1に示す。
でピックアップ率が80%になるように付与し100℃
で1分間の乾燥を行った。上記の方法によって作成され
たインクジェット記録用布帛に、顔料を含んだインクを
用いて実施例1と同様にインクジェット方式で印写を行
った。印写布を150℃で2分間の乾燥を行った。その
結果を表1に示す。
でピックアップ率が80%になるように付与し100℃
で1分間の乾燥を行った。上記の方法によって作成され
たインクジェット記録用布帛に、顔料を含んだインクを
用いて実施例1と同様にインクジェット方式で印写を行
った。印写布を150℃で2分間の乾燥を行った。その
結果を表1に示す。
でピックアップ率が80%になるように付与し100℃
で1分間の乾燥を行った。上記の方法によって作成され
たインクジェット記録用布帛に、顔料を含んだインクを
用いて実施例1と同様にインクジェット方式で印写を行
った。印写布を150℃で2分間の乾燥を行った。その
結果を表1に示す。
で塗布し100℃で1分間の乾燥を行った。上記の方法
によって作成されたインクジェット記録用布帛に、顔料
を含んだインクを用いて実施例1と同様にインクジェッ
ト方式で印写を行った。印捺布を150℃で2分間の乾
燥を行った。その結果を表1に示す。
Claims (10)
- 【請求項1】 融点又は軟化点が40℃〜150℃の疎
水性低分子化合物を含有する酸性のインク受容層が繊維
布帛表面に形成されたことを特徴とするインクジェット
記録用布帛。 - 【請求項2】 疎水性低分子化合物が、低分子量アルキ
レン系化合物、脂肪酸アミド系化合物、多価アルコール
脂肪酸エステル系化合物から選ばれる少なくとも1種の
化合物からなることを特徴とする請求項1記載のインク
ジェット記録用布帛。 - 【請求項3】 インク受容層に、さらに1%水溶液にお
ける電気伝導度が0.5mS/cm〜10.0mS/cm
で、かつ数平均分子量が1000〜50000であるカ
チオン系樹脂を含有させてなることを特徴とする請求項
1又は2のインクジェット記録用布帛。 - 【請求項4】 インク受容層のpHが2.0〜6.0で
あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載
のインクジェット記録用布帛。 - 【請求項5】 繊維布帛表面に融点または軟化点が40
℃〜150℃の疎水性低分子化合物を含有する酸性の水
性処理液を塗布し、その後、乾燥させて繊維布帛表面に
インク受容層を形成することを特徴とするインクジェッ
ト記録用布帛の製造方法。 - 【請求項6】 疎水性低分子化合物として、低分子量ア
ルキレン系化合物、脂肪酸アミド系化合物、多価アルコ
ール脂肪酸エステル系化合物から選ばれる少なくとも1
種の化合物を用いることを特徴とする請求項5記載のイ
ンクジェット記録用布帛の製造方法。 - 【請求項7】 酸性の水性処理液のpHが2.0〜6.
0であることを特徴とする請求項5又は6のインクジェ
ット記録用布帛の製造方法。 - 【請求項8】 酸性の水性処理液に、さらに1%水溶液
における電気伝導度が0.5mS/cm〜10.0mS/
cmで、かつ数平均分子量が1000〜50000である
カチオン系樹脂を含有させたことを特徴とする請求項5
〜7のいずれか1項記載のインクジェット記録用布帛の
製造方法。 - 【請求項9】 上記請求項1〜4のいずれか1項記載の
布帛に対して顔料インクを用いてインクジェット方式に
より染色する方法。 - 【請求項10】 インクジェット方式により染色した
後、疎水性低分子化合物の融点又は軟化点以上の温度で
熱処理することにより、繊維表面に被膜を形成させるこ
とを特徴とする請求項9に記載のインクジェット染色方
法。
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JP2018165417A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | セイコーエプソン株式会社 | 前処理液、インクセット及び記録方法 |
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