JP2001139428A - 可逆的変色性を有するマニキュア液 - Google Patents

可逆的変色性を有するマニキュア液

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JP2001139428A
JP2001139428A JP32916399A JP32916399A JP2001139428A JP 2001139428 A JP2001139428 A JP 2001139428A JP 32916399 A JP32916399 A JP 32916399A JP 32916399 A JP32916399 A JP 32916399A JP 2001139428 A JP2001139428 A JP 2001139428A
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resin
nail varnish
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average particle
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Yasuhisa Ikeda
泰久 池田
Takashi Shijiki
俊 志自岐
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CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可逆的変色性を有するマニキュア液に関し、
外部光源の種類に応じてその色が可逆的に変化し、その
色調変化が大きなマニキュア液を提供する。 【解決の手段】 造膜性樹脂に、平均粒子系が5〜20
0nmの範囲内にある一般式M2 3 (但し、MはH
o、NdまたはPrを示す)で表される希土類酸化物超
微粒子および必要に応じてそれ以外の着色剤を配合した
ことを特徴とする可逆的変色性を有するマニキュア液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可逆的変色性を有
するマニキュア液に関し、外部光源の種類に応じてその
色が可逆的に変化し、その色調変化が大きなマニキュア
液を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、爪に塗布して使用するマニキ
ュア液は、通常、造膜性樹脂としてニトロセルロ−スを
使用し、一般の着色剤により着色することも知られてい
る。
【0003】しかしながら、一般の着色剤によって得ら
れる色彩効果は、単に一定の呈色状態を示すもので、ま
た、酸化チタン被覆雲母などの特殊な干渉色の輝きを表
示できる着色剤も開発されているが、光源の種類によっ
て呈色状態が異なることはなく、表現性に乏しいもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
太陽光と室内での三波長域発行形蛍光灯での呈色状態が
変化し、その色調変化が大きく、従来の材料では得られ
なかった色を表現できるマニキュア液を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、造膜性樹脂
に、平均粒子系が5〜200nm、好ましくは10〜1
00nmの範囲内にある一般式M2 3 (但し、MはH
o、NdまたはPrを示す)で表される希土類酸化物超
微粒子を配合したことを特徴とする可逆的変色性を有す
るマニキュア液を提供するものである。
【0006】さらに本発明は、造膜性樹脂に、平均粒子
系が5〜200nmの範囲内にある一般式M2 3 (但
し、MはHo、NdまたはPrを示す)で表される希土
類酸化物超微粒子とそれ以外の着色剤を配合したことを
特徴とする可逆的変色性を有するマニキュア液を提供す
るものである。
【0007】本発明の希土類酸化物超微粒子は、従来の
平均粒子径数μmオーダーの希土類酸化物微粒子に対し
て異なる反射分光分布を有する。一例として、従来の平
均粒子径が約2μmのHo2 3 微粒子の反射分光分布
と平均粒子径が30nmであるHo2 3 超微粒子の反
射分光分布を比較すると、粒子径に依らず460nm、
540nm、650nm付近の波長域に主要な吸収ピー
クを有するが、特に540nm、650nm付近の波長
域の吸収率は、微粒子が50%未満であるのに対し、超
微粒子は70〜80%の吸収率であり、極めて大きな吸
収を示し、この2つの吸収ピークの波長域での吸収率が
大きく異なる。
【0008】その結果、490nm、550nm、62
0nm付近に大きな輝線を有する三波長域発光形蛍光灯
にHo2 3 粒子を照らすと、Ho2 3 超微粒子の方
が540nmおよび650nm付近の波長が大きく吸収
され、三波長域発光形蛍光灯に含まれる620nm付近
の輝線が反射されるため、Ho2 3 超微粒子の色調は
赤が強くなり、その結果、濃いピンク色を表現すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下の実施
例を用いて説明する。本発明のマニキュア液は、造膜性
樹脂に、平均粒子系が5〜200nmの範囲内にある一
般式M2 3 (ただし、MはHo、NdまたはPrを示
す)で表される希土類酸化物超微粒子を配合された溶液
で、固形分全体に対して、希土類酸化物超微粒子の配合
量は、5〜95重量%、好ましくは10〜90重量%と
することができる。この量が5重量%未満であると可逆
的変色性が乏しくなり、また95重量%を超えると使用
量の割に効果の向上がなく造膜性が低下し、好ましくな
い。
【0010】また、上記の希土類酸化物超微粒子が配合
された組成物には、希土類酸化物超微粒子の一部を着色
剤に置き換えることができる。その配合量は、着色剤の
種類によって任意に決めることができるが、一般的に、
固形分全体に対して、着色剤を20重量%以下、好まし
くは5重量%以下の量を配合することができる。そうす
ることによって、希土類酸化物超微粒子の吸収ピークに
よる変色性と着色剤の着色との組み合わせによりカラー
バリエーションが可能となる。
【0011】上記のマニキュア液を構成する造膜性樹脂
としては、例えば、シェラック、ダンマル、エレミー、
サンダラックなどの天然樹脂類;酢酸ビニル系樹脂、ア
ルキッド系樹脂、アクリル系樹脂、アミノ系樹脂、ウレ
タン系樹脂、シリコーン系樹脂などの合成樹脂類;ニト
ロセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース等のセルロース誘導体などを挙げることがで
き、これらを単独あるいは併用して用いられる。これら
の造膜性樹脂は水性エマルジョンで用いてもよく、有機
溶剤に溶解した状態で用いてもよい。
【0012】本発明で使用される溶剤としては、マニキ
ュア用の溶剤として使用されるものであれば、従来公知
のいかなるものも限定なく使用し得る。例えば、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、乳酸エチ
ル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン等のケトン類;メチルアルコ−
ル、エチルアルコ−ル、イソプロピルアルコ−ル、ブチ
ルアルコ−ル等のアルコ−ル類、トルエン、キシレン、
パラフィン等の炭化水素類などの有機溶剤及び水を挙げ
ることができ、これらを単独あるいは併用して使用する
ことができる。
【0013】また、本発明においては、必要に応じ可塑
剤、希土類酸化物以外の着色剤、及び従来公知の種々の
添加剤を更に含有させることもできる。
【0014】可塑剤としては、例えば、フタル酸系、ア
ジピン酸系、アゼライン酸系、セバシン酸系、クエン酸
系、リン酸系などのの各種のものが限定なく使用され
る。
【0015】一般の着色剤としては、例えば、従来公知
の一般染顔料類をはじめ、蛍光顔料、蓄光顔料、サーモ
クロミック剤、金粉、銀粉、ガラス粉、白色顔料、体質
顔料、パール顔料等各種のものが限定なく使用される。
【0016】そして、本発明のマニキュア液には、上記
以外の各種添加剤の添加を否定するものではなく、例え
ば、従来公知の分散安定剤、沈降防止剤、粘度調整剤、
乾燥調整剤、消泡剤、滑剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、香料、抗菌剤、消臭剤などを含有することができ
る。
【0017】
【実施例】実施例1 常法により、ニトロセルロース30重量部およびアルキ
ッド樹脂40重量部からなる造膜樹脂に、平均粒子径が
30nmであるHo2 3 超微粒子を30重量部を配合
し、酢酸エチル、酢酸ブチルおよびエチルアルコールの
混合溶剤と適量の増粘剤および可塑剤を配合してマニキ
ュア液を得た。このマニキュア液を爪に塗布し、太陽光
線に晒したところ薄い黄色を呈し、標準光源D65の蛍
光灯下で見ると薄いピンク色を呈し、さらに三波長域発
光型蛍光灯下でみると濃いピンク色を呈した。
【0018】実施例2 実施例1のマニキュア液に青色顔料を0.5重量部追加
した以外は、実施例1と同様にしてマニキュア液を得
た。このマニキュア液を爪に塗布し、太陽光線に晒した
ところ青色を呈し、標準光源D65の蛍光灯下で見ると
青紫色を呈し、さらに三波長域発光型蛍光灯下で見ると
紫色を呈した。
【0019】実施例3 実施例1のマニキュア液に黄色顔料を1重量部追加した
以外は、実施例1と同様にしてマニキュア液を得た。こ
のマニキュア液を爪に塗布し、太陽光線に晒したところ
黄色を呈し、標準光源D65の蛍光灯下で見ると薄いオ
レンジ色を呈し、さらに三波長域発光型蛍光灯下で見る
とオレンジ色を呈した。
【0020】実施例4 実施例1のマニキュア液において、平均粒子径が30n
mであるHo2 3 超微粒子の代わりに、平均粒子径が
30nmであるPr2 3 超微粒子を使用した以外は実
施例1と同様にしてマニキュア液を得た。このマニキュ
ア液を爪に塗布し、太陽光線に晒したところ薄い黄色を
呈し、標準光源D65の蛍光灯下で見ると薄い黄緑色を
呈し、さらに三波長域発光型蛍光灯下でみると濃い黄緑
色を呈した。
【0021】実施例5 実施例1のマニキュア液において、平均粒子径が30n
mであるHo2 3 Ho2 O3 超微粒子の代わりに、平
均粒子径が30nmであるNd3 3 超微粒子を使用し
た以外は実施例1と同様にしてマニキュア液を得た。こ
のマニキュア液を爪に塗布し、太陽光線に晒したところ
薄い藤色を呈し、標準光源D65の蛍光灯および三波長
域発光型蛍光灯下でみると濃い青色を呈した。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、光源の異なる環境で大きな変色を呈すことが可能と
なり、本発明の超微粒子は、色調が大きく変化するの
で、従来にない色を表現することが可能となる。また、
色変化は、稀土類酸化物特有の吸収・反射によるので、
色変化の可逆性も完全で、色変化の速度も早く、光劣化
もないので耐候性、耐熱性などの品質も良いという利点
がある。さらに、着色剤との組み合わせによりカラーバ
リエーションが可能となる利点もある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造膜性樹脂に、平均粒子系が5〜200
    nmの範囲内にある一般式M2 3 (但し、MはHo、
    NdまたはPrを示す)で表される希土類酸化物超微粒
    子を配合したことを特徴とする可逆的変色性を有するマ
    ニキュア液。
  2. 【請求項2】 造膜性樹脂に、平均粒子系が5〜200
    nmの範囲内にある一般式M2 3 (但し、MはHo、
    NdまたはPrを示す)で表される希土類酸化物超微粒
    子とそれ以外の着色剤を配合したことを特徴とする可逆
    的変色性を有するマニキュア液。
  3. 【請求項3】 上記の造膜性樹脂は、酢酸ビニル系樹
    脂、ニトロセルロース系樹脂、アルキッド系樹脂、アク
    リル系樹脂、アミノ系樹脂、シリコーン系樹脂から選ば
    れた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の可可逆的変色性を有するマニキュア液。
JP32916399A 1999-11-19 1999-11-19 可逆的変色性を有するマニキュア液 Pending JP2001139428A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006514017A (ja) * 2002-11-28 2006-04-27 ルイ・デュベルトレ 蛍光ナノ粒子を顔料として含む化粧用組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006514017A (ja) * 2002-11-28 2006-04-27 ルイ・デュベルトレ 蛍光ナノ粒子を顔料として含む化粧用組成物

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