JP2001138915A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2001138915A
JP2001138915A JP32564699A JP32564699A JP2001138915A JP 2001138915 A JP2001138915 A JP 2001138915A JP 32564699 A JP32564699 A JP 32564699A JP 32564699 A JP32564699 A JP 32564699A JP 2001138915 A JP2001138915 A JP 2001138915A
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Akihiro Muraishi
明裕 村石
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防護無線信号を受信した際に返送するACK
信号の送信タイミングを、輻輳し難い条件に制御するこ
とができる無線通信システムを提供する。 【解決手段】 無線通信システムの無線装置の送信部
に、自己IDを解読するための自己ID識別部14と、
ACK信号の発信タイミングスロットを制御するための
送信タイミング制御部13とを設け、前記自己IDの下
位2ビットに対応したタイミングスロットにて前記AC
K信号を返送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線伝送によって
デジタルデータの授受を行う無線通信システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、無線によるデジタルデータ伝送
システムにおいては、本来伝送を必要とするデータの授
受の他に、伝送を制御するための接続信号や伝送確認信
号などが授受される。
【0003】その一例として、デジタルデータ伝送によ
る「列車防護無線システム」を挙げて説明する。
【0004】「列車防護無線システム」とは、列車の運
行の安全確保を目的とする通信システムである。
【0005】(A)これは、主に列車の運転士が危険状
態に遭遇した場合に、近隣に位置する不特定複数の列車
に対して危険状態の発生を報知するものである。
【0006】図4はかかる従来の列車防護無線システム
の概念図であり、路線Bに路線Aとが接続されており、
路線Bと路線Cはクロスしている。そして、路線Aには
列車A1と列車A2が走行しており、路線Bには列車B
1と列車B2が走行しており、路線Cには列車C1が走
行している。
【0007】ここでは路線Aを走行する列車A1が危険
状態に遭遇し、防護無線信号を発信したものとする。
【0008】図5に、この時の防護無線信号およびそれ
に対する伝達確認信号(以下「ACK」信号と称する)
が授受されるタイミングが表されている。
【0009】防護無線信号は、伝達の確実性を期する目
的で、図5に示すように「防護1」、「防護2」、「防
護3」・・・のように同一の信号を繰り返し断続的に送
信している。この防護無線信号を受信した他の列車で
は、伝達確認の意味合いの「ACK信号」を決められた
タイミングスロットの間に返送するようになっている。
【0010】図6は従来技術による列車防護無線システ
ムを構成する各列車に取り付けられる防護無線装置の構
成例である。
【0011】この図6において、1はインタフェース
部、2は制御部であり、この制御部2には送信データ編
集部11、受信データ処理部12が備えられている。3
は無線送信部、4は無線受信部、5はアンテナインタフ
ェース部、6はアンテナ端子である。
【0012】(B)次に、もう一つの問題について説明
する。
【0013】ここで、防護無線装置の構成の例を図15
に、また、従来方法による防護無線信号の近隣列車への
伝達の様子を表す図を図16に示す。
【0014】図15において、101は操作部、102
は表示部、103は制御部、105は送信増幅部、10
6は発振部、108は受信部、109はスイッチ、11
0はアンテナ端子、111はキャリア検出部である。
【0015】図16においては、図4と同様に、路線B
に路線Aとが接続されており、路線Bと路線Cはクロス
している。そして、路線Aのある列車が他の列車に対し
て、防護無線信号を発信する様子が示されている。
【0016】列車の運行には、安全確保を目的とする通
信システムが導入されている。代表的な通信システムの
一つとして、音声通話による無線通信システムがある。
これは、列車の運行を統括的に管理する集中指令所と各
列車との間で音声による無線通話を行い、いずれかの箇
所にて発生した危険情報を音声を介して伝達するシステ
ムである。
【0017】更に、近年では上記の音声通話による無線
通信システムとは別に、危険情報を報知させることを専
用とした無線システムを導入するケースも多くなってい
る。
【0018】これは、一般に「列車防護無線」と呼ば
れ、主に列車の運転士が危険状態に遭遇した場合に、こ
の防護無線を起動し、近隣に位置する不特定複数の列車
に対して危険状態の発生を報知するものである。
【0019】この防護無線の原理は至って単純であり、
先に説明した音声通話による無線システムとは別な無線
装置を設置する。
【0020】当然通信に使用される無線周波数も別の周
波数とする。
【0021】その動作は、最初に危険状態に遭遇した運
転士が、この防護無線装置の起動用スイッチを操作する
と、無線装置から無線電波が発信され、この電波が到達
する範囲内に位置する他の列車においては、発信された
無線電波を受信することになる。
【0022】また、この無線電波は、音声やデータなど
の情報を含まずに、キャリアだけを発信するのが通例で
あり、受信側では規定レベル以上の無線電波の入感をも
って防護無線信号感知と認識する。
【0023】これにより、防護無線信号を感知した近隣
の他の列車では、非常停止などの措置を講じて事故を未
然に防止することができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(A)に対しては、上記した従来技術による列車防護無
線システムを例とする無線通信方式においては、図5に
示したように、防護無線信号を受信した複数の列車が発
信する「ACK信号」が輻輳する場合が有り、この場合
には、防護無線信号発信側(列車A1)においてACK
信号が確認できず、防護無線信号の発信と、ACK信号
の返送とを無意味に繰り返すという不都合が生じる可能
性が高かった。特に、システム内に存在する無線局の総
数が多い場合には、この問題は顕著なものであった。
【0025】また、上記(B)に対しては、危険状態を
報知させるための防護無線信号として無線キャリアだけ
を発信する方法を採用しているため、危険状態の情報信
号などを含むことができず、無線電波を受信可能な近隣
の他の列車に対しては報知の必要の有無に関わらず、一
律に防護無線信号を伝達させるものであった。
【0026】このため、例えば、防護無線信号を発信し
た列車と、これを受信した列車との路線が異なってい
て、防護無線信号による緊急停止の必要が無いにも関わ
らず、列車を緊急停止せざるを得なかったという問題が
生じていた(問題点1)。
【0027】また、これら従来方法による防護無線シス
テムにおいては、防護無線信号の受信側が一旦防護無線
信号を受信すると、直ちに非常停止措置を講じるような
仕組みと連動させているケースが多く、防護無線信号を
発信した列車の運転士がこの信号を手動で解除しない限
り、列車の運行を再開できないなど、防護無線信号の解
除方法に関して大きな欠点を有していた(問題点2)。
【0028】本発明の第1の目的は、上記問題点を除去
し、防護無線信号を受信した際に返送するACK信号の
送信タイミングを、輻輳し難い条件に制御することがで
きる無線通信システムを提供することを目的とする。
【0029】本発明の第2の目的は、受信側において、
発信された無線電波に含まれる列車の路線区分を識別す
るための信号、列車の上下線の区分を識別するための信
号、列車の個別番号を識別するための信号、危険状態の
種別を識別するための信号、およびこれらの情報を複合
させた信号などを適宜解析して判断することができる無
線通信システムを提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕無線通信システムにおいて、無線通信システムの
無線装置の送信部に、自己IDを解読するための自己I
D識別部と、ACK信号の発信タイミングスロットを制
御するための送信タイミング制御部とを設け、前記自己
IDの下位ビットに対応したタイミングスロットにて前
記ACK信号を返送するようにしたことを特徴とする。
【0031】〔2〕無線通信システムにおいて、無線通
信システムの無線装置の送信部に、擬似乱数を発生させ
るための擬似乱数発生部と、ACK信号の発信タイミン
グスロットを制御するための送信タイミング制御部とを
設け、前記擬似乱数発生部が発生した擬似乱数の値によ
って決められたタイミングスロットにて前記ACK信号
を返送するようにしたことを特徴とする。
【0032】〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の無線通
信システムにおいて、前記無線通信システムが、列車防
護無線システムであることを特徴とする。
【0033】〔4〕上記〔3〕記載の無線通信システム
において、第1の防護無線信号に対しては、上記〔1〕
記載のACK信号の返送を行い、ACK信号の輻輳が発
生した場合には、第2の防護無線信号以降に対しては上
記〔2〕記載のACK信号の返送を行うことを特徴とす
る。
【0034】〔5〕無線通信システムにおいて、列車防
護無線システムを構成する防護無線装置において、防護
無線装置の送信部に制御部から送出されるデジタル符号
による防護無線信号を無線キャリアに変調するための変
調部を設け、防護無線装置の受信部にはデジタル符号に
よる変調信号を復調検波するための復調検波部とを設
け、制御部においてデジタル符号による防護無線信号の
送出を制御し、また受信されたデジタル符号による列車
防護無線信号の内容を解析判断し、その結果に応じた表
示や操作などの一連の動作を行うことを特徴とする。
【0035】〔6〕無線通信システムにおいて、列車防
護無線システムを構成する防護無線装置において、防護
無線装置の送信部にトーン発信部を設け、このトーン発
信部の出力を変調し送信できる機能を有し、防護無線装
置の受信部には復調検波された信号の中からトーン信号
を検出するためのトーン検出部を設け、検出されたトー
ン信号の発振周波数を制御部において解析判断し、その
結果に応じた表示や操作などの一連の動作を行うことを
特徴とする。
【0036】〔7〕上記〔5〕記載の無線通信システム
において、前記防護無線装置は、列車防護無線信号を受
信した列車では自動的にACK信号を返送する方式を採
用し、ACK信号を自動返送した後に受信側の運転士が
防護解除信号を手動送信し、先に列車防護無線信号を発
信した列車側において自動的に返送されたACK信号の
受信数と受信側の運転士が手動により送信した防護解除
信号の受信数とが等しい値になった場合に、列車防護無
線信号の送信を自動停止するようにしたことを特徴とす
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0038】まず、本発明の第1実施例について説明す
る。
【0039】図1は本発明の第1実施例を示す列車防護
無線通信システムの模式図、図2はその無線通信システ
ムを説明するための列車防護無線装置の構成図、図3は
その列車防護無線信号および伝達確認信号「ACK」の
授受のタイミングを示す図である。ここでは、従来例を
示す図6と同一の構成部分には同一の符号を付して説明
する。
【0040】まず、防護無線信号を発信する側から説明
する。
【0041】図2において、1はインタフェース部であ
り、列車の運転士が防護無線信号を発信する時に操作す
るボタンや、防護無線信号が受信された時に表示するラ
ンプ類または鳴音ブザーなどがこれに相当する。
【0042】2は防護無線装置全体の制御を司る制御部
であり、通常はマイクロプロセッサを中核とするデジタ
ル電子回路にて構成される。制御部2は送信データ編集
部11、受信データ処理部12、送信タイミング制御部
13、自己ID識別部14などから成る。
【0043】3は送信すべきデジタルデータ信号を無線
周波数帯域の電波に変調し、規定の送信電力まで増幅す
るための無線送信部である。
【0044】4はアンテナにおいて受信された無線電波
を増幅・周波数変換・検波などの処理を行い、受信デー
タに復調するための無線受信部である。
【0045】5はアンテナ(図示なし)へ(又はから)
の接続を、無線送信部3からの信号、無線受信部4への
信号の双方に適宜切り替えるためのアンテナインタフェ
ース部である。これは、一般にリレー回路により成り立
っている。
【0046】6はアンテナ(図示なし)へ接続するため
のアンテナ端子である。
【0047】以下、図1〜図3を参照しながら、その動
作について説明する。
【0048】列車A1から発信された防護無線信号を受
信した列車(A2,B1,B2,C1・・・)は、制御
部2の働きにより、受信確認のためのACK信号を自動
的に返送する。この時、ACK信号を送信すべきタイミ
ングスロットは、図3にて示すように第1から第4まで
の4スロットが用意され、割り当てられている。
【0049】この「4」という数値は説明のための一例
であり、もちろん他の数値でも適用ができる。この数値
は、当該無線通信システムの構成規模により適宜決定す
ることが望ましい。ACK信号を発信するタイミングス
ロットの選択は、自己ID識別部14の識別結果によっ
て決定される。
【0050】自己IDとは、当該システム内に登録され
ている全ての列車に対してユニークに割り当てられてい
る数字で、通常は2進数にて扱われる。
【0051】自己ID識別部14においては、この自己
ID(2進数)の下位2ビットを解読し、この値により
ACK信号を発信するタイミングスロットを決定する。
【0052】すなわち、自己IDの下位2ビットには、
「00」「01」「10」「11」の4通りが存在する
から、この順に第1スロット、第2スロット、第3スロ
ット、第4スロットと割り当てる。
【0053】これによって、ACK信号を発信するタイ
ミングが4つに分散されたことになり、複数の列車が発
信するACK信号が輻輳する確率も4分の1に低減し、
通信の混乱の可能性が低いものとなる。
【0054】このように、第1実施例によれば、列車A
1から発信された防護無線信号及びそれに対するACK
信号が授受されるタイミングが、図3に示すように、従
来のように輻輳することなく行われる。
【0055】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0056】図7は本発明の第2実施例を表す無線通信
システムを説明するための列車防護無線装置の構成図、
図8はその列車防護無線信号および伝達確認信号「AC
K」の授受のタイミングを示す図である。
【0057】図6に示した従来例の防護無線装置、及び
図2に示した第1実施例の防護無線装置と同一の構成要
素には同一の説明符号を付して説明する。
【0058】第2実施例においては、第1実施例の自己
ID識別部14に代って、擬似乱数発生部15が設けら
れている。
【0059】第1実施例において、自己IDの下位2ビ
ットを解読し、この値に応じたタイミングスロットにて
ACK信号を返送していたのに対し、第2実施例では、
ACK信号を返送する必要がある時毎に擬似乱数発生部
15において擬似乱数を発生する。
【0060】擬似乱数は、例えば4〜5桁の整数として
発生させ、これを「4」で除算する。このときの剰余
は、0から3の値のどれかになるから、この剰余の値に
従って、それぞれ第1スロット、第2スロット、第3ス
ロット、第4スロットと割り当てれば良い。
【0061】第1実施例では、ある列車がACK信号を
発信するタイミングスロットは、IDによって、一律的
に固定された値になっていた。そのため、たまたまID
の下位2ビットが等しい列車が付近に複数存在していた
場合には、ACK信号の輻輳問題が解決しきれない場合
もある。
【0062】それに対して第2実施例では、ACK信号
の発信タイミングスロットをその時その時において、フ
レキシブルに変更しているため、第1実施例の時よりも
輻輳の確率を更に低いものにすることができる。
【0063】図8において、「列車B1」のACKと
「列車B2」のACKが、当初衝突している例が示され
ている。すなわち、列車B1が発生した乱数と、列車B
2が発生した乱数が1回目は偶然に一致した例となって
いる。しかしながら、この実施例により、収束しなかっ
たACKが2回目の乱数発生において異なる数値となる
ため、収束することができることになる。
【0064】これにより、図8に示すように、第2実施
例による列車防護無線システムの防護無線信号およびそ
れに対するACK信号が授受されるタイミングは、擬似
乱数の発生により、列車Aにおける各々の列車からのA
CK信号は衝突することなく、受信することができる。
【0065】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
【0066】図9は本発明の第3実施例を表す無線通信
システムを説明するための列車防護無線装置の構成図で
ある。
【0067】図6に示す従来例の防護無線装置、図2に
示す第1実施例の防護無線装置、図7に示す第2実施例
の防護無線装置と同一の構成部分には同一の説明符号を
付して説明する。
【0068】第3実施例においては、第1実施例の特徴
である自己ID識別部14と第2実施例の特徴である擬
似乱数発生部15の両方を有する。
【0069】一連の防護無線信号(防護1、防護2、防
護3・・・)のうち、「防護1」に対するACK信号の
返送に関しては、図3に示されるように、第1実施例に
よる方法を適用する。
【0070】すなわち、自己IDの下位2ビットに従っ
た送信タイミングスロットにてACK信号を発信する。
【0071】この時点で、複数の列車から発信されたA
CK信号が輻輳する確率は低いものになっているが、前
述した通り、周辺に自己IDの下位2ビットが偶然等し
い列車が複数存在している場合には輻輳は避けられず、
以後「防護2」「防護3」・・・に対しても同じ条件で
輻輳してしまう。
【0072】ここで、「防護1」に対するACK信号が
低い確率ではあるが、偶然に輻輳した場合には、以降の
「防護2」「防護3」…に対するACK信号の返送方法
として、第2実施例による擬似乱数の発生によるACK
信号の返送を行う方法を適用すれば良い。
【0073】第2実施例では、ACK信号の返送タイミ
ングスロットを自己IDの下位ビットとは関係なく擬似
乱数によって決定しているため、ACK信号の輻輳が何
度も連続することは確率的に零に等しい。
【0074】ここで、最初の「防護1」に対して第1実
施例の方法を適用し、以降の「防護2」「防護3」・・
・に対して第2実施例を適用した理由は、擬似乱数の発
生処理の方が複雑な演算を要するため、防護1として容
易な手段を優先させることにある。
【0075】上記したように、本発明の第1〜第3実施
例によれば、防護無線信号に対するACK信号の返送タ
イミングスロットを可変のものとしたので、ACK信号
の輻輳確率が大幅に低減し、これに伴い防護無線信号の
発信とACK信号の返送とを無意味に繰り返すという不
都合を回避できるようになった。
【0076】なお、本発明に関しては、列車防護無線シ
ステムを例に説明したが、もちろんその他の無線による
デジタルデータ伝送システムにも適用が可能である。
【0077】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。
【0078】本発明の第4実施例における列車防護無線
システムでは、上記した従来技術による問題点1を解決
するために、防護無線装置の送信部に、無線制御部から
発せられる列車路線区分などの各種情報信号を変調する
ための変調部を設けて、無線電波の中に列車路線区分な
どの各種情報信号を持たせるようにした。
【0079】また、防護無線装置の受信部に、列車路線
区分などの各種情報信号を含む無線電波を復調して検波
するための復調検波部を設けるようにした。
【0080】図10は本発明の第4実施例を示す列車防
護無線システムを構成する列車防護無線装置の構成説明
図、図11はその列車防護無線信号のフォーマット例を
示す図である。
【0081】まず、防護無線信号を発信する場合につい
て説明する。
【0082】例えば、列車の運転士が危険状態に遭遇し
た場合に、操作部101の中のスイッチにより防護無線
システムを起動する。
【0083】スイッチ操作の起動を受けた制御部103
は、予めROMなどの記憶装置に格納されている防護無
線信号をデジタル信号のビット列として送出し、これを
変調部104に伝達する。
【0084】制御部103から発せられる防護無線信号
の詳細として、図11のフォーマット例を挙げて説明す
る。
【0085】列車の路線区分を識別させるための信号
は、図11(a)に示すように、ビット同期信号20
1、フレーム同期信号202、列車路線区分識別信号2
03、防護無線信号204からなり、例えば、列車路線
区分識別信号203を5ビットで構成するようにしてい
る。このように構成することにより、32路線まで区分
可能である。
【0086】また、列車の上下線の区分を識別するため
の信号は、図11(b)に示すように、ビット同期信号
301、フレーム同期信号302、上下線区分識別信号
303、防護無線信号304からなり、例えば、上下線
区分識別信号ビットが「0」の時は上り路線、「1」の
時は下り路線とする。
【0087】更に、列車の個別番号を識別させるための
信号は、図11(c)に示すように、ビット同期信号4
01、フレーム同期信号402、列車個別番号識別信号
403、防護無線信号404からなり、例えば、列車個
別番号識別信号403を10ビットで構成するようにし
ている。なお、このような構成にすることにより、10
24列車までは区分可能である。
【0088】また、危険状態の種別を識別させるための
信号は、図11(d)に示すように、ビット同期信号5
01、フレーム同期信号502、危険状態報知情報信号
503、防護無線信号504からなり、例えば、危険状
態報知情報信号503を3ビットで構成するようにして
いる。このように構成することにより、8状態まで区分
可能である。
【0089】更に、各種別信号のすべてを含む防護無線
信号は、図11(e)に示すように、ビット同期信号6
01、フレーム同期信号602、列車路線区分識別信号
603、列車個別番号識別信号604、上下線区分識別
信号605、危険状態報知情報信号606、防護無線信
号607からなる。
【0090】また、図11中の「ビット同期信号」およ
び「フレーム同期信号」は、それぞれデジタル信号の1
ビットの区切り目を明確化させるための信号、受信側に
おいて有効な受信データの先頭ビットを認識させるため
の、信号である。
【0091】また、「防護無線信号」は、ある決められ
たビットパターンにて構成されており、受信側にてこの
部分を検出した場合に初めて防護無線信号に対処すべき
であることを認識させるための信号である。
【0092】これらのデジタル信号は、機器の構成を簡
略化させる目的と、無線電波の占有帯域幅を必要最小限
にする必要性から、通常はNRZ(Non Retur
nto Zero)符号が用いられ、信号の送出速度は
一般に低速度である。具体的には、1200bpsもし
くは、これに近い値の送出速度が適している。
【0093】これらの防護無線信号を受ける変調部10
4の構成は、NRZデジタル符号の変調に適したものな
らば何でも良く、これも機器の構成の簡略化を考慮し、
2値FSK(Frequency Shift Key
ing)変調方式または、サブキャリアMSK(Min
imum Shift Keying)変調方式などを
採用することが適当である。
【0094】変調部104では、発振部106にて発振
された無線キャリアと、制御部103から送出されたデ
ジタルの防護無線信号とによって、使用される無線周波
数帯域の変調信号を得る。これを、送信増幅部105に
て規定の送信電力まで増幅し、スイッチ109、アンテ
ナ端子110を介し、アンテナ(図示なし)から変調状
態の防護無線信号として空間に送出される。
【0095】次に、空間に送出された防護無線信号を受
信した場合の一連の動作について説明する。
【0096】アンテナ(図示なし)により受信された防
護無線信号は、アンテナ端子110、スイッチ109を
介し、受信部108に入力される。
【0097】ここで、スイッチ109は、通常時は受信
部108と、アンテナ端子110とが接続するような状
態を保持していて、送信増幅部105からの無線信号が
印加された場合だけ、送信増幅部105とアンテナ端子
110とが接続するような構造になっている。
【0098】受信部108に入力された防護無線信号
は、ここで増幅され、かつ発振部106の出力である無
線キャリアと混合され、中間周波信号に変換される。
【0099】変換された中間周波信号は、さらに復調検
波部107において復調検波されて、送信側が制御部1
03より送出したデジタルの防護無線信号が忠実に再現
されたことになる。
【0100】再現されたデジタルの防護無線信号は、制
御部103に伝達され、ここで再現された防護無線信号
の内容が解析され、この内容に応じた表示が表示部10
2において行われる。従来技術によれば、列車防護無線
信号の送信側においては、無線電波には一切の情報(変
調)が含まれておらず、受信側においては、受信部の出
力となる中間周波信号をキャリア検出部において解析
し、キャリアのレベルが決められた既定値以上かどうか
を判定するだけのものであった。
【0101】そのために、列車の路線区分を含む各種情
報を判断することができなかった。それに対して、本発
明による列車防護無線システムにおいては、受信側にお
いて、発信された無線電波に含まれる列車の路線区分を
識別させるための信号、列車の上下線の区分を識別する
ための信号、列車の個別番号を識別させるための信号、
危険状態の種別を識別させるための信号、およびこれら
の情報を複合させた信号などを適宜解析して判断するこ
とが可能であり、その内容に応じた表示を表示部102
において行うことができる。
【0102】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。
【0103】本発明の第5実施例における列車防護無線
システムでは、上記した従来技術による問題点1を解決
するために、防護無線装置の送信部に、列車路線区分な
どの各種条件によって異なる周波数のトーン発振器と、
このトーン発振器の発振出力信号を無線電波に変調する
ための変調部を設けて、無線電波の中に列車路線区分な
どの各種条件によって異なる情報を持たせるようにし
た。
【0104】また、防護無線装置の受信部に、トーン発
振器の発振出力信号を含む無線電波の中からトーン信号
を検出し、このトーン信号の周波数を解析して列車路線
区分などの各種条件を識別させるためのトーン検出部と
を設けるようにした。
【0105】図12は本発明の第5実施例を表す列車防
護無線システムを構成する列車防護無線装置の構成図で
あり、第4実施例を示す図10と同一の構成部分には同
一の説明符号を付して説明する。
【0106】第5実施例においては、第4実施例の構成
要素に加え、トーン発振部112とトーン検出部113
を有する。
【0107】トーン発振部112は、通常の無線伝送で
扱われる音声の周波数帯域(400Hz〜3kHz)よ
りも低い周波数帯域を利用したトーン発振部であり、そ
の発振周波数は一般的にはおよそ70Hzから250H
zの範囲の値である。この70Hz〜250Hzの範囲
の値の中から、列車の路線区分、列車の上下線の区分、
危険状態の種別などの各種情報の種類に対応して、一義
的に決まるトーン発振周波数を予め定義するものであ
る。
【0108】例えば路線区分が「路線A」であれば、ト
ーン発振周波数は、70Hzを使用し、「上り線走行列
車」であれば、トーン発振周波数は240Hzを使用す
るなどの取り決めを行う。重複さえなければ複数のトー
ン周波数を組み合わせて使用しても良い。
【0109】これらトーン発振部112からの出力信号
は、変調部104に加えられ無線周波数帯域の変調信号
に変換され、以下は第1実施例と同様に防護無線信号と
して空間に送出される。受信側の作用は、復調検波部1
07までは、第4実施例と同様である。
【0110】それ以降、復調検波部107にて復調検波
された防護無線信号は、トーン検出部113に入力され
る。トーン検出部113の構成は、第5実施例のシステ
ムにおいて使用されるトーン発振周波数のトーン信号を
検出するためのBPF(Band Pass Filt
er)から成る。
【0111】BPFは、システムにおいて使用されるト
ーン発振周波数の数分だけ実装される。実装されたBP
Fの出力において、それぞれトーン信号が存在するか否
かを検出し、その判定結果を制御部103に伝達するよ
うにする。
【0112】先述の例のように、路線区分が「路線A」
で「上り線走行列車」であれば、送信側にて送出される
トーン発振周波数は、70Hzと240Hzであるた
め、受信側においてもこれら2種類のトーン信号が検出
される。
【0113】受信した列車が同じ路線を走行する他列車
であれば、発信された防護無線信号を必要な情報と認識
し、異なる路線を走行する他列車であれば、不要な情報
と認識することができる。
【0114】トーン発振周波数は、上述した70Hz〜
250Hzの範囲に束縛されることは無く、更に高い周
波数領域(音声領域)を使用しても構わないので、使用
可能な周波数組み合わせは大きくすることができ、第4
実施例と同等の効果が期待できる。
【0115】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。
【0116】上記した従来技術による問題点2を解決す
るために、本発明の第6実施例における列車防護無線シ
ステムでは、防護無線信号の受信側において警報を解除
するための操作スイッチを設けると共に、真に警報を解
除しても良いか否かを判断し、良い場合にのみ警報を解
除するための操作スイッチを操作可能にする警報解除判
断部とを設けるようにした。
【0117】つまり、第6実施例は、第4及び第5実施
例と目的が異なる。
【0118】従来の列車防護無線システムにおいては、
防護無線信号の受信側が一旦防護無線信号を受信する
と、直ちに非常停止措置を講じるような仕組みと連動さ
せているため、防護無線信号を発信した列車の運転士が
この信号を手動で解除しない限り列車の運行を再開でき
ないという問題点を有していた。
【0119】この問題点を除去するのが本発明の第6実
施例である。
【0120】列車の運行において防護無線信号を受信し
た場合、それを受信した列車は事故防止の目的で必ず一
旦は非常停止の措置を講じる。
【0121】ところが、周囲の状況を判断して自列車に
限り危険の可能性は無く、列車の運行を再開したい場合
がある。本実施例は、このような場合に有効な手法であ
る。第6実施例を適用するためには、図12に示す第5
実施例と同じ構成の列車防護無線装置を使用する。
【0122】第5実施例に示したように、無線電波を利
用してデジタル符号の伝送を行うような通信システムに
おいては、符号の伝達が正常に行われているかどうかを
確認するための制御信号が自動的に送受される場合が多
い。
【0123】受信側において、例えば列車防護無線信号
を受信し、制御部103において、それが自列車に対し
ても必要な情報であると判断された場合には、列車の乗
務員の意志とは関係無く、防護無線装置の制御部103
の判断によって「ACK信号」を送信側に対して返送す
る。
【0124】「ACK信号」は正常に受信ができたとい
うことを送信側に伝えるための制御信号である。その
「ACK信号」のフォーマット例を図13に示す。この
図13に示すように、その「ACK信号」は、ビット同
期信号701、フレーム同期信号702、ACK信号7
03からなる。
【0125】ここで、列車から防護無線信号が発せられ
た時、無線電波の到達し得る範囲に位置する他の列車で
は、この列車防護無線信号を受信することになる。
【0126】ここで、複数の他列車がこの列車防護無線
を受信した場合、少なくとも列車の路線区分の異なる列
車では、発せられた列車防護無線信号が必要のない情報
であると判断できるため、この場合はACK信号を返送
しない。
【0127】列車防護無線信号を必要であると判断した
列車、すなわち同一の路線に位置する他の列車が受信し
た場合には、列車防護無線信号を送信した列車に対して
ACK信号を返送する。
【0128】今、ACK信号を返送した列車が、3編成
存在していたとすると、列車防護無線信号の送信側の列
車では、ACK信号を3回受信することになる。
【0129】列車防護無線信号を受信した他の列車で
は、緊急停止措置など必要な措置を講じ、列車の安全を
確保する。
【0130】安全な状態が確認できたこれらの列車(こ
こでは、3編成)では、図14に示すようなフォーマッ
トの防護解除信号803を、運転士の手動操作により送
信する。
【0131】図14は本発明の第6実施例を示す防護解
除信号のフォーマット例を示す図であり、801はビッ
ト同期信号、802はフレーム同期信号、803は防護
解除信号である。
【0132】列車防護無線信号を送信した列車において
は、3編成の列車から次々に、この防護解除信号が受信
されることになる。
【0133】列車防護無線信号送信側の列車において、
防護解除信号の受信数が先に受信したACK信号の受信
数と等しくなった時に、列車防護無線信号を受信した全
ての列車が危険状態を認識し、列車防護無線信号を送信
し続ける必要がなくなったと判断できる。
【0134】この時、制御部103の判断により、列車
防護無線信号の送信を停止するようにする。
【0135】上記したように、受信した側の運転士の手
動操作の繰り返し積み上げにより、送信側の発信した列
車防護無線信号の送信を停止し、解除できるようにな
る。
【0136】このように、第4実施例、第5実施例及び
第6実施例によれば、防護無線信号による緊急停止の必
要が無い他の列車に対しての情報伝達をキャンセルさせ
ることができるようになり、路線が異なる列車を不必要
に停止させてしまうという問題を除去することができる
ようになった(問題点に対する効果)。
【0137】また、本発明の第6実施例によれば、これ
まで列車防護無線信号を発信した列車側でのみ解除が可
能であった操作を、受信した側の運転士においても行う
ことができるようになった(問題点に対する効果)。
【0138】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0139】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0140】(A)防護無線信号を受信した際に返送す
るACK信号の送信タイミングを輻輳しにくい条件に制
御することができ、通信の混乱を低減することができ
る。
【0141】(B)受信側において、発信された無線電
波に含まれる列車の路線区分を識別させるための信号、
列車の上下線の区分を識別するための信号、列車の個別
番号を識別させるための信号、危険状態の種別を識別さ
せるための信号、およびこれらの情報を複合させた信号
などを適宜解析して判断することができ、その内容に応
じた措置を講じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す列車防護無線通信シ
ステムの模式図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す無線通信システムを
説明するための列車防護無線装置の構成図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す列車防護無線信号お
よび伝達確認信号「ACK」の授受のタイミングを示す
図である。
【図4】従来の列車防護無線システムの概念図(その
1)である。
【図5】従来の列車防護無線信号および伝達確認信号
「ACK」の授受のタイミングを示す図である。
【図6】従来の無線通信システムを説明するための列車
防護無線装置の構成図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す無線通信システムを
説明するための列車防護無線装置の構成図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す列車防護無線信号お
よび伝達確認信号「ACK」の授受のタイミングを示す
図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す無線通信システムを
説明するための列車防護無線装置の構成図である。
【図10】本発明の第4実施例を示す列車防護無線シス
テムを構成する列車防護無線装置の構成説明図である。
【図11】本発明の第4実施例を示す列車防護無線信号
のフォーマット例を示す図である。
【図12】本発明の第5実施例を示す列車防護無線シス
テムを構成する列車防護無線装置の構成図である。
【図13】本発明の第6実施例を示す列車防護無線シス
テムのACK信号のフォーマット例を示す図である。
【図14】本発明の第6実施例を示す列車防護無線シス
テムの防護解除信号のフォーマット例を示す図である。
【図15】従来の列車防護無線システム(その2)の概
念図である。
【図16】従来の列車防護無線システム(その2)によ
る列車防護無線通信の伝達の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 インタフェース部 2,103 制御部 3 無線送信部 4 無線受信部 5 アンテナインタフェース部 6,110 アンテナ端子 11 送信データ編集部 12 受信データ処理部 13 送信タイミング制御部 14 自己ID識別部 15 擬似乱数発生部 101 操作部 102 表示部 104 変調部 105 送信増幅部 106 発振部 107 復調検波部 108 受信部 109 スイッチ 112 トーン発振部 113 トーン検出部 201,301,401,501,601,701,8
01 ビット同期信号 202,302,402,502,602,702,8
02 フレーム同期信号 203,603 列車路線区分識別信号 204,304,404,504,607 防護無線
信号 303,605 上下線区分識別信号 403,604 列車個別番号識別信号 503,606 危険状態報知情報信号 703 ACK信号 803 防護解除信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信システムの無線装置の送信部
    に、自己IDを解読するための自己ID識別部と、AC
    K信号の発信タイミングスロットを制御するための送信
    タイミング制御部とを設け、前記自己IDの下位ビット
    に対応したタイミングスロットにて前記ACK信号を返
    送するようにしたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 無線通信システムの無線装置の送信部
    に、擬似乱数を発生させるための擬似乱数発生部と、A
    CK信号の発信タイミングスロットを制御するための送
    信タイミング制御部とを設け、前記擬似乱数発生部が発
    生した擬似乱数の値によって決められたタイミングスロ
    ットにて前記ACK信号を返送するようにしたことを特
    徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の無線通信システム
    において、前記無線通信システムが、列車防護無線シス
    テムであることを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の無線通信システムにおい
    て、第1の防護無線信号に対しては、請求項1記載のA
    CK信号の返送を行い、ACK信号の輻輳が発生した場
    合には、第2の防護無線信号以降に対しては請求項2記
    載のACK信号の返送を行うことを特徴とする無線通信
    システム。
  5. 【請求項5】 列車防護無線システムを構成する防護無
    線装置において、防護無線装置の送信部に制御部から送
    出されるデジタル符号による防護無線信号を無線キャリ
    アに変調するための変調部を設け、防護無線装置の受信
    部にはデジタル符号による変調信号を復調検波するため
    の復調検波部とを設け、制御部においてデジタル符号に
    よる防護無線信号の送出を制御し、また受信されたデジ
    タル符号による列車防護無線信号の内容を解析判断し、
    その結果に応じた表示や操作などの一連の動作を行うこ
    とを特徴とする無線通信システム。
  6. 【請求項6】 列車防護無線システムを構成する防護無
    線装置において、防護無線装置の送信部にトーン発信部
    を設け、該トーン発信部の出力を変調し送信できる機能
    を有し、防護無線装置の受信部には復調検波された信号
    の中からトーン信号を検出するためのトーン検出部を設
    け、検出されたトーン信号の発振周波数を制御部におい
    て解析判断し、その結果に応じた表示や操作などの一連
    の動作を行うことを特徴とする無線通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の無線通信システムにおい
    て、前記防護無線装置は、列車防護無線信号を受信した
    列車では自動的にACK信号を返送する方式を採用し、
    ACK信号を自動返送した後に受信側の運転士が防護解
    除信号を手動送信し、先に列車防護無線信号を発信した
    列車側において自動的に返送されたACK信号の受信数
    と受信側の運転士が手動により送信した防護解除信号の
    受信数とが等しい値になった場合に、列車防護無線信号
    の送信を自動停止するようにしたことを特徴とする無線
    通信システム。
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