JP2001138871A - ワイパブレードの保護装置 - Google Patents
ワイパブレードの保護装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイパブレードがフロント、リアウインドの
ガラス面に長時間圧接されることによりブレードゴムの
特性が劣化したり、降雪地、寒冷地での凍結によりブレ
ードゴムが損傷するのを防止する。 【解決手段】 車輌のウインドガラス3の外面上を摺動
するワイパブレード7と、一端が回転軸に連結され他端
にワイパブレードが接続されたワイパアーム6とを備え
たワイパ1に設けるワイパブレード保護装置を、ガラス
外面上でワイパアームの停止位置に対向して設けた支承
台30と、これと協動してワイパブレードのブレードゴ
ム(摺接端縁)をガラスの外面から離間させるワイパブ
レード支承部材10とから構成する。ワイパブレード支
承部材に、支承台に係合する回転子18を設ける。支承
台に、回転子の係合によってブレードゴムをガラスの外
面から離間させるカム面31を形成する。
ガラス面に長時間圧接されることによりブレードゴムの
特性が劣化したり、降雪地、寒冷地での凍結によりブレ
ードゴムが損傷するのを防止する。 【解決手段】 車輌のウインドガラス3の外面上を摺動
するワイパブレード7と、一端が回転軸に連結され他端
にワイパブレードが接続されたワイパアーム6とを備え
たワイパ1に設けるワイパブレード保護装置を、ガラス
外面上でワイパアームの停止位置に対向して設けた支承
台30と、これと協動してワイパブレードのブレードゴ
ム(摺接端縁)をガラスの外面から離間させるワイパブ
レード支承部材10とから構成する。ワイパブレード支
承部材に、支承台に係合する回転子18を設ける。支承
台に、回転子の係合によってブレードゴムをガラスの外
面から離間させるカム面31を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえば自動車、そ
の他の乗り物等の車輌に装備されているワイパに関し、
主に降雪地や寒冷地において車輌のフロントウインドま
たはリアウインドのウインドガラスの外面にワイパブレ
ードの摺接端縁が凍結により貼り付いてしまうことを防
止するワイパブレードの保護装置に関する。
の他の乗り物等の車輌に装備されているワイパに関し、
主に降雪地や寒冷地において車輌のフロントウインドま
たはリアウインドのウインドガラスの外面にワイパブレ
ードの摺接端縁が凍結により貼り付いてしまうことを防
止するワイパブレードの保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の車輌において、運転者などの乗員
の視界を確保するフロントウインドやリアウインドのウ
インドガラスの外面側には、雨天走行時や悪路走行時に
ガラスの外面に付着する雨粒や塵埃を除去するためにワ
イパが装備されている。この種のワイパは、ワイパモー
タのモータ軸に軸支したワイパアームと、このワイパア
ームの先端に取り付けたワイパブレードとからなり、ワ
イパアームの所定角度範囲内で揺動動作させるに伴って
ワイパブレードに設けた摺接端縁としてのブレードゴム
をガラスの外面上の所定の拭き取り範囲内で摺動させる
ことにより、ガラスの外面上の水滴や汚れを拭き取るこ
とができるようになっている。
の視界を確保するフロントウインドやリアウインドのウ
インドガラスの外面側には、雨天走行時や悪路走行時に
ガラスの外面に付着する雨粒や塵埃を除去するためにワ
イパが装備されている。この種のワイパは、ワイパモー
タのモータ軸に軸支したワイパアームと、このワイパア
ームの先端に取り付けたワイパブレードとからなり、ワ
イパアームの所定角度範囲内で揺動動作させるに伴って
ワイパブレードに設けた摺接端縁としてのブレードゴム
をガラスの外面上の所定の拭き取り範囲内で摺動させる
ことにより、ガラスの外面上の水滴や汚れを拭き取るこ
とができるようになっている。
【0003】一般にこの種のワイパにおいて、ワイパブ
レードは、ワイパの使用時、不使用時の如何にかかわら
ず、ブレードゴムの先端側を常にウインドのガラス外面
に圧接させた状態でワイパアームの先端に取り付けられ
ている。
レードは、ワイパの使用時、不使用時の如何にかかわら
ず、ブレードゴムの先端側を常にウインドのガラス外面
に圧接させた状態でワイパアームの先端に取り付けられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したワイパにおけ
るワイパブレードのブレードゴムは、天候、気温、地域
などを始めとする周囲環境によって影響を受けやすい。
すなわち、このようなワイパブレードにおいて、その摺
接端縁であるブレードゴムは、フロントまたはリアウイ
ンドのガラス外面に長時間圧接した状態におかれるか
ら、特性が劣化するのを防ぐことができない。このよう
な劣化には、ブレードゴムの弾力劣化やこれに基づくブ
レードゴムの破損等がある。
るワイパブレードのブレードゴムは、天候、気温、地域
などを始めとする周囲環境によって影響を受けやすい。
すなわち、このようなワイパブレードにおいて、その摺
接端縁であるブレードゴムは、フロントまたはリアウイ
ンドのガラス外面に長時間圧接した状態におかれるか
ら、特性が劣化するのを防ぐことができない。このよう
な劣化には、ブレードゴムの弾力劣化やこれに基づくブ
レードゴムの破損等がある。
【0005】このような弾力劣化は、ガラスの外面に長
時間圧接した状態におくことにより、寒暖の温度変化が
ガラス面から直接ブレードゴムに伝達されることによっ
て生じやすく、しかも温度変化が大きいと弾力劣化の度
合いが早められる。暑いときには60〜100℃または
それ以上の熱がガラス面からブレードゴムに直接伝えら
れる。また、寒いときにはその低温状態がブレードゴム
に直接またはガラス面を介して伝えられ、氷点下になる
とブレードゴムがガラス面に貼り付いた状態で凍結し、
この凍結状態を解消するまでワイパを使用することがで
きない。
時間圧接した状態におくことにより、寒暖の温度変化が
ガラス面から直接ブレードゴムに伝達されることによっ
て生じやすく、しかも温度変化が大きいと弾力劣化の度
合いが早められる。暑いときには60〜100℃または
それ以上の熱がガラス面からブレードゴムに直接伝えら
れる。また、寒いときにはその低温状態がブレードゴム
に直接またはガラス面を介して伝えられ、氷点下になる
とブレードゴムがガラス面に貼り付いた状態で凍結し、
この凍結状態を解消するまでワイパを使用することがで
きない。
【0006】降雪地や寒冷地においては、上述したワイ
パブレードのブレードゴムが凍結によってガラス面に貼
り付くことを避けられず、ブレードゴムが損傷するのを
防ぐことができない。このような損傷には、ブレードゴ
ムそのものの損傷はもとより、それによるガラス外面の
損傷も含まれる。
パブレードのブレードゴムが凍結によってガラス面に貼
り付くことを避けられず、ブレードゴムが損傷するのを
防ぐことができない。このような損傷には、ブレードゴ
ムそのものの損傷はもとより、それによるガラス外面の
損傷も含まれる。
【0007】上述したようにワイパブレードのブレード
ゴムとガラス面とが凍結により貼り付いた状態になった
ときには、車輌の運転者はたとえば停車状態で暖気運転
を行い、ウインドガラスを暖めて凍結した部分を解凍し
たり、お湯を直接凍結部分にかけて溶かすといった煩雑
な作業を行う必要があり、運転者にとって大きな負担と
なっている。
ゴムとガラス面とが凍結により貼り付いた状態になった
ときには、車輌の運転者はたとえば停車状態で暖気運転
を行い、ウインドガラスを暖めて凍結した部分を解凍し
たり、お湯を直接凍結部分にかけて溶かすといった煩雑
な作業を行う必要があり、運転者にとって大きな負担と
なっている。
【0008】このため、凍結が生じやすい季節には、運
転者が停車、駐車する際にワイパ全体を引き起こし、ワ
イパブレードをガラス面から離間させた状態で保持する
方法が従来から一般に行われてきた。ワイパブレードま
たはワイパアームとウインドガラス面との間に適宜の介
在物を挟み込み、ブレードゴムをガラス面から浮かせた
状態で保持する方法も知られているが、これらの方法で
はワイパアーム等を引き起こし、運転時に元の状態に戻
すという面倒な作業を行う必要があった。
転者が停車、駐車する際にワイパ全体を引き起こし、ワ
イパブレードをガラス面から離間させた状態で保持する
方法が従来から一般に行われてきた。ワイパブレードま
たはワイパアームとウインドガラス面との間に適宜の介
在物を挟み込み、ブレードゴムをガラス面から浮かせた
状態で保持する方法も知られているが、これらの方法で
はワイパアーム等を引き起こし、運転時に元の状態に戻
すという面倒な作業を行う必要があった。
【0009】しかし、上述したワイパブレードのブレー
ドゴムは、前述した通り劣化や損傷によって寿命が短く
なり頻繁に交換しなければならず、メンテナンスコスト
の面からも問題であり、これらの不具合を一掃し、車輌
を駐車しているときの耐候性を確保できる何らかの対策
を講じることが求められている。
ドゴムは、前述した通り劣化や損傷によって寿命が短く
なり頻繁に交換しなければならず、メンテナンスコスト
の面からも問題であり、これらの不具合を一掃し、車輌
を駐車しているときの耐候性を確保できる何らかの対策
を講じることが求められている。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ワイパブレードがフロント、リアウインド
のガラス面に長時間圧接されることによりブレードゴム
の特性が劣化したり、降雪地、寒冷地での凍結によりブ
レードゴムが損傷するのを防ぎ、ブレードゴムの寿命を
長くし、運転者に余分で面倒な操作負担や作業負担を与
えることがなく、ワイパとしての機能を発揮させること
ができるワイパブレードの保護装置を得ることを目的と
している。
ものであり、ワイパブレードがフロント、リアウインド
のガラス面に長時間圧接されることによりブレードゴム
の特性が劣化したり、降雪地、寒冷地での凍結によりブ
レードゴムが損傷するのを防ぎ、ブレードゴムの寿命を
長くし、運転者に余分で面倒な操作負担や作業負担を与
えることがなく、ワイパとしての機能を発揮させること
ができるワイパブレードの保護装置を得ることを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明の請求項1に係るワイパブレードの保護装
置は、車輌のフロントウインドまたはリアウインドのガ
ラスの外面上を摺動するワイパブレードと、一端が回転
軸に連結され他端に前記ワイパブレードが接続されたワ
イパアームとを備えたワイパに設けられるワイパブレー
ドの保護装置であって、前記ワイパアームの停止位置近
くに対向するように前記ガラスの外面上に設けた第1の
ワイパブレード支承部材と、この第1のワイパブレード
支承部材と協動して前記ワイパブレードの摺接端縁をガ
ラスの外面から離間させるように前記ワイパアームの一
部に設けた第2のワイパブレード支承部材とを備えてい
る。そして、前記第1および第2のワイパブレード支承
部材のいずれか一方に、他方の部材と係合する係合子を
設けるとともに、前記第1および第2のワイパブレード
支承部材の他方に、前記係合子との係合によって前記ワ
イパアームの停止位置直前から停止位置方向に向かって
の運動に伴って、前記ワイパブレードの摺接端縁を前記
ガラスの外面から離間させるカム面を設けたことを特徴
とする。
ために本発明の請求項1に係るワイパブレードの保護装
置は、車輌のフロントウインドまたはリアウインドのガ
ラスの外面上を摺動するワイパブレードと、一端が回転
軸に連結され他端に前記ワイパブレードが接続されたワ
イパアームとを備えたワイパに設けられるワイパブレー
ドの保護装置であって、前記ワイパアームの停止位置近
くに対向するように前記ガラスの外面上に設けた第1の
ワイパブレード支承部材と、この第1のワイパブレード
支承部材と協動して前記ワイパブレードの摺接端縁をガ
ラスの外面から離間させるように前記ワイパアームの一
部に設けた第2のワイパブレード支承部材とを備えてい
る。そして、前記第1および第2のワイパブレード支承
部材のいずれか一方に、他方の部材と係合する係合子を
設けるとともに、前記第1および第2のワイパブレード
支承部材の他方に、前記係合子との係合によって前記ワ
イパアームの停止位置直前から停止位置方向に向かって
の運動に伴って、前記ワイパブレードの摺接端縁を前記
ガラスの外面から離間させるカム面を設けたことを特徴
とする。
【0012】本発明(請求項1に記載の発明)によれ
ば、ワイパアームが停止位置直前から停止位置に至った
ときに、このワイパアームの一部とガラスの外面上とに
設けた第1、第2のワイパブレード支承部材によって、
ワイパアームの停止位置近く(停止位置直前から停止位
置まで)での運動でワイパブレードの摺接端縁をガラス
面上から離間させることができる。
ば、ワイパアームが停止位置直前から停止位置に至った
ときに、このワイパアームの一部とガラスの外面上とに
設けた第1、第2のワイパブレード支承部材によって、
ワイパアームの停止位置近く(停止位置直前から停止位
置まで)での運動でワイパブレードの摺接端縁をガラス
面上から離間させることができる。
【0013】また、本発明の請求項2に係るワイパブレ
ードの保護装置は、請求項1において、前記第1のワイ
パブレード支承部材は、前記ワイパアームの停止位置直
前から停止位置まで停止位置方向に向かうにしたがって
前記ガラスの外面からの高さが高くなる支承台であり、
前記第2のワイパブレード支承部材は、前記ワイパアー
ムの一部に取付けられる固定具と、この固定具の下方端
付近に設けられた転動子とを有し、前記転動子は、前記
支承台のカム面上を転動してゆき、前記ワイパアームの
停止位置において前記ワイパブレードを前記ガラスの外
面から離間させるように運動することを特徴とする。
ードの保護装置は、請求項1において、前記第1のワイ
パブレード支承部材は、前記ワイパアームの停止位置直
前から停止位置まで停止位置方向に向かうにしたがって
前記ガラスの外面からの高さが高くなる支承台であり、
前記第2のワイパブレード支承部材は、前記ワイパアー
ムの一部に取付けられる固定具と、この固定具の下方端
付近に設けられた転動子とを有し、前記転動子は、前記
支承台のカム面上を転動してゆき、前記ワイパアームの
停止位置において前記ワイパブレードを前記ガラスの外
面から離間させるように運動することを特徴とする。
【0014】本発明(請求項2に記載の発明)によれ
ば、ワイパアームに設けた第2のワイパブレード支承部
材の先端側が転動子によって構成されているから、支承
台のカム面による支承面上を転動子が転動することによ
り、ワイパアームを介してワイパブレードをガラス面か
ら徐々に離間させることができる。
ば、ワイパアームに設けた第2のワイパブレード支承部
材の先端側が転動子によって構成されているから、支承
台のカム面による支承面上を転動子が転動することによ
り、ワイパアームを介してワイパブレードをガラス面か
ら徐々に離間させることができる。
【0015】また、本発明の請求項3に係るワイパブレ
ードの保護装置は、請求項1または請求項2において、
前記第1および第2のワイパブレード支承部材のいずれ
か一方は、前記ワイパアームの停止位置で前記ワイパブ
レードと前記ガラスの外面との間の距離を調節できる手
段を備えていることを特徴とする。
ードの保護装置は、請求項1または請求項2において、
前記第1および第2のワイパブレード支承部材のいずれ
か一方は、前記ワイパアームの停止位置で前記ワイパブ
レードと前記ガラスの外面との間の距離を調節できる手
段を備えていることを特徴とする。
【0016】本発明(請求項3に記載の発明)によれ
ば、第1、第2のいずれかのワイパブレード支承部材の
長さを、被取付側の車輌に対応させて異なるワイパアー
ム、ワイパブレードとガラス面との関係に適宜適合させ
ることができる。
ば、第1、第2のいずれかのワイパブレード支承部材の
長さを、被取付側の車輌に対応させて異なるワイパアー
ム、ワイパブレードとガラス面との関係に適宜適合させ
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1ないし図6は本発明に係るワ
イパブレードの保護装置の一つの実施の形態を示す。こ
れらの図において、図6に本発明を適用するワイパ1を
車輌2のフロントウインドのウインドガラス3に設けワ
イパブレードにおける摺接端縁であるブレードゴムの凍
結による劣化やガラス表面への貼り付きによる損傷を防
止する例について説明する。図6において、この例で
は、左、右に一対をなすワイパ1,1を設け、これらを
詳細な図示を省略したワイパモータや連動機構部4によ
り連動して揺動動作させるように構成されている。
イパブレードの保護装置の一つの実施の形態を示す。こ
れらの図において、図6に本発明を適用するワイパ1を
車輌2のフロントウインドのウインドガラス3に設けワ
イパブレードにおける摺接端縁であるブレードゴムの凍
結による劣化やガラス表面への貼り付きによる損傷を防
止する例について説明する。図6において、この例で
は、左、右に一対をなすワイパ1,1を設け、これらを
詳細な図示を省略したワイパモータや連動機構部4によ
り連動して揺動動作させるように構成されている。
【0018】図6中5はワイパモータからの回転力で一
定の範囲にわたって回動するワイパ軸、6はこのワイパ
軸5に基端部が固定されたワイパアーム、7はこのワイ
パアーム6の先端に軸支されたワイパブレードで、この
ワイパブレード7によるガラス外面の拭き取り範囲が図
中8で示すところである。すなわち、左、右のワイパブ
レード7に設けた摺接端縁であるブレードゴム(図示せ
ず)がガラス3の外面上を摺動することにより、図6に
示すような拭き取り範囲が形成される。
定の範囲にわたって回動するワイパ軸、6はこのワイパ
軸5に基端部が固定されたワイパアーム、7はこのワイ
パアーム6の先端に軸支されたワイパブレードで、この
ワイパブレード7によるガラス外面の拭き取り範囲が図
中8で示すところである。すなわち、左、右のワイパブ
レード7に設けた摺接端縁であるブレードゴム(図示せ
ず)がガラス3の外面上を摺動することにより、図6に
示すような拭き取り範囲が形成される。
【0019】上述したワイパ1においては、ワイパブレ
ード7のブレードゴムとガラス3の外面との凍結による
貼り付きを防止するために、図1、図2、図3に示すよ
うに、ワイパブレード支承部材10とワイパブレード支
承台30とを用いている。これらのワイパブレード支承
部材10とワイパブレード支承台30は、図6中Aを付
して示すワイパアーム6、ウインドガラス3におけるそ
れぞれの位置に設けられる。ワイパアーム6側に設けた
部材はその拭き取り動作に伴って移動する。
ード7のブレードゴムとガラス3の外面との凍結による
貼り付きを防止するために、図1、図2、図3に示すよ
うに、ワイパブレード支承部材10とワイパブレード支
承台30とを用いている。これらのワイパブレード支承
部材10とワイパブレード支承台30は、図6中Aを付
して示すワイパアーム6、ウインドガラス3におけるそ
れぞれの位置に設けられる。ワイパアーム6側に設けた
部材はその拭き取り動作に伴って移動する。
【0020】前記ワイパブレード支承部材10は、前記
ワイパアーム6の一部を上下から挟み込むことより組み
付け保持されるU字状部11を有する固定具12を備え
ている。この固定具12のU字状部11内には、ワイパ
アーム6の一部がゴム材などからなる滑り止めリング1
3を介装させた状態で保持される。14はU字状部11
内にワイパアーム6を保持した状態で締め付けられる止
めねじである。また、前記U字状部11の先端側の一部
には、後述するウインドガラス面に向かって突出される
脚部15が一体に設けられている。
ワイパアーム6の一部を上下から挟み込むことより組み
付け保持されるU字状部11を有する固定具12を備え
ている。この固定具12のU字状部11内には、ワイパ
アーム6の一部がゴム材などからなる滑り止めリング1
3を介装させた状態で保持される。14はU字状部11
内にワイパアーム6を保持した状態で締め付けられる止
めねじである。また、前記U字状部11の先端側の一部
には、後述するウインドガラス面に向かって突出される
脚部15が一体に設けられている。
【0021】16はワイパブレード支承部材10の本体
部で、上述した脚部15が係入される溝部17aを有す
る保持片部17と、転動子としてのローラ18を軸支す
る軸支部19a,19aを備えている。このローラ18
は、前記ワイパブレード支承台30の支承面となる傾斜
カム面31に圧接されて転動するときの摩擦抵抗が最小
となるように、たとえば樹脂製材料により形成されてい
る。ここで、支承台30の傾斜カム面31は、前記ワイ
パアーム6の停止位置直前から停止位置まで停止位置方
向に向かうにしたがってガラス3の外面からの高さが高
くなるように形成されている。
部で、上述した脚部15が係入される溝部17aを有す
る保持片部17と、転動子としてのローラ18を軸支す
る軸支部19a,19aを備えている。このローラ18
は、前記ワイパブレード支承台30の支承面となる傾斜
カム面31に圧接されて転動するときの摩擦抵抗が最小
となるように、たとえば樹脂製材料により形成されてい
る。ここで、支承台30の傾斜カム面31は、前記ワイ
パアーム6の停止位置直前から停止位置まで停止位置方
向に向かうにしたがってガラス3の外面からの高さが高
くなるように形成されている。
【0022】前記保持片部17には長穴20aが形成さ
れ、これに対応して前記固定具12の脚部15にはねじ
穴20bが設けられ、長穴20aに挿通させたねじ20
をねじ穴20bに螺合させて適宜の位置で両部材を固定
することにより長さを任意の値に調整することができ
る。
れ、これに対応して前記固定具12の脚部15にはねじ
穴20bが設けられ、長穴20aに挿通させたねじ20
をねじ穴20bに螺合させて適宜の位置で両部材を固定
することにより長さを任意の値に調整することができ
る。
【0023】図中18aは中空ピン、19は前記軸支部
19a,19aに軸支され、止めリング19cにより固
定される軸支ピンである。図中30で示すワイパブレー
ド支承台は、両面接着テープ32により前記ウインドガ
ラスの外面であって、ワイパブレード7の回動方向の一
端側でワイパブレード7が停止する位置に対応してワイ
パアーム6側のワイパブレード支承部材10の先端のロ
ーラ18に対向する部位に設けられている。
19a,19aに軸支され、止めリング19cにより固
定される軸支ピンである。図中30で示すワイパブレー
ド支承台は、両面接着テープ32により前記ウインドガ
ラスの外面であって、ワイパブレード7の回動方向の一
端側でワイパブレード7が停止する位置に対応してワイ
パアーム6側のワイパブレード支承部材10の先端のロ
ーラ18に対向する部位に設けられている。
【0024】このような構成によれば、ワイパブレード
支承部材10とこのワイパブレード支承部材10の先端
が圧接した状態で乗り上げる支承面(傾斜カム面31)
をもつワイパブレード支承台30とをワイパアーム6と
ウインドガラス3の外面とに設けることにより、ワイパ
1が停止する直前から停止位置で停止するまでの間にワ
イパアーム6を前記ワイパブレード支承部材10の先端
のローラ18を介してワイパブレード支承台30の支承
面31上に乗り上げさせ、このワイパアーム6を介して
ワイパブレード7をウインドガラス面3aから離間させ
て浮かせた状態とし、その状態を維持することができ
る。これらの状態は、図1〜図4に示す通りである。
支承部材10とこのワイパブレード支承部材10の先端
が圧接した状態で乗り上げる支承面(傾斜カム面31)
をもつワイパブレード支承台30とをワイパアーム6と
ウインドガラス3の外面とに設けることにより、ワイパ
1が停止する直前から停止位置で停止するまでの間にワ
イパアーム6を前記ワイパブレード支承部材10の先端
のローラ18を介してワイパブレード支承台30の支承
面31上に乗り上げさせ、このワイパアーム6を介して
ワイパブレード7をウインドガラス面3aから離間させ
て浮かせた状態とし、その状態を維持することができ
る。これらの状態は、図1〜図4に示す通りである。
【0025】前記ワイパブレード支承部材10の高さ、
すなわちウインドガラス面3aからワイパアーム6まで
の長さは、上述した調整用のねじ20を緩め、長穴20
aに沿って本体部16と固定具12との間の間隔を調整
し、所望の箇所でねじ20を締め込むことにより行え
る。このときの調整は、たとえばワイパアーム6の停止
位置において前記ワイパブレード7のブレードゴムの先
端が、ウインドガラス面3aとの間で1〜2mm程度の
隙間があくように設定すればよい。
すなわちウインドガラス面3aからワイパアーム6まで
の長さは、上述した調整用のねじ20を緩め、長穴20
aに沿って本体部16と固定具12との間の間隔を調整
し、所望の箇所でねじ20を締め込むことにより行え
る。このときの調整は、たとえばワイパアーム6の停止
位置において前記ワイパブレード7のブレードゴムの先
端が、ウインドガラス面3aとの間で1〜2mm程度の
隙間があくように設定すればよい。
【0026】したがって、寒冷地や降雪地で使用すれ
ば、ワイパ1の不使用時には、ワイパブレード7とウイ
ンドガラス3の面との圧接状態がなくなるから、従来の
ようにこれらが凍結により貼り付き状態となることを防
止することができる。
ば、ワイパ1の不使用時には、ワイパブレード7とウイ
ンドガラス3の面との圧接状態がなくなるから、従来の
ようにこれらが凍結により貼り付き状態となることを防
止することができる。
【0027】また、上述したワイパ1の駆動時におい
て、ワイパブレード7の拭き取り動作に伴ってワイパア
ーム6に設けたワイパブレード支承部材10の先端がウ
インドガラス3の外面に摺接するようになったときに
は、ワイパブレード7のブレードゴムがへたり、交換時
期が来たことを知らせる手段としても機能させることが
できる。
て、ワイパブレード7の拭き取り動作に伴ってワイパア
ーム6に設けたワイパブレード支承部材10の先端がウ
インドガラス3の外面に摺接するようになったときに
は、ワイパブレード7のブレードゴムがへたり、交換時
期が来たことを知らせる手段としても機能させることが
できる。
【0028】上述した固定具12において、U字状部1
1の湾曲した折り曲げ部分には、図4に示すように両側
部に切欠き溝41,41を形成している。これは、図5
(a),(b)に示すようにワイパアーム6にはストレ
ート形状のものや曲線形状のものなどがあるが、ローラ
18のワイパブレード支承台30の傾斜カム面31での
転動状態が適切に行えるように、ワイパアーム6とワイ
パブレード支承部材10との取付角度を固定具12の折
り曲げによる調整するための調整溝として機能する。
1の湾曲した折り曲げ部分には、図4に示すように両側
部に切欠き溝41,41を形成している。これは、図5
(a),(b)に示すようにワイパアーム6にはストレ
ート形状のものや曲線形状のものなどがあるが、ローラ
18のワイパブレード支承台30の傾斜カム面31での
転動状態が適切に行えるように、ワイパアーム6とワイ
パブレード支承部材10との取付角度を固定具12の折
り曲げによる調整するための調整溝として機能する。
【0029】図7および図8は本発明に係るワイパブレ
ードの保護装置の別の実施の形態を示す。これらの図に
おいて、前述した図1〜図6と同一または相当する部分
には同一番号を付して詳細な説明は省略する。この実施
の形態では、ワイパアーム6側に設けたワイパブレード
支承部材10は、図7(a),(b)に示すように、ワ
イパアーム6を上下から挟み込むことにより組み付け保
持される固定具本体41とこの固定具本体41の下側に
着脱自在に設けられる固定片42とを備えている。
ードの保護装置の別の実施の形態を示す。これらの図に
おいて、前述した図1〜図6と同一または相当する部分
には同一番号を付して詳細な説明は省略する。この実施
の形態では、ワイパアーム6側に設けたワイパブレード
支承部材10は、図7(a),(b)に示すように、ワ
イパアーム6を上下から挟み込むことにより組み付け保
持される固定具本体41とこの固定具本体41の下側に
着脱自在に設けられる固定片42とを備えている。
【0030】これらの固定具本体41と固定片42と
は、図7(a),(b)および図8(a)に示すよう
に、ワイパアーム6を上下から挟み込んだ状態でボルト
43とナット44とによって固定されることにより一体
的に連結されている。これらの固定具本体41と固定片
42とは、たとえば強化プラスチップ等の合成樹脂材で
形成され、前記ワイパアーム6をそれ自体の弾性変形に
よって滑り止めした状態で挟持することができる。
は、図7(a),(b)および図8(a)に示すよう
に、ワイパアーム6を上下から挟み込んだ状態でボルト
43とナット44とによって固定されることにより一体
的に連結されている。これらの固定具本体41と固定片
42とは、たとえば強化プラスチップ等の合成樹脂材で
形成され、前記ワイパアーム6をそれ自体の弾性変形に
よって滑り止めした状態で挟持することができる。
【0031】前記固定具本体41と固定片42との内、
外嵌合部45はたとえばセレーション加工を施すことに
より角度調整可能に構成されている。このような角度調
整を行って両部材を一体的に結合することにより、図8
(a),(b),(c)に示すようにワイパアーム6に
対する組み付け角度を調整することができる。このよう
な角度調整機構を採用することにより、車輌によって取
付け姿勢や取付け角度等が異なるワイパアーム6に対し
て組み付けることができるとともに、ローラ18とワイ
パブレード支承台30との関係を位置合わせすることが
できる。
外嵌合部45はたとえばセレーション加工を施すことに
より角度調整可能に構成されている。このような角度調
整を行って両部材を一体的に結合することにより、図8
(a),(b),(c)に示すようにワイパアーム6に
対する組み付け角度を調整することができる。このよう
な角度調整機構を採用することにより、車輌によって取
付け姿勢や取付け角度等が異なるワイパアーム6に対し
て組み付けることができるとともに、ローラ18とワイ
パブレード支承台30との関係を位置合わせすることが
できる。
【0032】ワイパブレード支承部材10の本体部16
は、たとえば金属板材により形成され、上端部が前記固
定具本体41に一体に形成した脚部41aとボルト47
およびナット48で連結固定されている。図7(a),
(b)中符号49で示すのは長穴で、この長穴49によ
って本体部16と固定具本体41との固定位置を高さ調
整できるようになっている。図7(a)中想像線で示し
たローラ18の位置が最も高さを小さくしたときの位置
であり、このような高さ調整は車輌のウインドガラス3
とワイパアーム6との間の間隔等によって適宜調整され
る。
は、たとえば金属板材により形成され、上端部が前記固
定具本体41に一体に形成した脚部41aとボルト47
およびナット48で連結固定されている。図7(a),
(b)中符号49で示すのは長穴で、この長穴49によ
って本体部16と固定具本体41との固定位置を高さ調
整できるようになっている。図7(a)中想像線で示し
たローラ18の位置が最も高さを小さくしたときの位置
であり、このような高さ調整は車輌のウインドガラス3
とワイパアーム6との間の間隔等によって適宜調整され
る。
【0033】前記本体部16の下端部に形成した軸支部
19aには転動子としてのローラ18が軸支されてい
る。このローラ18はたとえばウレタンゴム等のゴム材
や適宜の合成樹脂材で形成すればよい。このローラ18
を形成する材料が柔らかいときには、軸支ピン19を保
持する軸受部材50をローラ18の内側に設けるとよ
い。
19aには転動子としてのローラ18が軸支されてい
る。このローラ18はたとえばウレタンゴム等のゴム材
や適宜の合成樹脂材で形成すればよい。このローラ18
を形成する材料が柔らかいときには、軸支ピン19を保
持する軸受部材50をローラ18の内側に設けるとよ
い。
【0034】このような構造によるワイパブレード支承
部材10によっても、前述した実施の形態で説明したと
同様に、ワイパブレード7をワイパブレード支承台31
との関係でウインドガラス面3aから離間させて浮かせ
た状態とすることができるが、ここでの詳細な説明は省
略する。
部材10によっても、前述した実施の形態で説明したと
同様に、ワイパブレード7をワイパブレード支承台31
との関係でウインドガラス面3aから離間させて浮かせ
た状態とすることができるが、ここでの詳細な説明は省
略する。
【0035】本発明は上述した実施の形態で説明した構
造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変
更し得ることはいうまでもない。たとえば上述した実施
の形態では、ローラ18としてボールを用いたり、また
はラジアルベアリングを使用してもよい。また、このよ
うなローラ18のような転動子の代わりに、摩擦係数の
低いフッ素樹脂を使った摺接子をワイパブレード支承部
材10における支承台30に対する係合子として用いて
もよい。
造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変
更し得ることはいうまでもない。たとえば上述した実施
の形態では、ローラ18としてボールを用いたり、また
はラジアルベアリングを使用してもよい。また、このよ
うなローラ18のような転動子の代わりに、摩擦係数の
低いフッ素樹脂を使った摺接子をワイパブレード支承部
材10における支承台30に対する係合子として用いて
もよい。
【0036】また、上述した実施の形態では、転動子を
有するワイパブレード支承部材10をワイパアーム6
に、ワイパブレード支承台30を車輌のフロントウイン
ド(またはリアウインドでもよい)のウインドガラス3
の外面上に設けた例を説明したが、本発明はこれに限ら
ず、ワイパブレード支承部材10とワイパブレード支承
台30とを逆に設けてもよい。この場合、支承台30の
傾斜方向はワイパアーム6の停止状態から離れる方向に
向かうにしたがって厚みが増して高くなる形状とすれば
よい。
有するワイパブレード支承部材10をワイパアーム6
に、ワイパブレード支承台30を車輌のフロントウイン
ド(またはリアウインドでもよい)のウインドガラス3
の外面上に設けた例を説明したが、本発明はこれに限ら
ず、ワイパブレード支承部材10とワイパブレード支承
台30とを逆に設けてもよい。この場合、支承台30の
傾斜方向はワイパアーム6の停止状態から離れる方向に
向かうにしたがって厚みが増して高くなる形状とすれば
よい。
【0037】また、車輌に装備されるワイパ1には、ワ
イパスイッチを開放したときにワイパモータ側のワイパ
軸が予め定めた定位置で自動的に停止することにより、
ワイパアーム6が拭き角度の終端部で停止する定位置停
止タイプと、停止時にワイパアーム6が拭き角度から外
れた位置で停止する仕舞い込みタイプとがあるが、本発
明はいずれのタイプにも適用可能である。要はワイパブ
レード7の拭き動作範囲の最終停止位置近傍でウインド
ガラス3aの表面からワイパブレード7を浮かせること
ができるように構成できればよい。
イパスイッチを開放したときにワイパモータ側のワイパ
軸が予め定めた定位置で自動的に停止することにより、
ワイパアーム6が拭き角度の終端部で停止する定位置停
止タイプと、停止時にワイパアーム6が拭き角度から外
れた位置で停止する仕舞い込みタイプとがあるが、本発
明はいずれのタイプにも適用可能である。要はワイパブ
レード7の拭き動作範囲の最終停止位置近傍でウインド
ガラス3aの表面からワイパブレード7を浮かせること
ができるように構成できればよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るワイパ
ブレードの保護装置によれば、ワイパブレード支承部材
とこの支承部材の先端の係合子が圧接した状態で係合す
るカム面をもつワイパブレード支承台とをワイパアーム
とウインドガラスの外面とに設けることにより、ワイパ
が停止する直前から停止位置までの動きでワイパアーム
を支承部材の係合子によりワイパブレード支承台の支承
面に乗り上げさせ、このワイパアームを介してワイパブ
レードをウインドガラス面から離間させて浮かせ、その
状態を維持することができる。
ブレードの保護装置によれば、ワイパブレード支承部材
とこの支承部材の先端の係合子が圧接した状態で係合す
るカム面をもつワイパブレード支承台とをワイパアーム
とウインドガラスの外面とに設けることにより、ワイパ
が停止する直前から停止位置までの動きでワイパアーム
を支承部材の係合子によりワイパブレード支承台の支承
面に乗り上げさせ、このワイパアームを介してワイパブ
レードをウインドガラス面から離間させて浮かせ、その
状態を維持することができる。
【0039】したがって、ワイパブレードのブレードゴ
ムのガラス面への圧接状態がなくなるから、たとえば降
雪地や寒冷地においてこれらが凍結により貼り付いてし
まうという不具合を解決することができる。したがっ
て、従来のようにワイパを引き起こしたり元に戻したり
するといった余分な手間は不要となる。また、ブレード
ゴムの劣化、損傷等という問題がなくなり、寿命が長く
なるから、煩雑な交換作業を行う必要もなくなる。この
ようなブレードゴムの劣化を防止できる利点は、周囲環
境が高温状態であっても同様であり、従来のように長時
間ガラス面に圧接されることによる特性の劣化を防止す
ることができる。
ムのガラス面への圧接状態がなくなるから、たとえば降
雪地や寒冷地においてこれらが凍結により貼り付いてし
まうという不具合を解決することができる。したがっ
て、従来のようにワイパを引き起こしたり元に戻したり
するといった余分な手間は不要となる。また、ブレード
ゴムの劣化、損傷等という問題がなくなり、寿命が長く
なるから、煩雑な交換作業を行う必要もなくなる。この
ようなブレードゴムの劣化を防止できる利点は、周囲環
境が高温状態であっても同様であり、従来のように長時
間ガラス面に圧接されることによる特性の劣化を防止す
ることができる。
【0040】また、本発明によれば、ワイパの駆動時に
おいて、ワイパブレードの拭き取り動作に伴ってワイパ
アームに設けたワイパブレード支承部材先端の係合子が
ウインドガラスの外面に摺接するようになったときに
は、ブレードゴムの弾性が低下し、交換時期が来たこと
を知らせる手段としても機能させることができる。
おいて、ワイパブレードの拭き取り動作に伴ってワイパ
アームに設けたワイパブレード支承部材先端の係合子が
ウインドガラスの外面に摺接するようになったときに
は、ブレードゴムの弾性が低下し、交換時期が来たこと
を知らせる手段としても機能させることができる。
【0041】また、本発明(請求項2に係る発明)によ
れば、ワイパブレード支承台の支承面上でワイパブレー
ド支承部材の先端側に設けた転動子を転動させることに
より、ワイパブレードをワイパアームの停止位置直前か
ら停止位置にかけての動きに伴って自動的に持ち上げ、
ガラス面から円滑にしかも確実に浮かせることができ
る。
れば、ワイパブレード支承台の支承面上でワイパブレー
ド支承部材の先端側に設けた転動子を転動させることに
より、ワイパブレードをワイパアームの停止位置直前か
ら停止位置にかけての動きに伴って自動的に持ち上げ、
ガラス面から円滑にしかも確実に浮かせることができ
る。
【0042】本発明(請求項3に記載の発明)によれ
ば、ワイパブレード支承部材の長さを調整できるから、
種々の種類の異なる車輌やタイプ、型式、形状、大きさ
が異なるワイパのワイパブレード保護装置に任意に適用
することができる。
ば、ワイパブレード支承部材の長さを調整できるから、
種々の種類の異なる車輌やタイプ、型式、形状、大きさ
が異なるワイパのワイパブレード保護装置に任意に適用
することができる。
【図1】 本発明に係るワイパブレードの保護装置の一
つの実施の形態を示し、本発明を特徴づける支承部材の
ワイパアームへの取付け状態およびこの支承部材に対応
する支承台との関係を示す斜視図である。
つの実施の形態を示し、本発明を特徴づける支承部材の
ワイパアームへの取付け状態およびこの支承部材に対応
する支承台との関係を示す斜視図である。
【図2】 図1におけるワイパブレードの保護装置にお
いて、要部となる支承部材の支承台への係合状態を示す
側方から見た要部概要図である。
いて、要部となる支承部材の支承台への係合状態を示す
側方から見た要部概要図である。
【図3】 図1、図2における支承部材と支承台とを分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図4】 支承部材のワイパアームに対しての組み付け
部を示す斜視図である。
部を示す斜視図である。
【図5】 (a),(b)はワイパアームを例示する図
である。
である。
【図6】 本発明に係る保護装置を適用するワイパを設
けた車輌のフロント側のウインドガラスの状況を説明す
るための説明図である。
けた車輌のフロント側のウインドガラスの状況を説明す
るための説明図である。
【図7】 本発明に係るワイパブレードの保護装置の別
の実施の形態を示し、(a),(b)は要部となる支承
部材のワイパアームへの取付け状態およびこの支承部材
に対応する支承台との関係を示す側断面図およびその側
面図である。
の実施の形態を示し、(a),(b)は要部となる支承
部材のワイパアームへの取付け状態およびこの支承部材
に対応する支承台との関係を示す側断面図およびその側
面図である。
【図8】 (a),(b),(c)は図7に示す支承部
材のワイパアームへの取付け状態を示し、支承台側から
見た底面図およびその取付け角度を変えた状態を示す底
面図である。
材のワイパアームへの取付け状態を示し、支承台側から
見た底面図およびその取付け角度を変えた状態を示す底
面図である。
1…ワイパ、2…車輛、3…ウインドガラス、6…ワイ
パアーム、7…ワイパブレード、10…支承部材(第2
のワイパブレード支承部材)、11…U字状部、12…
固定具、14…ねじ、15…脚部、16…本体部、17
…保持片部、17a…溝部、18…ローラ(転動子)、
19…軸支ピン、19a…軸支部、19c…止めリン
グ、20…ねじ、20a…長穴、20b…ねじ穴、30
…支承台(第1のワイパブレード支承部材)、31…傾
斜カム面(支承面)、32…両面接着テープ、41…固
定具本体、42…固定片、43…ボルト、44ナット、
45…嵌合部(角度調整用嵌合部)、47…ボルト、4
8…ナット、49…長穴(高さ調整用長穴)。
パアーム、7…ワイパブレード、10…支承部材(第2
のワイパブレード支承部材)、11…U字状部、12…
固定具、14…ねじ、15…脚部、16…本体部、17
…保持片部、17a…溝部、18…ローラ(転動子)、
19…軸支ピン、19a…軸支部、19c…止めリン
グ、20…ねじ、20a…長穴、20b…ねじ穴、30
…支承台(第1のワイパブレード支承部材)、31…傾
斜カム面(支承面)、32…両面接着テープ、41…固
定具本体、42…固定片、43…ボルト、44ナット、
45…嵌合部(角度調整用嵌合部)、47…ボルト、4
8…ナット、49…長穴(高さ調整用長穴)。
Claims (3)
- 【請求項1】 車輌のフロントウインドまたはリアウイ
ンドのガラスの外面上を摺動するワイパブレードと、一
端が回転軸に連結され他端に前記ワイパブレードが接続
されたワイパアームとを備えたワイパに設けられるワイ
パブレードの保護装置であって、 前記ワイパアームの停止位置近くに対向するように前記
ガラスの外面上に設けた第1のワイパブレード支承部材
と、 この第1のワイパブレード支承部材と協動して前記ワイ
パブレードの摺接端縁をガラスの外面から離間させるよ
うに前記ワイパアームの一部に設けた第2のワイパブレ
ード支承部材とを備え、 前記第1および第2のワイパブレード支承部材のいずれ
か一方に、他方の部材と係合する係合子を設けるととも
に、前記第1および第2のワイパブレード支承部材の他
方に、前記係合子との係合によって前記ワイパアームの
停止位置直前から停止位置方向に向かっての運動に伴っ
て、前記ワイパブレードの摺接端縁を前記ガラスの外面
から離間させるカム面を設けたことを特徴とするワイパ
ブレードの保護装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のワイパブレードの保護装
置において、 前記第1のワイパブレード支承部材は、前記ワイパアー
ムの停止位置直前から停止位置まで停止位置方向に向か
うにしたがって前記ガラスの外面からの高さが高くなる
支承台であり、 前記第2のワイパブレード支承部材は、前記ワイパアー
ムの一部に取付けられる固定具と、この固定具の下方端
付近に設けられた転動子とを有し、 前記転動子は、前記支承台のカム面上を転動してゆき、
前記ワイパアームの停止位置において前記ワイパブレー
ドを前記ガラスの外面から離間させるように運動するこ
とを特徴とするワイパブレードの保護装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のワイパブ
レードの保護装置において、 前記第1および第2の支承部材のいずれか一方は、前記
ワイパアームの停止位置で前記ワイパブレードと前記ガ
ラスの外面との間の距離を調節できる手段を備えている
ことを特徴とするワイパブレードの保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32806599A JP2001138871A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | ワイパブレードの保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32806599A JP2001138871A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | ワイパブレードの保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001138871A true JP2001138871A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18206134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32806599A Pending JP2001138871A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | ワイパブレードの保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001138871A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6505375B1 (en) * | 2001-07-31 | 2003-01-14 | Hsin-Yi Yang | Windshield wiper blade protector |
CN102658809A (zh) * | 2012-05-12 | 2012-09-12 | 吉林大学 | 智能化雨刷器防冻装置 |
KR200474583Y1 (ko) | 2014-05-22 | 2014-09-29 | 김병철 | 와이퍼 보호구 |
JP2015066959A (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-13 | 富士重工業株式会社 | ワイパ装置 |
FR3012096A1 (fr) * | 2013-10-23 | 2015-04-24 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Dispositif d'essuyage pour pare-brise de vehicule automobile |
CN107499282A (zh) * | 2017-05-31 | 2017-12-22 | 宝沃汽车(中国)有限公司 | 雨刮器的控制方法、装置及车辆 |
-
1999
- 1999-11-18 JP JP32806599A patent/JP2001138871A/ja active Pending
Cited By (6)
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CN102658809A (zh) * | 2012-05-12 | 2012-09-12 | 吉林大学 | 智能化雨刷器防冻装置 |
JP2015066959A (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-13 | 富士重工業株式会社 | ワイパ装置 |
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