JP2001138793A - 貨物自動車 - Google Patents

貨物自動車

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JP2001138793A
JP2001138793A JP32377399A JP32377399A JP2001138793A JP 2001138793 A JP2001138793 A JP 2001138793A JP 32377399 A JP32377399 A JP 32377399A JP 32377399 A JP32377399 A JP 32377399A JP 2001138793 A JP2001138793 A JP 2001138793A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定性及び安全性に優れ、後方移動して傾動
する荷台を確実に略水平状態で地上に降ろすことができ
る貨物自動車を提供する。 【解決手段】 牽引手段の端部が固定されており、シャ
ーシ略後端の傾斜基軸に軸着されて傾斜シリンダで傾動
可能な固定フレームと、該牽引手段を反転する反転手段
を略前端及び略後端に備え、該固定フレームに対してス
ライド可能に設けられている移動フレームと、該固定フ
レームに対して該移動フレームを伸縮する伸縮手段と、
該牽引手段が固定されており、荷台の略前端に傾動可能
に取り付けられて該移動フレームに係合した状態で滑動
するスライド基部とを有し、該固定フレームが傾動した
際に該牽引手段が弛緩可能であることを特徴とする貨物
自動車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷台を傾斜しつつ後方
に移動して地上に略水平状態で降ろすことができる貨物
自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、貨物自動車の荷台を傾斜して後方
にスライドすることができるボデースライド式の貨物自
動車が提案されており、かかる貨物自動車は貨物の積み
降ろし作業を容易且つ効率化することができ、高い評価
を受けてきた。更に近年では傾斜状態の荷台に貨物を積
載する不具合を解消すべく、特許第2532158号の
ように荷台を地上に略水平状態に降ろして貨物を積載す
ることを趣旨とするものも提案されている。
【0003】特許第2532158号に開示されている
貨物自動車は、アウターフレーム及びアウターフレーム
に対して伸縮するインナーフレームからなるリフトフレ
ームを前記伸縮に伴ってリンク機構で傾動すると共に、
荷台前部を前記伸縮に伴って回動するチェーンに連結
し、荷台がリフトフレーム上をスライドして地上で略水
平状態になるとされているものであり、前記リンク機構
はリフトフレームが所定の寸法だけ収縮した後に、リン
ク機構とリフトフレーム前端のシャフトが係合するよう
になっている。
【0004】上記貨物自動車は荷台が略水平状態になる
ため、車両等の貨物を荷台に容易に乗せることができ、
貨物となる車両の運転者が荷台上に乗る際にも危険を伴
うことがない、又リフトフレームを伸縮しながら後方へ
傾動するから、傾動時のリフトフレーム先端の地上高を
抑えることができ、障害物に当たる危険を防止できる、
更にリフトフレームが所定の寸法だけ収縮した後に、リ
ンク機構とリフトフレーム前端のシャフトが係合するの
でリンク機構が大きく起立せず、リフトフレームおよび
荷台の後方への傾斜角が小さくなり、荷台を地上に降ろ
す動作を安定かつ安全にできるとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記貨物自動
車では実際に荷台を地上に略水平状態で降ろすことは困
難である。即ち、前記貨物自動車の荷台前部が上部に取
り付けられているチェーンは常に一定の長さ及び緊張状
態であり、且つ油圧シリンダはロッド摺動部、ピスト
ン、蓋部分等の幅により全ての長さを有効ストロークと
して利用できるわけではない。そのため、荷台前部はイ
ンナーフレームが伸長状態の際の最前端からアウターフ
レームの最後端まで移動するのに有効ストロークが15
〜20%不足し、荷台前部は後端スプロケットの前方上
部近傍で最後端から所定距離を置いた位置で止まり、荷
台は地上に降ろしときに傾斜角を残した状態となる。
【0006】更にリフトフレームの伸縮に伴い傾動する
上記リンク機構は、単に荷台やリフトフレームの重心移
動を利用し、リンクで規制して断続的に傾斜動作を行わ
せるものであるため、後車軸を中心として前車軸を浮き
上げる作用のモーメントが急激且つ多大に働く事態が生
ずる。又荷台傾斜動作で発生するモーメントの中心とな
る支点がリンクの規制で断続的に変化し、前記モーメン
トが不連続に変化することになる。そのため、荷台傾動
時における車両全体が不安定になって安全性に欠ける。
【0007】更に上記リンク機構で荷台を地上に降ろす
には、車長や車高に応じて要求される長さのリンクを車
両の重心を考慮した所定位置に設置することが必要とな
るが、ホイルベースの短い車両や比較的車高の高い車両
に適用する場合は所定のリンク長さを確保すること等が
困難となり、上記リンク機構をホイルベースの短い車両
や比較的車高の高い車両に適用することは難しい。
【0008】更に、大型車に於ける車両保安基準によっ
て通常の状態での荷台等の後方突出量はホイルベースの
1/2以下にしなければならないと制限されているが、
上記のような荷台やリフトフレームの重心移動のみを利
用して荷台を傾動する貨物自動車は、現実には荷台やア
ウターフレームの後方突出量が前記制限を越えてしま
い、逆に後方突出量を前記制限内にするとアウターフレ
ーム後端を地上に接地して荷台を地上に降ろすことがで
きないことになり、実際に使用することは困難である。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あって、後方移動して傾動する荷台を確実に略水平状態
で地上に降ろすことができ、車両保安基準に合致して安
全性及び安定性に優れ、更にはホイルベースの短い車両
や比較的車高の高い車両でも適用可能である貨物自動車
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の貨物自動車は、
牽引手段の端部が固定されており、シャーシ略後端の傾
斜基軸に軸着されて傾斜シリンダで傾動可能な固定フレ
ームと、該牽引手段を反転する反転手段を略前端及び略
後端に備え、該固定フレームに対してスライド可能に設
けられている移動フレームと、該固定フレームに対して
該移動フレームを伸縮する伸縮手段と、該牽引手段が固
定されており、荷台の略前端に傾動可能に取り付けられ
て該移動フレームに係合した状態で滑動するスライド基
部とを有し、該固定フレームが傾動した際に該牽引手段
が弛緩可能であることを特徴とする。前記貨物自動車の
牽引手段としては例えばチェーン、ワイヤー等を使用
し、反転手段としては例えばスプロケット、シーブ等を
使用し、伸縮手段や傾斜シリンダとして油圧シリンダ等
を使用すると好適である。
【0011】更に上記貨物自動車は、前記牽引手段が第
一牽引手段及び第二牽引手段からなり、該第一牽引手段
は傾斜基軸近傍で巻回部を介して一端が固定フレームに
固定され、略前端の反転手段に巻回されて他端がスライ
ド基部に固定されていると共に、該第二牽引手段は一端
が固定フレームに固定され、略後端の反転手段に巻回さ
れてスライド基部に固定されており、固定フレームが傾
動した際に該巻回部から離脱することで該第一牽引手段
が弛緩可能であることを特徴とする。前記貨物自動車の
第一牽引手段及び第二牽引手段としては例えば第一及び
第二チェーン、第一及び第二ワイヤー等を用い、巻回部
としては例えばスプロケット、シーブ等を用いる。
【0012】更に上記貨物自動車は、前記傾斜基軸がシ
ャーシの略後端下部に設けられていることを特徴とす
る。
【0013】更に上記貨物自動車は、前記固定フレーム
の略後端下部に該固定フレームの傾動に応じて傾動する
リアバンパーが設けられていることを特徴とする。前記
リアバンパーの傾動は例えばリンク機構により行う。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の貨物自動車を図に
示す具体的な実施形態に基づいて説明する。図1は荷台
を載置した状態における本発明の貨物自動車の後部を示
す側面図、図2は固定フレーム及び移動フレームを示す
平面図、図3は荷台を地上に降ろした状態における本発
明の貨物自動車の後部を示す側面図、図4はリアバンパ
ーの傾動状態を示す部分側面図である。
【0015】図1乃至図3に於いて貨物自動車は、後輪
11が設けられているシャーシ10上に固定フレーム2
0と固定フレーム20に対してスライド可能に設けられ
ている移動フレーム30が載置され、移動フレーム30
は伸縮シリンダ40で固定フレーム20に対して伸縮す
るようになっている。固定フレーム20には後述するよ
うに第一、第二牽引手段である第一チェーン71、第二
チェーン72の端部が固定され、第一チェーン71、第
二チェーン72は移動フレーム30のスプロケット33
a、33bに各々巻回されている。
【0016】更に固定フレーム20及び移動フレーム3
0上に荷台50が載置されており、荷台50の後端には
転動可能なコロ51が取り付けられ、荷台50が接地し
た際に後端が移動可能になっている。そして、図1に示
す荷台50は漸次後方に移動すると共に傾斜し、その後
端が接地することで傾斜が緩やかになっていき、最終的
には図3に示すように荷台50は地上に降ろされて略水
平状態に至る。
【0017】シャーシ10の略後端下部には傾斜基軸1
2が設けられ、後輪11の近傍には傾斜シリンダ13が
設けられている。傾斜シリンダ13は主としてシリンダ
本体131とピストンロッド132とからなる油圧シリ
ンダであって、図に省略した油圧機構で制御され、シリ
ンダ本体131はシャーシ10に回動可能に軸着されて
おり、ピストンロッド132の先端は連結ピン等で固定
フレーム20に回動可能に取り付けられている。又シャ
ーシ10には傾斜基軸12近傍の上方に巻回部である調
整スプロケット14が設けられている。
【0018】固定フレーム20には、図2に示すよう
に、内側に開口している横断面コ字形等の固定ガイドレ
ール21・21が平行に一対配設されており、各固定ガ
イドレール21の略後部下方にはブラケット22が突設
され、固定フレーム20はブラケット22を介して傾斜
基軸12に傾動可能に軸着されている。固定ガイドレー
ル21・21間には前方から連結部材23a、23b、
23cが架設され、固定フレーム20の略前部下方には
調整スプロケット24が設けられている。
【0019】略後部の連結部材23cには、固定フレー
ム20の長手方向に配設されている伸縮シリンダ40の
後端が固定され、伸縮シリンダ40の略中央は略前部の
連結部材23aの中央に固定されている。伸縮シリンダ
40は主としてシリンダ本体401とピストンロッド4
02とからなる油圧シリンダであって、図に省略した油
圧機構で制御される。なお各固定ガイドレール21の外
側には図に省略したコロが所定間隔を置いて複数配設さ
れ、固定フレーム20上に載置される荷台50の前方及
び後方への移動をスムーズにしている。
【0020】さらに固定フレーム20の略後端下方に
は、図4に示すように、リアバンパー取付部25が突設
され、リアバンパー取付部25にはリアバンパー26が
回動可能に軸着されている。リアバンパー26にはテー
ルランプ26aが付設され、その軸着部分近傍にはブラ
ケット26bが突設されており、ブラケット26bには
リンク27の一端が回動自在に取り付けられている。リ
ンク27の他端はシャーシ10の略後部に回動自在に取
り付けられている。
【0021】リンク27の長さ及び取付位置等は固定フ
レーム20が水平のときにリアバンパー26が水平とな
って通常の機能を果たすように設計されており、固定フ
レーム20が傾動するときにリンク27でブラケット2
6bが引き上げられ、リアバンパー26が図示例で時計
方向と逆に傾動する。なおリアバンパー26は逆方向に
傾動するようにしてもよい。
【0022】上記構成のリアバンパー26により、車両
後方から400mm以内、地上高550mm以下の場所
に後方からの追突防止用リアバンパーの設置義務を課す
車両保安基準をクリアでき、且つ後述の荷台50を傾斜
して後方に移動する動作に対してリアバンパーが障害と
なることを防止できる。またテールランプ26aをリア
バンパー26に一体として設けることで、車両重量7t
以上の貨物自動車に要求されるリアバンパー及びテール
ランプの設置義務をクリアできると同時に、別途シャー
シ10の後端にテールランプを取り付ける必要が無くな
り、シャーシ10の後端に傾斜面を形成できて、荷台5
0の格納或いは降ろすときの傾斜角度を緩やかにでき、
又シャーシ10の後方突出量も削減できる。
【0023】移動フレーム30には、図2に示すよう
に、横断面I字形等の移動ガイドレール31・31が平
行に一対配設されており、各移動ガイドレール31は各
々固定ガイドレール21の内側に挿設され、移動ガイド
レール31は固定ガイドレール21内をスライド可能に
なっている。移動ガイドレール31・31間の略前端及
び略後端には各々連結部材32a、32bが架設されて
おり、略前端の連結部材32aには伸縮シリンダ40の
ピストンロッド402の先端が固定され、伸縮シリンダ
40の伸縮によって移動フレーム30が固定フレーム2
0に対して伸縮する構成である。なお伸縮シリンダ40
は固定フレーム20と移動フレーム30の中心に設置
し、荷台50の地上高を低くして走行安定性を得てい
る。
【0024】略前端の連結部材32aの内側には左右に
所定間隔を置いて一対のスプロケット33a・33aが
回転自在に設けられており、略後端の連結部材32bに
は左右に所定間隔を置いて一対のスプロケット33b・
33bが設けられている。スプロケット33b・33b
相互の所定間隔はスプロケット33a・33a相互の所
定間隔よりも大きくなっている。
【0025】スライド基部60には、図1乃至図3に示
すように、移動ガイドレール31の内側に係合して転動
する前コロ61a・61aと後コロ61b・61bが左
右側部に各一対設けられ、上方にブラケット62が突設
されており、ブラケット62は荷台50の略前端に回動
可能に軸着されている。荷台50の略前端に取り付けら
れたスライド基部60は、移動ガイドレール31に係合
した前コロ61a及び後コロ61bの転動によって移動
フレーム30上を滑動すると共に、荷台50の固定フレ
ーム20及び移動フレーム30に対する傾斜に伴って傾
動する。
【0026】牽引手段である第一チェーン71及び第二
チェーン72は、左右に各一対所定間隔を置いて緊張さ
れた第一チェーン71・71、第二チェーン72・72
であり、第一チェーン71・71相互の間隔よりも第二
チェーン相互の間隔の方が広くなっている。
【0027】第一チェーン71は、その一端が固定フレ
ーム20のブラケット22に固定され、図示例で調整ス
プロケット14の上方を右から左へ巻回されて車両前方
に導かれ、移動フレーム30の略前端のスプロケット3
3aの前方を下から上へ巻回され、その他端がスライド
基部60の上部に固定されている。また第二チェーン7
2は、その一端が固定フレーム20の略前部下方に固定
され、図示例で固定フレーム20の調整スプロケット2
4の後方、及び移動フレーム30の略後端のスプロケッ
ト33bを下から上、さらに左方向へ巻回されて車両前
方に導かれ、その他端がスライド基部60の上部に固定
されている。
【0028】次に、上記貨物自動車の荷台移動時に於け
る動作について説明する。
【0029】まず、荷台50がシャーシ10上に載置さ
れている状態に於いては、図1に示すように、伸縮シリ
ンダ40の伸長により移動フレーム30が固定フレーム
20に対して最大限伸長されている。このとき第一チェ
ーン71で最大限前方に牽引されたスライド基部60は
略前端のスプロケット33aに近接している。
【0030】そして、図に省略した油圧機構で制御して
伸縮シリンダ40を漸次収縮し、これに併せて傾斜シリ
ンダ13を漸次伸長する。前記伸縮シリンダ40の収縮
により、移動フレーム30はスライドして固定フレーム
20内に順次格納され、移動フレーム30の略後端のス
プロケット33bが後方に移動し、スプロケット33b
に巻回されている第二チェーン72によってスライド基
部60が後方に牽引される。従って、スライド基部60
が取り付けられている荷台50が後方へ移動することに
なる。同時に傾斜シリンダ13の回動しながらの伸長及
び移動フレーム30及び荷台50等の後方への重心移動
により、固定フレーム20、移動フレーム30及び荷台
50は図示例で時計方向に傾斜基軸12を中心にして漸
次傾動する。なおスライド基部60は移動フレーム30
に係合され傾動しながらスライドするので、傾動動作に
おいても移動フレーム30から離れることはない。
【0031】その後、移動フレーム30の固定フレーム
20内へのスライドによる格納及びスライド基部60の
後方移動が継続すると、第一チェーン71は巻回されて
いる調整スプロケット14から次第に離脱し、弛緩して
いくことになる。そして、固定フレーム20及び移動フ
レーム30の傾動動作による傾斜角は漸次増加して最終
的に固定フレーム20の後端が接地するまで傾動する一
方で、荷台50の後端に位置するコロ51が接地すると
荷台50の後端は図示例で右方向へ移動し、荷台50の
傾斜角は漸次減少していくことになる。
【0032】同時に固定フレーム20の傾動に伴って、
固定フレーム20の略後端下部のリアバンパー26が、
そのブラケット26bをリンク27で引き上げられて時
計方向と逆に傾動される(図4参照)。前記傾動により
固定フレーム20等の傾動動作の際にリアバンパー26
は接地することがなく、固定フレーム等の傾動動作に対
してリアバンパー26が障害となることはない。
【0033】固定フレーム20の後端が接地した後も、
伸縮シリンダ40による移動フレーム30の固定フレー
ム20内への格納は継続され、移動フレーム30は固定
フレーム20内に完全に格納されるまでスライドし、ス
ライド基部60は第二チェーン72で牽引されると共
に、第一チェーン71が調整スプロケット14から離脱
して弛緩し且つ固定フレーム20が急角度に傾斜したこ
とで自重で落下し、固定フレーム20の後端へ滑動され
ていくことになる。最終的にはスライド基部60は固定
フレーム20の後端近傍にまで傾動しながら移動し、荷
台50は図3に示す略水平状態に至る。このとき、スプ
ロケット33aとブラケット22間の第一チェーン71
は直線状態になって緊張する。
【0034】また、図3から図1の状態に移行するには
上記と逆の動作を行う。即ち、油圧機構で制御して伸縮
シリンダ40を漸次伸長し、これに併せて傾斜シリンダ
13を漸次収縮する。これにより、移動フレーム30は
スライドして固定フレーム20から漸次伸長し、前方に
移動するスプロケット33aに巻回されている第一チェ
ーン71はスライド基部60を牽引する。スライド基部
60は傾動しながら固定フレーム20及び移動フレーム
30上を前方に移動し、荷台50は次第に傾斜してい
く。更に傾斜シリンダ13が回動しながら収縮し且つ移
動フレーム20や荷台50等が前方に重心移動していく
ことで、固定フレーム20は傾動基軸12を中心に漸次
回動して傾斜を減少していく。
【0035】そして、スライド基部60が牽引されるこ
とで荷台50も牽引され、固定フレーム20の傾斜と荷
台50の傾斜が倣うことで、荷台50のコロ51は地面
から離れる。この際、上記固定フレーム20の傾斜減少
動作に伴い、ブラケット26bをリンク27で押されて
リアバンパー26が時計方向に傾動され、次第に略水平
状態になっていく。その後、離脱していた第一チェーン
71は調整スプロケット14に巻回され、スライド基部
60は緊張した第一チェーン71で牽引され一層前方へ
移動することになる。
【0036】最終的には、図1に示すように、移動フレ
ーム30は最大限伸長して、第一チェーン71で最大限
牽引されたスライド基部60は、移動フレーム30の略
前端に位置するスプロケット33aに近接した状態とな
り、固定フレーム20、移動フレーム30及び荷台50
は略水平状態でシャーシ10上に載置される。
【0037】上記貨物自動車は後方移動且つ傾動動作を
行う際に、主として第一チェーン71の調整スプロケッ
ト14からの離脱及び巻回を行うことで、第一チェーン
71の弛緩状態と緊張状態の調整を可能にしたので、ス
ライド基部60は伸長状態に於ける移動フレーム30の
最前端から固定フレーム20の最後端まで移動させるこ
とができる。従って、荷台50を確実に略水平状態で地
上に降ろすことが可能である。
【0038】また、伸縮シリンダ40による移動フレー
ム30の固定フレーム20に対する伸縮と、傾斜シリン
ダ13による固定フレームの傾動を組み合わせ、荷台5
0を後方に移動すると共に傾動し、最終的に地上に略水
平状態で降ろすものであるから、傾斜シリンダ13と伸
縮シリンダ40に対する負担を少なくし、駆動力である
油圧等の起動力を小さくでき経済的であると共に、より
大きな出力を発揮することが可能で重量が大きい貨物に
も対応できる。更に、そのコントロールを容易且つ安定
して行うことができ安全である。
【0039】また移動フレーム30が伸縮する固定フレ
ーム20を傾斜シリンダ13と荷台50等の重心移動に
よるバランス変化の両者で傾動するので、後車軸を中心
として前車軸を浮き上げる作用のモーメントが急激且つ
多大に働く事態を回避でき、且つ荷台傾斜動作で生ずる
モーメント変化に連続性を与えることができる。従っ
て、車両全体が安定した状態で荷台傾斜動作を行うこと
ができ安全である。更に傾斜シリンダ13を利用して固
定フレーム20を傾動することでより急角度の傾斜が可
能となり、ホイルベースの短い車両や比較的車高の高い
車両に適用することもできる。
【0040】また固定フレーム10の回動中心となる傾
斜基軸12をシャーシ10の略後端下部で後車軸に近接
する位置に設けることにより、荷台や固定フレーム等の
後方突出量をホイルベースの1/2以下に制限する車両
保安基準に合致させながら、固定フレーム20の後端が
地面に接地する傾動が可能となっている。
【0041】また荷台50の前端に設けられているスラ
イド基部60が移動フレーム30に係合し、固定フレー
ム20の傾動に合わせて滑動する構成により、移動フレ
ーム30の伸縮初期で固定フレーム20の傾斜が緩やか
な段階では上方からの荷重を受け、固定フレーム20の
傾斜が急になって荷台が移動フレーム30から離れる力
が大きくなる段階では荷台50の移動フレーム30から
の離脱を防止する。
【0042】
【発明の効果】本発明の貨物自動車は上記構成であるか
ら、後方移動して傾動する荷台を確実に略水平状態で地
上に降ろすことができる効果を奏する。そして、前記貨
物自動車は荷台を車両保安基準に合致して安全性及び安
定性に優れ、ホイルベースの短い車両や比較的車高の高
い車両でも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】荷台を載置した状態における本発明の貨物自動
車の後部を示す側面図。
【図2】固定フレーム及び移動フレームを示す平面図。
【図3】荷台を地上に降ろした状態における本発明の貨
物自動車の後部を示す側面図。
【図4】リアバンパーの傾動状態を示す部分側面図。
【符号の説明】
10 シャーシ 12 傾斜基軸 13 傾斜シリンダ 14、24 調整スプロケット 20 固定フレーム 21 固定ガイドレール 22 ブラケット 26 リアバンパー 27 リンク 30 移動フレーム 31 移動ガイドレール 33a、33b スプロケット 40 伸縮シリンダ 50 荷台 60 スライド基部 61a 前コロ 61b 後コロ 71 第一チェーン 72 第二チェーン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 牽引手段の端部が固定されており、シャ
    ーシ略後端の傾斜基軸に軸着されて傾斜シリンダで傾動
    可能な固定フレームと、該牽引手段を反転する反転手段
    を略前端及び略後端に備え、該固定フレームに対してス
    ライド可能に設けられている移動フレームと、該固定フ
    レームに対して該移動フレームを伸縮する伸縮手段と、
    該牽引手段が固定されており、荷台の略前端に傾動可能
    に取り付けられて該移動フレームに係合した状態で滑動
    するスライド基部とを有し、該固定フレームが傾動した
    際に該牽引手段が弛緩可能であることを特徴とする貨物
    自動車。
  2. 【請求項2】 前記牽引手段が第一牽引手段及び第二牽
    引手段からなり、該第一牽引手段は傾斜基軸近傍で巻回
    部を介して一端が固定フレームに固定され、略前端の反
    転手段に巻回されて他端がスライド基部に固定されてい
    ると共に、該第二牽引手段は一端が固定フレームに固定
    され、略後端の反転手段に巻回されてスライド基部に固
    定されており、固定フレームが傾動した際に該巻回部か
    ら離脱することで該第一牽引手段が弛緩可能であること
    を特徴とする請求項1記載の貨物自動車。
  3. 【請求項3】 前記傾斜基軸がシャーシの略後端下部に
    設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    貨物自動車。
  4. 【請求項4】 前記固定フレームの略後端下部に該固定
    フレームの傾動に応じて傾動するリアバンパーが設けら
    れていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の貨
    物自動車。
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