JP2001138705A - オフロード二輪自動車用タイヤ対及びその装着方法 - Google Patents

オフロード二輪自動車用タイヤ対及びその装着方法

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JP2001138705A JP32498699A JP32498699A JP2001138705A JP 2001138705 A JP2001138705 A JP 2001138705A JP 32498699 A JP32498699 A JP 32498699A JP 32498699 A JP32498699 A JP 32498699A JP 2001138705 A JP2001138705 A JP 2001138705A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフロード二輪自動車の基本性能を保持した
上でトラクション性能及びショック吸収性能双方をより
一層向上させる前後輪のタイヤ対及びその装着方法を提
供する。 【解決手段】 後輪タイヤは前輪タイヤのリム径の呼び
から2を引いたリム径の呼びを有し、実使用状態にて、
トレッド最大幅の少なくとも30%幅のトレッド中央領域
のトレッド曲率半径につき、前輪タイヤの曲率半径CRf
と 後輪タイヤの曲率半径CRr との比CRf/CRr の値が0.
45〜0.90の範囲内にあり、後輪タイヤは前輪タイヤの偏
平率より小さな偏平率を有し、前輪タイヤと後輪タイヤ
との偏平率の差は10〜35%の範囲内であり、後輪タイヤ
は80%以下の偏平率を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オフロード二輪
自動車用タイヤ対及びその装着方法に関し、特に、二輪
自動車のオフロード走行でのトラクション性能を向上さ
せ、併せてショック吸収性を向上させるタイヤ対及びそ
の装着方法に関し、好適には、モトクロス競技などに供
するオフロード二輪自動車のオフロード走破性を向上さ
せるタイヤ対及びその装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路上以外で使用される二輪自動
車、すなわちオフロード二輪自動車に用いるタイヤは、
オフロードでのトラクション性能と、路面の凹凸が車両
にもたらすショックの吸収性能との良否が重要なポイン
トである。また、トラクション性能及びショック吸収性
能に深く関わる凹凸路面走行時の直進性能の良否も問わ
れる。これらの性能確保の点で、例えば、排気量250
cm3 のオフロード二輪自動車では、以下のようなタイ
ヤの組合わせが用いられていた。
【0003】1.タイヤのリム径の呼び;前輪タイヤは
21、後輪タイヤは18、19(両者で2以上の差を設
ける)。 2.タイヤのカーカス構造;前輪タイヤ及び後輪タイヤ
ともにバイアスプライタイヤ。 3.タイヤ偏平率;前輪タイヤは100%、後輪タイヤ
は90〜100%。
【0004】しかし、上記のタイヤ組合わせでは、オフ
ロードでのトラクション性能、ショック吸収性能及び直
進性能のいずれの性能も不十分であることが分かり、本
出願人は、特開平10−53006号にて、リム径の呼
びで後輪タイヤを前輪タイヤより1だけ小さくし、前輪
タイヤは従来通りとし、後輪タイヤをラジアルプライタ
イヤとすると共に該タイヤにスパイラルベルトを適用
し、この後輪タイヤの偏平率を80%以下とするオフロ
ード二輪自動車用タイヤを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の提案タイヤの組
合わせは、後輪タイヤをより一層偏平率化し、これによ
りサイドウォール部のトラクションロスを低減し、より
一層の偏平化と、それに伴うトレッド部の剛性増加とに
よるクッション性(路面凹凸ショック吸収性)の低下を
スパイラルベルト適用により補完するもである。
【0006】この提案タイヤの組合わせは、それまでの
タイヤ組合わせに対し、意図通り、オフロード二輪自動
車の基本性能を保持した上で、特に、オフロード走行時
におけるトラクション性能及びショック吸収性能双方の
性能向上を達成していることを確認している。
【0007】しかし、時を経るに伴い、オフロード二輪
自動車に対する走破性能の向上要望はますます高まる一
方であり、先の提案タイヤ組合わせではこの要望に十分
に応えることができなくなりつつあるのが現状である。
【0008】従って、この発明の請求項1〜5に記載し
た発明は、オフロード二輪自動車の基本性能の保持を前
提とした上で、オフロード走行におけるトラクション性
能及びショック吸収性能双方をより一層向上させること
ができるオフロード二輪自動車用タイヤ対及びその装着
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、その一として、この発明の請求項1に記載した発明
は、オフロード二輪自動車の前輪に装着するバイアスカ
ーカスプライのタイヤと、上記と同一車両の後輪に装着
するラジアルカーカスプライのタイヤとのタイヤ対にお
いて、後輪タイヤは、前輪タイヤのリム径の呼びから2
を差し引いたリム径の呼びを有し、実使用状態における
タイヤの断面にて、トレッド最大幅の少なくとも30%
幅に相当するトレッド中央領域におけるトレッド曲率半
径につき、後輪タイヤの曲率半径CRr に対する前輪タ
イヤの曲率半径CRf の比CRf /CRr の値が0.4
5〜0.90の範囲内にあり、実使用状態におけるタイ
ヤの偏平率につき、後輪タイヤは前輪タイヤの偏平率に
比しより小さな偏平率を有し、前輪タイヤと後輪タイヤ
との偏平率の差は10〜35%の範囲内にあり、後輪タ
イヤは80%以下の偏平率を有することを特徴とするオ
フロード二輪自動車用タイヤ対である。
【0010】上記の偏平率は次に述べるものである。す
なわち、JATMA 、TRA 、ETRTO など、当該地域におけて
適用される工業規格に記載した適用リム(APPROVED RI
M)にタイヤを組付け、規定の空気圧とし、無負荷状態
のタイヤにおいて、タイヤ側面の模様又は文字などを除
いたサイドウォール間の直線距離として定義する断面幅
に対するタイヤ外径とリム径の差の1/2で定義する断
面高さの比の値に100(%)を乗じた値が偏平率であ
る。ただし、これをJATMA 規格では%を除いてタイヤの
呼びとして「偏平比の呼び」であらわし、同様に、TRA
規格、ETRTO 規格では、NOMINAL ASPECT RATIOと言う。
これから明らかなように、上記諸規格でいう偏平率は公
称値であり、実際の値と必ずしも一致しない。
【0011】そこで、この発明における実使用状態にお
けるタイヤ偏平率は、上記の断面幅に対する断面高さの
比の値に100(%)を乗じた値の実際値と、それ以外
に、次に述べる実際値とを網羅するものである。すなわ
ち、オフロード二輪自動車のように、いわゆる公道以外
の場所で使用するため、オフロード走行の実情に則し
た、上記諸規格で定める適用リム以外のリムや規定空気
圧以外の空気圧を適用し、これらの条件下での無負荷状
態のタイヤにおいて、断面幅に対する断面高さの比の値
に100(%)を乗じた値の偏平率も含むものとする。
また、請求項1に記載した、実使用状態におけるタイヤ
の断面も上記の偏平率と同じ範疇に入れる。
【0012】さて、請求項1に記載した発明に関し、請
求項2に記載した発明のように、前輪タイヤは2プライ
以上のゴム被覆コードのカーカスを有し、後輪タイヤは
1プライ以上のゴム被覆コードのカーカスを有し、これ
らカーカスプライコードのタイヤ赤道面に対する傾斜角
度は、前輪タイヤが20〜50°の範囲内にあり、後輪
タイヤが60〜90°の範囲内にある。
【0013】また、請求項1、2に記載した発明に関
し、請求項3に記載した発明のように、少なくとも後輪
タイヤは、カーカスの外周に1層以上のゴム被覆コード
の螺旋巻回層からなるベルトを備える。
【0014】請求項3に記載した発明とは別に、請求項
1、2に記載した発明に関し、請求項4に記載した発明
のように、少なくとも後輪タイヤは、カーカスの外周に
2層のゴム被覆コード交差層からなるベルトを備える。
【0015】また、前記目的を達成するため、その二と
して、この発明の請求項5に記載した発明は、請求項1
〜4のいずれか一項に記載したタイヤ対を、同一オフロ
ード二輪自動車の前輪及び後輪に装着することを特徴と
する二輪自動車用タイヤ対の装着方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図3に基づき説明する。図1は、この発明のタイヤ
対を装着したオフロード二輪自動車の側面図であり、図
2は、この発明のタイヤ対の一方の前輪タイヤ及びリム
の断面図であり、図3は、この発明のタイヤ対の他方の
後輪タイヤ及びリムの断面図である。
【0017】図1において、オフロード二輪自動車1
は、前輪2と後輪3とを有し、前輪2は、リム10に組
付けた前輪タイヤ11を備え、後輪3はリム20に組付
けた後輪タイヤ21を備える。このように、以下に述べ
る前輪タイヤ11と後輪タイヤ21とは同一車両に対と
して装着するものである。
【0018】図2において、前輪タイヤ11は、一対の
ビード部12内に埋設したビードコア13相互間にわた
り延びるカーカス14を有し、カーカス14は、一対の
ビード部12、一対のサイドウォール部15及びトレッ
ド部16を補強する。カーカス14は、2プライ以上の
ゴム被覆コードのバイアス配列になる。また、前輪タイ
ヤ11は、カーカス14の外周に1層以上、図示例は1
層のゴム被覆コード層からなるブレーカ17を備えるこ
とを可とする。なお、リム10は輪郭のみを示し、図2
は、実使用状態にあるタイヤ11を示す。
【0019】図3において、後輪タイヤ21は、一対の
ビード部22内に埋設したビードコア23相互間にわた
り延びるカーカス24を有し、カーカス24は、一対の
ビード部22、一対のサイドウォール部25及びトレッ
ド部26を補強する。カーカス24は、1プライ以上、
図示例は1プライのゴム被覆コードのラジアル配列にな
る。また、後輪タイヤ21は、カーカス24の外周に1
層以上、図示例は1層のベルト27を備える。なお、リ
ム20は輪郭のみを示し、図3は、実使用状態にあるタ
イヤ21を示す。
【0020】ここで、まず、後輪タイヤ21は、前輪タ
イヤ11のリム径Df の呼びから2を差し引いたリム径
Dr の呼びを有するタイヤサイズとする。リム径Df 、
Drの呼びとは、前出のJATMA 、TRA 、ETRTO などの規
格にて、タイヤの呼び(TIRESIZE DESIGNATION)のなか
で用いるものであり、TRA 規格ではRIM DIAMETER CODE
、ETRTO 規格ではNominal Rim Diameter Code と記載
している。例えば、タイヤの呼びが80/100−21
の場合のリム径Df の呼びは21であり、110/90
R19の場合のリム径Dr の呼びは19である。
【0021】次に、先に述べた実使用状態におけるタイ
ヤ11、21の断面において、トレッド部16、26の
トレッド最大幅Wf 、Wr の少なくとも0.15倍の幅
0.15Wf 、0.15Wr をタイヤ11、21の赤道
面Eの両側に振り分けた合計幅0.3Wf 、0.3Wr
の領域を中央領域Lcf、Lcrとして、以下に記す関係を
満たすものとする。
【0022】すなわち、後輪タイヤ21の中央領域Lcf
における曲率半径CRr(mm) に対する前輪タイヤ11の
中央領域Lcfの曲率半径CRf(mm) の比CRf /CRr
の値が、0.45〜0.90の範囲内にある、という関
係である。
【0023】次に、先に述べた実使用状態におけるタイ
ヤ11、21の偏平率に関し、以下に述べる関係を有す
るものとする。すなわち、前輪タイヤ11の偏平率ηf
%は、断面高さSHf を断面幅SWfにて除したSHf
/SWf に100(%)を掛け合わせた値を採用し、後
輪タイヤ21の偏平率ηr %は、断面高さSHr を断面
幅SWr にて除したSHr /SWr に100(%)を掛
け合わせた値を採用し、ここに(1)ηf(%) >ηr
(%) であること、(2)ηf(%) −ηr(%) の値が1
0〜35%の範囲内、好ましくは15〜35%の範囲内
であること、(3)ηr(%) ≦80%であることであ
る。
【0024】以上の構成を有するタイヤ11、21の対
は、以下に述べる効果を奏する。すなわち、先ず、前輪
タイヤ11と後輪タイヤ21とのリム径の呼びの差を2
とすることにより、オフロード二輪自動車の基本特性及
び基本仕様を保持することができる。基本特性のうち、
特に、後輪3の外径OD(図1参照)寸法とエンジン出
力との最善の兼ね合いが重要であり、この点で、前輪タ
イヤ11と後輪タイヤ21とのリム径の呼びの差を2と
するのは、タイヤの仕様決定に当り、オフロード二輪自
動車元来の駆動性能を考慮に入れる煩わしさがなく、大
きな設計自由度と高い開発効率とをもたらす利点を有す
る。
【0025】次に、後輪タイヤ21をラジアルプライの
カーカス24とすることで、ラジアル配列コードプライ
がもつタイヤ放射方向の曲げ柔軟性により、サイドウォ
ール部25の上下方向の撓曲性が大幅に増加し、路面の
凹凸がもたらすショックの吸収性が高まる。しかし、後
輪タイヤ21を従来のバイアスプライタイヤの偏平率及
びリム径のままとすれば、却ってサイドウォール部25
の上下方向剛性が低下し過ぎるためトラクション性能が
低下する問題が生じる。
【0026】この種のトラクション性能低下を阻止する
ため、実使用状態の後輪タイヤ21の偏平率ηr(%)
は、同じタイヤ21の偏平比の呼び(先のJATMA 、TRA
、ETRTO などの規格に記載した内容)より小さな値と
する。そのため、後輪タイヤ21の生産工程中の加硫成
型時にビード部22を形成するビードリング(図示省
略。リムの一部に相当する輪郭を有する)の幅に比しよ
り広幅RWr のリム20を使用する。よって、実使用状
態の後輪タイヤ21の偏平率ηr(%)は、タイヤの呼び
の一部としての偏平比の呼びの値に比しより小さな値を
とる。
【0027】上述した実使用状態の後輪タイヤ21の偏
平率ηr(%)が、先に述べた前輪タイヤ11の偏平率η
f(%) に対し、ηf(%) >ηr(%) 、ηf(%) −ηr
(%) の値が10〜35%の範囲内、好ましくは15〜
35%の範囲内の関係を満たし、かつ、後輪タイヤ21
の偏平率ηr(%)が80%以下であることにより、前輪
タイヤ11と後輪タイヤ21との間の接地特性のバラン
スを良好にして相互間の操縦安定性能のバランスを良好
に保持した上で、後輪タイヤ21のトラクション性能
を、ショック吸収性能と共に大幅に向上させることが可
能となる。このショック吸収性能の向上は路面把握性能
の向上をもたらす。
【0028】ηf(%) −ηr(%) の値が10%未満で
は、後輪タイヤ21のトラクション性能やショック吸収
性能の向上が不十分であり、ηf(%) −ηr(%) の値が
35%を超えると前輪タイヤ11と後輪タイヤ21との
間の接地特性のバランスと操縦安定性能のバランスとが
崩れ、オフロード二輪自動車1の基本性能が損なわれる
ので、いずれも不可である。
【0029】また、実使用状態にて、前輪タイヤ11の
中央領域Lcfの曲率半径CRf(mm)と後輪タイヤ21の
中央領域Lcfにおける曲率半径CRr(mm) との間で、比
CRf /CRr の値を0.45〜0.90の範囲内とす
ることにより、前輪タイヤ11と後輪タイヤ21との間
に良好な接地特性のバランスがとれ、ひいては、良好な
操縦安定性能のバランスをとることができる。よって、
これらの性能バランスの観点から、実使用状態の後輪タ
イヤ21の偏平率ηr(%)及び前輪タイヤ11の偏平率
ηf(%) と、比CRf /CRr の値の範囲とは不可分の
関係を有する。
【0030】ここに、比CRf /CRr の値が0.45
未満では、前輪の接地感不足や前輪のふらつきなどの点
で不具合が生じ、0.90を超えると、ハンドリング性
能、特に軽快性の低下や轍走破性の低下などの問題が生
じるので、いずれも不可である。
【0031】また、前輪タイヤ11のカーカス14のプ
ライコードは、タイヤ赤道面Eに対する傾斜角度を20
〜50°の範囲内としてカーカス14のバイアスプライ
を構成し、後輪タイヤ21のカーカス24のプライコー
ドは、タイヤ赤道面Eに対する傾斜角度を60〜90°
の範囲内としてカーカス24のラジアルプライを構成す
るのが、上述した効果発揮に寄与する。
【0032】また、後輪タイヤ21のベルト27を、ゴ
ム被覆コードの螺旋巻回層により構成するのが、トレッ
ド部26の剛性が適度な値となり、優れたトラクション
性能を確保しながら良好なショック吸収性能を発揮させ
ることができる。ただし、ベルト27を、2層のゴム被
覆コード交差層としても、従来タイヤに比し優れたトラ
クション性能と良好なショック吸収性能を得ることでき
る。
【0033】
【実施例】図2及び図3に基づき説明した前輪タイヤ1
1及び後輪タイヤ21のタイヤ対の実施例1、2を準備
し、これら実施例を評価するため従来例のタイヤ対を準
備し、これらタイヤ対を排気量250cm3 のオフロー
ド二輪自動車1の前輪2と後輪3とに装着し、国際A級
ライセンスをもつテストライダにより、公認モトクロス
コースで実車走行テストを実施した。テスト項目はトラ
クション性能とショック吸収性能とし、評価はテストラ
イダによるフィーリング評点とした。評価結果は、従来
例を100とする指数にてあらわし、値は大なるほど良
い。実施例1、2及び従来例のタイヤ対の内容詳細と、
評価結果とを表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】表1に示すように、実施例1、2の前輪タ
イヤ11と後輪タイヤ21とのタイヤ対を装着したオフ
ロード二輪自動車は、従来例の前輪タイヤ11と後輪タ
イヤとのタイヤ対を装着した場合との対比で、トラクシ
ョン性能及びショック吸収性能の双方が著しく向上して
いることがわかる。また、実施例1、2の前輪タイヤ1
1と後輪タイヤ21とのタイヤ対は、リム径の呼びで2
の差を付しているので、オフロード二輪自動車の基本性
能は十分に保持されている。
【0036】
【発明の効果】この発明の請求項1〜5に記載した発明
によれば、オフロード二輪自動車の基本性能を保持した
上で、オフロード走行におけるトラクション性能及びシ
ョック吸収性能双方をより一層向上させることができる
オフロード二輪自動車用タイヤ対及びその装着方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のタイヤ対を装着したオフロード二
輪自動車の側面図である。
【図2】 この発明のタイヤ対の一方の前輪タイヤ及び
リムの断面図である。
【図3】 この発明のタイヤ対の他方の後輪タイヤ及び
リムの断面図である。
【符号の説明】
1 オフロード二輪自動車 2 前輪 3 後輪 10 前輪のリム 11 前輪タイヤ 12 ビード部 13 ビードコア 14 バイアスカーカス 15 サイドウォール部 16 トレッド部 17 ブレーカ 20 後輪のリム 21 後輪タイヤ 22 ビード部 23 ビードコア 24 ラジアルカーカス 25 サイドウォール部 26 トレッド部 27 ベルト E タイヤ赤道面 Df 前輪のリム径 Dr 後輪のリム径 Wf 前輪タイヤのトレッド幅 Wr 後輪タイヤのトレッド幅 Lcf 前輪タイヤのトレッド部中央領域 Lcr 後輪タイヤのトレッド部中央領域 CRf 前輪タイヤのトレッド部中央領域曲率半径 CRr 後輪タイヤのトレッド部中央領域曲率半径 SHf 前輪タイヤの断面高さ SWf 前輪タイヤの断面幅 SHr 後輪タイヤの断面高さ SWr 後輪タイヤの断面幅 RWr 後輪のリム幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフロード二輪自動車の前輪に装着する
    バイアスカーカスプライのタイヤと、上記と同一車両の
    後輪に装着するラジアルカーカスプライのタイヤとのタ
    イヤ対において、 後輪タイヤは、前輪タイヤのリム径の呼びから2を差し
    引いたリム径の呼びを有し、 実使用状態におけるタイヤの断面にて、トレッド最大幅
    の少なくとも30%幅に相当するトレッド中央領域にお
    けるトレッド曲率半径につき、後輪タイヤの曲率半径
    (CRr )に対する前輪タイヤの曲率半径(CRf )の
    比(CRf /CRr )の値が0.45〜0.90の範囲
    内にあり、 実使用状態におけるタイヤの偏平率につき、後輪タイヤ
    は前輪タイヤの偏平率に比しより小さな偏平率を有し、
    前輪タイヤと後輪タイヤとの偏平率の差は10〜35%
    の範囲内にあり、後輪タイヤは80%以下の偏平率を有
    することを特徴とするオフロード二輪自動車用タイヤ
    対。
  2. 【請求項2】 前輪タイヤは2プライ以上のゴム被覆コ
    ードのカーカスを有し、後輪タイヤは1プライ以上のゴ
    ム被覆コードのカーカスを有し、これらカーカスプライ
    コードのタイヤ赤道面に対する傾斜角度は、前輪タイヤ
    が20〜50°の範囲内にあり、後輪タイヤが60〜9
    0°の範囲内にある請求項1に記載したタイヤ対。
  3. 【請求項3】 少なくとも後輪タイヤは、カーカスの外
    周に1層以上のゴム被覆コードの螺旋巻回層からなるベ
    ルトを備える請求項1又は2に記載したタイヤ対。
  4. 【請求項4】 少なくとも後輪タイヤは、カーカスの外
    周に2層のゴム被覆コード交差層からなるベルトを備え
    る請求項1又は2に記載したタイヤ対。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載した
    タイヤ対を、同一オフロード二輪自動車の前輪及び後輪
    に装着することを特徴とする二輪自動車用タイヤ対の装
    着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001138706A (ja) * 1999-11-16 2001-05-22 Bridgestone Corp オフロード二輪自動車用タイヤ対及びその装着方法
EP4253089A1 (en) * 2022-03-30 2023-10-04 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Motorcycle tire pair

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