JP2001138423A - プリーツ加工ネット積層体 - Google Patents

プリーツ加工ネット積層体

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JP2001138423A JP32060499A JP32060499A JP2001138423A JP 2001138423 A JP2001138423 A JP 2001138423A JP 32060499 A JP32060499 A JP 32060499A JP 32060499 A JP32060499 A JP 32060499A JP 2001138423 A JP2001138423 A JP 2001138423A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリーツ加工されたネットと不織布とからな
る、濾過材用途、クッション用途等に有用な形状保持性
に優れた、他の機能材料等を担持させることが可能な空
隙を有するプリーツ加工ネット積層体を提供する。 【解決手段】 繊度100〜2500dtexの熱接着
性繊維が編織され、更に前記繊維の交点が熱接着されて
形成される、目合い0.4〜3.0mmのネットにプリ
ーツ加工を施して得られるプリーツ加工ネットの少なく
とも片面に、繊度0.1〜100dtexの熱接着性繊
維からなる不織布が熱接着によって積層されたプリーツ
加工ネット積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリーツ加工を施
したネットと不織布とからなる、濾過材用途、クッショ
ン用途等に有用な形状保持性に優れた、空隙を有するプ
リーツ加工ネット積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリーツ加工されたネットや
それを用いた成形体としては、ポリエステル単一成分の
繊維からなるマルチフィラメントをラッセル織りし、マ
ルチフィラメントに接着剤を付着させた後にプリーツ加
工を施し、形状を保持させたものや、モノフィラメント
を編織したネットを接着剤でプリーツ状に固定させたも
のが知られている。これらは主に網戸やエアコンのフィ
ルター等に利用されているが、時間の経過と共に接着剤
が脆化し、剥離が生じ、遂には脱落を起こす等の不具合
があった。接着剤が脱落した上記ネット等は、形状保持
性が低くなり、弱い風圧で容易に形状が変形したり、網
目が外れたり、破損が生じる等の問題があった。このよ
うに、繊維同士を接着剤によって接着させたネット及び
その構造体は、長期間の使用が困難である。また、特開
平10−88470号公報には、安定したプリーツ形状
を保持させるために、熱可塑性繊維糸からなるプリーツ
布地体が開示されているが、この種のプリーツ布地体
は、単層構造で網戸用途等に用いられるものであり、不
織布等が組み合わされたものではない。
【0003】特開平11−179121号公報、特開平
11−192406号公報等には、スパンボンド不織布
やメルトブロー不織布、あるいはそれらの積層シートを
プリーツ加工して成形したフィルター材が開示され、バ
ッグフィルターや自動車用エアフィルター等として広く
利用されるとしている。この種のプリーツ構造体は、不
織布をプリーツ加工することが特徴となっており、一定
形状の保持が求められる用途には不向きであった。
【0004】不織布とネットを組み合わせた形態でプリ
ーツ加工したものとしては、例えば特開平04−346
805号公報、特開平04−354505号公報等に、
熱融着性モノフィラメントと金属細線からなるネット
と、不織布を熱融着させて一体化させた濾材が開示され
ている。しかし、これらの技術においては、ネットと不
織布が積層密着されてプリーツ加工されるので、ネット
と不織布間の空隙が少なく、不織布とネットの間を利用
して他の機能材料等を担持させることは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プリーツ加
工されたネットと不織布とからなる、濾過材用途、クッ
ション用途等に有用な形状保持性に優れた、他の機能材
料等を担持させることが可能な空隙を有するプリーツ加
工ネット積層体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究の
結果、熱接着性繊維からなるネットをプリーツ加工し、
この山部に不織布を貼り合わせることにより、良好な形
状保持性とフレキシビリティーを有する積層体が得られ
るという知見を得、本発明を完成した。本発明は、以下
の構成を有する。 (1)繊度100〜2500dtexの熱接着性繊維が
編織され、更に前記繊維の交点が熱接着されて形成され
る、目合い0.4〜3.0mmのネットにプリーツ加工
を施して得られるプリーツ加工ネットの少なくとも片面
に、繊度0.1〜100dtexの熱接着性繊維からな
る不織布が熱接着によって積層されたプリーツ加工ネッ
ト積層体。 (2)プリーツ加工ネット及び不織布を構成する熱接着
性繊維が、融点差10℃以上を有する低融点樹脂と高融
点樹脂からなる熱接着性複合繊維である前記(1)項記
載のプリーツ加工ネット積層体。 (3)不織布を構成する熱接着性繊維が、長繊維である
前記(1)項または(2)項記載のプリーツ加工ネット
積層体。 (4)不織布を構成する熱接着性繊維が、短繊維である
前記(1)項または(2)項記載のプリーツ加工ネット
積層体。 (5)不織布が、多層構造であることを特徴とする前記
(1)〜(4)項の何れか1項記載のプリーツ加工ネッ
ト積層体。 (6)空隙率が60%〜99.9%であることを特徴と
する前記(1)〜(5)項の何れか1項記載のプリーツ
加工ネット積層体。 (7)プリーツ加工ネットの長手方向の空隙率が、60
%〜99.9%の範囲内で変化し、密度勾配を有するこ
とを特徴とする前記(1)〜(5)項の何れか1項記載
のプリーツ加工ネット積層体。 (8)プリーツ加工ネットの長手方向の側面が、シール
材でシールされていることを特徴とする前記(1)〜
(7)項の何れか1項記載のプリーツ加工ネット積層
体。 (9)プリーツ加工ネットが、前記プリーツ加工ネット
両端部同士の接合により、円の形状を有することを特徴
とする前記(1)〜(8)項の何れか1項記載のプリー
ツ加工ネット積層体。 (10)前記(1)〜(9)項の何れか1項記載のプリ
ーツ加工ネット積層体に、更に二次プリーツ加工が施さ
れたプリーツ加工ネット積層体。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。なお、本発明において、熱接着性繊維とは熱可塑
性樹脂から作られた繊維をいう。
【0008】本発明のプリーツ加工ネット積層体におい
て、プリーツ加工ネットを構成しているネットは、熱接
着性繊維が編織され、更に前記繊維の交点が熱接着され
て形成される。前記繊維としては、繊度が100〜25
00dtex、好ましくは300〜700dtexであ
る熱接着性繊維が用いられる。熱接着性繊維の繊度が1
00dtex未満であると、ネットとしての強度が低く
なり、目合いが圧力などにより広がる場合がある。ま
た、繊維自身の強力を充分保持できないので、プリーツ
加工時に繊維が切断するおそれがある。また、前記繊度
が2500dtexを超えると、ネットの剛性が高くな
り、プリーツ加工がしにくくなる。更に、ネットの重量
が大きくなるため取り扱い難くなる。
【0009】本発明で用いられる熱接着性繊維を構成す
る熱可塑性樹脂としては、結晶性の熱可塑性樹脂が用い
られる。具体的には、高密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン及び、直鎖状低密度ポリ
エチレン等のポリエチレン、エチレン−プロピレン二元
共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重
合体等のプロピレン−α−オレフィン共重合体、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、
更に上記熱可塑性樹脂の混合物などを使用することがで
きる。
【0010】前記熱接着性繊維としては、レギュラー繊
維や熱接着性複合繊維等が使用可能であるが、ネットを
構成する繊維交点の接着固定効果が優れるという点で、
低融点樹脂と高融点樹脂からなる熱接着性複合繊維が特
に好ましく用いられる。前記熱接着性複合繊維を構成す
る低融点樹脂と高融点樹脂の融点差は、熱接着加工の点
から少なくとも10℃以上あることが好ましく、より好
ましくは15℃以上である。また、熱接着性複合繊維を
構成する低融点樹脂が繊維表面に露出し、更に長手方向
へ連続していることが、熱接着性の面から見て好まし
い。
【0011】前記熱接着性複合繊維の複合構造は、たと
えば鞘芯型、並列型、海島型などのいずれも使用でき
る。中でも鞘芯型構造の熱接着性複合繊維は熱接着性が
良好で、かつ一定しており好ましい。この時、鞘芯を構
成する樹脂の成分重量比は任意に設定が可能であるが、
鞘/芯で表す場合、30/70〜70/30の範囲が好
ましい。このほか、異形断面構造や、分割型構造を有す
るものも使用できる。
【0012】前記熱接着性複合繊維に用いられる、低融
点樹脂および高融点樹脂の組合せの例としては、低融点
樹脂/高融点樹脂で表わすと、高密度ポリエチレン/ポ
リプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン/ポリプロピ
レン、低密度ポリエチレン/ポリプロピレン、プロピレ
ンと他のαオレフィンとの二元共重合体または三元共重
合体/ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン/高
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン/高密度ポリエ
チレン、各種のポリエチレン/ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート、
プロピレンと他のα−オレフィンとの二元共重合体また
は三元共重合体/ポリエチレンテレフタレート、低融点
熱可塑性ポリエステル/ポリエチレンテレフタレート、
各種のポリエチレン/ナイロン6、ポリプロピレン/ナ
イロン6、プロピレンと他のα−オレフィンとの二元共
重合体または三元共重合体/ナイロン6、ナイロン6/
ナイロン66、ナイロン6/熱可塑性ポリエステルなど
を挙げることができる。
【0013】これらの中では、ポリオレフィン同士もし
くはポリオレフィンとポリエステルからなる組合せが好
ましく、その具体例としては高密度ポリエチレン/ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共
重合体/ポリプロピレン、エチレン−プロピレン二元共
重合体/ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ブテ
ン−1三元共重合体/ポリエチレンテレフタレート、あ
るいは高密度ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレー
トなどを挙げることができる。更に、これらの中ではポ
リオレフィン同士、例えば高密度ポリエチレン/ポリプ
ロピレン、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重
合体/ポリプロピレン、エチレン−プロピレン二元共重
合体/ポリプロピレンなどが耐薬品性の面から特に好ま
しい。
【0014】本発明で用いられる熱接着性繊維を構成す
る樹脂には、用途により、発明の効果を妨げない範囲に
おいて、安定剤、難燃剤、抗菌剤などが添加されていて
もよい。また、着色剤が添加されていても良い。
【0015】本発明のプリーツ加工ネット積層体を構成
するプリーツ加工ネットに用いるネットは、上記樹脂を
用いた熱接着性繊維を経糸や緯糸等として用い編織し、
編織と同時に、もしくは編織後に熱処理して作ることが
できる。熱接着性繊維が熱接着性複合繊維の場合に、熱
圧着法を用いて熱処理する時は、低融点樹脂の軟化点以
上の温度で行ない、実質的に非押圧下の熱接着法を用い
て熱処理する時は、低融点樹脂の融点以上の温度で行
い、熱接着性複合繊維の交点を熱接着させてネットとす
る。なお、編織法については、各種の方法を利用できる
が、好ましくは平織りである。
【0016】前記の熱処理に用いられる装置として、例
えば熱圧着法の場合、熱ロール型加熱機、熱圧着ロール
型加熱機などを挙げることができる。また、実質的に非
押圧下の熱接着法の場合、熱風型加熱機、赤外線加熱
機、遠赤外線加熱機、高圧蒸気加熱機、超音波型加熱機
などを挙げることができる。これらの装置は、単独もし
くは複数を組合わせて使用してもよい。特に、熱風型加
熱機と熱ロール型加熱機、または熱風型加熱機と熱圧着
ロール型加熱機を組合わせて使用することで、ネットを
構成する熱接着性繊維の糸条交点の接着強度を高くする
ことができる。
【0017】前記ネットにおいて、ネットの目合いは
0.4〜3mm、好ましくは0.6〜2mmである。目
合いが0.4mmを大きく下回ると、ネットの剛性が高
くなり過ぎ、プリーツ加工がし難くなることがある。ま
た、濾過材用途として用いる場合、透水性や通気性が悪
くなり目詰まりしやすくなる。また、目合いが3mmを
大きく上回ると、ネットが柔らかくなり過ぎ耐圧性に劣
る場合がある。ネットの目合いは、濾過用途に適用する
場合に、濾過精度に関わる要素の一つである。従って、
濾過するものの種類や使用用途により、0.4〜3mm
の範囲で適宜選択される。
【0018】本発明のプリーツ加工ネット積層体を構成
するプリーツ加工ネットは、前記ネットをプリーツ加工
して作られる。前記ネットのプリーツ加工は、公知の方
法を用いて行うことができ、特に限定しないが、折り目
方向に加熱してプリーツ部を扁平延伸してプリーツ加工
する方法や、加熱延伸型刃の圧接によってプリーツ部を
加熱延伸してプリーツ加工する方法等が好ましい。
【0019】前記プリーツ加工ネットの襞の内角は、用
途により適宜選定されるが、90゜以内が好ましい。こ
こで言う襞の内角とは、図1の左側及び図1の右側に示
される角度(α)で定義される。なお、図1の左側の図
は、略V形にプリーツ成形したもので、図1の右側の図
は、略U形に湾曲プリーツ成形したものである。なお、
隣接するプリーツが互いに密着する場合は、内角0゜と
なる。また、図1の右側に示したように、プリーツの山
谷部が略U形に湾曲したものは、略U形の接線のうち頂
点を通過する左右二つの接線により形成する内角をい
う。襞の内角が90゜を大きく超えると、プリーツの形
状保持が悪くなるほか、ネットの山部と谷部に不織布を
貼る際の作業性が悪くなる。本発明のプリーツ加工ネッ
ト積層体を濾過用途に適用する場合においては、襞の内
角によって濾過の精度が変化する。本発明のプリーツ加
工ネット積層体においては、襞の内角が0゜に近付くに
つれて濾過精度が向上し、細かい物まで濾過できるよう
になる。また、上面からの耐圧性も向上する。逆に、襞
の内角が90゜に近付くにつれて濾過精度が低下し、耐
圧性も低下する。
【0020】前記プリーツ加工ネットの長手方向の圧縮
率は0.1〜70%が好ましい。なお、長手方向の圧縮
率とは、図2に示す地点a(山部)〜b(谷部)の、プ
リーツ加工後の長さ(D)を、プリーツ加工以前の長さ
(C)、即ち、地点aからbまでの全長で除し、百分率
で表した下記(1)式より求められる値である。 圧縮率(%)=(D÷C)×100…(1) 長手方向の圧縮率が70%を大きく超えると、プリーツ
加工の作業性が悪くなる他、プリーツ加工ネットの山部
と谷部に不織布を貼る際の作業性も悪くなる。
【0021】前記プリーツ加工ネットのプリーツ幅は、
これを用いて得られるプリーツ加工ネット積層体の用途
等により適宜選択されるが、5〜100mmであること
が好ましい。なお、プリーツ幅とは、隣接するプリーツ
部分間の距離を意味する。すなわち、襞の内角が0゜の
場合、プリーツ加工ネット積層体の高さがプリーツ幅と
等しくなる。プリーツ幅が5mm未満であると、プリー
ツ加工時のネットの反発力が大きくなり、加工がし難く
なって生産性が低下するおそれがある。プリーツ幅が1
00mmを大きく超えると、プリーツ加工ネットの山部
に不織布を貼る際の作業性が悪くなる他、取り扱い性が
悪くなる。また、外圧で不織布が変形しやすくなる。更
に、不織布が細繊度の繊維で構成した場合は、形状保持
性や耐圧性が悪くなることがある。
【0022】本発明のプリーツ加工ネット積層体におい
て使用され、プリーツ加工ネットの少なくとも片面に積
層される不織布は熱接着性繊維からなる不織布である。
この不織布は、プリーツ加工ネット積層体の形状を固定
させる為に用いる他、本発明のプリーツ加工ネット積層
体を濾過資材として利用する場合に於いては、濾材とし
ての役割も担っている。前記不織布はプリーツ加工ネッ
トと十分熱接着可能であることが必須である。
【0023】前記不織布に用いられる熱接着性繊維の繊
度は、0.1〜100dtexである。繊度が100d
texを大きく超えるものも使用可能ではあるが、不織
布の製造し易さ等の点からあまり実用的とはいえない。
前記熱接着性繊維を構成する熱可塑性樹脂としては、前
記ネットの場合に例示した各種熱可塑性樹脂が使用で
き、具体的には、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン及び、直鎖状低密度ポリエチ
レン等のポリエチレン、エチレン−プロピレン二元共重
合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体
等のプロピレン−α−オレフィン共重合体、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、更に
は上記樹脂の混合物などを使用することができる。
【0024】前記熱接着性繊維としては、レギュラー繊
維や熱接着性複合繊維等が使用可能であるが、繊維交点
の接着固定効果が優れるという点で、低融点樹脂と高融
点樹脂からなる熱接着性複合繊維が特に好ましく用いら
れる。前記熱接着性複合繊維を構成する低融点樹脂と高
融点樹脂の融点差は、熱接着加工の点から少なくとも1
0℃以上が好ましく、より好ましくは15℃以上であ
る。また、熱接着性複合繊維を構成する低融点樹脂が繊
維表面に露出し、更に長手方向へ連続していることが、
熱接着性の面から見て好ましい。
【0025】前記熱接着性複合繊維に用いられる、低融
点樹脂および高融点樹脂の組合せの例としては、低融点
樹脂/高融点樹脂で表わすと、高密度ポリエチレン/ポ
リプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン/ポリプロピ
レン、低密度ポリエチレン/ポリプロピレン、プロピレ
ンと他のα−オレフィンとの二元共重合体または三元共
重合体/ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン/
高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン/高密度ポリ
エチレン、各種のポリエチレン/ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレー
ト、プロピレンと他のα−オレフィンとの二元共重合体
または三元共重合体/ポリエチレンテレフタレート、低
融点熱可塑性ポリエステル/ポリエチレンテレフタレー
ト、各種のポリエチレン/ナイロン6、ポリプロピレン
/ナイロン6、プロピレンと他のα−オレフィンとの二
元共重合体または三元共重合体/ナイロン6、ナイロン
6/ナイロン66、ナイロン6/熱可塑性ポリエステル
などを挙げることができる。
【0026】これらの中では、ポリオレフィン同士もし
くはポリオレフィンとポリエステルからなる組合せが好
ましく、その具体例としては高密度ポリエチレン/ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共
重合体/ポリプロピレン、エチレン−プロピレン二元共
重合体/ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ブテ
ン−1三元共重合体/ポリエチレンテレフタレート、あ
るいは高密度ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレー
トなどを挙げることができる。更に、これらの中ではポ
リオレフィン同士、例えば高密度ポリエチレン/ポリプ
ロピレン、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重
合体/ポリプロピレン、エチレン−プロピレン二元共重
合体/ポリプロピレンなどが耐薬品性の面から特に好ま
しい。
【0027】前記不織布に用いられる熱接着性繊維を構
成する樹脂には、用途により、発明の効果を妨げない範
囲において、安定剤、難燃剤、抗菌剤などが添加されて
いてもよい。また、着色剤が添加されていても良い。
【0028】前記不織布は、カード法やスパンボンド
法、メルトブロー法、エアレイド法等、各種のものが使
用可能である。また、これらの組み合わせによる不織布
の製造法も利用可能である。更に、湿式法で得られた不
織布も使用可能である。この中でもカード法やスパンボ
ンド法等の不織布が好ましい。特にスパンボンド法によ
り得られた不織布は、高耐水圧で通気性に富み、不織布
とプリーツ加工ネットとの張り合わせ工程を連続的に行
うことが出来るため、好ましい。前記不織布の繊維交点
を熱接着する場合は、熱エンボスロール、熱フラットカ
レンダーロール、超音波エンボスのような装置を使用し
熱圧着する方法や、熱風貫流型、上下方向熱風噴流型、
赤外線ヒーター型等の熱処理機を使用し熱接着する方法
が例示できる。
【0029】前記不織布の構造は、単層でも多層でもか
まわない。多層構造の場合、スパンボンド不織布/メル
トブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不
織布/スパンボンド不織布、スパンボンド不織布/エア
レイド不織布/スパンボンド不織布、スパンボンド不織
布/オレフィン系フィルム/スパンボンド不織布等、様
々な形態が例示でき、組み合わされる素材に於いては、
不織布に限定されずに、メッシュ、グリッド、シート、
フィルム等、種種のものが使用できる。なお、使用され
る不織布の目付は、用途によって適宜選択される。この
目付は、通常約10〜1000g/m2で使用される。
【0030】本発明のプリーツ加工ネット積層体は、ネ
ットをプリーツ加工して作られたプリーツ加工ネットの
片面又は両面に、前記不織布を熱接着により積層して作
られる。繊維の糸条交点の熱接着による不織布の形成、
または不織布とプリーツ加工ネットとの熱接着による積
層には、前記ネットの熱接着処理に使用の熱接着装置等
が利用できる。更に、不織布に於いては、ニードルパン
チ・水流交絡・気体交絡等により固定されたウェブも使
用することができる。
【0031】次に、上記の如く得られたプリーツ加工ネ
ット積層体について説明する。本発明のプリーツ加工ネ
ット積層体の空隙率は、60〜99.9%が好ましい。
なお空隙率とは、ある物体の体積中に占める空隙部分の
体積割合であり、ここでは、プリーツ加工ネット積層体
の重量W(g)と体積V(cm3)およびプリーツ加工
ネット積層体を構成している繊維の密度d(g/c
3)から、下記の(2)式より求められる値である。 空隙率(%)=(1−W/(V×d))×100 …(2) 空隙率が60%を大きく下回ると、プリーツ加工ネット
積層体中で目詰まりが起こりやすくなり、好ましくな
い。また、重量も大きくなるため、取り扱いにやや不便
を感じるようになる。
【0032】本発明のプリーツ加工ネット積層体におい
ては、プリーツ加工ネットの長手方向に、空隙率の変化
が60〜99.9%の範囲で、プリーツ加工ネットの襞
の内角を連続的に、或いはランダムに変えることによ
り、プリーツ加工ネット積層体に密度勾配を持たせるこ
とが出来る。この密度勾配により、特に本発明のプリー
ツ加工ネット積層体を濾過材として用いる場合に、長期
間の使用が可能となる。なお、この密度勾配によりプリ
ーツ加工ネットの襞の内角が90゜を越える場合がある
が、低空隙率部分においては、襞の内角が非常に鋭角と
なるため、全体としては本来の性能を喪失することはな
く、したがって、特に襞の内角に制限を受けることはな
い。
【0033】本発明のプリーツ加工ネット積層体は、プ
リーツ加工ネットの側面を不織布やマット材、布帛、パ
テ材等で閉塞して使用することが出来る。なお、プリー
ツ加工ネットの側面とは、プリーツ加工によって形成さ
れる垂直面のうち、V形をもつ面のことである。図3で
説明すると、手前側及びその奥側がプリーツ加工ネット
の側面になる。プリーツ加工ネットの側面を閉塞しての
使用は、濾過する液体や気体の流れ方向を定めたいとき
等には有効である。
【0034】本発明のプリーツ加工ネット積層体は、形
状の自由度が高いことから、更に種々の形状に加工が可
能である。例えば、扇子を円形に開くがごとく、プリー
ツ加工ネットを円状に開き、両端部同士を接合させて円
形状のプリーツ加工ネット積層体とすることができる。
また、同種・異種のプリーツ加工ネット積層体を積層さ
せたり、厚みの薄いプリーツ加工ネット積層体を更にプ
リーツ加工し、二次プリーツ構造体とすることが可能で
ある。
【0035】次に、本発明のプリーツ加工ネット積層体
の利用方法について説明する。本発明のプリーツ加工ネ
ット積層体は、簡易濾過材として好適に利用することが
できる。濾過は、ネット成形体の長手方向、即ち図3や
図4でいう矢印のe方向に液体や気体を通すことによっ
て行うことができるが、不織布面から濾過を行うことも
可能である。この他、プリーツ加工ネット積層体を2つ
以上積層させることにより、クッション性が発現・強化
できる。この性質を利用して、クッション材として利用
することも可能である。更に、濾過材に使用することも
可能である。
【0036】また、プリーツ加工ネットの襞の内角を広
くし、生じたV字の内角間隙部に芳香剤や消臭剤を含有
させることで、芳香性を有するプリーツ加工ネット積層
体、もしくは消臭性を有するプリーツ加工ネット積層体
とすることが可能である。この場合も、プリーツ加工ネ
ット積層体を積層させることが可能である。なお、使用
される消臭剤や芳香剤の種類に限定はなく、様々なもの
が利用できる。
【0037】
【実施例】以下、実施例で本発明を更に説明する。
【0038】実施例1 鞘成分用低融点樹脂として融点が134℃のエチレン・
プロピレン・ブテン−1三元共重合体、芯成分用高融点
樹脂として融点が164℃のポリプロピレンを用いた、
鞘芯比が50:50重量%、繊度320dtexの熱接
着性複合繊維を1mm目合いの平織りネットに編織し、
更に一対のフラットロールからなる熱圧着装置を用い、
ロール温度135℃で熱圧着処理し、熱接着性複合繊維
の交点が熱接着されたネットを得た。この平織りネット
をプリーツ加工機を用いてプリーツ加工し、プリーツ幅
が10mmのプリーツ加工ネットを作製した。
【0039】次に、鞘成分用低融点樹脂として融点が1
32℃ の高密度ポリエチレン、芯成分用高融点樹脂と
して融点が164℃のポリプロピレンを用いた、鞘芯比
が50:50重量%、繊度2.1dtexの熱接着性複
合繊維からなる、複合スパンボンド不織布を作製した。
なお、この不織布の作製には、エンボス接着法(面積率
14%)が用いられた。この不織布を上記のプリーツ加
工ネットの上面・下面・長手方向の側面が覆われるよう
に取り巻き、熱風型加熱機を用い温度138℃で熱処理
し、プリーツ加工ネットと不織布とを熱接着させ、プリ
ーツ加工ネット積層体を得た。このプリーツ加工ネット
積層体は、プリーツ加工ネットの襞の内角が30゜、密
度勾配を有せず、長手方向の圧縮率は26%、空隙率は
96.6%であった。
【0040】実施例1で得られたプリーツ加工ネット積
層体の両端が露出するように、長方形の植木鉢に設置
し、ついで市販の園芸用土をこの上に盛り、チューリッ
プの球根を3株植え付けた。また、比較としてプリーツ
加工ネット積層体を設置していない鉢植えも用意し、同
様にチューリップの球根を植え付けた。この2つの鉢植
えを観察したところ、発芽時期は殆ど同時期であった
が、その後の成長速度や草丈は、明らかにプリーツ加工
ネット積層体を使用した鉢の方が優れていた。また、花
弁の大きさもプリーツ加工ネット積層体を用いた方が大
きく、根もプリーツ加工ネット積層体を使用したもの方
が繁殖していた。この効果は、プリーツ加工ネット積層
体によって土中の換気が十分に行われ、散水時の過剰水
がプリーツ加工ネット積層体中に排水されたためと考え
られ、このことから、本発明のプリーツ加工ネット積層
体が、優れたフィルター効果及び通気性を有しているこ
とがわかった。
【0041】実施例1で得られたプリーツ加工ネット積
層体中に、平均粒径3mmの活性炭を充填した。次に、前
記活性炭を充填したプリーツ加工ネット積層体を2枚重
ねて積層させて熱接着させ、消臭性を有するプリーツ加
工ネット積層体を作製した。なお活性炭は、襞の内角に
よって生じたV字の内角間隙部に充填し、側面をパテ材
で塞いだ。このとき、活性炭の脱落は見られなかった。
この消臭性プリーツ加工ネット積層体は、形状の自由度
が高いため、冷蔵庫のわずかな隙間や押入の間隙にその
形を変形させて設置することができた。また、この消臭
性プリーツ加工ネット積層体は、スパンボンド不織布の
高通気性による高消臭性も期待できるものであった。よ
って、本発明のプリーツ加工ネット積層体は、消臭性プ
リーツ加工ネット積層体としても容易に利用できる事が
わかった。
【0042】実施例1で得られたプリーツ加工ネット積
層体中に、平均粒径2mmの芳香性ビーズを充填した。次
に、前記芳香性ビーズを充填したプリーツ加工ネット積
層体を2枚重ねて積層させて熱接着させ、芳香性プリー
ツ加工ネット積層体を作製した。なお芳香性ビーズは、
襞の内角によって生じたV字の内角間隙部に充填し、側
面をパテ材で塞いだ。このとき、ビーズの脱落は見られ
なかった。この芳香性プリーツ加工ネット積層体は、形
状の自由度が高いため、家具同士の隙間やラックの隙間
にその形を変形させて設置することができた。よって、
本発明のプリーツ加工ネット積層体は、芳香性プリーツ
加工ネット積層体としても容易に利用できる事がわかっ
た。
【0043】実施例2 鞘成分用低融点樹脂として融点が132℃の高密度ポリ
エチレン、芯成分用高融点樹脂として融点が162℃の
ポリプロピレンを用いた、鞘芯比が50:50重量%、
繊度500dtexの熱接着性複合繊維を1.4mm目
合いの平織りネットに織製した。この平織りネットをプ
リーツ加工し、プリーツ幅が10mmのプリーツ加工ネ
ットを作製した。
【0044】次に、実施例1に記載の方法で作製したス
パンボンド不織布ウェブと、鞘成分用低融点樹脂として
融点が122℃ の低密度ポリエチレン、芯成分用高融
点樹脂として融点が162℃のポリプロピレンを用い
た、鞘芯比が50:50重量%、繊度0.2dtexの
熱接着性複合繊維からなる、複合メルトブロー不織布ウ
ェブを積層させて不織布を作製した。なお、この積層さ
れた不織布の作製には、エンボス接着法(面積率14
%)が用いられた。この積層された不織布によって、メ
ルトブロー不織布面を内側にして、前記プリーツ加工ネ
ットの上面・下面・長手方向の側面を取り巻くように覆
い、熱風型加熱機を用いて温度132℃で熱処理し、プ
リーツ加工ネットと不織布とを熱接着させ、プリーツ加
工ネット積層体を得た。このプリーツ加工ネット積層体
は、長手方向の全長が50cmで、20cmの地点から
襞の内角を0゜から30゜まで、空隙率を83.8%か
ら95.4%まで連続して変化させた、密度勾配をもつ
ものであった。
【0045】得られた密度勾配を有するプリーツ加工ネ
ット積層体(幅15cm)を用いて、簡易濾過テストを
行った。赤土100gを1リットルの水に懸濁させた濁
水を、密度勾配を有するプリーツ加工ネット積層体に流
しこみ、前記プリーツ加工ネット積層体から排出された
排水中の残留赤土量を測定した。その結果、残留赤土量
は1.2gであった。よって、本発明のプリーツ加工ネ
ット積層体は、簡易な濾過材としても有用であることが
わかった。
【0046】比較例1 実施例2と同様の熱可塑性樹脂構成で、目合いを5mm
としたプリーツ加工ネット及び積層不織布を作製し、そ
れらを用いて実施例2と同様の密度勾配をもつプリーツ
加工ネット積層体を作製した。これを用い、実施例2と
同様の濾過テストを行ったところ、残留赤土量は14.
8gとなった。このプリーツ加工ネット積層体は、簡易
な濾過材として不適であり、原因はネットの目合いが濾
過材に不適な大きさであるためと考えられる。
【0047】比較例2 ポリエステル紡績糸(500dtex/250f )を
1.4mm目合いの平織りネットに織製し、この平織り
ネットを得た。次に、この平織りネットにポリビニルア
ルコール系バインダー剤を用いて接着固定した後、プリ
ーツ加工し、プリーツ幅が10mmのプリーツ加工ネッ
トを作製した。このプリーツ加工ネットに実施例2と同
様に作製した積層された不織布を前記バインダー剤を用
いて接着し、プリーツ加工ネット積層体を作製した。こ
のプリーツ加工ネット積層体は、襞の内角が30゜、密
度勾配を有せず、長手方向の圧縮率は26%、空隙率は
95.9%であった。このプリーツ加工ネット積層体
は、作製当初は自由に動かず、また加重がかかる毎にネ
ットの剛性が低下し、プリーツ形状の維持ができなくな
ってしまった。このプリーツ加工ネット積層体は長期間
の使用に耐えうるものではなかった。
【0048】本発明のプリーツ加工ネット積層体は、上
述した特性を有するため、濾過材や家庭用製品などとし
て広く応用のできる成形体である。また、本発明のプリ
ーツ加工ネット積層体は、他の資材例えば布帛、フィル
ム、金属ネット、建設資材、土木資材、農業資材など、
多くの資材と組み合わせて使用することも可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明のプリーツ加工ネット積層体は、
プリーツ加工されたネットに不織布を貼付することによ
り、濾過性能、クッション性、芳香剤等の副資材保持性
等の性能を有した構造となっている。この構造により、
本発明のプリーツ加工ネット積層体は、例えば非常に狭
い隙間にも設置可能な芳香・消臭材、精密濾過前の簡易
濾過材、エアコンのフィルター等のほか、広範な産業分
野で容易に応用が可能な資材である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプリーツ加工ネット積層体を構成す
るプリーツ加工ネットの襞の内角を説明する図。
【図2】 本発明のプリーツ加工ネット積層体を構成す
るプリーツ加工ネットの繊維の圧縮率を説明する図。
【図3】 本発明のプリーツ加工ネット積層体のうち、
密度勾配の無いタイプを表す例。
【図4】 本発明のプリーツ加工ネット積層体のうち、
密度勾配のあるタイプを表す例。
【図5】 本発明のプリーツ加工ネット積層体を積層さ
せた例。
【図6】 本発明のプリーツ加工ネット積層体中に、芳
香剤や活性炭等の副資材を含有させた例。
【符号の説明】
1:プリーツ加工ネット 2:不織布 3:副資材(活性炭・芳香剤等) α:襞の内角 a:圧縮率を説明するために用いられる繊維の任意の始
点 b:圧縮率を説明するために用いられる繊維の任意の終
点 C:始点aから終点bまでの距離 D:始点aから終点bまでの距離 e:透水・通気方向 f:被圧方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B154 AA07 AA08 AA09 AA17 AB20 AB21 BA36 BF01 BF07 BF11 DA18 4F100 AK04 AK04J AK05 AK07 AK07J AK09 AK09J AK80 AL01 BA02 BA03 BA05 BA06 BA07 BA10B BA13 BA43 DA11 DB06 DD14A DG03B DG03C DG04A DG12A DG13A DG15B DG15C DG18A DG18B DG18C DG20 EC03 GB01 GB56 GB71 JA04 JA13 JA13A JK11 JL00 JL04 JL12A JL12B JL12C YY00 YY00A YY00B YY00C 4L047 AA14 AB02 AB03 BA09 CA04 CC12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊度100〜2500dtexの熱接着
    性繊維が編織され、更に前記繊維の交点が熱接着されて
    形成される、目合い0.4〜3.0mmのネットにプリ
    ーツ加工を施して得られるプリーツ加工ネットの少なく
    とも片面に、繊度0.1〜100dtexの熱接着性繊
    維からなる不織布が熱接着によって積層されたプリーツ
    加工ネット積層体。
  2. 【請求項2】 プリーツ加工ネット及び不織布を構成す
    る熱接着性繊維が、融点差10℃以上を有する低融点樹
    脂と高融点樹脂からなる熱接着性複合繊維である請求項
    1記載のプリーツ加工ネット積層体。
  3. 【請求項3】 不織布を構成する熱接着性繊維が、長繊
    維である請求項1または2記載のプリーツ加工ネット積
    層体。
  4. 【請求項4】 不織布を構成する熱接着性繊維が、短繊
    維である請求項1または2記載のプリーツ加工ネット積
    層体。
  5. 【請求項5】 不織布が、多層構造であることを特徴と
    する請求項1〜4の何れか1項記載のプリーツ加工ネッ
    ト積層体。
  6. 【請求項6】 空隙率が60%〜99.9%であること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載のプリーツ
    加工ネット積層体。
  7. 【請求項7】 プリーツ加工ネットの長手方向の空隙率
    が60%〜99.9%の範囲内で変化し、密度勾配を有
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載
    のプリーツ加工ネット積層体。
  8. 【請求項8】 プリーツ加工ネットの長手方向の側面
    が、シール材でシールされていることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれか1項記載のプリーツ加工ネット積層
    体。
  9. 【請求項9】 プリーツ加工ネットが、前記プリーツ加
    工ネット両端部同士の接合により、円の形状を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載のプリ
    ーツ加工ネット積層体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項記載のプ
    リーツ加工ネット積層体に、更に二次プリーツ加工が施
    されたプリーツ加工ネット積層体。
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