JP2001138360A - 湾曲中空品の製造方法及びその装置 - Google Patents

湾曲中空品の製造方法及びその装置

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JP2001138360A
JP2001138360A JP32633799A JP32633799A JP2001138360A JP 2001138360 A JP2001138360 A JP 2001138360A JP 32633799 A JP32633799 A JP 32633799A JP 32633799 A JP32633799 A JP 32633799A JP 2001138360 A JP2001138360 A JP 2001138360A
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curved hollow
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Shiyuu Onodera
州 小野寺
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】工程が簡単で、かつ、中子の再利用が可能な湾
曲中空品の製造方法及びその装置を提供する。 【解決手段】成形しようとする湾曲中空品の外面形状に
相等する型面形状を有する金型(固定型1及び可動型
2)内に、成形しようとする湾曲中空品の内面形状に相
等する外面形状を有する非消失中子4の中子本体41を
配置する。金型の型面と、該金型内に配置された中子本
体41との間に形成されたキャビティC内に溶融材料を
注入し、冷却固化させて所定の円弧形状を有する湾曲中
空品を成形する。その後、キャビティC内に成形された
湾曲中空品の円弧中心を中心とする円弧軌跡で、非消失
中子4の中子本体41を金型及び湾曲中空品から退出さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の円弧形状を
有する湾曲中空品の製造方法及びその装置に関する。本
発明の湾曲中空品の製造方法及びその装置は、例えば樹
脂の射出成形や金属の鋳造に適用することにより、樹脂
製又は金属製の曲がり管等を好適に製造することができ
る。
【0002】
【従来の技術】樹脂の射出成形や金属の鋳造により曲が
り管等の湾曲中空品を成形する場合、例えば特開平3−
39220号公報に開示されているように、消失中子を
利用する方法を採用することができる。
【0003】すなわち、所定の円弧形状を有する湾曲中
空品の外面形状に対応した型面形状を有する主型内に、
低融点合金等から成形した該湾曲中空品の内面形状に対
応した外面形状を有する消失中子を配置する。そして、
該主型と該消失中子との間に形成されるキャビティ内に
溶融樹脂材料を射出した後、該溶融樹脂材料を冷却固化
して、所定曲率の円弧形状を有する湾曲中空品を成形す
る。成形した湾曲中空品を消失中子と共に主型から脱型
した後、低融点合金の融点以上で樹脂の融点以下の温度
に加熱して消失中子を湾曲中空品の内部から溶出し、湾
曲中空品を完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
消失中子を利用する方法では、曲がり管を成形する毎に
消失中子を予め成形する工程や消失中子の溶出工程が必
要となり、工程が複雑になるとともに、中子の再利用が
できないという欠点がある。
【0005】なお、特開平9−248830号公報に
は、非消失中子を利用して中空品を成形する方法で、中
子の再利用が可能な中空樹脂製品の製法が開示されてい
るが、この技術は、直状の中空品を成形するもので、湾
曲中空品を成形するものではない。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、工程が簡単で、かつ、中子の再利用が可能な湾曲
中空品の製造方法及びその装置を提供することを解決す
べき技術課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の曲がり管の成形方法は、成形しようとする湾曲中空
品の外面形状に相等する型面形状を有する金型内に、成
形しようとする湾曲中空品の内面形状に相等する外面形
状を有する非消失中子を配置する工程と、上記金型の型
面と、該金型内に配置された上記非消失中子との間に形
成されたキャビティ内に溶融材料を注入する工程と、上
記溶融材料を冷却固化して、所定の円弧形状を有する湾
曲中空品を成形する工程と、上記キャビティ内に成形さ
れた上記湾曲中空品の円弧中心を中心とする円弧軌跡
で、上記非消失中子を上記金型及び上記湾曲中空品から
退出させる工程と、上記金型から上記湾曲中空品を脱型
する工程とを順に実施することを特徴とするものであ
る。
【0008】また、上記課題を解決する本発明の湾曲中
空品の製造装置は、キャビティ内に溶融材料を注入した
後、該溶融材料を冷却固化して、所定の円弧形状を有す
る湾曲中空品を成形する湾曲中空品の製造装置であっ
て、上記湾曲中空品の外面形状に相等する型面形状を有
する金型と、該湾曲中空品の内面形状に相等する外面形
状を有し、該金型内に配置されて該金型の型面との間に
上記キャビティを形成する非消失中子とを備え、上記非
消失中子は、上記キャビティ内に成形される上記湾曲中
空品の仮想の円弧中心を中心とする円弧軌跡で、上記金
型への進入及び該金型からの退出が可能とされているこ
とを特徴とするものである。
【0009】本発明の湾曲中空品の製造方法及び製造装
置では、所定形状の金型内に所定形状の非消失中子を配
置した状態で、金型の型面と非消失中子との間に形成さ
れるキャビティ内に溶融材料を注入し、この溶融材料を
冷却固化して所定曲率の円弧形状を有する湾曲中空品を
成形する。そして、キャビティ内に成形された湾曲中空
品の円弧中心を中心とする円弧軌跡で、非消失中子を金
型から退出させた後、成形した湾曲中空品を金型から脱
型する。こうして消失中子を用いることなく湾曲中空品
を成形することができるとともに、非消失中子の再利用
が可能となる。このため、湾曲中空品を成形する毎に消
失中子を予め成形する必要がなく、また消失中子の溶出
工程も不要となる。したがって、本発明の湾曲中空品の
製造方法及び製造装置は、工程が簡単で、かつ、中子の
再利用も可能となり、コスト面で有利となる。
【0010】好適な態様において、本発明の湾曲中空品
の製造装置は、前記金型に対して所定位置に配設され、
前記湾曲中空品の円弧形状に対応する所定の円弧形状を
有するカム溝が設けられたカムブロックと、前記非消失
中子に連結され、該カム溝に沿って移動可能なカムピン
と、該カムピンをカム溝内で往復動させる駆動手段とを
備え、上記駆動手段による上記カム溝に沿う上記カムピ
ンの移動を介して、上記金型に対する上記非消失中子の
進入及び退出が可能とされている構成とすることができ
る。
【0011】この態様の製造装置で湾曲中空品を製造す
るには、駆動手段を作動させて、金型に対して所定位置
に配置されたカムブロックのカム溝に沿ってカムピンを
移動させることにより、キャビティ内に成形される湾曲
中空品の仮想の円弧中心を中心とする円弧軌跡で、非消
失中子を金型内に進入させる。そして、金型内に進入し
た非消失中子と金型の型面との間に形成されるキャビテ
ィ内に溶融材料を注入し、冷却固化して、所定の円弧形
状を有する湾曲中空品を成形する。その後、駆動手段の
作動させて、カムブロックのカム溝に沿ってカムピンを
移動させることにより、キャビティ内に成形された湾曲
中空品の円弧中心を中心とする円弧軌跡で、非消失中子
を金型及び曲がり管から退出させる。最後に、成形され
た湾曲中空品を金型から脱型する。したがって、この態
様の製造装置では、カムブロックのカム溝を成形しよう
とする湾曲中空品の円弧形状に対応する所定の円弧形状
とし、このカム溝に沿って非消失中子のカムピンを移動
させるという簡単な構造により、非消失中子を用いるこ
となく湾曲中空品を成形することができる。
【0012】好適な態様において、本発明の湾曲中空品
の製造装置は、前記金型内に進入した前記非消失中子が
前記溶融材料の注入圧力で該金型から退出することを規
制する拘束手段を備えている構成とすることができる。
【0013】この態様によれば、キャビティ内に溶融材
料を注入してから該溶融材料が冷却固化するまでの間
に、溶融材料の注入圧力により非消失中子が金型から退
出することを拘束手段で規制することができる。このた
め、非消失中子と金型との間にバリの原因となる無用の
隙間が発生することを防止できる。したがって、バリの
ない高品質な湾曲中空品の製造が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0015】本実施形態は、本発明に係る湾曲中空品の
製造方法及び製造装置を樹脂の射出成形に適用したもの
で、所定の円弧形状を有する湾曲中空品として樹脂製曲
がり管を製造するものである。
【0016】この湾曲中空品の製造装置は、図1に示す
ように、所定位置に配置、固定された金型としての固定
型1と、この固定型1に対して型閉め及び型開き可能な
金型としての可動型2と、この可動型2に対して所定位
置に配置、固定されたカムブロック3と、このカムブロ
ック3に連係、保持された非消失中子4と、カムブロッ
ク3に揺動可能に保持されるとともに非消失中子4に連
係されたリンク部材5と、このリンク部材5に連係され
たリンク作動ブロック6と、このリンク作動ブロック6
に付勢手段としてのスプリング7を介して連係された中
子クランプブロック8と、この中子クランプブロック8
を往復駆動させる直動シリンダ9とから主に構成されて
いる。
【0017】固定型1は、成形しようとする湾曲中空品
の外面形状の一部に相等する形状のキャビティ型面1a
を有している。また、この固定型1には溶融樹脂をキャ
ビティC内に射出、注入するための注入孔10aをもつ
スプルー10が取り付けられている。なお、固定型1
は、上面に固定された固定取付板11を介して、図示し
ない主型に対して所定位置に配置、固定されている。
【0018】可動型2は、スペーサブロック12を介し
て可動取付板13の上面に載置、固定されており、可動
取付板13に連結された図示しない油圧シリンダの作動
により、固定型1に対して型閉め及び型開き可能とされ
ている。可動型2は、成形しようとする湾曲中空品の外
面形状の一部に相等する形状のキャビティ型面2aと、
非消失中子4の先端に設けられた後述する係合凸部41
aと係合可能な係合凹部2bとを有している。また、可
動型2は、キャビティ型面2aの下方に連続して設けら
れた、可動側部分型14及びカムブロック3等を収容可
能な第1凹段部2cと、この第1凹段部2cの下方に連
続して設けられた、後述するベースプレート15を収容
可能な第2凹段部2dと、第1凹段部2c及び第2凹段
部2dの側方に連続して設けられた、中子クランプブロ
ック8、リンク作動ブロック6及びベースプレート15
等を収容可能な第3凹段部2eとを有している。さら
に、可動型2には、成形品押し出し用の押出しピン16
が挿通される貫孔2fが設けられている。なお、押出し
ピン16は、可動取付板13上に配設された押出し板1
7に固定されており、押出し板17に連結された図示し
ない油圧シリンダの作動により、貫孔2f内を往復動可
能とされている。
【0019】ここに、固定型1及び可動型2が型閉めさ
れた状態(図1〜図3の状態)で、固定型1のキャビテ
ィ型面1aと可動型2のキャビティ型面2aとにより、
成形しようとする湾曲中空品の外面形状に相等する型面
が形成され、また型閉めされた状態の固定型1及び可動
型2内に非消失中子4の後述する中子本体41が完全に
進入した状態(図3の状態)で、固定型1のキャビティ
型面1a及び可動型2のキャビティ型面2aと中子本体
41の外周側面との間に製品形状に相等する所定曲率の
円弧形状のキャビティCが形成される。
【0020】可動型2の第1凹段部2cには、可動側部
分型14、カムブロック3及びカムブロック3に連係さ
れた非消失中子4等が収容されている。
【0021】可動側部分型14は、第1凹段部2cの図
1の上面に当接して配設されており、非消失中子4の後
述する中子本体41及びこの中子本体41の基端に一体
に設けられた基部42が挿通可能な通孔14aが貫設さ
れている。そして、通孔14aの内面は、非消失中子4
の基部42の係合テーパ面42aと係合可能な被係合テ
ーパ面14bとされている。
【0022】可動側部分型14の下端面に当接して配設
されたカムブロック3には、図1の上下両面及び左右両
側面に部分的に開口し、非消失中子4及びリンク部材5
等を収容可能な第1収容凹部3aが設けられている。そ
して、この第1収容凹部3aに面するカムブロック3の
壁面であって、非消失中子4が円弧軌跡で移動する面と
平行な面を構成する両壁面には、成形しようとする湾曲
中空品の円弧形状に対応する所定曲率の円弧形状を有す
るカム溝3bがそれぞれ設けられている。なお、カム溝
3bは、非消失中子4が移動する円弧軌跡よりもこの円
弧軌跡の円弧中心側に設けられている。また、キャビテ
ィC内に形成される湾曲中空品の円弧形状とカム溝3b
の円弧形状との間には、円弧中心が同一点であるという
関係がある。
【0023】カムブロック3に連係、保持された非消失
中子4は、成形しようとする湾曲中空品の内面形状に相
等する外面形状(外周側面形状)を有する中子本体41
と、この中子本体41の基端に一体成形された基部42
と、図示しない中子押さえ板及びボルトにより基部42
が一端側に固定された中子ブロック43とから構成され
ている。この非消失中子4は、カム溝3bがそれぞれ設
けられたカムブロック3の上記両壁面の間に配設されて
いる。中子本体41の先端面には、可動型2の係合凹部
2bと係合可能な係合凸部41aが設けられている。ま
た、非消失中子4の基部42には、可動側部分型14の
通孔14a内面に設けられた被係合テーパ面14bと係
合可能な係合テーパ面42aが設けられている。こうし
て型閉めされた固定型1及び可動型2内に中子本体41
が完全に進入した状態(図3の状態)で、可動型2の係
合凹部2bと中子本体41の係合凸部41aとが係合す
るとともに基部42の係合テーパ面42aと可動側部分
型14の被係合テーパ面14bとが係合することによ
り、可動型2及び可動側部分型14に対する中子本体4
1の位置決め正確性や保持性を確保して、成形品形状の
正確性やバリ発生の防止性等を担保し、成形品の品質向
上を図っている。
【0024】非消失中子4を構成する中子ブロック43
には、上記カム溝3bが設けられたカムブロック3の上
記両壁面との対向面のそれぞれにおいて、カム溝3bの
円弧形状に相等する(カム溝3bの円弧形状と同一の円
弧中心及び円弧半径を有する)仮想の円弧線上に、該カ
ム溝3b内を移動可能な2個のカムピン18、18が突
設されている。この中子ブロック43のカムピン18、
18が両カム溝3b内に配設されることにより、カムブ
ロック3に対して非消失中子4が連係、保持されてい
る。そして、カム溝3b内をカムピン18、18が移動
することにより、カム溝3bの円弧形状に対応する所定
の円弧軌跡で、非消失中子4が移動可能となされてい
る。また、中子ブロック43には、上記カム溝3bが設
けられたカムブロック3の上記両壁面との対向面のうち
の一方において、上記カムピン18、18が突設された
端部とは反対側の端部に第1リンクピン19が突設され
ている。さらに、中子ブロック43の他端側(基部42
が固定された端部とは反対側)の端面は第1テーパ面4
3aとされている。
【0025】カムブロック3の下端面に当接して配設さ
れ、第2凹段部2d及び第3凹段部2eに収容されたベ
ースプレート15には、図1の上下両面に開口し、リン
ク部材5及びリンク作動ブロック6等を収容可能な第2
収容凹部15aが設けられている。このベースプレート
15の下端面には、上記第2収容凹部15aを部分的に
覆う押さえ板26が図示しないボルトにより固定されて
いる。なお、この押さえ板26上をリンク作動ブロック
6が摺動する。また、型閉めされた固定型1及び可動型
2内に中子本体41が完全に進入した状態(図3の状
態)で、キャビティC内に溶融樹脂材料を注入する際に
は、非消失中子4、中子クランプブロック8及びリンク
作動ブロック6を介して作用する溶融樹脂材料の注入圧
力をこの押さえ板26により受け止めることができる。
【0026】カムブロック3の第1収容凹部3a及びベ
ースプレート15の第2収容凹部15aには、カムブロ
ック3に揺動可能に保持されるとともに、非消失中子4
の中子ブロック43及びリンク作動ブロック6に連係さ
れたリンク部材5が収容されている。リンク部材5は略
三角形状の板材で、一の頂点付近に回転軸としての第2
リンクピン20が軸通され、他の一の頂点付近に該頂点
付近から第2リンクピン20に向かって直線上に延びる
長穴5aが貫設され、さらに他の一の頂点付近に第3リ
ンクピン21が突設されている。リンク部材5の回転軸
をなす第2リンクピン20は回転軸固定ブロック22に
突設されており、この回転軸固定ブロック22はカムブ
ロック3に固定されている。また、長穴5aには、上記
中子ブロック43に突設された第1リンクピン19が長
穴5aの延びる方向に往復動可能に挿通されている。
【0027】可動型2の第3凹段部2eには、リンク作
動ブロック6、スプリング7及び中子クランプブロック
8が収容されている。
【0028】リンク作動ブロック6は、スペーサブロッ
ク12及び押さえ板26上を水平方向(図1の左右方
向)に往復摺動可能となされている。リンク作動ブロッ
ク6の前方側(図1の右側でリンク部材5側。以下、同
様)の端部には、リンク作動ブロック6の下面から上方
(リンク作動ブロック6の往復動方向に対して直角方
向)に延びる長穴6aが設けられている。このリンク作
動ブロック6の長穴6aには、上記リンク部材5に突設
された第3リンクピン21が長穴6aの延びる方向に往
復動可能に挿通されている。こうしてリンク作動ブロッ
ク6が水平方向に往復動することにより、第1、第3リ
ンクピン19、21が長穴5a、6a内をそれぞれ往復
動しつつリンク部材5が第2リンクピン20を中心に揺
動することを介して、非消失中子4がカム溝3bに案内
された所定の円弧軌跡で移動可能となされている。な
お、リンク作動ブロック6に設けられた長穴6aの幅
は、第3リンクピン21の外径よりも所定量大きく設定
されており、長穴6aと第3リンクピン21との間には
所定の隙間が存在している。この点についての詳細は後
述する。
【0029】また、リンク作動ブロック6の後方端(図
1の左側の端)には、第1ストッパブレード6bが、リ
ンク作動ブロック6の上面及び下面からそれぞれ突出す
るように設けられている。リンク作動ブロック6の下面
から下方に突出する第1ストッパブレード6bの下端部
は、上記スペーサブロック12に設けられた溝12a内
を水平方向に移動する。そして、溝12aの前方側(図
1の右側でリンク部材5側)の端部に設けられた第2ス
トッパブレード12bに第1ストッパブレード6bの下
端部が当接することにより、リンク作動ブロック6の前
方側への移動が規制されるようになっている。また、リ
ンク作動ブロック6の前方側の上方部には図1の垂直方
向に延在するストッパ面6cが設けられている。このス
トッパ面6cには、上記スプリング7の一端が常時当接
している。
【0030】中子クランプブロック8は、可動型2の第
3凹段部2e内を水平方向に往復動可能となされてい
る。中子クランプブロック8の前方側(図1の右側でリ
ンク部材5側。以下、同様)の端部上面には、上記中子
ブロック43の第1テーパ面43aと係合可能となるよ
うに前方に向かって俯傾した第2テーパ面8aが設けら
れている。また、中子クランプブロック8の前方側の下
方部には、上記リンク作動ブロック6のストッパ面6c
に当接可能な当接面8bが設けられている。この当接面
8bがストッパ面6cに当接することにより、中子クラ
ンプブロック8の前方側への進出が規制される。さら
に、中子クランプブロック8の下面には、上記リンク作
動ブロック6の上面から上方に突出する第1ストッパブ
レード6bの上端部の前方面(図1の右側でリンク部材
5側の面)に当接可能な突起部8cが突設されている。
中子クランプブロック8が後方側(図1の左側で直動シ
リンダ9側。以下、同様)へ退出する途中で、中子クラ
ンプブロック8の突起部8cがリンク作動ブロック6の
第1ストッパブレード6bの前方面に当接することによ
り、中子クランプブロック8と共にリンク作動ブロック
6が後方側へ退出するようになされている。
【0031】中子クランプブロック8の後方端にはロッ
ドコネクタ23が固定され、このロッドコネクタ23と
リンク作動ブロック6のストッパ面6cとの間には、ロ
ッドコネクタ23側に配設されたスペーサ24を介し
て、圧縮ばねとして機能するスプリング7が介在されて
いる。スプリング7のばね定数は、リンク作動ブロック
6を前進させうる前進作動推力よりも大きく設定されて
いる。すなわち、スプリング7のばね定数は、中子クラ
ンプブロック8の前進により、スプリング7が圧縮方向
に撓むことなくリンク作動ブロック6を前進させうるよ
うに設定されている。
【0032】また、中子クランプブロック8の後方側に
は、シリンダ取り付け板25を介して、直動シリンダ9
がベースプレート15に固定されており、この直動シリ
ンダ9のロッド9aがロッドコネクタ23を介して中子
クランプブロック9の後方端に連結されている。この直
動シリンダ9の作動により、中子クランプブロック8は
前進及び後退が可能となされている。
【0033】なお、上記湾曲中空品の製造装置におい
て、カムピン18、18を駆動させる駆動手段は、前記
カムブロック3に対して所定位置まで前進するとともに
該所定位置から後退する往復動が可能なリンク作動ブロ
ック6と、該リンク作動ブロック6の往復動により、該
カムブロック3に回転軸固定部材22を介して固定され
た第2リンクピン20を揺動中心として揺動可能で、該
揺動を介して前記非消失中子4を金型(型閉めされた固
定型1及び可動型2)内に進入させるとともに該金型か
ら退出させるリンク機構としてのリンク部材5及び第
1、第3リンクピン19、21と、該リンク作動ブロッ
ク6及び該カムブロック3に対して前進及び後退の往復
動が可能な中子クランプブロック8と、該中子クランプ
ブロック8と該リンク作動ブロック6との間に介在さ
れ、該リンク作動ブロック6の前進作動推力よりも大き
なばね定数をもつ付勢手段としてのスプリング7と、該
中子クランプブロック8を往復動させる駆動シリンダと
しての直動シリンダ9とから構成されている。
【0034】また、金型(型閉めされた固定型1及び可
動型2)内に進入した非消失中子4が溶融樹脂材料の注
入圧力で該金型から退出することを規制する拘束手段
は、該金型内に完全に進入した非消失中子4の中子ブロ
ック43の下方に進入し、リンク作動ブロック6及び押
さえ板15により保持された中子クランプブロック8に
より構成されている。
【0035】上記構成を有する湾曲中空品の製造装置
は、以下のようにして組み立てることができる。まず、
非消失中子4にリンク部材5、第1リンクピン19、第
1〜第3リンクピン19〜21及び回転軸固定ブロック
22を図示しない中子押さえ板やボルト等により取り付
けて、組立品とする。一方、カムブロック3と可動側部
分型14とを図示しないボルト等により固定する。そし
て、中子クランプブロック8、スプリング7、スペーサ
24及びロッドコネクタ23をベースプレート15の所
定位置に配設しつつ、可動側部分型14及びカムブロッ
ク3をベースプレート15に固定する。また、リンク作
動ブロック6をベースプレート15の所定位置に配設す
るとともに、シリンダ取り付け板25を介して直動シリ
ンダ9をベースプレート15に固定する。その後、上記
組立品をベースプレート15に固定されたカムブロック
3に組み付ける。このとき、中子ブロック43に突設さ
れたカムピン18をカムブロック3のカム溝3b内に配
設するとともに、第3リンクピン21をリンク作動ブロ
ック6の長穴6a内に配設し、また回転軸固定ブロック
22をカムブロック3に固定する。最後に、押さえ板2
6をベースプレート15に固定する。こうして得られた
一体品を可動型2内に配設するとともに、スペーサブロ
ック12を介して可動取付板13上に載置、固定する。
【0036】次に、上記構成を有する湾曲中空品の製造
装置の作用とともに、本実施形態の湾曲中空品の製造方
法について、以下説明する。
【0037】まず、中子クランプブロック8及びリンク
作動ブロック6を最も後退させた状態(図1に示す状態
よりさらに後退させた状態)で、可動取付板13に連結
された図示しない油圧シリンダを作動させて、可動型2
を固定型1に対して型閉めする。このとき、非消失中子
4の中子本体41は、型閉めされた固定型1及び可動型
2内から完全に退出している。
【0038】そして、直動シリンダ9の作動により、直
動シリンダ9のロッドを前進させて中子クランプブロッ
ク8を前進させる。この中子クランプブロック8の前進
により、スプリング7が圧縮されることなくリンク作動
ブロック6を押して前進させる。この作動ブロック6の
前進により、リンク作動ブロック6の長穴6a内に配設
されたリンク部材5の第3リンクピン21が該長穴6a
内を摺接しつつ移動(長穴6aの後方側(図1の左側)
の内壁面で押圧された第3リンクピン21が該内壁面を
摺接しつつ該長穴6a内を図1の上方に移動)すること
に伴って、リンク部材5が第2リンクピン20を中心と
して図1において半時計回りに揺動する。これにより、
リンク部材5の長穴5a内に配設された中子ブロック4
3の第1リンクピン19が該長穴5a内を移動(長穴5
aの図1の下側の内壁面で押圧された第1リンクピン1
9が該内壁面を摺接しつつ該長穴5a内を図1の右側に
移動)することに伴って、中子ブロック43を図1の上
方(型閉めされた固定型1及び可動型2内に中子本体4
1が進出する方向)へ移動させようとする推進力が働
く。このため、中子ブロック43のカムピン18、18
がカムブロック3のカム溝3bに案内されつつ該カム溝
3b内を図1の上方に移動する。こうして中子ブロック
43及び中子本体41等よりなる非消失中子4は、カム
ピン18、18がカム溝3b内を移動することにより、
円弧軌道を強制される。したがって、非消失中子4の中
子本体41は、所定の円弧軌跡で、型閉めされた固定型
1及び可動型2内に進入する。
【0039】そして、リンク作動ブロック6の第1スト
ッパブレード6bがスペーサブロック12の第2ストッ
パブレード12bに当接すると、リンク作動ブロック6
が停止する(図2の状態)。このとき、中子ブロック4
3のほぼ全体が中子クランプブロック8より高くなるよ
うに図2の上方に位置し、また中子本体41のほぼ全体
が型閉めされた固定型1及び可動型2内に進入してい
る。なお、この状態では、中子本体41は型閉めされた
固定型1及び可動型2内に完全には進入していない。こ
の状態から、さらに直動シリンダ9のロッドを前進させ
ると、スプリング7を圧縮方向に撓ませながら、中子ク
ランプブロック8がさらに前進する。このとき、中子ク
ランプブロック8の第2テーパ面8aが中子ブロック4
3の第1テーパ面43aと摺接しつつ、中子クランプブ
ロック8が前進するので、中子ブロック43が中子クラ
ンプブロック8により上方に押し上げられる。そして、
中子クランプブロック8の当接面8bがリンク作動ブロ
ック6のストッパ面6cに当接したところで、中子クラ
ンプブロック8の前進が規制され、作動完了状態とな
る。このとき、非消失中子4の基部42の係合テーパ面
42aが可動側部分型14の被係合テーパ面14bに当
接、係合するとともに、中子本体41の係合凸部41a
が可動型2の係合凹部2bに当接、係合し、中子本体4
1が型閉めされた固定型1及び可動型2内に完全に進入
した状態とされる(図3の状態)。
【0040】なお、図2の状態から図3の状態に至る過
程で、中子クランプブロック8により中子ブロック43
が上方に押し上げられることにより、中子ブロック43
に突設された第1リンクピン19がリンク部材5の長穴
5a内を摺接しつつ移動(第1リンクピン19が長穴5
aの図2の左側の内壁面を摺接しつつ該長穴5a内を図
2の上方に移動)し、これに伴いリンク部材5が第3リ
ンクピン21と共に半時計回りにさらに揺動するが、こ
のときリンク作動ブロック6はさらに前進するようなこ
とはなくその場に止まっている。これは、前述したよう
にリンク作動ブロック6の長穴6aと第3リンクピン2
1との間に所定の隙間が存在しており、図2の状態から
図3の状態に至る過程における第3リンクピン21の移
動がこの隙間で許容されるからである。
【0041】こうして型閉めされた固定型1及び可動型
2内に中子本体41を完全に進入させることにより、型
閉めされた固定型1及び可動型2のキャビティ型面1a
及び2aと中子本体41の外周側面との間に製品形状の
キャビティCを形成する。この状態で、スプール10の
注入孔10aからキャビティC内に溶融樹脂材料を所定
の注入圧力で注入、充填後、冷却固化させて、キャビテ
ィCの形状に相等する形状の樹脂湾曲中空品を成形す
る。なお、必ずしも必要なことではないが、溶融樹脂材
料の注入及び冷却固化中は、直動シリンダ9の作動によ
り、中子クランプブロック8に対して常に前方への推進
力を働かせておくことが望ましい。これにより、中子ク
ランプブロック8の第2テーパ面8aと中子ブロック4
3の第1テーパ面43aとの係合を介して、中子ブロッ
ク43を上方に押し上げようとする押圧力が中子クラン
プブロック8から中子ブロック43に常に作用し、溶融
樹脂材料の注入圧力に対抗しうるからである。また、こ
のとき、溶融樹脂材料の注入圧力は、非消失中子4、中
子クランプブロック8及びリンク作動ブロック6を介し
て押さえ板26により受け止められる。
【0042】樹脂湾曲中空品の成形が完了したら、非消
失中子4の中子本体41を固定型1及び可動型2並びに
樹脂湾曲中空品の中から退出させるべく、直動シリンダ
9の作動により、直動シリンダ9のロッドを後退させ
る。この直動シリンダ9のロッドの後退により、圧縮さ
れたスプリング7の弾性復帰を伴いながら中子クランプ
ブロック8は後退するが、スプリング7のばね力(圧縮
反力)によりリンク作動ブロック6はその場に保持され
る。そして、中子クランプブロック8の突起部8cがリ
ンク作動ブロック6の第1ストッパブレード6bの上端
部に当接したところで初めてリンク作動ブロック6が後
退し始める。このリンク作動ブロック6の後退により、
リンク作動ブロック6の長穴6a内に配設されたリンク
部材5の第3リンクピン21が該長穴6a内を摺接しつ
つ移動(長穴6aの前方側(図2の右側)の内壁面で押
圧された第3リンクピン21が該内壁面を摺接しつつ該
長穴6a内を図2の下方に移動)することに伴って、リ
ンク部材5が第2リンクピン20を中心として図2にお
いて時計回りに揺動する。これにより、リンク部材5の
長穴5a内に配設された中子ブロック43の第1リンク
ピン19が該長穴5a内を移動(長穴5aの図2の左側
の内壁面で押圧された第1リンクピン19が該内壁面を
摺接しつつ該長穴5a内を図2の下方に移動)すること
に伴って、中子ブロック43を図2の下方(型閉めされ
た固定型1及び可動型2内から中子本体41が退出する
方向)へ移動させようとする推進力が働く。このため、
中子ブロック43のカムピン18、18がカムブロック
3のカム溝3bに案内されつつ該カム溝3b内を図2の
下方に移動する。こうして中子ブロック43及び中子本
体41等よりなる非消失中子4は、カムピン18、18
がカム溝3b内を移動することにより、円弧軌道を強制
される。したがって、非消失中子4の中子本体41は、
所定の円弧軌跡で、型閉めされた固定型1及び可動型2
並び樹脂湾曲中空品の中から退出する。
【0043】こうして中子本体41を樹脂湾曲中空品内
から完全に退出させた後、可動取付板13に連結された
図示しない油圧シリンダを作動させて、固定型1に対し
て可動型2を型開きする。そして、図示しない油圧シリ
ンダの作動により、押出し板17と共に押出しピン16
を上昇させ、押出しピン16により樹脂湾曲中空品を取
り出す。
【0044】以上のように、本実施形態に係る湾曲中空
品の製造方法及び製造装置では、消失中子を用いること
なく湾曲中空品を成形することができるとともに、非消
失中子4の再利用が可能となる。このため、湾曲中空品
を成形する毎に消失中子を予め成形する必要がなく、ま
た消失中子の溶出工程も不要となる。したがって、本実
施形態の湾曲中空品の製造方法及び製造装置は、工程が
簡単で、かつ、中子の再利用も可能となり、コスト面で
有利となる。
【0045】また、本実施形態に係る湾曲中空品の製造
装置は、カム溝3aに沿うカムピン18、18の移動に
より、非消失中子4の軌道が所定の円弧軌道に強制され
るので、カムブロック3のカム溝3aを成形しようとす
る湾曲中空品の円弧形状に対応する所定の円弧形状と
し、このカム溝3aに沿って非消失中子4のカムピン1
8、18を移動させるという簡単な構造により、非消失
中子を用いることなく湾曲中空品を成形することができ
る。
【0046】さらに、本実施形態に係る湾曲中空品の製
造装置は、金型(型閉めされた固定型1及び可動型2)
内に中子本体41が完全に進入した状態で、可動型2の
係合凹部2bと中子本体41の係合凸部41aとが係合
するとともに基部42の係合テーパ面42aと可動側部
分型14の被係合テーパ面14bとが係合することによ
り、可動型2及び可動側部分型14に対する中子本体4
1の位置決め正確性や保持性が確保されている。そし
て、この状態の非消失中子4は、中子ブロック43の下
方に進入し、リンク作動ブロック6及び押さえ板15に
より保持されて拘束手段として機能する中子クランプブ
ロック8でクランプされており、溶融樹脂材料の注入圧
力で該金型から退出することが規制されている。このた
め、注入圧力の作用で非消失中子4が退出することによ
り、可動型2の係合凹部2bと中子本体41の係合凸部
41aとの間や可動側部分型14の通孔14aと非消失
中子4の基部42との間等において隙間が発生すること
がなく、これらの部分に成形品バリが発生することを確
実に防止できる。したがって、本実施形態に係る製造装
置によれば、成形品形状の正確性やバリ発生の防止性を
向上させることができ、成形品の品質を向上させること
が可能となる。
【0047】加えて、本実施形態に係る湾曲中空品の製
造装置は、リンク部材5等よりなるリンク機構の利用に
より、直動シリンダ9による直線的な往復運動から揺動
運動に変換して非消失中子4を作動させるとともに、金
型(型閉めされた固定型1及可動型2)内に完全に進入
した状態の非消失中子4を中子クランプブロック8でク
ランプすることができる。このため、溶融樹脂材料の注
入圧力が直動シリンダ9に重負荷として作用することが
なく、駆動源としての直動シリンダ9を小型化すること
ができる。
【0048】さらにまた、本実施形態に係る製造装置
は、カムブロック3、非消失中子4、リンク部材5、リ
ンク作動ブロック6、スプリング7、中子クランプブロ
ック8及び直動シリンダ9等をアッセンブリー化した一
体品として、可動型2に対して脱着可能であるため、装
置の組立が容易であり、また保守性も良好となる。
【0049】また、上記のアッセンブリー化した一体品
を複数準備して、それぞれに対応したキャビティ型面を
有する固定型1及び可動型2に対して組み付けることに
より、複数の湾曲中空品を同時に成形することができ
る。このとき、各アッセンブリー化した一体品はそれぞ
れが独立しているため、それぞれの一体品において、方
向や曲率の異なる複数の湾曲中空品を成形することがで
き、したがって自動車のインテークマニホールドのよう
に方向や曲率の異なる複数の湾曲中空部をもつ部品を製
造することも可能となる。
【0050】なお、上記実施形態では、樹脂の射出成形
に本発明を適用して樹脂製湾曲中空品を製造する例につ
いて説明したが、本発明を金属の鋳造に適用して金属製
の湾曲中空品を製造することも勿論可能である。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る湾曲中
空品の製造方法及び製造装置によれば、消失中子を用い
ることなく湾曲中空品を成形することができるため、工
程が簡単で、かつ、中子の再利用も可能となり、コスト
面で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る湾曲中空品の製造装置の全体
構成を説明する部分断面図である。
【図2】上記製造装置において、非消失中子が金型内に
ほぼ進入した状態を示す部分断面図である。
【図3】上記製造装置において、非消失中子が金型内に
完全に進入した状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…固定型 2…可動型 3…カムブロック 3a…カム溝 4…非消失中子 41…中子本体 42…基部 43…中子ブロッ
ク 5…リンク部材 6…リンク作動ブ
ロック 7…スプリング 8…中子クランプ
ブロック 9…直動シリンダ 18…カムピン 19〜21…第1〜第3リンクピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形しようとする湾曲中空品の外面形状
    に相等する型面形状を有する金型内に、成形しようとす
    る湾曲中空品の内面形状に相等する外面形状を有する非
    消失中子を配置する工程と、 上記金型の型面と、該金型内に配置された上記非消失中
    子との間に形成されたキャビティ内に溶融材料を注入す
    る工程と、 上記溶融材料を冷却固化して、所定の円弧形状を有する
    湾曲中空品を成形する工程と、 上記キャビティ内に成形された上記湾曲中空品の円弧中
    心を中心とする円弧軌跡で、上記非消失中子を上記金型
    及び上記湾曲中空品から退出させる工程と、 上記金型から上記湾曲中空品を脱型する工程とを順に実
    施することを特徴とする湾曲中空品の製造方法。
  2. 【請求項2】 キャビティ内に溶融材料を注入した後、
    該溶融材料を冷却固化して、所定の円弧形状を有する湾
    曲中空品を成形する湾曲中空品の製造装置であって、 上記湾曲中空品の外面形状に相等する型面形状を有する
    金型と、該湾曲中空品の内面形状に相等する外面形状を
    有し、該金型内に配置されて該金型の型面との間に上記
    キャビティを形成する非消失中子とを備え、 上記非消失中子は、上記キャビティ内に成形される上記
    湾曲中空品の仮想の円弧中心を中心とする円弧軌跡で、
    上記金型への進入及び該金型からの退出が可能とされて
    いることを特徴とする湾曲中空品の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記金型に対して所定位置に配設され、
    前記湾曲中空品の円弧形状に対応する所定の円弧形状を
    有するカム溝が設けられたカムブロックと、前記非消失
    中子に連結され、該カム溝に沿って移動可能なカムピン
    と、該カムピンをカム溝内で往復動させる駆動手段とを
    備え、 上記駆動手段による上記カム溝に沿う上記カムピンの移
    動を介して、上記金型に対する上記非消失中子の進入及
    び退出が可能とされていることを特徴とする請求項2記
    載の湾曲中空品の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記金型内に進入した前記非消失中子が
    前記溶融材料の注入圧力で該金型から退出することを規
    制する拘束手段を備えていることを特徴とする請求項2
    又は3記載の湾曲中空品の製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223707A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 株式会社岐阜多田精機 マニホールドの射出成形装置及びその射出成形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223707A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 株式会社岐阜多田精機 マニホールドの射出成形装置及びその射出成形方法

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