JP2001138223A - 研磨ヘッド及び研磨装置 - Google Patents

研磨ヘッド及び研磨装置

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JP2001138223A
JP2001138223A JP31900599A JP31900599A JP2001138223A JP 2001138223 A JP2001138223 A JP 2001138223A JP 31900599 A JP31900599 A JP 31900599A JP 31900599 A JP31900599 A JP 31900599A JP 2001138223 A JP2001138223 A JP 2001138223A
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Yoshiaki Komuro
善昭 小室
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被研磨材や保持フィルムの厚みバラツキを吸
収して面内均一な研磨を行うことが可能な研磨ヘッド及
び研磨装置を提供する。 【解決手段】 研磨ヘッド7は、研磨定盤に対して平行
に配置されるプレート71と、空間部72を介してプレ
ート71に対して平行に取り付けられた硬質薄板73
と、軟質薄膜74aからなり硬質薄板71を空間部72
側から押し圧する容積を有して空間部72内に設けられ
た加圧室74と、硬質薄板73の外側面に貼設された被
研磨材(基板W)保持用の保持フィルム75とを備えて
いる。加圧室74には、内部の圧力を調整すための圧力
調整管76が連通している。また、空間部72は、密閉
された空間であり、減圧加圧管77と、保持フィルム7
5の表面側から空間部72に穿設された着脱口78が連
通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨ヘッド及び研
磨装置に関し、特には研磨処理を行なう際に被研磨材を
保持するための研磨ヘッドの構造及びこれを備えた研磨
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す研磨装置は、ウエハ状の被研
磨材Wを研磨するための研磨装置であり、回転可能な研
磨定盤1と、スピンドル2の先端にユニバーサルジョイ
ント2aを介して取り付けられた状態で研磨定盤1に対
向して設けられた研磨ヘッド3と、研磨定盤1の上方に
設けられた研磨材S供給用のノズル4とを備えている。
また、研磨定盤1には、接着剤等によって研磨布5が貼
設されている。
【0003】図5に示すように、研磨ヘッド3は、研磨
定盤1と平行に配置される平板状のプレート31と、プ
レート31に貼設された保持フィルム32とで構成され
ており、プレート31の裏面側から保持フィルム32の
表面側に貫通する着脱口33が設けられている。保持フ
ィルム32は、ある程度の弾力性(通常、弾性率5〜5
0MPa/cm)を有すると共に、その表面に無数の微
小な気孔32aが形成されている。
【0004】このような構成の研磨ヘッド3を有する研
磨装置を用いる場合には、先ず、プレート31側から研
磨ヘッド3の着脱口33(図4にのみ図示)内を陰圧に
することで、保持フィルム32の表面側に被研磨材Wを
吸着保持させる。次に、ここでの図示を省略した加圧シ
リンダー等によってスピンドル2を介して研磨ヘッド3
を押し圧することで、被研磨材Wを研磨定盤1表面の研
磨布5に押し付ける。そして、ノズル4から研磨布5上
に研磨剤Sを供給しながら、スピンドル2によって研磨
ヘッド3を回転させると共に、研磨ヘッド3と同じ方向
に研磨定盤1を回転させることで、被研磨材Wの表面を
研磨する。研磨の際には、着脱口33内を大気圧に戻
し、保持フィルム32の気孔32aを吸盤とした吸着力
によって被研磨材Wを保持する。これによって、研磨中
に、研磨定盤1と研磨ヘッド3との回転で被研磨材Wと
研磨布5との間に生じる水平方向の力によって、被研磨
材Wが研磨ヘッド3から外れることを防止している。
【0005】このような研磨においては、保持フィルム
32に弾力性を持たせたことによって、被研磨材Wの厚
みバラツキがある程度吸収され、被研磨材Wの研磨面が
ほぼ一定の圧力で研磨布5に押し付けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成の研磨ヘッド及び研磨装置には、次のような課題が
あった。すなわち、例えば半導体装置の製造工程におい
て、被研磨材Wとして半導体ウエハの表面を平坦化研磨
する場合には、例えば圧力バラツキ±5%以内の均等な
押し付け圧力で被研磨材Wの研磨面を押し付けて研磨を
行うことが要求されている。
【0007】しかし、弾性率が10MPaの保持フィル
ム32を用いてシリコンウエハからなる被研磨材Wを研
磨する場合、被研磨材Wの厚みバラツキだけではなく、
保持フィルム32の厚みバラツキ等も含めて、10μm
程度の厚みバラツキが生じる。
【0008】厚みバラツキが生じると、図5中に矢印の
長さで示すように研磨圧力のバラツキが生じるが、上述
のように10μm程度の厚みバラツキを有する場合に
は、この厚みバラツキが保持フィルム32の弾力性によ
って吸収されたとしても、約100g/cm2 の圧力差
が生じる。このため、500g/cm2 の押し付け圧力
で研磨を行う場合には、約±10%の押し付け圧力のバ
ラツキが生じることになり、圧力バラツキ±5%以内の
許容値を満たすことができなくなる。
【0009】本来、この研磨の目的は、被研磨材の研磨
面の凹凸の凸部分だけを削って研磨面を平坦化すること
である。このため、研磨の際には、研磨面の凸部分にの
み研磨布を当てるべく押し付け圧力を下げれば良いこと
になる。しかしながら、押し付け圧力を下げるほど、被
研磨材の各凸部分に掛かる押し付け圧力の差は、厚みバ
ラツキに起因して大きくなり、さらに許容値から大きく
外れる事となる。このように押し付け圧力のバラツキが
生じると、被研磨材の研磨面における研磨量のバラツキ
が発生する原因となり、均一に研磨が出来なかったり、
平坦性の悪い条件でしか研磨を行えないことになる。
【0010】厚みバラツキの吸収能力を上げるために、
弾性率の低い(柔らかい)保持フィルムを用いて保持フ
ィルムによる厚みバラツキの吸収納力を上げることも考
えられるが、被研磨材の保持力が弱くなり研磨ヘッドか
ら外れてしまうことになる。さらに、保持フィルムの素
材自体の強度が弱くなり、保持フィルムの寿命が短くな
ると言う問題もある。
【0011】そこで本発明は、被研磨材やこれを保持す
るための保持フィルムの厚みバラツキを吸収して被研磨
材の研磨面に対して面内均一に押し付け圧力を加えなが
ら研磨を行うことが可能な研磨ヘッド及び研磨装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明の研磨ヘッドは、研磨定盤に対して平行
に配置されるプレートを備えており、この研磨プレート
には空間部を介して平行に硬質薄板が取り付けられてい
る。空間部内には、軟質薄膜からなる加圧室が設けられ
ており、この加圧室は、硬質薄板を空間部側から押し圧
する容積を有しいる。また、硬質薄板の外側面には、被
研磨材保持用の保持フィルムが貼設されている。そし
て、本発明の研磨装置は、研磨定盤に対して保持フィル
ムを対向させる状態で、この研磨ヘッドを設けたことを
特徴としている。
【0013】このような研磨ヘッド及びこれを備えた研
磨装置によれば、プレートと硬質薄板との間に空間部を
設けたことで、硬質薄板がダイヤフラムとなり、この硬
質薄膜に貼設された保持フィルムの厚み方向における変
動の自由度が確保される。しかも、硬質薄板を空間部側
から押し圧する加圧室を設けたことによって、加圧室の
内部圧力が、硬質薄板を介して保持フィルムに均等に加
えられるようになる。したがって、この保持フィルムに
基板を保持させた場合、保持フィルムと基板との厚みバ
ラツキを、保持フィルムの厚み方向における変動の自由
度によって吸収しつつ、加圧室の内部圧力が保持フィル
ムを介して均等に基板に加えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の研磨ヘッド及び研
磨装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1(1)、図1(2)は、実施形態の研
磨ヘッドの断面図である。これらの図に示す研磨ヘッド
7は、研磨装置の研磨定盤(図示省略)と平行に配置さ
れる平板状のプレート71を備えている。研磨プレート
71の表面(図面における下方側の面)側には、空間部
72を介してプレート71と略平行に硬質薄板73が取
り付けられている。そして、プレート71と硬質薄板7
3との間の空間部72内には、軟質薄膜74aからなる
加圧室74〔図1(2)参照〕が設けられ、硬質薄板7
3の表面側には保持フィルム75が貼設されている。
【0016】プレート71は、研磨の際の圧力によって
変形しない程度の十分な厚さを有する円板形状のもの
で、その裏面(図面における上方の面)側にはここでは
図示を省略したスピンドルの先端が取り付けられてお
り、このスピンドルの回転に伴って一平面内で回転する
ように構成されている。
【0017】硬質薄板73は、弾性係数が1GPa以上
の材料で、厚み方向の変動の自由度が例えば100μm
程度得られるように、0.2mm程度の厚さの金属板で
構成される。ここでは、プレート71と同一形状の底面
を有する円筒型の箱体73aを、金属板の成形によって
形成し、この箱体73aの一方の底面をプレート71に
固定している。これによって、金属板からなる箱体73
aの他方の底面を硬質薄板73としてプレート71の表
面に対して平行に配置している。そして、この箱体73
aの内部が、プレート71と硬質薄板73との間の空間
部72となり、密閉された空間として形成されているこ
ととする。
【0018】また、加圧室74は、弾性係数が100M
Pa以下の軟質薄膜(例えばゴム膜)74aからなり、
箱体73aの底面を介して空間部72内においてプレー
ト71に固定されている。そして、この加圧室74に
は、プレート71側から圧力調整管76が連通してお
り、空間部72の外側に設け設けられた加圧減圧手段
(図示省略)に接続されている。この加圧室74は、加
圧減圧手段からの気体または液体の供給による加圧によ
って、硬質薄板73のほぼ全面を空間部73の内部から
外側に向かって押し圧可能な容積を有していることとす
る。
【0019】そして、保持フィルム75は、5〜50M
Pa/cm程度の弾性率を有する材料からなり、硬質薄
板73の表面(図面においては下方側の面)に接着によ
り取り付けられている。この保持フィルム75の表面に
は、吸盤として作用する多数の微細な気孔75aが形成
されている。
【0020】また、空間部72には、プレート71側か
ら減圧加圧管77が連通しており、空間部72の外側に
設けられた減圧加圧手段(図示省略)と接続されてい
る。さらに、空間部72には、保持フィルム75と硬質
薄板73とに穿設した着脱口78が達しており、加圧室
74が収縮した状態〔図1(1)参照〕においては、保
持フィルム75の表面側と空間部73とが連通された状
態になっている。
【0021】図2には、このような構成の研磨ヘッド7
が設けられる研磨装置の構成図を示す。尚、図2は、説
明のために研磨ヘッド7の厚さ方向を拡大した図になっ
ている。またここでは、従来の技術で図4を用いて説明
した研磨装置の構成部材と同一の構成部材には、同一の
符号を付して説明を行なう。
【0022】この図に示す研磨装置は、回転可能な研磨
定盤1を有し、この研磨定盤1に対して、図1を用いて
説明した研磨ヘッド7の保持フィルム75を対向させた
状態で配置してなるものである。この研磨ヘッド7は、
回転可能なスピンドル2の先端にユニバーサルジョイン
ト2aを介してプレート71を固定させた状態で取り付
けられている。尚、圧力調整管76及び減圧加圧管77
が、ユニバーサルジョイント2aの固定部において塞が
れることのないように、それぞれが配置されていること
とする。また、研磨定盤1の上方には、研磨材S供給用
のノズル4が備えられ、研磨定盤1には接着剤等によっ
て研磨布5が貼設されている。
【0023】このような構成の研磨装置を用いた被研磨
材Wの研磨を説明する。先ず、図1(1)に示すよう
に、軟質薄膜74aで構成された加圧室74内部の気体
または液体を、圧力調整管76から吸引することによっ
て加圧室74内を減圧して収縮させる。これによって、
着脱口78と空間部72とを連通させる。また、空間部
72内の気体を、減圧加圧管77から排気して空間部7
2内を減圧状態にし、着脱口78から空間部72内への
吸引を行う。この着脱口78からの吸引によって、保持
フィルム75の表面側に被研磨材Wを吸引固定させる。
【0024】次に、図1(2)に示すように、加圧室7
4内部に、圧力調整管76から気体または液体を供給し
て加圧室74内を加圧してその容積を膨張させる。ま
た、図2に示すように加圧シリンダー(図示省略)等に
よって、スピンドル2を介して研磨ヘッド7を定盤1上
の研磨布5に押し圧することで、保持フィルム75に保
持させた被研磨材Wを研磨定盤1上の研磨布5に接触さ
せる。そして、加圧室74の内部圧力によって、硬質薄
板73及び保持フィルム75を介して被研磨材Wを研磨
定盤1上の研磨布5に押し圧する。
【0025】またこの際、減圧加圧口77からの排気を
停止させて空間部72内を大気圧に戻し、保持フィルム
75の気孔75aを吸盤にした吸着力のみによって、保
持フィルム75に被研磨材Wを保持させる。
【0026】以上のような状態で、ノズル4から研磨布
5上に研磨剤Sを供給しながら、スピンドル2の回転に
よって研磨ヘッド3を回転させると共に、研磨ヘッド3
の回転と同じ方向に研磨定盤1を回転させ、これによっ
て被研磨材Wの表面を研磨する。この際、圧力調整管7
6からの圧力調整によって、加圧室74内の圧力を一定
に維持することとする。
【0027】以上のようにして被研磨材Wの研磨が終了
した後、ノズル4からの研磨剤Sの供給、スピンドル2
の回転及び研磨定盤1の回転を停止させる。次いで、圧
力調整管76から加圧室74内部の気体または液体を吸
引することによって、加圧室74を収縮させ、着脱口7
8と空間部72とを連通させる。そして、減圧加圧管7
7からの加圧によって空間部72内及び着脱口78内を
加圧し、これによって保持フィルム75の表面から被研
磨材Wを脱離させ、研磨工程を終了させる。
【0028】以上説明した研磨ヘッド7及びこれを有す
る研磨装置では、プレート71と保硬質薄板73との間
に空間部72を設けたことで、硬質薄板73がダイヤフ
ラムとして作用し、この硬質薄板73に貼設した保持フ
ィルム75の厚み方向における変動の自由度が確保され
る。しかも、空間部72内に、硬質薄板73を空間部7
2側から押し圧する加圧室74を設けたことによって、
加圧室74の内部圧力が、硬質薄板73を介して保持フ
ィルム75に均等に加えられることになる。
【0029】このため、この保持フィルム75に基板W
を保持させた場合、保持フィルム75や基板Wの厚みバ
ラツキを、保持フィルム75の厚み方向における変動の
自由度によって吸収しつつ、保持フィルム75を介して
加圧室74の内部圧力を均等に基板Wに加えることが可
能になる。したがって、基板Wを研磨布5に対して面内
均一な圧力で押し圧することが可能になり、面内均一性
の高い研磨を行なうことが可能になる。またこの結果、
研磨の際の押し付け圧力が低荷重でも、厚みバラツキに
よる研磨バラツキの割合を下げることができるため、平
坦性の良い条件で研磨を行なうことが可能になる。
【0030】また、硬質薄板73がダイヤフラムとして
作用することで、保持フィルム75や基板Wの厚みバラ
ツキが吸収されるため、保持フィルム75自体の厚みバ
ラツキの吸収能力を上げる必要がなくなり、弾性係数の
高い、つまり硬めの保持フィルムを用いることが可能に
なる。この結果、保持フィルム75による基板Wの保持
力を確保することができると共に、保持フィルム75の
素材強度が確保され、保持フィルム75の寿命を維持す
ることができる。
【0031】図7は、研磨ヘッドの他の一例を示す断面
図である。この図に示す研磨ヘッド7’と図1を用いて
説明した研磨ヘッドとの異なるところは、軟質薄膜74
aで構成された加圧室74が、複数の小室74b,74
b…に分割されており、硬質薄板73に対して複数の小
室74b,74b…が押し圧される点にある。また、各
小室74b,74b…には、それぞれ圧力調整管76が
連通されており、それぞれの小室74b,74b…内の
圧力が個別に制御されるようになっている。
【0032】このような構成の研磨ヘッド7’及びこれ
を備えた研磨装置においては、図1及び図2を用いて説
明した研磨ヘッド及びこれを備えた研磨装置と同様の効
果の他に、さらに次のような効果を得ることができる。
すなわ、加圧室74を複数の小室74b,74b…に分
割し、それぞれの小室74b,74b…に圧力調整管7
6を連通させたことで、保持フィルム75に保持させた
基板Wの任意の位置を、任意の圧力で押し圧することが
可能になる。このため、基板W表面における研磨速度を
部分的(例えば同心円状)に変えることができるため、
所望の研磨形状を得ることが可能になる。また、軟質薄
膜74aによって加圧室74を各小室74b、74b…
に分割しているため、各小室74b、74b…の境目で
急激に圧力が変化することはなく、緩やかな圧力変化に
よって研磨形状を緩やかに変化させることができる。
【0033】尚、上述の実施の形態で説明した硬質薄板
73は、水平方向の荷重に対する変形量を抑えるため、
弾性係数が高い程望ましく、例えば弾性係数が1GPa
以上であることとする。また、硬質薄板73は、ダイヤ
フラムとして作用するため、膜厚方向への変動に自由度
が得られるように、その膜厚が薄い方が望ましい。この
自由度(自由可動領域)が大きいほど、研磨の均一性を
向上させることができるため、硬質薄板73の膜厚は、
例えば1mm以下とすることが望ましい。
【0034】また、加圧室74を構成する軟質薄膜74
aは、加圧室74内の内部圧力をロスすることなく硬質
薄板73に伝えるため、弾性係数が100MPa以下の
ある程柔らかい材料を用いることが望ましい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
レートと保持フィルムを貼設した硬質薄板との間に空間
部を設け、その内部に硬質薄板を空間部側から押し圧す
る加圧室を設けたことによって、硬質薄板をダイヤフラ
ムとして作用させて保持フィルムの厚み方向における変
動の自由度を確保しつつ、加圧室の内部圧力を保持フィ
ルムを介して均等に基板に加えることが可能になる。し
たがって、被研磨材の保持力を十分に得られる硬めの保
持フィルムを用いながらも、被研磨材や保持フィルムの
厚みバラツキを吸収して被研磨材の研磨面に対して面内
均一に押し付け圧力を加えながら、面内均一な研磨を行
うことが可能になる。この結果、低荷重の押し付け圧力
で面内均一な研磨を行い、研磨面の平坦性を向上させる
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨ヘッドの一構成例を説明するため
の図である。
【図2】本発明の研磨装置の構成を説明するための図で
ある。
【図3】本発明の研磨ヘッドの他の構成例を説明するた
めの図である。
【図4】従来の研磨装置の構成を説明するための図であ
る。
【図5】従来の研磨ヘッドの構成を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1…研磨定盤、7、7’…研磨ヘッド、71…プレー
ト、72…空間部、73…硬質薄板、74…加圧室、7
4a…軟質薄膜、74b…小室、75…保持フィルム、
76…圧力調整管、77…減圧加圧管、78…着脱口、
W…基板(被研磨材)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨定盤に対して平行に配置されるプレ
    ートと、 空間部を介して前記プレートに対して平行に取り付けら
    れた硬質薄板と、 軟質薄膜からなり、前記硬質薄板を前記空間部側から押
    し圧する容積を有して当該空間部内に設けられた加圧室
    と、 前記硬質薄板の外側面に貼設された被研磨材保持用の保
    持フィルムとを備えたことを特徴とする研磨ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の研磨ヘッドにおいて、 前記加圧室に連通する圧力調整管を備えたことを特徴と
    する研磨ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の研磨ヘッドにおいて、 前記空間部は、密閉された空間であると共に、 前記空間部に連通する減圧加圧管と、 前記保持フィルムの表面側から前記空間部に達する着脱
    口とを備えたことを特徴とする研磨ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の研磨ヘッドにおいて、 前記加圧室内は、前記軟質薄膜によって複数の小室に分
    割されていることを特徴とする研磨ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の研磨ヘッドにおいて、 前記各小室に連通する圧力調整管が設けられたことを特
    徴とする研磨ヘッド。
  6. 【請求項6】 研磨定盤と、当該研磨定盤と対向して設
    けられた研磨ヘッドとを有する研磨装置において、 前記研磨ヘッドは、 研磨定盤と対向して設けられたプレートと、 前記プレートの前記研磨定盤側に、空間部を介して前記
    プレートに対して平行に取り付けられた硬質薄板と、 軟質薄膜からなり、前記硬質薄板を前記空間部側から押
    し圧する容積を有して当該空間部内に設けられた加圧室
    と、 前記硬質薄板の前記研磨定盤側の面に貼設された被研磨
    材保持用の保持フィルムとを備えたことを特徴とする研
    磨装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の研磨装置において、 前記加圧室に連通する圧力調整管を備えたことを特徴と
    する研磨装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の研磨装置において、 前記空間部は、密閉された空間であると共に、 前記空間部に連通する減圧加圧管と、 前記保持フィルムの表面側から前記空間部に達する着脱
    口とを備えたことを特徴とする研磨装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の研磨装置において、 前記加圧室内は、前記軟質薄膜によっ複数の小室に分割
    されていることを特徴とする研磨装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の研磨装置において、 前記各小室に連通する圧力調整管が設けられたことを特
    徴とする研磨装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103455A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Shin Etsu Handotai Co Ltd ワーク保持盤並びにワークの研磨装置及び研磨方法
JP5013200B2 (ja) * 2005-08-19 2012-08-29 旭硝子株式会社 基板の研磨装置及び基板の研磨方法

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JP2003103455A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Shin Etsu Handotai Co Ltd ワーク保持盤並びにワークの研磨装置及び研磨方法
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