JP2001137845A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

Info

Publication number
JP2001137845A
JP2001137845A JP32413799A JP32413799A JP2001137845A JP 2001137845 A JP2001137845 A JP 2001137845A JP 32413799 A JP32413799 A JP 32413799A JP 32413799 A JP32413799 A JP 32413799A JP 2001137845 A JP2001137845 A JP 2001137845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
photocatalyst
treated
tank
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32413799A
Other languages
English (en)
Inventor
Terufumi Miyata
輝史 宮田
Yasuyoshi Kato
泰良 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP32413799A priority Critical patent/JP2001137845A/ja
Publication of JP2001137845A publication Critical patent/JP2001137845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Landscapes

  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化処理能力を向上することができる水処理
装置を提供する。 【解決手段】 被処理水1を収容する槽3と、この槽3
内に添加された粒子状の光触媒体21と、この光触媒体
21に光を照射する光源19と、槽3に連通する被処理
水1の流路5,7に設けられた光触媒体21の捕集部材
13,15と、流路5,7に設けられた送液手段9,1
1とを備えてなり、送液手段9,11が交互に作動する
ことで槽3内の被処理水1の流れの方向を変える。これ
により、捕集部材13,15を通流する被処理水1の通
流方向が変わり逆転するため、捕集部材13,15に捕
集された光触媒体21や、捕集部材13,15近傍に滞
留している光触媒体21を槽3内の被処理水1中に再分
散することができ、光源19からの光を効率よく受光で
きるようになり、光触媒活性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理装置に係
り、特に、光触媒を用いた水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光触媒作用により有機物や重金属などの
有害物質や微生物などを含む液体を浄化処理する方法と
して、被処理水中に光触媒の粒子または光触媒を担持さ
せた粒子などからなる粒子状の光触媒体を懸濁または浮
遊させる方法が用いられている。この粒子状の光触媒体
を用いた水処理装置は、被処理水を収容する処理槽、処
理槽内の光触媒体に光を照射するための光源、処理槽に
連通し、被処理水が通流する流路、この流路に設けられ
た被処理水の送液手段、そして流路から処理槽外に粒子
状の光触媒体が流出しないように、光触媒体を捕集する
ために処理槽と流路との連通部または流路内に設けられ
た捕集部材などで構成されている。また、粒状の光触媒
体を被処理水中にできるだけ均一に分散した状態で懸濁
させるために処理槽内に撹拌手段が設けられている場合
もある。被処理水は、流路から処理槽中に供給され、処
理槽中の被処理水は、光源からの光によって活性化され
た光触媒体の酸化作用により浄化処理後、流路より処理
槽外に排出される。
【0003】このような粒子状の光触媒体を用いた水処
理装置では、光触媒体は、被処理水中に懸濁または浮遊
した状態であるため、光触媒を板状、ハニカム状、繊維
状のガラス、セラミック、金属などの担体に担持させた
光触媒体を処理容器内に固定する方法に比べ、光源から
の光を受けて光触媒反応を行うための有効表面積を大き
くできるので、被処理水の浄化処理能力を高くできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、処理槽内に
は、流入流路から排出流路へ向かう流れができるため、
浄化処理開始時には撹拌手段などにより被処理水中に分
散して懸濁された状態にある光触媒体は、時間経過と共
に被処理水の流れの下流側、すなわち処理槽の排出流路
側に流される。処理槽の排出流路側に流された光触媒体
は、排出流路側に設けられた捕集部材に捕集されるか、
または処理槽の排出流路側の捕集部材近傍などに滞留す
るようになる。このとき、捕集された光触媒体や排出捕
集部材近傍に滞留した光触媒体は塊状または層状になる
ため、光源からの光を十分に受光できなくなる光触媒体
が増加し、光触媒体の総受光面積、すなわち光触媒反応
が起こる有効表面積が小さくなり、十分な浄化処理能力
が得られなくなってしまう。
【0005】また、一度捕集された光触媒体は、撹拌手
段などで処理槽内の被処理水を撹拌しても再懸濁され難
くいため、処理槽の捕集部材近傍に滞留した光触媒体が
撹拌手段により被処理水全体に再分散されたとしても、
処理開始時よりも捕集された光触媒体の分だけ有効表面
積が低減したことになり、処理開始時に比べ浄化処理能
力が低減してしまう。
【0006】本発明の課題は、水処理装置の浄化処理能
力を向上することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、被処理水を収
容する槽と、この槽内に添加された粒子状の光触媒体
と、この光触媒体に光を照射する光源と、槽に連通する
前記被処理水の流路に設けられた光触媒体の捕集部材
と、流路に設けられた送液手段と、捕集部材を通流する
被処理水の通流方向を変える手段とを備えることによ
り、上記課題を解決する。
【0008】このように構成すれば、粒子状の光触媒体
が捕集部材に捕集され、また捕集部材近傍に滞留して
も、捕集部材を通流する被処理水の通流方向を変えるこ
とにより、捕集部材に捕集された光触媒体や、捕集部材
近傍に滞留している光触媒体を被処理水中に再分散する
ことができるので、経時的な光触媒体の有効表面積の低
減による光触媒活性の低下を防ぐことができ、水処理装
置の浄化処理能力を向上することができる。
【0009】このとき、送液手段を用いて槽内の被処理
液の流れの方向を変えることで捕集部材を通流する被処
理水の通流方向を変えることができる。また、槽への被
処理水の流入流路と、槽からの被処理水の排出流路と、
流入流路の槽への連通部に設けられた光触媒体の第1の
捕集部材と、排出流路の槽への連通部に設けられた光触
媒体の第2の捕集部材と、第1の捕集部材及び第2の捕
集部材の位置を入れ替える第1及び第2の捕集部材の移
動手段とを備える構成とすれば、槽内の被処理液の流れ
の方向を変えなくても、第1と第2の捕集部材の位置が
入れ替わることにより、第1と第2の捕集部材を通流す
る被処理水の通流方向を変えることができる。
【0010】さらに、捕集部材近傍に光触媒体を含まな
い被処理水を吹き出す手段を備える水処理装置とするこ
とでも、捕集部材近傍の被処理水が撹拌され、光触媒体
が捕集部材近傍に滞留し難くなり、光触媒体が被処理水
中に分散した状態を保ち易くなるため、経時的な光触媒
体の有効表面積の低減を抑えることができる。
【0011】また、上記のような捕集部材を通流する被
処理水の通流方向を変える手段を有する水処理装置に、
捕集部材近傍に光触媒体を含まない被処理水の流れを形
成する手段を備えれば、光触媒体が捕集部材近傍に滞留
し難くなるうえ、光触媒体が捕集部材近傍に滞留した状
態になっても、被処理水中に再分散させることができる
ので好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明を適用
してなる水処理装置の第1の実施形態について図1を参
照して説明する。図1は、本発明を適用してなる水処理
装置の概略構成を示す図である。なお、本発明を適用し
てなる水処理装置は、河川や湖沼の浄化、工場廃水、焼
却設備の侵出水、ゴルフ場廃水、病院廃水、水族館など
の水槽からの廃水などの浄化、上水の浄化など様々な水
質浄化処理に用いることができ、被処理水中に含まれる
例えばトリクロロエチレン、ダイオキシン、有機ハロゲ
ン化合物、ベンゼンなどの有機化合物、揮発性有機化合
物、アンモニア、農薬といったような有害物質などの分
解や、細菌、藻類、原生動物などといったような有害微
生物などの殺滅などを行うものである。
【0013】本実施形態の水処理装置は、図1に示すよ
うに、被処理水1を貯留するための貯留槽2、被処理水
1を浄化処理するための処理槽3、貯留槽2と処理槽3
の底部に連通して被処理水の流路となる下側配管5、貯
留槽2と処理槽3の上部に連通して被処理水1流路とな
る上側配管7、下側配管5と上側配管7とに各々設けら
れた送液手段である循環用ポンプ9、11、処理槽3の
下側配管5との連通部に設けられた下側の捕集部材1
3、処理槽3の上側配管7との連通部に設けられた上側
の捕集部材15、処理槽3内の中央部に支持部材17で
支持された光源19、処理槽3内に入れられた粒子状の
光触媒体21、そして処理槽3の底部に設置された散気
管23などで構成されている。
【0014】貯留槽2の上部には、被処理水1を貯留槽
2に供給するための供給管路25が、底部には、浄化処
理後の被処理水1を排出するための排出管路27が設け
られている。捕集部材13、15は、処理槽3内の光触
媒体21が貯留槽2側へ流入しないように設けられてお
り、不織布型濾過材、精密濾過膜、限外濾過膜、逆浸透
膜などを光触媒体21の粒径などに応じて適宜用いてい
る。また、捕集部材13、15の材質は、被処理水1の
組成や性状、含有物の種類などに応じて耐性などを考慮
し、テトラフルオロエチレンやポリ塩化ビニルなどの合
成樹脂、ガラス、金属などの種々の材質が適宜選択でき
る。
【0015】光源19は、光触媒体21を構成する光触
媒の種類などに応じ、光触媒を励起させることができる
様々な光源を適宜用いることができる。例えば、ブラッ
クライト、低圧水銀灯、高圧水銀灯、殺菌灯、キセノン
灯、補虫灯などを利用でき、さらに、太陽光を利用する
こともできる。
【0016】光触媒体21としては、二酸化チタン、チ
タン化ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化鉛、セレン化カ
ドミウムなどの種々の光触媒能を有する半導体などの材
料の粉末または粒子をそのまま利用することができる。
ただし、二酸化チタンを用いれば、他の材質よりも、酸
化能、物質分解能、安定性、そして安全性などを向上で
きるので好ましい。ところで、二酸化チタンには、ルチ
ル型とアナターゼ型の2種類の結晶形態が存在する。こ
れらの結晶形態を単独、または併用して用いることがで
きるが、アナターゼ型はルチル型よりも光触媒活性が高
いので、アナターゼ型を利用すれば光触媒の光触媒能を
向上できるので好ましい。一方、ルチル型は、アナター
ゼ型よりもバンドギャップが低いので、紫外光よりもエ
ネルギーの低い可視光も利用できるため、ルチル型を利
用すれば、種々の光源に対応できるので好ましい。
【0017】また、光触媒体21として、金、銀、銅、
白金、そしてパラジウムなどの貴金属、またはこれらの
貴金属の塩化物、硫酸塩、そして種々の錯体などからな
る粒子などを担体として上記のような光触媒を担持させ
たものを用いることもできる。このような貴金属などを
担体とした光触媒体21を用いれば、光触媒活性を向上
でき、さらに、被処理水中の成分を選択的に分解するこ
ともできる。また、光触媒体21として、アルミナ、シ
リカなどの多孔性物質を担体とし、これに光触媒を担持
させたものをもちいてもよい。このような多孔性物質を
担体とした光触媒体21では、比表面積が大きくなるた
め光触媒反応を行うための有効表面積が大きくなり、光
触媒能を向上することができる。
【0018】さらに、光触媒体21として、ガラスビー
ズ、粒子状の合成樹脂などの比較的比重の軽い物質を担
体とし、これに光触媒を担持させたものを用いてもよ
く、また、光触媒能を有する材料の粉末または粒子を焼
結またはバインダーで結合させたものを担体とし、これ
に光触媒を担持させたものを用いてもよい。このような
比較的比重の軽い物質からなる担体を有するか、また
は、光触媒能を有する材料の粉末または粒子を焼結また
はバインダーで結合させることによって得られた比較的
比重の軽い光触媒体21を用いれば、光触媒体21の浮
力が大きくなるため、光触媒体21が被処理水1中に懸
濁または浮遊し易く、効率よく光源19からの光を受光
できるようになるため、光触媒能を向上することができ
る。
【0019】散気管23は、空気、酸素、オゾンなどの
気体が気体供給管路29から供給されることにより、被
処理水1中に気泡を発生させ、被処理水1と被処理水1
中の光触媒体21を撹拌する撹拌手段となる。
【0020】このような本実施形態の水処理装置では、
まず、被処理水供給管路25から貯留槽2に被処理水1
が供給され、貯留槽2内と処理槽3内とに収容される。
次に、下側配管5に設けられた循環ポンプ9の作動によ
り、被処理水1は、貯留槽2から下側配管5を通り処理
槽3に流入し、処理槽3から上側配管7を通り貯留槽2
へ排出され、貯留槽2内と処理槽3内とを循環する。被
処理水1は、貯留槽2内と処理槽3内とを循環する過程
において、処理槽3内で被処理水中に懸濁されて分散し
ている光触媒体21が光源19からの光を受光すること
によって励起し、被処理水1中の有害物質の分解や微生
物の殺滅などを行う。なお、光触媒能を向上するため、
処理槽3内に収容された被処理水1に必要に応じて酸や
アルカリなどを添加し、被処理水1のpHを調整しても
よい。
【0021】このとき、上側管路7が処理槽3からの被
処理水1の排出に用いられているため、上側の捕集部材
15が、処理槽3から排出される被処理水1から光触媒
体21を分離して除去している。このため、被処理水1
の浄化処理が進むに連れて捕集部材15に光触媒体21
が捕集され、また、処理槽3の捕集部材15の近傍に光
触媒体21が滞留した状態になる。そこで、本実施形態
では、循環ポンプ9の流量、被処理水1の循環流速、捕
集部材15への光触媒体21の捕集状態や処理槽3の上
部や捕集部材15の近傍での光触媒体21の滞留状態な
どから決定した所定の時間間隔で被処理水1の循環方向
を逆転させるようにしている。すなわち、循環ポンプ9
の作動を停止し、上側管路7に設けられた循環ポンプ1
1を作動させ、上側管路7を被処理水1の流入流路に、
下側管路5を被処理水1の排出流路にする。これによ
り、捕集部材15に捕集された光触媒体21や処理槽3
の上部や捕集部材15の近傍に滞留した光触媒体21
が、処理槽3内の被処理水1中に再分散される。
【0022】このように、本実施形態の水処理装置で
は、循環ポンプ9と循環ポンプ11の作動と停止を交互
に行うことで被処理水1の循環方向を逆転させることに
より、捕集部材13、15での被処理水1の通流方向を
逆転させ、光触媒体21が捕集部材13、15に捕集さ
れた状態や、捕集部材13、15の近傍などに滞留した
状態になることを防ぐことができる。したがって、光触
媒体21をできる限り処理槽3内の被処理水中に分散し
た状態にできるので、光触媒体21は、光源19からの
光を効率よく受光でき、光触媒体21の総受光面積、つ
まり光触媒反応が起こる有効表面積が十分に大きな状態
を保てる。すなわち、被処理水1中の物質の酸化分解や
微生物の殺滅を効率的に行えるようになるので、浄化処
理能力を向上することができる。
【0023】ところで、光触媒体21の捕集部材13、
15への捕集が進めば、捕集部材13、15が閉塞して
目詰まりを起こし、被処理水1が通流できなくなり、浄
化処理が行えなくなる場合もある。しかし、本実施形態
の水処理装置では、捕集部材13、15の被処理水の通
流方向を逆転させることで、捕集部材13、15の逆洗
効果が得られ、捕集部材13、15の閉塞を抑制するこ
とができる。したがって、長期にわたり連続的に被処理
水1の浄化処理を実施することができ、水処理装置の点
検や保守作業の頻度を低減することができるので、水処
理装置の維持や管理を容易にできる。さらに、捕集部材
での光触媒体の捕集を防ぐために、捕集部材の孔径より
も十分に大きな粒径を有する光触媒体を用いる場合があ
るが、このような場合には、光触媒体の粒径が大きくな
ると光触媒体全体の総受光面積、すなわち有効表面積が
小さくなるので光触媒活性が低下し、浄化処理能力が低
下する。しかし、本実施形態では、光触媒体21が捕集
部材13、15に捕集されても、被処理水の循環方向の
切り換えにより被処理水中に再分散されるため、光触媒
体21の粒径を小さくして、光触媒の有効表面積を大き
くすることができ、浄化処理能力を向上することができ
る。
【0024】また、本実施形態では、捕集部材13、1
5は、管路5、7と処理槽3との各々の連通部に設置さ
れているが、処理槽3内の光触媒体21が貯留槽2側に
流入しないようにできれば、管路5、7内に設置するこ
ともできる。さらに、本実施形態では、貯留槽2と処理
槽3とは別体に形成され、管路5、7により連結されて
いるが、貯留槽2と処理槽3とは一体的に形成すること
もできる。
【0025】さらに、本実施形態では、管路5、7に各
々循環ポンプ9、11を設け、循環ポンプ9、11の作
動と停止を交互に切り換えることで被処理水1の循環方
向を切り換えているが、管路5、7のいずれか一方に、
送液方向の逆転が可能な循環ポンプを1つだけ設けるこ
ともできる。
【0026】また、本実施形態では、光源19を処理槽
3内の中央部に設置しているが、処理槽3内の被処理水
1中の光触媒体21へ光を照射できる位置であれば、処
理槽3の上部、底部、そして側面寄りなどに光源19を
設置してもよく、さらに、処理槽3が光触媒を励起させ
る光を透過する材料で形成されていれば、処理槽3の外
部に光源を設置することもできる。さらに、光源が処理
槽3内を移動できるように構成し、光源が被処理水1の
撹拌手段を兼ねるようにすることもできる。加えて、表
面に光触媒を担持させ、光源表面の汚れの元となる物質
や微生物などを分解または殺滅するようにした光源を処
理槽3内に設置することもできる。
【0027】また、本実施形態では、光触媒体21を懸
濁または浮遊状態にするための撹拌手段として散気管2
3を設けているが、処理槽3内で回転する水かき状や櫂
状の撹拌体などを有する機械的な撹拌手段を設けること
もできる。
【0028】さらに、本実施形態では、貯留槽2と処理
槽3とを横に並べて設置しているが、図2に示すよう
に、貯留槽2の上部に処理槽3を設置し、循環ポンプ9
または11で被処理水1を貯留槽2から処理槽3に汲み
上げるように構成することもできる。
【0029】(第2の実施形態)本発明を適用してなる
水処理装置の第2の実施形態について図3を参照して説
明する。図3は、本発明を適用してなる水処理装置の概
略構成を示す図である。なお、本実施形態では、第1の
実施形態と同一のものには同じ符号を付して説明を省略
し、第1の実施形態と相違する構成及び特徴部などにつ
いて説明する。
【0030】本実施形態が第1の実施形態と相違する点
は、処理槽3の管路5、7が連通する側の側壁に円板状
の回転体31が設置されており、この回転体31の管路
5、7に対応する2箇所の位置に形成された図示してい
ない開口部に捕集部材13、15が取り付けられてお
り、下側の管路5のみに循環ポンプ9が設置されている
ことである。なお、回転体31の図示していない2つの
開口部と管路5、7とは、管路5、7の端部に設けられ
た図示していないシール部材と、回転体31の図示して
いない2つの開口部周囲に設けられた図示していないシ
ール部材とにより、各々、シール状態で連通させること
ができるようになっている。
【0031】本実施形態では、貯留槽2内の被処理水1
は、下側の管路5に設けられた循環ポンプ9により、下
側の管路5から処理槽3へ送液され、処理槽3内の被処
理水1は、上側の管路7から貯留槽2へ排出される。被
処理水1の浄化処理が進み、被処理水1の循環が繰り返
されるにつれて、上側にある捕集部材15に光触媒体2
1が捕集される。そこで、第1の実施形態と同様に決定
された所定時間毎に図示していない駆動手段により回転
体31を回転させ、捕集部材13と15の位置を交互に
入れ替える。すなわち、最初、捕集部材15は、処理槽
3から排出される被処理水1から光触媒体21を捕集し
て分離している。所定時間経過し、回転体31が回転す
ると、最初下側に位置していた捕集部材13が上側に移
動し、最初上側にあった捕集部材15が下側に移動す
る。したがって、下側に来た捕集部材15では、管路5
から処理槽3へ向けて被処理水1が流れ、被処理液1の
通流方向が変わって逆転するため、捕集されていた光触
媒体21が処理槽3内の被処理水1中に解放され、処理
槽3の底部で捕集部材15から解放された光触媒体21
は、処理槽3内の被処理水1中に再分散される。
【0032】このように、本実施形態の水処理装置で
は、回転体31の回転を行うことにより、捕集部材1
3、15の位置を交互に入れ替え、捕集部材13、15
での被処理液の通流方向を変えることができるため、捕
集部材13、15に捕集された光触媒体21を処理槽3
内の被処理水1中に再分散させることができ、水処理装
置の浄化処理能力を向上することができる。
【0033】また、本実施形態では、回転体31の回転
により捕集部材13と15の位置を交互に入れ替えてい
るが、別の捕集部材13、15の移動手段、例えばスラ
イド式の移動手段などを用いることもできる。
【0034】(第3の実施形態)本発明を適用してなる
水処理装置の第2の実施形態について図4を参照して説
明する。図4は、本発明を適用してなる水処理装置の概
略構成を示す図である。なお、本実施形態では、第1及
び第2の実施形態と同一のものには同じ符号を付して説
明を省略し、第1及び第2の実施形態と相違する構成及
び特徴部などについて説明する。
【0035】本実施形態が第1及び第2の実施形態と相
違する点は、捕集部材13、15近傍に光触媒体21を
含まない被処理水1の流れを形成するための手段を備
え、また、貯留槽2の下部に処理槽3が一体的に取り付
けられた構成となっていることである。
【0036】本実施形態では、貯留槽2と処理槽3と
は、貯留槽2の上部と処理部3の底部とに連通している
管路33で連結されている。管路33には、貯留槽2と
の連通部近傍と、処理部3との連通部近傍とに、各々、
循環ポンプ35、37が設けられている。貯留槽2と処
理槽3との間の隔壁39には、2箇所に開口が形成され
ており、各々の開口の処理槽3側に捕集部材13が設置
されている。なお、捕集部材13の設置数は、2個に限
定されず、1個設置するようにしてもよいし、3個以上
設置してもよい。これは、被処理水1の処理槽3と貯留
槽2との間の循環流量などにより適宜決定すればよい。
なお、貯留槽2の上部と処理部3の底部と管路33との
連通部、または管路33内には、図示していないが、各
々、捕集部材13と同様の捕集性能を有する捕集部材が
設置されており、処理槽3の光触媒体21が、貯留槽2
に流入しないようになっている。さらに、捕集部材13
に向けて被処理水1を吹き付けるフルコーン型のスプレ
ーノズル41が、捕集部材13の下方に設置されてお
り、スプレーノズル41は、貯留槽2に連通する被処理
水供給管路43の端部に設けられている。被処理水供給
管路43には、被処理水1をスプレーノズル41へ送液
するためのポンプ45が設けられている。このように、
スプレーノズル41、被処理水供給管路43、そしてポ
ンプ45などが、捕集部材13、15近傍に光触媒体2
1を含まない被処理水1の流れを形成するための手段を
構成している。
【0037】本実施形態では、第1の実施形態と同様
に、循環ポンプ35と37の作動と停止とを交互に切り
換えることにより、被処理水1の循環方向を、処理槽3
から貯留槽2に向かう方向と貯留槽2から処理槽3に向
かう方向とで交互に切り換えている。これにより、捕集
部材13に捕集された光触媒体21を捕集部材13から
解放している。これに加えて、スプレーノズル41から
捕集部材13に向けて吹き付ける被処理水1の流れによ
り、捕集部材13近傍の被処理水1を撹拌できるので、
捕集部材13表層部を含め捕集部材13近傍に光触媒体
21が滞留するのを抑制し、さらに、光触媒体21の処
理槽3内の被処理水1中への再分散を促進している。こ
のように、捕集部材13に向けて被処理水1を吹き付け
るスプレーノズル41などを備えることで、捕集部材1
3近傍に光触媒体21が滞留し難くなり、また光触媒体
21が処理槽3内の被処理水1中に再分散され易くなる
ので、水処理装置の浄化処理能力を向上することができ
る。
【0038】また、本実施形態では、処理槽3の上部に
貯留槽2を一体的に設置した装置に被処理水1の噴出手
段を設けた場合を示したが、第1、第2の実施形態の構
成のような水処理装置にスプレーノズル41などを設け
てもよい。さらに、本実施形態では、スプレーノズル4
1は、捕集部材13に向けて被処理水1を吹き付けてい
るが、他の方向に被処理水1を吹き出すようにして、別
の方向への流れを形成することもできる。ただし、処理
槽3内の被処理液1は、捕集部材13を介して貯留槽2
へ流れているので、スプレーノズル41が捕集部材13
に向けて被処理水1を吹き付けている方が、捕集部材1
3の表層部での被処理水1の撹拌が効率的に行えるので
好ましい。
【0039】
【実施例】以下に、本発明を適用してなる第1の実施形
態、第1の実施形態の変形例、第2の実施形態、そして
第3の実施形態の水処理装置を用いて実際に水の浄化処
理を行った結果の一例を示す。
【0040】(実施例1)第1の実施形態、すなわち図
1に示すような水処理装置の処理槽3に10L、貯留槽
2に8Lの被処理水1を収容し、被処理水1中にo−ク
ロロフェノールを溶解させて1.6ppmの濃度に調整
した。光源19には、20Wノブラックライトブルーを
2本用いた。処理槽3には、光触媒体21として、酸化
チタン粒子(デグッサ社製、P25)を2g/Lになる
ように添加した。散気手段23には、空気を供給するこ
とにより気泡を発生させ、光触媒体21を懸濁した。捕
集部材13、15には、ポリテトラフルオロエチレン製
のものを用いた。循環ポンプ9、11は、各々、20L
/min.で被処理水1が貯留槽2と処理槽3とを循環
するように設定し、5分ごとに循環ポンプ9と11を交
互に作動させ、被処理水の循環方向を逆転させた。
【0041】この結果、捕集部材13、15に捕集され
た光触媒体21は、処理槽3中の被処理水1に再分散さ
れてほぼ均一に分布し、これにより、o−クロロフェノ
ールを1時間で95%以上分解することができた。ま
た、捕集部材13、15の閉塞も起こらなかった。
【0042】(実施例2)第1の実施形態の変形例、す
なわち図2に示すような水処理装置を用い実施例1と同
じo−クロロフェノールを含む被処理水の浄化処理を行
った。この結果は、実施例1とほぼ同じであった。
【0043】(実施例3)第2の実施形態、すなわち図
3に示すような水処理装置を用いてo−クロロフェノー
ルを含む被処理水の浄化処理を行った。なお、本実施例
では、被処理水1を20L/min.で一定方向に循環
させ、5分毎に回転体31を180度回転させて捕集部
材13と15の位置を交互に変えた以外は、実施例1と
同じ条件で浄化処理を行った。この結果、実施例1とほ
ぼ同等の結果が得られた。
【0044】(実施例4)第3の実施形態、すなわち図
4に示すような水処理装置を用いてo−クロロフェノー
ルを含む被処理水の浄化処理を行った。なお、本実施例
では、10分毎に循環ポンプ35と37を交互に切り換
えて作動させて被処理水の循環方向を逆転させ、スプレ
ーノズル41から捕集部材13に向けて被処理水1を噴
出した以外は、実施例1と同じ条件で浄化処理を行っ
た。この結果、実施例1よりも被処理水1の循環方向の
切り換え間隔を長くしても実施例1とほぼ同等の結果が
得られた。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、水処理装置の浄化処理
能力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる水処理装置の第1の実施
形態の概略構成を示す図である。
【図2】本発明を適用してなる水処理装置の第1の実施
形態の変形例を示す図である。
【図3】本発明を適用してなる水処理装置の第2の実施
形態の概略構成を示す図である。
【図4】本発明を適用してなる水処理装置の第3の実施
形態の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 被処理水 2 貯留槽 3 処理槽 5,7,33,43 管路 9,11,35,37 循環ポンプ 13,15 捕集部材 19 光源 21 光触媒体 23 散気管 31 回転体 41 スプレーノズル 45 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D037 AA05 AA09 AA11 AB03 AB12 AB14 AB16 BA16 CA02 CA03 CA12 4D050 AA02 AA08 AA12 AA13 AB06 AB12 AB15 AB19 AB35 BB01 BB02 BC06 BC09 BD02 BD08 CA09 CA13 CA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水を収容する槽と、該槽内に添加
    された粒子状の光触媒体と、該光触媒体に光を照射する
    光源と、前記槽に連通する前記被処理水の流路に設けら
    れた前記光触媒体の捕集部材と、前記流路に設けられた
    送液手段と、前記捕集部材を通流する前記被処理水の通
    流方向を変える手段とを備えてなる水処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理水を収容する槽と、該槽内に添加
    された粒子状の光触媒体と、該光触媒体に光を照射する
    光源と、前記槽に連通する前記被処理水の流路に設けら
    れた前記光触媒体の捕集部材と、前記流路に設けられた
    送液手段とを備えてなり、前記送液手段が前記槽内の前
    記被処理水の流れの方向を変える水処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理水を収容する槽と、該槽内に添加
    された粒子状の光触媒体と、該光触媒体に光を照射する
    光源と、前記槽への前記被処理水の流入流路と、前記槽
    からの前記被処理水の排出流路と、前記流入流路の前記
    槽への連通部に設けられた前記光触媒体の第1の捕集部
    材と、前記排出流路の前記槽への連通部に設けられた前
    記光触媒体の第2の捕集部材と、前記第1の捕集部材及
    び前記第2の捕集部材の位置を入れ替える前記第1及び
    第2の捕集部材の移動手段と、前記流入流路と前記排出
    流路の少なくとも一方に設けられた送液手段とを備えて
    なる水処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理水を収容する槽と、該槽内に添加
    された粒子状の光触媒体と、該光触媒体に光を照射する
    光源と、前記槽に連通する前記被処理水の流路に設けら
    れた前記光触媒体の捕集部材と、前記流路に設けられた
    送液手段と、前記捕集部材近傍に前記光触媒体を含まな
    い被処理水を吹き出す手段とを備えてなる水処理装置。
  5. 【請求項5】 前記捕集部材近傍に前記光触媒体を含ま
    ない被処理水を吹き出す手段を備える請求項1乃至3の
    いずれかに記載の水処理装置。
JP32413799A 1999-11-15 1999-11-15 水処理装置 Pending JP2001137845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32413799A JP2001137845A (ja) 1999-11-15 1999-11-15 水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32413799A JP2001137845A (ja) 1999-11-15 1999-11-15 水処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001137845A true JP2001137845A (ja) 2001-05-22

Family

ID=18162561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32413799A Pending JP2001137845A (ja) 1999-11-15 1999-11-15 水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001137845A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2871152A1 (fr) * 2004-06-02 2005-12-09 Laurent Bonduelle Dispositif de traitement de liquides pollues par photocatalyse
JP2017136547A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 富士通株式会社 水処理装置、水処理管理システム、及び水処理管理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2871152A1 (fr) * 2004-06-02 2005-12-09 Laurent Bonduelle Dispositif de traitement de liquides pollues par photocatalyse
JP2017136547A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 富士通株式会社 水処理装置、水処理管理システム、及び水処理管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000288560A (ja) 水の浄化処理装置及びその方法
JP2005000858A (ja) 光触媒水処理装置
KR20140134990A (ko) 광촉매 나노입자가 고정된 다공성 알루미나 멤브레인을 포함하는 수처리시스템, 이의 운전방법 및 이를 이용한 폐수의 정화방법
KR20130021173A (ko) 광촉매를 이용하는 수처리장치 및 수처리방법
JP2002059152A (ja) 水浄化システム
JPH11290848A (ja) 濾過方法及び装置
JP3527338B2 (ja) 水処理装置
JPH10249336A (ja) 光触媒を用いた水処理方法及び水処理装置
JPH0526187U (ja) 光化学反応処理を行う紫外線照射装置
KR100465923B1 (ko) 이산화티타늄(TiO2)광촉매 피복 비다공성 담체를이용한 환경정화 장치 및 그 정화방법
JP3858734B2 (ja) 水処理装置
JP2001137845A (ja) 水処理装置
KR100497546B1 (ko) 오폐수 정화처리방법 및 그 장치
JP2000237543A (ja) 光触媒装置
JP3792577B2 (ja) 光触媒を利用した水処理装置
JP2001070935A (ja) 光触媒を用いた水処理方法及び装置
KR20030034742A (ko) 자외선 조사 광촉매필터 및 이 광촉매필터를 이용한살균정수기
JPH09155160A (ja) 揮発性有機化合物の分解除去装置及び方法
JPH09103644A (ja) 揮発性有機化合物の処理装置
JP2003010653A (ja) 水処理装置
JP3878297B2 (ja) 流体浄化装置
JPH10216752A (ja) 高度水処理装置
JP2000334447A (ja) 循環水浄化滅菌装置
JP3900460B2 (ja) 水処理装置
KR102368131B1 (ko) 광촉매산화 oh라디칼수산기를 이용한 악취제거와 수질환경개선 및 여과재 재생 시스템