JP2001137608A - 精油の抽出方法および装置 - Google Patents

精油の抽出方法および装置

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JP2001137608A
JP2001137608A JP32500999A JP32500999A JP2001137608A JP 2001137608 A JP2001137608 A JP 2001137608A JP 32500999 A JP32500999 A JP 32500999A JP 32500999 A JP32500999 A JP 32500999A JP 2001137608 A JP2001137608 A JP 2001137608A
Authority
JP
Japan
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essential oil
raw material
melting point
freezing
temperature
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Pending
Application number
JP32500999A
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English (en)
Inventor
Makiko Ueda
牧子 上田
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Shikoku Research Institute Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Shikoku Research Institute Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤を使わずに低温で精油を抽出することが
できるようにする。 【解決手段】 融点が0度よりも低い精油を含む液状の
原料1を、0度から精油の融点よりも高い温度までの間
の凍結温度で凍結させ、凍結した原料1を解凍し、解凍
された原料分7と精油との比重差を利用して精油を抽出
するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶剤を使わずに
低温で精油を抽出することができるようにした精油の抽
出方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精油を含んだ原料から精油を抽出する場
合、従来は、蒸留法や溶剤抽出法などが用いられてい
る。
【0003】蒸留法は、原料を水蒸気で蒸し、蒸気と共
に出てきた芳香物質を冷却して精油のみを分離するもの
である。
【0004】また、溶剤抽出法は、原料を、揮発性を有
する溶剤に浸漬して精油を溶剤に溶解させ、その後、減
圧蒸留して溶剤を除去した後、アルコール処理して精油
を抽出するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蒸留法
では、加熱装置(または水蒸気発生装置)や、冷却装置
などが必要であり、抽出温度が高くなると加熱臭がする
ため加熱温度の制御が必要になるなどの問題がある。
【0006】また、溶剤抽出法では、抽出装置と減圧処
理装置などが必要であり、精油への溶剤の残留による品
質低下や、溶剤の排液処理が必要になるなどの問題があ
る。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、溶剤を使わずに低温で精油を抽出することので
きる精油の抽出方法および装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、融点が0度よりも
低い精油を含む液状の原料を、0度から精油の融点より
も高い温度までの間の凍結温度で凍結させ、凍結した原
料を解凍し、解凍された原料分と精油との比重差を利用
して精油を抽出することを特徴としている。
【0009】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、融点が0度よりも低い精油を含む液状の原
料を、0度から精油の融点よりも高い温度までの間の凍
結温度で凍結させ、凍結した原料を解凍することによ
り、解凍された原料分と精油との比重差を利用して精油
を抽出することができる。
【0010】これにより、加熱や溶剤を利用することな
く、高品質の精油を得ることが可能となる。
【0011】請求項2に記載された発明では、融点が0
度よりも低い精油を含む液状の原料を、0度から精油の
融点よりも高い温度までの間の凍結温度で凍結可能な冷
凍装置を備えたことを特徴としている。
【0012】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、融点が0度よりも低い精油を含む液状の原
料を、冷凍装置で0度から精油の融点よりも高い温度ま
での間の凍結温度で凍結させ、その後、凍結した原料を
解凍することにより、解凍された原料分と精油との比重
差を利用して精油を抽出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図示例と共に説明する。
【0014】図1は、この発明の実施の形態を示すもの
である。
【0015】まず、構成を説明すると、この実施の形態
のものでは、融点が0度よりも低い精油を含む液状の原
料1を用意する。この原料1には、例えば、ユズなどの
柑橘類を搾汁して果汁を取り出した後の柑橘類搾汁粕を
更に粉砕圧搾して得られた、水分を多く含むペースト状
物などを用いる。なお、水分が少ない原料1や、液状で
ない原料1を用いる場合などには、原料1に水2を添加
して液状になるようにする。
【0016】そして、液状となった原料1を収容する容
器3を設け、この容器3ごと原料1を、0度から精油の
融点よりも高い温度までの間の凍結温度で凍結可能な冷
凍装置4を設ける。
【0017】更に、必要に応じて、凍結した原料1を解
凍する解凍装置5を設ける。なお、解凍装置5の代りに
自然解凍としても良い。
【0018】なお、図1中、符号6は精油を多く含む精
油分、符号7は、精油を分離された原料分7である。
【0019】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【0020】融点が0度よりも低い精油を含む原料1を
用意し、原料1の水分が少ない場合や原料1が液状でな
い場合などには、水2を添加することにより原料1の水
分量を調整して液状にする。
【0021】この液状の原料1を容器3に収容し、冷凍
装置4で、容器3ごと原料1を水の融点である0度から
精油の融点よりも高い温度までの間の凍結温度で凍結さ
せる。例えば、ユズなどの柑橘類を搾汁して果汁を取り
出した後の柑橘類搾汁粕を更に粉砕圧搾して得られた、
水分を多く含むペースト状物を原料1とした場合、精油
としてユズ精油などのオレンジ油が得られることとなる
が、オレンジ油の主成分であるリモネンの融点が−74
度なので、上記凍結温度を0度から−74度とする。す
ると、原料1中の水分や原料分7は凍結し、精油は凍結
していない状態となる。
【0022】その後、凍結した原料1を解凍装置5で解
凍する。すると、解凍された原料分7と精油との比重差
により、上層に精油を多く含む精油分6が集められるこ
ととなる。そこで、上層をすくい下層の原料分7を廃棄
することにより、精油分6を取り出すことができる。こ
のようにして得られた精油分6は純度が低いので、必要
に応じて精油分6に対し上記凍結と解凍を繰返すことに
より、精油の純度を上げることができる。
【0023】このようにこの実施の形態によれば、加熱
や溶剤を利用することなく、必要に応じて水を添加する
のみなので、高品質の精油を得ることが可能となる。
【0024】また、原料1として、ユズなどの柑橘類を
搾汁して果汁を取り出した後の柑橘類搾汁粕を更に粉砕
圧搾して得られた、水分を多く含むペースト状物を用い
ることにより、廃物とされている柑橘類搾汁粕を有効利
用して高価なユズ精油を得ることが可能となる。このユ
ズ精油は、免疫向上、殺菌作用、消毒作用、防腐作用、
抗炎症作用、発汗作用があることが知られている。
【0025】更に、冷凍装置4のみで精油を抽出するこ
とができるので、大掛かりな装置類を不要化することが
できる。
【0026】しかも、解凍に解凍装置5を用いるように
すれば、自然解凍した場合に比べて短時間で精油を得る
ことが可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、融点が0度よりも低い精油を含む液状の原
料を、0度から精油の融点よりも高い温度までの間の凍
結温度で凍結させ、凍結した原料を解凍することによ
り、解凍された原料分と精油との比重差を利用して精油
を抽出することができる。
【0028】これにより、加熱や溶剤を利用することな
く、高品質の精油を得ることが可能となる。
【0029】請求項2の発明によれば、融点が0度より
も低い精油を含む液状の原料を、冷凍装置で0度から精
油の融点よりも高い温度までの間の凍結温度で凍結さ
せ、その後、凍結した原料を解凍することにより、解凍
された原料分と精油との比重差を利用して精油を抽出す
ることができる、という実用上有益な効果を発揮し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の処理工程図である。
【符号の説明】
1 原料 4 冷凍装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が0度よりも低い精油を含む液状の原
    料を、0度から精油の融点よりも高い温度までの間の凍
    結温度で凍結させ、凍結した原料を解凍し、解凍された
    原料分と精油との比重差を利用して精油を抽出すること
    を特徴とする精油の抽出方法。
  2. 【請求項2】融点が0度よりも低い精油を含む液状の原
    料を、0度から精油の融点よりも高い温度までの間の凍
    結温度で凍結可能な冷凍装置を備えたことを特徴とする
    精油の抽出装置。
JP32500999A 1999-11-16 1999-11-16 精油の抽出方法および装置 Pending JP2001137608A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002371295A (ja) * 2001-04-09 2002-12-26 Shikoku Res Inst Inc 植物の処理方法及び処理粉末
CN111534379A (zh) * 2020-04-02 2020-08-14 涟源康麓生物科技有限公司 玳玳花、叶、果精油的提取方法和设备

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