JP2001137592A - 洗濯機 - Google Patents
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- JP2001137592A JP2001137592A JP32718499A JP32718499A JP2001137592A JP 2001137592 A JP2001137592 A JP 2001137592A JP 32718499 A JP32718499 A JP 32718499A JP 32718499 A JP32718499 A JP 32718499A JP 2001137592 A JP2001137592 A JP 2001137592A
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- dewatering tub
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Abstract
(57)【要約】
【課題】モータの回転数により間接的に洗濯脱水槽4の
回転数を検知するやり方に代えて、新規な洗濯脱水槽4
の回転数検知機構の実現が望まれていた。 【解決手段】洗濯脱水槽4を吊り下げる吊り棒3と機枠
1との連結部である吊り棒受け金具15に、圧力センサ
40を設ける。圧力センサ40は、吊り棒3によって加
えられる圧力変化に応じて、インダクタンスが変化す
る。圧力センサ40から出力されるインダクタンス変化
は、L−F変換回路45において周波数信号に変換さ
れ、制御部46へ与えられる。制御部46では、ROM
48に設定されたタイマ値−周波数の換算テーブルに基
づき、演算部47において連続的な周波数が求められ、
その周波数から洗濯脱水槽4の回転数が算出される。 【効果】圧力センサ40の出力は、洗濯脱水槽4の重量
検知に用いることができるとともに、上述のように、洗
濯脱水槽4の回転数検知にも用いることができる。
回転数を検知するやり方に代えて、新規な洗濯脱水槽4
の回転数検知機構の実現が望まれていた。 【解決手段】洗濯脱水槽4を吊り下げる吊り棒3と機枠
1との連結部である吊り棒受け金具15に、圧力センサ
40を設ける。圧力センサ40は、吊り棒3によって加
えられる圧力変化に応じて、インダクタンスが変化す
る。圧力センサ40から出力されるインダクタンス変化
は、L−F変換回路45において周波数信号に変換さ
れ、制御部46へ与えられる。制御部46では、ROM
48に設定されたタイマ値−周波数の換算テーブルに基
づき、演算部47において連続的な周波数が求められ、
その周波数から洗濯脱水槽4の回転数が算出される。 【効果】圧力センサ40の出力は、洗濯脱水槽4の重量
検知に用いることができるとともに、上述のように、洗
濯脱水槽4の回転数検知にも用いることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗濯機に関し、
特に、洗濯槽と脱水槽が共通にされたいわゆる全自動型
の洗濯機に関する。さらに詳細には、洗濯機における新
規な洗濯脱水槽のための回転数検知機構に関する。
特に、洗濯槽と脱水槽が共通にされたいわゆる全自動型
の洗濯機に関する。さらに詳細には、洗濯機における新
規な洗濯脱水槽のための回転数検知機構に関する。
【0002】
【従来の技術】60Hz地域および50Hz地域の両地
域において、同じ電気洗濯機を使用する場合は、脱水時
における洗濯脱水槽の回転数が異なり、脱水率に違いが
発生する。そこで、脱水率の悪い50Hz地域に合わせ
て洗濯機のモータを選定すると、60Hz地域では、脱
水時に洗濯脱水槽の回転数が上がり過ぎて、振動や騒音
が増え、さらには効率が悪くなる場合もある。
域において、同じ電気洗濯機を使用する場合は、脱水時
における洗濯脱水槽の回転数が異なり、脱水率に違いが
発生する。そこで、脱水率の悪い50Hz地域に合わせ
て洗濯機のモータを選定すると、60Hz地域では、脱
水時に洗濯脱水槽の回転数が上がり過ぎて、振動や騒音
が増え、さらには効率が悪くなる場合もある。
【0003】そこで、従来より、モータの回転数をモニ
タしてインバータ制御や位相制御等により回転数を抑え
て、電源周波数が変わっても回転数を揃えることが行わ
れている。一例としては、モータにホール素子を配置
し、ホール素子からの信号を利用して、モータの回転数
を検知し、それを洗濯脱水槽の回転数に換算して間接的
に洗濯脱水槽の回転数を検知するという方法が公知であ
る。しかし、この方法では、モータの回転数を検知する
ために特別にホール素子を設ける必要があり、コストア
ップになるという課題があった。
タしてインバータ制御や位相制御等により回転数を抑え
て、電源周波数が変わっても回転数を揃えることが行わ
れている。一例としては、モータにホール素子を配置
し、ホール素子からの信号を利用して、モータの回転数
を検知し、それを洗濯脱水槽の回転数に換算して間接的
に洗濯脱水槽の回転数を検知するという方法が公知であ
る。しかし、この方法では、モータの回転数を検知する
ために特別にホール素子を設ける必要があり、コストア
ップになるという課題があった。
【0004】一方、昨今の低価格商品を製造するという
いわゆるコストダウンの傾向により、洗濯脱水槽のブレ
ーキ機構を省略した洗濯機が作られている。このような
洗濯機では、モータにホール素子が設けられていないの
で、洗濯脱水槽が脱水運転後、それが停止した時点を正
確に検知することができない。このため、安全上の配慮
から、脱水運転により洗濯脱水槽が停止したと思われた
後も、暫くの間洗濯物投入用の蓋を開けることができな
くなっているものもある。
いわゆるコストダウンの傾向により、洗濯脱水槽のブレ
ーキ機構を省略した洗濯機が作られている。このような
洗濯機では、モータにホール素子が設けられていないの
で、洗濯脱水槽が脱水運転後、それが停止した時点を正
確に検知することができない。このため、安全上の配慮
から、脱水運転により洗濯脱水槽が停止したと思われた
後も、暫くの間洗濯物投入用の蓋を開けることができな
くなっているものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、かかる背
景のもとになされたもので、従来にない新規な洗濯脱水
槽の回転数検知機構を実現するということを課題として
いる。この発明は、洗濯脱水槽の回転数を検知するため
の新規な回転数検知機構を有する洗濯機を提供すること
を目的とする。またこの発明は、洗濯脱水槽の重量を検
知する圧力センサの出力に基づいて、洗濯脱水槽の回転
数を検知する機能を備えた洗濯機を提供することを目的
とする。
景のもとになされたもので、従来にない新規な洗濯脱水
槽の回転数検知機構を実現するということを課題として
いる。この発明は、洗濯脱水槽の回転数を検知するため
の新規な回転数検知機構を有する洗濯機を提供すること
を目的とする。またこの発明は、洗濯脱水槽の重量を検
知する圧力センサの出力に基づいて、洗濯脱水槽の回転
数を検知する機能を備えた洗濯機を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1記載の発明は、洗濯脱水槽と、洗濯脱水槽を取り囲む
ケーシングと、洗濯脱水槽がケーシング内で吊り下げ状
態になるように、上端側がケーシングに連結され、下端
側が洗濯脱水槽に連結された吊り棒とを有する洗濯機に
おいて、前記吊り棒とケーシングとの連結部または吊り
棒と洗濯脱水槽との連結部に設置され、吊り棒によって
加えられる圧力変化に応じた所定の信号を出力する圧力
センサと、この圧力センサから出力される前記所定の信
号の変化周期に基づいて、前記洗濯脱水槽の回転数を検
知する回転数検知回路と、を含むことを特徴とする洗濯
機である。
1記載の発明は、洗濯脱水槽と、洗濯脱水槽を取り囲む
ケーシングと、洗濯脱水槽がケーシング内で吊り下げ状
態になるように、上端側がケーシングに連結され、下端
側が洗濯脱水槽に連結された吊り棒とを有する洗濯機に
おいて、前記吊り棒とケーシングとの連結部または吊り
棒と洗濯脱水槽との連結部に設置され、吊り棒によって
加えられる圧力変化に応じた所定の信号を出力する圧力
センサと、この圧力センサから出力される前記所定の信
号の変化周期に基づいて、前記洗濯脱水槽の回転数を検
知する回転数検知回路と、を含むことを特徴とする洗濯
機である。
【0007】請求項2記載の発明は、前記圧力センサ
は、加えられる圧力変化によりインダクタンスが変化す
る磁歪センサであることを特徴とする、請求項1記載の
洗濯機である。請求項3記載の発明は、前記回転数検知
回路は、前記磁歪センサから出力されるインダクタンス
変化を周波数に変換し、当該周波数の変化周期に基づい
て洗濯脱水槽の回転数を検知することを特徴とする、請
求項2記載の洗濯機である。
は、加えられる圧力変化によりインダクタンスが変化す
る磁歪センサであることを特徴とする、請求項1記載の
洗濯機である。請求項3記載の発明は、前記回転数検知
回路は、前記磁歪センサから出力されるインダクタンス
変化を周波数に変換し、当該周波数の変化周期に基づい
て洗濯脱水槽の回転数を検知することを特徴とする、請
求項2記載の洗濯機である。
【0008】請求項4記載の発明は、前記回転数検知回
路は、前記磁歪センサから出力されるインダクタンス変
化を電圧に変換し、当該電圧の変化周期に基づいて洗濯
脱水槽の回転数を検知することを特徴とする、請求項2
記載の洗濯機である。請求項5記載の発明は、前記回転
数検知回路は、洗濯脱水槽が脱水運転後、その回転数低
下をモニタすることにより、洗濯脱水槽の回転が停止し
たことを検知する機能を含むことを特徴とする、請求項
1ないし4のいずれかに記載の洗濯機である。
路は、前記磁歪センサから出力されるインダクタンス変
化を電圧に変換し、当該電圧の変化周期に基づいて洗濯
脱水槽の回転数を検知することを特徴とする、請求項2
記載の洗濯機である。請求項5記載の発明は、前記回転
数検知回路は、洗濯脱水槽が脱水運転後、その回転数低
下をモニタすることにより、洗濯脱水槽の回転が停止し
たことを検知する機能を含むことを特徴とする、請求項
1ないし4のいずれかに記載の洗濯機である。
【0009】請求項6記載の発明は、前記回転数検知回
路は、洗濯脱水槽が脱水運転のために回転を開始する前
の前記圧力センサからの所定の信号の変化を基準にし
て、脱水運転後の洗濯脱水槽の回転停止を判別すること
を特徴とする、請求項5記載の洗濯機である。洗濯脱水
槽が回転すると、その回転に応じて各吊り棒連結部にか
かる圧力に変化が起こる。そこで圧力センサによってそ
の圧力変化に応じた所定の信号が出力されるようにし、
その所定の信号を洗濯脱水槽の回転数検知に必要な信号
に変換したり、信号処理をする。その結果、所定の信号
の変化周期に基づいて、洗濯脱水槽の回転数が検知でき
る。
路は、洗濯脱水槽が脱水運転のために回転を開始する前
の前記圧力センサからの所定の信号の変化を基準にし
て、脱水運転後の洗濯脱水槽の回転停止を判別すること
を特徴とする、請求項5記載の洗濯機である。洗濯脱水
槽が回転すると、その回転に応じて各吊り棒連結部にか
かる圧力に変化が起こる。そこで圧力センサによってそ
の圧力変化に応じた所定の信号が出力されるようにし、
その所定の信号を洗濯脱水槽の回転数検知に必要な信号
に変換したり、信号処理をする。その結果、所定の信号
の変化周期に基づいて、洗濯脱水槽の回転数が検知でき
る。
【0010】圧力センサから出力される所定の信号の変
化周期に基づいて、洗濯脱水槽の回転数を検知するやり
方であるから、たとえば信号の山および谷の時間間隔よ
り逆算して回転数を求めることになる。また、洗濯脱水
槽の停止を検知する場合は、信号の変化がなくなり、信
号の山および谷の区別がなくなった場合に停止と判別で
きる。圧力センサとしては、請求項2記載のように、加
えられる圧力変化によりインダクタンスが変化する磁歪
センサを用いることができる。また、圧力センサとてし
ては、加えられる圧力変化により容量が変化するセンサ
を用いることもできる。
化周期に基づいて、洗濯脱水槽の回転数を検知するやり
方であるから、たとえば信号の山および谷の時間間隔よ
り逆算して回転数を求めることになる。また、洗濯脱水
槽の停止を検知する場合は、信号の変化がなくなり、信
号の山および谷の区別がなくなった場合に停止と判別で
きる。圧力センサとしては、請求項2記載のように、加
えられる圧力変化によりインダクタンスが変化する磁歪
センサを用いることができる。また、圧力センサとてし
ては、加えられる圧力変化により容量が変化するセンサ
を用いることもできる。
【0011】磁歪センサを使用した場合に、請求項3記
載のように、磁歪センサから出力されるインダクタンス
変化を周波数に変換し、その周波数の変化周期に基づい
て洗濯脱水槽の回転数を検知することができる。また、
磁歪センサから出力されるインダクタンス変化は、請求
項4記載のように、電圧に変換し、その電圧の変化周期
に基づいて洗濯脱水槽の回転数を検知することもでき
る。
載のように、磁歪センサから出力されるインダクタンス
変化を周波数に変換し、その周波数の変化周期に基づい
て洗濯脱水槽の回転数を検知することができる。また、
磁歪センサから出力されるインダクタンス変化は、請求
項4記載のように、電圧に変換し、その電圧の変化周期
に基づいて洗濯脱水槽の回転数を検知することもでき
る。
【0012】また、圧力センサ、たとえば磁歪センサか
らの出力変化がなくなったときには、洗濯脱水槽の回転
が停止したことを検知することができる。この場合にお
いて、請求項6記載のように、洗濯脱水槽が停止してい
る状態の圧力センサの出力を予め基準として検知し、洗
濯脱水槽が脱水運転後、その回転数が低下していく場合
に、その信号をモニタして、モニタした信号を予め検知
していた停止時の基準信号と比較することによって、洗
濯脱水槽の回転停止を判別するようにすれば、正確な判
別が行える。
らの出力変化がなくなったときには、洗濯脱水槽の回転
が停止したことを検知することができる。この場合にお
いて、請求項6記載のように、洗濯脱水槽が停止してい
る状態の圧力センサの出力を予め基準として検知し、洗
濯脱水槽が脱水運転後、その回転数が低下していく場合
に、その信号をモニタして、モニタした信号を予め検知
していた停止時の基準信号と比較することによって、洗
濯脱水槽の回転停止を判別するようにすれば、正確な判
別が行える。
【0013】以上のように、吊り棒に生じる圧力変化を
出力する圧力センサを用いることにより、従来にない、
新規な構成の洗濯脱水槽の回転数検知機構を得ることが
できる。吊り棒により生じる圧力変化は、すなわち洗濯
脱水槽の重量変化に比例しているわけであるから、圧力
センサの出力は、洗濯脱水槽の回転数検知のみならず、
洗濯脱水槽の重量検知にも使用することができる。つま
り共通の圧力センサを利用して、洗濯脱水槽に収容され
た洗濯物の量(重量)や水量(水位)の検知を行うこと
ができるとともに、洗濯脱水槽の回転数も併せて検知す
ることができる。よってセンサの数が少なく、安価な洗
濯機を構成することが可能である。
出力する圧力センサを用いることにより、従来にない、
新規な構成の洗濯脱水槽の回転数検知機構を得ることが
できる。吊り棒により生じる圧力変化は、すなわち洗濯
脱水槽の重量変化に比例しているわけであるから、圧力
センサの出力は、洗濯脱水槽の回転数検知のみならず、
洗濯脱水槽の重量検知にも使用することができる。つま
り共通の圧力センサを利用して、洗濯脱水槽に収容され
た洗濯物の量(重量)や水量(水位)の検知を行うこと
ができるとともに、洗濯脱水槽の回転数も併せて検知す
ることができる。よってセンサの数が少なく、安価な洗
濯機を構成することが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下には、この発明の一実施形態
について具体的に説明をする。まず、この実施形態にお
ける特徴について概説する。洗濯機において、洗濯脱水
槽が回転すると、その回転に応じて各吊り棒支持部にか
かる圧力変化が起こる。この各吊り棒支持部にかかる圧
力変化は、洗濯脱水槽の回転角度に応じて発生するた
め、洗濯脱水槽が1回転すると、圧力変化が山と谷を持
つ1周期を描く。この圧力変化の周期を求めると、逆算
により、洗濯脱水槽の回転数が求まる。
について具体的に説明をする。まず、この実施形態にお
ける特徴について概説する。洗濯機において、洗濯脱水
槽が回転すると、その回転に応じて各吊り棒支持部にか
かる圧力変化が起こる。この各吊り棒支持部にかかる圧
力変化は、洗濯脱水槽の回転角度に応じて発生するた
め、洗濯脱水槽が1回転すると、圧力変化が山と谷を持
つ1周期を描く。この圧力変化の周期を求めると、逆算
により、洗濯脱水槽の回転数が求まる。
【0015】そこで、荷重の変化によりインダクタンス
の変化する磁歪センサを吊り棒支持部に配置して、磁歪
センサのインダクタンス変化をLC等の発振回路によっ
て周波数に変換し、これをCPUに取り込んで、周波数
に換算する。この換算した周波数の増減の山および谷を
示す時の時間間隔より、洗濯脱水槽の回転数を読取るこ
とができる。以下、具体的に説明する。図1は、この発
明の一実施形態にかかる洗濯機の構成を示す側面断面図
である。洗濯機の機枠1の内部には、外槽2が4本(図
1では2本のみが示されている)の吊り棒3により吊支
されており、外槽2の内部には周壁に多数の脱水孔を有
する洗濯脱水槽4が支軸5を中心に回転自在に軸支され
ている。洗濯脱水槽4の底部には、洗濯物を攪拌するた
めのパルセータ6が配置されている。外槽2の下面に取
り付けられたモータ7の回転動力が、モータプーリ8、
ベルト9、主プーリ10および動力切換機構11を介し
て、洗濯脱水槽4およびパルセータ6へ伝達される。
の変化する磁歪センサを吊り棒支持部に配置して、磁歪
センサのインダクタンス変化をLC等の発振回路によっ
て周波数に変換し、これをCPUに取り込んで、周波数
に換算する。この換算した周波数の増減の山および谷を
示す時の時間間隔より、洗濯脱水槽の回転数を読取るこ
とができる。以下、具体的に説明する。図1は、この発
明の一実施形態にかかる洗濯機の構成を示す側面断面図
である。洗濯機の機枠1の内部には、外槽2が4本(図
1では2本のみが示されている)の吊り棒3により吊支
されており、外槽2の内部には周壁に多数の脱水孔を有
する洗濯脱水槽4が支軸5を中心に回転自在に軸支され
ている。洗濯脱水槽4の底部には、洗濯物を攪拌するた
めのパルセータ6が配置されている。外槽2の下面に取
り付けられたモータ7の回転動力が、モータプーリ8、
ベルト9、主プーリ10および動力切換機構11を介し
て、洗濯脱水槽4およびパルセータ6へ伝達される。
【0016】吊り棒3の下端部には、外槽2の底壁より
外側に張り出した取付片12を貫通し、その先端には圧
縮コイルばねを備えた防振体13が設けられている。そ
のコイルばねの上端は取付片12に固着されており、外
槽2の荷重が取付片12を介して防振体13に加わる
と、コイルばねが伸縮して外槽2の振動を吸収する。一
方、吊り棒3の上端部は、機枠1から内側に張り出した
取付片14に固定された吊り棒受け金具15でもって上
下方向に移動自在に保持されている。4個の吊り棒受け
金具15のうちの1個には、吊り棒3にかかる荷重を受
けるように圧力センサ40が設けられている。
外側に張り出した取付片12を貫通し、その先端には圧
縮コイルばねを備えた防振体13が設けられている。そ
のコイルばねの上端は取付片12に固着されており、外
槽2の荷重が取付片12を介して防振体13に加わる
と、コイルばねが伸縮して外槽2の振動を吸収する。一
方、吊り棒3の上端部は、機枠1から内側に張り出した
取付片14に固定された吊り棒受け金具15でもって上
下方向に移動自在に保持されている。4個の吊り棒受け
金具15のうちの1個には、吊り棒3にかかる荷重を受
けるように圧力センサ40が設けられている。
【0017】機枠1の上部後方には、給水機構として、
その途中に給水バルブ50が設けられた水道水供給管1
7が配置されている。水道水供給管17を通して外部か
ら供給された水は、洗剤容器および柔軟仕上げ剤容器を
備える注水口20から、洗濯脱水槽4内へと注水され
る。また、外槽2の底部には、排水口21が設けられ、
排水バルブ22および排水路23を介して起立自在な排
水ホース24に連なっている。排水バルブ22にはトル
クモータが付設されており、該トルクモータが駆動され
ると2段階にワイヤを引っ張るようになっている。すな
わち、トルクモータによりワイヤが途中まで引っ張られ
ると、動力切換え機構11内のクラッチ(図示せず)が
駆動されて洗濯脱水槽4とパルセータ6とが連結される
とともに、ブレーキ(図示せず)が解除される。このと
きには、排水バルブ22は閉塞状態に維持される。さら
にワイヤが引っ張られると、排水バルブ22が開放す
る。これにより、排水バルブ22の閉塞時には、ワイヤ
の引張状態に応じて、パルセータ6のみが回転する場合
と、洗濯脱水槽4とパルセータ6とが一体として回転す
る場合とがあり、排水バルブ22の開放時には、洗濯脱
水槽4とパルセータ6とが一体として回転する。
その途中に給水バルブ50が設けられた水道水供給管1
7が配置されている。水道水供給管17を通して外部か
ら供給された水は、洗剤容器および柔軟仕上げ剤容器を
備える注水口20から、洗濯脱水槽4内へと注水され
る。また、外槽2の底部には、排水口21が設けられ、
排水バルブ22および排水路23を介して起立自在な排
水ホース24に連なっている。排水バルブ22にはトル
クモータが付設されており、該トルクモータが駆動され
ると2段階にワイヤを引っ張るようになっている。すな
わち、トルクモータによりワイヤが途中まで引っ張られ
ると、動力切換え機構11内のクラッチ(図示せず)が
駆動されて洗濯脱水槽4とパルセータ6とが連結される
とともに、ブレーキ(図示せず)が解除される。このと
きには、排水バルブ22は閉塞状態に維持される。さら
にワイヤが引っ張られると、排水バルブ22が開放す
る。これにより、排水バルブ22の閉塞時には、ワイヤ
の引張状態に応じて、パルセータ6のみが回転する場合
と、洗濯脱水槽4とパルセータ6とが一体として回転す
る場合とがあり、排水バルブ22の開放時には、洗濯脱
水槽4とパルセータ6とが一体として回転する。
【0018】図2は、圧力センサ40の一例を示す縦断
面図である。圧力センサ40は、円柱形状の超磁歪素子
41と、超磁歪素子41の周囲に巻回されたコイル42
と、コイル42を取り囲む有底円筒形状のケース43
と、超磁歪素子41の上端面に密着してケース43の開
口端面から突出して設けられた受圧部44とを有してな
る。超磁歪素子41は、機械的な圧縮、伸長、捻り等の
外荷重を受けて変形すると、その力の速度や大きさに応
じて磁気特性が変化する素子である。すなわち、この圧
力センサ40では、たとえば図2に示すように、受圧部
44に外荷重を受け、受圧部44を介して超磁歪素子4
1の上端面に圧力が加わると、コイル42の自己インダ
クタンスが変化する。
面図である。圧力センサ40は、円柱形状の超磁歪素子
41と、超磁歪素子41の周囲に巻回されたコイル42
と、コイル42を取り囲む有底円筒形状のケース43
と、超磁歪素子41の上端面に密着してケース43の開
口端面から突出して設けられた受圧部44とを有してな
る。超磁歪素子41は、機械的な圧縮、伸長、捻り等の
外荷重を受けて変形すると、その力の速度や大きさに応
じて磁気特性が変化する素子である。すなわち、この圧
力センサ40では、たとえば図2に示すように、受圧部
44に外荷重を受け、受圧部44を介して超磁歪素子4
1の上端面に圧力が加わると、コイル42の自己インダ
クタンスが変化する。
【0019】図3は、圧力センサ40における外荷重の
大きさとインダクタンスとの関係の一例を示すグラフで
ある。図3に明らかなように、この圧力センサ40は外
荷重が小さい領域ほど同一外荷重変化量に対するインダ
クタンスの変化量が大きい。つまり検知感度が高いとい
う特性を有している。この実施形態にかかる洗濯機で
は、圧力センサ40は吊り棒3により懸垂支持される外
槽2やその内側の洗濯脱水槽4等の重量により外荷重を
受け、洗濯脱水槽4に洗濯物が収容されたり、さらに外
槽2内に水が貯留されたりすると、その洗濯物や水の重
量の分だけ外荷重が増加する。
大きさとインダクタンスとの関係の一例を示すグラフで
ある。図3に明らかなように、この圧力センサ40は外
荷重が小さい領域ほど同一外荷重変化量に対するインダ
クタンスの変化量が大きい。つまり検知感度が高いとい
う特性を有している。この実施形態にかかる洗濯機で
は、圧力センサ40は吊り棒3により懸垂支持される外
槽2やその内側の洗濯脱水槽4等の重量により外荷重を
受け、洗濯脱水槽4に洗濯物が収容されたり、さらに外
槽2内に水が貯留されたりすると、その洗濯物や水の重
量の分だけ外荷重が増加する。
【0020】図3に示すように、圧力センサ40の検知
感度は、緻密に重量を検知することが要求される洗濯物
の量(つまり負荷量)の検知領域において相対的に高
く、大まかに重量を検知できさえすればよい水重量検知
領域において相対的に低くなる。すなわち、この圧力セ
ンサ40の検知感度は、目的とする重量の検知に適合し
たものとなっている。従って、圧力センサ40の出力に
基づき、洗濯脱水槽4内に収容された洗濯物の量を正し
く判別することができる。また、洗濯物が入れられた後
に、洗濯脱水槽4に水が供給されたとき、その供給され
た水の重量を検知できるから、洗濯脱水槽4内における
水位を圧力センサ40の出力に基づいて判別することが
可能である。
感度は、緻密に重量を検知することが要求される洗濯物
の量(つまり負荷量)の検知領域において相対的に高
く、大まかに重量を検知できさえすればよい水重量検知
領域において相対的に低くなる。すなわち、この圧力セ
ンサ40の検知感度は、目的とする重量の検知に適合し
たものとなっている。従って、圧力センサ40の出力に
基づき、洗濯脱水槽4内に収容された洗濯物の量を正し
く判別することができる。また、洗濯物が入れられた後
に、洗濯脱水槽4に水が供給されたとき、その供給され
た水の重量を検知できるから、洗濯脱水槽4内における
水位を圧力センサ40の出力に基づいて判別することが
可能である。
【0021】この発明では、上記圧力センサ40の出力
を、洗濯物の量や洗濯脱水槽4内の水量検知に用いるだ
けでなく、以下に詳述するように、洗濯脱水槽4の回転
数検知に利用することが特徴である。図4は、この洗濯
機における洗濯脱水槽4の回転数検知および停止検知の
ための電気系回路構成ブロック図である。圧力センサ4
0としての磁歪センサから出力されるインダクタンスお
よびその変化は、LC等の発振回路等によりインダクタ
ンスを周波数に信号変換するL−F変換回路45に与え
られる。L−F変換回路45で変換された周波数信号
は、制御部46へ与えられる。制御部46は、CPU等
で構成された演算部47、制御プログラム等が記憶され
たROM48、制御処理時に必要なデータ等が書込まれ
るRAM49等により構成されている。演算部47に
は、割込機能付イベントカウンタ、タイマ、基準クロッ
ク等が含まれており、入力される周波数信号を連続的に
周波数に換算し、その周波数から洗濯脱水槽4の回転数
の割り出し等の演算を行う。ROM48には、イベント
カウンタの割込毎にタイマの値を周波数に換算するため
のデータが内蔵されている。
を、洗濯物の量や洗濯脱水槽4内の水量検知に用いるだ
けでなく、以下に詳述するように、洗濯脱水槽4の回転
数検知に利用することが特徴である。図4は、この洗濯
機における洗濯脱水槽4の回転数検知および停止検知の
ための電気系回路構成ブロック図である。圧力センサ4
0としての磁歪センサから出力されるインダクタンスお
よびその変化は、LC等の発振回路等によりインダクタ
ンスを周波数に信号変換するL−F変換回路45に与え
られる。L−F変換回路45で変換された周波数信号
は、制御部46へ与えられる。制御部46は、CPU等
で構成された演算部47、制御プログラム等が記憶され
たROM48、制御処理時に必要なデータ等が書込まれ
るRAM49等により構成されている。演算部47に
は、割込機能付イベントカウンタ、タイマ、基準クロッ
ク等が含まれており、入力される周波数信号を連続的に
周波数に換算し、その周波数から洗濯脱水槽4の回転数
の割り出し等の演算を行う。ROM48には、イベント
カウンタの割込毎にタイマの値を周波数に換算するため
のデータが内蔵されている。
【0022】次に、図5および図6のフローチャートの
流れに従って、図4の回路によって行われる脱水時にお
ける洗濯脱水槽4の回転数を検知する仕方について説明
をする。図5は、演算部47において行われる周波数信
号を連続的に周波数に換算するための周波数測定制御の
フローチャートを示している。まず、イベントカウンタ
の割込がかかるまでのパルス入力数を「10」に設定し
(ステップS1)、12bitタイマのカウントアップ
間隔の基準クロックを「1μs」に設定する(ステップ
S2)。その後、イベントカウンタ割込許可とイベント
カウンタのカウントダウンスタートおよび12bitタ
イマのカウントアップを行って周波数測定を始める(ス
テップS3)。
流れに従って、図4の回路によって行われる脱水時にお
ける洗濯脱水槽4の回転数を検知する仕方について説明
をする。図5は、演算部47において行われる周波数信
号を連続的に周波数に換算するための周波数測定制御の
フローチャートを示している。まず、イベントカウンタ
の割込がかかるまでのパルス入力数を「10」に設定し
(ステップS1)、12bitタイマのカウントアップ
間隔の基準クロックを「1μs」に設定する(ステップ
S2)。その後、イベントカウンタ割込許可とイベント
カウンタのカウントダウンスタートおよび12bitタ
イマのカウントアップを行って周波数測定を始める(ス
テップS3)。
【0023】L−F変換回路45より出力される周波数
信号パルスが入力される毎に、イベントカウンタはカウ
ントダウンを行い、1μs時間が経過する毎に、12b
itタイマはカウントアップを続ける。周波数信号パル
スが10パルス入力されると、イベントカウンタは
「0」になり、割込処理に入る(ステップS4,S
5)。割込処理では、12bitタイマのタイマ値よ
り、ROM48に予め設定されているデータテーブルに
基づいて、周波数が求められる。
信号パルスが入力される毎に、イベントカウンタはカウ
ントダウンを行い、1μs時間が経過する毎に、12b
itタイマはカウントアップを続ける。周波数信号パル
スが10パルス入力されると、イベントカウンタは
「0」になり、割込処理に入る(ステップS4,S
5)。割込処理では、12bitタイマのタイマ値よ
り、ROM48に予め設定されているデータテーブルに
基づいて、周波数が求められる。
【0024】図7に、ROM48に設定されているデー
タテーブルの一部を例示する。図7に示すように、RO
M48のデータテーブルには、タイマ値と、その換算周
波数[Hz]とが設定されている。よって、この設定デ
ータにより、12bitタイマのタイマ値から周波数が
求められる(ステップS6,S7)。そして以後、ステ
ップS1からの処理が繰り返される。このようにして、
L−F変換回路48から出力される周波数信号は、演算
部47にて連続的に周波数に換算される。
タテーブルの一部を例示する。図7に示すように、RO
M48のデータテーブルには、タイマ値と、その換算周
波数[Hz]とが設定されている。よって、この設定デ
ータにより、12bitタイマのタイマ値から周波数が
求められる(ステップS6,S7)。そして以後、ステ
ップS1からの処理が繰り返される。このようにして、
L−F変換回路48から出力される周波数信号は、演算
部47にて連続的に周波数に換算される。
【0025】図6は、洗濯脱水槽4の回転数検知および
停止検知のための制御内容を示すフローチャートであ
る。脱水運転モードに入り、脱水運転が開始されると
(ステップS1)、直ちに洗濯脱水槽4が回転されるわ
けではなく、停止時の周波数の読取りのために5秒間待
機される。すなわち、5秒タイマをスタートさせる(ス
テップS12)とともに、L−F変換回路45より出力
される周波数信号を連続的に周波数に換算するという、
図5において説明した周波数測定のサブルーチンが実行
される(ステップS13)。
停止検知のための制御内容を示すフローチャートであ
る。脱水運転モードに入り、脱水運転が開始されると
(ステップS1)、直ちに洗濯脱水槽4が回転されるわ
けではなく、停止時の周波数の読取りのために5秒間待
機される。すなわち、5秒タイマをスタートさせる(ス
テップS12)とともに、L−F変換回路45より出力
される周波数信号を連続的に周波数に換算するという、
図5において説明した周波数測定のサブルーチンが実行
される(ステップS13)。
【0026】そして洗濯脱水槽4が停止した状態の5秒
間における周波数変動を読取り、その間の最大周波数f
(max)、最小周波数f(min)ならびにその偏差
f(dif)=f(max)−f(min)を求める。
さらに、洗濯脱水槽4の停止時の条件として、偏差にマ
ージン周波数を加えたf(dif)+2[Hz]を求め
て、洗濯脱水槽4の停止時の周波数変動幅を決定する
(ステップS14,S15,S16)。
間における周波数変動を読取り、その間の最大周波数f
(max)、最小周波数f(min)ならびにその偏差
f(dif)=f(max)−f(min)を求める。
さらに、洗濯脱水槽4の停止時の条件として、偏差にマ
ージン周波数を加えたf(dif)+2[Hz]を求め
て、洗濯脱水槽4の停止時の周波数変動幅を決定する
(ステップS14,S15,S16)。
【0027】その後、洗濯脱水槽4の回転をスタート
し、同時に5秒タイマもスタートする。そしてステップ
S13で説明したように、周波数測定のサブルーチンの
処理結果から、洗濯脱水槽4の回転により、L−F変換
回路45から出力される周波数信号に基づいて得られた
連続的な周波数から、その増減ピークを検出する(ステ
ップS19)。すなわち、周波数が増加するときのピー
クや、周波数が減少するときのピークを検出し、そのピ
ークを検出した場合には(ステップS20でYES)、
ピークの時間間隔t(peak)を抽出し(ステップS
22)、洗濯脱水槽の回転数F[rpm]を演算により
求める(ステップS23)。
し、同時に5秒タイマもスタートする。そしてステップ
S13で説明したように、周波数測定のサブルーチンの
処理結果から、洗濯脱水槽4の回転により、L−F変換
回路45から出力される周波数信号に基づいて得られた
連続的な周波数から、その増減ピークを検出する(ステ
ップS19)。すなわち、周波数が増加するときのピー
クや、周波数が減少するときのピークを検出し、そのピ
ークを検出した場合には(ステップS20でYES)、
ピークの時間間隔t(peak)を抽出し(ステップS
22)、洗濯脱水槽の回転数F[rpm]を演算により
求める(ステップS23)。
【0028】ピークの山と山の間隔または谷と谷の間隔
をt(peak)とすると、回転数Fを求める演算式
は、次式(1)で表わされる。 F[rpm]=1/(t(peak)×10-3)×60 …(1) 図8に、洗濯脱水槽4の回転数検知の一例を示す。図8
においては、ピーク時間間隔が約66.7msであり、
上記演算式(1)より、洗濯脱水槽4の回転数が約90
0[rpm]と算出できる。
をt(peak)とすると、回転数Fを求める演算式
は、次式(1)で表わされる。 F[rpm]=1/(t(peak)×10-3)×60 …(1) 図8に、洗濯脱水槽4の回転数検知の一例を示す。図8
においては、ピーク時間間隔が約66.7msであり、
上記演算式(1)より、洗濯脱水槽4の回転数が約90
0[rpm]と算出できる。
【0029】図6に戻って、上述のようにして洗濯脱水
槽4の回転数が検知され、以後、周波数検知および回転
数検知が繰り返される。最後に求めたピークに対して周
波数増減変動幅が、ステップS15で洗濯脱水槽4の停
止条件として設定した、f(dif)+2[Hz]より
小さくなったときは、ピークと見なさないようにする。
そして、洗濯脱水槽4の回転中に、ピーク検出ができ
ず、5秒経過した場合には、洗濯脱水槽4が停止したと
見なして(ステップS24)、停止制御(蓋のロックの
解除等)が行われて運転が終了する(ステップS2
5)。
槽4の回転数が検知され、以後、周波数検知および回転
数検知が繰り返される。最後に求めたピークに対して周
波数増減変動幅が、ステップS15で洗濯脱水槽4の停
止条件として設定した、f(dif)+2[Hz]より
小さくなったときは、ピークと見なさないようにする。
そして、洗濯脱水槽4の回転中に、ピーク検出ができ
ず、5秒経過した場合には、洗濯脱水槽4が停止したと
見なして(ステップS24)、停止制御(蓋のロックの
解除等)が行われて運転が終了する(ステップS2
5)。
【0030】図9は、脱水運転開始から、脱水運転を中
止して洗濯脱水槽4の停止検知を行った時の一例であ
る。洗濯脱水槽4の回転前5秒間に、洗濯脱水槽4が停
止時のL−F変換回路45から与えられる周波数の偏差
f(dif)=3Hzが検知されている。その後、洗濯
脱水槽4を回転させた後、停止操作をして、運転開始後
約20秒後に洗濯脱水槽4の回転が停止し、5秒経過後
に回転停止検知がされている。そのときの時間経過と発
振周波数の変化が示されている。
止して洗濯脱水槽4の停止検知を行った時の一例であ
る。洗濯脱水槽4の回転前5秒間に、洗濯脱水槽4が停
止時のL−F変換回路45から与えられる周波数の偏差
f(dif)=3Hzが検知されている。その後、洗濯
脱水槽4を回転させた後、停止操作をして、運転開始後
約20秒後に洗濯脱水槽4の回転が停止し、5秒経過後
に回転停止検知がされている。そのときの時間経過と発
振周波数の変化が示されている。
【0031】この実施形態では、L−F変換回路45
は、単純なLC等の発振回路等によってインダクタンス
を周波数信号に変換する回路を用いた。また、制御部4
6の演算部47は、汎用の安価なCPUにより構成する
ことが可能である。よって、廉価で、簡単に、洗濯脱水
槽4の回転数検知および停止検知が可能である。上述の
実施形態では、圧力センサ40としての磁歪センサのイ
ンダクタンス変化を、L−F変換回路45を介して周波
数に変換し、回転数検知および停止検知を行った。しか
し、L−F変換回路45に代えて、L−V(電圧)変換
回路を用いることもできる。L−V変換回路を用いた場
合は、演算部47内に、あるいは演算部47の外付け回
路として、A/D変換器が備えられていればよい。演算
部47にA/D変換器が備えられていれば、周波数信号
から変換された電圧信号に基づいて、洗濯脱水槽4の回
転数および停止検知を行うことができる。
は、単純なLC等の発振回路等によってインダクタンス
を周波数信号に変換する回路を用いた。また、制御部4
6の演算部47は、汎用の安価なCPUにより構成する
ことが可能である。よって、廉価で、簡単に、洗濯脱水
槽4の回転数検知および停止検知が可能である。上述の
実施形態では、圧力センサ40としての磁歪センサのイ
ンダクタンス変化を、L−F変換回路45を介して周波
数に変換し、回転数検知および停止検知を行った。しか
し、L−F変換回路45に代えて、L−V(電圧)変換
回路を用いることもできる。L−V変換回路を用いた場
合は、演算部47内に、あるいは演算部47の外付け回
路として、A/D変換器が備えられていればよい。演算
部47にA/D変換器が備えられていれば、周波数信号
から変換された電圧信号に基づいて、洗濯脱水槽4の回
転数および停止検知を行うことができる。
【0032】また、この実施形態では、圧力センサ40
としては、磁歪センサを用いたが、吊り棒3にかかる圧
力変化を容量変化として捉える方式の圧力センサを用い
てもよい。この場合は、圧力センサにより出力されるC
(容量)を、F(周波数)に変換するC−F変換回路
や、C(容量)をV(電圧)に変換するC−V変換回路
を用いることにより、上述の実施形態と同様にして、洗
濯脱水槽4の回転数を検知し、またその停止検知を行う
ことができる。
としては、磁歪センサを用いたが、吊り棒3にかかる圧
力変化を容量変化として捉える方式の圧力センサを用い
てもよい。この場合は、圧力センサにより出力されるC
(容量)を、F(周波数)に変換するC−F変換回路
や、C(容量)をV(電圧)に変換するC−V変換回路
を用いることにより、上述の実施形態と同様にして、洗
濯脱水槽4の回転数を検知し、またその停止検知を行う
ことができる。
【0033】上述の実施形態では、圧力センサ40は、
吊り棒3の上端部によって圧力を受けるように、機枠1
の取付片14に固定された吊り棒受け金具15に設けら
れている例を示した。しかし、圧力センサ40は、吊り
棒3の下端部と、外槽2の取付片12との連結部に設け
ることもできる。この場合は、防振体13を、その連結
部以外の、たとえば吊り棒3の途中部や、吊り棒3の上
端部に設けるようにすればよい。
吊り棒3の上端部によって圧力を受けるように、機枠1
の取付片14に固定された吊り棒受け金具15に設けら
れている例を示した。しかし、圧力センサ40は、吊り
棒3の下端部と、外槽2の取付片12との連結部に設け
ることもできる。この場合は、防振体13を、その連結
部以外の、たとえば吊り棒3の途中部や、吊り棒3の上
端部に設けるようにすればよい。
【0034】この発明は、以上説明した実施形態に限定
されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々
の変更が可能である。
されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々
の変更が可能である。
【図1】この発明の一実施形態にかかる洗濯機の構成を
示す側面断面図である。
示す側面断面図である。
【図2】この発明の一実施形態に用いられる圧力センサ
の一例を示す縦断面図である。
の一例を示す縦断面図である。
【図3】図2に示す圧力センサの特性図である。
【図4】この発明の一実施形態にかかる洗濯機の特徴部
分の電気系回路構成ブロック図である。
分の電気系回路構成ブロック図である。
【図5】この発明の一実施形態における周波数測定制御
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図6】この発明の一実施形態における洗濯脱水槽の回
転数検知および停止検知の制御フローチャートである。
転数検知および停止検知の制御フローチャートである。
【図7】この発明の一実施形態における周波数測定換算
ROMテーブルの内容の一部を示す図である。
ROMテーブルの内容の一部を示す図である。
【図8】この発明の一実施形態において行った回転数検
知の特性図である。
知の特性図である。
【図9】この発明の一実施形態において行った停止検知
の一例を示す特性図である。
の一例を示す特性図である。
3 吊り棒 4 洗濯脱水槽 14 取付片 15 吊り棒受け金具 40 圧力センサ 41 超磁歪素子 44 受圧部 45 L−F変換回路 46 制御部 47 演算部 48 ROM
フロントページの続き (72)発明者 牛嶋 和文 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 近藤 文剛 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 青木 英明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 岸本 圭司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 冷水 一也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA06 BB05 CA06 CB06 DD04 KA02 KA18 KA19 KA33 KB08 KB10 KB11 KB17 KB27 LA02 LB04 LB17 LB31 LC02 LC03 LC13 LC15 LC28 MA01 MA02 MA05 MA06 MA07 MA08
Claims (6)
- 【請求項1】洗濯脱水槽と、洗濯脱水槽を取り囲むケー
シングと、洗濯脱水槽がケーシング内で吊り下げ状態に
なるように、上端側がケーシングに連結され、下端側が
洗濯脱水槽に連結された吊り棒とを有する洗濯機におい
て、 前記吊り棒とケーシングとの連結部または吊り棒と洗濯
脱水槽との連結部に設置され、吊り棒によって加えられ
る圧力変化に応じた所定の信号を出力する圧力センサ
と、 この圧力センサから出力される前記所定の信号の変化周
期に基づいて、前記洗濯脱水槽の回転数を検知する回転
数検知回路と、を含むことを特徴とする洗濯機。 - 【請求項2】前記圧力センサは、加えられる圧力変化に
よりインダクタンスが変化する磁歪センサであることを
特徴とする、請求項1記載の洗濯機。 - 【請求項3】前記回転数検知回路は、前記磁歪センサか
ら出力されるインダクタンス変化を周波数に変換し、当
該周波数の変化周期に基づいて洗濯脱水槽の回転数を検
知することを特徴とする、請求項2記載の洗濯機。 - 【請求項4】前記回転数検知回路は、前記磁歪センサか
ら出力されるインダクタンス変化を電圧に変換し、当該
電圧の変化周期に基づいて洗濯脱水槽の回転数を検知す
ることを特徴とする、請求項2記載の洗濯機。 - 【請求項5】前記回転数検知回路は、洗濯脱水槽が脱水
運転後、その回転数低下をモニタすることにより、洗濯
脱水槽の回転が停止したことを検知する機能を含むこと
を特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の洗
濯機。 - 【請求項6】前記回転数検知回路は、洗濯脱水槽が脱水
運転のために回転を開始する前の前記圧力センサからの
所定の信号の変化を基準にして、脱水運転後の洗濯脱水
槽の回転停止を判別することを特徴とする、請求項5記
載の洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32718499A JP2001137592A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32718499A JP2001137592A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001137592A true JP2001137592A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18196258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32718499A Pending JP2001137592A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001137592A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7930787B2 (en) * | 2008-03-31 | 2011-04-26 | Whirlpool Corporation | Method for determining load size and/or setting water level in a washing machine |
JP2013165800A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Panasonic Corp | 洗濯機 |
WO2017032327A1 (zh) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 洗衣机 |
CN112726116A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-30 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种洗衣机及称重方法 |
-
1999
- 1999-11-17 JP JP32718499A patent/JP2001137592A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7930787B2 (en) * | 2008-03-31 | 2011-04-26 | Whirlpool Corporation | Method for determining load size and/or setting water level in a washing machine |
JP2013165800A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Panasonic Corp | 洗濯機 |
WO2017032327A1 (zh) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 洗衣机 |
CN107923107A (zh) * | 2015-08-25 | 2018-04-17 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 洗衣机 |
CN112726116A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-30 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种洗衣机及称重方法 |
CN112726116B (zh) * | 2020-12-23 | 2021-12-21 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种洗衣机及称重方法 |
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