JP3075886B2 - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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JP3075886B2
JP3075886B2 JP05129333A JP12933393A JP3075886B2 JP 3075886 B2 JP3075886 B2 JP 3075886B2 JP 05129333 A JP05129333 A JP 05129333A JP 12933393 A JP12933393 A JP 12933393A JP 3075886 B2 JP3075886 B2 JP 3075886B2
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靖 本田
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は全自動洗濯機に関し、
さらに詳しくは、洗濯槽に投入された洗濯物の布質を判
定し布質に応じた攪拌動作が可能な全自動洗濯機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】全自動洗濯機は、機器本体と、機器本体
内に固定された洗濯槽外槽と、洗濯槽外槽内に回転可能
に配置された洗濯槽内槽と、洗濯槽内槽の底部に配置さ
れた攪拌翼及びモーターを含む攪拌手段とから主に構成
されている。洗濯槽外槽には、給排水弁を含む洗濯水の
出入りを調節する給排水手段が設置されている。攪拌手
段および給排水手段は、タイマーを含む制御部により各
動作が制御される。このような構成により、洗濯槽内槽
に投入された洗濯物に対し、洗い、濯ぎ、脱水等の各工
程が順次、自動的に行われる。さらに、洗濯物の汚れ具
合等によりこれらの各工程を使用者が適宜設定可能な手
動コースを備えている。
【0003】近年、洗濯槽内槽に投入された洗濯物の布
質を判定し、判定結果に基づき攪拌手段等を制御し布質
に応じた洗いの水流を得るための布質判定手段を備えた
全自動洗濯機が市場に出ている。このような布質判定手
段を備えた全自動洗濯機の一例としては、まず、洗濯物
が投入された洗濯槽に少量の洗濯水を供給する。次に、
洗濯に先立ち洗濯槽内の洗濯水及び洗濯物を攪拌手段に
より予め攪拌する(予備攪拌)。次に、この予備攪拌に
おける攪拌手段に対する攪拌負荷量が検出される。予備
攪拌で検出された攪拌負荷量は、洗濯物の布量判定の指
標として扱われ、攪拌負荷量に対応した洗濯水の水位が
設定される。また、予備攪拌において検出された攪拌負
荷量は、後述する洗濯物の布質判定の第1の指標として
メモリに格納される。
【0004】給水手段により設定水位まで洗濯水が供給
された後、洗濯槽内の洗濯水及び洗濯物を攪拌手段によ
り攪拌し洗濯を開始する(本攪拌)。所定の本攪拌が数
分行われた後、洗濯槽の水位低下量を検量する。検量さ
れた水位低下量は、洗濯物の布質判定の第2の指標とし
てメモリに格納される。次に、洗濯物の布質の判定が行
われる。ここでは、第1の指標である予備攪拌での攪拌
手段に対する回転負荷量と第2の指標である水位低下量
とを重合わせることにより、布質の判定が行われる。す
なわち、洗濯物が洗濯水の浸透し易い布質の場合には洗
濯物の布量あたりの洗濯水の浸透量が多いので、検出さ
れる攪拌負荷量及び水位低下量は比較的高い値となる。
逆に、洗濯物が洗濯水の浸透し難い布質の場合には洗濯
物の布量あたりの洗濯水の浸透量が少ないので、検量さ
れる攪拌負荷量及び水位低下量は比較的低い値となる。
次に、この判定結果にもとずき本攪拌手段が制御され
る。これにより、洗濯槽内は洗濯物の布質に適した洗い
の水流が得られるので、洗濯物を傷めることなく効果的
な洗いが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の布質判定手
段を備えた全自動電気洗濯機では、予備攪拌での攪拌翼
に対する回転負荷量と本攪拌での水位低下量とを重合わ
せることにより、布質の判定が行なわれる。
【0006】しかし、洗濯槽に投入される洗濯物の布量
が少量であったり布質が高い浸透性を有する場合には、
予備攪拌の段階で洗濯水が洗濯物に対し浸透しつくし、
浸透量が限界に達することがある。このため、引き続い
て行われる本攪拌では洗濯物に対し洗濯水がもはや浸透
し得ないので、水位低下量が零であったり検出限界以下
であったりする。よって、布質の判定が第1の判定指標
である予備攪拌での攪拌手段に対する攪拌負荷量だけで
行われることになり、判定の精度が著しく低下する。
【0007】本発明の目的は、洗濯槽に投入された洗濯
物の布質の判定精度を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる全自動洗
濯機は、洗濯機機器本体に弾性的に支持された洗濯槽
と、洗濯槽に投入された洗濯物の重量を検出する重量検
出手段と、重量検出手段により検出された重量に基づい
て洗濯槽の初期水位を設定する水位設定手段と、設定さ
れた初期水位まで洗濯水を供給する洗濯水供給手段と、
洗濯槽内の洗濯水及び洗濯物を洗濯に先立ち予め攪拌す
る予備攪拌手段と、予備攪拌後における初期水位の水位
低下量を検出する水位低下量検出手段と、予備攪拌後の
低下した水位での予備攪拌手段に対する攪拌負荷量を検
出する攪拌負荷量検出手段と、水位低下量と攪拌負荷量
に基づいて洗濯物の布質を判定する布質判定手段と、判
定された布質に対応して洗濯槽内の洗濯水及び洗濯物を
攪拌し洗濯を始める本攪拌手段とを具備している。
【0009】
【作用】本発明にかかる全自動洗濯機では、重量検出手
段により洗濯槽に投入された洗濯物の重量が検出され
る。次に、検出された重量に基づいて水位設定手段によ
り洗濯槽の初期水位が設定され、洗濯水供給手段により
設定された初期水位まで洗濯水が供給される。次に、予
備攪拌手段により洗濯槽内の洗濯水及び洗濯物が洗濯に
先立ち予め攪拌される。
【0010】次に、水位低下量検出手段により、予備攪
拌後の初期水位の水位低下量が検出されるとともに、攪
拌負荷量検出手段により予備攪拌後の低下した水位での
攪拌手段に対する攪拌負荷量が検出される。次に、予備
攪拌における水位低下量と攪拌負荷量に基づいて布質判
定手段により洗濯槽内の洗濯物の布質が判定される。次
に、布質判定結果に対応して本攪拌手段の制御が行わ
れ、洗濯物の布質に適した水流での本攪拌による洗濯が
開始される。
【0011】このように、水位検出の基準となる初期水
位が重量検出手段により検出された洗濯物の重量に基づ
いて決定されるので、水分低下量の検出の基準となる初
期水位は投入される洗濯物の布質、布量により影響を受
けない。よって、予備攪拌における水位低下量の検出精
度が向上する。なお、上述した布質の判定は、例えば、
水位低下量と攪拌負荷量がともに設定された値より小さ
い場合は「化繊が多いもの」、水位低下量と攪拌負荷量
がともに設定された値より大きい場合は「木綿が多いも
の」、水位低下量と攪拌負荷量がともに上記両者の中間
にある場合は「化繊と木綿が混合したもの」というよう
に行われる。
【0012】
【実施例】図1及び図2は、本発明の一実施例による全
自動洗濯機を示す。全自動洗濯機1は、機器本体2と、
機器本体2の内部に吊り棒3を介して弾性的に支持され
た洗濯槽外槽4と、外槽4の内部に回転可能に支持され
た洗濯槽内槽5と、洗濯槽4,5の下部に配置された攪
拌機構部6とから主に構成されている。
【0013】機器本体2は、上面が開口した箱体であ
り、上部には機器本体2上面を開閉可能に覆う上蓋7が
配置されている。上蓋7の下面には、機器本体2との接
触により上蓋7の開閉を検出し、脱水動作を禁止するた
めの上蓋センサ8が取り付けられている。機器本体2上
面の縁部には操作パネル9が設置されている。操作パネ
ル9にはブザー15が設置されており、操作パネル9の
内部には、後述する制御基板16が配置されている。機
器本体2の下面の四隅には脚10がそれぞれ設置されて
いる。一方、機器本体2内の下部には、外槽4内の洗濯
水を機器本体2の外部へ排出するための可撓性を有する
排水管路11が配置されている。
【0014】排水管路11は、下端部が機器本体2外部
へ導出された排水ホース12に接続されている。機器本
体2内部の外槽4の上方には、外槽4内に向かって開口
した給水口13が形成されている。給水口13は、電磁
型の給水弁14を介して図示しない給水源に接続されて
いる。また、機器本体2内の上部の隅部には、複数から
なる吊り棒3の各上端部が固定されている。吊り棒3
は、図3に示すように、棒材21と、棒材21の下端部
に配置された弾性部材としてのコイルばね22と、棒材
21の上端部に設置された変位センサ23とから主に構
成されている。
【0015】棒材21は、下端部が屈曲された概略L字
状の丸棒で構成されている。コイルばね22は棒材21
に貫通されて設置され、下端部は棒材21の屈曲部に固
定された受け子24に支持されている。また、コイルば
ね22の上端部は、押圧子25に支持されている。押圧
子25は、外槽4の下部から側方に突出した取り付け片
4aの孔15に挿入された頭部25aと、頭部25aの
下面に設置されたコイルばね受け25bとから構成さ
れ、内部に棒材21を挿通可能に支持している。
【0016】変位センサ23は、外筒31と、外筒31
内を摺動可能に配置された内筒32と、内筒32を図中
上方へ付勢するためのコイルばね33と、外筒31の上
部に配置されたセンサ本体34とから主に構成されてい
る。外筒31の上端部は機器本体2の内壁面の図示しな
い固定部に固定されている。また、外筒31の上部には
内筒32を収容するための大径部31aが形成され、外
筒31の下部には棒材21を摺動可能に支持するための
小径部31bが形成されている。内筒32は、棒材21
の上端部に固定され、上部の周面には、後述するコイル
ばね33を支持するための環状の押圧片35が形成され
ている。押圧片35と外筒31の大径部31aの下端部
との間にはコイルばね33が配置されている。
【0017】コイルばね33は、棒材21の上端部に貫
通されて設置され、下端部は外筒31の大径部31aの
下端部に、上端部は押圧片35の下面にそれぞれ当接し
ている。コイルばね33の上方にはセンサ本体34が配
置されている。センサ本体34は外筒31の上端部に固
定されたコイル36と、内筒32の上端部の外周面に固
定された筒状のフェライトコア37とから主に構成され
ている。フェライトコア37は、コイル36を貫通する
ように取り付けられている。また、コイル36はリード
線38を介して制御基板16に電気的に接続されてい
る。なお、コイルばね22及びコイルばね33は、吊り
棒3の下端部に付加される荷重に対応して変形する特性
を有している。
【0018】このような構成により、コイルばね22,
33の変形に対応してフェライトコア37がコイル36
内を変位し、コイル36のインダクタンスの値が変化す
る。コイル36のインダクタンスの値の変化量は吊り棒
3の下端部に付加される荷重に対応するので、コイル3
6のインダクタンスの値の変化量から吊り棒3の下端部
に付加される荷重を検出することができる。また、洗濯
槽4,5の振動はコイルばね22,33により吸収され
るので機器本体2の振動が防止される。
【0019】外槽4は上部が開口した樹脂製容器であ
り、底面にはエルボ41及び電磁型の排水弁42が接続
されている(図1)。排水弁42には排水管路11の一
端部が接続されている。外槽4の下部には、外方に突出
して形成されたエアトラップ43が形成されている。エ
アトラップ43の内部には、圧力ホース44の一端部が
接続され、圧力ホース44の他端部は制御基板16に配
置された水位センサ45に接続されている。水位センサ
45は、外槽4内の水位変化を圧力ホース44内の空気
圧の変化として検出するものである。また、エアトラッ
プ43の下面にはサーミスタ46が設置されている。
【0020】サーミスタ46は、周囲温度を測定し測定
された周囲温度に基づき上述した変位センサ23の測定
変位量を温度補償するための部材である。サーミスタ4
6は制御基板16に配置された図示しない温度補償回路
を有している。これにより、変位センサ23を構成する
コイル36及びフェライト37の周囲温度に対する検量
特性が平滑化され、変位センサ23の検量精度を高める
ことができる。さらに、外槽4の上部の内壁面には、外
槽4からオーバーフローした洗濯水を排出するための溢
水口47が形成されている。溢水口47は、図示しない
管路により排水管路11に接続されている。溢水口47
の上部には、溢水センサ51が配置されている。
【0021】溢水センサ51は、図4〜図6に示すよう
に、外槽4の内周面の上部に配置されたスイッチ取り付
け部52と、フロート53とから主に構成されている。
スイッチ取り付け部52には、警報用のリードスイッチ
A54と、リードスイッチA54の上方に配置された、
外部の給水源からの給水を停止するためのリードスイッ
チB55とが設置されている。
【0022】リードスイッチA54は、下方水位検出ス
イッチとして給水口13から供給される洗濯水が溢水口
47から溢水する警戒水位を検知するためのスイッチで
あり、開いている接点を有するとともに、操作パネル9
に設置されたブザー15に電気的に接続されている。ま
た、リードスイッチB55は、上方水位検出スイッチと
して、供給された洗濯水が溢水口47から溢水する最大
水位を検知するためのスイッチであり、閉じている接点
を有するとともに、給水弁14に電気的に接続されてい
る。一方、外槽4の内壁面にはフロート53が配置され
ている。
【0023】フロート53は、上部の周面に磁石面56
が形成された棒状部材であり、外槽4の内周面に上下方
向に形成されたガイド57の内部を外槽4内の水位に対
応して移動可能に収容されている。フロート53は、外
槽4内の水位が警戒水位にある場合には磁石面56がリ
ードスイッチA54に対向する位置に移動し(図5)、
外槽4内の水位が最大水位に達した場合には磁石面56
がリードスイッチA54とリードスイッチB55の双方
に対向する位置へ移動する(図6)。
【0024】このような構成により、外槽4内の警戒水
位及び最大水位を検出し、警戒水位においてブザー15
が警報を発生し、最大水位において給水弁14が閉じら
れ洗濯水の供給が停止される。したがって、洗濯水の供
給停止を使用者に促し洗濯水のオーバーフローを未然に
防止できる。このため、洗濯水の節約を図ることができ
る。また、給水弁14等の機器本体2の部分的な異常を
早期に発見することができ、結果的に機器本体2の誤動
作を防止できる。
【0025】洗濯槽内槽5は上部が開口した円筒形部材
であり、後述する回転軸64により外槽4に支持されて
いる。内槽5の側面には多数の脱水孔5aが形成されて
いる(図1)。また、内槽5の上部の開口の縁部には、
内槽5の振動を軽減するためのバランスリング58が設
置されている。内槽5の底部には、攪拌機構部6が配置
されている。
【0026】攪拌機構部6は、内槽5に投入された洗濯
水と洗濯物とを攪拌するための攪拌翼61と、攪拌翼6
1を回転させるためのモータ62とから主に構成されて
いる。攪拌翼61は、内槽5の底部に配置された円板状
の部材であり、内槽5の底部を回転可能に挿通する内軸
63を有している。内軸63は内槽5の下面に配置され
た回転軸64に対し相対回転不能に連結されている。ま
た、回転軸64は外槽4の下面に固定された軸受けケー
ス65の出力軸に対し相対回転不能に連結されている。
さらに、軸受けケース65の入力軸にはプーリ66が固
定されている。一方、モータ62は外槽4の下面に固定
されている。
【0027】モータ62の軸端にはプーリ67が固定さ
れている。プーリ66とプーリ67とは、プーリベルト
68を介して連結されている。このような構成により、
モータ62の回転力は攪拌翼61に伝達可能となってい
る。なお、モータ62は制御基板16に電気的に接続さ
れ、正逆方向に回転可能となっている。また、モータ6
2には、攪拌翼61に対する攪拌負荷量をモータ62の
回転数によって測定するための、攪拌負荷量検出手段と
しての速度センサ69が設置されている。速度センサ6
9は、制御基板16に電気的に接続されている。
【0028】図7は、本発明の全自動洗濯機のブロック
構成図である。機器本体2は、CPU、ROM、RA
M、タイマー、カウンタ等を有するマイクロコンピュー
タを含む制御部71を有している。制御部71には、処
理モード等の洗濯条件の入力のためのキー等が配列され
たキー入力部72、水位センサ45、上蓋スイッチ8、
変位センサ23、サーミスタ46、クロック発振回路部
73、リードスイッチA54及びリードスイッチB54
が接続されている。
【0029】また、制御部71には、駆動回路部74を
介してモータ62,排水弁42,給水弁14が接続され
ている。さらに、制御部71には、洗濯状態を表示する
ためのLED表示部75、後述するモータタイマ81、
ブザー回路部76、電源回路部77、速度センサ69及
びその他の入出力部78が接続されている。なお、制御
部71は操作パネル9内の制御基板16に搭載されてい
る。また、制御基板16には、モータータイマ81が搭
載されている。
【0030】モータータイマ81は、図8及び図9に示
すように、同期モータ82と、整定機構83と、クラッ
チ機構を含む接点機構84と、同期モータ82の制御指
令を出す信号回路85とを備えている。同期モータ82
は、入力されたパルス信号に応じて一定角度ずつ回転可
能なステッピングモータ等であり、減速機構を含んでい
る。整定機構83は、整定指針86が表示されたつまみ
87と、目盛り板88を有している。
【0031】目盛り板88には、原点となる0分から最
終点となる60分まで略記された目盛りを有している。
目盛りの0分から15分の範囲は「洗い」の工程を表示
し、15分から最終点の60分の範囲は「つけ置き洗
い」の工程を表示している。なお、15分から最終点の
60分までの「つけ置き洗い」の目盛りは、0分から1
5分までの「洗い」の目盛りに比べ目盛り幅が縮小表示
されている。
【0032】接点機構84は、スイッチ91,92と、
接点93とから主に構成されている。スイッチ91,9
2は、つまみ87の整定指針86が目盛りの0分から1
5分の範囲にあるときはスイッチ91が接点93に接続
され、整定指針86が目盛りの15分から60分の範囲
にあるときはスイッチ91,92がともに接点93に接
続されるよう構成されている。図8は、全自動洗濯機の
概略配線図である。
【0033】制御部71及びモータータイマ81を備え
た制御基板16には、上述した各入出力部及び起動スイ
ッチ94が接続されている。この実施例の全自動洗濯機
は、制御部71によって制御され、以下に説明するよう
に動作する。なお、図11〜図14はその制御フローチ
ャートである。 起動スイッチ94がオンされると、ま
ず、ステップS1において初期設定が行われる。この初
期設定では、各入出力部を初期状態に設定する等の処理
を行う。次に、ステップS2では操作メニューの表示を
行う。ここでは、全自動、手動、終了等の項目が表示さ
れる。
【0034】ステップS3からステップS5では、表示
された操作メニューに対しステップS3からステップS
5のいずれの処理が指定されたかを判断する。すなわ
ち、ステップS3では全自動モードが指定されたか否か
を判断する。ステップS4では手動モードが指定された
か否かを判断する。ステップS5では他の処理が指定さ
れたか否かを判断する。
【0035】ステップS6では終了指令がなされたか否
かを判断する。終了指令がなされるまではステップS2
に戻り、終了指令がなされると処理を終了する。全自動
モードが指定されると、ステップS3からステップS7
に移行する。ステップS7では設定に基づいて全自動設
定処理を実行する。手動モードが指定されると、ステッ
プS4からステップS8に移行する。
【0036】ステップS8ではキー入力部72からのキ
ー入力にもとずいて手動設定処理を実行する。他の処理
が指定されると、ステップS5からステップS9に移行
する。ステップS9では、押されたキーの種類に応じた
処理、すなわち、排水弁42の開閉等の処理を実行す
る。全自動モード 全自動設定処理が選択された場合には、図12のステッ
プS10で設定メニューの表示を行う。次に、ステップ
S11では、内槽5に投入された洗濯物の重量の付加に
より変位した変位センサ23の変位量を測定する。ここ
では、コイルばね22,33に付加された荷重に対応し
て棒材21の上端部に設置されたフェライトコア37が
外筒31内に固定されたコイル36に対して変位する。
このとき、変位量に対応してコイル36のインダクタン
スの値が変化するので、インダクタンスの変化量を洗濯
物の重量として検出しメモリに格納する。
【0037】次に、ステップS12では、ステップS1
1で測定した変位センサ23の変位量に対し温度補償を
行う。ここでは、サーミスタ46により変位センサ23
の周囲温度を測定し、この測定温度に基づいてメモリに
予め格納された温度補償の演算プログラムに基づきイン
ダクタンスの変化量、すなわち、洗濯物の重量の温度補
償のための演算を行う。
【0038】次に、ステップS13では、温度補償され
た洗濯物の重量に対応する内槽5内の水位を設定する。
ステップS13で水位が設定されると、ステップS14
に移行する。ステップS14では、給水弁14を開き内
槽5への洗濯水の供給を開始する。次に、ステップS1
5では、水位センサ45により洗濯水が内槽5の設定水
位まで供給されたか否かを判断する。ステップS15で
の判断がNOの場合には、洗濯水の供給を続ける。
【0039】設定水位まで洗濯水が供給されたと判断し
た場合は、ステップS15からステップS16に移行す
る。ステップS16では、給水弁14を閉じ洗濯水の供
給を停止する。次に、ステップS17では、モータ62
を駆動し攪拌翼61の予備攪拌を行う。次に、ステップ
S18では、速度センサ69により予備攪拌時のモータ
62の回転数に対応するパルス数を測定する。ステップ
S19では、予備攪拌を停止する。次に、ステップS2
0では、内槽5の水位低下量を算出する。ここでは、水
位センサ45により予備攪拌後の内槽5内の水位を測定
し、この測定水位を予備攪拌前の設定水位から減算して
水位低下量を算出する。
【0040】次に、ステップS21及びステップS22
において、ステップS18で測定されたパルス数(A)
及びステップS20で算出された水位低下量(B)を、
パルス数につき設定された基準値(N),(N′)及び
水位低下量につき設定された基準値(M),(M′)と
比較演算する。設定されたパルス数の基準値(N),
(N′)はN>N′の関係を有し、設定された水位低下
量の基準値(M),(M′)はM<M′の関係を有して
いる。まず、ステップS21では、測定されたパルス数
(A)が基準パルス数(N)より大きくかつ算出された
水位低下量(B)が基準水位低下量(M)より小さいと
判断した場合には、ステップS23に移行する。ステッ
プS23では、ステップS21の演算結果に基づき洗濯
物の布質を「化繊の多いもの」と判定し、メモリに設定
された化繊洗いに適した水流を形成する本攪拌工程を選
択する。ステップS21での判断がNOの場合には、ス
テップS22に移行する。
【0041】ステップS22では、測定されたパルス数
(A)が基準パルス数(N′)より小さくかつ算出され
た水位低下量(B)が基準水位低下量(M′)より大き
いと判断した場合には、ステップS24に移行する。ス
テップS24では、ステップS22の演算結果に基づき
洗濯物の布質を「木綿の多いもの」と判定し、メモリに
設定された木綿洗いに適した水流を形成する本攪拌工程
を選択する。ステップS22での判断がNOの場合に
は、ステップS25に移行する。
【0042】ステップS25では、ステップS21およ
びステップS22の演算結果に基づき洗濯物の布質を前
記双方の中間に位置付けられた「化繊と木綿の混合物」
と判定し、メモリに設定された化繊と木綿の混合物に適
した水流を形成する本攪拌工程を選択する。次に、ステ
ップS26からステップS28では、選択されたステッ
プS23からステップS25の各布質に適した水流を形
成する本攪拌工程が実施される。すなわち、ステップS
26では、化繊洗いに適した第1の水流を形成する本攪
拌工程が実施される。ステップS27では、木綿洗いに
適した第2の水流を形成する本攪拌工程が実施される。
また、ステップS28では、化繊と木綿の混合物に適し
た第3の水流を形成する本攪拌工程が実施される。
【0043】ステップS26からステップS28の各本
攪拌工程が終了すると、ステップS29に移行する。ス
テップS29では、他の指令がなされたか否かを判断す
る。他の指令がなされるとステップS29からステップ
S30に移行し指定された他の処理、すなわち、濯ぎ、
脱水等の処理を実行する。次に、ステップS31では、
終了指令がなされたか否かを判断する。終了指令がされ
るまではステップS10に戻り、終了指令がなされると
メインルーチンに戻る。
【0044】手動モード ステップS8の手動設定処理では、図14のステップS
40で操作メニューの表示を行う。ここでは、水位、洗
い時間、水流、濯ぎ回数、脱水時間、終了等の項目が表
示される。次に、ステップS41では、ステップS40
での表示に基づき外槽4へ供給される洗濯水の水位が設
定された否かを判断する。水位が設定されると、ステッ
プS41からステップS42に移行する。ステップS4
2では、給水弁14を開き、外槽4へ洗濯水を供給す
る。ステップS43では、外槽4の水位が警戒水位まで
達したか否かを判断する。ステップS44では、外槽4
の水位が最大水位まで達したか否かを判断する。
【0045】外槽4の水位が警戒水位に達すると、ステ
ップS43からステップS45に移行する。ここでは、
外槽4の水位の上昇にともないフロート53が上昇し、
フロート53の磁石面56がリードスイッチA54に対
向する。これにより、リードスイッチA54内の接点が
閉じ、ブザー回路部76を介してブザー15が駆動され
る。よって、給水の停止を使用者に促し、溢水口47か
らの溢水を防止できる。ステップS43での判断がNO
の場合には、ステップS43からステップS44に移行
する。
【0046】外槽4の水位が最大水位に達すると、ステ
ップS44からステップS46に移行する。ここでは、
外槽4の水位の上昇にともないフロート53が上昇し、
フロート53の磁石面56がリードスイッチB55に対
向する。このため、リードスイッチB55内の接点が開
き、駆動回路部74を介して給水弁14を閉じる。よっ
て、洗濯水が節約されるとともに機器本体2の異常が防
止される。ステップS44での判断がNOの場合には、
ステップS44からステップS47に移行する。
【0047】ステップS47では、外槽4の水位が設定
水位に達したか否かを判断する。外槽4の水位が設定水
位に達するまでは、ステップS43に戻り、外槽4の水
位が設定水位に達すると、ステップS47からステップ
S48に移行する。ステップS48では、他の指令がな
されたか否かを判断する。他の指令がなされるとステッ
プS48からステップS49に移行し指定された他の処
理、すなわち、洗い、濯ぎ、脱水等の処理を実行する。
次に、ステップS50では、終了指令がなされたか否か
を判断する。終了指令がされるまではステップS40に
戻り、終了指令がなされるとメインルーチンに戻る。
【0048】この全自動洗濯機1では、温度検出部とし
てのサーミスタ46により重量検出手段としての変位セ
ンサ23の周囲温度が検出され、検出された変位センサ
23の周囲温度に基づき変位量補償部としての制御部7
1が変位センサ23で検出された変位量を補償する構成
とした。このため、変位センサ23を構成するコイル3
6及びフェライト37の温度に対する検出特性が平滑化
され、変位センサの検出精度を高めることができる。
【0049】この全自動洗濯機1では、溢水口47の下
方に配置された下方水位検出スイッチとしてのリードス
イッチA54の作動により警報発生機構としてのブザー
15が警報を発生し、溢水口47の上方に配置された上
方水位検出スイッチとしてのリードスイッチB55の作
動により給水弁14が内槽5に対する洗濯水の供給を停
止する構成とした。このため、給水の停止を使用者に促
し洗濯水の節約を図ることができる。また、給水弁14
等の機器本体2の一部の異常を早期に発見することがで
き、結果的に機器本体2を構成する他の部分の誤動作を
防止できる。
【0050】
【発明の効果】この発明の全自動洗濯機では、重量検出
手段により洗濯槽に投入された洗濯物の重量が検出され
る。次に、検出された重量に基づいて水位設定手段によ
り洗濯槽の初期水位が設定され、洗濯水供給手段により
設定された初期水位まで洗濯水が供給される。次に、予
備攪拌手段により洗濯槽の洗濯物が予備攪拌され、予備
攪拌後における初期水位の水位低下量が水位低下量検出
手段により検出される。また、予備攪拌後の低下した水
位での予備攪拌手段に対する攪拌負荷量が攪拌負荷量検
出手段により検出される。さらに、予備攪拌における水
位低下量と攪拌負荷量に基づいて布質判定手段により洗
濯物の布質が判定される。
【0051】このように、水位検出の基準となる初期水
位を重量検出手段により検出された洗濯物の重量に基づ
いて測定する構成としたので、水分低下量の検出の基準
となる初期水位は投入される洗濯物の布量、布質により
影響を受けない。よって、予備攪拌における水位低下量
の検出精度が向上する。したがって、予備攪拌における
水位低下量と予備攪拌手段に対する攪拌負荷量との2つ
の指標を有効に使用でき、高精度の布質判定が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による全自動洗濯機の断面
図である。
【図2】図1の全自動洗濯機の側面図である。
【図3】図1の全自動洗濯機の吊り棒の拡大断面図であ
る。
【図4】図1の全自動洗濯機の洗濯槽外槽の断面図であ
る。
【図5】図4の洗濯槽外槽に配置された溢水センサ一の
動作を示す断面図である。
【図6】図5の溢水センサ一の動作を示す断面図であ
る。
【図7】図1の全自動洗濯機の概略ブロック図である。
【図8】図7のモータータイマの概略配線図である。
【図9】図7のモータータイマの整定機構部の正面図で
ある。
【図10】図1の全自動洗濯機の概略配線図である。
【図11】図1の全自動洗濯機の制御フローチャートで
ある。
【図12】同洗濯機の全自動の制御フローチャートであ
る。
【図13】同洗濯機の全自動の制御フローチャートであ
る。
【図14】同洗濯機の手動の制御フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 全自動洗濯機 2 機器本体 4 洗濯槽外槽 5 洗濯槽内槽 6 攪拌機構部(攪拌手段) 14 給水弁(洗濯水供給手段) 15 ブザー 23 変位センサ(重量検出手段) 45 水位センサ(水位低下量検出手段) 46 サーミスタ 47 溢水口 51 溢水センサ 69 速度センサ(攪拌負荷量検出手段) 71 制御部(布質判定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−220288(JP,A) 特開 平4−197392(JP,A) 特開 平6−39183(JP,A) 特開 平4−197391(JP,A) 特開 平2−140197(JP,A) 特開 平4−67894(JP,A) 特開 平4−200496(JP,A) 特開 平4−319390(JP,A) 特開 平3−251295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02 D06F 39/08 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機機器本体に弾性的に支持された洗
    濯槽と、 この洗濯槽に投入された洗濯物の重量を検出する重量検
    出手段と、 この重量検出手段により検出された重量に基づいて洗濯
    槽の初期水位を設定する水位設定手段と、 設定された初期水位まで洗濯水を供給する洗濯水供給手
    段と、 洗濯槽内の洗濯水及び洗濯物を洗濯に先立ち予め攪拌す
    る予備攪拌手段と、 予備攪拌後における初期水位の水位低下量を検出する水
    位低下量検出手段と、 予備攪拌後の低下した水位での予備攪拌手段に対する攪
    拌負荷量を検出する攪拌負荷量検出手段と、 水位低下量と攪拌負荷量に基づいて洗濯物の布質を判定
    する布質判定手段と、 判定された布質に対応して洗濯槽内の洗濯水及び洗濯物
    を攪拌し洗濯を始める本攪拌手段と、を具備してなる全
    自動洗濯機。
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