JP2001137046A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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JP2001137046A
JP2001137046A JP32200599A JP32200599A JP2001137046A JP 2001137046 A JP2001137046 A JP 2001137046A JP 32200599 A JP32200599 A JP 32200599A JP 32200599 A JP32200599 A JP 32200599A JP 2001137046 A JP2001137046 A JP 2001137046A
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Japan
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toothbrush
head
heating
battery
toothbrush according
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JP32200599A
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Hiroshi Fukuba
博 福場
Katashi Ikegami
確 池上
Kimihiro Saeki
公弘 佐伯
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Fukuba Dental Kk
Original Assignee
Fukuba Dental Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッド部を所望の温度に温熱し、歯磨きの際
に、この温熱されたブラシ毛やヘッド部先端を歯肉に接
触させることにより、熱エネルギーを歯肉に移動させて
歯肉の血行を促進させることができる歯ブラシを提供す
る。 【解決手段】 ブラシ毛4が植毛されたヘッド部2(3
2、42、52)と、使用者が把持する把持部3(3
3、43、53)と、ヘッド部ヘッド部2(32、4
2、52)を温熱する温熱部5(35、45)を備えた
歯ブラシである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、歯磨き時に歯肉を
温めながらマッサージする歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般的な歯ブラシによって歯
を磨く方法として、ローリング法、バス法、スクラブ
法、チャーターズ法などのように、種々のブラッシング
法が提唱されてきた。これらのブラッシング法は概し
て、歯面を平らな面としてとらえ、この歯面に対してブ
ラシ毛をどのように運動させるかという点に着目したも
のであり、人によって歯の形状、歯の並び方に差異があ
ることを重視したものではなく、画一的に歯ブラシを持
つ手の動きを一つの型にはめるというものであった。そ
して近年、このような画一的な磨き方では歯垢の取り残
しが生じていることが歯科医学界で理解されるに至って
いる。
【0003】そこで、電位傾斜を利用して歯垢を有効に
除去するイオン歯ブラシや電子歯ブラシ(以下、これら
を総称して「イオン歯ブラシ」という)が種々提案され
ている。この種のイオン歯ブラシとしては、例えば、ブ
ラシ毛が植毛されたヘッド部と、市販電池を収納した柄
部と、当該柄部の少なくとも一部外表面に装着された導
電板とを備え、前記電池の一方の電極を前記ブラシ毛と
導通可能に構成し、他方の電極を前記導電板と導通可能
にしたものである。
【0004】また、近年では、電動モータを利用して、
前述したブラッシング作業を行なういわゆる「電動歯ブ
ラシ」が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の歯ブラシは、ブラシ毛が植毛されたヘッド部を
所望の温度に加温して歯肉をブラッシングすることによ
り、歯肉の血行をさらに促すことについては考慮されて
いなかった。
【0006】本発明は、ブラシ毛が植毛されたヘッド部
を所望の温度に温熱し、歯磨きの際に、この温熱された
ブラシ毛やヘッド部先端を歯肉に接触させることによ
り、熱エネルギーを歯肉に移動させて歯肉の血行を促進
させることができる歯ブラシを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、ブラシ毛が植毛されたヘッド部と、使用
者が把持する把持部と、前記ヘッド部を温熱する温熱部
と、を備えた歯ブラシを提供するものである。
【0008】この構成を備えた歯ブラシは、歯磨きの際
に、この温熱されたブラシ毛やヘッド部先端を歯肉に接
触させることにより、熱エネルギーを歯肉に移動させて
歯肉の血行を促進させることができる。
【0009】前記温熱部は、電源と、電源から供給され
る電流によって発熱する発熱体と、発熱体の温度調節を
行うサーモスタットと、を備えて構成することができ
る。
【0010】また、前記温熱部は、少なくとも前記電源
と前記発熱体とが構成する電気回路の開閉を行うスイッ
チを備えることができる。
【0011】そしてまた、前記温熱部は、前記電気回路
の開閉状態を知らせる表示部を備えることができる。
【0012】また、前記温熱部は、温水を収容可能な収
容部を備え、当該温水によって前記ヘッド部を温熱する
こともできる。
【0013】そしてまた、前記収容部は、前記ブラシ毛
の間に配設されるように、当該ブラシ毛の植毛方向に突
出した中空の凸部を備えることができる。この構成にす
ることで、温熱された凸部を直接歯肉に接触させること
ができるため、さらに歯肉の血行を促進させることがで
きる。
【0014】前記ヘッド部は、前記温熱部により38℃
〜42℃に温熱することができる。
【0015】また、本発明に係る歯ブラシは、前記電源
の一方の電極が前記ブラシ毛と導通可能に構成され、前
記電源の他方の電極が前記把持部と導通可能に構成され
た構造とすることもできる。
【0016】そしてまた、本発明に係る歯ブラシは、前
記把持部に収容された電池をさらに備え、前記電池の一
方の電極が前記ブラシ毛と導通可能に構成され、前記電
池の他方の電極が前記把持部と導通可能に構成された構
造とすることもできる。
【0017】このような構成にすることにより、前述し
た作用に、電位傾斜を利用して歯垢を有効に除去するイ
オン歯ブラシの効果を付与することもできる。
【0018】さらにまた、本発明に係る歯ブラシは、前
記ヘッド部を振動させる振動部を備えることができる。
このような構成にすることで、前述した作用に、電動歯
ブラシの効果を付与することができる。
【0019】また、前記ヘッド部は、前記柄部に着脱可
能に設けることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
に係る歯ブラシについて図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
歯ブラシの正面図、図2は、図1に示すII−II線に沿っ
た断面図、図3は、図2に示す温熱部の回路図である。
なお、以後説明する実施の形態では、ヘッド部側を「先
端」、把持部側を「基端」と表現する。
【0021】図1〜図3に示すように、実施の形態1に
係る歯ブラシ1は、ブラシ毛4が植毛されたヘッド部2
と、ヘッド部2に連続形成され、使用者が把持する把持
部3と、ヘッド部2を温熱する温熱部5と、を備えて構
成されている。
【0022】ヘッド部2は、使用者が歯磨きをし易いサ
イズで構成され、ブラシ毛4が植毛される植毛部6の略
中央部分に、後に詳述する温熱部5の構成要素である発
熱体10とサーモスタット11を収容すると共に、発熱
体10を植毛部6から露出させるための収容部7が形成
されている。なお、ブラシ毛4は、ナイロン、テフロ
ン、スポンジ、動物の毛、植物性の繊維等から構成する
ことができる。
【0023】把持部3は、使用者が把持し易いサイズで
構成され、その内部には、電池収容部8が形成されてい
る。把持部3の基端部には、後に詳述する温熱部5の構
成要素であるスイッチカバー13が、図1に示す矢印方
向に回転可能に嵌合するための係合部14が形成されて
いる。また、把持部3の先端側には、図1に示すよう
に、温熱部5の構成要素である表示部15が露出する開
口部16が形成されている。
【0024】温熱部5は、電源としての電池9と、電池
9から供給される電流によって発熱する発熱体10と、
発熱体10の温度調節を行うサーモスタット11と、電
池の他方の電極(実施の形態2では、負極)と発熱体1
0とを電気的に接続するリード線17と、電池9の一方
の電極(実施の形態1では、正極)とサーモスタット1
1とを電気的に接続するリード線18と、これらを含む
電気回路の開閉を行うスイッチ12と、この電気回路の
開閉状態を知らせる表示部15と、を備えて構成されて
いる。
【0025】電池9は、実施の形態1では、単三電池2
個が直列接続となるように、把持部3の電池収容部8に
収容される。この電池9の負極は、スイッチ12を介し
てリード線17と電気的に接続されている。一方、電池
の正極は、把持部3に設けられた接続部材19を介して
リード線18と電気的に接続されている。
【0026】発熱体10は、発熱体10の一部が把持部
3の収容部7から露出するようにサーモスタット11と
共に把持部3内に収容される。この発熱体10は、サー
モスタット11と接触するよう配置されており、その温
度が制御される。サーモスタット11は、発熱体10の
温度が上昇し、例えば、ヘッド部2の温度が42℃を越
えた際に作用して発熱体10に電流が流れることを阻止
し、ヘッド部2が42℃以上になることを防止する。ま
た、このサーモスタット11は、ヘッド部2の温度が、
例えば38度未満になった際に、発熱体10に電流が流
れるように作用する。
【0027】スイッチ12は、スイッチカバー13と、
スイッチカバー13に設けられたスイッチ部20と電池
9とを絶縁する絶縁部材21と、スイッチカバー13に
設けられたスプリング22と、を備えて構成されてい
る。
【0028】スイッチカバー13は、その略中央に導電
性部材からなるスイッチ部20が形成されており、この
スイッチ部20が電池9の負極と接触することで、前述
した電気回路が閉状態(スイッチON状態)となる。ス
イッチカバー13の内周面には、把持部3の基端部に形
成した係合部14に回転可能に嵌合する係合部23が形
成されている。このスイッチカバー13の回転によっ
て、スイッチ12のON/OFFが行われる。
【0029】絶縁材料21は、スイッチ部20の周りに
設けられており、スイッチ部20と電池9の負極との間
に空間を形成して両者の電気的接続を遮断し、前述した
電気回路を開状態(スイッチOFF状態)にすることが
可能となっている。
【0030】スプリング22は、スイッチカバー13の
スイッチ部20を電池9の負極から離すようにスイッチ
カバー13を付勢する。
【0031】表示部15は、前記電気回路が閉じている
際に発光してスイッチ12がON状態になっていること
を表示する。
【0032】この構成を備えた歯ブラシ1を使用する際
は、先ずスイッチ12を図1に示すON表示側に回し、
スイッチ部20を電池9の負極に接触させる。この動作
によって表示部15が点灯すると共に、発光体10に電
流が流れて温度が上昇し、ヘッド部2を温熱する。
【0033】この温熱されたヘッド部2で歯を磨くと、
この温熱されたブラシ毛4やヘッド部2の先端が歯肉に
接触し、熱エネルギーを歯肉に移動させることができ
る。したがって、歯肉の血行を促進させることができ、
歯槽膿漏等の病気を改善することができる。
【0034】なお、実施の形態1では、ヘッド部2と把
持部3とが連続的に形成された歯ブラシ1について説明
したが、これに限らず、ヘッド部2を把持部3に対し着
脱可能に構成してもよい。このこような構成にすること
で、前記効果に加え、ブラシ毛4の毛先が開いたり摩耗
した際には、ヘッド部2のみを交換することができ経済
的である。 (実施の形態2)次に、本発明の実施の形態2に係る歯
ブラシについて、図面を参照して説明する。
【0035】図4は、実施の形態2に係る歯ブラシの側
面図、図5(1)は、図4に示す歯ブラシのヘッド部の
一部であって、ブラシ毛を取り除いた状態を示す側面
図、図5(2)は、図5(1)に示すヘッド部の正面
図、図5(3)は、図5(2)に示すVI−VI線に沿った
拡大断面図である。
【0036】図4及び図5に示すように、実施の形態2
に係る歯ブラシ31は、ブラシ毛4が植毛されたヘッド
部32と、ヘッド部32に連続形成され、使用者が把持
する把持部33と、ヘッド部32を温熱する温熱部35
と、を備えて構成されている。
【0037】ヘッド部32は、使用者が歯磨きをし易い
サイズで構成されており、その内部には、後に詳述する
温熱部35の構成要素である温水37を収容する収容部
38が形成されている。なお、この収容部38は、把持
部33の基端部まで延在している。また、ヘッド部32
のブラシ毛4が植毛される植毛部36には、収容部38
と連通する中空の凸部34が6カ所形成されており、こ
の部分にも温水37が充填される。この凸部34は、例
えば、テフロン、ナイロン等により構成することができ
る。
【0038】なお、このヘッド部32は、収容部38に
収容された温水37によって、例えば、38℃〜42℃
程度に温熱される材料で構成する。また、この温熱効果
は、ヘッド部32の厚さによっても調整することができ
る。ヘッド部32を好適に構成する材料としては、例え
ば、ポリエチレン等が挙げられる。また、ヘッド部32
の厚さは、これを構成する材料にもよるが、先端部分の
厚さを0.2mm〜1.5mm程度、ネック部分の厚さ
を1mm〜2mm程度、また、凸部34の厚さを0.2
mm〜1.5mm程度にすることが望ましい。
【0039】把持部33は、使用者が把持し易いサイズ
で構成され、その内部には、収容部38が形成されてい
る。把持部33の基端部には、収容部38を密封するキ
ャップ39が着脱可能に設けられている。
【0040】温熱部35は、温源としての温水37と、
温水37を収容する収容部38とこの収容部38に連通
した凸部34と、収容部38を密封するキャップ39
と、を備えて構成されている。
【0041】この構成を備えた歯ブラシ31を使用する
際は、先ずキャップ39を開けて、収容部38及び凸部
34に、例えば約50℃の温水37を充填する。この歯
ブラシで歯を磨くと、温熱されたブラシ毛4、凸部34
及びヘッド部32の先端が歯肉に接触し、熱エネルギー
を歯肉に移動させることができる。また、凸部34によ
るブラッシング効果も得られる。したがって、歯肉の血
行を促進させることができ、歯槽膿漏等の病気を改善す
ることができる。
【0042】なお、実施の形態2では、ヘッド部32と
把持部33とが連続的に形成された歯ブラシ31につい
て説明したが、これに限らず、ヘッド部32を把持部3
3に対し着脱可能に構成してもよい。この場合、例え
ば、温水37が外部に漏れ出さないように、ヘッド部3
2の内周にねじ溝を設け、把持部33の外周に、このね
じ溝に螺号するねじ山を設けて、両者をねじ作用により
連結するなど、種々の形態を応用することができる。こ
のように、ヘッド部32を把持部33から着脱可能にす
ることで、前記効果に加え、ブラシ毛4の毛先が開いた
り摩耗した際には、ヘッド部32のみを交換することが
でき経済的である。
【0043】また、実施の形態2では、収容部38に、
50℃程度の温水37を充填した場合について説明した
が、これに限らず、凸部34及びヘッド部32が、38
℃〜42℃程度に温熱されれば、温水の温度は特に限定
されるものではない。
【0044】そしてまた、実施の形態2では、把持部3
3の外表面の使用者が把持する部位に、断熱材を設けて
も良い。このようにすることで、使用者が把持部33を
暖かく感じることが少なくなる。また、ヘッド部32を
前述した部材から構成し、把持部33は、それよりも熱
伝導性が低い部材から構成してもよい。 (実施の形態3)次に、本発明の実施の形態3に係る歯
ブラシについて、図面を参照して説明する。
【0045】図6は、実施の形態3に係る歯ブラシの正
面図、図7は、図6に示すVII−VII線に沿った断面図で
ある。
【0046】なお、実施の形態3では、実施の形態1に
係る歯ブラシ1と同様の部材には、同一の符号を付し、
その詳細な説明は省略する。
【0047】実施の形態3に係る歯ブラシ41は、実施
の形態1に係る歯ブラシ1に、イオン歯ブラシの機能を
付加したものである。この歯ブラシ41は、ブラシ毛4
が植毛されたヘッド部42と、ヘッド部42に連続形成
され、使用者が把持する把持部43と、ヘッド部42を
温熱する温熱部45と、を備えて構成されている。
【0048】ヘッド部42は、使用者が歯磨きをし易い
サイズで構成され、ブラシ毛4が植毛される植毛部6の
略中央部分に収容部7が形成されている。植毛部6の把
持部43側には、後に詳述する導電性支軸24の先端側
が挿入される支軸挿入部44が形成されている。この支
軸挿入部44は、把持部43の長手方向略中央部まで延
在している。また、植毛部6の把持部43側近傍には、
導電性支軸24の先端部を露出させる開口部50が形成
されている。
【0049】把持部43は、使用者が把持し易いサイズ
で構成され、その先端側には、電性支軸24が挿入され
る支軸挿入部44が形成されている。また、支軸挿入部
44の先端側であって、ブラシ毛4が配置されている側
(図7でいう右側)には、イオン歯ブラシの機能を付加
するための電池46が収容される電池収容穴47が形成
されている。また、把持部43の基端側には、電池9が
収容される電池収容部48が形成されている。さらに把
持部3の基端部にはスイッチカバー13が、把持部3の
先端側には、表示部15が露出する開口部16が形成さ
れている。
【0050】電池収納穴47の外周には、この電池収納
穴47内を水密に維持するためのOリング48が配設さ
れている。また電池収納穴47は、把持部43の外周に
設けられた導電性部材49によって閉鎖される。電池収
納穴47に収容された電池46は、一方の電極が導電性
支軸24に、他方の電極が導電性部材49に電気的に接
続されている。
【0051】電池収納部48の構造は、基本的には実施
の形態1と同じであるが、実施の形態3では、単三電池
が1個収容されるように構成されている。
【0052】また、温熱部45は、電池9の設置数が1
個である以外は、実施の形態1と同様であるが、リード
線17及び18が、導電性支軸24、電池46、導電性
部材49と干渉しないように配置されている。
【0053】この構成を備えた歯ブラシ41を使用する
際は、実施の形態1と同様にスイッチ12をON表示側
に回し、スイッチ部20を電池9の負極に接触させる。
この動作によって表示部15が点灯すると共に、発光体
10に電流が流れて温度が上昇し、ヘッド部42を温熱
する。
【0054】また、この状態で、使用者が導電性部材4
9に触れるように把持部43を把持し、ブラシ毛4によ
って歯をブラッシングすると、ブラシ毛4が唾液等の液
体によって濡れ、開口部50を含む液体の連なった経路
を介して導電性支軸24が電気的に導通可能な状態とな
る。これにより、電流は、電池46から導電性部材4
9、人の手、体、歯、ブラシ毛4、開口部50を含む液
路、導電性支軸24という経路で流れる。この時の電位
傾斜によって、良好な歯垢除去効果、歯ぎん炎の治療効
果、歯頚部知覚過敏症への効果、歯垢除去効果および歯
肉の傾向改善効果等を得ることができる。
【0055】この効果に加え、温熱されたブラシ毛4や
ヘッド部42の先端が歯肉に接触し、熱エネルギーを歯
肉に移動させることができる。したがって、歯肉の血行
を促進させることができ、歯槽膿漏等の病気を更に効果
的に改善することができる。
【0056】なお、実施の形態3では、イオン歯ブラシ
としての機能を発揮させるために使用される電池46
と、温熱効果を発揮させるために使用される電池9と
を、別々に設けた場合について説明したが、これに限ら
ず、イオン歯ブラシとしての機能を発揮させるために使
用される電池は、温熱効果を発揮させるために使用され
る電池9と共用してもよい。すなわち、導電性支軸24
の基端を電池9の一方の電極に接続させ、導電性部材4
9を電池9の他方の電極に接続させてもよい。
【0057】また、実施の形態3では、ヘッド部42と
把持部43とが連続的に形成された歯ブラシ41につい
て説明したが、これに限らず、ヘッド部42を把持部4
3に対し着脱可能に構成してもよい。
【0058】また、このイオン歯ブラシの機能は、実施
の形態2に係る構造の歯ブラシにも付加することができ
る。この場合には、前述したイオン歯ブラシの機能を付
加するための部材を配設する部分以外に、温水37を収
容する収容部38を設けることが必要である。 (実施の形態4)次に、本発明の実施の形態4に係る歯
ブラシについて、図面を参照して説明する。
【0059】図8は、実施の形態4に係る歯ブラシの側
面を示す模式図、図9は、図8に示す歯ブラシの回路図
である。
【0060】なお、実施の形態4では、実施の形態1に
係る歯ブラシ1と同様の部材には、同一の符号を付し、
その詳細な説明は省略する。
【0061】実施の形態4に係る歯ブラシ51は、実施
の形態1に係る歯ブラシ1に、電動歯ブラシの機能を付
加したものである。この歯ブラシ51は、ブラシ毛4が
植毛されたヘッド部52と、ヘッド部52が設けられ、
使用者が把持する把持部53と、ヘッド部52を温熱す
る温熱部45と、を備えて構成されている。
【0062】ヘッド部52は、使用者が歯磨きをし易い
サイズで構成され、ブラシ毛4が植毛される植毛部6の
略中央部分に収容部7が形成されている。ヘッド部52
の基端には、後に詳述する支軸60が挿入される支軸挿
入穴61が形成されている。
【0063】把持部53は、使用者が把持し易いサイズ
で構成され、先端から突出する支軸60を有し、この支
軸60に対してヘッド部52の支軸挿入穴61を装着す
ることにより、ヘッド部52が把持部53に対して取付
けられている。この把持部53には、主として、モータ
62と、モータ62の回転運動を往復回転運動に変換す
る変換機構64と、この変換機構64からの往復回転運
動を受ける前述の支軸60と、電池9と、が収容されて
おり、その外表面には、表示部15、及びスイッチ73
が設けられている。
【0064】モータ62の回転動力は、まずピニオン6
6から中間歯車68に伝達され、ここで中間歯車68
は、把持部53に支持された軸69に回転自在に支持さ
れている。この中間歯車68の先端面には、前記軸69
から偏心する偏心突起70が突設されている。
【0065】偏心突起70は、全体として略U字型ヨー
ク形状を成す揺動部材71の長穴72に係合し、揺動部
材71は、前述の支軸60の基端部に一体に嵌着され、
支軸60の半径方向に延在している。よって、中間歯車
68が軸69の回りに回転されることにより偏心突起7
0が揺動部材71の長穴72内を摺動しつつ偏心回転
し、これによって揺動部材71、ひいては支軸60が所
定の回転角で往復回転動する。なお、支軸60の略中央
部は、把持部53内に固定された支持部材73に回転自
在に支持され、一定の基準位置に保持されている。
【0066】この構成により、モータ62の回転動力
は、ピニオン66を介して中間歯車68に伝達される。
中間歯車68が軸69の回りに回転することにより偏心
突起70は円弧を描きながら偏心回転し、これによって
揺動部材71、ひいては支軸60は、該支軸60の軸線
回りに揺動すなわち往復回転動する。この動作により、
ヘッド部52が往復回転動(振動)を行い電動歯ブラシ
の機能が付与される。
【0067】把持部53の基端側には、実施の形態3と
同様の電池収容部48が形成されている。この電池収容
部48に収容された電池9は、図9に示すように、その
正極がモータ62に接続されており、負極がスイッチ7
3に接続されている。この電池9は、前述した電動歯ブ
ラシの機能と、温熱効果の両方をも発揮させるための電
源である。また、このスイッチ73は、電動歯ブラシの
機能と、温熱効果のON/OFFを行うことができる。
【0068】なお、温熱部45の構成は、実施の形態3
と同様であるため、その説明は省略する。
【0069】この構成を備えた歯ブラシ51を使用する
際は、実施の形態1と同様にスイッチ73を入れると、
表示部15が点灯すると共に、発光体10に電流が流れ
て温度が上昇し、ヘッド部52を温熱する。
【0070】この動作と同時に、ヘッド部52が往復回
動を開始し、使用者はブラシ毛4を歯や歯肉に当てるた
けで、簡単に効率の良いブラッシングを行うことができ
る。また、この効果に加え、温熱されたブラシ毛4やヘ
ッド部52の先端が歯肉に接触し、熱エネルギーを歯肉
に移動させることができる。したがって、歯肉の血行を
促進させることができ、歯槽膿漏等の病気を更に効果的
に改善することができる。
【0071】なお、実施の形態4では、ヘッド部52
が、所定の角度範囲で往復回転運動を行う場合について
説明したが、これに限らず、ヘッド部52は、例えば、
円運動させたり、長手方向に往復移動させるなど、各種
振動を行わせてもよい。
【0072】また、実施の形態4では、電動歯ブラシと
しての機能を発揮させるための電池と、温熱効果を発揮
させるための電池とを共用した場合について説明した
が、これに限らず、各々別々の電池を配設してもよく、
また、スイッチも個別に設けてもよい。
【0073】そしてまた、この電動歯ブラシの機能は、
実施の形態2に係る構造の歯ブラシにも付加することが
できる。この場合には、前述した電動歯ブラシの機能を
付加するための部材を配設する部分以外に、温水37を
収容する収容部38を設けることが必要である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る歯ブ
ラシは、ヘッド部を温熱することができるため、歯磨き
の際に、この温熱されたブラシ毛やヘッド部先端を歯肉
に接触させることにより、熱エネルギーを歯肉に移動さ
せて歯肉の血行を促進させることができる。この結果、
歯槽膿漏等の病気を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る歯ブラシの正面図
である。
【図2】図1に示すII−II線に沿った断面図である。
【図3】図2に示す温熱部の回路図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る歯ブラシの側面図
である。
【図5】図5(1)は、図4に示す歯ブラシのヘッド部
の一部であって、ブラシ毛を取り除いた状態を示す側面
図である。図5(2)は、図5(1)に示すヘッド部の
正面図である。図5(3)は、図5(2)に示すVI−VI
線に沿った拡大断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る歯ブラシの正面図
である。
【図7】図6に示すVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係る歯ブラシの側面を
示す模式図である。
【図9】図8に示す歯ブラシの回路図である。
【符号の説明】
1、31、41、51 歯ブラシ 2、32、42、52 ヘッド部 3、33、43,53 把持部 4 ブラシ毛 5、35、45 温熱部 8、48 電池収容部 9 電池 10 発熱体 11 サーモスタット 12、73 スイッチ 15 表示部 37 温水 38 収容部
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 公弘 千葉県流山市名都借914−1 フクバデン タル株式会社内 Fターム(参考) 3B202 AA06 AA07 AB02 AB13 AB26 BB08 BC04 BD06 BE10 CA07 EB17 FA08 GA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシ毛が植毛されたヘッド部と、使用
    者が把持する把持部と、前記ヘッド部を温熱する温熱部
    と、を備えた歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 前記温熱部は、電源と、電源から供給さ
    れる電流によって発熱する発熱体と、発熱体の温度調節
    を行うサーモスタットと、を備えた請求項1記載の歯ブ
    ラシ。
  3. 【請求項3】 前記温熱部は、少なくとも前記電源と前
    記発熱体とが構成する電気回路の開閉を行うスイッチを
    備えた請求項2記載の歯ブラシ。
  4. 【請求項4】 前記温熱部は、前記電気回路の開閉状態
    を知らせる表示部を備えた請求項3記載の歯ブラシ。
  5. 【請求項5】 前記温熱部は、温水を収容可能な収容部
    を備え、当該温水によって前記ヘッド部を温熱する請求
    項1記載の歯ブラシ。
  6. 【請求項6】 前記収容部は、前記ブラシ毛の間に配設
    されるように、当該ブラシ毛の植毛方向に突出した中空
    の凸部を備えた請求項5記載の歯ブラシ。
  7. 【請求項7】 前記ヘッド部は、前記温熱部により38
    ℃〜42℃に温熱される請求項1ないし請求項6のいず
    れか一項に記載の歯ブラシ。
  8. 【請求項8】 前記電源の一方の電極が前記ブラシ毛と
    導通可能に構成され、前記電源の他方の電極が前記把持
    部と導通可能に構成された請求項2ないし請求項4のい
    ずれか一項に記載の歯ブラシ。
  9. 【請求項9】 前記把持部に収容された電池をさらに備
    え、前記電池の一方の電極が前記ブラシ毛と導通可能に
    構成され、前記電池の他方の電極が前記把持部と導通可
    能に構成された請求項1ないし請求項7のいずれか一項
    に記載の歯ブラシ。
  10. 【請求項10】 前記ヘッド部を振動させる振動部を備
    えた請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の歯
    ブラシ。
  11. 【請求項11】 前記ヘッド部は、前記柄部に着脱可能
    に設けられる請求項1ないし請求項10のいずれか一項
    に記載の歯ブラシ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006068215A1 (ja) * 2004-12-22 2006-06-29 Matsushita Electric Works, Ltd. 歯茎マッサージ機
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