JPH10192055A - 電子歯ブラシ - Google Patents
電子歯ブラシInfo
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- JPH10192055A JPH10192055A JP15097A JP15097A JPH10192055A JP H10192055 A JPH10192055 A JP H10192055A JP 15097 A JP15097 A JP 15097A JP 15097 A JP15097 A JP 15097A JP H10192055 A JPH10192055 A JP H10192055A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】１本の電子歯ブラシで、歯牙に対するフッ素イ
オンの導入を確実に行うことができ、細菌を効果的に駆
除できると共に、プラーク形成の素子と、プラークの除
去を行うことができる電子歯ブラシを提供すること。 【解決手段】歯ブラシのブラシ部２に植毛された一方側
の導電性の毛３、４と、この毛とは絶縁されて植毛され
た他方側の導電性の毛５、６と、これら導電性の毛に交
互に印加される電圧の極性を切り替える制御回路１０
と、該ブラシ部２と反対側の柄部分９に設けられた把持
電極１２と、該制御回路１０と把持電極１２を介して上
記導電性の毛に電源を供給する電池１１とを具備し、電
圧の印加の前半で一方側の毛にプラスを印加し、電圧の
後半で他方側の毛にマイナスを印加するとともに、これ
ら導電性の毛を流れる電流は、人体の手を経て、電源で
ある電池に流れる。
オンの導入を確実に行うことができ、細菌を効果的に駆
除できると共に、プラーク形成の素子と、プラークの除
去を行うことができる電子歯ブラシを提供すること。 【解決手段】歯ブラシのブラシ部２に植毛された一方側
の導電性の毛３、４と、この毛とは絶縁されて植毛され
た他方側の導電性の毛５、６と、これら導電性の毛に交
互に印加される電圧の極性を切り替える制御回路１０
と、該ブラシ部２と反対側の柄部分９に設けられた把持
電極１２と、該制御回路１０と把持電極１２を介して上
記導電性の毛に電源を供給する電池１１とを具備し、電
圧の印加の前半で一方側の毛にプラスを印加し、電圧の
後半で他方側の毛にマイナスを印加するとともに、これ
ら導電性の毛を流れる電流は、人体の手を経て、電源で
ある電池に流れる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子歯ブラシに関
し、特に口腔内殺菌とプラークの除去を図った電子歯ブ
ラシに関する。
し、特に口腔内殺菌とプラークの除去を図った電子歯ブ
ラシに関する。
【０００２】
【従来の技術】化膿などの損傷が無い正常な人の口腔内
は中性から弱酸性であるが、歯槽膿漏などにより化膿し
た部分が存在するとその部分は酸性であり、当然その部
分の蛋白質はプラスイオンとして存在しており、また口
腔内も酸性を呈する。上記歯槽膿漏などの化膿状態を改
善するため、例えば特開平２ー２８３３１０号公報に記
載されているように、電池のプラス極をブラシ部に接続
し、マイナス極を柄部分に表出させ、使用時に電流をプ
ラス極のブラシ部ー化膿部分ー歯牙部ー身体ー手ーマイ
ナス極の柄部分の方向に流し、化膿部分の蛋白イオンを
ブラシ方向に駆動して口腔内の細菌を除去するものがあ
る。
は中性から弱酸性であるが、歯槽膿漏などにより化膿し
た部分が存在するとその部分は酸性であり、当然その部
分の蛋白質はプラスイオンとして存在しており、また口
腔内も酸性を呈する。上記歯槽膿漏などの化膿状態を改
善するため、例えば特開平２ー２８３３１０号公報に記
載されているように、電池のプラス極をブラシ部に接続
し、マイナス極を柄部分に表出させ、使用時に電流をプ
ラス極のブラシ部ー化膿部分ー歯牙部ー身体ー手ーマイ
ナス極の柄部分の方向に流し、化膿部分の蛋白イオンを
ブラシ方向に駆動して口腔内の細菌を除去するものがあ
る。
【０００３】一方、上述のように、化膿などの損傷が無
い正常な人の口腔内は中性から弱酸性であり、歯垢の蛋
白質は負に帯電しているので、例えば特公昭４８ー２７
３９０号公報に記載されているように、電池のマイナス
極をブラシ部に接続し、プラス極を柄部分に表出させ、
使用時には、フッ素を含有した歯磨剤と併用し、前述の
ものとは反対に電流をプラス極の手ー身体ー歯牙部ーブ
ラシ部の方向に流して、フッ素イオンを歯牙中に電気的
に浸透するようにしたものもある。
い正常な人の口腔内は中性から弱酸性であり、歯垢の蛋
白質は負に帯電しているので、例えば特公昭４８ー２７
３９０号公報に記載されているように、電池のマイナス
極をブラシ部に接続し、プラス極を柄部分に表出させ、
使用時には、フッ素を含有した歯磨剤と併用し、前述の
ものとは反対に電流をプラス極の手ー身体ー歯牙部ーブ
ラシ部の方向に流して、フッ素イオンを歯牙中に電気的
に浸透するようにしたものもある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電子歯ブラシは、口中の健康状態によって、電流方向が
全く逆方向に流れるものを使用しなければならないとい
う不都合があった。また口腔内の細菌を電気化学的に殺
菌する場合、一定の電位[ 北島洋二ら 電気化学Vol.5
6,No.12,1082-1085(1988)学説により1.6V以上必要] に
電極電圧を保持させなければならないが、上記従来の電
子歯ブラシは、ブラシ部の電極はブラシ毛そのものでは
なく、植毛部の近傍、例えば、歯ブラシの茎部分に設け
られている。
電子歯ブラシは、口中の健康状態によって、電流方向が
全く逆方向に流れるものを使用しなければならないとい
う不都合があった。また口腔内の細菌を電気化学的に殺
菌する場合、一定の電位[ 北島洋二ら 電気化学Vol.5
6,No.12,1082-1085(1988)学説により1.6V以上必要] に
電極電圧を保持させなければならないが、上記従来の電
子歯ブラシは、ブラシ部の電極はブラシ毛そのものでは
なく、植毛部の近傍、例えば、歯ブラシの茎部分に設け
られている。
【０００５】従って、該電極から歯牙あるいは歯茎まで
の距離が大きく離れている。このため、歯牙あるいは歯
茎に対して電流の流れる面積が広く、局所に集中的に電
流を流すことができない。このため、電流を流す効果が
薄れてしまい、ブラシ部の電極と人体間の電位を殺菌に
必要な最低の電位に一定に保持すること、あるいはプラ
ークを剥離するために必要な最低のエネルギーを保持す
ることが極めて困難であり、該電位を必要以上に高めれ
ば、使用時に人に不快感を与えることとなり不都合が生
じる。
の距離が大きく離れている。このため、歯牙あるいは歯
茎に対して電流の流れる面積が広く、局所に集中的に電
流を流すことができない。このため、電流を流す効果が
薄れてしまい、ブラシ部の電極と人体間の電位を殺菌に
必要な最低の電位に一定に保持すること、あるいはプラ
ークを剥離するために必要な最低のエネルギーを保持す
ることが極めて困難であり、該電位を必要以上に高めれ
ば、使用時に人に不快感を与えることとなり不都合が生
じる。
【０００６】本発明は、上述の如き従来の不都合を解決
するためになされたものであり、その目的は、１本の電
子歯ブラシで、歯牙に対するフッ素イオンの導入を確実
に行うことができ、細菌を効果的に駆除できると共に、
プラーク形成の素子と、プラークの除去を行うことがで
きる電子歯ブラシを提供することにある。
するためになされたものであり、その目的は、１本の電
子歯ブラシで、歯牙に対するフッ素イオンの導入を確実
に行うことができ、細菌を効果的に駆除できると共に、
プラーク形成の素子と、プラークの除去を行うことがで
きる電子歯ブラシを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上述の本発明の目的を達
成するために、本発明は、歯ブラシのブラシ部に植毛さ
れた一方側の導電性の毛と、この毛とは絶縁されて植毛
された他方側の導電性の毛と、これら導電性の毛に交互
に印加される電圧の極性を切り替える制御回路と、該ブ
ラシ部と反対側の柄部分に設けられた把持電極と、該制
御回路と把持電極を介して上記導電性の毛に電源を供給
する電池と、を具備してなる電子歯ブラシを提供する。
また、電圧の印加の前半で一方側の毛にプラスを印加
し、電圧の後半で他方側の毛にマイナスを印加するとと
もに、これら導電性の毛を流れる電流は、人体の手を経
て、電源である電池に流れることを特徴とするものであ
る。
成するために、本発明は、歯ブラシのブラシ部に植毛さ
れた一方側の導電性の毛と、この毛とは絶縁されて植毛
された他方側の導電性の毛と、これら導電性の毛に交互
に印加される電圧の極性を切り替える制御回路と、該ブ
ラシ部と反対側の柄部分に設けられた把持電極と、該制
御回路と把持電極を介して上記導電性の毛に電源を供給
する電池と、を具備してなる電子歯ブラシを提供する。
また、電圧の印加の前半で一方側の毛にプラスを印加
し、電圧の後半で他方側の毛にマイナスを印加するとと
もに、これら導電性の毛を流れる電流は、人体の手を経
て、電源である電池に流れることを特徴とするものであ
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面を用いて詳細に説明する。図１は本発明に係る電子歯
ブラシを示す側面図であり、内部の電子回路の一部も併
せて示している。図１において、１は歯ブラシ本体であ
る。歯ブラシ本体１の一方の端部上面にはブラシ部２が
設けられている。ブラシ部２は、図２に示すように歯ブ
ラシ本体１の長手方向に対して４列の毛３、４、５、６
が植毛されている。これら毛３乃至６は、例えばカーボ
ン繊維、ステンレス繊維など導電性の繊維からなる。こ
れら毛３、４は導電線７により接続されている。また、
毛５、６は導電線８により接続されている。これら導電
線７、８は、図１に示すように歯ブラシ本体１の柄部分
９内に埋設されている制御回路１０に接続されている。
１１は柄部分９の端部内部に挿入された電池であり、外
部から着脱自在に設けられている。１２は柄部分９に設
けられ、使用者の手に握られる把持電極であり、制御回
路１０から導出される導電回路１３と接続されている。
面を用いて詳細に説明する。図１は本発明に係る電子歯
ブラシを示す側面図であり、内部の電子回路の一部も併
せて示している。図１において、１は歯ブラシ本体であ
る。歯ブラシ本体１の一方の端部上面にはブラシ部２が
設けられている。ブラシ部２は、図２に示すように歯ブ
ラシ本体１の長手方向に対して４列の毛３、４、５、６
が植毛されている。これら毛３乃至６は、例えばカーボ
ン繊維、ステンレス繊維など導電性の繊維からなる。こ
れら毛３、４は導電線７により接続されている。また、
毛５、６は導電線８により接続されている。これら導電
線７、８は、図１に示すように歯ブラシ本体１の柄部分
９内に埋設されている制御回路１０に接続されている。
１１は柄部分９の端部内部に挿入された電池であり、外
部から着脱自在に設けられている。１２は柄部分９に設
けられ、使用者の手に握られる把持電極であり、制御回
路１０から導出される導電回路１３と接続されている。
【０００９】図３は、制御回路１０の詳細な回路図を示
す。図３において、１４は反転スイッチである。反転ス
イッチ１４には電池１１の極性を正逆に切り換える反転
回路ａ，ｂ，ｃ，ｄを持ち、さらにこの反転回路を切り
換える駆動部１５を有する。この反転回路は、図４の
（ａ）に示すように、駆動部１５の前半の駆動動作でａ
ーｃとｂーｄとを接続して、ｃ端子を負に、ｄ端子を正
に出力し、後半の駆動動作で図４の（ｂ）に示すよう
に、ａーｄとｂーｃとを接続して、ｃ端子を正に、ｄ端
子を負に出力する（図５（ａ））。なお、この繰り返し
周期は、２秒程度に設定される。
す。図３において、１４は反転スイッチである。反転ス
イッチ１４には電池１１の極性を正逆に切り換える反転
回路ａ，ｂ，ｃ，ｄを持ち、さらにこの反転回路を切り
換える駆動部１５を有する。この反転回路は、図４の
（ａ）に示すように、駆動部１５の前半の駆動動作でａ
ーｃとｂーｄとを接続して、ｃ端子を負に、ｄ端子を正
に出力し、後半の駆動動作で図４の（ｂ）に示すよう
に、ａーｄとｂーｃとを接続して、ｃ端子を正に、ｄ端
子を負に出力する（図５（ａ））。なお、この繰り返し
周期は、２秒程度に設定される。
【００１０】図３において、１６は切換スイッチであ
る。切換スイッチ１６には、切換回路ｅ、ｆ、ｇを持
ち、さらにこの切換回路を切り換える切換駆動部１７を
持つ。該切換駆動部１７は駆動部１５から切り換え信号
をうけ、この信号を直接切換回路に印加するか、或いは
この信号をインバートして切換回路に印加するかを切り
換える重力スイッチ１８を有する。重力スイッチ１８は
図６に示すように、絶縁物製で細長状のチューブの両端
に電極ｈ、ｊを備え、中央に電極ｉを備え、かつ内部に
ボール状の移動電極ｋを備えている。この重力スイッチ
１８は制御回路１０内に設けられ、歯ブラシのブラシ部
２の垂直位置、すなわち、毛３、４、５、６がブラシ部
の右側にあるか左側にあるかにより中央の電極ｉの接触
電極ｈ、ｊの何れかに接触する。なお、切換回路ｅーｆ
及びｅーｇを切り換える周期は、反転スイッチ１４に同
期していて、２秒程度である。
る。切換スイッチ１６には、切換回路ｅ、ｆ、ｇを持
ち、さらにこの切換回路を切り換える切換駆動部１７を
持つ。該切換駆動部１７は駆動部１５から切り換え信号
をうけ、この信号を直接切換回路に印加するか、或いは
この信号をインバートして切換回路に印加するかを切り
換える重力スイッチ１８を有する。重力スイッチ１８は
図６に示すように、絶縁物製で細長状のチューブの両端
に電極ｈ、ｊを備え、中央に電極ｉを備え、かつ内部に
ボール状の移動電極ｋを備えている。この重力スイッチ
１８は制御回路１０内に設けられ、歯ブラシのブラシ部
２の垂直位置、すなわち、毛３、４、５、６がブラシ部
の右側にあるか左側にあるかにより中央の電極ｉの接触
電極ｈ、ｊの何れかに接触する。なお、切換回路ｅーｆ
及びｅーｇを切り換える周期は、反転スイッチ１４に同
期していて、２秒程度である。
【００１１】次に本発明の上記一実施形態の動作につい
て説明する。まず、使用者が歯ブラシを右手に持って歯
の左半分を研磨する場合を考える。この時、図３におい
て、重力スイッチ１８の電極ｉと電極ｈが接続している
とする。この状態で、図７において、歯ブラシのブラシ
部２が（イ）の位置、すなわち下顎の歯を磨く位置にあ
るとすると、毛３、４が歯牙１９と接触し、毛５、６が
歯肉２０と接触している。ここで図３から分かるよう
に、駆動部１５からの切換信号により反転スイッチ１４
のｃ端子とｄ端子からは図５の（ａ）に示すような正負
切換の電圧が出力される。そして、この出力電圧の切換
と同期して切換スイッチ１６も切り替わることから、図
５の（ｂ）に示すように、信号の前半においては、切換
回路ｄがプラスとなり切換回路ｃがマイナスとなるの
で、電流は把持電極１２、人体導体路、歯肉２０、歯牙
１９、毛３、４、導電線７、切換回路ｆから切換回路ｃ
に流れる。このため、歯根近傍のマイナスに帯電してい
る細菌は電流により歯根付近に吸い寄せられて、電流に
より殺菌される。また、フッ素経の歯磨きを用いた場
合、フッ素イオンが歯牙に取り入れられる。図５の
（ｃ）に示すように、信号の後半においては、切換回路
ｃがプラスとなり切換回路ｄがマイナスとなり、また、
切換スイッチ１６も切り替わってｅ端子とｇ端子が接続
されるので、電流は切換回路ｇ、導電線８、毛５、６、
歯肉２０、人体導体路、把持電極１２、切換回路ｄのル
ートを流れる。この電流ルートでは、口中が中性の場
合、殺菌作用とプラークを形成する蛋白質も同時に除去
できる。
て説明する。まず、使用者が歯ブラシを右手に持って歯
の左半分を研磨する場合を考える。この時、図３におい
て、重力スイッチ１８の電極ｉと電極ｈが接続している
とする。この状態で、図７において、歯ブラシのブラシ
部２が（イ）の位置、すなわち下顎の歯を磨く位置にあ
るとすると、毛３、４が歯牙１９と接触し、毛５、６が
歯肉２０と接触している。ここで図３から分かるよう
に、駆動部１５からの切換信号により反転スイッチ１４
のｃ端子とｄ端子からは図５の（ａ）に示すような正負
切換の電圧が出力される。そして、この出力電圧の切換
と同期して切換スイッチ１６も切り替わることから、図
５の（ｂ）に示すように、信号の前半においては、切換
回路ｄがプラスとなり切換回路ｃがマイナスとなるの
で、電流は把持電極１２、人体導体路、歯肉２０、歯牙
１９、毛３、４、導電線７、切換回路ｆから切換回路ｃ
に流れる。このため、歯根近傍のマイナスに帯電してい
る細菌は電流により歯根付近に吸い寄せられて、電流に
より殺菌される。また、フッ素経の歯磨きを用いた場
合、フッ素イオンが歯牙に取り入れられる。図５の
（ｃ）に示すように、信号の後半においては、切換回路
ｃがプラスとなり切換回路ｄがマイナスとなり、また、
切換スイッチ１６も切り替わってｅ端子とｇ端子が接続
されるので、電流は切換回路ｇ、導電線８、毛５、６、
歯肉２０、人体導体路、把持電極１２、切換回路ｄのル
ートを流れる。この電流ルートでは、口中が中性の場
合、殺菌作用とプラークを形成する蛋白質も同時に除去
できる。
【００１２】歯ブラシのブラシ部２が図７の（ロ）の位
置、すなわち上顎と下顎の歯を磨く位置にあるとする
と、毛３、４が歯牙１９と接触し、毛５、６が歯牙１９
と接触している。ここで図３から分かるように、駆動部
１５からの切換信号により反転スイッチ１４のｃ端子と
ｄ端子からは図５の（ａ）に示すような正負切換の電圧
が出力される。そして、この出力電圧の切換と同期して
切換スイッチ１６も切り替わることから、信号の前半に
おいては、切換回路ｄがプラスとなり切換回路ｃがマイ
ナスとなるので、電流は把持電極１２、人体導体路、歯
肉２２、歯牙２１、毛３、４、導電線７、切換回路ｆか
ら切換回路ｃに流れる。このため、上顎の歯根近傍のマ
イナスに帯電している細菌は電流により歯根付近に吸い
寄せられて、電流により殺菌される。信号の後半におい
ては、切換回路ｃがプラスとなり切換回路ｄがマイナス
となり、また、切換スイッチ１６も切り替わってｅ端子
とｇ端子が接続されるので、電流は切換回路ｇ、導電線
８、毛５、６、歯牙１９、人体導体路、把持電極１２、
切換回路ｄのルートを流れる。この電流ルートでは、た
とえばフッ素系の歯磨き粉を用いた場合、イオン化した
フッ素が歯牙１９に取り入れられる。
置、すなわち上顎と下顎の歯を磨く位置にあるとする
と、毛３、４が歯牙１９と接触し、毛５、６が歯牙１９
と接触している。ここで図３から分かるように、駆動部
１５からの切換信号により反転スイッチ１４のｃ端子と
ｄ端子からは図５の（ａ）に示すような正負切換の電圧
が出力される。そして、この出力電圧の切換と同期して
切換スイッチ１６も切り替わることから、信号の前半に
おいては、切換回路ｄがプラスとなり切換回路ｃがマイ
ナスとなるので、電流は把持電極１２、人体導体路、歯
肉２２、歯牙２１、毛３、４、導電線７、切換回路ｆか
ら切換回路ｃに流れる。このため、上顎の歯根近傍のマ
イナスに帯電している細菌は電流により歯根付近に吸い
寄せられて、電流により殺菌される。信号の後半におい
ては、切換回路ｃがプラスとなり切換回路ｄがマイナス
となり、また、切換スイッチ１６も切り替わってｅ端子
とｇ端子が接続されるので、電流は切換回路ｇ、導電線
８、毛５、６、歯牙１９、人体導体路、把持電極１２、
切換回路ｄのルートを流れる。この電流ルートでは、た
とえばフッ素系の歯磨き粉を用いた場合、イオン化した
フッ素が歯牙１９に取り入れられる。
【００１３】歯ブラシのブラシ部２が図７の（ハ）の位
置、すなわち上顎の歯牙２１と歯肉２２を磨く位置にあ
るとすると、毛３、４が歯肉２２と接触し、毛５、６が
歯牙２１と接触している。ここで図３から分かるよう
に、駆動部１５からの切換信号により反転スイッチ１４
のｃ端子とｄ端子からは図５の（ａ）に示すような正負
切換の電圧が出力される。そして、この出力電圧の切換
と同期して切換スイッチ１６も切り替わることから、信
号の前半においては、切換回路ｄがプラスとなり切換回
路ｃがマイナスとなるので、電流は把持電極１２、人体
導体路、歯肉２２、毛３、４、導電線７、切換回路ｆか
ら切換回路ｃに流れる。このため、上顎の歯根近傍のマ
イナスに帯電している細菌は電流により歯根付近に吸い
寄せられて、電流により殺菌される。信号の後半におい
ては、切換回路ｃがプラスとなり切換回路ｄがマイナス
となり、また、切換スイッチ１６も切り替わってｅ端子
とｇ端子が接続されるので、電流は切換回路ｇ、導電線
８、毛５、６、歯牙２１、人体導体路、把持電極１２、
切換回路ｄのルートを流れる。この電流ルートでは、た
とえばフッ素系の歯磨き粉を用いた場合、イオン化した
フッ素が歯牙１９に取り入れられる。
置、すなわち上顎の歯牙２１と歯肉２２を磨く位置にあ
るとすると、毛３、４が歯肉２２と接触し、毛５、６が
歯牙２１と接触している。ここで図３から分かるよう
に、駆動部１５からの切換信号により反転スイッチ１４
のｃ端子とｄ端子からは図５の（ａ）に示すような正負
切換の電圧が出力される。そして、この出力電圧の切換
と同期して切換スイッチ１６も切り替わることから、信
号の前半においては、切換回路ｄがプラスとなり切換回
路ｃがマイナスとなるので、電流は把持電極１２、人体
導体路、歯肉２２、毛３、４、導電線７、切換回路ｆか
ら切換回路ｃに流れる。このため、上顎の歯根近傍のマ
イナスに帯電している細菌は電流により歯根付近に吸い
寄せられて、電流により殺菌される。信号の後半におい
ては、切換回路ｃがプラスとなり切換回路ｄがマイナス
となり、また、切換スイッチ１６も切り替わってｅ端子
とｇ端子が接続されるので、電流は切換回路ｇ、導電線
８、毛５、６、歯牙２１、人体導体路、把持電極１２、
切換回路ｄのルートを流れる。この電流ルートでは、た
とえばフッ素系の歯磨き粉を用いた場合、イオン化した
フッ素が歯牙１９に取り入れられる。
【００１４】図７の（ニ）に示すように、歯の裏側を研
磨する場合は、重力スイッチ１８が切り替わり、切換ス
イッチ１６の動作を１８０度遅らせるので、歯ブラシと
人体間には、前述と同様な電流が流れ、前記と同じ作用
を行う。また、使用者が歯ブラシを左手に持って歯の右
半分を研磨する場合も、重力スイッチ１８が適当に回路
を切り換えて、前期と同様な作用を行う。
磨する場合は、重力スイッチ１８が切り替わり、切換ス
イッチ１６の動作を１８０度遅らせるので、歯ブラシと
人体間には、前述と同様な電流が流れ、前記と同じ作用
を行う。また、使用者が歯ブラシを左手に持って歯の右
半分を研磨する場合も、重力スイッチ１８が適当に回路
を切り換えて、前期と同様な作用を行う。
【００１５】以上、本発明を上述の実施例により説明し
たが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が可能
であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排除す
るものではない。
たが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が可能
であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排除す
るものではない。
【００１６】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
歯ブラシのブラシ部に植毛された一方側の導電性の毛
と、この毛とは絶縁されて植毛された他方側の導電性の
毛と、これら導電性の毛に交互に印加される電圧の極性
を切り替える制御回路と、該ブラシ部と反対側の柄部分
に設けられた把持電極と、該制御回路と把持電極を介し
て上記導電性の毛に電源を供給する電池と、を具備して
なる電子歯ブラシを提供したので、ブラシの毛を電極と
して用いて、集中的に歯牙或いは歯茎に電流を流すこと
ができる。また、１本の電子歯ブラシで、歯牙に対する
フッ素イオンの導入を確実に行うことができ、細菌を効
果的に駆除できると共に、プラーク形成の素子と、プラ
ークの除去を行うことができる。
歯ブラシのブラシ部に植毛された一方側の導電性の毛
と、この毛とは絶縁されて植毛された他方側の導電性の
毛と、これら導電性の毛に交互に印加される電圧の極性
を切り替える制御回路と、該ブラシ部と反対側の柄部分
に設けられた把持電極と、該制御回路と把持電極を介し
て上記導電性の毛に電源を供給する電池と、を具備して
なる電子歯ブラシを提供したので、ブラシの毛を電極と
して用いて、集中的に歯牙或いは歯茎に電流を流すこと
ができる。また、１本の電子歯ブラシで、歯牙に対する
フッ素イオンの導入を確実に行うことができ、細菌を効
果的に駆除できると共に、プラーク形成の素子と、プラ
ークの除去を行うことができる。
【図１】図１は、電子はブラシの側面図である。
【図２】図２は、ブラシ部の正面図である。
【図３】図３は、制御回路の回路図である。
【図４】図４は、反転スイッチの動作説明図である。
【図５】図５は、各部の電圧印加状態を示すタイムチャ
ートである。
ートである。
【図６】図６は、重力スイッチの断面図である。
【図７】図７は、電子はブラシの口中での動作説明図で
ある。
ある。
１・・・・・歯ブラシ本体 ２・・・・・ブラシ部 ３・・・・・毛 ４・・・・・毛 ５・・・・・毛 ６・・・・・毛 ７・・・・・導電線 ８・・・・・導電線 ９・・・・・柄部分 １０・・・・・制御回路 １１・・・・・電池 １２・・・・・把持電極 １３・・・・・導電回路 １４・・・・・反転スイッチ １５・・・・・駆動部 １６・・・・・切換スイッチ １７・・・・・切換駆動部 １８・・・・・重力スイッチ １９・・・・・歯牙 ２０・・・・・歯肉 ２１・・・・・歯牙 ２２・・・・・歯肉
Claims (3)
- 【請求項１】歯ブラシのブラシ部に植毛された一方側の
導電性の毛と、この毛とは絶縁されて植毛された他方側
の導電性の毛と、これら導電性の毛に交互に印加される
電圧の極性を切り替える制御回路と、該ブラシ部と反対
側の柄部分に設けられた把持電極と、該制御回路と把持
電極を介して上記導電性の毛に電源を供給する電池と、
を具備してなる電子歯ブラシ。 - 【請求項２】電圧の印加の前半で一方側の毛にプラスを
印加し、電圧の後半で他方側の毛にマイナスを印加する
ことを特徴とする請求項１に記載の電子歯ブラシ。 - 【請求項３】これら導電性の毛を流れる電流は、人体の
手を経て、電源である電池に流れることを特徴とする請
求項１に記載の電子歯ブラシ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15097A JPH10192055A (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 電子歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15097A JPH10192055A (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 電子歯ブラシ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10192055A true JPH10192055A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11466019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15097A Pending JPH10192055A (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 電子歯ブラシ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10192055A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6341400B1 (en) * | 1998-05-29 | 2002-01-29 | Hukuba Dental Corp. | Toothbrush |
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| JP2011200466A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Panasonic Electric Works Co Ltd | ブラシ体および歯ブラシ |
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-
1997
- 1997-01-06 JP JP15097A patent/JPH10192055A/ja active Pending
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