JP2001137013A - 左右同時ロック用バックル - Google Patents

左右同時ロック用バックル

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JP2001137013A
JP2001137013A JP31996899A JP31996899A JP2001137013A JP 2001137013 A JP2001137013 A JP 2001137013A JP 31996899 A JP31996899 A JP 31996899A JP 31996899 A JP31996899 A JP 31996899A JP 2001137013 A JP2001137013 A JP 2001137013A
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plate
tongue
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locking
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JP31996899A
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Nobuaki Takamizu
信明 高水
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Combi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片方だけのロックを防止してチャイルドシー
トに着座した幼児の安全性を確保するとともに、簡単な
機構で、かつコンパクトになり、しかも信頼性の高いロ
ックが得られるバックルを提供する。 【解決手段】 バックル10であって、各タングプレー
ト5a、5bに対向して設けられた一対の係合孔15を
形成し、ロックプレート9に一対の係合孔15と係合す
る共通の係止突起16を設けて一対の係合孔15と共通
の係止突起16とを係合させてタングプレート5a、5
bをロック可能にし、プッシャプレート11にロックプ
レート9の背面後端を押圧する突起部17を設けるとと
もにロックプレート9の背面前端を押圧するスプリング
18を設けてロック解除できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャイルドシート
の股当てに取り付けられたバックルに関し、特に、左右
の肩ベルトに取り付けられた各タングプレートを同時に
挿入することによってのみ初めてロック可能となる左右
同時ロック用バックルに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に幼児を乗せる場合に、幼児の安
全を図るためにチャイルドシートが使用される。このチ
ャイルドシートは、例えば図9および図10に示したよ
うに、シートバックAとシートクッションBとを一体に
したチャイルドシート本体50と、該チャイルドシート
本体50と一体的又はリクライニング、水平方向回転可
能に結合された基台51とから成っている。このシート
クッションBの前部中央には腹当て部材52が立設さ
れ、この腹当て部材52の上部にはバックル55が固定
されている。また、シートクッションBには2本のベル
ト54、54の一端が固定され、他端側はシートバック
Aの肩ベルト通し孔53、53を通って、シートバック
Aの背面側に引き出されている。さらに、ベルト54、
54には、タング56、56が設けられ、このタング5
6、56が前記バックル55に着脱可能となっている。
そして、ベルト54は、図10に示したように、シート
バックAの背面側で板状のベルト調整金具57の一端に
固定され、ベルト調整金具57の他端にはリトラクタか
ら引き出された長さ調整ベルト58が固定されている。
リトラクタは、シートバックAの下部に内装され、長さ
調整ベルト58が引き出し口59から引き出されてい
る。
【0003】前記チャイルドシートを使用する場合は、
図10に示したように基台51もしくはチャイルドシー
ト本体50を直接車両シートベルト61によって自動車
の座席に固定し、チャイルドシート本体50のシートク
ッションBに幼児を腰掛けさせる。この際、幼児の頭部
はベルト54、54の間に位置し、ベルト54、54は
肩を押さえるようにして腹当て部材52に固定される。
そして、腹当て部材52は幼児の腹部から胸部を覆うよ
うになり、両足が腹当て部材52の両脇から前方に出さ
れる。肩ベルト通し孔53、53は左右を対として複数
対(図では3対)縦方向に設けられており、幼児の成長
とともに、肩ベルト通し孔53の使用位置を上の方へ移
して最適に肩を押さえるようにしている。上述のよう
に、腹当て部材52の上部にバックル55が設けられ、
そのバックル55にはタング挿入口が2か所に設けら
れ、この各タング挿入口にベルト54、54の各々のタ
ング56、56を挿入して、各ベルト54、54をそれ
ぞれバックル55にロックする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は両タン
グを同時にバックルに挿入したときのみロックを受け付
けるようにし、片方だけタングをバックルに挿入しても
ロックせずにそのタングをバックルから排出することに
より、バックルにタングが挿入されていないことを使用
者に明確に分からせるようにする左右同時ロック用バッ
クルを提供することにある。これによって、チャイルド
シートに着座した幼児の安全性を確保するとともに、さ
らに、それを極めて簡単な機構で実現できる。しかも信
頼性の高い左右同時ロック用バックルを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の左右同時ロック用バックルは、一対
のタングプレートが挿入される挿入口が設けられたバッ
クルフレームと、該バックルフレーム内に各タングプレ
ートに対応して設けられた一対のスライダーと、このス
ライダーを前記挿入口側へ常時付勢する弾性部材と、前
記バックルフレーム内に設けられ前記一対のタングプレ
ートが並設されたときに一対のタングプレート間に形成
される係合部に係合して前記各タングプレートをロック
するロックプレートと、前記バックルフレームに設けら
れ前記ロックプレートによるロックを解除するプッシャ
プレートと、を備えたことを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、前記係合部
が一対のタングプレートが形成する係合孔であり、前記
ロックプレートが該係合孔に係合する共通の係止突起を
その端部に備えたことを特徴としている。さらに、請求
項3記載の発明は、前記プッシャプレートがその一端部
にある回転軸を中心に回転可能に取り付けられ、下方の
ロックプレートの一端部付近を押し下げる突起部を前記
回転軸近くに有し、前記プッシャプレートの他端部を押
し下げることにより前記突起部が押し下げられてロック
プレートの一端部付近を押圧し、これによってロックプ
レートの他端部にある前記係止突起を前記係合孔から抜
き取ることを特徴としている。そして、請求項4記載の
発明は、前記プッシャプレートがその前記ロックプレー
ト側に前記ロックプレートの前記他端側付近を押圧する
スプリングを備えたことを特徴としている。以上の構成
により、簡単な機構で、両タングを同時にバックルに挿
入したときのみロックを受け付けるようにでき、片方だ
けタングを挿入してもロックせずにバックルから排出す
るようにできるので、チャイルドシートに着座した幼児
の安全性を確保することができる。
【0007】また、請求項5記載の発明は、前記タング
プレートと前記スライダーの互いに接触する部分に互い
に係合し合う形状の凸部と凹部を形成したことを特徴と
している。以上の構成により、バックルの製作精度に多
少の誤差があっても、タングプレートをバックルに挿入
したときタングプレートの中心をスライダールの中心に
自動的に正確位置合わせすることができるようになり、
したがって、左右の各タングプレートも正確に並設され
ることとなり、これによってタングプレート2枚で一体
的に形成される係合孔も正確な形状となるので係合突起
のロック・非ロックの正確な動作が確保される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る左右同時ロッ
ク用バックルを図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図1はバックルハウジングを取り除いて示した本発明に
係る左右同時ロック用バックルの一部を切欠き分解して
示す斜視図であり、図2はバックルハウジングを示した
分解斜視図であり、図3は本発明に係る左右同時ロック
用バックルを取り付けたチャイルドシートの実施形態の
斜視図である。本発明の実施形態のチャイルドシート自
体は、図3に示すように、従来のチャイルドシートと同
じで、シートバックAとシートクッションBとを一体に
したチャイルドシート本体1と、該チャイルドシート本
体1に結合され自動車の座席に着座させる基台51とか
ら成っている。このシートクッションBの前部中央には
腹当て部材2が立設され、この股当て2の頂部近辺に本
発明に係るバックル10が取り付けられている。また、
シートクッションBには2本のベルト4a、4bの一端
が固定され、他端側はシートバックAの肩ベルト通し孔
を通って、シートバックAの背面側に引き出されてい
る。チャイルドシート本体1の背部には、幼児の左右肩
部分から腹近傍に向かって保持する左右の肩ベルト4
a、4bが固定され、各肩ベルト4a、4bの他端にバ
ックル10側に挿入するタングプレート5a、5bが取
り付けられて、この2枚のタングプレート5a、5bが
チャイルドシートの股当て2のバックル10に以下に詳
述するごとく本発明により同時に着脱しうるように構成
されている。そして、シートバックAの背面側に引き出
されたベルト54は、従来と同じく図10に示したよう
に、シートバックAの背面側で板状のベルト調整金具5
7の一端に固定され、ベルト調整金具57の他端にはリ
トラクタから引き出された長さ調整ベルト58が固定さ
れている。リトラクタは、シートバックAの下部に内装
され、長さ調整ベルト58が引き出し口59から引き出
されている。
【0009】左右の各タングプレート5a、5bは、図
1に示すように、挿入方向先端に円弧状凹部14b、1
4bと、その近傍の互いの対向側面にはそれぞれ切り欠
き15a、15bが形成され、この切り欠き15a、1
5bは左右の各タングプレート5aと5bを並設するこ
とによりタングプレート2枚で矩形状の係合孔15が形
成されるようになっている。ここでは、係合部として矩
形状の係合孔としているが、もちろん本発明はこれに限
定されるものではなく、他の形状、例えば三角形状の係
合孔や台形状の係合孔でもよく、さらには「孔」に限ら
ず、矩形状・三角形状や台形状の溝でも、また突起であ
っても係合できるものであれば何でもよい。
【0010】一方、バックル10はベースとなる断面コ
字状のバックルフレーム3を有している。このバックル
フレーム3には、その底部3aの挿入部中央に突出する
ガイド12を挟んで左右にタングプレート挿入口6a、
6bが形成されている。このガイド12は、バックルフ
レーム3の一部を切り起こして設けたものである。な
お、ガイド12の代りに、バックルフレーム3側にスリ
ットを形成し、図2で後述するバックルハウジング20
側にそのスリットから突出する突条を設けるようにして
もよい。また、バックルフレーム3の底部3aの略中央
部には溝13a、13bがタングプレート5a、5bの
摺動方向に沿って穿設され、その溝13a、13bに設
けられたスプリング7a、7bを介して左右の各スライ
ダー8a、8bが前記タングプレート挿入口6a、6b
方向に付勢されるように設けられ、スライダー8a、8
bは、この溝13a、13bを案内にして前後方向に摺
動可能となっている。スライダー8a、8bのタングプ
レートの挿入方向後端には、それぞれ円弧状突起14
a、14aが設けられ、前述のタングプレート5a、5
bの先端に形成された円弧状凹部14b、14bと互い
に係合することによって、タングプレート5a、5bと
スライダー8a、8bとの正確な位置合わせが簡単にで
き、両者一体となってバックルフレーム3内を案内摺動
できるようになっている。
【0011】さらに、この左右の各スライダー8a、8
bの上にロックプレート9が配置されている。この場
合、このロックプレート9はタングプレート5a、5b
の挿入方向(以下、「挿入方向」と言う。)と直角な方
向(以下、「幅方向」と言う。)両端で前記バックルフ
レーム3の両側壁に軸支され、ロックプレート9は回転
軸9aを軸として挿入方向の上流(挿入口6a、6b
側)および下流(スプリング7a、7b側)でスライダ
ー8a、8bに接近・離反するように回動可能となって
いる。ロックプレート9は、一方の挿入方向後端にて谷
折り折曲した背面立部9bが設けられ、他方の挿入方向
先端又は先端下方には共通の係止突起16が設けられ、
この共通の係止突起16はタングプレート5aと5bに
よって形成される係合孔15にのみ係合するものであ
る。すなわち、共通の係止突起16の軸方向幅が係合孔
15の軸方向幅とほぼ等しくなっているので、タングプ
レート5a、5bの一方の切り欠きだけが係止突起16
の真下に到来しても係止突起16は一方の切り欠きだけ
では共通の係止突起16の没入できる大きさの係合孔に
はならないため共通の係止突起16はこれと係合できな
い。また、この係止突起16は後述するスプリング18
により常時各スライダー8a、8bに接触状態に付勢さ
れている。したがって、前記各スライダー8a、8bお
よびこれと連接するタングプレート5a、5bが挿入方
向にスライドしてきて左右の各タングプレート5a、5
bによって形成された係合孔15がこの係止突起16の
真下に到来した時点でのみ、その係止突起16はスプリ
ング18による付勢力で係合孔15に没入でき、スプリ
ング7a、7bの付勢力によるタングプレート5a、5
bの挿入口6a、6b方向への移動を阻止する働きをす
る。
【0012】このロックプレート9の上方には、さら
に、プッシャプレート11が次のように配置されてい
る。すなわち、プッシャプレート11が幅方向両端で前
記バックルフレーム3の両側壁に軸支され、プッシャプ
レート11はその端部に取り付けられた回転軸11aを
軸として旋回可能となっている。プッシャプレート11
の前端裏側(挿入口側のロックプレート9側)にはロッ
クプレート9の前記背面立部9bを押圧する突起部17
が設けられ、また中央部裏面にはロックプレート9の係
止突起15の近傍を常時下方へ押圧する板ばねからなる
スプリング18が設けられている。
【0013】以上のように、バックル10は、スライダ
ー8a・8b、スプリング7a・7b、ロックプレート
9、それにプッシャプレート11等の各部品を前述のバ
ックルフレーム3にそれぞれ収納した状態で、そのまま
図2のバックルハウジング20の中に収納される。バッ
クルハウジング20は、上方中央付近に大きなプッシュ
開口孔21と側方中央付近にタングプレート挿入開口孔
21’とが穿設された上部ハウジング20aと、この上
部ハウジング20aに覆われる上部が開口する下部ハウ
ジング20bと、から成っている。そこで、バックル1
0がこのバックルハウジング20内に収容された状態
で、前記プッシュ開口孔21から前記プッシャプレート
11の背面前端11’を押圧することができ、また、タ
ングプレート挿入開口孔21’から前記左右の各タング
プレート5a、5bを挿入することができる。
【0014】以下、本発明に係る左右同時ロック用バッ
クルの、 片側タングプレート挿入時非ロック、およ
び、 両タングプレート同時挿入時ロックの各作用を
説明する。図4〜図7は、本発明に係るバックルの実施
形態の使用方法(ロックおよびロック解除)を経時的に
示したバックルの各段階の一部切欠斜視図であり、図8
(a)〜(d)はその各段階のA−A、B−B、C−
C、D−Dに沿った各断面図である。
【0015】図4および図8(a)は、タングプレート
5aおよび5bの一方だけをバックルフレーム3側に挿
入しようとしても挿入されたそのタングプレートは本発
明によりロックされないケースを説明するためのもので
ある。すなわち、図4において、一方のタングプレー
ト、例えば5aの挿入によって、スライダー8aが後退
し、タングプレート5aに形成された切り欠き15aが
ロックプレート9に設けられた係止突起16の位置に達
するが、他方のスライダー8bが当初の位置に残ってい
るため、係止突起16が降下できず、ロックすることが
できない。
【0016】そこで、タングプレート5aをバックル1
0に挿入した状態で手をタングプレート5aから離す
と、図5および図8(b)に示すように、タングプレー
ト5aは係止突起16にロックされていないので、バッ
クルフレーム3に設けられたスプリング7aのばね力に
よってスライダー8aが元の位置まで押し戻され、タン
グプレート5aも押し戻されてバックルフレーム3から
勢い良く排出される。これによって、親はタングプレー
ト5aがバックル10にロックされなかったことに気づ
かされ、改めて各タングプレート5a、5bを同時にバ
ックルフレーム3側にきっちり挿入する操作を促される
ことになる。
【0017】もう一方のタングプレート5bのみをバッ
クルフレーム3側に挿入する場合も、全く同様である。
すなわち、タングプレート5bをバックルフレーム3側
に挿入し、タングプレート5bがロックプレート9に設
けられた係止突起16に達しても、一方のスライダー8
aが当初の位置に残っていることによって、係止突起1
6は係合孔15に係合されず、タングプレート5bは係
止突起16によってロックされることはない。また、バ
ックルフレーム3に設けられたスプリング7bのばね力
によってスライダー8bが元の位置まで押し戻され、タ
ングプレート5bも押し戻されてバックルフレーム3か
ら勢い良く排出される。これによって、親はタングプレ
ート5bがバックル10にロックされなかったことに気
づき、改めて各タングプレート5a、5bを同時にバッ
クルフレーム3側にきっちり挿入する操作を促されるこ
とになる。
【0018】図6および図8(c)は、タングプレート
5aおよび5bの両方を同時にバックルフレーム3側に
挿入すると初めて、本発明により両タングプレート5a
および5bがロックされるケースを説明するためのもの
である。バックルフレーム3の先端の2つのタングプレ
ート挿入口6a、6bに、各タングプレート5a、5b
を同時に挿入すると、両方のスライダー8a、8bが同
時に後退し、タングプレート5aと5bの切り欠き15
a、15bによって形成された係合孔15がロックプレ
ート9の係止突起16の真下にスライドした時点でスプ
リング18のばね力により係止突起16が係合孔15の
中へ没入し、タングプレート5a、5bがロックされ
る。
【0019】このようにして、左右の肩ベルト4a、4
bに設けられた各タングプレート5a、5bを、バック
ルフレーム3に同時に挿入することにより、係合孔15
にロックプレート9の係止突起16が係合されて確実に
ロックすることができる。そのため、チャイルドシート
に着座した幼児の安全性が確保される。
【0020】図7および図8(d)は、ロックされたタ
ングプレート5a、5bをロック解除するケースを説明
するためのものである。ロック解除する場合は、図2の
バックルハウジング20内のプッシュ開口孔21に露出
しているプッシャプレート11(図1)の背面前端1
1’を押圧することができ、この背面前端11’を真下
(矢印P方向)に押圧すると、図8(d)のようにプッ
シャプレート11は回転軸11aを中心に反時計方向へ
回転し、それによってプッシャプレート11の後端に設
けられた突起部17が下降して、ロックプレート9の後
端背面立部9bを押圧するので、ロックプレート9は回
転軸9aを中心に時計方向に回転し、係合孔15内に係
合していた係止突起16が外れる。これにより、スプリ
ング7a、7bのばね力によってスライダー8a、8b
が所定位置に戻り、スライダー8a、8bと接している
タングプレート5a、5bも押されて挿入口6a、6b
より勢い良く排出される。
【0021】プッシャプレート11(図1)の背面前端
11’の押圧を止めれば、プッシャプレート11は、ス
プリング18のばね力によって元の位置に戻される。こ
のようにして、2つのタングプレート5a、5bをバッ
クルフレーム3側に同時に挿入したときのみロックが可
能になって、チャイルドシートの股当て2と各肩ベルト
4a、4bとがバックル10で確実にロックされて着座
した幼児の安全性が確保される。
【0022】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
本発明は上述した実施形態に限定されることなく、適宜
変更、改良等が可能である。例えば実施形態では、コイ
ル状の圧縮コイルバネからなるスプリングでスライダー
を一定方向に付勢しているが、引っ張りコイルバネから
なるスプリングでスライダーを付勢する構成にしてもよ
い。また、上記実施形態は、円弧状突起をスライダー側
に、円弧状凹部をタングプレート側に設けているが、逆
に円弧状突起をタングプレート側に、円弧状凹部をスラ
イダー側に設ける構成にしてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したことに
より一対のタングプレートが同時に挿入された場合にの
みロックすることができ、一つのタングプレートが挿入
された場合にはロックされることがない。このため、片
側のみがロックされた状態で使用することがなく、誤操
作を防止することができる。
【0024】また、この左右同時ロック用バックルで
は、各タングプレート挿入口が設けられた共通のバック
ルフレームにし、共通の係止突起を設けた共通のロック
プレートとするため、バックルを構成する部品点数が少
なくなり、かつ大きなスペースを必要としなくなって、
簡単な機構になるとともにコンパクト化できる。そし
て、タングプレートの係合孔にロックプレートの係止突
起を係合させた状態で、プッシャプレートに設けられた
スプリングによりロックプレートが押圧される状態とな
るため、ロックが確実になり、信頼性の高いロックが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックルハウジングを取り除いた本発明に係る
バックルの実施形態の一部切欠分解斜視図である。
【図2】そのバックルハウジングを示した分解斜視図で
ある。
【図3】本発明に係るバックルを取り付けたチャイルド
シートの実施形態の斜視図である。
【図4】片方のタングプレートをバックルフレーム側に
挿入する場合の状態を示す一部切欠斜視図である。
【図5】片方のタングプレートがバックルフレーム側か
ら押し戻される状態を示す一部切欠斜視図である。
【図6】両方のタングプレートをバックルフレーム側に
挿入する場合の状態を示す一部切欠斜視図である。
【図7】両方のタングプレートのロックを外した状態を
示す一部切欠斜視図である。
【図8】本発明に係るバックルの実施形態の使用方法
(ロックおよびロック解除)を経時的に示した各段階の
断面図である。
【図9】従来のチャイルドシートの斜視図である。
【図10】図9のチャイルドシートをその背面から見た
斜視図である。
【符号の説明】
1 チャイルドシート本体 2 股当て 3 バックルフレーム 4a、4b 肩ベルト 5a、5b タングプレート 6a、6b タングプレート挿入口 7a、7b スプリング 8a、8b スライダー 9 ロックプレート 10 バックル 11 プッシャプレート 14a 円弧状突起 14b 円弧状凹部 15 一対の係合孔 15a、15b 切り欠き 16 共通の係止突起 17 突起部 18 スプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のタングプレートが挿入される挿入
    口が設けられたバックルフレームと、該バックルフレー
    ム内に各タングプレートに対応して設けられた一対のス
    ライダーと、このスライダーを前記挿入口側へ常時付勢
    する弾性部材と、前記バックルフレーム内に設けられ前
    記一対のタングプレートが並設されたときに一対のタン
    グプレート間に形成される係合部に係合して前記各タン
    グプレートをロックするロックプレートと、前記バック
    ルフレームに設けられ前記ロックプレートによるロック
    を解除するプッシャプレートと、を備えたことを特徴と
    する左右同時ロック用バックル。
  2. 【請求項2】 前記係合部が一対のタングプレートが形
    成する係合孔であり、前記ロックプレートが該係合孔に
    係合する共通の係止突起をその端部に備えたことを特徴
    とする請求項1記載の左右同時ロック用バックル。
  3. 【請求項3】 前記プッシャプレートがその一端部にあ
    る回転軸を中心に回転可能に取り付けられ、下方のロッ
    クプレートの一端部付近を押し下げる突起部を前記回転
    軸近くに有し、前記プッシャプレートの他端部を押し下
    げることにより前記突起部が押し下げられてロックプレ
    ートの一端部付近を押圧し、これによってロックプレー
    トの他端部にある前記係止突起を前記係合孔から抜き取
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の左右同時ロッ
    ク用バックル。
  4. 【請求項4】 前記プッシャプレートがその前記ロック
    プレート側に前記ロックプレートの前記他端側付近を押
    圧するスプリングを備えたことを特徴とする請求項3記
    載の左右同時ロック用バックル。
  5. 【請求項5】 前記タングプレートと前記スライダーの
    互いに接触する部分に互いに係合し合う形状の凸部と凹
    部を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項記載の左右同時ロック用バックル。
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