JP2001136390A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001136390A
JP2001136390A JP31130499A JP31130499A JP2001136390A JP 2001136390 A JP2001136390 A JP 2001136390A JP 31130499 A JP31130499 A JP 31130499A JP 31130499 A JP31130499 A JP 31130499A JP 2001136390 A JP2001136390 A JP 2001136390A
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JP31130499A
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Inventor
Shinichi Kawaguchi
真一 川口
Toshiaki Mutsuo
敏明 六尾
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Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿から得た原稿画像から該原稿の地肌濃度
を除去するなどの地肌処理を行う従来方法では,上記原
稿画像の濃度に関する画素数ヒストグラムにおいて,画
素数が最多となる濃度区分に基づいて上記地肌処理が行
われるため,地肌でない部分に上記地肌処理が行われる
恐れがあった。 【解決手段】 本発明は,上記原稿画像上の注目画素と
該注目画素近傍の画素との差分値が所定のしきい値以上
となる対象領域を抽出し,上記原稿画像における濃度を
複数に区分する各区分値それぞれと最低濃度との間の各
濃度帯に属する画素の数を,上記対象領域に含まれる画
素に対してのみそれぞれ計数して,上記濃度分布を生成
することにより,好適な地肌処理を行うことを図ったも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,画像形成装置に係
り,詳しくは,原稿から得た原稿画像の濃度分布に基づ
いて,該原稿の地肌に対応する地肌濃度を定め,該地肌
濃度に基づいて上記原稿画像を処理する例えばディジタ
ル複写機などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばディジタル複写機やファクシミリ
などの画像形成装置において,CCDやCISなどの光
電変換器によって電気信号として取り込まれた原稿の原
稿画像は,画素毎にA/D変換器によって8ビットから
12ビット程度のディジタル信号に変換され,画像メモ
リなどの記憶手段に格納される。上記記憶手段に格納さ
れた原稿画像について白黒印刷を行う場合など,適当な
しきい値(スライスレベル)でもって原稿画像の階調を
減少させる階調変換などを行うことがあるが,このと
き,原稿の地肌に関する処理が不十分であると,階調変
換後の画像で適当な階調表現が得られない。特に,新聞
や色紙などその紙自体の地肌の濃度が比較的濃かった
り,その原稿上の文字や図柄などの対象部の濃度が比較
的薄い場合など,相対的に地肌と対象部との濃度差が少
ないと,地肌が不適当に現れたり対象部が欠けたりした
画像を得る恐れが高くなる。このため,地肌に対応する
地肌濃度を上記原稿画像の各画素濃度から差し引きその
後階調補正を行うなどの,上記原稿画像に対する地肌処
理を行うことは欠かせない。従来の地肌処理に関する技
術では,上記原稿画像の全ての画素,又はラインメモリ
などに格納された複数の画素に対して,濃度データの画
素数ヒストグラムが作成され,その中で画素数が最多と
なった濃度帯が地肌濃度に対応した地肌濃度帯であると
判定され,該判定された地肌濃度帯に属する上記原稿画
像上の画素が例えば上記原稿画像を用いた出力画像に現
れないように処理が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記の
ような従来の地肌処理を行う画像形成装置では,文字や
図などが占める面積が広いような原稿の場合,画素数ヒ
ストグラムの画素数が最多となる濃度帯が実際には地肌
濃度に対応していない恐れが高くなる。この場合,例え
ば画素数ヒストグラムの画素数が最多となる濃度帯に所
定のオフセットを加えた濃度を上記原稿画像上の画素か
ら差し引いてしまうと,上記文字や図柄などの対象部の
情報は上記出力画像からほとんど失われてしまうことに
なる。本発明は,このような従来の技術における課題を
解決するために,画像形成装置を改良し,原稿から得ら
れた原稿画像上の注目画素と該注目画素近傍の画素との
差分値が所定のしきい値以上の対象領域を抽出し,上記
原稿画像における濃度を複数に区分する各区分値それぞ
れと最低濃度との間の各濃度帯に属する画素の数を,上
記対象領域に含まれる画素に対してのみそれぞれ計数し
て,濃度分布を生成することにより,対象となる原稿画
像によらず適当な地肌処理を行うことができる画像形成
装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に係る発明は,原稿から得た原稿画像の濃
度分布に基づいて,該原稿の地肌に対応する地肌濃度を
定め,該地肌濃度に基づいて上記原稿画像を処理する画
像形成装置において,上記原稿画像上の注目画素と該注
目画素近傍の画素との差分値が所定のしきい値以上とな
る対象領域を抽出する対象領域抽出手段と,上記原稿画
像における濃度を複数に区分する各区分値それぞれと最
低濃度との間の各濃度帯に属する画素の数を,上記対象
領域抽出手段により抽出された上記対象領域に含まれる
画素に対してのみそれぞれ計数して,上記濃度分布を生
成する濃度分布生成手段とを具備してなることを特徴と
する画像形成装置である。また,請求項2に係る発明
は,上記請求項1に記載の画像形成装置において,上記
濃度分布生成手段により生成された上記濃度分布に基づ
いて,上記対象領域に含まれる画素のうち所定の割合を
占める画素が属する最低の濃度帯を上記地肌濃度に対応
する地肌濃度帯に定める地肌濃度帯判定手段と,上記原
稿画像上の該地肌濃度帯判定手段により定められた上記
地肌濃度帯に属する画素が上記原稿画像を用いた出力画
像に現れないように上記原稿画像を処理する地肌処理手
段とを具備してなることをその要旨とする。上記請求項
1又は2に係る画像形成装置によれば,原稿から得られ
た原稿画像上の注目画素と該注目画素近傍の画素との差
分値が所定のしきい値以上となる対象領域を抽出し,上
記原稿画像における濃度を複数に区分する各区分値それ
ぞれと最低濃度との間の各濃度帯に属する画素の数を,
上記対象領域に含まれる画素に対してのみそれぞれ計数
して,濃度分布を生成することにより,対象となる原稿
画像によらず適当な地肌処理を行うことができる。しか
も,上記請求項2に係る画像形成装置では,地肌濃度帯
判定手段により,上記生成された濃度分布に基づいて,
上記対象領域に含まれる画素のうち所定の割合を占める
画素が属する最低の濃度帯が地肌濃度に対応する地肌濃
度帯に定められ,地肌処理手段により,上記原稿画像上
の該地肌濃度帯に属する画素が,上記原稿画像を用いた
出力画像に現れないように上記原稿画像が処理され,上
記出力画像から好適に地肌が取り除かれる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明の具体的な一例であっ
て,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに,図1は本発明の実施の形態に係る画像形成
装置の要部構成を示す機能ブロック図,図2は本発明の
実施の形態に係る画像形成装置の要部関連構成を説明す
るための図である。本発明の実施の形態に係る画像形成
装置は,例えば原稿から得た多階調の原稿画像から2階
調の出力画像を得るにあたって,上記原稿画像の濃度分
布に基づいて,原稿の地肌に対応する地肌濃度を定め,
該地肌濃度に基づいて上記原稿画像を処理するディジタ
ル複写機A1として具体化されるものである。本発明の
実施の形態に係る画像形成装置が,特徴とするところ
は,図1に示す如く,上記原稿画像上の注目画素と該注
目画素近傍の画素との差分値が所定のしきい値以上とな
る対象領域を抽出する対象領域抽出手段1と,上記原稿
画像における濃度を複数に区分する各区分値それぞれと
最低濃度との間の各濃度帯に属する画素の数を,上記対
象領域抽出手段1により抽出された上記対象領域に含ま
れる画素に対してのみそれぞれ計数して,上記濃度分布
を生成する濃度分布生成手段2とを具備する点であり,
しかも本発明の実施の形態に係る画像形成装置は,上記
濃度生成手段2により生成された上記濃度分布に基づい
て,上記対象領域に含まれる画素のうち所定の割合を占
める画素が属する最低の濃度帯を地肌に対応する地肌濃
度帯に定める地肌濃度帯判定手段3,及び上記原稿画像
上の該地肌濃度帯判定手段3により定められた地肌濃度
帯に属する画素が上記原稿画像を用いた出力画像に現れ
ないようにする地肌処理手段4をも具備する。
【0006】上記ディジタル複写機A1の従来装置と共
通する構成のうち,本発明の特徴点である上記各手段1
〜4と関連する構成について,図2を参照しながら,簡
単に説明しておく。図2(a)に示す如く,上記ディジ
タル複写機A1では,原稿載置台101上にセットされ
た原稿に対して,矢印Xで示す副走査方向に走査される
光源102からの光が照射され,その反射光がミラーM
1,M2,M3,及びレンズ103を介して複数のCC
D等からなる光電変換器104上に結像される。上記光
電変換器104上に結像された原稿画像は,図2(b)
に示すような,画像処理部105において画像出力信号
に変換され,この画像出力信号に基づく光がレーザスキ
ャナ106から感光体ドラム107に照射されて上記感
光体ドラム107上に静電潜像が形成される。上記感光
体ドラム107上に形成された静電潜像は,現像装置1
08によって顕像化されて上記感光体ドラム107上に
トナー像が形成され,該トナー像が図示しない転写手段
によって用紙に転写される。図2(b)に示す如く,上
記画像処理部105は,A/D変換器1051,シェー
ディング補正処理部1052,メモリ1053,変倍等
処理部1054,濃度処理部1055などからなる。上
記画像処理部105において,上記光電変換器104に
よって電気信号として取り込まれた原稿の原稿画像は,
上記A/D変換器1051により,画素毎に例えば8ビ
ットのディジタル信号に変換される。上記A/D変換器
1051によりディジタル化された上記原稿画像には,
上記シェーディング補正処理部1052により,予め与
えられたテーブルに従ってシェーディング補正が加えら
れる。上記光電変換器104の出力は,上記光源102
の光量分布,上記レンズ103の透過光量分布,上記光
電変換器の各画素毎の感度分布が必ずしも一様でないた
め,たとえ原稿の濃度が全ての部分で均一であっても,
ばらついてしまうが,このばらつきを補正するのが上記
シェーディング補正である。上記シェーディング補正を
加えるには,例えば予め濃度が全ての部分で均一な基準
原稿の原稿画像を上記光源102,レンズ103,光電
変換器104,A/D変換器105を用いて取り込んで
おき,この取り込まれた原稿画像の濃度が各画素で同じ
になるようにテーブルを作成すればよい。そして,上記
シェーディング補正処理部1052によりシェーディン
グ補正された上記原稿画像は,上記メモリ1053に保
持される。上記メモリ1053は,例えば上記光電変換
器104の主走査方向1ライン分の濃度情報を保持する
ことができるラインメモリである。上記メモリ1053
に保持された上記原稿画像に対しては,必要に応じて上
記変倍等処理部1054により,変倍や移動等の処理が
行われる。上記メモリ1053に保持された上記原稿画
像は,上記濃度処理部1055により2値化などの処理
が加えられてから,上記画像出力信号として,レーザス
キャナ106に供給される。
【0007】次に,本発明の実施の形態に係る画像形成
装置である,上記ディジタル複写機A1が備える上記各
手段1〜4の詳細及び上記画像形成装置の動作について
説明する。尚,図3は本発明の実施の形態に係る画像形
成装置の動作を説明するためのフローチャートである。
上記対象領域抽出手段1,濃度分布生成手段2,地肌濃
度帯判定手段3,地肌処理手段4の各手段は,例えば上
記複写機A1の上記画像処理部105における上記濃度
処理部1055に組み込まれるものである。各手段1〜
4は,例えばレジスタやバッファ,メモリ等の記憶手
段,加減算や乗算などを行う演算器,比較器,カウンタ
などにより具体化され,必要に応じて上記画像処理部1
05とともにASICなどに集積化される。上記各手段
1〜4のうち,上記対象領域抽出手段1,濃度分布生成
手段2,地肌濃度帯判定手段3は,例えば転写用の原稿
画像を実際に読み取るための本スキャンの前に行われ
る,プレスキャンの際にそれぞれの処理を行う。上記対
象領域抽出手段1は,上記プレスキャンの際に上記メモ
リ1053(ラインメモリ)に格納された複数の画素の
濃度情報(上記光電変換器104の主走査線1ライン分
の画素のうちの全部又は一部)について,ある注目画素
と該注目画素近傍の画素との差分値が所定のしきい値以
上となる対象領域を抽出するものである。また,上記プ
レスキャンの際,上記メモリ1053には,上記光電変
換器104の主走査線毎に複数回,異なる主走査線の濃
度情報が格納されることになるが,上記対象領域抽出手
段1は,このうちの全て,又は一部について対象領域の
抽出を行う。上記差分値を求める際に用いる上記しきい
値は,経験的に設定されるものであり,メモリ等のしき
い値保持手段に保持される。上記ディジタル複写機A1
において使用される原稿の種類などに従って,上記しき
い値保持手段に上記しきい値を複数保持するようにして
もよい。例えばユーザによって図示しない操作部から原
稿の種類が指定されたら,その指定に従って上記しきい
値保持手段から上記対象領域抽出手段2に供給する上記
しきい値を変更する。また,上記しきい値保持手段に書
き換え可能なものを用い,上記操作部から入力された数
値に従い,メンテナンスの際やユーザが適時,変更可能
なようにしてもよい。上記対象領域抽出手段1におい
て,上記差分値の算出には,1次差分フィルタを用いる
ことができる。ここで,具体例として3×3マスクの1
次差分フィルタを図4に示す。図4(a)は,垂直方向
1次差分演算を行うためのフィルタであり,図4(b)
は,水平方向1次差分演算を行うためのフィルタであ
る。各フィルタの中央,太枠の画素が注目画素である。
【0008】この注目画素と,該注目画素近傍の8画素
の濃度から,該注目画素の差分値が得られる。例えば,
注目画素(m,n)の濃度がF(m,n)であるとする
と,そのときの注目画素(m,n)における垂直方向の
差分値Gv(m,n),及び水平方向の差分値Gp
(m,n)は,次の通りである。 Gv(m,n)=−1×F(m−1,n−1)+(−1)×F(m,n−1) +(−1)×F(m+1,n−1) +F(m−1,n+1)+F(m,n+1) +F(m+1,n+1) Gp(m,n)=−1×F(m−1,n−1)+F(m+1,n−1) −1×F(m−1,n) +F(m+1,n) −1×F(m−1,n+1)+F(m+1,n+1) 上記対象領域抽出手段1は,上記メモリ1053に格納
された複数画素のうちの全部又は一部の画素に対して上
記差分値Gv,Gpの計算を行う。上記のような3×3
マスクの1次差分フィルタを用いて上記差分値Gv,G
pを求めるには,上記メモリ1053の他,2ライン分
のラインバッファを備えればよい。ラインバッファ内の
2ライン分のデータと上記メモリ1053に格納された
データとで,3×3マスクのフィルタに必要な画像デー
タを構成することができる。そして,上記対象領域抽出
手段1は,各画素の差分値(の絶対値)と予め定められ
たしきい値Gthとを比較し,上記しきい値Gth以上とな
る差分値を有する画素(対象領域)を抽出する。例えば
水平方向m,又は垂直方向nの濃度分布が,図5(a)
に示すように,m1 又はn1 からm2 又はn2 の範囲ま
で傾き一定で増加し,m2 又はn2 からm3 又はn3
範囲まで一定となり,m3 又はn3 からm4 又はn4
範囲で一次関数的に減少しているとすると,各画素の垂
直方向又は水平方向の差分値Gv,Gpは,それぞれ図
5(b)の実線で示すように,m1 又はn1 からm2
はn2 の範囲,及びm3 又はn3 からm4 又はn4 の範
囲で一定の値となり,それ以外の範囲で零となる(尚,
図5(b)における一点鎖線は絶対値を示す)。このと
き,上記対象領域抽出手段2が抽出する対象領域は,差
分値の絶対値が上記所定のしきい値以上となるm1 又は
1 からm2 又はn2 の範囲,及びm3 又はn3 からm
4 又はn4 の範囲である。尚,上記対象領域抽出手段1
が抽出する対象領域は,結果的に上記差分値が予め定め
られた上記しきい値以上になればよい。例えば各画素の
差分値の絶対値が上記しきい値以上の領域を対象領域と
して抽出するのではなく,各画素の差分値の自乗値がし
きい値以上の領域を対象領域として抽出したり,2次差
分フィルタを用いて2次分分値が正から負,又は負から
正に変化する範囲を上記対象領域として抽出してもよ
い。また,上記差分値を演算するための1次差分フィル
タは,上記構成に限られるものではなく,上記1次差分
フィルタを重み付けしたゾーベルフィルタなどの他の1
次差分フィルタを用いてもよい。さらに,マスクの大き
さも3×3に限られるものではない。このようにして,
上記対象領域抽出手段1により,原稿の地肌と原稿上の
文字や図柄などの対象部との境界領域に相当する上記対
象領域が抽出され(S1),上記対象領域に関する情報
は,濃度分布生成手段2により読み出される。
【0009】上記濃度分布生成手段2は,上記原稿画像
における濃度を複数に区分する各区分値それぞれと最低
濃度との間の各濃度レベル(濃度帯に対応)に属する画
素の数を,上記対象領域抽出手段2により抽出された上
記対象領域に含まれる画素に対してのみそれぞれ計数し
て,上記原稿画像の濃度分布を生成するものである。例
えば各画素の濃度の階調が256階調であれば,0から
255までの濃度は,図6に示すように,各区分値
0 ,d1 ,…,dn と最低濃度(0濃度)とによっ
て,[0] ,[1] ,[2] ,……,[n-2] ,[n-1] ,[n] と
いうn個の濃度レベルに区分される。上記濃度分布生成
手段2は,0濃度,及び各区分値d0 ,d1 ,…,dn
によって分割された区分D0 ,D1 ,…,Dn に属する
画素の数をそれぞれ計数するための1つ又は複数のカウ
ンタと,各区分D0 ,D1 ,…,Dn に対するカウンタ
の出力値(計数値)を合計する演算器とを具備する。上
記カウンタは,各区分D0 ,D1 ,…,Dn に属する画
素の数を,上記対象領域に含まれる画素に対してのみそ
れぞれ計数する。上記演算器は,上記カウンタによりそ
れぞれ計数された各区分D0 ,D1 ,…,Dn に属する
画素の計数値を入力とし,例えば濃度の低い順に順次入
力される各計数値と前回の出力値とを加算し,メモリに
出力する処理を繰り返す。上記メモリには,区分D0
対する計数値,区分D0 の計数値と区分D1 の計数値と
の加算値,区分D0 〜区分D2 それぞれの計数値の総和
値,…,区分D0〜区分Dn それぞれの計数値の総和値
が格納される。上記メモリに格納される,区分D0 に対
する計数値,区分D0 の計数値と区分D1 の計数値との
加算値,区分D0 〜区分D2 それぞれの計数値の総和
値,…,区分D0 〜区分Dn それぞれの計数値の総和値
が,[0] ,[1] ,…,[n] の各濃度レベルに属する画素
の計数値である。上記のように各区分D0 ,D1 ,…,
n に属する画素の数をそれぞれ計数した後,計数値を
加算するようにすれば,各濃度レベル[0] ,[1] ,…,
[n] に対して計数を行うよりもカウンタの段数を小さく
することができるが,上記原稿画像の総画素数がそれほ
ど多くない場合などには,各濃度レベル[0] ,[1] ,
…,[n] に対して計数を行うようにしてもよい。このよ
うな上記濃度分布生成手段2によって,上記対象領域に
属する画素について,例えば図7に示すような濃度分布
が生成される(S2)。図7における横軸は,濃度レベ
ルであり,縦軸は上記対象領域の総画素数に対する各濃
度レベルの画素数の比率である。濃度レベル[n] に属す
る画素数は,上記対象領域の全ての画素数を足し合わせ
たものとなるので,濃度レベル[n] に属する画素に対す
る上記比率は,100%である。上記濃度分布生成手段
2によって生成された濃度分布は,地肌濃度帯判定手段
3により読み出される。上記地肌濃度帯判定手段3は,
上記濃度生成手段2により生成された上記濃度分布に基
づいて,上記対象領域に含まれる画素のうち地肌比率A
〔%〕(所定の割合に対応)を占める画素が属する最低
の濃度レベル[i] を地肌濃度に対応する地肌濃度帯に定
める。上記地肌比率Aは,例えば50%程度に設定され
るが,上記地肌濃度帯判定手段3が上記地肌比率Aを読
み出すメモリに書き換え可能なものを用い,操作部の数
字ボタンなどを用いてメモリの内容を書き換えるなどす
ることによって,任意に設定変更可能な構成にしてもよ
い。図7の例では,上記地肌比率Aを占める画素が属す
る最低の濃度レベル[i] は,濃度レベル[4] であり,上
記地肌濃度帯判定手段4は,この濃度レベル[4] が上記
地肌濃度帯であると判定する。このようにして,上記地
肌濃度帯判定手段3により上記地肌濃度帯が定められる
(S3)。
【0010】上記地肌濃度帯判定手段3が定めた上記地
肌濃度帯は,上記しきい値Gthや上記地肌比率Aが適当
に調節されていれば,対象となった原稿画像によらず適
正なものとなる。これは,上記濃度分布の生成のために
用いられる画素が上記対象領域のみに限られていること
と,上記濃度レベル(上記対象領域に占める画素の割
合)を基準としていることとによる。上記濃度分布の生
成のために用られる画素を上記対象領域のみに限ること
によって,原稿の地肌と文字や図柄などの対象部とが占
める割合によらず,濃度の低い画素から高い画素まで比
較的偏りの少ない濃度分布を得ることができる。即ち,
上記区分D0 ,…,Dn それぞれに対する計数値のばら
つきは比較的小さくなる。従って,上記濃度レベルを例
えば40〜60%付近に設定することによって,濃度の
大きいもの(対象部)と濃度の小さいもの(地肌)とを
好適に分類することができる。上記地肌濃度帯判定手段
3により定められた上記地肌濃度帯に関する情報は,上
記本スキャンの際,地肌処理手段4により読み出され
る。上記地肌処理手段4は,上記本スキャンの際に取り
込まれた原稿画像上の上記地肌濃度帯に属する画素が上
記出力画像に現れないように上記原稿画像を処理するも
のである。上記原稿画像上の上記地肌濃度帯に属する画
素が上記出力画像に現れないようにするには,例えば上
記地肌濃度帯に属する上記原稿画像上の画素の濃度を零
濃度に置換する。上記地肌濃度帯に属する対応画素を上
記原稿画像上から除去するのである。このとき,上記原
稿画像上の残った画素の濃度は,全ての階調に分布する
ように上記残った画素の濃度を階調補正するほうが好ま
しいが,そのままにしておいてもよい。また,上記地肌
濃度帯に属する上記原稿画像上の画素の濃度を零濃度に
置換すると,上記原稿画像の濃度分布に不連続な部分が
生じ,上記原稿画像を用いた出力画像に不自然な感覚を
与える原因となる場合もあるので,上記地肌濃度帯に属
する画素のうち濃度の低いほとんどの画素の濃度は零濃
度付近に置換しながら,上記地肌濃度帯に属する画素と
属さない画素との濃度境界に属する画素については,そ
の濃度境界が連続的になるように,濃度を減少させるよ
うにしてもよい。例えばこのようにして上記地肌処理手
段4により,上記出力画像に上記地肌濃度帯に属する画
素が現れないように上記原稿画像に処理が行われ(S
4),上記濃度処理部1055の2値化手段5に処理後
の上記原稿画像が供給される。上記2値化手段5は,供
給された多階調の上記原稿画像を,適当なしきい値でも
って誤差拡散などの処理を用いながら2階調の画像に階
調変換するものであるが,上記のように多階調の原稿画
像から予め上記地肌濃度帯に属する画素を取り除いてお
けば,上記誤差拡散などの処理を行う場合にも上記地肌
処理によって不自然さが生じることもない。このように
本発明の実施の形態に係る画像形成装置によれば,原稿
から得られた原稿画像上の注目画素と該注目画素近傍の
画素との差分値が所定のしきい値以上となる対象領域を
抽出し,上記原稿画像における濃度を複数に区分する各
区分値それぞれと最低濃度との間の各濃度帯に属する画
素の数を,上記対象領域に含まれる画素に対してのみそ
れぞれ計数して,濃度分布を生成することにより,対象
となる原稿によらず適正な地肌処理を行うことができ
る。しかも,上記生成された濃度分布に基づいて,上記
対象領域に含まれる画素のうち所定の割合を占める画素
が属する最低の濃度帯が地肌濃度に対応する地肌濃度帯
に定められ,上記原稿画像上の該地肌濃度帯に属する画
素が,上記原稿画像を用いた出力画像に現れないように
上記原稿画像が処理され,上記出力画像から好適に地肌
が取り除かれる。
【0011】尚,上記実施の形態では,上記地肌処理手
段4により多階調の原稿画像上の上記地肌濃度帯に属す
る画素を零濃度に置換するなどによって,上記原稿画像
を用いた出力画像に上記地肌濃度帯に属する画素が現れ
ないように地肌処理を行い,その後2値化手段5により
上記原稿画像の2値化を行ったが,これに限られるもの
ではなく,例えば上記地肌濃度手段4が,上記地肌濃度
帯に属する画素のうち濃度が最高となる画素の濃度(又
はそれに所定のオフセットを足し合わせた濃度)を2値
化のしきい値として,上記原稿画像を2値化することに
より,上記出力画像に上記地肌濃度帯に属する画素が現
れないように地肌処理を行ってもよい。この場合,上記
地肌濃度手段4が,上記2値化手段5の一部又は全部の
機能を兼ねることになる。また,上記実施の形態では,
上記原稿画像上の注目画素と該注目画素近傍の画素との
差分値が所定のしきい値以上となる対象領域を抽出し,
上記原稿画像における濃度を複数に区分する各区分値そ
れぞれと最低濃度との間の各濃度帯に属する画素の数
を,上記対象領域に含まれる画素に対してのみそれぞれ
計数して,上記濃度分布を生成した後,上記生成された
濃度分布に基づいて,上記対象領域に含まれる画素のう
ち所定の割合を占める画素が属する最低の濃度帯を上記
地肌濃度に対応する地肌濃度帯に定め,上記原稿画像上
の上記地肌濃度帯に属する画素が上記原稿画像を用いた
出力画像に現れないように上記原稿画像を処理したが,
上記濃度分布を生成した後の処理は,好適なものであっ
て,これに限られるものではなく,上記濃度分布に基づ
いて原稿の地肌に対応する地肌濃度を定め,該地肌濃度
に基づいて上記原稿画像を処理すればよい。また,本発
明に係る画像形成装置は,ディジタル複写機に限定され
るものではなく,ファクシミリなど他の画像形成装置に
適用することも可能である。さらに,上記原稿画像は,
カラー画像であってもよく,その場合には3色全て又は
その一部について上記地肌処理を行う。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り,上記請求項1又は2
に係る画像形成装置によれば,原稿から得られた原稿画
像上の注目画素と該注目画素近傍の画素との差分値が所
定のしきい値以上となる対象領域を抽出し,上記原稿画
像における濃度を複数に区分する各区分値それぞれと最
低濃度との間の各濃度帯に属する画素の数を,上記対象
領域に含まれる画素に対してのみそれぞれ計数して,濃
度分布を生成することにより,対象となる原稿画像によ
らず適当な地肌処理を行うことができる。しかも,上記
請求項2に係る画像形成装置では,地肌濃度帯判定手段
により,上記生成された濃度分布に基づいて,上記対象
領域に含まれる画素のうち所定の割合を占める画素が属
する最低の濃度帯が地肌濃度に対応する地肌濃度帯に定
められ,地肌処理手段により,上記原稿画像上の該地肌
濃度帯に属する画素が,上記原稿画像を用いた出力画像
に現れないように上記原稿画像が処理され,上記出力画
像から好適に地肌が取り除かれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の要
部構成を示す機能ブロック図。
【図2】 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の要
部関連構成を説明するための図。
【図3】 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の動
作を説明するためのフローチャート。
【図4】 上記画像形成装置が備える対象領域抽出手段
において用いられる空間フィルタの一例を示す図。
【図5】 上記対象領域抽出手段による対象領域の抽出
を説明するための図。
【図6】 上記画像形成装置が備える濃度分布生成手段
が区分する濃度レベルを説明するための図。
【図7】 上記濃度分布生成手段が生成した濃度分布の
一例を示す図。
【符号の説明】
1…対象領域抽出手段 2…濃度分布生成手段 3…地肌濃度帯判定手段 4…地肌処理手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DB01 DE07 EC06 5B057 AA11 BA02 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC03 CE01 DA08 DB02 DB09 DC23 5C077 LL02 MM03 PP06 PP25 PP47 RR16 SS02 TT06 9A001 EZ05 HH25 JJ35 KK42

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿から得た原稿画像の濃度分布に基づ
    いて,該原稿の地肌に対応する地肌濃度を定め,該地肌
    濃度に基づいて上記原稿画像を処理する画像形成装置に
    おいて,上記原稿画像上の注目画素と該注目画素近傍の
    画素との差分値が所定のしきい値以上となる対象領域を
    抽出する対象領域抽出手段と,上記原稿画像における濃
    度を複数に区分する各区分値それぞれと最低濃度との間
    の各濃度帯に属する画素の数を,上記対象領域抽出手段
    により抽出された上記対象領域に含まれる画素に対して
    のみそれぞれ計数して,上記濃度分布を生成する濃度分
    布生成手段とを具備してなることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 上記濃度分布生成手段により生成された
    上記濃度分布に基づいて,上記対象領域に含まれる画素
    のうち所定の割合を占める画素が属する最低の濃度帯を
    上記地肌濃度に対応する地肌濃度帯に定める地肌濃度帯
    判定手段と,上記原稿画像上の該地肌濃度帯判定手段に
    より定められた上記地肌濃度帯に属する画素が上記原稿
    画像を用いた出力画像に現れないように上記原稿画像を
    処理する地肌処理手段とを具備してなる請求項1に記載
    の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2393088A (en) * 2002-09-10 2004-03-17 British Broadcasting Corp Parameterised texture mapping
JP2010161755A (ja) * 2008-06-25 2010-07-22 Canon Inc 画像処理装置及びその方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記憶媒体

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GB2393088B (en) * 2002-09-10 2006-06-28 British Broadcasting Corp Texture mapping
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